(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザの携帯端末装置に、サーバへアクセスするための情報を送信する、前記ユーザの携帯端末装置と近距離・非接触通信を行う送信手段を備えた写真シール作成装置の制御方法であって、
複数の写真画像を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された写真画像を印刷する印刷ステップと、
前記複数の写真画像のうち、ユーザが携帯端末装置で取得したい写真画像の選択を受付ける受付ステップと、
少なくとも前記受付ステップで選択を受付けた写真画像の取得をユーザに可能とするために、通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面を表示し、前記通信装置に前記ユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせると、前記送信手段を用いて、前記ユーザの携帯端末装置にサーバへアクセスするための情報を送信する第1の送信ステップと、
前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面に含まれる、ユーザからメールアドレスの入力を受け付けるボタンが押下されることによって前記第1の送信ステップで送信を行わない場合に、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面とは異なる画面である、ユーザからのメールアドレスの入力を受付ける画面を表示する表示ステップと、
少なくとも前記受付ステップで選択を受付けた写真画像をサーバへ送信する第2の送信ステップと、
前記第1の送信ステップによってユーザの携帯端末装置に情報を送信した後に、さらに、他のユーザの携帯端末装置に対してサーバへアクセスするための情報を送信する必要があるときは、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面を表示し、前記通信装置に前記他のユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせると、前記送信手段を用いて、当該他のユーザの携帯端末装置に情報を送信するよう制御を行い、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面に含まれる、ユーザからメールアドレスの入力を受け付けるボタンが押下されることによって前記送信手段で送信を行わない場合に、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面とは異なる画面である、ユーザからのメールアドレスの入力を受付ける画面を表示する制御ステップとを備えた、写真シール作成装置の制御方法。
ユーザの携帯端末装置に、サーバへアクセスするための情報を送信する、前記ユーザの携帯端末装置と近距離・非接触通信を行う送信手段を備えた写真シール作成装置の制御プログラムであって、
複数の写真画像を生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された写真画像を印刷する印刷ステップと、
前記複数の写真画像のうち、ユーザが携帯端末装置で取得したい写真画像の選択を受付ける受付ステップと、
少なくとも前記受付ステップで選択を受付けた写真画像の取得をユーザに可能とするために、通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面を表示し、前記通信装置に前記ユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせると、前記送信手段を用いて、前記ユーザの携帯端末装置にサーバへアクセスするための情報を送信する第1の送信ステップと、
前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面に含まれる、ユーザからメールアドレスの入力を受け付けるボタンが押下されることによって前記第1の送信ステップで送信を行わない場合に、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面とは異なる画面である、ユーザからのメールアドレスの入力を受付ける画面を表示する表示ステップと、
少なくとも前記受付ステップで選択を受付けた写真画像をサーバへ送信する第2の送信ステップと、
前記第1の送信ステップによってユーザの携帯端末装置に情報を送信した後に、さらに、他のユーザの携帯端末装置に対してサーバへアクセスするための情報を送信する必要があるときは、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面を表示し、前記通信装置に前記他のユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせると、前記送信手段を用いて、当該他のユーザの携帯端末装置に情報を送信するよう制御を行い、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面に含まれる、ユーザからメールアドレスの入力を受け付けるボタンが押下されることによって前記送信手段で送信を行わない場合に、前記通信装置にユーザの携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面とは異なる画面である、ユーザからのメールアドレスの入力を受付ける画面を表示する制御ステップとをコンピュータに実行させる、写真シール作成装置の制御プログラム。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
[第1の実施の形態]
【0024】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置のネットワーク接続例を示す図である。
【0025】
様々な店舗に設置される複数の写真シール作成装置(機種A)1a〜1c、および写真シール作成装置(機種B)2a,2bは、インターネットなどのネットワークNに接続されている。写真シール作成装置1a〜1cには、撮影や画像入力(編集操作)により得られた画像データなどを記憶する記憶部と、記憶部に記憶された画像データなどを外部に送信するための送信部が備えられている。本実施の形態における送信部は、PHSカードを差込可能なPHSユニットである。
【0026】
また、ネットワークNには、画像提供サーバ201が、LAN回線などの通信部によってルータに接続し、ルータを介して接続されている。画像提供サーバ201は、通信部201aと、制御部201bと、記憶部201cとを有している。
【0027】
ネットワークNには複数の利用者(ユーザ)の携帯端末装置205a〜205cが接続される。携帯端末装置205a〜205cのそれぞれは、通信部207と、操作部209と、表示部211と、記憶部213と、画像を取得するためのカメラ105とを有している。
【0028】
写真シール作成装置1a〜1c,2a,2bで得られた画像データは、その記憶部内の送信フォルダに記憶され、PHSカードなどの通信機器を介してネットワークNに接続された画像提供サーバ201へ送信される。画像提供サーバ201は、得られた画像データを記憶する。
【0029】
また、携帯端末装置205a〜205cにより、ネットワークNを介して画像提供サーバ201に蓄積された画像データをユーザは受信することができ、これにより画像データを携帯端末装置205a〜205cの待受け画面などに利用することが可能となる。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置の外観を撮影コーナー側から見た斜視図であり、
図3は、本発明の実施の形態の1つにおける写真シール作成装置の外観をプリントコーナーおよび落書きコーナー側から見た斜視図である。
【0031】
また、
図4は、撮影コーナーの内部からカメラ10が存在する方向を見た図であり、
図5は、撮影コーナーの内部からカメラ10が存在する方向とは逆の方向を見た図である。さらに
図6は、プリントコーナーおよび落書きコーナーを拡大した図である。
【0032】
図2、4および5を参照して、写真シール作成装置は、撮影コーナー301内の被写体である装置利用者を撮影するためのカメラ10と、カメラ10により得られた映像をリアルタイムに表示し、かつユーザからの入力を受付けるタッチパネルを備えたディスプレイ11と、蛍光灯14やストロボ15を内蔵する複数の照明パネルと、撮影のための対価であるコインを投入するためのコイン投入口51と、金庫ボックスにつながる扉55とを備えている。
【0033】
また、写真シール作成装置の上部には、撮影時に音楽を流したり、操作案内のための音声を出力する2つのスピーカ450(
図7)が備えられている。写真シール作成装置の内部には、被写体であるユーザが座ることができる撮影用椅子や、撮影時の背面となる壁が設けられる。撮影用椅子や壁は、カメラ10により撮影された画像に対してクロマキー処理を施すためのクロマキー色で彩色されている。
【0034】
それぞれの照明パネルの奥は、それぞれ箱状に形成され、その箱内部に蛍光灯、ストロボ(光源)が配置され、それらの光源からの光が照明パネルを介して被写体に照射される。また、
図5に示されるように、撮影コーナーの後部にも、蛍光灯14やストロボ15を備えた照明装置が複数設けられている。
【0035】
図3および6を参照して、写真シール作成装置の撮影空間外には、編集装置を備えた落書きコーナー303と、プリント物を提供するためのプリントコーナー305とが設けられている。
【0036】
落書きコーナーの編集装置は、2組のユーザが向かい合って使用することができるように、2台が背中合わせに設置されている。編集装置は、撮影により得られた画像を表示し、画像の編集のための入力を受付けるディスプレイ40と、ディスプレイ40に入力を行なうためのタブレットペン42とを備えている。
【0037】
プリント物を提供するためのプリントコーナー305には、プリント物を排出するプリント提供部8と、画像の送信に関する情報などを表示するディスプレイ95と、ディスプレイ95の上に積層され、ユーザからの指による入力を受付けるタッチパネル92と、画像の送信に関する案内を行うスピーカ96(
図7)と、ユーザの携帯端末装置と近距離・非接触通信を行う非接触通信装置97が備えられている。
【0038】
非接触通信装置97による通信の具体例として、FeliCa(登録商標)による通信が挙げられる。
【0039】
図7は、写真シール作成装置の機能構成の具体例を示す図である。
【0040】
図7を参照して、本実施の形態にかかる写真シール作成装置は、各機能や処理動作のための演算、制御の中心部となり、主に撮影側で行なわれるプレイの処理動作と、印刷と、主に編集側で行なわれるプレイの処理動作を実行するコンピュータ装置101と、コンピュータ装置101からの指示を受けて、接続してある各種装置を制御、駆動する制御基板(DIO)102とを備える。コンピュータ装置101は、接続された各種機器との間で画像データや情報データなどの授受を行なう。コンピュータ装置101は、写真シール作成装置の制御手段として機能する。
【0041】
写真シール作成装置は、電源を必要とする蛍光灯14、ストロボ15、制御基板102などの電源系統を制御する電源制御部を備え、それらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。図示はしていないが、電源制御部はストロボ15などの他にも電源を必要とする機器に接続し、同様の制御を行なう。さらに、そのような電源の投入および切断は、電源スイッチを押すことで行なわれる。しかし、電源切断によりコンピュータ装置101で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)が電源をバックアップし、コンピュータ装置101に停電信号を送信する。その間に、コンピュータ装置101はプログラムの終了の手続を行ない、プログラムを正常に終了させる。一方、コンピュータ装置101を正規の手順で終了した場合は、その旨の信号がUPSに送信される。
【0042】
コンピュータ装置101は、コンピュータ装置101の中心部として演算処理を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)103と、装置を動作させるためのプログラムおよびプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像や撮影画像に対して入力した編集画像、撮影画像と編集画像を合成した合成画像(これら撮影画像、編集画像、合成画像のいずれかがサーバへ送信する写真画像となりうる)、その他の各種画像などを記憶する記憶部(これは、HDD(ハードディスクドライブ)104により構成される)と、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ105と、カメラ、各種モニタ、プリンタなどの周辺機器を制御するためのソフトウェアであるドライバ(不図示)と、必要に応じて磁気ディスクや光ディスクや光磁気ディスク、またはPHSユニット41を装着する入出力インターフェイス(不図示)とを備える。なお、本実施の形態において、コンピュータ装置101は画像提供サーバ201とネットワークを介して通信するために、PHSカードを差込可能なPHSユニット41と接続している。さらにコンピュータ装置101は、外部機器と通信を行うための通信部106を備えている。
【0043】
コンピュータ装置101は、電源の投入および切断を制御する電源スイッチが押され、本装置に電源プラグより電源が投入されると、プログラムが起動されて動作を開始する。コンピュータ装置101は、接続されるカメラ10のシャッタタイミングや、タッチパネルディスプレイ11での表示および入力や、プリンタ601での出力を制御する。コンピュータ装置101は、接続されるディスプレイ40での表示およびタブレットペン42による入力を制御する。プリンタ601は、コンピュータ装置101からの信号に従い、シールを印刷する。シールには、ユーザが撮影、編集した画像がプリントされ、さらに画像提供サーバ201にメールを送るためのメールアドレスと、ユーザが選択した画像を取得するための照合IDとがプリントされる。
【0044】
コンピュータ装置101のCPU103は、カメラ10が撮像する映像(ライブ映像)と、記憶部104に記憶されている撮影動作に関する指示や操作画面とをタッチパネルディスプレイ11に表示する。タッチパネルディスプレイ11への表示は、プログラムに応じてライブ映像のみを表示したり、操作画面を表示したり、ライブ映像と操作画面とを合成して表示したり、別の画面を表示したりする。クロマキー合成処理を行う場合には、カメラ10で得られた画像に対し、クロマキキャプチャボード17が画像処理を行う。
【0045】
ライブ映像と撮影動作に関する情報や操作画面との合成はコンピュータ装置101の記憶部104に記憶されているソフトウェアで行なってもよいし、このような合成をするための専用の制御装置(基板)をタッチパネルディスプレイ11に接続するなどハードウェアで行なってもよい。
【0046】
また、コンピュータ装置101は、上記プログラムの実行や、タッチパネルディスプレイ11に含まれるタッチパネルから受信した、利用者の指などでタッチされる入力操作にしたがった指示信号に基づいて、制御基板102に対して制御信号を送信する。コンピュータ装置101は、ディスプレイ40に含まれるタッチパネルから受信した、タブレットペン42でタッチされる入力操作に従った指示信号に基づいて、制御基板102に対して制御信号を送信する。
【0047】
タッチパネルは、モニタ(ディスプレイ)の上に積層されている。タッチパネルは、利用者の指などが触れられることによる入力を検出する。
【0048】
タッチパネルディスプレイ11には、コンピュータ装置101から送信されるデータが表示される。コンピュータ装置101から送信されるデータとは、カメラ10から撮像される映像や撮影指示や選択肢などの画像であり、これらを適宜画面に表示することによって、撮影時の映像の視覚確認、操作選択の受付けや各種誘導案内などを行なう。
【0049】
ディスプレイ40は、タブレットペン42からの入力を検出する。タブレットペン42での入力操作によってディスプレイ40により検出されたデータ信号は、コンピュータ装置101に送信される。ディスプレイ40には、コンピュータ装置101から送信されるデータが表示される。したがって、利用者が落書きなどを入力している最中は、落書きなどが施された撮影画像が、ディスプレイ40に表示される。すなわち、利用者はディスプレイ40に表示された撮影画像に対して、タブレットペン42を使用して、その上に編集入力処理を行なうことができる。
【0050】
プリンタ601は、撮影された画像を紙やシールや金属やプラスチックなどの印刷媒体に印刷するためのプリンタであって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが一般的に用いられる。なお、写真シール作成装置は、プリンタ601でシールが印刷されるものとして説明を行なうが、印刷媒体はシールに限定されず、他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。
【0051】
プリンタ601は、上述の用紙切れなどの状態をコンピュータ装置101に通知する。コンピュータ装置101は、その状態に応じて制御基板102に制御信号を送信する。
【0052】
なお、コンピュータ装置101に各々接続される構成要素はこのような形態に限定されず、機能ごとに分かれていたり、位置ごとに分かれていたりしてもよい。さらに、コンピュータ装置101は2台以上で構成されていてもよい。
【0053】
制御基板102は、コンピュータ装置101および電源制御部の他に、コイン制御部112、サービスパネル113、他の表示部503、スピーカ504、およびストロボ制御部110などに接続される。さらに制御基板102は、景品を提供するための提供装置70に含まれるマイコン707および景品排出機構704に接続されてもよい。
【0054】
コンピュータ装置101は、撮影用スピーカ450、編集用スピーカ46、ならびにプリントコーナーの非接触通信装置97、タッチパネル92、ディスプレイ95およびスピーカ96に接続される。
【0055】
コイン制御部112は、コイン投入口に投入されたコインの正当性を検出し、制御基板102にコインが投入されたことを示す検出信号を送信する。
【0056】
制御基板102は、コンピュータ装置101から受信した制御信号にしたがって、コイン制御部112に対して制御信号を送信する。コイン制御部112は、該制御信号にしたがって、コインが投入されないようにコイン投入口をブロックするか、コイン投入口に投入されたコインをコイン排出口から排出することができる。コイン制御部112は、前者の場合はコインブロッカとして機能し、後者の場合はコインキャンセラとして機能する。このことで、プレイ中にコイン投入を禁止することができる。
【0057】
ストロボ制御部110は、カメラ10におけるシャッタタイミングに応じた同期信号を取得する。そして、カメラ10のシャッタタイミングに同期させて、ストロボ15を発光させるように制御する。なお、ストロボ制御部110は制御基板102と接続され、発光させるストロボ15などの閃光照明装置の選定や、ストロボ15の発光度の設定がなされる。蛍光灯27などの常灯照明装置も同様に制御基板102と接続され、その照明度合いなどの設定がなされるようにしてもよい。
【0058】
コンピュータ装置101は、撮影用スピーカ450に対して指示信号を送信し、写真シール作成装置の撮影プレイにおける操作などの案内やBGM(Back Ground Music)などを出力する。同様にコンピュータ装置101は、編集用スピーカ46に指示信号を送信し、写真シール作成装置の編集プレイにおける操作などの案内やBGMなどを出力する。なお、撮影用スピーカ450または編集用スピーカ46の音声のボリュームを調整する音量調整つまみは、サービスパネル113に備えられる。
【0059】
サービスパネル113は、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、撮影用スピーカ450または編集用スピーカ46から出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみ、テストモードを行なうためのテストボタン、コインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、写真シール作成装置の設置者が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いる。サービスパネル113は、サービスボタンの操作などの制御操作が行なわれると、その操作にしたがった制御信号を制御基板102に対して送信する。
【0060】
制御基板102は、コンピュータ装置101から受信した制御信号にしたがって、サービスパネル113に対して制御信号を送信する。サービスパネル113は、該制御信号に従って、コインカウンタやプリントカウンタを動作させる(例えばカウンタを1インクリメントする)。
【0061】
さらに、コンピュータ装置101は、プリンタ601の状態に応じた制御信号を受信し、該制御信号にしたがって、ディスプレイ40の表示を制御する。
【0062】
PHSユニット41は、PHSカードを差込むことによって通信部として機能する。本写真シール作成装置は、PHSカードによって、コンピュータ装置101の記憶部104に記憶された写真画像および必要な情報などを外部に送信し、サーバから送信される情報を受信し記憶部104に記憶する。この点については、後に詳細を説明する。
【0063】
ディスプレイ40に入力を行なうためのタブレットペン42は、左右のユーザのそれぞれに対応する2つが設けられる。
【0064】
なお、言うまでもなく、写真シール作成装置の形態は
図2〜
図7に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、
図2〜
図7に記載されない他の機能が備えられていてもよいし、
図2〜
図7に記載されている機能の必ずしも全てが備えられていなくても構わない。
【0065】
図8は、1人目のユーザの送信写真選択処理においてディスプレイ95に表示される画面を示す図である。
【0066】
写真の撮影、編集画像の選択、および選択された編集画像における画像の編集が終了すると、作成された印刷データに基づきシールシートの印刷が開始される。印刷中に、
図8に示される送信写真選択画面が表示される。これは、1人目のユーザにユーザの携帯端末装置に送信する写真(画像)を選択させるための画面である。なお、ここでは複数人からなるグループで撮影を行った状況を想定しており、「1人目のユーザ」とは、そのグループ中の1人目のユーザを示している。
【0067】
図8を参照して、1人目のユーザは撮影画像や編集後の画像から所望のものを選択し、それをサーバへ送信することができる。
【0068】
ここでは、7枚の写真が表示される。この7枚の写真は、撮影や編集により作成された画像である。なお、ここでは撮影、編集で作成した写真を全て表示して選択を受付けることとしているが、編集画像の選択で選択された写真だけを表示してもよい。また編集画像の選択で選択された編集前の写真画像と、その写真に対して編集が行なわれた編集後の写真画像を一覧で表示して、選択させても構わない。
【0069】
画像提供サーバ201には、合計7枚の写真が1セットになって送信されるものとする。また、ユーザが選択した画像を特定するための情報が送信される。
【0070】
図9は、
図8の画面で送信画像の選択後にディスプレイ95に表示される通信を行う画面を示す図である。
【0071】
この画面は、選択を受付けた写真画像の取得をユーザに可能とするために、ユーザの携帯端末装置に、サーバへアクセスするための情報を送信するための画面である。この画面は、非接触通信装置97に携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせることをユーザに促すための画面である。
【0072】
また、
図9の画面の下に表示された「アドレスを入力して画像をGET」のボタンは、携帯端末装置に近距離通信部が備えられていないユーザなどに対応するためのボタンであり、このボタンが押下されると、
図11の画面が表示され、ユーザからメールアドレスの入力を受け付けることとなる。
【0073】
図10は、
図9の画面でユーザの携帯端末装置に、サーバへアクセスするための情報が送信された場合における、ユーザの携帯端末装置に表示される画面を示す図である。
【0074】
図に示されるように、非接触通信装置97に携帯端末装置の近距離通信部をタッチさせると、その携帯端末装置には、サーバへアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が転送され、その画面にそのURLが表示される。URLの末尾には、そのユーザが
図8の画面で選択した写真画像を特定するための照合IDが含まれている。ここでは照合IDは、「5f6b5a7obadaecd4」の文字列である。ユーザが
図10の画面において、URLを選択(クリック)することで、サーバと携帯端末装置とで通信が行われる。
【0075】
図11は、
図9の画面で「アドレスを入力して画像をGET」が押下されたときにディスプレイ95に表示されるメールアドレス入力画面を示す図である。
【0076】
この画面のアドレス入力部を用いてユーザは、自己の携帯端末装置のアドレスを入力することができる。なお、自己の携帯端末装置以外の、例えばEメールアドレスや友人の携帯端末装置のアドレス等、好みのメールアドレスの入力が可能となっている。
図11のアドレス入力部の上部には携帯端末装置のキャリアをそれぞれ表すボタンが4つ表示されているが、このボタンを押すことにより、決まったドメイン名が@マークの右側の表示部に表示され入力される。また、@マークの左側に、少なくとも1文字以上が入力されたかを判定して、これらボタンを表示しボタン入力を受けつけるようにしてもよい。これにより、誤入力を防ぐことができる。
【0077】
図12は、
図9の画面での携帯端末装置のタッチ後、または
図11の画面でのアドレスの入力後に、ディスプレイ95に表示される通信を行う画面を示す図である。
【0078】
この画面は、実質的に
図8の画面と同じであるが、2人目のユーザが撮影画像や編集後の画像から所望のものを選択するための画面であることが明確にされている。
【0079】
図12の画面で選択が行われると、ディスプレイ95には、
図9の通信を行う画面が表示される。
図9の画面で「アドレスを入力して画像をGET」が押下されたときには、ディスプレイ95には、
図11のメールアドレス入力画面が表示される。すなわち、1人目のユーザに対する画像の選択処理、および携帯端末装置のタッチ処理(またはメールアドレス入力処理)が行われた後に、2人目のユーザに対する画像の選択処理、および携帯端末装置のタッチ処理(またはメールアドレス入力処理)が行われる。
【0080】
続いて3人目以降のユーザに対する処理が行われるが、それは以下のように行われる。
【0081】
図13は、3人目のユーザの送信写真選択処理においてディスプレイ95に表示される画面を示す図である。
【0082】
ここでは、1人目のユーザが選択した写真と、2人目のユーザが選択した写真とが表示される。3人目のユーザは、この2つの写真のうちのいずれかを選択する。3人目以降のユーザに対しては、
図8または12の画面による7枚の写真からの選択を受け付けずに、1人目のユーザが選択した写真と、2人目のユーザが選択した写真とのいずれかの選択を受け付けるものである。
【0083】
図13の画面で選択が行われると、ディスプレイ95には、
図9の通信を行う画面が表示される。
図9の画面で「アドレスを入力して画像をGET」が押下されたときには、ディスプレイ95には、
図11のメールアドレス入力画面が表示される。すなわち、2人目のユーザに対する画像の選択処理、および携帯端末装置のタッチ処理(またはメールアドレス入力処理)が行われた後に、3人目のユーザに対する画像の選択処理、および携帯端末装置のタッチ処理(またはメールアドレス入力処理)が行われる。
【0084】
4人目以降のユーザに関しては、3人目のユーザと同様の処理が行われる。選択した写真は、WEBサイト会員でなくても取得可能となる。このため、仮に2枚以上の選択を可能とすると、WEBサイト会員の獲得に悪影響となる。そのため、1プレイでの選択できる枚数を所定枚数(2枚)に制限している。さらには、新たな別の写真は選択できないものの、その数以上のユーザからのアクセスを可能にしているため、全体としてサイトへのアクセス数が増え、WEBサイト会員の獲得に効果的である。
【0085】
図14は、ユーザが選択した画像を取得するための処理を説明するための図である。
【0086】
図14(A)は、
図11の画面でユーザがメールアドレスを入力したときの処理を示す図である。写真シール作成装置に入力されたメールアドレスは、画像提供サーバ201に送信される。画像提供サーバ201は、そのメールアドレスに、選択された画像にアクセスするためのメールを送信する。当該メールの本文には、画像取得の準備ができた旨と、その画像を取得するためのURLとが記載されている。URLには、ユーザが選択した画像に対応する照合IDが含まれる。これにより、そのメールアドレスを有する携帯端末装置には、画像取得の準備ができた旨と、その画像を取得するためのURLとが記載された画面(D3)が表示される。
【0087】
画面D3のURLをユーザがクリックすると、照合IDに対応する写真画像をユーザに取得させるための第2の画面(D2)が携帯端末装置に表示される。第2の画面(D2)においては、ユーザが選択した画像が表示されており、ユーザはこの画像をダウンロードして携帯端末装置に記憶させることができる。
【0088】
図14(B)は、
図10の画面でURLがクリックされたときの処理を示す図である。
【0089】
ステップS901において、URLにより携帯端末装置からのアクセスを受け付けた画像提供サーバ201は、照合IDと端末IDとを取得する。その照合IDに対応する画像が写真シール作成装置から届いているかを画像提供サーバ201の制御部は判定する。YESであれば、照合IDに対応する写真画像をユーザに取得させるための第2の画面(D2)が携帯端末装置に表示される。第2の画面(D2)においては、ユーザが選択された画像が表示されており、ユーザはこの画像をダウンロードして携帯端末装置に記憶させることができる。端末IDとは、携帯端末装置ごとに付与されるIDであって、その携帯端末装置を他の携帯端末装置と区別するための固有のIDである。
【0090】
ステップS901においてNOであれば、写真シール作成装置からまだ照合IDに対応する画像が届いていないことを意味している。このとき、画像提供サーバ201の制御部は、ステップS903において端末IDと照合IDとを関連付けて保存する。また、リクエストにおける照合IDに対応する写真画像の取得をユーザに待機させるための第1の画面(D1)を携帯端末装置に表示させる。
【0091】
第1の画面(D1)は、端末ID毎に準備される画面である。第1の画面においては、写真シール作成装置からまだ対応する画像が届いていない照合IDに対しては、「準備中」の表示がなされる。「準備中」の表示に対応付けて、その照合IDで初めて携帯端末装置からサーバへのアクセスがあった日時、および照合IDから読み取ることができる撮影が行われた写真シール作成装置の機種名が表示される。
【0092】
第1の画面(D1)において、写真シール作成装置から対応する画像が届いた照合IDに対しては、「NEW」の表示がなされる。「NEW」の表示に対応付けて、その照合IDに対応する画像が撮影された日時(これは、撮影画像のデータに含まれている)、および撮影が行われた写真シール作成装置の機種名の情報が表示される。その情報がユーザによりクリックされると、その照合IDに対応する第2の画面(D2)が表示される。「NEW」の表示がなされた画面(D1)は、第2の画面(D2)を表示させるための画面となる。
【0093】
また、第1の画面(D1)において、「更新」ボタンが押下されると、その画面の再読込が行われる。更新において画像提供サーバ201は、端末IDと関連付けて保存されている照合IDに対応する画像の登録状況(プレイ情報の有無)を確認し、新たに写真シール作成装置から画像が届いていれば、「準備中」の表示が「NEW」の表示となる。
【0094】
図14(C)は、ユーザが写真シール作成装置で取得したシールに記載されたメールアドレスを携帯端末装置に入力し、空メールを送ったときの処理を示す図である。画像提供サーバ201は、当該メールを受信し、そのメールへの返信メールとして、選択された画像にアクセスするためのメールを送信する。当該メールの本文には、画像を取得するためのURLが記載されている。当該URLをユーザがクリックすると、携帯端末装置には、照合IDを入力させるための画面(D4)が表示される。画面(D4)は、端末ID毎に準備される画面である。
【0095】
画面(D4)において、ユーザがシールに印刷された照合IDを入力すると、照合IDに対応する写真画像をユーザに取得させるための第2の画面(D2)が携帯端末装置に表示される。第2の画面(D2)においては、ユーザが選択された画像が表示されており、ユーザはこの画像をダウンロードして携帯端末装置に記憶させることができる。
【0096】
また、画像提供サーバ201には、端末ID毎に過去の画像の閲覧履歴が記録されており、過去の閲覧画像へのリンクが画面(D4)に表示される。そのリンクがクリックされると、その履歴に対応する写真画像をユーザに取得させるための第2の画面(D2)が携帯端末装置に表示される。
【0097】
さらに画面(D4)には、その携帯端末装置を用いて
図9の画面で送信を行った画像を取得するためのリンク(「かざしてGET」)が表示される。そのリンクがクリックされると、その端末IDに対応する第1の画面(D1)が表示される。
【0098】
図15〜18は、写真シール作成装置1a、携帯端末装置205、および画像提供サーバ201の動作を示すフローチャートである。
【0099】
点線で囲まれる各ステップの処理が、写真シール作成装置1a、携帯端末装置205、および画像提供サーバ201それぞれの処理に該当する。
【0100】
図15を参照して、ユーザが写真シール作成装置1aにコインを投入すると、ステップS101において画像セットID、および照合IDの要求が画像提供サーバにhttpリクエストとして行なわれる。ステップS103において写真シール作成装置1aは、画像セットID、および照合IDをサーバからのhttpレスポンスとして受信する。画像セットIDは、1プレイで作成される画像群を特定するためのものであり、1つ取得される。照合IDは、ユーザが選択した画像を特定するためのIDである。1回のプレイで2つの選択を許容するため、照合IDは2つ取得される。すなわち、2つの照合IDは、
図8と
図12での1人目と2人目での選択のそれぞれに対応する。3人目以降は、1人目または2人目の選択した画像のいずれかを
図13で選択するため、2つの照合IDのいずれかを用いることで選択画像を特定することができる。なお、これら情報(画像セットID、および照合ID)の要求と受信は、ユーザが写真シール作成装置を利用していない待機中に行ってもよい。その場合、複数回のプレイ分の情報を取得してもよい。
【0101】
ステップS105において、写真シール作成装置1aは、画像作成処理を実行する。これは、ユーザの撮影を複数回行ない、その中から左右の各ユーザに編集(落書き)を行なう画像を選択させる処理、および画像の編集を受付ける処理を含む。
【0102】
ステップS107において、各ユーザに自分の携帯端末装置に送信する画像を選択させる処理が行われる。これは、
図8〜13を用いて説明した内容と同様である。
【0103】
ステップS111においては、画像提供サーバに対して、送信の対象となっている画像データと各種情報の送信が行なわれる。各種情報とは、ステップS103で取得された画像セットID、および照合ID、ならびに少なくとも1つのメールアドレスが
図11の画面で入力されている場合には、そのメールアドレスなどである。
【0104】
ステップS113で送信すべき全画像が送信済みとなったかが判定され、YESとなるまでステップS111の処理を繰返す。YESとなれば、次のユーザのプレイの処理に移り、ステップS101からの動作を行なう。なお、全画像を一度に画像提供サーバに送信してもよい。
【0105】
図16を参照して、画像提供サーバの動作について説明する。
【0106】
画像セットID、および照合IDの要求が写真シール作成装置からあると、ステップS201において画像提供サーバは、画像セットID(1つ)と、照合ID(2つ)とを作成する。なおIDの送信は、写真シール作成装置からのリクエストに応答して行うのではなく、任意のタイミングで画像提供サーバ201から写真シール作成装置へ送信してもよい。送信されたIDのうち、写真シール作成装置が使用しないIDがあってもよい。
【0107】
ステップS207において、画像セットID(1つ)、および照合ID(2つ)が写真シール作成装置に対して送信される。
【0108】
写真シール作成装置から、画像データや各種情報が送信されてくると、ステップS209において、それらの保存処理を行なう。画像データは画像ストレージ201c−1に、各種情報は画像情報テーブル201c−2に保存される。
【0109】
図20は、画像ストレージ201c−1と画像情報テーブル201c−2との構成を示す図である。
【0110】
画像情報テーブル201c−2は、画像個別の情報を管理するものである。画像セットIDは、1回のプレイ毎に異なるIDである。画像セットIDと画像IDとの2項目で1つの画像が特定される。
【0111】
画像ストレージ201c−1に保存される実画像ファイルは、ファイル名として、画像セットIDと画像IDとを組合わせた名前が付与され、関連付けが行なわれる。
【0112】
ここでは画像セットIDとしては8桁の数字が用いられており、1つの画像セットに含まれる画像のそれぞれを特定するための画像IDとして、数字が用いられている。これら数字が画像情報テーブル201c−2に記録される。
【0113】
また、IDに対応する画像には、画像セットIDと、「0」と、画像IDとを組み合わせたファイル名が付されて画像ストレージ201c−1に保存される。
【0114】
画像などの保存後において、ステップS211でその画像がユーザにより選択された画像か否かを判断する。NOであれば処理を終了し、YESであればステップS215に進む。このステップS211の判定は、写真シール作成装置から送信されてくる画像が複数となることより、複数枚のうち、写真シール作成装置でユーザが選択した画像を区別できるようにするためのものである。
【0115】
ステップS215において、ユーザごとのプレイ情報、および照合IDをプレイ情報テーブル201c−3に保存する。
【0116】
図21は、プレイ情報テーブル201c−3の構成を示す図である。
【0117】
プレイ情報テーブルは、ユーザ毎のプレイ情報を管理するテーブルである。1プレイごとに画像セットIDが付与され、ユーザが選択した画像が照合IDにより特定される。また、その画像を選択したユーザのメールアドレスが
図11の画面で入力されているのであれば、そのアドレスが記録される。また、ユーザの携帯端末装置からアクセスがあったのであれば、その端末IDが登録される。
【0118】
ステップS215での処理の後、ステップS217においてユーザのメールアドレスが
図11の画面で取得できているかを判定する。YESであるときには、ステップS219で照合IDを含むURLを記載したメールを、そのユーザのメールアドレスに送信する。これにより、ユーザの携帯端末装置に
図14の画面D3が表示される。メールを受信した携帯端末装置は、
図15に示されるように「接続2」の処理を行なう。
【0119】
図17は、
図15の接続1および2での携帯端末装置の処理を示すフローチャートである。
【0120】
「接続1」は、
図9の画面により携帯端末装置が写真シール作成装置と近距離通信を行って、
図10の画面から画像提供サーバ201にアクセスが行われる状態を示している。
図17のステップS251において、写真シール作成装置1aは、携帯端末装置に送信する照合IDを含むURLを作成し、それを非接触通信装置97を用いて携帯端末装置に送信する。
【0121】
ステップS301で、携帯端末装置において、近距離通信でURLと照合IDとを取得する処理が行なわれる。ステップS303において、携帯端末装置に
図10の画面が表示され、携帯端末装置から画像提供サーバ201にアクセス(httpリクエスト)が行われる。
【0122】
「接続2」は、
図14(A)の処理を示している。
図17のステップS305で、IDが含まれるURLを記載したメールを受信する処理が行なわれる。これにより、
図14の画面D3が携帯端末装置に表示される。ステップS307で照合IDが含まれるURLにアクセスが行なわれる。これを受けて、ステップS309で携帯端末装置の表示部211に
図14の画面D2が表示される。
【0123】
図18は、接続1および2での画像提供サーバ201の処理を示すフローチャートである。
【0124】
図17のステップS303において、携帯端末装置からリクエストがあると、画像提供サーバ201はステップS401で、照合IDと端末IDとを対応付けて保存する。
【0125】
ステップS403において、携帯端末装置から送られた照合IDに基づいて、プレイ情報テーブル201c−3を検索する(同じ照合IDが登録されているか判定する)。
【0126】
ステップS405で、同じ照合IDが登録されていると判断されたのであれば、ステップS409で、リクエストにおける照合IDに対応する写真画像をユーザに取得させるための第2の画面(D2)を、リクエスト元の携帯端末装置に表示させるべく、データを送信する処理が行われる。
【0127】
データは、
図17のステップS309に示されるように携帯端末装置で受信され、これにより携帯端末装置にリクエストにおける照合IDに対応する写真画像をユーザに取得させるための第2の画面(D2)が表示される。また、当該写真画像をユーザは携帯端末装置からダウンロードし、携帯端末装置に保存することができる。
【0128】
図18のステップS405において、同じ照合IDが登録されていないと判断されたのであれば、ステップS407で、リクエストにおけるIDに対応する写真画像の取得をユーザに待機させるための第1の画面(D1)を、リクエスト元の携帯端末装置に表示させるべく、データを送信する処理が行われる。
【0129】
データは、
図17のステップS311に示されるように携帯端末装置で受信され、これにより携帯端末装置にリクエストにおけるIDに対応する写真画像の取得をユーザに待機させるための第1の画面(D1)が表示される。ユーザから第1の画面(D1)の更新のリクエストがあると、画像提供サーバ201は、再度
図18のステップS407の処理を行い、プレイ情報の有無に応じて更新された第1の画面(D1)を携帯端末装置に表示させる。
【0130】
「接続2」においては、IDが含まれるURLを記載したメールを携帯端末装置で受信したユーザは、そのURLにアクセスする(
図17のステップS307)。携帯端末装置でのhttpリクエストがあれば、画像提供サーバは、
図18のステップS411でURLから照合IDを取得する。さらに、プレイ情報テーブル201c−3から対応する照合IDを検索することで、そのIDに対応するプレイ情報を取得する。
【0131】
ステップS413において、プレイ情報に基づき、対応する画像情報と画像ファイルとが画像ストレージ201c−1および画像情報テーブル201c−2から取得される。
【0132】
ステップS415において、取得された情報に基づいて、画像を表示するためのHTMLデータと画像データとが携帯端末装置に送信される。携帯端末装置では、
図17のステップS309の処理が行われる。
【0133】
図19は、
図15のステップS107での処理を示すフローチャートである。
【0134】
図を参照して、ステップS701において、ユーザが携帯端末装置に送信したい画像を決定する処理が行われる。これは、1人目のユーザであれば
図8の画面を、2人目のユーザであれば
図12の画面を、3人目以降のユーザであれば
図13の画面を表示し、ユーザの選択を受け付ける処理である。
【0135】
その後、近距離通信(ステップS703)またはメールアドレス入力(ステップS705)により、ステップS701で選択された画像を送信する携帯端末装置を特定する処理が行われる。近距離通信は、
図9の画面が表示された状態で行われ、メールアドレス入力は、
図11の画面が表示された状態で行われる。
【0136】
ステップS707で、次のユーザがおらず更なる送信をする必要がない場合、または制限時間が経過した場合にはメインルーチンへ戻り、そうでなければステップS701からの処理を行う。
【0137】
以上の処理により、ユーザは画像を表示するためのHTMLデータと画像データとを取得することができる。ここで表示される画像(写真シール作成装置で作成された画像)を、携帯端末装置が有する画像保存機能を用いて、ユーザは携帯端末装置に取り込むことが可能である。また、近距離通信を使用することができないユーザは、従来通りのメールアドレスを入力する方式を用いることができる。
【0138】
ユーザがメールアドレスを入力する従来の装置においては、時間的な制約によって入力できるメールアドレス数に限界があった(通常、1〜2人分が限界だった)。
【0139】
このため、多人数のユーザでプレイを行なった場合、全員がメールアドレスを入力する事が困難であった。画像提供サーバのIDとアクセス用パスワードとをシール上に印字し、それをユーザが入力する事によって全てのユーザの携帯端末装置に画像を提供する、という方法もあるが、この方法ではメールアドレスを入力するよりも手間がかかり、不便である。
【0140】
本実施の形態のように近距離通信を用いることで、このような不便さを解消することができる。近距離通信でのデータ転送は非常に高速であるため、制限時間内に多くのユーザの携帯端末装置と通信を行うことができる。これにより、メールアドレスを入力する場合よりも多くのユーザに画像を提供する事が可能となる。また、ユーザは自己のメールアドレスを写真シール作成装置の運営者に教えなくても、所望の画像を取得することができる。さらにユーザは、
図14の第1の画面(D1)をブックマークとして登録しておけば、以後その画面から、写真シール作成装置で作成された画像を取得することができる。すなわち、第1の画面(D1)は、端末IDに基づいて作成されるそのユーザ専用の画像取得のための画面となり、ユーザは、過去や将来の撮影で得られた画像を第1の画面(D1)を介して得ることができるようになる。
【0141】
[第2の実施の形態]
【0142】
なお、上記実施の形態では、近距離通信により携帯端末装置が照合IDを含むURLを取得することとしたが、写真シール作成装置は、画像提供サーバ上にアップロードされた画像を閲覧するための照合IDを含むURLをQRコード(登録商標)で表示することとしてもよい。ユーザは、携帯端末装置のカメラで、QRコード(登録商標)を読取るだけで画像を取得することができる。
【0143】
図22は、第2の実施の形態における写真シール作成装置1aと、画像提供サーバ201と、携帯端末装置205との動作を示すフローチャートである。
【0144】
ユーザが写真シール作成装置1aを利用するときに、ステップS603において写真撮影、および画像編集(落書き)などが行なわれる。このとき、ステップS601において画像提供サーバ201から各種IDが送信される。
【0145】
ステップS605において、ユーザにより選択された画像やIDの情報などが画像提供サーバ201にアップロードされる。ステップS607において、画像提供サーバ201は、IDに対応付けて画像を保存する(なお、以上の処理は実質的に第1の実施の形態と同様である)。
【0146】
ステップS609において、照合IDに対応するQRコード(登録商標)がディスプレイ95に表示される。このQRコード(登録商標)は、照合IDに対応するユニークなQRコード(登録商標)であり、照合IDに対応する画像を携帯端末装置に表示させるURLを含むものである。
【0147】
ステップS611において携帯端末装置205でQRコード(登録商標)の読取りが行なわれると、それに含まれるURLを用いて、携帯端末装置205は画像提供サーバ201とhttpによる通信を行なう。ステップS613において、画像提供サーバ201は、携帯端末装置205に照合IDに対応する画像を送信する。
【0148】
本実施の形態においては、ユーザは直接的にURLにアクセスすることができるが、写真シール作成装置の運営者側においては、付加的サービスを実施する為のユーザのメールアドレスを取得できない。
【0149】
[その他]
【0150】
図14の画面D1を表示させるためのデータは、画像提供サーバ201のCPUが以下のステップを実行することで作成することができる。
【0151】
(1)画像提供サーバ201へアクセスがあった携帯端末装置の端末IDを、画像提供サーバ201のCPUが取得するステップ、
【0152】
(2)取得された端末IDに対応する照合IDを、
図18のステップS401での保存データ、およびプレイ情報テーブル201c−3から検索するステップ、
【0153】
(3)検索された照合IDについて、プレイ情報テーブル201c−3に登録されていなかったものについて、「準備中」の表示をし、その照合IDで画像提供サーバ201に初めてアクセスがあった日時をあわせて表示し、さらに、照合IDから特定される撮影の行われた写真シール作成装置を表示するステップ、および
【0154】
(4)検索された照合IDについて、プレイ情報テーブル201c−3に登録されているものについて、「NEW」の表示をし、その照合IDでの写真撮影日時をあわせて表示し、さらに、照合IDから特定される撮影の行われた写真シール作成装置を表示するステップ。
【0155】
なお上記第2の実施の形態では、コードの一例としてQRコード(登録商標)を例示したが、バーコード、2次元バーコードなどの携帯端末装置で読取ることができる他のコードを表示することとしてもよい。コードは表示の形で出力してもよいし、例えば電波や赤外線を用いて出力し、それを利用者の携帯端末装置で読取るようにしてもよい。
【0156】
なお、写真シール作成装置においては、1回の撮影で1枚の写真画像を生成する場合もあれば、複数回の撮影で1枚の写真画像を生成する場合もある。また、これら撮影によって得られた写真画像に編集を行ないそれぞれ編集された写真画像を生成する場合もある。さらに、カメラなどの撮影機能を備えない写真シール作成装置を構成することも可能である。この場合はカメラによる撮影に代えて、記憶媒体や通信回線から写真画像を取込む。このように写真シール作成装置において色々な方法で生成される写真画像を含む意味において生成手段としている。
【0157】
また、上述の写真シール作成装置のコンピュータ装置101や画像提供サーバ201の制御方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、電気通信回線や衛星通信回線などのネットワークを通じて、プログラムを提供することもできる。
【0158】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0159】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。