(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記センシング結果は、前記複数の周期的な間隔の各々において測定された情報が、前記情報が測定されたときに前記スペクトルの少なくとも1つのプライマリユーザによって前記スペクトルが使用されていたことを示すかを示していることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記複数の無線送受信ユニットにより提供される前記センシング結果が、前記複数の無線送受信ユニットの2以上が別の1つと相関付けられていることを示すか否かを判定し、それらが前記スペクトルの少なくとも1つのプライマリユーザに対してフェードに同時に配置されるようにするステップと、
前記複数の無線送受信ユニットの相関付けられていないサブセットを選択して、前記複数の無線送受信ユニットの2以上が別の1つと相関付けられていることを示すかを判定した結果にさらに基づいて、前記センシングタスク要求を送信するステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の方法。
前記受信された同相データサンプルおよび直交データサンプルに基づいて、前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザが前記スペクトルを使用しているかを判定するステップは、
前記受信された同相データサンプルおよび直交データサンプルに基づいて、平均電力スペクトル密度を計算するステップと、
前記計算された平均電力スペクトル密度に基づいて、前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザが前記スペクトルを使用しているかを判定するステップと
を備えていることを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記受信された同相データサンプルおよび直交データサンプルに基づいて、前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザが前記スペクトルを使用しているかを判定するステップは、構成可能な長さの時間ウィンドウ上で前記平均電力スペクトル密度を計算するステップをさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の方法。
前記構成可能な長さの時間ウィンドウの長さは、前記センシングタスク要求を受信する前記無線送受信ユニットによって検知されることになる干渉源のタイプ、前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザを検知するために必要とされる時間の量、前記センシングタスク要求を受信する前記無線送受信ユニットのモビリティ、または、チャネル上のノイズレベルの認識のうちの少なくとも1つに依存することを特徴とする請求項8に記載の方法。
前記受信された同相データサンプルおよび直交データサンプルに基づいて、前記スペクトルの前記少なくとも一つのプライマリユーザが前記スペクトルを使用しているかを判定するステップは、
前記受信された同相データサンプルおよび直交データサンプルの自己相関プロパティを推定するステップと、
前記推定された自己相関プロパティに基づいて、決定メトリックを計算するステップと、
前記決定メトリックが決定閾値を超えているかを判定するステップと、
前記決定メトリックが前記決定閾値を超えているという条件において、前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザが前記スペクトルを使用していると判定するステップと、
前記決定メトリックが前記決定閾値を超えていないという条件において、前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザが前記スペクトルを使用していないと判定するステップと
を備えていることを特徴とする請求項6に記載の方法。
前記スペクトルの前記少なくとも1つのプライマリユーザが、前記複数の無線送受信ユニットの少なくとも1つにそれまで割り当てられていた前記スペクトルを使用していると判定されるという条件において、少なくとも1つの新たなスペクトル割当てを、前記複数の無線送受信ユニットの少なくとも1つへ送信するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、1つまたは複数の開示されている実施形態を実装することができる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する多元接続システムとしてもよい。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にしてもよい。たとえば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、および単一波周波数多元接続(SC−FDMA)などの、1つ又は複数のチャネルアクセス方法を採用してもよい。
【0009】
図1Aにおいて示されているように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、およびその他のネットワーク112を含むことができるが、開示されている実施形態では、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素が考えられるということが理解されよう。WTRU102a、102b、102cおよび102dのそれぞれは、無線環境において動作および/または通信を行うように構成されている任意のタイプのデバイスとしてもよい。例として、WTRU102a、102b、102cおよび102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成してもよく、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式の加入者ユニット、ページャー、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家庭用電化製品などを含んでもよい。
【0010】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114aおよび114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの少なくとも1つと無線インターフェースを取るように構成されている任意のタイプのデバイスとしてもよい。例として、基地局114aおよび114bは、無線基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどとしてもよい。基地局114aおよび114bは、それぞれ単一の要素として示されているが、基地局114aおよび114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができるということが理解されよう。
【0011】
基地局114aは、RAN104の一部としてもよく、RAN104は、その他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)、たとえば基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)および中継ノードなどを含んでもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成してもよく、この地理的領域は、セル(図示せず)と呼ばれることもある。セルは、複数のセルセクタへとさらに分割してもよい。たとえば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクタへと分割してもよい。したがって一実施形態においては、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのそれぞれのセクタごとに1つのトランシーバを含んでもよい。別の実施形態においては、基地局114aは、多入力・多出力(MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルのそれぞれのセクタごとに複数のトランシーバを利用してもよい。
【0012】
基地局114aおよび114bは、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの1つまたは複数と通信してもよく、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(たとえば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)としてもよい。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立してもよい。
【0013】
より具体的には、上述したように、通信システム100は、多元接続システムとしてもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMAおよびSC−FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセススキームを採用してもよい。たとえば、RAN104内の基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよく、この無線技術は、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース116を確立してもよい。WCDMA(登録商標)は、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+:Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含んでもよい。
【0014】
別の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、発展型UMTS地上波無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実装してもよく、この無線技術は、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTE−Advanced(LTE−A)を使用してエアインターフェース116を確立してもよい。
【0015】
その他の実施形態においては、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、無線テクノロジー、たとえばIEEE802.16(すなわちワイマックス(WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、Interim Standard 2000(IS−2000)、Interim Standard 95(IS−95)、Interim Standard 856(IS−856)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、Enhanced Data rates for GSM Evolution(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などを実施することができる。
【0016】
図1Aにおける基地局114bは、たとえば無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントとしてもよく、事業所、家庭、自動車、キャンパスなどの局所的なエリアにおける無線接続を容易にするために、任意の適切なRATを利用してもよい。一実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実装してもよい。別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実装してもよい。さらに別の実施形態においては、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(たとえば、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、GSM(登録商標)、LTE、LTE−Aなど)を利用してもよい。
図1Aにおいて示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有してもよい。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを不要としてもよい。
【0017】
RAN104は、コアネットワーク106と通信していてもよく、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成されている任意のタイプのネットワークとしてもよい。たとえば、コアネットワーク106は、コール制御、課金サービス、モバイルロケーションベースサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供してもよく、および/またはユーザ認証などのハイレベルセキュリティ機能を実行してもよい。
図1Aにおいては示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用しているその他のRANと直接的にまたは間接的に通信してもよいことが理解されよう。たとえば、コアネットワーク106は、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続されていることに加えて、GSM(登録商標)無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0018】
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cおよび102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能してもよい。PSTN108は、従来型アナログ電話回線サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群におけるトランスミッションコントロールプロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの、共通の通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されている有線または無線の通信ネットワークを含んでもよい。たとえば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを採用することができる1つまたは複数のRANに接続されている別のコアネットワークを含んでもよい。
【0019】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの一部またはすべては、マルチモード機能を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102cおよび102dは、別々の無線リンクを介して別々の無線ネットワークと通信するために複数のトランシーバを含んでもよい。たとえば、
図1Aにおいて示さるWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用することができる基地局114a、およびIEEE802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成してもよい。
【0020】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bにおいて示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ130、着脱可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、およびその他の周辺機器138を含んでもよい。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら、上述の要素の任意の下位組合せを含んでもよいことが理解されよう。
【0021】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、その他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態マシンなどとしてもよい。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102を無線環境内で機能できるようにするその他の任意の機能を実行してもよい。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合してもよく、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合してもよい。
図1Bは、プロセッサ118とトランシーバ120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118とトランシーバ120は、1つの電子パッケージまたはチップ内に統合してもよいことが理解されよう。
【0022】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して、基地局(たとえば、基地局114a)に信号を送信するように、または基地局(たとえば、基地局114a)から信号を受信するように構成してもよい。たとえば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されているアンテナとしてもよい。別の実施形態においては、送信/受信要素122は、たとえば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されているエミッタ/ディテクタとしてもよい。さらに別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成してもよい。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成してもよいことが理解されよう。
【0023】
加えて、送信/受信要素122は、
図1Bにおいては単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含んでもよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信および受信するために、複数の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0024】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調するように、また、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成してもよい。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有してもよい。したがってトランシーバ120は、WTRU102が、たとえばUTRAおよびIEEE802.11など、複数のRATを介して通信できるようにするために複数のトランシーバを含んでもよい。
【0025】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合してもよく、そこからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカー/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128へ出力してもよい。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132などの、任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスしてもよく、およびそれらのメモリにデータを格納してもよい。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、またはその他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含んでもよい。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでもよい。その他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスしてもよく、およびそれらのメモリにデータを格納してもよい。
【0026】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信してもよく、また、WTRU102内のその他のコンポーネントへの電力を分配および/または制御するように構成してもよい。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスとしてもよい。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(たとえばニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池および燃料電池などを含んでもよい。
【0027】
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合してもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成してもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその情報の代わりに、WTRU102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信してもよく、および/または複数の近隣の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてそれの位置を判定してもよい。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の適切な位置特定方法を通じて位置情報を取得してもよいことが理解されよう
【0028】
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに結合してもよく、その他の周辺機器138は、さらなる特徴、機能、および/または有線接続もしくは無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含んでもよい。たとえば、周辺機器138は、加速度計、e−コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンドフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタルミュージックプレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含んでもよい。
【0029】
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102bおよび102cと通信するためにE−UTRA無線技術を採用してもよい。RAN104は、コアネットワーク106と通信してもよい。
【0030】
RAN104は、eNodeB140a、140bおよび140cを含んでもよいが、RAN104は、一実施形態との整合性を維持しながら、任意の数のeNodeBを含んでもよいことが理解されよう。eNodeB140a、140bおよび140cはそれぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102bおよび102cと通信するために1つまたは複数のトランシーバを含んでもよい。一実施形態においては、eNodeB140a、140bおよび140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB140aは、たとえば、WTRU102aに無線信号を送信するために、およびWTRU102aから無線信号を受信するために、複数のアンテナを使用してもよい。
【0031】
eNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けてもよく、および無線リソース管理の決定、ハンドオーバの決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成してもよい。
図1Cにおいて示されているように、eNodeB140a、140bおよび140cは、X2インターフェースを介して互いに通信してもよい。
【0032】
図1Cにおいて示されているコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含んでもよい。上述の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のいずれかが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運営されてもよいことが理解されよう。
【0033】
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNodeB142a、142bおよび142cのそれぞれに接続してもよく、ならびにコントロールノードとして機能してもよい。たとえば、MME142は、WTRU102a、102bおよび102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102bおよび102cの初期接続中に特定のサービングゲートウェイを選択することなどを担当してもよい。MME142は、RAN104と、GSM(登録商標)またはWCDMA(登録商標)などのその他の無線技術を採用しているその他のRAN(図示せず)との間における切り替えを行うためのコントロールプレーン機能を提供してもよい。
【0034】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれに接続してもよい。サービングゲートウェイ144は一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102bおよび102cへ/WTRU102a、102bおよび102cからルーティングし、ならびに転送してもよい。サービングゲートウェイ144は、eNodeB間のハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカリングすること、WTRU102a、102bおよび102cに対してダウンリンクデータが利用可能である場合にページングをトリガすること、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどのその他の機能を実行してもよい。
【0035】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146に接続してもよく、PDNゲートウェイ146は、WTRU102a、102bおよび102cと、IP対応デバイスとの間における通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102bおよび102cに提供してもよい。
【0036】
コアネットワーク106は、その他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。たとえば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102bおよび102cと、従来の固定電話通信デバイスとの間における通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102bおよび102cに提供してもよい。たとえば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106と、PSTN108との間におけるインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(たとえば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはそうしたIPゲートウェイと通信してもよい。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102bおよび102cに提供してもよく、ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運営されているその他の有線または無線のネットワークを含んでもよい。
【0037】
ラップトップなどの屋内Wi−Fi機器は、電気電子技術者協会(IEEE)802.11g標準との互換性を有してもよい。したがって、この機器は、IEEE802.11g標準において規定されているように、802.11gデバイスがプライマリインカムベント(またはプライマリユーザ)として動作するように設計されている特定のスペクトルを使用してもよい。しかし、上述したセルラースペクトルとは異なり、802.11gは、スペクトルレギュレータ(spectrum regulator)を有しない非認可帯域において動作する。したがって、いかなる無線通信デバイスも、このスペクトルを独自の目的で使用してもよい。非認可帯域のそのような使用が認められているが、そのような帯域において動作することを意図するデバイスは、コグニティブな方式(cognitive manner)で動作することを保証することが期待され、その帯域におけるプライマリインカムベントの存在を認識し、および悪意のない共存する方式でその帯域を使用してもよい。その他のスペクトル帯域は、セカンダリーユーザによって同様の方式で使用してもよい。
【0038】
動的スペクトル管理(DSM:dynamic spectrum management)とは、コグニティブな方式でセカンダリーユーザによってスペクトル帯域の使用を容易にするために使用することができる技術である。たとえば、DSMは、スペクトルをセンシングし、およびスペクトルをシステム内の1つまたは複数のセカンダリーユーザに静的にまたは動的に割り当てることによって、使用されていないスペクトルの断片を識別し、および活用することを含んでもよい。DSMは、1つもしくは複数の無線アクセス技術(RAT)またはオペレータにわたって採用されてもよく、ならびに連続している周波数帯域もしくは連続していない周波数帯域を使用してもよい。DSMシステム内で動作することができる第2のスペクトルを使用するデバイスは、コグニティブ無線機と呼ばれる場合がある。コグニティブ無線機は、スペクトル使用の特性を絶え間なく認識することができ、スペクトル帯域を、そのスペクトル帯域のプライマリインカムベントのうちの1つまたは複数の存在に基づいて、適応して使用し、または空けることができる。コグニティブ無線機は、プライマリインカムベントによる占有に関してスペクトルをセンシングすること、およびセンシング結果を中央制御装置(本明細書においては、DSMエンジンと呼ばれる)に報告することを担当してもよい。
【0039】
図2は、例示的なDSMネットワーク200の図である。示されているDSMネットワーク200は、DSMエンジン210、コンバージェンスゲートウェイデバイス(CGW:converged gateway device)220、ならびに複数の無線送受信ユニット(WTRU)230a、230b、230cおよび230dを含む。示されているWTRU230a、230b、230cおよび230dは、それらが有することができるその他のあらゆる機能に加えてコグニティブ無線機(CR)として機能するように構成され、本明細書においてはCRノードと呼ばれる場合がある。CRノードは、IEEE802.11技術、セルラー技術、IEEE802.15.4技術、またはその他の任意の無線技術に基づいてもよい
【0040】
示されているDSMエンジン210は、インターフェース270を通じてCGW220に結合されており、インターフェース270は、無線リンクまたはワイヤライン(たとえば、イーサネット(登録商標))リンクとしてもよい。示されているCGW220は、有線リンク280(たとえば、デジタル加入者回線(DSL)、Docsis、またはイーサネット接続)を通じて外部ネットワークまたはインターネット240に結合されている。一実施形態(図示せず)においては、DSMエンジン210は、CGW220と統合してもよい。一実施形態においては、CRノードのうちの一部は、互いに直接通信してもよい。たとえば、
図2に示されている実施形態においては、CRノード230aおよび230bは、直接のリンク260aを介して互いに通信してもよく、CRノード230cおよび230dは、直接のリンク260bを介して互いに通信してもよい。
【0041】
CRノード230a、230b、230cおよび230dは、それぞれ1つまたは複数のチャネル250a、250b、250cおよび250d上で、CGW220を介してDSMエンジン210と通信してもよい。250a、250b、250cおよび250dのそれぞれは、ダウンリンクコントロールチャネルAc、アップリンクコントロールチャネルAd、および同期チャネルAsを含んでもよい。Acチャネル、AdチャネルおよびAsチャネルは、分離してもよく、または同じコントロールチャネルの一部としてもよい。
【0042】
図3は、
図2において示されているDSMネットワーク200などのDSMネットワークにおいてCRノードとして動作するように構成されている例示的なWTRU300の図である。WTRU300は、無線環境において動作および/または通信するように構成されている任意のタイプのデバイスとしてもよい。例として、WTRU300は、無線信号を送信および/または受信するように構成してもよく、ならびにユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式の加入者ユニット、ページャー、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサおよび家庭用電化製品などとしてもよい。示されているWTRU300は、アンテナ310、送信ユニット320、受信ユニット330、プロセシングユニット340、無線周波数(RF)スペクトルセンシングユニット350、スピーカー/マイクロフォン360、キーパッド370、およびディスプレイユニット380を含む。WTRU300のいくつかの要素のみが示されているが、WTRU300は、その他の機能(たとえば、図示されていない関連する入出力(I/O)ポートおよび/またはグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含んでもよいことが当業者であれば認識されよう。さらに、例示的なWTRU300の特定の要素が
図3において示されているが、それらの示されている要素は、当技術分野における一般的な技術を使用して修正してもよい。たとえば、受信ユニット330および送信ユニット320は、組み合わされたトランシーバユニットとして実装してもよく、ならびにキーパッド370およびディスプレイユニット380は、タッチスクリーンとして実装してもよい。
【0043】
図2において示されているDSMネットワーク200は、個別または協調スペクトルセンシングのために構成してもよい。個別スペクトルセンシングにおいては、1つのCRノードが、スペクトルをセンシングしてもよく、およびそのスペクトルが現在1つまたは複数のプライマリインカムベントによって占有されているかどうかに関する決定をおこなってもよい。スペクトルが現在1つまたは複数のプライマリインカムベントによって占有されているかどうかに関するその単一の決定は、DSMネットワーク200全体に関するスペクトル割当てを決定するために使用してもよい。その一方で、協調センシングにおいては、複数のCRノード230a、230b、230cおよび/または230dが、別のデバイスによる使用に関して所与のスペクトルをセンシングしてもよく、DSMエンジン210が、複数のCRノード230a、230b、230cおよび/または230dから受信されたセンシング結果を考察して、所与のスペクトルが1つまたは複数のプライマリインカムベントによってある時点において占有されているかどうかに関する決定を行ってもよい。本明細書においては、2つのステージにおいて実行することができる協調センシング技術について説明する。
【0044】
第1のステージにおいては、センシングタスクに関与するそれぞれのCRノードは、たとえば、周期的に(たとえば、周期的な間隔で)発生し得る定期的なサイレント期間中に、スペクトルをセンシングしてもよく、およびセンシング結果をレポートしてもよい。DSMエンジン210は、定期的なサイレント期間に関するタイミング情報をAsチャネル上でCRノードに通信してもよい。次いで、センシングタスクに関与するそれぞれのCRノードは、同一の基準時間を使用して同時にセンシングを実行してもよく、およびその個別のセンシング結果を、アップリンクコントロールチャネルAdを介してDSMエンジン210にレポートしてもよい。DSMエンジン210は、第1のステージ中に受信されたセンシング結果を使用して、いくつかの機能を実行してもよい。たとえば、DSMエンジン210は、センシング結果を使用して(たとえば、CRノードによる二次的な使用に対して利用可能となり得る帯域を示す)、システム内で利用可能な潜在的なスペクトルホールの粗い推定を生じさせてもよい。別の例に関しては、DSMエンジン210は、センシング結果を使用して、ネットワーク内のCRノード間における相関関係の量を判定し、その相関関係に基づいてセンシングタスクを調整してもよい。
【0045】
第2のステージにおいては、高度な非同期センシング期間をトリガしてもよく、この場合には、DSMエンジン210は、指定された期間にわたってセンシングを実行するように、CRノード230a、230b、230cおよび230dのうちのすべてまたは一部に指示してもよい。センシングの目的でこのシステムワイドなサイレンス期間をトリガすることは、プライマリインカムベントの到来の可能性に対するCRネットワークの応答を加速するために使用されてもよい。DSMエンジン210は、非同期センシング期間そのものをトリガしてもよく、または非同期センシング期間が、CRノードによってトリガされてもよい。
【0046】
一実施形態においては、任意のCRノードが、システムワイドなセンシング期間を命じるためのイベントを生成し、およびDSMエンジン210に送信してもよい。そのようなイベントの発生の一例は、CRノードによってセンシングされた環境内の変化がプライマリインカムベントの存在を示すことであってもよい(たとえば、CRノードによって現在使用されているリンク上のスループットの急激な低下、または特定のリンク上のチャネル品質の急激な変化)。CRノードは、アップリンクコントロールチャネルAdを使用して、環境内の潜在的な変化をDSMエンジン210に通知してもよい。次いで、DSMエンジン210は、CRノードが、プライマリインカムベントへの干渉を避けるために、移行先の空き帯域を識別する目的で、すぐにセンシングを実行できるようにするために(たとえば、コントロールメッセージをブロードキャストすることによって)、システムワイドなサイレンス期間をトリガしてもよい。
【0047】
一実施形態においては、センシングは、DSMネットワーク200内の特定のCRノードによって、その他のCRノードを静寂化させる必要なく、行われてもよい。ここでは、センシングは、スペクトルのうちで、DSMエンジン210の管理下にあるノードのうちのいずれによっても使用されていない部分において、CRノードによって実行されてもよい。DSMエンジン210は、構成メッセージ(以降でさらに詳細に説明する)を使用して、この情報をCRノードのそれぞれに送信してもよい。構成メッセージは、使用されるセンシングアルゴリズムのタイプ、アルゴリズムに関するパラメータ(たとえば、センシングの持続時間、および高速フーリエ変換(FFT)サイズ)、ならびにセンシングされる帯域幅など、センシングのその他の要素を制御してもよい。
【0048】
第2のステージにおける非同期センシング期間をトリガすることができる例示的なイベントのリストが、表1において提供される。
【0050】
DSMエンジン210は、Acチャネル上で送信される構成メッセージを使用して、非同期センシング期間の持続時間に関する情報を、非同期センシングタスクに関与するそれぞれのCRノードに伝達してもよい。この期間中に、それぞれのCRノードは、センシングを実行し、およびそれのセンシング結果をDSMエンジン210に送信してもよい。DSMエンジン210による結果の融合に続いて、DSMエンジン210は、それが特定の帯域上で信頼できる決定を行うために必要とされている信頼性に達していないと決定する場合がある。この場合には、DSMエンジン210は、センシング期間を延長してもよく、または新たなセンシング期間をトリガしてもよく、そうしたセンシング期間中に、CRノードのそれぞれによるセンシングを継続してもよい。
【0051】
図4は、
図2のDSMエンジン210によって実行することができる例示的な2ステージ協調センシング方法を示すフローチャート400である。
図4に示されている例においては、DSMエンジン210は、周期的なセンシング時間が到来したかどうかを判定してもよい(405)。周期的なセンシング時間が到来した場合には、DSMエンジン210は、少なくとも現在の相関関係情報に基づいて、センシングタスクに関与するそれぞれのCRノードにセンシングタスク要求を送信してもよい(410)。センシング情報は、センシングタスクに関与するそれぞれのノードから収集してもよい(415)。
【0052】
DSMエンジン210は、利用可能なスペクトル帯域のリストを更新すべきときであるかどうかを判定してもよい(420)。利用可能なスペクトル帯域のリストを更新すべきときである場合には、DSMエンジン210は、415において収集されたセンシング情報を使用して、リストを更新してもよい(425)。利用可能なスペクトル帯域のリストを更新すべきときではない場合には、または利用可能なスペクトル帯域のリストが更新されている場合には、DSMエンジン210は、相関関係リストまたは相関関係係数を更新すべきときであるかどうかを判定してもよい(430)。相関関係リストまたは相関関係係数を更新すべきときである場合には、DSMエンジン210は、415において収集されたセンシング情報を使用して、相関関係リストまたは相関関係係数を更新してもよい(435)。
【0053】
周期的なセンシング時間が到来していないとDSMエンジン210が405において判定した場合には、または相関関係リストもしくは相関関係係数が更新されている場合には、DSMエンジン210は、非同期センシング期間がトリガされたかどうかを判定してもよい(440)。非同期センシング期間がトリガされていない場合には、DSMエンジン210は、周期的なセンシング時間が到来したかどうかを判定してもよい(405)。非同期センシング期間がトリガされた場合には、DSMエンジン210は、少なくとも相関関係情報に基づいて、センシングタスクに関与するそれぞれのノードにセンシングタスク要求を送信してもよい(445)。センシング情報は、センシングタスクに関与するそれぞれのノードから収集してもよい(450)。DSMエンジン210は、利用可能な帯域のリストを更新すること、および所与の帯域上にプライマリインカムベントが存在するかどうかを判定してもよい(455)。次いで、DSMエンジン210は、周期的なセンシング時間が到来したかどうかを判定してもよい(405)。
【0054】
図4において示されている例は、DSMエンジン210によって行われるアクションおよび決定に焦点を合わせている。しかし、それぞれの場合においては、DSMエンジン210によって実装される特定のアルゴリズムに基づいて、フロー制御を修正してもよい。たとえば、DSMエンジン210は、相関付けられているCRノードのリストを頻繁に更新する必要はないと判定してもよい。その場合には、周期的なセンシング結果を、主にスペクトルホールを推定する目的で使用してもよく、およびDSMエンジン210はさらに、センシング期間の延長を選択して、それによって周期的なセンシング時間の発生頻度を下げてもよい。
【0055】
図5は、協調センシングのための例示的なシグナリングを示す信号
図500である。WTRU510dは、無線リンクの性能における変化を検知してもよく、WTRU510dは当該無線リンク上で通信するように構成される(550)。WTRU510dのプロセシングユニット340が無線リンクの性能における変化を検知する条件で、WTRU510dのプロセシングユニット340は、無線リンクの性能における変化が検知されたことを示す通知552をエンジン(たとえば、DSMエンジン520)に送信するようにそのトランシーバを制御してもよい。WTRU510dは、無線リンクの性能における変化が検知されたことを示す、エンジンに送信された通知に基づいて、その他のデバイス(たとえば、スペクトル上のプライマリインカムベント)によるスペクトルの使用を示す情報を測定するようにWTRU510dに対し、センシングタスク要求554を受信してもよい。
【0056】
WTRU510dは、WTRU510a、510bおよび510cを含むこともできる協調スペクトルセンシングネットワーク内の複数のCRノードのうちの1つとしてもよい。
図5に示されている例においては、WTRU510a、510bおよび510cは、WTRU510dによってトリガされたセンシングタスクに関与するために選択されており、また、それぞれセンシングタスク要求556、558および560を受信する。センシングタスク要求554、556、558および560を受信したことに応答して、WTRU510a、510b、510cおよび510dのそれぞれは、スペクトルをセンシングし(すなわち、その他のデバイスによるスペクトルの使用を示す情報を測定すること)、および各自のセンシング結果562、564、566および568をエンジン520に送信してもよい。エンジン520は(たとえば、以降で説明する融合技術を含む任意の融合技術を使用して)、個々のセンシング結果を融合し、およびセンシング結果がスペクトル上の別のデバイスの存在を示しているかどうかを判定してもよい。DSMエンジンが、センシング結果がスペクトル上のプライマリインカムベントの存在を示していると判定することを条件に、そのスペクトルを使用しているWTRUは、プライマリインカムベントが検知されていない通信用の新たなスペクトル割当てを受信してもよい。
図5に示されている例においては、WTRU510a、510b、510cおよび510dのそれぞれは、それらの新たなスペクトル割当てを示すメッセージ570、572、574および576を受信する。
【0057】
DSMエンジン210は、センシング構成メッセージを含むことができる一般的なフレームワークを使用して、CRノード230a、230b、230cおよび230dのそれぞれによるセンシングを制御してもよい。センシング構成メッセージは、それぞれのCRノードにおけるプロトコル層のそれぞれにおけるDSM対応機能を構成するために使用することができる上位層の制御メッセージとしてもよい。
【0058】
図6A、
図6Bおよび
図6Cは、セルラー技術に基づいてCRノードを構成するためのセンシング構成情報の例示的な交換を示すフローチャート650a、650bおよび650cである。これらの図のそれぞれにおいては、DSMエンジン600およびCRノード620が示されている。それぞれの図ごとに示されているDSMエンジン600は、無線リソース制御(RRC)層602、メディアアクセス制御(MAC)層604、および物理(PHY)層606を含む。同様に、それぞれの図ごとに示されているCRノード620は、RRC層608、MAC層610およびPHY層612を含む。
図6A、
図6Bおよび
図6Cにおいて示されているメッセージフローは、当業者によってWi−Fi技術またはマシンツーマシン(M2M)技術用として容易に拡張することができる。
【0059】
図6Aに示されている例示的なフローチャートにおいては、センシング構成を含むRRCメッセージ614が、DSMエンジン600から、Acインターフェースを介して、構成されるCRノード620へ送信される。DSMエンジン600は、RRCメッセージ614をそれぞれの個々のCRノード(たとえば、CRノード620)へ複数の異なるシナリオで送信してもよい。たとえば、DSMエンジン600は、第1のステージにおける周期的な粗いセンシングを構成するための初期構成をネットワークに提供するために、CRノード620をネットワークに登録した後に、RRCセンシング構成メッセージ614をCRノード620へ送信してもよい。別の例に関しては、DSMエンジン600は、CRノード620に関する非同期センシング期間をトリガするイベントの結果として、RRCメッセージ614をそのCRノード620へ送信してもよい。
【0060】
センシング構成メッセージ614は、CRノード620内の既存のセンシング構成を変更してもよく、またはCRノード620内に新たなセンシング構成を追加してもよい。CRノード620に関するそれぞれのセンシング構成は、CRノード620によって行われる周期的なセンシング/測定アクション、またはDSMエンジン600によって構成される非同期測定期間の場合における即時のセンシングアクションを表してもよい。構成メッセージ内に含めて送信された値に基づいて、その同じメッセージを使用して、DSMエンジン600によって、アクティブなセンシング構成を無効化してもよく、またはキャンセルしてもよい。
【0061】
表2は、センシング構成メッセージ614内に含めることができるコンテンツまたはフィールドを示している。センシングタイプに基づいて、粗い(たとえば、第1のステージの)センシングおよび細かい(たとえば、第2のステージの)センシングの両方をセンシング構成メッセージ614に構成させてもよい。アルゴリズムのタイプ、センシングパラメータ、およびCRノード620のそれぞれからの予想される戻り値を、センシング構成メッセージ614によって構成してもよい。それぞれのCRノードは、DSMエンジン600によって要求されるセンシングをいつどのように実行するかを知るために、アクティブな構成のリストを保持してもよい。
【0063】
DSMエンジン600からセンシング構成メッセージ614を受信したことに応答して、受信側のCRノード620のRRC層608は、そのメッセージを解釈してもよく、およびメッセージ614において搬送される情報に基づいてスタックのそれぞれの層においてCRノード620を構成してもよい。これは、センシングに関連したPHY層612パラメータ、ならびにセンシング期間に関するRRCレベル608タイマー、および下位層による測定レポーティングを含んでもよい。
図6Bにおいて示されているように、CRノード620は、センシング構成メッセージ614内に含まれている情報に基づいて、CRノード620の構成を確認するRRCメッセージ616を、DSMエンジン600に返信してもよい。
【0064】
少なくとも、それぞれのセンシング構成メッセージ614は、センシング構成IDを割り当てられるため、CRノード620によって送信されるセンシング結果は、このIDに従ってDSMエンジン600によって識別してもよい。
図6Cにおいて示されているように、CRノード620は、構成IDとセンシング結果とを含むRRCメッセージ618を、Adチャネルを介してDSMエンジン600へ送信してもよい。
【0065】
DSMエンジン210は、CRノードによって周期的に送信されるセンシング情報、または非同期のシステムワイドなセンシング期間の後に、CRノードによって送信されるセンシング情報のいずれかにおいて融合を実行して、特定の帯域におけるプライマリインカムベントの存在に関する最終決定を生成してもよい。DSMエンジン210は、CRノードからのI/Qデータを使用する融合、および信頼性決定融合(reliability decision fusion)を含んでもよい、多数の様々な融合技術のうちの任意の1つを使用してもよい。
【0066】
CRノードからのI/Qデータを使用する融合に関しては、選択された数のCRノードが、I/Qサンプル(またはI/Qサンプルの何らかの変形されたバージョン)のセットを直接DSMエンジン210へ送信してもよい。DSMエンジン210は、I/Qサンプルを一緒に処理して、その帯域におけるプライマリインカムベントの有無を判定してもよい。DSMエンジン210は、そのネットワーク内のCRノード間における相関関係の知識にアクセスできるため、それによって、共同検知問題(joint detection problem)が形成される場合があり、入力が、相関付けられていないランダムな変数とみなされる場合がある。この技術は、長い期間にわたってDSMエンジン210によって受信された周期的なセンシング結果を使用して採用されてもよく、そうした長い期間中には、検知において使用されるI/Qサンプルの総量の一部分が、それぞれの周期的なセンシングの機会の間に送信されてもよい。それは、非同期センシング期間に使用されてもよい。
【0067】
CRノードからのI/Qデータを使用する融合に関しては(たとえば、DSMエンジン210によって判定されたノード間における相関関係に基づいて)、特定の時刻において共同センシング計算(joint sensing computation)に関与することを選択されたそれぞれのCRノードは、N個の複素(I/Q)サンプルのベクトルをDSMエンジン210へ送信してもよい。DSMエンジン210が使用するスペクトルセンシング/推定のタイプに応じて、I/Qサンプルをさまざまな方法で組み合わせてもよい。
【0068】
図7は、ピリオドグラムスペクトル推定を使用したCRノードからのI/Qデータを使用する融合のための例示的な技術を示す図である。示されている例においては、CRノード710、730および750は、共同センシング計算に関与するために選択される。CRノード710、730および750のそれぞれは、各自のI/Qデータシーケンスの高速フーリエ変換(FFT)712の2乗714を求め、それぞれの平均化されていないピリオドグラム716、736および756をアップリンクコントロールチャネルAd上で提供する。DSMエンジン760は、CRノードから受信されたI/QデータシーケンスのうちのそれぞれのFFTの2乗された値(magnitude)を平均化して、電力スペクトル密度(たとえば、平均化されたピリオドグラム)の共同(または協調)推定770を提供してもよい。次いで、DSMエンジン760における決定論理780は、平均化されたピリオドグラム770に基づいて、利用可能な帯域、および特定の帯域におけるプライマリインカムベントの存在を判定してもよい。従来のピリオドグラムスペクトル推定においては、推定のばらつき(variance)を少なくするために必要とされる平均化は、オーバーラップする可能性がある複数の部分へと信号を分割することによって達成することができる。このことによって、スペクトル推定の全体的な周波数分解能が低減される場合がある。複数のノードにわたって受信された複数のデータサンプルにわたって平均化を行うこと(およびシーケンスの長さをそれぞれのノードにおいて同一に保持すること)によって、所与のセンシング時間にわたって、周波数分解能を犠牲にすることなく、ばらつきの増大を達成することができる。
【0069】
信頼性決定融合は、たとえば、非同期のシステムワイドなサイレント期間中に提供された結果を融合するために実行してもよい。非同期のシステムワイドなサイレント期間中に、それぞれのCRノードは、たとえば、特定の帯域におけるプライマリインカムベントの存在もしくは不存在を示す決定を返してもよい。レポートされる決定は、さらなる情報と組み合わせてもよく、DSMエンジン210は、相関付けられていない複数の観測から個々の決定が生じているという前提で、全体的な決定の信頼性を作り出すために、それらのさらなる情報を使用してもよい。全体的な信頼性を作り出すために使用することができる、考えられるさらなる情報は、推定された信号対雑音比(SNR)、メトリック計算において使用されるサンプルの数、または決定のある種の信頼性を示すプライマリインカムベントの存在もしくは不存在の決定を生成するために使用される方法に、固有な任意の数量を含めてもよい。決定(たとえば、ユーザが存在すること、またはユーザが存在しないこと)、ならびに信頼性の評価に関するさらなる情報は、CRノードによってアップリンクコントロールチャネルを介してDSMエンジン210へ送信してもよい。
【0070】
DSMエンジン210は、それぞれのCRノードによって生成された決定を、重み付けられた形式で組み合わせてもよく、大きな重みは、より高い信頼性を含むデータをレポートするノードに帰してもよい。これは、DSMエンジン210が、送信された情報(たとえば、SNR、閾値からの距離など)に基づいてそのノードからの決定の信頼性を得るためにそれぞれのCRノードによって使用されるセンシングアルゴリズムの知識を有しているということを前提にしている。決定は、特定のシナリオに関する検知の可能性およびフォルスアラーム(false alarm)の可能性を最良にすることを達成するように最適化することができる、一般的なK/N決定ルール(K/N decision rule)を使用して組み合わせてもよい。言い換えれば、プライマリインカムベントの存在を示し、特定の重みの係数をかけた(factored)CRノードの総数が、特定のターゲット値を超えた場合に、帯域がプライマリインカムベントを含むと判定してもよい。加えて、DSMエンジン210は、それが作成する融合された決定の全体的な信頼性メトリックを判定してもよい。信頼性決定融合が、非同期センシング期間の場合において使用されるときには、DSMエンジン210は、信頼性を高めるためにシステムワイドなセンシング期間を延長することを(たとえば、決定の全体的な信頼性に基づいて)選択してもよく、または融合された決定に基づいてスペクトルの割当てまたは再割当てを実行してもよい。
【0071】
信頼性決定融合技術の一例においては、CRノードが、計算されたメトリックを所定の閾値
γと比較することによって、プライマリインカムベントの存在もしくは不存在を決定すると想定してもよい。詳細には、それぞれのCRノードによって使用されるメトリックは、最大固有値と最小固有値の推定比率を含むことができる。プライマリインカムベントの存在もしくは不存在に関して、CRノードによって行われる決定は、
【0074】
CRノードのそれぞれにおいて行列反転計算を必要とせずに、最大固有値および最小固有値を得るために、それぞれのCRノードにおける受信されたサンプルの自己相関行列を、巡回行列として近似されてもよく、それによって、行列の任意の行のFFTを行うことにより、行列の固有値を得てもよい。定常過程の自己相関関数を(特に期間Mの値に関して)周期関数として近似されてもよい。
【0076】
式(2)では、r(k)は、受信信号の自己相関関数である。CRノードは、L個の期間の合計に限定された周期的自己相関関数の推定値を生成し、その推定値を、式(3)を使用して、推定された巡回自己相関行列の第1の行に投入するために使用することができる。
【0078】
式(1)の決定において使用される最大固有値および最小固有値は、式(3)を使用して得られる巡回自己相関行列の行のFFTの最大値および最小値として得てもよい。次いでCRノードは、決定および距離、
【0080】
を融合のためにDSMエンジン210に送信することができる。
【0081】
それぞれのノードごとの決定および距離がDSMエンジン210によって受信されるときに、DSMエンジン210は、協調センシングに関与しているN個のノードすべてからの決定の重み付けされた合計によって得られる決定式である式(4)を形成することができる。
【0083】
式(4)では、H
iは、プライマリインカムベントが存在するという決定に関しては1の値をとり、プライマリインカムベントが存在しないという決定に関しては−1の値をとり、d
iは、i番目のノードによってレポートされる距離メトリックを表し、α
iは、過去の決定からのメモリの使用に関連した重みを表す。Dの値は、DSMエンジン210がそれの次なる行動指針を決めるために、閾値の特定のセットと比較してもよい。たとえば、閾値が(サイズの小さい順に)−t
1<t
2によって定義される場合には、DSMエンジン210は、次のように進めることを決めてもよい。D<−t
1である場合には、プライマリインカムベントはその帯域上に存在しないとしてもよく、その帯域は自由に使用できると宣言してもよい。−t
1<t
2である場合には、DSMエンジン210は、非同期センシング期間を延長する。D>t
2である場合には、プライマリインカムベントがその帯域上に存在すると宣言してもよく、その帯域は使用可能ではないと宣言してもよい(たとえば、現在その帯域上で送信を行っているあらゆるCRノードに、使用されていない帯域へ退去するように求めてもよい)。
【0084】
DSMエンジン210は、たとえば、フォルスアラームの高い可能性にバイアスがかかっている決定を確実にするために、t
1およびt
2の値(これらの値は、必ずしも等しくなくてもよい)を動的に変更してもよい。DSMエンジン210が、CRノードのそれぞれからのさらに高い信頼性を有する決定を達成するために非同期センシング期間を延長する必要があると決定したときには、コントロールチャネル上で送信される非同期センシング期間の構成に応じて、任意の数の方法で動作してもよい。たとえば、CRノードは、DSMエンジン210が上記の決定を行うまで、現在動作している帯域上で送信を続けることを許可されてもよい。次いで、DSMエンジン210によって新たな非同期サイレント期間をトリガして、CRノードに、さらに信頼できる結果を得るためにその処理を前の期間とマージするように指示してもよい。別の例に関しては、CRノードは、サイレント期間を延長する必要があるかどうかに関してDSMエンジン210からの決定を待っている間、サイレントを保ってもよい。この例においては、CRノードは、DSMエンジン210によってサイレント期間が延長された場合には、対象の帯域上でセンシングを続けてもよい。
【0085】
この実施形態においては、DSMエンジン210は、それの全体的な信頼性の計算および融合のスキーム内の過去の決定からのメモリを使用してもよい。プライマリインカムベントの存在に関する誤った決定は、ひいては、プライマリインカムベントが存在するCRリンクにおける多数のエラーまたは低いスループットにつながる場合がある。DSMエンジン210は、誤った全体的な決定の場合には、CRノードのそれぞれによって得られた決定をモニタリングしてもよく、誤った決定を生成した(または誤った決定に大きく寄与した)CRノードの信頼性をその後の決定のために人為的に低減させるために、それらのノードにフラグを付けてもよい。長期間にわたるモビリティを考慮して、それらのCRノードからの信頼性の人為的な低減を徐々に緩和するために、忘却係数を採用してもよい。この技術は、ときおり生じることがあるDSMエンジン210による決定の不正確さの知識を活用することによって、大量のシャドウイングにさらされる可能性があるCRノードの排除を可能にしてもよい。
【0086】
センシング情報の融合が、結果として所与のスペクトルにおけるプライマリインカムベントの存在のよりよい推定につながるために、ひいては、個々のCRノードの必要とされるセンシング感度を下げるために、DSMエンジン210は、それぞれのCRノードから受信されるセンシング情報が相関付けられないことを保証すること(すなわち、センシング情報またはセンシング決定を提供する2つ以上のノードのいずれもが、プライマリインカムベントに対して1つのフェード(fade)内に同時に配置されないようにすること)が可能である。協調センシングフレームワークに寄与するそれぞれのさらなるCRノードが、その他のCRノードと相関付けられていない限り、さらなるCRノードからの決定または情報を追加すれば、DSMエンジン210によって行われる融合された決定の性能を高めることができる。したがって、DSMエンジン210によるセンシング情報の融合は、センシングタスクに関与したCRノード間における最小量の相関関係を仮定してもよい。これを達成するために、DSMエンジン210は、周期的なセンシング期間中に受信されたセンシング情報を使用して、ネットワーク内で相関付けられていないCRノードを判定する最初の段階を実行してもよい。
【0087】
周期的に、それぞれのCRノードは、センシング情報をDSMエンジン210へ送信してもよい。DSMエンジン210は、このセンシング情報を使用して、ネットワーク内のノードのうちのどれが相関付けられていないかを判定してもよく、それによって、相関付けられていないノードからのその後の情報が融合のために使用されてもよい。加えて、複数のノードが相関付けられていると判定されるときには、それらのノードによって実行されるその後のセンシングタスクを分割して、帯域の特定のセットに関するさらに高速なセンシング、または、帯域のセットに関するセンシング負荷を共有することができる相関付けられている複数のノードに対してバッテリーの節約を達成することができる。DSMエンジン210は、相関付けられているCRノードおよび相関付けられていないCRノードのリストを保持することによって、または相関関係係数をCRノードのそれぞれのペアに割り当てることによって、これを行ってもよい。次いで、このリストまたは相関関係係数のセットは、たとえば、特定の帯域におけるプライマリインカムベントの有無に関する単一の決定を得るために、どのCRノードのセンシング結果を組み合わせる/融合することができるか、または、その代わりに、センシングタスクを複数の帯域にわたって分割して、それぞれのCRノードにそれらの帯域のサブセットを割り当てるために、どのCRノードが協働することができるかを判定する目的で、DSMエンジン210によって使用されてもよい。CRノード間における相関関係の量を判定するために、たとえば、AGCゲインを使用する基本的なRSSIスキャニング、フィルタバンクの使用、エコーイング(echoing)、ロケーション情報、およびトリプレットのシグナリングを含む任意の数の方法を使用してもよい。
【0088】
AGCゲインを使用する基本的なRSSIスキャニングに関しては、それぞれのCRノードは、それがセンシングする広範囲の周波数に関する受信信号強度インジケータ(RSSI)値のセットをDSMエンジン210へ送信してもよい。それぞれの周波数におけるRSSIは、対象の周波数におけるそのCRノードの無線に関する確定されたAGCゲインの逆数として得てもよい。次いでDSMエンジン210は、それぞれのCRノードから得られたRSSI値のシーケンス同士の相関付けを実行して、融合のために使用する相関付けられていないノードのリストを得てもよい。観測されたRSSIシーケンスが高度に相関付けられているCRノードは、やはり高度に相関付けられているセンシング結果を生み出すものと予想してもよい。
【0089】
図8は、AGCゲイン技術を使用する基本的なRSSIスキャニングの一例において使用することができるフィルタ800の図である。AGCゲイン技術を使用する基本的なRSSIスキャニングの例においては、それぞれのCRノードは、電力スペクトル推定のフィルタバンク技術を使用する電力スペクトル推定値をDSMエンジン210へ送信してもよい。スペクトル推定のフィルタバンク技術においては、受信された信号x(n)をフィルタによってフィルタリングしてもよい。それぞれのフィルタの出力は、特定のサブ帯域における受信された信号の信号成分を表してもよく、フィルタバンクの出力のそれぞれにおいて測定された信号パワーの推定によって、推定された電力スペクトル密度PSD(0)、PDS(f
1)、およびPSD(F
N−1)を得てもよい。
【0090】
CRノードは、シーケンスとしての出力電力のセットをDSMエンジン210へ周期的に送信してもよく、およびDSMエンジン210は、これらの2つのシーケンスの間における相関関係を計算して、CRノード間における相関関係の量を判定してもよい。加えて、これらの出力は電力スペクトル密度の推定を表すため、これらの出力は、CRノードによって使用するための潜在的なスペクトルホールまたは帯域を見つけ出すために必要とされる観測スペクトルの粗い(初期の)推定として使用してもよい。
【0091】
エコーイング方法に関しては、DSMエンジン210は、ネットワーク内のそれぞれのノードへブロードキャストすることができる特別なビーコンを生成するためにサイレント期間を使用してもよい。それぞれのノードは、所定の期間にわたってビーコンを求めてリスン(listen)してもよく、次いで、受信されたビーコンを、アップリンクコントロールチャネルAdを使用してDSMエンジン210へ再送信してもよい。DSMエンジン210は、それぞれのCRノードから受信された信号を使用して、受信されたビーコンをエコーしたCRノードのそれぞれの間における相関関係の量を判定してもよい。詳細には、相関付けられているCRノードは、特定の周波数における同様のフェードとともに、または両方とも(たとえば、両方のCRノードが、同じシャドウイングにさらされる可能性があることを示す)大量の減衰とともにビーコンをエコーし返してもよい。
【0092】
ロケーション情報の方法に関しては、地理的ロケーション情報が、センシングを実行するCRノード間における相関関係の量を示してもよい。ノードが全地球測位システム(GPS)またはその他のロケーション表示手段を備えているCRネットワークの場合においては、DSMエンジン210は、相関付けられているCRノードおよび相関付けられていないCRノードのリストを生成するためにロケーション情報を使用してもよい。概して、相関付けられていないCRノードは、互いから地理的に最も離れている可能性があり、その一方で、相関付けられているCRノードは、互いに近接している可能性がある。
【0093】
トリプレットのシグナリングの方法に関しては、信号の検知の可能性(P
d)は、それぞれのCRノードにおいて観測されたSNRに対する1対1のマッピングを有してもよい。したがって、それぞれの帯域ごとにP
dをDSMエンジン210へシグナリングすることは、DSMエンジン210が、それぞれのノードにおけるSNRだけでなく、CRノード間における観測された信号同士の相関関係の粗いマップも識別する上で役立つ場合がある。ネットワーク内のそれぞれのCRノードは、それぞれの帯域ごとに、帯域の中心周波数、帯域幅、および検知の可能性をそれぞれ表すセンシング情報トリプレット{f
c,B,P
d}を送信してもよい。それぞれの帯域ごとに、DSMエンジン210は、(すべてのノードから送信された)すべてのP
d信号の最大値を、(0からx%)、(x%からy%)、および(y%から100%)という3つのレベルのうちの1つにマッピングしてもよい。最大P
dが(0からx%)のレベルにある場合には、その帯域は、ネットワーク内で使用する上で空いていると想定してもよい。最大P
dが(x%からy%)にある場合には、その帯域は、ネットワーク内で使用可能であるが、考慮されているf
cおよび知られている信号伝搬特徴に基づいて何らかの送信電力上の制約を伴うと想定してもよい。P
dの最大値が(y%から100%)にある場合には、その帯域は、ネットワーク内で占有されており、使用を禁止されているとしてもよい。x%の閾値は、最大のフォルスアラームの可能性の限界値(maximum false alarm probability limit)として選択してもよい。y%の閾値は、それぞれの帯域ごとに別々に選択してもよい。y%の閾値は、考慮されている帯域が、より低い周波数にある場合には、より高く(100%に近く)選択してもよく、その一方で、y%の閾値は、より高い周波数帯域では、より低く(100%から離れて)選択してもよい。
【0094】
相関関係判定ステージの終わりには、DSMエンジン210は、互いに相関付けられていないかまたは弱く相関付けられているCRノードのリストと、相関付けられていないリスト内のCRノードのうちの1つまたは複数と強い相関関係を有するCRノードのリストとを有してもよい。DSMエンジン210は、センシングの第1のステージ中に受信された情報からのセンシング結果と、ならびに相関付けられていないCRノードのセットを使用してシステムワイドなサイレンス期間中に実行されたセンシングの第2のステージからのセンシング情報との融合を実行してもよい。
【0095】
加えて、相関付けられているCRノードの存在は、DSMエンジン210が、可能な場合には、センシング期間を短縮するために、または特定のCRノードに関するバッテリー電力を節約するために、システムワイドなサイレンス期間におけるセンシングの作業をCRノード間において分割することを可能にしてもよい。これは、協調センシングフレームワーク内のそれぞれのCRノードによって実行されるセンシングタスクを、相関関係グループ(たとえば、互いに高度に相関付けられていることが示されているCRノードのグループ)に該当するCRノード間において分割することによって、達成することができる。センシング帯域を均等に分割して、相関関係グループ内のそれぞれのCRノードによって別々にセンシングしてもよい。加えて、DSMエンジン210が融合のためにソフト情報を使用する場合においては、相関関係グループ内のCRノードはすべて、必要とされるソフト情報を生成するために等しく寄与することができる。CRノードの移動またはネットワーク内の障害によって生じる、CRノード間における相関関係の変化を考慮するために、DSMエンジン210によって相関関係判定ステージをときおり繰り返してもよい。
【0096】
DSMエンジン210は、相関付けられていると最初に判明したノード間における相関関係の量をさらに減らすための技術を使用してもよい。これらの技術は、協調センシング結果に寄与することができるCRノードの数を増やすために使用してもよい。
【0097】
周期的なサイレント期間の場合においては、CRノードに対して、1つおきのサイレント期間においてそのセンシングを実行するように、およびその他のサイレント期間においては作業を実行しないように求めてもよい。これによって、(センシングおよびその後の相関関係統計の両方に関して)これらの2つのノードから情報を得るために必要とされる全体的な時間を延長してもよい。しかし、それによって、2つのCRノードが相関付けられなくなる可能性を高める場合がある。相関関係をなくすことを、タイムスキューを通じて達成することができる場合には、それらの2つのCRノードが関与している非同期サイレント期間のコンテキストにおいて同じタイムスキューを適用してもよい。
【0098】
図9は、周期的センシングステージの場合におけるCRノード間のタイムスキューの可能な一実施形態を示す
図900である。示されている例においては、CRノード1および2が高度に相関付けられていると判明しており、CRノード3および4が高度に相関付けられていると判明している。DSM周期的センシングスケジュールが、901で示されており、センシング期間902a、902b、および902cを含む。それぞれのセンシング期間は、それぞれのセンシング時間904a、904b、および904cと、それぞれの定期的な送信/受信時間906a、906b、および906cとを含む。スケジュール950および970によって示されているように、ノード1および2のセンシング時間と、ノード3および4のセンシング時間とは、時間において離れており、DSMエンジン210が、CRノード間における相関関係を低減させることを試みる場合には、ひいては、センシング結果によって与えられることになる相関関係も低減する。CRノードがアイドルである期間を使用して、それらのCRノードのためのバッテリー電力を節約することができる。示されている例においては、CRノード1および3は、センシング時間904aおよび904cの間にスペクトルをセンシングしてもよく、センシング時間904bの間にアイドルとなってもよい。CRノード2および4は、センシング時間904aおよび904cの間にアイドルになってもよく、センシング時間904bの間にスペクトルをセンシングしてもよい。
【0099】
CRノードがマルチアンテナセンシング機器(multi-antenna sensing equipment)を備えている場合には、DSMエンジン210は、ダウンリンクコントロールチャネルにおける2つの相関付けられているCRノードのうちの1つのためのコントロールメッセージの使用を通じてアンテナビームフォーミング角度(antenna beamforming angle)を変更して、それらのCRノード間における相関関係を低減させてもよい。これは、相関付けられているCRノードがそれの近隣の別の地理的エリアに焦点を合わせるように仕向けて、ひいては、両方のCRノードが同時に同じプライマリインカムベントからのシャドウイングを経験する可能性を低減させることができる。CRノード間におけるビームフォーミング角度の変更を見る別の方法は、これを、2つの異なるCRノードによって送信されたセンシング結果の特別なダイバーシティーを増大させることとみなしてもよい。
【0100】
CRノード間における相関関係を判定するために使用される粗いセンシング結果は、送信のための潜在的な利用可能なスペクトルのリスト(スペクトルホールのセットと呼ばれることもある)を形成するために使用してもよい。DSMエンジン210は、ピリオドグラム(PSD)を判定するための上述の方法のうちの1つを使用して、またはFFTベースのスペクトル推定などのさらに伝統的な方法を使用して実行することができる粗いセンシングと、CRノードによってオンデマンドで使用される利用可能な帯域のリストを判定して保持するための細かいセンシング方法との組合せを使用してもよい。
【0101】
周期的に実行される粗いセンシングは、PSDの谷を識別することによって潜在的なスペクトルホールのリストを得るために使用してもよい。ホールの最小および最大の周波数によってそれぞれが識別されるこれらのホールのリストは、CRネットワーク帯域幅全体の粗いセンシングに関与しているCRノードのそれぞれからの粗いセンシングされた情報を処理した後に、DSMエンジン210によって保持してもよい。潜在的なスペクトルホールのリストは、DSMエンジン210が新たな粗いセンシング情報を受信するたびに更新してもよい。
【0102】
CRネットワークのための使用可能な帯域幅を判定するために、CRノードのうちの1つまたは複数によって指定の帯域幅上で実行される細かいセンシングアルゴリズムを使用して、潜在的なホールのリスト内のそれぞれのスペクトルホールをテストしてもよい。上述の融合方法は、複数のノードがDSMエンジン210によって同じスペクトルホール上で細かいセンシングを実行するように指示される場合に、情報を融合するために使用してもよい。細かいセンシングおよび融合された情報の最終結果は、所与の潜在的なスペクトルホールがCRノードによって使用可能であるかどうかを判定することを含んでもよい。次いでDSMエンジン210は、このホールを、任意のCRノードによって使用するために利用可能なスペクトルのリストに追加してもよい。
【0103】
CRネットワークのサイズおよび帯域幅の要求ならびに現在のスペクトルの可用性に応じて、DSMエンジン210は、帯域幅を求める任意の要求に応じてCRノードに割り当てることができる使用可能なスペクトル帯域のリストを保持してもよい。それぞれの使用可能なスペクトル帯域は、DSMエンジン210の観点から、それに関連付けられている生存期間を有してもよい。使用可能なスペクトル帯域の生存期間が満了したときには、DSMエンジン210は、非同期センシング期間をトリガして、その帯域上で細かいセンシングを実行し、その帯域が依然として使用可能であるかどうかを判定してもよい。新たな粗いセンシング情報がDSMエンジン210によって受信された際には、これは、使用可能なスペクトル帯域をもう占有することができることをPSD情報が示している場合には、それらの使用可能なスペクトル帯域における細かいセンシングをトリガしてもよい。信頼できるスペクトル帯域は、それぞれのCRノードにおけるセンシングアルゴリズムの実施形態、ならびにDSMエンジン210およびCRノードによって使用される帯域幅割当て方法などの要因に応じて、固定サイズまたは可変サイズとしてもよい。
【0104】
図10は、DSMネットワーク(たとえば、
図2のDSMネットワーク200)における単一の特定のセンシングノード内でスペクトルセンシングを実行するための例示的なアーキテクチャ1000のブロック図である。
図10において示されているアーキテクチャ1000は、DSM無線周波数センシングボード(DSM−RFSB:DSM-Radio Frequency Sensing Board)1030、DSMスペクトルセンシング機能(DSM−SSF:DSM-Spectrum Sensing Function)1020、およびDSMチャネル管理機能(DSM−CMF:DSM-Channel Management Function)1010という3つの論理エンティティを含む。DSMネットワーク内におけるこれらのエンティティの物理的な場所は、特定の設計および実施形態に応じて決めてもよい。例として、
図2において示されているDSMネットワーク200に関しては、DSM−RFSB1030は、CR内に含めること(たとえば、
図2のWTRU230a、230b、230c、および230d内に含めること)が可能であり、DSM−SSF1020およびDSM−CMF1010は、DSMエンジン220内に含めてもよい。しかし、
図10において示されている機能は、WTRU、DSMエンジン、AP、またはその他の任意のデバイスの間で分割してもよく(またはそれらのうちの1つに配置すること)、および
図10〜
図26に関連して説明する例は、これらの機能エンティティのそれぞれの物理的な場所にかかわらず、適用してもよい。
【0105】
示されているDSM−RFSB1030は、特定の帯域幅の基本的なスペクトルセンシングを実行することができる論理エンティティである。スペクトルセンシングは、たとえば、特定の周波数帯域上でサンプルを収集すること、および対象の周波数帯域に関するセンシングメトリックを提供するために1つまたは複数のスペクトルセンシングアルゴリズムを適用することを含んでもよい。特定の周波数帯域、センシングアルゴリズム、ならびにその他のタイミングおよびコントロール情報は、
図6Aにおいて示されているセンシング構成メッセージ614などのセンシング周波数メッセージ内に含めて、DSM−SSF1020によってDSM−RFSB1030に提供してもよい。
【0106】
DSM−RFSB1030は、スペクトルセンシングが実行される周波数帯域におけるデバイスの送信および干渉を検知するように機能することができる、センシング無線機(sensing radio)1032を備えた物理的なハードウェアと、ベースバンドサンプルを生成することができるダウンコンバージョンハードウェアと、生成されたベースバンドサンプルを処理して、対象の帯域に関するメトリックを得ることができるセンシングアルゴリズムとを含んでもよい。DSM−RFSB1030は、対象の帯域に関する得られたメトリックをDSM−SSF1020に提供してもよい。DSM−RFSB1030がメトリックを得るために使用することができる処理は、DSM−RFSB1030とDSM−SSF1020との間においてやり取りされる情報をコンパクトな最小限の情報にすることができるような処理としてもよい。
【0107】
DSM−SSF1020は、DSM−RFSB1030と、DSM−RFSB1030の一部であるセンシングアルゴリズムとを制御することができる論理エンティティである。DSM−SSF1020は、DSM−RFSB1030によってセンシングされる帯域幅を構成してもよく、およびそれらの帯域のそれぞれに関して対応するチャネルメトリック表示を受信してもよい。モジュラーアーキテクチャを保持するために、たとえば、DSM−RFSB1030は、一般的なセンシング機能を備えてもよく、およびDSM−SSF1020は、(たとえば、センシング構成メッセージ614をDSM−RFSB1030へ送信することによって)DSM−RFSB1030の一般的なセンシング機能を特定のアプリケーション用に洗練またはカスタマイズしてもよい。たとえば、特定のDSMアプリケーションが、テレビジョンホワイトスペース(TVWS)内の6MHzチャネルのセットにわたるセンシングを必要とする場合には、超短波(VHF)帯域および極超短波(UHF)帯域において機能することができる無線機を有するDSM−RFSB1030を選択してもよく、およびDSM−SSF1020は、それらの6MHzチャネルを反映するスペクトルセンシング結果を取り込むようにDSM−RFSB1030を制御してもよい。DSM−SSF1020は、スペクトルが使用可能であるかまたは占有されているかに関する決定を行ってもよく(たとえば、チャネル占有情報、品質情報、およびRATデータ測定値を含む)、およびその決定をDSM−CMF1010に伝達してもよい。
【0108】
DSM−CMF1010は、DSMを採用する特定の技術に関する帯域幅の管理を監視してもよい。たとえば、DSM−CMF1010は、ネットワークが使用することができる利用可能なチャネルのリストと、そのリスト上のそれぞれのチャネルに関連付けられている帯域幅とを含んでもよい(または外部のエンティティもしくはデータベースから得ること)。DSM−CMF1010は、チャネル帯域幅およびその他のパラメータをDSM−SSF1020に通信してもよく、DSM−SSF1020は、どの帯域が占有されていないかを決定してもよく、およびそれぞれの帯域に関連付けられている品質を提供してもよい。DSM−CMF1010は、システムによって使用されることになる帯域幅を、DSM−SSF1020から得られた占有および品質の情報、帯域幅に関連付けられているポリシールール(たとえば、FCC規制ルール)、ならびに使用を考慮されているそれぞれの帯域に関する最近の占有履歴に基づいて決定してもよい。次いでDSM−CMF1010は、チャネル割当ての決定をネットワーク内のWTRUに提供してもよい。DSM−CMF1010は、調整データをその他の連携するDSM−CMF1015とやり取りしてもよい。
【0109】
図11は、DSMネットワークにおいてスペクトルセンシングを実行するための
図10において示されているアーキテクチャ1000のTVWSの実施形態1100のブロック図である。この例示的なアーキテクチャは、TVWS帯域を介してアクセスポイント(AP)1140と通信するための帯域幅の割当てを要求することができるWiFiまたはメッシュステーション(STA)1190と、センシングボード1110と、CGW1130とを含む。示されているAP1140およびSTA1190は、RFインターフェース1170を介して通信を行って、TVWSダウンコンバータボード1160および1180を活用するように構成されており、TVWSダウンコンバータボード1160および1180は、SPIバス1194を介してセンシングボード1110と通信している。
【0110】
示されている例示的なアーキテクチャ1100においては、チャネル選択およびチャネル切替えの決定は、特定の状況では、センシングボード1110において直接行ってもよい。この例においては、
図10のDSM−SSF1020のタスクは、センシングボード1110上に存在するスイッチエンティティ(TVWS SSF−S1112)と、CGW1130内に存在するスイッチエンティティ(TVWS−SSF−P1132)との間において論理的な様式で分割される。CGW1130のTVWS−CMF1134は、
図10のDSM−CMF1010の基本的な機能を実行してもよいが、そのターゲットはTVWSである。示されているCGW1130はまた、データベース1136を含み、そのデータベース1136から、ポリシールールおよびその他の必要とされるデータを取り出して格納してもよい。DSM−RSB1030の機能は、この例示的なアーキテクチャにおいてはセンシングボード1110上に含まれている。示されているセンシングボード1110はまた、RFモジュール1114を含み、RFモジュール1114は、たとえば、
図10において示されているセンシング無線機1032に対応してもよい。RFモジュール1114は、たとえば、干渉元1150などのその他のデバイスからの干渉およびスペクトルの使用を測定してもよい。
【0111】
図12〜
図17は、(たとえば、TVWSダウンコンバータボード1160および1180を含むことができる)ダウンコンバータ1200、
図11において示されているセンシングボード1110、およびCGW1130の間における例示的なメッセージフローを示す信号図である。シグナリングメッセージ1202は、ダウンコンバータ1200と、センシングボード1110との間においてやり取りしてもよく、およびシグナリングメッセージ1204は、センシングボード1110と、TVWS−SSF−P1132との間においてやり取りしてもよい。メッセージ1206は、TVWS−SSF−P1132と、TVWS−CMF1134との間においてやり取りしてもよい。
【0112】
図12は、システム初期化の第1のステップに関する例示的なコールフロー1200を示している。センシングボード1110および/またはCGW1130のブートアップ(1208)に続いて、センシングボード1110は、CGW1130に接続して、センシング専用デバイスとしてのそのサービスを(1210および1212によって表されている)IPリンク初期化メッセージ内に含めてアドバタイズ(advertise)することによって、CGW1130とのIPリンクを確立してもよい。センシングボード1110がCGW1130に接続されると、CGW1130は、利用可能なチャネルを求めてデータベース1136を読み取ること(1214)、ならびに(1216および1218によって表されている)セットアップチャネルIDおよび周波数情報メッセージを使用して、AP1140によって使用するために利用可能であるチャネルとともにセンシングボード1110を構成してもよい。このメッセージは、チャネルIDをそれぞれのチャネルに添付すること、ならびにそのチャネルをセンシングする際に使用されるRFパラメータ(たとえば、中心周波数およびセンシング帯域幅)を関連付けてもよい。センシングボード1110は、チャネルIDおよび中心周波数情報を格納してもよく(1220)、ならびに(1224および1226によって表されている)チャネルセットアップ確認メッセージをCGW1130へ送信してもよい。
【0113】
図13は、システム初期化の第2のステップに関する例示的なコールフロー1300を示している。
図2において示されている初期化プロセスの第1のステップにおけるセンシングするための基本的なチャネルの構成に続いて、CGW1130は、センシングボード1110によってそれぞれのチャネルにおいて使用される閾値の平均長さを構成すること(1306)へ進んでもよい。これらのパラメータは、TVWS−SSF−S1112によって行われるセンシングトリガ決定(すなわち、TVWS−SSF−S1112が、干渉源(interferer)の存在をTVWS−SSF−P1132にいつ通知することができるか、およびTVWS−SSF−S1112が、独立してチャネルの切り替えをいつトリガすることができるか)を制御してもよい。TVWS−CMF1134は、チャネルのそれぞれの上で予想されるインカムベントのタイプおよび感度に関連した特定の情報をTVWS−SSF−P1132に提供してもよく、それによって、TVWS−SSF−P1132は、インカムベントの存在を判定して、インカムベント検知決定情報を格納してもよい(1308)。TVWS−SSF−P1132は、トリガ閾値をTVWS−SSF−S1112へ転送してもよく(1308)、ならびに平均長さおよび低い閾値および高い閾値を含むセットアップチャネルセンシング構成メッセージをセンシングボード1110へ送信してもよい(1310)。次いで、センシングボード1110は、センシングスケジュールおよび閾値を構成してもよい(1312)。セットアップが完了すると、センシングボード1110は、(1314および1316によって表されている)セットアップセンシング構成確認メッセージをCGW1130へ送信してもよい。
【0114】
図14は、最初のチャネルの選択のための例示的なコールフロー1400を示している。TVWS−CMF1134は、チャネル品質要求メッセージをTVWS−SSF−P1132へ送信してもよく(1404)、そしてTVWS−SSF−P1132は、センシング測定要求をセンシングボード1110へ送信してもよい(1402)。これに応答して、センシングボード1110は、すべてのチャネル上でセンシングを実行してもよく(1406)、およびたとえば測定されたPSDを含むセンシング測定応答メッセージをTVWS−SSF−P1132へ送信してもよい(1408)。TVWS−SSF−P1132は、センシング測定応答メッセージ内に含めて受信されたPSDをチャネル品質に変換してもよく(1410)、およびチャネル品質応答メッセージをTVWS−CMF1134へ送信してもよい(1412)。次いで、TVWS−CMF1134は、たとえばチャネル品質応答メッセージ内に含めて受信された情報に基づいて最初のアクティブチャネルおよび最良の代替チャネルを判定してもよい(1414)。
【0115】
TVWS−CMF1134は、判定されたアクティブチャネルおよび最良の代替チャネルに関する情報を含むアクティブチャネルセットアップ要求メッセージをTVWS−SSF−P1132へ送信してもよい(1416)。TVWS−SSF−P1132は、現在の最良の代替チャネルの情報を格納してもよく(1418)、ならびに判定されたアクティブチャネルおよび最良の代替チャネルを含むアクティブチャネルセットアップ要求をセンシングボード1110へ送信してもよい(1420)。センシングボード1110は、現在の最良の代替チャネルの情報を格納してもよく(1422)、AP1140とSTA1190との間における通信のためのチャネルを変更するための周波数変更コマンドをダウンコンバータ1200へ送信してもよく(1424)、およびアクティブチャネルセットアップ確認メッセージをCGW1130へ送信してもよい(1426)。周波数変更コマンドメッセージを受信したことに応答して、ダウンコンバータ1200は、AP1140とSTA1190との間における通信のための動作周波数を変更してもよい(1434)。
【0116】
センシングボード1110は、アクティブチャネル上で継続的な高優先度のセンシングを開始してもよく(1430)、およびアクティブチャネルでビジーではない場合にその他のチャネル上で低優先度のセンシングを開始してもよい(1432)。次いでセンシングボード1110は、代替チャネルの測定結果をTVWS−SSF−P1132へ送信してもよく、それらの代替チャネルの測定結果は、(1436および1438によって表されている)低優先度のチャネルに関する平均化されたPSDを含んでもよい。
【0117】
図14において示されている例に関しては、AP1140とSTA1190との間における通信は、センシングボード1110の構成の前には生じないと想定してもよい。結果として、最初のアクティブチャネルおよび代替チャネルの選択は、初期化の間に行ってもよい。センシングボード1110を任意選択としてもよく、およびセンシングボード1110のブートアップの前にビデオリンクを確立することができる別の実施形態においては、TVWS−CMF1134は、チャネル品質要求メッセージ(1404)を送信しなくてもよい。その代わりに、TVWS−CMF1134は、センシングおよび切替えの決定中にTVWS−SSF−S1112によって使用されるアクティブおよび代替チャネルを構成するためのアクティブチャネルセットアップ要求メッセージ(1416)を送信してもよい。
【0118】
図15は、通常のコールオペレーションのための例示的なコールフロー1500を示している。通常のオペレーション中に、TVWS−SSF−S1112は、アクティブチャネルのセンシングを実行するためにAP1140およびSTA1190によって提供されるサイレント期間に従ってアクティブチャネルおよび代替チャネルにおけるセンシングを調整してもよい。これは、代替チャネルにおける周期的なセンシングを含んでもよい。TVWS−SSF−S1112は、アクティブチャネルのセンシング結果を、構成されたトリガ閾値と比較することによって、それらのセンシング結果を継続的にモニタリングしてもよい(1512および1542)。加えて、TVWS−SSF−S1112は、代替チャネルにおける低優先度のセンシングを実行してもよく(1504および1522)、ならびに代替チャネルのセンシング結果を、代替チャネル測定結果メッセージ(1506および1524)を介してTVWS−SSF−P1132へ送信してもよい。TVWS−SSF−P1132は、これらの測定結果上で処理を実行してもよく(1508および1526)、ならびに代替チャネルの品質に関する情報をTVWS−CMF1134へ送信してもよく(1510および1528)、TVWS−CMF1134は、別々の代替チャネルの品質を比較して、新たな最良の代替チャネルを判定してもよい(1514および1530)。この新たな最良の代替チャネルは、アクティブチャネルにおける干渉またはインカムベントに起因するチャネルの切替えの場合に使用してもよい。TVWS−CMF1134は、TVWSが代替チャネルにおける自身の決定を行う目的で使用するための、FCCによって指定されているその他のルールを使用してもよい(たとえば、最近使用されたTVWSチャネルは、送信のために使用される前に、一定の期間にわたって空けておかなければならない)。少なくとも、TVWS−SSF−S1112が代替チャネルの知識を必要とするため、TVWS−CMF1134は、自身の決定をTVWS−SSF−P1132へ送信してもよく(1516および1532)、TVWS−SSF−P1132は、新たな代替チャネルが前の代替チャネルとは異なる場合(1534)に、それをTVWS−SSF−S1112へ転送してもよい(1536)。新たな最良の代替チャネルが前の代替チャネルと同じである場合には、その情報を転送しなくてもよい(1518)。新たな代替チャネルの情報がTVWS−SSF−S1112へ送信された場合には、TVWS−SSF−S1112は、現在の代替チャネルを変更してもよく(1540)、および代替チャネル変更確認メッセージをTVWS−SSF−P1132へ送信してもよい(1538)。
【0119】
図16は、開始されたチャネル切替えに関する例示的なコールフロー1600を示している。TVWS−SSF−S1112によって開始されたチャネル切替えの間に、(AP1140およびSTA1190自体の上のダウンコンバータを制御することができる)TVWS−SSF−S1112は、アクティブチャネルにおける継続的な高い優先度のセンシング(1602)の間に、AP1140とSTA1190との間における接続を妨害する可能性があるアクティブチャネル上の強い干渉源の存在を判定してもよい(1604)。そのような強い干渉源は、TVWS−SSF−P1132によって設定された高い閾値をセンシング結果が超えた場合に、アクティブチャネル上で検知してもよい。次いでTVWS−SSF−S1112は、TVWS−CMF1134によって提供された代替チャネルへの即時の切替えを命じてもよい(1606)。次いでダウンコンバータ1200は、その動作している周波数を変更してもよい(1612)。周波数の切替えに続いて、TVWS−SSF−S1112は、アクティブチャネル変更要求メッセージ(1608)を使用して、アクティブチャネルにおける変更をTVWS−CMF1134およびTVWS−SSF−P1132に通知してもよい。この例は、合計で3つのチャネルを使用しており、したがって新たな代替チャネルは、デフォルトですべての当事者に知られている。3つを超えるチャネルが使用される一実施形態においては、TVWS−CMF1134によって選択された代替チャネルは、対応する確認メッセージを使用して、その他のエンティティに通信してもよい。
【0120】
TVWS−SSF−P1132は、それの現在の最良の代替チャネルを変更してもよく(1610)、およびアクティブチャネル変更表示メッセージをTVWS−CMF1134へ送信してもよい(1614)。TVWS−CMF1134は、チャネル情報の変更をチャネル選択アルゴリズムメモリ内に記憶してもよく(1616)、ならびに(1618および1620によって表されている)アクティブチャネル変更確認メッセージをセンシングボード1110へ送信してもよい。次いで、センシングボード1110は、それの現在の最良の代替チャネルを変更してもよい(1622)。
【0121】
図17は、開始されたチャネル切替えに関する例示的なコールフロー1700を示している。アクティブチャネルにおける継続的な高優先度のセンシング(1702および1704)に起因して、TVWS−SSF−S1112は、低い閾値を超える干渉を検知すること(1706)ができる。これが生じた場合には、TVWS−SSF−S1112は、低い閾値超過表示メッセージをTVWS−SSF−P1132へ送信してもよい(1708)。複数のセンシングボード1110を伴う一実施形態においては、TVWS−SSF−P1132は、この結果をその他のセンシングボード1110からの結果と比較してもよい。
図17において示されている実施形態においては、TVWS−SSF−P1132は、低い閾値超過表示メッセージ内に含めて受信されたPSDおよび閾値に基づいて、そのスペクトル上にインカムベントが存在するかどうかに関する決定を行ってもよい(1710)。
【0122】
TVWS−SSF−P1132は、そのスペクトル上にインカムベントが存在すると判定した場合には、アクティブチャネルインカムベント検知メッセージ(1714)を使用して、TVWS−CMF1134に通知してもよい。次いで、TVWS−CMF1134は、このイベントをデータベース1136内に記憶して、新たなアクティブチャネルおよび最良の代替チャネルを選択してもよく(1716)、ならびにその新たなアクティブチャネルおよび最良の代替チャネルに関する情報を、アクティブチャネル変更要求メッセージ(1718および1721)を通じてTVWS−SSF−P1132へ(その結果としてTVWS−SSF−S1112へ)送信してもよい。TVWS−SSF−S1112は、そのメッセージを受信すると、ダウンコンバータ1200を新たなアクティブチャネルの周波数に切り替えてもよく(1724および1726によって表されている)、ならびに新たな代替チャネルを記憶してもよい(1722)。TVWS−SSF−P1132も、新たな代替チャネルを記憶してもよい(1720)。TVWS−SSF−S1112は、(1728および1730によって表されている)アクティブチャネル変更確認をCGW1130へ送信してもよい。
【0123】
DSM−RFSB1030は、DSM−RFSBソフトウェアを含んでもよく、このDSM−RFSBソフトウェアは、
図11〜
図17において示されている実施形態に関する基本的な無線およびアルゴリズムの制御機能を実行してもよい。DSM−RFSBソフトウェアは、DSM−RFSB1030によって管理されるチャネルセンシングオブジェクト(channel sensing object)を作成してもよい。チャネルセンシングオブジェクトは、センシング結果を得るようにハードウェアおよびソフトウェアを構成するために必要とされる情報のすべてを含んでもよい。DSM−RFSBソフトウェアは、API要求を受信して処理することもでき、それらのAPI要求は、センシングオペレーションの開始、または進行中のセンシングオペレーションをキャンセルする必要性を示してもよい。
【0124】
図18Aは、例示的なDSM−RFSBソフトウェアモジュールのブロック
図1800Aであり、
図18Bは、例示的なDSM−RFSBソフトウェアモジュールのブロック
図1800Bである。
図18Aは、一般的な一実施形態を示しており、
図18Bは、ブラックマンテューキーセンシングアルゴリズムとともに使用するために構成されている一実施形態を示している。
図18Aにおいて示されている例示的なDSM−RFSBソフトウェア1802は、コントロール/タイミングユニット(control and timing unit)1804と、APIユニット1806と、SSFへのインターフェース1812と、測定ファイナライゼーション/後処理ユニット(measurement finalization and post-processing unit)1810と、センシングアルゴリズムソフトウェア1808と、センシングアルゴリズムハードウェア1814と、デジタルダウンコンバータ(DDC)/ADCハードウェア(digital down-converter (DDC) and ADC hardware)を含むアナログデジタルコンバータ(ADC)モジュール1816と、無線モジュール1822を含む無線フロントエンド1820とを含む。
図18Bにおいて示されている例示的なDSM−RFSBソフトウェア1850は、
図18Aにおいて示されている対応するユニットに類似している一方でブラックマンテューキーセンシングアルゴリズムとともに使用するために特に構成されているユニットを含む。詳細には、
図18Bにおいて示されているDSM−RFSBソフトウェア1850は、コントロール/タイミングユニット1852と、APIユニット1860と、SSFへのインターフェース1862と、ブラックマンテューキーハードウェア1864と、ブラックマンテューキーソフトウェア1854と、平均化論理1856と、ウィンドウメンテナンスユニット1858と、DDC/ADCハードウェア1868を含むADACIII1866と、WiMAX RFモジュール1872および低帯域RFモジュール1874を含む無線ボード1870とを含む。
【0125】
図18Aにおいて示されているDSM−RFSBソフトウェア1802は、TVWSの実施形態に関する基本的な無線およびアルゴリズムの制御機能を実行してもよい。基本的な無線機能としては、たとえば下記のものを含んでもよい。DSM−RFSBソフトウェア1802は、無線機(1822)のセンシング帯域幅および中心周波数を設定することによって、RFフロントエンド1820およびデジタルダウンコンバータ(1818)を制御してもよい。DSM−RFSBソフトウェア1802は、センシングアルゴリズムハードウェア1814を、そのハードウェアのうちの取り込み部分および処理部分に関する始動時刻および停止時刻を設定することによって制御してもよい。DSM−RFSBソフトウェア1802は、ハードウェア1814から結果を収集して、アルゴリズムによって必要とされる任意のソフトウェア後処理を実行してもよい。ソフトウェア後処理の出力は、センシングされたチャネルに関する測定されたメトリックを含んでもよい。このメトリックは、DSM−RFSB1030によって実施されるアルゴリズムに固有の電力スペクトル密度(PSD)またはその他のメトリックとしてもよい。DSM−RFSBソフトウェア1802は、DSM−RFSB1030が実施しているセンシングアルゴリズムに関連したパラメータを構成するための一般的なインターフェースを提供してもよい。
【0126】
センシングアルゴリズムハードウェア1814においては、高負荷/高速の計算を行うことができ、その一方でセンシングアルゴリズムソフトウェア1808は、ハードウェア1814の出力を使用してシンプルなタスクを実行することができる、というような形で分担した組み合わされたハードウェア/ソフトウェアでセンシングアルゴリズムを実装して、ランタイム中のセンシングアルゴリズムのコンフィギュアビリティーをさらに提供してもよい。結果として、SSFは、明確に定義されたAPI1806のサービスを使用することによって、センシングアルゴリズムソフトウェア1808の動作を構成する機能、ならびにハードウェア1814の各部分を制御する機能を有してもよい。
図18Bに示されているさらに固有の例においては、センシングアルゴリズムは、たとえば、
図19においてPSDの認識の構成可能な平均化とともに示されているブラックマンテューキーアルゴリズムに基づいてもよい。
【0127】
コントロール/タイミングユニット1804は、DSM−RFSB1030へ送信されるハイレベルなセンシングコマンドおよび一般的なセンシングコマンドに基づいて適切な時点でセンシングアルゴリズムハードウェア1814を有効にして制御してもよい。コントロール/タイミングユニット1804は、センシングアルゴリズムのそれぞれの部分に関連付けられているタイミングと、SSFのニーズに合うセンシング結果を得るためにハードウェアレジスタ内に設定される必要がある構成とを認識してもよい。センシングアルゴリズムハードウェア1814は、センシングステージの終わりを示すためにセンシングアルゴリズムソフトウェア1808に割り込めるようにしてもよい。次いで、結果レジスタにおいて予備結果を利用してもよく、およびセンシングアルゴリズムソフトウェア1808は、それらの予備結果を読み取って、オペレーションを継続してもよい。
【0128】
コントロール/タイミングユニット1804は、センシングボード1110の無線フロントエンド1820およびADCモジュール1816のメインコントロールを有してもよい。センシングボード1110は、複数の異なる動作帯域にわたってセンシングを実行する機能を有することができるため、複数のRFモジュール1114を備えてもよく、およびそれぞれのRFモジュール1114のアクティブ化は、コントロール/タイミングユニット1804によって取り扱ってもよい。センシングアルゴリズムハードウェア1814に入力されることになる最終的なI/Qベースバンドサンプルを得るために最後のダウンコンバージョンを制御するためのハードウェアコントロール信号をADCモジュール1816へ送信してもよい。
【0129】
測定ファイナライゼーション/後処理ユニット1810は、インターフェース1812を介してセンシング結果をSSFへ送信するために必要とされるあらゆる最終ステップを実行してもよい。これは、たとえば、チャネルごとのベースで異なることが可能である測定の平均化、またはSSFが要求するあらゆるフィルタリング結果を含んでもよい。
【0130】
図19は、
図18Bにおいて示されているブラックマンテューキーソフトウェア1854によって実行することができるブラックマンテューキーセンシングアルゴリズムの一例を示すフローチャートである。ブラックマンテューキーセンシングアルゴリズムは、入力信号の自己相関の推定(1902)、PSD推定値のばらつきを少なくするために自己相関推定値のウィンドウ処理をすること(windowing)こと(1904)、ウィンドウ処理された自己相関のFFTを求めて、推定されたPSDを得ること(1906)、および推定されたPSDをN個のサンプルのM個のフレームにわたって平均化すること(1908)を含んでもよい。
【0131】
自己相関(1902)は、N個のサンプルのシーケンスを別々のタイムシフトでそれ自体と相関付けることによって、R+1個の相関値を生成してもよい。より詳細には、自己相関(1902)は、N個の複素入力サンプルのセットx(n)上で式(5)を実施することを含んでもよい。
【0133】
ウィンドウ処理(1904)は、(サンプルごとの)自己相関(1902)の出力に長さ2R+1のブラックマンウィンドウを乗算することを含むことができる。長さ2R+1のブラックマンウィンドウの係数は、表3において示されている。
【0135】
次いで、FFT(1906)は、ウィンドウ処理された自己相関の最も正のインデックス付きの2Rの値を取って、2Rの長さのFFTを実行し、その結果として、推定された自己相関値を、推定された電力スペクトル密度(PSD)に変換してもよい。自己相関シーケンスに適用されるウィンドウ処理は、FFTベースのスペクトル推定に固有となり得るエイリアシングによって生じるバイアスの低減につながる場合がある。推定のばらつきを少なくするために、PSD推定値のM個の別々の認識を平均化して、最終的なPSD推定値を得てもよく、その最終的なPSD推定値から、ホール(または潜在的なスペクトル機会)のセットを導出してもよい。
【0136】
図18Bにおいて示されているコントロール/タイミングユニット1852は、無線制御コマンドを通じて無線機1872およびDDCハードウェア(1868)を制御してもよい。無線制御コマンドは、コントロール/タイミングユニット1852内のハードウェアによって、ADACIII1866モジュールと、DSM−RFSBソフトウェア1850モジュールとの間におけるインターフェースを介して送信してもよい。コントロール/タイミングユニット1852は、ブラックマンテューキーハードウェア1864を制御してもよい。これは、(ソフトウェアからハードウェアへの)コントロール信号および(ハードウェアからソフトウェアへの)割込みを通じて達成してもよい。ブラックマンテューキーハードウェア1864から提供された結果は、ブラックマンテューキーソフトウェア1854にとって利用可能としてもよく、ブラックマンテューキーソフトウェア1854は、ハードウェアの結果上でブラックマンテューキーアルゴリズムの最終タスクを実行して、実際のPSDを生成してもよい。ブラックマンテューキーソフトウェア1854からの出力は、APIインターフェース1860を介してSSFへ送信することができる1つまたは複数の平均化されたPSD推定値を生成するために、平均化論理1856ユニットおよびウィンドウメンテナンス1858ユニットによって使用してもよい。
【0137】
下記のAPI関数は、DSM−RFSBソフトウェア1802/1850によって実施してもよい。これらのAPI関数は、いくつかのチャネルセンシングオブジェクトの作成を中心にして展開してもよい。
【0138】
Create_Channel_Sensing_Object API関数は、DSM−RFSB1030によって管理されるチャネルオブジェクトを作成してもよい。Create_Channel_Sensing_Object API関数の入力は、bandwidth入力、center_frequency入力、sensing_type入力、period入力、およびaveraging_properties入力を含んでもよい。bandwidth入力は、このチャネルオブジェクトにおけるセンシングのために使用される入力帯域幅を指定してもよい。center_frequency入力は、この帯域幅におけるセンシングのための中心周波数を指定してもよい。sensing_type入力は、このセンシングオブジェクトのセンシングタイプを指定してもよい。センシングタイプは、たとえば、PERIODIC(たとえば、チャネルにおけるセンシングは、xミリ秒ごとに周期的に実行される)、またはON_DEMAND(このチャネルオブジェクトにおけるセンシングは、センシングオブジェクトが呼び出されて始動されるときにのみ行われる)としてもよい。period入力は、PERIODICセンシングオブジェクトタイプに関する期間を(たとえば、ミリ秒で)指定してもよい。averaging_properties入力は、このチャネルセンシングオブジェクトにおける平均化および報告のプロパティを記述する構造としてもよい。これらのプロパティは、表4に記載されている。
【0140】
Create_Channel_Sensing_Object API関数の出力は、channel_sensing_ID出力を含んでもよく、このchannel_sensing_ID出力は、その後のAPI関数の呼出し中にチャネルセンシングオブジェクトを識別するために使用する一意の識別子としてもよい。
【0141】
Modify−Channel_Sensing_Object API関数は、チャネルセンシングオブジェクトを修正して、そのパラメータのうちの1つを変更してもよい。このAPI関数への入力は、Create_Channel_Sensing_Object関数のための入力と同一としてもよく、およびCreate_Channel_Sensing_Object関数は、出力を含まなくてもよい。
【0142】
Start_Channel_Sensing_On_Object API関数は、ブラックマンテューキーハードウェア1864のための適切な信号を生成することによって、1つまたは複数の特定のセンシングオブジェクトに関するチャネルセンシングオペレーションを開始してもよい。センシングオブジェクトがPERIODICセンシングオブジェクトである場合には、センシングオペレーションは、そのセンシングオブジェクトに関するそれぞれの期間ごとに自動的に開始してもよい。センシングオブジェクトがON_DEMANDセンシングオブジェクトである場合には、センシングオペレーションは、そのセンシングオブジェクトに関するrunning_lengthに対応する時間にわたって実行されてから、停止してもよい。
【0143】
センシングは、複数のセンシングオブジェクトに関して同時に実行してもよい。ソフトウェアがこれを可能にするために、センシングオブジェクトは、bandwidth、center_frequency、sensing_type、およびperiodの同じ値を有してもよい。加えて、センシングオブジェクトのaveraging_propertiesは、running_length以外のいかなるフィールドにおいて異なってもよい。この機能は、同じ物理的なチャネル上で別々の長さのPSD平均化を保持するために必要とされてもよい。
【0144】
単一のフレームに関するセンシングオペレーションがハードウェア1864によって完了した場合には、割込みを生成してもよく、コントロール/タイミングユニット1852の一部とすることができる割込み処理メカニズムによって処理してもよい。
【0145】
Start_Channel_On_Sensing_Object関数のための入力は、num_channel_sensings入力、channel_sensing_ID[]入力、およびsubsequent_channel_ID入力を含んでもよい。num_channel_sensings入力は、この開始コマンドと同時に実行されるチャネルセンシングオブジェクトの数を示してもよい。channel_sensing_ID[]入力は、オペレーションが開始されることになるチャネルセンシングオブジェクトの一意の識別子のアレイとしてもよい。subsequent_channel_ID入力は、後に続くチャネルセンシングオブジェクトの一意の識別子としてもよい。これは、DSM−RFSB1030が、現在のセンシングオペレーションが完了した場合に次なるセンシングオペレーション用に無線機をセットアップしてもよい(たとえば、無線機のセットアップをAPIへのこの関数呼出しとともに行ってもよい)。この入力がNULLである場合には、オペレーションの終わりに無線機をセットアップしなくてもよく、その代わりに、DSM−RFSB1030は、次なるチャネルオブジェクトに関するStart_Channel_Sensing_On_Objectの呼出し時に無線機をセットアップしてもよい。Start_Channel_On_Sensing_Object関数は、出力を含まなくてもよい。
【0146】
Stop_Channel_Sensing_On_Object API関数は、特定のセンシングオブジェクトに関する進行中のセンシングオペレーションを停止するために使用してもよい。PERIODICセンシングオブジェクトに関しては、このオブジェクトのためのその後のすべてのハードウェアスケジューリングおよびセンシングを、その後の開始が発令されるまで一時停止してもよい。ON−DEMANDセンシングオブジェクトに関しては、特定のセンシングオペレーションの実行中にこの関数が呼び出された場合には、そのオペレーションをキャンセルしてもよく、ハードウェア/ソフトウェアを、オペレーションが開始される前の状態に戻してもよい(たとえば、そのオペレーションに関するあらゆるバッファまたは平均化をクリアしてもよい)。いかなる進行中のハードウェアオペレーションに関しても、割込みを生成しなくてもよい。
【0147】
Reset_Channel_Sensing_On_Object API関数は、チャネルセンシングオペレーションに関するすべてのカウンタをリセットするために使用してもよい(たとえば、現在保留になっているすべての平均化の結果をリセットしてもよく、このオブジェクトにおける次なる開始は、あたかもこのオブジェクトが作成されたばかりであるかのように機能してもよい)。このAPI関数のための入力および出力は、Start_Channel_Sensing_On_Object関数と同一としてもよい。
【0148】
ウィンドウメンテナンスユニット1858は、それぞれのチャネルセンシングオブジェクトごとに平均化を行うためのPSD値のウィンドウを保持してもよく、チャネルセンシングオブジェクトを作成するためのAPI要求を、API呼出し中に構成されたチャネルセンシングオブジェクトの設定に基づいてさまざまな方法(たとえば、移動平均、固定平均など)で平均化されるPSD値を保持する構造またはアレイへと変換してもよい。
【0149】
それぞれのPSDの発生時に(たとえば、ブラックマンテューキーハードウェア1864/ソフトウェア1854によって測定された)、ウィンドウメンテナンスコンポーネント1858は、それぞれのPSDに適切なアレイまたは構造を加えてもよい。次いで、ウィンドウメンテナンスコンポーネント1858は、平均化論理1856を使用して、その特定のチャネルセンシングオブジェクトに関する平均を再計算してもよい。ウィンドウメンテナンスコンポーネント1858は、あるチャネルセンシングオブジェクトに関する報告レートまたは報告時間に基づいて、そのチャネルセンシングオブジェクトに関する新たな測定値を報告するためのTVWS−SSF−S1112へのメッセージをトリガしてもよい。したがって、ウィンドウメンテナンスコンポーネントは、構成可能な長さの時間ウィンドウに基づいて平均のPSDまたはセンシングのメトリックを計算するためのウィンドウイング関数を使用してもよい。このウィンドウは、検知される干渉源のタイプ、スペクトルのプライマリインカムベント(ユーザ)を検知するために必要とされる時間の量、(1つもしくは複数の)センシングデバイス(たとえば、CRノードや、CRノードとして機能するように構成されているWTRUなど)のモビリティ、またはチャネル上のノイズレベルの知識のうちの少なくとも1つに依存してもよく、最終的には、チャネルおよび潜在的な干渉源に関するCGW1130の知識によって決定してもよい。
【0150】
図20は、(たとえば、ブラックマンテューキーハードウェア1864/ソフトウェア1854によって計算された)特定のPSD値に関してウィンドウメンテナンスコンポーネント1858によって実行することができる方法を示すフローチャート2000である。PSDを特定のチャネルセンシングオブジェクト上で計算してもよく(2002)、そのチャネルセンシングオブジェクトの識別子(ID)を得てもよい(2004)。新たなPSD値をウィンドウに加えてもよく、新たな平均を再計算してもよい(2006)。もはやウィンドウの範囲外となった不要なPSD値を破棄してもよい(2006)。
【0151】
次いで、report_counter変数をインクリメントしてもよい(2008)。report_counter変数は、いつレポートを作成しなければならないかを判定するために、最後のレポート以降に平均化されたPSD値の数のカウントを保持してもよい(2008)。report_counterが所定のreport_length値に等しい場合には(2010)、チャネルセンシングオブジェクトに関する平均値およびIDを含む平均レポートをインターフェース層へ、またはTVWS−SSF−S1112へ送信してもよく(2012)、変数report_counterをリセットしてもよい(2014)。report_counterがreport_lengthに等しくない場合には(2010)、またはreport_counterがリセットされている場合には(2014)、ウィンドウ管理処理を完了してもよい(2016)。
【0152】
図21は、例示的なTVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110のブロック
図2100である。TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、(たとえば、
図11〜
図17において示されている)TVWSの実施形態に関するセンシングのためのメインコントロールコンポーネントとしてもよい。センシングは、AP1140によってセンシングプラットフォームへ通信することができるサイレント測定期間の存在を中心にして機能することができるため、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、センシングプラットフォーム上に存在してもよい。結果として、スケジューリングは、より迅速になることができ、アクティブチャネルのセンシングのために最大量のサイレント期間の時間を活用することができる。示されているTVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、結果処理ユニット2112およびスケジューラ2114を含み、DSM−RFSB1030およびTVWS−SSF−P1132と通信状態にある。
【0153】
アクティブチャネルのセンシングは、サイレント期間(たとえば、100ミリ秒ごとに生じる10ミリ秒のサイレント時間)中に実行してもよく、その一方で代替チャネルのセンシングは、アクティブ期間(たとえば、残りの時間)中に実行してもよい。TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、DSM−RFSB1030のタイミング/コントロールユニット(たとえば、1804または1852)によってTVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110に転送することができる割込みによって、(たとえば、許容可能な最大量の同期化エラーとともに)サイレント期間の開始を通知されてもよい。次いで、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、たとえば、サイレント期間の終わりを決定するためのタイマー割込みを使用して、サイレント期間を中心にしてDSM−RFSB2130のAPI(1806または1860)を介した適切な呼出しを通じてセンシングオペレーションをスケジューリングしてもよい。
【0154】
TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、センシングオペレーションをスケジューリングすることに加えて、さらなるタスクを含んでもよい。たとえば、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、最良の代替チャネルの最終的な決定のために代替チャネルのセンシング結果をTVWS−SSF−P1132へ転送してもよい。別の例に関しては、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、アクティブチャネルのセンシング結果を高い閾値と比較して、代替チャネルへの切替えが必要とされているかどうかを判定してもよい。別の例に関しては、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、アクティブチャネルのセンシング結果を低い閾値と比較して、メッセージがTVWS−SSF−P1132へ送信されているかどうかを判定してもよい。別の例に関しては、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、代替チャネルのうちの1つへのアクティブチャネルの周波数の切替えが必要とされているとTVWS−CMF1134またはTVWS−SSF−S1112が決定した場合には、代替チャネルへのTVWSダウンコンバータ(たとえば、1200)の切替えを実行してもよい。
【0155】
イベント/割込みは、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110を、機能するようにトリガしてもよい。例示的なイベント/割込みが、表5において優先度の順で示されている(優先度レベル1が、最も高い優先度である)。
【0157】
TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、初期化モードまたは通常モードにおいて存在してもよい。これらのモードは、(たとえば、
図11〜
図17に関連して上述した)初期化およびオペレーションに関するメッセージフローを反映してもよい。結果処理ユニット2112は、メッセージをスケジューラ2114へ送信してもよく、それらのメッセージとしては、たとえば、表6において列挙されているメッセージを含んでもよい。
【0159】
図21において示されている内部制御変数および共有変数は、平均化レポートに関連するチャネルセンシングオブジェクトと、センシングオブジェクトスケジュールとの間における整合性を保持するための変数を含んでもよい。これらは、2つのサブコンポーネントの間における共有変数としてのチャネルセンシングオブジェクトを有するものとして実装してもよい。CGW/センシングボードメッセージは、イーサネットリンク1192を介してCGW1130とセンシングボード1110との間においてやり取りされるメッセージを含んでもよい。
【0160】
TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、複数のチャネルセンシングオブジェクトを作成して保持してもよい。スケジューラ2114は、サイレント測定期間に基づいてこれらのセンシングオブジェクトのそれぞれに関してセンシングの開始をスケジュールしてもよく、結果処理ユニット2112は、適切な時点でそれぞれのセンシングオブジェクトの平均をTVWS−SSF−P1132へ送信することを管理してもよい。
【0161】
それぞれのチャネルごとに保持されるセンシングチャネルオブジェクトの数は、現在のアクティブチャネル(TVWSまたは工業、科学および医療(ISM:industrial、scientific and medical))に応じて決めてもよい。この情報は、初期化中にTVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110へ通信してもよい。
【0162】
(たとえば、
図11〜
図17において示されている)TVWSの実施形態に関しては、2つのTVWSチャネルおよび1つのISMチャネルを利用可能としてもよい。使用されている潜在的な干渉源のそれぞれのタイプ(TVWSチャネルに関してはデジタルテレビジョン(DTV)および無線マイクロフォン、ならびにISM帯域に関しては強いISM干渉源)ごとに平均化のタイムラインが必要とされる場合がある。結果として、TVWS−SSF−Sソフトウェアモジュール2110は、アクティブチャネルがTVWSにあるかまたはISM帯域にあるかに応じて、表7および表8において示されているチャネルセンシングオブジェクトを(TVWS−SSF−P1132によって提供される初期化情報の支援により)インスタンス化してもよい。
【0165】
表7においては、2つのセンシングオブジェクト(チャネルID1および2)が、アクティブチャネル上で、それぞれ無線マイクロフォンおよびDTV用として保持されている。アクティブチャネルにおけるセンシングはサイレント期間中に実行されるため、これらのオブジェクトは、同時に実行されるように設定されている。ハードウェアの実行時間およびサイレント期間の持続時間に基づいて、サイレント期間中に6つのフレームを実行してもよく、およびTVWS−SSF−S1112は、それぞれのサイレント期間の終わりにレポートを受信してもよい。平均化の量は、問題の干渉源をその必要とされる最小限の検知可能なパワーで検知するために平均化される必要があるフレームの数に基づいてもよい(たとえば、無線マイクロフォンに関しては40フレーム、DTVに関しては250フレーム)。アクティブ期間中には、チャネルセンシングオブジェクトID3および4を使用して、代替チャネル上でセンシングを実行してもよい。これらのチャネルセンシングオブジェクトは、2つの別個の物理的なチャネルをセンシングするため、並行して実行されない場合がある。両方の代替チャネルに関するレポートは、いったんTVWS−SSF−S1112によって受信されると、TVWS−SSF−P1132へ送信してもよく、最良の代替チャネルを選択するためにTVWS−CMF1134によって使用される周期的な代替チャネルレポートを構成してもよい。チャネルオブジェクトID5は、TVWSにおける代替チャネル(Alt.Ch1)の40個のフレームにわたるセンシングを表す。任意の所与の時点において、TVWS−SSF−S1112は、TVWSにおける代替チャネル上の最後の40個のフレームに関するセンシング結果を保持してもよい。しかし、この情報は、アクティブチャネル上でインカムベントが検知された場合に使用することしかできない場合がある。すなわち、つい先ほどまで最良の代替チャネルとみなされていた代替チャネル上に無線マイクロフォンが現れた場合に、この状況を示すメッセージがTVWS−SSF−S1112へ送信されると、チャネルID5からのセンシング結果も送信してもよい。このチャネルセンシングオブジェクト(ID5)は、予防的チャネルセンシングオブジェクトと呼ばれる場合がある。
【0166】
表8は、アクティブチャネルがISMチャネルである場合に必要とされるセンシングオブジェクトを示している。強い干渉源に関しては、単一のチャネルセンシングオブジェクト(Ch ID1)を保持してもよい。TVWSのアクティブチャネルに関しては、2つの代替チャネル上で周期的なレポートを提供するために、2つの代替チャネルセンシングオブジェクト(ID2および3)が必要とされてもよい。この場合における2つの代替チャネルは両方ともTVWSにあるため、2つの予防的チャネルセンシングオブジェクト(Ch ID4および5)が必要とされてもよい。
【0167】
アクティブチャネルの切替えが行われるときに、TVWS−SSF−S1112は、該当する場合には、表7および表8における状況間で移行を行うためにチャネルセンシングオブジェクトを修正してもよい。
【0168】
図22は、初期化モード中に結果処理ユニット2112によって実行することができる方法に関するフローチャート2200である。ブートアップが完了して、IPリンクが確立された場合には(2202)、ダウンコンバータ(たとえば、ダウンコンバータ1200)を無効にしてもよく、または定義されていない周波数に置いてもよい(2204)、Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2206)。Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されていない場合には、Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されるまで、2206を繰り返してもよい。2206においてSetup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されている場合には、そのIDおよび周波数の情報を格納してもよく(2208)、Setup Channel Sensing Configurationメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2210)。2210においてSetup Channel Sensing Configurationメッセージが受信されている場合には、high_thresholdおよびlow_thresholdの情報をそれぞれのチャネルごとに格納してもよい(2214)。2210においてSetup Channel Sensing Configurationメッセージが受信されていない場合には、Sensing Measurement Requestメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2212)。2212においてSensing Measurement Requestメッセージが受信されていない場合には、2210を繰り返してもよい。2212においてSensing Measurement Requestメッセージが受信されている場合には、直接2220に入ってもよい(これについては、以降でさらに詳細に説明する)。
【0169】
2214においてhigh_thresholdおよびlow_thresholdの情報が格納されると、Sensing Measurement Requestメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2218)。Sensing Measurement Requestメッセージが受信されていない場合には、Sensing Measurement Requestメッセージが受信されるまで、2218を繰り返してもよい。2218においてSensing Measurement Requestメッセージが受信されている場合には、INITIALIZATIONメッセージをスケジューラ2114へ送信してもよい(2220)。
【0170】
次いで、すべてのチャネルに対して下記を繰り返してもよい。センシングすべき次なるチャネルを示すSTART_NEXTメッセージをスケジューラ2114へ送信してもよい(2222)。平均化レポートメッセージがDSM−RFSB1030から受信されているかどうかを判定してもよい(2224)。平均化レポートメッセージがDSM−RFSB1030から受信されていない場合には、平均化レポートメッセージが受信されるまで、2224を繰り返してもよい。2224において平均化レポートメッセージが受信されている場合には、それぞれのチャネルに関する結果を記憶してもよい(2226)。
【0171】
すべてのチャネルに関する結果が記憶されると、Sensing Measurement Responseメッセージを送信してもよく(2228)、Active Channel Setup Requestメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2230)。Active Channel Setup Requestメッセージが受信されている場合には、通常モードにおいて使用するための現在の代替チャネルを記憶してもよく(2234)、INITIALIZATION_DONEメッセージをスケジューラ2114へ送信してもよく(2236)、TVWSダウンコンバータ(たとえば、ダウンコンバータ1200)をアクティブチャネルに設定してもよく(2238)、通常の結果オペレーション処理を開始してもよい(2240)。Active Channel Setup Requestメッセージが受信されていない場合には、Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2232)。Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されている場合には、スキャニングモードをトリガしてもよく(2216)、2218を繰り返してもよい。Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージが受信されていない場合には、2230を繰り返してもよい。
【0172】
結果処理ユニット2112は、初期化のために使用されたパラメータが誤っているか、またはサポートされていない場合には、INITIALIZATION_ERRORメッセージを送信してもよい。さらに、結果処理ユニット2112がメッセージを待機している間に、タイムアウトが生じる場合がある。この場合、タイムアウトが生じたときに、INITIALIZATION_ERRORメッセージを送信してもよい。
【0173】
図23は、通常モード中に結果処理ユニット2112によって実行することができる方法のフローチャート2300である。通常の処理オペレーションを開始してもよく(2302)、Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージと、それに続いてSetup Sensing Configuration Messageとが受信されているかどうかを判定してもよい(2304)。Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージと、それに続いてSetup Sensing Configuration Messageとが受信されている場合には、INITIALIZATIONメッセージをスケジューラ2114へ送信してもよく(2306)、およびスキャニングモードをトリガしてもよい(2308)。Setup Channel ID and Frequency Informationメッセージと、それに続いてSetup Sensing Configuration Messageとが受信されていない場合には、Active Channel Change Requestメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2310)。Active Channel Change Requestメッセージが受信されている場合には、FREQUENCY_SWITCHメッセージをスケジューラ2114へ送信してもよく(2312)、TVWSダウンコンバータ(たとえば、1200)を新たなアクティブ周波数へ切り替えてもよい(2314)。Active Channel Change Requestメッセージが受信されていない場合には、Alternate Channel Change Requestメッセージが受信されているかどうかを判定してもよい(2311)。Alternate Channel Change Requestメッセージが受信されている場合には、新たな代替チャネルを記憶してもよい(2315)。Alternate Channel Change Requestメッセージが受信されていない場合には、平均化レポートがDSM−RFSB1030から受信されているかどうかを判定してもよい(2316)。平均化レポートがDSM−RFSB1030から受信されていない場合には、通常の結果処理オペレーションを再開してもよい(2302)。
【0174】
平均化レポートがDSM−RFSB1030から受信されている場合には、平均化レポートがアクティブチャネルのためのものであるかどうかを判定してもよい(2318)。平均化レポートがアクティブチャネルのためのものである場合には、検知分析ルーチンに入ってもよく(2326)、干渉源が検知されているかどうかを判定してもよい(2328)。干渉源が検知されていない場合には、通常の結果処理オペレーションを再開してもよい(2302)。有害な干渉源が検知されている場合には、事前対処的なチャネル切替えルーチンを実行してもよく(2330)、通常の結果処理オペレーションを再開してもよい(2302)。無害な干渉源が検知されている場合には、Low Threshold Pass Indicationを(該当する場合には)予防的チャネルオブジェクトPSDとともにTVWS−SSF−P1132へ送信してもよい(2332)。次いで、通常の結果処理オペレーションを再開してもよい(2302)。
【0175】
平均化レポートがアクティブチャネルのためのものでない場合には、平均化レポートが予防的チャネルオブジェクトであるかどうかを判定してもよい(2320)。平均化レポートが予防的チャネルオブジェクトでない場合には、Alternate Channel Measurement ResultsメッセージをTVWS−SSF−P1132へ送信してもよく(2322)、通常の結果処理オペレーションを再開してもよい(2302)。平均化レポートが予防的チャネルオブジェクトである場合には、平均化レポートをこの代替チャネルに関する最後の予防的センシングPSD値として格納してもよく(2324)、通常の結果処理オペレーションを再開してもよい(2302)。
【0176】
再び
図11を参照すると、センシングボード1110とCGW1130との間におけるインターフェースは、イーサネットリンク1192を介して渡される直通メッセージである。表9は、
図11において示されている例に関するメッセージおよびメッセージコンテンツを示しているが、センシングボード1110へのIPリンクを確立する役割を果たす正規のIP初期化メッセージは含まない。
【0181】
図24および
図25は、DSMネットワーク(たとえば、
図2のDSMネットワーク200)においてスペクトルセンシングを実行するためのその他の例示的なアーキテクチャ2400および2500のブロック図である。アーキテクチャ2400および2500の両方は、APまたはホームNodeB(ホーム(e)−NodeB)ユニット2420、センシングユニット2460、およびCMF2450を含む。アーキテクチャ2400および2500の両方に関して、AP/ホーム(e)−NodeBユニット2420は、同じまたは同様のコンポーネント、すなわち、AP/ホーム(e)−NodeBベースバンドユニット2422およびAP/ホーム(e)NodeB MACモジュールを含み、AP/ホーム(e)NodeB MACモジュールは、MAC機能2426、サイレント期間スケジューラ2428、およびCMFインターフェース2430を含む。さらに、アーキテクチャ2400および2500の両方に関して、AP/ホーム(e)−NodeBユニット2420は、CMF2450と通信状態にあり、CMF2450は、帯域幅(BW)割当てコントロールユニット2440を含む。BW割当てコントロールユニット2440は、複数のデータベースと通信状態にあり、それらの複数のデータベースは、TVWS データベース(DB)2442およびポリシーDB2444を含んでもよい。
【0182】
図24および
図25において示されているように、スペクトルセンシングコンポーネントは、2つの方法で集中型ゲートウェイと統合してもよい。1つの方法は、
図24において示されているように、センシングコンポーネントが、物理インターフェースを通じてAPまたはホーム(e)nodeB2420およびその他のコンポーネントとインターフェースを取る複雑に独立したセンシングプラットフォーム2460である方法である。この場合、センシングアルゴリズム2466は、自前で専用のRFコンポーネント2462を有してもよい。
図24において示されている例はまた、センシングプラットフォーム2460上のデジタルダウンコンバータ2464と、AP/ホーム(e)−NodeBユニット2420のための別個のRFコンポーネント2410とを含む。
図24において示されているセットアップのタイプでは、1つの帯域から近隣の帯域への漏れに起因する干渉を最小限に抑えることができ、ひいては、センシングアルゴリズムが、漏れに起因して、スペクトルが占有されていると誤って検知する可能性を最小限に抑えることができる。
【0183】
スペクトルセンシングコンポーネントが集中型ゲートウェイと統合される別の方法が、
図25において示されている。この場合、センシングコンポーネントは、APもしくはホーム(e)node B2420と同じプラットフォーム上に、または集中型ゲートウェイ上に存在する。コンポーネント間におけるインターフェースは、プラットフォーム上の物理的なバスとしてもよい。この例においては、センシングプラットフォームは、同じRFコンポーネント2510をAPもしくはホーム(e)NodeB2420または集中型ゲートウェイと共有してもよい。したがって、漏れに起因する近隣のチャネルの干渉は、アクティブチャネルの送信パワーに応じて、依然として問題であり続ける場合がある。
【0184】
図24および
図25のアーキテクチャ2400または2500のいずれにおいても、センシングアルゴリズムは、ハードウェアコンポーネントおよびソフトウェアコンポーネントを含んでもよい。ハードウェアコンポーネントは、主として広帯域のセンシングアルゴリズムおよび細かいセンシングアルゴリズムを実施してもよい。ソフトウェアコンポーネントは、外部のコンポーネントおよび内部のハードウェアコンポーネントとインターフェース接続することを担当してもよく、それに応じて、システムの機能を調整してもよい。
【0185】
センシングコンポーネント2460は、3つの主要な部分、すなわち、広帯域のセンシングアルゴリズム、細かい(狭帯域の)センシングアルゴリズム、およびアルゴリズムフローコントロールソフトウェアを含んでもよい。アルゴリズムフローコントロールソフトウェアは、広帯域のセンシングオペレーションおよび狭帯域のセンシングオペレーションを開始することおよびスケジュールすること、それらのオペレーションからの結果を受信して処理すること、ならびにセンシング結果に基づいてサイレント期間スケジューラ2428およびBW割当てコントロールユニット2440と対話することを担当してもよい。
【0186】
センシングコンポーネント2460は、DSMエンジンの2つのコンポーネント、すなわち、MAC内のサイレント期間スケジューラ2428、およびCMF2450内の帯域幅割当てコントロール2440とインターフェース接続してもよい。センシングツールボックス(たとえば、2460)と、サイレント期間スケジューラ2428との間におけるインターフェースは、基本的に、サイレント期間の開始および対応するパラメータを設定してもよく、ならびにセンシングツールボックスによって非同期サイレント期間をセットアップしてもよい。
【0187】
サイレント期間開始信号は、サイレント期間をセットアップするための開始、持続時間、周期性、およびスペクトル周波数のパラメータを示す周期的な同期信号である。非同期サイレント期間に対する必要性は、センシングツールボックスによって判定してもよく、したがって、サイレント期間をセットアップするための信号、および対応するパラメータ、たとえば持続時間、周期性、およびスペクトル周波数のパラメータなどをシグナリングしてもよい。
【0188】
センシングツールボックスと、帯域幅割当てコントロールユニット2440との間におけるインターフェースは、特定のチャネルにおけるセンシングと、オペレーションのモードとを要求するための信号、サイレント期間の要件を示すための信号、およびセンシング結果を帯域幅割当てコントロールユニット2440に返すことを示すための信号として広く分類されたもよい。
【0189】
図26は、たとえば、
図24または
図25のスペクトルセンシングユニット2460において実施することができる自己相関ベースのスペクトルセンシングアルゴリズムのフローチャート2600である。自己相関ベースのスペクトルセンシングアルゴリズムは、センシングされている波形の知識を有さないブラインドセンシングアルゴリズムであり、人間が生成したいかなる信号も本質的に時間において相関付けられているという事実に基づいている。このアルゴリズムは、それぞれの帯域(この例においては、1つのTV帯域)のベースバンドI/Qサンプル(2610)上で機能し、バッファリングされたサンプルの自己相関プロパティを推定する(2620)。決定ルールは、2つのレベルの仮説テストに基づくことができる。式(6)乃至式(8)は、入力信号y(n)、R
yy、考慮されているオフセット自己相関の数であるM、および決定閾値γの自己相関に関するメトリックP
1およびP
2(2630)を示している。
【0193】
決定メトリックが決定閾値を超えている場合には、信号は存在しないと推論してもよい(2640)。決定メトリックが決定閾値以下である場合には、信号は存在すると推論してもよい(2640)。
【0194】
細かいセンシングアルゴリズムは、細かいセンシングの狭帯域における占有/干渉のレベルの知識を与えるためのSNR計算を含んでもよい(2650)。SNR推定値は、式(9)のように求めることができる。
SNRメトリック推定値=総電力推定値/ノイズ電力推定値=
【0196】
この場合、Nは平均長さである。平均化は、推定値の正確さを高めることができる。
【0198】
1.無線リンクを介して通信するように構成されているトランシーバと、その他のデバイスによるスペクトルの使用を示す情報を測定するように構成されている無線周波数(RF)スペクトルセンシングユニットとを含むことを特徴とする無線送受信ユニット(WTRU)。
【0199】
2.無線リンクの性能における変化を検知するように構成されているプロセシングユニットをさらに含むことを特徴とする実施形態1に記載のWTRU。
【0200】
3.プロセシングユニットは、無線リンクの性能における変化を検知するという条件において、無線リンクの性能における変化が検知されたことを示す通知をDSMエンジンへ送信するようにトランシーバを制御するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態2に記載のWTRU。
【0201】
4.プロセシングユニットは、無線リンクの性能における変化が検知されたことを示す、DSMエンジンへ送信された通知に基づいて、その他のデバイスによるスペクトルの使用を示す情報を測定するようにWTRUに求めるセンシングタスク要求を受信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態3に記載のWTRU。
【0202】
5.RFスペクトルセンシングユニットは、センシングタスク要求に応答してその他のデバイスによるスペクトルの使用を示す情報を測定するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態1乃至4のいずれか1つに記載のWTRU。
【0203】
6.トランシーバは、測定の結果をDSMエンジンへ送信するようにさらに構成されていることを特徴とする実施形態1〜5のいずれか1つに記載のWTRU。
【0204】
7.その他のデバイスによって使用されていない通信用のスペクトルの割当てをDSMエンジンから受信するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態1〜6のいずれか1つに記載のWTRU。
【0205】
8.受信されたセンシングタスク要求は、センシングタスクを実行するようにWTRUを構成するための情報を含むセンシング構成メッセージ内に含まれていることを特徴とする実施形態1〜7のいずれか1つに記載のWTRU。
【0206】
9.センシング構成メッセージは、単一のセンシングタスク、または周期的な時間間隔で実行されることになる複数のセンシングタスクを実行するようにWTRUを構成するための情報を提供することを特徴とする実施形態8に記載のWTRU。
【0207】
10.動的スペクトル管理(DSM)エンジンにおいて実施される方法であって、複数の無線送受信ユニット(WTRU)による使用のためにスペクトルを割り当てるステップと、スペクトルのプライマリユーザによるスペクトルの使用に対応する無線リンクの性能における変化を複数のWTRUのうちの1つが検知したことを示す通知を複数のWTRUのうちの1つから受信するステップとを含むことを特徴とする方法。
【0208】
11.通知を受信したことに応答して、その他のデバイスによるスペクトルの使用を示す情報を測定するように複数のWTRUのうちの少なくとも1つに要求するセンシングタスク要求を複数のWTRUのうちの少なくとも1つへ送信するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態10に記載の方法。
【0209】
12.複数の周期的な間隔のそれぞれにおいて測定された情報が、その情報が測定された時点でスペクトルがその他のデバイスによって使用されていたことを示していたかどうかを示すセンシング結果を複数のWTRUから複数の周期的な間隔で受信するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態11に記載の方法。
【0210】
13.複数のWTRUによって提供されたセンシング結果が、複数のWTRUのうちの2つ以上が互いに相関付けられていることを示しているかどうかを判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態12に記載の方法。
【0211】
14.判定するステップの結果に基づいて、センシングタスク要求の送信先として複数のWTRUのうちの相関付けられていないサブセットを選択するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態13に記載の方法。
【0212】
15.測定された情報が、スペクトルがその他のデバイスによって使用されていることを示していたかどうかに関する決定を提供するセンシング結果を、センシングタスク要求が送信された先の複数のWTRUのうちの少なくとも1つのそれぞれから受信するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態11〜14のいずれか1つに記載の方法。
【0213】
16.少なくとも、受信されたセンシング結果、および受信されたセンシング結果の信頼性を示すその他の情報に基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態15に記載の方法。
【0214】
17.その他の情報は、推定された信号対雑音比(SNR)、およびメトリック計算において使用されるサンプルの数のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする実施形態16に記載の方法。
【0215】
18.判定するステップは、受信されたセンシング結果の信頼性を示す情報に基づいて、受信されたセンシング結果のそれぞれに重みを帰属させるステップを含むことを特徴とするいずれかの実施形態16または17に記載の方法。
【0216】
19.判定するステップは、受信されたセンシング結果のそれぞれに割り当てられた重みを使用して、受信されたセンシング結果を組み合わせて全体的なメトリックにするステップをさらに含むことを特徴とする実施形態18に記載の方法。
【0217】
20.センシングタスク要求は、複数のWTRUのうちの少なくとも2つへ送信されることを特徴とする実施形態11乃至19のいずれか1つに記載の方法。
【0218】
21.複数のWTRUのうちの少なくとも2つからI/Qデータサンプルを受信するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態20に記載の方法。
【0219】
22.受信されたI/Qデータサンプルに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態21に記載の方法。
【0220】
23.受信されたI/Qデータに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、受信されたI/Qデータサンプルに基づいて平均電力スペクトル密度(PSD)を計算するステップを含むことを特徴とする実施形態22に記載の方法。
【0221】
24.受信されたI/Qデータに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、計算された平均PSDに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態23に記載の方法。
【0222】
25.受信されたI/Qデータに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、構成可能な長さの時間ウィンドウにわたって平均PSDを計算するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態22〜24のいずれか1つに記載の方法。
【0223】
26.構成可能な長さの時間ウィンドウの長さは、センシングタスク要求を受信するWTRUによって検知されることになる干渉源のタイプ、スペクトルのプライマリユーザを検知するために必要とされる時間の量、センシングタスク要求を受信するWTRUのモビリティ、またはチャネル上のノイズレベルの知識のうちの少なくとも1つに依存することを特徴とする実施形態25に記載の方法。
【0224】
27.受信されたI/Qデータサンプルに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、受信されたI/Qデータサンプルの自己相関プロパティを推定するステップを含むことを特徴とする実施形態22〜26のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
28.受信されたI/Qデータサンプルに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、推定された自己相関プロパティに基づいて決定メトリックを計算するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態27に記載の方法。
【0226】
29.受信されたI/Qデータサンプルに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、決定メトリックが決定閾値を超えているかどうかを判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態28に記載の方法。
【0227】
30.受信されたI/Qデータサンプルに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、決定メトリックが決定閾値を超えているという条件において、その他のデバイスがスペクトルを使用していると判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態29に記載の方法。
【0228】
31.受信されたI/Qデータサンプルに基づいて、その他のデバイスがスペクトルを使用しているかどうかを判定するステップは、決定メトリックが決定閾値を超えていないという条件において、その他のデバイスがスペクトルを使用していないと判定するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態29または30に記載の方法。
【0229】
32.決定メトリックを計算するステップは、
【0233】
式(10)、式(11)および式(12)に基づいて実行され、
この場合、y(n)は、入力信号であり、Mは、考慮されているオフセット自己相関の数であり、γは、決定閾値であることを特徴とする実施形態28乃至31のいずれか1つに記載の方法。
【0234】
33.複数のWTRUのうちの少なくとも1つにそれまで割り当てられていたスペクトルをその他のデバイスが使用していると判定されるという条件において、少なくとも1つの新たなスペクトル割当てを複数のWTRUのうちの少なくとも1つへ送信するステップをさらに含むことを特徴とする実施形態16乃至32のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
34.センシング結果を得るようにDSMエンジンのハードウェアを構成するための情報を含むセンシングオブジェクトを生成するステップをさらに含み、ハードウェアは、それぞれの各センシングオブジェクトに含まれている情報の内容に応じて別々に構成されることを特徴とする実施形態12乃至33のいずれか1つに記載の方法。
【0236】
上記では特徴および要素について特定の組合せで説明しているが、それぞれの特徴または要素は、単独で、または他の特徴および要素との任意の組合せで使用されてもよいことが当業者であれば理解されよう。加えて、本明細書に記載されている方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読メディア内に組み込まれているコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装してもよい。コンピュータ可読メディアの例は、(有線接続またはワイヤレス接続を介して伝送される)電子信号、およびコンピュータ可読ストレージメディアを含む。コンピュータ可読ストレージメディアの例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび取り外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光メディアを含むが、それらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられているプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用してもよい。