【文献】
川喜田 聖,クラウド時代の次世代データセンター,FUJITSU,日本,富士通株式会社,2010年 5月10日,VOL.61 NO.3,pp.266−271
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが入退館申請を行うためのユーザ端末と、前記ユーザが簡易な入退館申請を行うための携帯端末と、担当者あるいは前記担当者よりも承認権限の高い管理者によって前記入退館申請の承認を行うための承認用端末と、がネットワークを介して、前記入退館申請に関わる情報を記憶管理する入退館装置に接続された入退館システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザが、入退館申請を行うための申請情報を入力するためのユーザ端末入力手段と、
前記ユーザ端末入力手段によって入力された申請情報を前記入退館装置へ送信するユーザ端末送信手段と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記ユーザが、入退館申請を行うための簡易な申請情報を入力するための携帯端末入力手段と、
前記携帯端末入力手段によって入力された簡易な申請情報を前記入退館装置へ送信する携帯端末送信手段と、
を備え、
前記入退館装置は、
前記ユーザ端末送信手段から送信された申請情報を受信する第1の入退館装置受信手段と、
前記携帯端末送信手段から送信された簡易な申請情報を受信する第2の入退館装置受信手段と、
前記第1の入退館装置受信手段あるいは前記第2の入退館装置受信手段によって受信した申請情報あるいは簡易な申請情報を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記承認用端末は、
前記ユーザが、前記ユーザ端末入力手段によって申請情報を用いて入退館申請を行った場合、前記担当者によって前記記憶手段に記憶された申請情報を承認し、前記ユーザが、前記携帯端末入力手段によって簡易な申請情報を用いて入退館申請を行った場合、前記管理者によって前記記憶手段に記憶された簡易な申請情報を承認する承認手段を備えたことを特徴とする入退館システム。
ユーザが入退館申請を行うためのユーザ端末、前記ユーザが簡易な入退館申請を行うための携帯端末、及び担当者及び前記担当者より承認権限の高い管理者が入退館申請の承認を行うための承認用端末と、ネットワークを介して接続された入退館装置であって、
前記ユーザ端末において行われた入退館申請に関する入退館申請情報を受信する入退館申請情報受信手段と、
前記携帯端末に於いて行われた簡易な入退館申請に関する簡易入退館申請情報を受信する簡易入退館申請情報受信手段と、
前記入退館申請情報受信手段によって入退館申請情報を受信した場合、前記担当者の承認を受付けることで、前記入退館申請を承認し、前記簡易入退館申請情報受信手段によって簡易な入退館申請を受付けた場合、前記管理者の承認を受付けることで、前記簡易な入退館申請を承認する入退館承認手段と、
を備えたことを特徴とする入退館装置。
ユーザが入退館申請を行うためのユーザ端末と、前記ユーザが簡易な入退館申請を行うための携帯端末と、担当者及び前記担当者よりも承認権限の高い管理者が前記入退館申請を承認するための承認用端末と、ネットワークを介して、入退館申請に関わる情報を記憶管理する入退館装置に接続された入退館システムの制御方法であって、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザが、入退館申請を行うための申請情報を入力するためのユーザ端末入力ステップ、
前記ユーザ端末入力ステップによって入力された申請情報を前記入退館装置へ送信するユーザ端末送信ステップ、
前記携帯端末は、
前記ユーザが、入退館申請を行うための簡易な申請情報を入力するための携帯端末入力ステップ、
前記携帯端末入力ステップによって入力された簡易な申請情報を前記入退館装置へ送信する携帯端末送信ステップ、
を含み、
前記入退館装置は、
前記ユーザ端末送信ステップから送信された申請情報を受信する第1の入退館装置受信ステップ、
前記携帯端末送信ステップから送信された簡易な申請情報を受信する第2の入退館装置受信ステップ、
前記第1の入退館装置受信ステップ及び前記第2の入退館装置受信ステップによって受信した申請情報及び簡易な申請情報を記憶する記憶ステップ、
を含み、
前記承認用端末は、
前記ユーザが、前記ユーザ端末入力ステップによって申請情報を用いて入退館申請を行った場合、前記担当者によって前記記憶ステップにおいて記憶された申請情報を承認し、前記ユーザが、前記携帯端末入力ステップによって簡易な申請情報を用いて入退館申請を行った場合、前記管理者によって前記記憶ステップにおいて記憶された簡易な申請情報を承認する承認ステップを含むことを特徴とする入退館システムの制御方法。
ユーザが入退館申請を行うためのユーザ端末と、前記ユーザが簡易な入退館申請を行うための携帯端末と、担当者及び前記担当者よりも権限の高い管理者が前記入退館申請を承認するための承認用端末と、ネットワークを介して、入退館申請に関わる情報を記憶管理する入退館装置に接続された入退館システムにおいて読取実行可能なプログラムであって、
前記ユーザ端末を、
前記ユーザが、入退館申請を行うための申請情報を入力するためのユーザ端末入力手段と、
前記ユーザ端末入力手段によって入力された申請情報を前記入退館装置へ送信するユーザ端末送信手段と、
して機能させ、
前記携帯端末を、
前記ユーザが、入退館申請を行うための簡易な申請情報を入力するための携帯端末入力手段と、
前記携帯端末入力手段によって入力された簡易な申請情報を前記入退館装置へ送信する携帯端末送信手段と、
して機能させ、
前記入退館装置を、
前記ユーザ端末送信手段から送信された申請情報を受信する第1の入退館装置受信手段と、
前記携帯端末送信手段から送信された簡易な申請情報を受信する第2の入退館装置受信手段と、
前記第1の入退館装置受信手段及び前記第2の入退館装置受信手段によって受信した申請情報及び簡易な申請情報を記憶する記憶手段と、
して機能させ、
前記承認用端末を、
前記ユーザが、前記ユーザ端末入力手段によって申請情報を用いて入退館申請を行った場合、前記担当者によって前記記憶手段に記憶された申請情報を承認し、前記ユーザが、前記携帯端末入力手段によって簡易な申請情報を用いて入退館申請を行った場合、前記管理者によって前記記憶手段に記憶された簡易な申請情報を承認する承認手段として機能させることを特徴とするプログラム。
ユーザが入退館申請を行うためのユーザ端末、前記ユーザが簡易な入退館申請を行うための携帯端末、及び担当者及び前記担当者より承認権限の高い管理者が入退館申請の承認を行うための承認用端末と、ネットワークを介して接続された入退館装置の制御方法であって、
前記入退館装置は、
前記ユーザ端末において行われた入退館申請に関する入退館申請情報を受信する入退館申請情報受信ステップ、
前記携帯端末に於いて行われた簡易な入退館申請に関する簡易入退館申請情報を受信する簡易入退館申請情報受信ステップ、
前記入退館申請情報受信ステップによって入退館申請情報を受信した場合、前記担当者の承認を受付けることで、前記入退館申請を承認し、前記簡易入退館申請情報受信ステップによって簡易な入退館申請を受付けた場合、前記管理者の承認を受付けることで、前記簡易な入退館申請を承認する入退館承認ステップ、
を含むことを特徴とする入退館装置の制御方法。
ユーザが入退館申請を行うためのユーザ端末、前記ユーザが簡易な入退館申請を行うための携帯端末、及び担当者及び前記担当者より承認権限の高い管理者が入退館申請の承認を行うための承認用端末と、ネットワークを介して接続された入退館装置において読取実行可能なプログラムであって、
前記入退館装置を、
前記ユーザ端末において行われた入退館申請に関する入退館申請情報を受信する入退館申請情報受信手段と、
前記携帯端末に於いて行われた簡易な入退館申請に関する簡易入退館申請情報を受信する簡易入退館申請情報受信手段と、
前記入退館申請情報受信手段によって入退館申請情報を受信した場合、前記担当者の承
認を受付けることで、前記入退館申請を承認し、前記簡易入退館申請情報受信手段によって簡易な入退館申請を受付けた場合、前記管理者の承認を受付けることで、前記簡易な入退館申請を承認する入退館承認手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る入退館システムにおけるシステム構成の一例を示す図である。尚、
図1に示す各種端末の構成は一例であり、目的や用途に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0023】
図1に示すように、本実施形態に係る入退館システム100には、データセンター(以下、DC)への入退館申請を行うユーザが利用するユーザ端末101、ユーザが入退館申請を行うに当たり、ユーザの上長等にあたるユーザ管理者が、ユーザからの入退館申請を承認する際に利用するユーザ管理者端末102、更に、緊急時において、ユーザが入退館申請を行う際に利用可能な携帯端末103、を含む構成を備えており、これらの各種端末は、データセンターと広域ネットワーク104を介して接続されている。
【0024】
DCでは、ユーザからの入退館申請の内容を確認するDC担当者が利用するDC担当者端末105、DC担当者よりも承認権限の高いDC管理者が用い、ユーザからの入退館申請の内容を承認するためのDC管理者端末106、ユーザからの入退館申請から承認あるいは否認を行うまでの経過情報、ユーザに関するユーザ情報、DC担当者に関するDC担当者情報、DC管理者に関するDC管理者情報等を記憶管理する入退館装置107が備えられており、其々の機器は、ローカルエリアネットワーク(LAN)108を介して相互に通信可能に接続されている。
【0025】
次に、
図1に示す入退館装置107の各種端末のハードウェア構成について、
図2を用いて説明する。尚、ユーザ端末101、ユーザ管理者端末102、DC担当者端末105、及びDC管理者端末106についても同様な構成を備えるため説明は省略する。
【0026】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各端末装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0027】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0028】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボードや不図示のマウス等のポインティングデバイスを示す入力部209からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)等の表示部210への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0029】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピーディスク(登録商標 FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0030】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0031】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、表示部210上での表示を可能としている。また、CPU201は、表示部210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0032】
本発明を実現するための入退館申請に係る各処理を実行するためのプログラム等は、外部メモリ211に記憶されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行される。更に、その実行結果(例えば画面等)が、表示部210へ表示される。
【0033】
本発明の入退館申請に係る各処理を実行する際に用いる定義情報及び各種情報テーブルについても、外部メモリ211に記憶されている。これらについての詳細な説明は、後述する。
【0034】
次に、
図1に示す携帯端末103のハードウェア構成について、
図3を用いて説明する。
【0035】
携帯端末103は、マイク301、音声処理部302、データ変換部303、CPU304、記憶部305、送受信部306、表示出力部307、キー操作部308、アンテナ309、スピーカ310、及びセンサー311を含んで構成される。
【0036】
ユーザが所持している携帯端末を用いて、相手方が所持している携帯端末へ音声を送信する経路としては、ユーザによって言葉等の発せられた音声をマイク301から取得して、音声処理部302にて音声を音声信号として変換した後、音声処理部302は、音声信号をデータ変換部303へ出力する。
【0037】
データ変換部303は、入力された音声信号を音声データへ変換して、CPU304へ出力する。
【0038】
CPU304は、入力された音声データを送受信部306へ出力する。そして、送受信部306は、入力された音声データを音声信号に変換後、アンテナ309へ出力することで、相手方が所持している携帯端末との通話が行われる。
【0039】
一方、相手方が所持している携帯端末から、ユーザが所持している携帯端末において音声を受信する経路としては、アンテナ309が、相手方が所持している携帯端末から送信された音声信号を受信し、受信した音声信号を送受信部306へ出力する。
【0040】
送受信部306は、入力された音声信号を音声データへ変換して、CPU304へ出力し、CPU304は、音声データをデータ変換部303へ出力し、データ変換部303は、入力された音声データを音声信号に変換する。
【0041】
そして、データ変換部303は、音声信号を音声処理部302に出力し、音声処理部302は、入力された音声信号をスピーカ310へ出力し、スピーカ310は、入力された音声信号を出力することで、相手方の携帯端末からの音声を受け取ることが可能となる。
【0042】
表示出力部307は、CPU304が記憶部305に記憶されたプログラムを実行する結果として表示出力する機能を備えており、本実施形態では、緊急時の入退館申請を行う画面等が表示される。
【0043】
この表示出力部307に表示出力された画面等に対して、キー操作部308を介して入力がなされると行われると、CPU304は、キー操作の内容に応じて(例えば、その画面等に対する位置等を検知して)、該当するプログラムを実行する。尚、キー操作部308としては、ハードウェアキーボードやソフトウェアキーボード等が例としてあげられる。
【0044】
次に、
図4及び
図5に示すフローチャートを用いて通常の入退館申請に関する処理内容を説明する。この通常の入退館申請とは、入退館日の前、例えば、1か月前に入退館申請を行うような申請を示す。
【0045】
ステップS100では、ログイン画面(不図示)よりログイン指示を検知すると、入力されたユーザIDを含むユーザ情報を取得して、
図23に示す顧客テーブルを参照し、取得したユーザ情報が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合は、ステップS100へ処理を進め、存在すると判定しない場合は、本システムの利用権限がない旨を表示部210へ通知して、本処理を終了する。
【0046】
ステップS101では、ユーザ端末101は、
図10に示す入退館申請画面400を表示部210へ表示する。
【0047】
入退館申請画面400は、入館予定日時、退館予定日時、ユーザの上長へ申請内容を確認した後、データセンターのDC担当者に申請を依頼する際に、当該上長を選択するための承認者欄、入館をする目的等の入退館を行う上での基本情報を入力するための入退館基本情報401を備えている。
【0048】
また、入退館申請画面400は、前述の基本情報に対して2次的な情報を入力するための入退館2次情報402を備えており、入退館2次情報402は、入館予定者、駐車場利用、工事等に関する申請情報を入力することが可能であり、これらは、前記の記載順に、入館予定者403のタブ、駐車場利用申請404のタブ、工事申請405のタブの記載順に対応しており、ユーザは、各タブの何れか1つを、入力部209を介して選択することで、各2次情報を入力することが可能となる。
【0049】
図10に示す入退館申請画面400における入退館2次情報402は、入館予定者403のタブが押下されたことを示しており、入退館予定者に関する、会社名、所属する部署名、氏名、入退館予定者が所有しているDCへ入退館を行うためのセキュリティーカードに関する番号、入退館を希望するコンピュータ室や事務室や会議室を含む構成を備えている。
【0050】
基本的に画面の各項目は、ユーザが入力部209を介して入力を行うことを可能としており、入退館を希望する各室については、チェックボックスの機能によって選択することが可能である。
【0051】
また、各入退館所定者が、自分が所有するPC等の機器をDCへ持込、持出するにも申請を行わせることで、会社として認めていない(セキュリティーが脆弱なもの)PCの持込、このようなPCを用いた機密情報の持ち帰り、他人のPCの持出等の行為を抑止することも可能である。
【0052】
このような申請を行うには、ユーザは、入退館申請画面400に備えられた情報機器持出持込ボタン406を、入力部209を介して押下すると、
図11に示す入退館申請(情報機器持込持出)画面500が表示部210に表示される。
【0053】
入退館申請(情報機器持込持出)画面500は、持込、持出を行いたい情報機器に関する情報を入力するための情報機器持込持出情報501を備えており、情報機器持込持出情報501は、情報機器の種類を示す区分、情報機器のメーカ名、情報機器の製品名(型番)、持込、持出を行う予定日、情報機器を持出時に選択するための持出欄、情報機器を持込時に選択するための持込欄、持出、持込を行う情報機器の数、情報機器に対してウィルス対策を行っている場合に選択を行うための欄等を備えている。
【0054】
入退館申請(情報機器持込持出)画面500は、ユーザが、情報機器持込持出情報501を1レコード入力した後、新たにレコードを追加入力するための追加ボタン502を備えており、一方、ユーザが、情報機器持込持出情報501のレコードを削除する場合、削除対象とするレコードに対応する削除ボタン503を押下することでレコードの削除を行うことも可能である。
【0055】
ユーザが、情報機器持込持出情報501の入力を終えると、確定ボタン504を押下することで、持込、持出を行う情報機器を特定することが可能となる。確定ボタン504を押下すると、
図10に示す入退館申請画面400に戻る。
【0056】
図10に示す入退館申請画面400の駐車場利用申請404のタブを押下すると、
図12に示す入退館申請画面400が表示される。
【0057】
図12に示す入退館申請画面400の入退館2次情報402には、車が入場する予定日を示す入場予定日、入場予定時間、出場予定日、出場予定時間、運転手の会社名、運転手に氏名、車のナンバー等の駐車場利用情報が入力され、この駐車場利用情報を申請させることで、DCに備えられた駐車場への不審人物の入場を抑止することが可能である。ユーザは、これらの情報を入力した後、入力部209を介して、登録ボタン407を押下すると
図10に示す入退館申請画面400に遷移する。
【0058】
また、
図10に示す入退館申請画面400の工事申請405のタブを押下すると、
図13に示す入退館申請画面400が表示される。
【0059】
図13に示す入退館申請画面400の入退館2次情報402には(詳細な項目については省略)、DC内で工事を行う責任者に関する情報、緊急時の連絡先、工事を行う会社、工事内容を識別する区分、工事を行う期間、工事を行う場所、工事の詳細内容等の工事情報が入力され、この工事情報を申請させることで、DC内における工事時に発生するリスクを事前に把握し易くすることが可能となる。ユーザは、これらの情報を入力した後、入力部209を介して、登録ボタン408を押下すると
図10に示す入退館申請画面400に遷移する。
【0060】
このように、入退館申請を行うに当たり、入退館基本情報401にとどまらず、入退館2次情報402に対しても、かなり多くの情報をユーザに入力させて、入退館申請を行うため、入力にかかる作業負荷は、避けられないものとなる。
【0061】
特にセキュリティー精度の高い設備であればある程、ユーザの行動に関して厳重な管理を行う必要性が増し、そのためにも、入退館を行う事前に、入退館時の行動内容をより詳細に把握しなければならない。従って、入退館の申請時には、より多くの情報をユーザから提供してもらう必要がある。
【0062】
ユーザは、このように数多くの入退館基本情報401や入退館2次情報402を含む入退館申請情報を入力した後、入力部209を介して、申請ボタン409を押下すると申請がなされる。
【0063】
ステップS102では、ユーザ端末101は、入退館申請がなされたか否かを判定し、入退館申請がなされたと判定した場合、つまり、入退館申請画面400の申請ボタンが押下されたと判定した場合、ステップS103へ処理を進める。
【0064】
ステップS103では、ユーザ端末101は、入退館申請画面400に入力された入退館申請情報を入退館装置107へ送信し、ステップS104では、入退館装置107は、ステップS103においてユーザ端末101から送信された入退館申請情報を受信する。
【0065】
ステップS105では、入退館装置107は、ステップS104において受信した入退館申請情報を
図23に示す入退館テーブルへ登録する。
【0066】
入退館テーブルは、入退館申請情報を一意に識別する申請ID、申請を行ったユーザがDC利用の契約を行った際に発行される契約管理番号、ユーザが所属する会社名、契約の名称、入退館申請情報の種別IDを示す入退館申請区分ID、入退館の申請を行った日時、入館予定日時を示す入館日時、退館予定日時を示す退館日時、入館目的、ユーザが所属する部署名、ユーザを一意に識別するためのユーザID、ユーザの氏名を示すユーザ名、ユーザ管理者、ユーザ管理者に入退館申請への承認の必要とする場合、承認者の情報を登録するためのユーザ管理者承認要否、DC担当者、DC管理者、セキュリティーカード番号、入室を希望する場所を示す入室エリアID、入退館申請情報が承認されるまでの処理経過を示すステータスを含む構成を備えており、本来であれば、入退館申請画面400で入力される全ての情報を備える必要もあるが、本発明の実施形態では、説明を簡易明確化する意味でも項目を絞り込んで説明する。
【0067】
これらの情報は、
図23に示す顧客テーブルに記憶されたデータを基にも作成され、入退館申請情報に含まれるユーザIDと顧客テーブルのユーザIDとを紐付けて、顧客テーブルを構成する項目と同一の入退館テーブルの項目にデータを登録する。
【0068】
顧客テーブルに存在しないような入退館申請区分ID、申請日時、入館日時、退館日時、入館目的、入室エリアID、及びステータスについては、入退館申請画面400を用いて、入力されたものであるか、あるいは、入退館装置107で、任意に発行された情報を登録している。
【0069】
入退館申請区分IDは、入退館申請情報の種別IDを示しているが、具体的には、通常入退館申請、緊急入退館申請、現地入退館申請、事後入退館申請等を示す種別IDが存在し、本ステップで登録するのは、通常入退館申請情報を登録する。
【0070】
また、ステータスは、入退館申請区分IDに応じて決定され、入退館申請区分IDが、通常入退館申請及び事後入退館申請を示す場合は、ユーザ管理者承認待ち、、ユーザ管理者否認、DC担当者承認待ち、DC担当者承認、DC担当者否認、入退館申請区分IDが、緊急入退館申請の場合は、DC担当者承認待ち、DC担当者否認、DC管理者承認待ち、DC管理者承認、DC管理者否認等のステータスを有している。
【0071】
本発明では、通常入退館申請及び事後入退館申請時には、数多くの入退館申請情報を入力させて、承認を行うが、この場合、ユーザ管理者(ユーザが任意に承認者として選択可能)、DC担当者によって承認を貰うと共に、DC管理者は、DC担当者によって承認された入退館申請情報を、自身のスケジュール等に合わせて、適宜、確認をするため、このようなステータスを備えている。尚、緊急入退館申時については、後述する。
【0072】
尚、本ステップでは、入退館申請区分IDは、通常入退館申請を示す種別IDを登録し、ステータスとして、ユーザ管理者承認待ちを登録する。
【0073】
ステップS106では、入退館装置107では、ユーザ側での承認が必要であるか否かを判定し、承認が必要であると判定した場合は、ステップS108へ処理を進め、承認が必要であると判定しない場合、ステップS119へ処理を進める。
【0074】
本ステップにおける判定方法は、
図10に示す入退館申請画面400のユーザの上長等を入力可能な承認者欄に、承認者の情報が含まれる場合、つまり入退館テーブルのユーザ管理者要否に承認者の情報が登録されている場合、承認が必要と判定され、承認者の情報が登録されていると判定しない場合、承認が必要と判定しない。尚、承認が必要と判定しない場合は、入退館テーブルのステータスをDC担当者承認待ちとして登録する。
【0075】
ステップS107では、入退館装置107は、ユーザ管理者に対して、入退館申請情報に対する承認依頼メールを送信するために、入退申請情報に含まれるユーザIDに一致する顧客テーブルのユーザIDに対応するユーザ管理者用メールアドレス宛に承認依頼メールを送信し、ステップS108では、ユーザ管理者端末102は、ステップS107において送信された承認依頼メールを受信する。
【0076】
ステップS109では、ユーザ管理者端末102では、表示部210に、
図14に示すユーザ管理者に割り当てられた入退館申請情報を表示するための入退館申請一覧画面600を表示し、この画面を表示しているユーザ管理者に対して依頼されているユーザからの入退館申請情報を一覧表示する。
【0077】
つまり、入退館申請一覧画面600を表示する前に、ユーザ管理者が、例えばユーザID等のログイン情報をログイン画面(不図示)にて入力し、このログイン情報と入退館テーブルのユーザ管理者に一致する入退館申請情報を入退館装置107から取得する。
【0078】
また、入退館申請一覧画面600は、入退館申請情報を検索するために、ユーザID、ユーザ名、契約管理番号、会社名、入退館申請区分を示す申請区分、入退館申請情報が承認されるまでの処理経過を示すステータスを含む検索条件を入力可能な項目を備えている。
【0079】
これらの項目の何れか1項目に対して、ユーザ管理者が入力部209を介して入力を行った後、検索ボタン602を押下すると、この検索条件に一致する入退館テーブルの入退館申請情報を取得して、入退館申請情報一覧表示領域603へ表示する。
【0080】
ステップS110では、ユーザ管理者端末102では、入退館申請一覧画面600の入退館申請情報一覧表示領域603に対して、入力部209を介して、レコードが選択されると、選択されたレコードに関する入退館申請情報を
図15に示す入退館申請詳細画面700に表示する。
【0081】
図15に示す入退館申請詳細画面700には、ユーザが申請した入退館申請情報を表示するためのユーザ申請情報701、入退館申請情報の申請日時や各管理担当者が承認を行った日時等を表示するための申請状況702、ユーザ管理者がこれらの情報を確認し、承認を行う際に押下するための承認ボタン703、否認するための否認ボタン704を備えている。
【0082】
ユーザ管理者は、入退館申請詳細画面700に表示されたこれらの情報を確認し、入退館申請情報を承認する場合、承認ボタン703を押下し、否認する場合、否認ボタン704を押下する。
【0083】
ステップS111では、ユーザ管理者端末102は、入退館申請情報が承認されたか、あるいは否認されたかを判定し、承認されたと判定した場合、つまり、承認ボタン703が入力部209を介して押下されたと判定した場合、ステップS116へ処理を進め、否認ボタン704が押下されたと判定した場合、ステップS112へ処理を進める。
【0084】
ステップS112では、ユーザ管理者端末102は、申請IDを含む入退館申請情報が否認されたことを示す否認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS113では、入退館装置107では、ステップS112で送信された否認情報を受信する。
【0085】
ステップS114では、入退館装置107は、ステップS113において受信した否認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスをユーザ管理者否認として登録する。
【0086】
ステップS115では、入退館装置107は、否認メールを、申請を行ったユーザへ送信するために、ステップS114で用いた申請IDを備えた入退館情報のユーザIDに対応する顧客テーブルのメールアドレス宛に入退館申請が否認されたことをメール通知する。
【0087】
ステップS116では、ユーザ管理者端末102では、申請IDを含む承認示す承認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS117では、入退館装置107では、ステップS116において送信された承認情報を受信する。
【0088】
ステップS118では、入退館装置107では、ステップS117において受信した承認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスを、DC担当者承認待ちとして登録する。
【0089】
ステップS119では、入退館装置107は、承認依頼メールを、申請を行ったユーザのDC担当者へ送信するために、ステップS118で用いた申請IDを備えた入退館申請情報のユーザIDに対応する顧客テーブルのDC担当者用メールアドレス宛に入退館申請の承認依頼メールを送信する。
【0090】
ステップS120では、DC担当者端末105は、ステップS119において送信された承認依頼メールを受信し、ステップS121では、DC担当者端末105は、表示部210に、
図16に示すDC担当者に割り当てられた入退館申請情報を表示するための入退館申請一覧画面800を表示し、この画面を表示しているDC担当者に対して依頼されているユーザからの入退館申請情報を一覧表示する。
【0091】
つまり、入退館申請一覧画面800を表示する前に、DC担当者が、例えばユーザID等のログイン情報をログイン画面(不図示)にて入力し、このログイン情報と入退館テーブルのDC担当者に一致する入退館申請情報を入退館装置107から取得する。
【0092】
また、入退館申請一覧画面800は、入退館申請情報を検索するために、ユーザID、ユーザ名、契約管理番号、会社名、入退館申請区分を示す申請区分、入退館申請情報が承認されるまでの処理経過を示すステータスを含む検索条件を入力可能な項目を備えている。
【0093】
これらの項目の何れか1項目に対して、DC担当者が入力部209を介して入力を行った後、検索ボタン802を押下すると、この検索条件に一致する入退館テーブルの入退館申請情報を取得して、入退館申請情報一覧表示領域803へ表示する。機能としては、
図14に示す入退館申請一覧画面600と同一である。
【0094】
ステップS122では、DC担当者端末105では、入退館申請一覧画面800の入退館申請情報一覧表示領域803に対して、入力部209を介して、レコードが選択されると、選択されたレコードに関する入退館申請情報を
図17に示す入退館申請詳細画面900に表示する。
【0095】
図17に示す入退館申請詳細画面900には、ユーザが申請した入退館申請情報を表示するためのユーザ申請情報901、入退館申請情報の申請日時や各管理担当者が承認を行った日時等を表示するための申請状況902、DC担当者がこれらの情報を確認し、承認を行う際に押下するための承認ボタン903、否認するための否認ボタン904を備えている。機能としては、
図15に示す入退館申請詳細画面700と同一である。
【0096】
DC担当者は、入退館申請詳細画面900に表示されたこれらの情報を確認し、入退館申請情報を承認する場合、承認ボタン903を押下し、否認する場合、否認ボタン904を押下する。
【0097】
ステップS123では、DC担当者端末105は、入退館申請情報が承認されたか、あるいは否認されたかを判定し、承認されたと判定した場合、つまり、承認ボタン903が入力部209を介して押下されたと判定した場合、ステップS129へ処理を進め、否認ボタン904が押下されたと判定した場合、ステップS124へ処理を進める。
【0098】
ステップS124では、DC担当者端末105は、申請IDを含む入退館申請情報が否認されたことを示す否認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS125では、入退館装置107では、ステップS124で送信された否認情報を受信する。
【0099】
ステップS126では、入退館装置107は、ステップS125において受信した否認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスをDC担当者否認として登録する。
【0100】
ステップS127では、入退館装置107は、否認メールを、申請を行ったユーザへ送信するために、ステップS126で用いた申請IDを備えた入退館申請情報のユーザIDに対応する顧客テーブルのメールアドレス宛に入退館申請が否認されたことをメール通知し、ステップS128では、ユーザ端末101は、ステップS127において送信された否認メールを受信する。
【0101】
ステップS129では、ユーザ管理者端末102では、申請IDを含む承認示す承認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS130では、入退館装置107では、ステップS129において送信された承認情報を受信する。
【0102】
ステップS131では、入退館装置107では、ステップS130において受信した承認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスを、DC担当者承認済として登録する。
【0103】
ステップS132では、入退館装置107は、ユーザに対して、入退館申請情報に対する承認メールを送信するために、入退申請情報に含まれるユーザIDに一致する顧客テーブルのユーザIDに対応するメールアドレス宛に承認メールを送信し、ステップS133では、ユーザ端末101は、ステップS132において送信された承認依頼メールを受信する。
【0104】
ステップS134では、入退館装置107では、ユーザ側での承認が必要であったか否かを判定し、承認が必要であったと判定した場合は、ステップS135へ処理を進め、承認が必要であったと判定しない場合、処理を終了する。
【0105】
本ステップにおける判定方法は、前述したように、入退館テーブルのユーザ管理者要否に承認者の情報が登録されている場合、承認が必要と判定され、承認者の情報が登録されていると判定しない場合、承認が必要と判定しない。
【0106】
ステップS135では、入退館装置107は、ユーザ管理者に対して、入退館申請情報に対する承認メールを送信するために、入退申請情報に含まれるユーザIDに一致する顧客テーブルのユーザIDに対応するユーザ管理者用メールアドレス宛に承認メールを送信し、ステップS136では、ユーザ管理者端末102は、ステップS135において送信された承認メールを受信する。
【0107】
以後、本ステップにおける承認メールに申請番号等の申請を一意に識別する情報を表示させておき、ユーザは、入退館当日、この申請番号をDCの受付者等に提示することによって、DC内への入退館が許可される。
【0108】
次に、
図6及び
図7に示すフローチャートを用いて緊急時の入退館申請に関する処理内容を説明する。
【0109】
ステップS201では、携帯端末103は、ログイン画面1000(
図18参照)を用いて、ログインを行った後、
図19に示す緊急時入退館申請画面1100を表示出力部307へ表示する。
【0110】
緊急時入退館申請画面1100は、入館予定日時、退館予定日時、入館目的等の緊急時入退館基本情報1101を入力する欄を備えており、入退館申請画面400の入退館基本情報401に比較して、ユーザの上長等を選択する承認者欄を設けていない。
【0111】
これは、緊急を要するため、入退館申請から承認までのタイムラグを軽減するために、上長等の承認行為を省略するためである。
【0112】
ユーザが、緊急時入退館申請画面1100の次へボタン1102を押下すると、
図20に示す画面が表示される。
【0113】
図20に示す緊急時入退館申請画面1100は、会社名、ユーザ名、入退館予定者が所有しているDCへ入退館を行うためのセキュリティーカードに関する番号、入退館を希望するコンピュータ室や事務室や会議室等の入館予定者に関する情報を含む緊急入退館2次情報1103を備えており、入退館申請画面400の入退館2次情報402に比較して、情報機器持込、持出、駐車場利用、及び工事等に関する申請情報の入力を省略している。
【0114】
基本的に画面の各項目は、ユーザが入力部209を介して入力を行うことを可能としており、入退館を希望する各室については、チェックボックスの機能によって選択することが可能である。
【0115】
これは、緊急を要するため、入退館申請の理由を入力するための作業労力を軽減するために、このような画面構成をとる。
【0116】
ユーザは、緊急時入退館申請画面1100の追加ボタン1104を押下すると、新たな入館者に関する緊急入退館2次情報1103の入力を行うことを可能とし、緊急時入退館申請画面1100の申請ボタン1105を押下すると、緊急時入退館基本情報1101及び緊急入退館2次情報1103を含む緊急入退館申請情報に基づいて、入退館申請が行われる。
【0117】
ステップS202では、携帯端末103は、入退館申請がなされたか否かを判定し、入退館申請がなされたと判定した場合、つまり、緊急時入退館申請画面1100の申請ボタン1105が押下されたと判定した場合、ステップS203へ処理を進める。
【0118】
ステップS203では、携帯端末103は、緊急時入退館申請画面1100に入力された緊急時入退館申請情報を入退館装置107へ送信し、ステップS204では、入退館装置107は、ステップS203において携帯端末103から送信された緊急入退館申請情報を受信する。
【0119】
ステップS205では、入退館装置107は、ステップS204において受信した緊急入退館申請情報を
図23に示す入退館テーブルへ登録する。
【0120】
これらの情報は、前述したように、
図21に示す顧客テーブルに記憶されたデータを基にも作成され、緊急入退館申請情報に含まれるユーザIDと顧客テーブルのユーザIDとを紐付けて、顧客テーブルを構成する項目と同一の入退館テーブルの項目にデータを登録する。
【0121】
顧客テーブルに存在しないような入退館申請区分ID、申請日時、入館日時、退館日時、入館目的、入室エリアID、及びステータスについては、緊急時入退館申請画面1100を用いて、入力されたものであるか、あるいは、入退館装置107で、任意に発行された情報を登録している。
【0122】
本ステップでは、入退館申請区分IDは、緊急入退館申請を示す種別IDを登録し、ステータスとして、DC担当者承認待ちを登録する。
【0123】
ステップS206では、入退館装置107は、DC担当者に対して、入退館申請情報に対する承認依頼メールを送信するために、入退申請情報に含まれるユーザIDに一致する顧客テーブルのユーザIDに対応するDC担当者用メールアドレス宛に承認依頼メールを送信し、ステップS207では、DC担当者端末105は、ステップS206において送信された承認依頼メールを受信する。
【0124】
ステップS208では、DC担当者端末105では、表示部210に、
図21に示す現地申請画面1200を表示する。
【0125】
現地申請画面1200は、緊急時入退館申請画面1100で入力された緊急時入退館申請情報のうち、基本情報を表示するための現地申請基本情報1201、現地申請画面1200において、入力を省略した詳細情報を入力するための現地申請2次情報1202を備えている。
【0126】
現地申請画面1200は、入館予定者1203のタブ、駐車場利用申請1204のタブ、及び工事申請1205のタブを備えており、各タブを選択することで詳細情報を入力することが可能である。入退館申請画面400の入館予定者403のタブ、駐車場利用申請404のタブ、及び工事申請405のタブと同一の機能を備えている。
【0127】
この現地申請画面1200は、ユーザがDCへ到着した後、DC担当者端末105に備えられたスキャナによって、ユーザが所有するセキュリティーカードを読み込み、セキュリティーカードに記録されたセキュリティーカード番号を抽出する。
【0128】
そして、抽出したセキュリティーカード番号を入退館装置107へ送信し、入退館装置107は、送信されたセキュリティーカード番号を有する入退館テーブルの入退館申請情報のうち、入退館申請区分IDが緊急入退館申請を示し、ステータスがDC担当者承認待ちの入退館申請情報を取得して、DC担当者端末105に送信し、DC担当者端末105は、送信された入退館申請情報を現地申請画面1200へ表示する。
【0129】
あるいは、ユーザが到着する前に、DC担当者、DC管理者、及びDCの受付等のDC内の人間が、緊急時の入退館申請を受けて、入退館を行う者に対してレンタル用のセキュリティーカードを準備しておき、各セキュリティーカードのセキュリティーカード番号を入退館テーブルの入退館申請情報に対して画面(不図示)を用いて登録しておく。
【0130】
そして、ユーザが到着次第、レンタル用のセキュリティーカードを配布し、DC担当者端末105に備えられたスキャナによって、当該レンタル用のセキュリティーカードを読み込み、該当する入退館申請情報を取得して、現地申請画面に1200に表示する態様を取ることも可能である。
【0131】
そして、ユーザが、現地申請画面1200に対して、緊急時入退館申請画面1100で入力ができなかった詳細情報の入力を行った後、登録ボタン1206を押下すると、入力された詳細情報が入退館テーブルへ登録されると共に、特に入退館申請区分IDについては、現地入退館申請を示す情報が登録される。
【0132】
ステップS209では、DC担当者端末105は、表示部210に、
図16に示すDC担当者に割り当てられた入退館申請情報を表示するための入退館申請一覧画面800を表示し、この画面を表示しているDC担当者に対して依頼されているユーザからの入退館申請情報を一覧表示する。
【0133】
つまり、入退館申請一覧画面800を表示する前に、DC担当者が、例えばユーザID等のログイン情報をログイン画面(不図示)にて入力し、このログイン情報と入退館テーブルのDC担当者に一致する入退館申請情報を入退館装置107から取得する。
【0134】
尚、本ステップでは、特にDC担当者に割り当てられた入退館申請情報に限らず、全ての入退館申請情報を表示しても良い。
【0135】
ステップS210では、DC担当者端末105では、入退館申請一覧画面800の入退館申請情報一覧表示領域803に対して、入力部209を介して、レコードが選択されると、選択されたレコードに関する入退館申請情報を
図17に示す入退館申請詳細画面900に表示する。尚、本ステップでは、入退館申請区分が現地入退館申請を示し、ステータスが、DC担当者承認待ちのレコードを選択する。
【0136】
DC担当者は、入退館申請詳細画面900に表示されたこれらの情報を確認し、入退館申請情報を承認する場合、承認ボタン903を押下し、否認する場合、否認ボタン904を押下する。
【0137】
ステップS211では、DC担当者端末105は、入退館申請情報が承認されたか、あるいは否認されたかを判定し、承認されたと判定した場合、つまり、承認ボタン903が入力部209を介して押下されたと判定した場合、ステップS217へ処理を進め、否認ボタン904が押下されたと判定した場合、ステップS212へ処理を進める。
【0138】
ステップS212では、DC担当者端末105は、申請IDを含む入退館申請情報が否認されたことを示す否認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS213では、入退館装置107では、ステップS212で送信された否認情報を受信する。
【0139】
ステップS214では、入退館装置107は、ステップS213において受信した否認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスをDC担当者否認として登録する。
【0140】
ステップS215では、入退館装置107は、否認メールを、申請を行ったユーザへ送信するために、ステップS214で用いた申請IDを備えた入退館申請情報のユーザIDに対応する顧客テーブルのメールアドレス宛に入退館申請が否認されたことをメール通知し、ステップS216では、ユーザ端末101は、ステップS215において送信された否認メールを受信する。
【0141】
ステップS217では、ユーザ管理者端末102では、申請IDを含む承認を示す承認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS218では、入退館装置107では、ステップS217において送信された承認情報を受信する。
【0142】
ステップS219では、入退館装置107では、ステップS218において受信した承認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスを、DC担当者承認済として登録する。
【0143】
ステップS220では、入退館装置107は、DC管理者に対して、入退館申請情報に対する承認メールを送信するために、入退申請情報に含まれるユーザIDに一致する顧客テーブルのユーザIDに対応するDC管理者用メールアドレス宛に承認メールを送信し、ステップS221では、DC管理者端末106は、ステップS220において送信された承認依頼メールを受信する。
【0144】
ステップS222では、DC管理者端末106は、表示部210に、
図16に示すDC管理者に割り当てられた入退館申請情報を表示するための入退館申請一覧画面800を表示し、この画面を表示しているDC管理者に対して依頼されているユーザからの入退館申請情報を一覧表示する。
【0145】
つまり、入退館申請一覧画面800を表示する前に、DC管理者が、例えばユーザID等のログイン情報をログイン画面(不図示)にて入力し、このログイン情報と入退館テーブルのDC管理者に一致する入退館申請情報を入退館装置107から取得する。
【0146】
尚、本ステップでは、特にDC管理者に割り当てられた入退館申請情報に限らず、全ての入退館申請情報を表示しても良い。
【0147】
ステップS223では、DC管理者端末106では、入退館申請一覧画面800の入退館申請情報一覧表示領域803に対して、入力部209を介して、レコードが選択されると、選択されたレコードに関する入退館申請情報を
図17に示す入退館申請詳細画面900に表示する。尚、本ステップでは、入退館申請区分が現地入退館申請を示し、ステータスが、DC管理者承認待ちのレコードを選択する。
【0148】
DC管理者は、入退館申請詳細画面900に表示されたこれらの情報を確認し、入退館申請情報を承認する場合、承認ボタン903を押下し、否認する場合、否認ボタン904を押下する。
【0149】
ステップS224では、DC管理者端末106は、入退館申請情報が承認されたか、あるいは否認されたかを判定し、承認されたと判定した場合、つまり、承認ボタン903が入力部209を介して押下されたと判定した場合、ステップS230へ処理を進め、否認ボタン904が押下されたと判定した場合、ステップS225へ処理を進める。
【0150】
ステップS225では、DC管理者端末106は、申請IDを含む入退館申請情報が否認されたことを示す否認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS226では、入退館装置107では、ステップS212で送信された否認情報を受信する。
【0151】
ステップS227では、入退館装置107は、ステップS226において受信した否認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスをDC管理者否認として登録する。
【0152】
ステップS228では、入退館装置107は、否認メールを、申請を行ったユーザへ送信するために、ステップS227で用いた申請IDを備えた入退館申請情報のユーザIDに対応する顧客テーブルのメールアドレス宛に入退館申請が否認されたことをメール通知し、ステップS229では、ユーザ端末101は、ステップS228において送信された否認メールを受信する。
【0153】
ステップS230では、DC管理者端末106では、申請IDを含む承認を示す承認情報を入退館装置107へ送信し、ステップS231では、入退館装置107では、ステップS230において送信された承認情報を受信する。
【0154】
ステップS232では、入退館装置107では、ステップS231において受信した承認情報に含まれる申請IDと一致する、入退館テーブルの申請IDに対応するステータスを、DC管理者承認済として登録する。
【0155】
ステップS233では、入退館装置107は、DC管理者に対して、入退館申請情報に対する承認メールを送信するために、入退申請情報に含まれるユーザIDに一致する顧客テーブルのユーザIDに対応するメールアドレス及びDC管理者用メールアドレス宛に承認メールを送信し、ステップS234では、DC管理者端末106は、ステップS232において送信された承認依頼メールを受信し、ステップS235では、ユーザ端末101は、ステップS232において送信された承認依頼メールを受信する。これによって、緊急時に入退館申請を行ったユーザは、DC内への入室が許可されることになる。
【0156】
次に、
図8に示すフローチャートを用いて緊急時に入退館申請を行った後、事後申請を行う処理内容を説明する。
【0157】
ステップS301では、ユーザ端末101は、表示部210へ
図22に示す入退館申請検索一覧画面1300を表示する。
【0158】
入退館申請検索一覧画面1300は、入退館申請情報を検索するために、ユーザID、入力された日付以降の入退館予定日を有する入退館申請情報を検索するために入力するための入退館予定日(FROM)欄、申請者、契約管理番号、会社名、入力された日付以前の入退館予定日を有する入退館申請情報を検索するために入力するための入退館予定日欄(TO)、入退館申請区分IDに対応する申請区分、ステータス等の項目を設定することが可能な検索条件1301を備えている。
【0159】
ユーザは、検索条件1301の何れかの項目に入力を行った後、検索ボタン1302を押下すると、検索条件1301を満たす入退館申請情報を入退館テーブルから取得して、入退館申請情報一覧1303に表示する。
【0160】
ステップS302では、ユーザ端末101は、入退館申請検索一覧画面1300の入退館申請情報一覧1303に対して、入力部209を介して、レコードが選択されると、選択されたレコードに関する入退館申請情報を入退館申請詳細画面(不図示)に表示する。
【0161】
この入退館申請詳細画面は、
図17に示す入退館申請詳細画面900に対して、
図21に示す現地申請画面1200において、入館予定者1203のタブ、駐車場利用申請1204のタブ、及び工事申請1205のタブの各タブに備えられた項目を有する構成を備えており、更に、事後申請ボタンをも備えている。尚、これらの項目については、全て入力不可として表示制御を行う。
【0162】
ステップS303では、ユーザ端末101は、事後申請ボタンが押下されたか否かを判定し、押下されたと判定した場合、ステップS304へ処理を進め、ステップS304では、ユーザ端末101は、ステップS301において表示した入退館申請詳細画面(不図示)に表示した情報を取得して、事後入退館申請情報として、入退館装置107へ送信する。
【0163】
ステップS305では、入退館装置107は、ステップS304において送信された事後入退館申請情報を受信し、ステップS306では、入退館装置107は、ステップS305において受信した事後入退館申請情報に含まれる申請IDを備えた入退館テーブルの入退館申請区分IDを、事後入退館申請を示す情報に更新し、ステータスをDC担当者承認待ちに更新する。
【0164】
そして、ステップS305以降では、入退館申請区分IDが事後入退館申請を示す情報に対して、ステータスの変更を行うが、処理内容としては、ステップS106からステップS135までの処理と同一処理を行うので、説明は省略する。
【0165】
次に、
図9に示すフローチャートを用いて事後申請を行っていないユーザに対して警告を行う処理内容を説明する。
【0166】
ステップS401では、入退館装置107は、現地入退館申請がDC管理者に承認され、事後入退館申請がなされたか否かを判定し、事後入退館申請がなされたと判定した場合、処理を終了し、事後入退館申請がなされたと判定しない場合、ステップS402へ処理を進める。
【0167】
本ステップにおける判定方法の一例としては、入退館テーブルの入退館申請情報に対して、入退館申請区分IDが現地入退館申請を示し、かつ、ステータスが、DC管理者承認済の入退館申請情報が存在するか否かを判定し、存在しないと判定した場合、事後入退館申請がなされたと判定した場合に該当し、存在すると判定した場合、事後入退館申請がなされたと判定しない場合に該当する。
【0168】
ステップS402では、入退館装置107は、ステップS401において、現地入退館申請がDC管理者に承認され、事後入退館申請がなされていない入退館情報に含まれる退館日時から、所定期間経過したか否かを判定し、所定期間経過したと判定した場合、ステップS406へ処理を進め、所定期間経過したと判定しない場合、ステップS403へ処理を進める。
【0169】
ステップS403では、入退館装置107は、ステップS402における入退館情報に含まれるユーザIDに対応する顧客テーブルのメールアドレス及びユーザ管理者用メールアドレス宛に、事後入退館申請を行うことを促す事後申請催促メールを送信し、ステップS404では、ユーザ管理者端末102は、ステップS403において送信された催促メールを受信し、ステップS405では、ユーザ管理者端末102は、ステップS403において送信された事後申請催促メールを受信する。
【0170】
ステップS406では、入退館装置107は、ステップS402における入退館情報に含まれるユーザIDに対応する顧客テーブルのレコードを削除し、ステップS407では、入退館装置107は、ステップS402における入退館情報に含まれるユーザIDに対応する顧客テーブルのメールアドレス及びユーザ管理者用メールアドレス宛に、本入退館申請システムの利用を停止する旨を示す廃止通知メールを送信する。
【0171】
ステップS408では、ユーザ管理者端末102は、ステップS407において送信された廃止通知メールを受信し、ステップS409では、ユーザ管理者端末102は、ステップS407において送信された廃止通知メールを受信する。
【0172】
本発明によると、ユーザが、通常の入退館申請を行うべき申請を、緊急事態が生じることによって、迅速な対応が必要であることを考慮して、ユーザが所有している携帯端末を用いて必要最小限の申請内容で行うことが可能となる。
【0173】
つまり、1例として、ユーザが、何処かへ外出などを行っている最中に、クライアント端末のようなPC端末が利用できない状況で、緊急事態が生じるようなケースでは、持ち歩いている携帯端末を用いて、申請を可能とすることで、迅速に入退館申請を行うことが可能となる。
【0174】
しかしながら、ユーザが、現地(DC)へ到着すると、簡易に行った申請に対して、補充するべく情報を、現地に設置された端末を用いてユーザに入力させ、本来、運用すべき通常の入退館申請を行わせる。
【0175】
これによって、通常の入退館申請と同レベルの申請を緊急時にも行うことが可能となり、簡易な入退館申請の機能のみを利用するユーザが増えることを抑止する効果を生じる。
【0176】
また、緊急時の入退館申請では、申請を行ったユーザ以外の入館予定者の会社名、氏名のみで申請が可能となるため、入退館を行った者が、現地でどのような申請を行ったのか不明瞭となるため、後程、ユーザが現地での申請内容を確認、承認するために、事後に再度、申請を行うことを可能としている。
【0177】
例えば、入退館を行った者が持ち込んだ物品が、勝手に持ち込まれた状態となり得るので、顧客(ユーザ)自体が、この状態を認識し、事後に再度申請を行うことで、顧客(ユーザ)が責任を持つことを目的としている。
[第2の実施形態]
【0178】
次に、第2の実施形態に関して説明する。
【0179】
第1の実施形態では、ユーザは、本来ならば、入退館申請画面400を用いて、適切なオペレーションを踏んで貰うことが好ましいにも関わらず、ユーザは、所望するタイミングで、緊急時入退館申請画面1100を利用することが可能であるため、緊急時入退館申請画面1100の濫用を抑止するため、ユーザにとって煩わしさを伴う事後申請を行わせていたが、第2の実施形態では、データセンターで監視対象とする機器に於いて、緊急対応が必要な時のみ、ユーザへ、緊急時入退館申請画面1100を利用させる態様について説明する。
【0180】
尚、第1の実施形態における構成や処理に関しては、ほぼ同様な構成や処理であるため、同様なものの説明は省略し、異なるもののみ説明を行うものとする。
【0181】
図24に示すように、入退館システム100は、障害等の監視対象とする情報処理装置やネットワーク等の少なくとも1以上の情報処理機器109、及び各情報処理機器109において発生した障害の内容等を監視する監視サーバ110を更に備えており、各情報処理機器109と監視サーバ110とは、ネットワーク111を介して接続されている。
【0182】
また、監視サーバ110は、情報処理機器109から出力された障害メッセージの種類や障害メッセージの量等に従って、入退館装置107に対して、緊急時入退館申請画面1100の使用可否を判定し、その判定結果を通知する。
【0183】
次に、
図25に示すフローチャートを用いて、緊急時の入退館申請に関する処理内容を説明する。
【0184】
ステップS500では、監視サーバ110は、ネットワーク111を介して、情報処理機器109から、定期的、あるいは異常発生時に、情報処理機器109自身に関する機器情報や稼働状況あるいは障害メッセージを含む稼働情報(例えば、情報処理機器109に関するシステムログ等)を含む監視情報を受信したか否かを判定し、監視情報を受信したと判定した場合、ステップS501へ処理を進める。
【0185】
ステップS501では、監視サーバ110は、ステップS500で受信した監視情報に含まれる稼働情報を用いて、障害が発生したか否かを判定し、障害が発生したと判定した場合は、ステップS502へ処理を進め、障害が発生したと判定しない場合は、ステップS500へ処理を進める。
【0186】
本ステップにおける判定方法しては、例えば、監視情報の稼働情報に含まれる各情報処理機器109のリソースに関する情報が、監視サーバ110の外部メモリ211等に予め記憶された閾値を超えた場合や、あるいは稼働情報に含まれる障害メッセージによって判定を行うことが可能である。
【0187】
ステップS502では、監視サーバ110は、発生した障害が、対応に緊急性を要するものであるか否かを判定し、緊急性を要すると判定した場合、ステップS503へ処理を進め、緊急性を要しないと判定した場合は、ステップS510へ処理を進める。
【0188】
本ステップにおける判定方法としては、例えば、監視情報に含まれる各情報処理機器109のリソースに関する情報や所定時間内に発生した障害メッセージの量が、監視サーバ110の外部メモリ211等に予め記憶された閾値を超えた場合や、あるいは稼働情報に含まれる障害メッセージの内容によって判定を行うことが可能である。
【0189】
尚、閾値の設定については、リソースに関して言えば、ステップS501において用いた閾値を超えた段階で、緊急性を要すると判定しても良いし、本ステップにおいて、更に、ステップS501よりも厳しい閾値を設けることで、ステップS501の閾値を超え、本ステップの閾値を超えない場合は、緊急性を要しないが、ユーザへの通知が必要であるものとして、一方、ステップS501及び本ステップの両方の閾値を超える場合、緊急性を要するものとして、区別しても良い
【0190】
また、障害メッセージの量についても、本ステップに於いて、段階的に閾値を設けることで、緊急性を要しないが、ユーザへの通知が必要であるもの、あるいは、緊急性を要するものとして、区別しても良い。
【0191】
尚、ステップS501及びステップS502における判定については、
図26に示す障害検知テーブルを用いて、判定を行う。
【0192】
障害検知テーブルは、情報処理機器109を所有する顧客を一意に識別するためのコードを示す顧客コード、顧客が所有するシステムを一意に識別するための顧客システムコード、情報処理機器109に対して、監視対象とするリソース等の監視対象項目を一意に識別すると共に、監視効率化を図るために監視対象項目を数値化した監視項目NO、監視対象項目に対してどのような監視情報を取得するかを識別するための監視項目コード、監視項目コードが発生した場合、その対応に緊急性を要するか否かを識別するための情報を示す緊急性有無情報、前述したように、緊急性を要しないが、ユーザへの通知が必要であるもの、あるいは、緊急性を要するものとして、区別する際に用いる閾値などを含む障害条件を備えている。
【0193】
つまり、本ステップでは、監視サーバ110は、各情報処理機器109から受信した監視情報に顧客コード、顧客システムコード、監視項目NO、及び監視項目コードを含める構成や、少なくとも機器情報と稼働情報を示すコードのみを受信して、監視サーバ110において、監視サーバ110に備えた当該コードに対応するデータを付加あるいは変換し生成する構成において、顧客コード、顧客システムコード、監視項目NO、及び監視項目コードに該当する障害検知テーブルのレコードから、緊急性有無情報及び障害条件を取得して、緊急性を要しないが、ユーザへの通知が必要であるもの、あるいは、緊急性を要するものとして、区別する判定を行う。
【0194】
ステップS503では、監視サーバ110は、対応に緊急性を要する障害が発生した旨を示す緊急障害情報を生成する。尚、緊急障害情報は、顧客コード、顧客システムコード、監視項目NO、及び監視項目コードを含めて生成を行う
【0195】
ステップS504では、監視サーバ110は、ステップS503において生成した緊急障害情報を入退館装置107へ送信し、ステップS505では、入退館装置107は、ステップS504において送信された緊急障害情報を受信する。
【0196】
ステップS506では、入退館装置107は、ステップS505で受信した緊急障害情報を用いて、緊急障害が発生したことを通知するためのメールを生成する。
【0197】
生成する際に、緊急時入退館申請画面1100を使用するために、ログイン画面1000を起動させるためのURLを外部メモリ211から取得し、取得したURLに対して利用回数や利用制限時間を埋め込み(例えば、ワンタイムURL等の従来技術を適用する)、当該電子メールへ付与する。尚、URL自身は、外部メモリ211に予め記憶されているものとする。
【0198】
図27では、生成した電子メールの構成の一例が示されており、電子メール1400は、前述したように取得したURL1401が付与された構成を備えている。
【0199】
ステップS507では、入退館装置107は、ステップS506において生成した電子メール1400を顧客のメールアドレス宛に送信する。尚、メールアドレスについては、緊急障害情報に含まれる顧客コードに該当する顧客テーブル(
図26参照)のレコードのうち、メールアドレスを取得して、電子メール1400の宛先に設定を行った後、当該電子メール1400を送信する。
【0200】
尚、
図26に示す顧客テーブルは、
図23に示す顧客テーブルと同様な構成を備えるが、異なる点は、メールアドレスには、ユーザ端末101へ電子メールを送信する際に用いるメールアドレスであるメールアドレス端末用、携帯端末103へ電子メールを送信する際に用いるメールアドレスであるメールアドレス携帯用の双方のメールアドレスをソ寝ている点である。
【0201】
本ステップでは、携帯端末103のメールアドレス携帯用を取得して、このメールアドレスに対して電子メール1400の送信を行う。
【0202】
ステップS508では、携帯端末103は、ステップS507において送信された電子メール1400を受信し、ステップS509では、携帯端末103において、電子メール1400のURL1401がクリックされたか否か(入退館申請の要求の有無)を判定し、クリックされたと判定した場合は、
図6に示すステップS201へ処理を進め、ログイン画面1000が携帯端末103へ表示され、以後の処理を行うが、以後の処理は、
図6及び
図7に示すフローチャートと同様な処理を行うため説明は省略する。
【0203】
一方、クリックされたと判定しない場合は、処理を終了する。あるいは、クリックされたとしても、URLに含まれる利用回数(入退館装置107でクリックした回数を管理)あるいは利用制限時間を超えているようであれば、申請ができない理由を通知して処理を終了する。
【0204】
ステップS510では、監視サーバ110は、緊急性を要しないが、障害発生あるいは監視が必要等を示す障害情報を生成する。尚、障害情報は、顧客コード、顧客システムコード、監視項目NO、及び監視項目コードを含めて生成を行う
【0205】
ステップS511では、監視サーバ110は、ステップS510において生成した障害情報を入退館装置107へ送信し、ステップS512では、入退館装置107は、ステップS511において送信された障害情報を受信する。
【0206】
ステップS513では、入退館装置107は、ステップS512で受信した障害情報を用いて、緊急性を要しないが、障害が発生したことあるいは監視が必要であること等を通知するための電子メールを生成する。
【0207】
本ステップでは、ステップS506においてログイン画面1000を使用させるためのURLを電子メールへ付与したが、このような付与を行わずに、緊急性を要しないが、障害が発生したことあるいは監視が必要であること等の情報を電子メールへ示す。
【0208】
ステップS514では、入退館装置107は、ステップS513において生成した電子メールを携帯端末103へ送信する。
【0209】
尚、メールアドレスについては、前述と同様な方法で、障害情報に含まれる顧客コードに該当する顧客テーブル(
図26参照)のレコードのうち、メールアドレス携帯用を取得して、電子メールの宛先に設定を行った後、当該電子メールを送信する。
【0210】
ステップS515では、携帯端末103は、ステップS514において送信された電子メールを受信する。
【0211】
尚、ステップS513では、入退館装置107は、予め外部メモリ211に記憶させせた入退館申請画面400を利用するためのログイン画面(不図示)のURLを取得し、取得したURLを電子メールに付与する。
【0212】
そして、ステップS514では、入退館装置107は、ステップS513において生成した電子メールを、メールアドレス端末用を用いて、ユーザ端末101へ送信し、ステップS515では、ユーザ端末101は、ステップS514において送信された電子メールを受信する構成をとっても良い。
【0213】
以上、本発明に依れば、緊急を要する場合、入退館申請時に入力すべく情報を軽減すると共に、承認者の権限を上げることで、入退館の承認を迅速に行うことができる。
【0214】
また、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0215】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0216】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0217】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0218】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0219】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。