特許第5747404号(P5747404)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5747404
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月15日
(54)【発明の名称】骨盤ベルトつきパンツ
(51)【国際特許分類】
   A61F 5/02 20060101AFI20150625BHJP
   A41C 1/00 20060101ALI20150625BHJP
   A41B 9/02 20060101ALI20150625BHJP
【FI】
   A61F5/02 K
   A41C1/00 C
   A41B9/02 P
   A41C1/00 A
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2010-278601(P2010-278601)
(22)【出願日】2010年11月26日
(65)【公開番号】特開2012-110662(P2012-110662A)
(43)【公開日】2012年6月14日
【審査請求日】2013年11月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】599006100
【氏名又は名称】有限会社ともみ工房
(72)【発明者】
【氏名】中田 安真音
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−026510(JP,U)
【文献】 特開2005−042226(JP,A)
【文献】 実開平1−107318(JP,U)
【文献】 実開昭61−130212(JP,U)
【文献】 特開2004−321505(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/02
A41B 9/02
A41C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用対象者の臀部を覆うパンツ背後の後ろみごろの中央部に左右一対の骨盤ベルトが水平方向に沿わせて一体的に設置され、パンツ背後の後ろみごろの中央部からパンツ前部に向けて骨盤相当位置の左右を周回した後に、パンツ前部位置で、前記骨盤ベルトの先端部を接合するものにおいて、該骨盤ベルト全体を伸縮性の強すぎないパンツの素材で構成する事で臀部から下腹部廻りの圧迫感をなくしてベルト全体の張力を均一にし、骨盤矯正に有効な大腿骨転子部または恥骨部から腸骨の間の位置に上記骨盤ベルトを装着できるようにし、骨盤ベルトの後ろみごろ側は上下に幅広のサイズに構成されて、パンツ背後の後ろみごろの中央部のみに装着されて骨盤の支え保持をしっかりして骨盤矯正を効果的に遂行できるようにし、骨盤ベルトをパンツの後ろみごろ側から前部に向けて骨盤相当位置の左右を水平状に周回した後に、パンツの前面下腹部側で骨盤ベルトの先端部を接合するようにしたことを特徴とする骨盤ベルトつきパンツ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は利用対象者の骨盤相当位置の臀部周辺を締め付ける事によって、骨盤のズレ、歪みを解消して骨盤矯正する骨盤ベルトをパンツ本体に設置する事によって、立ち座りの際のベルトのズレを解消し、排泄時の着脱を簡便にした骨盤ベルトつきパンツに関するものである。
【背景技術】
【0002】
骨盤ベルトつき下着に関しては、パンツタイプのものとして特許文献1が提案されており、ガードルとして特許文献2のように提案されている。下着として記載されているものには特許文献3のように提案されている。また、骨盤矯正力がありガードルではない下着として特許文献4のように提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−236809号公報
【特許文献2】特開2005−113311号公報
【特許文献3】特許第3542566号公報
【特許文献4】実用新案登録第3163658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
骨盤の歪みを整えるためのベルトは骨盤相当位置で左右均等に力が加わる必要があるが、特許文献1に示される骨盤矯正用ベルト付パンツの骨盤ベルトは左右の骨盤ベルトがパンツの左右に別々に固定されているため、骨盤にかかる矯正力が左右均等ではない。また、伸縮性の強い部材による締め付けは骨盤内の血流を阻害する可能性があるが、特許文献2に示されるガードルとしての骨盤ベルトは左右均等に力が加わるが、骨盤ベルトに必要以上に強い収縮力があると思われる。さらにガードルに骨盤ベルトが設置されるため、下着の上に重ねて履く必要があり、下着全体の締め付け感も強く、利用対象者が女性に限定されている。特許文献3に示される骨盤矯正用ベルト付下着の骨盤ベルトは腸骨部を伸縮性のある素材で圧迫する構造になっており、骨盤相当位置の臀部周辺となる恥骨部または大腿骨転子部から腸骨の間に骨盤ベルトを配置する本発明の骨盤ベルトとは構造が異なっている。特許文献4に示される骨盤矯正ショーツとしての下着は、一般に使用されるパンツに近く、ガードルのものよりも肌触り等がよいと思われるが股上が浅く利用者が限られており、骨盤ベルトの併設もされていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、一般に多く普及しているパンツ素材の下着の後ろみごろに伸縮性の強すぎない骨盤ベルトを設置し、骨盤を周回した後に組み立てる構造にすることによって、ガードルよりも下着全体の着心地のよさを向上すると共に、骨盤ベルトの立ちすわりの際のずれを防ぎ、排泄の際の着脱を簡便にした上で、骨盤矯正に適切な矯正力を適切な位置に左右均等に加える事を可能にしている骨盤ベルトつきパンツである。
【0006】
そのために、利用対象者の臀部を覆うパンツ背後の後ろみごろの中央部に左右一対の骨盤ベルトが水平方向に沿わせて一体的に設置され、パンツ背後の後ろみごろの中央部からパンツ前部に向けて骨盤相当位置の左右を周回した後に、パンツ前部位置で、前記骨盤ベルトの先端部を接合するものにおいて、該骨盤ベルト全体を伸縮性の強すぎないパンツの素材で構成する事で臀部から下腹部廻りの圧迫感をなくしてベルト全体の張力を均一にし、骨盤矯正に有効な大腿骨転子部または恥骨部から腸骨の間の位置に上記骨盤ベルトを装着できるようにし、骨盤ベルトの後ろみごろ側は上下に幅広のサイズに構成されて、パンツ背後の後ろみごろの中央部のみに装着されて骨盤の支え保持をしっかりして骨盤矯正を効果的に遂行できるようにし、骨盤ベルトをパンツの後ろみごろ側から前部に向けて骨盤相当位置の左右を水平状に周回した後に、パンツの前面下腹部側で骨盤ベルトの先端部を接合するようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
第一に、骨盤ベルトを伸縮性の強すぎない圧迫感のないもので構成する事、すなわち、一般に多く普及しているパンツの素材でパンツ本体及び骨盤ベルトを構成する事によって、従来のガードルのものよりも肌触りを良くし、圧迫感をおさえている。
そして、パンツの後ろみごろ後ろみごろの中央部のみに骨盤ベルトを設置しているため、立ちすわりのときにずれず、排泄の際にベルトを外してもベルトが床に落ちるなどの不便さがない。また、後ろみごろに骨盤ベルトが設置されているため、下着を履いて装着する際には適切な位置に簡便に装着できる。
【0008】
このように、骨盤ベルトの伸縮性も強いものではなく、パンツ本体の素材に近いもの及び面ファスナー等の接合部材を使用し、骨盤の締めすぎを防ぎ血流が阻害されないような構造となっていて、骨盤矯正に適切な矯正力を適切な位置に左右均等に加える事を可能にしている。
【0009】
第二に、骨盤ベルトの後ろみごろ側は上下に幅広のサイズで伸縮性の強すぎない圧迫感のないもので構成されてパンツに装着されているので、幅広の部分で骨盤の支え保持をしっかりして骨盤矯正を効果的に遂行できる。
【0010】
第三に、骨盤ベルトをパンツの後ろみごろ側から前部に向けて骨盤相当位置の左右を水平状に周回した後に、パンツの前面下腹部側で骨盤ベルトの先端部を接合するので、骨盤部の支えを保持を安定させることができて骨盤矯正を効果的に遂行できる。
また、骨盤ベルトを設置する下着本体もショーツ型、トランクス型、ボクサーパンツ型と形を限定しないため、利用対象者を性別、年齢などに関わらず幅広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る「骨盤ベルトつきパンツ」の装着形状を示した正面図である。
図2】本発明に係る「骨盤ベルトつきパンツ」の装着形状を示した背面図である。
図3】本発明に係る「骨盤ベルトつきパンツ」の装着状態を示す正面図である。
図4】本発明に係る「骨盤ベルトつきパンツ」の装着状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のパンツの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜2の骨盤ベルト(2)に示されるように、利用対象者の臀部を覆うパンツ下着(パンツ)(1)の後ろみごろの中央部のみに縫製若しくは接着などで接合された左右一対の骨盤ベルト(2)が骨盤相当位置の左右を周回するように一体的に設置されている。骨盤の左右均等に力が加わるように骨盤ベルトの左右先端は面ファスナーまたはカギフック等の接合部(3)で下着(1)の前面下腹部側で接合されるようになっている。
本発明では、一般に多く普及しているパンツ素材の下着(1)の後ろみごろの中央部のみに伸縮性の強すぎない骨盤ベルト(2)を設置し、骨盤相当位置の左右を周回した後に下着(1)の前面で組み立てる構造にすることによって、ガードルよりも下着全体の着心地のよさを向上すると共に、骨盤ベルト(2)の立ち座りの際のずれを防ぎ、排泄の際の着脱を簡便にした上で、骨盤矯正に適切な矯正力を適切な位置に左右均等に加える事を可能にしている。そして、一般に多く普及しているパンツの素材でパンツ本体及び骨盤ベルトを構成する事によって、従来のガードルのものよりも肌触りを良くし、圧迫感をおさえている。
【0013】
図2の接合部(4)(図中の点線部で縫製接合されている)に示されるように後ろみごろの中央部のみに骨盤ベルト(2)が接合されて一体状に設置されていることによって、立ち座りの際のズレを解消し、骨盤ベルト(2)の先端部の着脱を簡便にしている。
下着(パンツ)(1)の後ろみごろの中央部のみに接合された骨盤ベルト(2)の構成素材はゴムなどの伸縮性も強いものではなく、パンツ本体の素材に近い、圧迫感のないもので構成されており、これを面ファスナー等の接合部材を使用し、骨盤周りを巻回して固定する程度に留めることができて骨盤の締めすぎを防ぎ血流が阻害されないような構造となっている。
【0014】
図1〜2の骨盤ベルト(2)に示されるように骨盤ベルトの位置は、図3図4にも見られるように骨盤矯正に有効な大転子部または恥骨部から腸骨部の間の位置に設置されるものとし(5)、誰でも簡便に適切な骨盤位置に骨盤ベルトを装着できるようになっている。
また、骨盤ベルト(2)の後ろみごろ側は上下に幅広のサイズに構成されているので骨盤の支え保持がしっかりして骨盤矯正を効果的に遂行できるものである。
このように、骨盤ベルトをパンツの後ろみごろ側から前部に向けて骨盤相当位置の左右を水平状に周回した後に、パンツの前面下腹部側で骨盤ベルトの先端部を接合するので、骨盤部の支えを保持を安定させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0015】
本発明の「骨盤ベルトつき下着」は、ショーツ型、トランクス型、ボクサーパンツ型と形を限定しないため、利用対象者を性別、年齢などに関わらず幅広く利用できることとなり、成人女性用だけでなく、男性用・産婦・褥婦・乳幼児用・子供用としても応用できる。
【0016】
骨盤ベルトの幅は腸骨より上にならない範囲で変更し、対象の状態に対応した形状に応用することもできる。パンツ背部の後ろみごろ側に位置する骨盤ベルトの形状は幅を広くし臀部を包み込むようにすることで安定感を向上させることもできる。
【0017】
面ファスナー以外の固定具、ホック、クリップ、ファスナー、ボタン等を用いて骨盤ベルトを接合する事もできる。
ベルトを接合する面ファスナー部を数本に分けたり短くしたりすることによって、より安価にする事もできる。
着脱時のベルトのズレを抑えるため側面等に骨盤ベルトを通す部材を設けることもできる。
【0018】
パンツを形成する材質も紙、布、吸湿素材、撥水素材等材質やその組み合わせを用途に合わせて変更することができる。
【0019】
後ろみごろの骨盤ベルトの設置を面ファスナー等着脱可能にする事によって、骨盤ベルト位置の微調整を可能にする事もできる。
下着本体やベルトに装飾を施し、デザイン性を向上させることもできる。ベルトの幅も用途によって変更し幅を広くして固定性を高めたり、幅を狭くして圧迫感を抑えたりすることもできる。
以上のような応用が可能であり限定された用途、対象に絞られるものではない。
【符号の説明】
【0020】
1 パンツ本体
2 骨盤ベルト
3 骨盤ベルト接合部
4 骨盤ベルト設置部
5 骨盤ベルト設置の有効な範囲(この範囲のどこかに骨盤ベルトが設置される)
図1
図2
図3
図4