(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
板状であり、その厚さ方向が水平方向に配置され、軸心からそれぞれ半径外側方向に同一距離離れて互いに円周方向に間隔をおいて離れた位置を中心とする複数の貫通孔が前記厚さ方向に貫通して形成され、前記軸心の位置に前記厚さ方向に貫通した軸貫通孔が形成され、前記軸貫通孔に、長さ方向の中央部が長さ方向に対して直角の正逆2方向に折れ曲がるようなクランク状に形成されると共に水平に固定された支持軸の一端部が挿通され、水平方向に伸びる前記支持軸の一端部側を中心として回転可能に設けられた第1回転体と、
板状であり、その厚さ方向が水平方向に配置され、軸心の位置に前記厚さ方向に貫通した軸貫通孔が形成され、水平方向に伸びる軸線が前記第1回転体の軸線と同じ高さ位置かつ前記第1回転体の軸線から軸線方向に対して垂直方向にずれるように、前記軸貫通孔に前記支持軸の他端部が挿通され、前記第1回転体と互いの厚さ方向に並んで配置され、前記軸心からそれぞれ半径外側方向に同一距離離れて互いに円周方向に間隔をおいて離れた位置を中心とする複数の貫通孔が前記厚さ方向に貫通して形成され、前記支持軸の前記長さ中央部の折れ曲がり部に関して前記一端部側と反対側の他端部側を中心として回転可能に設けられた第2回転体と、
長さ方向に対して直角に4回折れ曲がってクランク状に形成された複数の連結部材と、
前記複数の連結部材それぞれの一端部に一つずつ設けられた第1質量体と、
前記複数の連結部材それぞれの他端部に一つずつ設けられた第2質量体とを備え、
前記連結部材は、
前記第1回転体の貫通孔に回転可能に挿通された第1支持部と、
前記第2回転体の貫通孔に回転可能に挿通された第2支持部と、
前記第1支持部の前記第2回転体側に突出した端部と前記第2支持部の前記第1回転体側に突出した端部を連結する折曲部と、
前記第1支持部の前記第2回転体側とは反対側の端部から直角に折れ曲がり、前記第1回転体の軸線が前記第2回転体の軸線からずれた方向に伸びた第1取付部と、
前記第2支持部の前記第1回転体側とは反対側の端部から直角に折れ曲がり、前記第1取付部が伸びた方向と同じ方向に伸びた第2取付部とを有し、
前記第1取付部の前記第1支持部の端部側とは反対側の端部に前記第1質量体が固定され、
前記第2取付部の前記第2支持部の端部側とは反対側の端部に前記第2質量体が固定され、
前記第1質量体が、前記第1回転体の軸線よりも鉛直方向上側から、前記第1回転体の軸線よりも鉛直方向下側に移動する途中において、前記第1回転体の軸線から水平方向において最も離れる位置を通るように、前記第1回転体が駆動装置により駆動されて回転すると、前記第2回転体は前記複数の連結部材を介して前記第1回転体の回転に連動して回転し、前記第2回転体の回転は他の被回転体に伝達される
ことを特徴とする回転伝達装置。
【背景技術】
【0002】
従来において、例えば換気扇装置等においては、モーター等の駆動源により発生した動力を直接その換気扇装置のファン等の被回転体を回転させるために使用しているので、
動力を大量に必要として、その
動力の消費にかかる費用の高額化を招くという問題があった。
【0003】
上記問題の解決を図るために、回転体の偏心回転を利用して回転力の発生、及び回転運動の効率性の向上を目的とする回転駆動装置があった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1の
図1に示すように、従来の回転駆動装置1は、枢支軸6を介して、支持部材5・5とは回動可能に、固定支持部材7・7とは完全固定状態に支持されたコアギア2と、該コアギア2の円周方向に等間隔をおいて配置されて外接する、4組の回転体3R・3L・3U・3D(以下、まとめて回転体3とする)により構成されていた。
【0005】
回転体3は、中空円筒構造体の外周部及び内周部にモジュール歯を加工した外部ギア10と、その内周部より内側に軸心を共有して配設した内部ギア8と、外部ギア10の内周部に、軸心から偏心し、かつ軸を平行に配設した転動体4により構成されていた。
【0006】
転動体4は、中空円筒構造体の外周部及び内周部にモジュール歯を加工した外部ギア14・14と、それに内接するアイドラー15から構成されていた。外部ギア14・14は、軸心を共有しかつ互いに対向するように配設された2枚のギアで構成され、その外周部では回転体3の外部ギア10の内周部とそれぞれモジュール歯を噛み合わされ、また、内周部ではアイドラー15の構成要素である、ギア17R・17R・17L・17Lの外周部とそれぞれモジュール歯を噛み合わされて配置されていた。
【0007】
このような従来の回転駆動装置1は、その重心位置が4つの転動体4により、常に回転中心である枢支軸6に対して偏心しており、コアギア2の周囲を回る4組の回転体3の回転力を効率的に、換気扇のファン等の被回転体に伝達することができ
るようになっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来の回転駆動装置1においては、複雑な形状を有する部品が多数組み合わされる構成になっているために、その構造が複雑なものとなり、製作費の高額化を招
くという問題があった。
【0010】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、構造が簡単であり、製作費の高額化を防止することができ
る回転
伝達装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明による回転
伝達装置は、
板状であり、その厚さ方向が水平方向に配置され、軸心からそれぞれ半径外側方向に同一距離離れて互いに円周方向に間隔をおいて離れた位置を中心とする複数の貫通孔が前記厚さ方向に貫通して形成され、前記軸心の位置に前記厚さ方向に貫通した軸貫通孔が形成され、前記軸貫通孔に、長さ方向の中央部が長さ方向に対して直角の正逆2方向に折れ曲がるようなクランク状に形成されると共に水平に固定された支持軸の一端部が挿通され、水平方向に伸びる前記支持軸の一端部側を中心として回転可能に設けられた第1回転体と、
板状であり、その厚さ方向が水平方向に配置され、軸心の位置に前記厚さ方向に貫通した軸貫通孔が形成され、水平方向に伸びる軸線が前記第1回転体の軸線と同じ高さ位置かつ前記第1回転体の軸線から軸線方向に対して垂直方向にずれるように、前記軸貫通孔に前記支持軸の他端部が挿通され、前記第1回転体と互いの厚さ方向に並んで配置され、前記軸心からそれぞれ半径外側方向に同一距離離れて互いに円周方向に間隔をおいて離れた位置を中心とする複数の貫通孔が前記厚さ方向に貫通して形成され、前記支持軸の前記長さ中央部の折れ曲がり部に関して前記一端部側と反対側の他端部側を中心として回転可能に設けられた第2回転体と、
長さ方向に対して直角に4回折れ曲がってクランク状に形成された複数の連結部材と、
前記複数の連結部材それぞれの一端部に一つずつ設けられた第1質量体と、
前記複数の連結部材それぞれの他端部に一つずつ設けられた第2質量体とを備え、
前記連結部材は、
前記第1回転体の貫通孔に回転可能に挿通された第1支持部と、
前記第2回転体の貫通孔に回転可能に挿通された第2支持部と、
前記第1支持部の前記第2回転体側に突出した端部と前記第2支持部の前記第1回転体側に突出した端部を連結する折曲部と、
前記第1支持部の前記第2回転体側とは反対側の端部から直角に折れ曲がり、前記第1回転体の軸線が前記第2回転体の軸線からずれた方向に伸びた第1取付部と、
前記第2支持部の前記第1回転体側とは反対側の端部から直角に折れ曲がり、前記第1取付部が伸びた方向と同じ方向に伸びた第2取付部とを有し、
前記第1取付部の前記第1支持部の端部側とは反対側の端部に前記第1質量体が固定され、
前記第2取付部の前記第2支持部の端部側とは反対側の端部に前記第2質量体が固定され、
前記第1質量体が、前記第1回転体の軸線よりも鉛直方向上側から、前記第1回転体の軸線よりも鉛直方向下側に移動する途中において、前記第1回転体の軸線から水平方向において最も離れる位置を通るように、前記第1回転体が駆動装置により駆動されて回転すると、前記第2回転体は前記複数の連結部材を介して前記第1回転体の回転に連動して回転し、前記第2回転体の回転は他の被回転体に伝達される
ことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明による回転
伝達装置は、
前記第1質量体のそれぞれが回転自在に取り付けられた環状の第1質量リングと、
前記第2質量体のそれぞれが回転自在に取り付けられた環状の第2質量リングと
を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
このような本発明の回転
伝達装置によれば、
板状であり、その厚さ方向が水平方向に配置され、軸心からそれぞれ半径外側方向に同一距離離れて互いに円周方向に間隔をおいて離れた位置を中心とする複数の貫通孔が前記厚さ方向に貫通して形成され、前記軸心の位置に前記厚さ方向に貫通した軸貫通孔が形成され、前記軸貫通孔に、長さ方向の中央部が長さ方向に対して直角の正逆2方向に折れ曲がるようなクランク状に形成されると共に水平に固定された支持軸の一端部が挿通され、水平方向に伸びる前記支持軸の一端部側を中心として回転可能に設けられた第1回転体と、
板状であり、その厚さ方向が水平方向に配置され、軸心の位置に前記厚さ方向に貫通した軸貫通孔が形成され、水平方向に伸びる軸線が前記第1回転体の軸線と同じ高さ位置かつ前記第1回転体の軸線から軸線方向に対して垂直方向にずれるように、前記軸貫通孔に前記支持軸の他端部が挿通され、前記第1回転体と互いの厚さ方向に並んで配置され、前記軸心からそれぞれ半径外側方向に同一距離離れて互いに円周方向に間隔をおいて離れた位置を中心とする複数の貫通孔が前記厚さ方向に貫通して形成され、前記支持軸の前記長さ中央部の折れ曲がり部に関して前記一端部側と反対側の他端部側を中心として回転可能に設けられた第2回転体と、
長さ方向に対して直角に4回折れ曲がってクランク状に形成された複数の連結部材と、
前記複数の連結部材それぞれの一端部に一つずつ設けられた第1質量体と、
前記複数の連結部材それぞれの他端部に一つずつ設けられた第2質量体とを備え、
前記連結部材は、
前記第1回転体の貫通孔に回転可能に挿通された第1支持部と、
前記第2回転体の貫通孔に回転可能に挿通された第2支持部と、
前記第1支持部の前記第2回転体側に突出した端部と前記第2支持部の前記第1回転体側に突出した端部を連結する折曲部と、
前記第1支持部の前記第2回転体側とは反対側の端部から直角に折れ曲がり、前記第1回転体の軸線が前記第2回転体の軸線からずれた方向に伸びた第1取付部と、
前記第2支持部の前記第1回転体側とは反対側の端部から直角に折れ曲がり、前記第1取付部が伸びた方向と同じ方向に伸びた第2取付部とを有し、
前記第1取付部の前記第1支持部の端部側とは反対側の端部に前記第1質量体が固定され、
前記第2取付部の前記第2支持部の端部側とは反対側の端部に前記第2質量体が固定され、
前記第1質量体が、前記第1回転体の軸線よりも鉛直方向上側から、前記第1回転体の軸線よりも鉛直方向下側に移動する途中において、前記第1回転体の軸線から水平方向において最も離れる位置を通るように、前記第1回転体が駆動装置により駆動されて回転すると、前記第2回転体は前記複数の連結部材を介して前記第1回転体の回転に連動して回転し、前記第2回転体の回転は他の被回転体に伝達されることにより、
構造が簡単であり、製作費の高額化を防止することができ
る。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る回転
伝達装置を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から
図9は、本発明の一実施の形態に係る回転
伝達装置20について説明するために参照する図である。
【0016】
この本発明の一実施の形態に係る回転
伝達装置20は、
図1から
図3に示すように、厚さ方向に並べて配置された2つの回転体24,26と、これら回転体24,26を共に挿通し、端部にそれぞれ質量体38,40(
図2参照)が接合された連結部材48と、質量体38,40に取り付けられた重量リング43,44(付加質量体)等により構成されている。
【0017】
また、
図2,3に示すように、長方形板状の底板部46aと、底板部46aから上方に立設された、その鉛直方向の面形状が略三角形状の立設部46bとを有して構成された支持台46に、回転
伝達装置20の
図2中左右両方向に伸びる支持軸42の両端部のそれぞれが回転不能に設けられている。
【0018】
そして、
図1に示す立設部46bの上端部には、
図4に示すように、開口された貫通孔46cが形成され、この貫通孔46cには、丸棒状の支持軸42がその軸線方向に挿通されて回転不能に固定されている。
【0019】
また、支持軸42は、
図2,4に示すように、長さ方向の中央部が長さ方向に対して直角に2回折れ曲がるようなクランク状に形成されている。
【0020】
すなわち、
図2に示すように、支持軸42は長さ方向の両端部それぞれから中央部までの範囲には、互いに長さ方向に対して平行(同図中左右方向)な支持部42a,42cが形成され、長さ方向の中央部には長さ方向に対して垂直方向(同図中上下方向)に正逆方向に二度折れ曲がった折曲部42bが形成されている。
【0021】
このため、回転
伝達装置20の支持軸42の
図2中左右方向の両端部に配置された支持台46は、折曲部42bの長さ寸法だけ互いに水平方向(同図中上下方向)にずれて互いに平行に配置されている。
【0022】
図1から
図3に示すように、回転体24,26は円形板状に形成され、その厚さ方向、すなわち
図2中左右方向に対して垂直な内側の面が互いに対向するように配置されている。
【0023】
また、
図4から
図6に示すように、回転体24,26の軸心の位置に開口された軸貫通孔24a,26aに、支持ブッシュ54,56を介して、支持軸42が挿通されている。
そのため、支持台46に水平に固定された支持軸42に対して、回転体24,26が回転自在に支持されている。
【0024】
回転体24の軸貫通孔24aに、支持軸42の一端部側(
図4中、折曲部42bよりも下側)の支持部42aが挿通され、回転体26の軸貫通孔26aに、支持軸42の他端部側(
図4中、折曲部42bよりも上側)の支持部42cが挿通されている。
【0025】
このため、
図2に示すように、回転体24,26それぞれの軸線は互いに、折曲部42bの長さ寸法だけ水平方向、すなわち同図中上下方向にずれて平行に配置されている。
【0026】
また、
図1〜3に示すように、回転体24,26は同一形状であり、支持軸42が支持台46に水平に固定されているため、回転体24,26は、
図1,3に示すように互いに同一高さ位置に配置されている。
【0027】
また、
図6に示すように、回転体24,26の厚さ方向と垂直な円形面の外側寄りの位置で、円周方向に略90度ずつ間隔を置いて離れた位置を中心とする4つの外側貫通孔24c,26cがそれぞれ設けられている。
【0028】
また、上記のように、回転体24,26は、同一高さ位置に配置されているため、回転体24,26の軸心から同一距離で、回転体24,26の軸心を中心として同一位相の位置に形成された外側貫通孔24c,26cも互いに同一高さ位置となっている。
【0029】
そして、
図4に示すように、外側貫通孔24c,26cには、支持軸42よりも長さが短く、径が小さい丸棒状の連結部材48の支持部48b,48dが、支持軸42の支持部42a,42cと平行方向、すなわち回転体24,26の軸線と平行方向に挿通されている。
【0030】
また、
図5,6に示すように、連結部材48は、回転体24,26の外側貫通孔24c,26cに嵌め込まれた支持ブッシュ57,58を介して、回転体24,26に対して回転自在に挿通されている。
【0031】
また、連結部材48は、
図2,4に示すように、長さ方向に対して直角に4回折れ曲がるようなクランク状に形成されている。
【0032】
すなわち、
図2に示すように、連結部材48は、長さ方向の両端部から長さ寸法の略四分の1までの範囲には、
図2中左右方向に対して垂直な取付部48a,48eが形成され、長さ方向の中央部には、
図2中左右方向に対して垂直な折曲部48cが形成され、長さ方向の中央部から長さ寸法の略四分の1までの範囲には、
図2中左右方向に対して平行な支持部48b,48dが形成されている。
【0033】
そして、折曲部48cは、連結部材48の長さ方向に対して垂直方向(
図2中上下方向)で、折曲部48cの両端部は、支持部48b,48dの
図2中左右方向に対して内側の端部から、
図2中上下方向に正逆方向に折れ曲がるようにそれぞれ形成されている。
【0034】
また、支持部48b,48dは、連結部材48の長さ方向に対して平行方向(
図2中左右方向)で、支持部48b,48dの両端部は、折曲部48cの端部、及び取付部48a,48eの
図2中下側の端部から、
図2中左右方向に正逆方向に折れ曲がるようにそれぞれ形成されている。
【0035】
また、取付部48a,48eは、連結部材48の長さ方向に対して垂直方向(
図2中上下方向)で、取付部48a,48eの
図2中下側の端部は、支持部48b,48dの
図2中左右方向に対して外側の端部から、
図2中上方向に折れ曲がるようにそれぞれ形成されている。
【0036】
回転体24の外側貫通孔24cには、連結部材48の一端部側(
図4中、折曲部48cよりも下側)の支持部48bが挿通され、回転体26の外側貫通孔26cには、連結部材48の他端部側(
図4中、折曲部48cよりも上側)の支持部48dが挿通されている。
【0037】
また、
図2,3に示すように、連結部材48の取付部48a,48eは、その長さ方向が回転体24,26の軸線と垂直(
図1中左右方向に対して平行)で、回転体24,26の
図2中左右方向に対して垂直な外側の面より外側に所定の間隔を空けて設けられている。
【0038】
上記のように、外側貫通孔24c,26cは、それぞれ互いに同一高さ位置になるように設けられている。
このため、外側貫通孔24cに支持部48bが挿通され、外側貫通孔26cに支持部48dが挿通され、折曲部48cが支持部48b、48dの端部同士を結ぶように形成(
図4,6参照)されている連結部材48は、外側貫通孔24c,26cと同一高さ位置に設けられている。
【0039】
すなわち、連結部材48の取付部48a,48e、及び折曲部48cは、外側貫通孔24c,26cと同一高さ(
図1中上下方向)位置において、それぞれの長さ方向が回転体24,26の軸線と垂直(
図1中左右方向に対して平行)となっている。
【0040】
また、
図2から
図5に示すように、直方体状の質量体38,40は、連結部材48の両端部にそれぞれ接着剤等により接合されている。
すなわち、質量体38は取付部48aの
図2中上側端部に接合され、質量体40は取付部48eの
図2中上側端部に接合されている。
【0041】
そのため、質量体38,40は、連結部材48に対して固定されているため、連結部材48、及び支持ブッシュ57,58を介して、回転体24,26に対して回転自在に設けられている。
【0042】
また、取付部48a,48eは、
図2,3に示すように、回転体24,26の
図2中左右方向に対して垂直な外側の面から所定の間隔を空けて互いに配置されているため、質量体38,40と回転体24,26が接触しないようになっている。
【0043】
上記のように、連結部材48の支持部48b、48dが、同じ高さ位置に設けられた外側貫通孔24c,26cに挿通され、連結部材48の長さ方向の中央部に折曲部48cが支持部48b、48dの端部同士を結ぶように形成(
図4,6参照)されているため、連結部材48の
図1中上下左右方向の移動が制限されている。
【0044】
そのため、質量体38,40が
連結部材48の両端部にそれぞれ接合されても、連結部材48の取付部48a,48eは、互いに同一高さ位置において、長さ方向が水平(
図1中左右方向に対して平行)な状態を維持するようになっている。
【0045】
また、
図1から
図5に示すように、質量体38,40には、それぞれの
図2中左右方向に対して垂直な外側の面に接触して、後述する質量体38,40の円運動(公転)の軌道に沿うようなリング状に形成された重量リング43,44が取り付けられている。
【0046】
図5に示すように、質量体38,40の軸心部には嵌合孔38a,40aが形成されている。また、重量リング43,44の円周上の、回転体24,26において外側貫通孔24c,26cが形成された同位相の位置には、それぞれ嵌合孔43a,44aが形成されている。
【0047】
また、重量リング43,44の嵌合孔43a,44aには、
図4,5に示すように支持ブッシュ52,53がそれぞれ嵌め込まれている。
【0048】
そして、連結部材47,49の
図2中左右方向に対して内側の長さ部分が、質量体38,40の嵌合孔38a,40a(
図5参照)にそれぞれ挿通され、固定されている。
また、連結部材47,49の
図2中左右方向に対して外側の長さ部分が、支持ブッシュ52,53を介して重量リング43,44の嵌合孔43a,44a(
図5参照)にそれぞれ挿通されている。
【0049】
このため、連結部材47,49は、重量リング43,44の嵌合孔43a,44aに嵌め込まれた支持ブッシュ52,53を介して、重量リング43,44に対して回転自在に挿通されている。
【0050】
したがって、連結部材47,49の
図2中左右方向に対して内側の長さ部分が挿通され、固定されている質量体38,40は、重量リング43,44に対して回転自在に設けられている。
【0051】
このため、質量体38,40が、重量リング43,44の円周上を沿うように移動しても、質量体38,40が固定された連結部材48の取付部48a,48eは、互いに同一高さ位置において、長さ方向が水平(
図1中左右方向に対して平行)な状態を維持するようになっている。
【0052】
なお、連結部材48は質量体38,40、及び重量リング43,44の重量により、連結部材48の取付部48a,48eが鉛直方向下側に折れ曲がらないように十分な剛性を有している。
【0053】
次に、本発明の一実施の形態に係る回転
伝達装置20の動作について説明する。
【0054】
図7に示す回転駆動構造70のように、駆動装置51が回転
伝達装置20の回転体24をその軸心を中心として反時計回り方向に回転させる(
図8参照)。駆動装置51としては例えばモーターを用いて、この出力軸に設けた歯車と回転体24の外周に設けた歯車を噛み合わせることにより、駆動装置51は回転体24を回転させることができる。
そして、回転体24の回転力は、連結部材48を介して連結された回転体26に伝達され、回転体26は回転体24に連動して同じ回転速度で回転する。
【0055】
そして、回転体24,26に回転自在に支持された連結部材48の支持部48bは、回転体24の軸心を中心として
図8中反時計回り方向に円運動(公転)し、支持部48dは、回転体26の軸心を中心として
図8中反時計回り方向に円運動(公転)する。
【0056】
また、上記のように、回転体24,26は互いに同じ速度で回転するため、回転体24,26の軸心から同一距離で、回転体24,26の軸心を中心として同一位相の位置に形成された外側貫通孔24c,26cも互いに同一高さ位置を維持して回転する。
【0057】
また、上記のように、連結部材48は外側貫通孔24cに支持部48bが挿通され、外側貫通孔26cに支持部48dが挿通され、連結部材48の長さ方向の中央部に折曲部48cが支持部48b、48dの端部同士を結ぶように形成されている。
【0058】
したがって、連結部材48の取付部48a,48eは、外側貫通孔24c,26cと同一高さ(
図1中上下方向)位置において、長さ方向が水平(
図1中左右方向に対して平行)に維持された状態で円運動(公転)をする。
【0059】
このため、
図8に示すように、取付部48aの
図8中左端部に接合されている質量体38は、回転体24の軸心位置から取付部48aの長さ寸法だけ同図中左側に変位した位置(回転中心38C)を中心とした円周上を同図中反時計回り方向に円運動(公転)する。
【0060】
また、
図8に示すように、取付部48eの
図8中左端部に接合されている質量体40は、回転体26の軸心位置から取付部48eの長さ寸法だけ同図中左側に変位した位置(回転中心40C)を中心とした円周上を同図中反時計回り方向に円運動(公転)する。
【0061】
ところで、重量リング43,44は、回転体24,26を鉛直方向下方に付加する押し付け力Fを増加させるために、それぞれ質量体38,40に取り付けられている。
【0062】
また、回転体26が回転すると、
図9に示すように、回転体26の表裏両面に設けたピンPと噛み合っている歯60aを介してサイクロイド歯車60を回転させることができる。
そして、サイクロイド歯車60が回転することにより、換気扇装置65のファン61(被回転体)を駆動する回転伝達軸67に回転力を伝達させることができる。
【0063】
また、上記のように、本実施形態に係る回転
伝達装置20は、回転体24,26に連結部材48を回転自在に支持し、連結部材48の両端部に質量体38,40を固定し、質量体38,40に重量リング43,44を取り付けるようにした構造に構成されている。
【0064】
このため、回転
伝達装置20は、前記従来の回転駆動装置に比べて、これを構成するために用いられる部品点数が少なくすることができ、各々の部品の形状を簡単なものにしているため、その構造を簡単なものにすることができる。
【0065】
したがって、以上に説明したように、本実施の形態に係る回転
伝達装置20によれば、構造が簡単であり、製作費の高額化を防止することができ
る。
【0066】
なお、前記実施の形態に係る回転
伝達装置20においては、回転体24,26に連結部材48が4つ支持されていたが、4つに限定される必要はなく、回転体24,26の円周方向に略等角度間隔にそれぞれ配置されていれば、例えば3つでもよいし、5つ以上であってもよい。
【0067】
また、質量体38,40が、回転体24,26を鉛直方向下方に付加する十分な重量を有するのであれば、重量リング43,44が質量体38,40に取り付けられていなくてもよい。
【0068】
さらに、上記実施の形態に係る回転
伝達装置20においては、回転体26がピンPを介して回転伝達軸67の回転を
伝達するようになっていたが、回転体24がピンPを介して回転伝達軸67の回転を
伝達するようになっていてもよい。