(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の目的、技術的解決、及び利点をさらに明らかにするために、図面を参照して本発明の詳細をさらに後述する。
【0015】
本発明の実施形態は、ドキュメントファイルの良くない伝搬及び情報の不安全などの従来技術の欠点を考慮して、マイクロブログの社会的プラットフォーム上でドキュメントファイルを共有し、これにより、共有と閲覧を拡大する。
【0016】
さらに、本発明の実施形態において、ドキュメントファイルはSWFファイルに変換され、SWFファイルのフォーマットが変更される。プレーヤがこのようなSWFファイルの検索を要求すると、公開鍵がそのプレーヤに割り当てられ、公開鍵を持つプレーヤだけがSWFファイルを検索できる。SWFファイル全体は、逆変更された後にのみ再生可能になる。よって、ドキュメントの情報セキュリティが改善される。
【0017】
図1は、本発明の実施形態のマイクロブログベースのドキュメントファイルの共有方法のフローチャートである。
図1に示されるように、その方法は以下のステップを含む。
【0018】
ステップ101では、ドキュメントファイルをSWFファイルに変換する。ドキュメントファイルは多数の方法でSWFファイルに変換可能である。ドキュメントファイルは、具体的に、PDFファイル、DOCファイル、PPTファイル、XLSファイル、TXTファイルなどである。
【0019】
ドキュメントファイルのいくつかの特定の典型的なフォーマットが上述のようにリストアップされたけれども、当業者であれば、ドキュメントファイルのフォーマットが、これらのリストアップされた特定の形式に限定されず、マイクロソフトにより定義されている種々のドキュメントファイルのフォーマットにも限定されず、テキストの表示又は編集の機能を備えた任意のドキュメントフォーマットであることを理解できる。
【0020】
変換プロセスは、種々のタイプの既存のアプリケーションソフトウェアにより実行可能である。例えば、FLASH Paperソフトウェアがインストールされていれば、DOCファイルや他のファイルを直接そこにドラッグすることにより、SWFファイルを自動で生成することができる。
【0021】
本発明の実施形態において、ドキュメントファイルは直接SWFファイルに変換可能である。又は、最初にドキュメントファイルは中間フォーマットのファイルに変換されて、その後、その中間フォーマットのファイルがSWFファイルに変換されても良い。
【0022】
例えば、ドキュメントファイルがDOCファイル及びPPTファイルであれば、DOCファイル及びPPTファイルは、対応するフォーマットの変換機能により、それぞれSWFファイルに直接変換できる。代替の方法では、まず、DOCファイル及びPPTファイルを共にPDFファイルに変換し、それからPDFファイルのフォーマットをアプリケーションソフトウェアpdf2swfによりSWFファイルのフォーマットに変換しても良い。
【0023】
実施形態において、ドキュメントファイルのフォーマットを変換するサービスを、マルチスレッディングを利用して実行することにより、待機時間を減らすことができる。例えば、ドキュメントファイルは、N個のスレッドを利用して、SWFファイルに変換可能である。ここで、N=(X/10)>5?5:(X/10)、Xはドキュメントファイルのページ数を示す。
【0024】
各スレッドは、番号X
1,X
2・・・・X
nのドキュメントのページをそれぞれ変換する。ここで、X
1modN=0、X
2modN=1、・・・X
nmodN=N−1である。よって、変換速度は、多数の並列のスレッドにより、Nの倍数で改善されうる。
【0025】
実際のアプリケーションにおいて、ユーザは、最初に、マイクロブログ公開ボックス内でドキュメントファイルをクリックし、ローカルドキュメントファイルをマイクロブログのプラットフォームにアップロードすることを選択する。マイクロブログのプラットフォームは、ドキュメントファイルをSWFファイルに変換可能である。
【0026】
ユーザが、マイクロブログを公開することにより、ローカルドキュメントファイルをマイクロブログのプラットフォームにアップロードした後、マイクロブログのプラットフォームのデータベースはマイクロブログのテンポラリデータを格納し、ユーザによりアップロードされたドキュメントファイルのマッピング関係をマイクロブログのテンポラリデータにバインドする。
【0027】
好ましくは、マイクロブログのプラットフォームは、企業のマイクロブログのプラットフォームであり、企業はドキュメントファイルを伝搬して公開できる。
【0028】
図2は、本発明の実施形態におけるマイクロブログIDとドキュメントIDの概略の比較図である。
【0029】
図2に示されているように、例えば、マイクロブログデータテーブルのエントリのAttach_idフィールドの値は456であり、Attach_idフィールドはドキュメントデータテーブル内で456の値のIDフィールドを持つエントリに対応し、ドキュメントファイルへのパス(File_Path)を特定するのに成功する。
【0030】
ステップ102では、SWFファイルのフォーマットを複雑化する。
【0031】
ここで、オリジナルのSWFファイルのフォーマットは、アニメーションの設計ソフトウェアのFLASH専用のフォーマットである。これは、ベクターグラフとビットマップをサポートし、ウェブページの設計やアニメーションの制作などの分野に広く適用されるアニメーションファイルのフォーマットである。SWFファイルは、一般的に、FLASHファイルとも呼ばれる。SWFファイルは、Adobe FLASH Playerで、又はAdobe FLASH Playerのプラグインと共にインストールされるブラウザで、開くことができる。
【0032】
SWFファイルのヘッダは、以下のテーブル1に記載されているようなフォーマットを持つ。
テーブル1
【0033】
本発明の実施形態において、最初にSWFファイルのヘッダに対してXOR演算を実行し、それから疑似SWFヘッダとランダムな文字列をXOR演算が施されたSWFファイルのヘッダの前に付加することにより、SWFファイルのフォーマットが複雑化される。
【0034】
図5は、本発明の実施形態におけるSWFファイルのヘッダの構成の概略図である。
【0035】
図5から明らかなように、疑似SWFヘッダとランダムな文字列がSWFファイルのヘッダに挿入され、オリジナルのSWFヘッダの代わりに、SWFファイル全体を構成する。
【0036】
ステップ103では、フォーマットが複雑化されたSWFファイルがマイクロブログのプラットフォーム上に公開される。
【0037】
ステップ101とステップ102が実行された後、すなわち、ドキュメントファイルのフォーマットの変換とフォーマットの複雑化に成功した後、マイクロブログのプラットフォームは、バックグラウンドの変換の成功を示す信号を送信し、一時的なマイクブログのデータを正式なデータに更新し、正式なデータをマイクロブログのデータベースに書き込み、その後、マイクロブログを公開することによりフォーマットが複雑化されたSWFファイルを正式にアップロードし、オンラインプレビューの利用を促すメッセージをユーザに送信する。
【0038】
さらに、この方法において、ユーザはフォーマットが複雑化されたSWFファイルをマイクロブログのプラットフォーム上でダウンロードし、ブラウザのFLASHプレーヤを使用してSWFファイルを逆に変更し、逆に変更されたSWFファイルを再生する。
【0039】
さらに、マイクロブログのプラットフォームに公開鍵の割り当てを要求し、マイクロブログのプラットフォームから返送された公開鍵を受信し、秘密鍵と返送された公開鍵とから生成された鍵をマイクロブログのプラットフォームにまとめて送信し、鍵がマイクロブログのプラットフォームに認証された後、マイクロブログのプラットフォームからフォーマットが複雑化されたSWFファイルを受信することにより、ユーザはフォーマットが複雑化されたSWFファイルをマイクロブログのプラットフォーム上でダウンロードすることができる。
【0040】
特に、SWFファイルの逆変更は、疑似SWFヘッダを取り除き、ランダムな文字列の長さ分のランダムな文字列を取り除き、別のXOR演算を実行して、SWFファイルのオリジナルのヘッダを取得することを含む。
【0041】
このような一連のプロセスにより、FLASHプレーヤは各SWFファイルを処理して再生することができる。
【0042】
ステップ101で説明したドキュメントファイルのフォーマット変換は、マイクロブログのプラットフォームにより瞬時に実行可能である、又はマイクロブログのプラットフォーム上で実行される時間を調節することができる。
【0043】
マイクロブログのテンポラリデータの格納に成功すると、マイクロブログのプラットフォームは、フォーマットの変換要求を変換バックグラウンドサーバに送信し、変換バックグラウンドサーバは瞬時の変換サービスのプロセスを開始する。当然、変換バックグラウンドサーバは、所定時刻に作動する変換を検索して瞬時の変換が失敗したドキュメントを再度変換するタスクを選択的に実行し、予測できない要因(例えば、サービス要求のタイミングアウト、不安定なネットワーク、コードの異常)が原因で瞬時の変換が失敗する確率を取り除くことができる。
【0044】
ドキュメントファイルのステータスコードは予めセット可能である。例えば、ドキュメントファイルのステータスコード「2」は、フォーマット変換の成功を示す。ドキュメントファイルのステータスコード「1」は、フォーマット変換がされないことを示す。ドキュメントファイルのステータスコード「−1」は、フォーマット変換の失敗を示す。
【0045】
図3は、本発明の実施形態の瞬時のドキュメント変換のタスクのフローチャートである。
図3に示されているように、この方法はステップ301−305を含む。
【0046】
ステップ301では、ドキュメントファイルの変換ステータスが1にセットされる。
【0047】
ステップ302では、ドキュメントファイルのフォーマットが変換される。
【0048】
ステップ303では、ドキュメントファイルのフォーマット変換が成功したかどうかが判断される。成功していれば、ステップ304に進み、フローを終了する。成功していなければ、ステップ305に進み、フローを終了する。
【0049】
ステップ304では、ドキュメントファイルのステータスを2にマークする。
【0050】
ステップ305では、ドキュメントファイルのステータスを−1にマークする。
【0051】
図4は、本発明の実施形態における所定時刻に作動するドキュメント変換タスクのフローチャートである。
【0052】
所定時刻に作動するドキュメント変換タスクは、瞬時変換が失敗したドキュメントを再度変換して、変換が成功する確率を向上することができる。
【0053】
図4に示されるように、この方法はステップ401−405を含む。
【0054】
ステップ401では、変換が失敗したドキュメントを検索する。ここでは、−1のマークが付けられたステータスのドキュメントが検索される。
【0055】
ステップ402では、ドキュメント変換サービスがドキュメントについて実行される。
【0056】
ステップ403では、ドキュメントファイルのフォーマット変換が成功したかどうかが判断される。成功していれば、ステップ404に進み、フローを終了する。成功していなければ、ステップ405に進み、フローを終了する。
【0057】
ステップ404では、ドキュメントファイルのステータスを2にマークする。
【0058】
ステップ405では、ドキュメントファイルのステータスを−1にマークする。
【0059】
フォーマットが変換され且つフォーマットが複雑化されたSWFファイルがマイクロブログのプラットフォームにアップロードされると、ユーザはドキュメントファイルをダウンロードして表示することが可能になる。
【0060】
マイクロブログのドキュメントのオンライン閲覧は、FLASHプレーヤを利用して実行される必要がある。FLASHプレーヤは、構文解析に成功して、その結果オンライン閲覧をするために、SWFファイルを要求し、SWFファイルをダウンロードし、SWFファイルをオリジナルのファイルに逆変更する必要がある。
【0061】
本発明の実施形態において、ドキュメントファイルの情報セキュリティを強化するために、ドキュメントファイルは、好ましくは、ハンドシェイクのようなプロトコルで且つワンタイムキーを割り当てることにより、ダウンロードされて表示される。
【0062】
図6は、本発明の実施形態における鍵の割り当ての概略のフローチャートである。
図6に示されるように、この方法はステップ601−604を含む。
【0063】
ステップ601において、プレーヤは、ドキュメントファイルのダウンロードの要求をマイクロブログのプラットフォームに送信して、ダウンロードするドキュメントファイルを要求し、割り当てられる公開鍵を要求する。
【0064】
ステップ602において、マイクロブログのプラットフォームは公開鍵をプレーヤに返送する。
【0065】
ステップ603において、プレーヤは公開鍵及びプレーヤ自身が格納している秘密鍵から鍵を生成し、その鍵を認証のためにマイクロブログのプラットフォームに送信する。
【0066】
ステップ604において、マイクロブログのプラットフォームは鍵を認証し、SWFファイルをプレーヤに送信し、鍵を無効にする。
【0067】
SWFファイルをダウンロードした後、プレーヤはさらにSWFファイルを逆に変更し、逆に変更されたSWFファイルを再生する。逆変更の手順は、疑似ヘッダを取り除き、ランダムな文字列長さ分のランダムな文字列を取り除き、他のXOR演算を実行して、SWFファイルの真のヘッダを取得すること等を含む。ここで、PPTフォーマットのドキュメントファイルをISPING技術に基づくSWFフォーマットにさらに変換すると、アニメーションの再生の効果を得ることができる。
【0068】
上述の詳細な説明に基づいて、本発明の実施形態はさらにドキュメントファイルの共有装置を提供する。
【0069】
図7は、本発明の実施形態におけるマイクロブログベースのドキュメントファイルの共有装置の概略の構成図である。
【0070】
図7に示されるように、共有装置は、フォーマット変換部701、フォーマット複雑化部702、及びファイル公開部703を備える。
【0071】
フォーマット変換部701は、ドキュメントファイルをSWFファイルに変換するように構成される。
【0072】
フォーマット複雑化部702は、SWFファイルのフォーマットを複雑化するように構成される。
【0073】
ファイル公開部703は、フォーマットが複雑化されたSWFファイルをマイクロブログのプラットフォーム上に公開するように構成される。
【0074】
実施形態において、フォーマット複雑化部702は、SWFファイルのヘッダに対してXOR演算を実行し、疑似SWFヘッダとランダムな文字列をXOR演算が施されたSWFファイルのヘッダの前に付加するように構成される。
【0075】
さらに、フォーマット変換部701は、N個のスレッドを利用して、ドキュメントファイルをSWFファイルに変換するように構成される。ここで、N=(X/10)>5?5:(X/10)であり、Xはドキュメントファイルのページ数を示す。
【0076】
好ましくは、共有装置は、ファイルダウンロード部704をさらに備える。
【0077】
ファイルダウンロード部704は、フォーマットが複雑化されたSWFファイルをマイクロブログのプラットフォーム上でダウンロードし、SWFファイルを逆に変更し、逆に変更されたSWFファイルを再生するように構成される。
【0078】
実施形態において、ファイルダウンロード部704は、マイクロブログのプラットフォームにより割り当てられる公開鍵を要求し、マイクロブログのプラットフォームから返送される公開鍵を受信し、秘密鍵と返送された公開鍵とをまとめて生成された鍵をマイクロブログのプラットフォームに送信し、鍵がマイクロブログのプラットフォームに認証された後、マイクロブログのプラットフォームからフォーマットが複雑化されたSWFファイルを受信するように構成される。
【0079】
ドキュメントファイルは、具体的に、PDFファイル、DOCファイル、PPTファイル、XLSファイル、及びTXTファイルなどである。
【0080】
ドキュメントファイルのいくつかの特定の典型的なフォーマットが上述のようにリストアップされたけれども、当業者であれば、ドキュメントファイルのフォーマットが、これらのリストアップされた特定の形式に限定されず、マイクロソフトにより定義されている種々のドキュメントファイルのフォーマットにも限定されず、テキストの表示又は編集の機能を備えた任意のドキュメントフォーマットであることを理解できる。
【0081】
本発明の実施形態は、指令を格納するメモリと、そのメモリに接続されたプロセッサとを含む、マイクロブログベースのドキュメントファイルの共有装置をさらに提供する。プロセッサは、メモリに格納されている指令を実行して、上述した種々の実施形態のマイクロブログベースのドキュメントファイルの共有方法を実施するように構成される。さらに、本発明の実施形態は、一連の指令が格納された、機械が読み取り可能な媒体をさらに提供し、一連の指令が実行されることにより、機械が上述した種々の実施形態のマイクロブログベースのドキュメントファイルの共有方法を実行することを可能にする。
【0082】
上述の技術解決から明らかなように、本発明の実施形態では、最初にドキュメントファイルがSWFファイルに変換され、その後、SWFファイルのフォーマットが複雑化され、次に、フォーマットが複雑化されたSWFファイルがマイクロブログのプラットフォーム上に公開される。明らかであるように、本発明の実施形態のアプリケーションを使用することにより、情報の伝搬と閲覧が拡大し、ドキュメントの伝搬がマイクロブログ技術を利用した共有により向上される。さらに、SWFファイルのフォーマットを複雑化することにより、オリジナルのドキュメントファイルのデータがリンクにより直接検索される可能性を回避し、その結果、ドキュメントの情報セキュリティが強化される。
【0083】
上述した説明は、本発明の好ましい実施形態を単に例示したものであり、本発明の範囲を制限しようとするものではない。本発明の精神から逸脱することなく本発明に対して行われる、任意の変形、等価なものへの置換、及び適応などが本発明の範囲内に含まれるものとする。