特許第5750003号(P5750003)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5750003複数頁からなる印刷製品内に少なくとも1体の添付物を挿入する方法ならびに装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5750003
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月15日
(54)【発明の名称】複数頁からなる印刷製品内に少なくとも1体の添付物を挿入する方法ならびに装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 39/055 20060101AFI20150625BHJP
   B42C 1/10 20060101ALI20150625BHJP
【FI】
   B65H39/055
   B42C1/10
【請求項の数】26
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2011-167837(P2011-167837)
(22)【出願日】2011年7月29日
(65)【公開番号】特開2012-30976(P2012-30976A)
(43)【公開日】2012年2月16日
【審査請求日】2014年5月28日
(31)【優先権主張番号】01260/10
(32)【優先日】2010年7月30日
(33)【優先権主張国】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】502254615
【氏名又は名称】ミュラー マルティーニ ホールディング アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター ジルベルバウアー
(72)【発明者】
【氏名】コンラート ボース
【審査官】 西本 浩司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−511755(JP,A)
【文献】 特公昭48−037435(JP,B1)
【文献】 特開2001−058478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 39/00 − 39/16
B42C 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
折丁(27)および/または個別頁(6)から形成されるとともにいずれも背(4)を備えてなり前記背(4)を推進方向(F)に平行に整列させて搬送される、複数頁からなる印刷製品(3)に少なくとも1体の添付物(25)を挿入するための方法であって:
第1の工程において隣接する2枚の折丁(27)および/または個別頁(6)の間に少なくとも1箇所の予め設定された分離部(T・・・T)を備えた複数頁からなる印刷製品(3)が供給され、その印刷製品において少なくとも1枚の折丁(27)および/または少なくとも1枚の個別頁(6)が前記複数頁からなる印刷製品(3)から突立するようにされ、
第2の工程において前記突立した部分に向かって側方から移動可能な開放要素(20,30)を挿入することによって前記複数頁からなる印刷製品(3)が前記少なくとも1箇所の分離部(T・・・T)上で開かれ、
第3の工程において前記少なくとも1個所の分離部(T・・・T)が前記複数頁からなる印刷製品(3)内で拡張され、
第4の工程において前記拡張された分離部(T・・・T)内に少なくとも1体の添付物(25)が挿入される方法。
【請求項2】
フォーマット準備工程において少なくとも2枚の折丁(27)および/または個別頁(6)がいずれも1つのフォーマットで製作され、その際折丁(27)のうちの少なくとも1枚または個別頁(6)のうちの少なくとも1枚がその他の折丁(27)および/または個別頁(6)とは異なったフォーマットを有するようにし、
折丁(27)および/または個別頁(6)を複数頁からなる印刷製品(3)に丁合し、その際異なったフォーマットを有する少なくとも2枚の折丁(27)あるいは個別頁(6)を互いに直接的に隣接させて配置するか、または異なったフォーマットを有する折丁(27)と個別頁(6)とを互いに直接的に隣接させて配置することによって少なくとも1箇所の分離部(T・・・T)を形成し、その際少なくとも1枚の折丁(27)および/または少なくとも1枚の個別頁(6)が複数頁からなる印刷製品(3)から突立するようにしたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
フォーマット準備工程は空間的および/または時間的に分離して、または複数頁からなる印刷製品(3)の供給直前に実施することを特徴とする請求項2記載の方法。
【請求項4】
フォーマット準備工程において少なくとも1枚の折丁(27)および/または少なくとも1枚の個別頁(6)を他の折丁(27)および/または個別頁(6)とは異なった背の長さ(R・・・R)および/または異なった幅(B・・・B)を有するように製造することを特徴とする請求項2または3記載の方法。
【請求項5】
複数頁からなる印刷製品(3)を搬送装置(2)内において2本の基準縁部(7,8)に従って整列させるとともに背(4)を下に向けてキャッチ(15)によって搬送方向(F)に推進しながら搬送することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
他の折丁(27)および/または個別頁(6)とは異なった背の長さ(R・・・R)を有する折丁(27)および/または個別頁(6)を含んだ印刷製品(3)が分離部(T・・・T)内に側方から挿入される開放要素(20)によって前縁部(33)上で開かれることを特徴とする請求項3または4記載の方法。
【請求項7】
開放要素(20)が推進方向(F)に対する垂線(S)に対して鋭角αをもって複数頁からなる印刷製品(3)の分離部(T・・・T)内に挿入されることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
開放要素(20)の動作軌道が推進方向(F)において制御カム(24)に追従することを特徴とする請求項6または7記載の方法。
【請求項9】
開放要素(20)を第1の速度でキャッチ(15)は第2の速度をもって駆動し、その際それら両方の速度が推進方向(F)において少なくとも略等しい大きさを有するようにすることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
キャッチ(15)と開放要素(20)の速度を周期的および同期的に変更し得るようにすることを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】
推進方向(F)において両側に開放要素(20)が配置され、複数頁からなる印刷製品(3)が両側から開放要素(20)によって開かれることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
他の折丁(27)および/または個別頁(6)とは異なった幅(B・・・B)を有する折丁(27)および/または個別頁(6)を含んだ印刷製品(3)が分離部(T・・・T)内に挿入される開放要素(30)によって1つの上縁部(34)上で開かれることを特徴とする請求項3または4記載の方法。
【請求項13】
開放要素(30)から複数頁からなる印刷製品(3)の背(4)までの距離は前記印刷製品の幅(B・・・B)に従って調節されることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
分離部(T・・・T)が分離ブレード(29)によって広げられ、少なくとも1体の添付物(25)が前記分離ブレード(29)の供給口(31)を介して複数頁からなる印刷製品(3)内に挿入されることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
複数頁からなる印刷製品(3)内への添付物(25)の挿入は、複数頁からなる印刷製品(3)の推進方向(F)における推進速度に少なくとも略相当する供給速度(Z)の速度成分(Z)で実施することを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
複数頁からなる1冊の印刷製品(3)中に複数の分離部(T・・・T)が形成され、その際複数頁からなる印刷製品(3)がそれらの分離部(T・・・T)上で開かれるとともに少なくともそれぞれ1体の添付物(25)が挿入されることを特徴とする請求項1ないし15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
背部(4)に沿って延在する平面に対して0°ないし180°、特に略垂直である角度をもって添付物(25)が開放された複数頁からなる印刷製品(3)内に挿入されることを特徴とする請求項1ないし16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
複数頁からなる印刷製品(3)は搬送の間にその背(4)の領域で側方から圧接されることを特徴とする請求項1ないし17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
折丁(27)および/または個別頁(6)から形成されるとともに挿入装置(5)の推進方向(F)に対して平行に整列した背を有してなる、複数頁からなる印刷製品(3)内に少なくとも1体の添付物(25)を挿入するための挿入装置(5)であり、
前記複数頁からなる印刷製品(3)を推進するための推進装置(2)と、
少なくとも1枚の折丁(27)および/または少なくとも1枚の個別頁(6)が前記複数頁からなる印刷製品(3)から突立している突立部を有する少なくとも1箇所の予め設定された分離部(T・・・T)上で前記複数頁からなる印刷製品(3)を開くための開放装置(18,18′)と、
前記分離部(T・・・T)内に添付物(25)を挿入するための供給装置(26)とからなり、
前記開放装置(18,18′)が前記複数頁からなる印刷製品(3)を予め設定された分離部(T・・・T)上で開くために前記突立部の一側面に向かって移動可能な少なくとも1体の開放要素(20,30)を備える装置。
【請求項20】
複数頁からなる印刷製品(3)内に分離部(T・・・T)を形成するための少なくとも1台の積重ね装置(55)を有するフォーマット準備領域(58)を備えることを特徴とする請求項19記載の挿入装置(5)。
【請求項21】
印刷機(50)および/または裁断装置(53,54)および積重ね装置(55)を制御するための制御装置(61)を備えることを特徴とする請求項20記載の挿入装置(5)。
【請求項22】
少なくとも1個の開放要素(20)が周回式の牽引手段(19)と結合された少なくとも1個のガイド要素(21)を備えてなり、前記ガイド要素(21)内にスライダ(22)が印刷製品(3)の推進方向(F)と交差して摺動可能に配置されることを特徴とする請求項19ないし21のいずれかに記載の挿入装置(5)。
【請求項23】
供給装置(26)が分離ブレード(29)を具備することを特徴とする請求項19ないし22のいずれかに記載の挿入装置(5)。
【請求項24】
開放装置(18′)が分離ブレード(29)の上流側端部上に配置されるとともに回転式の開放要素(30)として形成され、それによって複数頁からなる印刷製品(3)の突立した折丁(27)および/または個別頁(3)を推進方向(F)に交差して選択的に右方向あるいは左方向に屈曲させることが可能となることを特徴とする請求項23記載の挿入装置(5)。
【請求項25】
溝壁部(13,14)を備えていて複数頁からなる印刷製品(3)の幅(B・・・B)よりも小さい最大の高さ(H)を有する推進溝(1)を備えることを特徴とする請求項19ないし24のいずれかに記載の挿入装置(5)。
【請求項26】
推進方向に沿って複数の挿入装置(5)を前後して直列に配置することを特徴とする請求項19ないし25のいずれかに記載の挿入装置(5)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数頁からなる印刷製品内に添付物を挿入する請求項1前段に記載の方法、ならびに複数頁からなる印刷製品内に添付物を挿入する請求項19前段に記載の装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本、パンフレット、カタログ、雑誌、またはその他の類似の製品の等の背を綴じた印刷製品の利用価値を高めるために、その種の印刷製品に添付物を挿入することが一般的である。その際添付物としては、CD/DVD、個別紙葉、折丁、薄い冊子、アンケートカード、平板状の袋体あるいは商品サンプル等の平板状の対象物が理解され、それが印刷製品の隣接した2枚の頁間に非固定式に挿入される。
【0003】
欧州特許出願公開第0577964号(A1)明細書によって印刷製品の紙葉の間に添付物を挿入する方法および装置が開示されており、それによれば紙葉を分離するためにガス流が使用され、その際端面に衝突する時に発生する背圧が各紙葉を分解して互いに分離する。その後気流によって分離された頁の間に添付物を挿入することができる。しかしながら、正確な頁上の印刷製品の分割は不可能であり、従って正確な頁への添付物の挿入も不可能である。
【0004】
欧州特許出願公開第1559573号(A1)明細書により、予め設定された横置きに搬送される折丁上に添付物を載置し、その後折丁を未綴じの中本として積重ねる方法が開示されている。その結果添付物を再現可能かつ正確な頁上に挿入することができるが、その後の綴じに際して意に反して印刷紙製品内に綴じ付けられてしまう可能性がある。このことを防止するために、追加的な手間を伴って添付物が綴じ領域の範囲外に位置するような状態で印刷製品の平面内に添付物を配置および保持する必要がある。
【0005】
別の公知の印刷製品の製造方法によれば、まず折丁および/または印刷済みの個別頁が丁合機内で未綴じの中本に丁合され、その後無線綴じ、糸綴じあるいは針綴じによって背が綴じられる。通常印刷製品に表紙が供給され、その表紙が後に中本と結合される。この方式によって暫定的に綴じられた中本は、その開放側の縁部および天と地が裁断される。添付物を挿入するために中本を裁断の前あるいは後に開く必要がある。中本の表紙を吸引機構によって持ち上げるかまたは中本をナイフによって開き、そのようにして開かれた中本にその後1体あるいは複数の添付物を挿入することが知られている。この方法の問題は、中本を正確な頁上、すなわち任意に設定可能な2枚の頁間で開くことはできず、従って添付物を正確な頁上で中本内に挿入することができない点にある。
【0006】
別の公知の方法よれば、未綴じの中本に対して丁合後かつ綴じの前に1体あるいは複数の添付物が挿入され、その際も添付物の挿入前にナイフを使用して中本が開かれる。この方式においても、中本を正確な頁上で開いて添付物を予め設定された任意の頁の間に正確に挿入することは不可能である。加えて、添付物が中本に固定的に綴じ込まれる危険性があるため、添付物が綴じ領域の範囲外に位置するような状態で印刷製品の平面内に添付物を配置および保持する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0577964号(A1)明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1559573号(A1)明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って本発明の目的は、複数頁からなる印刷製品を集積あるいは丁合後に正確な頁上で開いて予め設定された頁の間に添付物を正確に挿入することを可能にする方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題は、請求項1に記載の特徴によって解決される。
【0010】
折丁および/または個別頁から形成されるとともにいずれも背を備えてなり推進方向において背を整列させて搬送される、複数頁からなる印刷製品に少なくとも1体の添付物を挿入するための本発明に係る方法は:第1の工程において隣接する2枚の折丁および/または個別頁の間に少なくとも1箇所の予め設定された分離部を備えた複数頁からなる印刷製品が供給され、その印刷製品において少なくとも1枚の折丁および/または少なくとも1枚の個別頁が前記複数頁からなる印刷製品から突立するようにされる。第2の工程において前記複数頁からなる印刷製品が前記少なくとも1箇所の分離部上で開かれ、第3の工程において前記少なくとも1個所の分離部が前記複数頁からなる印刷製品内で拡張される。その後第4の工程において前記拡張された分離部内に少なくとも1体の添付物が挿入される。複数頁からなる印刷製品を分離部上で開いて拡張することによって添付物を挿入するために正確な頁上で予め分離が実施され、それによって閉じられた頁領域への分離要素の無理な進入による印刷製品の損傷が防止される。
【0011】
フォーマット準備工程において少なくとも2枚の折丁および/または個別頁がいずれも1つのフォーマットで製作され:その際折丁のうちの少なくとも1枚または個別頁のうちの少なくとも1枚がその他の折丁および/または個別頁とは異なったフォーマットを有し、折丁および/または個別頁を複数頁からなる印刷製品に統合し、その際異なったフォーマットを有する少なくとも2枚の折丁あるいは個別頁を互いに直接的に隣接させて配置するか、または異なったフォーマットを有する折丁と個別頁とを互いに直接的に隣接させて配置することによって少なくとも1箇所の分離部を形成し、その際少なくとも1枚の折丁および/または少なくとも1枚の個別頁が複数頁からなる印刷製品から突立する。
【0012】
上述した方法のフォーマット準備工程は空間的および/または時間的に分離して、または複数頁からなる印刷製品の供給直前に実施される。
【0013】
本発明に係る方法によれば、分離部を形成するために少なくとも1枚の折丁および/または少なくとも1枚の個別頁をフォーマット準備工程において他の折丁および/または個別頁とは異なった背の長さおよび/または異なった幅を有するように製造することが好適である。後続の工程に対して好適な1つの前提条件が、複数頁からなる印刷製品を搬送装置内において2本の基準縁部に従って整列させるとともに背を下に向けてキャッチによって搬送方向に推進しながら搬送することによって達成される。
【0014】
複数頁からなる印刷製品は、丁合された未綴じの、または無線綴じ、針綴じあるいは糸綴じによって綴じられた折丁および/または個別頁からなる中本から形成することが好適である。好適な方法工程において、他の折丁および/または個別頁とは異なった背の長さを有する折丁および/または個別頁を含んだ印刷製品が分離部内に側方から挿入される開放要素によって前縁部上で開かれる。開放要素が推進方向に対する垂線に対して鋭角をもって複数頁からなる印刷製品の分離部内に挿入されれば、さらに正確な分離が達成される。
【0015】
開放要素の動作軌道が推進方向に延在する制御カムに追従するため、いつおよびどのように開放要素が複数頁からなる印刷製品に進入するかを正確に設定することができる。開放要素を第1の速度で、キャッチは第2の速度をもって駆動することが好適であり、その際それらの各速度が推進方向において少なくとも略等しい大きさを有する。それによって、推進方向における相対速度差を形成するかまたは複数頁からなる印刷製品の曲げあるいは損傷を発生させることなく、所要の予備分離を実施することができる。変動あるいは障害に対して柔軟に対応し得るようにするために、キャッチと開放要素の速度を周期的および同期的に変更し得るようにすることが好適である。それによって相互に平行に動作する推進装置と開放要素のさらに正確な同調が可能になる。
【0016】
別の実施形態によれば推進方向において両側に開放要素が配置され、従って複数頁からなる印刷製品が両側から開放要素によって開かれる。それによって同時に複数の添付物を複数頁からなる印刷製品中の予め設定された相互に隣接する間隙内に正確に挿入することができる。
【0017】
第2の実施形態によれば、他の折丁および/または個別頁とは異なった幅を有する折丁および/または個別頁を含んだ印刷製品が開放ナイフとして形成され分離部内に挿入される開放要素によって1つの上縁部上で開かれる。開放要素から複数頁からなる印刷製品の背までの距離はそれの幅に従って調節される。その際分離部が分離ブレードによって広げられ、少なくとも1体の添付物が前記分離ブレードの供給口を介して複数頁からなる印刷製品内に挿入される。推進装置に対する開放要素の高さ位置は複数頁からなる印刷製品の幅に従って調節することが好適である。開放要素の高さ位置を加工される印刷製品に応じて支台に相対してまたその支台に対して平行に調節可能とすることによって、複数頁からなる印刷製品に少なくとも1体の添付物を挿入するための装置の多種の印刷製品への適応が達成される。
【0018】
複数頁からなる印刷製品内への添付物の挿入は、複数頁からなる印刷製品の推進方向における推進速度に少なくとも略相当する供給速度の速度成分で実施することが好適である。そのことによって、添付物の落下または損傷につながりかねないものである、開かれた複数頁からなる印刷製品内への添付物の送り込みの瞬間の推進方向における相対速度差の発生が回避されるという利点が提供される。
【0019】
別の実施形態によれば、複数頁からなる1冊の印刷製品中に複数の分離部が形成され、印刷製品がそれらの分離部上で開かれるとともに少なくともそれぞれ1体の添付物が挿入される。
【0020】
好適な実施形態によれば、背部に沿って延在する平面に対して0°ないし180°、特に略垂直である角度をもって添付物が開放された複数頁からなる印刷製品内に挿入される。印刷製品の重力のため、垂直に挿入すればより高い添付物の挿入速度が可能になる。この種の挿入方式が、例えば別の構造上の前提条件から不可能である場合、0°ないし180°の任意の角度をもって添付物を開放された印刷製品内に挿入することができる。その際印刷製品の背を推進方向と交差させて0°ないし360°の任意の角度をもって方向設定することができる。
【0021】
複数頁からなる印刷製品は挿入領域で実施される搬送の間にその背の領域で側方から圧接し得ることが好適であり、それによってその領域における膨張と印刷製品の損傷を防止することができる。
【0022】
折丁および/または個別頁から形成されるとともに挿入装置の推進方向に対して平行に整列した背を有してなる、複数頁からなる印刷製品内に少なくとも1体の添付物を挿入するための本発明に係る挿入装置は:
複数頁からなる印刷製品を推進するための推進装置と、
少なくとも1枚の折丁および/または少なくとも1枚の個別頁が前記複数頁からなる印刷製品から突立している少なくとも1箇所の予め設定された分離部上で前記複数頁からなる印刷製品を開くための開放装置と、
前記分離部内に添付物を挿入するための供給装置とからなり、
前記開放装置が前記分離部内に挿入可能な少なくとも1体の開放要素を備える。その際前記開放装置が正確な頁上での複数頁からなる印刷製品の開放を可能にし、その後供給装置内で添付物が挿入される。
【0023】
一実施形態によれば、複数頁からなる印刷製品内に分離部を形成するための少なくとも1台の積重ね装置を有するフォーマット準備領域を挿入装置が備える。
【0024】
挿入装置は、印刷機および/または裁断装置および積重ね装置を制御するための制御装置を備えることができる。これが制御接続線を介して接続された装置の制御を実施して例えば印刷イメージ上にマーキングを形成することを可能にし、それによって裁断装置が予め計算された位置で裁断を実施するようにする。同時に、異なった背の長さおよび/または異なった幅を有する折丁および/または個別頁を1つの順列内で丁合する際に添付物を挿入するための所要の分離部が形成されるように積重ね装置が制御される。
【0025】
第1の実施形態によれば、少なくとも1個の開放要素が周回式の牽引手段と結合された少なくとも1個のガイド要素を備えてなり、前記ガイド要素内にスライダが印刷製品の推進方向と交差して摺動可能に配置される。その種の挿入装置によって、フォーマット準備領域において多様な背の長さが設けられた複数頁からなる印刷製品の正確な頁上での開放が可能になる。その際供給装置が分離ブレードを具備することができる。
【0026】
第2の実施形態によれば、開放装置が分離ブレードの上流側端部上に配置されるとともに回転式の開放要素として形成され、それによって複数頁からなる印刷製品の突立した折丁および/または個別頁を推進方向に交差して選択的に右方向あるいは左方向に屈曲させることが可能となる。その種の挿入装置によって、フォーマット準備領域において多様な幅の折丁および/または個別頁が設けられた複数頁からなる印刷製品の正確な頁上での開放が可能になる。
【0027】
挿入装置は、溝壁部を備えていて複数頁からなる印刷製品の幅よりも小さい最大の高さを有する推進溝を備えることが好適である。
【0028】
別の実施形態によれば、推進方向に沿って複数の挿入装置を直列に配置することができ、それによって複数頁からなる印刷製品の異なった分離部にそれぞれ異なった添付物を挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】複数頁からなる印刷製品に少なくとも1体の添付物を挿入するための本発明に係る挿入装置の第1の実施例を示した立体図である。
図2図1の挿入装置を示した上面図である。
図3図1の挿入装置の推進装置と供給装置を示した側面図である。
図4a】第1の実施例に係る複数頁からなる印刷製品を示した立体図である。
図4b】第1の実施例に係る複数頁からなる印刷製品を製造するための装置を示した説明図である。
図5a】第2の実施例に係る複数頁からなる印刷製品を示した立体図である。
図5b】第2の実施例に係る複数頁からなる印刷製品を製造するための装置を示した説明図である。
図6図2の装置の線VI−VIに沿って推進方向と逆向きに見た断面図である。
図7図2の装置の線VII−VIIに沿って推進方向と逆向きに見た断面図である。
図8図2の装置の線VIII−VIIIに沿って推進方向と逆向きに見た断面図である。
図9】本発明に係る装置の第2の実施例を示した側面図である。
図10図9の装置を示した上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
次に本発明について添付図面を参照しながら実施例を挙げてさらに説明する。
【0031】
図1および図2には、推進装置2と開放装置18と供給装置26とからなる挿入装置5の第1の実施例が示されている。
【0032】
図2に示されているように、推進装置2は周回式の駆動機構16とキャッチ15と実質的に垂直に立てて設置されたU字型の搬送溝1とから形成される。図1に示されているように、前記の搬送溝1は前側溝壁部13と後側溝壁部14と支承面12とからなる。
【0033】
図2に示されているように、開放装置18は制御カム24と牽引手段19を備え、その牽引手段上に規則的な間隔で固定された開放要素20とそれに付設されたガイド要素21、スライダ22、およびローラ23が取り付けられる。この種の開放要素20は牽引要素19と結合されるとともに図示されていないガイド機構内で案内されるガイド要素21を備えており、挿入装置5の上流側の区域内で実質的に印刷製品3の推進方向Fに対して横断方向に摺動可能に案内されるスライダ22が前記のガイド要素21内に配置される。スライダ22の動作方向が推進方向Fに対する垂線Sに対して鋭角αを形成することが好適である。スライダ22の駆動はそのスライダ22上に配置されたローラ23によって実施され、そのローラが推進装置2に沿って延在する制御カム24に追従し、その際スライダ22とガイド要素21との間において図示されてないバネがローラ23を制御カム24に対して押圧する。
【0034】
推進方向Fにおいてキャッチ15および複数頁からなる印刷製品3の速度と開放要素20の速度が等しい大きさになる。少なくとも挿入装置5の上流側の区域内において溝壁部13,14は複数頁からなる印刷製品がその開放側側面11(図1)をもって搬送溝1から突出する程度の高さのみを有する。図1および図2に示されているように、スライダ22の作用位置の下流の推進装置2の領域内に、分離ブレード29と供給口31とからなる添付物25(図1)の供給装置26が設けられる。
【0035】
挿入装置5の上方に添付物フィーダ28が配置され、それを使用して添付物25が供給装置内に送られる。図示上の制約から図1において添付物フィーダ28は場所的に大きく離間して示されている。しかしながら、この添付物フィーダは分離ブレード29の供給口31の直ぐ上に配置することが場所的に好適である。
【0036】
挿入装置5の上流側に設けられたフォーマット準備領域58が図4bおよび図5b中に示されている。これは印刷機50および/またはさらに別の印刷機(図示されていない)と裁断装置53,54と積重ね装置55とバッファ56を備える。
【0037】
図1ないし図3に示された推進装置2によって、フォーマット準備領域58から受容されたもので少なくとも1体の添付物25を付加する必要がある複数頁からなる印刷製品3が背4を下向きにして挿入装置5を介して印刷製品内に添付物25を挿入するために推進方向Fへ搬送される。図4bおよび図5bにも示されている、例えば本、パンフレット、カタログ、あるいは雑誌等の複数頁からなる印刷製品3としては、折丁27および/または個別頁6から形成され丁合された未綴じの中本、または同様に折丁27または個別頁6から形成され無線綴じ、針綴じあるいは糸綴じによって荒綴じされた中本が理解される。折丁27としては折り畳まれたあるいは折り畳まれていない個別頁6か、または側方端部上の折り目を介してあるいはその他の方式で互いに継ぎ合わされた個別頁6の構成が理解される。個別頁6は例えば印刷機50から供給される。ここで後の印刷製品の個々の頁が紙ロール51から巻き出された印刷材料、例えば紙のウェブ上に前後に連続して(順次的に)印刷される。その後印刷されたウェブ52が推進方向Fに沿って裁断装置53,54によって個別頁6に裁断される。折丁27は、例えば後の印刷製品の個々の折丁27を上述と同様に印刷する(図示されていない)印刷機から供給される。印刷後にこの折丁27を折畳んでおよび/または裁断装置内で裁断して推進方向Fに沿って積重ね装置55に供給することができる。
【0038】
図4aおよび図5aに示されているように、個別頁6および折丁27は複数頁からなる印刷製品内において通常2本の基準縁部7,8に従って、例えば印刷製品3の背4および天9上で整列されている。印刷製品3の天9と逆側の地10あるいは前縁部33および背4と逆側の開放側11あるいは上縁部34上において個別頁6および折丁27は、それらの異なった背の長さR・・・Rおよび/または異なった幅B・・・Bに従ってそれぞれ異なった高さで突立するように形成される。
【0039】
好適な各実施例に従って、個別頁6の作成がそれぞれ異なったフォーマットで示されており、すなわちそれぞれ異なった背の長さR・・・Rおよび/またはそれぞれ異なった幅B・・・Bを有する個別頁6が製造される。その種の個別頁6の作成が印刷製品3内の分離部T・・・Tを形成、すなわち隣接する個別頁6間で異なったフォーマットが存在するようにするための準備的な工程を成す。
【0040】
印刷製品/中本3は個別頁6の代わりに折丁27および/または個別頁6から形成することができる。折丁27もそれぞれ異なった背の長さR・・・Rおよび/またはそれぞれ異なった幅B・・・Bとさらに追加的に少なくとも1本の折り目を備えることができる。
【0041】
図4bおよび図5bに示されている印刷機50は紙ロール51から供給されるペーパウェブ52に対して後の複数頁からなる印刷製品3の背4に沿ってあるいは横断方向に印刷を行う。その後縦裁断機として形成された裁断装置53がペーパウェブ52を印刷イメージに対応して図4bのように後の印刷製品3の幅に相当する略等しい幅を有する部分ウェブ52a,52b,52cに裁断するか、または図5bのように後の印刷製品3の背の長さに相当する略等しい長さRを有する部分ウェブ52d,52eに裁断する。その後横裁断機として形成された裁断装置54が先に推進方向Fに沿って切断されたペーパウェブ52a,52b,52c,52d,52eの裁断を行ってそれぞれ異なったフォーマット、すなわちそれぞれ異なった背の長さR・・・Rまたはそれぞれ異なった幅B・・・Bを有する個別頁6を作成する。所要の位置上での切断のための裁断装置54の制御は制御装置61を介して実施される。これは例えば制御接続を介して、予め計算された位置上での裁断を裁断装置54に実施させるマーキングを印刷イメージ上に形成するための印刷機50の制御を実施することができる。同様に、制御装置61がそれと結合された距離測定装置の測定結果に基づいて裁断装置54を正確に位置制御することも可能である。さらに、裁断装置54の後に複数頁からなる折丁27を形成するための縦および/または横折畳み装置を配置することができる。
【0042】
詳細な説明は省略するが公知の積重ね装置55内において、推進方向Fに沿って供給される個別頁6および/または推進方向Fに沿って供給される折丁27が複数頁からなる印刷製品3に丁合される。推進方向Fに沿ってバッファ56に供給される複数頁からなる印刷製品3は、その後推進方向Fに従って詳細には図示されていない直立化要素57に供給され、そこでその後の搬送のための準備が実施される。
【0043】
積重ね装置55には時間的に前置されたプロセスにおいて製造された折丁27が供給される。そのため折丁27はスタックとして提供され、図示されていない個別化装置によって推進方向Fに沿って積重ね装置55に供給可能となる。予め製造された折丁27も他の折丁27と異なった背の長さR・・・Rおよび/またはそれぞれ異なった幅B・・・Bを有することができる。折丁27を印刷製品3内の適正な位置に供給するための動作の調整は制御装置61によって実施される。
【0044】
積重ね装置55は、それぞれ異なった背の長さR・・・Rおよび/またはそれぞれ異なった幅B・・・Bを有する折丁27および/または個別頁6の、添付物25の挿入のための所要の分離部T・・・Tを形成するために必要な順序での集積を実施する。例えばそのために必要な情報および処理アルゴリズムを制御装置61内に記録することができる。制御装置61は別の制御装置に対して前置あるいは後置接続された装置と結合することができる。
【0045】
図6ないし図8に示されているように、搬送溝1の幅を複数頁からなる印刷製品3の厚みに適合させるために、少なくとも1枚の溝壁部13,14が推進方向Fに対して横断方向に調節可能となっている。
【0046】
図2に示されているように規則的な間隔でキャッチ15を有している周回式の駆動機構16、例えばチェーンが複数頁からなる印刷製品3を押圧して推進装置2に沿って推進し、その際キャッチ15が溝壁部13,14を貫通した状態で動作する。この押圧式の推進によって折丁27および/または個別頁6がキャッチ15上で整列されてその上に接合する。第1の実施例によれば挿入装置5の上流側の区域に沿って搬送装置2の側方にそれと平行な開放装置18が配置され、その開放装置が周回式の牽引手段19上に開放要素20を備える。図1には明確化のために1台の開放装置18のみが示されている。勿論、挿入装置5の両側にその種の開放装置18を配置することができ、すなわち印刷製品3を両側から開放要素20によって開くことができる。
【0047】
スライダ22は推進方向Fに対して横断方向のそれの前進動作の間に複数頁からなる印刷製品3から突立した折丁27および/または個別頁6あるいはそれらの一部に当接し複数頁からなる印刷製品3を予め分離するように作用する。この方式により、少なくとも1枚の個別頁6または1枚の折丁27が他の折丁27あるいは個別頁6に対して突立している位置において複数頁からなる印刷製品3を開放装置18によって正確な頁上で開くことができる。従って、添付物25が挿入されるべき位置で正確に2枚の異なった長さの個別頁6が相互に隣接するような方式で個別頁6の製造に際してその背の長さR・・・Rを選択すれば、複数頁からなる印刷製品3を予め設定された位置において正確な頁上で開くことができる。印刷製品3に作用する開放要素20のスライダ22とその印刷製品3を推進するキャッチ15との間の距離Dを調節することによって、印刷製品3内において所要の分離部T,T,T,Tを選択することができる。印刷製品3を分離部T上で開く場合、距離Dが背の長さRと背の長さRの間で1つの数値に設定される。
【0048】
図4aに示された印刷製品3は、折丁27あるいは個別頁6の異なった背の長さR・・・Rによって定義される4個の利用可能な分離部T・・・Tを有する。分離部T,T上で開くために、図1においては1本の開放要素20の形式で示されているのみであるが開放装置18と正対称に配置された開放装置を設けることが好適である。他方、開放装置18によって印刷製品3を分離部T,T上で開くこともでき、その場合スライダ22が突立した折丁27あるいは個別頁6を把持するために図示されていないノーズを備える。予め分離された複数頁からなる印刷製品3が分離ブレード29を介して誘導されて搬送方向Fにおけるさらなる搬送によってさらに大きく開放され、開放要素20の一方スライダ22は再び後退する。スライダ22の上方に配置された分離ブレード29により、前記分離ブレード29内において下流側に配置された供給口31を介して1体あるいは複数の添付物25を開かれた印刷製品3内に挿入することができる程度まで印刷製品3が開かれる(図2)。
【0049】
推進方向Fにおいて推進装置2と開放装置18の速度が一定である場合、複数頁からなる印刷製品3および添付物25のいずれについても推進方向Fにおいて加速も減速も生じず、それによって高い生産速度が可能になる。印刷製品3に添付物25を挿入する際に添付物25の供給速度Zのうちの推進方向Fの速度成分Zが複数頁からなる印刷製品3の推進速度に略相当することが好適である。しかしながら生産速度が低い場合は、例えば静止した状態の印刷製品3に添付物25を挿入するために推進装置2と開放装置18の速度を周期的かつ同期的に変化させることも可能である。
【0050】
本発明の一構成形態によれば、複数の開放装置18および供給装置26が推進方向Fに沿って直列に前後して配置され、従って印刷製品3に対して異なった場所で添付物25を手動であるいは添付物フィーダ28を使用して供給することができる。さらに、開放要素20のスライダ22とそれに対応する駆動機構16のキャッチ15との間の距離Dを適宜に変更することによって複数頁からなる印刷製品3を選択的に異なった位置で開くことができ、すなわち印刷製品3の多様な位置に添付物25を挿入することができる。開放装置18は、複数頁からなる印刷製品3の多様な幅に適合させるために搬送溝1の支承面12に対する高さ位置に関して調節可能である。
【0051】
綴じの直線にデジタル印刷機として構成された印刷機50によって印刷されて裁断された個別頁6を処理する場合に本発明の極めて有効な適用が達成される。デジタル印刷機が紙ロール51から引き出されたペーパウェブ52上に後の印刷製品3の各頁を前後して(順次的に)継続的に印刷してそれから個別頁6が裁断され、その際に印刷イメージおよび背の長さR・・・R図4b)あるいは幅B・・・B図5b)のいずれもが個別頁6から個別頁6で常に変更可能となる。丁合された印刷製品3が個別頁6に加えて折丁27を含むかまたは折丁27のみから形成される場合、分離部T・・・Tは折丁27の前および/または後および/または中央に選択することができる。例えば異なった幅B・・・Bを有する個別頁6を作成する場合、目標を定めて隣接する個別頁6の間に分離部T・・・Tを形成することができる。この方式によって作成される印刷製品3が図5aに示されており、これは図9および図10に示された第2の実施例によれば単純な方式によって直接的に開放要素30の形式の開放装置18′によって4個の分離部T・・・T上で開くことができる。その際分離部T・・・Tは高さHをもって搬送溝1の支承面12と開放装置30の間で選択することができる。印刷製品3を例えば分離部T上で開く場合、高さHは幅Bと幅Bの間の数値に設定される。
【0052】
図9および図10に示されているように、第2の実施例によれば開放装置18′が分離ブレード29の上流側の端部上において旋回可能な開放要素30として形成される。それによって単純な方式で個別頁6および/または折丁27の突立した部分を選択的に前方または後方に屈曲させて開くことができる。その際推進装置2の搬送溝1は、その最大の高さHが複数頁からなる印刷製品3の幅よりも小さいものである溝壁部13,14を備える。
【0053】
その後前述と同様に添付物25の供給が実施される。全ての図面中において印刷製品3は処理中に背を下に向けて示されている。この垂直の姿勢は、重力の補助を利用して添付物25を開かれた印刷製品3内に供給可能になるという利点を有する。しかしながら本発明は複数頁からなる印刷製品3を垂直の姿勢にすることに限定されることはなく、垂直に対して任意の角度をもって推進される複数頁からなる印刷製品3も含まれる。勿論、垂直と異なった姿勢のためには適宜に調節された高コストな推進装置2ならびに供給装置26が必要とされる。
【符号の説明】
【0054】
1 搬送溝
2 推進装置
3 印刷製品
5 挿入装置
6 個別頁
7,8 基準縁部
9 天
10 地
11 開放側
12 支承面
13 前側溝壁部
14 後側溝壁部
15 キャッチ
16 駆動機構
18 開放装置
19 牽引手段
20 開放要素
21 ガイド要素
22 スライダ
23 ローラ
24 制御カム
25 添付物
26 供給装置
27 折丁
28 添付物フィーダ
29 分離ブレード
31 供給口
33 前縁部
34 上縁部
50 印刷機
51 紙ロール
52 ペーパウェブ
52a,52b,52c,52d,52e 部分ウェブ
53,54 裁断装置
55 積重ね装置
56 バッファ
57 直立化要素
61 制御装置
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10