【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、開口部を有する本体と、本体に連結される回転可能シャフトと、本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられる、組織収集チャンバと、回転可能シャフトに連結される切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、組織収集チャンバの中へ流体を方向付けるように構成されている管腔とを備えている、アテローム切除術用カテーテルを提供する。
【0007】
本発明は、開口部を有する本体と、本体に連結される回転可能シャフトと、本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられる、組織収集チャンバと、回転可能シャフトに連結される切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための部品とを備えている、アテローム切除術用カテーテルを提供する。部品は、(i)近位端および遠位部分を有する駆動シャフトであって、近位端は、切断要素に取り付けられ、プロペラは、遠位部分に取り付けられている、駆動シャフト、および、(ii)切断要素に取り付けられているパドルから成る群より選択される。
【0008】
本発明は、アテローム切除術用カテーテルを提供することであって、アテローム切除術用カテーテルは、開口部を有する本体と、本体に連結される回転可能シャフトと、本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられる、組織収集チャンバであって、通気孔を有する組織収集チャンバと、回転可能シャフトに連結される切断要素であって、切断縁を有する切断要素とを備えている、ことと、陰圧が組織収集チャンバの内側で生成され、この陰圧が、カテーテルの本体の開口部を通して流体を組織収集チャンバに進入させるように、通気孔を通して組織収集チャンバから外へ流体を移動させることとを含む、アテローム切除術用カテーテルの中で流体を再循環させる方法を提供する。
【0009】
本発明は、身体管腔から物質を除去する方法を提供し、方法は、アテローム切除術用カテーテルを提供することであって、アテローム切除術用カテーテルは、開口部を有する本体と、本体に連結される回転可能シャフトと、本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられる、組織収集チャンバと、回転可能シャフトに連結される切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、組織収集チャンバの中へ流体を方向付けるように構成されている管腔とを備えている、ことと、身体管腔の中にカテーテルを配置することと、切断要素を身体管腔の中の物質と接触させるように、身体管腔の中でカテーテルを移動させることとを含む。
【0010】
本発明は、身体管腔から物質を除去する方法を提供し、方法は、アテローム切除術用カテーテルを提供することであって、アテローム切除術用カテーテルは、開口部を有する本体と、本体に連結される回転可能シャフトと、本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられる、組織収集チャンバと、回転可能シャフトに連結される切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための部品であって、(i)近位端および遠位部分を有する駆動シャフトであって、近位端は、切断要素に取り付けられ、プロペラは、遠位部分に取り付けられている、駆動シャフト、および、(ii)切断要素に取り付けられているパドルから成る群より選択される、部品とを備えている、ことと、身体管腔の中にカテーテルを配置することと、切断要素を身体管腔の中の物質と接触させるように、前体管腔の中でカテーテルを移動させることとを含む。
【0011】
本発明のこれらおよび他の側面は、以下の好ましい実施形態、図、および特許請求の範囲の説明から明白となるであろう。本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、以下の添付図面および明細書に記載される。本発明の他の特徴、目的、および利点は、明細書および図面、ならびに特許請求の範囲から明白となるであろう。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1) 開口部を有する本体と、
前記本体に連結されている回転可能シャフトと、
前記本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられている組織収集チャンバと、
回転可能シャフトに連結されている切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、
前記組織収集チャンバの中へ流体を方向付けるように構成されている管腔と
を備えている、アテローム切除術用カテーテル。
(項目2) 前記管腔は、前記組織収集チャンバの中へ遠位方向に流体を方向付ける、項目1に記載のカテーテル。
(項目3) 前記切断要素は、カップ状表面を有し、前記カップ状表面は、前記カップ状表面が遠位方向に移動する場合に、前記切断縁によって切断された組織を遠位方向に方向転換させるように構成されている、項目1に記載のカテーテル。
(項目4) 前記管腔は、前記切断要素の前記カップ状表面上に遠位開口部を有している、項目3に記載のカテーテル。
(項目5) 前記管腔は、前記切断要素の中の第1の管腔部分と、前記回転可能シャフトの中の第2の管腔部分とを備えている、項目4に記載のカテーテル。
(項目6) 前記遠位開口部は、前記切断要素の縦軸に位置付けられている、項目4に記載のカテーテル。
(項目7) 前記管腔は、遠位開口部を有し、前記遠位開口部は、前記切断要素の前記カップ状表面上に位置付けられていない、項目3に記載のカテーテル。
(項目8) 前記遠位開口部は、前記切断要素の前記カップ状表面に隣接して位置付けられている、項目7に記載のカテーテル。
(項目9) 流体を前記管腔に供給する流体源が、前記カテーテルの近位部分に取り付けられている、項目1に記載のカテーテル。
(項目10) 前記流体源によって供給される前記流体は、食塩水である、項目9に記載のカテーテル。
(項目11) 前記流体源によって供給される前記流体は、放射線不透過性物質を含む、項目9に記載のカテーテル。
(項目12) 前記管腔の近位開口部が、前記カテーテルの遠位部分に位置付けられているが、前記切断要素の前記カップ状表面の近位に位置付けられている、項目3に記載のカテーテル。
(項目13) 前記近位開口部は、前記回転可能シャフト上に位置付けられている、項目12に記載のカテーテル。
(項目14) 前記回転可能シャフトは、前記管腔の2つ以上の近位開口部を備えている、項目13に記載のカテーテル。
(項目15) 前記回転可能シャフトは、前記近位開口部の近位にインペラを備え、前記インペラは、前記回転可能シャフトが回転させられた場合に、流体を前記近位開口部の中へ押し進める、項目13に記載のカテーテル。
(項目16) 前記インペラは、1〜10の巻きを有している、項目15に記載のカテーテル。
(項目17) 前記管腔は、前記切断要素の前記カップ状表面上に遠位開口部を有している、項目12に記載のカテーテル。
(項目18) 前記遠位開口部は、前記切断要素の縦軸に位置付けられている、項目17に記載のカテーテル。
(項目19) 前記管腔の近位開口部は、前記切断要素上に位置付けられている、項目1に記載のカテーテル。
(項目20) 前記近位開口部は、前記切断要素の外縁に位置付けられている、項目19に記載のカテーテル。
(項目21) 前記切断要素は、カップ状表面を有し、前記カップ状表面は、前記カップ状表面が遠位方向に移動する場合に、前記切断縁によって切断された組織を遠位方向に方向転換させるように構成され、前記管腔は、前記切断要素の前記カップ状表面上に遠位開口部を有している、項目20に記載のカテーテル。
(項目22) 前記遠位開口部は、前記切断要素の縦軸に位置付けられている、項目21に記載のカテーテル。
(項目23) 前記組織収集チャンバは、通気孔を備えている、項目1に記載のカテーテル。
(項目24) 前記組織収集チャンバは、10〜200個の通気孔を備えている、項目23に記載のカテーテル。
(項目25) 前記通気孔は、25〜200ミクロンの直径を有している、項目23に記載のカテーテル。
(項目26) 前記切断要素は、前記開口部に対する格納位置と切断位置との間で移動可能である、項目1に記載のカテーテル。
(項目27) 開口部を有する本体と、
前記本体に連結されている回転可能シャフトと、
前記本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられている組織収集チャンバと、
前記回転可能シャフトに連結されている切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、
前記組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための部品であって、(i)近位端および遠位部分を有する駆動シャフトであって、前記近位端は、前記切断要素に取り付けられ、プロペラが、前記遠位部分に取り付けられている、駆動シャフト、および、(ii)前記切断要素に取り付けられているパドルから成る群より選択される部品と
を備えている、アテローム切除術用カテーテル。
(項目28) 前記切断要素は、カップ状表面を有し、前記カップ状表面は、前記カップ状表面が遠位方向に移動する場合に、前記切断縁によって切断された組織を遠位方向に方向転換させるように構成されている、項目27に記載のカテーテル。
(項目29) 前記組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための前記部品は、(i)近位端および遠位部分を有する駆動シャフトであって、前記近位端は、前記切断要素の前記カップ状表面に取り付けられ、プロペラが、前記遠位部分に取り付けられている、駆動シャフト、および、(ii)前記切断要素の前記カップ状表面に取り付けられているパドルから成る群より選択される、項目28に記載のカテーテル。
(項目30) 前記組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための前記部品は、近位端および遠位部分を有する駆動シャフトであり、前記近位端は、前記切断要素に取り付けられ、プロペラが、前記遠位部分に取り付けられている、項目27に記載のカテーテル。
(項目31) 前記プロペラは、前記開口部の遠位に、かつ前記収集チャンバの前記遠位端の近位に位置している、項目30に記載のカテーテル。
(項目32) 前記プロペラは、前記開口部の直接遠位に位置している、項目31に記載のカテーテル。
(項目33) 前記プロペラは、前記収集チャンバの遠位半分の中に位置している、項目31に記載のカテーテル。
(項目34) 前記駆動シャフトの近位端は、前記切断要素のカップ状表面に取り付けられ、前記カップ状表面は、前記カップ状表面が遠位方向に移動する場合に、前記切断縁によって切断された組織を遠位方向に方向転換させるように構成されている、項目30に記載のカテーテル。
(項目35) 前記組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための前記部品は、前記切断要素に取り付けられているパドルである、項目27に記載のカテーテル。
(項目36) 前記パドルは、らせん構成でねじられているワイヤである、項目35に記載のアテローム切除術用カテーテル。
(項目37) 前記ワイヤは、長方形の断面を有している、項目36に記載のカテーテル。
(項目38) 前記ワイヤは、0.002〜0.020インチ(0.0051〜0.051cm)の太さを有している、項目36に記載のカテーテル。
(項目39) 前記ワイヤの幅は、0.010〜0.075インチ(0.025〜0.19cm)である、項目36に記載のカテーテル。
(項目40) 前記パドルは、前記収集チャンバの内径の20〜95パーセントであるワイヤ幅を有している、項目36に記載のカテーテル。
(項目41) 前記パドルは、前記収集チャンバの縦方向長さの少なくとも50パーセントである縦方向長さを有している、項目35に記載のカテーテル。
(項目42) 前記パドルは、前記収集チャンバの縦方向長さの少なくとも70パーセントである縦方向長さを有している、項目35に記載のカテーテル。
(項目43) 前記組織収集チャンバは、通気孔を備えている、項目27に記載のカテーテル。
(項目44) 前記組織収集チャンバは、10〜200個の通気孔を備えている、項目43に記載のカテーテル。
(項目45) 前記通気孔は、25〜200ミクロンの直径を有している、項目43に記載のカテーテル。
(項目46) 前記パドルは、前記切断要素のカップ状表面に取り付けられ、前記カップ状表面は、前記カップ状表面が遠位方向に移動する場合に、前記切断縁によって切断された組織を遠位方向に方向転換させるように構成されている、項目35に記載のカテーテル。
(項目47) 前記収集チャンバは、切断された物質および粒子を除去するように開くことができる部分を遠位端に備えている、項目27に記載のカテーテル。
(項目48) 前記切断要素は、前記開口部に対する格納位置と切断位置との間で移動可能である、項目27に記載のカテーテル。
(項目49) アテローム切除術用カテーテルの中で流体を再循環させる方法であって、
アテローム切除術用カテーテルを提供することであって、
前記アテローム切除術用カテーテルは、
開口部を有する本体と、
前記本体に連結されている回転可能シャフトと、
前記本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられている組織収集チャンバであって、通気孔を有する組織収集チャンバと、
前記回転可能シャフトに連結されている切断要素であって、切断縁を有する切断要素と
を備えている、ことと、
陰圧が前記組織収集チャンバの内側で生成され、この陰圧が、前記カテーテルの前記本体の前記開口部を通して流体を前記組織収集チャンバに進入させるように、前記通気孔を通して前記組織収集チャンバから外へ流体を移動させることと
を含む、方法。
(項目50) 前記カテーテルは、前記組織収集チャンバの中へ流体を方向付けるように構成されている管腔を備えている、項目49に記載の方法。
(項目51) 前記カテーテルは、前記組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための部品を備え、前記部品は、(i)近位端および遠位部分を有している駆動シャフトであって、前記近位端は、前記切断要素に取り付けられ、プロペラが、前記遠位部分に取り付けられている、駆動シャフト、および、(ii)前記切断要素に取り付けられているパドルから成る群より選択される、項目49に記載の方法。
(項目52) 身体管腔から物質を除去する方法であって、
アテローム切除術用カテーテルを提供することあって、
前記アテローム切除術用カテーテルは、
開口部を有する本体と、
前記本体に連結されている回転可能シャフトと、
前記本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられている組織収集チャンバと、
前記回転可能シャフトに連結されている切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、
前記組織収集チャンバの中へ流体を方向付けるように構成されている管腔と
を備えている、ことと、
前記身体管腔の中に前記カテーテルを配置することと、
前記身体管腔の中で前記カテーテルを移動させ、前記切断要素を前記身体管腔の中の前記物質と接触させることと
を含む、方法。
(項目53) 前記カテーテルは、前記切断縁を前記身体管腔の中の前記物質と接触させるように遠位方向に移動させられる、項目52に記載の方法。
(項目54) 前記カテーテルは、前記格納位置に前記切断要素を伴って前記身体管腔の中に配置され、前記カテーテルは、前記物質を切断位置にある前記切断要素と接触させるように移動させられる、項目52に記載の方法。
(項目55) 前記身体管腔は、血管である、項目52に記載の方法。
(項目56) 身体管腔から物質を除去する方法であって、
アテローム切除術用カテーテルを提供することであって、
前記アテローム切除術用カテーテルは、
開口部を有する本体と、
前記本体に連結されている回転可能シャフトと、
前記本体に連結され、切断要素より遠位に位置付けられている組織収集チャンバと、
前記回転可能シャフトに連結されている切断要素であって、切断縁を有する切断要素と、
前記組織収集チャンバの中で遠位に流体を推進するための部品であって、(i)近位端および遠位部分を有する駆動シャフトであって、前記近位端は、前記切断要素に取り付けられ、プロペラが、前記遠位部分に取り付けられている、駆動シャフト、および、(ii)前記切断要素に取り付けられているパドルから成る群より選択される部品と
を備えている、ことと、
前記身体管腔の中に前記カテーテルを配置することと、
前記身体管腔の中で前記カテーテルを移動させ、前記切断要素を前記身体管腔の中の前記物質と接触させることと
を含む、方法。
(項目57) 前記カテーテルは、前記切断縁を前記身体管腔の中の前記物質と接触させるように遠位方向に移動させられる、項目56に記載の方法。
(項目58) 前記カテーテルは、前記格納位置に前記切断要素を伴って前記身体管腔の中に配置され、前記カテーテルは、前記物質を切断位置にある前記切断要素と接触させるように移動させられる、項目56に記載の方法。
(項目59) 前記身体管腔は、血管である、項目56に記載の方法。