(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5748891
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月15日
(54)【発明の名称】エアゾール容器用塗布部材
(51)【国際特許分類】
B65D 83/14 20060101AFI20150625BHJP
A45D 34/04 20060101ALI20150625BHJP
B05C 17/005 20060101ALI20150625BHJP
B05B 9/04 20060101ALN20150625BHJP
【FI】
B65D83/14 F
A45D34/04 550
B05C17/005
!B05B9/04
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-199529(P2014-199529)
(22)【出願日】2014年9月30日
【審査請求日】2014年11月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100067644
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 裕
(74)【代理人】
【識別番号】100125313
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】熊坂 欽典
【審査官】
大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】
実開平02−051561(JP,U)
【文献】
特開平09−047690(JP,A)
【文献】
実開昭59−014636(JP,U)
【文献】
実開昭63−168056(JP,U)
【文献】
特開2014−088187(JP,A)
【文献】
実開昭64−012665(JP,U)
【文献】
実開平01−104156(JP,U)
【文献】
実開平01−087744(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0077400(US,A1)
【文献】
特開2005−169321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B9/04−9/08
A61M11/06,35/00
B65D83/14−83/74
A45D34/04
B05C17/005
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール容器の噴射ステムに連結し、エアゾール容器を倒立させた状態で噴射ステムから噴射されるエアゾール容器内の内容物を皮膚に塗布するための略円形状の塗布面を有する塗布部材であって、噴射ステムの軸線上に配設した内容物を導入するための導入経路と、塗布面に設けた凹部内に塗布面の中心と略同心円状に配列する複数の開口部と、該開口部に前記導入経路から導入した内容物をそれぞれ供給するための複数の供給経路と、塗布面に設けた凹部から塗布面の周縁に向けて内容物を分配する、塗布面の中心を中心として同一回転方向に凸を有する湾曲線形状の複数の溝状の分配経路と、を備え、エアゾール容器を倒立させた状態で塗布面を皮膚に押し当てエアゾール容器内の内容物を噴射するとともに、塗布面で塗り広げながら内容物を皮膚に塗布することを特徴とするエアゾール容器用塗布部材。
【請求項2】
供給経路は、導入経路に傾斜して連結することを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器用塗布部材。
【請求項3】
供給経路は、膨張室を介して導入経路と連結することを特徴とする請求項1又は2記載のエアゾール容器用塗布部材。
【請求項4】
分配経路は、塗布面の凹部から周縁に向けて放射状に配することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアゾール容器用塗布部材。
【請求項5】
分配経路は、塗布面の半径方向内方と半径方向外方で異なる回転方向に凸を有する複数の湾曲線形状からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエアゾール容器用塗布部材。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のエアゾール容器用塗布部材を備えることを特徴とするエアゾール製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器の噴射ステムに連結する塗布部材であって、塗布面を皮膚に押し当てることによりエアゾール容器内の内容物が噴射されるとともに、塗布面で内容物を塗り広げながら皮膚に塗布することができるエアゾール容器用塗布部材に関する。
【背景技術】
【0002】
エアゾール容器においては、容器内に収容した内容物は、弁機構の解放により、内容物とともに収容される噴射剤の圧力によって噴射される。弁機構の開閉は、噴射ステムの上下動により行われ、通常は、噴射ステムに連結したノズルを押し込むことにより、噴射ステムが移動して弁機構が解放し内容物が噴射される。
【0003】
このようにエアゾール容器は、内容物を簡便に噴射することができるため幅広い製品に応用されており、化粧料など皮膚に塗布することを目的としたエアゾール製品も数多く存在するが、皮膚への適用を目的とするエアゾール製品においては、皮膚に向けて内容物を噴射した後、皮膚上に点在する微粒子状の液体を手で塗り広げるなどして、内容物を皮膚に均一に塗布する作業を行うことが通常となっている。
【0004】
しかしながら、このような手で塗り広げる作業は、噴射する操作が簡便であるだけに、消費者にとって煩わしく感じられる傾向にある。また、内容物によっては容易に拭い取ることが難しく、手を水洗いすることが必要となる場合もあり、エアゾール製品の利点である簡便性が著しく損なわれる場合もある。
【0005】
したがって、皮膚に適用することを目的とするエアゾール製品においては、内容物を簡便に噴射するとともに、手を汚すことなく内容物を塗り広げながら皮膚に均一に塗布することができるエアゾール容器用の塗布部材の開発が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−225360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、エアゾール容器内の内容物を容易に噴射することができるとともに、噴射されたエアゾール内の内容物を塗り広げながら皮膚に均一に塗布することができるエアゾール用塗布部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明者が検討を行った結果、エアゾール容器の噴射ステムに連結する塗布部材において、内容物を皮膚に塗布するための略円形状の塗布面を設け、噴射ステムの軸線上に配設した内容物を導入するための導入経路と、塗布面略中央部に設けた凹部の底面又は側面に円周状に設置した開口部に導入経路からの内容物を供給するための複数の供給経路と、塗布面略中央部の凹部から塗布面の周縁に向けて内容物を分配する
、塗布面の中心を中心として同一回転方向に凸を有する湾曲線形状の複数の溝状の分配経路と、を備えることにより、エアゾール容器内の内容物を容易に噴射することができるとともに、噴射されたエアゾール内の内容物を塗り広げながら皮膚に均一に塗布することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、エアゾール容器の噴射ステムに連結し、エアゾール容器を倒立させた状態で噴射ステムから噴射されるエアゾール容器内の内容物を皮膚に塗布するための略円形状の塗布面を有する塗布部材であって、噴射ステムの軸線上に配設した内容物を導入するための導入経路と、塗布面に設けた凹部内に塗布面の中心と略同心円状に配列する複数の開口部と、該開口部に前記導入経路から導入した内容物をそれぞれ供給するための複数の供給経路と、塗布面に設けた凹部から塗布面の周縁に向けて内容物を分配する
、塗布面の中心を中心として同一回転方向に凸を有する湾曲線形状の複数の溝状の分配経路と、を備え、エアゾール容器を倒立させた状態で塗布面を皮膚に押し当てエアゾール容器内の内容物を噴射するとともに、塗布面で塗り広げながら内容物を皮膚に塗布することを特徴とするエアゾール容器用塗布部材である。
【0010】
さらに本発明は、供給経路が、導入経路に傾斜して連結することを特徴とするエアゾール容器用塗布部材である。
【0011】
さらに本発明は、供給経路が、膨張室を介して導入経路と連結することを特徴とするエアゾール容器用塗布部材である。
【0012】
さらに本発明は、分配経路が、塗布面の凹部から周縁に向けて放射状に配されることを特徴とするエアゾール容器用塗布部材である。
【0015】
さらに本発明は、分配経路が、塗布面の半径方向内方と半径方向外方で異なる回転方向に凸を有する複数の湾曲線形状からなることを特徴とするエアゾール容器用塗布部材である。
【0016】
また本発明は、前記のエアゾール容器用塗布部材を備えることを特徴とするエアゾール製品である。
【発明の効果】
【0017】
本発明のエアゾール容器用塗布部材によれば、エアゾール容器を倒立させた状態で塗布面を皮膚に押し当てエアゾール容器内の内容物を噴射するとともに、塗布面で塗り広げながら内容物を皮膚に均一に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】エアゾール容器用塗布部材を取り付けたエアゾール容器の断面図
【
図2】エアゾール容器用塗布部材(第1の実施形態)の図((a)外観図、(b)断面図)
【
図3】エアゾール容器用塗布部材(第2の実施形態)の外観図
【
図4】エアゾール容器用塗布部材(第3の実施形態)の外観図
【
図5】エアゾール容器用塗布部材(第4の実施形態)の図((a)外観図、(b)断面図)
【
図6】エアゾール容器用塗布部材(第5の実施形態)の外観図
【
図7】エアゾール容器用塗布部材(比較例)の外観図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明のエアゾール容器用塗布部材の形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0020】
図1は、エアゾール容器に取り付けたエアゾール容器用塗布部材(1)の構造を示す。本発明のエアゾール容器用塗布部材(1)は、エアゾール容器(2)の噴射ステム(3)に連結し、エアゾール容器を倒立させた状態で噴射ステムから噴射されるエアゾール容器内の内容物を皮膚に塗布するための略円形状の塗布面(4)を有する塗布部材であって、噴射ステム(3)の軸線上に配設した内容物を導入するための導入経路(5)と、塗布面(4)に設けた凹部(6)内に塗布面の中心と略同心円状に配列する複数の開口部(7)と、当該開口部に前記導入経路から導入した内容物をそれぞれ供給するための複数の供給経路(8)と、塗布面に設けた凹部から塗布面の周縁に向けて内容物を分配する複数の溝状の分配経路(9)と、を備えることにより、エアゾール容器を倒立させた状態で塗布面を皮膚に押し当てエアゾール容器内の内容物を噴射するとともに、塗布面で塗り広げながら内容物を皮膚に塗布することを特徴とする。
【0021】
エアゾール容器用塗布部材(1)は略円形状の塗布面(4)を有するが、塗布面をこのような略円形状にすることにより方向性を無くし、皮膚上であらゆる方向に塗布面を滑らせながら内容物を均一に塗布することができる。また、塗布面(4)を中央部がやや突出するような湾曲面とすれば、皮膚上で動かしても皮膚へ与える刺激を少なくでき、さらに使用感を高めることができる。
【0022】
導入経路(5)は、噴射ステム(3)の軸線上に配設する。エアゾール容器においては、噴射ステムが弁機構側に押し込まれることで弁機構が解放し、エアゾール容器内の内容物が噴射ステム先端より噴射されるが、導入経路を噴射ステムの軸線上に配設することにより、内容物をエアゾール容器用塗布部材(1)内に円滑に導入することができる。
【0023】
塗布面(4)には凹部(6)が設けられ、さらに凹部内に塗布面の中心と略同心円状に配列する複数の開口部(7)が設けられる。塗布面は噴射ステムから噴射される内容物を皮膚上に塗り広げるために、皮膚に密着あるいは近接した状態で皮膚上を滑らせるように使用するが、内容物を塗布面に供給するための開口部(7)を塗布面(4)に設けた凹部(6)の底面あるいは側面に設けることにより、塗布面が皮膚に接触した場合にも、開口部が塞がれることなく、内容物を塗布面に安定に供給することができる。また、開口部は塗布面の中心と同心円状に複数配置することにより、方向性を無くして塗布面全体に内容物を供給し易くしている。
【0024】
塗布面に設ける凹部の位置は、特に限定されるべきものではないが、略円形状をなす塗布面の中央付近に設けることが好ましい。凹部内に設けた開口部から噴出される内容物が複数の溝状の分配経路により塗布面の周縁に向けて分配され、塗布面全体に内容物を効率的に供給するためである。
【0025】
また凹部の形状は、特に限定されるべきものではないが、平面視した際、円形状や
図2に示すような環状など、回転対称性を有する形状とすることが好ましい。このような形状にすることにより方向性を無くすことができ、塗布面全体に内容物を供給することが容易となる。
【0026】
開口部を凹部内に設けず、しかも塗布面の周縁に向けて配置されるべき分配経路を設けていない塗布部材(
図7に示す比較例)では、開口部が皮膚により塞がれるために内容物を円滑に噴出することができず、また塗布面全体に内容物が行き渡らないことから、内容物を皮膚に均一に塗布することは困難である。
【0027】
導入経路(5)から導入した内容物は、供給経路(8)を通して開口部(7)に供給されるが、供給経路は導入経路に傾斜して連結することが好ましい。供給経路を傾斜させることにより、開口部から噴出される内容物が分配経路に沿って塗布面の周縁に向けて分配され易くなり、内容物を塗布面全体に円滑に供給することができる。
【0028】
供給経路の内径は、内容物の粘度や塗布面に供給する内容物の量により適宜設計すべきであるが、供給経路(8)の内径や数によっては、複数の供給経路(8)を導入経路(5)に直接連結することが困難な場合がある。このような場合、供給経路(8)は膨張室(11)を介して導入経路(5)と連結してもよい(
図5)。導入経路(5)を通じて導入した内容物は膨張室(11)を介し、複数の供給経路(8)により塗布面に設けた開口部(7)に供給される。膨張室の大きさは供給経路の内径や数に応じて適宜設計することができる。
【0029】
図5に示す実施形態においては、導入経路(5)の上端に水平方向に広がる比較的大容積の膨張室(11)を備け、さらに膨張室の上端から複数の供給経路(8)を垂直上方に延ばして開口部(7)に連結する構造を採用する(
図5(b))。これにより導入経路から取り入れた内容物を多数の開口部に安定に供給することが可能となる。このようにエアゾール容器用塗布部材(1)内に比較的大きな膨張室を形成する場合には、
図5(b)に示すように、エアゾール容器用塗布部材を上下2つのパーツに分け、パーツごとに射出成型し、これら成型品を組み合わせれば、2つの成型品の間に種々の大きさの膨張室を容易に形成することができる。
【0030】
塗布面(4)には、塗布面の周縁に向けて内容物を分配するように凹部(6)から複数の溝状の分配経路(9)が設けられている。開口部(7)から噴射される内容物は、凹部から分配経路を経て塗布面全体に行き渡り、塗布面を皮膚上で滑らせることで、内容物を均一に塗布することが可能となる。また、塗布面が略円形状であるため、分配経路を凹部から放射状に複数設ければ、内容物を塗布面周縁にまで均等に供給することが可能となる。
【0031】
分配経路(9)の数や形状等は、塗布する内容物の種類や使用方法等に応じて適宜設計すれば良い。
【0032】
図2、
図3には、凹部(6)から塗布面(4)の周縁に向けて放射状に延びる分配経路を直線の溝形状とした実施形態を示している。
図2と
図3の実施例では、開口部および分配経路の数がそれぞれ異なる。
【0033】
また
図4は、内容物がジグザグに蛇行するように分配経路を波線形状とした実施形態を示す。このように分配経路に曲線部分を多数設けることで分配経路内を内容物が複雑に流れるため、塗布面全体に内容物を供給することがより容易になるとともに、塗布面の表面積が増加し、塗布面上に内容物を保持しやすくなる。
【0034】
また分配経路は、
図5に示すように、塗布面の中心を中心として同一回転方向に凸を有する湾曲線形状とすることができる。分配経路に曲線部分を設けることで分配経路内を流れる内容物に遠心力が生じ、塗布面全体に内容物が円滑に行き渡るとともに、塗布面の表面積は増加するため内容物が塗布面に留まり易くなり、皮膚への塗布がより容易となる。また、同一回転方向に凸を有する放射状の湾曲線とすることにより、皮膚へ押し当てたときにも違和感が無く、優れた使用感を得ることができる。
【0035】
また分配経路は、塗布面の半径方向内方と半径方向外方で異なる回転方向に凸を有する複数の湾曲線により形成することもできる。
図6は、巻き方向が異なる2つの湾曲放射状の分配経路を、環状溝部(12)を挟んで塗布面の中央側と外周側にそれぞれ配した実施形態を示す。このように塗布面の中央側と外周側とで巻き方向を変えることで、内容物をより複雑に流すことができ、塗布面全体に内容物を効果的に分配するとともに、表面積が飛躍的に増加するため塗布面上に内容物を確実に保持することが可能となる。
【実施例】
【0036】
本発明のエアゾール容器用塗布部材について、塗布面に設ける分配経路の本数と形状について評価した。
【0037】
図2に示すような、凹部から周縁部に放射状に延びる直線形状の分配経路を備えた実施形態において、分配経路の本数、分配経路の溝の深さ及び幅を変化させたときの、内容物の塗布のし易さについて評価した結果を表1に示す。
【0038】
表1の結果から、分配経路は3本から20本とし、各分配経路は深さ1〜2mm、幅2〜4mmとすることにより、内容物の飛び散りを抑え、皮膚に均一に塗布できることが確認できた。
【0039】
【表1】
【0040】
つぎに、分配経路の形状を
図2に示すような直線形状あるいは
図5に示すような湾曲線形状とし、溝の深さ、幅を変化させたときの内容物の塗布のし易さについて評価した結果を表2に示す。尚、分配経路はいずれも6本のものを使用した。
【0041】
【表2】
【0042】
表2に示すように、分配経路は直線形状でも湾曲線形状でも良好な結果を得ることができたが、溝の深さ2.0mm、溝の幅4.0mmにおける評価では、湾曲形状はきわめて良好な結果を示しており、湾曲線形状は直線形状よりさらに優れる傾向にあることが確認された。
【符号の説明】
【0043】
1 エアゾール容器用塗布部材
2 エアゾール容器
3 噴射ステム
4 塗布面
5 導入経路
6 凹部
7 開口部
8 供給経路
9 分配経路
10 弁機構
11 膨張室
12 環状溝部
【要約】 (修正有)
【課題】エアゾール容器内の内容物を容易に噴射することができるとともに、噴射されたエアゾール内の内容物を塗り広げながら皮膚に均一に塗布することができるエアゾール用塗布部材を提供する。
【解決手段】噴射ステム3の軸線上に配設した内容物を導入するための導入経路5と、塗布面に設けた凹部6内に塗布面の中心と略同心円状に配列する複数の開口部7と、該開口部に前記導入経路から導入した内容物をそれぞれ供給するための複数の供給経路8と、塗布面に設けた凹部から塗布面の周縁に向けて内容物を分配する複数の溝状の分配経路9と、を備え、エアゾール容器2を倒立させた状態で塗布面を皮膚に押し当てエアゾール容器内の内容物を噴射するとともに、塗布面で塗り広げながら内容物を皮膚に塗布することを特徴とするエアゾール容器用塗布部材1。
【選択図】
図1