(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
照度センサを用いて周囲の照度を判定し、判定した照度に基づいて表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定する変換データ判定手段と、
前記変換データ判定手段によって判定された変換データを用いて、前記表示用データのコントラスト差を、前記表示用データの信号範囲の全域にわたってコントラスト差を縮小する比率が同じ比率となるように縮小する処理を行うデータ変換手段と、
前記データ変換手段によって変換された前記表示用データに基づいて、表示画面の表示内容を変更する表示変更手段と、を備え、
変換データ判定手段は、変換データとして、変換前におけるデータ値の最大値を保持しながら表示画面が全体に白色に近づくようにコントラスト差を変換するための白色系変換データと、変換前におけるデータ値の最小値を保持しながら表示画面が全体に黒色に近づくようにコントラスト差を変換するための黒色系変換データとのいずれの変換データを用いるかを判定する
ことを特徴とする携帯端末。
変換データ判定手段は、照度が所定の閾値以上であるか否かを判定し、照度が所定の閾値以上であるか否かの判定結果に基づいて、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定し、かつ、
照度が所定の閾値以上であると判定すると、変換データとして、前記白色系変換データを用いると判定し、
照度が所定の閾値未満であると判定すると、変換データとして、前記黒色系変換データを用いると判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
変換データ判定手段は、照度を複数の閾値と比較する処理を行い、照度を複数の閾値と比較した結果に基づいて、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定し、かつ、
照度が第1の閾値以上であると判定すると、変換データとして前記白色系変換データを用いると判定し、照度が第1の閾値未満であり且つ第2の閾値以上であると判定すると、変換データとして変換前におけるデータ値の中間値を保持しながら、表示画面が全体に白色と黒色との間の中間色に近づくようにコントラスト差を変換するための中間色系変換データを用いると判定し、
照度が第2の閾値未満であると判定すると、変換データとして前記黒色系変換データを用いると判定する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
照度センサを用いて周囲の照度を判定し、判定した照度に基づいて表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定する変換データ判定ステップと、
判定した変換データを用いて、前記表示用データのコントラスト差を、前記表示用データの信号範囲の全域にわたってコントラスト差を縮小する比率が同じ比率となるように縮小する処理を行うデータ変換ステップと、
変換した前記表示用データに基づいて、表示画面の表示内容を変更する表示変更ステップと、を含み、かつ、
変換データ判定ステップで、変換データとして変換前におけるデータ値の最大値を保持しながら表示画面が全体に白色に近づくようにコントラスト差を変換するための白色系変換データと、変換前におけるデータ値の最小値を保持しながら表示画面が全体に黒色に近づくようにコントラスト差を変換するための黒色系変換データとのいずれの変換データを用いるかを判定する
ことを特徴とする覗き見防止方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明にかかる覗き見防止方法を用いた携帯端末(以下、PDAと記載する)の概要は、以下の通りである。PDAは、表示部に表示する表示用データのコントラスト差を調整することによって、覗き見を防止する覗き見防止機能を有する。覗き見防止機能を有効に設定した場合の表示部の色調の調整方法は、ユーザにより予め任意に設定できる。
また、本発明の他の態様は、表示部に表示する表示用データのコントラスト差を利用した覗き見防止機能を有するPDAにおいて、覗き見防止機能を有効に設定した場合の表示部の色調の調整方法を、照度センサが感知する照度により自動的に変更できる機能を有する。
また、そのように構成したPDAにおいて、照度センサが感知する照度により自動的に表示部の色調の調整方法を変更するための閾値を、予めPDAで設定できるように構成する。
また、そのように構成したPDAにおいて、照度センサが感知する照度により自動的に表示部の色調の調整方法を変更するための閾値を、予めPDAで複数設定できるように構成してもよい。
上記のように構成することによって、本発明では、表示部に表示する表示用データのコントラスト差を調整することによって覗き見を防止する覗き見防止機能を有効に設定した場合に、ユーザの嗜好に合う見やすい態様(ユーザにとって見やすい色調や表示色)で周囲からの覗き見を防止することができる。
また、照度センサを用いてユーザに嗜好に合う見やすい態様に自動的に変更して周囲からの覗き見を防止することができる。
また、照度センサにより自動に色調の調整方法を変更する場合の閾値を複数設定できることも可能としている。
従って、コントラスト差を調整することによって覗き見を防止する覗き見防止機能を使用する場合に、表示部の表示状態をユーザの嗜好に合った見やすい色調とすることが可能であり、また照度センサを用いて自動的に色調を変更することも可能である。そのため、ユーザにとって使い勝手の良いPDAを提供することができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態を図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる覗き見防止方法を用いたPDAのブロック図である。
図1に示すように、PDAは、最小の構成要素として、ユーザ設定部101、データ変換部106、及び表示変換部107を含む。
ユーザ設定部101は、表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを設定する。
また、データ変換部106は、ユーザ設定部101によって設定された変換データを用いて、表示用データのコントラスト差を小さくする処理を行う。また、表示変換部107は、データ変換部106によって変換された表示用データに基づいて表示を変更する。
このように、表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データが用いられるかが、設定される。そして、設定された変換データを用いて表示用データのコントラスト差を小さくする処理を行う。従って、ユーザの嗜好に合う見やすい態様で覗き見が防止できる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態を図面を参照して説明する。
図2は、第2の実施形態にかかるPDAのブロック図である。なお、本実施形態では、PDAとして携帯電話を例に説明するが、PHS(Personal Handy−phone System)端末等であってもよい。
PDAは、制御部1、無線部2、アンテナ3、電源部4、送話部5、受話部6、スピーカ7、操作部8、表示部9、及び記憶装置10を含む。
図2に示すように、PDAは、制御部1と無線部2とを含む。制御部1と無線部2との間で各種データの送受信が行われる。無線信号の送受信に使用されるアンテナ部3が、無線部2に接続されている。そして、制御部1の制御に従って無線信号の送受信が行なわれる。
制御部1は、プログラムに従って動作するCPU(Central Processing Unit)を含むと共に、電源部4、送話部5、受話部6、スピーカ7、操作部8、表示部9、記憶装置10が接続される。また、制御部1は、電源部4、送話部5、受話部6、スピーカ7、操作部8、表示部9及び記憶装置10と各種データを送受信する。
電源部4は、PDAに電力を供給する。送話部5は、ユーザが発する音声信号を電気信号に変換して、制御部1に出力する。受話部6は、制御部1からの電気信号を音声信号に変換して出力することによって、通話相手の音声をユーザに伝える。スピーカ7は、音楽、音声、報知音等の音を出力することによって、各種情報をユーザに知らせる。操作部8は、PDAの発着信操作や各種機能の操作を行うために用いられる。表示部9は、制御部1の制御に従って各種情報を表示する。
記憶装置10は、メモリ等の記憶媒体によって実現され、PDAの状態を示す情報等の各種データを記憶する。制御部1は、表示部9に出力する表示用データを変換する表示処理部11を含む。記憶装置10は、表示処理部11による変換処理時に使用する変換データや設定値を記憶するとともに、PDAの各種設定情報を記憶する設定記憶部12を含む。
なお、
図2で示したPDAにおける無線部2と各基地局等との通信を行う無線通信システムに関する接続や構成については、公知技術であるので説明を省略する。
次に、覗き見防止方法を用いたPDAの機能構成について説明する。
図3は、覗き見防止方法を用いたPDAの機能ブロック図である。
PDAは、ユーザ設定部101、設定記憶部12、プライバシーアングル設定部102、プライバシーアングル設定判定部103、ユーザ設定判定部104、変換データ読込部105、データ変換部106、表示変更部107を含む。
設定記憶部12は、表示用データのコントラスト差を変更するための変換データを記憶する。第2の実施形態では、設定記憶部12は、変換データとして、白色系変換データ、黒色系変換データ、通常表示用データを記憶する。白色系変換データは、表示画面が全体的に白色に近くなるようにコントラスト差を小さくするための変換データである。黒色系変換データは、表示画面が全体的に黒色に近くなるようにコントラスト差を小さくするための変換データである。通常表示用データは、表示用データのコントラスト差を変化させない変換データである。
また、設定記憶部12は、覗き見防止処理を実行する際に用いる変換データとして白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを示す設定情報をユーザ設定データ情報として記憶する。また、設定記憶部12は、覗き見防止機能(以下、プライバシーアングルともいう)をオン状態又はオフ状態のいずれに設定しているかを示す設定情報をプライバシーアングル設定情報として記憶する。
ユーザ設定部101は、プログラムに従って動作するPDAのCPU及び操作部8によって実現される。
ユーザ設定部101は、ユーザの操作に従って、覗き見防止処理を実行する際に用いる変換データとして白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを設定する。
例えば、ユーザ設定部101は、白色系データを用いる旨の設定が行われた場合には、設定記憶部12に記憶されているユーザ設定データ情報を白色系データが適用されるように更新(例えば、設定値を変更)する。また、ユーザ設定部101は、黒色系データを用いる旨の設定が行われた場合には、設定記憶部12に記憶されているユーザ設定データ情報を黒色系データが適用されるように更新(例えば、設定値を変更)する。
プライバシーアングル設定部102は、プログラムに従って動作するPDAのCPU及び操作部8によって実現される。プライバシーアングル設定部102は、ユーザの操作に従って、プライバシーアングルをオン状態又はオフ状態に設定する。例えば、プライバシーアングル設定部102は、プライバシーアングルがオン状態に設定された場合には、設定記憶部12に記憶されているプライバシーアングル設定情報をオン状態が適用されるように更新(例えば、設定値を変更)する。
また、プライバシーアングル設定部102は、プライバシーアングルがオフ状態に設定された場合には、設定記憶部12に記憶されているプライバシーアングル設定情報をオフ状態が適用されるように更新(例えば、設定値を変更)する。
プライバシーアングル設定判定部103は、プログラムに従って動作するPDAのCPUによって実現される。プライバシーアングル設定判定部103は、プライバシーアングル設定部102によってプライバシーアングルがオン状態又はオフ状態に設定されたか否かを判定する。
ユーザ設定判定部104は、プログラムに従って動作するPDAのCPUによって実現される。ユーザ設定判定部104は、プライバシーアングル設定判定部103によってプライバシーアングルがオン状態に設定されたと判定されたときに、変換データとして白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれが設定されているかを判定する。
例えば、ユーザ設定判定部104は、設定記憶部12が記憶するユーザ設定データ情報が、白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれに設定されているかを判定する。
変換データ読込部105は、プログラムに従って動作するPDAのCPUによって実現される。変換データ読込部105は、ユーザ設定判定部104の判定結果に基づいて、設定記憶部12から白色系変換データ又は黒色系変換データを読み込む。
なお、ユーザ設定判定部104は、プライバシーアングル設定判定部103によってプライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、変換データとして通常表示用データを設定記憶部12から読み込む。
データ変換部106は、プログラムに従って動作するPDAのCPUによって実現される。データ変換部106は、変換データ読込部105が読み込んだ変換データに基づいて、コントラスト差が小さくなるように表示用データを変換する。
表示変更部107は、プログラムに従って動作するPDAのCPU及び表示部9によって実現される。表示変更部107は、データ変換部106によって変換された表示用データに基づいて、表示部9に表示する表示内容を変更する。即ち、表示変更部107は、プライバシーアングルがオン状態に設定された場合には、変換後の表示用データに基づいてコントラスト差が小さくなるように表示部9の表示を変更する。これによりPDAの表示画面は、覗き見し難くなるように制御する。
データ変換部106及び表示変更部107によって実行される処理は、例えば、
図2で示した表示処理部11によって実行される。
なお、本実施形態において、PDAの記憶装置10は、覗き見防止処理を行うための各種プログラムを記憶している。例えば、PDAの記憶装置10は、コンピュータに、表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを設定する変換データ設定処理と、設定した変換データを用いて、表示用データのコントラスト差を小さくする処理を行うデータ変換処理と、変換した表示用データに基づいて、表示画面の表示内容を変更する表示変更処理とを実行させるための覗き見防止用プログラムを記憶している。
次に、動作について説明する。まず、表示処理部11が表示部9に情報を表示させる際に変換データを記憶(例えば、制御部11が備えるRAM等に記憶)する場合について説明する。
図4は、表示用データを表示部9に出力する際に用いるデータ変換テーブルである。
図4では、表示用画素データの赤、緑及び青は、それぞれR、G及びBで表示されている。また、各色データが6bitで、合計18bitの表示用画素データである場合を示している。そして、表示処理部11は、アドレスに従って
図4に示すテーブルを用いて変換前の表示用データを変換し、変換後のRGBデータを生成する。例えば、変換前の表示用データのアドレスが「2」で、「赤」のデータであった場合、表示処理部11は、変換後のデータを「R2」とする。なお、実際には、表示処理部11は、R、G及びBそれぞれについてデータ変換を行う。
図5は、表示処理部11が表示用データのコントラスト差を変化させない通常時の変換を行う場合のデータ変換テーブルである。ここで、RGBデータは、数値が小さいときには黒色に近づき、数値が大きいときには白色に近づくものとする。
通常表示を行う場合には、変換前のデータと変換後のデータとのRGBの値が同じ値であるので、結果的に元のデータと同じ表示用データが表示部9に出力されることになる。即ち、
図5では、プライバシーアングルがオフ状態である場合を示している。
図6は、通常時の表示用データの変換後の出力データを示す。
図6では、変換前の表示用の元データを横軸に表し、変換後の出力データを縦軸に表わしている。
図6に示すように、変換後の出力データが表現できる画素のコントラスト差は、元のデータのコントラスト差と同じであり、0から63までの64段階である。
図7は、表示処理部11が全体的に白色に近づくように表示用データのコントラスト差を小さくする場合の白色系データ変換テーブルである。即ち、
図7では、プライバシーアングルがオン状態に設定され、変換データとして白色系変換データが用いられる場合を示している。
図7に示すように、白色系変換データを用いるように設定されている場合には、元データに対して全体的にデータのコントラスト差を小さくし、かつ、RGBの値が白色系に近くなるようにデータ変換が行われる。
図8は、白色系変換データを用いて表示用データを変換した後の出力データを示す図である。なお、
図8では、通常時における出力データと白色系変換データを用いて変換した出力データとが比較のために併せて示されている。なお、通常時における出力データは、プライバシーアングルがオフ状態に設定されている場合の変換後出力データである。白色系変換データを用いて変換した出力データは、プライバシーアングルがオン状態であり、かつ、白色系変換データが用いられる場合の変換後出力データである。
図8に示すように、通常時の出力データのコントラスト差が0から63までの64段階であるのに対して、白色系の出力データのコントラスト差は32から64までの32段階である。従って、変換後のコントラスト差が小さくなり、周囲からPDAの表示画面の内容が見え難くなる(覗き見防止効果が得られる)。
なお、
図8においては、変換後のコントラスト差が、元のデータのRGBの値の差の半分となる場合を示している。しかし、コントラスト差をどの程度小さくするかは、本実施形態で示したものに限らず、例えば、元データのRGBの値の差の3分の1や3分の2に小さくするものであってもよい。
図9は、表示処理部11が全体的に黒色に近づくように表示用データのコントラスト差を小さくする場合の黒色系データ変換テーブルである。即ち、
図9では、プライバシーアングルがオン状態に設定され、変換データとして黒色系変換データが用いられる場合を示している。
図9に示すように、黒色系変換データが用いられる場合には、元データに対して全体的にデータのコントラスト差を小さくし、かつRGBの値が黒色系に近くなるようにデータ変換が行われる。
図10は、黒色系変換データを用いて表示用データを変換した後の出力データを示す図である。なお、
図10では、通常時における出力データと黒色系変換データを用いて変換した出力データとが比較のために併せて示されている。なお、通常時における出力データは、プライバシーアングルがオフ状態に設定されている場合の変換後出力データである。黒色系変換データを用いて変換した出力データは、プライバシーアングルがオン状態であり、かつ、黒色系変換データが用いられる場合の変換後出力データである。
図10に示すように、通常時の出力データのコントラスト差が0から63までの64段階であるのに対して、黒色系変換データが用いられた場合の出力データのコントラスト差は0から31までの32段階である。従って、変換後のコントラスト差が小さくなり、周囲からPDAの表示画面の内容が見え難くなる(覗き見防止効果が得られる)。
なお、
図10においては、変換後のコントラスト差が、元のデータのRGBの値の半分となる場合を示している。しかし、コントラスト差をどの程度小さくするかは、本実施形態で示したものにかぎらず、例えば、元データのRGBの値の差の3分の1や3分の2に小さくするものであってもよい。
図11は、制御部が行う覗き見防止処理の一例を示すフローチャートである。ユーザは、プライバシーアングルをオン状態又はオフ状態に設定したい場合には、プライバシーアングルをオン状態又はオフ状態にする設定を行う。このユーザ設定により、制御部は、設定記憶部12が記憶するプライバシーアングル設定情報を更新等によりプライバシーアングルをオン状態又はオフ状態に設定する。
また、プライバシーオンアングルをオン状態に設定する場合には、ユーザは、さらに覗き見防止処理を実行する際に用いる変換データとして白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを設定する。このユーザ設定により、制御部は、設定記憶部12が記憶するユーザ設定データ情報等を更新することにより、白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを設定する。
なお、制御部は、プライバシーアングルの設定が行われる前に、設定記憶部12が記憶するユーザ設定データ情報等を更新することにより、白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを予め設定していてもよい。
制御部は、所定のタイミングで、プライバシーアングルのオン/オフの設定が変更されたか否かを判定する(ステップS101)。例えば、プライバシーアングルの設定が行われたことをトリガとして、設定記憶部12に記憶されているプライバシーアングル設定情報の内容を確認し、プライバシーアングルのオン/オフの設定が変更されたか否かを判定する。なお、制御部は、所定時間毎に、設定記憶部12に記憶されているプライバシーアングル設定情報の内容を確認し、プライバシーアングルのオン/オフの設定が変更されたか否かを判定するようにしてもよい。
制御部は、ステップS101においてステッププライバシーアングルの設定が変更されていないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。また、制御部は、ステップS101においてプライバシーアングルの設定が変更されたと判定した場合には、ステップS102の処理に移行する。
次いで、ステップS102では、制御部は、プライバシーアングルがオン状態に変更されたのか否かを判定する。オン状態に変更されたと判定した場合、制御部は、設定記憶部12に記憶されているユーザ設定データ情報を確認する(ステップS103)。
第2実施形態では、前述したように、プライバシーアングルがオン状態に設定されている時に、白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれかを用いるかを設定するためのユーザ設定データ情報が設定記憶部12に記憶されている。このユーザ設定データ情報の内容は、予めユーザが任意に設定することが可能である。
次いで、制御部は、ユーザ設定データ情報に基づいて、白色系変換データを用いることに設定されているか否かを判定する(ステップS104)。
白色系変換データが用いられるように設定されている場合には、制御部は、ステップS105の処理に移行する。そして、制御部は、変換データとして白色系変換データを設定記憶部12から読み込む(ステップS105)。
ステップS104で白色系変換データを用いることに設定されていない(即ち、黒色系変換データを用いることに設定されている)場合には、制御部は、ステップS106の処理に移行する。
そして、制御部は、変換データとして黒色系変換データを設定記憶部12から読み込む(ステップS106)。
ステップS102においてプライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、制御部は、ステップS107の処理に移行する。即ち、この場合、プライバシーアングルがオン状態からオフ状態に設定変更されたときである。そのため、制御部は、設定記憶部12から通常時の通常表示データの読み込みを行う(ステップS107)。
次いで、制御部は、ステップS105、S106又はS107で読み込んだデータを、表示処理部11を用いてデータ変換用テーブルとして記憶(例えば、制御部11が備えるRAM等に記憶)する。そして、制御部は、表示部9に表示する表示用データを、表示処理部11に記憶するデータ変換用テーブルに基づいて変換することによってコントラスト差を小さくして、変換後の表示用データを表示部9に出力する(ステップS108)。
白色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図7及び
図8に示す出力データに基づき表示部9に表示させる。また、黒色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図9及び
図10に示す出力データに基づき表示部9に表示させる。また、通常表示データを用いる場合には、制御部は、
図5及び
図6に示す出力データに基づき表示部9に表示させる。
なお、プライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、制御部は、ステップS108の変換処理を行わず、表示用データをそのまま表示部9に出力するようにしてもよい。そのようにすれば、通常表示データが不要となり、処理負担が軽減できる。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ操作に応じて表示用データのコントラスト差を変換するための変換データが設定される。そして、設定された変換データを用いて、表示用データのコントラスト差を小さくする処理を行うことによって、覗き見が防止できる。即ち、プライバシーアングル機能を有効に設定することにより表示部9の表示画面の色調を調整する方法が任意に設定できる。従って、ユーザの嗜好に合う見やすい態様で周囲からの覗き見を防止することができ、使い勝手を向上させることができる。
[0083]
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態を図面を参照して説明する。なお、第2の実施形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
図12は、第3の実施形態における覗き見防止方法を用いたPDAのブロック図である。
図13は、第3の実施形態における覗き見防止方法を用いたPDAの機能ブロック図である。
図12に示すように、第3の実施形態では、
図2に示す構成に加えて照度センサ13を含む点で、第2の実施形態と異なる。照度センサ13は、周囲の照度を検出し、検出した照度に応じた検出信号を出力する。
図13に示すように、本実施形態では、
図3に示したユーザ設定判定部104に代えて照度判定部108を含む点で、第2の実施形態と異なる。照度判定部108は、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。
プライバシーアングル設定判定部103がプライバシーアングルの状態をオン状態であると判定したときに、照度判定部108は、照度センサ13からの検出信号に基づいて、周囲の照度を判定する。また、照度判定部108は、判定した照度に基づいて、変換データとして白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを自動判定する。
なお、照度センサ13及び照度判定部108以外の構成要素の機能については、第2の実施形態で示したそれらの機能と同様である。また、各変換データを用いた表示用データの変換後の出力データについても、
図5〜
図10に示したものと同様であるので、説明を省略する。
次に、動作について説明する。
図14は、第3の実施形態における照度センサ13が検出する照度と、表示用データの変換色との関係を示す説明図である。
図14において、縦軸は、照度センサ13からの検出信号の値に基づいて制御部1が認識した照度である。制御部1の表示処理部11は、照度センサ13からの検出信号の値に基づいて、覗き見防止処理に用いる変換データを切り替える。
図14では、照度が閾値Aより暗い値である場合には黒色系変換データを用い、閾値A以上の明るい値である場合には白色系変換データを用いる場合が示されている。また、制御部は、閾値Aを予め設定記憶部12に記憶しているものとする。
図15は、第3の実施形態における覗き見防止処理を示すフローチャートである。
図15において、ステップS201,S202の処理は、第2の実施形態で示したステップS101,S102の処理と同様である。
ステップS202においてプライバシーアングルがオン状態に変更されたと判定した場合、制御部は、照度センサ13からの検出信号を確認する(ステップS203)。
制御部は、照度センサ13からの検出信号に基づいて周囲の照度を認識(判定)する。また、制御部は、設定記憶部12に記憶されている閾値Aを用いて、プライバシーアングルがオン状態に設定されているときに、変換データとして白色系変換データ又は黒色系変換データのいずれを用いるかを判定する(ステップS204)。
例えば、制御部は、照度センサ13の検出信号に基づいて判定した照度が閾値A以上である(即ち、周囲が明るい)と判断した場合には、変換データとして白色系変換データを用いると判定する。また、制御部は、照度センサ13の検出信号に基づいて判定した照度が閾値Aより小さい(即ち、周囲が暗い)と判断した場合には、変換データとして黒色系変換データを用いると判定する。なお、閾値Aは、予めユーザが任意に設定することが可能である。
制御部は、ステップS204において白色系変換データを用いるか否かの判定を行い、白色系変換データを用いると判定した場合には、ステップS205の処理に移行する。そして、制御部は、変換データとして白色系変換データを設定記憶部12から読み込む(ステップS205)。
ステップS204で白色系変換データを用いない(即ち、黒色系変換データを用いる)と判定した場合には、制御部は、ステップS206の処理に移行する。そして、制御部は、変換データとして黒色系変換データを設定記憶部12から読み込む(ステップS206)。
ステップS202においてプライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、制御部は、ステップS207の処理に移行する。即ち、ステップS207に進んだ場合、プライバシーアングルがオン状態からオフ状態に設定変更されたときである。そのため、制御部は、設定記憶部12から通常時の通常表示データの読み込みを行う(ステップS207)。
次いで、制御部は、ステップS205、S206又はS207で読み込んだデータを、表示処理部11を用いてデータ変換用テーブルとして記憶(例えば、制御部11が備えるRAM等に記憶)する。そして、制御部は、表示部9に表示する表示用データを、表示処理部11に記憶されているデータ変換用テーブルに基づいて変換することによってコントラスト差を小さくして、変換後の表示用データを表示部9に出力する(ステップS208)。
例えば、白色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図7及び
図8に示す出力データを表示部9に表示させる。また、黒色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図9及び
図10に示す出力データを表示部9に表示させる。また、通常表示データを用いる場合には、制御部は、
図5及び
図6に示す出力データを表示部9に表示させる。
なお、プライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、制御部は、ステップS208の変換処理を行わず、表示用データをそのまま表示部9に出力するようにしてもよい。これにより通常表示データが不要となるので、処理負担が軽減できる。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ操作に従って、プライバシーアングル機能を有効に設定した場合の表示部9の表示画面の色調を照度センサ13が感知する照度により自動的に変更することができる。そのため、ユーザがいる周囲の環境に合う見やすい設定を自動的に行うことが可能であり、使い勝手が向上する。
また、照度センサ13が感知する照度により自動的に表示部9の表示画面の色調を変更するときの閾値を、ユーザが予め制御部に設定することも可能としている。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態を図面を参照して説明する。なお、第3の実施形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
第2の実施形態では、照度センサ13からの検出信号と1つの閾値との比較から照度を判定した。これに対して、第3の実施形態では、2つの閾値を用いて3段階に照度を判定する。このため、第3の実施形態では、設定記憶部12は、白色系変換データ、黒色系変換データ、通常表示データ、中間色系変換データを変換データとして記憶する。この中間色系変換データは、表示用データを白色と黒色との間の中間色に変換するための変換データである。
次に、動作について説明する。
図16は、表示処理部11が全体的に中間色に近づくように表示用データのコントラスト差を小さくする場合の中間色系データ変換テーブルである。即ち、
図16では、プライバシーアングルがオン状態に設定され、変換データとして中間系変換データを用いるように設定されている場合を示している。
図16に示すように、中間色系変換データを用いる場合には、元データに対して全体的にデータのコントラスト差を小さくし、かつ、RGBの値が白色系と比較して暗いグレー系に近くなるように(逆に、黒色系と比較して明るいグレー系に近くなるように)データ変換が行われる。
図17は、中間色系変換データを用いて表示用データを変換した後の出力データである。なお、
図17では、通常時における出力データと中間系変換データを用いて変換した出力データとが比較できるように併せて表示されている。通常時における出力データは、プライバシーアングルがオフ状態に設定されている場合の出力データである。中間系変換データを用いて変換した出力データは、プライバシーアングルがオン状態であり、かつ、中間系変換データを用いる旨の設定が行われている場合の出力データである。
図17に示すように、通常時の出力データのコントラスト差が0から63までの64段階であるのに対して、中間色系の出力データのコントラスト差は16から47までの32段階である。従って、変換後のコントラスト差が小さくなり、表示画面が見え難くなる(覗き見防止効果が得られる)。
なお、
図17においては、変換後のコントラスト差が、元のデータのRGBの値の差の半分となる場合を示している。しかし、コントラスト差をどの程度小さくするかは、本実施形態で示したものに限らず、例えば、元データのRGBの値の差の3分の1や3分の2に小さくするものであってもよい。
次に、動作について説明する。
図18は、第4の実施形態における照度センサ13が検出する照度と、表示用データの変換色との関係を示す図である。
図18において、縦軸は照度センサ13からの検出信号の値に基づいて制御部1が認識した照度である。制御部1の表示処理部11は、照度センサ13からの検出信号の値に基づいて覗き見防止処理に用いる変換データを切り替える。
図18では、照度が閾値Bより暗い値である場合には黒色系変換データを用い、閾値B以上かつ閾値C未満の明るさを示す値である場合には中間色系変換データを用い、閾値C以上の明るさを示す値である場合には白色変換系データを用いる場合が示されている。また、制御部は、閾値B及び閾値Cを予め設定記憶部12に記憶しているものとする。
図19は、第4の実施形態における制御部が行う覗き見防止処理を示すフローチャートである。
図19おいて、ステップS301,S302の処理は、第2の実施形態で示したステップS101,S102の処理と同様である。
ステップS302においてプライバシーアングルがオン状態に変更されたと判定した場合、制御部は、照度センサ13からの検出信号を確認する(ステップS303)。
即ち、制御部は、照度センサ13からの検出信号に基づいて、制御部の周囲の照度を認識(判定)する。また、制御部は、設定記憶部12に記憶されている閾値B及び閾値Cを用いて、プライバシーアングルがオン状態に設定されているときに、変換データとして白色系変換データを用いるか否かを判定する(ステップS304)。
例えば、制御部は、照度センサ13の検出信号に基づいて判定した照度が閾値C以上である(即ち、周囲が明るい)と判断した場合には、変換データとして白色系変換データを用いると判定する。制御部は、ステップS304において白色系変換データを用いるか否かの判定を行い、白色系変換データを用いると判定した場合には、ステップS305の処理に移行する。
そして、制御部は、変換データとして白色系変換データを設定記憶部12から読み込む(ステップS305)。ステップS304で白色系変換データを用いないと判定した場合には、制御部は、変換データとして中間色系変換データを用いるか否かを判定する(ステップS306)。
例えば、制御部は、照度センサ13の検出信号に基づいて判定した照度が閾値B以上かつ閾値C未満である(即ち、周囲の明るさが中間色の明るさである)と判断した場合には、変換データとして中間色系変換データを用いると判定する。
制御部は、ステップS306において中間色系変換データを用いるか否かの判定を行い、中間色系変換データを用いると判定した場合には、ステップS307の処理に移行する。そして、制御部は、設定記憶部12から、変換データとして中間色系変換データの読み込みを行う(ステップS307)。
ステップS306で中間色系変換データを用いない(即ち、黒色系変換データを用いる)と判定した場合には、制御部は、ステップS308の処理に移行する。そして、制御部は、設定記憶部12から、変換データとして黒色系変換データの読み込みを行う(ステップS308)。
なお、閾値B及び閾値Cの情報は、予めユーザが任意に設定することが可能である。
ステップS302においてプライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、制御部は、ステップS309の処理に移行する。即ち、この場合、プライバシーアングルがオン状態からオフ状態に設定変更されたときである。そのため、制御部は、設定記憶部12から通常時の通常表示データの読み込みを行う(ステップS309)。
次いで、制御部は、ステップS305、S307、S308又はS309で読み込んだデータを、表示処理部11を用いてデータ変換用テーブルとして記憶(例えば、制御部11が備えるRAM等に記憶)する。そして、制御部は、表示部9に表示する表示用データを、表示処理部11に記憶するデータ変換用テーブルに基づいて変換することによってコントラスト差を小さくして、変換後の表示用データを表示部9に出力する(ステップS310)。
例えば、白色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図7及び
図8に示す出力データを表示部9に表示させる。また、中間色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図16及び
図17に示す出力データを表示部9に表示させる。また、黒色系変換データを用いる場合には、制御部は、
図9及び
図10に示す出力データを表示部9に表示させる。また、通常表示データを用いる場合には、制御部は、
図5及び
図6に示す出力データを表示部9に表示させる。
なお、プライバシーアングルがオフ状態に設定されていると判定した場合には、制御部は、ステップS310の変換処理を行わず、表示用データをそのまま表示部9に出力するようにしてもよい。これにより通常表示データが不要になるので、処理負担が軽減できる。
また、本実施形態では、照度センサの検出信号に基づく照度と比較する閾値を2つ用い、白色、黒色及び中間色の3段階にコントラスト差を変換する場合を示したが、用いる閾値の数やコントラスト差の変換の仕方は、本実施形態で示したものに限られない。例えば、3つ以上の閾値を用い、さらに4段階以上にコントラスト差を変換するように構成してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザ操作に応じてプライバシーアングル機能を有効に設定した場合の表示部9の表示画面の色調を照度センサ13が感知する照度により自動的に変更することができる。
また、自動的に表示部9の表示画面の色調を変更するときの閾値を複数記憶することが可能である。そのため、ユーザがいる周囲の環境に合う見やすい設定を自動的に行うことが可能であり、使い勝手が向上する。
また、照度センサ13が感知する照度により自動的に表示部9の表示画面の色調を変更するときの複数の閾値を、ユーザが予め制御部に設定することも可能としている。
なお、上記に示した各実施形態では、以下の(1)〜(8)に示すようなPDAの特徴的構成が示されている。
(1)PDAは、表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを設定する変換データ設定部(例えば、ユーザ設定部101によって実現される)と、変換データ設定部によって設定された変換データを用いて、表示用データのコントラスト差を小さくする処理を行うデータ変換部(例えば、データ変換部106によって実現される)と、データ変換部によって変換された表示用データに基づいて、表示画面の表示内容を変更する表示変更部(例えば、表示変換部107によって実現される)とを備えたことを特徴とする。
(2)PDAにおいて、変換データ設定部は、変換データとして、表示画面が全体的に白色に近づくようにコントラスト差を変換するための白色系変換データと、表示画面が全体的に黒色に近づくようにコントラスト差を変換するための黒色系変換データとのいずれの変換データを用いるかを設定するように構成されていてもよい。
(3)PDAは、照度センサ(例えば、照度センサ13)を用いて周囲の照度を判定し、判定した照度に基づいて表示用データのコントラスト差を変換するための変換データとして、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定する変換データ判定部(例えば、照度判定部108によって実現される)と、変換データ判定部によって判定された変換データを用いて、表示用データのコントラスト差を小さくする処理を行うデータ変換部(例えば、データ変換部106によって実現される)と、データ変換部によって変換された表示用データに基づいて、表示画面の表示内容を変更する表示変更部(例えば、表示変換部107によって実現される)とを備えるように構成されていてもよい。
(4)PDAにおいて、変換データ判定部は、変換データとして、表示画面が全体的に白色に近づくようにコントラスト差を変換するための白色系変換データと、表示画面が全体的に黒色に近づくようにコントラスト差を変換するための黒色系変換データとのいずれの変換データを用いるかを判定するように構成されていてもよい。
(5)PDAにおいて、変換データ判定部は、照度が所定の閾値(例えば、閾値A)以上であるか否かを判定し、照度が所定の閾値以上であるか否かの判定結果に基づいて、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定するように構成されていてもよい。
(6)PDAにおいて、変換データ判定部は、照度が所定の閾値以上であると判定すると、変換データとして、表示画面が全体的に白色に近づくようにコントラスト差を変換するための白色系変換データを用いると判定し、照度が所定の閾値未満であると判定すると、変換データとして、表示画面が全体的に黒色に近づくようにコントラスト差を変換するための黒色系変換データを用いると判定するように構成されていてもよい。
(7)PDAにおいて、変換データ判定部は、照度を複数の閾値と比較する処理を行い、照度を複数の閾値と比較した結果に基づいて、複数の変換データのうちのいずれの変換データを用いるかを判定するように構成されていてもよい。
(8)PDAにおいて、変換データ判定部は、照度が第1の閾値(例えば、閾値C)以上であると判定すると、変換データとして、表示画面が全体的に白色に近づくようにコントラスト差を変換するための白色系変換データを用いると判定し、照度が第1の閾値未満であり且つ第2の閾値(例えば、閾値B)以上であると判定すると、変換データとして、表示画面が全体的に白色と黒色との間の中間色に近づくようにコントラスト差を変換するための中間色系変換データを用いると判定し、照度が第2の閾値未満であると判定すると、変換データとして、表示画面が全体的に黒色に近づくようにコントラスト差を変換するための黒色系変換データを用いると判定するように構成されていてもよい。
上述した本発明は、ユーザ操作に従って覗き見防止機能を動作させた場合に、ユーザが予め設定した条件に該当する表示方法に従って表示装置への表示を行う用途に適用できる。
以上、各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態及び実施例に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。この出願は、2009年1月26日に出願された日本出願特願2009−014431を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。