(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1において、1はタッチパネル式のレジスター装置であり、このレジスター装置1は、例えば顧客会員制の店舗であるクリーニング店の受付に設置され、顧客(会員顧客)が複数種の商品の中から選択した商品の価格に基づいて売上代金を決済する装置である。なお、ここでいう「商品」とは、商品自体に加え、他人に提供するサービス(役務)を含む意味である。
【0017】
レジスター装置1は、
図1に示されるように、金銭等を収納可能な金銭収納部2を有する装置本体3を備えている。また、装置本体3には、オペレータである店員(図示せず)が指先でタッチ操作可能な液晶式のタッチパネル表示部4が設けられている。つまり、レジスター装置1は、操作手段(入力手段)を兼ねた表示手段であるタッチパネル表示部4を備えている。
【0018】
また、
図2に示されるように、装置本体3には、CPU等からなる制御手段5が設けられている。そして、制御手段5には、タッチパネル表示部4に加え、少なくとも記憶手段6、プリンタ手段(印字発行手段)7およびスピーカ手段(音声発生手段)8が電気的に接続されている。
【0019】
記憶手段6は、複数の商品情報を記憶するとともに、これら複数の商品情報のうちの全部または一部の各商品情報ごとに関連付けて表示情報、音声情報、印字情報、印字部数情報および重複印字するか否かの重複情報を記憶するものである。
【0020】
商品情報は、商品名および単価等である。具体的には例えば「ワイシャツ立体、220円」等である。
【0021】
表示情報は、装飾(下線、強調等)情報を含む文字情報等である。具体的には例えば「ネクタイには、(強調)撥水加工がお勧め」等である。
【0022】
音声情報は、文字情報であり、具体的には例えば「撥水加工はいかがですか?」等である。
【0023】
印字情報は、装飾(下線、強調等)情報を含む文字情報等である。具体的には例えば「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」、「(強調)ネクタイ1点無料券(改行)有効期限(以下省略)」等である。
【0024】
印字部数情報は、数値情報(例えば0〜9の整数および正の小数等)であり、具体的には例えば「1」、「2」、「0.2」等である。つまり、印字部数情報は、自然数には限定されず、0より大きく1未満の数値でもよい。
【0025】
重複情報は、プリンタ手段7が伝票や印字物等になる紙に対して同一の印字情報を重複印字するか否かを設定するための情報である。具体的には例えば「する」および「しない」のいずれか一方である。
【0026】
また、記憶手段6は、さらに「頻出単語辞書」を記憶するものである。音声情報は文字情報であるが、その音声情報をそのまま音声合成すると不自然な音声になってしまう場合がある。このため、例えば「ありがとうございます」等の頻出する単語をスピーカ手段8が自然に発声できるようにするために、音声を合成する際に利用するアクセントの補助情報がこの「頻出単語辞書」である。
【0027】
そして、このレジスター装置1では、クリーニング店の店員(オペレータ)が顧客から商品を預かり、その預かった各商品をタッチパネル表示部4を操作して入力する際に、例えば
図3および
図4に示すような処理が行われる。
【0028】
ここで、
図3は商品入力時のフローチャートであり、店員がタッチパネル表示部4を操作することにより商品が入力されると(ステップ1)、制御手段5は、入力された商品(受付商品)の商品情報に音声情報が関連付けられている否かを判断する(ステップ2)。
【0029】
そして、制御手段5は、音声情報が関連付けられていると判断した場合には、音声情報の文字列から「頻出単語辞書」を使用して音声を合成してその音声情報をスピーカ手段8に非同期に発音させる(ステップ3)。すなわち例えば「ネクタイ」に音声情報が関連付けられている場合に「ネクタイ」が入力されると、スピーカ手段8が「撥水加工はいかがですか?」という音声情報を発音する(
図4参照)。
【0030】
一方、制御手段5は、音声情報が関連付けられていないと判断した場合には、商品情報の商品名の文字列から「頻出単語辞書」を使用して音声を合成してその商品名をスピーカ手段8に非同期に発音させる(ステップ4)。
【0031】
次いで、制御手段5は、入力された商品(受付商品)の商品情報に表示情報が関連付けられている否かを判断する(ステップ5)。
【0032】
そして、制御手段5は、表示情報が関連付けられていると判断した場合には、その表示情報をタッチパネル表示部4に表示させる(ステップ6)。すなわち例えば「ネクタイ」に表示情報が関連付けられている場合に「ネクタイ」が入力されると、タッチパネル表示部4が「ネクタイには、(強調)撥水加工がお勧め」という表示情報を画面中央部に表示する(
図4参照)。
【0033】
次いで、制御手段5は、担当者である店員の確認操作(例えば確認用ボタンのタッチ操作)があった後(ステップ7)、次の操作を待機する(ステップ8)。なお、制御手段5は、ステップ5で表示情報が関連付けられていないと判断した場合にはステップ8に進む。
【0034】
そして、このような処理が行われることにより次のような利点がある。
【0035】
すなわち、音声を文字列から合成して発音することで音声情報の登録が容易に行える。例えば現在コンビニエンスストア等でタバコや酒類を購入すると、「年齢確認が必要です」という音声が流れるが、そのほとんどが予め録音しておいた音声である。レジスター装置1にて音声合成処理をすると、その登録が入力手段であるタッチパネル表示部4の操作に基づく文字情報の登録でよいので、その登録を容易に行うことができる。またそれぞれの商品名も文字列から音声合成することで、個別の商品名の音声を録音しておく必要なく、読み上げさせることができる。
【0036】
また、音声合成の際に、「頻出単語辞書」の情報を使用することにより文字情報から自然な音声を合成できる。
【0037】
さらに、音声情報が登録(設定)されていない場合、すなわち例えば、ある商品の商品情報にその商品に関する音声情報が関連関連付けられていない場合には、その商品情報の商品名をスピーカ手段8に発音させることで、顧客に対して何の商品を入力中であるかが分かりやすくなり、接客の向上となる。
【0038】
また、音声情報や商品名の音声を非同期で流すことで、音声が終了する前に以降の処理を行うことができる。
【0039】
さらに、表示情報の表示を先に行ってしまうと、店員の確認操作を待ってから音声情報の発音となるが、表示情報の表示よりも先に音声情報を流すことで、商品の入力操作の直後に、速やかに音声をスピーカ手段8に発音させることができる。
【0040】
また、表示情報が関連付けられて登録された商品の場合には、表示情報の表示後に店員が確認操作を行うまで次の操作を行うことができないため、商品に対する店員の知るべき事項の確認を確実に行うことができる。
【0041】
また一方、プリンタ手段7は、所定情報を紙に印字して伝票および印字物を発行するものである。すなわち例えば、プリンタ手段7は、商品情報を印字した伝票を発行するとともに、印字情報を印字したクーポン券等の印字物を発行するものである。そして、プリンタ手段7は、記憶手段6に記憶された印字情報、印字部数情報および重複情報に基づいて制御手段5によって制御されるようになっている。
【0042】
印字物は、例えばクーポン券である割引券、クーポン券である無料券のほか、着物受付時のお願いの書面、新規入会時の会員規約や個人情報保護方針の書面、撥水加工を受け付けた時の撥水加工説明書等である。
【0043】
そして、店員が顧客から預かったすべての商品の入力を完了した後、伝票発行の操作(例えば伝票発行用ボタンのタッチ操作)を行うと、レジスター装置1は、「メッセージごとの回数辞書」を記憶手段6に記憶しており、例えば
図5に示すような処理を行う。なおここでいう「メッセージごとの回数辞書」とは、印字情報の文字列を主キーとしてその印字回数を集計するための情報であり、以下では単に「回数辞書」という。
【0044】
ここで、
図5は伝票発行時のフローチャートであり、顧客から預かった商品(受付商品)の入力が完了し(ステップ1)、その後、伝票発行の操作が行われると(ステップ2)、制御手段5は、「回数辞書」をクリアーし(ステップ3)、入力された最初の商品に対して次の処理を実施する(ステップ4)。
【0045】
まず、制御手段5は、入力された一の商品の商品情報に印字情報が関連付けられている否かを判断する(ステップ5)。
【0046】
そして、制御手段5は、印字情報が関連付けられていると判断した場合には、その印字情報に対応する重複情報が重複印字するものであるか否か、つまり重複情報が「する」になっているかどうかを判断する(ステップ6)。
【0047】
そして、制御手段5は、重複情報が重複印字するものであると判断した場合には、「回数辞書」における印字情報をキーとする印字回数項目(「回数辞書」の印字回数項目)に印字部数情報を加算する(ステップ7)。
【0048】
次いで、制御手段5は、入力された他の商品があるか否かを判断し(ステップ8)、他の商品があると判断した場合にはステップ5に戻り、他の商品がないと判断した場合にはステップ9に進んで、プリンタ手段7に「回数辞書」の印字回数項目の数値(小数点以下切り捨て)に応じた部数だけ印字情報を印字させて印字物(「回数辞書」の印字回数項目に応じた部数)を発行させる。
【0049】
また、制御手段5は、プリンタ手段7に設定部数だけ商品情報を印字させて伝票(顧客に渡す1部と店舗用の1部とを合わせた2部)を発行させる(ステップ10)。つまり、プリンタ手段7は制御手段5の制御に基づき所定部数の伝票および印字物を印刷発行し、店員は顧客に渡すべき伝票および印字物を渡す。
【0050】
なお、制御手段5は、ステップ5で印字情報が関連付けられていないと判断した場合にはステップ8に進む。
【0051】
また、制御手段5は、ステップ6で重複情報が重複印字しないものであると判断した場合には、「回数辞書」における印字情報をキーとする印字回数項目の数値が1未満であるか否かを判断し(ステップ11)、1未満であると判断したときには、ステップ7に進んでその印字回数項目に印字部数情報を加算する。1未満でないと判断したときには、ステップ8に進んで入力された他の商品があるか否かを判断する。
【0052】
ここで例えば
図6のように、ある複数の各商品情報に対して印字情報、印字部数情報および重複情報が関連付けられて設定されていたとする。
【0053】
最初の「着物」は、着物のクリーニング時の顧客への注意事項を印字するための設定であり、店舗用と顧客の控えの2部を印字発行するように設定されている。この注意事項は、仮に着物を3着預かった場合であっても、3部印字する必要はないので、重複情報は「しない」としてある。
【0054】
次の「ワイシャツ立体」および「ワイシャツたたみ」(以下、まとめて「ワイシャツ類」という場合がある)は、合わせて5点以上を受け付けた場合に、ドライ品1点の50%引き券(クーポン券)が1枚だけ印字発行されるように設定されている。これは「ワイシャツ類が5枚以上で、次回ドライ品1点50%割り引き」のような場合に利用する設定である。このような場合、この引き券は1枚印字発行すれば十分なものなので、重複印字は「しない」としてある。
【0055】
また、「上着」および「ズボン」(以下、まとめて「ドライ品類」という場合がある)は、いずれも1点の受付につき、1枚のネクタイ1点無料券(クーポン券)を印字発行されるように設定されている。これは「ドライ品1点ごと、ネクタイ1点無料」というような場合に利用する設定である。このような場合、この無料券はドライ品類1点ごとに1枚ずつ印字する必要があるので、重複印字は「する」になっている。
【0056】
そして、このような設定で、例えばある顧客から、「着物」を3点、「ワイシャツ立体」を4点、「ワイシャツたたみ」を6点、「ズボン」を3点預かった場合を想定する。
【0057】
すると、この場合には、
図8に示す通常の伝票(預かり伝票)が2枚印字発行されるとともに、
図9に示す着物受付時のお願いの書面(印字物)が2枚、
図10に示す割引券(印字物)が1枚、
図11に示す無料券(印字物)が3枚印字発行される。
【0058】
より具体的に説明すると、受付商品の入力が完了し、店員が伝票発行の操作をすると、
図5に示す発行処理が行われ、各受付商品に対してステップ5からの処理が実施される。
【0059】
まず、最初の「着物」に対して、ステップ5からの処理が行われる。「着物」は対応する印字情報を持ち、対応する重複情報は「しない」になっているので、ステップ5からステップ6を経てステップ11へ進む。このとき、まだ「回数辞書」には何も設定されていないため、「着物」に設定された印字情報である「(強調)着物受付時のお願い(改行)着物を(以下省略)」という文字に対する情報は何も設定されておらず、「0」とみなし、ステップ7へ進む。ここで、「回数辞書」の「(強調)着物受付時のお願い(改行)着物を(以下省略)」をキーとする印字回数項目に「着物」に対応する印字部数情報である「2」を加算する(実際には、何も設定されていないため、0+2で「2」が格納される)。
【0060】
次に2点目の「着物」に対しても、ステップ5からの処理が行われる。1点目の「着物」と同様に、ステップ5からステップ6を経てステップ11へ進むが、「回数辞書」にはすでに「2」が格納されているので、ステップ8へ進む。3点目の「着物」も同様に処理され、「着物」の印字情報である「(強調)着物受付時のお願い(改行)着物を(以下省略)」をキーとする印字回数項目には「2」が格納されたままである。
【0061】
このように、ステップ11の処理によって、印字部数が2部で、重複して受け付けた商品が存在しても印字部数が増えないようになっている。
【0062】
次に、「ワイシャツ立体」に対して、ステップ5からの処理が行われる。「ワイシャツ立体」は対応する印字情報を持ち、対応する重複情報は「しない」になっているので、ステップ5からステップ6を経てステップ11へ進む。このとき、まだ「回数辞書」には「着物」の印字情報に対する回数(印字回数情報)しか設定されていないので、「ワイシャツ立体」に設定された印字情報である「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」という文字に対する情報は何も設定されておらず、「0」とみなし、ステップ7へ進む。ここで、「回数辞書」の「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目に「ワイシャツ立体」の印字部数情報である「0.2」を加算する(実際には、何も設定されていないため、0+0.2で「0.2」が格納される)。
【0063】
次に2点目の「ワイシャツ立体」に対しても、ステップ5からの処理が行われる。1点目の「ワイシャツ立体」と同様に、ステップ5からステップ6を経てステップ11へ進み、「回数辞書」には「0.2」が格納されているので、1未満であり、ステップ7へ進む。ここで、「回数辞書」の「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目に「ワイシャツ立体」の印字部数情報である「0.2」を加算する(実際には、0.2が設定されているため、0.2+0.2で「0.4」が格納される)。
【0064】
続く、「ワイシャツ立体」の3点目、4点目も同様の処理となり、「回数辞書」の「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目には「0.2」がさらに2回加算されて「0.8」となる。
【0065】
次に、「ワイシャツたたみ」に対して、ステップ5からの処理が行われる。「ワイシャツたたみ」は、「ワイシャツ立体」と同一の印字情報を持ち、重複情報は「しない」になっているので、ステップ5からステップ6を経てステップ11へ進む。このとき、「回数辞書」には「ワイシャツ立体」での処理によって「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目には「0.8」がすでに格納されているが、まだ1未満であるので、ステップ7の処理によって、「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目にはさらに「0.2」が加算され、「1」が格納される。このように複数商品である「ワイシャツ立体」および「ワイシャツたたみ」に対して、つまり複数の商品情報に対して同じ印字情報が関連付けられているため、同じワイシャツ類(グループ商品)としてカウントを続けることが可能となっている。
【0066】
次いで「ワイシャツたたみ」の2点目の処理が行われる。今までと同様に、ステップ5からステップ6を経てステップ11へ進むが、すでに「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目には「1」が格納されているので、さらなる加算は行われず、ステップ8へ進む。残りの4点の「ワイシャツたたみ」に対しても同様になるため、「(強調)ドライ品1点50%引き券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目は、10点のワイシャツ類の処理が終わった後においては「1」となる。つまり、ワイシャツ類は、5点以上であれば、常に「1」となる。
【0067】
このように重複情報が「しない」に設定されている場合には、印字回数項目の数値が一度「1」以上の値となると、それ以上の加算処理は行われず、プリンタ手段7が不必要な重複印字を行うことを防止できる。また先の「着物」のようにもともと「1」以上の値が設定されているものに関しては、予め設定された設定部数の印字発行が可能となっている。
【0068】
次に「ズボン」に対して、ステップ5からの処理が行われる。「ズボン」は対応する印字情報を持ち、対応する重複情報は「する」になっているので、ステップ5からステップ6を経てステップ7へ進み、「ズボン」の印字情報である「(強調)ネクタイ1点無料券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目に対して「ズボン」の印字部数情報である「1」を加算する(実際には、何も設定されていないため、0+1で「1」が格納される)。
【0069】
次に2点目の「ズボン」に対しても、ステップ5からの処理が行われる。1点目の「ズボン」と同様にステップ5からステップ6を経てステップ7へと進み、「回数辞書」の「(強調)ネクタイ1点無料券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目に「ズボン」の印字部数情報である「1」を加算する(実際には、1が設定されているため、1+1で「2」が格納される)。
【0070】
続く、「ズボン」の3点目も同様の処理となり、「回数辞書」の「(強調)ネクタイ1点無料券(改行)有効期限(以下省略)」をキーとする印字回数項目には「1」がさらに加算されて「3」が格納される。
【0071】
このような処理によって、「回数辞書」には
図7に示すような情報が格納され、
図9に示す着物受付時のお願いの書面が2枚、
図10に示す割引券が1枚、
図11に示す無料券が3枚印字発行される。つまり、各印字情報ごとに印字回数の情報(印字回数項目の数値)が関連付けられて設定され、この設定された印字回数の情報に応じた部数だけ印字物が印字発行される。
【0072】
そして、このようなレジスター装置1によれば、商品情報を印字した伝票を発行するとともに印字情報を印字した印字物を発行するプリンタ手段7と、記憶手段6に記憶された印字情報、印字部数情報および重複情報に基づいてプリンタ手段7を制御する制御手段5とを備えるため、クリーニングする商品を受け付けるごとにその顧客に渡すべきものが所定枚数印字発行されることとなり、よって、店員は例えば受付商品の数に基づいてクーポン券の枚数を計算する必要もなく、店員への負担を軽減でき、しかも、クーポン券の渡し忘れや渡し過ぎを適切に防止できる。
【0073】
また、印字回数(印字発行部数)の集計を、印字情報をキーとする印字回数項目を有する「回数辞書」を利用して集計するため、例えば複数の商品に関してまたがって点数を計算する場合でも容易に対応することができる。
【0074】
さらに、印字部数情報に「2」等という数値情報を設定することで、控えの必要なものも容易に管理することができる。
【0075】
また、印字部数情報に0より大きく1未満の数値を設定することにより、例えば「商品何点以上受け付けたら、クーポン券1枚渡す」というような場合に容易に対応することができる。
【0076】
さらに、重複情報のする・しないの設定によって、単一の受付において不要な印字物を印字発行してしまうことを防止できる。
【0077】
なお、レジスター装置1は、タッチパネル表示部4を備えたものには限定されず、例えば操作手段(入力手段)と表示手段とをそれぞれ別個に備えたものでもよい。
【0078】
また、プリンタ手段7にて印字発行される印字物にクーポン券以外のものが含まれる場合について説明したが、例えばクーポン券のみであってもよい。
【0079】
さらに、プリンタ手段7にて印字発行される伝票および印字物は、それぞれ分離した個別の紙には限定されず、連続した一体の紙でもよく、例えば伝票の下端にクーポン券が一体に連設されたものでもよい。