特許第5748650号(P5748650)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5748650
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月15日
(54)【発明の名称】ドア体
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/76 20060101AFI20150625BHJP
【FI】
   E06B3/76
【請求項の数】3
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2011-287828(P2011-287828)
(22)【出願日】2011年12月28日
(65)【公開番号】特開2013-136895(P2013-136895A)
(43)【公開日】2013年7月11日
【審査請求日】2014年7月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】阿部 能啓
【審査官】 川島 陵司
(56)【参考文献】
【文献】 実公昭53−42998(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製板材からなる表裏一対の第一、第二面板のドア幅方向両端縁をそれぞれ折曲して、ドア面となる第一、第二見付け片部と、ドア厚方向の端面となる第一、第二見込み片部とを形成し、第一、第二見付け片部同士が対向するよう組込んでなるドア体において、ドア体の上下端部にフレーム材を介装するにあたり、戸尻側の第一見込み片部を、第一見付け片部の戸尻側端縁から第二見付け片部に向けて延出してドア厚方向中間部に至る外側見込み片部と、外側見込み片部の延出端縁から戸先側に向けて延出する段差片部と、段差片部の延出端縁から第二見付け片部に向けて延出し、第二見付け片部に突当てられる内側見込み片部とによりクランク状に形成する一方、戸尻側の第二見込み片部を、第二見付け片部の戸尻側端縁から第一見付け片部に向けて延出してドア厚方向中間部に至り、外側見込み片部とともに戸尻側端面を構成するよう形成するとともに、第二見込み片部の延出端縁を戸先側に向けて延出して段差片部に当接する第二当接片部を形成し、上下のフレーム材の戸尻側部位を、戸尻側端面よりもドア幅方向内側に位置する第一面板側の段差片部と内側見込み片部とを切欠くことにより形成される第一フレーム用切欠き部、および、第二面板側の第二当接片部を切欠くことにより形成される第二フレーム用切欠き部により支持する構成としたことを特徴とするドア体。
【請求項2】
第一面板は、内側見込み片部の延出端縁から戸先側に向けて延出し、第二見付け片部に当接する第一当接片部が形成されるものとし、第一フレーム用切欠き部は、段差片部、内側見込み片部とともに第一当接片部を切欠いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドア体。
【請求項3】
第一面板は、第一当接片部の延出端縁から第一見付け片部に向けて延出する第一フランジ片部が形成されるものとし、第一フレーム用切欠き部は、段差片部、内側見込み片部、第一当接片部とともに第一フランジ片部を切欠いて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のドア体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィスビルや工場等の建築物の出入り口部に設けられるドア体の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、オフィスビルや工場等の建築物では、出入り口部に、金属製板材からなる表裏一対の面板と、これら面板間に介装されるコア材とを用いて構成される鋼製のドア体を設けることがあり、このような鋼製のドア体は、従来、強度や寸法精度を高めるべく、表裏の面板間の少なくとも四周にC型チャンネルからなるフレーム材を介装している。しかしながら、近年、鋼製のドア体においても、軽量化、低コスト化が求められており、ドア体に内装されるフレーム材を可能な限り省略することが提唱されている。ところで、フレーム材の少ないドア体を構成する場合、ドア体の強度をどのように確保するかが問題となり、強度を確保する一つの手段としては、表裏面板の四周に繰返し折返された折曲片部を形成することが考えられる。そこで、ドア体の上下方向についてはフレーム材を介装する一方、表裏面板のうちの一方の面板の戸先側、戸尻側の各端面のドア幅方向(見付け方向)内側に、繰返し折曲することにより構成される挿入片をそれぞれ形成し、他方の面板の戸先側、戸尻側の各端面のドア幅方向(見付け方向)内側に、繰返し折曲することにより構成される挟着溝をそれぞれ形成し、各挿入片を挟着溝に押し込むことにより表裏面板を抜止め状に一体化するようにしたものが提唱されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−1623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1のドア体は、ドア体の戸先側と戸尻側については、面板の端縁を繰り返し折返すことで強度を確保してフレーム材を省略し、ドア体の上下側についてはフレーム材を介装することにより強度を確保し、これによって、ドア体の四周における強度を確保したり、ドア体の表裏ドア面の平滑性を確保できるようにしている。さらに、このものにおいて、ドア体は、ドア枠(躯体側)に対して開閉揺動する部材を丁番としており、ドア体の荷重はドア体の戸尻側部位に設けられる丁番を介して支持されることになり、ドア体の戸尻側の強度を高めることで対応している。ところで、ドア体をドア枠に対してピボットヒンジを用いて支持する場合では、ピボットヒンジを取付けるためのフレーム材をドア体の上下に設けることが必須となり、ドア体の荷重はピボットヒンジ取付け部となるフレーム材、特に下側のフレーム材に集中して作用することになる。しかるに、特許文献1のものでは、フレーム材の支持についての記載は何らなく、図6に示されるように、フレーム材を表裏のドア面との接着力やコア材で支持するような構成となっている。このようなものにピボットヒンジを設ける場合では、ドア体の荷重が上下のフレーム材、特に下端部に設けられるフレーム材に作用して、フレーム材が剛性のないコア材に対して沈み込むようになってしまうことが考えられ、このような構成ではドア体をピボットヒンジ式とすることはできず、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、金属製板材からなる表裏一対の第一、第二面板のドア幅方向両端縁をそれぞれ折曲して、ドア面となる第一、第二見付け片部と、ドア厚方向の端面となる第一、第二見込み片部とを形成し、第一、第二見付け片部同士が対向するよう組込んでなるドア体において、ドア体の上下端部にフレーム材を介装するにあたり、戸尻側の第一見込み片部を、第一見付け片部の戸尻側端縁から第二見付け片部に向けて延出してドア厚方向中間部に至る外側見込み片部と、外側見込み片部の延出端縁から戸先側に向けて延出する段差片部と、段差片部の延出端縁から第二見付け片部に向けて延出し、第二見付け片部に突当てられる内側見込み片部とによりクランク状に形成する一方、戸尻側の第二見込み片部を、第二見付け片部の戸尻側端縁から第一見付け片部に向けて延出してドア厚方向中間部に至り、外側見込み片部とともに戸尻側端面を構成するよう形成するとともに、第二見込み片部の延出端縁を戸先側に向けて延出して段差片部に当接する第二当接片部を形成し、上下のフレーム材の戸尻側部位を、戸尻側端面よりもドア幅方向内側に位置する第一面板側の段差片部と内側見込み片部とを切欠くことにより形成される第一フレーム用切欠き部、および、第二面板側の第二当接片部を切欠くことにより形成される第二フレーム用切欠き部により支持する構成としたことを特徴とするドア体である。
請求項2の発明において、第一面板は、内側見込み片部の延出端縁から戸先側に向けて延出し、第二見付け片部に当接する第一当接片部が形成されるものとし、第一フレーム用切欠き部は、段差片部、内側見込み片部とともに第一当接片部を切欠いて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドア体である。
請求項3の発明において、第一面板は、第一当接片部の延出端縁から第一見付け片部に向けて延出する第一フランジ片部が形成されるものとし、第一フレーム用切欠き部は、段差片部、内側見込み片部、第一当接片部とともに第一フランジ片部を切欠いて形成されていることを特徴とする請求項2に記載のドア体である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、戸尻側の端部のフレームを省略したドア体において、ドア体の上下に設けられる上、下側フレーム材のドア体に対する一体化強度を高めることができる。
請求項2の発明とすることにより、上、下側フレーム材のドア体との一体化強度を一層高められる。
請求項3の発明とすることにより、上、下側フレーム材のドア体との一体化強度のさらなる向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1(A)はドア体のドア枠への取付け状態における正面図、図1(B)、(C)、(D)、(E)、(F)はそれぞれドア体の平面図、左側面図、正面図、右側面図、底面図である。
図2図1(A)におけるX−X断面図である。
図3図1(A)におけるY−Y断面図である。
図4図4(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第一ボックス体の平面図、左側面図、正面図、右側面図である。
図5図5(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ第二ボックス体の平面図、左側面図、正面図、右側面図である。
図6】第一、第二ボックス体の組込み手順を説明する平面断面図である。
図7図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ上側フレーム材の平面図、正面図、図7(A)のX−X断面図、図7(D)、(E)、(F)はそれぞれ下側フレーム材の平面図、正面図、図7(D)のX−X断面図である。
図8】戸先側における上側フレーム材の支持状態を説明する斜視図である。
図9】戸尻側における上側フレーム材の支持状態を説明する分解斜視図である。
図10図10(A)は第一面板、上側フレーム材の組込み状態を説明する平面図、図10(B)は第一、第二面板、上側フレーム材、ピボットヒンジ用ライナーの組込み状態を説明する平面図、図10(C)はドア体にピボットヒンジを組込んだ状態を説明する平面図である。
図11図11(A)、(B)はそれぞれドア体の一部を切欠いた正面図、図11(A)のX−X断面図である。
図12図12(A)、(B)、(C)はそれぞれ施錠装置用ライナーの取付け状態を説明する平面断面図、側面図、正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築物の出入り口部(開口部)の四周に設けられるドア枠であって、該ドア枠1は、上下、左右(戸先側、戸尻側)の各枠材2、3、4、5を四角形状に一体的に枠組みすることにより形成されている。これら各枠材2、3、4、5は金属製板材を折曲して形成されており、開口部側に位置する側片部には、屋外側部位の上下、左右のそれぞれにおいて外方に向けて退避するよう段差状に折曲され、屋外側を向く戸当たり片部2a、3a、4a、5aと、ドア枠1に支持される本発明が実施されたドア体6の全閉姿勢において、ドア体6の上下、戸先側、戸尻側の各端面6a、6b、6c、6dにそれぞれ対向するドア体対向片部2b、3b、4b、5bとが形成されている。
【0009】
前記ドア体6は金属製板材、好ましくは鋼製であって、本実施の形態では鋼板からなる屋内外一対(表裏一対)の第一、第二面板7、8と、これら第一、第二面板7、8のあいだに介装されるコア材9とを備えて構成されており、後述するように、第一、第二面板7、8の戸先側と戸尻側部位とを適宜折曲して一体化することにより、戸先側および戸尻側の端部に介装されるフレーム材が省略されたドア体6に構成されている。
そして、本実施の形態のドア体6は、後述するように、戸尻側となる図1(A)の図面向かって右側の上端部と上枠材2とのあいだ、下端部と戸尻側の右枠材5とのあいだにそれぞれ設けられる上下一対の上、下側ピボットヒンジ10、11を介してドア枠1に揺動自在に支持されており、これら上、下側ピボットヒンジ10、11に同芯状に配されるピボット軸10a、11aを揺動支点として屋外側において開閉揺動する外開き式に構成されている。
【0010】
前記ドア体6を構成する第一、第二面板7、8は、ドア体6の屋内外の見付け面(屋内側ドア面、屋外側ドア面)6e、6fを構成する四角形状の第一、第二見付け片部7a、8aと、これら第一、第二見付け片部7a、8aの四周の端縁からそれぞれ上下、左右(戸先側、戸尻側)に延出する余長部とを備えた形状に予め裁断されており、前記各方向に延出する余長部をそれぞれ折曲加工することにより、入れ子状の箱型形状となった第一、第二ボックス体7B、8Bを形成するように構成されている。そして、屋内側のドア面6eを構成する第一ボックス体7Bに対し、屋外側のドア面6fを構成する第二ボックス体8Bを外嵌させて一体化することによりドア体6が形成されている。
尚、第一、第二面板7、8は、必ずしも第一面板を屋内側、第二面板を屋外側の面板として用いる必要はなく、その逆の構成として用いることも可能であり、要は、一方の面板により構成されるボックス体が他方の面板により構成されるボックス体に外嵌することでドア体を形成する構成であれば、ドア体の表裏方向については何れの方向であってもよい。
【0011】
前記第一面板7において、図4に示すように、第一見付け片部7aの戸先側の端縁(左側端縁)に形成される余長部には、第一見付け片部7aの端縁から折り返し状に折曲されて、戸尻側に向けて延出する戸先側第一折返し片部7bと、該戸先側第一折返し片部7bの延出端縁を折曲して、第二見付け片部8a側(屋外側)に向けて延出する戸先側第一見込み片部7cとが形成されている。
ここで、前記戸先側第一折返し片部7bは、延出端側部位(戸尻側部位)が第一見付け片部7aの屋外側面(内側面)に当接するよう、戸先側第一折返し片部7bを第一見付け片部7aに押し付ける(押し潰す)状態で折返されるが、ヘアピン状に折曲形成することにより、第一見付け片部7aと戸先側第一折返し片部7bとのあいだであって、ドア体6の戸先側端面6cとして外部に露出する折返し部7dが完全に押し潰されることなく空間部Sが形成されている。これによって、化粧鋼板等の表面加工が施された面板の折返し部を押し潰すように折曲することにより発生する白化現象が防止されて、ドア体戸先側端面6cとして外部に露出する折返し部7dの外面における表面加工を保護することができて、意匠性の向上が図れるように構成されている。
【0012】
そして、前記戸先側第一見込み片部7cは、ドア体6の戸先側端面6cよりも戸先側第一折返し片部7bの長さに相当する分だけ戸尻側に位置しているとともに、戸先側端面6cに対して平行となる位置関係となっている。このとき、戸先側第一見込み片部7cは、延出端縁が屋外側ドア面6f(第二面板8の第二見付け片部8a)に当接する長さに寸法設定されるが、戸先側第一折返し片部7bの延出端縁は第一見付け片部7aに押し付けられるように形成することにより、精度よく寸法設定されている。
さらに、戸先側の余長部には、戸先側第一見込み片部7cの延出端縁から戸先側に向けて延出され、第二面板8の第二見付け片部8aに当接する戸先側第一当接片部7eが形成され、戸先側第一当接片部7eの延出端縁から第一見付け片部7a側(第一面板7側、第一折返し片部7b側、屋内側)に向けて延出された戸先側第一フランジ片部7fが形成されている。
【0013】
また、第一見付け片部7aの戸尻側の端縁(右側端縁)に形成される余長部を折曲することにより、第一見付け片部7aの戸尻側端縁に続いて戸尻側第一見込み片部が形成されるが、前記戸尻側第一見込み片部は、第一見付け片部7aの戸尻側端縁から第二見付け片部8aに向けて延出してドア厚方向中間部に至る外側見込み片部7gと、該外側見込み片部7gの延出端縁から戸先側に向けて延出する段差片部7hと、該段差片部7hの延出端縁から第二見付け片部8aに向けて延出し、第二見付け片部8aに突当たる内側見込み片部7iとによりクランク状に形成されている。そして、外側見込み片部7gと内側見込み片部7iとは互いに平行となるように形成され、外側見込み片部7gは戸尻側端面6dの構成部材として外部に露出し、段差片部7h、内側見込み片部7iは戸先側に偏倚してドア厚内(ドア幅方向内側)に位置するように形成されている。さらに、戸尻側の余長部には、内側見込み片部7iの延出端縁から戸先側に向けて延出し、第二面板8の第二見付け片部8aに当接する戸尻側第一当接片部7jが形成され、戸尻側第一当接片部7jの延出端縁には第一見付け片部7a側(第一面板7側、屋内側)に向けて延出し、ドア厚方向中間部に至る戸尻側第一フランジ片部7kが形成されており、これら戸尻側第一当接片部7j、戸尻側第一フランジ片部7kは内側見込み片部7i、段差片部7hとともにドア幅方向内側に位置している。
【0014】
そして、第一見付け片部7aの上下の端縁に形成される余長部は第一見付け片部7aの左右両端縁を除く部位に形成されており、該余長部を第二見付け片部8a側(第二面板8側、屋外側)に向けて折曲することにより上、下側第一見込み片部7m、7nが形成されている。
【0015】
このように、第一面板7の四周に形成された余長部を折曲することにより、屋外側(第二面板8側)が開口する第一ボックス体7Bが形成されるが、第一ボックス体7Bは、前述したように、戸先側第一見込み片部7cの延出端縁および戸尻側の内側見込み片部7iの延出端縁に、それぞれ戸先側、戸尻側の各第一当接片部7e、7jが形成されたものとなっており、これら各戸先側、戸尻側第一当接片部7e、7jは、それぞれ第二面板8の第二見付け片部8aの戸先側、戸尻側の各端部に突当て状に当接するように寸法設定されている。
このとき、各第一当接片部7e、7jの延出端縁には、それぞれ戸先側、戸尻側の各第一フランジ片部7f、7kが形成されている。これによって、各第一当接片部7e、7jは湾曲状に波打つように変形することがなく、平滑精度の高い均一な平板状体として折曲加工され、各第一当接片部7e、7j全域が第二見付け片部8aに確実に当接するように構成されている。
【0016】
一方、第二面板8において、図5に示すように、第二見付け片部8aは第一見付け片部7aと略同様の左右幅(見付け幅)と、第一見付け片部7aよりも僅かに長い上下長さを有して形成されている。そして、第二見付け片部8aの戸先側の端縁(左側端縁)に形成される余長部を折曲することにより、第二見付け片部8aの戸先側の端縁から第一見付け片部7a側(第一面板7側、戸先側第一折返し片7bの折返し部7d側、屋内側)に向けて延出する戸先側第二見込み片部8bが形成され、戸先側第二見込み片部8bの延出端縁から戸尻側に向けて延出し、第一面板7の戸先側第一折返し片7bに当接する戸先側第二当接片部8cが形成されている。また、戸先側第二当接片部8cの延出端縁には第二見付け片部8a側(第二面板8側、屋外側)に向けて延出する戸先側第二フランジ片部8dが形成されている。
このとき、戸先側第二見込み片部8bは、後述する第一、第二ボックス体7B、8Bの組込み状態において、戸先側第一折返し片部7bの折返し部7dとともにドア体6の戸先側端面6cを構成している。また、戸先側第二当接片部8cは戸先側第一見込み片部7cに近接する部位にまで延出して形成されており、戸先側第二当接片部8cと戸先側第一当接片部7eとがドア厚方向(見込方向)に対向するように構成されている。これによって、戸先側第二当接片部8cの延出端縁に形成される戸先側第二フランジ片部8dは、戸先側第一フランジ片部7fに対してドア幅方向に位置ズレして、戸先側第一フランジ片部7fよりも戸尻側に形成されて、戸先側第一見込み片部7cに近接するように構成されているとともに、戸先側第二フランジ片部8dの端縁と戸先側第一フランジ片部7fの端縁とは、ドア厚方向において所定の間隙を存するように構成されている。
【0017】
また、第二見付け片部8aの戸尻側の端縁(右側端縁)に形成される余長部を折曲することにより、第二見付け片部8aの戸尻側の端縁から第一見付け片部7a側(第一面板7側、屋内側)に向けて延出してドア厚方向中間部に至り、戸尻側第一見込み片部を構成する外側見込み片部7gと面一状となってドア体6の戸尻側端面6dを構成する戸尻側第二見込み片部8eが形成されている。さらに、戸尻側の余長部には、戸尻側第二見込み片部8eの延出端縁から戸先側に向けて延出し、段差片部7hに当接する戸尻側第二当接片部8fが形成されている。尚、戸尻側第二当接片部8fは段差片部7hのドア幅方向長さと略同長さ、または、僅かに短い長さに設定されている。
【0018】
さらに、第二見付け片部8aの上下の端縁に形成される余長部を第一見付け片部7a側(第一面板7側、屋内側)に向けて折曲することにより上、下側第二見込み片部8g、8hが形成されており、これら上、下側第二見込み片部8g、8hは、上、下側第一見込み片部7m、7nとともにドア体6の上、下側端面6a、6bを構成するように設定されている。
このように、第二面板8の四周に形成された余長部を折曲することにより、屋内側(第一面板7側)が開口する第二ボックス体8Bが形成されている。
【0019】
つぎに、第一ボックス体7Bと第二ボックス体8Bとの組込みについて、図6に基づいて説明する。
まず、第一ボックス体7Bを開口部が上方を向く状態で作業台上に載置し、該第一ボックス体7Bに対し、第二ボックス体8Bを開口部が下方を向く状態で対向せしめ、第一ボックス体7Bの上下側第一見込み片部7m、7nの外側に、第二ボックス体8Bの上下側第二見込み片部8g、8hを外嵌させる状態とするとともに、第一ボックス体7Bの戸先側第一折返し片部7bの折返し部7d近傍に、第二ボックス体8Bの戸先側第二当接片部8cの戸先側部位を突当てて第二ボックス体8Bの戸尻側部位が上方に位置する傾斜姿勢とする(図6における実線)。この状態から、前記戸先側第一折返し片部7bと戸先側第二当接片部8cとの突当て部を支点として、第二ボックス体8Bの戸尻側部位を下方揺動させる(第一ステップ)。このとき、戸先側第一、第二フランジ片部7f、8d同士は、戸先側第二フランジ片部8dの端縁と戸先側第一フランジ片部7fの端縁とがドア厚方向において所定の間隙を存する長さに寸法設定されていて、戸先側第二フランジ片部8dが戸先側第一フランジ片部7fに当接してしまうような不具合はない。
【0020】
前記第二ボックス体8Bの戸尻側部位の下方揺動の過程で、該戸尻側部位が第一ボックス体7Bの戸尻側部位に近付くと、戸尻側第二当接片部8fの延出端縁(戸先側端部)が戸尻側第一当接片部7jに近接対向する状態となる。この近接対向状態において、第二ボックス体8Bを戸尻側に変位させる(第二ステップ)とともに、第二ボックス体8B全体を僅かに上方に浮かせるように変位させて(第三ステップ)、戸尻側第二当接片部8fの延出端縁が第一ボックス体7Bの内側見込み片部7iよりも外方に位置し、内側見込み片部7iの外面に沿って下動が可能となる位置関係とする(第四ステップ)。この状態において、第二ボックス体8Bへの支持を解除する(手を離す)ことで、第二ボックス体8Bが自重で下方変位して、戸先側、上下側の各第二見込み片部8b、8g、8hが対応する各第一見込み片部7c、7m、7nに外嵌するとともに、戸尻側においては、戸尻側第二見込み片部8eが内側見込み片部7iに外嵌し、戸尻側第二見込み片部8eが外側見込み片部7gと面一状となって、第二ボックス体8Bの第一ボックス体7Bへの外嵌組込みが完了してドア体6が構成される。
【0021】
そして、この第一、第二ボックス体7B、8Bの組込み状態において、ドア体6の戸先側部位は、戸先側第一見込み片部7cが第二見付け片部8aに、戸先側第二見込み片部8bが折返し部7dにそれぞれ突当てられることによりドア厚方向の強度アップが図れるように構成されている。さらに、戸先側第一当接片部7eが第二見付け片部8aに、戸先側第二当接片部8cが戸先側第一折返し片部7bにそれぞれ当接して面接触状態となることによりドア面方向の強度アップが図れるように構成されている。また、戸先側部位においては、戸先側第二フランジ片部8dが戸先側第一見込み片部7cに近接して形成されていることによって、ドア体6の戸先側に、ドア幅方向に対向する戸先側第一、第二見込み片部7c、8bにより囲繞される戸先側中空部HFが形成され、戸先側中空部HFを構成する戸先側第一見込み片部7c、戸先側第一、第二当接片部7e、8c、および、戸先側第一折返し片部7bがフレーム材のように機能することにより戸先側部位を補強するように構成されている。
【0022】
さらに、ドア体6の戸先側部位においては、戸先側第一、第二当接片部7e、8cとがドア厚方向に対向して形成され、これら戸先側第一、第二当接片部7e、8cの延出端縁に形成される戸先側第一、第二フランジ片部7f、8dのそれぞれは、戸先側第二フランジ片部8dが戸先側第一フランジ片部7fよりも戸尻側に位置していて、ドア幅方向に位置ズレして設けられている。これによって、火災等において第一、第二ボックス体7B、8Bが互いに離間する方向に変位した場合に、戸先側第一、第二フランジ片部7f、8dが互いに係止して、第一、第二ボックス体7B、8B同士が連結された状態を保持できることになって、これらが剥がれてしまうような不具合を防止できるように配慮されている。
【0023】
また、ドア体6の戸尻側部位においては、戸尻側第一見込み片部を外側見込み片部7g、段差片部7h、内側見込み片部7iとによりクランク状に折曲すること、内側見込み片部7iが第二見付け片部8aに、戸尻側第二見込み片部8eが外側見込み片部7g(段差片部7h)にそれぞれ突当てられることによりドア厚方向の強度アップが図れるように構成されている。さらに、戸尻側端面6dを外側見込み片部7gと戸尻側第二見込み片部8eとにより構成し、かつ、ドア厚方向中間部において段差片部7hと戸尻側第二当接片部8fとが面接触状態となることで戸尻側端面6dの強度アップが図れるように構成されている。また、戸尻側第一当接片部7jが第二見付け片部8aに、戸尻側第二当接片部8fが段差片部7hにそれぞれ当接して面接触状態となることによりドア厚方向、および、ドア面方向の強度アップが図れるように構成されている。さらに、このものでは、ドア厚方向一方となる屋外側において、段差片部7hに当接する戸尻側第二当接片部8f、内側見込み片部7i、第二見付け片部8a、戸尻側第二見込み片部8eにより戸尻側中空部HRが形成され、戸尻側中空部HRを構成する戸尻側第二当接片部8fと内側見込み片部7iとがフレーム材のように機能することにより戸尻側部位の屋外側部位における補強がなされるように構成されている。
【0024】
しかも、前記第一、第二ボックス体7B、8Bの組込み状態において、第二ボックス体8Bの戸先側第二フランジ片部8dは第一ボックス体7Bの戸先側第一見込み片部7cに近接しており、第二ボックス体8Bの上下側見込み片部8g、8hは、第一ボックス体7Bの上下側見込み片部7m、7nに摺接(当接)しており、さらに、第二ボックス体8Bの戸尻側第二当接片部8fの延出端縁が第一ボックス体7Bの内側見込み片部7iに近接する状態となっている。これによって、第二ボックス体8Bを第一ボックス体7Bに外嵌したとき、第二ボックス体8Bが第一ボックス体7Bに対して上下およびドア幅方向にガタつくことがなく、第一、第二ボックス体7B、8B同士の位置決め手段を別途設けることなく、外嵌組込みの操作をするだけで第一、第二ボックス体7B、8Bを自動的に位置決めされた状態で組込めるように構成されている。
【0025】
このように、第一、第二ボックス体7B、8Bを組込んでドア体6を構成する場合に、戸先側と戸尻側については前述したような構成とすることにより強度が確保されてフレーム材が不要となっているが、上下側については強度確保のために上下一対の上、下側フレーム材12、13がドア幅方向略全長に亘って内装される構成となっている。そして、本実施の形態では、ドア体6の躯体への取付けがピボットヒンジ式となっており、ドア体6の上下端部を補強する上、下側フレーム材12、13に、上、下側ピボットヒンジ10、11が取付けられるように構成されている。
【0026】
前記上、下側フレーム材12、13は、第一、第二ボックス体7B、8Bを一体化する前の段階で第一ボックス体7Bに接着等の一体化手段を介して固定されるように構成されており、第一ボックス体7Bには、予め上、下側フレーム材12、13とともに錠装置14や把手6gを取付けるための錠ユニットライナー15、ドアクローザ装置(図示せず)取付け用のドアクローザ用ライナー16等、ドア体6に必要な部品取付け用のライナー等が固定され、これら各部品が固定された第一ボックス体7Bに第二ボックス体8Bを外嵌することでドア体6が形成される構成となっている。
【0027】
つぎに、上、下側フレーム材12、13の組込み状態について説明する。
前記各上側、下側の各フレーム材12、13は、図7に示すように、それぞれ底片12a、13aと、これら底片12a、13aの屋内外側端縁から上方、下方にそれぞれ延出する屋内外一対の側片12b、12c、13b、13cとにより、上方、下方がそれぞれ開口する鋼製のC型チャンネルに構成されている。さらに、上、下側フレーム材12、13は、ピボットヒンジ10、11が取付けられる戸尻側部位を除く部位において、屋内側片12b、13bの上、下端縁部から屋外側に延出する固定片12d、13dがそれぞれ形成されている一方、屋外側片12c、13cには戸尻側端部部位が切欠かれて開口12e、13eが形成されている。
これら上、下側フレーム材12、13において、左右方向の長さ寸法は、第一ボックス体7Bの戸先側第一フランジ片部7fと戸尻側の外側見込み片部7gの対向間隔となるように設定され、屋内外方向の長さ寸法は第一、第二見付け片部7a、8aの対向間隔となるように設定されている。さらに、上、下側フレーム材12、13の上下方向の長さは、ドア体6の上下端部を補強するために必要な長さに設定されるが、下側フレーム材13が上側フレーム材12より僅かに長い長さ寸法に設定されている。
【0028】
ここで、上、下側フレーム材12、13に取付けられるドア体6側の上、下側ピボットヒンジ10、11について説明する。これら上、下側ピボットヒンジ10、11は、ドア体6の屋外側においてドア枠1とドア体6とを連結するピボット軸10a、11a、上、下側フレーム材12、13の底片12a、13aにそれぞれ螺着される上、下側ピボットヒンジ用ライナー10b、11b、これら上、下側ピボットヒンジ用ライナー10b、11bに固定されるドア側内装部材10c、11c、これらドア側内装部材10c、11cから屋外側に向けて突出形成され、ピボット軸10a、11aとの連結がなされるピボット軸連結部材10d、11dとにより構成されている。
【0029】
そして、上、下側フレーム材12、13は、予め底片12a、13aの戸尻側部位に上、下側ピボットヒンジ用ライナー10b、11bが螺着された状態となってドア体6(第一、第二ボックス体7B、8B)の上下端部に内装されるように構成されている。このため、ドア体6を構成する第一、第二ボックス体7B、8Bの上下端部には、予め本発明が実施された第一、第二フレーム用切欠き部がそれぞれ切欠き形成されるが、これら第一、第二フレーム用切欠き部は、上、下側ピボットヒンジ用ライナー10b、11b付きの上、下側フレーム材12、13の上下方向長さに対応した切欠き深さで切欠き形成されている。
因みに、ドア体をピボットヒンジ式に構成しない場合では、フレーム材にピボットヒンジ用ライナーが固定されることはなく、第一、第二ボックス体7B、8Bの上下端部に形成される第一、第二フレーム用切欠き部は上、下側フレーム材の上下方向長さに対応する切欠き深さで切欠けばよい。
【0030】
前記第一、第二フレーム用切欠き部はドア体6の戸先側端面6cおよび戸尻側端面6dよりもドア幅方向内側に位置する片部、即ち、第一、第二ボックス体7B、8Bの戸先側および戸尻側に折曲形成される各片部のうち、戸先側端面6cおよび戸尻側端面6dを構成する片部以外の片部に形成されている。
まず、第一ボックス体7Bの戸先側部位における第一フレーム用切欠き部は、戸先側第一折返し片部7bの戸尻側部位(延出端縁部)と、戸先側第一見込み片部7cと、戸先側第一当接片部7eとの上下端部をそれぞれ切欠くことにより上下の戸先側第一切欠き部CF1として形成されている。このとき、戸先側第一折返し片部7bについては、戸先側第一当接片部7eに対向する戸尻側部位のみが切欠かれており、戸先側第一折返し片部7bの戸尻側を向く切欠き端面である戸尻方向端面7pと、戸先側第一フランジ片部7fの戸尻方向面7qとがドア厚方向に面一状になるように設定されている。また、上下の戸先側第一切欠き部CF1の上下方向の長さとなる切欠き深さは、それぞれ上、下側第一見込み片部7m、7nとのあいだに、上、下側フレーム材12、13を組込むことができる長さ、即ち、上、下側フレーム材12、13の各側片12b、12c、13b、13cの上下方向長さと同様の長さに設定されており、上側の戸先側第一切欠き部CF1の方が下側の戸先側第一切欠き部CF1よりも短くなるように設定されている。
【0031】
また、第一ボックス体7Bの戸尻側部位における第一フレーム用切欠き部は、段差片7hと、内側見込み片部7iと、戸尻側第一当接片部7jと、戸尻側第一フランジ片部7kとの上下端部を切欠くことにより上下の戸尻側第一切欠き部CR1として形成されている。そして、上下の戸尻側第一切欠き部CR1の上下方向の長さとなる切欠き深さは、それぞれ上下の戸先側第一切欠き部CF1よりも長く、それぞれ上、下側第一見込み片部7m、7nとのあいだに、上、下側ピボットヒンジ用ライナー10b、11bを取付けた上、下側フレーム材12、13を組込むことができる長さ、即ち、上下の戸先側第一切欠き部CF1の長さよりも上、下側ピボットヒンジ用ライナー10b、11bの板厚分だけ長い長さに設定され、上側の戸尻側切欠き部CR1の方が下側の戸尻側切欠き部CR1よりも短くなるように設定されている。
さらに、第一ボックス体7Bの上、下側第一見込み片部7m、7nには、戸尻側の上、下側ピボットヒンジ10、11取付け部位に対向して第一切欠き窓CW1が切欠き形成されている。
【0032】
一方、第二ボックス体8Bの戸先側部位における第二フレーム用切欠き部は、戸先側第二当接片部8cの戸尻側部位と戸先側第二フランジ片部8dとの上下端部を切欠くことにより上下の戸先側第二切欠き部CF2として形成されているが、戸先側第二当接片部8cの戸尻側を向く切欠き端面である戸尻方向端面8iは、第一ボックス体7Bと一体化した状態で戸先側第一折返し片部7bの戸尻側を向く切欠き端面7pとドア厚方向において面一となるように切欠かれている。そして、上下の戸先側第二切欠き部CF2の上下方向の長さとなる切欠き深さは、それぞれ上下の戸先側第一切欠き部CF1と同じ長さに設定されている。
【0033】
また、第二ボックス体8Bの戸尻側部位における第二フレーム用切欠き部は、戸尻側第二当接片部8fを切欠くことにより上下の戸尻側第二切欠き部CR2として形成されている。そして、上下の戸尻側第二切欠き部CR2の上下方向の長さとなる切欠き深さは、それぞれ上下の戸尻側切欠き部CR1と同じ長さに設定されている。
さらに、第二ボックス体8Bの上、下側第二見込み片部8g、8hには、戸尻側の上、下側ピボットヒンジ10、11取付け部位に対向して第二切欠き窓CW2が形成されているが、該第二切欠き窓CW2は、第二見付け片部8aの上下端部を含めて切欠かれている。
【0034】
つぎに、上、下側フレーム材12、13の組込み状態について説明する。この場合に、図8、9、10(A)を用いて上側フレーム材12の組込み状態について説明する。
上側フレーム材12は、底片12aの戸尻側部位の下端面に上側ピボットヒンジ用ライナー10bが螺着された状態として予め第一ボックス体7Bの上端部に組込まれる。このとき、上側フレーム材12の戸先側部位については、図8に示すように、底片12aが戸先側第一切欠き部CF1における上方を向く切欠き端面である戸先側第一折返し片部7bの戸尻側部位の上端面7r、戸先側第一見込み片部7cの上端面7s、戸先側第一当接片部7eの上端面7tに載置する状態で組込まれる。
一方、上側フレーム材12の戸尻側部位は、下端面に一体化されたピボットヒンジ用ライナー10bが戸尻側第一切欠き部CR1における上方を向く切欠き端面である段差片部7hの上端面7u、内側見込み片部7iの上端面7w、戸尻側第一当接片部7jの上端面7x、戸尻側第一フランジ片部7kの上端面7yのうち、戸尻側第一当接片部7jの上端面7xを除く上端面7u、7w、7yに載置する状態で組込まれる。
【0035】
前記組込み状態において、上側フレーム材12の屋内側片12bは、第一見付け片部7aの屋外側面(第二面板側の面)に突当たり、屋外側片12cは、戸先側、戸尻側第一当接片部7e、7jの屋外側面(第二面板2側の面)と面一状となるように組込まれている。また、上側フレーム材12の固定片12dは上側第一見込み片部7mに当接する状態で組込まれており、上下方向の位置ズレが防止されるように組込まれている。さらに、上側フレーム材12の戸先側端面12fは、戸先側第一切欠き部CF1における戸先側第一折返し片部7bの戸尻方向端面7pと、戸先側第一フランジ片部7fの戸尻方向面7qとに当接する一方、戸尻側端面12gは、戸尻側第一見込み片部を構成する外側見込み片部7gの戸先方向を向く戸先方向面7zに近接対向しており、戸尻方向端面7p、戸尻方向面7q、および、戸先方向面7zがストッパ片として機能して、上側フレーム材12のドア幅方向(左右方向)の位置決めをする状態で組込まれている。これによって、上側フレーム材12は、上下方向、さらには、ドア幅方向の位置ズレが防止された状態で第一ボックス体7Bに組込まれるように構成されている。
尚、下側フレーム材13は、底片13aの戸尻側部位の上端面に下側ピボットヒンジ用ライナー11bが螺着された状態で第一ボックス体7Bの下部に組込まれるが、該組込みは、上下方向を反転させた関係において、上側フレーム材12と同様の組込み手順で組込まれ、同様の組込み状態となるように構成されており、詳細な説明については省略する。
【0036】
そして、上、下側フレーム材12、13が組込まれた第一ボックス体7Bに対し、前記手順で第二ボックス体8Bを組込んだ場合、第二見付け片部8aは上、下側フレーム材12、13の屋外側片12c、13cの屋外側面に突当たる。また、戸先側第二切欠き部CF2における戸先側第二当接片部8cの上、下端面8jと戸先側第二フランジ片部8dの上、下端面8kとは、戸先側第一切欠き部CF1の上、下端面7r、7s、7tとともに上、下側フレーム材12、13(底片12a、13a)の戸先側部位を支持する。さらに、戸先側第二当接片部8cの戸先側第二切欠き部CF2における上下の戸尻方向を向く戸尻方向端面8iは、戸先側第一切欠き部CF1における上下の戸尻方向端面7p、戸尻方向面7qとともに上、下側フレーム材12、13の戸先側端面12f、13fに突当てられて、上、下側フレーム材12、13の位置決めをするように構成されている。
一方、戸尻側第二切欠き部CR2における戸尻側第二当接片部8fの上、下端面8mは、戸尻側第一切欠き部CR1の上、下端面7u、7w、7yとともに上、下側フレーム材12、13(底片12a、13a)の戸尻側部位を支持し、戸尻側第二見込み片部8eにおける戸先方向を向く戸先方向面8nは、戸尻側第一切欠き片部CR1の外側見込み片部7gの戸先方向を向く戸先方向面7zとともに上、下側フレーム材12、13の戸尻側端面12g、13gに近接対向して、上、下側フレーム材12、13の位置決めをするように構成されている。このように、上、下側フレーム材12、13は第一、第二フレーム用切欠き部に内装されることにより、ドア厚方向、上下方向、ドア幅方向における確実な位置決めがなされるとともに、戸先側、戸尻側において強固な支持を受けるように構成されている。
【0037】
尚、前記錠ユニットライナー15は、図12に示すように、屋内外一対の面板15aと、これら面板15a同士の戸先側部位を連結する戸先側連結体15bとにより平面視コ字形に形成されている。前記屋内外の面板15a同士の戸尻側部位は複数の連結体15cにより一体化されており、戸先側連結体15bには開口15dが形成されており、該開口15dに、施錠装置を支持するための上下一対の取付け片15eが形成されている。そして、錠ユニットライナー15は、戸先側連結体15bを第一見込み片部7cに積層する状態で第一見付け片部7aに固定され、第二ボックス体8Bを一体化した状態では、錠ユニットライナー15の開口15dに設けられた取付け片15eが、戸先側第一、第二見込み片部7c、8bに形成された開口7H、8p、および、戸先側第二フランジ片部8dに形成された切欠き8qを介して外部に露出するように構成されている。このように、錠ユニットライナー15は第一見付け片部7aに直接固定する構成としたので、取付け片15eと各面板7、8の開口7H、8pおよび切欠き8qとの位置合わせが容易で、従来の施錠装置用ライナーをフレーム材を介してドア体内に固定するもののように、ドア体の表面材に形成される開口と、施錠装置用ライナーの取付け片との位置合わせが難しくなるような不具合がないように構成されている。
尚、ドアクローザ用ライナー16は、本実施の形態では、第一ボックス体7Bの第一見付け片部7aの戸尻側上方部位に予め固定される。
【0038】
そして、第一、第二ボックス体7B、8Bは、前記各部材が組込み固定された第一ボックス体7Bの第一見付け片部7a内側面にホットメルトタイプの接着剤を塗布するとともにコア材9を内装し、第二ボックス体8Bの第二見付け片部8a内側面にホットメルトタイプの接着剤を塗布した後、前述した手順に基づいて外嵌組込みしてドア体6の外形状を整えた後、ホットプレス装置に組込み、ドア体6の表裏方向両側面に対して加熱、加圧することによりドア体6が形成されるように構成されている。
このように一体化されたドア体6は、第一、第二見付け片部7a、8aが互いに対向する部材(コア材9、戸先側、戸尻側の各第一当接片部7e、7j)に接着(一体化)された状態となるとともに、さらに、上、下側フレーム材12、13の屋外側片12c、13cが第二ボックス体8Bの第二見付け片部8aに接着する状態となって、上、下側フレーム材12、13が第一、第二見付け片部7a、8aに挟持状に支持された状態となるように構成されている。これによって、上、下側フレーム材12、13は、上下方向の位置ズレ、ドア幅方向の位置ズレ、さらには、屋内外方向の位置ズレが防止された状態で位置精度よくドア体6の上下端部に固定され、しかも、戸先側の第一、第二フレーム用切欠き部を構成する上、下端面7r、7s、7t、8j、8k、戸尻側の第一、第二フレーム用切欠き部を構成する上、下端面7u、7w、7y、8mによる支持を受けて、上下方向の負荷に対する強度が確保されるように構成されている。
【0039】
また、前記一体化されたドア体6は、第一、第二ボックス体7B、8Bの上下の一体化部位であって、上側第一、第二見込み片部7m、8g同士と上側フレーム材12の固定片12d、および、下側第一、第二見込み片部7n、8h同士と下側フレーム材13の固定片13dは、それぞれドア幅方向複数箇所においてリベット17による止着がなされており、これによって、ドア体6の一体化が一層強固になされるとともに、上、下側フレーム材12、13がドア体6の上下端部に強固に支持されるように構成されている。
【0040】
そして、前記第一、第二ボックス体7B、8B(ドア体6)の一体化状態において、ドア体6の上下端面6a、6bには、第一、第二ボックス体7B、8Bに形成された第一、第二切欠き窓CW1、CW2を介して上、下側フレーム材12、13の底片12a、13aが外部から臨める状態となっている。また、第二切欠き窓CW2の屋外側を向く部位と上、下側フレーム材12、13の開口12e、13eとが連通する状態となっている。そして、前記第一、第二切欠き窓CW1、CW2から上、下側ピボットヒンジ10、11のドア側内装部材10c、11cを嵌め込んで上、下側フレーム材12、13にそれぞれ螺着することにより、これらドア側内装部材10c、11cに突出形成されるピボット軸連結部材10d、11dが、上、下側フレーム材12、13の開口12e、13eおよび第二ボックス体8Bの第二切欠き窓CW2を介して屋外側に突出するように構成されている。
【0041】
叙述の如く構成された本形態において、第一、第二面板7、8とこれら第一、第二面板7、8間に介装されるコア材9とを用いて構成されるドア体6は、第一面板7に形成される戸尻側の第一見込み片部は、第一見付け片部7aの戸尻側端縁から第二見付け片部8aに向けて延出してドア厚方向中間部に至る外側見込み片部7gと、外側見込み片部7gの延出端縁から戸先側に向けて延出する段差片部7hと、段差片部7hの延出端縁から第二見付け片部8aに向けて延出し、第二見付け片部8aに突当てられる内側見込み片部7iとによりクランク状に形成される一方、第二面板8に形成される戸尻側の第二見込み片部8eは、第二見付け片部8aの戸尻側端縁から第一見付け片部7aに向けて延出してドア厚方向中間部に至り、外側見込み片部7gとともに戸尻側端面6dを構成するよう形成され、第二見込み片部8eの延出端縁に段差片部7hに当接する第二当接片部8fが形成されていて、戸尻側のフレーム材を省略することができる。このように戸尻側端部のフレーム材を省略したドア体6において、ドア体6の上下端部に上、下側フレーム材12、13を介装する場合に、上、下側フレーム材12、13の戸尻側部位は、戸尻側端面6dよりもドア幅方向内側に位置する第一面板7側の段差片部7hと内側見込み片部7iとを切欠くことにより形成される第一フレーム用切欠き部、および、第二面板8側の戸尻側第二当接片部8fを切欠くことにより形成される第二フレーム用切欠き部により支持する構成としたので、上、下側フレーム材12、13に上、下側ピボットヒンジ10、11を取付けてドア体6の全荷重が上、下側フレーム材12、13の戸尻側部位に作用する構成としても、該荷重(負荷)を、剛性(金属製板材)である第一面板7側の段差片部7h、内側見込み片部7i、戸尻側第一フランジ片部7k、さらには、第二面板8側の戸尻側第二当接片部8fの戸尻側部位を切欠いて形成される第一、第二フレーム用切欠き部における切欠き端面7u、7w、7y、8mにより受け止めることができて、上、下側フレーム材12、13、特に大きな負荷が作用する下側フレーム材13が位置ズレしてしまうような不具合がなく、第一、第二フレーム材12、13のドア体6との一体化強度を高めることができる。
【0042】
このように、本発明が実施されたものにあっては、上、下側フレーム材12、13を第一、第二フレーム用切欠き部により支持する構成として上、下側フレーム材12、13に作用する負荷に対する強度(上、下側フレーム材12、13のドア体6との一体化強度)を高めるようにしたものであるが、さらにこのものでは、第一面板7の内側見込み片部7iの延出端縁から戸先側に向けて延出し、第二見付け片部8aに当接する戸尻側第一当接片部7jが形成され、第一フレーム用切欠き部として戸尻側第一当接片部7jについても切欠く構成としたので、戸尻側第一当接片部7jが第二見付け片部8aに当接することによる戸尻側部位のドア厚方向の強度が高められて、上、下側フレーム材12、13のドア体6との一体化強度を一層高めることができる。
【0043】
さらに、第一面板7の戸尻側第一当接片部7jの延出端縁から第一見付け片部7aに向けて延出する第一フランジ片部7kを形成したので、戸尻側第一当接片部7jの平滑性が良好となって、第二見付け片部8aとの当接が確実になされてドア厚方向の強度を一層高められるうえ、第一フレーム用切欠き部として第一フランジ片部7kが切欠かれているので、該切欠き端面7yが上、下側フレーム材12、13を支持することができて、上、下側フレーム材12、13のドア体6との一体化強度のさらなる向上を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、オフィスビルや工場等の建築物の出入り口部に設けられるドア体を、左右のフレーム材を省略したものでありながら、上下にフレーム材を強固に支持することができて、丁番式、ピボットヒンジ式等、汎用性の高いドア体を構成する場合に利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 ドア枠
6 ドア体
6c 戸先側端面
7 第一面板
7a 第一見付け片部
7b 戸先側第一折返し片部
7c 戸先側第一見込み片部
7g 外側見込み片部
7h 段差片部
7i 内側見込み片部
7j 戸尻側第一当接片部
7k 戸尻側第一フランジ片部
7B 第一ボックス体
8 第二面板
8a 第二見付け片部
8b 戸先側第二見込み片部
8d 戸先側第二フランジ片部
8e 戸尻側第二見込み片部
8f 戸尻側第二当接片部
8B 第二ボックス体
9 コア材
10 上側ピボットヒンジ
10a ピボット軸
10b 上側ピボットヒンジ用ライナー
12 上側フレーム材
CF1 戸先側第一切欠き部
CR1 戸尻側第一切欠き部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12