特許第5749583号(P5749583)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5749583
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月15日
(54)【発明の名称】負荷回路及び装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 37/02 20060101AFI20150625BHJP
【FI】
   H05B37/02 J
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2011-141514(P2011-141514)
(22)【出願日】2011年6月27日
(65)【公開番号】特開2013-8614(P2013-8614A)
(43)【公開日】2013年1月10日
【審査請求日】2014年4月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099461
【弁理士】
【氏名又は名称】溝井 章司
(72)【発明者】
【氏名】阿野 康則
(72)【発明者】
【氏名】相場 明穂
(72)【発明者】
【氏名】前田 貴史
【審査官】 ▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−302712(JP,A)
【文献】 実開昭57−192571(JP,U)
【文献】 特開2006−286826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給された電力により光を発する光源を有する第一負荷回路と、上記第一負荷回路に対して直列に電気接続した第一スイッチング回路とを有する第一直列回路と、
供給された電力により上記第一負荷回路の光源とは異なる色の光を発する光源を有する第二負荷回路と、上記第二負荷回路に対して直列に電気接続した第二スイッチング回路とを有する第二直列回路と、
供給された電力により上記第二負荷回路の光源と略同一の色の光を発する光源を有し、上記第一直列回路に対して並列に電気接続した第三負荷回路と、
供給された電力により上記第一負荷回路の光源と略同一の色の光を発する光源を有し、上記第二直列回路に対して並列に電気接続した第四負荷回路とを有し、
上記第一直列回路と上記第三負荷回路との並列回路は、上記第二直列回路と上記第四負荷回路との並列回路に対して直列に電気接続し、
上記第三負荷回路は、所定の電流を流したとき両端に発生する電圧が、上記第一負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧よりも高く、
上記第四負荷回路は、上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧が、上記第二負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧よりも高いことを特徴とする負荷回路。
【請求項2】
上記第一負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧と、上記第四負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧との合計電圧は、上記第二負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧と、上記第三負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧との合計電圧に略等しいことを特徴とする請求項1に記載の負荷回路。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の負荷回路と、
上記負荷回路に対して直流電力を供給する直流電源回路と、
上記第一スイッチング回路及び上記第二スイッチング回路を制御する制御回路とを有することを特徴とする装置。
【請求項4】
上記制御回路は、上記第一スイッチング回路と上記第二スイッチング回路とを交互にオンオフすることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項5】
第一負荷回路と、上記第一負荷回路に対して直列に電気接続した第一スイッチング回路とを有する第一直列回路と、
第二負荷回路と、上記第二負荷回路に対して直列に電気接続した第二スイッチング回路とを有する第二直列回路と、
上記第一直列回路に対して並列に電気接続した第三負荷回路と、
上記第二直列回路に対して並列に電気接続した第四負荷回路とを有する負荷回路
上記負荷回路に対して直流電力を供給する直流電源回路、及び、
上記第一スイッチング回路と上記第二スイッチング回路とを交互にオンオフする制御回路を有し、
上記第一直列回路と上記第三負荷回路との並列回路は、上記第二直列回路と上記第四負荷回路との並列回路に対して直列に電気接続し、
上記第三負荷回路は、所定の電流を流したとき両端に発生する電圧が、上記第一負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧よりも高く、
上記第四負荷回路は、上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧が、上記第二負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧よりも高いことを特徴とする装置
【請求項6】
上記直流電源回路は、上記負荷回路を流れる電流が所定の電流に一致するよう、上記負荷回路に対して供給する電力を調整することを特徴とする請求項3からのいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光源などを有する負荷回路、及び、負荷回路と電源回路とを有する照明装置などの装置に関する。
【背景技術】
【0002】
1つの電源回路を共用し、電力を供給する回路を時分割で切り替えることにより、光源回路などの複数の回路に対して電力を供給する技術がある。
例えば、複数の回路それぞれに対して直列にスイッチング回路を接続して直列回路を構成し、複数の直列回路を並列に接続して、電源回路に対する負荷回路とする。スイッチング回路を1つずつオンすることにより、オンしたスイッチング回路と直列に接続した回路に対して、電力が供給される。
また、複数の回路を定電流駆動する場合において、複数の回路のうち両端電圧が最も高い回路について、直列に接続するスイッチング回路を省略し、回路構成を簡素化する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−9782号公報
【特許文献2】特開2009−9817号公報
【特許文献3】特開2009−302008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、複数の回路を定電流駆動する場合において、それぞれの回路の両端電圧が異なる場合、電力を供給する回路を切り替えるタイミングで、電源回路が出力する電圧を変化させる必要がある。一般的に、電源回路の出力段には平滑コンデンサが接続されているので、出力電圧を急激に変化させることはできない。このため、電力を供給する回路を切り替えるタイミングで、過渡的に大きな電流が流れる場合がある。
この発明は、電力の供給を受ける回路を時分割で切り替えることにより、電源回路から供給される電力を、複数の回路に分配する負荷回路において、簡素な回路構成で、過渡的に流れる電流を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明にかかる負荷回路は、第一負荷回路と、上記第一負荷回路に対して直列に電気接続した第一スイッチング回路とを有する第一直列回路と、第二負荷回路と、上記第二負荷回路に対して直列に電気接続した第二スイッチング回路とを有する第二直列回路と、上記第一直列回路に対して並列に電気接続した第三負荷回路と、上記第二直列回路に対して並列に電気接続した第四負荷回路とを有し、上記第一直列回路と上記第三負荷回路との並列回路は、上記第二直列回路と上記第四負荷回路との並列回路に対して直列に電気接続し、上記第三負荷回路は、所定の電流を流したとき両端に発生する電圧が、上記第一負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧よりも高く、上記第四負荷回路は、上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧が、上記第二負荷回路に上記所定の電流を流したとき両端に発生する電圧よりも高いことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明にかかる負荷回路によれば、第一スイッチング回路をオン、第二スイッチング回路をオフにすれば、第一負荷回路及び第四負荷回路に電力が供給され、第一スイッチング回路をオフ、第二スイッチング回路をオンにすれば、第二負荷回路及び第三負荷回路に電力が供給される。第三負荷回路の動作電圧が第一負荷回路の動作電圧より高く、第四負荷回路の動作電圧が第二負荷回路の動作電圧より高いので、第一負荷回路の動作電圧と第四負荷回路の動作電圧との合計電圧と、第二負荷回路の動作電圧と第三負荷回路の動作電圧との合計電圧との差が小さくなり、スイッチング回路の状態を切り替えた際に過渡的に流れる電流を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1における照明装置800の構成を示すブロック図。
図2】実施の形態1における光源回路110〜140の電流電圧特性を示すグラフ図。
図3】実施の形態1における光源回路110〜140のオン電圧511〜514及び動作電圧521〜524の関係を示す図。
図4】実施の形態1における照明装置800の動作の一例を示すタイミング図。
図5】実施の形態1における照明装置800の動作の別の例を示すタイミング図。
図6】実施の形態2における照明装置800の構成を示すブロック図。
図7】実施の形態2における光源回路110〜160のオン電圧511〜516及び動作電圧521〜526の関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
実施の形態1について、図1図5を用いて説明する。
【0009】
図1は、この実施の形態における照明装置800の構成を示すブロック図である。
照明装置800(LED照明機器)は、直流電源回路810と、制御回路820と、負荷回路100とを有する。
【0010】
直流電源回路810(LED照明用電源)は、負荷回路100に対して直流電力を供給する。直流電源回路810は、例えば、交流直流変換回路であって、商用電源などの交流電源から供給された交流電力を、負荷回路100に対して供給する直流電力に変換する。あるいは、直流電源回路810は、直流直流変換回路であって、バッテリーなどの直流電源から供給された直流電力を、負荷回路100に対して供給する直流電力に変換する。
直流電源回路810は、負荷回路100を定電流駆動する。例えば、直流電源回路810は、負荷回路100に対して出力する電流を測定し、測定した電流が目標値に一致するよう、負荷回路100に対して供給する電力を調整する。例えば、直流電源回路810は、スイッチング電源回路(直流変換回路)と、スイッチング電源回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサと、負荷回路100と直列に電気接続した電流検出抵抗などの電流検出回路と、電流検出抵抗の両端電圧などを検出し、検出した電圧に基づいてスイッチング電源回路の動作を制御して直流電源回路810の出力電圧を調整する定電流制御回路とを有する。
【0011】
負荷回路100は、4つの光源回路110〜140と、2つのスイッチング回路191,192とを有する。
光源回路110〜140(LED群)は、それぞれ、1または複数の光源を有する。光源は、例えばLEDや有機ELなどであり、直流電源回路810から負荷回路100に対して供給された電力により発光する。1つの光源回路が複数の光源を有する場合、複数の光源は、例えば、直列に電気接続している。負荷回路100の光源には、発光色が異なる2種類の光源がある。光源回路110(第一負荷回路)の光源と、光源回路140(第四負荷回路)の光源とは、ほぼ同じ色(第一の発光色。例えば、昼白色。)の光を発する。また、光源回路120(第二負荷回路)の光源と、光源回路130(第三負荷回路)の光源とは、ほぼ同じ色であって、第一の発光色とは異なる色(第二の発光色。例えば、電球色。)の光を発する。照明装置800は、2種類の光源が発する光を混合した光を放射することにより、第一の発光色と第二の発光色との間の色の光を放射する。
スイッチング回路191,192(スイッチング素子)は、それぞれ、制御回路820からの制御信号にしたがってオンオフする。スイッチング回路191,192は、例えば、エンハンスメント型NMOSFETにより構成される。
スイッチング回路191(第一スイッチング回路)と光源回路110とは、互いに直列に電気接続している。光源回路110とスイッチング回路191との直列回路(第一直列回路)と、光源回路130とは、互いに並列に電気接続している。スイッチング回路192(第二スイッチング回路)と光源回路120とは、互いに直列に電気接続している。スイッチング回路192と光源回路120との直列回路(第二直列回路)と、光源回路140とは、互いに並列に電気接続している。第一直列回路と光源回路130との並列回路(第一並列回路)と、第二直列回路と光源回路140との並列回路(第二並列回路)とは、互いに直列に電気接続している。
【0012】
制御回路820(PWM制御回路)は、スイッチング回路191,192をオンオフする制御信号を生成する。制御回路820は、例えばマイコンである。制御回路820は、スイッチング回路191と、スイッチング回路192とを、交互にオンオフする。制御回路820がスイッチング回路191,192をオンオフする周波数は、人の目にチラツキを感じさせない程度に高い周波数であり、例えば、100Hz以上である。これにより、人の目には、第一の発光色の光と第二の発光色の光とが混合した色の光を照明装置800が放射しているように見える。
制御回路820は、スイッチング回路191をオンしている期間の長さと、スイッチング回路192をオンしている期間の長さとの比率を調整することにより、照明装置800が放射する光の色を調整する。スイッチング回路191をオンしている期間を長くすれば、照明装置800が放射する光の色は、第一の発光色に近くなり、スイッチング回路192をオンしている期間を長くすれば、照明装置800が放射する光の色は、第二の発光色に近くなる。照明装置800が放射する光の色は、あらかじめ定められた所定の色であってもよいし、照明装置800が放射する光の色を指示する信号(例えば、色温度信号など。)を外部から入力し、制御回路820が、入力した信号の指示にしたがって、照明装置800が放射する光の色を設定する構成であってもよい。なお、制御回路820がスイッチング回路191をオンしている期間と、制御回路820がスイッチング回路192をオンしている期間とで、直流電源回路810の電流目標値を変えることにより、照明装置800が放射する光の色を調整する構成であってもよい。
【0013】
図2は、この実施の形態における光源回路110〜140の電流電圧特性を示すグラフ図である。
横軸は、光源回路110〜140の両端電圧を示す。縦軸は、光源回路110〜140を流れる電流を示す。実線500は、光源回路110〜140の電流電圧特性を表わす。
【0014】
光源回路110〜140は、両端電圧がオン電圧510より小さいと、電流がほとんど流れず、両端電圧がオン電圧510を超えると、大きな電流が流れる。動作電圧520は、光源回路110〜140を流れる電流が、直流電源回路810の電流目標値540に一致する電圧である。動作電圧520は、オン電圧511より大きい電圧であるが、オン電圧510との差は、オン電圧510や動作電圧520と比べて非常に小さい。
なお、光源回路110〜140は、全体的な傾向として同じ電流電圧特性を有するが、オン電圧510や動作電圧520がそれぞれ異なっている。
【0015】
図3は、この実施の形態における光源回路110〜140のオン電圧511〜514及び動作電圧521〜524の関係を示す図である。
光源回路110の動作電圧521は、光源回路130のオン電圧513よりも小さい。このため、スイッチング回路191がオンになると、光源回路130の両端電圧がオン電圧513より低くなり、光源回路130にはほとんど電流が流れない。これにより、光源回路130と直列に接続したスイッチング回路を設ける必要がなく、照明装置800の製造コストを抑えることができる。
同様に、光源回路120の動作電圧522は、光源回路140のオン電圧514よりも小さい。このため、スイッチング回路192がオンになると、光源回路140の両端電圧がオン電圧514より低くなり、光源回路140にはほとんど電流が流れない。これにより、光源回路140と直列に接続したスイッチング回路を設ける必要がなく、照明装置800の製造コストを抑えることができる。
また、光源回路130の動作電圧523と光源回路110の動作電圧521との差と、光源回路140の動作電圧524と光源回路120の動作電圧522との差とは、ほぼ等しい。したがって、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧と、光源回路130の動作電圧523と光源回路120の動作電圧522との合計電圧とは、ほぼ等しい。
負荷回路100の2種類の光源が、ほぼ等しい電流電圧特性を有するLEDである場合、光源回路110〜140は、例えば以下のように構成する。光源回路110は、M個の光源を直列に電気接続した回路である。光源回路120は、N個の光源を直列に電気接続した回路である。光源回路130は、(M+a)個(aは、1以上の整数であり、例えば、a=1。)の光源を直列に電気接続した回路である。光源回路140は、(N+a)個の光源を直列に電気接続した回路である。これにより、光源回路130の動作電圧523と、光源回路110の動作電圧521との差は、光源a個分であり、光源回路140の動作電圧524と、光源回路120の動作電圧522との差とほぼ等しくなる。
また、負荷回路100の2種類の光源が、異なる電流電圧特性を有するLEDであり、第一の発光色の光源の動作電圧がV、第二の発光色の光源の動作電圧がVである場合、光源回路110〜140は、例えば以下のように構成する。光源回路110は、M個の光源を直列に電気接続した回路である。光源回路120は、N個の光源を直列に電気接続した回路である。光源回路130は、K個の光源を直列に電気接続した回路である。光源回路140は、L個の光源を直列に電気接続した回路である。M、N、K、Lは、1以上の整数であり、以下の関係を満たすよう設定する。M・V<K・V、L・V>N・V、(M+L)・V≒(K+N)・V
【0016】
制御回路820が、スイッチング回路191をオン、スイッチング回路192をオフにすると、光源回路110,140に電流が流れ、光源回路120,130には電流がほとんど流れない。これにより、第一の発光色の光源が発光し、第二の発光色の光源は発光しない。
また、制御回路820が、スイッチング回路191をオフ、スイッチング回路192をオンにすると、光源回路120,130に電流が流れ、光源回路110,140には電流がほとんど流れない。これにより、第二の発光色の光源が発光し、第一の発光色の光源は発光しない。
制御回路820がスイッチング回路191をオンにする期間の割合を長くすると、第一の発光色の光源が点灯している期間が長くなり、第二の発光色の光源が点灯している期間が短くなるので、照明装置800が放射する光の色は、第一の発光色に近い色に見える。逆に、制御回路820がスイッチング回路192をオンにする期間の割合を長くすると、第一の発光色の光源が点灯している期間が短くなり、第二の発光色の光源が点灯している期間が長くなるので、照明装置800が放射する光の色は、第二の発光色に近い色に見える。
【0017】
図4は、この実施の形態における照明装置800の動作の一例を示すタイミング図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、スイッチング回路191,192の状態、直流電源回路810の出力電圧、あるいは、光源回路110〜140を流れる電流を示す。
実線591は、スイッチング回路191の状態を示す。実線592は、スイッチング回路192の状態を示す。実線591,592は、横軸より上のときオン、横軸より下のときオフを表わす。
実線530は、直流電源回路810の出力電圧、すなわち、負荷回路100の両端電圧を示す。実線541は、光源回路110を流れる電流を示す。実線542は、光源回路120を流れる電流を示す。実線543は、光源回路130を流れる電流を示す。実線544は、光源回路140を流れる電流を示す。
【0018】
破線で示した時刻551において、直流電源回路810が動作を開始する。直流電源回路810の出力電圧は、実線530で示すように、0から始まって、徐々に上昇する。
破線で示した時刻552において、制御回路820が動作を開始する。時刻552より前において、制御回路820が動作していないので、2つのスイッチング回路191,192は、ともにオフである。時刻552より後において、制御回路820は、2つのスイッチング回路191,192を交互にオンオフする。最初に、制御回路820は、例えば、スイッチング回路192をオフにしたまま、スイッチング回路191をオンにする。
【0019】
左側は、制御回路820が比較的早い段階で動作を開始した場合、より正確に言うならば、直流電源回路810の出力電圧が、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧より低い間に、制御回路820が動作を開始した場合を示す。
この場合、スイッチング回路191がオンになった時点では、光源回路110の出力電圧が低いので、負荷回路100には電流がほとんど流れない。光源回路110の出力電圧が上昇して、光源回路110のオン電圧511と光源回路140のオン電圧514との合計電圧に達すると、光源回路110及び光源回路140に電流が流れ始める。スイッチング回路192がオフなので、光源回路120には電流が流れない。また、光源回路130の両端電圧は、オン電圧513より低いので、光源回路130にも電流がほとんど流れない。光源回路110の出力電圧が更に上昇して、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧527に達すると、光源回路110及び光源回路140を流れる電流(すなわち、直流電源回路810の出力電流。)が電流目標値540に達するので、直流電源回路810は、出力電圧をそれ以上上昇させず、そのままの電圧を維持する。
【0020】
右側は、制御回路820の動作開始が比較的遅い場合、すなわち、直流電源回路810の出力電圧が、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧との合計電圧より高くなったのちに、制御回路820が動作を開始した場合を示す。
この場合、制御回路820がスイッチング回路191をオンにする前に、直流電源回路810の出力電圧が、光源回路130のオン電圧513と光源回路140のオン電圧514との合計電圧に達するので、光源回路130及び光源回路140に電流が流れ始める。このとき、スイッチング回路191,192はオフなので、光源回路110及び光源回路120には電流が流れない。光源回路110の出力電圧が上昇して、光源回路130の動作電圧523と光源回路140の動作電圧524との合計電圧528に達すると、光源回路130及び光源回路140を流れる電流(すなわち、直流電源回路810の出力電流。)は、電流目標値540に達するので、直流電源回路810は、出力電圧をそれ以上上昇させず、そのままの電圧を維持する。
その後、制御回路820が動作を開始してスイッチング回路191をオンにすると、光源回路110の出力電圧が、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧527より大きいので、光源回路110及び光源回路140には、電流目標値540より大きい電流が流れる。電流目標値540より大きい電流が光源回路140を流れるので、光源回路140の両端電圧は、動作電圧524より大きくなる。光源回路130の両端電圧がオン電圧513より小さくなり、光源回路130には、電流がほとんど流れない。
直流電源回路810は、出力電流が電流目標値540より大きいので、出力電圧を下降させる。直流電源回路810の出力電圧が、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧527まで下がると、光源回路110及び光源回路140を流れる電流が電流目標値540に一致するので、直流電源回路810は、出力電圧をそれ以上下降させず、そのままの電圧を維持する。
【0021】
このように、制御回路820の動作開始が遅れた場合でも、直流電源回路810の出力電圧は、光源回路130の動作電圧523と光源回路140の動作電圧524との合計電圧528を超えない。このため、制御回路820が動作を開始したときに流れる電流のピークを抑えることができ、負荷回路100や直流電源回路810の故障や寿命短縮を防ぐことができる。
また、制御回路820が動作を開始したときに流れる電流のピークを抑えるため、直流電源回路810の出力電圧が合計電圧527に達する前に制御回路820が確実に動作開始するようにする構成を加える場合と比べて、簡略な回路構成なので、部品コストや組立てコストなどの製造コストを抑えることができる。
【0022】
図5は、この実施の形態における照明装置800の動作の別の例を示すタイミング図である。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、スイッチング回路191,192の状態、直流電源回路810の出力電圧、あるいは、光源回路110〜140を流れる電流を示す。
【0023】
制御回路820の動作開始後、制御回路820は、2つのスイッチング回路191,192を交互にオンオフする。この図は、スイッチング回路191がオン、スイッチング回路192がオフの状態から、スイッチング回路191がオフ、スイッチング回路192がオンの状態へ切り替えるタイミングにおける動作を示す。
【0024】
左側は、破線で示した時刻553において、スイッチング回路191がオフするのと同時に、スイッチング回路192がオンする理想的な場合を示す。
この場合、時刻553より前において、直流電源回路810の出力電圧は、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧527と等しく、光源回路110及び光源回路140を流れる電流は、電流目標値540に一致している。スイッチング回路192がオフなので、光源回路120には電流が流れない。また、光源回路130の両端電圧は、オン電圧513より低いので、光源回路130には電流がほとんど流れない。
時刻553において、スイッチング回路191がオフになるので、光源回路110には電流が流れなくなり、スイッチング回路192がオンになるので、光源回路120に電流が流れる。直流電源回路810の出力電圧は、光源回路130の動作電圧523と光源回路120の動作電圧522との合計電圧(合計電圧527とほぼ等しいので、以下「合計電圧527」と呼ぶ。)とほぼ等しいので、光源回路130及び光源回路120には、電流目標値540とほぼ等しい電流が流れる。また、光源回路140の両端電圧は、オン電圧514より小さくなるので、光源回路140には電流がほとんど流れない。
光源回路110の出力電流が電流目標値540にほぼ一致しているので、直流電源回路810は、出力電圧を変化させず、そのままの電圧を維持する。
すなわち、スイッチング回路191,192の状態を変化させる前後で、直流電源回路810の出力電圧はほとんど変わらず、過渡的に大きな電流が流れることもない。
【0025】
中央は、破線で示した時刻554において、スイッチング回路191がオフし、その後少し遅れて、破線で示した時刻555において、スイッチング回路192がオンする場合を示す。
時刻554において、スイッチング回路191がオフになるので、光源回路110には電流が流れなくなる。スイッチング回路192はオフのままなので、光源回路120にも電流が流れない。光源回路110の出力電圧は、光源回路130の動作電圧523と光源回路140の動作電圧524との合計電圧528より小さいので、光源回路130及び光源回路140には、電流目標値540より小さい電流が流れる。直流電源回路810は、出力電流が電流目標値540より小さいので、出力電圧を上昇させる。
その後、時刻555において、スイッチング回路192がオンになると、光源回路120に電流が流れる。直流電源回路810の出力電圧は、光源回路130の動作電圧523と光源回路120の動作電圧522との合計電圧527より大きいので、光源回路130及び光源回路120には、電流目標値540より大きい電流が流れる。電流目標値540より大きい電流が光源回路130を流れるので、光源回路130の両端電圧は、動作電圧523より大きくなる。光源回路140の両端電圧がオン電圧514より小さくなり、光源回路140には電流がほとんど流れない。直流電源回路810は、出力電流が電流目標値540より大きいので、出力電圧を下降させる。直流電源回路810の出力電圧が、光源回路130の動作電圧523と光源回路120の動作電圧522との合計電圧527まで下がると、光源回路130及び光源回路120を流れる電流が電流目標値540に一致するので、光源回路110は、出力電圧をそれ以上下降させず、そのままの電圧を維持する。
このように、2つのスイッチング回路191,192がともにオフの期間があると、その間に、光源回路110の出力電圧が上昇する。しかし、スイッチング回路191,192がともにオフの期間が短ければ、光源回路110の出力電圧の上昇幅はわずかなので、その後、いずれかのスイッチング回路191,192がオンになったときに流れる電流のピークが小さくなる。
また、仮に、スイッチング回路191,192がともにオフの期間が長くなったとしても、制御回路820の動作開始前と同様、光源回路110の出力電圧は、光源回路130の動作電圧523と光源回路140の動作電圧524との合計電圧528を超えることはないので、いずれかのスイッチング回路191,192がオンになったときに流れる電流のピークを抑えることができる。
【0026】
右側は、破線で示した時刻555において、スイッチング回路192がオンし、その後少し遅れて、破線で示した時刻554において、スイッチング回路191がオフする場合を示す。
時刻555において、スイッチング回路191がオンのまま、スイッチング回路192もオンになり、光源回路120に電流が流れる。直流電源回路810の出力電圧が、光源回路110の動作電圧521と光源回路120の動作電圧522との合計電圧529より大きいので、光源回路110及び光源回路120には、電流目標値540よりも大きい電流が流れる。また、直流電源回路810の出力電圧が、光源回路130の動作電圧523と光源回路140の動作電圧524との合計電圧528より小さいので、光源回路130及び光源回路140には、電流目標値540よりも小さい電流が流れる。直流電源回路810は、出力電流が電流目標値540より大きいので、出力電圧を下降させる。
その後、時刻554において、スイッチング回路191がオフになると、光源回路110に電流が流れなくなる。直流電源回路810の出力電圧が、光源回路130の動作電圧523と光源回路120の動作電圧522との合計電圧527より小さいので、光源回路130及び光源回路120には、電流目標値540より小さい電流が流れる。光源回路140の両端電圧は、オン電圧514より小さくなり、光源回路140には電流がほとんど流れない。直流電源回路810は、出力電流が電流目標値540より小さいので、出力電圧を上昇させる。光源回路110の出力電圧が、光源回路130の動作電圧523と光源回路120の動作電圧522との合計電圧527に達すると、光源回路130及び光源回路120を流れる電流が電流目標値540に一致するので、直流電源回路810は、出力電圧をそれ以上上昇させず、そのままの電圧を維持する。
2つのスイッチング回路191,192がともにオンの期間があっても、直流電源回路810の出力はショートしないので、直流電源回路810の出力電流のピークはあまり大きくならない。このため、2つのスイッチング回路191,192がともにオンになる期間の発生を防ぐためのデッドタイムを設ける必要がない。デッドタイムを設ける必要がないので、制御回路820は、スイッチング回路191の状態変化と、スイッチング回路192の状態変化とが同時に発生するよう、2つのスイッチング回路191,192を制御することができる。このため、実際にスイッチング回路191,192の状態が変化するタイミングがずれたとしても、その差は小さく、理想的なタイミングに近くなる。これにより、スイッチング回路191,192の状態を切り替えるタイミングで流れる電流のピークが小さくなる。
【0027】
なお、光源回路110の動作電圧521と光源回路130の動作電圧523との差や、光源回路120の動作電圧522と光源回路140の動作電圧524との差が大きい場合は、いずれかのスイッチング回路191,192がオフの状態から、2つのスイッチング回路191,192がともにオンになったときに流れる電流のピークが大きくなる傾向がある。このため、デッドタイムを設け、2つのスイッチング回路191,192がともにオンになるのを防ぐ構成としてもよい。
【0028】
光源回路110の動作電圧521を、光源回路110とスイッチング回路191との直列回路と並列に電気接続した光源回路130のオン電圧513より小さく設定することにより、光源回路130と直列にスイッチング回路を電気接続せずとも、スイッチング回路191をオンにすると光源回路130をほとんど電流が流れないようにすることができる。同様に、光源回路120の動作電圧522を、光源回路120とスイッチング回路192との直列回路と並列に電気接続した光源回路140のオン電圧514より小さく設定することにより、光源回路140と直列にスイッチング回路を電気接続せずとも、スイッチング回路192をオンにすると光源回路140をほとんど電流が流れないようにすることができる。また、このように構成した並列回路を複数直列に電気接続することにより、点灯する光源を切り替える際、負荷回路100の両端電圧の変化が小さくなる。これにより、点灯する光源を切り替えた際に流れる電流のピークを抑えることができる。
【0029】
また、制御回路820の動作開始が遅れた場合でも、直流電源回路810の出力電圧が所定の電圧を超えないので、制御回路820が動作を開始したときに過剰な電流が流れて光源にストレスを与えるのを防ぐことができる。このため、制御回路820の動作開始を早くするなどの対策の必要がなく、回路設計の自由度が高く、回路を簡素化でき、照明装置800の製造コストを抑えることができる。
また、照明装置800の点灯中は、いずれかの光源が必ず発光しているので、例えば防犯カメラなどのビデオカメラが撮影した映像が真っ暗になってしまうなどの現象を防ぐことができる。
【0030】
また、光源回路110及び光源回路140の光源と、光源回路120及び光源回路130の光源とを、異なる発光色の光源とし、光源回路110及び光源回路140の光源を点灯する期間の長さと、光源回路120及び光源回路130の光源を点灯する期間の長さとの割合を変えることにより、照明装置800が放射する光の色を変えることができる。
【0031】
なお、照明装置800の部品構成としては、以下のような構成がある。
例えば、照明装置800は、負荷回路100全体を負荷回路モジュールとし、直流電源回路810及び制御回路820からなる電源回路モジュールとの間を、コネクタなどを介して着脱自在に接続する構成であってもよい。
あるいは、照明装置800は、負荷回路100のうちスイッチング回路191,192を電源回路モジュール側に設け、残りの部分を負荷回路モジュールとする構成であってもよい。
あるいは、照明装置800は、4つの光源回路110〜140を、それぞれ個別の光源回路モジュールとし、残りの部分を照明装置モジュールとして、照明装置モジュールと4つの光源回路モジュールそれぞれとの間を、コネクタなどを介して着脱自在に接続する構成であってもよい。
あるいは、照明装置800は、負荷回路100及び直流電源回路810及び制御回路820を1枚の基板に実装するなど、一体に構成してもよい。
【0032】
実施の形態2.
実施の形態2について、図6図7を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0033】
図6は、この実施の形態における照明装置800の構成を示すブロック図である。
負荷回路100は、6つの光源回路110〜160と、4つのスイッチング回路191〜196とを有する。
負荷回路100の光源には、発光色の異なる3種類の光源がある。光源回路110(第一負荷回路)の光源と、光源回路140(第四負荷回路)の光源とは、ほぼ同じ色(第一の発光色。例えば、赤。)の光を発する。光源回路120(第二負荷回路)の光源と、光源回路130(第三負荷回路)の光源とは、ほぼ同じ色であって、第一の発光色とは異なる色(第二の発光色。例えば、緑。)の光を発する。光源回路150(第五負荷回路)の光源と、光源回路160(第六負荷回路)の光源とは、ほぼ同じ色であって、第一及び第二の発光色とは異なる色(第三の発光色。例えば、青。)の光を発する。
スイッチング回路191(第一スイッチング回路)と光源回路110とは、互いに直列に電気接続している。スイッチング回路195(第三スイッチング回路)と光源回路150とは、互いに直列に電気接続している。スイッチング回路191と光源回路110との直列回路(第一直列回路)と、スイッチング回路195と光源回路150との直列回路(第三直列回路)と、光源回路130とは、互いに並列に電気接続している。スイッチング回路192(第二スイッチング回路)と光源回路120とは、互いに直列に電気接続している。スイッチング回路196(第四スイッチング回路)と光源回路160とは、互いに直列に電気接続している。スイッチング回路192と光源回路120との直列回路(第二直列回路)と、スイッチング回路196と光源回路160との直列回路(第四直列回路)と、光源回路140とは、互いに並列に電気接続している。3つの光源回路110,130,150と2つのスイッチング回路191,195とからなる並列回路(第一並列回路)と、3つの光源回路120,140,160と2つのスイッチング回路192,196とからなる並列回路(第二並列回路)とは、互いに直列に電気接続している。
【0034】
図7は、この実施の形態における光源回路110〜160のオン電圧511〜516及び動作電圧521〜526の関係を示す図である。
光源回路150の動作電圧525は、光源回路130のオン電圧513より小さい。光源回路110の動作電圧521は、光源回路150の動作電圧525よりも更に小さい。このため、2つのスイッチング回路191,195のうちのいずれかがオンになると、光源回路130の両端電圧がオン電圧513より低くなり、光源回路130にはほとんど電流が流れない。
同様に、光源回路160の動作電圧526は、光源回路140のオン電圧514より小さい。光源回路120の動作電圧522は、光源回路160の動作電圧526よりも更に小さい。このため、2つのスイッチング回路192,196のうちのいずれかがオンにあると、光源回路140の両端電圧がオン電圧514より低くなり、光源回路140にはほとんど電流が流れない。
光源回路130の動作電圧523と光源回路150の動作電圧525との差と、光源回路160の動作電圧526と光源回路120の動作電圧522との差は、ほぼ等しい。したがって、光源回路150の動作電圧525と光源回路160の動作電圧526との合計電圧と、光源回路120の動作電圧522と光源回路130の動作電圧523との合計電圧とは、ほぼ等しい。また、光源回路150の動作電圧525と光源回路110の動作電圧521との差と、光源回路140の動作電圧524と光源回路160の動作電圧526との差とは、ほぼ等しい。したがって、光源回路150の動作電圧525と光源回路160の動作電圧526との合計電圧と、光源回路110の動作電圧521と光源回路140の動作電圧524との合計電圧とは、ほぼ等しい。
【0035】
第一の発光色の光源を点灯する場合、制御回路820は、スイッチング回路191をオンにし、他の3つのスイッチング回路192,195,196をオフにする。これにより、2つの光源回路110,140に電流が流れ、他の4つの光源回路120,130,150,160には電流がほとんど流れない。
第二の発光色の光源を点灯する場合、制御回路820は、スイッチング回路192をオンにし、他の3つのスイッチング回路191,195,196をオフにする。これにより、2つの光源回路130,120に電流が流れ、他の4つの光源回路110,140〜160には電流がほとんど流れない。
第三の発光色の光源を点灯する場合、制御回路820は、2つのスイッチング回路195,196をオンにし、他の2つのスイッチング回路191,192をオフにする。これにより、2つの光源回路150,160に電流が流れ、他の4つの光源回路110〜140には電流がほとんど流れない。
【0036】
制御回路820は、この3つの期間を、人の目にチラツキが感じられない程度に高い周波数で繰り返す。これにより、照明装置800は、3つの発光色が混ざった光を放射しているように見える。制御回路820が3つの期間の長さの割合を変えることにより、照明装置800が放射する光の色を変えることができる。
【0037】
それぞれの光源回路110〜160の動作電圧521〜526の間に、上記のような関係があるので、3つの期間における負荷回路100の両端電圧は、ほぼ同じになる。このため、期間の境目のタイミングにおいて、過渡的に流れる電流を抑えることができ、負荷回路100や直流電源回路810の故障や寿命短縮を防ぐことができる。
【0038】
以上、各実施の形態で説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、異なる実施の形態で説明した構成を組み合わせた構成であってもよいし、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
例えば、直列に接続する並列回路の数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。また、並列に接続する直列回路の数は、2つあるいは3つに限らず、4つ以上であってもよい。
【符号の説明】
【0039】
100 負荷回路、110〜160 光源回路、191,192,195,196 スイッチング回路、500,530,541〜544,591,592 実線、510〜514 オン電圧、520〜526 動作電圧、527〜529 合計電圧、540 電流目標値、551〜555 時刻、800 照明装置、810 直流電源回路、820 制御回路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7