(54)【発明の名称】移動局がリソースを識別できるようにするパラメータから得られる情報を決定する方法及び装置、移動局がリソースを識別できるようにするパラメータを決定する方法及び装置、およびコンピュータプログラム
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークを表している。
【0028】
通信システムが無線セルラー通信システムである例を挙げて本発明を説明する。
【0029】
本発明はまた、無線通信システム又は有線通信システム(ローカルエリアネットワーク等)に適用することも可能である。
【0030】
その場合、基地局及び移動局は、放射器及び/又は受信機となる。
【0031】
図1には、無線セルラー通信ネットワークの一基地局BSと移動局MSとが図示されている。
【0032】
本発明では、移動局MSによって使用される無線セルラー通信ネットワークのリソースが基地局BSによって割り当てられる場合について説明する。
【0033】
無線セルラー通信ネットワークのリソースは、無線セルラー通信ネットワークによって使用される周波数スペクトルである。周波数スペクトルは、例えば複数のリソースブロックグループに分解され、各リソースブロックは予め決められた数(例えば、12)のサブキャリアを有する。
【0034】
ここで、変形例では、リソースブロックを単一のサブキャリアから構成できることに留意されたい。
【0035】
本発明はリソースブロックグループを使用して開示される。本発明はまた、リソースブロックグループが単一のリソースブロックで構成されている場合も適用可能である。又は、任意の種類のリソース割り当てにおいても適用可能である。
【0036】
基地局BSは、複数の基地局を含む無線セルラー通信ネットワークの基地局である。
【0037】
明確にするため移動局MSは1つしか図示していないが、無線セルラー通信ネットワークは、基地局BSと通信する移動局BSをこれより多く有してもよい。
【0038】
基地局BSはノード又はアクセスポイントと称することが可能である。
【0039】
移動局MSは、パーソナルコンピュータ、周辺装置(セットトップボックス等)、又は電話とすることができる。
【0040】
本発明によれば、基地局BSは次のことを行う。
‐パラメータの値のうち1つを別の値と比較する。
‐どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする第1及び第2のパラメータから得られる情報が取り得る各種値を示す第1及び第2の方法の中から1つの方法を選択する。
‐選択された方法と、第1及び第2のパラメータから情報を決定する。
‐決定された情報を移動局に転送する。
本発明によれば、移動局は次のことを行う。
‐第1及び第2のパラメータから得られた情報を受信する。
‐第3のパラメータを受信する。
‐第1及び第2のパラメータから得られる情報が取り得る各種値を示す第1及び第2の方法の中から1つの方法を選択する。
‐情報と選択された方法とから、第1及び第2のパラメータを決定する。
‐第1、第2、及び第3のパラメータに基づいて、割り当てられたリソースを識別する。
【0041】
図2は本発明が実施される基地局のアーキテクチャを示している。
【0042】
基地局BSのアーキテクチャは、例えば、バス201によって相互に連結される構成要素や
図7a又は
図7bに開示されるようなプログラムによって制御されるプロセッサ200に基づいている。
【0043】
ここで基地局BSは専用の集積回路に基づくアーキテクチャを備えてもよいことに注目する必要がある。
【0044】
バス201により、プロセッサ200は、読み取り専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、無線インターフェイス205、及びネットワークインターフェイス206とリンクしている。
【0045】
メモリ203は、変数を収容することを意図するレジスタと、
図7a又は
図7bに開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0046】
プロセッサ200は、ネットワークインターフェイス206及び無線インターフェイス205の動作を制御する。
【0047】
読み取り専用メモリ202は、
図7a又は
図7bに開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、基地局BSの電源が投入されたときにランダムアクセスメモリ203に転送される。
【0048】
基地局BSは、ネットワークインターフェイス206を介して通信ネットワークに接続してもよい。例えば、ネットワークインターフェイス206としては、DSL(デジタル加入者線)モデムやISDN(デジタル総合サービス網)インターフェイス等がある。
【0049】
無線インターフェイス205は、移動局MSに割り当てられたサブキャリアを表す情報を転送する手段を備える。
【0050】
無線インターフェイス205は
図5に開示される復号器を備える。無線インターフェイス205は、
図4に開示される符号器を備えてもよい。
【0051】
図3は本発明が実施される移動局のアーキテクチャを示している。
【0052】
移動局MSのアーキテクチャは、例えば、バス301によって互いに連結される構成要素と、
図14a又は
図14bに開示されるようなプログラムによって制御されるプロセッサ300とを備える。
【0053】
ここで移動局MSは、専用の集積回路に基づくアーキテクチャを備えてもよいことに注目する必要がある。
【0054】
バス301により、プロセッサ300は、読み取り専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及び無線インターフェイス305とリンクしている。
【0055】
メモリ303は、変数を収容することを意図するレジスタと、
図14a又は
図14bに開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0056】
プロセッサ300は、無線インターフェイス305の動作を制御する。
【0057】
読み取り専用メモリ302は、
図14a又は
図14bに開示されたアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、移動局MSの電源が投入されたときにランダムアクセスメモリ303に転送される。
【0058】
無線インターフェイス305は、移動局MSに割り当てられたサブキャリアのクラスタに含まれるサブキャリア上にデータをマップする手段を備える。
【0059】
無線インターフェイス305は、
図4に開示されたような符号器を備える。無線インターフェイス305は、
図5に開示されたような復号器を含み得る。
【0060】
図4は、周波数領域において本発明の特定の実施形態に係る1つ又は複数の送信アンテナを備える符号器のアーキテクチャを示す。
【0061】
伝送されるべきデータは、コード化及び変調モジュール40によって、シンボルとしてコード化及び編成され、シンボルの組x
nが提供される。次に、信号は、周波数領域内でDFT(離散型フーリエ変換)モジュール41によって拡散される。変形例では、DFTモジュールは、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールに置き換えられる。
【0062】
OFDMAの場合、DFTモジュールが必要ない場合がある。
【0063】
周波数領域で拡散されたシンボルは、周波数マッピングモジュール42(この周波数マッピングモジュール42は、転送されるべきデータをサブキャリアにマップする)によって、割り当てられた周波数帯域に含まれるサブキャリア上にマップされる。周波数マッピングモジュール42は、ゼロ挿入機能及び/又は周波数シェーピング機能を備える。
【0064】
周波数マッピングモジュール42は、移動局MSに割り当てられた周波数帯域にシンボルをマップする。各サブキャリアは、1つの連続したサブバンド内には割り当てられないので、周波数帯域は複数のクラスタに分離される。周波数マッピングモジュール42は、移動局MSに割り当てられた周波数帯域の様々なクラスタにシンボルを割り当てる。
【0065】
図4において周波数マッピングモジュール42は例を示す。この例では、T=T
0+T
1個のシンボルが2つのクラスタのT個のサブキャリアにマップされている。第1のクラスタは、n
0〜n
0+T
0−1と記載されたサブキャリアを含み、第2のクラスタはn
1〜n
1+T
1−1と記載されたサブキャリアを含む。
【0066】
周波数マッピングモジュール42によって出力されるシンボルは、IDFT(逆離散フーリエ変換)モジュール43によって時間ドメインに変換し戻される。
【0067】
移動局MSのアンテナを介した伝送の前に、オプションの巡回プレフィックス挿入モジュール44を適用することが可能である。
【0068】
図5は、本発明の特定の実施形態に係る装置の復号器のアーキテクチャを示す。
【0069】
少なくとも1つの信号57が、受信アンテナから受信される。同期モジュール50は、受信された信号57の同期を取る。
【0070】
オプションの巡回プレフィックス除去モジュール51は、同期された信号に対して巡回プレフィックスが使用されている場合は、それを除去する。
【0071】
DFTモジュール52は、巡回プレフィックスが除去されている又は除去されていない同期化された信号に対してDFTを実行する。変形例では、DFTモジュールが、高速フーリエ変換モジュール又は他の任意の処理モジュールに置き換えられる。
【0072】
チャネル推定モジュール54は、DFTモジュール52によって提供される信号に影響を与える。チャネル推定モジュール54の出力は、イコライゼーションモジュール53に命令を出す。イコライゼーションモジュール53の出力は、逆DFTモジュール55によって処理され、結果として生成された信号は従来のチャネル復号モジュール56によって処理される。
【0073】
OFDMAの場合、IDFTモジュール55は必要ない場合がある。変形例では、他の処理モジュールに置き換えてもよい。
【0074】
復調及び復号モジュール56は、シンボルを出力データに復調及び復号する。
【0075】
図6aは、本発明に係るパラメータと、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタとの例を示す。
【0076】
本発明によれば、移動局に割り当てられたリソースブロックグループクラスタは、連続していない。
【0077】
図6aの例では、2つのリソースブロックグループクラスタが、1つの移動局MSに割り当てられている。
【0078】
図6aは、13個のリソースブロックグループ(0〜12)を開示している。
【0079】
ピーク対平均電力比PAPRの増大及びシグナリングオーバーヘッドの両方を抑制するには、サイズが等しい2つのクラスタを割り当てることが前提である。
【0080】
本発明は、3つのパラメータを表す情報を定義することを意図する。3つのパラメータは、例えばアップリンク伝送の場合に、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを、移動局等の受信機が識別できるようにする。
【0081】
3つのパラメータを挙げると、移動局MSに割り当てられた最初のリソースブロックグループクラスタの識別子Nと、移動局に割り当てられた各リソースブロックグループクラスタに含まれるリソースブロックグループの数Mと、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタを隔てるリソースブロックグループの数Lである。
図6aの例によれば、N=3、M=3、L=4である。
【0082】
図6bは、本発明に係るパラメータと、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタとの例を示す。
【0083】
本発明によれば、移動局に割り当てられる2つのリソースブロックグループクラスタは連続していない。
【0084】
図6bの例では、
図6aと同じリソースブロックグループクラスタが、1つの移動局MSに割り当てられている。
【0085】
本発明は、3つのパラメータを表す情報を定義することを意図する。3つのパラメータは、例えばアップリンク伝送の場合に、どのリソースブロックループが移動局に割り当てられるかを、移動局等のレシーバが識別できるようにする。
【0086】
3つのパラメータを挙げると、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタを隔てる最初のリソースブロックグループを識別する識別子Pと、移動局に割り当てられた各リソースブロックグループクラスタに含まれるリソースブロックグループの数Mと、移動局に割り当てられた2つのリソースブロックグループクラスタを隔てるリソースブロックグループの数Lである。
図6bの例によればP=6、M=3、L=4である。
【0087】
図7aは、基地局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。このアルゴリズムは、3つのパラメータを示すために実行される。3つのパラメータは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られる情報が取り得る各種値を示す方法を選択するために第1の判定基準が使用される場合に移動局に割り当てられたリソースブロックグループを表す。
【0088】
例えば、本アルゴリズムについて、基地局BSのプロセッサ200によって実行された場合について説明する。
【0089】
本アルゴリズムは、基地局BSによって処理される移動局MSにサブキャリアのクラスタが割り当てられるたびに実行される。
【0090】
ステップS700では、プロセッサ200はリソースブロックグループを移動局MSに割り当てる。割り当て対象のリソースブロックグループは、例えば、チャネル条件に従って、及び/又は必要なサービス品質に従って割り当てられる。割り当てられたリソースブロックグループは、同数のリソースブロックのグループを含む2つのクラスタに分割される。
【0091】
次のステップS701では、プロセッサ200は3つのパラメータを決定し、その3つのパラメータにより、移動局MSはどのリソースブロックグループが移動局MSに割り当てられるかを識別することができる。
【0092】
次のステップS702では、プロセッサ200は、少なくとも第1及び第2の方法の中から、3つのパラメータ(M、N、L)又は(L、P、M)を表す情報を決定する1つの方法を決定する。
【0093】
本発明で実現する第1のモードによれば、プロセッサ200は、少なくとも2つのパラメータの値を考慮に入れる第1の判定基準に従って方法を選択する。
【0094】
例えば、L≦Mの場合、プロセッサ200は
図10aを参照して開示される第1の方法を選択し、そうでない場合、プロセッサ200は
図10bを参照して開示される第2の方法を選択する。
【0095】
図8では、第1のパラメータの2倍と第2のパラメータとの和が制限される場合に、正の整数の2つのパラメータを表現するのに必要な情報ビット量を抑えるように選択された単一の値を送信することにより、2つのパラメータをシグナリングする方法を示す。
【0096】
図8に開示した例では、周波数リソースがN
RBG個のリソースブロックグループに分割されている。ここで、N
RBGはリソースブロックの13個のグループに等しい。
【0097】
図8では、各列は、移動局MSに割り当てられる最初のリソースブロックグループの識別子Nが取る様々な値を示し、各行は、移動局に割り当てられる各リソースブロックグループクラスタに含まれるリソースブロックグループの数Mを示す。
【0098】
MとLは少なくとも1であるので、最初のリソースブロックグループの識別子Nは、0から最大でN
RBG−3まで(すなわち10まで)の範囲で変化する。
【0099】
Mが1のとき、NはNULL〜10の範囲で変化する。
【0100】
Mが2のとき、NはNULL〜8の範囲で変化する。
【0101】
Mが3のとき、NはNULL〜6の範囲で変化する。
【0102】
Mが4のとき、NはNULL〜4の範囲で変化する。
【0103】
Mが5のとき、NはNULL〜2の範囲で変化する。
【0105】
図8から分かるように、N及びMは、どんな値でも取れるわけではない。N及びMを表現するのに別々の情報ビットを用いる場合には、Nを表現するのに4ビット、Mを表現するのに3ビットが必要である。
【0106】
情報ビット数を少なくするために、領域P2のM=5の行及びM=6の行を、領域P1のM=2の行及びM=3の行にシフトする。
【0107】
結果として、
図10aに開示した様な配置が取得される。
【0108】
図10aは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから取得される情報が取り得る各種値を示す第1の方法を表す。
【0109】
第1の方法では、第1のパラメータはM、第2のパラメータはN、第3のパラメータはLである。
【0110】
図10aの下側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第2のパラメータNが取り得る各種値を示す。
【0111】
図10aの右側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第1のパラメータMが取り得る各種値を示す。
【0112】
図10aの上側の数字は、
図10aの残りの部分において第2のパラメータNが取り得る各種値を示す。
【0113】
図10aの左側の数字は、
図10aの残りの部分において第1のパラメータMが取り得る各種値を示す。
【0114】
対(M、N)ごとに、第1及び第2のパラメータから得られる情報が与えられる。対(M、N)の行と列の交差点に対応するセル内には、対(M、N)を表す第1及び第2のパラメータから得られる情報が示される。
【0115】
M≦M
TH=floor(M
max/2)+1である場合、対(M、N)の行と列の交差点に対応するセルは、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない。ここで、floor(x)はxの整数部分であり、M
maxはMが取り得る最大値であってM
max=floor((N
RBG−1)/2)である。
【0116】
対(M、N)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
1は、以下の式に従って算出される。
RIV
1=(N
RBG−2)(M−1)+N
【0117】
対(M、N)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
1は、以下の式に従って算出される。
RIV
1=(N
RBG−2)(M
max−M+1)+N
RBG−3−N
【0118】
第1及び第2のパラメータから得られる情報を含まないセルは、対(M、N)が成立し得ないセルである。
【0119】
第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
1が38種類の値を取る場合、この情報は6ビットで表現することが可能である。
【0120】
ここで、これと並列に第3のパラメータLのバイナリ値が転送されることに注目されたい。本発明によれば、L≦M≦M
maxの場合に、この方法が使用される。
図10aの例によれば、M
maxは6であり、Lとして可能な値をシグナリングするには3ビットが必要である。
【0121】
図10bは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから取得される情報が取り得る各種値を示す第2の方法を表す。
【0122】
図10bに開示した例では、周波数リソースがN
RBG個のリソースブロックグループに分割されている。ここで、N
RBGは13個のリソースブロックグループに等しい。
【0123】
図10bでは、各列は、移動局MSに割り当てられる2つのクラスタの間にある最初のリソースブロックグループの識別子Pが取る各種値を示し、各行は、移動局に割り当てられる2つのリソースブロックグループクラスタ間に含まれるリソースブロックグループの数Lを示す。
【0124】
第2の方法では、第1のパラメータはLに等しく、第2のパラメータはPに等しく、第3のパラメータはMに等しい。
【0125】
識別子Pの範囲は1からN
RBG−2までであり、Lの範囲は1から10までである。
【0126】
図10bの下側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第2のパラメータPが取り得る各種値を示す。
【0127】
図10bの右側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第1のパラメータLが取り得る各種値を示す。
【0128】
図10bの上側の数字は、
図10bの残りの部分において第2のパラメータPが取り得る各種値を示す。
【0129】
図10bの左側の数字は、
図10bの残りの部分において第1のパラメータLが取り得る各種値を示す。
【0130】
対(L、P)ごとに、第1及び第2のパラメータから得られる情報が与えられる。対(L、P)の行と列の交差点に対応するセル内には、対(L、P)を表す第1及び第2のパラメータから得られる情報が示される。
【0131】
L≦N
RBG/2の場合、対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルは、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない。
【0132】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
2は、以下の式に従って算出される。
RIV
2=(N
RBG−2)(L−1)+P−1
【0133】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
2は、以下の式に従って算出される。
RIV
2=(N
RBG−2)(N
RBG−L−1)+N
RBG−2−P
【0134】
第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
2は66種類の値を取るので、この情報は7ビットで表現することが可能である。
【0135】
これと並列に、第3のパラメータMの値のバイナリ値が転送される。Mは6つの値を取り、3ビットで表される。
【0136】
MとLとの間で最も小さな値が並列に転送される。2M+LはN
RBGより常に小さく、min(M、L)≦floor(N
RBG/3)となるので、並列に転送される値についてはceil(log2(floor(N
RBG/3)))ビットが必要である。対象となる方法のいずれを使用するかを示すには、追加で更に1ビットが必要となる。
【0137】
1≦M<Lの場合、即ち、L≧2の場合に限り、第2の方法が選択されることに注目されたい。したがって、
図10bの第1の行は削除することができる。本発明で実現する当該特定のモードによれば、対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる新しい情報RIV
2bisは、以下の式に従って算出される。
RIV
2bis=(N
RBG−2)(L−2)+P−1
【0138】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが、太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
2bisは、以下の式に従って算出される。
RIV
2bis=(N
RBG−2)(N
RBG−L−2)+N
RBG−2−P
【0139】
第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
2bisは56種類の値を取るので、この情報は6ビットで表現することが可能である。
【0140】
別の例によれば、リソース要素のブロックのグループ数が奇数である場合、プロセッサ200は、L≦Mならば
図11aを参照して開示される第3の方法を選択し、そうでなければ、
図11bを参照して開示される第2の方法を選択する。
【0141】
図9では、第1のパラメータの2倍と、第2のパラメータとの和が制限される場合、制限(bound)に1を加えた値が奇数となる際に2つのパラメータを表現するのに必要な情報ビット量を抑えるために、2つのパラメータが取る値を配置する方法を改良したものを示す。
【0142】
図9に開示した例では、周波数リソースがN
RBG個のリソースブロックグループに分割されている。ここで、N
RBGは13個のリソースブロックグループに等しい。
【0143】
図9では、各列は、移動局MSに割り当てられる最初のリソースブロックグループの識別子Nが取る各種値を示し、各行は、移動局に割り当てられる各リソースブロックグループクラスタに含まれるリソースブロックグループの数Mを示す。
【0144】
MとLは少なくとも1であるので、最初のリソースブロックグループの識別子Nは、0から最大でN
RBG−3まで(すなわち10まで)の範囲で変化する。
【0145】
Mが1のとき、NはNULL〜10の範囲で変化する。
【0146】
Mが2のとき、NはNULL〜8の範囲で変化する。
【0147】
Mが3のとき、NはNULL〜6の範囲で変化する。
【0148】
Mが4のとき、NはNULL〜4の範囲で変化する。
【0149】
Mが5のとき、NはNULL〜2の範囲で変化する。
【0151】
図9から分かるように、N及びMは、どんな値でも取れるわけではない。N及びMを別々の情報ビットで表現する場合は、Nを表現するのに4ビット、Mを表現するのに3ビットが必要である。
【0152】
情報ビット数を少なくするには、領域P2’のM=4からM=6までの各行を、領域P1’のM=1からM=3までの各行にシフトする。
【0153】
結果として、
図11aに開示したような配置が得られる。
【0154】
図11aは、物理リソースブロックグループ数が奇数のとき、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから取得される情報が取り得る各種値を示す第3の方法を表す。
【0155】
図11aの下側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第2のパラメータNが取り得る各種値を示す。
【0156】
図11aの右側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第1のパラメータMが取り得る各種値を示す。
【0157】
図11aの上側の数字は、
図11aの残りの部分において第2のパラメータNが取り得る各種値を示す。
【0158】
図11aの左側の数字は、
図11aの残りの部分において第1のパラメータMが取り得る各種値を示す。
【0159】
対(M、N)ごとに、第1及び第2のパラメータから得られる情報が与えられる。対(M、N)の行と列の交差点に対応するセル内には、対(M、N)を表す第1及び第2のパラメータから得られる情報が示される。
【0160】
M≦M’
TH=ceil(M
max/2)の場合、対(M、N)の行と列の交差点に対応するセルは、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない。ここでceil(x)は、厳密にxより大きい整数のうち最小のものである。M
maxはMが取り得る最大値でありM
max=floor((N
RBG−1)/2)である。ここで、floor(x)は(x)の整数部分である。
【0161】
対(M、N)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
3は、以下の式に従って算出される。
RIV
3=(N
RBG−1)(M−1)+N
【0162】
対(M、N)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
3は、以下の式に従って算出される。
RIV
3=(N
RBG−1)(M
max−M)+N
RBG−2−N
【0163】
第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
3は36種類の値を取るので、この情報は6ビットで表現することが可能である。
【0164】
図11bは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから取得される情報が取り得る各種値を示す第2の方法を表す。
【0165】
図11bは
図10bと同一であるため、これ以上の説明は省略する。
【0166】
既に開示したように、1≦M<Lの場合、即ち、L≧2の場合に限り、第2の方法が選択されることに注目されたい。よって、
図11bの第1の行は削除することができる。
【0167】
本発明で実現する当該特定のモードによれば、対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる新しい情報RIV
2bisは、すでに開示したように算出される。
【0168】
前述の例では、第1又は第3の方法を選択した場合はパラメータL値のバイナリ値が並列に転送され、第2の方法を選択した場合はパラメータMのバイナリ値が並列に転送されるということに留意されたい。したがって、MとLのうち小さいほうの値は並列に転送される。2M+LはN
RBGより常に小さく、min(M、L)≦floor(N
RBG/3)となるので、並列に転送される値に必要なビット数は、ceil(log2(floor(N
RBG/3)))ビットに低減できる。対象となる方法のいずれを使用するかを示すには、追加で更に1ビットが必要となる。
【0169】
次のステップS703で、プロセッサ200は選択された方法を適用する。
【0170】
次のステップS704では、プロセッサ200は、第1及び第2の方法の中からどの方法が選択されているかを示す情報ビット、または、第3及び第2の方法の中からどの方法が選択されているかを示す情報ビットの転送を命令する。
【0171】
次のステップS705では、プロセッサ200は、3つのパラメータを表す情報(即ち、第1及び第2のパラメータから得られる決定された情報と、M及びLのうち小さいほうの値と、使用されている方法を示す情報ビットと)を移動局に転送するための命令を出す。
【0172】
図7bでは、基地局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。このアルゴリズムは、3つのパラメータを示すために実行される。3つのパラメータは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられているかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られた情報が取り得る各種値を示す方法を選択するために第2の判定基準が使用される場合、移動局に割り当てられるリソースブロックグループを表す。
【0173】
例えば、本アルゴリズムは、基地局BSのプロセッサ200によって実行される場合について説明する。
【0174】
本アルゴリズムは、サブキャリアのクラスタが、基地局BSによって処理される移動局MSに割り当てられるたびに実行される。
【0175】
ステップS750では、プロセッサ200はリソースブロックグループを移動局MSに割り当てる。割り当て対象のリソースブロックグループは、例えば、チャネル条件に従って、及び/又は必要なサービス品質に従って割り当てられる。割り当てられたリソースブロックグループは、同数のリソースブロックグループを含む2つのクラスタに分割される。
【0176】
次のステップS751では、プロセッサ200は3つのパラメータを決定し、その3つのパラメータにより、移動局はどのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを識別することができる。
【0177】
次のステップS752では、プロセッサ200は、3つのパラメータ(N又はP、M、L)を表す情報を決定するための1つの方法を、少なくとも第1及び第2の方法の中から決定する。
【0178】
本発明で実現する第2のモードによれば、プロセッサ200は、1つのパラメータの値を考慮に入れる第2の判定基準に従って方法を選択する。
【0179】
例えば、L≦TH(ただしTHは閾値)の場合、プロセッサ200は
図12aを参照して開示される第1の方法を選択し、そうでない場合、プロセッサ200は
図12bを参照して開示される第2の方法を選択する。
【0180】
図12aは、THが8に等しい場合の例において、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られる情報が取り得る各種値を示す第1の方法を表す。
【0181】
図12aは、L≦THの場合に、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られる情報を表す。
【0182】
図12aは
図10aと同じであるので、これ以上の説明は省略する。
【0183】
対(M、N)の行及び列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
4は、次の式に従って算出される。この情報RIV
4は、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
1に等しい。
RIV
4=(N
RBG−2)(M−1)+N
【0184】
対(M、N)の行及び列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
4は、次の式に従って算出される。
RIV
4=(N
RBG−2)(M
max−M+1)+N
RBG−3−N
【0185】
第1及び第2のパラメータから得られる情報を含まないセルは、対(M、N)が成立し得ないセルである。
【0186】
第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
4は最大で37の値を取るので、この情報は6ビットで表現することが可能である。
【0187】
図12aに開示された方法が選択される場合、第3のパラメータLが並列に転送される。
【0188】
図12bは、THが8に等しい場合の例において、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られる情報が取り得る各種値を示す第2の方法を表す。
【0189】
識別子Pの範囲は1からN
RBG−2までであり、Lの範囲はTH+1からN
RBG−2までである。
【0190】
図12bの下側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第2のパラメータPが取り得る各種値を示す。
【0191】
図12bの右側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内で第1のパラメータLが取り得る各種値を示す。
【0192】
図12bの上側の数字は、
図12bの残りの部分において第2のパラメータPが取り得る各種値を示す。
【0193】
図12bの左側の数字は、
図12bの残りの部分において第1のパラメータLが取り得る各種値を示す。
【0194】
対(L、P)ごとに、第1及び第2のパラメータから得られる情報が与えられる。対(L、P)の行と列の交差点に対応するセル内には、対(L、P)を表す第1及び第2のパラメータから得られる情報が示される。
【0195】
【数1】
の場合、対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルは、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない。
【0196】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
5は、以下の式に従って算出される。
RIV
5=(N
RBG−2)(L−TH+M
TH−1)+P−1
ここで、M
TH=floor(M
max/2)+1
【0197】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
5は、以下の式に従って算出される。
RIV
5=(N
RBG−2)(N
RBG−2−L+M
TH)+N
RBG−2−P
【0198】
第1及び第2のパラメータから得られる情報を含まないセルは、対(L、P)が取り得ない値に対応する。
【0199】
図12bに開示された方法が選択された場合、第3のパラメータMが並列に転送される。
【0200】
第1及び第2のパラメータから得られる情報の値(56より小さい正の値)をシグナリングするには、最大で6ビットが必要である。全体では、9ビットが必要である。THの値が大きいとRIV
5を表すビット数を減らすことができるが、L≦L
THの場合にLを表すビット数が大きくなる。
【0201】
THの最適値として複数の値がある。TH値の最適な組は、以下を最小化する値の組として定義することができる。
ceil(log
2(RIV
5_max))+ceil(log
2(TH))
ここで
RIV
5_max=M
TH(N
RBG−2)+L
TH(N
RBG−2)
【0202】
THは2、3、4、7、又は8となり得る。これらの値は全て、9ビットのシグナリングオーバーヘッドをもたらす。
【0203】
別の例では、N
RBGが奇数の場合において、L≦THであればプロセッサ200は
図13aを参照して開示される第3の方法を選択し、そうでなければプロセッサ200は
図13bを参照して開示される第2の方法を選択する。
【0204】
図13a及び
図13bは、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られる情報が取り得る各種値を示す第3の方法及び第2の方法を示す。物理的なリソースブロック数が奇数である場合は、本発明の第2の判定基準に従ってこのうちの1つの方法が選択される。
【0205】
図13に開示した例では、周波数リソースがN
RBG個のリソースブロックグループに分割されている。ここで、N
RBGは13個のリソースブロックグループに等しく、閾値は8に等しい。
【0206】
図13aは、L≦THの場合に、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられるかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから取得される情報を表す。
【0207】
図13aは、
図11aと同一であるため、これ以上の説明は省略する。
【0208】
対(M、N)の行及び列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
6は、次の式に従って算出される。情報RIV
6は、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
3に等しい、
RIV
6=(N
RBG−1)(M−1)+N
【0209】
対(L、P)の行及び列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
6は、次の式に従って算出される。
RIV
6=(N
RBG−1)(M
max−M)+N
RBG−2−N
【0210】
図13aに開示した方法が選択された場合、パラメータLが並列に転送される。
【0211】
図13bは、L>THの場合に、どのリソースブロックグループが移動局に割り当てられたかを移動局が識別できるようにする2つのパラメータから得られた情報を示す。
【0212】
最初のリソースブロックグループの識別子Pは、1からN
RBG−2までの範囲で変化し、LはTH+1からN
RBG−2までの範囲で変化する。
【0213】
図13bの下側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内でパラメータPが取り得る各種値を示す。
【0214】
図13bの右側の数字は、太線の境界で囲まれた領域内でパラメータLが取り得る各種値を示す。
【0215】
図13bの上側の数字は、
図13bの残りの部分においてパラメータPが取り得る各種値を示す。
【0216】
図13bの左側の数字は、
図13bの残りの部分においてパラメータLが取り得る各種値を示す。
【0217】
対(L、P)ごとに、第1及び第2のパラメータから得られる情報が与えられる。対(L、P)の行と列の交差点に対応するセル内には、対(L、P)を表す第1及び第2のパラメータから得られる情報が示される。
【0218】
【数2】
の場合、対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルは、太線の境界で囲まれた領域内に含まれない。
【0219】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれない場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
7は、以下の式に従って算出される。
RIV
7=RIV
6_max+(N
RBG−2−TH)(L−TH−1)+P
【0220】
対(L、P)の行と列の交差点に対応するセルが太線の境界で囲まれた領域内に含まれる場合、第1及び第2のパラメータから得られる情報RIV
7は、以下の式に従って算出される。
RIV
7=RIV
6_max(N
RBG−2−TH)(N
RBG−1−L)+N
RBG−TH−P
【0221】
図13bに開示した方法が選択された場合、パラメータMは並列に転送される。
【0222】
TH値の最適な組は、以下の式を最小にする値の組として定義可能である。
【数3】
RIV
6_maxは、可能な対(M、N)の総数であり、次の式で表される。
【数4】
【0223】
図13を参照して開示される2つのパラメータから得られる情報は、
図12aを参照して開示される2つのパラメータから得られる情報と組み合わせて使用可能であることに注目されたい。
【0224】
次のステップS753では、選択された方法をプロセッサ200が適用する。
【0225】
次のステップS754では、プロセッサ200は、3つのパラメータを表す情報を移動局に転送する命令を出す。
【0226】
第1又は第3の方法について第1及び第2のパラメータ値から得られる情報は、第2の方法について第1及び第2のパラメータから得られる情報と異なるので、どの方法が選択されたかを移動局に通知することは不要であることに注目されたい。
【0227】
図14aは、本発明の第1の判定基準に従って基地局が1つの方法を選択した場合に、移動局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。
【0228】
より正確には、本アルゴリズムは移動局MSのプロセッサ300によって実行される。
【0229】
ステップS1400では、移動局MSは3つのパラメータを表す情報を受信する。
【0230】
ステップS1401では、移動局MSは、基地局によってどの方法が選択されたかを示す情報ビットを受信する。
【0231】
次のステップS1402では、移動局MSは、受信された情報ビットに対応する方法を選択する。
【0232】
次のステップS1403では、移動局MSは、3つのパラメータを表す情報と、情報ビットとに基づき、3つのパラメータを取得する。
【0233】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が第1の方法に従って算出されたことを情報ビットが示す場合、プロセッサ300は第1及び第2のパラメータから得られる受信情報に基づいてパラメータM及びNを決定する。これとは別に転送される値がLに対応する。
【0234】
第1及び第2のパラメータから得られた情報が第2の方法に従って算出されたことを情報ビットが示している場合、プロセッサ300は第1及び第2のパラメータから得られる受信情報に基づいてパラメータL及びPを決定する。これとは別に転送される値がMに対応する。
【0235】
第1及び第2のパラメータから得られた情報が式RIV
1で計算された場合、プロセッサ300は、割り算RIV
1/(N
RBG−2)の商の部分Q=floor(RIV
1/(N
RBG−2))と余りの部分R=RIV
1mod(N
RBG−2)を算出することによってパラメータM及びNを求める。ここで、Amod(B)は、AモジュロB (A modulo B) の関数を示す。
【0236】
2Q+R≦N
RBG−2の場合、M=Q+1かつN=Rとなる。
【0237】
2Q+R>N
RBG−2の場合、M=M
max+1−QかつN=N
RBG−3−Rとなる。
【0238】
これとは別に転送される値がLに対応する。
【0239】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が式RIV
2に従って算出されていた場合、プロセッサ300は、割り算RIV
2/(N
RBG−2)の商の部分Q=floor(RIV
2/(N
RBG−2))と余りの部分R=RIV
2mod(N
RBG−2)を算出することによってパラメータL及びPを求める。
【0240】
Q+R≦N
RBG−3の場合、L=Q+1かつP=R+1となる。
【0241】
Q+R>N
RBG−3の場合、L=N
RBG−1−QかつP=N
RBG−2−Rとなる。
【0242】
これとは別に転送される値がMに対応する。
【0243】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が式RIV
3に従って算出されていた場合、プロセッサ300は、割り算RIV
3/(N
RBG−1)の商の部分Q=floor(RIV
3/(N
RBG−1))と余りの部分R=RIV
3mod(N
RBG−1)を算出することによってパラメータM及びNを求める。ここで、mod(x)はxのモジュロ(modulo of x)を示す。
【0244】
2Q+R≦N
RBG−3の場合、M=Q+1かつN=Rとなる。
【0245】
2Q+R>N
RBG−3の場合、M=M
max−QかつN=N
RBG−2−Rとなる。
【0246】
これとは別に転送される値がLに対応する。
【0247】
次のステップS1404において、移動局MSは、3つのパラメータに対応するリソースブロックグループを識別する。
【0248】
図14bは、本発明の第2の判定基準に従って基地局が1つの方法を選択した場合に、移動局によって実行されるアルゴリズムの例を開示する。
【0249】
より正確には、本アルゴリズムは移動局MSのプロセッサ300によって実行される。
【0250】
ステップS1450で、移動局MSは3つのパラメータを表す情報を受信する。
【0251】
次のステップS1451で、移動局MSは、第1及び第2のパラメータから得られる情報の値に対応する3つのパラメータを取得するための方法を選択する。
【0252】
図12及び
図13に示すように、第1及び第2のパラメータ値から得られる情報は、それぞれ一義的に1つの方法に対応する。
【0253】
第1及び第2のパラメータから得られる情報の閾値は、移動局MSのRAMメモリ303に格納され得る。変形例では移動局MSは閾値を算出する。
【0254】
次のステップS1452では、移動局MSは、第1及び第2のパラメータから、及び並列に転送される第3のパラメータから得られる情報を基に3つのパラメータを取得する。
【0255】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が式RIV
4に従って算出されていた場合、プロセッサ300は、割り算RIV
4/(N
RBG−2)の商の部分Q=floor(RIV
4/(N
RBG−2))と余りの部分R=RIV
4mod(N
RBG−2)を算出することによってパラメータM及びNを求める。ここで、mod(x)はxのモジュロを示す。
【0256】
2Q+R≦N
RBG−2の場合、M=Q+1かつN=Rとなる。
【0257】
2Q+R>N
RBG−2の場合、M=M
max+1−QかつN=N
RBG−3−Rとなる。
【0258】
Lは別に転送される第3のパラメータとして識別される。
【0259】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が式RIV
5に従って算出されていた場合、プロセッサ300は、割り算RIV
5/(N
RBG−2)の商の部分Q=floor(RIV
5/(N
RBG−2))と余りの部分R=RIV
5mod(N
RBG−2)を算出することによってパラメータL及びPを求める。
【0260】
Q+R≦N
RBG−3−TH+M
THの場合、L=Q+TH−M
TH+1かつP=R+1となる。
【0261】
Q+R>N
RBG−3−TH+M
THの場合、L=N
RBG−2+MTH−QかつP=N
RBG−2−Rとなる。
【0262】
Mは別に転送される第3のパラメータとして識別される。
【0263】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が式RIV
6に従って算出されていた場合、プロセッサ300は、割り算RIV
6/(N
RBG−1)の商の部分Q=floor(RIV
6/(N
RBG−1))と余りの部分R=RIV
6mod(N
RBG−1)を算出することによってパラメータM及びNを求める。ここで、mod(x)は、xのモジュロを示す。
【0264】
2Q+1≦N
RBG−3の場合、M=Q+1かつN=Rとなる。
【0265】
2Q+1>N
RBG−3の場合、M=M
max−QかつN=N
RBG−2−Rとなる。
【0266】
Lは別に転送される第3のパラメータとして識別される。
【0267】
第1及び第2のパラメータから得られる情報が式RIV
7に従って算出されていた場合、プロセッサ300は、商の部分Q=floor{(RIV
7−RIV
6_max)/(N
RBG−2−TH)}と余りの部分R={(RIV
7−RIV
6_max)mod(N
RBG−2−TH}を算出することによってパラメータL及びPを求める。
【0268】
Q+R≦N
RBG−2−THの場合、L=Q+TH+1かつP=Rとなる。
【0269】
Q+R>N
RBG−2−THの場合、L=N
RBG−1−QかつP=N
RBG−TH−Rとなる。
【0270】
Mは別に転送される第3のパラメータとして識別される。
【0271】
次のステップS1453で、移動局MSは3つのパラメータに対応するリソースブロックグループを識別する。
【0272】
当然ながら、本発明の範囲から逸脱することなく、前述した発明の実施形態に対して多くの変更を加えることが可能である。
【0273】
例えば、2つのパラメータを表す情報が取る値は、事前に決定された値だけシフトさせることが可能である。
【0274】
補足ビットを追加することにより、シフト又は均等でないクラスタサイズをシグナリングすることが可能である。
【0275】
本明細書において、リソースブロックグループのレベルで適用された概念は全て、他のタイプの用途ではリソースブロックレベル又はサブキャリアレベルに変更することが可能である。