(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
PUSCH及びPUCCHを同一のサブフレームに同時に伝送することが許容されなければ、前記第1パワーヘッドルームのみを報告することを特徴とする請求項1に記載のパワーヘッドルーム報告方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を添付の数式そして図面とともに詳しく説明する。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にすることができると判断された場合、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによって変わる可能性がある。したがって、その定義は、本明細書全般に渡る内容に基づいて下さなければならない。
【0018】
また、本発明の実施形態を具体的に説明するにあたって、OFDM基盤の無線通信システム、特に3GPP E−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、あるいはLTEという)あるいはAdvanced E−UTRA(あるいはLTE−Aという)標準を主な対象にするが、本発明の主な要旨は、類似の技術的背景及びチャネル形態を有するその他の通信システムにも、本発明の範囲を大きく逸脱しない範囲で変形で適用可能であり、これは、当業者の判断で可能であろう。
【0019】
LTEシステムにおいてアップリンクの電力制御は、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)電力制御、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)電力制御及びパワーヘッドルーム報告(Power Headroom Report)に分類して考えることができる。
【0020】
PUSCH電力制御:LTEアップリンクPUSCHチャネルのためにイベント基盤の電力制御が利用される。言わば、PUSCHチャネルでは、周期的に送信電力制御(TPC:transmit power control)が伝送される必要がない。サブフレーム(subframe)iで計算されたPUSCH伝送電力PPUSCH(i)は、下記の数式1のように表現される。
【0021】
P
PUSCH(i) = min{P
CMAX, 10log
10(M
PUSCH(i)) + P
O_PUSCH(j) + α(j)・PL + Δ
TF(i) + f(i)} [dBm]
・・・・・・・・・(数式1)
【0022】
数式1で、P
CMAXは、端末のパワークラス(power class)による最大伝送電力を示す。M
PUSCH(i)は、サブフレームiで配分されたPUSCH資源であって、リソースブロック(RB:resource block)の個数で表現される。数式1を参照すれば、端末のPUSCH伝送電力は、M
PUSCH(i)に比例して増加することが分かる。数式1で、PLは、端末で測定されたダウンリンク経路損失(path−loss)を示す。スケーリング因子α(j)は、セル形状によるアップリンクチャネルとダウンリンクチャネル間の経路損失不一致を考慮して上位レイヤーで決定する。
【0023】
数式1のP
O_PUSCHは、下記の数式2で表現することができる。数式2で、P
O_NOMINAL_PUSCH(j)は、セルによって異なって設定される(cell−specific)パラメータであり、上位レイヤーでシグナリングされる。数式2で、P
O_UE_PUSCH(j)は、端末によって異なって設定される(UE−specific)パラメータであり、無線資源制御(RRC:Radio Resource Control、以下、RRCという)シグナリングによって伝達される。
【0024】
P
O_PUSCH(j) = P
O_NOMINAL_PUSCH(j) + P
O_UE_PUSCH(j)
・・・・・・・・・(数式2)
【0025】
変調及びコーディング技法(MCS:modulation and coding scheme)補償パラメータまたは伝送フォーマット(TF:transport format)補償パラメータΔ
TF(i)は、下記の数式3のように定義される。
【0027】
数式3で、K
sは、セルによって異なって設定される(cell−specific)パラメータであり、RRCシグナリングによって与えられる。
【0029】
MPR(i) = TBS(i)/(M
PUSCH(i)・N
RBSC・2N
ULSymb)
・・・・・・・・・(数式4)
【0030】
数式4で、TBS(i)は、サブフレームiで伝送ブロック(transport block)のサイズを示す。数式4で、分母部分(M
PUSCH(i)・N
RBSC・2N
ULSymb)は、サブフレームで資源要素(RE:resource element)個数を示す。言わば、数式4で、MPR(i)は、資源要素(RE)当たり伝送される情報量(information bits)を示す。K
s=0であるとき、MPR(i)=0であり、したがって、MCS補償は考慮しない。K
s=1.25であるとき、アップリンクチャネルの80%(1/K
s=0.8)のみがMCSに関する補償を受ける。
【0031】
PUSCH電力制御瞬時適応は、下記の数式5でf(i)が表される。
【0032】
f(i)=f(i-1)+δ
PUSCH(i-K
PUSCH)
・・・・・・・・・(数式5)
【0033】
δ
PUSCHは、端末によって異なる設定がされる(UE−specific)パラメータであり、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)に含まれ、基地局から端末に伝達され、送信電力制御(TPC:Transmit Power Control、以下、TPCという)値としても知られている。δ
PUSCH(i−K
PUSCH)においてK
PUSCHは、実際δ
PUSCH値を受信し、端末の伝送サブフレームに適用するのにK
PUSCHだけの時間差があることを示す。PDCCHで伝達されるダウンリンク制御情報フォーマット(downlink control information format;DCI format)0でδ
PUSCHdB累積値(accumulated values)は、[−1、0、1、3]である。PDCCHで伝達されるDCI format 3/3Aでδ
PUSCHdB累積値(accumulated values)は、[−1、1]または[−1、0、1、3]である。
【0034】
数式5で表現されたδ
PUSCH値を累積する方法以外にも、下記の数式6のようにδ
PUSCH絶対値が使用されることがある。
【0035】
f(i)=δ
PUSCH(i-K
PUSCH)
・・・・・・・・・(数式6)
【0036】
PDCCHで伝達されるDCI format0でδ
PUSCH絶対値(absolute values)は、[−4、−1、1、4]である。
【0037】
PUCCH電力制御:
サブフレームiで計算されたPUCCH伝送電力P
PUCCH(i)は、下記の数式7で表現される。
【0038】
P
PUCCH(i) = min{P
CMAX, P
O_PUCCH + PL + h(n
CQI, n
HARQ) + Δ
F_PUCCH(F) + g(i)} [dBm]
・・・・・・・・・(数式7)
【0039】
数式7で、P
CMAXは、端末のパワークラス(power class)による最大伝送電力を示す。各々のPUCCH伝送フォーマット(transport format)Fに対するΔ
F_PUCCH(F)値は、RRCによって端末に与えられる。
【0040】
P
O_PUCCHは、下記の数式8で表現することができる。
【0041】
P
O_PUCCH = P
O_NOMINAL_PUCCH + P
O_UE_PUCCH
・・・・・・・・・(数式8)
【0042】
数式8で、P
O_NOMINAL_PUCCHは、セルによって異なる設定がされる(cell−specific)パラメータであり、上位レイヤーでシグナリングされる。数式8で、P
O_UE_PUCCHは、端末によって異なる設定がされる(UE−specific)パラメータであり、RRCシグナリングによって伝達される。
【0043】
下記の数式9で、h(n
CQI、n
HARQ)は、PUCCHフォーマット(PUCCH format)による値であって、n
CQIは、チャネル品質指標(CQI:Channel Quality Indication)による情報量であり、n
HARQは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)ビット(bits)数である。ここで、PUCCHフォーマット(format)1、1a、1bは、ACK/NACKに使用されるフォーマットである。特に本発明の一実施形態によれば、PUCCHフォーマット1aとして仮定してh(n
CQI、n
HARQ)を計算することができる。
【0045】
PUCCH電力制御瞬時適応は、下記の数式10でg(i)が表される。δ
PUCCHは、端末によって異なる設定が実施形態される(UE−specific)パラメータであり、PDCCHに含まれて基地局から端末に伝達され、TPC値としても知られている。δ
PUCCH(i−K
PUCCH)においてK
PUCCHは、実際δ
PUCCH値を受信し、端末の伝送サブフレームに適用するのにK
PUCCHほどの時間差があることを示す。
【0046】
g(i) = g(i-1) + δ
PUCCH(i-K
PUCCH)
・・・・・・・・・(数式10)
【0047】
パワーヘッドルーム報告(Power Headroom Report):
LTEシステムにおいて基地局は、端末から報告されたパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report、以下、PHRという)情報を利用して、サブフレームiで当該端末のPUSCHをスケジューリングするとき、PUSCH伝送に必要な適正な電力とM
PUSCH(i)を配分する。ここで、M
PUSCH(i)は、サブフレームiで配分されたPUSCH資源であって、リソースブロック(RB:resource block)の個数で表現される。
【0048】
図1は、PUSCH 102とPUCCH 101が異なるサブフレームで伝送されるLTEシステムにおけるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)を示す図である。
【0049】
図1のLTEシステムでは、単一キャリア属性(SC property:single carrier property)を違反しないために、PUSCH102とPUCCH101が必ず異なるサブフレームで伝送される。したがって、下記の数式11のように、端末が基地局に報告しなければならないPH
PUSCH103は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXとi番目サブフレームで計算されたPUSCH伝送電力P
PUSCH(i)との差異を示す。PHRを必要とするイベントが発生する例として、測定された経路損失(path−loss)が大きく変わる場合やタイマー(Timer)が一定時間を超過する場合などを挙げることができる。
【0050】
PH
PUSCH(i) = P
CMAX - P
PUSCH(i) [dB]
・・・・・・・・・(数式11)
【0051】
下記第1実施形態、第2実施形態及び第3実施例は、パワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report、以下、PHRという)に関する。
【0052】
第1実施形態:
図2は、本発明の第1実施形態によるパワーヘッドルーム報告(PHR)を示す図である。
【0053】
図2を参照すれば、LTE−Advancedシステムにおいて任意の端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレーム(subframe)で同時に伝送することが許容される場合、パワーヘッドルーム(PH:Power Headroom、以下、PHという)を報告しなければならないイベントが発生したとき、端末が下記の数式12を利用して
PHPUSCH+PUCCH206とPH
PUSCH205を基地局に報告することができる。ここで、パワーヘッドルームを報告しなければならないイベントが発生したというのは、パワーヘッドルームを報告することに要請する外部信号を受信した場合や、あらかじめ決定されたイベントを感知した場合、例えば、測定された経路損失(path−loss)が大きく変わる場合やタイマー(Timer)が一定時間を超過する場合のみならず、あらかじめ決定された周期が渡来する場合など、パワーヘッドルームの報告の必要性を感知した場合をすべて含む。以下でも同一である。
【0054】
数式12で、PH
PUSCH+PUCCH206は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXからi番目サブフレームで計算されたPUSCH202伝送電力P
PUSCH(i)204及びPUCCH201 伝送電力P
PUCCH(i)203を引き算したものである。下記の数式12で、PH
PUSCH205は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXとi番目サブフレームで計算されたPUSCH202 伝送電力P
PUSCH(i)204との差異を示す。
図2で、i=4の場合、すなわちi番目サブフレームが4番目サブフレームである場合の例が示されている。
【0055】
PH
PUSCH+PUCCH(i) = P
CMAX - P
PUSCH(i) - P
PUCCH(i) [dB]
PH
PUSCH(i) = P
CMAX - P
PUSCH(i) [dB]
・・・・・・・・・(数式12)
【0056】
図3は、本発明の第1実施形態によるパワーヘッドルーム報告(PHR)を示す図である。
【0057】
図3を参照すれば、LTE−Advancedシステムにおいて任意の端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレーム(subframe)で同時に伝送することが許容される場合、PHを報告しなければならないイベントが発生したとき、端末が前記数式12を利用してPH
PUSCH+PUCCH307とPH
PUSCH306を基地局に報告することができる。PH
PUSCH+PUCCH307は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXからi番目サブフレームで計算されたPUSCH302伝送電力P
PUSCH(i)305とPUCCH301伝送電力P
PUCCH304を引き算した値である。
図2では、PUCCH201 伝送電力P
PUCCH203がPUSCH202 伝送電力P
PUSCH204と4番目サブフレームで同時に計算されるが、
図3では、PUCCH301 伝送電力P
PUCCH304は、1番目サブフレームで計算され、PUSCH302 伝送電力P
PUSCH305は、4番目サブフレームで計算される。
図3では、4番目サブフレームでPUCCH303の伝送がないので、P
PUCCH値を計算することができないので、最も最近で伝送に使用されたPUCCH301の伝送電力P
PUCCH304を4番目のサブフレームでPHRのために利用するものである。P
HPUSCH306は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXとi番目サブフレームで計算されたPUSCH302 伝送電力P
PUSCH(i)305との差異を示す。
図3で、i=4の場合、すなわちi番目サブフレームが4番目サブフレームである場合の例が示された。
【0058】
図4は、本発明の第1実施形態による端末におけるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)過程を示す図である。
【0059】
図4のステップ401で、端末は、PUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるか否かを判断する。このために、端末は、PUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるか否かについて上位シグナリングによって指示を受ける。即ちステップ、基地局は、端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送するか否かを決定する。
【0060】
端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるように設定された場合、ステップ402に進行し、端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるように設定されていない場合、ステップ407に進行する。
【0061】
PUSCH及びPUCCHの同時伝送を許容せず、互いに異なるサブフレームだけで伝送するように設定された場合、ステップ407で、端末がP
HPUSCHを報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ408で、端末は、前記数式11を利用してPH
PUSCHを基地局に報告する。ステップ407で、端末がPH
PUSCHを報告しなければならないイベントが発生しなければ、イベントが発生するまで待機する。
【0062】
ステップ401で、PUSCH及びPUCCHの同時伝送を許容し、同一のサブフレームで伝送することができるように設定された場合、ステップ402で、端末は、PUCCHが伝送される度にPUCCHの電力情報であるP
PUCCHを格納する。
【0063】
ステップ403で、端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生したか否かを判断する。端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ404に進行し、端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生しない場合、ステップ402に進行する。
【0064】
ステップ403で、端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ404で、端末は、i番目サブフレームで伝送するPUCCHが存在するか否かを確認する。i番目サブフレームで伝送するPUCCHが存在する場合、ステップ405に進行し、i番目サブフレームで伝送するPUCCHがない場合、ステップ409に進行する。
【0065】
もしステップ404で、i番目サブフレームで伝送するPUCCHが存在する場合、ステップ405で、端末は、i番目サブフレームで伝送するPUCCHの電力情報PPUCCH(i)を利用して基地局にPH
PUSCH+PUCCHとPH
PUSCHを報告する。
【0066】
もしステップ404で、i番目サブフレームで伝送するPUCCHが存在しなければ、ステップ409で、端末は、ステップ402で格納されたPUCCHの電力情報P
PUCCHを利用して基地局にPH
PUSCH+PUCCHとPH
PUSCHを報告する。
【0067】
図5は、本発明の第1実施形態による基地局におけるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)過程を示す図である。
【0068】
図5を参照すれば、ステップ501で、基地局は、端末がPUSCH及びPUCCHを同時に伝送することができるように設定したか否かを判断する。基地局が、端末がPUSCH及びPUCCHを同時に伝送することができるように設定した場合、ステップ502に進行し、基地局が、端末がPUSCH及びPUCCHを同時に伝送することができるように設定しない場合、ステップ506に進行する。
【0069】
ステップ501で、基地局が、端末がPUSCH及びPUCCHを同時に伝送することができるように設定した場合、ステップ502で、基地局は、端末からイベントが発生したサブフレームでPH
PUSCH+PUCCHとPH
PUSCHを報告される。
【0070】
ステップ503で、基地局は、当該端末のPUSCH伝送が起きるサブフレームでPUSCH及びPUCCHを同時に伝送するか、またはPUSCHだけを伝送するかを判断する。当該端末のPUSCH伝送が起きるサブフレームでPUSCH及びPUCCHを同時に伝送するものと判断した場合、ステップ508に進行し、当該端末のPUSCH伝送が起きるサブフレームでPUSCHだけを伝送するものと判断した場合、ステップ504に進行する。
【0071】
もし当該端末のPUSCH伝送が起きるサブフレームでPUSCHだけを伝送すれば、ステップ504で、基地局は、端末から以前に報告を受けたPH
PUSCHを利用して端末にMCSとM
PUSCHを配分する。
【0072】
ステップ508で、端末は、PUSCH及びPUCCHを同時に伝送する。
【0073】
ステップ509で、基地局は、端末から以前に報告されたPH
PUSCH+PUCCHを利用して端末にMCSとM
PUSCHを配分する。
【0074】
ステップ501で、基地局が、端末がPUSCH及びPUCCHを同時に伝送することができるように許容せず、互いに異なるサブフレームだけで伝送することができるように設定した場合、ステップ506で、基地局が端末からPH
PUSCHを報告された場合、ステップ507で、基地局は、端末にPH
PUSCH情報を利用してMCSとM
PUSCHを配分する。
【0075】
第2実施形態:
第1実施形態では、4番目サブフレームで端末のPUCCH伝送がない場合には、最も最近のサブフレームで計算されて格納されたPUCCH伝送電力値P
PUCCHを利用した。第1実施形態のために、
図3で、1番目サブフレームでのPUCCH301が例として使用された。しかし、実際には、PUCCHフォーマット(format)によって前記数式9のように多様なh(n
CQI、n
HARQ)値が発生することができる。もし基地局が予想した伝送フォーマット(format)と端末が実際伝送したフォーマット(format)が異なる場合には、電力制御に問題が発生することができる。例えば、基地局は、端末が前記数式9を利用してフォーマット(format)1、1a、1bに関するh(n
CQI、n
HARQ)値を利用してPHを報告するものと予想していたが、端末が基地局で伝送したPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)情報を逃し、フォーマット(format)2、2a、2bに関するh(n
CQI、n
HARQ)値を利用してPHを報告する場合が発生することができる。
【0076】
このような場合を防止するために端末が基地局にPHを報告する場合。常時h(n
CQI、n
HARQ)=0にしてPHを報告することができる。すなわち下記の数式13のような形態の電力情報P
PUCCHが報告される。
【0077】
P
PUCCH(i) = min{P
CMAX, P
O_PUCCH + PL + Δ
F_PUCCH(F) + g(i)} [dBm]
・・・・・・・・・(数式13)
【0078】
また、Δ
F_PUCCH(F)=0に設定することによって、下記の数式14のような形態の電力情報P
PUCCH(i)が報告されることもできる。
【0079】
P
PUCCH(i) = min{P
CMAX, P
O_PUCCH + PL + g(i)} [dBm]
・・・・・・・・・(数式14)
【0080】
基地局と端末がPH
PUSCH+PUCCHを加工するとき、前記数式13や前記数式14のような電力情報P
PUCCH(i)が利用されると約束すれば、基地局は、PH
PUSCH+PUCCHと基地局スケジューラが予想するh(n
CQI、n
HARQ)とΔ
F_PUCCH(F)を利用してPH
PUSCH+PUCCHを再加工することができる。
【0081】
図6は、本発明の第2実施形態によるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)を示す図である。
【0082】
図6を参照すれば、LTE−Advancedシステムにおいて任意の端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレーム(subframe)で同時に伝送することが許容される場合、PHを報告しなければならないイベントが発生したとき、端末が前記数式12、数式13及び数式14を利用してPH
PUSCH+PUCCH607とPH
PUSCH606を基地局に報告することができる。PH
PUSCH+PUCCH607は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXから4番目サブフレームで計算されたPUSCH602 伝送電力P
PUSCH605及びPUCCH601 伝送電力P
PUCCH604を引き算した値である。PUCCH601は、元々CQI情報による伝送電力を利用した。
図3に示されたP
PUCCH304と
図6のP
PUCCH604との差異は、PUCCH601からP
PUCCH604の情報を加工するとき、前記数式13や前記数式14を使用する点である。
【0083】
図7は、本発明の第2実施形態による端末におけるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)過程を示す図である。
【0084】
図7を参照すれば、ステップ701で、端末は、PUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるように設定されているか否かを判断する。端末は、PUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるか否かを上位シグナリングによって指示される。言わば、基地局は、端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送するか否かを決定する。端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるように設定された場合、段階702に進行し、端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるように設定されていない場合、ステップ707に進行する。
【0085】
ステップ701で、端末のPUSCH及びPUCCHの同時伝送を許容せず、互いに異なるサブフレームだけで伝送するように設定された場合、ステップ707で、端末がPH
PUSCHを報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ708で、端末は、前記数式11を利用してPH
PUSCHを基地局に報告する。もしPUSCH及びPUCCHの同時伝送を許容し、同一のサブフレームで伝送するように設定された場合には、ステップ702で、端末は、PUCCHが伝送される度にPUCCHの電力情報であるP
PUCCHを格納する。この際、格納された電力情報P
PUCCHは、前記数式13や数式14を利用して求める。
【0086】
ステップ703で、i番目サブフレームで端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生したか否かを判断する。i番目サブフレームで端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ704に進行し、i番目サブフレームで端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生しない場合、ステップ702に進行する。
【0087】
ステップ703で、i番目サブフレームで端末がPH
PUSCH+PUCCHを報告しなければならないイベントが発生したと判断した場合、ステップ704で、端末は、i番目サブフレームで伝送するPUCCHが存在するか否かを確認する。端末がi番目サブフレームで伝送するPUCCHが存在すると判断した場合、ステップ705に進行し、端末がi番目サブフレームで伝送するPUCCHがあると判断しない場合、ステップ709に進行する。
【0088】
ステップ704で、伝送するPUCCHが存在すると判断した場合、ステップ705で、端末は、i番目サブフレームで伝送するPUCCHの電力情報P
PUCCH(i)を利用して基地局にPH
PUSCH+PUCCHとPH
PUSCHを報告する。ステップ705で、電力情報P
PUCCH(i)は、前記数式13や数式14を利用して求めることができる。
【0089】
ステップ704で、伝送するPUCCHがないと判断した場合、ステップ709では、端末は、ステップ702で格納されたPUCCHの電力情報P
PUCCHを利用して基地局にPH
PUSCH+PUCCHとPH
PUSCHを報告する。
【0090】
図8は、本発明の第2実施形態による基地局におけるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)過程を示す図である。
【0091】
図8を参照すれば、ステップ801で、基地局は、端末がPUSCH及びPUCCHを同じサブフレームに伝送することができるように設定したか否かを判断する。基地局が、端末がPUSCH及びPUCCHを同じサブフレームに伝送することができるように設定したと判断すれば、ステップ802に進行し、基地局が、-端末がPUSCH及びPUCCHを同じサブフレームに伝送することができるように設定していないと判断すれば、ステップ806に進行する。
【0092】
ステップ801で、基地局が、端末がPUSCH及びPUCCHを同じサブフレームに伝送することができるように設定したと判断すれば、ステップ802で、基地局は、端末からイベントが発生したサブフレームでPH
PUSCH+PUCCHとPH
PUSCHを報告される。
【0093】
ステップ803で、基地局は、当該端末がスケジューリングされるサブフレームでPUSCH及びPUCCHを同時に伝送するか、またはPUSCHのみを伝送するかを判断する。基地局が当該端末がスケジューリングされるサブフレームでPUSCH及びPUCCHを同時に伝送するものと判断した場合、ステップ808に進行する。当該端末がスケジューリングされるサブフレームでPUSCHのみを伝送するものと判断した場合、ステップ804に進行する。
【0094】
当該端末がスケジューリングされるサブフレームでPUSCHのみを伝送するものと判断した場合、ステップ804で、基地局は、端末から以前に報告を受けたPH
PUSCHを利用して端末にMCSとM
PUSCHを配分する。
【0095】
ステップ808で、スケジューリングするサブフレームで端末がPUSCH及びPUCCHを一緒に伝送する。
【0096】
ステップ809で、基地局は、端末から以前に報告を受けたPH
PUSCH+PUCCHを利用して端末にMCSとM
PUSCHを配分する。
【0097】
基地局が端末によるPUSCH及びPUCCHの同時伝送を許容せず、互いに異なるサブフレームで伝送するように設定した場合、ステップ806で、基地局が端末からPH
PUSCHを報告される。
【0098】
ステップ807で、基地局は、PH
PUSCH情報を利用して端末にMCSとM
PUSCHを配分する。
【0099】
第3実施形態:
図9は、本発明の第3実施形態によるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)を示す図である。
【0100】
図9を参照すれば、2つのコードワード(codeword)CW #1とCW #2が伝送される場合について、CW #1とCW #2各々に対して下記数式15のようにPH
PUSCH+PUCCH(CW #1)とPH
PUSCH+PUCCH(CW #2)を報告することができる。
【0101】
PH
PUSCH+PUCCH(i, CW #1) = P
CMAX - P
PUSCH(i, CW #1) - P
PUCCH(i) [dB]
PH
PUSCH(i, CW #1) = P
CMAX - P
PUSCH(i, CW #1) [dB]
PH
PUSCH+PUCCH(i, CW #2) = P
CMAX - P
PUSCH(i, CW #2) - P
PUCCH(i) [dB]
PH
PUSCH(i, CW #2) = P
CMAX - P
PUSCH(i, CW #2) [dB]
・・・・・・・・・(数式15)
【0102】
このように各々のコードワードに対するPH報告が必要な1つの例として、2つのコードワードCW #1とCW #2が伝送される場合、CW #1は再伝送が続いて進行中にあり、CW #2は、伝送が完了する場合を挙げることができる。さらに他の例を取れば、各々のコードワードに対する電力制御が独立的に行われる場合、各々のコードワードに対するPH報告が必要である。
【0103】
図9のように、LTE−Advancedシステムにおいて任意の端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレーム(subframe)で同時に伝送することが許容される場合、端末は、PHを報告しなければならないイベントが発生したとき、前記数式15を利用してPUCCH902伝送電力P
PUCCH905、CW #1に関連したPUSCH903 伝送電力PPUSCH(CW #1)906及びCW #2に関連したPUSCH901 伝送電力PPUSCH(CW #2)904を各々区分して、PH
PUSCH(CW #1)907、PH
PUSCH+PUCCH(CW #1)908、PH
PUSCH(CW #2)909及びPH
PUSCH+PUCCH(CW #2)910を基地局に報告することができる。前記数式15で、PH
PUSCH+PUCCH(CW #1)908は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力PCMAXからi番目サブフレームで計算されたCW #1に関連したPUSCH903 伝送電力PPUSCH(CW #1)906及びPUCCH902伝送電力P
PUCCH905を引き算した値である。PH
PUSCH+PUCCH(CW #2)910は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXからi番目サブフレームで計算されたCW #2に関連したPUSCH901 伝送電力PPUSCH(CW #2)904及びPUCCH902伝送電力PPUCCH905を引き算した値である。
【0104】
前記数式15で、PH
PUSCH(CW #1)907は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXとi番目サブフレームで計算されたCW #1に関するPUSCH903 伝送電力P
PUSCH(CW #1)906との差異を示す。PH
PUSCH(CW #2)909は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXとi番目サブフレームで計算されたCW #2に関するPUSCH901 伝送電力P
PUSCH(CW #2)904との差異を示す。
【0105】
図10は、本発明の第3実施形態による端末におけるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)過程を示す図である。
【0106】
図10を参照すれば、ステップ1001で、端末は、CW #1に関するPUSCH、CW #2に関するPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで伝送することができるように設定されているか否かを判断する。
【0107】
ステップ1001で、端末は、CW #1に関するPUSCH、CW #2に関するPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで伝送することができるか否かを上位シグナリングによって指示される。言わば、基地局は、端末がCW #1に関するPUSCH、CW #2に関するPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレームで同時に伝送することができるように許容するかを決定する。
【0108】
PUSCH及びPUCCHの同時伝送を許容せず、互いに異なるサブフレームだけで伝送することができるように設定されたら、ステップ1007で、端末がPH
PUSCH(CW #1)とPH
PUSCH(CW #2)を報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ1008で、端末は、前記数式15を利用してPH
PUSCH(CW #1)とPH
PUSCH(CW #2)を基地局に報告する。
【0109】
PUSCH及びPUCCHを同一のサブフレームで伝送することができるように設定されたら、ステップ1002で、端末は、PUCCHが伝送される度にPUCCHの電力情報であるP
PUCCHを格納する。
【0110】
ステップ1003で、端末は、PH
PUSCH+PUCCH(CW #1)とPH
PUSCH+PUCCH(CW #2)を報告しなければならないイベントが発生したか否かを判断する。PH
PUSCH+PUCCH(CW #1)とPH
PUSCH+PUCCH(CW #2)を報告しなければならないイベントが発生した場合、ステップ1004に進行し、PH
PUSCH+PUCCH(CW #1)とPH
PUSCH+PUCCH(CW #2)を報告しなければならないイベントが発生しない場合、ステップ1002に進行する。
【0111】
ステップ1003で、端末がPH
PUSCH+PUCCH(CW #1)とPH
PUSCH+PUCCH(CW #2)を報告しなければならないイベントがi番目サブフレームで発生した場合、ステップ1004で、端末は、i番目サブフレームで伝送するPUCCHがあるか否かを確認する。i番目サブフレームで伝送するPUCCHがあったら、ステップ1005に進行し、i番目サブフレームで伝送するPUCCHがなければ、ステップ1009に進行する。
【0112】
ステップ1004で、伝送するPUCCHがあったら、ステップ1005で、i番目サブフレームで伝送するPUCCHの電力情報P
PUCCH(i)を利用して端末は、基地局にPH
PUSCH+PUCCH(CW #1)、PH
PUSCH+PUCCH(CW #2)、PH
PUSCH(CW #1)及びPH
PUSCH(CW #2)を報告する。
【0113】
ステップ1004で、伝送するPUCCHがなければ、ステップ1009では、ステップ1002で格納されたPUCCHの電力情報P
PUCCHを利用して端末は基地局にPH
PUSCH+PUCCH(CW #1)、PH
PUSCH+PUCCH(CW #2)、PH
PUSCH(CW #1)及びPH
PUSCH(CW #2)を報告する。
【0114】
以下、第4実施形態、第5実施形態及び第6実施形態は、レイヤー当たり電力制御に関する。
【0115】
第4実施形態:
第4実施形態によれば、レイヤー当たり電力制御のために基地局が端末にプレコーディングマトリクスとレイヤー当たり電力差をシグナリングすることができる。基地局は、まず、端末から受信したSRS(sounding reference signal)情報とコードブックを利用してアップリンクチャネルで伝送されることができるチャネル容量を最大とするランク(rank)の数とプレコーディングマトリクスを決定する。この際、1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされたら、2個のレイヤーで各々受信される信号の信号対干渉及び雑音比(SINR:Signal to Interference−plus−NoiseRatio、以下、SINRという)を同一にするか、または2個のレイヤーのうち良いチャネルを有するレイヤーにさらに多い電力を配分−ウォーターフィーリング(water filling)と類似−するために、各々のレイヤーが必要な電力を基地局は端末にシグナリングする。例えば、基地局が端末のランク(rank)3伝送を決定する場合、端末のコードワードCW #1は、レイヤー#1にマッピングされ、コードワードCW #2は、レイヤー#2とレイヤー#3にマッピングされる。基地局は、プレコーディングマトリクス以外にも、レイヤー#2とレイヤー#3に関して端末が伝送しなければならない電力を通知するためにレイヤー#2とレイヤー#3の電力差情報を端末に通知する。例えば、2ビット(bit)情報を利用するとすれば、[−3、−1、1、3]dBの4つの場合を表現することができる。−3dBを指示したとすれば、端末は、レイヤー#3の伝送電力をレイヤー#2に比べて−3dBに調整して伝送しなければならない。
【0116】
[−3、−1、1、3]は、1つの例であり、[−6、−3、3、6]または[−3、−1、0、1]などやその他の場合も考慮されることができる。もしランク(rank)3伝送のために16個のプレコーディングマトリクスが使用されると仮定したら、4ビットが使用され、前記でレイヤー間の電力差を示すために2ビットが使用されれば、基地局は、全体6ビットの情報を端末に通知する。
【0117】
第5実施形態:
1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされる場合について下記表1のように1つのコードワードのみを考慮した場合を考えることができる。表1で、コードワード個数が1つであり、レイヤー個数が2個である場合に、CW #1は、レイヤー#1とレイヤー#2にマッピングされ、したがって、レイヤー#1とレイヤー#2の間の電力差を[−3、−1、1、3]dBの4種の場合に分けてシグナリングするためには、2ビットが必要である。2個のコードワードが3個のレイヤーにマッピングされる場合には、CW #2だけがレイヤー#2とレイヤー#3にマッピングされるので、レイヤー#2とレイヤー#3の電力差を示すために2ビットが必要である。2個のコードワードが4個のレイヤーにマッピングされる場合には、CW #1は、レイヤー#1とレイヤー#2にマッピングされ、CW #2は、レイヤー#3とレイヤー#4にマッピングされるので、レイヤー#1とレイヤー#2の電力差に2ビット、レイヤー#3とレイヤー#4の電力差に2ビットが必要である。
【0119】
図11は、本発明の第5実施形態による基地局において端末のためのレイヤー当たり電力制御過程を示す図である。
【0120】
図11を参照すれば、ステップ1101で、基地局MCSスケジューラは、端末から受信したSRS(sounding reference signal)情報とコードブックを利用してアップリンクチャネルで伝送されることができるチャネル容量を最大とするランク(rank)の数とプレコーディングマトリクスを決定する。
【0121】
ステップ1102で、1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされる場合があるか否かを判断する。1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされる場合があったら、ステップ1103に進行し、1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされる場合がなければ、ステップ1105に進行する。
【0122】
ステップ1103で、2個のレイヤーで各々受信される信号のSINRを同一にするか、または2個のレイヤーのうち良いチャネルを有するレイヤーにさらに多い電力を配分−ウォーターフィーリング(water filling)と類似−するために各々のレイヤーが必要な電力を計算する。
【0123】
ステップ1104で、基地局は、プレコーディングマトリクス情報とレイヤー間の電力比を端末にシグナリングする。
【0124】
ステップ1102で、1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされる場合がなければ、ステップ1105で、プレコーディングマトリクス情報を伝送しながらレイヤー間の電力差はすべて0dBにして端末にシグナリングする。
【0125】
第6実施形態:
1つのコードワードが2個のレイヤーにマッピングされる場合について下記表2のように2個のコードワードを共に考慮した場合を考えることができる。
【0127】
表2を参照すれば、2個のコードワードが3個のレイヤーにマッピングされれば、CW #1は、レイヤー#1にマッピングされ、CW #2は、レイヤー#2とレイヤー#3にマッピングされる。この際、レイヤー#1とレイヤー#2との電力差に2ビットを配分し、レイヤー#1とレイヤー#3との電力差に2ビットを配分すると、全体4ビットが必要である。2個のコードワードが4個のレイヤーにマッピングされる場合、CW #1は、レイヤー#1とレイヤー#2にマッピングされ、CW #2は、レイヤー#3とレイヤー#4にマッピングされる。この際、レイヤー#1とレイヤー#2との電力差に2ビットを配分し、レイヤー#1とレイヤー#3との電力差に2ビットを配分し、レイヤー#1とレイヤー#4との電力差に2ビットを配分すれば、全体6ビットが必要である。
【0128】
図12は、本発明の第6実施形態による基地局において端末のためのレイヤー当たり電力制御手続きを示す図である。
【0129】
図12のステップ1201で、基地局は、まず、端末から受信したSRS(sounding reference signal)情報とコードブックを利用してアップリンクチャネルで伝送されることができるチャネル容量を最大とするランク(rank)の数とプレコーディングマトリクスを決定する。
【0130】
ステップ1202で、2個のコードワードが3個以上のレイヤーにマッピングされる場合があるか否かを判断する。2個のコードワードが3個以上のレイヤーにマッピングされる場合があったら、ステップ1203に進行し、2個のコードワードが3個以上のレイヤーにマッピングされる場合がなければ、ステップ1205に進行する。
【0131】
ステップ1202で、2個のコードワードが3個以上のレイヤーにマッピングされる場合があったら、ステップ1203で、多数個のレイヤーで各々受信される信号のSINRを同一にするかまたは多数個のレイヤーのうち良いチャネルを有するレイヤーにさらに多い電力を配分−ウォーターフィーリング(water filling)と類似−するために各々のレイヤーに必要な電力を計算する。
【0132】
ステップ1204で、基地局は、プレコーディングマトリクス情報とレイヤー間の伝送電力比を端末にシグナリングする。
【0133】
もしステップ1202で、2個のコードワードが3個以上のレイヤーにマッピングされなければ、ステップ1205で、プレコーディングマトリクス情報を伝送しながらレイヤー間の電力差は、すべて0dBにして端末にシグナリングする。
【0134】
第7実施形態:
第1実施形態では、当該サブフレームで端末のPUCCH伝送がない場合には、最も最近のサブフレームで計算されて格納されたPUCCH伝送電力値P
PUCCHを利用した。第2実施形態では、PUCCHフォーマット(format)によって前記数式9のように多様なh(n
CQI、n
HARQ)値が発生することができる。もし基地局が予想した伝送フォーマット(format)と端末が実際伝送したフォーマット(format)が異なる場合には、電力制御に問題が発生することができる。このような場合を防止するために、端末が基地局にPHを報告する場合、数式13や数式14でh(n
CQI、n
HARQ)=0またはΔ
F_PUCCH(F)=0に設定し、PHを報告することもできる。
【0135】
すなわち基地局と端末がPH
PUSCH+PUCCHを加工する時、前記数式13や前記数式14のような電力情報P
PUCCH(i)が利用されると約束したら、基地局は、
PHPUSCH+PUCCHと基地局スケジューラが予想するh(n
CQI、n
HARQ)とΔ
F_PUCCH(F)を利用してPH
PUSCH+PUCCHを再加工することができる。
【0136】
本発明の第7実施形態では、第1実施形態と第2実施形態とともに、PDCCHフレームを介してDCI format3/3Aのδ
PUCCH値が(例えば[−1、0、1、3]または[−1、1])端末に伝達された場合、数式13や数式14で、g(i)値は、DCIformat3/3Aによって伝達されたδ
PUCCH値によってアップデートされる。
【0137】
図13は、本発明の第7実施形態によるパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)を示す図である。
【0138】
図13を参照すれば、LTE−Advancedシステムにおいて任意の端末がPUSCH及びPUCCHを時間的に同一のサブフレーム(subframe)で同時に伝送することが許容される場合、PHを報告しなければならないイベントが発生したとき、端末が前記数式12、数式13及び数式14を利用してPH
PUSCH+PUCCH1307とPH
PUSCH1306を基地局に報告することができる。第7実施形態と第2実施形態の差異は、基地局からPDCCHでformat 3/3Aでδ
PUCCH1308が端末に伝達される場合、端末は、伝送電力P
PUCCH1304を数式13及び数式14で計算しながら同時にg(i)1309は、PDCCHでformat 3/3Aでアップデートされたδ
PUCCH1308を利用して計算する。
【0139】
PH
PUSCH+PUCCH1307は、端末のクラス(class)によって定義される最大伝送電力P
CMAXから4番目サブフレームで計算されたPUSCH1302 伝送電力P
PUSCH1305とP
PUCCH1304を引き算した値である。P
PUCCH1304を計算するとき、最も最近伝送に使用されたPUCCH1301に関して数式13や数式14では、h(n
CQI、n
HARQ)=0及びΔ
F_PUCCH(F)=0を利用して同時にg(i)1309は、δ
PUCCH1308を利用して計算する。
【0140】
第8実施形態:
第2実施形態では、PUCCHフォーマット(format)によって前記数式9とように多様なh(n
CQI、n
HARQ)値が発生することができる。もし基地局が予想した伝送フォーマット(format)と端末が実際伝送したフォーマット(format)が異なる場合には、電力制御に問題が発生することができる。このような場合を防止するために、第2実施形態では、端末が基地局にPHを報告する場合、常時h(n
CQI、n
HARQ)=0またはΔ
F_PUCCH(F)=0に設定し、数式14のようにPHを報告することもできる。
【0141】
第8実施形態では、もし基地局が予想した伝送フォーマット(format)と端末が実際伝送したフォーマット(format)が異なる場合には、電力制御に問題が発生することができるので、PHを報告しながら、3ビットを利用してPUCCH format(例えば、format1、1a、1b、2、2a、2b)情報を基地局に通知する方法を使用する。