特許第5750437号(P5750437)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5750437
(24)【登録日】2015年5月22日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】関節インプラント
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/32 20060101AFI20150702BHJP
【FI】
   A61F2/32
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-514977(P2012-514977)
(86)(22)【出願日】2010年5月21日
(65)【公表番号】特表2012-529346(P2012-529346A)
(43)【公表日】2012年11月22日
(86)【国際出願番号】US2010035723
(87)【国際公開番号】WO2010144232
(87)【国際公開日】20101216
【審査請求日】2013年5月2日
(31)【優先権主張番号】12/483,746
(32)【優先日】2009年6月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511294084
【氏名又は名称】ブラノヴァッキ,ジョルジュ
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラノヴァッキ,ジョルジュ
【審査官】 石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第02719522(US,A)
【文献】 米国特許第04813962(US,A)
【文献】 特開平06−233789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/30−2/46
A61B 17/56−17/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネック部(16)と、
長さ方向の軸に沿って延び、前記ネック部と連結して平面を形成するブレード部(12)と、
前記ブレード部(12)に設けられ、中心軸を有する複数の穴(52)と、を有し、
前記各穴の中心軸同士が互いに前記ブレード部平面に対して同じ角度とならないで配列されている脚に取付るための関節インプラントであって、
前記関節インプラントを脚に移植する際の関節インプラントの設定を容易にすべく、脚
に対する前記関節インプラントの角度方位の視覚表示を提供できるよう前記複数の穴(5
2)が構成されることを特徴とする関節インプラント。
【請求項2】
前記複数の穴(52)は、中央穴(52c)の中心軸が前記ブレード部平面に対して垂直方向ベース方向とし、複数あるその他の穴(52a、52b、52d、52e)の対応する中心軸が中央穴の中心軸に対して角度もって調節されていることを特徴とする請求項1記載の関節インプラント。
【請求項3】
前記複数の穴(52)は、前記ブレード部(12)上、前記長さ方向の軸に対して平行で直線状に並んでいることを特徴とする請求項1記載の関節インプラント。
【請求項4】
中央穴(52c)と隣り合う穴(52b、52d)は、前記中央穴に対して同じ角度に調整されて、互いに鏡像関係に配列されることを特徴とする請求項1記載の関節インプラント。
【請求項5】
前記角度の調整は、前記長さ方向の軸を横切る平面でなされることを特徴とする請求項4記載の関節インプラント。
【請求項6】
前記中央穴(52c)のそれぞれの側にある連続する穴(52a、52b、52d、52e)は、同じ角度に調整されて、互いに鏡像関係に配列されることを特徴とする請求項4記載の関節インプラント。
【請求項7】
前記中央穴(52c)のそれぞれの側にある2つの最も近い穴(52b、52d)は、中央穴(52c)に対して+15°と−15°に調整されることを特徴とする請求項4記載の関節インプラント。
【請求項8】
前記最も近い穴に隣接する次の2つの穴(52a、52e)は、中央穴(52c)に対して+25°と−25°に調整されることを特徴とする請求項7記載の関節インプラント。
【請求項9】
前記穴(52)は、前記ブレード部(12)の両側(18)の間に通じていることを特徴とする請求項1記載の関節インプラント。
【請求項10】
さらに、対応する1つの前記穴(52)に挿入された少なくとも1つの指標棒(62)を有することを特徴とする請求項1記載の関節インプラント。
【請求項11】
ブレード部(12)が、さらに、
前記ネック部から連続的な曲線をして延びる中位狭幅側面(20)と、
縦方向狭幅側面(22)と、
前記縦方向狭幅側面とネック部の間の屋根型ショルダー部(26)と、
前記ショルダー部を貫通して、前記ネック部(16)の方向に反対側からの取外し具のホックが挿入される持ち上げ穴(32)と、
を有することを特徴とする請求項1記載の関節インプラント。
【請求項12】
前記ブレード部が、さらに、前記ショルダー部(26)と前記縦方向狭幅側面の間にある上部突起ウィング(24)を有し、前記上部突起ウィング部には前記穴(52)が位置していることを特徴とする請求項11記載の関節インプラント。
【請求項13】
ネック部(16)と、
長さ方向の軸に沿って延び、境界平面に沿う前記ネック部に接続され、前記平面と平行する広幅側面(18)があるブレード部(12)と、
前記ブレード部(12)にあり、それぞれが中心軸を有し、前記中心軸同士が互いに前記平面に対して同じ角度をとらないで配列される複数の穴(52)と、
を有してなる関節インプラントであって、
中心穴(52c)を含む前記複数の穴(52)が配置され、
前記中心穴(52c)の中心軸が、前記平面に垂直方向をベース角度として配置され、
前記残りの穴(52a、52b、52d、52e)の中心軸が、前記中心穴(52c)の中心軸に対して、各々相対的に角度調整され傾斜して配置されることを特徴とする関節インプラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人工関節に関するものであり、より詳細には、大腿骨に接合される人工股関節に関するものであって、本発明はその他の関節インプラントにも適当であると考えられる。
【背景技術】
【0002】
股関節インプラントとも呼ばれる人工股関節は、患者の大腿骨に固定されるブレード部状シャフトあるいは軸を持つものとして知られている。シャフトの上端にボールが取付けられ、人体大腿骨の上端に似せてシャフトの長さ方向の軸に対して角度をもって配置される。ある場合には、このシャフトは、シャフトを外科的に作った大腿骨の皮質に押し込むおよび/またはくさび留めして、セメントなしのやり方で大腿骨に固定される。
【0003】
この押し込みは、第1に骨幹部位、つまり、シャフト末端部位で行われ、外科的に作った窪みとシャフトの形状および寸法が互いに合わせ、調整される必要がある。あるいは、シャフトがセメントで大腿骨に保持されるものもある。
【0004】
股関節インプラントの取付け初めには、インプラントを大腿骨に対して適切に整列させ、ボールの末端が、患者の通常の運動範囲で分離しないようにすることが重要である。ボールを嵌入口から分離すると、人工股関節は外れる。
【0005】
手術の後、新しい関節の周囲で組織が回復する迄は、大きな危険がある。一度以上分離した股関節は、安定性をよくするためにやり直さなければならないかもしれない。これには、さらなる手術が必要である。
【0006】
ある場合には、外科的な処置時に、シャフトを外したり再挿入することが必要となるかもしれない。この理由のために、シャフトは、屋根形形状の端部にブレード部側面に対して垂直な穴を設け、シャフトを大腿骨から引っぱるか動かして取り出すホック形状器具を使用できるようにしてきた。
【0007】
しばしば、従来の股関節インプラントは擦り減り、擦り減った部材の修理や取替えを行なう外科的処置が必要となる。手術前に予備の部材を注文するのを容易にするために、従来の股関節インプラントは、製造者または設計者独自のパターンをした複数個の穴を設けて、そのインプラント特有の商品をX線で識ることができるようにしている。
【0008】
穴は、X線でインプラントの同定が容易にできるように設計されている。多くの場合、ブレード部上に隣り合う穴の数、配列および相対的な位置で、特別のインプラント製造者を示している。
【0009】
この理由にも拘らず、患者の骨が成長し、インプラントと一体化してしまったことで、既存の股関節インプラント幹を除去するのは、苦労が多い作業となる。インプラントの取外し時における患者の問題およびストレスにより、手術は大きい痛みを伴なって、インプラントを大腿骨に対して正確な初期の並びにし、インプラントの分離、その後の調製、あるいは取外しを減らしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、大腿骨中の股関節インプラントは、正確に整列させるシステムが必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の必要性は、内部整列指標をもった関節インプラントによって満たされる。より明確には、このインプラントは、一定間隔で配置された複数の穴を有している。穴それぞれの中心軸は、隣接の穴に対して少しづつ変わるように調製され、その結果、手術する者が、予め指定した穴が完全に開いて見えるとき、インプラントは大腿骨中に適切に並んでいる。
【0012】
より明確に、関節インプラントは、ネック部(neck)と長さ方向の軸に沿って延びたブレード部(blade)があり、ブレード部面に沿うネック部で接続される。ブレード部に複数の穴が設けられ、穴それぞれには中心軸があるが、その穴の中心軸はブレード部面に対して同じ角度でないようにされている。
【0013】
別の実施形態では、本発明の関節インプラントは、複数の穴が設けられ、その中央穴はその中心軸がベースとなる配置で平面に対して垂直となり、その他の穴はそれらの中心軸が中央穴の中心軸に対して角度をもつように調整されている。
【0014】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、穴が、ブレード部上で長さ方向の軸に対して一般的に平行で、直線状に並んでいる。
【0015】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、中央穴に隣接する穴が、中央穴に対して同じ角度をなすが、互いに鏡像関係にあるように調整されている。
【0016】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、その角度の調整が、長さ方向の軸に交わる面で変えて行われる。
【0017】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、中央穴の両側に並ぶ連続穴が、同じ角度をなすが、互いに鏡像関係にあるように調整されている。
【0018】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、中央穴それぞれの側に2つの穴があり、中央穴に最も近い穴が、中央穴の軸に対し+15°と−15°であるように調整される。
【0019】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、中央穴のさらにその隣りにある2つの穴が、中央穴の軸に対し+25°と−25°であるように調整される。
【0020】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、穴は、両側部の間に通じている。
【0021】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、少なくとも1つの指標棒が、対応する穴に挿入される。
【0022】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、ブレード部は、ネック部から連続的な曲線状に延びる中位狭幅側面、長さ方向狭幅側面、中位狭幅側面とネック部の間に位置する屋根型ショルダー部、ショルダー部に沿って延び、取外し具のホックが反対の側からネック部の方向に挿入される穴、を有している。
【0023】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、ブレード部が、さらにショルダー部と長さ方向狭幅側面の間に上部突起ウィング部(wing)を有し、その上部突起ウィングに複数の穴が形成されている。
【0024】
本発明の関節インプラントのまた別の態様では、関節インプラントは、ネック部、長さ方向の軸に沿って延び、境界平面に沿うネック部に接続されたブレード部を有している。このブレード部には、その平面と平行に一対の広幅側面がある。ブレード部には複数の穴が形成され、それぞれの穴には中心軸がある。中心軸はどれも、平面に対して同じ角度でないように調整される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】従来の関節インプラントの正面図である。
図2】本発明の関節インプラントの正面斜視図である。
図3図1に示した視点から15度回転した本発明の関節の部分斜視図である。
図4】大腿骨にインプラントされた本発明の関節を上から見た平面図であり、指標とする骨に角度指標棒が挿入されている。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1を参照すると、従来の股関節、すなわち人工関節は、符合10で示され、末端、すなわち長さ方向の直線軸Aに沿う先端14から延びるブレード部12を有している。
ブレード部12は、先端14とは反対側のネック部16に接続されていて、ネック部は、軸Aとネック部16の軸Nに対して縦方向に延びるブレード部面P−P(図4)に沿って延びていて、N軸は、軸Aに対して鋭角αに延びている。
【0027】
好ましい実施形態では、ブレード部12は、横方向断面が一般に長方形か多角形であるが、円形あるいは楕円形断面を含む他のブレード部形状も考えられ、その結果、一般に円筒形状に見えるブレード部になっている。
より明確に、図示したブレード部12は、ブレード部平面P−Pと平行に延びる1対の広幅側面18、ネック部16から連続的な曲線で延びる中位狭幅側面20、および先端14から上部突起状ウィング24に延びる狭幅側面22を有している。
【0028】
一方、ウィング24は、ブレード部12の基部に近い端部28で屋根形状のショルダー部26に延びている。図示しているように、ショルダー部26は、長さ方向の軸Aに沿って対称になっている。
さらに、インプラント10は、従来技術で知られているように、ネック部16にペグ30が備えられて、球状の関節の頭(図示していない)を受ける。また、従来技術で知られているように、関節の頭の特定の配置または構造は、インプラントの形状に依って変わる。
【0029】
ショルダー部26には、持ち上げ穴32が設けられ、この持ち上げ穴32は、ブレード部平面P−Pと平行して延びている。図示した実施形態では、持ち上げ穴32は、長さ方向の軸Aに対して垂直に交わり延びている。しかしながら、他の配置も考えられる。
【0030】
図1に示したように、持ち上げ穴32は、取外し具36(概略で示している)のホック34を受ける大きさである。そのようなホック取外し具36は、同時にブレード部を外科的に作った開口に入れるとき、ブレード部12をガイドし整列させるにも役立つ。
取外し具36の軸に対するホック34の角度は、勿論、長さ方向の軸Aに対する持ち上げ穴32の角度に一致するように調節される。
【0031】
上部突起ウィング部24には、穿孔あるいは穴38が設けられ、これらは、製造者独自のやり方でインプラント片を同定するために典型的に連鎖状あるいはパターンにして配置される。これらの穴38は、インプラント10を受けた患者のX線で見える。
【0032】
ある場合には、上部突起ウィング24の外縁部40が、テーパー状になった領域42になっている。
【0033】
図2〜4を参照すると、本発明のインプラントを符合50で示しており、従来技術のインプラント10に構造が類似している。しかしながら、他の形状も考えられ、ブレード部12の形状、断面、長さ、およびネック部16の形態を変えるに制限を加えるものではない。
【0034】
インプラント50の大きな特徴は、穴38が、ブレード部12にある複数の穴52に代えられていて、穴それぞれには中心軸Xを有している。穴52は、ブレード部12に配置され、その結果軸Xは、ブレード部平面P−Pに対してどれも同じ角度β(図4)でない。そのような穴52の配置は、外科医が大腿骨54(図4)に対するインプラント50の角度配置を見て同定ができる。一方、本発明の穴52は、上部突起ウィング24にあるが、その適用に依ってはインプラント50のどこにあってもよいと考えられる。
より明確には、大腿骨54中のインプラント50の方向に依り、ある穴52は外科医には完全な円として見える。
【0035】
インプラントのタイプおよび寸法に依り、特定の穴52a、52b、52c、52d、52eが円形に見えることで、インプラントの角度配置が示される。このような配置は、製造者により決められている。
【0036】
従来技術のインプラントの場合と同じように、穴52は、外科手術前に予備部品を注文するに際して、X線での製造者に特有のイメージで、インプラント製造者の同定を容易にしている。
一方、蓋をした、あるいは閉じた穴52も考えられるが、穴は、ブレード部12を貫通、あるいは広幅側面18の一側面から他側面に連通しているのが好ましい。
【0037】
図2を参照すると、軸Xの角度配置を変えることで、所定位置で穴52の形を見ると、大腿骨54に対するインプラント50の角度配置が分かる。
言いかえれば、インプラント50を軸Aの周りで回転させると、それぞれの穴52の外観が変わる。ある穴、例えば連続穴56の両端部にある穴52aと52eは、殆ど全暗、あるいは猫の目型の全暗となり、穴52bと52dは、部分的に不明瞭になり、中央の穴52cだけが完全な円として目に見えるときがある。
【0038】
図2は、0°傾けた状態で描き、図3はインプラント50を軸Aの周りを順次回転させて15°傾いた状態で描いており、図2と3を比較すると、完全な円として見える穴52a〜eが、連続して並ぶ穴56に沿って変わっていくことになる。
【0039】
この角度配置は、特別な角度配置を製造者に特異なものとすることができ、もし穴52bが円形であれば、インプラント50がベース位置に対して15°の位置にあり、穴52aが円形であれば、インプラントはベース位置に対して20°である。特別の穴52a〜eの角度配置は、適用、インプラント50の寸法、特定製造者の形態に適するように変えてよい。
【0040】
好ましい実施形態の中では、穴52a〜eは、中央穴52cが、その中心軸Xを平面P−Pに対して垂直のベース配置とし、その他の穴52a、52b、52dおよび52eが、中央穴52cの軸Xに対して角度をもつように調整する。特に、中央穴52cの隣りに位置する穴52bおよび52dが、中央穴の軸Xに対して、同じ角度で、互いに鏡像関係にあるように調整される。
【0041】
言いかえれば、穴52bが、中央穴52cの軸に対して+15°に位置し、穴52dが、中央穴52cの軸に対して−15°に位置している。中央穴52cの両側のさらに次に続く穴52aおよび52eが、同じ角度で鏡像関係にあるよう調整される。特に、穴52aおよび52eの軸は、中央穴の軸に対して+25°と−25°に調整する。穴52a〜eの軸Xは、平面P−Pに対して同じ角度でないように配置する。
【0042】
その他の配置も考えられるが、好ましい実施形態では、穴52a〜eの連続穴56は、ブレード部12の上にあって、長さ方向の軸Aと一般に平行で直線的に配置される。
また、互いに穴52a〜eの角度変更の配置は、長さ方向の軸Aと交わる平面で行うのが好ましい。しかしながら、そのような面での角度変更は、軸Aに平行でもあると考えられる。
【0043】
持ち上げ穴32は、インプラント10の位置に対してインプラント50では垂直になっていることに注目すべきである。しかし、いずれの位置も、適用に依っては適切であると考えられる。
【0044】
図4を参照すれば、本発明のインプラントの別の実施形態を、符合60で示している。インプラント10および50と共通の要素は、同じ符合で示している。
インプラント60の大きい変更点は、指標棒62が1つ以上の穴52a〜eに挿入されていて、大腿骨54にインプラント60の角度配置が見えることである。
【0045】
1つの例では、指標棒62の角度配置は、手術台にある患者の足の垂直軸Fに対して比較することができる。
したがって、一旦指標棒62が挿入されると、インプラント60は、指標棒が軸Fと直線になる方向迄大腿骨54に対して位置することができる。
【0046】
本発明の関節インプラントの特別の実施形態を示してきたが、これは、当業者が以下の特許請求の範囲から逸脱することなく広く変更、修正できるものである。
図1
図2
図3
図4