特許第5748831号(P5748831)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5748831タッチスクリーン一体型表示装置及びその駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5748831
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月15日
(54)【発明の名称】タッチスクリーン一体型表示装置及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20150625BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20150625BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20150625BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20150625BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20150625BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G09G3/20 624C
   G09G3/20 612L
   G09G3/20 691D
   G06F3/041 320B
   G06F3/041 380H
   G02F1/1333
   G02F1/133 530
【請求項の数】13
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-262160(P2013-262160)
(22)【出願日】2013年12月19日
(65)【公開番号】特開2014-130350(P2014-130350A)
(43)【公開日】2014年7月10日
【審査請求日】2013年12月19日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0155963
(32)【優先日】2012年12月28日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】キム ギョンア
(72)【発明者】
【氏名】ウ ユンファン
【審査官】 中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−203901(JP,A)
【文献】 特開平09−033891(JP,A)
【文献】 特表2011−523111(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 − 3/38
G02F 1/133
G02F 1/1333
G06F 3/041
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のグループに分割された複数の電極、ディスプレイドライバIC及びスイッチング部を含むパネルと、
タッチスキャン信号を生成して前記スイッチング部に印加するタッチICと、
を備え、
前記ディスプレイドライバICは、共通電圧を生成して前記スイッチング部に印加し、
前記スイッチング部は、前記パネルの駆動モードがディスプレイ駆動モードのときに、前記複数の電極に前記共通電圧を印加し、前記パネルの駆動モードがタッチ駆動モードのときに、前記複数のグループに分割された複数の電極に前記タッチスキャン信号をグループごとに順次印加することを特徴とする、タッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項2】
前記パネルは、表示領域と非表示領域とに区分され、前記複数の電極は、前記表示領域に含まれ、前記ディスプレイドライバIC及び前記スイッチング部は、前記非表示領域に含まれることを特徴とする、請求項1に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項3】
前記パネルの駆動モードが前記ディスプレイ駆動モードであれば、前記複数の電極は共通電極として動作し、前記パネルの駆動モードが前記タッチ駆動モードであれば、前記複数の電極はタッチ電極として動作することを特徴とする、請求項1又は2に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項4】
前記ディスプレイドライバICは、
前記共通電圧を生成する共通電圧生成部と、
前記駆動モードを指示する同期信号を生成する同期信号生成部と、
前記同期信号によって、前記複数の電極が前記共通電圧生成部と接続されるようにするか、または前記複数の電極が前記タッチICと前記複数のグループ毎に順次接続されるようにする制御信号を生成するスイッチング制御信号生成部と、
を含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項5】
前記スイッチング部は、
前記同期信号によって動作する第1スイッチング部、及び前記制御信号によって動作する第2スイッチング部を含んで構成されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項6】
前記第1スイッチング部は、前記共通電圧生成部及び前記タッチICと接続され、前記同期信号が、前記ディスプレイ駆動モードを指示する第1同期信号であれば、前記共通電圧生成部と前記第2スイッチング部とを接続させ、前記同期信号が、前記タッチ駆動モードを指示する第2同期信号であれば、前記タッチICと前記第2スイッチング部とを接続させ、
前記第2スイッチング部は、前記第1スイッチング部及び前記複数のグループ毎に一つの電極にのみ接続され、前記制御信号が、前記第1同期信号による第1制御信号であれば、前記第1スイッチング部と前記複数の電極とを接続させ、前記制御信号が、前記第2同期信号による第2制御信号であれば、前記第1スイッチング部と前記複数の電極とを前記グループ毎に順次接続させることを特徴とする請求項5に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項7】
前記第1スイッチング部は、複数の2:1マルチプレクサであることを特徴とする請求項5又は6に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項8】
複数のグループに分割された複数の電極、共通電圧を生成するディスプレイドライバIC、及び前記複数の電極に前記共通電圧及びタッチスキャン信号を印加するスイッチング部を含むパネルと、前記タッチスキャン信号を生成して前記スイッチング部に印加するタッチICと、
を備えるタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法において、
前記パネルの駆動モードがディスプレイ駆動モードのときに、前記複数の電極に前記共通電圧を印加する段階と、
前記パネルの駆動モードがタッチ駆動モードのときに、前記複数のグループに分割された複数の電極に前記タッチスキャン信号をグループごとに順次印加する段階と、
を含むタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法。
【請求項9】
前記ディスプレイドライバICは、
前記共通電圧を生成する共通電圧生成部と、
前記駆動モードを指示する同期信号を生成する同期信号生成部と、
前記同期信号によって、前記複数の電極が前記共通電圧生成部と接続されるようにするか、または前記複数の電極が前記タッチICと前記複数のグループ毎に順次接続されるようにする制御信号を生成するスイッチング制御信号生成部と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載のタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法。
【請求項10】
前記スイッチング部は、
前記同期信号によって動作する第1スイッチング部及び前記制御信号によって動作する第2スイッチング部を含み、
前記複数の電極に前記共通電圧を印加する段階は、
前記第1スイッチング部が、前記ディスプレイ駆動モードを指示する前記同期信号を受信すると、前記共通電圧生成部と前記第2スイッチング部とを接続させる段階と、
前記第2スイッチング部が、前記ディスプレイ駆動モードを指示する前記同期信号による前記制御信号を受信すると、前記第1スイッチング部と前記複数の電極とを接続させる段階と、
を含む請求項9に記載のタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法。
【請求項11】
前記スイッチング部は、
前記同期信号によって動作する第1スイッチング部及び前記制御信号によって動作する第2スイッチング部を含み、
前記分割された複数のグループ毎に前記タッチスキャン信号を順次印加する段階は、
前記第1スイッチング部が、前記タッチ駆動モードを指示する前記同期信号を受信すると、前記タッチICと前記第2スイッチング部とを接続させる段階と、
前記第2スイッチング部が、前記タッチ駆動モードを指示する前記同期信号による前記制御信号を受信すると、前記第1スイッチング部と前記複数の電極とを前記複数のグループ毎に順次接続させる段階と、
を含む請求項9に記載のタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法。
【請求項12】
前記タッチスキャン信号は、前記複数のグループに順次印加され、前記タッチスキャン信号は、各グループの前記複数の電極に順次印加される、請求項1に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【請求項13】
前記スイッチング部は、前記複数の電極の各々に直接接続され、前記タッチICは、前記複数の電極の各々の静電容量の変化を感知する、請求項1に記載のタッチスクリーン一体型表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものであって、更に具体的にはタッチスクリーン一体型表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンは、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、LCD)電界放出表示装置(Field Emission Display、FED)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)、電界発光表示装置(Electroluminescence Device、EL)、電気泳動表示装置などといった画像表示装置に備えられ、ユーザーが画像表示装置を見ながらタッチスクリーンのタッチセンサーを加圧(押したりタッチしたり)することによって、予め定められた情報を入力する入力装置の一種である。
【0003】
特に、最近は、スマートフォン、タブレットPCなどといった携帯用端末のスリム化のため、表示装置の内部にタッチスクリーンを構成する素子を内蔵したインセル型(In−cell type)のタッチスクリーン一体型表示装置に対する需要が増加している。
【0004】
以下、一般的なインセル型のタッチスクリーン一体型表示装置について、図1を参照して説明する。
【0005】
図1は、一般的なタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面であって、特に、インセル型の自己静電容量方式のタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面である。
【0006】
一般的なインセル型の自己静電容量方式のタッチスクリーン一体型表示装置は、図1に示すように、複数の電極11を含むパネル10と、外部システムと接続され、パネルのディスプレイの駆動のためにパネル内部のゲートライン及びデータラインを制御するディスプレイドライバIC20と、パネルのタッチ入力を感知するためのタッチIC40とを備える。タッチIC40は、複数のタッチIC41、42からなる。図1に示すように、ディスプレイドライバIC20は、パネル10の外部に形成され、パネルの複数の電極とタッチICとを接続させる役割を担う。
【0007】
次に、一般的なタッチスクリーン一体型表示装置の信号について、図2を参照して説明する。
【0008】
図2は、一般的なタッチスクリーン一体型表示装置の同期信号によるディスプレイ期間とタッチのセンシング期間の信号のタイミング図である。
【0009】
一般的なインセル型の自己静電容量方式のタッチスクリーン一体型表示装置は、図2に示すように、ディスプレイ期間とタッチのセンシング期間が1フレーム内で同期信号によって時分割されて駆動される。また、複数のタッチIC41、42から複数の電極にタッチセンシングのためのタッチスキャン信号が印加される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2012−159817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、少なくとも2つ以上の電極グループをスイッチング部と接続させ、共通電圧またはタッチスキャン信号を、スイッチング部を介してそれぞれの複数の電極に印加させることができるタッチスクリーン一体型表示装置を提供することを、その技術的課題とする。
【0012】
また、本発明は、ディスプレイドライバICとスイッチング部がパネルに含まれたタッチスクリーン一体型表示装置を提供することを、その技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した目的を達成するため、本発明に係るタッチスクリーン一体型表示装置は、複数のグループに分割された複数の電極、ディスプレイドライバIC及びスイッチング部を含むパネルと;タッチスキャン信号を生成して前記スイッチング部に印加するタッチICとを備え、前記ディスプレイドライバICは、共通電圧を生成して前記スイッチング部に印加し、前記スイッチング部は、パネルの駆動モードによって前記複数の電極に前記共通電圧を印加するか、または前記複数の電極を複数のグループに分割し、前記分割された複数のグループ毎に前記タッチスキャン信号を順次印加することを特徴とする。
【0014】
また、前述した目的を達成するための本発明に係るタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法は、複数のグループに分割された複数の電極、共通電圧を生成するディスプレイドライバIC及び前記複数の電極に前記共通電圧及び前記タッチスキャン信号を印加するスイッチング部を含むパネルと、前記タッチスキャン信号を生成して前記スイッチング部に印加するタッチICとを更に備えるタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法において、前記パネルがディスプレイ駆動モードであれば、前記複数の電極に前記共通電圧を印加する段階と;前記パネルがタッチ駆動モードであれば、前記複数の電極を複数のグループに分割し、前記分割された複数のグループ毎に前記タッチスキャン信号を順次印加する段階とを含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、自己静電容量方式のタッチスクリーンの少なくとも2つ以上の電極グループをスイッチング部と接続させ、共通電圧またはタッチスキャン信号を、スイッチング部を介してそれぞれのグループ内の複数の電極に印加させることで、タッチIC及びタッチICのチャネル数を低減できる効果がある。
【0016】
また、本発明によると、ディスプレイドライバICとスイッチング部をパネルに内蔵できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一般的なタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面である。
図2】一般的なタッチスクリーン一体型表示装置の同期信号によるディスプレイ期間とタッチのセンシング期間の信号のタイミング図である。
図3】本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面である。
図4】本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置のスイッチング部における接続関係を詳細に示す図面である。
図5】本発明の他実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面である。
図6】本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の同期信号によるディスプレイ期間とタッチのセンシング期間の信号のタイミング図である。
図7】本発明の他実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の同期信号によるディスプレイ期間とタッチのセンシング期間の信号のタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の様々な実施形態について詳細に説明する。
【0019】
本発明に係るタッチスクリーン一体型表示装置は、複数の電極を複数のグループに分割し、分割された複数のグループごとにタッチスキャン信号を順次印加する。説明の都合上、以下では、複数の電極を2つ及び3つのグループに分割する方式を中心に説明する。しかし、本発明は、複数の電極を2つ及び3つのグループに分割することに限定されるものではなく、4つ以上のグループに分割することもできる。
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置について、図3図4及び図6を参照して詳細に説明する。
【0021】
図3は、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面である。図4は、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置のスイッチング部における接続関係を詳細に示す図面である。そして、図6は、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の同期信号によるディスプレイ期間とタッチのセンシング期間の信号のタイミング図である。
【0022】
本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置は、図3に示すように、2つのグループ111、112に分割された複数の電極101、ディスプレイドライバIC200及びスイッチング部300を含むパネル100と、タッチスキャン信号を生成してスイッチング部300に印加するタッチIC400とを備える。ディスプレイドライバIC200は、共通電圧を生成してスイッチング部300に印加する。そして、スイッチング部300は、パネル100の駆動モードによって複数の電極101に共通電圧を印加するか、または複数の電極101を2つのグループ111、112に分割し、分割された2つのグループ111、112毎にタッチスキャン信号を順次印加する。
【0023】
パネル100は、ユーザーのタッチ位置を感知する機能を有する。特に、本発明に適用されるパネル100は、自己静電容量方式を適用したインセル型のタッチスクリーンであり、表示領域110と非表示領域120とに区分される。複数の電極101は表示領域110に含まれており、ディスプレイドライバIC200及びスイッチング部300は非表示領域120に含まれている。そして、複数の電極101とスイッチング部300は、複数の配線を介して互いに接続される。
【0024】
パネル100の表示領域110は、2枚の基板の間に液晶層が介在された形で構成することができる。この場合、表示領域110の下部には、複数のデータライン、複数のデータラインと交差する複数のゲートライン、複数のデータラインと複数のゲートラインの複数の交差部に形成される複数のTFT(Thin Film Transistor)、ピクセルにデータ電圧を充電させるための複数のピクセル電極及びピクセル電極と共に液晶層に充填された液晶を駆動するための電極が含まれる。複数のデータラインと複数のゲートラインの交差構造によって複数のピクセルがマトリクス状に配置される。
【0025】
パネルの表示領域110に形成される複数の電極101は、パネル100の複数の画素電極と重畳するように形成される。かかる複数の電極101は、パネル100がディスプレイ駆動モードであれば、各ピクセルに形成される画素電極と共に液晶を駆動する共通電極として働く。パネル100がタッチ駆動モードであれば、複数の電極101は、タッチIC400から印加されるタッチスキャン信号によってタッチ位置を感知するタッチ電極として働く。
【0026】
ディスプレイドライバIC200は、パネル100がディスプレイ駆動モードであれば、複数の電極101に共通電圧を印加する。パネル100がタッチ駆動モードであれば、ディスプレイドライバIC200は、2つのグループに分割された2つのグループの電極101に、タッチスキャン信号をグループ毎に順次印加する。
【0027】
ディスプレイドライバIC200は、パネル100に形成されたデータライン及びゲートラインを駆動し、複数の電極101を共通電極またはタッチ電極として駆動させる。ディスプレイドライバIC200は、共通電圧生成部210、同期信号生成部220、及びスイッチング制御信号生成部230を含んで構成されることができる。
【0028】
共通電圧生成部210は、共通電圧(Vcom)を生成してスイッチング部300に印加する。
【0029】
即ち、パネル100がディスプレイ駆動モードにあれば、共通電圧生成部210は、映像出力のために共通電圧を生成して複数の電極101に印加する印加する。
【0030】
同期信号生成部220は、パネル100の駆動モードを指示する同期信号を生成する。
【0031】
例えば、パネル100がディスプレイ駆動モードにあれば、同期信号生成部220は、共通電圧生成部210からの共通電圧(Vcom)がスイッチング部300を介して複数の電極101に印加されるようにする同期信号を生成する。パネル100がタッチ駆動モードにあれば、同期信号生成部220は、タッチIC400からのタッチスキャン信号が2つのグループ111、112に印加されるようにする同期信号を生成する。
【0032】
スイッチング制御信号生成部230は、同期信号生成部220からの同期信号によって、複数の電極101の全てが共通電圧生成部210に接続されるようにする制御信号、または、2つのグループ111、112の複数の電極101がタッチIC400とグループ毎に順次接続されるようにする制御信号を生成する。
【0033】
例えば、同期信号生成部220からの同期信号がディスプレイ駆動モードを指示する同期信号であれば、スイッチング制御信号生成部230は、共通電圧生成部210から印加された共通電圧が複数の電極101に印加されるようにする制御信号を生成する。同期信号生成部220からの同期信号がタッチ駆動モードを指示する同期信号であれば、スイッチング制御信号生成部230は、タッチIC400から印加されたタッチスキャン信号が、2つのグループ111、112の電極101に、グループ毎に順次印加されるようにする制御信号を生成する。
【0034】
スイッチング部300は、同期信号生成部220からの同期信号によって動作する第1スイッチング部310、及びスイッチング制御信号生成部230からの制御信号によって動作する第2スイッチング部320を含んで構成される。第1スイッチング部310は、複数のスイッチを備える。例えば、第1スイッチング部310の複数のスイッチは、2:1マルチプレクサ(MUX)である。また、第2スイッチング部320は、複数のスイッチを備える。例えば、第2スイッチング部320の複数のスイッチは、1:2デマルチプレクサ(DEMUX)である。
【0035】
例えば、同期信号生成部220からの同期信号が、ディスプレイ駆動モードを指示する同期信号であり、同期信号生成部220からの該同期信号に応じてスイッチング制御信号生成部230が、共通電圧生成部210から印加される共通電圧が複数の電極101に印加されるようにする制御信号を生成するとき、共通電圧生成部210から生成された共通電圧は、複数の電極101に印加される。同期信号生成部220からの同期信号が、タッチ駆動モードを指示する同期信号であり、同期信号生成部220からの該同期信号に応じてスイッチング制御信号生成部230が、タッチIC400から印加されたタッチスキャン信号が2つのグループ111、112の電極101にグループ毎に順次印加されるようにする制御信号を生成するとき、タッチIC400からのタッチスキャン信号は、2つのグループ111、112の電極101に、グループ毎に順次印加される。
【0036】
即ち、図6に示すように、パネル100がディスプレイ駆動モードにあれば、複数の電極101の全てに共通電圧が印加される。そして、パネル100がタッチ駆動モードにあれば、パネル100に対するタッチ入力の有無を感知するためのタッチスキャン信号は、第2スイッチング部320の複数のスイッチの第1のチャネル330を介して、第1グループ111の電極101に印加され、第2スイッチング部320のスイッチの第2のチャネル340を介して、第2グループ112の電極101に印加される。図6には示していないが、ディスプレイ駆動モードの場合に印加される共通電圧もまた第2スイッチング部320のスイッチの第1及び第2のチャネル330、340を介して、電極101の全てに印加される。
【0037】
前述したようなスイッチング部300の第1スイッチング部310及び第2スイッチング部320の具体的な構成及び動作について、図4を参照して詳細に説明する。
【0038】
図4に示すように、第1スイッチング部310は、同期信号生成部220からの同期信号に応じて、第2スイッチング部320を、共通電圧生成部210またはタッチIC400に接続させる。即ち、同期信号生成部220からの同期信号がディスプレイ駆動モードを指示する同期信号であれば、第2スイッチング部320は、第1スイッチング部310を介して共通電圧生成部210に接続される。また、同期信号生成部220からの同期信号がタッチ駆動モードを指示する同期信号であれば、第2スイッチング部320は、第1スイッチング部310を介して、タッチIC400に接続される。
【0039】
第2スイッチング部320は、スイッチング制御信号生成部230からの制御信号によって、第1スイッチング部310を電極101の全てと接続させるか、または、第1スイッチング部310を第1グループ111の電極101及び第2グループ112の電極101に、それぞれ接続させる。即ち、同期信号生成部220からの同期信号がディスプレイ駆動モードを指示する同期信号であれば、第1スイッチング部310は、第2スイッチング部320を介して、複数の電極101の全てに接続される。また、同期信号生成部220からの同期信号がタッチ駆動モードを指示する同期信号であれば、第1スイッチング部310は、第2スイッチング部320を介して、第1グループ111の電極101及び第2グループ112の電極101にそれぞれ接続される。
【0040】
例えば、同期信号生成部220がディスプレイ駆動モードを指示する同期信号を生成するとき、ディスプレイ駆動モードの間に、第2スイッチング部320のスイッチAは電極a1及びa2に接続され、第2スイッチング部320のスイッチBは電極b1及びb2に接続され、第2スイッチング部320のスイッチCは電極c1及びc2に、第2スイッチング部320のスイッチDは電極d1及びd2に接続され、第2スイッチング部320のスイッチEは電極e1及びe2に接続され、そして、第2スイッチング部320のスイッチFは電極f1及びf2に接続される。
【0041】
同期信号生成部220がタッチ駆動モードを指示する同期信号を生成するとき、1フレーム(n番目のフレーム又はn+1番めのフレーム;nは整数)内の第1のタッチ駆動モードの間に、第2スイッチング部320のスイッチA、B、C、D、E、及びFは、第1グループ111の電極a1、b1、c1、d1、e1、及びf1にそれぞれ接続され、タッチIC400からのタッチスキャン信号が、第1グループ111の電極a1、b1、c1、d1、e1、及びf1にそれぞれ印加される。その後、第2スイッチング部320のスイッチA、B、C、D、E、及びFは、第2グループ112の電極a2、電極b2、電極c2、電極d2、電極e2、及び電極f2にそれぞれ接続され、タッチIC400からのタッチスキャン信号が、第2グループ112の電極a2、b2、c2、d2、e2、及びf2にそれぞれ印加される。
【0042】
再び、図3を参照して説明すると、タッチIC400は、スイッチング部300を介して複数の電極101にタッチスキャン信号を印加させた後、電極の静電容量の変化を感知する。その結果、タッチIC400は、電極に対するタッチの有無を感知することができる。
【0043】
例えば、本発明の一実施形態に係るタッチIC400は、タッチ感知のためにパネル100の複数の電極101に供給されるタッチスキャン信号を生成するタッチスキャン信号生成部を含む。タッチスキャン信号は、タッチ駆動電圧であっても良い。また、前記タッチ駆動電圧は、ディスプレイ駆動のためにパネル100の複数の電極101に印加される共通電圧より大きい電圧値を持っても良い。この場合、タッチ駆動電圧は、共通電圧に該当する電圧をローレベルの電圧値として有し、それより大きい電圧をハイレベルの電圧値として有することができる。
【0044】
更に、本発明の一実施形態に係るタッチIC400は、複数の電極101からタッチセンシング信号を受信し、タッチ座標を演算して、ユーザーによるタッチを感知する機能を有するタッチ感知部を含む。演算されたタッチ座標信号は表示装置のシステム部に伝達され、パネル100で発生される、ユーザーによるタッチ座標を検出できるようにする。
【0045】
以下、本発明の他実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置について、図5及び図7を参照して詳細に説明する。
【0046】
図5は、本発明の他実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の構成を示す図面である。図7は、本発明の他実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の同期信号によるディスプレイ期間とタッチのセンシング期間の信号のタイミング図である。他の実施形態では、第2スイッチング部320の各スイッチは、3つのチャネル、即ち、第1乃至第3のチャネルを備える。
【0047】
本発明の他実施形態に係るスイッチング部300は、図5及び図7に示すように、パネル100の駆動モードによって、複数の電極101に共通電圧を印加するか、または分割された3つのグループ111、112、113毎にタッチスキャン信号を印加する。
【0048】
即ち、パネル100がディスプレイ駆動モードであれば、複数の電極101の全てに共通電圧が印加される。そして、パネル100がタッチ駆動モードであれば、1つのフレーム(n番目のフレーム又はn+1番目のフレーム)の間に、タッチIC400からのタッチスキャン信号は、第1及び第2スイッチング部310、320を介して、第1乃至第3のグループ111、112、113の電極101にグループ毎に順次印加される。即ち、パネル100がタッチ駆動モードにあるとき、1つのフレーム(n番目のフレーム又はn+1番目のフレーム)の間に、タッチIC400からのユーザによるタッチを感知するためのタッチスキャン信号は、第2スイッチング部320の複数のスイッチの第1のチャネルを介して、第1グループ111の電極101に印加され、その後、第2スイッチング部320の複数のスイッチの第2のチャネルを介して、第2グループ112の電極101に印加され、その後、第2スイッチング部320の複数のスイッチの第3のチャネルを介して、第3グループ113の電極101に印加される。
【0049】
言い換えると、パネル100がディスプレイ駆動モードにあれば、パネルの全電極101に共通電圧が印加される。そして、パネル100がタッチ駆動モードであれば、パネルに対するタッチ入力の有無を感知するためのタッチスキャン信号は、複数のDEMUX(スイッチ)の第1のチャネルを介して第1グループ111の電極101に印加され、該DEMUX(スイッチ)の第2のチャネルを介して第2グループ112の電極101に印加され、そして、該DEMUX(スイッチ)の第3のチャネルを介して第3グループ113の電極101に印加される。
【0050】
図7には示していないが、ディスプレイ駆動モードの場合に印加される共通電圧もまた該DEMUXの第1ないし第3のチャネルを介してパネルの全電極に同時に印加される。
【0051】
本発明の他実施形態に関する説明において、ディスプレイドライバIC200及びスイッチング部300の細部動作については、本発明の一実施形態で詳細に説明したため、省略する。
【0052】
以下、前述のようなタッチスクリーン一体型表示装置の様々な駆動方法について、図3及び図4を参照して説明する。
【0053】
本発明の様々な実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置は、複数のグループに分割された複数の電極、共通電圧を生成するディスプレイドライバIC、及び複数の電極に共通電圧及びタッチスキャン信号を印加するスイッチング部を含むパネルと、タッチスキャン信号を生成してスイッチング部に印加するタッチICとを備える。
【0054】
また、前述したディスプレイドライバICは、共通電圧を生成する共通電圧生成部、駆動モードを指示する同期信号を生成する同期信号生成部、及び同期信号によって複数の電極が共通電圧生成部と接続されるようにするか、または複数の電極がタッチICとグループ毎に順次接続されるようにする制御信号を生成するスイッチング制御信号生成部を含むことができる。前述したスイッチング部は、同期信号によって動作する第1スイッチング部及び制御信号によって動作する第2スイッチング部を含むことができる。
【0055】
パネルがディスプレイ駆動モードであれば、本発明の様々な実施形態に係るタッチスクリーン一体型表示装置の駆動方法は、複数の電極に共通電圧を印加する段階を行う。
【0056】
複数の電極に共通電圧を印加する段階は、第1スイッチング部がディスプレイ駆動モードを指示する同期信号を受信すると、共通電圧生成部と第2スイッチング部とを接続させる段階、及び複数の第2スイッチング部がディスプレイ駆動モードを指示する同期信号による制御信号を受信すると、複数の第1スイッチング部と複数の電極とを接続させる段階を含むことができる。
【0057】
パネルがタッチ駆動モードであれば、複数の電極を複数のグループに分割し、分割された複数のグループ毎にタッチスキャン信号を順次印加する段階を行う。
【0058】
複数のグループ毎にタッチスキャン信号を順次印加する段階は、第1スイッチング部がタッチ駆動モードを指示する同期信号を受信すると、タッチICと第2スイッチング部とを接続させる段階、及び第2スイッチング部がタッチ駆動モードを指示する同期信号による制御信号を受信すると、第1スイッチング部と複数の電極とをグループ毎に順次接続させる段階を含むことができる。
【0059】
以上で説明したタッチスクリーン一体型表示装置及びその駆動方法によると、少なくとも2つ以上の電極グループをスイッチング部と接続させることで、共通電圧またはタッチスキャン信号を、スイッチング部を介してそれぞれのグループ内の複数の電極に印加することができる。更に、ディスプレイドライバIC及びスイッチング部をパネル内に内臓して形成することができる。
【0060】
なお、本発明の精神と必須特徴から逸脱せずに上述の実施形態に種々の変形を施しうることは、本発明の属する技術分野における当業者にとって自明である。
【0061】
従って、以上で記述した実施形態は、いずれも例示であり、限定的なものではない。本発明の保護範囲は、後述する特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内で変更または変形した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0062】
100…パネル、110…表示領域、120…非表示領域、200…ディスプレイドライバIC、210…共通電圧生成部、220…同期信号生成部、230…スイッチング制御信号生成部、300…スイッチング部、310…第1スイッチング部、320…第2スイッチング部、400…タッチIC
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7