【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の観点では、本発明は、ある時刻に対応する実フレーム上の画素点の画素値と前記時刻より後の時刻に対応する実フレーム上の画素点の画素値とに独立した各ランダム成分を加えてランダム処理後画素値とするランダム処理手段と、前記ランダム処理後画素値を加重加算して中間の時刻に対応する補間フレーム上の画素点の画素値とする加重加算手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第1の観点による画像処理装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。
【0005】
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点による画像処理装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数1】
により求めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第2の観点による画像処理装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。
【0006】
第3の観点では、本発明は、前記第1の観点による画像処理装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数2】
により求めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第3の観点による画像処理装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。
また、補間画素点ごとに異なるランダム成分となるため、この点でも画像上に規則的パターンが現れるのを抑制でき、自然に見える程度をより向上できる。
【0007】
第4の観点では、本発明は、前記第1の観点による画像処理装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数3】
により求めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第4の観点による画像処理装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。このため
、自然に見える程度を向上できる。
また、補間フレームごとに異なるランダム成分となるため、時間方向に規則的パターンが現れるのを抑制でき、動画として自然に見える程度を向上できる。
【0008】
第5の観点では、本発明は、前記第1の観点による画像処理装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数4】
により求めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第5の観点による画像処理装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。このため
、自然に見える程度を向上できる。
また、実フレームの時間変化によって異なるランダム成分となるため、規則的パターンが現れるのを抑制でき、動画として自然に見える程度を向上できる。
【0009】
第6の観点では、本発明は、前記第1の観点による画像処理装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数5】
により求めることを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第6の観点による画像処理装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。このため
、自然に見える程度を向上できる。
また、補間画素点ごとに異なるランダム成分としたり、補間フレームごとに異なるランダム成分としたり、実フレームの時間変化によって異なるランダム成分とすることが可能になるため、規則的パターンが現れるのを抑制でき、自然に見える程度を向上できる。
【0010】
第7の観点では、本発明は、前記第2から前記第6のいずれかの観点による画像処理装置において、ランダムの強さの指定値Swを、
【数6】
により求める手段を具備したことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第7の観点による画像処理装置では、実フレーム上の画素点の画素値の差が大きいほど大きなランダム成分を加えることが出来るので、自然に見える程度を向上できる。
【0011】
第8の観点では、本発明は、前記第2から前記第7のいずれかの観点による画像処理装置において、加重加算の重みWiを、
【数7】
により求める手段を具備したことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第8の観点による画像処理装置では、補間フレームに近い実フレームほどその画素値の寄与を大きく出来る。
【0012】
第9の観点では、本発明は、被検体を超音波スキャンして時系列の実フレームを得る超音波スキャン手段と、ある時刻に対応する実フレーム上の画素点の画素値と前記時刻より後の時刻に対応する実フレーム上の原画素点の画素値とに独立した各ランダム成分を加えてランダム処理後画素値とするランダム処理手段と、前記ランダム処理後画素値を加重加算して中間の時刻に対応する補間フレーム上の画素点の画素値とする加重加算手段と、前記補間フレームを表示する画像表示手段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第9の観点による超音波診断装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。
【0013】
第10の観点では、本発明は、前記第9の観点による超音波診断装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数1】
により求めることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第10の観点による超音波診断装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。
【0014】
第11の観点では、本発明は、前記第9の観点による超音波診断装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数2】
により求めることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第11の観点による超音波診断装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。
また、補間画素点ごとに異なるランダム成分となるため、時間方向に規則的パターンが現れるのを抑制でき、動画として自然に見える程度を向上できる。
【0015】
第12の観点では、本発明は、前記第9の観点による超音波診断装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数3】
により求めることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第12の観点による超音波診断装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。このため
、自然に見える程度を向上できる。
また、補間フレームごとに異なるランダム成分となるため、規則的パターンが現れるのを抑制でき、自然に見える程度を向上できる。
【0016】
第13の観点では、本発明は、前記第9の観点による超音波診断装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数4】
により求めることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第13の観点による超音波診断装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。このため
、自然に見える程度を向上できる。
また、実フレームの時間変化によって異なるランダム成分となるため、時間方向に規則的パターンが現れるのを抑制でき、動画として自然に見える程度を向上できる。
【0017】
第14の観点では、本発明は、前記第9の観点による超音波診断装置において、補間画素点の画素値rk(k=1,2,3,…,K)を、
【数5】
により求めることを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第14の観点による超音波診断装置では、計算された画素値にランダム成分を加えて補間フレーム上の画素点の画素値とするのではなく、補間フレームを挟む実フレーム上の補間画素点に対応する各画素点の画素値にそれぞれ独立のランダム成分を加えてランダム処理後画素値とした後、それらランダム処理後画素値を加重加算した画素値を補間画素点の画素値とする。このため
、自然に見える程度を向上できる。
また、補間画素点ごとに異なるランダム成分としたり、補間フレームごとに異なるランダム成分としたり、実フレームの時間変化によって異なるランダム成分とすることが可能になるため、規則的パターンが現れるのを抑制でき、自然に見える程度を向上できる。
【0018】
第15の観点では、本発明は、前記第9から第14のいずれかの観点による超音波診断装置において、ランダムの強さの指定値Swを、
【数6】
により求める手段を具備したことを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第15の観点による画像処理装置では、実フレーム上の画素点の画素値の差が大きいほど大きなランダム成分を加えることが出来るので、自然に見える程度を向上できる。
【0019】
第16の観点では、本発明は、前記第9から第14のいずれかの観点による超音波診断装置において、前記補間画素点の位置が折りかえり領域付近か否かを判定する手段と、折りかえり領域付近の位置では他の位置よりランダムの強さの指定値Swを大きくするようにランダムの強さの指定値Swを決める手段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記構成において「折りかえり領域」とは、元の画素値が画素値の上限より大きいか又は下限より小さい場合に見かけの画素値が上限から下限へ折りかえしたような値または下限から上限へ折りかえしたような値になる領域をいう。
上記第16の観点による超音波診断装置では、不自然に見えやすい折りかえり領域付近では他より大きなランダム成分を加えることが出来るので、自然に見える程度を向上できる。
【0020】
第17の観点では、本発明は、前記第9から前記第16のいずれかの観点による超音波診断装置において、加重加算の重みWiを、
【数7】
により求める手段を具備したことを特徴とする超音波診断装置を提供する。
上記第17の観点による超音波診断装置では、補間フレームに近い実フレームほどその画素値の寄与を大きく出来る。