(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記センサーが靴下と靴または靴の敷皮に取り付けられ、靴下に少なくとも1つの導電材料が取り付けられ、靴または靴の敷皮における相応位置に同一数量の導電材料が取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の織物感知器を利用する足取り分析システム。
前記センサーが靴下と靴または靴の敷皮に取り付けられ、靴下に少なくとも1つの導電材料が取り付けられ、対応する靴または靴の敷皮に1セット以上の導電材料が取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の織物感知器を利用する足取り分析システム。
前記センサーが靴下と靴または靴の敷皮に取り付けられ、靴下に少なくとも1つの導電材料が取り付けられ、対応する靴または靴の敷皮の裏付けに可変電気抵抗、圧電材料、可変コンデンサーまたは可変インダクターが取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の織物感知器を利用する足取り分析システム。
生成された足取り分析パラメーターは関節の角速度、揺れ動き距離、角度、角加速度、揺れ動き角度、揺れ動き角速度、揺れ動き角加速度を生成できることを特徴とする請求項12に記載の織物感知器を利用する足取り分析方法。
生成された足取り分析パラメーターのプログラム処理モジュールは、足取りパラメーターを計算するように靴下における少なくとも1つのセンサーの信号をトリガーポイントとすることを特徴とする請求項12に記載の織物感知器を利用する足取り分析方法。
生成された足取り分析パラメーターは足部センサーによって膝または座骨関節角度の変化を予測し、または膝または座骨関節センサーによって足の姿勢または状態を知ることを特徴とする請求項12に記載の織物感知器を利用する足取り分析方法。
前記プロセッサーは、動作の感知の精度を高めるために加速度計またはジャイロスコープに接続されており、前記加速度計または前記ジャイロスコープは、角度、信号または変異の情報を取得するために、足底におけるセンサーを基準点として使用して、前記加速度計または前記ジャイロスコープの信号を修正するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の繊維センサーを利用する足取り分析方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
予定の発明目的を達成するように本発明が取った技術手段及び効能をさらに解明するために、以下で付図及び実施例と合わせて、本発明による織物感知器を利用する足取り分析システムの具体的な実施方式、構造、特徴及び効能について、詳しく説明する。
【0008】
本発明のシステム構造は
図1のシステム構造図に示すように、靴下または上着とズボンに応用する場合,若干のスイッチ、圧力、引張力感知器または感知器を取り付け(PCT/CN2008/001570の分離感応エリアを有する布地、PCT/CN2005/001520電子スイッチ、PCT/CN2008/001571の電子モジュールを形成できる布地、及びPCT/CN2009/000118の感知装置の特許出願案件を参考)取り付け、上記感知器は導電材質を有する1つのデジタル感知器であり、例えば、金属材質(例えば、鉄片)、非金属材質(例えば、ゴム、シリカゲル、発泡綿)及び導電カーボン材質(例えば、石墨)とできる。また、その弾性を増加するように、製造過程において布地に他の弾性材質(例えば、ゴム、発泡材料、シリカゲル、スポンジ、バネ、棉、弾性繊維(Spandex)、人造弾性繊維(lycra)、合成ゴム(SBR,
Styrence Butadience Rubber)、及び泡沫材料)を入れても可能である。これらの織物感知器は銅線によってマイクロコントローラーの入力端に接続される。感知器が姿態変化を感知すると、デジタル信号をマイクロコントローラーに生成し、マイクロコントローラー内にプログラム処理モジュールを含み、各感知器の出力したデジタル信号をエンコードすると同時に分析、顕示、記憶または警告を行い、またはさらに通信モジュールから他の個人デジタル、例えば、知能携帯電話またはパソコンまで伝送して、分析、顕示、記憶または警告を行う。
【0009】
織物感知器は、1つの生理感知器に接続されることができ、こうすると、着用者が運動する時に、織物感知器は外力を受けて反応を発生し、生理感知器も同時に着用者の生理信号を感知し、特に着用者が運動を停止する時、例えば、立つ、横臥する時に、使用者の姿勢を試験し、また、足取りが改変しない時に、生理感知器感を利用して着用者の生理信号を試験することによって使用者の状態を探知する。
【0010】
マイクロコントローラーも場合によって、カメラ、加速度計またはジャイロスコープに接続することができ、肢体運動感知の正确性を増加するように、カメラ、加速度計またはジャイロスコープは衣服、靴、靴下、コントロールボックスまたは携帯電話に設置される。
【実施例1】
【0011】
図2の実施例1の感知器構造図に示すように、本発明は両足裏の靴下部位の下に、それぞれ4つのデジタル感知器を取り付け、外力が200グラムを超える時に、その出力がロジック「1」から「0」へと変わり、
図3Aの靴下における感知器位置図に示すように、
図3Bは対向する足裏の位置図であり、(12)が足裏であり、(11)が足の側面であり、(10)が中足骨であり、(9)が拇趾の部位である。また、さらに精確に足取り情報を得るために、われわれはズボンの両膝骨の上方部位にそれぞれ2つのデジタル引張力感知器を取り付け、それぞれ膝を約45及び60度曲げる時にその出力ロジック状態を切り替え、
図4Aに示すように、好ましくは60であり、即ち膝に1つの小角度及び大角度感知器を有し、該小角度感知器は膝関節が30度〜50度湾曲する場合出力状態を改変し、好ましくは40度であり、該大角度感知器は膝関節が60度〜100度湾曲する場合出力状態を改変し、好ましくは60度である。
【0012】
図4Bは引張力感知器がズボンにおけることを示す説明図である。一般に健康な使用者が前へ歩行する時に、各デジタル感知器の出力ロジック状態シーケンス図は
図5のように、感知器1〜4が引張力感知器であり、感知器5〜12が圧力感知器である。
図5において、両腿が先に切り替えるのは感知器3(右膝が45度)であり、「0」から「1」へと変わり、この時に右腿が引き上げられ始めているため、右足の4つの感知器は前後して地面から離れはじめ(感知器12〜9がロジック「0」から「1」へと変わる)、左足の各感知器は前後して地綿に落ち(感知器8〜5がロジック「1」から「0」へと変わる。続いて、右腿がさらに高く引き上げられることにより感知器4(右膝60度)は「0」から「1」に切り替えられ、右足裏は完全に地面から離れ(感知器9〜12がすべて「1」である)、左足裏は完全に地面に接触し(感知器5〜8がすべて「0」である)、左膝は真っ直ぐに伸びる(感知器1〜2がすべて「0」である)。さらに続いて、右腿が引き下げられはじめ、右足が地面に落ちることにより、感知器12〜9が続々と「1」から「0」へと変わると同時に、左腿が引き上げられはじめ、左足が地面から離れはじめることにより、感知器8〜5が続々と「0」から「1」へと変わる。これと同時に、左腿の膝部が引き上げられはじめ、感知器1及び2が「0」から「1」へと変わり、このように左右腿が交替すると、本発明は
図5の足取りシーケンス図を獲得し、シーケンス図から下記分析を行うことができる。
【0013】
一般に足取りシーケンスを7相に分け、右足踵が地面に接触することを起点とし、順序により負荷反応(loading response)、立ち中期(mid−stance)、立ち末期(terminal stance)、揺れ動き前期(pre−swing)、イニシアル揺れ動き(initial swing)、揺れ動き中点(mid−swing)、揺れ動き末期(terminal swing)である。前の4相は立ち期間(stance phase)と称され、立ち期間(stance phase)に対し、本発明は両足の足趾及踵におけるデジタル感知器によって完成でき(感知器5、8、9、12)、
図6のように、(a)と(f)は右足踵が地面に接触し(initial contact)、(B)は左足先が地面から離れ、(c)は右足踵が面から離れ、(d)は左足踵が地面に接触し、(e)は左足先が地面に接触する。感知器5、8、9、12によって、(a)〜(b)が負荷反応(loading response)であり、(b)〜(c)が立ち中期(mid−stance)であり、(c)〜(d)が立ち末期(terminal stance)であり、(d)〜(e)が揺れ動き前期(pre−swing)であり、(e)〜(f)が揺れ動き期間であることを測定できる(次の段落において詳しく記述する)。
図6に示す前の4相の時間は、順序により0.09、0.23、0.20、0.62秒である。それと同時に、両足が地面に接触すること(Double support)に必要な時間、各足の立ち期間と揺れ動き期間の必要な時間、及び全ステップにおいて占める比例を知ることができる。
【0014】
後ろの3相は揺れ動き期間(swing phase)と称され、後ろの3相について、本発明は両腿の膝部における4つの引張力デジタル感知器によって完成でき(感知器1、2、3、4)、
図7のようである。学理上ではイニシアル揺れ動き(initial swing)は右足が地面から離れる時(g)から右膝の最も湾曲する点(h)までであるべきであり、正常な人は右足が地面から離れる(g)時、即ち、右足趾が「0」から「1」へと変わる時に、右膝の角度が45度であり、即ち、足における感知器によって膝関節の角度を知ることができる。左アームの揺れ動き方向と右足の揺れ動き変化が同期し、即ち、右足が前へ揺れ動く時に左手も後ろから前へ揺れ、右足が踵から足先へ変化する時に前進し、左アームが前から後ろへ揺れ、即ち、右足親趾が地面から離れようとする時に、手が最も後ろへ揺れ、左手が最も前へ揺れ、右足が地面から離れて前へ揺れる時に、左手も前へ揺れはじめるため、手部と足部が身体の各関節の動作と一致性の変化を有し、したがって、われわれは1つの部位の信号によって他の部位の身体の変化を知ることができる。人が1つのシステムであるため、重心のバランス下で、1つの部位が前へ移動すれば1つの部位が後ろへ移動することによって動態バランスを行うため、靴下または靴下と靴または靴の敷皮における感知器によって他の関節の変化状況を知ることができる。もし左手と左足が同期すれば、重心が変化する時間と周波数も異なるため、正常と不正常な行為を区分することができる。また、後退、階段登り、階段下り、手と足の変化はすべて規則的な変化である。同理由により他の部位の信号変化によってもう1つの部位の信号変化を知ることができる。本発明においては右膝における60度引張力デジタル感知器(感知器4)の出力が「1」である中間点(h’)により取って代わる。したがって、感知器1、2、3、4によって、(g)〜(h’)がイニシアル揺れ動き(initial swing)であり、(h’)〜(i)が揺れ動き中点(mid−swing)(そのうち、(i)が45度感知器「1」から「0」へと変わる点である)であり、(i)〜(f)が揺れ動き終点(terminal swing)であることを測定できる。
図7に示す後ろの3相の時間は、順序により0.12、0.21、0.09秒である。それと同時に、われわれは左右足における感知器信号によって膝関節または座骨関節の状況を知ることができ、例えば、右膝の最も湾曲する点(h)において、左足親趾と足裏におけるセンサーがすべて地面に接触する時間の中点によって取って代わり、即ち、左足が平らに地上に踏む時、即ち、右足膝部が最も湾曲する時に、人がちょうど動態バランスにあるため、左手、右手が対称的に揺れ動き、即ち、靴下センサーも手部の運動状況を知ることができ、したがって、靴下感知器によって人の行為動作を評価でき、もし膝部センサーを加えると、さらに精確になる。われわれは足におけるセンサーによって座骨関節または膝関節角度の変化を予測できる。膝または座骨関節感知器の結果によって足部の姿勢変化を予測することもできる。同理由により、われわれは足における感知器によって歩行または運動時に肘部または脇下関節角度の変化を予測でき、即ち、アームの変化を測定でき、それと同時に肘関節角度または脇下角度の変化によって足部の姿勢変化を予測でき、特に使用者の歩行速度が速い時にその関連性がさらに高い。
【0015】
立ち期間と揺れ動き期間は完全な足取り分析図に整合され、
図8Aのように示される。
【0016】
上記を根拠とし、マイクロコントローラーは1秒当たり100回のサンプリング頻度で各感知器のロジック状態を読み取り、即ち、足取り各段階の占める時間を測定できるような充分に高い時間識別率を有し、すべての足取りパラメーター及びこの例は現れることができ、右足を例とする方法フロー図は
図8Bのように、左足に対しても同様の方法を用いる。
【0017】
まず、開始する時に時間計をゼロ復帰し、
右足踵が地面に接触するようになると、計時(A)を開始し、
左足先が地面から離れる(b)ようになると、記録時間は負荷反応であり、その後再び時間計をゼロ復帰した後起動し、
右足踵が地面から離れるようになると、記録時間は立ち中期であり、その後再び時間計をゼロ復帰した後起動し、
左足踵が地面に接触するようになると、記録時間は立ち末期であり、その後再び時間計をゼロ復帰した後起動し、
右足先が地面から離れるようになると、記録時間は揺れ動き前期であり、その後再び時間計をゼロ復帰した後起動し、;
右膝が60度湾曲され、引張力センサー出力が1である中間点であり、記録時間はイニシアル揺れ動きであり、その後再び時間計をゼロ復帰した後起動し、
右膝が45度湾曲され、引張力センサー出力が1から0へと変わり、記録時間は揺れ動き中点であり、その後再び時間計をゼロ復帰した後起動し、
右足踵が地面に接触するようになると、記録時間は揺れ動き末期であり、その後上記全過程を繰り返す。
【0018】
同じ人の毎ステップの各相周期が多少とも差異を有する。本発明は連続的に数分間内の毎ステップの各相周期を記録でき、その毎パラメーターの平均値及び標準差を求めると同時に、両足で支える期間、立ち期間、揺れ動き期間の平均値及び標準差を知ることができる。もしある人の標準差が大きすぎれば、この人が運動機能上の傷病を有することを表明し、これは非常に重要な指標であり、本発明は非常に低いコスト、非常に簡易な操作によって完成できる。また、マイクロコントローラーもこの1回の足取り変化資料によって次の足取りを予測でき、もし隣接する2回の足取り変化が非常に大きければ、使用者のバランス感が悪く、または路面が平らでないことを表し、例えば、ランニングマシンにあり、または吊り上げ橋にあり、または腿が負傷し、または靴が合わないことなど。正常な状況下で左足と右足の足取りはすべて周期性変化であるべきであり、さもないと、転がりまたは他の突発状況である可能性があり、本発明は直ちに警報を発する。
【0019】
時間パラメーター(Temporal Parameters)分析
音波、RF(無線電波または雷达システム)は靴下に発射及び接収システムを有し、左靴下から1つの電磁波を発射し、右靴下によって反射された後また左靴下に戻り、または直接右靴下によって接収されれば、歩長(Stride length)、毎分間のステップ数(Cadence)及び歩行速率(Walking speed)を得ることができ、これらが3つの重要な互いに関連する時間パラメーターであり、シーケンス図からわれわれは容易に毎分間のステップ数(Cadence)を算出できる。歩長(stride length)に至っては、GPS(全地球衛星測位システム)、音波RF(無線電波)システムまたはライダーシステムを利用して、実際に使用者の歩いた距離を測定してさらにステップ数で割るとえることができ、または使用者が自分で測定し、または統計資料における身長または腿長さにより検索査閲した平均歩長さによって設定できる。毎分間のステップ数(Cadence)と歩長(Stride Length)を乗算すると歩行速率(walking speed)を得ることができる。まず、GPS(全地球衛星測位システム)、RF(無線電波)システムを利用して、使用者を10メートル歩行させると、歩長を得ることができ、例えばあの人が16ステップを使ったら、歩長が10/16=0.625メートルであることを得ることができる。その後、シーケンス図からそのステップ数を測定し、
図9のように、5回の右足踵が地面に接触する時間を5.27秒とすれば、毎分間のステップ数が60
*2
*(5/5.27)=113.8 times/min であることを得ることができる(毎回右足踵が地面に接触する間で右、左足がそれぞれ1ステップ歩行したため、60
*2によって毎分間のステップ数を算出する)。歩長を毎分間のステップ数で乗算すると歩行速率、即ち
0.625
*113.8=71.125メートル/分間(change to m/sec)を得、1つの歩長(stride length)は2歩(step length)である。右、左足はそれぞれ1步Use sound detector or lightであり、即ち電磁波を利用して左、右足のパラメーターを測定する。
【0020】
圧力中心 (Central of pressure, COP) 及び質量中心(Center of Mass)分析
足取りシーケンス図ははっきり各センサーを切り替える前後順序を説明できるが、大量の足取り情報を分析する必要がある分析士にとって、シーケンス図は容易にざっと目を通すものではない。したがって、分析士が迅速に大量の足取り情報を分析できるように、本発明は特に左足または右足圧力中心(Central of pressure,
COP)及び質量中心(Center of Mass)、即ち重心(Center of gravity)分析方法を定義した。由圧力中心COPから使用者の左足または右足動態圧力中心の変化を得て、重心COMから身体全体を1つの点とする地面における変化を見ることができる。
【0021】
両足におけるデジタルセンサーによるシーケンス図は、
図10Aのように、(a)は左足の4箇所がすべて地面に踏むが、右足の4箇所がすべて地面から離れることを示し、続いて(b)は左足が既に地面から不完全に離れるが、足先と土踏まずが地面に接触することを示し、さらに続いて(c)は(b)より右足中足骨が地面に接触するという1箇所多く、圧力中心の変化から1人の行走足取り安定度が見え、例えば、たとえ使用者の両足が着地して動かなくても、その圧力中心が依然として時間につれて変化することによって、使用者のバランス感及び脳部の両足に対するコントロール能力を知ることもでき、使用者が片足で着地する時に、圧力中心(Central of pressure,COP)は人体の重量を表す。本発明は左足が地面に接触するセンサーの信号を正と定義し、右足が地面に接触するセンサーの信号を負と定義し、両者を加算すれば略人体の質量中心、即ち重心(Center of gravity)が左寄りであるか、右よりであるかを表し、
図10Bと10Aの(a)、(b)、(c)、(d)、(e)はすべて同じ人の歩行足取りを表し、圧力及び質量中心(重心)分析図が見え、且つ図中から見えるように、例えば、左足が完全に地面に接触するが、右足が完全に地面から離れる場合、両者を加算すれば+4となり、身体の質量中心が左よりであることを表す。両足が完全に地面に接触する場合、両者を加算すれば0となり、身体の質量中心が中間にあることを表し、質量中心の図が時間に連れて変化することによっても、この人の足取りが正常且つ規則的であるか否かを分析でき、例えば、酒を飲む状態下で、その質量中心(重心)の変化は完全に不規則であり、同理由により、左足が地面に接触するセンサーの信号を正と定義し、右足が地面に接触するセンサーの信号を正と定義し、両者を加算して2で割れば、人体の質量中心、即ち重心(Center of gravity)が左よりであるか、右よりであるかを表すこともできる。使用者の両足が着地して動かず、左足が地面に接触するセンサーの信号を正と定義し、右足が地面に接触するセンサーの信号を正と定義し、両者を加算すれば人体の重量を表す。センサーがアナログまたは多段デジタル感知である場合、質量中心(重心)または圧力中心はさらに精確になり、例えば、3段のデジタルセンサーは0、1、2、3であり、0が0グラム、1が2000グラム、2が4000グラム、3が6000グラムを指し、もう1つの観点によると、圧力中心COP
によって使用者の左足または右足圧力中心を得ており、もし圧力中心COPまたは重心COMが両足の地面に投射する範囲内にあれば、使用者は安定であり、圧力中心COPまたは重心COMが両足の地面に投射する範囲の中心にあればあるほど、使用者は安定であり、圧力中心COPまたは重心COMが両足の地面に投射する範囲の周縁地区にあればあるほど、使用者は不安定であり、転がりやすく、圧力中心COPまたは重心COMが両足の地面に投射する範囲の周縁地区にある時間が長ければ加害ほど、使用者は不安定であり、転がりやすく、特に圧力中心COPまたは重心COMが両足の地面に投射する範囲の周縁地区外にあればあるほど、使用者は不安定であり、転がりやすい。もし足裏におけるセンサーの位置は、上記の左側が正であり、右側が負であり、左親趾に反応がある時に1つの座標値として表し、左後ろ踵に反応がある時に1つの座標値を有するということでなく、独立した座標であり、これによって類推すれば、この人の立体空間、重心の変化及び立体空間における足取り分析及びそのパラメーターを得ることができる。また、われわれは加速度計、ジャイロスコープまたは傾斜計を利用して重心が両足の所在する範囲内にあるか否かを測定できる。もし範囲外にある時間が長ければ長いほど、または距離が遠ければ遠いほど不安定であることを表す。また、角度、信号または変異を読み取るように、加速度計、ジャイロスコープは足底におけるセンサーを基準点として使用者の信号を修正することができる。
【0022】
全圧(total pressure)、姿勢状態(posture state)、及全動作質量(total movement mass)分析
上記質量中心分析は前進、後退、及び階段登り、階段下りのような両足が前後して後退する動作に対し、非常に役立つが、一部の状況は識別できず、例えば、しゃがんでから跳び上がるような両足が同時に行う動作は、質量中心においてすべて「0」とされる時に、識別できない。したがって、本発明は全圧(total pressure)、姿勢状態(posture state)、及び全動作質量(total movement mass)分析方法を下記の通り定義する。
【0023】
全圧:足裏が圧力を受ける感知器信号総数は、左右足を区分せず、正負を区分せず、一律に正とし、数値が大きければ大きいほど、足が地面と接触する面積が大きく、または足が地面と接触する圧力が大きいことを表し、主に使用者が地面と接触する圧力変化、即ち、左右足が地面と接触する圧力変化を識別する。使用者は両足が着地して動かず、全圧(total pressure)は人体の重量を表す。
【0024】
姿勢状態:身体におけるセンサーが受力により変化を発生する時に、姿勢状態は使用者におけるすべてのセンサーの数値が人体模型に表現し、受力により身体の姿勢を顕示し、または動作が変化を発生する。例えば、身体における左側のセンサーが受力により変化を発生する時に正と設定し、右側のセンサーが受力により変化を発生する時に負と設定し、姿勢状態はすべてのセンサーの数値総和である。もし数値が変動せずに1つの安定した数値に接近すれば、左足が右アームの揺れ動きにつれて同時に運動し、右足が左アームの揺れ動きにつれて同時に運動することを表し、もし数値が1つの安定した数値0に接近せずに勝手に変動すれば、不安定を表し、使用者は転がりやすい。使用者が動かず、全圧(total pressure)は人体の重量を表す。
【0025】
全動作質量:足が圧力を受けるセンサー数値信号総数にさらに身体におけるすべてのセンサー信号(例えば、膝または肘)を加え、これらのセンサーがすべて受力により変化を発生する時に正と設定する。数値が大きければ大きいほど、使用者は有効に身体の筋肉を運用し、即ち、全身も動いている。
【0026】
駆け足、階段登り、階段下りの足取り分析
階段登り、駆け足、階段下りに対しても、圧力中心(COP)及び質量中心(COM)図を得ることができ、
図10C、10D、10Eを参照する。
図10Cから駆け足の圧力及び質量中心分析図が見え、且つ図中から見えるように、a〜hは順序により階段登り足取り分析の時間点であり、aは右足裏が階段登りの階段に踏んだばかりの信号であり、また今回の分析定義の起点でもあり、該時間点から引き出された垂直線からはっきり見えるように、該時間点の右足膝の湾曲が60度を超え、左足膝がほとんど湾曲せず、b点は左足裏が地面から離れたばかりの信号であり、この時に左足膝の湾曲が45度超、60度未満になったばかりであり、c時間点は左足膝の湾曲度が60を超えたばかりの信号であり、この時の右足膝が依然として60度を超えるが、右足膝が当面大角度から小角度に回復している状態にあり、d時間点は右足膝が小角度に回復したばかりの時間点であり、e点は左足踵が階段に踏んだばかりの信号であり、この時の左足膝の角度が60度超であり、右足膝が依然として45度未満の状態にあり、f点は右足踵が既に地面から離れており、且つ膝の湾曲が60度を超えたばかりの信号であり、g点は右足裏全体が地面から離れた信号であり、h点は右足裏が階段登りの階段に踏んだばかりの信号であり、また今回の分析定義の終点でもある。信号点a〜hから1つの完全な階段登り足取りの循環分析動作を知ることができる。全分析範例は右足を分析の重点とする。a点〜b点の時間は第1回両足が身体を支える時間であり、b点〜e点の時間は右足が単独で身体を支える時間であり、e点〜g点の時間は第2回両足が身体を支える時間であり、g〜hの時間は右足が空中において揺れ動く時間である。
【0027】
図10Dから駆け足の圧力及び質量中心分析図が見え、且つ図中から見えるように、a〜eは順序により駆け足足取り分析の時間点であり、a点は右足踵が地面に踏んだばかりの信号であり、また今回の分析定義の起点でもあり、該時間点から引き出された垂直線からはっきり見えるように、該時間点の右足膝が45度未満であり、この時に左足裏全体が宙に浮いており、左足膝の湾曲が60度を超えたばかりであり、b点は右足先が地面から離れたばかりの信号であり、この時に右足膝の湾曲が60度を超えたばかりであり、左足膝が依然として60度角になっているが、45度未満に回復しようとする状態にあり、c時間点は左足踵が地面に踏んだばかりであり、且つ左膝の湾曲度が45度超、60度未満の信号であり、この時の右足膝が依然として60度を超えており、b点とc点の中間という時間差は両足が依然として空中に止まっている時間であり、駆け足をする時に小幅な跳躍に類似する動作が出現するからであり、d時間点は左足先が地面から離れようとする時間点であり、左膝の湾曲が60度を超えたばかりであり、右膝が依然として60度角になっているが、ちょうど45度に回復しようとする状態にあり、e点は右足踵が地面に踏んだばかりの信号であり、今回の分析定義の終点でもある。この時の右足膝の角度は45度未満であり、左足膝が依然として60度角を超える状態にあり、d点とe点の中間という時間差は両足が依然として空中に止まっている時間である。
【0028】
図10Eにおいて、a〜fは順序により階段下り足取り分析の時間点であり、a点は右足先が階段下りの階段に踏んだばかりの信号であり、今回の分析定義の起点でもあり、該時間点から引き出された垂直線からはっきり見えるように、該時間点の右足膝の湾曲角度が45度未満であり、左足膝の湾曲が60度超であり、b点は右足踵が階段下りの階段に踏んだばかりの信号であり、この時に右足膝が依然として45度未満を維持し、左足膝の湾曲が依然として60度超であり、c時間点は左足先が階段下りの階段から離れる信号であり、右足膝の湾曲が60度を超えたばかりであるが、右足裏が依然として階段下りの階段に踏んでおり、d時間点は左足先が階段下りの階段に踏んだばかりの時間点だり、この時に左足膝が45度未満であり、右膝盖が60度角超であり、e点は右足先が階段下りの階段を離れたばかりの信号であり、この時の右足膝の角度が60度超であり、左足膝が依然として45度未満の状態にあり、f点は右足先が階段下りの階段に踏んだばかりの信号であり、今回の分析定義の終点でもある。
【0029】
簡素化された駆け足足取りは
図11を参照し、正常な歩行と比べると、立ち期間(A)が短縮されたが、揺れ動き期間(B)が増加されたことを測定でき、且つ両腿が同時に地面に接触する時間(C)が非常に短く、
図11においてほとんど見えない。もしアームにおける衣服に感知器があれば、さらに使用者の運動生理を分析でき、正常な状況下で、手の揺れ動き幅が大きいほど足の移動が速く、且つ両者が同期し、一般に左手と右足が同期し、右手と左足が同期し、速度が速いほど肘関節の湾曲が大いく、これらはすべて足取り分析及び運動生理の正確度を助けることに用いられることができ、このように使用者の姿態変化を判断すればさらに容易である。
【0030】
簡素化された前進足取りシーケンスは
図12を参照する。
【0031】
簡素化された後退足取りは
図13を参照し、正常な歩行と比べると、その位相変化は逆転されるものである。
【0032】
簡素化された階段登り足取りは
図14を参照し、正常な歩行と比べると明らかに異なり、例えば、左腿が階段を登りはじめる時に、左膝がまっすぐに伸びることでなく、その湾曲が45度を超え(
図14の(a)点を参照)、これは階段を登るためにやむ得ないことであり、右足は次の階段に接触するのが踵であり(
図13の(b))、同様にも右膝の湾曲が45度超である。他方では、踵と親趾が着地する時間の差が非常に小さく、両者がほとんど同時であり、且つ膝の湾曲時間が平地で歩行する時より約1倍多い。
【0033】
簡素化された階段下り足取りは
図15を参照し、正常な歩行と比べると明らかに異なり、例えば、
図15の(a)は右足が揺れ動き期間終了時に足先が次の階段に踏んだばかりの信号であり、踵が先に着地することでなく、また左膝の湾曲が45度超であり、左足が次の階段に接触する時にも足先(b)が先に着地する。また、われわれは下記のことを発見した。階段登り、階段下りの時に、膝部における60度感知器が発生した「1」の時間は、平地において前後歩行する行為が発生した「1」の時間より長いため、膝部の湾曲が45度を超える時に掛かった時間は平地において歩行する時間より大きい場合、使用者が階段登り、階段下りまたは坂登り、坂下りをしていることを知ることができる。また、もし膝部における感知器の臨界値が大きければ大きいほど、探知できる階段登り、階段下りまたは坂登り、坂下りの高傾斜度は誤判断されず、容易に探知され、例えば、反応時間の長さがすべて同じである状況下で、坂登り、坂下りまたは階段登り、階段下りの傾斜度は、60度感知器が45度感知器よりさらに傾斜することを表す状況下のみで同じ時間を有し、もし75度感知器であれば、膝部においてさらに高い階段登り、階段下りまたは坂登り、坂下り変化の反応を探知できる。使用者の履く靴が異なれば、足取り分析信号によって、使用者が目下履いている靴のデザインとすることができる。例えば、ハイヒール、踵なし靴、スリッパ、運動靴、スケート靴などすることができる。
【0034】
足取り位相から前進、後退、階段登り、階段下りを識別
以上で記述したことを総合すると、前進、後退、階段登り、階段下りという4者の足取り位相シーケンスは顕著な差異を有し、本発明は下表のA、Bを検索査閲することによって、使用者が前進か、後退か、階段登りまたは階段下りをしていることを識別でき、もちろん、坂登り、坂下りは階段登り、階段下りの原理と同じであるため、感知器の測定取得した信号によって地面の状況を評価することができる。
【0035】
【表1】
【0036】
もちろん、各種の干渉要素を考慮すると、毎一歩の発生した位相シーケンスも上表のようであるとは決まらない。識別の正確率を向上するため、本発明はより多い感知器をズボンまたは靴下または着物に取り付けることができる。例えば、ズボンの臀部に2つの感知器が取り付けられると、両足部の靴下における感知器がともに「1」であり、且つ両ズボンの膝部における感知器が「1」であり、且つ臀部における感知器も「1」であり、使用者が座っており、且椅子の高さが腿の長さより大きいことにより、両腿が宙に浮いており、且つ地面に接触していないことを表す。夏には、使用者は半ズボンを穿く者が多数であるため、人が行動する時における腿部の運動を探知するように、膝関節における感知器は太腿部位のズボンに感知器を置き、またはズボンの股関節(hip joint)に感知器を設置することによって取って代わり、もちろん、もしズボンなら、すべての位置にも感知器を置くことにより足取りを測定すれば、正確度がさらに良くなる。
【0037】
靴下における感知器がズボンにおけるコントローラーまたは携帯電話に接続できないため、靴下における感知器を靴または靴の敷皮と結び付け、
図16のように、靴下に4つの導電ファイバーa1、a2、a3、a4が縫われ、導電材料は対応的に靴または靴の敷皮にb1、b2、b3、b4という導電材料を有し、踵が地面に接触する時に、a1はb1の両端をスイッチオンするため、b1の「1」状態を「0」状態に改変し、また、分析、顕示、記憶、警告または信号伝出を行うように、靴または靴の敷皮にマイクロプロセッサーが設置される。
【0038】
もう1つの靴下も同じように、両者間は無線通信、例えば、RFIDまたはZYBEEを利用して互いに情報を伝送することができ、衣服におけるマイクロプロセッサー、例えば、コントローラーまたは携帯電話とインタラクトすることもかのうであり、最後に無線伝送を利用してさらに外の監視システムとインタラクトする。
【0039】
もちろん、靴下が靴または靴の敷皮と形成した感知器は多段式であることも可能であり、例えば、
図17に示すように、靴下に1つの半球状に突起した導電材料を有し、対応する靴上または靴の敷皮の裏付けに1つの同心の2組の導電線材b1、b2を有し、b1の線材間距離がb2線材間より小さいため、踵が下へ押す時に、まずa1の導電材料、例えば、導電シリカゲルまたは導電金属片はまずb1の両端の線材を疎通し、踵が引き続き下へ押す時に、a1はさらにb2の両端の線材を疎通するため、踵における同一点のみに、前文における単一スイッチまたは1段式圧力感知器でなく、2段式の押し出し表現を有する。導電材料は靴下と靴上または靴の敷皮の異なる箇所に複数の多段の感知器を設置することも可能であり、足取りを行う時における圧力変化(COP)を感知することに用いられ、この時における圧力中心(COP)の毎点がさらに異なる圧力変化を現出できるため、質量中心(COM)を表現しようとする時に人の質量中心(COM)の動態変化を見出すことができ、毎点の表現は単純な「0」から「1」への変換でなく、いくらか加重するところを有し、さらに人の質量中心(COM)が移動に伴う動態変化を表現できる。全圧(total pressure)、姿勢状態(posture state)、及び全動作質量(total movement mass)はさらに異なる多段動態変化を現出できる。
【0040】
われわれは元のb1、b2が分かれた2つの導電ファイバー材料を利用して靴下の導電半球a1と共同で組成した多段式圧力感知器に対しさらに精確な分析を行うことも可能であり、
図18のように、靴または靴の敷皮における可変電気抵抗または圧電材料または可変コンデンサーまたは可変インダクターc1を利用してb1、b2に取って代わり、もし18における可変インダクターc1を靴または靴の敷皮裏付けに置き、且つ片端がちょうど靴下のa1半球の球中心位置に対応し、可変インダクターc1の両端において電気抵抗値を測定すれば、圧力が大きければ大きいほど、a1半球とc1の接触が多いことにより、c1両端を測定した電気抵抗が重力の増加につれて値が下がるということをもたらす。また、c1が圧電材料または可変コンデンサである時に、毎感知器の得たものがアナログ信号であることを測定でき、要するに、われわれは元の靴下感知器を分け、一部分が靴または靴の敷皮、例えば、靴または靴の敷皮の内部と靴下の内部、または靴下の表面と靴または靴の敷皮の内部、または靴下の表面と靴または靴の敷皮の表面、または靴下の内部と靴または靴の敷皮の表面にあることによって、使用者の足取り変化を感知し、例えば、
図18に示す可変材料または圧電材料を靴下に設置することも可能である。また、われわれの探知した情報をさらに精確にするように、靴にカメラ加速度計またはジャイロスコープを設置することによって行動の加速度及び角速度を探知することも可能である。
【0041】
前記各種の足取りのシーケンスを帰納すると、下記規則を得ることができ、前進、後退、階段登りまたは階段下りの識別に用いられることもできる。
【0042】
前進
1.一般には、前進は通常踵が先に着地するため、踵信号が足先より先に出現する。
2.踵が着地する時に、該足の膝は45度未満の状態である。
【0043】
後退
1.一般には、後退は通常足先が先に着地するため、足先信号が必ず踵信号より早く出現する。
2.膝の湾曲が60度を超える信号は通常比較的に足先の信号に近い。
【0044】
階段登り
1.該足が地面に踏む信号が出現する前に、該足には膝の湾曲が60度を超える信号が出現する。
2.該足が地面に踏む信号が出現する時に、同時に膝信号は60度以上を保つ。
3.該足の膝がまっすぐになったばかりの信号は該足が地面に踏む信号内に出現する。
4.通常踵が先に着地するため、踵信号は先に出現する。
【0045】
階段下り
1.足先が先に着地するため、足先信号は先に出現する。
2.足先信号が出現する時に、該足の膝信号は45度未満の状態である。
3.該足の膝が60度を超えたばかりの信号は該足が地面に踏む信号の時期内に出現する。
【0046】
また、着物、靴下に心臓拍動、体温、発汗による湿気、血液中の酸素、心電図、血圧、呼吸などの生理感知器を増加して織物感知器と接続することができ、生理機能を感知することもできる。
【0047】
また、使用者が杖、手押し車またはラックを使う時における足取り分析も異なるが、得られた重心の変化及び左、右足の変化はすべて推測獲得できる。
【実施例2】
【0048】
本発明が一般の布地と同じようにこすって洗うことに耐え、且つ着用が快適であるようにさせるようため、本発明は湾曲でき、且つこすって洗うことに耐えるステンレススチールファイバーを使用して感知器及びマイクロコントローラーに接続することができ、即ち、ステンレススチールファイバーを伝送線とし、ステンレススチールファイバーを伝送線とし、もちろん、他の導電材質を伝送線として信号または電流を伝送し、靴下または着物、ズボンを電子回路基板とし、ステンレススチールファイバーとマイクロコントローラーの間、または靴下、着物、ズボンの間を服装におけるよく見られる押しボタンまたはスナップによって連接することもできる。着物の快適感を考慮すると、着物におけるステンレススチールファイバーと押しボタンまたはスナップは多すぎてはいけない。もし実際応用において複数の感知器を取り付ける必要があれば、本発明は各織物感知器の近傍に1つの電気抵抗を取り付けることができ、その抵抗値の比例が2であり、その後、さらに直列(
図19B)または並列(
図19A)を行う。この原理は2進化コードに類似し、
図19Bの回路のように、4つの感知器が組成できる等価電気抵抗がO、R、2R、3R、4R、5R,,,最高15Rを有し、合計16つ数値であり、こうすれば、各織物感知器が如何に切換しても直列または並列により組成した等価電気抵抗がすべて異なり、即ち、アナログ−ディジタル変換(analog−digital conversion)を経由した後、マイクロコントローラーが各織物感知器のロジック状態を識別できるということを保証できる。こうすれば、大幅に導線及び押しボタンまたはスナップを減少できる。ステンレススチールファイバーを伝送線とすることは、銀線、銅線、導電シリカゲルなどの導電材質を伝送線としても可能である。同理由により、1つのコンデンサーまたはインダクターまたは電気抵抗を直列、または並列することによって効果を達成することもできる。それと同時に、この直列または並列した電子部品をもし足底に設ければ、成長を刺激し、且つ歩行中において按摩の効果を有することもできる。
【実施例3】
【0049】
本発明は分析足取りのほか、自転車ライダーに応用されることもでき、これによってあの人がペダルを踏む回転数を計算し、タイヤ半径がRであり、1回転数が2πRであることを利用することによって、その移動距離及び速度を推測し、掛かった時間がプロセッサーによって知られることができるから。本発明は自転車ライダーに応用される場合、両膝関節にそれぞれ1つの40及び90度のデジタル感知器を取り付け、ライダーが歩行、自転車に乗ることによるシーケンス図が、それぞれ
図20、
図21であり、右1及び左1が40度角の感知器であり、右2及び左2が90度角の感知器である。歩行する時に膝関節の湾曲が90度を超えないため、
図20の両膝における90度のデジタル知器はすべて「0」であり、40度のデジタル感知器のみが切換する。しかし、自転車に乗る時に両膝とも少なくとも40度の湾曲を有するため、
図21の両膝における40度のデジタル感知器はすべて「0」であり、90度のデジタル感知器のみが切換し、自転車に乗る時に、足底が依然として自転車のペダルに踏むため、すべて疎通「0」の状態であり、したがって、膝部における感知器を使用するほか仕方がなく、且つ90度に設定しなければ反応がないため、使用者が歩行する時における足取り分析及び自転車に乗る足取り分析がともに知ることができ、且つ膝部の信号によって歩行または自転車に乗ることを識別でき、両足が周期的に膝部信号を発生し、且つ靴下信号が両足においても「0」である状況は自転車に乗ることのみを有する。したがって、同時に使用者の行為状態を識別できる。
【0050】
歩行または自転車に乗る時に、道路状況は必然的に足取りに影響し、本発明はカメラ、加速度計またはジャイロスコープを利用して道路状況を探知し、且つ足取り識別の正確度を向上できる。例えば、自転車がピットやホールを経過し、または人が突然転がる時に、加速度計またはジャイロスコープは相当大きな加速度(例えば、1つの重力加速度以上)または角度変化を得ることができ、カメラの取った影像にも劇烈な変化を有し、この時にマイクロコントローラーは誤判断をしないように一時的に足取りの識別を止むと同時に、道路状況を記録できる。
【実施例4】
【0051】
もし必要があれば、1つのデジタルセンサーは3段階の出力を有することができ、
図22を参照することができる。このデジタルセンサーの中心は環形導電ゴムまたはシリカゲルを嵌入した、球形に突起した1つの導電材料であり、下方に十字型になっている導体を有し、しかし、中間部分に導体を有しない。球が軽い圧力を受ける時に、球における最も低い環形導電ゴムが下方の導体に触接するが、球形における比較的に高い環形導電ゴムが下方の導体に触接しないため、1組の導体のみが疎通し、突起が重い圧力を受ける時に、突起における高い、低いという両環形導電ゴムとも下方の導体に触接するため、2組の導体が疎通し、さらに思い時に球形突起の導電材料における3組も疎通し、したがって、足取り分析をする時に、同一点、例えば踵は、「0」または「1」の結果のみを有するというわけでなく、異なる圧力または受力の大小の表現を有することも可能であり、例えば、20キロの圧力を超える時に、球形突起の第1組が疎通し、40キロの重力を超える時に、球形凸起の2組みも疎通し、60キロの力を超える時に、球の3組の導電材料も疎通し、こうすれば、さらに足取りの分析結果を表現できる。また、圧力中心(COP)の表現はさらに意義を有し、同じ
図10Aの毎点もさらに圧力の変化を現出でき、例えば、外力を有しない時に0であり、圧力が20〜40キロである時に加重値は1であり、圧力が40〜60キロである時に加重値は2であり、圧力が60キロを超える時に加重値は3であり、すると、足踵という1点において現出する値は「0」または「1」でなく、4種の変化を有する。質量中心(COM)もさらに意義を有するようになり、質量中心(COM)または圧力中心(COP)の意義を問わず、足取り分析をする時に受測者の足底の変化を見るのみでなく、足底における異なる点が足取り周期における圧力を受ける変化状況を得ることもできる。したがって、質量中心(COM)、全圧(total pressure)、姿勢状態(posture state)、及び全動作質量(total movement mass)を分析する時に、毎点も加重する必要があり(例えば、圧力が40〜60キロであれば、加重値は2である)、また、われわれは∫F
*△t=MVによって力積変化を得ることもでき、Fは作用力であり、Mは使用者の質量であり、Vは速度であり、△tは作用時間であり、結果F
*△tは力積であり、運動量P(moment)=mv、例えば、足が地面に踏む時に、足踵は力を増大し、0から60キロへと、前文で記述したように、この変化時間において、踵の受けた力は時間につれて変化することにより、3段式圧力センサーがそれにつれて変化し、したがって、外力と時間の積、即ち力積を得ることができ、したがって、単に圧力中心の分析のみでなく、さらに力積の時間分析図、F作用力の時間分析図、運動量P(moment)の時間分析図を得ることもでき、F
= ma(aは加速度である)、したがって、われわれは「運動量の変化は力積の数値に等しい」を得ることができる。
【実施例5】
【0052】
歩行する時に足の内側または外側が先に地面に接触する(下世話で内向き足または外向き足と言われる)を識別すように、踵部に2つ以上のデジタル感知器を取り付けることができ、
図23を参照する。正常な人にとって、同じ足の2つの踵におけるデジタル感知器は、その地面に接触する時間差の大多数が1つの小さい範囲内にあり、もし両足の差別が大きすぎれば、ある足の負傷、または病変によるものである可能性があり、同理由により、靴下にさらに多い感知器を置くことができ、すると、われわれが探知した足取り分析結果は1つの直線の信号でなく、左右両足がそれぞれ1つの立体平面である全体の足部足取り分析の表現である。
【実施例6】
【0053】
本発明は肢体がインタラクトするパソコンゲームにおいて実施されることができ、身体の動作をパソコンに入力することによって、プレイヤーの楽しみを増加させる。例えば、同時にアーム及び身体の信号を上着によって現出する。日常生活においてあまり発生しない一部の足取りはゲームにおいて発生する可能性があり、例えば、左または右へ横歩きする場合、両足における4つの感知器はほとんど同時に地面に接触し、または地面から離れ、例えば、走り高跳びの場合、両膝が湾曲するが、両足における4つの感知器が正常であり、例えば、座る場合、両膝が同時に湾曲し、且つ両足における感知器が異常であり、例えば、転がる場合、老人または子供においてよく見られる。したがって、このシステムは使用者または動物の行為モードを分析でき、危険がある場合、警告を発出できる。このような応用について、衣服、靴下、靴、コントロールボックス、または携帯電話にカメラ、加速度計、磁気計またはジャイロスコープを加え、ゲームアナログ式の力量感覚を増加することによって、デジタル感知の不足を補うと同時に、真実な足取り分析または運動生理においても正確度を増加できる。且つゼロ復帰、校正を行うように、加速度計、磁気計またはジャイロスコープには1つの基準点を有する必要があり、この時は両足足底における感知信号は「0」であり、即ち両足はともに地上にあり、且つ重心値が左、右足の真ん中にある。
【実施例7】
【0054】
本発明を実施する時に、不理想的な状況に遭うことは避けられず、例えば、使用者が上着、ズボンまたは靴下を着用する時に端正に着用しなかった、または劇烈に運動した後に上着、ズボンまたは靴下が元の位置を逸れたことにより、感知器信号が誤動作し、最もよく見られるのは一般の機械スイッチのよく見られる跳ね上がり(bounce)に類似し、形式上では周期が極めて短い(0.01秒未満)パルスである。誤動作を減少するために、本発明は正常な人体状況を考慮して、各感知器の出力した信号に対し前処理を行うように、下記規則を帰納する。
1.大角度関節感知器が引っ張られる時に、小角度関節感知器は必然的に既に引っ張られており、
2.人体の慣性と一般の人の筋力によって、腿を伸ばして膝を曲げること、足を上げて地面に踏むことなどの動作はK秒未満の時間内で完成することが不可能であり、Kは若者が0.1秒であり、年寄りが0.15秒であり、アルツハイマー病患者が0.2秒である。
【0055】
上記規則により、本発明は各感知器信号に対し前処理を行うプログラムは下記の通りである。
1.以上の動作周期がK秒未満である正負マルスを一律に除去し、ここにおいてKを0.001秒と設定することができる。
2.比較的に小さい角度の関節感知器に対し、信号が引っ張られていないと顕示するが、比較的に大きい角度の関節感知器が引っ張られている時に、比較的に小さい角度の関節感知器の信号を「既に引っ張られている」と修正する。
【実施例8】
【0056】
本発明は踵と足先が地面に接触する時間差を利用して、歩行速度を推測し、近似値を取得できる。
図24を参照し、踵と足先にデジタルセンサー(S2とS1)を取設し、両センサーの距離、即ち足底長さが1つの固定値dであり、使用者が速度Vで前へ歩行する時に、われわれはその足底が地面に接触する速度V'が歩行速度Vに近似すると予測し、
図24における両センサーS2とS1が地面に接触する時間差がΔtであれば、速度V'=d/Δtであると予測でき、また、V”=V'+at(aは加速度であり、tは左足と右足が間隔する時間であり、V'は左足の測定取得した速度であり、V”は続いて右足が地面に接触することにより測定取得するものである)により、使用者が左足から右足まで経過した時間tも得ることができ、これにより加速度aを得ることができ、さらにs(変位)=
V't+1/2a t
2を得ることもできる。われわれは以上により長時間の左右足の歩長、速度及び加速度を監視できるため、変位、距離も測定取得でき、同理由により、変位、距離、歩長、速度、加速度の変異度(variability)を探知でき、これらの情報の分析によって使用者の状態状況を得ることもでき、もし比較的に精確な速度を要求すれば、使用者は固定速度のランニングマシンに少なくとも2種の速度の時間差を記録でき、実際に応用する時に内挿法によって接近し、または利用カメラ、加速度計またはジャイロスコープを利用してその正確度の構成を補助する。ある使用者がランニングマシン(速度は2km/hrと設定すされる)において歩行するシーケンス図(
図25)を例として、第1〜第6ステップの両センサーS1とS2の時間差は順序により0.32、
0.50 、 0.15、
0.35、 0.31、 0.30秒であり、その両センサーS1とS2の距離が20センチであり、換算された歩行速率が2.0、
1.28、 4.26、 1.83、
2.06、 2.13km/hrであり、また、この6ステップ間の毎ステップ所要の時間が0.8、0.88、0.57、0.57、1.15秒であり、したがって、毎ステップの加速度が−0.9、3.39、−4.26、0.4、0.06Km/hr.secであることを得ることができ、対応的に算出された歩長(step lengh)が0.52、0.67、0.48、0.34、0.69
メートルであり、これらの測定取得した加速度a、例えば、第1ステップから第2ステップまでは−0.9であることにより、第2ステップから第3ステップまでの加速度値が3.39であり、これによって第2ステップの増加した歩長が0.67であり、第1ステップより多いということを見出すこともでき、これらの結果は人がランニングマシンに立って、ランニングマシンと同期する必要があることにより比較的に大きいアンバランスを発生したことによるものであり、続いて第6ステップになったら、われわれは加速度が0.06であり、受測者が既にランニングマシンの速度に適応し、且つランニングマシンと同期するようになることを表す。足取り分析において、われわれはこれらのパラメーターを利用して1人の足取りが安定であるか否かを評価判断でき、もし数値変化が大きすぎれば、転がりの前兆を表し、即危険信号を提供でき、それに反して、われわれはそれを仮想ゲームの入力とすることもでき、われわれは同一足、例えば右足におけるセンサーが前回、今回、または次回における信号を利用して速度、加速度、変位及び距離を算出できる。左右足におけるセンサーを利用して、着地する異なるシーケンス下で速度、加速度及び変位を測定することができ、同様の理由により、センサーは一部分が靴下に、もう一部分が靴または靴の敷皮にあることもできる。
【0057】
関節の角速度について、評価することもでき、例えば、膝関節が45度及び65度のセンサーに設定されれば、角速度W=θ/
tであり、tは45度及び60度センサーが起動する時間差であり、Lは脛の長さであり、θは15度である、L
*θは45度〜60度の間に揺れ動く距離であることが可能であり、また、L
*Wは足の揺れ動き角速度とされることができ、したがって、来评估受測者の安定度及び変異度を評価するように、われわれは揺れ動き期間に姿態変化の各パラメーター、揺れ動き距離、揺れ動き角度、揺れ動き角速度または揺れ動き角加速度を測定取得することもできる。
【0058】
踝関節に対し、われわれは2つの感知器を放置することによってその角度を探知することもでき、例えば、踵と側面における2つのセンサー(S1とS2)はそれぞれ踵が着地すること(10度)及び全足が平らに踏むこと(0度)を表せば、この2つのセンサーの起動する時間差Δtによって踝関節の角速度W=10
/Δtを算出でき、
図26Aと
図26Bのように、もちろん、センサーは一部分が靴下に、もう一部分が靴または靴の敷皮にあることも可能である。他の位置、例えば、肋関節、膝関節なども同様の結果を得ることができる。また、われわれは分かれた2つのセンサー(S1とS2)でなく、1つの2段以上のセンサーを用いても、同様の効果を得ることができ、即ち、角度、角速度、角加速度、揺れ動き距離、揺れ動き角度、揺れ動き角速度または揺れ動き角加速度を読み取ることができる。同様の理由により、角度、角速度、角加速度、揺れ動き距離、揺れ動き角度、揺れ動き角速度または揺れ動き角加速度の変異度(variability)を探知できる。したがって、われわれは1つの引張力または圧力センサーを靴下に、またはその一部分を靴下に、もう一部分を靴または靴の敷皮に設けることによって角度、角速度及び角加速度を測定できる。他の位置、例えば、肋関節、膝関節も同様の結果を得ることができる。
【0059】
もし坂を登る時に、再び平地において歩行するようではなく、傾斜度の影響を受けるため、時間差によって推測できる。
図26Aと
図26Bを参照し、かりに足は踵が地面に接触する時から足先が地面に接触する時までの間で等速円周運動であり、正常に歩行する状況下で踵が地面に接触する瞬間に、足底が地面とθ角(10度)になっており、S1とS2という両センサーの地面に接触する時間差がΔtであり、坂を登る時に地面に接触する時間差がΔt’であるとすれば、地面傾斜度がθ
*(Δt−Δt’)/Δtであることを得ることができる。
【0060】
要するに、記述した足底の両点S1、S2が着地する時間差によって足底速度Vを得ることができる。左右足が着地する時間差Δt1、右足底速度V2、及び左足底速度V1という3者を測定することによって、V2
=V1+a1
*Δt1により、両足が着地する間の加速度a1を推測でき、または左足が前後して2回着地する時間差がΔt2、及び次回の左足底速度V3を測定取得することによって、V3=V1+a2
*Δt2により左足が前後して2回着地する速度a2も推測できる。原則としてΔt2は約2
*Δt1である。上記により、本発明は運動過程中の加速度、及び毎回の速度を測定取得でき、その後さらに統計することによってその変異度(variability)を得る。変異度から受測者の足取りが平穏であるか否かを知ることができ、且つ次ステップの足取りが何であるかを予測することに用いられることができ、加速度及び速度変異度がすべて固定して変わらない時に、速度も安定を維持するから。さらに、距離S=V
*t+0.5
*a
*
t
2により、速度、加速度及び時間差がすべて安定で変わらない時に、次ステップの歩行距離を推測でき、∫v
*△t=s、即ちわれわれは変位を得ることができると同時に、この過程において、歩行距離も得ることができる。他方では、もし加速度、速度、距離などの数値変化が非常に大きければ、受測者の足取りが異常であることを表し、警報を発出しなければならない可能性がある。例えば、一時的に転がりまたは他の人または物にぶつかったことを表すことができる。
【0061】
∫F
*△t
= MVによって力積変化を得、そのうち、Fは作用力であり、Mは使用者の質量であり、Vは速度であり、△tは作用時間であり、结果F
*△tは力積であり、さらに力積の時間分析図、F作用力の時間分析図、p(moment)=mv
の時間分析図及びf=maを得ることができ、したがって、われわれはもう1回aを確認でき、且つV=V
0+atによって、われわれはさらにVを再確認できる。
【0062】
同様の理由により、関節位置の少なくとも2段角度センサーによっても、その関節の角速度を知ることができ、今回と次回の角速度の値及び時間差を利用して角加速度(α)を求めることができる。このような状況下で、もし角加速度または角速度の変異度が非常に小さければ、今回の角速度によって次回の関節運動の角速度を予測でき、且つL=R
*θ(Rは関節が所在する足またはアームの長さであり、θは変化角度である)によって、揺れ動き長さLを得ることができる。もし角速度及び角加速度が安定(即ち、変異度が低い)を維持すれば、揺れ動き長さLは予測できる。
【0063】
したがって、われわれは下記のものを得ることができる。
【0064】
【数1】
【0065】
∫w
*△t
=θ、したがって、われわれは角度が時間に対する分析図を得ることができる。
【0066】
エネルギー保守、1つのシステムの力学エネルギーEはこのシステム内における物体の位置エネルギーUと運動エネルギーKとの和
E=K+U、U=mgh(hは高さである)、K=1/2 mv
2、即ち、総エネルギーの変化(ΔEmec)はΔK(運動エネルギーの変化量)とΔU(位置エネルギーの変化量)を含み、1つの常数であり、したがって、われわれは日常生活において使用者高さの変化hを得ることができる。
【0067】
運動量保守の法則、pによって運動量を表す。
【0068】
【数2】
【0069】
1つの回転システムにおいて、力(F)とトルク(τ)、運動量(p)と角運動量(L)の関係は、システムの受けた合成外部トルク(τ)がゼロである時にシステムの角運動量(L)が変わらない状態を保つということを指す。
【0070】
【数3】
【0071】
右側のトルク(τ)がゼロである時に、角運動量が時間につれて変化しないことを知ることができる。人体の受けた外部トルクの和がゼロである時に、角運動量保守
L=r
*mv = 常数である。
【0072】
転がる人体の総運動エネルギーは質量中心移動運動エネルギーに、質量中心を回って回転する運動エネルギーを加算するものである。
【0073】
【数4】
【0074】
もし人が同時に回転と移動を有すれば、ワークの表示はW
= K(移動運動エネルギー) +
K
R(回転の運動エネルギー)と書かれることができる。
【0075】
【表2】
【0076】
【数5】
【0077】
剛体の総回転運動エネルギーは、剛体におけるすべての質点回転運動エネルギーの総和である。
式におけるIは慣性モーメント(回転慣性)と称される。
回転慣性保守の法則I1ω1=I2ω2
【実施例9】
【0078】
本発明は膝関節感知器が引っ張られる時間の長さを利用して坂登り、坂下りまたは階段登り、階段下りの傾斜度を推測し、近似値を取得することができる。傾斜度が急であれば急であるほど、腿は高く引き上げられ、膝関節が湾曲すればするほど、膝関節における感知器が引っ張られる時間が長く、もちろん、われわれはズボンに多段感知器、例えば、45度、60度、75度という三段を設置しても可能であり、膝関節がまっすぐである状態から湾曲しはじめ、最初の時に45度感知器のみに「1」を発生し、続いて45度及び60度感知器がともに「1」を発生し、もし75度感知器も「1」となったら、膝の湾曲角度がさらに大きく、即ち、傾斜度がさらに急になることを表す。
【実施例10】
【0079】
図27に示すのは足取り分析のフローであり、われわれは使用者が前進する時に足の踵も先に着地することを知ることができるが、もし地面が登り坂であれば、踵が着地する時間と、足先が着地する時間との差は短くなる。それに反して、もし下り坂であれば、足先最先端が先に着地し、下り坂の角度が大きければ、足先と足踵の受けた圧力の分布は相反し、即ち、圧力が足先に移り、これがハイヒールを履くことのようである。もしさらに上半身の姿勢変化を加えれば、
図28のように、Aは、使用者の姿勢が改変する時に、感応器も同時に反応し、且つ(身体における)多種が提供した情報によってオンまたはオフon/offの関係信号を受信することを表し、Bは、1つのデータベースを提供し、これによってオンまたはオフon/offの関係信号を比較し、これによって使用者の姿勢変化を判断することを表し、Cが提供するのは、使用者が同時に姿勢変化を行う3D立体情報であり、さらに精確に受測者の姿勢変化を探知でき、即ち、当時の人の姿勢状態を知ることができ、表2のようである。
【0080】
【表3】
【0081】
データベースにおける8ビット文字列は、右から左へ順次により右脇下、右肘、左脇下、左肘、右尻、右膝、左尻、左膝を表す。例えば、ハイヒールが着地する時に、親趾が最も早く着地し、且つ重心が足の前半に片寄る。
【0082】
使用者の履く靴が異なれば、足取り分析信号によって、使用者が目下履いている靴のデザインを知ることができる。例えば、ハイヒール、踵なし靴、スリッパ、運動靴、スケート靴。例えば、ハイヒールが着地する時に、親趾が最も早く着地し、且つ重心が足の前半に片寄る。以上で記述した大多数はデジタルスイッチ、引張力、圧力センサーによって得られ、例えば、1つの導電布を利用して身体との間に1つのコンデンサーを形成し、または上下2つの導電材料(例えば2つの導電布)が1つのコンデンサーを形成し、外力の作用下でコンデンサー変化を発生し、且つ単独で靴下に、または一部分が靴下に、一部分が靴または靴の敷皮にアナログスイッチ、引張力または圧力センサーを形成することができる。インダクター型センサーに至っては、例えば、PCT/CN2008/001520またはPCT/CN2008/001571に示すように、もし1つの磁性材料が靴下または靴面、靴の敷皮に設けられ、且つ靴下または靴面、靴の敷皮の、磁性材料に対向する位置の外に1つの導電材質、例えばコイルが巻かれれば、外力の作用下で、通電コイルの磁束が異なり、感応電動勢も異なるため、さらに動作によるエネルギーを得ることができる。
【0083】
以上で記述した実施例はすべてセンサーを使用することができ、一部分が靴下に、一部分が靴または靴の敷皮にあるが、アナログスイッチ、引張力または圧力センサーであることも可能である。例えば、コンデンサー型またはインダクター型スイッチ、引張力または圧力センサーである。また、センサーがすべて靴下にあると同時に、コンデンサー型またはインダクター型スイッチ、引張力または圧力センサーである。
【実施例11】
【0084】
靴下に1つの突起した導電材質a1を有し、対応的に靴または靴の敷皮に1つの穿孔d1を有し、穿孔の縁端または外囲a1に導電材質を有する。材質がインタラクトし、特にa1が磁性材質であり、穿孔d1の周囲が1つのコイルである時に、人が歩行する時に、1つの感応電流を生成し、且つ記憶することができる。以上の靴下における感知モジュールと靴または靴の敷皮における感知モジュールにおいて、プロセッサーとスイッチ、圧力または引張力感知器の間を伝送線を利用して接続する時に、伝送線が絶縁していない場合、その近傍にプロセッサーと接続する基準域を有し、伝送線が基準域と漏電現象を発生するか、例えば、布地が湿すぎ、または伝送線が基準域と接触してショートを発生する状況を試験することに用いられる。布地における回路の導線近傍にすべて探知漏電状態を探知するための基準域を有することができる限り、基準域自身も電極、加熱線またはアンテナとして使用することができる。以上の
図29、
図16、
図17及び
図18の靴下における感知モジュールと靴または靴の敷皮における感知モジュールの位置は互いに交換できる。
【実施例12】
【0085】
ステンレススチールファイバーまたは他の導電材質を伝送線とし、靴下または着物ズボンを電子回路基板とし、ステンレススチールファイバーとマイクロコントローラーの間、または靴下、着物、ズボンの間を服装における良く見られる押しボタンまたはスナップによって連接する。いまわれわれはベルクロをコネクターとして靴下とズボン、ズボンと衣服、または下着と上着の間の伝送線を接続する。最後に、ベルクロをコネクターとして紡績品、例えば、靴下、ズボン、着物、ベッドシート、椅子、靴とコントロールボックス(プロセッサーを内含する)の間もベルクロによって接続する。例えば、
図30に示すように、靴下におけるセンサーから1本のアース線及び1本の信号線がベルクロへと引き出される。且つズボンにも相応する1本のアース線及び1本の信号線を有し、且つベルクロを利用してセンサーの信号をズボンまで伝送し、即ち、靴下に1つのベルクロが設けられ、且つその上に少なくとも1本の伝送線、例えば、ステンレススチールファイバーまたは他の導電材質を有し、ズボンにも1つのベルクロが設けられ、且つその上にも1つの導電材質、例えば、ステンレススチールまたは銅を有するため、靴下とズボンにおけるベルクロが接続される時に、靴下とズボンの間の伝送線が接続され、この時に両者間の信号または電流が相通するようになり、したがって、ベルクロはコネクターとして使用できる。また、ベルクロと靴下または他の着物も1本のベルトによって連接され、こうすると、靴下とズボンの間の自由度を増加することができる。以上で記述したセンサーは生理信号、例えば、心臓拍動、呼吸または姿勢信号、例えば引張力または圧力感知器、またはスイッチ用ベルクロによって以上の信号を伝送し、最後に伝送電流であることも可能であり、例えば、加熱服または降温服TENS。同理由により、ズボンと着物、ベッドシートと着物の間に入れても可能である。
【0086】
以上の実施例の詳細な記述によって、上記で披露した実施例で本発明の範疇を制限することでなく、さらにはっきり本発明の特徴と主旨を描写することを希望する。それに反して、目的は各種の改変及び相等性を有する手配を本発明の出願しようとする特許範囲の範疇内にカバーできることを希望する。