【実施例1】
【0014】
図は実施例1を示しており、実施例では所定の長さに切断された被洗浄物であるパイプPの外周面及び内周面を洗浄する洗浄装置を示している。洗浄装置は、洗浄室1の内部の一側である前側の低い箇所に洗浄前の横置きされるパイプPの搬入部2が設けられ、洗浄室1の他側である後側の高い箇所に洗浄後の横置きされるパイプPの搬出部3が設けられる。
【0015】
そして、パイプPはその中心軸線を、洗浄室1の前後方向と直交する方向となる左右方向に配置するようにして横置きされて断続的に順次搬送されるように、前側にある搬入部2から後側にある搬出部3までの間に、第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8及び第二の乾燥部9が正対して順に並んでいる。尚、
図3においては後述する第二の洗浄部、第三の洗浄部、第四の洗浄部、待機部、乾燥部の図示を省略している。これら搬入部2、第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9及び搬出部3におけるパイプPの載置面は略同一の段差高さHとなって順次段階的に上段に配置されている。また、搬入部2、第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9及び搬出部3の前後方向の幅は略同一に形成されている。
【0016】
そして、第一の洗浄部4にパイプPを支持可能な第一の固定台10を設ける。
【0017】
同様に第二の洗浄部5にパイプPを支持可能で第一の固定台10より高く(段差高さH)配置した第二の固定台11を設け、第三の洗浄部6にパイプPを支持可能な第二の固定台11より高く(段差高さH)配置した第三の固定台12を設け、第一の乾燥部7にパイプPを支持可能で第三の固定台12より高く配置した第四の固定台13を設け、待機部8にパイプPを支持可能な第四の固定台13より高く配置した待機用の第五の固定台14を設ける。第二の乾燥部9にパイプPを支持可能な第五の固定台14より高く配置した第六の固定台15を設ける。さらに、搬出部3にパイプPを支持可能な第六の固定台15より高く配置した搬出用の第七の固定台16を設ける。これら第一の固定台10〜第七の固定台16は洗浄室1のフレーム17に対して固定されて定位置に設けられている。
【0018】
そして、第一の固定台10、第二の固定台11、第三の固定台12、第四の固定台13、第五の固定台14、第六の固定台15、第七の固定台16における第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9の下方にあって正対向する部位に、パイプPの転がりを阻止できる側面視で傾斜した浅底円弧状の第一の係止部18、第二の係止部19、第三の係止部20、第四の係止部21、第五の係止部22、第六の係止部23、第七の係止部24が形成されている。
【0019】
最下段にある搬入部2は、
図3中の左右方向に搬入用ローラ群25が長手方向に沿って複数並設しており、そして、搬入用ローラ群25の左側が洗浄前のパイプPの供給部26となっている。尚、搬入用ローラ群25のそれぞれのローラ軸線は水平となって前後方向に向いている。したがって、供給部26から供給されたパイプPは1本ごとに搬入用ローラ群25によって
図3中の右側の搬入部2へと搬入される。そして、搬入部2ではパイプPは第一の洗浄部4に正対する。
【0020】
第一の洗浄部4は、
図3中の左右方向の一方である左側にパイプPを載置するための第一の固定台10が設けられると共に、左右方向の他方である右側にパイプPを移動させるため往復移動用の第一のローラ群27が長手方向に沿って複数並設しており、それぞれのローラ群27は水平となって前後方向に向いている。第一の固定台10は、一側、すなわち前側と他側、すなわち後側を結ぶ仮想線(図示せず)に直交する方向、すなわち左右方向を向いた水平な第一の洗浄部4の下部において、長手方向に沿って複数並設したものであって、これら複数並設した第一の固定台10は、縦置きされた板状部材によって横置きされたパイプPを支持できるように第一の間隔28を置いて少なくとも左右方向の両端と中央の3箇所、実施例では等間隔の第一の間隔28を有して6箇所に配置されている。さらに、第一の固定台10はパイプPを安定的に支持できるように第一の洗浄部4の真下にU字形状やV字形状の上方を開口すると共に両端を前後方向に向けた前記第一の係止部18が設けられており、第一の係止部18の前方は斜め上向き部が連続しており、その前端10Aは、搬入部2と第一の洗浄部4との中間に配置されている。また第一の固定台10の後端10Bは第一の洗浄部4の中心よりやや後方に配置している。
【0021】
そして、第一の洗浄部4の左右方向の中央、すなわち第一の固定台10と支持案内用の第一のローラ群27との中間に、
図4,5に示すようにパイプPの外周面を洗浄するための第一の外周面洗浄用ノズル29と、パイプPの内周面を洗浄するための第一の内周面洗浄用ノズル30が設けられる。第一の外周面洗浄用ノズル29は、第一の洗浄部4の中心軸線を囲むようにして、パイプPが貫通可能な貫通孔を形成した円環状の第一の外周面洗浄用ヘッダー31の内周側に、第一の外周面洗浄用ノズル29の洗浄液噴出孔が第一の洗浄部4の中心軸線に向けて設けられている。第一の内周面洗浄用ノズル30は、第一の洗浄部4の中心軸線よりやや下方に配置されてパイプPに挿入可能な小パイプ状の第一の内周面洗浄用ヘッダー32の外周側に、第一の内周面洗浄用ノズル30の洗浄液噴出孔が第一の洗浄部4の中心軸線と反対側に向けて設けられている。尚、第一の外周面洗浄用ヘッダー31には、パイプPの上方を覆うように洗浄液の飛散防止カバー33が設けられている。
【0022】
さらに、第一の洗浄部4ではパイプPの長手方向の全域又はほぼ全域を第一の外周面洗浄用ノズル29と第一の内周面洗浄用ノズル30との間に通して洗浄するためのパイプPの第一の横送り往復駆動部34が設けられる。この第一の横送り往復駆動部34は、第一の洗浄部4の中心の左右に、それぞれパイプPの左右両端面に接触して該パイプPを押圧可能な左右方向の一方にある第一の一方の押圧部35、左右方向の他方にある第一の他方の押圧部36がそれぞれ設けられており、これら左右一対の第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36は、先端が対向するL字形状であって、第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36の左右方向の間隔は、パイプPの全長と略同じかやや長く形成されている。これら左右一対の第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36は、キャリアーなどと称する左右方向の往復駆動装置37が接続されている。実施例では往復駆動装置37は洗浄室1内の前後間に、左右方向に往復動可能な架設部材38を設けられ、架設部材38から固定された下向き部材39を介して第一の洗浄部4〜第二の乾燥部9のやや上方に斜め向き部材40が左右一対配置されており、そして左側に配置された斜め向き部材40における第一の洗浄部4に対向する箇所に第一の一方の押圧部35が接続され、また右側に配置された斜め向き部材40における第一の洗浄部4に対向する箇所に第一の他方の押圧部36が接続されるようになっている。尚、架設部材38の前後端を左右方向にそれぞれ摺動ガイドするためのガイドレール(図示せず)が設けられており、架設部材38は図示しない正回転・逆回転切り替え可能なモータにチェーンや歯車などを介して接続されて左右方向に往復動できるようになっている。尚、
図6中、符号40Aは左右一対の斜め向き部材40を接続する補強軸、41は洗浄室1の左右に架設するガイド軸であって、斜め向き部材40と一体なローラ40Bが転動するようになっている。
【0023】
第二の洗浄部5は、第一の洗浄部4と同様に、
図3中の左右方向の一方にパイプPを載置するための第二の固定台11が設けられると共に、左右方向の右側にパイプPを移動させるため往復移動用の第二のローラ群42が長手方向に沿って複数並設しており、それぞれのローラ軸線は水平となって前後方向に向いている。そして、第二の洗浄部5の左右方向の中央に、第二の外周面洗浄用ヘッダー43、第二の内周面洗浄用ヘッダー44が設けられる。
【0024】
さらに、第二の洗浄部5ではパイプPの長手方向の全域又はほぼ全域を第二の外周面洗浄用ヘッダー43、第二の内周面洗浄用ヘッダー44との間に通して洗浄するためのパイプPの第二の横送り往復駆動部45が設けられる。この第二の横送り往復駆動部45は、第二の洗浄部5の中心の左右に、それぞれパイプPの左右両端面に接触して該パイプPを押圧可能な左右方向の一方にある第二の一方の押圧部46、左右方向の他方にある第二の他方の押圧部47がそれぞれ設けられており、これら左右一対の第二の一方の押圧部46、第二の他方の押圧部47は、第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36と同様に左右方向の間隔は、パイプPの全長と略同じかやや長く形成されている。これら左右一対の第二の一方の押圧部46、第二の他方の押圧部47は、第一の洗浄部4と同一の往復駆動装置37が接続されている。
【0025】
そして、第二の固定台11は第一の固定台10と同様に、複数並設した第二の固定台11は、横置きされたパイプPを支持できるように等間隔の第二の間隔48を有して6箇所に配置されている。さらに、第二の固定台11はパイプPを安定的に支持できるように第二の洗浄部5の中心の真下に第二の係止部19が設けられており、第二の係止部19の前方は斜め上向き部が連続して、第二の固定台11の前端11Aは、第一の洗浄部4と第二の洗浄部5との中間に配置されている。
【0026】
また、第三の洗浄部6は、第一の洗浄部4と同様に、
図3中の左右方向の一方にパイプPを載置するための第三の固定台12が設けられると共に、左右方向の右側にパイプPを移動させるため往復移動用の第三のローラ群49が長手方向に沿って複数並設しており、それぞれのローラ軸線は水平となって前後方向に向いている。そして、第三の洗浄部6の左右方向の中央に、第三の外周面洗浄用ヘッダー50、第三の内周面洗浄用ヘッダー51が設けられる。
【0027】
さらに、第三の洗浄部6ではパイプPの長手方向の全域又はほぼ全域を第三の外周面洗浄用ヘッダー50、第三の内周面洗浄用ヘッダー51との間に通して洗浄するためのパイプPの第三の横送り往復駆動部52が設けられる。この第三の横送り往復駆動部52は、第三の洗浄部6の中心とほぼ同一軸線箇所の左右に、それぞれパイプPの左右両端面に接触して該パイプPを押圧可能な左右方向の一方にある第三の一方の押圧部53、左右方向の他方にある第三の他方の押圧部54がそれぞれ設けられており、これら左右一対の第三の一方の押圧部53、第三の他方の押圧部54は、第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36と同様に左右方向の間隔は、パイプPの全長と略同じかやや長く形成されている。これら左右一対の第三の一方の押圧部53、第三の他方の押圧部54は、第一の洗浄部4と同一の往復駆動装置37が接続されている。
【0028】
そして、第三の固定台12は第一の固定台10と同様に、複数並設した第三の固定台12は、横置きされたパイプPを支持できるように等間隔の第三の間隔55を有して6箇所に配置されている。さらに、第三の固定台12はパイプPを安定的に支持できるように第三の洗浄部6の中心の真下に第三の係止部20が設けられており、第三の係止部20の前方は斜め上向きに連続しており、第三の固定台12の前端12Aは、第二の洗浄部5と第三の洗浄部6との中間に配置されている。
【0029】
同様に、第四の固定台13を有する第一の乾燥部7が設けられている。尚、第一の乾燥部7については後述する第二の乾燥部9と同様な構成を有する。
【0030】
待機部8は、第一の乾燥部7から送り込まれたパイプPを第二の乾燥部9にいったんためて再び第二の乾燥部9に送り出すものであり、待機部8は、第一の洗浄部4と同様に、
図3中の左右方向の一方にパイプPを載置するための第五の固定台14が設けられる。
【0031】
そして、第五の固定台14は第一の固定台10と同様に、複数並設した第五の固定台14は、横置きされたパイプPを支持できるように等間隔の第五の間隔56を有して6箇所に配置されている。さらに、第五の固定台14はパイプPを安定的に支持できるように待機部8の中心軸線の真下に第五の係止部22が設けられており、第五の係止部22の前方は斜め上向きに連続しており、第五の固定台14の前端14Aは、第一の乾燥部7と待機部8との中間に配置されている。
【0032】
また、第二の乾燥部9は、第一の洗浄部4と同様に、
図3中の左右方向の一方にパイプPを載置するための第六の固定台15が設けられると共に、左右方向の右側にパイプPを移動させるため往復移動用の第六のローラ群57が長手方向に沿って複数並設しており、それぞれのローラ軸線は水平となって前後方向に向いている。そして、第二の乾燥部9の左右方向の中央に、それぞれ第一の外周面洗浄用ノズル29、第二の内周面洗浄用ノズル29と同様な構造を有して圧縮空気を噴出する外周面乾燥用ノズル58を備えた外周面乾燥用ヘッダー59と、内周面乾燥用ノズル60を備えた内周面乾燥用ヘッダー61が設けられる。
【0033】
さらに、第二の乾燥部9ではパイプPの長手方向の全域又はほぼ全域を外周面乾燥用ヘッダー59と内周面乾燥用ヘッダー61との間に通して洗浄するためのパイプPの乾燥用の横送り往復駆動部62が設けられる。この乾燥用の横送り往復駆動部62は、第二の乾燥部9の中心とほぼ同一軸線箇所の左右に、それぞれパイプPの左右両端面に接触して該パイプPを押圧可能な左右方向の一方にある略乾燥用の一方の押圧部(図示せず)、左右方向の他方にある乾燥用の他方の押圧部64がそれぞれ設けられており、これら左右一対の乾燥用の一方の押圧部、乾燥用の他方の押圧部64は、第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36と同様に左右方向の間隔は、パイプPの全長と同じかやや長く形成されている。これら左右一対の乾燥用の一方の押圧部、乾燥用の他方の押圧部64は、第一の洗浄部4と同一の往復駆動装置37が接続されている。
【0034】
そして、第六の固定台15は第一の固定台10と同様に、複数並設した第六の固定台15は、横置きされたパイプPを支持できるように等間隔の第六の間隔65を有して6箇所に配置されている。さらに、第六の固定台15はパイプPを安定的に支持できるように第二の乾燥部9の中心の真下に第六の係止部23が設けられており、第六の係止部23の前方は上向き傾斜となって第六の固定台15の前端15Aは、待機部8と第六の固定台15との中間に配置されている。
【0035】
最上段に配置される搬出部3は、
図3中の左右方向に搬出用ローラ群66が長手方向に沿って複数並設しており、そして、搬出用ローラ群66の右側が洗浄前のパイプPの出口67となっている。尚、搬出用ローラ群66のそれぞれのローラ軸線は水平となって前後方向に向いている。したがって、搬出部3から排出されたパイプPは1本ごとに搬出用ローラ群66によって
図3中の右側の出口67へと搬出される。
【0036】
そして、第七の固定台16が設けられる。第一の固定台10と同様に、複数並設した第七の固定台16は、横置きされたパイプPを搬出用ローラ群66側に落とし込むように等間隔の第七の間隔68を有して6箇所に配置されている。さらに、第七の固定台16は第二の乾燥部9から搬出されたパイプPを後ろ側に転がして搬出用ローラ群66に落とし込むように案内するものであり、搬出用ローラ群66側より前向きに斜め上向き部が連続しており、第七の固定台16の前端16Aを第二の乾燥部9と搬出部3との中間に配置されている。
【0037】
このように配置された第一の固定台10〜第七の固定台16においては、第一の間隔28〜第七の間隔68は前後方向に沿って一直線状に配置されており、実施例では第一の間隔28〜第七の間隔68は五列に配置されている。
【0038】
次に、搬入部2、第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9及び搬出部3にパイプPを順次搬送する搬送部69について説明する。この搬送部69は、搬入部2から第一の洗浄部4へパイプPを搬送する第一の搬送台70、第一の洗浄部4から第二の洗浄部5へパイプPを搬送する第二の搬送台71、第二の洗浄部5から第三の洗浄部6へパイプPを搬送する第三の搬送台72、第三の洗浄部6から第一の乾燥部7へパイプPを搬送する第四の搬送台73、第一の乾燥部7から待機部8へパイプPを搬送する第五の搬送台74、待機部8から第二の乾燥部9へパイプPを搬送する第六の搬送台75、第二の乾燥部9から搬出部3へパイプPを搬送する第七の搬送台76を備える。
【0039】
これら第一の搬送台70、第二の搬送台71、第三の搬送台72、第四の搬送台73、第五の搬送台74、第六の搬送台75、第七の搬送台76は一体的に設けられているものであって、前後方向に一直線状に配置されている第一の間隔28〜第七の間隔68に配置に連続して配置される。実施例では第一の間隔28〜第七の間隔68は五列であるので、搬送部69も五列に配置される。そして、これら搬送部69は上下往復動できるようになっている。
【0040】
そして、第一の搬送台70は前端70Aより後端70Bが直線状に次第に低くなるように配置されており、第一の搬送台70が低位置にあるとき、パイプPの搬入を阻害しないように前端70Aは搬入部2より低く配置されている。また第一の搬送台70の後端70Bは、第一の洗浄部4の中心(外周面洗浄用ヘッダーの中心)と第一の固定台10の前端10Aの中間の下方に配置される。さらに、第一の搬送台70が高位置にあるとき、前方へ斜め上向きの傾斜状態にある第一の搬送台70の前端70Aと後端70Bの中間部が第一の固定台10の前端10Aと同一高さになるように、第一の搬送台70の前端70Aは搬入ローラの略真上よりやや前側に配置されると共に、後端70Bは第一の洗浄部4の中心側(外周面洗浄用ヘッダーの中心側)よりやや前側に配置される。
【0041】
同様に、後側が低くなる第二の搬送台71は、第一の搬送台70の後端70Bの真上又は略真上に第一の立ち上がり部77を介して前端71Aが配置され、そして第二の搬送台71が低位置にあるとき、パイプPの左右方向の移動を阻害しないように前端71Aは第一の洗浄部4より低く配置されていると共に、後端71Bは第二の洗浄部5と、第二の固定台11の前端11Aの中間の下方に配置される。さらに、第二の搬送台71が高位置にあるとき、傾斜状態にある第二の搬送台71の前端71Aと後端71Bの中間部が第二の固定台11の前端11Aと同一高さになるように、第二の搬送台71の前端71Aは第一の洗浄部4の略真上よりやや前側に配置されると共に、後端71Bは第二の洗浄部5側に配置される。
【0042】
第三の搬送台72は、第二の搬送台71の後端71Bの真上又は略真上に前端72Aが第二の立ち上がり部78を介して配置され、そして第三の搬送台72が低位置にあるとき、パイプPの左右方向の移動を阻害しないように前端72Aは第二の洗浄部5より低く配置されていると共に、後端72Bは第三の洗浄部6と、第三の固定台12の前端12Aの中間の下方に配置される。さらに、第三の搬送台72が高位置にあるとき、傾斜状態にある第三の搬送台72の前端72Aと後端72Bの中間部が第三の固定台12の前端12Aと同一高さになるように、第三の搬送台72の前端72Aは第二洗浄部の略真上よりやや前側に配置されると共に、後端72Bは第三の洗浄部6側に配置される。
【0043】
第四の搬送台73は、第三の搬送台72の後端72Bの真上又は略真上に第三の立ち上がり部79を介して前端73Aが配置され、そして第四の搬送台73が低位置にあるとき、パイプPの左右方向の移動を阻害しないように前端73Aは第三の洗浄部6より低く配置されていると共に、後端73Bは第一の乾燥部7と第四の固定台13の前端13Aの中間の下方に配置される。さらに、第四の搬送台73が高位置にあるとき、傾斜状態にある第四の搬送台73の前端73Aと後端73Bの中間部が第四の固定台13の前端13Aと同一高さになるように、第四の搬送台73の前端73Aは第三の洗浄部6の略真上よりやや前側に配置されると共に、後端73Bは第一の乾燥部7側に配置される。
【0044】
第五の搬送台74は、第四の搬送台73の後端73Bの真上又は略真上に前端が第四の立ち上がり部80を介して配置され、そして第五の搬送台74が低位置にあるとき、パイプPの左右方向の移動を阻害しないように前端74Aは第一の乾燥部7より低く配置されていると共に、後端74Bは待機部8と第五の固定台14の前端14Aの中間の下方に配置される。さらに、第五の搬送台74が高位置にあるとき、傾斜状態にある第五の搬送台74の前端74Aと後端74Bの中間部が第五の固定台14の前端と同一高さになるように、第五の搬送台74の前端74Aは第一の乾燥部7の略真上のやや前側に配置されると共に、後端74Bは待機部8側に配置される。
【0045】
第六の搬送台75は、第五の搬送台74の後端74Bの真上又は略真上に前端が第五の立ち上がり部81を介して配置され、そして第六の搬送台75が低位置にあるとき、パイプPの左右方向の移動を阻害しないように前端75Aは待機部8より低く配置されていると共に、後端75Bは待機部8と第六の固定台15の前端15Aの中間の下方に配置される。さらに、第六の搬送台75が高位置にあるとき、傾斜状態にある第六の搬送台75の前端75Aと後端75Bの中間部が第六の固定台15の前端15Aと同一高さになるように、第六の搬送台75の前端75Aは待機部8の略真上のやや前側に配置されると共に、後端75Bは搬出部3側に配置される。
【0046】
第七の搬送台76は、第六の搬送台75の後端75Bの真上又は略真上に第六の立ち上がり部82を介して前端76Aが配置され、そして第七の搬送台76が低位置にあるとき、パイプPの左右方向の移動を阻害しないように前端76Aは第二の乾燥部9より低く配置されていると共に、後端76Bは第二の乾燥部9と第七の固定台16の前端16Aの中間の下方に配置される。さらに、第七の搬送台76が高位置にあるとき、傾斜状態にある第七の搬送台76の前端76Aと後端76Bの中間部が第七の固定台16の前端16Aと同一高さになるように、第七の搬送台76の前端76Aは第二の乾燥部9の略真上のやや前側に配置されると共に、後端76Bは搬送部69側に配置される。
【0047】
そして、第一の搬送台70、第二の搬送台71、第三の搬送台72、第四の搬送台73、第五の搬送台74、第六の搬送台75、第七の搬送台76を一体化した搬送部69に、上下方向の往復動駆動装置83を連結する。この上下方向の往復動駆動装置83は、装置の下部にシリンダー84を設け、このシリンダー84の上向きとなっている作動部85に前後一対の支持部材86を介して搬送部69を連結している。尚、支持部材86などを介して作動部85に前述の五列の搬送部69が一体に設けられることで、五列の搬送部69は同時に上下動できるようになっている。
【0048】
次に前記構成についてその作用について説明する。
【0049】
第1工程(パイプP搬入工程)
搬送部69は予め低位置にあり、そして
図3中、被洗浄物であるパイプPは左側より右側に搬入ローラ群25によって搬入部2へ搬入される。そしてこの搬入状態ではパイプPの長手は左右方向に横向きで、第一の固定台10、第一の搬送台70に間隙を有して正対向している。
【0050】
第2工程(第一の搬送台70から第一の洗浄部4へのパイプP搬送)
往復動駆動装置の作動によって搬送部69が高位置まで上昇して停止するまでの間に、左右に間隔をおいて5列配置されている第一の搬送台70が、左右に配置されている搬送ローラの間を通り抜けるとき、パイプPは搬送ローラより第一の搬送台70に乗り移る。さらに第一の搬送台70が高位置まで上昇することで、パイプPは搬送ローラより抜け出てパイプPは第一の搬送台70の傾斜に沿って後端側に転がり移動して第二の搬送台71の前端71Aを形成する第一の立ち上がり部77に係止する。この状態で往復動駆動装置83の作動によって搬送部69が低位置まで下降して停止すると。パイプPは第一の搬送台70から第一の固定台10に乗り移り、そして第一の固定台10の傾斜に沿って後端側に転がり移動して第一の係止部18に係止されて転がりが停止して、第一の係止部18に載置する。
【0051】
第3工程(第一の洗浄部4でのパイプP洗浄)
次に第一の横送り往復駆動部34を作動する。この第三工程の際には、予め第一の外周面洗浄用ヘッダー31の第一の外周面洗浄用ノズル29から洗浄液が内側に向かって噴出しており、また第一の内周面洗浄用ヘッダー32の第一の内周面洗浄用ノズル30から洗浄液が外側に向かって噴出している。そして、第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36が
図3中、等間隔を保って同時に右側に移動すると、第一の一方の押圧部35がパイプPの一側開口部に当接して、第一の固定台10の第一の係止部18上に載置されているパイプPを右側に移動せしめると、パイプPは第一の外周面洗浄用ヘッダー31に挿入してその外周にある汚れは第一の外周面洗浄用ノズル29からの洗浄液で洗浄され、またパイプPの右側への移動により、パイプPの内部に第一の内周面洗浄用ヘッダー32が挿入することで、パイプPの内周にある汚れは第一の内周面洗浄用ノズル30からの洗浄液によって洗浄される。尚、第一の一方の押圧部35は外周面洗浄用ヘッダーに接近することで、パイプPの全長にわたってその外周、内周を洗浄することができ、また第一の外周面洗浄用ヘッダー31より右側に突設したパイプPは第一のローラ群27によって転がり支持できるようになっている。
【0052】
そして、第一の一方の押圧部35は外周面洗浄用ヘッダーに接近した後、第一の一方の押圧部35、第一の他方の押圧部36が
図3中において左側に移動することで、第一の一方の押圧部35はパイプPより離れた後、第一の他方の押圧部36がパイプPを押圧しながら移動することで、パイプPは再び第一の外周面洗浄用ヘッダー31に対して左側方向に移動しながら、その外周、内周を洗浄液で洗浄することができる。
【0053】
このような第一の洗浄部4において、第一の外周面洗浄用ヘッダー31の第一の外周面洗浄用ノズル29から噴出してパイプPの外周を洗浄する洗浄液は、洗浄後にパイプPの汚れと共に落下して洗浄室1の底部に溜まることになるが、パイプPの外周を洗浄した洗浄液の一部は汚れと共にパイプPに当たって跳ね返り、さらに飛散防止カバー33でも捕捉されずに周囲に飛散してしまう。尚、第一の内周面洗浄用ヘッダー32の第一の内周面洗浄用ノズル30から噴出した洗浄液の一部も汚れと共に周囲に飛散してしまうおそれがある。
【0054】
このような飛散したパイプPの汚れの一部は舞い上がってしまい、次工程となる第二の洗浄部5まで到達するおそれがあるが、第二の洗浄部5は第一の洗浄部4に対して段差高さH高く配置されているので、舞い上がった汚れが第二の洗浄部5に到達するのを押えられ、第一の洗浄部4での汚れの飛散によるパイプPへの付着がない状態で、第二の洗浄部5での洗浄を行うことができる。
【0055】
第4工程(第一の洗浄部4から第二の洗浄部5へのパイプP搬送)
再び往復動駆動装置の作動によって搬送部69が高位置まで上昇して停止するまでの間に、第二の搬送台71が、左右に配置されている第一の固定台10の間を通り抜けるとき、パイプPは第一の固定台10より第二の搬送台71に乗り移る。さらに第二の搬送台71が高位置まで上昇することで、パイプPは第一の固定台10より持ち上げられてパイプPは第二の搬送台71の傾斜に沿って後端側に転がり移動して第三の搬送台72の前端を形成する第二の立ち上がり部78に係止する。この状態で往復動駆動装置の作動によって搬送部69が低位置まで下降して停止すると。パイプPは第二の搬送台71から第二の固定台11に乗り移り、そして第二の固定台11の傾斜に沿って後端側に転がり移動して第二の係止部19に係止されて転がりが停止して、第二の係止部19に載置する。
【0056】
この際、前述の第一工程、第二工程と同様に新たなパイプPが第一の洗浄部4に載置されるように供給される。
【0057】
第5工程(第二の洗浄部5でのパイプP洗浄)
再び第二の横送り往復駆動部45を作動する。この第五工程の際には、予め第二の外周面洗浄用ヘッダーの第二の外周面洗浄用ノズルから洗浄液が内側に向かって噴出しており、また第二の内周面洗浄用ヘッダーの第二の内周面洗浄用ノズルから洗浄液が外側に向かって噴出している。そして、第二の一方の押圧部46、第二の他方の押圧部47が
図3中、等間隔を保って同時に右側に移動すると、第二の一方の押圧部46がパイプPの一側開口部に当接して、第二の固定台11の第二の係止部19上に載置されているパイプPを右側に移動せしめると、パイプPは第二の外周面洗浄用ヘッダーに挿入してその外周にある汚れは第二の外周面洗浄用ノズルからの洗浄液で洗浄され、またパイプPの右側への移動により、パイプPの内部に第二の内周面洗浄用ヘッダーが挿入することで、パイプPの内周にある汚れは第二の内周面洗浄用ノズルからの洗浄液によって洗浄される。尚、第二の外周面洗浄用ヘッダーより右側に突設したパイプPは第二のローラ群42によって転がり支持できるようになっている。
【0058】
そして、第二の一方の押圧部46は外周面洗浄用ヘッダーに接近した後、第二の一方の押圧部46、第二の他方の押圧部47が
図3中において左側に移動することで、第二の一方の押圧部46はパイプPより離れた後、第二の他方の押圧部47がパイプPを押圧しながら移動することで、パイプPは再び第二の外周面洗浄用ヘッダーに対して左側方向に移動しながら、その外周、内周を洗浄液で洗浄することができる。
【0059】
このような第二の洗浄部5において、洗浄に伴い飛散したパイプPの汚れの一部は舞い上がってしまい、次工程となる第三の洗浄部6まで到達するおそれがあるが、第三の洗浄部6は第二の洗浄部5に対して段差高さH高く配置されているので、舞い上がった汚れがほとんど第三の洗浄部6に到達せず、第二の洗浄部5での汚れの飛散によるパイプPへの付着がない状態で、第三の洗浄部6での洗浄を精密に行うことができる。
【0060】
第6工程(第二の洗浄部5から第三の洗浄部6へのパイプP搬送)
第4工程と同様に、第二の洗浄部5より第三の洗浄部6へパイプPを移動する。
【0061】
第7工程(第三の洗浄部6でのパイプP洗浄)
第5工程と同様に、第三の洗浄部6においてパイプPを洗浄する。
【0062】
第8工程(第三の洗浄部6から第一の乾燥部7へのパイプP搬送)
第4工程と同様に、第三の洗浄部6より第一の乾燥部7へパイプPを移動する。
【0063】
第9工程(第一の乾燥部7でのパイプP乾燥)
後述する第13工程と同様に、第一の乾燥部7においてパイプPを一次乾燥する。
【0064】
第10工程(第一の乾燥部7から待機部8へのパイプP搬送)
第4工程と同様に、第一の乾燥部7より待機部8へパイプPを移動する。
【0065】
第11工程(パイプP待機状態)
待機部8には押圧部はないので、他の押圧部が作動したとしても待機部8のパイプPは左右に移動することはなく、次工程まで待機部8に載置されたままとなる。
【0066】
第12工程(待機部8より第二の乾燥部9へパイプP搬送)
第4工程と同様に、待機部8より第二の乾燥部9へパイプPを移動する。
【0067】
第13工程(第二の乾燥部9でのパイプP乾燥)
再び横送り往復駆動部が作動されると、この第11程の際には、予め外周面乾燥用ヘッダー59の外周面乾燥用ノズル58から空気など清浄な気体が内側に向かって噴出しており、また内周面乾燥用ヘッダー61の内周面乾燥用ノズル60からも空気など清浄な気体が外側に向かって噴出している。そして、乾燥用の一方の押圧部63、乾燥用の他方の押圧部64が
図3中、等間隔を保って同時に右側に移動すると、乾燥用の一方の押圧部63がパイプPの一側開口部に当接して、第六の固定台15の第六の係止部23上に載置されているパイプPを右側に移動せしめると、パイプPは外周面乾燥用ヘッダー59に挿入してその外周にある洗浄液は外周面乾燥用ノズル58からの気体で乾燥され、またパイプPの右側への移動により、パイプPの内部に内周面乾燥用ヘッダー61が挿入することで、パイプPの内周にある洗浄液は内周面乾燥用ノズル60からの気体によって洗浄される。尚、外周面乾燥用ヘッダー59より右側に突設したパイプPは乾燥用のローラ群によって転がり支持できるようになっている。
【0068】
そして、乾燥用の一方の押圧部63は外周面乾燥用ヘッダー59に接近した後、乾燥用の一方の押圧部63、乾燥用の他方の押圧部64が
図3中において左側に移動することで、乾燥用の一方の押圧部63はパイプPより離れた後、乾燥用の他方の押圧部64がパイプPを押圧しながら移動することで、パイプPは再び外周面乾燥用ヘッダー59に対して左側方向に移動しながら、その外周、内周を気体で乾燥することができる。
【0069】
このような第二の乾燥部9において、乾燥に伴い飛散したパイプPに付着していた汚れを含む洗浄液の一部は舞い上がってしまい、次工程となる搬出部3まで到達するおそれがあるが、第二の乾燥部9は搬出部3に対して段差高さH高く配置されているので、舞い上がった洗浄液が第二の乾燥部9に到達せず、第二の乾燥部9での洗浄液の飛散によるパイプPへの付着がない状態となる。
【0070】
第14工程(第二の乾燥部9から搬出部3へのパイプP搬送)
第4工程と同様に、第二の乾燥部9より搬出部3へ洗浄、乾燥されたパイプPを移動する。
【0071】
第15工程(パイプP搬出)
搬出部3においては、
図3中、第七の固定台16に載置されているパイプPは左側より右側に搬入ローラによって次の組立工程や出荷工程に向けて搬出される。そしてこの搬出状態ではパイプPの長手は左右方向に横向きでとなっている。
【0072】
以上のように前記実施例では、洗浄室1の前側に配置される洗浄前のパイプPの搬入部2と、該搬入部2に対向して後側に配置される洗浄されたパイプPの搬出部3と、これら搬入部2と搬出部3との間に設けられる搬入部2側に第一の洗浄部4、第一の洗浄部4に隣接して搬出部3側に配置される第二の洗浄部5、第一の洗浄部4に隣接して搬出部3側に配置される第二の洗浄部5、第二の洗浄部5に隣接して搬出部3側に配置される第三の洗浄部6、第三の洗浄部6に隣接して搬出部3側に配置される第一の乾燥部7に待機部8を介して隣接して搬出部3側に配置される第二の乾燥部9と、搬入部2に搬入された被洗浄物を第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9及び搬出部3に順次搬送する搬送部69を備えた洗浄装置であって、第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9及び搬出部3の高さを、順次高く配置したことで、第一の洗浄部4で発生したパイプPの汚れがその上段にある第二の洗浄部5に飛散することを阻止でき、第二の洗浄部5で発生したパイプPの汚れがその上方にある第三の洗浄部6に飛散することを阻止でき、第三の洗浄部6で発生したパイプPの汚れがその上方にある第一の乾燥部7に飛散することを阻止でき、第一の乾燥部7で発生したパイプPの汚れが合ったとしても、その汚れはその上方にある第二の乾燥部9に飛散することを阻止でき、第二の乾燥部9で発生したパイプPの洗浄液などの残りがその上方にある搬出部3に飛散することを阻止できるので、各洗浄部間4,5,6、乾燥部7,9の汚れなどの飛散を阻止するための例えば開閉シャッターを設置しなくとも済み、開閉シャッターの開閉動力や開閉時間は不必要となって、パイプPの精密洗浄において搬送のスピードアップを図ることができる。
【0073】
また、第一の洗浄部4、第二の洗浄部5、第三の洗浄部6、第一の乾燥部7、待機部8、第二の乾燥部9及び搬出部3に対応して、パイプPを支持可能な第一の固定台10、第二の固定台11、第三の固定台12、第四の固定台13、第五の固定台14、第六の固定台15、第七の固定台16を順次高く設け、搬入部2と第一の固定台10との間、第一の固定台10と第二の固定台11との間、第二の固定台11と第三の固定台12との間、第三の固定台12と第四の固定台13との間、第四の固定台13と第五の固定台14との間、第五の固定台14と第六の固定台15との間、第六の固定台15と第七の固定台16との間に、一体的に上下動してパイプPを支持して上段側に持ち上げて移す第一の搬送台70〜第七の搬送台76をそれぞれ設けることで、搬入部2〜搬出部3間の第一の洗浄部4の洗浄工程〜第二の乾燥部9の乾燥工程において、パイプが絶えることなく各工程が同期するように連続的に精密洗浄することができる。