(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
給紙対象の前記配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、該棚に積んだチラシが無くなると異なる種類のチラシを同一の前記棚に積んで給紙することで前記配達部数に不足する枚数分を割り当てる給紙方式の設定とその解除が前記メインパネル上の操作で可能とされており、前記設定により、前記丁合マップ上で不足分を割り当てるチラシの種類毎に前記棚の列に近接して挿入した棚の列として表示される、ことを特徴とする請求項2に記載したコレーター。
【背景技術】
【0002】
複数の給紙トレーから所定の用紙を一枚ずつ給紙して丁合を行う装置としてコレーターが周知であるが、そのコレーターのうち新聞折込チラシ用のものでは、
図11に示すコレーター1Eのように、コレーター制御プログラムと丁合管理プログラムを格納した電子制御ユニット10Eが各棚31a,31b,・・・の動作を詳細に制御しながら様々な機能を発揮するようになっている。また、メインパネル20Eで各種表示を行うディスプレイ24には、カラー液晶画面が近年用いられるようになり、詳細且つ多彩な表示が可能になっている。
【0003】
さらに、特開2005−330097号公報にも記載されているように、表示画面に触るだけで各種入力・操作を行えるタッチパネル式のディスプレイによるメインパネルを備えて、その入力操作画面で一括して設定の入力を行いながら丁合作業の進行状況や装置の異常状態を自動表示するものとして、ディスプレイを管理モニターとして使用しているものも普及している。
【0004】
殊に、特開2010−228860号公報に提案されているコレーターは、一連の丁合作業で配達区域毎に異なるチラシの組み合わせで丁合する際に、大画面のタッチパネル式のディスプレイを用いて左端に配達区域名を縦に並べ上端に棚番号を横に並べて、縦横の枠の交差する部分で給紙の有無を示す方式の丁合マップを表示するものとして、チラシ毎に各配達区域の給紙の有無を一覧に表示しながら、チラシの配布計画・丁合内容の検討と設定を画面上で行えるようにして、コレーター管理者の作業負担を軽減可能としている。
【0005】
このように、大画面のディスプレイ画面上で総ての配達区域と給紙する各種チラシを一覧に表示しながらそのまま入力作業も行えるようにしたことで、従来ホワイトボード上で表に描いて検討していた配布計画・丁合内容を電子画像によるマップに纏めて整理することができ、作業内容を全体的且つ時系列的にとらえやすくなるため、その検討作業が容易になるとともにその入力作業の殆どが検討作業の進行とともに完了するものとなる。
【0006】
しかしながら、この丁合マップは給紙の有無のみを入力・表示するものであるため、各チラシについて配達区域毎に給紙の設定を行う際に、ある配達区域の配達部数に満たない枚数を給紙するケースで配達部数よりも少ない枚数を入力してその数をマップ上に表示させることができない。また、給紙設定が完了した配達区域の合計枚数を減じた残数を自動計算して表示する機能もなく、さらにチラシが不足する場合に他のチラシと組み合わせる「合わせ」や一つの棚に乗り切らない場合の連段等、通常とは異なる設定と表示をマップ上で実施することもできない。
【0007】
したがって、上述のような丁合マップをディスプレイに表示可能なコレーターであっても、その詳細且つ複雑な丁合作業の内容総てについてマップ上で入力・表示することができないため、複雑なパズルを解くような難しい検討を行いながら配布計画・丁合作業の検討と設定を進める点で従来と変わりはなく、その部分は依然としてコレーター管理者個々の経験と勘に頼らざるを得ない状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、新聞折込チラシ用のコレーターについて、複雑な丁合内容を分かりやすく表示しながら丁合内容の検討と設定が容易に行えるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、チラシを積載する給紙トレーを有した棚を縦方向に複数段備えて各棚から給紙された複数種類のチラシを丁合する装置であって、所定のプログラムを格納した電子制御ユニット及びその装置について所定の表示を行うとともに所定の操作を行うためのメインパネルを備えて、このメインパネルのディスプレイに、複数の縦横の枠の列で格子状に形成されたマップの縦と横の列端部側の一方に配達区域、他方に棚番号を各々並べて表示するとともに、縦横の各列が交差した各枠内にその配達区域の折り込みにおけるその棚からの給紙の有無の設定状況を所定のマークで表してなる丁合マップを表示可能とされており、そのメインパネルを操作することで前記給紙の有無の設定及び設定の変更が可能であるとともに操作結果が丁合マップ上に反映される新聞折込チラシ用のコレーターにおいて、給紙対象の配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その枚数の給紙設定が可能とされているとともにその設定により前記枠内にその枚数が数字で表示され
、且つ、その棚毎の各配達区域に対する給紙を設定する際に、既に給紙設定をした総ての配達区域の総給紙枚数を減じた棚のチラシの残数が、次に給紙設定をする配達区域の配達部数に満たない場合に、給紙設定の操作を行うことにより自動的にその残数を前記枠内に数字で表示する、ことを特徴としたものとした。
【0011】
このように、配達区域と棚番号を縦横に表示して棚毎の各配達区域における給紙の有無をマークで示す丁合マップを表示可能としたことで、丁合作業の全体を一覧にて認識しやすいものとなるが、ある配達区域に対しその配達部数に満たない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その給紙枚数を設定して丁合マップ上に数字で表示するものとしたことで、不足した給紙枚数を含む複雑な丁合作業の設定がマップ表示上で理解しやすく表示されるため、総配達部数に足りない数のチラシを積んだ棚の調整が必要な場合等を含む丁合作業の詳細な検討が比較的容易に行えるものと
なるところ、このコレーターにおいて、棚毎の各配達区域に対する給紙を設定する際に、既に給紙設定をした総ての配達区域の総給紙枚数を減じたその棚のチラシの残数が、次に給紙設定をする配達区域の配達部数に満たない場合に、給紙設定の操作を行うことにより自動的にその残数を前記枠内に数字で表示するものとしたことで、チラシの残数から自ずと給紙枚数が定まるケースにおいて、設定作業における手間が大きく軽減されるものとなる。
【0013】
また、チラシを積載する給紙トレーを有した棚を縦方向に複数段備えて各棚から給紙された複数種類のチラシを丁合する装置であって、所定のプログラムを格納した電子制御ユニット及びその装置について所定の表示を行うとともに所定の操作を行うためのメインパネルを備えて、このメインパネルのディスプレイに、複数の縦横の枠の列で格子状に形成されたマップの縦と横の列端部側の一方に配達区域、他方に棚番号を各々並べて表示するとともに、縦横の各列が交差した各枠内にその配達区域の折り込みにおけるその棚からの給紙の有無の設定状況を所定のマークで表してなる丁合マップを表示可能とされており、そのメインパネルを操作することで前記給紙の有無の設定及び設定の変更が可能であるとともに操作結果が丁合マップ上に反映される新聞折込チラシ用のコレーターにおいて、給紙対象の配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その枚数の給紙設定が可能とされているとともにその設定により前記枠内にその枚数が数字で表示され、且つ、その丁合マップでは同一の棚を示す複数の列を同時に表示することが可能とされていることを特徴としたものとすれば、複雑な丁合作業の状態を一覧的に表示しやすいものとなり、
さらに、このコレーターを、給紙対象の配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その棚に積んだチラシが無くなると異なる種類のチラシを同一の棚に積んで給紙することで配達部数に不足する枚数分を割り当てる給紙方式の設定とその解除がメインパネル上の操作で可能なものとし、その設定により、前記丁合マップ上で不足分を割り当てるチラシの種類毎にその棚の列に近接して挿入した棚の列として表示されることを特徴としたものとすれば、ある配達区域の配達部数に満たないチラシがある場合に、その不足分に他の種類のチラシを割り当てる「合わせ」の設定作業が容易に行えるようになり、その設定状態が分かりやすく表示されるものとなる。
【0014】
さらにまた、
チラシを積載する給紙トレーを有した棚を縦方向に複数段備えて各棚から給紙された複数種類のチラシを丁合する装置であって、所定のプログラムを格納した電子制御ユニット及びその装置について所定の表示を行うとともに所定の操作を行うためのメインパネルを備えて、そのメインパネルのディスプレイに、複数の縦横の枠の列で格子状に形成されたマップの縦と横の列端部側の一方に配達区域、他方に棚番号を各々並べて表示するとともに、縦横の各列が交差した各枠内にその配達区域の折り込みにおけるその棚からの給紙の有無の設定状況を所定のマークで表してなる丁合マップを表示可能とされており、そのメインパネルを操作することで前記給紙の有無の設定及び設定の変更が可能であるとともに操作結果が丁合マップ上に反映される新聞折込チラシ用のコレーターにおいて、給紙対象の配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その枚数の給紙設定が可能とされているとともにその設定により前記枠内にその枚数が数字で表示され、前記丁合マップでは、その各棚番号の表示部分又はこの表示部分に付設してその棚に積載するチラシの名称が表示可能とされ、そのメインパネル上の操作でその名称の入力又は変更が可能とされたものとすれば、チラシ名をマップ上で認識することで配布計画・丁合内容の検討が一層容易になるとともに丁合作業における状況の把握が一層容易なものとなる
ところ、これが同一のチラシの名称を複数入力した状態且つ同一の配達区域に給紙する設定となっている場合に、チラシの重複として続行の可否についての確認をディスプレイ上の表示又は/及び音声にて実施することを特徴としたものとすれば、誤った設定のまま続行されることを回避しやすいものとなる。
【0015】
加えて、チラシを積載する給紙トレーを有した棚を縦方向に複数段備えて各棚から給紙された複数種類のチラシを丁合する装置であって、所定のプログラムを格納した電子制御ユニット及びその装置について所定の表示を行うとともに所定の操作を行うためのメインパネルを備えて、このメインパネルのディスプレイに、複数の縦横の枠の列で格子状に形成されたマップの縦と横の列端部側の一方に配達区域、他方に棚番号を各々並べて表示するとともに、縦横の各列が交差した各枠内にその配達区域の折り込みにおけるその棚からの給紙の有無の設定状況を所定のマークで表してなる丁合マップを表示可能とされており、そのメインパネルを操作することで前記給紙の有無の設定及び設定の変更が可能であるとともに操作結果が丁合マップ上に反映される新聞折込チラシ用のコレーターにおいて、給紙対象の配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その枚数の給紙設定が可能とされているとともにその設定により前記枠内にその枚数が数字で表示され、その丁合マップでは、各配達区域の表示部分又はこの表示部分に付設してその配達区域における配達部数が表示可能とされているとともに、各棚番号の表示部分又はこの部分に付設してその棚に積載するチラシの枚数が表示可能とされており、且つ、その棚毎の各配達区域に対する給紙の設定の際に、既に給紙を設定された総ての配達区域の総給紙枚数を減じたチラシの残数が所定の位置にて棚毎に表示される、ことを特徴としたものとすれば、配達区域の総配達部数に足りないチラシが含まれる場合でも、配布計画の検討作業が容易に行いやすいものとなる。
【発明の効果】
【0020】
丁合作業を一覧表示する丁合マップにおいて給紙の有無を示すマークの他に、配達区域の配達部数に満たないチラシを給紙する棚の給紙枚数を数字で表示可能とした本発明によると、複雑な丁合内容であっても分かりやすく表示して丁合内容の検討と設定が容易に行えるものである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態であるコレーター1Aの側面図を示している。このコレーター1Aは、チラシを積載する給紙トレーを挿入した棚を縦方向に複数段且つ前後両面に備えて、各棚から給紙された複数種類のチラシを一つに丁合するものとした新聞折込チラシ用のコレーターであって、コレーター用制御プログラム及び丁合管理プログラムを格納した図示しない電子制御ユニット10Aと、この装置に関する種々の表示を行うとともに所定の操作を行うためのディスプレイ21と、キー入力部22Aを備えたメインパネル20Aとを備えている。
【0024】
メインパネル20Aのディスプレイ21は、液晶やLED等による電子的画像形成機能を備えたものであってカラー画像の表示も可能とされており、電子制御ユニット10Aに格納された丁合管理プログラムにより
図2に示す丁合マップ21aを表示可能とされている。そして、この丁合マップ21aは、複数種類のチラシの中から新聞の配達区域毎に給紙するものを設定(指定)することにより、その設定状態を一覧表示するとともに、所定の操作によりそのマップ上の表示を変えることで装置の設定状態が変更可能とされて、その表示通りにコレーター1Aを作動させるようになっており、コレーター区域管理システムの中核部分を構成するものとも言える。
【0025】
斯かる丁合マップ21aは、必ずしもディスプレイ21に常時表示されるものではなく、例えばコレーター1Aの各棚を模式図化して各棚の状態を表示している画面等から開くことができる。その構成は、縦横の列で格子状に形成されたマップ表示部210のうち、縦の列左端側に配達区域をその名称と番号で並べて表示し、横の列上端側に棚番号を並べて表示してあり、縦横の列が交差する部分である給紙表示部214の各枠内に、その配達区域の折り込みにおけるその棚からの給紙の有無の設定状況について、主として(○)(給紙設定)と(−)(給紙停止)のマークで表しており、このこと自体は従来例の丁合マップにも見られる構成である。
【0026】
そして、本発明においては、給紙対象配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に、その給紙枚数が設定可能であるとともに、その丁合マップ21aにおいて、例えば配達部数が325部の配達区域3に対する折段からの給紙が枠内に150と表示されているように、給紙の有無を表す枠内に前述のようなマークではなくその設定枚数を数字で表示可能となっている点を特徴としており、メインパネル20A上の操作で給紙の有無の設定・変更に加えその配達区域の配達部数よりも少ない枚数を数字で設定可能とされ、設定内容がその丁合マップ21a上に表示されるようになっている。
【0027】
このように、配達区域と棚番号を縦横に表示して棚毎の各配達区域における給紙の有無をマークで表示可能としたことで丁合作業の全体像を一覧表示して認識しやすい状態にしてあることに加え、配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する棚がある場合に実際に給紙する枚数を設定してマップ上に表示できるようにしたことで、例えば配達区域の総配達部数に満たない枚数のチラシを積んだ棚がある場合の調整等を含む複雑な丁合作業がマップ上で整理されて分かりやすく表示されるため、充分な経験がなくても複雑な丁合作業の検討と設定が行いやすいものとなる。
【0028】
尚、このような設定(指定)状況を基にして、配達区域が変わる度に音声で報知したりディスプレイ21の通常画面から丁合マップ21aによる区域管理画面に切り替わってこれから折り込む区域を太枠で囲んだり(
図2の配達区域4参照)区域名やそのセルを反転させたりして該当配達区域に注目させながらチラシ交換等を促しつつ、コレーター1Aの各棚の状態を設定通りに自動的に切り替えて折り込み作業を続ける方式の自動モード、それらの切り替えは手動で行うものとして前述の報知・表示でチラシ交換や給紙指示の切り替えを促す方式のセミオートモード、単なるホワイトボード的に使用するものとして装置の動作には無関係な方式のマニュアルモードのうち、いずれかの方式を選択できるようになっている。
【0029】
また、前述の自動モードの場合、配達区域が切り替わった際には、(○)になっている棚番号の実際の棚を自動的に給紙可能な状態に切り替え、(−)になっている場合は、実際の棚の給紙ランプ、NC(NOチェック)ランプを消灯させて給紙を停止させるように動作する。さらに、折り込みを行う順番は、この丁合マップ21aの表示通りに上の配達区域から下に進んでいくが、その順番を横の列毎に上下に入れ替えることもでき、区域番号・降順・昇順等のボタンを用いて瞬時に入れ替えられるようになっている。
【0030】
再度
図2を参照して、格子状のマップ表示部210の配達区域の枠211内には、文字による配達区域名とともに配達区域番号も表示されており、且つ、その区域の配達部数が数字で表示されている。この配達区域番号は、例えば2桁の数字とアルファベット1文字の合計3桁まで設定可能であることが好ましく、また、この番号は予め表として総て記入されているのではなく、入力された区域がその都度新設される方式として、キー操作部22Aやその他の端末で入力できるようにすることが好ましい。
【0031】
一方、棚番号の枠212には、各棚の番号と、その番号に付設してその棚に積むチラシの枚数が数字で表示されている。また、本実施の形態の丁合マップ21aでは、同一の棚を示す複数の列を同時に表示することが可能とされており、その棚番号による縦の列に近接した位置でその番号に枝番を付した棚番号の列を挿入して表示することが可能で、後で詳細に説明にするその棚に積んだチラシが無くなると異なる種類のチラシを同一の棚に積んで給紙することで配達部数に不足する枚数分を割り当てる給紙方式の「合わせ」の設定を表示できるようになっており、その設定と解除がメインパネル20A上で行えるようになっている。尚、枝番付の棚番号がある場合は枝番無しの基本番号も含めて削除可能であるが、削除した結果、残った番号に枝番が付かない基本番号になった時は、装置の棚の並びを入れ替えられないのと同様に、その位置を入れ替えたり削除したりすることはできない。
【0032】
棚番号の枠212上方には、各棚番号に対応した位置にその棚に載せるチラシ名が表示されるチラシ名表示部213が配置されており、どの棚にどのチラシが載っているかについて、一目で理解できるようになっている。また、そのチラシ名は、メインパネル20A等を用いてアルファベット入力にて設定できるようになっているが、同一のチラシ名を複数入力した状態且つ同一配達区域に給紙する設定となっている場合には、チラシの重複として続行の可否についての確認をディスプレイ21上の表示又は/及び音声にて行うようになっており、誤った設定のまま続行されることを回避しやすくなっている。
【0033】
本実施の形態では、前述の丁合マップ21aをディスプレイ21に表示させながら各種設定・設定の変更の操作を行わせるとともに設定内容に従って丁合作業を装置に実行させてコレーターの各種機能を発揮させるための本発明による丁合管理プログラムが、電子制御ユニット10Aに格納されており、これにより本発明のコレーター1Aを構成したものとなっている。尚、この丁合管理プログラムは、通常のコレーター制御プログラムと一体のプログラムであっても良いことは言うまでもない。
【0034】
そして、その丁合マップ21aと同じものを表示させて前述と同様の設定・変更の操作を実施可能とさせる丁合作業設定用プログラムを用いて、事務所コンピュータ等の他の端末で
図2と同一の構成の丁合マップを表示しながらコレーター管理者が入力してなる設定データを、コレーター1AにUSBメモリを接続する等して電子制御ユニット10Aに取り入れることで、そのコレーター1Aの設定内容及びディスプレイ21に表示される丁合マップ21aの内容が、取り入れた設定データの内容に更新されるようになっている。また、これとは逆に、コレーター1A側においてメインパネル20Aを用いて丁合マップ21aを表示しながら入力する等して設定や変更を行った設定データを、丁合作業設定用プログラムを備えた他の端末に取り入れさせることで、他の端末側に保存してある設定データとそのディスプレイに表示される丁合マップの表示を、コレーター1A側と同じ内容に更新させることもできる。
【0035】
また、本実施の形態では、
図2の配達区域8の折段からの給紙の枠に表示されているように、各棚の各配達区域に対する給紙を設定する際に、先に給紙を設定した総ての配達区域の総給紙枚数を減じたその棚のチラシの残数が、配達区域8の配達部数(263)に満たない場合に、給紙設定の操作を行うことで、給紙設定の(○)ではなくその残数(178)を自動表示するようになっており、このようにチラシの残数から自ずと給紙枚数が定まるケースにおいて、設定作業に要する手間を大きく軽減できるようになっている。
【0036】
尚、すでに配達区域毎の配達部数が入力されている状態から各棚に対しチラシ名とチラシ枚数を入力した場合に、給紙の設定を行う棚の列に対してマップの上部から下方に向かって自動的に(○)を付けていき、最後にその区域の配達部数に不足する状況になった時点で前述のようにチラシの残り枚数を表示して、それ以降は自動的に(−)とする自動配分機能を設けておけば、一つ一つ枠にタッチしていく手間を省けることから、一層迅速なマップ作成が可能なものとなる。
【0037】
一方、格子状のマップ表示部210の下方には、チラシの残数を表示するための枠215が配置されており、その上方に位置する棚の縦の列において各配達区域に対し給紙の設定を行ったことで、既に給紙を設定された総ての配達区域における総給紙枚数を減じたチラシの残数が棚毎に表示されるようになっている。即ち、左端側には総配達部数(1940)が表示されているが、1番棚の残数(72)、3番棚の残数(12)、・・が各々表示されている。これは、その棚について給紙の設定途中の段階でも残数が表示されるため、総配達部数に満たない枚数のチラシの場合等の給紙設定の検討が行いやすくなり、且つ、チラシを余らせてしまう重大なミスを回避しやすいものとなる。
【0038】
さらに、
図2に示したように、本実施の形態では5〜7番棚まで連段の設定がなされており、5番棚の給紙設定が縦方向に○、○、○、○、140、○と表示されているのに対し、6番棚と7番棚はその右側で左向きの矢印で同左を意味した表示となっている。これは、隣り合った複数の棚を一つのグループとして纏めて同じチラシを入れる設定であり、実際の折り込みでは棚を切り替えながら行うものであるが、便宜上、一番若い番号の棚に代表させて表示したものである。
【0039】
また、連段設定した棚においても「合わせ」の設定がなされており、5−1番棚、7−1番棚による縦の列が5〜7番棚の列に近接して追加的に挿入されている。この場合、自動モードにおいては5〜7番棚での連段を配達区域3まで実施し、配達区域6に切り替わると、5番棚と7番棚に対してチラシを変えるよう警告するとともに連段が解除され、5番棚と7番棚に給紙ランプが点灯し6番棚が消灯する。配達区域9が完了して配達区域10になった時点で、5〜7番棚のチラシを替えるように警告するとともに5〜7番棚が連段となるよう連段ランプが点灯するようになっている。さらに、セミオートモードにおいても機能に応じて同様の動作を実行するようになっている。
【0040】
尚、チラシの種類が極端に少ない場合等、コレーターの前面または後面の棚の上から下までの総てを一つのグループにして連段設定する、いわゆる全連段の設定も可能であり、丁合マップ21a上にこの全連段を表示して実行させることも可能となっている。また、本実施の形態では、上述した各機能のほか「自動入れ止め」の設定も可能であり、これらが丁合マップ21a上で表示されるようになっているが、その詳細な説明は後述することとする。
【0041】
図3は、
図1のコレーター1Aの応用例を示すものであり、機能自体は前述と同様であるが、そのメインパネル20Bが、ディスプレイ22により表示部分に触れて行うタッチパネル式の操作が可能とされており、ディスプレイ22に表示された丁合マップ21b(
図6参照)の所定部分に触れることで、設定又は/及び変更の操作を行うための操作画面が表示されて、キー入力部22Aの配設を要することなく各種操作が容易に行えるようになっている点を特徴としている。
【0042】
図4は、
図3のコレーター1Bの応用例を示すものであり、そのメインパネル20Cが、通信機能を備えたタッチパネル式のタブレット端末からなり、コレーター1Cの本体2Cとは別体とされて、電子制御ユニット10Aに接続された通信手段40との間でデータ通信を行うようになっており、作業者又はコレーター管理者の所望する位置にメインパネル20Cを携帯し、ディスプレイ23を用いながら丁合マップ21bを表示してタッチパネル式に各種操作が行えるとともに、丁合作業の設定状況も確認できることから、極めて利便性に優れたものとなっている。
【0043】
そのメインパネル20Cを構成するタブレット端末として、Android(登録商標)等の汎用性の高いプラットフォームを使用した市販のものを使用することができ、これにより予め備えたクロック機能等の汎用機能をそのまま利用できるとともに、そのCPUの処理能力をコレーターの制御・管理に利用することもできるため、コレーター1Cにおける電子制御ユニット10Aの処理負担を軽減しながら、その開発コスト・開発期間の低減を実現しやすいという利点がある。
【0044】
図5は、
図4のコレーター1Cの応用例を示すものであり、タブレット端末によるメインパネル20Cに加え、各棚の操作パネル11Dにタッチパネル式のディスプレイ110が各々配設されており、従来の棚の操作パネルに配設されていた棚の状態を示すアラームランプや操作スイッチの多くをディスプレイ110に画像表示するものとして置き換えられた構成となっている。
【0045】
また、そのディスプレイ110には、その棚に積んだチラシの名称や画像が表示可能とされており、作業者が棚に積んであるチラシの種類を把握しやすくして、チラシの積み替え忘れ等のミスを生じにくいものとなっている。そして、この操作パネル11Dの表示内容は、メインパネル20Cの表示内容及び設定内容と共通するようになっており、メインパネル20Cのディスプレイ23を用いた操作結果と操作パネル11Dを用いた操作結果は、互いの表示内容に反映されるようになっている。
【0046】
以下に、タッチパネル式の操作が可能な丁合マップ21bを用いた各種操作について詳細に説明する。
図6は、アルファベットキー入力画面240を表示してチラシ名を入力している状態を示している。この場合、棚番号3の上方のブランク部分に指で触れることでアルファベットキー入力画面240が表示され、アルファベット入力を行ってスペースキーを押すことで「高崎ツーリスト」に変換され、エンターキーを押すことで入力が完了してそれが登録され、前記ブランク部分に表示される。尚、既にチラシ名が表示されている部分を触れてアルファベットキー入力画面240を表示させれば、既設のチラシ名を変更することもできる。
【0047】
一方、図示は省略するが、配達区域も同様の手順で入力することで登録・表示が可能であり、同様に既設の配達区域(名称・番号)を変更することもできる。尚、この配達区域名は頻繁に変わらないのに対し、チラシ名は日々変化するのが通常であるところ、この場合、広告主毎にある程度決まった周期(毎週同じ曜日等)があるため、一週間前等の所定期間前のチラシ名を呼び出す機能、例えば「た」と入力することで「高崎豊産・・」と表示する機能を設けておくことで、チラシ名の入力の手間が軽減されるものとなる。さらに、一週間毎に同様の組み合わせが多い場合は、そのときの丁合マップ21b全体を呼び出して表示することも可能であり、呼び出した丁合マップ21bを基に、配達区域の配列、チラシの配列を各々移動等しながら修正すれば、当日の丁合マップ21bを容易に作成することができる。
【0048】
図7は、ある配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシを給紙する場合の入力の手順を説明するための図であり、図(A)に示すように折段には1200枚のチラシが積んであるのに対し、各配達区域の総配達部数は1940部であり、740枚不足している。先に1,2,7,4,5,6の配達区域で給紙設定して(○)の表示がされているところ、配達区域3,8には完全ではなくても良いがある程度「高崎豊産自動車」のチラシを折り込みたいとの広告主からの依頼があったケースであり、既に給紙設定した後の残数は328と表示されている。
【0049】
この328枚を配達区域3,8に分配するために、図(B)に示すように先に配達区域3に150枚を入力すると、残りの178枚は配達区域8の263に足りないため、自動的に残数の178が配達区域8に設定されて表示される。尚、配達区域8を(−)(給紙停止)に設定した場合は、配達区域9に178が設定されて表示される、という設定も可能である。
【0050】
図7(C)を参照して、折段に対して「合わせ」の関係である折段―1を見ると、配達区域8では、263−178=85枚が不足しており、ここに新たなチラシである「パチンコジャラジャラ」の250枚を使って合わせると、このチラシは配達区域8の85枚に不足していないので、給紙設定により○が表示され、配達区域9に折段―1のチラシを給紙設定すると、332部に対し足りないので、残数の165枚が自動表示される。
【0051】
次に折段―2を見ると、配達区域9では配達部数322に対し折段―1が165枚で、残り167枚が折り込まれる設定となり、折段―2は300枚あるので給紙設定により不足せずに(○)が表示される。しかし、次の配達区域10に対しては148の部数に満たないため、残数の133枚が自動表示される。尚、「部数に満たない」配達区域の判断は、最後に設定した区域とする方式が標準であるが、先に給紙設定をしてあっても、給紙設定した縦の列の中で最下段に対し不足分を自動調整させる方法を選択できるようにすることも可能である。
【0052】
また、チラシは折り込む間に駄目になって捨てる分やダブって給紙されて紛れてしまう分もあるため、実際には表示通りピッタリと合わせることは困難であり、その配達区域に満たない設定では過不足が生じることが多々ある。この場合、予定した枚数に満たずにチラシが無くなった際には、直ちに装置を停止して「予定枚数完了前にチラシが終了しました」、「次に予定されているチラシに交換しますか?」、「予定数までこのチラシを入れずに完了させて予定数でチラシを交換しますか?」等の報知・確認をディスプレイ表示することで対処できるようにすれば良く、或いは、斯かる場合にどのように動作させるかを予め設定しておき、自動的に対処させるようにしても良い。
【0053】
図8は、丁合マップ21b上で配達区域の配達部数よりも少ない枚数のチラシの給紙を設定する場合の操作手順を詳細に説明するための図であり、例えば前述の配達区域3の折段の給紙を設定する際に、その枠内を指で触ると給紙状態設定ポップアップ画面250が表示される。その給紙状態設定ポップアップ画面250には、通常の給紙設定ボタン(○)、給紙停止ボタン(−)のほか、自動入れ止め入力部250aが配置されている。
【0054】
この自動入れ止め入力部250aには、その配達区域の折り込み開始から設定枚数完了まで連続給紙する方式の「先入れ」(AS1)、その配達区域全体に設定枚数を均等配分する方式の「分配」(AS2)、その配達区域の折り込みを開始してから残りが設定枚数となった時点で給紙を開始する方式の「後入れ」(AS3)、動作としては「後入れ」と同様であるがその配達区域の折り込み開始から給紙を停止させる枚数を入力してそれが完了してから設定枚数を給紙する方式の「止め数」(AS4)のボタンが表示されている。
【0055】
そして、例えば
図9に示すように「止め数」のボタン(アイコン)に触れることで、入れ止め部数設定ポップアップ画面260が表示され、種類表示部260dの下方で当初は0が表示されている設定数枠260bを、テンキー260cの操作により150を入力して「止め数」150枚で入れ止め設定をすることができる。
【0056】
この操作により、丁合マップ21bの対応する枠内には150が表示されるとともに、枠内の色又は数字が「止め数」を表す所定の色で表示されて他の種類と判別できるようになっている。また、この設定のほか、対応する枠内に「止め数」を意味するAS4を表示させる設定も可能であり、さらにAS4の部分を触れることで150を表示させることもできる。
【0057】
一方、
図10に示すように、入れ止め設定をしてある枠内に触ることでも前述の入れ止め部数設定ポップアップ画面260を表示させることができ、その設定枚数を変更することができる。また、入れ止め設定の種類を変更したい場合は、種類変更ボタン部260aの所望のボタンに触れることで、種類表示部260dの表示が変わってモードが変更されたことを示すものとなる。
【0058】
また、図示は省略するが、丁合マップ21bのマップ表示部210中の(−)表示(給紙停止)部分に触れた際に、その配達区域の配達部数に足りている場合は給紙状態設定ポップアップ画面250を表示できるが、配達部数に不足している場合は、残数がそのまま「先入れ」の設定となり、その入れ止めの枚数が表示され、その枠内が「先入れ」を表す色で表示されるものであり、さらにAS1を表示する設定にすることもできる。
【0059】
この場合、設定により、その枠内に○を表示させることもでき、これにより給紙状態設定ポップアップ画面250が表示され、その不足分は最下段の配達区域から順に上に向かって減数・削除しながら部数の調整を行う。その際、「〜部不足します。給紙状態が設定された配達区域のうち、最下段から部数調整をします」という内容の警告がなされる。
【0060】
このように丁合マップ21bの枠内に触って給紙状態を設定する場合に、比較的多くのチラシが配布部数分を有して不足が生じない状況では、(○)(−)を入力する際に給紙状態設定ポップアップ画面250を出さずに、枠内を触った直後に(○)又は(−)を直接表示させる方式の設定としておくことが望ましい。この場合、枠内を触る前の表示が(○)であれば、触ることで(−)になり、触る前の表示が(−)であれば、触ることで(○)になり、配達部数に満たない部数が設定されていれば(−)となる。
【0061】
この動きは、(○)と(−)を交互に出すトグル切り換えであると考えれば理解しやすく、配達部数に満たない給紙枚数が設定されている場合もそれは0枚を意味する(−)ではなく、(○)と同様に給紙を行うグループと考えると、触った直後に(−)となることが理解できる。但し、(−)の状態から枠内を触った時、その配達区域の配達部数に満たない場合は(○)ではなく残り枚数が表示されることになる。また、この動作を用いて自動入れ止め方法を切り換える際には、枠内がどのような状態になっていても枠内を1秒〜2秒程度長押しすることで、入れ止め部数設定ポップアップ画面260から(○)と(−)を除いた画面を表示させて(図示省略)、入れ止め方法の変更や部数入力を行うことができる。
【0062】
ところで、コレーターによる折り込み作業には、再丁合という作業が存在することが知られている。これは、例えばコレーターの棚が23段であるのに対し35種類のチラシを折り込む場合、1回の折り込み作業では完了出来ないことから、最初の回(1回戦目)に例えば15種類を折り込み、出来上がったチラシの束を再度所定の棚に積み、残りの20種類のチラシを他の棚に積んで、もう一回(2回戦目)折り込み作業を実施する方式である。
【0063】
このような複数回戦とも呼ばれる丁合作業では、1回戦も2回戦も全く同じ配達区域での丁合を繰り返すものであるため、配達区域毎の部数は基本的に同一であるのに対しチラシの種類やどの配達区域に折り込むかの内容が回戦毎に異なる。そこで、上述した実施の形態・変形例においても、複数回戦(例えば最大5回戦分)毎の丁合マップを記憶しておき、所定の操作により又は自動的に作業が完了した丁合マップが次の丁合マップに切り替わり、次の回戦の丁合作業を引き続き行える機能を設けておくことにより、さらに利便性に優れたものとなる。
【0064】
以上、述べたように、新聞折込チラシ用のコレーターについて、本発明により複雑な丁合内容を分かりやすく表示しながら、経験の少ない丁合管理者であっても、丁合内容の検討と設定が容易に行えるようになった。