(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したAVコンテンツの再生時に当該AVコンテンツの残再生可能回数を表示する技術によれば、残再生可能回数を数値やグラフで表示するための専用の表示スペースが必要となるが、車載のAV装置などの、比較的小型の表示装置しか備えていないAV装置では、そのような専用の表示スペースを確保することが困難な場合がある。
【0005】
また、この技術によれば、AVコンテンツの再生時に残再生可能回数を表示するため、ユーザは、AVコンテンツの残再生可能回数を減ずることになる当該AVコンテンツの再生を行うことなく、当該AVコンテンツの残再生可能回数を知ることができない。
【0006】
そこで、本発明は、AV装置において、専用の表示スペースを必要とすることなしに、AVコンテンツに関する処理の実行可能回数に関する制限の状態を、当該実行可能回数を減ずることなくユーザに提示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、AVコンテンツを出力するAV装置に、複数のキーを備えた入力部と、前記キーの操作に応じて、当該操作されたキーに応じて定まる処理を、当該処理が実行可能回数の制限がある処理であるときには当該処理の実行可能回数の残数が1以上である場合に、実行する処理実行部と、前記複数のキーの各々を、当該キーに対して装飾色として設定された色で装飾するキー装飾部と、前記各キーに対して、前記装飾色を設定するキー装飾制御部とを備え、前記キー装飾制御部において、前記キーに応じて定まる処理が実行可能回数の制限がある処理であるキーに対して前記装飾色として設定する色を、当該処理の実行可能回数の残数が1以上の整数である所定数以下である場合と、当該処理の実行可能回数の残数が前記所定数超である場合とで異ならせるようにしたものである。
【0008】
ここで色が異なるとは、輝度、彩度、色相のいずれかが異なることを言う。
このようなAV装置によれば、キーを装飾する装飾色で、当該キーの操作に応じて(実行可能回数の残数がある場合に)実行される処理の実行可能回数の残数が所定数以下となっていることをユーザに示せるので、キー以外の専用の表示スペースを必要とすることなしに、当該処理の実行可能回数の現在の制限の状態をユーザに提示するができる。また、キーの操作に応じて実行される処理の実行前においても、キーに割り当てられた処理の実行可能回数の残数が所定レベル以上に残り少なくなっていることをユーザに示せるので、当該実行可能回数の現在の制限の状態を、当該実行可能回数を減ずることなくユーザに提示することができる。
【0009】
ここで、このようなAV装置において、前記複数のキーは、表示装置に表示されるソフトウエアキーとしても良く、この場合は、前記キー装飾部は、たとえば、前記複数のキーの各々を、当該キーに対して装飾色として設定された色で表示するものとする。
または、前記複数のキーは、ハードウエアキーとしても良く、この場合、前記キー装飾部は、たとえば、前記複数のキーの各々を、当該キーに対して装飾色として設定された色で照明するものとする。
ここで、以上のようなAV装置は、前記キー装飾制御部において、前記キーに応じて定まる処理が実行可能回数の制限がある処理であるキーに対して前記装飾色として設定する色として、当該処理の実行可能回数の残数が前記所定数超である場合には第1の色を、当該残数が0超かつ前記所定数以下である場合には前記第1の色と異なる第2の色を、当該残数が0である場合には前記第1の色及び第2の色と異なる第3の色を設定するようにしてもよい。また、この場合に、前記第2の色は黄色、前記第3の色は赤色とすることも好ましい。
【0010】
また、以上のようなAV装置において、前記実行可能回数の制限がある処理は、たとえば、インターネットラジオから配信を受けるAVコンテンツを切り替えるスキップ処理とするようにしてもよい。
または、前記実行可能回数の制限がある処理は、再生可能回数の制限があるAVコンテンツを再生する処理としても良く、この場合、当該処理の実行可能回数の残数は、当該再生可能回数の制限があるAVコンテンツの再生可能回数の残数とする。
【0011】
または、前記実行可能回数の制限がある処理は、コピー可能回数の制限があるAVコンテンツを再生する処理としてもよく、この場合、当該処理の実行可能回数の残数は、当該コピー可能回数の制限があるAVコンテンツのコピー可能回数の残数とする。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、AV装置において、専用の表示スペースを必要とすることなしに、AVコンテンツに関する処理の実行可能回数に関する制限の状態を、当該実行可能回数を減ずることなくユーザに提示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るAV装置の構成を示す。
図示するように、AV装置1は、ラジオ放送を受信するチューナ101、記憶装置102、外部装置インタフェース103、AVデコーダ104、制御部105、出力制御部106、表示装置107、スピーカ108、入力装置109、イルミネータ110とを備えている。
【0015】
但し、以上のAV装置1は、ハードウエア的には、CPUや、メモリや、その他の周辺デバイスを有する一般的な構成を備えたコンピュータを利用して構成されるものであって良く、この場合、以上のAV装置1のAVデコーダ104や制御部105など、CPUが記憶装置102に予め用意されたプログラムを実行することにより実現されるものであって良い。
【0016】
さて、ここで、外部装置インタフェース103には、携帯装置2を接続することができる。ここで、携帯装置2は、移動電話網やインターネットなどのWAN3を介して、AVコンテンツのダウンロードサービスを提供するAVコンテンツサーバ4や、AVコンテンツのストリーミング配信を行うインターネットラジオサーバ5などにアクセス可能な、移動電話機やスマートフォンなどである。
【0017】
さて、このようなAV装置1の構成において、制御部105は、様々なアプリケーションを実行する。この制御部105のアプリケーションの実行は、たとえば、記憶装置102に記憶されているアプリケーションプログラムを、制御部105において実行することにより実現される。
【0018】
ここで、制御部105が実行するアプリケーションとしては、チューナ101を入力装置109の操作に応じて制御してチューナ101で受信したAVコンテンツをAVデコーダ104でデコードして出力制御部106を介して表示装置107やスピーカ108に出力するラジオアプリケーションや、携帯装置2を介してAVコンテンツサーバ4からオーディオやビデオなどのAVコンテンツの記憶装置102へのダウンロードを行うダウンロードクライアントアプリケーションや、記憶装置102に記憶されているAVコンテンツをAVデコーダ104でデコードして出力制御部106を介して表示装置107やスピーカ108に出力したり、記憶装置102に記憶されているAVコンテンツの携帯装置2へのコピーを行うメディアプレイヤアプリケーションや、携帯装置2を介してインターネットラジオサーバ5にアクセスしてインターネットラジオサーバ5からストリーミング配信されるAVコンテンツをAVデコーダ104でデコードして出力制御部106を介して表示装置107やスピーカ108に出力する再生出力するインターネットラジオアプリケーションなどがある。
【0019】
次に、AV装置1の表示装置107と入力装置109とイルミネータ110とより形成されるユーザインタフェースについて説明する。
図2a1にAV装置1の操作パネルのようすを示す。
図示するように、AV装置1の操作パネルには、表示装置107の表示面71が配置される。また、入力装置109は、操作パネルに配置されるハードウエアによるキー(ハードウエアキー)として、後方スキップキー91、前方スキップキー92、電源のオン/オフ操作を受け付ける電源キー93、バンドキー94、再生/一時停止キー95、複数のファンクションキー96、ロータリキー97とを備えている。また、イルミネータ110は、入力装置109の装飾照明を行うバックライト装置であり、入力装置109の以上の各キー毎に設けられた多色の照明器を備えている。そして、イルミネータ110は、入力装置109の各キーをキー毎に異なる色で照明することができる。
【0020】
ここで、電源キー93を除く入力装置109の各キーで受け付ける操作、すなわち、キーの操作に応じてAV装置1が行う動作は、実行中のアプリケーションや、アプリケーションの実行状態に応じて、当該アプリケーションによって設定される。
次に、本実施形態において、AV装置1の記憶装置102に格納する操作制限キーテーブルと、コンテンツ毎操作制限管理テーブルについて説明する。
図3aに示すように、操作制限キーテーブルには、入力装置109のキーとアプリケーションとの組み合わせ毎に対応して、対応するアプリケーション実行中に対応するキーの操作発生時にAV装置1が行う処理と、当該処理の実行可能回数の制限の内容を表す制限条件と、当該処理の残実行可能回数とが登録される。
【0021】
ただし、対応するアプリケーション実行中に対応するキーの操作発生時にAV装置1が行う処理の実行可能回数の制限が当該処理の対象となるAVコンテンツに依存する場合には、制限条件には、AVコンテンツに依存する旨が登録される。
一方、対応するアプリケーション実行中に対応するキーの操作発生時にAV装置1が行う処理の実行可能回数の制限が当該処理の対象となるAVコンテンツに依存しない場合には、制限条件には、実行可能回数の制限を表す実行可能回数制限値をどのように設定するかが登録される。
【0022】
なお、操作制限キーテーブルの残実行可能回数以外の値は、各アプリケーションの仕様に応じて予め設定される。また、制限条件に実行可能回数制限値をどのように設定するかが登録されているキーとアプリケーションとの組み合わせに対応する残実行可能回数には、制限条件に応じて残実行可能回数の初期値を登録する。すなわち、たとえば、制限条件にアプリケーションの起動時に実行可能回数制限値nを設定することが登録されている場合には、対応するアプリケーションの起動時に、残実行可能回数に初期値としてnを登録し、制限条件に実行可能回数制限値nを固定的に設定することが登録されている場合には、対応するキーと対応するアプリケーションとの組み合わせの登録時、または、対応するアプリケーションの初回起動時に初期値としてnを登録する。
【0023】
そして、制御部105が実行する各アプリケーションは、各キーの操作に応じた処理を、その仕様に従った実行可能回数制限値を超えて実行しないように制限する。
さて、制御部105は、このような操作制限キーテーブルの残実行可能回数を以下のように更新する処理を行う。
すなわち、ユーザの入力装置109のキーの操作に応じた処理の実行が発生すると、実行中のアプリケーションと操作されたキーの組み合わせに対応して、操作制限キーテーブルに残実行可能回数が登録されているかどうかを調べ、登録されている場合には、当該登録されている実行中のアプリケーションと操作されたキーの組み合わせに対応する残実行可能回数を1減じる。
【0024】
次に、
図3bに示すように、コンテンツ毎操作制限管理テーブルには、記憶装置102に記憶されているAVコンテンツとAVコンテンツに対する処理の組み合わせ毎に対応して、対応するAVコンテンツに対する対応する処理を実行可能な回数を示す実行可能回数制限値と、対応するAVコンテンツに対する対応する処理の残実行可能回数が登録される。
【0025】
なお、コンテンツ毎操作制限管理テーブルの残実行可能回数以外の値は、対応するAVコンテンツを記憶装置102に記録する際に、当該AVコンテンツのライセンス条件に応じて予め設定される。また、実行可能回数制限値が登録されているAVコンテンツと処理との組み合わせに対応する残実行可能回数には、初期値として実行可能回数制限値と同じ値が登録される。
【0026】
そして、制御部105が実行する各アプリケーションは、記憶装置102に記憶されているAVコンテンツに対する各処理の実行回数が、AVコンテンツのライセンス条件に従った実行可能回数制限値を超えないように制限する。
さて、制御部105は、このようなコンテンツ毎操作制限管理テーブルの残実行可能回数を以下のように更新する処理を行う。
すなわち、AVコンテンツに対する処理が実行されると、処理が実行されたAVコンテンツと実行した処理との組み合わせに対応して残実行可能回数がコンテンツ毎操作制限管理テーブルに登録されているかどうかを調べ、登録されている場合には、当該登録されている、処理が実行されたAVコンテンツと実行した処理との組み合わせに対応する残実行可能回数を1減じる。
【0027】
次に、このようなAV装置1において制御部105が行うキー表示制御処理について説明する。
図4に、このキー表示制御処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、AV装置1の、いずれかのキーについて、当該キーの操作に応じて行う処理の内容や処理対象の変化の発生を監視する(ステップ402)。
そして、当該変化が発生したならば、入力装置109の各キーについて(ステップ404、418、420)、以下の処理を行う。
すなわち、まず、当該キーに対応する処理の残操作可能回数を算出する(ステップ406)。
ここで、この残操作可能回数は、以下のように算出する。
すなわち、操作制限キーテーブルに、当該キーと実行中のアプリケーションとの組み合わせに対応して残実行可能回数が登録されている場合には、当該残実行可能回数を、残操作可能回数として取得する。
また、操作制限キーテーブルに、当該キーと実行中のアプリケーションとの組み合わせに対応して制御条件に、AVコンテンツに依存する旨が登録されている場合には、操作制限キーテーブルに、当該キーと実行中のアプリケーションとの組み合わせに対応して登録されている処理を識別する。そして、現在当該キーが操作された場合に当該識別した処理の処理対象となるAVコンテンツと当該識別した処理の組み合わせに対応して、コンテンツ毎操作制限管理テーブルに残実行可能回数が登録されている場合には、当該残実行可能回数を、残操作可能回数として取得する。
【0028】
一方、他の場合には、残実行可能回数を無制限とする。
そして、算出した残実行可能回数が0であれば(ステップ408)、イルミネータ110を制御し、当該キーの照明色を予め定めた操作禁止表示色(たとえば、赤)に設定する(ステップ414)。
また、算出した残実行可能回数がしきい値Th(たとえば4)未満であれば(ステップ410)、イルミネータ110を制御し、当該キーの照明色を予め定めた残回数注意表示色(たとえば、黄)に設定する(ステップ416)。
そして、他の場合(残実行可能回数がしきい値Th以上である場合と、残操作可能回数が無制限である場合)には、イルミネータ110を制御し、当該キーの照明色を予め定めた標準色(たとえば、青)に設定する(ステップ412)。
そして、入力装置109の各キーについてステップ406-416の処理を完了したならば、ステップ402の監視に戻る。
ここで上述した標準色と残回数注意表示色と操作禁止表示色とは、以上で例示したように青黄赤としてもよいが、他の色としても良い。ただし、標準色と残回数注意表示色と操作禁止表示色は相互に異なる色とする。なお、色が異なるとは、輝度、彩度、色相のいずれかが異なることを言う。
【0029】
以上、キー表示制御処理について説明した。
以下、このようなキー表示制御処理の処理例を示す。
いま、制御部105の実行中のアプリケーションがインターネットラジオであり、インターネットラジオアプリケーションが、入力装置109の前方スキップキー92の操作があったときに行う処理が、インターネットラジオサーバ5からストリーミング配信を受けるAVコンテンツをスキップする(ストリーミング配信を受けるAVコンテンツを次AVコンテンツへ切り替える)ものであり、当該スキップの実行可能回数が、インターネットラジオサーバ5またはインターネットラジオアプリケーションの仕様により、インターネットラジオアプリケーションを起動してインターネットラジオサーバ5と接続してからインターネットラジオサーバ5と切断するまでの期間中、最大6回までに制限されているものとする。
【0030】
この場合、
図3に示すように、操作制限キーテーブルには、前方スキップキー92とインターネットラジオアプリケーションとの組み合わせに対応する制限条件には「アプリケーション起動毎に6回」が登録され、残実行可能回数には、インターネットラジオアプリケーションの起動時に6が登録される。
【0031】
そして、ユーザが前方スキップキー92を操作して、インターネットラジオサーバ5からストリーミング配信を受けるAVコンテンツをスキップする度に、残実行可能回数が1ずつ減じられていく。
そして、上述したしきい値Thを4とすれば、残実行可能回数が6-4の間は、入力装置109の前方スキップキー92は
図2a1のように標準色で照明される。一方、残実行可能回数が3-1の間は前方スキップキー92は
図2a2のように残回数注意表示色で照明され、ユーザに対して前方スキップキー92によるスキップを行える回数が少ないことが提示される。また、残実行可能回数が0となったならば、前方スキップキー92は
図2a3のように操作禁止表示色で照明され、ユーザに対して前方スキップキー92によるスキップは行えないことが提示される。
【0032】
次に、実行中のアプリケーションがメディアプレイヤであり、メディアプレイヤアプリケーションが、入力装置109の再生/一時停止キー95の操作があったときに、
図2b1のように、表示装置107の表示面71にスクロール表示される記憶装置102に記憶されているAVコンテンツの一覧上で選択されているAVコンテンツ(図示するようにAVコンテンツ「AAAA」とする)の再生を開始する処理を行うものであり、当該再生開始の実行可能回数が、当該AVコンテンツ「AAAA」のライセンス条件により最大5回までに制限されているものとする。
【0033】
この場合、
図3に示すように、操作制限キーテーブルには、再生/一時停止キー95とイメディアアプリケーションとの組み合わせに対応する制限条件にはAVコンテンツに依存する旨が登録される。一方、コンテンツ毎操作制限管理テーブルには、AVコンテンツ「AAAA」と「再生開始」処理との組み合わせに対応して実行可能回数制限値5が登録され、AVコンテンツ「AAAA」と「再生開始」処理との組み合わせに対応する残実行可能回数には、AVコンテンツ「AAAA」の記録時に5が登録される。
【0034】
そして、ユーザがAVコンテンツ「AAAA」を選択し再生/一時停止キー95を操作して、AVコンテンツ「AAAA」の再生を開始する度に、コンテンツ毎操作制限管理テーブルに登録されている、AVコンテンツ「AAAA」と「再生開始」処理との組み合わせに対応する残実行可能回数が1ずつ減じられていく。
【0035】
そして、上述したしきい値Thを4とすれば、AVコンテンツ「AAAA」と「再生開始」処理との組み合わせに対応する残実行可能回数が5-4の間は、入力装置109の再生/一時停止キー95は
図2b1のように標準色で照明される。一方、残実行可能回数が3-1の間は再生/一時停止キー95は
図2b2のように残回数注意表示色で照明され、ユーザに対して再生/一時停止キー95よるAVコンテンツ「AAAA」の再生を行える回数が少ないことが提示される。また、残実行可能回数が0となったならば、再生/一時停止キー95は
図2b3のように操作禁止表示色で照明され、ユーザに対して再生/一時停止キー95よるAVコンテンツ「AAAA」の再生は行えないことが提示される。
【0036】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上では、ユーザの操作受付に入力装置109のハードウエアによるキー(ハードウエアキー)を用いる場合について説明したが、本実施形態はユーザの操作受付にソフトウエアキーを用いる場合についても同様に適用することができる。
すなわち、たとえば、
図5a1に示すように、表示装置107の表示面71上にソフトウエアキーとして前方スキップキー92や再生/一時停止キー95を設けて、インターネットラジオアプリケーションのGUIを構成する場合には、ソフトウエアキーとして設けた前方スキップキー92の表示色を、操作制限キーテーブルの前方スキップキー92とインターネットラジオアプリケーションとの組み合わせに対応する残実行可能回数に応じて、
図5a1-a3のように制御するようにすれば良い。
【0037】
なお、上述したしきい値Thが4であるものとして、
図5a1は、残実行可能回数が4以上であり前方スキップキー92が標準色で表示されているようすを、
図5a2は残実行可能回数が3-1であり前方スキップキー92が残回数注意表示色で表示されているようすを、
図5a3は残実行可能回数が0であり前方スキップキー92が操作禁止表示色で表示されているようすを表している。
【0038】
または、たとえば、
図5b1に示すように、表示装置107の表示面71上にソフトウエアキーとして再生/一時停止キー95やコピーキー501を設けて、メディアプレイヤアプリケーションのGUIを構成し、記憶装置102に記憶されているAVコンテンツのリスト502上で選択されたAVコンテンツの再生の指示を再生/一時停止キー95の操作によって受け付け、記憶装置102に記憶されているAVコンテンツのリスト502上で選択されたAVコンテンツの携帯装置2へのコピーの指示をコピーキー501の操作によって受け付ける場合に、選択されたAVコンテンツのライセンス条件に従ってAVコンテンツのコピー可能回数が制限されている場合には、コンテンツ毎操作制限管理テーブルに選択されたAVコンテンツと処理「コピー」とに対応して登録されている残実行可能回数に応じて、コピーキー501の表示色を、
図5b1-b3のように制御するようにすれば良い。
【0039】
なお、上述したしきい値Thが4であるものとして、
図5b1は、残実行可能回数が4以上でありコピーキー501が標準色で表示されているようすを、
図5b2は残実行可能回数が3-1でありコピーキー501が残回数注意表示色で表示されているようすを、
図5b3は残実行可能回数が0でありコピーキー501が操作禁止表示色で表示されているようすを表している。
【0040】
以上のように本実施形態によれば、キーの照明色や表示色で、当該キーの操作に応じて(実行可能回数の残数がある場合に)実行される処理の実行可能回数の残数が所定レベル以上に残り少なくなっていることや、当該残数が無くなっていることを、ユーザに示せるので、キー以外の専用の表示スペースを必要とすることなしに、当該処理の実行可能回数の残数の状態をユーザに提示するができる。また、キーに割り当てられた処理の実行の有無に依存せずに当該処理の実行可能回数の残数が所定レベル以上に残り少なくなっていることや、当該残数が無くなっていることをユーザに示せるので、当該実行可能回数の制限の状態を、当該実行可能回数を減ずることなくユーザに提示するができる。