【文献】
Samsung,DL RS Designs for Higher Order MIMO[online], 3GPP TSG-RAN WG1#56,2009年 2月 3日,R1-090619
【文献】
Fujitsu,DL Reference Signal Design for 8x8 MIMO in LTE-Advanced[online], 3GPP TSG-RAN WG1#56,2009年 2月 3日,R1-090706
【文献】
LG Electronics,Issues on DL-RS Design for LTE-A[online], 3GPP TSG-RAN WG1#56,2009年 2月 3日,R1-090787
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
(LTE物理構造)
3GPP(3
rd Generation Partnership Propject) LTE(Long Term Evolution)は、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1の無線フレーム構造と、TDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2の無線フレーム構造をサポートする。
【0003】
図1は、タイプ1の無線フレームの構造を示す。タイプ1の無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
【0004】
図2は、タイプ2の無線フレームの構造を示す。タイプ2の無線フレームは2個のハーフフレームで構成され、各ハーフフレームは、5個のサブフレーム、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period;GP)及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含んで構成され、このうち1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャンネル推定に使用される。UpPTSは、基地局でのチャンネル推定に使用されるとともに、端末のアップリンク伝送同期を合わせるのに使用される。保護区間は、アップリンクとダウンリンクとの間で、ダウンリンク信号の多重経路遅延によってアップリンクで生じる干渉を除去するための区間である。すなわち、無線フレームのタイプとは関係なく、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
【0005】
図3は、LTEダウンリンクのスロット構造を示す。
図3に示すように、各スロットで伝送される信号は、
【0006】
【化1】
の副搬送波及び
【0007】
【化2】
のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成される資源格子によって描写することができる。ここで、
【0008】
【化3】
は、ダウンリンクでの資源ブロック(Resource Block;RB)の個数を示し、
【0009】
【化4】
は、一つのRBを構成する副搬送波の個数を示し、
【0010】
【化5】
は、一つのダウンリンクスロットでのOFDMシンボルの個数を示す。
【0011】
図4は、LTEアップリンクスロット構造を示す。
【0012】
図4に示すように、各スロットで伝送される信号は、
【0013】
【化6】
の副搬送波及び
【0014】
【化7】
のOFDMシンボルで構成される資源格子によって描写することができる。ここで、
【0015】
【化8】
は、アップリンクでのRBの個数を示し、
【0016】
【化9】
は、一つのRBを構成する副搬送波の個数を示し、
【0017】
【化10】
は、一つのアップリンクスロットでのOFDMシンボルの個数を示す。
【0018】
資源要素は、前記アップリンクスロットとダウンリンクスロット内でインデックス(a,b)として定義される資源単位であって、1個の副搬送波と1個のOFDMシンボルを示す。ここで、aは周波数軸上のインデックスで、bは時間軸上のインデックスである。
【0019】
図5は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す図である。
図5において、一つのサブフレーム内で1番目のスロットの前部分に位置した最大3個のOFDMシンボルは、制御チャンネルに割り当てられた制御領域に対応する。そして、残りのOFDMシンボルは、物理ダウンリンク共有チャンネル(Physical Downlink Shared
Channel;PDSCH)に割り当てられたデータ領域に対応する。3GPP LTEで使用されるダウンリンク制御チャンネルの例としては、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)及びPHICH(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)などがある。
【0020】
(多重アンテナ(MIMO)技術の定義)
MIMOは、Multiple―Input Multiple―Outputの略語であって、これまで一つの送信アンテナと一つの受信アンテナを使用していたことから脱皮し、多重送信アンテナと多重受信アンテナを採択して送受信データ効率を向上できる方法をいう。すなわち、MIMOは、無線通信システムの送信端又は受信端で多重アンテナを使用して容量を増大させたり、性能を改善する技術である。ここでは、MIMOを多重アンテナと称することにする。
【0021】
多重アンテナ技術とは、メッセージを受信するために単一アンテナ経路に依存することなく、多くのアンテナを介して受信された断片化したデータを一ヶ所に集めてメッセージを完成する技術を応用したものである。前記多重アンテナ技術は、特定範囲でデータ伝送速度を向上させたり、特定データ伝送速度に対してシステム範囲を増加できるので、移動通信端末と中継器などに幅広く使用可能な次世代の移動通信技術である。前記技術は、データ通信拡大などによって限界状況に至った移動通信の伝送量限界を克服できる次世代の技術として関心を集めている。
【0022】
図6は、一般的な多重アンテナ(MIMO)通信システムの構成図である。
図6に示すように、送信アンテナの数をN
T個に、受信アンテナの数をN
R個に同時に増加させると、送信機や受信機のみで多数のアンテナを使用する場合とは異なり、アンテナの数に比例して理論的にチャンネル伝送容量が増加する。したがって、伝送率を向上させ、周波数効率を画期的に向上させることが可能である。チャンネル伝送容量の増加による伝送率は、理論的に一つのアンテナを用いる場合の最大伝送率
【0023】
【化11】
に下記の数学式1の増加率
【0024】
【化12】
が掛け算された分だけ増加し得る。
【0025】
【数1】
例えば、4個の送信アンテナと4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一アンテナシステムに比べて、理論的に4倍の伝送率を獲得することができる。このような多重アンテナシステムの理論的な容量増加が90年代中盤に証明されて以来、実質的にデータ伝送率を向上させるために多様な技術が現在まで活発に研究されており、これらのうちいくつかの技術は、既に3世代移動通信と次世代の無線ランなどの多様な無線通信の標準に反映されている。
【0026】
現在までの多重アンテナと関連した研究動向を見ると、多様なチャンネル環境及び多重接続環境での多重アンテナ通信容量計算などと関連した情報理論側面研究、多重アンテナシステムの無線チャンネル測定及び模型導出研究、そして、伝送信頼度向上及び伝送率向上のための時空間信号処理技術研究などの多様な観点から活発な研究が進められている。
【0027】
(3GPP LTEダウンリンクシステムでの端末機専用参照信号割り当て方式)
前記で説明した3GPP LTEがサポートする無線フレーム構造のうちFDDに適用可能な無線フレームの構造を詳細に見ると、10msec間の時間に一つのフレームが伝送されるが、このフレームは、1msecの区間にわたって10個のサブフレームで構成される。一つのサブフレームは、14個又は12個のOFDMシンボルで構成され、一つのOFDMシンボルでは、副搬送波の個数を128、256、512、1024、1536、2048のうち一つに選定して使用するようになる。
【0028】
図7は、1TTI(Transmission Time Interval)が14個のOFDMシンボルを有する標準循環前置(normal Cyclic Prefix;normal CP)を使用するサブフレームにおける端末機専用のダウンリンク参照信号構造を示した図である。
図7において、R5は端末機専用の参照信号を示し、
【0029】
【化13】
は、サブフレーム上のOFDMシンボルの位置を示す。
【0030】
図8は、1TTIが12個のOFDMシンボルを有する拡張循環前置(extended Cyclic Prefix;extended CP)を使用するサブフレームにおける端末機専用のダウンリンク参照信号の構造を示した図である。
【0031】
図9〜
図11は、1TTIが14個のOFDMシンボルを有する場合、それぞれ1、2、4個の送信アンテナを有するシステムのための端末機共通のダウンリンク参照信号の構造を示した図である。
図9〜
図11において、R0は送信アンテナ0に対するパイロットシンボルを示し、R1は送信アンテナ1に対するパイロットシンボルを示し、R2は送信アンテナ2に対するパイロットシンボルを示し、R3は送信アンテナ3に対するパイロットシンボルを示す。各送信アンテナのパイロットシンボルが使用された副搬送波には、パイロットシンボルを伝送する送信アンテナを除いた他の全ての送信アンテナとの干渉をなくすために信号を伝送しない。
【0032】
図7と
図8は、端末機専用のダウンリンク参照信号の構造を示し、これは、
図9〜
図11の端末機共通のダウンリンク参照信号と同時に使用することができる。例えば、制御情報が伝送される1番目のスロットのOFDMシンボル0、1、2番では
図9〜
図11の端末機共通のダウンリンク参照信号を使用し、残りのOFDMシンボルでは端末機専用のダウンリンク参照信号を使用することができる。また、予め定義されたシーケンス(例えば、Pseudo―random(PN)、m―sequenceなど)をセル別のダウンリンク参照信号に掛け算して伝送することによって、受信機で隣接セルから受信されるパイロットシンボルの信号の干渉を減少させ、チャンネル推定性能を向上させることができる。PNシーケンスは、一つのサブフレーム内のOFDMシンボル単位で適用され、セルID、サブフレーム番号、OFDMシンボルの位置及び端末機のIDによって異なるPNシーケンスが適用され得る。
【0033】
一例として、
図9の1Txパイロットシンボルの構造の場合、パイロットシンボルを含む特定OFDMシンボルに一つの送信アンテナのパイロットシンボルが2個使用されていることが分かる。3GPP LTEシステムの場合、多くの種類の帯域幅で構成されたシステムがあるが、その種類は6RB(Resource Block)〜110RBである。したがって、パイロットシンボルを含む一つのOFDMシンボルに使用される1個の送信アンテナのパイロットシンボルの個数は2×N
RBであって、各セル別のダウンリンク参照信号に掛け算して使用されるシーケンスは、2×N
RBの長さを有さなければならない。このとき、N
RBは、帯域幅によるRBの個数を示し、シーケンスとしては、2進シーケンス又は複素シーケンスなどを使用することができる。下記の数学式2のr(m)は、複素シーケンスの一例を示している。
【0034】
【数2】
前記数学式2において、
【0035】
【化14】
は、最大帯域幅に該当するRBの個数であるので、前記説明によると、110に決定することができ、cは、PNシーケンスであって、長さ−31のゴールド(Gold)シーケンスと定義することができる。端末機専用ダウンリンク参照信号の場合、前記数学式2は、下記の数学式3のように表現することができる。
【0036】
【数3】
前記数学式3において、
【0037】
【化15】
は、特定端末機に割り当てられたダウンリンクデータに該当するRBの個数を示す。したがって、端末機に割り当てられたダウンリンクデータの量によってシーケンスの長さが変わり得る。
【0038】
LTEシステムを改善したシステムを3GPP LTE―Advanced(以下、LTE―Aという。)システムとするとき、LTE―Aシステムで基地局から端末機に参照信号を伝送する場合、既存のLTE端末機への影響を最小化しながら参照信号のオーバーヘッドを最小化する方法が提供されなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0039】
本発明が解決しようとする課題は、多数のデータストリームを伝送可能にする端末機専用のダウンリンク参照信号の構造を提供することにある。
【0040】
本発明で達成しようとする各技術的課題は、上述した各技術的課題に制限されるものでなく、言及していない他の技術的課題は、下記の記載から本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0041】
前記課題を解決するための本発明の一様相に係る、合計M個の基地局送信アンテナのうちN個の基地局送信アンテナをサポートする第1のユーザー機器と、前記M(M>N)個の基地局送信アンテナをサポートする第2のユーザー機器とをサポートするダウンリンクMIMO(Multi Input Multi Output)システムにおいて、チャンネル測定のための参照信号(Reference Signal;RS)を伝送する方法は、基地局で、前記M個の送信アンテナに対する共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)を伝送するために所定個数のサブフレーム又は資源ブロック(Resource Block;RB)をグループ化すること;及び前記所定個数のサブフレーム又は資源ブロックを前記第2のユーザー機器に伝送することを含み、前記グループとして決定された所定個数のサブフレーム又は資源ブロックは、特定周期で前記第2のユーザー機器に伝送され、前記所定個数のサブフレーム又は資源ブロックのそれぞれには、前記Mを前記所定個数で割り算した値に該当する互いに異なる送信アンテナポートに該当する共通参照信号が写像される。
【0042】
前記特定周期は、前記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定めることができる。
【0043】
前記特定周期は、前記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最後に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定めることができる。
【0044】
前記所定個数のサブフレームは、時間軸上で互いに連続していてもよい。
【0045】
前記所定個数のサブフレームのそれぞれは、所定オフセットだけ時間軸上で互いに離隔していてもよい。
【0046】
前記Nは4で、前記Mは8で、前記所定個数は2であってもよい。
【0047】
前記周期によってグループに含まれるサブフレーム上の共通参照信号のパターンは、互いに異なり得る。
【0048】
本発明の他の様相に係る合計M個の送信アンテナのうちN個の送信アンテナをサポートする第1のユーザー機器と、前記M(M>N)個の送信アンテナをサポートする第2のユーザー機器とをサポートするダウンリンクMIMO(Multi Input Multi Output)システムにおいて、チャンネル測定のための参照信号(Reference Signal;RS)を伝送する方法は、基地局で、前記M個の送信アンテナに対する共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)を伝送するためにサブフレーム上の所定個数の資源ブロック(Resource Block;RB)をグループ化すること;及び前記サブフレームを前記第2のユーザー機器に伝送することを含み、前記各資源ブロックのそれぞれには、前記M個の送信アンテナポートのうち互いに異なる送信アンテナポートに対する参照信号が写像される。
【0049】
前記M個の送信アンテナポートのうち前記資源ブロック別に割り当てられる送信アンテナポートの個数は、互いに異なり得る。
【0050】
前記Nは4で、前記Mは8で、前記所定個数は2であってもよい。
【0051】
本発明の更に他の様相に係る、合計M個の送信アンテナのうちN個の送信アンテナをサポートする第1のユーザー機器と、前記M(M>N)個の送信アンテナをサポートする第2のユーザー機器とをサポートするダウンリンクMIMO(Multi Input Multi Output)システムにおいて、チャンネル測定のための参照信号(Reference Signal;RS)を伝送する方法は、基地局で、前記M個の送信アンテナに対する共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)を伝送するために所定個数のサブフレームと、前記所定個数のサブフレームのそれぞれに含まれた特定個数の資源ブロックをグループ化すること;及び前記所定個数のサブフレームを前記第2のユーザー機器に伝送することを含み、前記グループとして決定された所定個数のサブフレームは、特定周期で前記第2のユーザー機器に伝送され、前記各資源ブロックのそれぞれには、前記M個の送信アンテナに対する参照信号が分散されて写像される。
【0052】
前記特定周期は、前記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定めることができる。
【0053】
前記特定周期は、前記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最後に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定めることができる。
【0054】
前記所定個数のサブフレームは、時間軸上で互いに連続していてもよい。
【0055】
前記所定個数のサブフレームのそれぞれは、所定オフセットだけ時間軸上で互いに離隔していてもよい。
【0056】
前記Nは4で、前記Mは8で、前記所定個数は2であってもよい。
【0057】
前記サブフレームのそれぞれには、前記M個の送信アンテナポートに対する参照信号が写像され、前記サブフレームに含まれた前記特定個数の資源ブロックのそれぞれには、前記M個の送信アンテナポートのうち互いに異なるアンテナポートに対する参照信号が写像され得る。
【0058】
前記資源ブロックのそれぞれには、前記M個の送信アンテナポートのうち互いに異なるアンテナポートに対する参照信号が写像され得る。
(項目1)
合計M個の基地局送信アンテナのうちN個の基地局送信アンテナをサポートする第1のユーザー機器と、上記M(M>N)個の基地局送信アンテナをサポートする第2のユーザー機器とをサポートするダウンリンクMIMO(Multi Input Multi Output)システムにおいて、チャンネル測定のための参照信号(Reference Signal;RS)を伝送する方法として、
基地局で、上記M個の送信アンテナに対する共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)を伝送するために所定個数のサブフレーム又は資源ブロック(Resource Block;RB)をグループ化すること;及び
上記所定個数のサブフレーム又は資源ブロックを上記第2のユーザー機器に伝送することを含み、
上記グループとして決定された所定個数のサブフレーム又は資源ブロックは、特定周期で上記第2のユーザー機器に伝送され、
上記所定個数のサブフレーム又は資源ブロックのそれぞれには、上記Mを上記所定個数で割り算した値に該当する互いに異なる送信アンテナポートに該当する共通参照信号が写像される参照信号伝送方法。
(項目2)
上記特定周期は、上記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定められる、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目3)
上記特定周期は、上記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最後に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定められる、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目4)
上記所定個数のサブフレームは時間軸上で互いに連続している、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目5)
上記所定個数のサブフレームのそれぞれは、所定オフセットだけ時間軸上で互いに離隔している、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目6)
上記Nは4で、上記Mは8で、上記所定個数は2である、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目7)
上記周期によってグループに含まれるサブフレーム上の共通参照信号のパターンは互いに異なる、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目8)
合計M個の送信アンテナのうちN個の送信アンテナをサポートする第1のユーザー機器と、上記M(M>N)個の送信アンテナをサポートする第2のユーザー機器とをサポートするダウンリンクMIMO(Multi Input Multi Output)システムにおいて、チャンネル測定のための参照信号(Reference Signal;RS)を伝送する方法として、
基地局で、上記M個の送信アンテナに対する共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)を伝送するためにサブフレーム上の所定個数の資源ブロック(Resource Block;RB)をグループ化すること;及び
上記サブフレームを上記第2のユーザー機器に伝送することを含み、上記各資源ブロックのそれぞれには、上記M個の送信アンテナポートのうち互いに異なる送信アンテナポートに対する参照信号が写像される、参照信号伝送方法。
(項目9)
上記M個の送信アンテナポートのうち上記資源ブロック別に割り当てられる送信アンテナポートの個数は互いに異なる、項目8に記載の参照信号伝送方法。
(項目10)
上記Nは4で、上記Mは8で、上記所定個数は2である、項目1に記載の参照信号伝送方法。
(項目11)
合計M個の送信アンテナのうちN個の送信アンテナをサポートする第1のユーザー機器と、上記M(M>N)個の送信アンテナをサポートする第2のユーザー機器とをサポートするダウンリンクMIMO(Multi Input Multi Output)システムにおいて、チャンネル測定のための参照信号(Reference Signal;RS)を伝送する方法として、
基地局で、上記M個の送信アンテナに対する共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)を伝送するために所定個数のサブフレームと、上記所定個数のサブフレームにそれぞれ含まれた特定個数の資源ブロックをグループ化すること;及び
上記所定個数のサブフレームを上記第2のユーザー機器に伝送することを含み、
上記グループとして決定された所定個数のサブフレームは、特定周期で上記第2のユーザー機器に伝送され、上記各資源ブロックのそれぞれには、上記M個の送信アンテナに対する参照信号が分散されて写像される、参照信号伝送方法。
(項目12)
上記特定周期は、上記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定められる、項目11に記載の参照信号伝送方法。
(項目13)
上記特定周期は、上記グループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最初に伝送されるサブフレームと、次の周期のグループに含まれた所定個数のサブフレームのうち最後に伝送されるサブフレームとの間の間隔を基準にして定められる、項目11に記載の参照信号伝送方法。
(項目14)
上記所定個数のサブフレームは時間軸上で互いに連続している、項目11に記載の参照信号伝送方法。
(項目15)
上記所定個数のサブフレームのそれぞれは、所定オフセットだけ時間軸上で互いに離隔している、項目11に記載の参照信号伝送方法。
(項目16)
上記Nは4で、上記Mは8で、上記所定個数は2である、項目11に記載の参照信号伝送方法。
(項目17)
上記サブフレームのそれぞれには、上記M個の送信アンテナポートに対する参照信号が写像され、上記サブフレームに含まれた上記特定個数の資源ブロックのそれぞれには、上記M個の送信アンテナポートのうち互いに異なるアンテナポートに対する参照信号が写像される、項目11に記載の参照信号伝送方法。
(項目18)
上記資源ブロックのそれぞれには、上記M個の送信アンテナポートのうち互いに異なるアンテナポートに対する参照信号が写像される、項目11に記載の参照信号伝送方法。
【発明の効果】
【0059】
本発明の実施例によると、既存のシステムのユーザー機器と新しいシステムに追加されたユーザー機器のいずれにも効率的にパイロットシンボルを伝送することができる。
【0060】
本発明で得られる効果は、以上言及した各効果に制限されるものでなく、言及していない他の効果は、下記の記載から本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下、本発明に係る好適な各実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。添付の図面と共に以下で開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのもので、本発明が実施され得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を促進するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者であれば、本発明がこのような具体的な細部事項がなくても実施され得ることを理解するだろう。例えば、以下の説明では一定の用語を中心に説明するが、これら用語に限定される必要はなく、任意の用語として称される場合にも同一の意味を表すことができる。また、本明細書全体にわたって同一又は類似する構成要素については、同一の図面符号を使用して説明する。
【0063】
明細書全体において、いずれかの部分がいずれかの構成要素を「含む」とするとき、これは、特別に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…機」、「モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアやソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの結合で具現することができる。
【0064】
まず、パイロットシンボルの構造について説明する前に、参照信号の類型について説明する。
【0065】
端末機専用参照信号(Dedicated Reference Signal;DRS)は、主に復調のために使用され、プリコーディングされたRS(precoded RS)とプリコーディングされていないRS(non―precoded RS)として定義することができる。
図12は、プリコーディングされたRSが使用されるときの多重アンテナ送信機の構造を示した図である。
図12において、Ntは物理アンテナの個数を示し、Kは空間多重化率を示す。
【0066】
図12に示すように、プリコーディングされたRSが使用されると、参照信号もプリコーディングされて伝送され、空間多重化率Kに該当する個数だけの参照信号が伝送される。このとき、Kは、常に物理アンテナであるNtより小さいか、それと同じである。
【0067】
共通参照信号(Common Reference Signal;CRS)は、復調又は測定の用途に使用することができ、全ての端末機が共有して使用する。
図13は、CRSが使用されるときの多重アンテナ送信機の構造を示した図である。
図13に示すように、RSは、多重アンテナ技法に影響されず、そのままアンテナによって送信される。したがって、端末機の空間多重化率とは関係なく、常にNt個のRSが送信される。
【0068】
以下では、LTE―AシステムでCRSとDRSをそれぞれ測定用途と復調用途に使用する場合、既存のLTE端末機に最小の影響を与えながらRSオーバーヘッドを最小化できる方法について説明する。
【0069】
図14は、LTE無線フレーム構造を示した図である。
図14に示すように、一つの無線フレームは10個のサブフレームで構成されており、一つのサブフレームは1msである。LTEシステムの場合、0番目の送信アンテナ、0番目及び1番目の送信アンテナ、0番目〜3番目の送信アンテナのCRSがそれぞれ送信アンテナの個数によって該当の送信アンテナから伝送され、前記CRSは、測定用途又は復調用途に使用可能である。したがって、DRSの助けがなくてもデータの送信及び受信が可能であり、各端末機が使用したプリコーディング情報とランク(又はストリーム個数又は空間多重化率)などが制御チャンネルを介して伝送されなければならない。
【0070】
さらに、
図7と
図8のDRSは、単一ストリームビームフォーミング用途に使用され、プリコーディング、ランク情報なしに送信されるように構成することができる。
【0071】
しかし、ランクが1より大きい場合のために、常にCRSを用いてデータを送信しなければならない。
図15は、CRSと単一ストリームビームフォーミングのためのDRSが同時に使用された場合のRS構造の一例を示した図である。このとき、
図15は、CRSがアンテナポート0〜3まで全て伝送される場合を示しているが、アンテナポート0、アンテナポート0〜1のCRSのみが伝送されるCRS構造も可能である。
図15において、DRSは、ユーザー機器特定RS(User Equipment―specific
Reference Signal;UE―specific RS)と同じ意味であり、R5は、LTEシステムでのアンテナポート5のDRSを意味する。
【0072】
このようにLTEシステムではアンテナポートが0〜5まで定義されており、アンテナポート0〜3は、CRSのために定められており、アンテナポート4は、MBSFN(Multi―media Broadcast over a Single Frequency Network)サブフレームのためのアンテナポートであって、更に他の形態のRS構造のために定義されている。したがって、LTE―A端末への最大8(送信アンテナの個数)x8(空間多重化率)伝送のためには、DRSアンテナポート0〜7とCRSアンテナポート0〜7がさらに定義されなければならない。
【0073】
以下で、LTEシステムのアンテナポート0〜5はLTE port#0〜5とし、LTE―AシステムのCRSとDRSは、それぞれLTE―A C_port#0〜7とD_port#0〜7に区分することにする。また、LTE port#5とLTE―A D_port#0が同一であることは、それぞれのアンテナポートのためのRSの位置が同一であることを意味する。
【0074】
まず、LTE―A C_port#0〜7と関連し、CRS伝送について説明する。
【0075】
(1.CRS伝送(LTE―A C_port#0〜7))
LTE―Aシステムでは、RSオーバーヘッドを最小化するために「pecoded DRS」を復調用途に、CRSを測定用途に区分して使用することができる。このとき、追加的なRSオーバーヘッドを減少させるために、CRSを低いデューティサイクルで伝送するように構成することができる。
図16は、無線フレーム上で所定周期で伝送されるCRSを説明するための図である。DRSがサブフレームごとに各端末機のために伝送され、CRSが
図16に示すように所定周期ごとに伝送されるように構成すると、CRSによって発生する追加的なオーバーヘッドを最小化しながらDRSを通してストリームの個数だけのRSを伝送し、RSオーバーヘッドを最小化することができる。
図16は、一つの例であって、CRSの伝送周期が5msである場合を示しているが、伝送周期は10ms、20ms、30msなどに多様に構成し、これを基地局が任意に決定して使用することができる。
【0076】
図16で、全てのサブフレームは、LTE端末機サポートのための送信アンテナの個数だけ1Tx(LTE port#0)、2Tx(LTE port#0〜1)及び4Tx(LTE port#0〜3)のCRSを常に伝送し、LTE―A端末機が割り当てられた場合、LTE―A D_port#0〜7は、該当のサブフレームで該当の端末機に割り当てられたPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)のみに対して伝送される。また、LTE―A C_port#0〜7の場合、デューティサイクルによって定められた時間区間に合わせて該当のサブフレームで伝送される。このとき、LTE―A C_port#0〜7は、大きく次の二つの方法で伝送することを提案する。
【0077】
(1)LTEシステムとアンテナポートを共有してCRSを伝送する方法
LTE port#0〜3が常に全てのサブフレームで伝送される場合、LTE―A C_port#0〜3はLTE port#0〜3と同一に使用され、このとき、LTE
port#0〜3は常に伝送されているので、LTE―A C_port#0〜3は追加的に伝送されなくてもよい。したがって、追加的なCRS LTE―A C_port#4〜7のみを別途に定義して伝送することができる。また、LTE port#0のみが伝送されたり、LTE port#0〜1のみが伝送される場合、それぞれLTE―A
C_port#0のみが同一に使用されたり、LTE―A C_port#0〜1のみが同一に使用されるように構成し、残りのCRSは、追加的に定義されて伝送されるように構成することができる。
【0078】
(2)LTEシステムのアンテナポートと独立してCRSを伝送する方法
LTE port#0〜3とは関係なく、定められた周期で常にLTE―A C_port#0〜7が全て伝送されるように構成することができる。このとき、定められた周期で全てのLTE―A C_port#0〜7が一つのサブフレーム内で全て伝送されたり、連続する多数のサブフレーム内で伝送されるように構成することもできる。この場合、LTE―A C_portは、特定資源ブロックのみで伝送されたり、全ての資源ブロックに伝送されることも可能である。また、LTE―A C_port#0〜7は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)領域を通して伝送されたり、PDSCH(Physical Downlink Shared
Channel)領域を通して伝送されることも可能である。これに対するそれぞれの場合を、実施例を通して説明することにする。
【0079】
(第1の実施例)
以下では、本発明の第1の実施例に係るデューティサイクルによって一つのサブフレームでLTE―A C_port#0〜7を伝送する方法について説明する。
【0080】
図16に示すように、LTE―A C_port#0〜7の伝送周期が決定されると、該当の周期のサブフレームのみでLTE―A C_port#0〜7のRSが伝送される。このとき、該当のサブフレームで、LTE―A C_port#0〜7は、PDCCH又はPDSCH領域に伝送されたり、該当のサブフレームの特性によってPDCCH及びPDSCHのうち一つを決定して使用することもできる。以下では、PDCCHとPDSCHでC_port#0〜7を伝送する方法をそれぞれ説明する。
【0081】
1)PDCCHを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する方法
図17は、LTEシステムで1Tx又は2Txである場合の制御チャンネルの資源構成を示した図である。
図18は、LTEシステムで4Txである場合の制御チャンネルの資源構成を示した図である。PDCCH領域の資源は、RSを除いた連続した4個のREで構成されたREG(Resource Element Group)が基本単位として構成され、PDCCH又はPHICH(Physical Hybrid Automatic Repeat Request Indicator Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)などの制御チャンネルによってREGを構成する方法が異なる。
図17と
図18で、RS0、RS1、RS2、RS3はそれぞれLTE port#0、1、2、3を意味し、各サブフレームの最初の1〜3個のOFDMシンボルがPDCCH伝送のために伝送可能であり、
図17と
図18は、3個のOFDMシンボルがPDCCHのために使用された場合を示す。ダウンリンク制御のためのチャンネルの資源割り当て単位はCCE(Control Channel Element)であって、CCEは9個のREGで構成される。したがって、一つのCCEをLTE―A port#0〜7のために割り当てると、合計9個のREGを使用して伝送するようになる。
【0082】
CCEを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合、RS伝送方法は、次のように多様な形態で構成することができる。基本的に4個のLTE―A C_portを一つのREGで伝送できるので、具現を簡単化するために、LTE―A C_port#0〜3をLTE―A C_port#G1と定義し、残りのLTE―A C_port#4〜7をLTE―A C_port#G2と定義することができる。ここで、G1は、LTE―A C_port#0〜3を示し、G2は、LTE―A C_port#4〜7を示すが、G1とG2は前記とは異なるように構成された相互独立的な二つのグループを示すこともできる。
図19は、本発明の一実施例に係るLTE―A C_portをREG単位に合わせて2個のグループで構成する方式を説明する図である。
【0083】
図19では、二つのグループをCCEに適用する方法として、二つのグループを順次スイッチングする方法と、二つのグループをCCE単位で適用する方法を考慮することができ、CCEにしたがって順序を変えて適用することも可能である。このうち最も基本的に使用できる方法は、G1とG2をそれぞれのCCE内で順次スイッチングする方法である。一例として、4個のCCEがLTE―A C_port#0〜7のために使用されると仮定すると、それぞれのRSは、4個のCCE(1)〜CCE(4)に下記の表1のようにマッピング可能である。このとき、CCEは、論理的及び物理的CCEのいずれにも該当し得る。
【0084】
【表1】
表1の方式の場合、一つのCCEが奇数のREGを有しているので、特定LTE―A C_portグループは、相対的に少ない量のRSが伝送されるという短所を有している。したがって、下記の表2のように、CCEのインデックスによって異なる開始グループを適用し、前記短所を解消することができる。
【0085】
【表2】
表2に示すように、CCE(1)とCCE(3)では開始グループがG1で、CCE(2)とCCE(4)では開始グループがG2である。これによって、G1とG2が全体のCCEに対して同一の比率で割り当てられ、同一の量のRSが伝送される。
【0086】
一方、下記の表3に示すように、CCEのインデックスによって特定LTE―A C_portグループのみが伝送されるように構成することもできる。
【0087】
【表3】
表1〜表3は、一例に過ぎなく、本発明は、表1〜表3に限定されるものでなく、LTE―A C_portをCCEに割り当てる多様な方式を含む。
【0088】
2)PDSCHを用いてC_port#0〜7を伝送する方法
PDSCH領域にLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合、LTE―A端末機は、該当のRSの伝送位置を知っているので、特定REを定めておいてLTE―A C_portを伝送するのに何ら問題はない。しかし、LTE端末機の場合は、LTE―A
C_port#0〜7を見ることができないので、該当のRSはLTE端末機に干渉として作用する。したがって、この干渉量を減少できる多様な方法を適用することができる。まず、LTE―A C_port#0〜7のRS電力を常にLTE port#0〜3のRS電力より小さくなるように構成することができる。その他に、LTE―A C_port#0〜7を一つ以上のグループに分けた後、特定資源ブロック(RB)では特定LTE―A C_portグループを伝送するように構成することもできる。例えば、LTE―A C_port#0〜3をG1とし、LTE―A C_port#4〜7をG2とするとき、LTE―A C_portが伝送されるサブフレームでn番目の資源ブロックではG1が伝送され、n+1番目の資源ブロックではG2が伝送されるように構成することができる。さらに、LTE―A C_port#0〜7がRBごとに伝送されるのではなく、全てが一つの特定RBのみで伝送されるように構成することもできる。
【0089】
(第2の実施例)
以下では、本発明の第2の実施例に係るデューティサイクルによって一つのサブフレームグループでLTE―A C_port#0〜7を伝送する方法について説明する。
【0090】
一つのサブフレームで全てのLTE―A C_port#0〜7のRSを伝送するには、PDCCH又はPDSCHの使用可能なREG又はREの個数が不足になり得る。また、該当のRSがLTE端末機に与える干渉の量が非常に大きいので、これに対する問題を解決するためにLTE―A C_port#0〜7の個数を減少させて使用することができる。したがって、一つのサブフレーム又は一つの資源ブロック(Resource Block;RB)で全てのLTE―A C_port#0〜7を伝送せずに、一つ以上のサブフレーム又はRBをグループとして定義して伝送することを提案する。
【0091】
図20は、本発明の一実施例に係る少なくとも一つ以上のサブフレームからなるグループを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する無線フレームの構造を示した図である。
図20では、グループの開始サブフレームを基準にしてデューティサイクルが決定されるように構成することができる。
【0092】
図20では、2個のサブフレームを一つのグループとして定義し、前記一つのグループの1番目のサブフレームでLTE―A C_port#0〜3を伝送し、前記一つのグループの2番目のサブフレームでLTE―A C_port#4〜7を伝送する形態で構成したが、相互独立的なアンテナポートをグループとして構成することができる。また、N個のサブフレームをグループとして決定する場合、8/N個の相互独立的なアンテナで構成されたN個のサブフレームをグループとして構成して伝送することができる。本方式を適用するにおいて、実施例1のPDCCHとPDSCH上でLTE―A C_port#0〜7を伝送する技法を適用することができる。これによると、全てのN個のアンテナポートグループが同一のデューティサイクルを有して伝送されるが、各アンテナポートグループは、1番目のポートグループを基準にして整数値のオフセットを有し、オフセットに該当する個数のサブフレームの後にCRSが伝送される形態で構成することができる。このとき、CRSパターンは、サブフレーム別に同一に又は異なるように構成することができる。
【0093】
図21は、一つのサブフレームを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送することを示す図で、
図22は、本発明の一実施例に係る複数のサブフレームを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合のRSの構造を示した図である。
図21で一つのサブフレームに含まれたLTE―A CRS(
図21ではC4〜C7と表示)を、
図22で二つのグループに区分し、各グループに含まれたLTE―A CRSを連続した二つのサブフレームで伝送する。
【0094】
また、
図23は、本発明の一実施例に係る複数のRBを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合のRSの構造を示した図である。これを詳細に説明すると、
図23は、2個のRBのうち一つのRBにLTE―A C_port#0〜3を伝送し、残りのRBにLTE―A C_port#4〜7を伝送する場合のRSの構造を示した図である。
【0095】
図23に示すように、RB#nではCRS group1(例えば、C_port#0〜3)を伝送し、RB#n+1ではCRS group2(例えば、C_port#4〜7)を伝送する形態で構成することができる。
図23の各RB当たりのLTE―A CRSの個数と位置などは変更可能であって、CRSグループもN個で構成可能である。N個のCRSグループの場合、N個のRBをグループとして指定して伝送することができる。さらに、N個のCRSグループが作られる場合、各CRSグループ別にC―portの個数が異なり、CRSグループによって割り当てられるLTE―A CRSの個数が異なり得る。
【0096】
図24は、本発明の一実施例に係る複数のサブフレームとRBを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合のRSの構造を示した図である。
図24に示すように、多数のサブフレームと多数のRBは、LTE―A C_port#0〜7を伝送するためのグループとして構成することができる。
図24では、サブフレーム#kのRB#nは、RB#nではCRSグループ1(例えば、C_port#0〜3)を伝送し、RB#n+1ではCRSグループ2(例えば、C_port#4〜7)を伝送し、サブフレーム#k+1のRB#nではCRSグループ1(例えば、C_port#0〜3)を伝送し、RB#n+1ではCRSグループ2(例えば、C_port#4〜7)を伝送するように構成する。
【0097】
図25は、本発明の一実施例に係る複数のサブフレームとRBを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合のRSの構造を示した図である。
図25に示すように、LTE―A CRSグループ1〜4は、それぞれサブフレーム#kのRB#1及びRB#2とサブフレーム#k+1のRB#1及びRB#2の割り当てを受け、一つのグループを形成するように構成される。このとき、各RBには、互いに異なるCRSグループが写像されるように構成される。
【0098】
図26は、本発明の一実施例に係る複数のサブフレームとRBを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する場合のRSの構造を示した図である。特に、
図26は、4個のCRSグループに含まれる各CRSが多数のサブフレームと多数のRBに分散されて写像される構造を示している。
図24は、4個のグループを例に挙げているが、
図26は、N個のCRSグループにも適用可能である。
【0099】
さらに、デューティサイクルごとに又はm(mは所定の整数)デューティサイクル周期ごとにアンテナポートグループのサブフレームの位置が交換されたり、アンテナポートグループの個数が3個以上である場合、循環的にサブフレームの位置が変更されるように構成することができる。
【0100】
下記の表4は、Rel―8システムでTDD(Time Division Duplex)システムのアップリンク及びダウンリンクサブフレームの構成を示している。FDD(Frequency Division Duplex)システムとは異なり、一つの無線フレームでダウンリンクCSI―RSを伝送できるサブフレームが制限されていることが分かる。
【0101】
【表4】
表4において、Dはダウンリンクサブフレームを示し、Uはアップリンクサブフレームを示し、Sはスペシャルサブフレームを示す。この場合、二つ以上のアンテナポートグループを一つのデューティサイクル内に伝送するためには、表4のダウンリンク及びアップリンク構成によって適用可能な構成と適用可能でない構成を区分して使用することができる。例えば、構成3、4及び5では、多重アンテナグループを用いて一つ以上のサブフレームを通してRSを伝送し、残りの構成では、アンテナポートグループを定めずに、一つのダウンリンクサブフレームDに全ての送信アンテナのRSを伝送することができる。また、ダウンリンクサブフレームDと同様に、スペシャルサブフレームSを使用してRSを伝送する方法も適用することができる。
【0102】
表4に示すように、構成によってスイッチングポイントの周期が異なるように設定することができる。このとき、最小デューティサイクルは、スイッチングポイントの周期と同じであるか、それより大きくなるように設定して使用することができる。
【0103】
一方、下記の表5は、N個のサブフレームがグループとして決定された場合、各サブフレームの位置によって伝送されるアンテナポートの位置を説明している。表5の場合は、2個のサブフレームをグループとして割り当て、各サブフレームの2個のCCEを使用するときを仮定する。
【0104】
【表5】
すなわち、表5の方法は、特定LTE―A C_portグループが、該当のサブフレームでCCEの個数とは関係なく全てのCCE上で伝送される方式である。ここで、G1は、LTE―A C_port#0〜3を示し、G2は、LTE―A C_port#4〜7を示すこともでき、前記とは異なる形態の相互独立的なアンテナグループで構成された二つのグループを示すことができる。
【0105】
図27は、本発明の一実施例に係る少なくとも一つ以上のサブフレームからなるグループを用いてLTE―A C_port#0〜7を伝送する無線フレームの構造を示した図である。
図22では、グループの1番目のサブフレームを基準にしてデューティサイクルを構成したが、
図27では、以前のグループの最後のサブフレームと次の周期のグループの最初のサブフレームを基準にしてデューティサイクルを構成する。
【0106】
前記各方法のうちサブフレームグループ内で伝送されるG1とG2は、互いに異なるサブフレームで同一のCCEを使用したり、同一のPDSCHのRE位置を使用するように構成することもでき、G1とG2が互いに直交するように構成することもできる。このとき、二つのグループに分けて使用する方法に限定されず、LTE―A C_port#0〜7をN個のグループに分けて使用することも可能である。
【0107】
(第3の実施例)
前記第1の実施例と同様に、一つのサブフレームで全てのCRSアンテナポートであるLTE―A C_port#0〜7を伝送するように構成する場合、LTE端末機との干渉を最小化するためにサブフレーム内でRSオーバーヘッドを最小化するように構成したので、チャンネル推定性能向上が必要である。したがって、本実施例では、前記第1の実施例の構成を用い、チャンネル推定性能向上のためにk個のサブフレームの間CRSを繰り返して伝送することを提案する。kは、1〜K(K>1)のうち一つの値を有するように設定され、k=1は、繰り返すことなく一つのサブフレームの間CRSを伝送することを意味する。
【0108】
本実施例は、前記第1の実施例で説明した全ての方法を適用することができる。また、k個のサブフレームを一つのグループと見なし、
図20と図
27のようにデューティサイクルを構成することができる。このとき、繰り返されるサブフレームのCRSパターンは、同一であるか、周波数軸又は時間軸に沿って遷移した形態で構成することもできる。また、CRSグループ間で交換される形態で構成することもできる。
【0109】
一方、MBSFN(Multi―Media Broadcast over a Single Frequency Network)サブフレームを用いてLTE―Aオンリーサブフレーム(LTE―A only subframe)を構成する方法について説明する。LTE―Aオンリーサブフレームは、LTE―A端末をサポートするサブフレームと定義する。LTEシステムでMBSFNサブフレームが定義されており、MBSFNサブフレームでは、LTE端末機がPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を伝送できないように構成されている。しかし、サブフレームの0〜1番目のOFDMシンボルへの制御チャンネルの伝送は可能である。したがって、MBSFNサブフレームでLTE―A PDSCH伝送が可能になるように設定すると、LTE―A端末機は、LTE port#0〜3の影響なくLTE―A C_port#0〜7とLTE―A D_port#0〜7を用いてデータを送信及び受信できるという長所がある。したがって、基地局は、LTE端末機に該当のサブフレームをMBSFNサブフレームとして定義しておき、LTE―A端末機には、該当のサブフレームをPDSCH伝送が可能なLTE―Aオンリーサブフレームとして定義して使用することができる。この場合、PDSCH領域にLTE port#0〜3が存在しないので、LTE―A端末機のためのLTE―A D_port#0〜7を各端末機のランク、レイヤの個数、空間多重化率によって伝送し、LTE―A端末機はこれを用いて復調を行うことができる。
【0110】
このとき、CRSは、デューティサイクルによって伝送され、前記説明した各実施例のようにLTE―A C_port#0〜7が伝送されるが、多数のサブフレームをグループ化して使用する場合、G1とG2がグループ内の特定サブフレームで伝送される方式を維持しながら、デューティサイクルにLTE―Aオンリーサブフレームが存在する場合、G1とG2が共に伝送される構造で使用することができる。例えば、LTE―A C_port#0〜3がG1にグルーピングされ、サブフレームグループの1番目のサブフレームで伝送され、LTE―A C_port#0〜4がG2にグルーピングされ、残りのサブフレームで伝送されながらLTE―Aオンリーサブフレームで同時に伝送される形態で構成することができる。このとき、各グループG1、G2は、互いに時間及び周波数又はコード領域で直交するように設計しなければならない。
【0111】
以上、LTE―A C_port#0〜7の伝送について説明した。以下では、LTE―A DRSの伝送について説明する。
【0112】
(2.DRS伝送(LTE―A D_port#0〜7))
以下では、「pecoded DRS」と「non―precoded DRS」をサブフレームによって又はランク、レイヤの個数又は空間多重化率によって適宜組み合わせて使用する方法について説明する。
【0113】
さらに、LTE―A D_port#0〜7のオーバーヘッドを最小化するためにサブフレーム、LTE―A端末機又は無線フレームなどによってランクを制限できるように構成することができる。「pecoded DRS」と「non―precoded DRS」の構成方法は、下記の表6のように構成することができる。
【0114】
さらに、LTE―A D_port#0〜7のオーバーヘッドを最小化するためにサブフレーム、LTE―A端末機又は無線フレームなどによってランクを制限できるように構成することができる。「pecoded DRS」と「non―precoded DRS」の構成方法は、下記の表6のように構成することができる。
【0115】
【表6】
表6のようにシステムを構成すると、LTE―AオンリーサブフレームではLTE―A
D_port#0〜7がLTE port#0〜3と独立的に構成される。他のサブフレームでは、ランク5〜8をサポートしなければならないとき、LTE―A D_port0〜3がLTE port#0〜3と共有され、残りのLTE―A D―port#4〜7がプリコーディングされずに伝送されるので、合計8個の送信アンテナのチャンネルを受信することができる。しかし、この場合、プリコーディング情報とランク情報が端末機に送信されなければならない。
【0116】
前記のような方法を適用する場合、システムが複雑になるという短所があるので、サブフレームでLTE―A端末が受信できる最大のレイヤの個数を4に制限すると、表6で「non―precoded DRS」を使用せずにDRSオーバーヘッドを減少させることができる。したがって、下記の表7のように、LTE―A端末は、LTE―Aオンリーサブフレーム(MBSFNサブフレーム)のみで最大8個のレイヤ伝送が可能であり、残りのサブフレームでは最大4個のレイヤまで送信できるように構成することができる。
【0117】
【表7】
図28は、基地局とユーザー機器に適用可能であり、前記で説明した方法を行うことができるデバイスの構成を示したブロック図である。
図28に示すように、デバイス100は、処理ユニット101、メモリユニット102、RF(Radio Frequency)ユニット103、ディスプレイユニット104及びユーザーインターフェースユニット105を含む。物理インターフェースプロトコルの階層の機能は、前記処理ユニット101で行われる。前記処理ユニット101は、制御プレーンとユーザープレーンを提供する。各階層の機能は処理ユニット101で行われ得る。メモリユニット102は、処理ユニット101と電気的に連結されており、オペレーティングシステム、応用プログラム及び一般ファイルを格納している。前記デバイス100がユーザー機器であると、ディスプレイユニット104は、多様な情報を表示することができ、公知のLCD(Liquid
Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などを用いて具現することができる。ユーザーインターフェースユニット105は、キーパッド、タッチスクリーンなどのような公知のユーザーインターフェースと結合して構成することができる。RFユニット103は、処理ユニット101と電気的に連結されており、無線信号を伝送又は受信する。
【0118】
以上説明した各実施例は、本発明の各構成要素と各特徴が所定形態で結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は各特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の各実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれたり、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えられる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない各請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項を含ませることができることは自明である。
【0119】
本発明で、ユーザー機器(User Equipment;UE)は、移動端末(MS:Mobile Station)、SS(Subscriber Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)又は端末(Mobile Terminal)などの用語に取り替えられる。
【0120】
一方、本発明のUEとしては、PDA(Personal Digital Assistant)、セルラーフォン、PCS(Personal Communication Service)フォン、GSM(Global System for Mobile)フォン、WCDMA(Wideband CDMA)フォン、MBS(Mobile Broadband System)フォンなどが用いられる。
【0121】
本発明の各実施例は多様な手段を通して具現することができる。例えば、本発明の各実施例は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
【0122】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、一つ又はそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0123】
ファームウエアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、以上説明した機能又は動作を行うモジュール、手順又は関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されてプロセッサによって駆動され得る。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となった多様な手段によって前記プロセッサとデータを取り交わすことができる。
【0124】
本発明は、その精神及び必須特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態で具体化することができる。したがって、前記詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的な解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係のない各請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項を含ませることができる。