特許第5746500号(P5746500)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5746500
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月8日
(54)【発明の名称】バスバ及びそれを備えた電気接続箱
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20150618BHJP
   H05K 7/06 20060101ALI20150618BHJP
【FI】
   H02G3/16 A
   H05K7/06 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-280472(P2010-280472)
(22)【出願日】2010年12月16日
(65)【公開番号】特開2012-130181(P2012-130181A)
(43)【公開日】2012年7月5日
【審査請求日】2013年11月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
(74)【代理人】
【識別番号】100108017
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 貞男
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100166110
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 裕二
(72)【発明者】
【氏名】前橋 明美
【審査官】 月野 洋一郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−007389(JP,U)
【文献】 実開昭54−005088(JP,U)
【文献】 実開昭54−005087(JP,U)
【文献】 特開2009−077485(JP,A)
【文献】 特開2002−218629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/16
H05K 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と別体部とが互いに組み付けられて構成されたバスバにおいて、
前記本体部に、当該本体部の外縁から凸に形成された凸部が設けられ、
前記別体部に、当該別体部の外縁から凹に形成された凹部が設けられ、
前記凹部が、前記凸部と等しい形状でかつ前記凸部よりも小さく形成され、
前記凸部が前記凹部内に打ち込まれて嵌め込まれることにより前記本体部と前記別体部とが互いに組み付けられて、前記本体部の前記外縁と前記別体部の前記外縁とが密着し、
前記別体部が、矩形状に形成された板部と、該板部の一つの外縁から突出し、電子部品の端子が圧入される溝が形成された音叉状の音叉状端子と、で構成され、
前記板部の前記一つの外縁を除く三つの外縁が、前記本体部の外縁と密着していることを特徴とするバスバ。
【請求項2】
前記凸部が、前記本体部の前記外縁から突出した首部と、該首部の先端に設けられ該首部よりも幅が大きく形成された頭部と、で構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のバスバ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のバスバと、該バスバにおける前記本体部と
前記別体部との継ぎ目部分が樹脂中に埋め込まれた、インサート成形により形成されたハウジングと、を備えていることを特徴とする電気接続箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱を構成するバスバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車用の電気接続箱には、配線部材としてバスバが用いられている。また、図7は従来のバスバを示す斜視図である。図8は従来の他のバスバを示す斜視図である(特許文献1を参照。)。
【0003】
図7に示すバスバ201は、1枚の金属板にプレス加工が施されて得られるものであり、基部220と、リレー等と電気接続される複数の端子221と、ヒューズと電気接続される複数の音叉状端子231と、を有している。
【0004】
上記音叉状端子231は、ヒューズの端子が圧入される溝232が形成された音叉状に形成されている。また、この音叉状端子231が溝232にヒューズの端子を確実に挟持するためには、バスバ201の材料自体が持っているバネ性が重要であることから、バスバ201に使用できる材料は限定されており、そのため安価な材料を使用することができなかった。
【0005】
図8に示すバスバ301は、基部220及び複数の端子221が設けられた本体部302と、複数の音叉状端子231が設けられた別体部303と、が互いに重ねられて溶接等により組み付けられて構成されている。このバスバ301は、音叉状端子231において良好なバネ性を得ることと、バスバ全体としてのコストを下げることの双方を達成するために、音叉状端子231が設けられた別体部303がバスバ201と同様の高価な材料で構成され、本体部302が安価な材料で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−77485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図8に示す従来のバスバ301においては、以下に示す問題があった。即ち、従来のバスバ301は、本体部302と別体部303とが互いに重ねられて溶接等により組み付けられていることから、その厚みが図7に示す従来のバスバ201の約2倍となり、電気接続箱が大型化してしまうという問題があった。さらに、従来のバスバ301は、本体部302及び別体部303をプレス加工により形成した後、これらを前記プレス加工のラインとは別のラインで溶接等により組み付けるので、即ちプレス加工後の後加工により組み付けるので、コスト効果が半減してしまうという問題があった。
【0008】
また、前述したバスバ301以外にも、複数枚の金属板同士が重ね合わされ溶接等により組み付けられて構成されたバスバは存在するが、このようなバスバにおいても、前述した厚みの問題は同様にあった。
【0009】
したがって、本発明は、複数枚の金属板同士が組み付けられて構成された厚みの小さいバスバ、及び、前記バスバを備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、本体部と別体部とが互いに組み付けられて構成されたバスバにおいて、前記本体部に、当該本体部の外縁から凸に形成された凸部が設けられ、前記別体部に、当該別体部の外縁から凹に形成された凹部が設けられ、前記凹部が、前記凸部と等しい形状でかつ前記凸部よりも小さく形成され、前記凸部が前記凹部内に打ち込まれて嵌め込まれることにより前記本体部と前記別体部とが互いに組み付けられて、前記本体部の前記外縁と前記別体部の前記外縁とが密着し、前記別体部が、矩形状に形成された板部と、該板部の一つの外縁から突出し、電子部品の端子が圧入される溝が形成された音叉状の音叉状端子と、で構成され、前記板部の前記一つの外縁を除く三つの外縁が、前記本体部の外縁と密着していることを特徴とするバスバである。
【0011】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記凸部が、前記本体部の前記外縁から突出した首部と、該首部の先端に設けられ該首部よりも幅が大きく形成された頭部と、で構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項に記載された発明は、請求項1又は2に記載のバスバと、該バスバにおける前記本体部と前記別体部との継ぎ目部分が樹脂中に埋め込まれた、インサート成形により形成されたハウジングと、を備えていることを特徴とする電気接続箱である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載された発明によれば、前記本体部及び前記別体部の一方に、当該一方の外縁から凸に形成された凸部が設けられ、前記本体部及び前記別体部の他方に、当該他方の外縁から凹に形成された凹部が設けられ、前記凹部が、前記凸部と等しい形状でかつ前記凸部よりも小さく形成され、前記凸部が前記凹部内に打ち込まれて嵌め込まれることにより前記本体部と前記別体部とが互いに組み付けられて、前記一方の前記外縁と前記他方の前記外縁とが密着するので、本体部と別体部とを同一平面上に配置することができ、厚みの小さいバスバを提供することができる。さらに、本体部及び別体部を金属板から打ち抜いて得る加工と、本体部と別体部とを互いに組み付ける加工と、を順送型の型内で行うことができ、加工費を安くすることができる。さらに、前記別体部が、矩形状に形成された板部と、該板部の一つの外縁から突出し、電子部品の端子が圧入される溝が形成された音叉状の音叉状端子と、で構成され、前記板部の前記一つの外縁を除く三つの外縁が、前記本体部の外縁と密着しているので、本体部と別体部とをより堅固に組み付けることができる。
【0015】
請求項2に記載された発明によれば、前記凸部が、前記一方の前記外縁から突出した首部と、該首部の先端に設けられ該首部よりも幅が大きく形成された頭部と、で構成されているので、本体部と別体部とをより堅固に組み付けることができる。
【0017】
請求項に記載された発明によれば、請求項1又は2に記載のバスバと、該バスバにおける前記本体部と前記別体部との継ぎ目部分が樹脂中に埋め込まれた、インサート成形により形成されたハウジングと、を備えているので、本体部と別体部とが分離することを確実に防止できる電気接続箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1の実施形態にかかるバスバを示す斜視図である。
図2図1に示されたバスバの平面図である。
図3図1に示されたバスバの分解図である。
図4図3に示された別体部の拡大図である。
図5】本発明の第2の実施形態にかかるバスバを示す斜視図である。
図6】本発明の第3の実施形態にかかるバスバを示す斜視図である。
図7】従来のバスバを示す斜視図である。
図8】従来の他のバスバを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかるバスバを、図1〜4を参照して説明する。図1に示す本発明のバスバ1Aは、合成樹脂製のハウジングに収容されて、自動車用の電気接続箱を構成するものである。また、電気接続箱は、自動車のエンジンルームに取り付けられて、前記自動車に搭載された多種多様な電子機器に電力供給及び信号伝送を行うものである。また、本明細書では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックス)、ヒューズブロック(ヒューズボックス)、リレーブロック(リレーボックス)を、総称して「電気接続箱」と呼ぶ。
【0020】
上記バスバ1Aは、図3に示すように、金属板にプレス加工が施されて得られた本体部2Aと別体部3Aとが、プレス加工によって互いに組み付けられて構成されている。
【0021】
上記本体部2Aは、コ字状に折り曲げられた基部20と、この基部20の外縁20a,20bから突出した複数の端子21と、を有している。複数の端子21は、矩形状に形成されており、リレー等と電気接続される。また、端子21には、電気接続箱のハウジングに係止する係止穴22が設けられている。また、基部20には、外縁20bから矩形状に凹に形成された凹み部23が設けられている。凹み部23は、3つの内縁23b,23c,23dを有している。この凹み部23には、図1図2に示すように別体部3Aの後述の板部30が嵌め込まれる。
【0022】
また、本体部2Aには、前述した凹み部23の内縁23b、即ち本体部2Aの外縁23b、から凸に形成された凸部4が3つ設けられている。これら凸部4は、前記外縁23bから突出した首部41と、首部41の先端に設けられ該首部41よりも幅が大きく形成された頭部42と、で構成されている。また、頭部42は、本実施形態では円形に形成されている。
【0023】
上記別体部3Aは、前記凹み部23と等しい形状でかつ凹み部23よりもわずかに大きく形成された矩形状の板部30と、この板部30の一つの外縁30aから突出した複数の音叉状端子31と、で構成されている。複数の音叉状端子31は、ヒューズ(請求項中の電子部品)の端子が圧入される溝32が形成された音叉状に形成されている。
【0024】
また、別体部3Aには、前述した板部30の前記一つの外縁30aと対向する外縁30b、即ち別体部3Aの外縁30b、から凹に形成された凹部5が3つ設けられている。これら凹部5は、前記凸部4と等しい形状でかつ凸部4よりもわずかに小さく形成されている。また、図4中の点線は、凹部5に対する凸部4の大きさを表している。
【0025】
さらに、別体部3Aは、音叉状端子31の溝32にヒューズの端子を確実に挟持できるよう、音叉状端子31において良好なバネ性を得ることができる高価な金属材料で構成されている。これに対し、本体部2Aは、バスバ1A全体としてのコストを下げるため、別体部3Aよりも安価な金属材料で構成されている。
【0026】
このような構成のバスバ1Aは、板部30が凹み部23内に打ち込まれて嵌め込まれるとともに凸部4が凹部5内に打ち込まれて嵌め込まれることにより、本体部2Aと別体部3Aとが互いに組み付けられて、板部30の三つの外縁30b,30c,30d、即ち別体部3Aの外縁30b,30c,30d、と、凹み部23の三つの内縁23b,23c,23d、即ち本体部2Aの外縁23b,23c,23d、とが密着する。
【0027】
このように、本発明のバスバ1Aは、本体部2Aと別体部3Aとを重ね合わせて溶接するのではなく、板部30と凹み部23、そして、凸部4と凹部5、をプレス加工により嵌め合わせて、即ちかしめて、本体部2Aと別体部3Aとを組み付ける構成であるので、本体部2Aと別体部3Aとを同一平面上に配置することができ、その厚みを小さくすることができる。即ち、バスバ1Aは、その厚みを金属板1枚分にすることができる。
【0028】
即ち、前述した「凹部5は、前記凸部4と等しい形状でかつ凸部4よりもわずかに小さく」の「わずかに」とは、凸部4が凹部5内に打ち込まれて嵌め込まれた際に、凸部4が凹部5から抜け落ちることなく、かつ、凸部4及び凹部5が破壊されない程度の量を意味する。
【0029】
さらに、本発明のバスバ1Aにおいては、本体部2A及び別体部3Aを金属板から打ち抜いて得る加工と、本体部2Aと別体部3Aとを互いに組み付ける加工と、が順送型の型内で行われる。このため、従来技術と比較してプレス加工後の後加工、即ち溶接、が不要になり、加工費を安くすることができる。
【0030】
上述のように形成されたバスバ1Aは、電気接続箱のハウジング内に挿入され、該ハウジングに係止穴22が係止することにより、ハウジングに取り付けられ、ヒューズ、リレー等と電気接続される。こうして組み立てられた本発明の電気接続箱は、厚みの小さいバスバ1Aを備えているので、余分なスペースが不要であり、小型化を図ることができる。
【0031】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態にかかるバスバを、図3を参照して説明する。また、図3において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
本実施形態のバスバ1Bは、凸部6が設けられた本体部2Bと凹部7が設けられた別体部3Bとが、プレス加工によって互いに組み付けられて構成されている。
【0033】
上記凸部6は、外縁23bから突出した首部61と、首部61の先端に設けられ該首部61よりも幅が大きく形成された頭部62と、で構成されている。また、頭部62は、本実施形態では三角形に形成されている。
【0034】
上記凹部7は、前記凸部6と等しい形状でかつ凸部6よりもわずかに小さく形成されている。
【0035】
このような構成のバスバ1Bは、板部30が凹み部23内に打ち込まれて嵌め込まれるとともに凸部6が凹部7内に打ち込まれて嵌め込まれることにより、本体部2Bと別体部3Bとが互いに組み付けられて、板部30の三つの外縁30b,30c,30d、即ち別体部3Bの外縁30b,30c,30d、と、凹み部23の三つの内縁23b,23c,23d、即ち本体部2Bの外縁23b,23c,23d、とが密着する。
【0036】
また、前述した第1の実施形態では、本体部2Aと別体部3Aとが互いに異なる金属材料で構成されていたが、本実施形態の本体部2Bと別体部3Bとは、同種の金属材料で構成されている。即ち、本発明のバスバ1Bは、材料歩留まりの向上を図るため、本体部2Bと別体部3Bとをそれぞれ別体で形成した後に組み付ける構成を採用している。
【0037】
このように、本発明では、本体部と別体部とが互いに異なる金属材料で構成されていても良く、同種の金属材料で構成されていても良い。
【0038】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態にかかるバスバを、図4を参照して説明する。また、図4において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
本実施形態のバスバ1Cは、凸部8が設けられた本体部2Cと凹部9が設けられた別体部3Cとが、プレス加工によって互いに組み付けられて構成されている。
【0040】
上記凸部8は、外縁23bから突出した首部81と、首部81の先端に設けられ該首部81よりも幅が大きく形成された頭部82と、で構成されている。また、頭部82は、本実施形態では四角形に形成されている。
【0041】
上記凹部9は、前記凸部8と等しい形状でかつ凸部8よりもわずかに小さく形成されている。
【0042】
このような構成のバスバ1Cは、板部30が凹み部23内に打ち込まれて嵌め込まれるとともに凸部8が凹部9内に打ち込まれて嵌め込まれることにより、本体部2Cと別体部3Cとが互いに組み付けられて、板部30の三つの外縁30b,30c,30d、即ち別体部3Cの外縁30b,30c,30d、と、凹み部23の三つの内縁23b,23c,23d、即ち本体部2Cの外縁23b,23c,23d、とが密着する。
【0043】
(第4の実施形態)
本発明のバスバを備えた第4の実施形態にかかる電気接続箱を説明する。本実施形態の電気接続箱は、前述した第1〜第3の実施形態で説明したいずれかのバスバ1A,1B,1C(係止穴22はあってもなくても良い。)と、該バスバ1A,1B,1Cにおける本体部2A,2B,2Cと別体部3A,3B,3Cとの継ぎ目部分が樹脂中に埋め込まれた、インサート成形により形成されたハウジングと、を備えている。即ち、このハウジングは、本体部2A,2B,2Cと別体部3A,3B,3Cとが組み付けられた状態のバスバ1A,1B,1Cの前記継ぎ目部分が当該ハウジングの成形金型内に配置され、この成形金型内に溶融状態の樹脂が充填されるインサート成形によって得られる。
【0044】
このような構成の電気接続箱は、本体部2A,2B,2Cと別体部3A,3B,3Cとの継ぎ目部分がハウジングの樹脂中に埋め込まれているので、本体部2A,2B,2Cと別体部3A,3B,3Cとが分離することを確実に防止できる。
【0045】
また、上述した第1〜第3の実施形態では、凸部4,6,8が本体部2A,2B,2Cに設けられ、凹部5,7,9が別体部3A,3B,3Cに設けられていたが、本発明では、凸部4,6,8が別体部3A,3B,3Cに設けられ、凹部5,7,9が本体部2A,2B,2Cに設けられていても良い。
【0046】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0047】
1A,1B,1C バスバ
2A,2B,2C 本体部
3A,3B,3C 別体部
4,6,8 凸部
5,7,9 凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8