【文献】
Journal of the American Chemical Society,2009年,Vol.131, No.2,P.729-733
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ルテニウム系金属触媒前駆体は、トリクロロルテニウム、ドデカカルボニル三ルテニウムからなる組から選択され;ロジウム系金属触媒前駆体は、トリクロロロジウム、酢酸ロジウム、ドデカカルボニル四ロジウム、カルボニルヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、(アセチルアセトナト)カルボニル(トリフェニルホスフィン)ロジウム、エチレンクロロロジウムからなる組から選択され;パラジウム系金属触媒前駆体は、塩化パラジウム、パラジウムカボン、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、ベンゾニトリルパラジウムジクロリド、アセトニトリルパラジウムジクロリド及びトリフルオロメタンスルホン酸パラジウムからなる組から選択され;イリジウム系金属触媒前駆体は、トリクロロイリジウムであり;コバルト系金属触媒前駆体は、コバルトカルボニル、塩化コバルト、臭化コバルト及びアセチルアセトンコバルトからなる組から選択され;ニッケル系金属触媒前駆体は、臭化ニッケル、酢酸ニッケル、硫酸ニッケル、アセチルアセトンニッケル及び塩化ニッケルからなる組から選択され;銅系金属触媒前駆体は、フッ化銅、塩化銅、アセチルアセトン銅からなる組から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの一項に記載の製造方法。
前記パーオキシド系触媒は、t-ブチルパーオキシド、t-ブチルハイドロパーオキシド、ヒドロパーオキシド、パーオキシ酢酸、m-クロロパーオキシベンゾイル酸、ジクミルパーオキシド及びベンゾイルパーオキシドからなる組から選択され;キノン系酸化剤は、パラベンゾキノン、アントラキノン、テトラクロロベンゾキノン、テトラメチルパラベンゾキノン及びジクロロジシアノベンゾキノンからなる組から選択され;フッ素系酸化剤は、N-フルオロジベンゼンスルホンアミド、N-フルオロピリジントリフルオロメタンスルホン酸塩及びN-フルオロピリジンテトラフルオロ硼酸塩からなる組から選択され;過硫酸塩は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム及び過硫酸水素カリウムからなる組から選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの一項に記載の製造方法。
前記ホスフィン配位子は、Xantphos(4、5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9、9-ジメチルキサンテン)、BINAP(2、2'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1、1'-ビナフチル)、MeO-BIPHEP(2、2'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-6、6'-ジメトキシ-1、1'-ビフェニル)、PPh3(トリフェニルホスフィン)、DPPF(1、1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)及びDPEphos(ビス[(2-ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル)からなる組から選択され;窒素配位子は、ピリジン、2、2'-ビピリジン、2、2'-ビキノリンおよび1、10-フェナントロリンからなる組から選択されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかの一項に記載の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の製造は、更に、代表的な化合物の製造プロセスによって、以下のように具体的に表されることができる。
【0033】
実施例1:トルエンとメチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0035】
トルエン(1.38g)、メチルアルコール(32mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸メチル67mgを得た。収率は89%であった。
【0036】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 3.60 (s、 2H)、 3.65 (s、 3H)、 7.22-7.32 (m、5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 41.2、 52.0、 127.1、 128.6、 129.3、 134.1、 172.0; HRMS (ESI) calcd. for C
9H
10NaO
2 [M+Na]: 173.0568、 found: 173.0573。
【0037】
得られたフェニル酢酸メチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸58mgを得た。加水分解の収率は95%であった。
【0038】
実施例2:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0040】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル76mgを得た。収率は93%であった。
【0041】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.61 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.24-7.35 (m、 5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 41.5、 60.9、 127.0、 128.6、 129.3、 134.2、 171.6; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
12NaO
2 [M+Na]: 187.0728、 found: 187.0730。
【0042】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸59mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0043】
実施例3:トルエンとn-プロパノールによるフェニル酢酸の製造
【0045】
トルエン(1.38g)、n-プロパノール(60mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸n-プロピル78mgを得た。収率は88%であった。
【0046】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 0.88 (t、J = 7.6 Hz、 3H)、 1.59-1.67 (m、 2H)、 3.61 (s、 2H)、 4.12(t、J = 6.8 Hz、 2H)、 7.23-7.33 (m、 5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 10.3、 21.9、 41.5、 66.4、 127.0、 129.3、 134.3、 171.7; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
2 [M+Na]: 201.0886、 found: 201.0886。
【0047】
得られたフェニル酢酸n-プロピルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸56mgを得た。加水分解の収率は94%であった。
【0048】
実施例4:トルエンとi-プロパノールによるフェニル酢酸の製造
【0050】
トルエン(1.38g)、i-プロパノール(60mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸i-プロピル75mgを得た。収率は84%であった。
【0051】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.21 (s、 3H)、 1.23 (s、 3H)、 3.58 (s、 2H)、 4.96-5.06 (m、 1H)、 7.23-7.34 (m、 5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 21.8、 41.7、 68.2、 126.9、 128.5、 129.2、 134.4、 171.1; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
2 [M+Na]: 201.0886、 found: 201.0886。
【0052】
得られたフェニル酢酸i-プロピルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸54mgを得た。加水分解の収率は94%であった。
【0053】
実施例5:トルエンとn-ブチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0055】
トルエン(1.38g)、n-ブチルアルコール(74mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸n-ブチル65mgを得た。収率は68%であった。
【0056】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 0.88 (t、J = 7.6 Hz、 3H)、 1.29-1.38 (m、 2H)、 1.55-1.62 (m、 2H)、 3.60 (s、 2H)、 4.06(t、J = 6.8 Hz、 2H)、 7.23-7.33 (m、 5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 13.7、 19.1、 30.6、 41.5、 64.7、 127.0、 128.5、 129.3、 134.3、 171.7; HRMS (ESI) calcd. for C
12H
16NaO
2 [M+Na]: 215.1043、 found: 215.1042。
【0057】
得られたフェニル酢酸n-ブチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸43mgを得た。加水分解の収率は94%であった。
【0058】
実施例6:トルエンとi-ブチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0060】
トルエン(1.38g)、i-ブチルアルコール(74mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸i-ブチル69mgを得た。収率は72%であった。
【0061】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 0.88 (s、 3H)、 0.89 (s、 3H)、 1.85-1.96 (m、 1H)、 3.62 (s、 2H)、 3.86 (d、J = 6.8 Hz、 1H)、 7.23-7.34 (m、 5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 19.0、 27.7、 41.5、 70.9、 127.0、 128.5、 129.3、 134.3、 171.6; HRMS (ESI) calcd. for C
12H
16NaO
2 [M+Na]: 215.1043、 found: 215.1037。
【0062】
得られたフェニル酢酸i-ブチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸53mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0063】
実施例7:トルエンとt-ブチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0065】
トルエン(1.38g)、t-ブチルアルコール(74mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸t-ブチル53mgを得た。収率は58%であった。
【0066】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.43 (s、 9H)、 3.51 (s、 2H)、 7.21-7.31 (m、 5H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 28.1、 42.7、 80.8、 126.9、 128.6、 129.2、 134.8、 170.9; HRMS (ESI) calcd. for C
12H
16NaO
2 [M+Na]: 215.1043、 found: 215.1045。
【0067】
得られたフェニル酢酸t-ブチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸36mgを得た。加水分解の収率は96%であった。
【0068】
実施例8:o-キシレンとエチルアルコールによるo-メチルフェニル酢酸の製造
【0070】
o-キシレン (1.59g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、o-メチルフェニル酢酸エチル81mgを得た。収率は91%であった。
【0071】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 2.32 (s、 3H)、 3.63 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.15-7.21 (m、 4H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 19.6、 39.3、 60.8、 126.1、 127.3、 130.1、 130.3、 132.9、 136.8、 171.5; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
2 [M+Na]: 201.0886、 found: 201.0882。
【0072】
得られたo-メチルフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるo-メチルフェニル酢酸66mgを得た。加水分解の収率は97%であった。
【0073】
実施例9:m-キシレンとエチルアルコールによるm-メチルフェニル酢酸の製造
【0075】
m-キシレン (1.59g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、m-メチルフェニル酢酸エチル80mgを得た。収率は90%であった。
【0076】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 2.32 (s、 3H)、 3.63 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.15-7.21 (m、 4H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 19.6、 39.3、 60.8、 126.1、 127.3、 130.1、 130.3、 132.9、 136.8、 171.5; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
2 [M+Na]: 201.0886、 found: 201.0882。
【0077】
得られたm-メチルフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるm-メチルフェニル酢酸63mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0078】
実施例10:p-キシレンとエチルアルコールによるp-メチルフェニル酢酸の製造
【0080】
p-キシレン (1.59g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-メチルフェニル酢酸エチル85mgを得た。収率は96%であった。
【0081】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 2.33 (s、 3H)、 3.57 (s、 2H)、 4.11(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.11-7.18 (m、 4H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 21.1、 41.0、 60.8、 129.1、 139.3、 131.1、 136.6、 171.8; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
2 [M+Na]: 201.0886、 found: 201.0882。
【0082】
得られたp-メチルフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-メチルフェニル酢酸69mgを得た。加水分解の収率は96%であった。
【0083】
実施例11:p-メトキシトルエンとエチルアルコールによるp-メトキシフェニル酢酸の製造
【0085】
p-メトキシトルエン(1.83g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-メトキシフェニル酢酸エチル82mgを得た。収率は85%であった。
【0086】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 6.8 Hz、 3H)、 3.54 (s、 2H)、 3.79 (s、 3H)、 4.11(q、J = 6.8 Hz、 2H)、 6.84-6.88 (m、 2H)、 7.18-7.22 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 40.5、 55.3、 60.8、 113.9、 126.3、 130.3、 158.7、 171.9; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
3 [M+Na]: 217.0835、 found: 217.0838。
【0087】
得られたp-メトキシフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-メトキシフェニル酢酸64mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0088】
実施例12:p-エトキシトルエンとエチルアルコールによるp-エトキシフェニル酢酸の製造
【0090】
p-エトキシトルエン(2.04g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-エトキシフェニル酢酸エチル89mgを得た。収率は86%であった。
【0091】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.22 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 1.38 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.54 (s、 2H)、 3.98 (q、J = 7.2 Hz、 2H)、 4.11(q、J = 6.8 Hz、 2H)、 6.83-6.86 (m、 2H)、 7.17-7.20 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 13.2、 13.8、 39.5、 59.7、 69.7、 62.4、 113.5、 125.1、 129.2、 156.9、 170.9; HRMS (ESI) calcd. for C
12H
16NaO
3 [M+Na]: 231.0992、 found: 231.0989。
【0092】
得られたp-エトキシフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6 N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-エトキシフェニル酢酸72mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0093】
実施例13:p-nプロポキシトルエンとエチルアルコールによるp-nプロポキシフェニル酢酸の製造
【0095】
p-nプロポキシトルエン(1.8g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-nプロポキシトルエンフェニル酢酸エチル88mgを得た。収率は79%であった。
【0096】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.00 (t、J = 7.6 Hz、 3H)、 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 1.75-1.84 (m、 2H)、 3.54 (s、 2H)、 3.88 (t、J = 6.4 Hz、 2H)、 4.11(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 6.83-6.87 (m、 2H)、 7.16-7.20 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 10.5、 14.2、 22.6、 40.6、 60.8、 69.5、 114.6、 126.0、 130.2、 158.2、 171.9; HRMS (ESI) calcd. for C
13H
18NaO
3 [M+Na]: 245.1148、 found: 245.1157。
【0097】
得られたp-nプロポキシトルエンフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2 N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-nプロポキシフェニル酢酸73mgを得た。加水分解の収率は95%であった。
【0098】
実施例14:p-nブチロキシトルエンとエチルアルコールによるp-nブチロキシフェニル酢酸の製造
【0100】
p-nブチロキシトルエン(2.46g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-nブチロキシトルエンフェニル酢酸エチル107mgを得た。収率は91%であった。
【0101】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 0.95 (t、J = 7.6 Hz、 3H)、 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 1.45-1.53 (m、 2H)、 1.72-1.79 (m、 2H)、 3.54 (s、 2H)、 3.92 (t、J = 6.4 Hz、 2H)、 4.11(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 6.83-6.86 (m、 2H)、 7.17-7.19 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 13.9、 14.2、 19.3、 31.3、 40.6、 60.8、 67.7、 114.6、 126.0、 130.2、 158.3、 171.9; HRMS (ESI) calcd. for C
14H
20NaO
3 [M+Na]: 259.1305、 found: 259.1312。
【0102】
得られたp-nブチロキシトルエンフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-nブチロキシフェニル酢酸91mgを得た。加水分解の収率は96%であった。
【0103】
実施例15:p-nヘキシロキシトルエンとエチルアルコールによるp-nヘキシロキシフェニル酢酸の製造
【0105】
p-nヘキシロキシトルエン(2.88g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-nヘキシロキシトルエンフェニル酢酸エチル116mgを得た。収率は88%であった。
【0106】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 0.88 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 1.31-1.36 (m、 4H)、 1.41-1.46 (m、 2H)、 1.73-1.79 (m、 2H)、 3.54 (s、 2H)、 3.91 (t、J = 6.8 Hz、 2H)、 4.11(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 6.83-6.87 (m、 2H)、 7.17-7.19 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.0、 14.2、 22.6、 25.7、 29.3、 25.7、 29.3、 31.6、 40.6、 60.8、 68.0、 114.6、 126.0、 130.2、 158.2、 171.9; HRMS (ESI) calcd. for C
16H
24NaO
3 [M+Na]: 287.1618、 found: 287.1622.。
【0107】
得られたp-nヘキシロキシトルエンフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-nヘキシロキシフェニル酢酸97mgを得た。加水分解の収率は94%であった。
【0108】
実施例16:メシチレンとエチルアルコールによる3、5-ジメチルフェニル酢酸の製造
【0110】
メシチレン(1.8g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、3、5-ジメチルフェニル酢酸エチル85mgを得た。収率は89%であった。
【0111】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.24 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 2.30 (s、 6H)、 3.53 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 6.84-6.95 (m、 3H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 21.3、 41.3、 60.8、 127.0、 128.7、 133.9、 138.1、 171.9; HRMS (ESI) calcd. for C
12H
16NaO
2 [M+Na]: 215.1043、 found: 215.1040。
【0112】
得られた3、5-ジメチルフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物である3、5-ジメチルフェニル酢酸70mgを得た。加水分解の収率は96%であった。
【0113】
実施例17:p-フルオロトルエンとエチルアルコールによるp-フルオロフェニル酢酸の製造
【0115】
p-フルオロトルエン(1.65g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-フルオロフェニル酢酸エチル76mgを得た。収率は84%であった。
【0116】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.58 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 6.98-7.03 (m、 2H)、 7.23-7.26 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 40.5、 60.9、 115.3、 115.5、 129.8、 129.9、 130.8、 130.9、 160.8、 163.2、 171.5; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
11FNaO
2 [M+Na]: 205.0635、 found: 205.0634。
【0117】
得られたp-フルオロフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-フルオロフェニル酢酸59mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0118】
実施例18:p-クロロトルエンとエチルアルコールによるp-クロロフェニル酢酸の製造
【0120】
p-クロロトルエン(1.89g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-クロロフェニル酢酸エチル89mgを得た。収率は90%であった。
【0121】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.57 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.19-7.23 (m、 2H)、 7.27-7.30 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 40.7、 61.0、 128.7、 130.7、 132.6、 133.0、 171.2; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
11ClNaO
2 [M+Na]: 221.0340、 found: 221.0342。
【0122】
得られたp-クロロフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-クロロフェニル酢酸75mgを得た。加水分解の収率は98%であった。
【0123】
実施例19:p-ブロモトルエンとエチルアルコールによるp-ブロモフェニル酢酸の製造
【0125】
p-ブロモトルエン(2.72g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、p-ブロモフェニル酢酸エチル89mgを得た。収率は73%であった。
【0126】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.23 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.56 (s、 2H)、 4.12(q、J = 6.8 Hz、 2H)、 7.15-7.17 (m、 2H)、 7.43-7.45 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 40.8、 61.0、 121.1、 131.0、 131.6、 133.1、 171.1; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
11BrNaO
2 [M+Na]: 264.9835、 found: 264.9837。
【0127】
得られたp-ブロモフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるp-ブロモフェニル酢酸73mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0128】
実施例20:o-クロロトルエンとエチルアルコールによるo-クロロフェニル酢酸の製造
【0130】
o-クロロトルエン(1.89g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、o -クロロフェニル酢酸エチル82mgを得た。収率は83%であった。
【0131】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.24 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.77 (s、 2H)、 4.15(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.21-7.24 (m、 2H)、 7.28-7.30 (m、 1H)、 7.36-7.40 (m、 1H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 39.2、 61.0、 126.9、 128.6、 129.5、 131.4、 132.6、 134.6、 170.6; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
11ClNaO
2 [M+Na]: 221.0340、 found: 221.0343。
【0132】
得られたo-クロロフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるo -クロロフェニル酢酸66mgを得た。加水分解の収率は94%であった。
【0133】
実施例21:m-クロロトルエンとエチルアルコールによるm-クロロフェニル酢酸の製造
【0135】
m-クロロトルエン(1.89g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、m-クロロフェニル酢酸エチル82mgを得た。収率は83%であった。
【0136】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.24 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.58 (s、 2H)、 4.13(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.15-7.18 (m、 1H)、 7.24-7.26 (m、 1H)、 7.29 (s、 1H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 40.9、 61.1、 127.3、 127.5、 129.5、 129.8、 134.3、 135.9、 170.9; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
11ClNaO
2 [M+Na]: 221.0340、 found: 221.0342。
【0137】
得られたm-クロロフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるm-クロロフェニル酢酸64mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0138】
実施例22:2、6-ジクロロトルエンとエチルアルコールによる2、6-ジクロロフェニル酢酸の製造
【0140】
2、6-ジクロロトルエン(2.4g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、2、6-ジクロロフェニル酢酸エチル84mgを得た。収率は72%であった。
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.25 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 4.01 (s、 2H)、 4.17(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.14-7.18 (m、 1H)、 7.31-7.33 (m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 36.8、 61.1、 128.0、 128.9、 131.4、 136.1、 169.5; HRMS (ESI) calcd. for C
10H
10Cl
2NaO
2 [M+Na]: 254.9950、found: 254.9949。
【0141】
得られた2、6-ジクロロフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物である2、6-ジクロロフェニル酢酸71mgを得た。加水分解の収率は95%であった。
【0142】
実施例23:1-メチルナフタレンとエチルアルコールによる1-ナフチル酢酸の製造
【0144】
1-メチルナフタレン(2.13g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、1-ナフチル酢酸エチル89mgを得た。収率は83%であった。
【0145】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.20 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 4.06 (s、 2H)、 4.12(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.39-7.55 (m、 4H)、 7.78-7.80 (m、 1H)、 7.84-7.85 (m、 1H)、 7.99-8.01 (m、 1H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 39.3、 60.9、 123.9、 125.5、 125.8、 126.3、 127.9、 128.0、 128.7、 130.7、 132.2、 133.9、 171.6; HRMS (ESI) calcd. for C
14H
14NaO
2 [M+Na]: 237.0886、 found: 237.0889。
【0146】
得られた1-ナフチル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物である1-ナフチル酢酸71mgを得た。加水分解の収率は92%であった。
【0147】
実施例24:2-メチルナフタレンとエチルアルコールによる2-ナフチル酢酸の製造
【0149】
2-メチルナフタレン(2.13g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、2-ナフチル酢酸エチル78mgを得た。収率は73%であった。
【0150】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.24 (t、J = 6.8 Hz、 3H)、 3.78 (s、 2H)、 4.14(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 7.41-7.49 (m、 3H)、 7.73 (s、 1H)、7.79-7.83 (m、 3H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.2、 41.6、 60.9、 125.8、 126.1、 127.4、 127.7、 127.9、 128.2、 131.7、 132.5、 133.5、 171.6; HRMS (ESI) calcd. for C
14H
14NaO
2 [M+Na]: 237.0886、 found: 237.0886。
【0151】
得られた2-ナフチル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物である2-ナフチル酢酸62mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0152】
実施例25:エチルベンゼンとエチルアルコールによる2-フエニルプロピオン酸の製造
【0154】
エチルベンゼン(1.59g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、 Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を30atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、2-フエニルプロピオン酸エチル47mgを得た。収率は53%であった。
【0155】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ 1.17 (t、J = 7.2 Hz、 3H)、 1.48 (d、J = 7.2 Hz、 3H)、 3.67(q、J = 7.2 Hz、 2H)、 4.07-4.18 (m、 1H)、 7.21-7.26 (m、 1H)、 7.27-7.33 (m、 4H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ 14.1、 18.6、 45.6、 60.7、 127.1、 127.5、 128.6、 140.7、 174.5; HRMS (ESI) calcd. for C
11H
14NaO
2 [M+Na]: 201.0883、 found: 201.0884。
【0156】
得られた2-フエニルプロピオン酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物である2-フエニルプロピオン酸37mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0157】
実施例26:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0159】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、塩化パラジウム(0.9mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを47mg得た。収率は57%であった。
【0160】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸35mgを得た。加水分解の収率は90%であった。
【0161】
実施例27:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0163】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、酢酸ロジウム(0.8mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを63mg得た。収率は77%であった。
【0164】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸49mgを得た。加水分解の収率は94%であった。
【0165】
実施例28:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0167】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、トリクロロロジウム(1.1mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを39mg得た。収率は48%であった。
【0168】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸29mgを得た。加水分解の収率は90%であった。
【0169】
実施例29:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0171】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、カルボニルロジウム(0.9mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを29mg得た。収率は36%であった。
【0172】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸22mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0173】
実施例30:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0175】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、臭化ニッケル (1.1mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを32mg得た。収率は39%であった。
【0176】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸25mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0177】
実施例31:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0179】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、酢酸ニッケル (0.6mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを16mg得た。収率は20%であった。
【0180】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸12mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0181】
実施例32:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0183】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、フッ化銅(0.5mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを12mg得た。収率は15%であった。
【0184】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸9mgを得た。加水分解の収率は91%であった。
【0185】
実施例33:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0187】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、アセチルアセトンコバルト (1.3mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを14mg得た。収率は17%であった。
【0188】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸10mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0189】
実施例34:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0191】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、トリクロロロジウム(1.1mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを13mg得た。収率は16%であった。
【0192】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸10mgを得た。加水分解の収率は92%であった。
【0193】
実施例35:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0195】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、カルボニルロジウム(1.1mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを22mg得た。収率は27%であった。
【0196】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸17mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0197】
実施例36:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0199】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、ジ(t-ブチルパーオキシジイソプロピル)ベンゼン(169mg,1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを60mg得た。収率は73%であった。
【0200】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸46mgを得た。加水分解の収率は92%であった。
【0201】
実施例37:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0203】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、ジクミルパーオキシド(135mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを35mg得た。収率は43%であった。
【0204】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸27mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0205】
実施例38:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0207】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、N-フルオロジベンゼンスルホンアミド (158mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチルを30mg得た。収率は37%であった。
【0208】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸23mgを得た。加水分解の収率は92%であった。
【0211】
p-イソブチルエチルベンゼン (2.4g)、エチルアルコール(46mg)、TBP(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、カルボニルエステル化産物97mgを得た。収率は83%であった。
【0212】
1HNMR (400 MHz、 CDCl3) δ 0.91 (d、J = 6.4 Hz、6H)、1.29 (t、J = 7.2 Hz、3H)、 1.61 (d、J = 6.4 Hz、3H)、 1.82-1.84 (m、 1H)、 2.43 (d、J = 6.4 Hz、2H)、3.78 (d、J = 6.8 Hz、2H)、 4.21(q、J = 7.2 Hz、 2H)、7.05 (d、J = 6.8 Hz、2H)、 7.24 (d、J = 6.8 Hz、2H)、; 13CNMR (100 MHz、 CDCl3) δ13.7、 14.1、 22.8、 29.0、 40.2、 40.4、 44.5、 61.6、 128.8、 128.9、 132.2、 140.2、 173.7;HRMS (ESI) calcd. for C15H22NaO2 [M+Na]: 257.1517、 found: 257.1514。
【0213】
得られたエステル化産物を1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるイブプロフェン83mgを得た。加水分解の収率は97%であった。
【0216】
6-メトキシ-2-エチルナフタレン (1.8g)、エチルアルコール(46mg)、TBP(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2 (3.8mg、1 mol%)、ベンゼン(1mL)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、カルボニルエステル化産物102mgを得た。収率は79%であった。
【0217】
1HNMR (400 MHz、 CDCl
3) δ1.29 (t、J = 7.2 Hz、3H)、1.67 (d、J = 6.4 Hz、3H)、 3.77-3.84 (m、 4H)、4.21(q、J = 7.2 Hz、 2H)、7.22-7.24(m、 2H)、 7.40-7.43(m、2H)、 7.87-7.90(m、 2H);
13CNMR (100 MHz、 CDCl
3) δ13.7、 14.1、 40.8、 55.8、 61.6、 105.4、 126.1、 126.7、 128.5、 129.0、 129.4、 132.8、 133.0、 156.1、 173.7; HRMS (ESI) calcd. for C
16H
18NaO
3 [M+Na]: 281.1154、 found: 281.1150。
【0218】
得られたエステル化産物を1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるナプロキセン84mgを得た。加水分解の収率は92%であった。
【0219】
実施例41:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0221】
トルエン (1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg)、トリクロロイリジウム(1mg、1 mol%)、Xantphos(2.9mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で24h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル43mgを得た。収率は53%であった。
【0222】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸34mgを得た。加水分解の収率は96%であった。
【0223】
実施例42:エチルベンゼンとエチルアルコールによる2-フェニルプロピオン酸の製造
【0225】
エチルベンゼン (1.59g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Rh
2(OAc)
4 (1.1mg、0.5 mol%)、Xantphos(2.9mg、1mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を30atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、2-フェニルプロピオン酸エチル77mgを得た。収率は86%であった。
【0226】
得られた2-フェニルプロピオン酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物である2-フエニルプロピオン酸58mgを得た。加水分解の収率は90%であった。
【0227】
実施例43:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0229】
トルエン(18.4g、100mmol)、エチルアルコール(1.84g、40mmol)、t-ブチルパーオキシド(5.84g、40mmol)、Pd(Xantphos)Cl
2(15.2mg、0.02mmol)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で24h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル4.2gを得た。収率は64%、TON=1280であった。
【0230】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸3.2gを得た。加水分解の収率は92%であった。
【0231】
実施例44:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0233】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、80℃まで加熱し、恒温で24h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル55mgを得た。収率は67%であった。
【0234】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸39mgを得た。加水分解の収率は86%であった。
【0235】
実施例45:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0237】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、100℃まで加熱し、恒温で20h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル66mgを得た。収率は80%であった。
【0238】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸49mgを得た。加水分解の収率は90%であった。
【0239】
実施例46:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0241】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を10atm充填して、150℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル60mgを得た。収率は73%であった。
【0242】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸44mgを得た。加水分解の収率は89%であった。
【0243】
実施例47:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0245】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を1atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル43mgを得た。収率は52%であった。
【0246】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸33mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0247】
実施例48:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0249】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を5atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル61mgを得た。収率は74%であった。
【0250】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸45mgを得た。加水分解の収率は86%であった。
【0251】
実施例49:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0253】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を20atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル71mgを得た。収率は87%であった。
【0254】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸55mgを得た。加水分解の収率は93%であった。
【0255】
実施例50:トルエンとエチルアルコールによるフェニル酢酸の製造
【0257】
トルエン(1.38g)、エチルアルコール(46mg)、t-ブチルパーオキシド(73mg、1当量)、Pd(Xantphos)Cl
2(3.8mg、1 mol%)を反応釜に仕込み、一酸化炭素を50atm充填して、120℃まで加熱し、恒温で16h撹拌した。反応が終わった後、一酸化炭素を放出した。カラムクロマトグラフィーにより、フェニル酢酸エチル62mgを得た。収率は76%であった。
【0258】
得られたフェニル酢酸エチルを1、4-ジオキサンに溶解し、更に6N水酸化ナトリウム溶液を加入して、60℃まで加熱した。2h反応した後、2N塩酸を加入してpH値を1に調整した。減圧で有機溶媒を除去した後、酢酸エチルで抽出したところ、産物であるフェニル酢酸47mgを得た。加水分解の収率は91%であった。