(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サーバデバイスにより、前記所有者がアクセス可能な記憶媒体から前記購入者がアクセス可能な第2の記憶媒体へ、前記デジタルアイテムを移動させることをさらに含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
前記参照は、リンクを含み、前記動作は、ユーザが前記リンクをアクティブ化するのに応答して、前記追加のデジタルアイテムについての情報を提供することをさらに含む、請求項6または7に記載のシステム。
前記動作は、前記デジタルアイテムとのユーザ対話に応答して、前記追加のデジタルアイテムのサンプルを提供することをさらに含む、請求項6ないし8のいずれか1項に記載のシステム。
前記動作は、ユーザインターフェースに関連する情報を前記デジタルアイテムの購入者のコンピュータデバイスに提供することをさらに含み、前記ユーザインターフェースは、新しいバージョンの前記デジタルアイテムを購入するためのコントロールと、使用されたバージョンの前記デジタルアイテムを購入するためのコントロールとを含む、請求項5ないし9のいずれか1項に記載のシステム。
前記動作は、前記第1のユーザが前記デジタルアイテムを前記第2のユーザに前記貸し出し期間の間貸し出していることを示す追加の記録を記憶することをさらに含む、請求項5に記載のシステム。
前記再販の収益の一部を、前記デジタルアイテムの再販者および1人以上の権利保有者の両方に配分することは、前記デジタルアイテムが再販された回数に少なくとも部分的に基づく、請求項5ないし12のいずれか1項に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示は、電子書籍(または「電子本」)等のデジタルアイテムが貸付、紹介、および再販され得る、様々なアーキテクチャならびに技法を記載する。アーキテクチャは、そのようなデジタルアイテムの転送を可能にする機能的環境、ならびに二次市場を支援する経済モデルを提供する。一想定として、ユーザは、電子本を読む等、デジタルアイテムを消費していてもよく、そのデジタルアイテムの別のユーザへの貸し出しを申し出る。デジタルアイテムは、第2のユーザが試すために、全体または一部が第2のユーザに提供されてもよい。貸し出し期間中、貸手は、デジタルアイテムへのアクセスを有しても有さなくてもよい。第2のユーザがそのデジタルアイテムを好み、それを買うことを決定する場合、貸手に紹介料が支払われる。紹介料は、金銭的なもの(例えば、販売収入の一部)、将来の購入のためのクレジット、特典プログラムのポイント等、任意の数の形態をとってもよい。
【0008】
別の想定では、ユーザは、デジタルアイテムを再販することを望む場合がある。アイテムが再販されると、再販収入の一部が、原作品の権利保持者に支払われる。結果として、デジタルアイテムの再販を促進する二次市場が促進される。
【0009】
アーキテクチャは、著者および他の権利保持者が、購入用の他のデジタルアイテムを参照するデジタルアイテムとして作品を公表することを奨励する、レフェラル経済をさらに支援する。例えば、著者が、電子本の形態で作品を公表すると仮定する。著者は、リーダがリンクを起動し、別の電子本を購入することを選択すると、紹介する著者に紹介料が支払われ得るように、他の電子本にリンクされた参照を含んでもよい。
【0010】
デジタルアイテムは、例えば、テキストベースのアイテム、オーディオアイテム、ビデオアイテム、図形アイテムを含む、多くの異なる方法で表されてもよい。考察のために、電子書籍という状況のアーキテクチャおよび技法が記載される。本明細書で使用される場合、「電子書籍」および/または「電子本」という用語は、印刷作品(もしくは印刷作品の部分)の電子またはデジタル表現、ならびにテキスト、マルチメディア、ハイパーテキスト、および/またはハイパーメディアを含んでもよいデジタルコンテンツを含む。印刷作品および/またはデジタル作品の例には、書籍、雑誌、新聞、定期刊行物、情報誌、参考資料、電話帳、教科書、選集、取扱説明書、会議の議事録、帳票、住所指名録、地図、ウェブページ等が挙げられるが、これらに限定されない。しかしながら、また、本明細書に記載される特定の概念は、音楽、オーディオブック、ビデオ、および人々が見る、聞く、消費する、ないしは別の方法で経験する、他のコンテンツアイテム等の他のタイプのデジタルコンテンツアイテムにも適用可能である。
【0011】
さらに、電子本は、公の作品の単なる一形態である。また、作品は、ペーパーバック、ハードカバー、およびオーディオ等の他の形態で公表されてもよい。作品が、現在紙形態(例えば、ペーパーバックまたはハードカバー)でのみ表されている場合、電子本等の公の作品の電子版の公開を誘う方法として、権利保持者に、紹介料および/または再販手配の規約が提供されてもよい。
【0012】
アーキテクチャ環境
図1は、電子書籍(または「電子本」)等のデジタルアイテムが貸付、紹介、および再販され得る、コンピュータならびにネットワークの例示的なアーキテクチャ100を示す。アーキテクチャ100は、第1のユーザ102が、貸手が以前に購入した、ないしは別の方法で所有する、デジタルアイテムを貸付または再販することを可能にする。いくつかの想定では、第1のユーザ102は、有期限または無期限のいずれかで、第2のユーザ104にデジタルアイテムを貸し付ける。そのような想定では、また、第1のユーザ102は、「貸手」と称されてもよく、第2のユーザ104は、「貸付受手」または単に「受手」と称されてもよい。再販を伴う他の想定では、第1のユーザ102が「再販者」と称され、第2のユーザ104が購入者と称されてもよい。
【0013】
貸付および再販サービス106は、ユーザの間での貸し出しおよび再販プロセスを促進する。ユーザ102および104は、サービス106のアカウントを有しても有さなくてもよい。貸付について、サービス106は、どのユーザがどのデジタルアイテムをどの他のユーザに、およびどれくらいの期間、貸し付けたかを追跡する記録を保持する。再販について、サービス106は、取引に関与したユーザの識別、デジタルアイテムの識別、および日付等のデジタルアイテムの再販に関連するデータを記録する。
【0014】
また、サービス106は、デジタルアイテムの貸付および再販のための経済環境も促進する。貸付に関連する実装では、ユーザは、貸付受手が貸し付けられたアイテムを購入することを選択すると与えられる、紹介料の支払いまたは他の特典を通して、デジタルアイテムを貸し付けるよう喚起される。例えば、貸手102が、「貸付許可」と標示されたフロー矢印によって
図1に表されるように、電子本を貸付受手104に貸し出すと仮定する。アイテムを試した後、貸付受手104は、「購入承認」と標示されるフロー矢印によって表されるように、そのデジタルアイテムを購入することを決定する。貸付および再販サービス106は、この貸付転換を追跡し、「紹介料支払い」と標示されるフロー矢印によって表されるように、紹介料(例えば、金銭、将来の購入のためのクレジット、特典ポイント等)を貸手102に支払う。
【0015】
再販に関連する他の実装では、サービス106は、再販からの任意の収益を、再販ユーザおよび権利保持者(例えば、著者、出版社、販売業者等)の間で配分する。再販ユーザは、金銭的収益を与えられてもよく、または他の価値単位が授与されてもよい。再販実装は、
図4を参照して、以下により詳細に記載される。貸し出し実装のより詳細な考察が、
図1の参照を続けながら、ここで提供される。
【0016】
第1のユーザ102は、デジタルアイテムの消費を促進する電子デバイスを有する。本例示では、電子デバイスは、「Sam Author」という名前のフィクション作家による、タイトルが「China Now」というフィクションの電子本110等の1つ以上の電子本を記憶する電子書籍リーダデバイス108として具現化される。デバイス108のディスプレイ112上に表示された電子本110の前表紙画像が示されている。電子本リーダデバイス108は、貸手102が電子本を他のユーザに貸し出すことを可能にする貸し出しモジュール114を備えている。貸し出しモジュール114は、貸し出しプロセスを促進するためにディスプレイ112上に表示され得るユーザインターフェースを提供する。考察のために、
図1のアーキテクチャ100の説明に続く前に、1つの例示的な貸し出しユーザインターフェースが次に記載される。
【0017】
図2は、ユーザが電子本110等のデジタルアイテムを貸し出すのを促進する、例示的な貸し出しユーザインターフェース(UI)200を伴う電子本リーダデバイス108を示す。本例示では、貸し出しUI200は、他の提示レイアウトおよびフォーマットが使用されてもよいが、電子本110の表紙画像(すなわち、China Now)上に重ねられるパネル202を提供する。貸し出しUIパネル202は、メニューからの書籍を貸し出すというオプションの選択によることを含む、多くの異なる方法で呼び出されてもよい。メニューは、ユーザが貸し出すデジタルアイテムを識別するよう促されるホーム画面(図示せず)から、または特定のデジタルアイテムが既に選択されている際にはローカルメニューから、トリガされてもよい。
【0018】
貸し出しUIパネル202は、一般的な指示(例えば、「電子本貸付先:」)と、貸手が、デジタルアイテムが貸し付けられる相手の識別を入力してもよい入力ボックス204とを含む。他の仕様(例えば、人の名前、アカウント番号、個人識別子等)が採用されてもよいが、本実施例では、貸し出し受手は、電子メールアドレスによって識別される。また、パネル202は、書籍を貸し出す期限のオプションも含んでもよい。オプションは、アイテムを貸し付ける日数を入力するためのオプション206によって表される有期限、または不定期限のためのオプション208によって表される無期限の選択を可能にしてもよい。他のオプション、ならびに他の期限単位(例えば、時間、週数、月数等)が提示されてもよい。
【0019】
いったん貸手が情報を入力すると、貸手は、ソフト「貸し付ける」制御210を選択することによって、貸付を開始してもよく、またはソフト「キャンセルする」制御212を選択することによってプロセスをキャンセルしてもよい。貸し出しUI200を通したナビゲーションを補助するために、ポインタ214が使用されてもよく、ポインタは、ナビゲーション機構216を介して制御されてもよい。サムホイール、タッチパッド、ボタン等の他の機構が使用されてもよいが、本実施例では、ナビゲーション機構は、ジョイスティックである。電子本リーダデバイス106は、意図される受手の識別を入力ボックス204に入力するのを容易にする、キーボード218をさらに含む。他の実装では、ディスプレイは、タッチまたは近接タッチを介したユーザ入力を促進する、タッチ応答型画面を含んでもよい。本実装では、ソフト制御210および212は、指、スタイラス、もしくは他のポインティングデバイス(図示せず)の接触または近接を介して選択されてもよい。
【0020】
再び
図1を参照すると、貸し出しモジュール114は、どのアイテムが貸し付けられているか、貸付の期限、および誰にアイテムが貸し付けられているかをローカルで追跡する。本実施例では、貸手102が、電子本China Nowを貸付受手104に1週間貸し付けると仮定する。貸し出しモジュール114は、電子本110がユーザ104に1週間貸付中であることを示す記録を作成する。いくつかの実装では、貸手102は、貸し付けられているデジタルアイテムにアクセス不可能であってもよい。他の実装では、貸手102は、デジタルアイテムが貸し付けられている間、それらへの制限された、または無制限のアクセス権を保有してもよい。
【0021】
貸し出しモジュール114は、ネットワーク116上で、紹介および再販サービス106に貸し出し情報を提供する。ネットワーク116は、インターネット、ケーブルネットワーク、携帯電話ネットワーク、無線ネットワーク(例えば、wifi、携帯電話等)、および有線ネットワーク等の複数の異なるタイプのネットワークのうちのいずれか1つまたはそれらの組み合わせを表す。一実装では、電子本デバイス108は、少なくとも部分的に無線ネットワーク上でサービス106と接続する無線技術を備えている。
【0022】
上述されるように、紹介および再販サービス106は、ユーザ間で行われる貸付を監視することによって、貸し出しプロセスを促進する。ユーザは、サービス106のアカウントを有しても有さなくてもよい。サービス106は、どのユーザがどのデジタルアイテムをどの他のユーザに、およびどれくらいの期間、貸し付けたかを追跡する記録を維持する。集合的に、デジタルアイテムの貸付および再販の促進、ならびに関連経済環境に関連する無数の動作を実施する処理能力および記憶能力を有する、サーバ118(1)、118(2)、118(S)上にホストされているものとして、紹介および再販サービス106が例示されている。また、他のサーバアーキテクチャ(例えば、メインフレームアーキテクチャ)も使用されてもよいが、サーバ118(1)〜(S)は、単一サーバとして、サーバのクラスタとして、サーバファームとして、またはデータセンターとして等を含む、任意の数の方法で具現化されてもよい。
【0023】
紹介および再販サービス106は、サーバ118(1)〜(S)上にホストされる、貸し出しシステム120と、再販取引システム122とを含んでもよい。貸し出しシステム120は、ユーザの間での貸し出しを促進し、追跡する。貸し出しシステム120は、貸付受手が、貸付期間中の試用の後にデジタルアイテムを購入することを選択するときを追跡し、販売転換に影響を与えたアイテムの貸手に、紹介料を授与する、転換特典分配器124を含む。再販取引システム122は、デジタルアイテムの再販のための市場環境を支援する。再販取引システム122は、再販者、1人以上の権利保持者、および市場促進者の間での再販からの収益の配布を取り扱う配分計算器126を有する。
【0024】
貸付および再販サービス106は、電子本等のデジタルアイテムのオンライン小売(例えば、ウェブサイトを介した)をさらに支援してもよく、デジタルアイテムの電子配布を促進してもよい。他の実装では、サーバは、単にデジタルアイテムの公開、購入、および配信を促進するだけであってもよいが、いくつかの実装では、サーバ118(1)〜(S)は、アイテムを記憶する。
【0025】
貸付受手104は、貸手102によって貸し出されるデジタルアイテムを受信し、消費するために、任意の数の電子デバイス128を利用してもよい。場合によっては、ここに例示されるように、受手デバイス128は、貸手のデバイス108とは異なってもよい。本実施例では、受手デバイス128は、電子本110を記憶し、提示することができる。代表的なデバイス128は、専用電子本リーダデバイス128(1)の別のバージョン、ノートブック型コンピューティングデバイス128(2)、および携帯型多機能通信デバイス128(D)を含むものとして例示される。コンピューティングデバイス128(2)および通信デバイス128(D)は、リーダアプリケーションが実装されている、ないしは別の方法で、電子本110を受信し、表示することができる。
【0026】
3つの代表的なデバイスが示されているが、デスクトップコンピュータ、タブレット、PDA、携帯型メディアプレーヤ、娯楽デバイス、ネットブック、ゲーム機、DVDプレーヤ、メディアセンター等を含む、多くの他のデバイスが使用されてもよい。場合によっては、クライアントデバイス128は、リーダが、ネットワーク116上でサービス106にアクセスすること、様々なアイテムタイトルをブラウズすること、サンプルをダウンロードすること、アイテムを注文すること、貸し出されるアイテムを受信すること、および購入されるアイテムの支払いを承認することを可能にすることができる。このようにして、サービス106は、様々な受手デバイス128の電子本および他のコンテンツアイテムの買物、購入、ならびに/または配信を促進する。加えて、また、サービス106は、受手デバイス128がコンテンツにアクセスする、またはコンテンツを取得する方法も追跡してもよい。例えば、電子本サービスは、受手デバイス128が、有線接続を介してPCに、または無線接続を介して電子本リーダに、コンテンツをダウンロードしたことを追跡してもよい。
【0027】
いくつかの実装では、受手104は、貸手102によって貸し出されるアイテムを承認する機会を与えられる。電子本China Nowの全体または一部が受手デバイス128(D)に転送される前に、受手は、電子本を肯定的に承認するよう促されてもよい。
図1の考察を完了する前に、ここで記載される、1つの例示的なUIが
図3に示されている。
【0028】
図3は、デジタルアイテムが貸し出されることを承認する、受信ユーザによる肯定確認応答を促進する、貸付確認応答UI300を伴う、携帯型通信デバイス128(D)を示す。貸付確認応答UI300は、貸手102からのデジタルアイテムの貸付の申し出を受信するのに応答して、デバイス128(D)のディスプレイ上に提示される。この例証的な実施例では、UI300は、あいさつ(例えば、「貸手が貴方への貸し出しを希望しています:」)、および申し出されるデジタルアイテムへの参照を含む。ここでは、デジタルアイテムは、電子本China Nowであり、参照は、電子本の前表紙のサムネイル画像302である。画像302の下方には、2つのボタンがある。受手が貸し付けられるアイテムを承認することを希望する場合は、「承認する」ボタン304が選択されてもよく、貸し付けられるアイテムを希望しない場合は、「遠慮する」ボタン306が選択されてもよい。
【0029】
UI300は、受手に申し出されるアイテムを即時購入する機会をさらに与えてもよい。本実施例では、UI300は、貸し出される電子本を受信するというよりはむしろ、電子本を購入するために選択されてもよい、「購入する」制御ボタン308を含む。現在行われている考察のために、受手104は、制御304を選択することによって、電子本China Nowの貸し出しの申し出を承認することを選択すると仮定する。それに応答して、電子本のすべてまたは一部がデバイス128(D)に転送される。
【0030】
再び
図1を参照すると、貸し付けられる電子本110のすべてまたは一部がサービス106から(または電子本デバイス108から直接)ダウンロードされると、一実施形態では、これは、貸付受手104が後でアクセスするために、受手デバイス128上のローカルに記憶される。最後のセグメントを含む、受手デバイス128へのこの伝送の部分は、無線接続上で行われてもよい。ユーザがこの電子本を読むことを選択すると、デバイス上にコンテンツが表示される。
図1では、通信デバイス128(D)のディスプレイ上に表示された、貸し付けられる電子本China Nowの表紙画像110が示されている。
【0031】
貸付期間中のどこかで、受手104は、電子本を購入し、貸し付けられた電子本を貸手102に返却する機会が与えられる。
図1では、電子本表紙画像110の上に、ユーザ104が電子本の購入に関心があるか否かを問う、販売転換UI130が提示される。この単純かつ例示的な販売転換UI130では、受手104は、サービス106のアカウントを有すると推定され、単に「はい」ボタン132の選択を介して電子本を購入してもよく、または「いいえ」ボタン134を選択することによって申し出を拒絶してもよい。ユーザがアカウントを有さない状況では、受手104がアカウントおよび支払い情報を入力することを可能にする、より高度なUIが提供されてもよい。
【0032】
いったん受手が電子本の購入を承認すると、電子本を受手のデバイス128に配信する、または電子本の配信を手配する、紹介および再販サービス106に購入要求が提出される。さらに、サービス106は、購入が、電子本が貸手102によって貸し出された結果として生じたということを判定する。より具体的には、貸し出しシステム120は、販売転換の根拠を形成した、誰が電子本110を受手に貸し出したかということを突き止める。貸手の識別が、受手からの購入要求に含まれてもよく、またはサービス106で維持される記録から抽出されてもよい。
【0033】
転換特典分配器124は、貸手102にどのタイプの紹介料が授与されるべきかを判定する。紹介料は、金銭的額、将来の購入に適用されるクレジット、特典プログラムのポイント、または貸手の貸し出し行為を奨励するのに十分な価値の何か他のものであってもよい。紹介料の額または量は、デジタルアイテムの価格、デジタルアイテムの新しさ、デジタルアイテムの販売ランキング、デジタルアイテムが派生される公の作品の他の形態の数、貸手のステータス、受手のステータス、購入されるデジタルアイテムのサイズ等の任意の数の要因に基づいて変化してもよい。さらに、紹介料計算に関係し得る他の要因には、貸手または受手によって、どのようにデジタルアイテムが消費されるかを含む。例えば、受手デバイス128が、wifi接続を介して電子本をダウンロードする、ネットブックまたはコンピューティングデバイスである場合、電子本を配布する費用が、携帯電話接続上で電子本リーダに配信される場合より少ないため、紹介料が、わずかに増加されてもよい。別の状況では、電子本が電子本リーダデバイス上で消費される場合に、そのようなデバイスの購入を奨励するために、紹介料が増加されてもよい。
【0034】
貸付および紹介サービス106が、貸し出しシステム120と、再販取引システム122とを含むように上記される一方、代替の実施形態では、サービス106のコンポーネントのうちのいくつかまたはすべてが別々であってもよい。例えば、貸し出しシステム120は、再販取引システム122とは異なる事業体によって提供されてもよい。同様に、各システムの機能は、分散されてもよい。例えば、貸し出しシステム120および/または再販取引システム122は、複数の関係者によって実現されてもよい。
【0035】
図4は、デジタルアイテムが再販され、収入が配分され得る、コンピュータおよびネットワークの例示的なアーキテクチャ400を示す。アーキテクチャ400は、第1のユーザまたは再販者102が、貸手が以前に購入したかまたは別の方法で所有する、デジタルアイテムを再販することを可能にする。貸付および再販サービス106は、再販の申し出を追跡し、再販者102、サービス106、および様々な権利保持者402を含む当事者に収益を配分することによって、再販プロセスを促進する。
【0036】
例示的な状況を提供するために、再販者102は、タイトルがChina Nowの電子本110を再販することを決定すると仮定する。電子本リーダデバイス108は、再販者102が、オンライン市場を介して、または個人対個人販売で直接、電子本を他のユーザに再販することを可能にする、再販モジュール404を備えている。再販モジュール404は、貸し出しプロセスを促進するためにディスプレイ112上に表示され得るユーザインターフェース406を提供する。この単純な実施例では、再販UI406は、単に、再販者102が電子本110を販売することを希望するか否かの入力を促す。再販者が個々の電子本または他のデジタルアイテムの再販を開始することを可能にするための、2つの制御−「はい」および「いいえ」制御−が提供される。
【0037】
UI406内の「はい」制御が選択されると、再販者は、電子本110の再販を開始し、「再販」と標示されるフロー矢印によって表されるように、電子本の再販に対する承認が、貸付および再販サービス106に与えられる。その時点で、電子本は、デバイス108のローカルメモリから削除されるか、もしくは無効化されてもよく、または販売が完結される時点まで、完全に使用可能なままであってもよい。サービス106は、電子本を、電子本の新品および他の中古品電子本と共にリストしてもよい。再販は、
図5を参照して、以下により詳細に記載される。
【0038】
別のユーザ408は、様々な電子本についてサービス106(または他の電子本小売店)をブラウズするために、電子本デバイス128(1)を使用する。新品電子本がある価格で提供され、一方、再販を試みる「中古品」電子本がより安い様々な価格で申し出される。
図4に示されるように、電子本China Nowの新品および中古品オプションの両方を申し出するUI410が、受手デバイス128(1)上に提供される。新品版は、価格が$9.95であり、一方中古品版は、価格が$7.95である。これらの価格は、例示にすぎず、範囲または関係を設定することは意図されない。価格は、より高くてもより安くてもよく、より大幅に大きい格差を有してもよい。UI410は、新品または中古品電子本オプションのユーザ選択を可能にする、「買う」制御412および414を提供する。考察のために、購入者408が、「買う」制御414を選択することによって、中古品電子本を買うことを選択すると仮定する。「中古品を購入」と標示されるフロー矢印によって表されるように、サービス106に購入要求が送信される。
【0039】
再販取引システム122は、中古品電子本を誰が所有するかを判定する。再販者の識別は、中古品電子本の一意のシリアル番号との関連付けによって突き止められてもよい。さらに、再販取引システム122は、電子本が派生される公の作品の適切な権利保持者を識別する。配分計算器126は、再販からもたらされる様々な配分を演算し、再販者102および1人以上の権利保持者402を含む様々な利害関係者にそれを支払う。これは、「支払い」と標示されるフロー矢印によって表される。
【0040】
ここに示されるように、権利保持者402は、少なくとも著者416および/または出版社418を含んでもよい。広くは、権利保持者102は、コンテンツを複製する、配布する、輸入する、輸出する、派生物を作成する、公に実施もしくは表示する、販売する、または伝送する権利を保持あるいは有する、任意の人または事業体であってもよい。場合によっては、2人以上のコンテンツの権利保持者が存在する場合がある(例えば、出版社は、特定の国内でコンテンツを配布する権利を有する場合があり、一方、著者は、他の国内でコンテンツを配布する権利を保有する、または出版社Aは、書籍を印刷形態で配布する権利を有してもよく、出版社Bは、書籍を電子本形態で配布する権利を有してもよい)。様々なタイプのデジタルコンテンツの権利保持者の例には、著者、出版社、レコード会社、映画スタジオ、アーティスト、作詞家、演出者、後継者、および代理人が挙げられるが、これらに限定されない。
【0041】
再販者102、権利保持者402、およびサービス106の間での配分は、デジタルアイテムの費用、再販した回数、アイテムの古さ等の任意の数の要因に基づいて変化してもよい。サービス106は、中古品電子本を保持し、マーケティングし、転送する費用によって、より多く配分されてもよい。例えば、携帯電話ネットワーク上での配信は、wifi接続またはインターネット上での配信より費用がかかる場合がある。
【0042】
図5は、再販取引システム122が、電子本等のデジタルアイテムの再販市場をどのように確立するかの1つの例示的な配設500を示す。再販取引システム122は、再販者による電子本の再販の申し出を追跡する。本実施例では、システム122は、売りに出された各電子本についての様々な情報を記憶する、データベーステーブル502を維持する。テーブル502は、配布される各電子本の一意の識別子を含む、電子本識別フィールド504と、電子本が再販された回数を含むフィールド506と、電子本が由来する公の作品を識別する、作品識別フィールド508と、再販者の一意の識別子を含む、ユーザ識別フィールド510とを含む。本実施例では、テーブル502は、1回も再販されておらず、識別子CN908を伴う公の作品のものである、識別子74563を伴う新品電子本(すなわち、電子本China Now)の記録512を含む。また、テーブル502は、識別子CN908を伴う同一の作品の、識別子28745を伴う中古品電子本(すなわち、電子本China Now)の記録514も含む。中古品電子本は、3回再販されており、識別子LE82を伴うユーザによって所有されている。
【0043】
図5では、購入者408は、サービス106の一部であってもよい電子本小売店にネットワーク116上でアクセスするために、コンピューティングデバイス516を使用する。コンピュータ516は、電子本販売UI518を形成するウェブページを要求し、表示する、ブラウザを実行してもよい。しかしながら、これは、可能な一実装にすぎず、電子本販売UI518を促進するために、他の技術が採用されてもよい。
【0044】
UI518は、2つの領域、新品電子本領域520および中古品電子本領域522に分割される、主画面域を有する。境界線は、2つの領域520および522を分ける。新品領域520には、テーブル502内の記録512の少なくとも一部と関連して、電子本China Nowのサムネイル画像524が提示される。電子本の説明および新品電子本の価格が提供される。新品電子本の価格は、$9.95に設定されている。また、他の情報も提供されてもよい。
【0045】
中古品領域522には、少なくとも2つの中古品電子本が売りに出されていることを表す、2つのサムネイル画像526および528が示されている。第1の中古品電子本526は、記録514によると、所有者LE82によって価格$7.95で売りに出された。第2の中古品電子本528は、所有者LE857によって価格$4.35で売りに出された。UI518は、購入者が選択肢のうちの特定の1つを選択して購入することを可能にする、各版と関連付けられる「今すぐ買う」制御を含む。
【0046】
また、UI518の一部として、電子本リーダデバイス(または他のデジタルアイテムのための他のコンテンツ表示デバイス)を購入する機会も示されている。おそらく、購入者は、最初に、リーダアプリケーションを使用して、コンピューティングデバイス上で電子本を読んでおり、ここで、専用リーダデバイスを購入することを希望する場合がある。販売ボックス530は、新品電子本リーダデバイスをある価格で申し出し、購入を開始するための「今すぐ買う」制御が提供される。
【0047】
さらに、電子本の貸付または再販を伴う、本明細書に記載される想定では、貸手/再販者が、アクションからもたらされる紹介料または販売収益を支払われる機会が存在する。いくつかの実装では、貸手/再販者は、貸手/再販者の活動が、他者の電子本リーダデバイス等の電子デバイスの購入を誘発する場合、さらなる手数料または特典が与えられてもよい。したがって、ユーザが、他の人が電子本および電子本リーダデバイスを買うことを誘発するアクションを開始するよう喚起する、追加の喚起がもたらされてもよい。
【0048】
図6は、著者および他の権利保持者が、また他のデジタルアイテムも参照する作品をデジタルアイテムとして公表することを奨励する、レフェラル経済を支援する、別のアーキテクチャ600を示す。例えば、著者が、作品を電子本の形態で公表すると仮定する。著者は、リーダがリンクを起動し、別の電子本またはデジタルアイテムを買うことを選択すると、紹介する著者に、販売収入の一部からもたらされる紹介料が支払われ得るように、他の電子本またはデジタルアイテムにリンクされた参照を含んでもよい。
【0049】
図6では、アーキテクチャ600は、電子本リーダ108と、貸付および再販サービス106とを含む。2つの異なる時間T1およびT2での異なる画面表示を示す、電子本リーダデバイス108の2つの事例が例示されている。108(T1)と標示される、デバイスの第1の、または上の事例は、電子本リーダが電子本602のページまたは部分を表示する際の時間T1にとられる。著者(または出版社等の他の権利保持者)は、他の作品への参照を伴う電子本602を公表する。本実施例では、電子本602は、タイトルがUrbanization of Chinaの別の電子本への参照604を含む。また、参照は、起動すると、より多くの情報および電子本を試し読みすること、または買うことの申し出を含む、参照される作品のユーザインターフェースを立ち上げる、リンクも形成する。
【0050】
108(T2)と標示される、電子本リーダデバイスの第2の、または下の事例上に表示された、1つの例示的なユーザインターフェース606が示されている。参照される作品のUI606は、ユーザがリンク604を起動するのに応答して、貸付および再販サービス106から供給されてもよく(「申し出」フロー矢印によって表されるように)、またはデバイス108によってローカルで生成されてもよい。参照される作品のUI606は、例えば、表紙のサムネイル画像608、著者名および価格等の参照される電子本についての情報610、ならびに電子本を試し読みする、または買うための様々なオプションを含んでもよい。ここで、「試し読みする」制御612は、ユーザが参照される作品の一部を試し読みすることを可能にし、「買う」制御614は、参照される作品を購入するために使用されてもよく、「キャンセルする」制御616は、ユーザがUI606を閉じ、電子本602を読むことに戻ることを可能にするために提供される。
【0051】
一実装では、電子本602は、一般的に、いくつかの静的情報(例えば、テキスト、画像、オーディオ、ビデオ等)と、電子アイテムとは別個のソースから動的にデータ投入されるように構成される、1つ以上の動的フィールドとを含む、動的にデータ投入される電子アイテムとして形成される。
図6では、例えば、表示される部分は、静的テキストと、上海の人口を注記する動的フィールド618とを含む。この人口数は、経時的に変化する可能性があるため、フィールドは、電子本をより最新に保つために、現在の人口統計で再データ投入されてもよい。場合によっては、動的電子アイテムは、全体が動的フィールドで構成されてもよく、いかなる静的情報もなくてもよい。結果として、動的電子アイテムは、随時動的フィールドがデータ投入される、および/または再データ投入されるため、経時的に変化する可能性がある。
【0052】
動的電子アイテムでは、再データ投入の一環として、他の作品への参照が定期的に追加または変更されてもよい。したがって、電子本Urbanization of Chinaへのリンクは、後で別の電子本へのリンクに変更されてもよい。このようにして、権利保持者は、リーダに、他の電子本またはデジタルアイテムのより広いセレクションを紹介し続けてもよい。動的電子アイテムは、参照により本明細書に組み込まれる、2008年3月31日出願の、名称「Dynamically Populating Electronic Item」の米国特許出願第12/060,114号により詳細に記載されている。
【0053】
考察のために、ユーザが、「買う」制御614を選択することによって、電子本602によって紹介される電子本または他のデジタルアイテムを購入することを選択すると仮定する。電子本は、貸付および再販サービス106に購入要求を提出し(「承認する」フロー矢印によって表されるように)、それに応答して、サービス106は、電子本を電子本リーダデバイス108に転送するか、または電子本を提供する別のサービス(例えば、電子商取引小売店)に導く。購入要求は、電子本602内に見られる紹介からもたらされた購入であるという情報を含む。
【0054】
貸付および再販サービス106は、紹介されるデジタルアイテムの販売からの収益の収入配分を判定する、アイテム間紹介システム620を含む。収益の一部が、名称がUrbanization of Chinaの電子本等の購入されたデジタルアイテムの権利保持者402に支払われてもよい。さらに、収益の一部が、購入されたデジタルアイテムへの参照を含む、電子本602等の紹介しているデジタルアイテムの権利保持者402に支払われてもよい。アイテム間紹介システム620は、紹介しているデジタルアイテム(例えば、電子本602)の権利保持者および購入されたデジタルアイテムの権利保持者の間での収入の配分を演算する、配分機能/計算器622を有する。この収入配分は、「$」フロー矢印によって表される。
【0055】
このレフェラル経済は、デジタルアイテムの販売を推進するのに効果的なマーケティングツールであることを証明し得る。一想定として、紹介しているデジタルアイテムは、電子本のオーディオ版または同一の原作品から派生した映画への参照を含む、電子本であってもよい。別の想定として、出版社は、出版社が関心のある他のデジタルアイテムへの参照を伴うデジタルアイテムを公表してもよい。さらに別の想定として、著者は、一連の作品から他のデジタルアイテムを参照してもよい。
【0056】
図7は、アーキテクチャ100、400、および600に関して上述される、デジタルアイテムの紹介、貸し出し、および再販の実践を機能的に支援するために使用されてもよい、代表的なコンピュータシステム700内の選択されたモジュールを示す。システム700は、貸付および再販サービス106のサーバ118(1)〜(S)と、クライアントデバイス108によって表される、任意の電子デバイス108および128(1)〜(D)とを含む。サーバ118(1)〜(S)は、処理能力702と、メモリ704とを集合的に提供する。メモリ704は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の情報を記憶するための、任意のタイプの、もしくは任意の技術で実現される、揮発性および不揮発性メモリ、ならびに/または取り外し可能な、および取り外し不可能な媒体を含んでもよい。そのようなメモリには、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、RAIDストレージシステム、または所望の情報を記憶するために使用することができ、かつコンピューティングデバイスがアクセスすることができる、任意の他の媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0057】
ユーザデータストア706、コンテンツアイテムカタログおよびデータストア708、ならびに貸し出し/再販データストア710を含む、複数のデータストアがメモリ704内に記憶されている。ユーザデータストア706は、ユーザ102および104等のサービス106のユーザのユーザデータを維持する。ユーザデータは、ユーザがサービス106に登録する、もしくは申し込むのに応答して、または単にサービス106と関連付けられる小売サイト等のオンラインサイトを訪問するのに応答して、確立されてもよい。
【0058】
コンテンツアイテムカタログおよびデータストア708は、音楽、電子本、映画等のデジタルアイテムのカタログを維持する。さらに、コンテンツアイテムカタログおよびデータストア708は、クライアントデバイス108にダウンロードすることができるデジタルアイテム自体をさらに記憶してもよい。このようにして、クライアントデバイス108がサーバ118(1)〜(S)にアクセスする際、ユーザは、様々なコンテンツアイテムのカタログをブラウズし、次いで購入し、そのコンテンツアイテムをコンテンツアイテムカタログおよびデータストア708からダウンロードすることが可能である。他の実装では、サーバ118(1)〜(S)は、カタログを支援するが、他の機構を通したコンテンツアイテムの配信を促進してもよい。
【0059】
貸し出し/再販データストア710は、ユーザの識別、ユーザのデバイスの識別、デジタルアイテムの識別、ならびに貸付または再販の規約等の貸し出しおよび再販活動に関連するデータを記憶する。貸し出し/再販データストア710は、
図2のテーブル502によって例示されるように、この情報を、個々の取引のそのようなデータを関連付けるテーブル内の記録として記憶してもよい。
【0060】
クライアントデバイス108は、プロセッサ712と、メモリ714(例えば、揮発性、不揮発性等)とを有する。ユーザインターフェース(UI)716は、メモリ714内に記憶され、クライアントデバイス108がサービス106のサーバ118(1)〜(S)にアクセスし、様々なコンテンツアイテムを要求することを可能にするように、プロセッサ712上で実行される。一実装では、UI716は、サーバ118(1)〜(S)によって供給されるページもしくはコンテンツを表示する、ブラウザまたは他のアプリケーションである。
【0061】
メモリ714内に記憶され、デジタルアイテムの別のユーザへの貸し出しを促進するように、プロセッサ712上で実行可能である、
図1で紹介される貸し出しモジュール114が示されている。一実装では、貸し出しモジュール114は、ピアツーピア無線接続上で、または物理接続を介して等、クライアントデバイス108から別のデバイスへのデジタルアイテムの電子転送を指図してもよい。別の実装では、貸し出しモジュール114は、貸付および再販サービス106に、デジタルアイテムの貸付版を提供するよう指図する。
【0062】
ユーザがデジタルアイテムを貸し付ける際、貸し出しモジュール114は、取引に関連するデータを収集する。データは、デジタルアイテムの識別およびメタデータ、貸手および受手の識別、貸手および受手によって使用される電子デバイスの識別、ならびに貸付の期限を含む。この情報に関連する記録が作成され、クライアントデバイス108上のローカルに記憶される。さらに、この貸し出し記録は、貸し付けられたコピーの購入されたコピーへのいずれかの転換に対して貸手に支払われる紹介料の判定に使用するために、サーバ118(1)〜(S)に渡されてもよい。
【0063】
貸し出しモジュール114は、デジタル権利管理の確立および/または施行にさらに関与してもよい。例えば、貸し出しモジュール114は、貸手が、別のユーザに貸付中のデジタルアイテムに対してどのようなアクセス権を保有するかを指図し、施行してもよい。一実装では、デジタルアイテムは、クライアントデバイス108から一時的に削除され、サービス106によって維持されてもよい。別の実装では、デジタルアイテムは、クライアントデバイス108上に保有されるが、使用不可能であってもよい。さらに他の実装では、デジタルアイテムは、貸付中である間でさえ、完全に、または部分的にアクセス可能であってもよい。
【0064】
また、
図4で紹介される再販モジュール404も、メモリ714内に記憶され、デジタルアイテムの再販を促進する。ユーザがデジタルアイテムを再販することを希望する際、再販モジュール404は、ユーザがデジタルアイテムの販売の申し出を起草し、提出するのに役立つ。また、再販モジュール404は、デジタルアイテムの識別および販売者の識別を含む、再販データ記録も作成する。
【0065】
1つ以上のデジタルアイテム718がクライアントデバイス108内に記憶されていてもよい。デジタルアイテムは、ユーザが購入したもの、ないしは別の方法で獲得したものであってもよく、したがって、所有者に属する。さらに、現在貸付中であり、したがって、クライアントデバイス108によって一時的に記憶されているか、またはアクセス可能である、デジタルアイテムが存在する場合がある。また、1つ以上の表示エンジン(図示せず)も、クライアントデバイス108のメモリ714内に記憶されていてもよい。これらの表示エンジン(単数または複数)は、ユーザが、任意のデジタルアイテム718を経験することを可能にする。例えば、表示エンジンのうちの1つのタイプは、デジタル電子本または他のテキストベースのコンテンツアイテムの表示/提示を促進する、電子本リーダアプリケーションである。他のタイプの表示エンジンには、音楽もしくは他のオーディオベースのコンテンツアイテムを再生するためのオーディオプレーヤ、またはビデオもしくは他のビデオベースのコンテンツアイテムの再生を可能にするビデオプレーヤが挙げられる。また、表示エンジンは、複数のタイプのコンテンツアイテムの再生を可能にする、マルチメディアプレーヤであってもよい。
【0066】
図7の実装では、貸し出しシステム120、再販取引システム122、および収入配分モジュール620は、メモリ704内に存在し、プロセッサ702上で実行される、ソフトウェア作動型システムである。貸し出しシステム120は、あるユーザが別のユーザにデジタルアイテムを貸し出す、貸し出し事象を追跡する。貸し出しシステム120は、どのアイテムが貸し出されているか、および関係者を監視するために、クライアント側の貸し出しモジュール114によって作成される貸し出し記録を収集する。貸し出しシステム120はさらに、貸手および受手の両方のデジタルアイテムのアクセス権を設定し、制御してもよい。ユーザが貸し出されたアイテムを試した後にデジタルアイテムを購入することを決定すると、貸し出しシステム120は、購入要求を直接受信する、または購入が行われているという通知を受信する。それに応答して、貸し出しモジュールは、貸手に知らせ、デジタルアイテムに対するすべての権利を元に戻す。
【0067】
さらに、デジタルアイテムを貸し出す行為が受手のデジタルアイテムの購入を誘ったため、貸し出しシステム120は、貸手に紹介料を支払う。貸し出しシステム120は、授与される紹介料を演算する、転換特典分配器124を含む。料金は、販売収益の一部等の金銭的額であってもよい。代替として、料金は、貸手によって行われる将来の購入に対するクレジットまたは割引の形態であってもよい。さらに、料金は、様々な特典に償還可能であり得るポイント等、なんらかの形態の非金銭的特典であってもよい。
【0068】
再販取引システム122は、ユーザがデジタルアイテムの再販を申し出る、再販事象を追跡する。貸し出しシステム122は、どのアイテムが再販を申し出されているかを追跡するために、クライアント側の再販モジュール404によって生成される再販記録を収集する。貸し出しシステム122は、貸し出し/再販データストア710内に記憶されている、
図5のテーブル502等のこの情報のテーブルを維持してもよい。デジタルアイテムは、個人的な個人対個人取引で、または小売店を通して、再販されてもよい。再販取引システム122は、二次市場を確立するのを助長する。
【0069】
さらに、再販取引システム122は、デジタルアイテムの販売からの収益の配布を取り扱う、配分計算器126を有する。収益は、再販者、1人以上の権利保持者、および市場促進者の間で分割されてもよい。権利保持者は、再販デジタルアイテムに対して初回販売時と比較してより少なく受け取る場合がある一方、二次市場は、権利保持者に、依然として追加の収入源を提供し得る。
【0070】
アイテム間紹介システム620は、他のデジタルアイテムからの紹介を通して生成される販売を監視する、サーバ118(1)〜(S)上に実装される。紹介システム620は、デジタルアイテムについての情報に対するユーザ要求であって、他のデジタル作品内に提供されるリンクを通してもたらされる、要求を追跡する。ユーザが、参照されるデジタルアイテムを購入することを決定する場合、紹介システム620は、その事象を捕獲し、権利所有者に紹介料を支払う。
【0071】
アイテム間紹介システム620は、1つ以上の配分モデル720(1)、720(M)に従って販売収益を配分する、配分機能/計算器622を有する。配分モデル720(1)〜(M)のそれぞれは、そのような紹介の権利保持者の間での様々な分割を判定する。アイテム間紹介システム620は、収入受領、および紹介料機能/計算器622によって実施される配分計算に関連する情報を編集する、報告モジュール722をさらに含んでもよい。報告モジュール722は、情報を含む定期報告を生成し、これらの報告を権利保持者(単数または複数)102に配布するように構成されてもよい。代替として、報告モジュール722は、権利保持者102の、ブラウザベースのインターフェース等のユーザインターフェースを介した要求に対してリアルタイムに情報を提供してもよい。このようにして、権利保持者102は、単にコンピュータからネットワーク上で貸付および再販サービス106にアクセスすることによって、いつでも収入配分に関連する最新情報にアクセスし得る。
【0072】
図8は、電子本等のデジタルアイテムの貸し出しを促進し、受手がデジタルアイテムが貸し出された結果としてデジタルアイテムを購入する場合紹介料を支払う、概略プロセス800を示す。プロセス800(ならびに
図9のプロセス900および
図10のプロセス1000のそれぞれ)は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実現することができる、一連の動作を表す、ブロックの一群として論理フローグラフで例示されている。ソフトウェアの状況では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、列挙される動作を実施する、コンピュータ実行可能命令を表す。一般的に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施する、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。動作が記載される順序は、限定として解釈されることは意図されず、プロセスを実現するために、任意の数の記載されるブロックを、任意の順序および/または並列で組み合わせることができる。
【0073】
考察のために、
図1のアーキテクチャ100内の貸付および再販サービス106によって実施される、プロセス800が記載される。
図7のコンピューティングシステム700がさらに参照されてもよい。
【0074】
802で、デジタルアイテムの受手への貸し出し要求が貸手102から受信される。一実装では、電子本リーダデバイス108は、ユーザがデジタルアイテムを貸し出す受手を指定することを可能にする、貸し出しUIを提供する。
図1の実施例を続けて、貸手102が、電子本China Nowを受手に貸し出すと仮定する。
【0075】
804で、受手に、デジタルアイテムへのアクセスが提供される。いくつかの実装では、サービス106は、デジタルアイテムを受手に提供し、受手は、デジタルアイテムへの完全かつ無制限のアクセスを楽しむことを許可される。他の実装では、受手が、貸し出されるデジタルアイテムへの完全な無制限のアクセスを与えられないように、デジタルアイテムに対する制約が適用されてもよい。そのような制約は、時間ベース、コンテンツ限定(すなわち、一部のみが提供される)、または両方であってもよい。
【0076】
806で、貸手のデジタルアイテムへのアクセスが、所望により制約されてもよい。書籍等の物理的アイテムを貸し付けるのと同様に、貸手は、所望により、デジタルアイテムを貸し出されている間に消費することを防止されてもよい。
【0077】
808で、貸手、受手、および貸し付けられているデジタルアイテムの識別を追跡するために、貸し出し記録が作成される。貸し出し記録は、貸し出し/再販データストア710等のサービス106で記憶されてもよい。
【0078】
810で、サービス106は、受手が、貸付版の検討の後にデジタルアイテムの新品を購入するか否かを監視する。受手がデジタルアイテムを買わない場合(すなわち、810からの「いいえ」分岐)、サービスは、812で、貸し出し期間の期限が切れたか否かを判定する。貸し出し期間は、いずれかの有期限(例えば、日、週、月)であってもよく、または無期限であってもよい。後者の場合では、デジタルアイテムは、受手がデジタルアイテムを明確に返却するまで、受手に貸し付けられていると見なされる。812からの「いいえ」分岐によって表されるように、期間の期限が切れない限り、サービスは、受手がデジタルアイテムを購入するか否かを監視し続ける。貸し出し期間の期限が切れる場合(すなわち、812からの「はい」分岐)、814で、受手のデジタルアイテムへのアクセスが無効化され、816で、貸手のアクセスが完全に元に戻される(今まで制約されていた範囲で)。
【0079】
810に戻り、受手がデジタルアイテムの受手自身版を購入すると決定する場合(すなわち、810からの「はい」分岐)、818で、貸手に紹介料が支払われる。この想定では、デジタルアイテムを貸し付けるという行為がデジタルアイテムの販売をもたらし、したがって貸手は、料金を授与される。料金は、金銭ベースであってもよく、または非金銭ベースであってもよい。これは、割引、クレジット、ポイント、または他の価値のある特典であってもよい。
【0080】
図9は、電子書籍等のデジタルアイテムの再販を促進し、再販者および1人以上の元々の作品の権利保持者を含む様々な利害関係者の間で収益を配分するための概略プロセス900を例示する。902で、貸付および再販サービス106は、作成され、配布される、デジタルアイテムの記録を維持する。記録は、貸し出し/再販データストア710内に記憶され、デジタルアイテムについての情報を追跡してもよい。
図5のテーブル502に、再販の数506を含む、例示的な記録512および514が示されている。
【0081】
904で、デジタルアイテムの再販要求が受信される。
図9では、再販者102は、電子本リーダデバイス108上に表示されるUIを通して、電子本China Nowの再販要求を開始する。この要求は、デジタルアイテムの識別、および再販者102の識別を含む。要求は、要求される再販価格も有してもよく、しかしこれは、サービスによって設定されてもよい。
【0082】
906で、サービス106は、デジタルアイテムが再販され得るか否かを判定する。一手法では、デジタルアイテムのデジタル権利管理が、再販を禁止する場合があり、したがって、再販者は、デジタルアイテムを申し出すことを禁止される。別の手法では、サービス106は、要求内に含まれるデジタルアイテムの識別を使用し、そのデジタルアイテムに関連する関連記録を審査する。デジタルアイテムを再販することができない場合(すなわち、906からの「いいえ」分岐)、908で、デジタルアイテムの再販要求は拒否され、再販者102に通知される。
【0083】
しかしながら、デジタルアイテムを再販することができる場合(すなわち、906からの「はい」分岐)、910で、サービス106は、その自己の再販サイト上で、または別の電子商取引事業体に、デジタルアイテムの再販を申し出る。サービスまたは販売者が、典型的に元の販売価格より安い、再販価格を設定してもよい。
【0084】
912で、サービスは、他の買手からのいかなる購入要求も監視する。サービスは、販売が行われるか、または再販者がデジタルアイテムの再販を試みることを止めるまで待機し続ける(912からの「いいえ」分岐によって示されるように)。いったん購入要求が受信される(すなわち、912からの「はい」分岐)と、914で、再販者および元々の作品のいずれかの権利保持者の両方に、再販からの収益が配分される。つまり、元々の作品の権利保持者に金額が支払われない、物理的アイテム(例えば、書籍)の再販とは異なり、デジタルアイテムの再販は、元版と本質的に同一であるアイテムの転送をもたらす。したがって、市場を確立するために、収益の一部が、元々の作品の権利保持者に支払われる。
【0085】
916で、特定のアイテムと関連付けられる情報が、再販を反映するように更新される。例えば、情報が販売数に関連する(すなわち、テーブル502列506)場合、数は、最新の販売を反映するように変更される。
【0086】
図10は、紹介されるアイテムのさらなる販売を誘うために、あるデジタルアイテムが他のデジタルアイテムへの参照を含む、アイテム間紹介を促進する、概略プロセス1000を例証する。例証される実施例では、権利保持者402(例えば、著者416および出版社418)は、他のデジタル権利への参照を含むデジタルアイテムを作成し、公開する。デジタルアイテムは、さらに、権利保持者によって、またはサービス106を通して(本明細書に示されるように)、あるいは第3者の電子商取引サイトを通して配布されてもよい。権利保持者402からサービス106に提供される電子本1002が示されている。
【0087】
1004で、第2のデジタルアイテム(例えば、別の電子本またはオーディオアイテム、ビデオアイテム等の他のデジタルアイテム)を参照する、第1のデジタルアイテム(例えば、電子本1002)が提供される。電子本リーダデバイス108(T1)上に表示される電子本602によって表されるように、第1のデジタルアイテムは、電子デバイスを使用しているユーザによって消費される。
【0088】
1006で、第2のデジタルアイテムの閲覧要求が受信される。この要求は、電子デバイスを使用した参照とのユーザ対話によって生成される。一実施例として、ユーザは、別のデジタルアイテムを参照する、電子本602内のリンクを起動してもよい。
【0089】
1008で、要求に応答して、サービス106は、第2のデジタルアイテムについての情報をユーザに提供する。情報は、デジタルアイテムの概要、作者の名前、出版社名または販売業者名、価格、評価等を含んでもよい。また、サービス106は、第2のデジタルアイテムの販売の申し出も提供してもよい。例示的な一実装として、この情報および申し出は、
図6に示されるUI606等の電子デバイス上に表示されるUIの形態で提示されてもよく、ここで、デバイス108(T2)上に表示されるように再現される。
【0090】
1010で、サービス106は、参照される、または第2のデジタルアイテムの購入要求を監視する。要求が受信されない場合(すなわち、1010からの「いいえ」分岐)、プロセス1000は終了する。購入要求が受信される場合(すなわち、1010からの「はい」分岐)、第1のデジタル作品の権利保持者(例えば、電子本1002の権利保持者402)に紹介料が支払われる。このようにして、権利保持者は、潜在的に追加の特典を稼ぐための方法として、権利保持者のデジタルアイテムへの紹介を追加するよう喚起される。紹介料は、金銭的なものであっても非金銭的なものであってもよい。
【0091】
第1項.コンピュータ実現方法であって、
専用実行可能命令を用いて構成された1つ以上のコンピュータの制御下で、
第1のユーザが、第1のユーザと関連付けられる第1の電子デバイス上で消費可能であるデジタルアイテムを、第2のユーザと関連付けられる第2のデバイス上で消費するために、第2のユーザに貸し出す、デジタルアイテムの貸し出し取引を追跡することと、
第2のユーザが、第1のユーザによって貸し出されるデジタルアイテムの受信の後に、デジタルアイテムの購入要求を提出するか否かを判定することと、
第2のユーザがデジタルアイテムを購入するという事象において、第1のユーザに紹介料を支払うことと、
を含む、コンピュータ実現方法。
【0092】
第2項.デジタルアイテムは、電子書籍であり、第1の電子デバイスは、ユーザが第2のユーザに電子書籍を貸し付けることを可能にするユーザインターフェースを有する電子書籍リーダデバイスである、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0093】
第3項.貸し出し取引を追跡することは、第1のユーザからデジタルアイテムの貸し出し要求を受信することを含み、第2のユーザと関連付けられる第2のデバイスにデジタルアイテムをダウンロードすることをさらに含む、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0094】
第4項.貸し出し取引を追跡することは、第1のデバイスから第2のデバイスにデジタルアイテムが転送されたという通知を受信することを含む、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0095】
第5項.貸し出し取引を追跡することは、貸し付けられているデジタルアイテムの識別を、1つ以上の第1のユーザの識別、第2のユーザの識別、第1の電子デバイスの識別、および第2の電子デバイスの識別と関連付けて記憶することを含む、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0096】
第6項.第2のユーザがデジタルアイテムの購入要求を提出するか否かを判定することは、第2のユーザからデジタルアイテムを購入するという要求を受信することと、デジタルアイテムの購入を促進することとを含む、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0097】
第7項.紹介料を支払うことは、デジタルアイテムの購入からの収益の一部を第1のユーザに配分することを含む、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0098】
第8項.紹介料を支払うことは、非金銭的特典を授与することを含む、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピュータ実現方法。
【0099】
第9項.コンピュータ実現方法であって、
専用実行可能命令を用いて構成された1つ以上のコンピュータの制御下で、
デジタルアイテムの記録を維持することと、
デジタルアイテムの所有者がデジタルアイテムを再販することを意図する指示を受信することと、
ある販売価格でのデジタルアイテムの再販を申し出ることと、
購入者によるデジタルアイテムの購入を受けて、再販からの収益を所有者および1人以上の権利保持者に配分することと、
デジタルアイテムの記録を、所有者から購入者への再販を反映するように更新することと、
を含む、コンピュータ実現方法。
【0100】
第10項.デジタルアイテムは、電子書籍、オーディオアイテム、ビデオアイテム、マルチメディアアイテム、および図形アイテムのうちの1つを備える、第1項に記載のコンピュータ実現方法。
【0101】
第11項.デジタルアイテムは、電子書籍を含み、権利保持者は、著者、出版社、または販売業者のうちの少なくとも1つを含む、第1項に記載のコンピュータ実現方法。
【0102】
第12項.所有者から購入者へのデジタルアイテムへのアクセス権の移転を促進することをさらに含む、第1項に記載のコンピュータ実現方法。
【0103】
第13項.所有者がアクセス可能な記憶媒体から購入者がアクセス可能な第2の記憶媒体への、デジタルアイテムの転送を促進することをさらに含む、第1項に記載のコンピュータ実現方法。
【0104】
第14項.コンピュータ実現方法であって、
専用実行可能命令を用いて構成された1つ以上のコンピュータの制御下で、
ユーザが消費するための第1のデジタルアイテムであって、第1のデジタルアイテムとは異なる第2のデジタルアイテムへの参照を含む、第1のデジタルアイテムを提供することと、
ユーザから、第1のデジタルアイテムとの対話の結果として、第2のデジタルアイテムを購入するという指示を受信することと、
第2のデジタルアイテムの購入を受けて、第1のデジタルアイテムの1人以上の権利保持者に、紹介料を支払うことと、
を含む、コンピュータ実現方法。
【0105】
第15項.第1のデジタルアイテムは、第2のデジタルアイテムへのリンクを含む電子書籍である、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0106】
第16項.第1のデジタルアイテムは、電子書籍であり、1人以上の権利保持者は、著者、出版社、および販売業者を含む、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0107】
第17項.参照は、リンクを含み、ユーザがリンクを起動するのに応答して、第2のデジタルアイテムについての情報を提供することをさらに含む、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0108】
第18項.第1のデジタルアイテムとのユーザ対話に応答して、第2のデジタルアイテムのサンプルを提供することをさらに含む、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0109】
第19項.第1のデジタルアイテムとのユーザ対話に応答して、第2のデジタルアイテムの販売の申し出を提供することをさらに含む、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0110】
第20項.紹介料は、金銭的料金である、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0111】
第21項.紹介料は、購入からの収益の一部で構成される、第5項に記載のコンピュータ実現方法。
【0112】
第22項.実行されると、
購入者からのデジタルアイテムの購入要求であって、購入者が、電子デバイスを使用して、貸手によって貸し出されるデジタルアイテムの貸付版を検討した結果として生成される、要求を受信することと、
貸手に紹介料を配分することと、
を含む行為を実施するようプロセッサに命令する、コンピュータ可読命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【0113】
第23項.紹介料を配分することは、デジタルアイテムの購入からの収益の一部を配分することを含む、第10項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0114】
第24項.紹介料を配分することは、非金銭的特典を授与することを含む、第10項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0115】
第25項.実行されると、
再販者によって再販を申し出されているデジタルアイテムの再販価格を承認することと、
再販からの収益の一部を、デジタルアイテムの再販者および1人以上の権利保持者の両方に配分することと、
を含む行為を実施するようプロセッサに命令する、コンピュータ可読命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【0116】
第26項.実行されると、
参照されるデジタルアイテムに対する要求であって、電子書籍リーダデバイスを使用している間の、参照されるデジタルアイテムへの参照を含む電子書籍とのユーザ対話の結果として生じる、要求を受信することと、
電子書籍リーダデバイス上に表示するために、参照されるデジタルアイテムを購入するための購入オプション、または参照デジタルアイテムのサンプルを閲覧するための試し読みオプションのうちの少なくとも1つと共に、参照されるデジタルアイテムについての情報を提供することと、
電子書籍リーダデバイスから、参照されるデジタルアイテムを購入するという指示を受信することと、
電子書籍の1人以上の権利保持者に紹介料を支払うことと、
を含む行為を実施するようプロセッサに命令する、コンピュータ可読命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【0117】
第27項.参照デジタルアイテムは、別の電子書籍、オーディオアイテム、ビデオアイテム、マルチメディアアイテム、および図形アイテムのうちの1つを含む、第13項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0118】
第28項.紹介料は、金銭的料金である、第13項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0119】
第29項.紹介料は、購入からの収益の一部で構成される、第13項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【0120】
第30項.デジタルアイテムの二次市場を支援するためのコンピューティングシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサがアクセス可能なメモリと、
メモリ内に記憶され、第1のユーザから第2のユーザへのデジタルアイテムの貸し出しを追跡するため、および第2のユーザが貸し出されたデジタルアイテムを購入するという事象において、第1のユーザに紹介料を配分するために、1つ以上のプロセッサが実行可能である、貸し出しシステムと、
メモリ内に記憶され、再販者によって再販を申し出されているデジタルアイテムの再販価格を承認するために、1つ以上のプロセッサが実行可能である、再販取引モジュールであって、再販からの収益の一部を、デジタルアイテムの再販者および1人以上の権利保持者の両方に配分するように構成される、再販取引モジュールと、
を備える、コンピューティングシステム。
【0121】
第31項.紹介料は、金銭的料金である、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピューティングシステム。
【0122】
第32項.紹介料は、第2のユーザによるデジタルアイテムの購入からの収益の一部で構成される、第[エラー!参照元が見つかりません。]項に記載のコンピューティングシステム。
【0123】
対象は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の言語で記載されてきたが、添付の特許請求の範囲に定義される対象は、記載される具体的な特徴または行為に必ずしも限定されないことが理解される。むしろ、具体的な特徴および行為は、特許請求の範囲を実現する例示的な形態として開示される。