【文献】
Ericsson,SAE Bearer Management Procedures on S1,3GPP Tdoc R3-070638,3GPP,2007年 3月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記専用ベアラは新たな無線ベアラまたは既存の無線ベアラを含み、前記既存の無線ベアラは、前記アップリンク送信制御を実施する必要がある他のサービス・タイプのアップリンク・データにマップされている、請求項1に記載の方法。
ダウンリンク・サービス・データ・フローを受信するように構成された受信ユニットであって、前記ダウンリンク・サービス・データ・フローはアップリンク送信制御識別子を保持する受信ユニットと、
前記アップリンク送信制御識別子に基づいて、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御し、前記サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させるように構成された制御ユニットと、
を備え、
前記制御ユニットはさらに、前記サービス・タイプのアップリンク・データを独立なアップリンク送信バッファにマップし、前記サービス・タイプのアップリンク・データのスケジューリング優先度を低下させるように構成され、
または、
前記制御ユニットはさらに、前記サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルのスケジューリング優先度を低下させるように構成され、
または、
前記制御ユニットはさらに、前記サービス・タイプのアップリンク・データを専用ベアラにマップするように構成され、
または、
前記制御ユニットはさらに、前記サービス・タイプのアップリンク・データが対応するアップリンク送信バッファに入る速度を低下させるように構成される、
ユーザ装置。
バッファ・ステータス・レポート(BSR)をアップリンク送信バッファの粒度でパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PDN−GW)または基地局に送信するように構成された送信ユニットをさらに備える、請求項6に記載のユーザ装置。
前記制御ユニットはさらに、非アクセス層(NAS)アプリケーションが保持する前記サービス・タイプのTFTを通じて、または、サービス・フロー・データを分類することによって取得される前記サービス・タイプのトラフィック・フロー・テンプレート(TFT)を通じて、前記サービス・タイプのアップリンク・データが対応するアップリンク送信バッファに入る速度を低下させるように構成される、請求項7に記載のユーザ装置。
前記アップリンク送信制御識別子は、ディープ・パケット・インスペクション(DPI)技術を利用するパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PDN−GW)または基地局により取得されて、前記アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識する、請求項6に記載のユーザ装置。
前記取得ユニットは、ダウンリンク・サービス・データ・フローをパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PDN−GW)から受信する受信サブユニットであって、前記ダウンリンク・サービス・データ・フローは前記アップリンク送信制御識別子を保持し、前記アップリンク送信制御識別子は、ディープ・パケット・インスペクション(DPI)技術を利用する前記PDN−GWによって取得されて前記アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識する受信サブユニットを備え、
または、
前記取得ユニットはさらに、前記ディープ・パケット・インスペクション(DPI)技術を利用することによって前記アップリンク送信制御識別子を取得して前記アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識するように構成される、
請求項10に記載の基地局。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1を参照すると、本発明の諸実施形態はサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は以下を含む。
【0016】
101で、端末により、ダウンリンクのサービス・データ・フローを受信する。当該ダウンリンク・サービス・データ・フローはアップリンク送信制御識別子を保持する。
【0017】
ダウンリンクのサービス・データ・フローが、通信システム内のパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(Packet Data Network Gateway、PDN−GW)または基地局からのものであってもよい。本発明の諸実施形態に適用される通信システムには、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolved、LTE)ネットワーク、ユニバーサル・モバイル電気通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、モバイル通信グローバル・システム(Global System of Mobile Communication、GSM(登録商標))、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)システム等が含まれるがこれらに限らない。アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプを、ネットワーク動作の要件に基づいて自己定義してもよく、特に、当該サービス・タイプはP2Pサービス等を含むがこれに限られない通常のネットワーク・サービスに影響を及ぼすサービス・タイプである。
【0018】
アップリンク送信制御識別子を、ディープ・パケット・インスペクション(DPI)技術を利用するPDN−GWまたは基地局により取得して、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識してもよい。
【0019】
102で、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させる。
【0020】
サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御してサービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度の多様性を減らす多数の実装方法がある。
【0021】
あるいは、当該方法は、サービス・タイプのアップリンク・データを独立なアップリンク送信バッファにマップするステップと、サービス・タイプのアップリンク・データのスケジューリング優先度を低下させるステップとを含む。この目的のため、当該方法は、PDN−GWまたは基地局によりサービス・タイプのアップリンク・データを保持する無線ベアラに割り当てられた複数のグループのトラフィック・フロー・テンプレートTFTおよびサービス品質QoSを受信するステップを含んでもよい。サービス・タイプに関連付けられたTFTグループはアップリンク送信バッファにマップされ、QoSのグループに対応し、複数のグループのTFTの中の他のTFTグループをそれぞれのアップリンク送信バッファにマップしてもよく、1つのアップリンク送信バッファに結合的にマップしてもよい。
【0022】
あるいは、当該方法は、アップリンク・データの第1のデータ・パケットに対応する論理チャネルのスケジューリング優先度を低下させるステップ、または、サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルのスケジューリング優先度を低下させるステップ、または、当該サービス・タイプのアップリンク・データを専用ベアラにマップするステップであって、当該専用ベアラは新たな無線ベアラまたは他のサービス・タイプのアップリンク・データにマップされている無線ベアラを含むステップ、または、当該サービス・タイプのアップリンク・データが対応するアップリンク送信バッファに入る速度を低下させるステップを含む。
【0023】
ステップ102の後、アップリンク送信バッファの粒度を有するバッファ・ステータス・レポートBSRをPDN−GWまたは基地局に送信してもよい。
【0024】
本発明の諸実施形態では、アップリンク送信制御識別子を受信し、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させることがわかる。したがって、サービス・タイプのアップリンク・データがアップリンクのエアインタフェース・リソースを占有しすぎるため他のサービスのサービス品質が影響を受けるという問題を回避または軽減でき、サービスのアップリンク品質が保証され、したがって、他のサービスのサービス性能が維持され、良好なユーザ・エクスペリエンスが保証される。
【0025】
図2を参照すると、本発明の諸実施形態ではサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、以下を含む。
【0026】
201で、基地局によりアップリンク送信制御識別子を取得する。
当該アップリンク送信制御識別子は、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプを示す。ネットワーク動作の要件に基づいて、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプを自己定義してもよい。当該サービス・タイプにはP2Pサービス等が含まれるがこれらに限られない。
【0027】
このステップでは、基地局により取得したアップリンク送信制御識別子を、ディープ・パケット・インスペクション(DPI)技術を利用する基地局により取得して、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識してもよい。
【0028】
あるいは、基地局はダウンリンク・サービス・データ・フローをPDN−GWから受信する。ダウンリンク・サービス・データ・フローはアップリンク送信制御識別子を保持する。PDN−GWからのダウンリンク・サービス・データ・フローにおいて保持されるアップリンク送信制御識別子を、ディープ・パケット・インスペクションDPI技術を利用するPDN−GWにより取得して、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識してもよい。
【0029】
202で、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させる。
【0030】
サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御してサービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度の多様性を減らす多数の実装方法がある。
【0031】
あるいは、当該サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルのスケジューリング優先度を低下させ、当該サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルを新たな論理チャネル・グループに割り当てるか、または、当該サービス・タイプのアップリンク・データを破棄するか、または、当該サービス・タイプのアップリンク・データに対応するダウンリンクのサービス・データの中の送信制御プロトコル確認識別子を破棄する。
【0032】
本発明の諸実施形態では、アップリンク送信制御識別子を受信し、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させることが分かる。したがって、サービス・タイプのアップリンク・データがアップリンクのエアインタフェース・リソースを大量に占有するために他のサービスのサービス品質が影響を受けるという問題を回避または軽減することができ、サービスのアップリンク品質が保証され、したがって、他のサービスのサービス性能が維持され、良好なユーザ・エクスペリエンスが保証される。
【0033】
本発明の諸実施形態が提供する技術的解決策をより分かりやすくするために、
図3に示す実施形態では本発明で提供する上記の技術的解決策を詳細に説明する。
【0034】
図3を参照すると、本発明の諸実施形態ではサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを端末に発行することに適用可能であり、または、基地局がダウンリンク・データ・フローをユーザ装置(以降、端末と称する)に発行することに適用可能である。当該実施形態では、基地局がダウンリンク・データ・フローを端末に発行するシナリオのみを1例として説明し、他の適用可能なシナリオは同様であるので、ここでは繰り返さない。当該実施形態では、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプがP2Pサービスであるシナリオのみを1例として説明するが、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプが他のサービスであるシナリオの実施形態はここでは繰り返さない。当該方法は特に、以下を含む。
【0035】
301で、3つの専用無線ベアラDRB1〜3を端末に対して構成する。サービス・データ・フローSDF1およびSDF2はDRB1にマップされ、1つのアップリンク送信バッファを共有する。SDF3はDRB2にマップされる。SDF4およびSDF5はDRB3にマップされ、1つのアップリンク送信バッファを共有する。SDF5はP2Pサービスのサービス・データ・フローである。
【0036】
302では、基地局は、SDF5がP2PサービスであることをDPI検出により検出し、ダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子を端末に発行する。
【0037】
SDF5がアップリンク送信制御識別子を発行するか否かの方法に関して、様々な方法が存在し、当該方法をネットワーク・サービスにおけるリソース占有の実際の状況に基づいて設定してもよい。特に、SDF5がP2Pサービスであると検出されたときに、ダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子を端末に直接発行してもよく、または、さらに、SDF5がP2Pサービスであると検出されたときにアップリンク送信制御識別子は直接発行されず、SDF5により占有されたネットワークリソースが予め設定した閾値に達したことを検出した後に、ダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子が端末に発行される。SDF5がアップリンク送信制御識別子を発行するか否かの方法を各実施形態に適用することができる。
【0038】
303では、ダウンリンクのサービス・データ・フローで保持されるSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後に、
図4に示すように端末がSDF5を独立なアップリンク送信バッファにマップする。
【0039】
ダウンリンクのサービス・データ・フローで保持されるSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後、予め設定した構成に基づいて、端末はSDF5を独立なアップリンク送信バッファに直接マップしてもよい。あるいは、基地局がシグナリングまたは新たな形式を通じてP2Pサービスのトラフィック・フロー・テンプレート(TFT)を端末に通知する。これは、基地局がSDF5のTFTを独立なTFTパケットとして端末に発行することを含むがこれに限られない。当該実施形態では、独立なTFTパケットがアップリンク送信制御識別子として動作する。SDF4に対応するトラフィック・フロー・テンプレートはTFT4であり、SDF5に対応するトラフィック・フロー・テンプレートはTFT5であると仮定する。当該実施形態では、DRB3のベアラ更新が初期化され、アップリンクTFTがTFTグループの形で、例えば、{{グループ1:TFT4}、{グループ2:TFT5}}で端末に送信される。非アクセス層(Non−Access Stratum、NAS)メッセージを使用することによりTFTを発行してもよく、その詳細な実装方法は既存の解決策を参照できるので、ここでは繰り返さない。即ち、上述のトラフィック・フロー・テンプレート記述、即ち、{{グループ1:TFT4}、{グループ2:TFT5}}を受信した後、端末が対応するアップリンクのサービス・データ・フロー(即ち、SDF5およびSDF4)を独立なアップリンク送信バッファにマップする。SDF5のデータが独立なアップリンク送信バッファに対して切り離されるが、SDF5に対応する論理チャネルは変化しない。あるいは、本実施形態において、TFTとQoSの複数のグループを、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプのアップリンク・データを保持するベアラに割り当ててもよい。TFTの各グループは1つのアップリンク送信バッファにマップされ、QoSのグループに対応する。
【0040】
あるいは、ステップ304を含めてもよい。端末は、SDF5のスケジューリング優先度を最低優先度に低下させる。
【0041】
305では、基地局が割り当てたアップリンク・リソースを受信した後、端末は、最低優先度で別々にバッファされたSDF5のデータをスケジュールする。
【0042】
さらに、あるいは、他のユーザのネットワーク・サービスのエクスペリエンスに影響を及ぼす、アップリンク・リソースを多く割り当てることを回避するために、端末がアップリンク送信バッファ・ステータスを報告するときにSDF5のバッファ情報を含めなくともよい。さらに、あるいは、端末の論理チャネル・グループの粒度でバッファ・ステータス・レポート(Buffer Status Report、BSR)を報告する既存の方法を、アップリンク送信バッファの粒度で当該バッファ・ステータス・レポートを報告する方法に最適化し変更してもよい。
【0043】
アップリンク送信バッファの粒度でBSRを報告する方法では、最新のBSRを拡張するかまたは新たなレイヤ2/レイヤ3のメッセージを使用することによって、SDF5サービスのバッファ・ステータスを別々に報告してもよく、これにより基地局が、各サービスのどれだけ多くのデータがアップリンク送信を待機しているかを明確に知ることができ、対象を絞ったアップリンクのエアインタフェース・リソースの割当てを実施することができる。基地局は、当該基地局自体のDPIもしくはPDN−GWを通じて、または、端末の指示を通じて、各アップリンク送信バッファの優先度を知ることができる。基地局自体のDPIまたはPDN−GWを通じて、基地局は、端末が実施する各アップリンク・バッファのスケジューリングが基地局自体の期待と一貫しているかどうかを知ることができる。あるいは、端末がバッファ(buffer)ごとに異なる特徴フィールドを事前に設定してもよく(例えばbuffer1−−−>tag1、buffer2−−−>tag2、buffer3−−−>tag3)、特徴フィールドは基地局に既知である。アップリンク・データごとにレイヤ2のプロトコル・データ・ユニット(PDU)を編成するとき、端末はPDU内のバッファに対して対応する特徴フィールドを追加する。アップリンク・パケットを受信すると、基地局は特定のサービスに対応する特徴フィールドを検出し、端末が実施する各サービスのスケジューリングが基地局自体の期待と一貫しているかどうかを、特徴フィールドの統計値を通じて判定する。端末が必要に応じてスケジュールを実施しない、例えば、大量のリソースを「厄介な」サービスに割り当てると基地局が検出した場合には、基地局はデータまたは対応するダウンリンクTCP ACKパケットを破棄することによってペナルティを課してもよい。
【0044】
図5を参照すると、本発明の諸実施形態では、サービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを端末に発行することに適用可能であり、または、基地局がダウンリンク・データ・フローをユーザ装置(以降、端末と称する)に発行することに適用可能である。当該実施形態では、基地局がダウンリンク・データ・フローを端末に発行するシナリオのみを1例として説明し、他の適用可能なシナリオは同様であるので、ここでは繰り返さない。当該実施形態では、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプがP2Pサービスであるシナリオのみを1例として説明するが、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプが他のサービスであるシナリオの実施形態はここでは繰り返さない。当該方法は特に、以下を含む。
【0045】
ステップ501および502はステップ301および302と同様であり、ここでは繰り返さない。
【0046】
503では、ダウンリンクのサービス・データ・フローで保持されるSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後、端末は、SDF5に対応する論理チャネル(即ち、論理チャネル3)のスケジューリング優先度を最低優先度に低下させる。
【0047】
あるいは、基地局と端末の両方が論理チャネル3に対して同一のスケジューリング優先度を使用することを保証するために、当該端末が論理チャネル3のスケジューリング優先度を最初に変更して基地局に通知してもよく、または、端末が論理チャネル3のスケジューリング優先度を基地局のスケジューリングに基づいて変更してもよい。当該シグナリングが無線リソース制御プロトコル(Radio Resource Control、RRC)シグナリングであってもよい。
【0048】
504では、基地局により割り当てたアップリンク・リソースを受信した後、端末が最低優先度のSDF5に対応する論理チャネル3をスケジュールする。
【0049】
本実施形態で提供する技術的解決策をより分かりやすくするために、以下では本実施形態を詳細に説明する。
【0050】
ベアラを構成するとき、論理チャネルの優先度が決定されている。端末は当該優先度を利用して、基地局が割り当てたアップリンクのエアインタフェース・リソースを様々な論理チャネルから再度割り当てる。当該優先度は同一のDRB内の全てのサービス・データに対して同一であり、異なるサービスに対して差別化した処理は行われない。時刻T1では、P2Pサービスが帯域幅全体の20%を占め、httpサービスが60%を占め、他のサービスが20%を占めている。httpサービスに優先度を与えるために、基地局は論理チャネル全体の優先度を「通常」と設定して端末に通知する。しかし、時刻T2では、P2Pサービスが70%を占め、httpサービスが10%を占め、他のサービスが20%を占める。P2Pサービスを制限するために、基地局はP2Pサービスを保持する論理チャネル全体に低優先度を設定し、端末に通知する。論理チャネルの優先度を調整するように端末にシグナリングを用いて通知することに加えて、基地局は通知すべきダウンリンク・データ・パケットにおいて通常の優先度情報と低優先度情報を保持してもよい。当該実施形態では、P2Pサービスを保持する論理チャネル全体の優先度がアップリンク送信制御識別子として動作する。特に、IPヘッダのサービス・タイプ(Type Of Service、TOS)フィールド内の差別化サービス・コード・ポイント(Differentiated Services Codepoint、DSCP)におけるビットを識別に使用してもよい。Tosフィールド構造を表1に示し、優先度情報を保持するTosフィールド構造を表2に示す。表1のCUは現在未使用のフィールド(Currently Unused)を示し、明示的輻輳通知(Explicit Congestion Notification、ECN)として使用してもよい。
【0053】
特に、DSCPの第1のビットを使用して論理チャネルの優先度を識別してもよい(アップリンク送信制御識別子)。0は通常の優先度を示し、1は低優先度を示し、ダウンリンク・データ・パケットのパケット・ヘッダ・フィールド内に保持される。このケースでは、ダウンリンク・データ・パケットを受信した後、端末は対応する論理チャネルの優先度を調節(低下または回復)する。アップリンク制御を改良するために、DSCP内の複数のビットを使用して論理チャネルの優先度を特定してもよい。例えば、3つのビットを使用して8つの優先度を識別する。端末は、保持した優先度に直接基づいて、対応するアップリンク論理チャネルのスケジューリング優先度を調節する。
【0054】
図6を参照すると、本発明の諸実施形態ではサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを端末に発行することに適用可能であり、または、基地局がダウンリンク・データ・フローをユーザ装置(以降、端末と称する)に発行することに適用可能である。当該実施形態では、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを端末に発行するシナリオのみを1例として説明し、他の適用可能なシナリオは同様であるので、ここでは繰り返さない。当該実施形態では、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプがP2Pサービスであるシナリオのみを1例として説明するが、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプが他のサービスであるシナリオの実施形態はここでは繰り返さない。当該方法は特に以下を含む。
【0055】
ステップ601はステップ301と同様であるので、ここでは繰り返さない。
【0056】
602では、SDF5がP2PサービスであることをPDN−GWがDPI検出により検出し、ダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子を端末に発行する。
【0057】
603では、ダウンリンクのサービス・データ・フローにおけるデータにより保持されるSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後、端末はSDF5に対する専用ベアラ構成手続きを開始する。
【0058】
あるいは、構築専用ベアラがSDF5を新たな無線ベアラにマップするか、または、SDF5と同じサービス・タイプの他のサービス・データにマップされている無線ベアラにSDF5をマップする。
【0059】
図7を参照すると、本発明の諸実施形態ではサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを端末に発行することに適用可能であり、または、基地局がダウンリンク・データ・フローをユーザ装置(以降、端末と称する)に発行することに適用可能である。当該実施形態では、基地局がダウンリンク・データ・フローを端末に発行するシナリオのみを1例として説明し、他の適用可能なシナリオは同様であるので、ここでは繰り返さない。当該実施形態では、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプがP2Pサービスであるシナリオのみを1例として説明するが、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプが他のサービスであるシナリオの実施形態はここでは繰り返さない。当該方法は特に以下を含む。
【0060】
ステップ701および702はステップ301および302と同様であるので、ここでは繰り返さない。
【0061】
703では、ダウンリンクのサービス・データ・フローにおけるデータで保持されているSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後、端末はSDF5のアップリンク送信バッファへの登録を制御する。
【0062】
特に、端末は、NAS層アプリケーションに保持されるSDF5のTFTを通じて、またはサービス・フロー・データを分類することによって独自に取得したSDF5のTFTを通じて、SDF5のアップリンク送信バッファへの登録を制御してもよい。SDF5のアップリンク送信バッファへの登録を制御することが、SDF5のアップリンク送信バッファへの登録を停止することであってもよく、SDF5がアップリンク送信バッファに入る速度を低下させることであってもよく、SDF5に対応するダウンリンクTCP ACKパケットの全部または一部を破棄することであってもよい。
【0063】
図8を参照すると、本発明の諸実施形態ではサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを基地局に発行することに適用可能である。当該実施形態では、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプがP2Pサービスであるシナリオのみを1例として説明し、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプが他のサービスであるシナリオの実施形態はここでは繰り返さない。当該方法は特に以下を含む。
【0064】
ステップ801はステップ301と同様であるので、ここでは繰り返さない。論理チャネル1が論理チャネル・グループAに属し、論理チャネル2と3が論理チャネル・グループBに属すると仮定する。
【0065】
802では、SDF5がP2PサービスであることをPDN−GWがDPI検出により検出し、ダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子を基地局に発行する。
【0066】
あるいは、基地局が、PDN−GWを使用してDPI検出を実施するのではなく、SDF5がP2Pサービスであることを自らDPI検出により検出してもよい。
【0067】
803では、ダウンリンクのサービス・データ・フローにおけるデータで保持されているSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後、基地局は、SDF5に対応する論理チャネル(論理チャネル3)のスケジューリング優先度を最低優先度に設定し、論理チャネル3を新たな論理グループCに割り当て、RRC構成シグナリングを通じて端末に通知する。
【0068】
804では、端末は論理チャネルA、B、Cのバッファ・ステータスをそれぞれバッファ・ステータス・レポートで報告する。あるいは、ステップ804の後に、当該方法はさらに以下を含んでもよい。
【0069】
805では、アップリンク・リソースを端末に割り当てるとき、例えば、基地局は論理チャネル・グループCのバッファ・データを無視するかまたは少量のリソースのみを当該論理チャネル・グループに割り当て、ビット・レート(PBR)を保証するのに必要なリソースを満足する。
【0070】
806では、基地局が割り当てたアップリンク・リソースを受信した後、端末は最低優先度を利用して当該リソースを論理チャネル3に割り当てる。
【0071】
図9を参照すると、本発明の諸実施形態ではサービスのアップリンク品質を保証するための方法を提供する。当該方法は、PDN−GWがダウンリンク・データ・フローを基地局に発行することに適用可能である。当該実施形態では、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプがP2Pサービスであるシナリオのみを1例として説明し、アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプが他のサービスであるシナリオの実施形態はここでは繰り返さない。当該方法は特に以下を含む。
【0072】
ステップ901はステップ301と同様であるので、ここでは繰り返さない。
【0073】
902では、SDF5がP2PサービスであることをPDN−GWがDPI検出により検出し、ダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子を基地局に発行する。
【0074】
あるいは、PDN−GWがダウンリンクのサービス・データ・フローにおいてSDF5のTFTを保持する。あるいは、基地局が、PDN−GWを使用してDPI検出を実施するのではなく、SDF5がP2Pサービスであることを自らDPI検出により検出してもよい。
【0075】
903では、ダウンリンクのサービス・データ・フローにおけるデータで保持されているSDF5のアップリンク送信制御識別子を受信した後、基地局がSDF5に対応するアップリンク論理チャネルのデータを全て破棄するか、または、SDF5のTFTに基づいて対応するアップリンク論理チャネルのデータを選択的に破棄、即ち、SDF5のデータ・パケットのみを破棄するか、または、SDF5に対応するダウンリンクのサービス・データ・フローのTCP ACKパケットを破棄する。基地局は、DPI検出技術を使用することによってSDF5のダウンリンクTCP ACKパケットを認識してもよい。
【0076】
さらに、あるいは、ステップ902で、PDN−GWはダウンリンクのサービス・データ・フローを通じてSDF5のアップリンク送信制御識別子を基地局に発行する必要はない。したがって、PDN−GWがSDF5のアップリンク・データを破棄するかまたは対応するダウンリンクTCPACKを直接破棄するようにステップ903を発展させる。
【0077】
図10を参照すると、本発明の諸実施形態ではユーザ装置を提供する。当該ユーザ装置は、ダウンリンクのサービス・データ・フローを受信するように構成された受信ユニット1001であって、当該ダウンリンク・サービス・データ・フローはアップリンク送信制御識別子を保持する受信ユニット1001を備える。
【0078】
ディープ・パケット・インスペクションDPI技術を利用するPDN−GWまたは基地局によりアップリンク送信制御識別子を取得して、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識する。
【0079】
ダウンリンクのサービス・データ・フローが通信システム内のパケット・データネットワーク・ゲートウェイ(Packet Data Network Gateway、PDN−GW)または基地局からのものであってもよい。本発明の諸実施形態に適用される通信システムにはLTE、UMTS、GSM(登録商標)およびWiMAXのようなシステムが含まれるがこれらに限らない。アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプを、ネットワーク動作の要件に基づいて自己定義してもよく、当該サービス・タイプにはP2Pサービス等が含まれるがこれらに限られない。
【0080】
当該ユーザ装置は制御ユニット1002を備える。制御ユニット1002は、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプのアップリンク・データを送信して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させるように構成される。
【0081】
あるいは、サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御するための幾つかの実施形態に適用可能であるために、1実施形態では、当該制御ユニットはさらに、サービス・タイプのアップリンク・データを独立なアップリンク送信バッファにマップし、サービス・タイプのアップリンク・データのスケジューリング優先度を低下させるように構成される。この目的のため、当該受信ユニットはさらに、サービス・タイプのアップリンク・データを保持する無線ベアラに対してPDN−GWまたは基地局によって割り当てられたトラフィック・フロー・テンプレートTFTおよびサービス品質QoSの複数のグループを受信するように構成される。サービス・タイプに関連付けられたTFTグループは、アップリンク送信バッファにマップされQoSのグループに対応する。
【0082】
あるいは、当該アップリンク送信制御識別子に基づいてサービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御してサービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させる他の異なる実施形態では、当該制御ユニットはさらに、サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルのスケジューリング優先度を低下させるように構成される。あるいは、当該制御ユニットはさらに、サービス・タイプのアップリンク・データを専用ベアラにマップするように構成される。あるいは、当該制御ユニットはさらに、当該サービス・タイプのアップリンク・データが対応するアップリンク送信バッファに入る速度を低下させるように構成される。特に、当該制御ユニットはさらに、NAS層アプリケーションが保持するサービス・タイプのTFTを通じて、または、サービス・フロー・データを分類することによって取得されるサービス・タイプのTFTを通じて、サービス・タイプのアップリンク・データが対応するアップリンク送信バッファに入る速度を低下させるように構成される。
【0083】
あるいは、当該ユーザ装置はさらに、バッファ・ステータス・レポートBSRをアップリンク送信バッファの粒度でPDN−GWまたは基地局に送信するように構成された送信ユニットを備える。
【0084】
当該実施形態におけるユーザ装置は、上述の方法の実施形態における端末であってもよいことは当業者には理解される。したがって、本実施形態と上述の方法の実施形態を互いに組み合わせることができ、ここでは繰り返さない。
【0085】
本発明の諸実施形態では、ユーザ装置がアップリンク送信制御識別子を受信し、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させることがわかる。したがって、サービス・タイプのアップリンク・データが大量のアップリンクのエアインタフェース・リソースを占有するため他のサービスのサービス品質が影響を受けるという問題を回避または軽減でき、サービスのアップリンク品質が保証され、したがって、他のサービスのサービス性能が維持され、良好なユーザ・エクスペリエンスが保証される。
【0086】
図11を参照すると、本発明の諸実施形態では基地局を提供する。当該基地局は、アップリンク送信制御識別子を取得するように構成された取得ユニット1101を備える。
【0087】
当該取得ユニットは、複数の方法に基づいてアップリンク送信制御識別子を取得してもよい。あるいは、当該取得ユニットが受信サブユニットを備えてもよい。受信サブユニットは、ダウンリンクのサービス・データ・フローをパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイPDN−GWから受信するように構成される。当該ダウンリンクのサービス・データ・フローはアップリンク送信制御識別子を保持する。当該アップリンク送信制御識別子は、ディープ・パケット・インスペクションDPI技術を利用するPDN−GWにより取得されて、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識する。あるいは、当該取得ユニットはさらに、ディープ・パケット・インスペクションDPI技術を利用することによってアップリンク送信制御識別子を取得して、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプを認識するように構成される。
【0088】
当該基地局は制御ユニット1102を備える。制御ユニット1102は、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、アップリンク送信制御をアップリンク無線ベアラで実施する必要があるサービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させるように構成される。
【0089】
本発明の諸実施形態に基づく基地局を通信システムに適用してもよい。当該通信システムには、LTE、UMTS、GSM(登録商標)、WiMAX等が含まれるがこれらに限られない。アップリンク送信制御を実施する必要があるサービス・タイプをネットワーク動作要件に基づいて自己定義してもよく、当該サービス・タイプにはP2Pサービス等が含まれるがこれらに限られない。
【0090】
あるいは、サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御するための異なる実施形態に適用可能であるために、以下の方法を使用してもよい。当該方法には、制御ユニットがさらに、サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルのスケジューリング優先度を低下させ、サービス・タイプのアップリンク・データに対応する論理チャネルを新たな論理チャネル・グループに割り当てるように構成されることを含むがこれに限られない。あるいは、当該制御ユニットはさらにサービス・タイプのアップリンク・データを破棄するように構成される。あるいは、当該制御ユニットはさらに、サービス・タイプのアップリンク・データに対応するダウンリンクのサービス・データ内の送信制御プロトコル確認識別子を破棄するように構成される。
【0091】
当該実施形態における基地局は、上述の方法の実施形態における基地局であってもよいことは当業者には理解される。したがって、本実施形態と上述の方法の実施形態を互いに組み合わせることができ、ここでは繰り返さない。
【0092】
本発明の諸実施形態では、基地局がアップリンク送信制御識別子を受信し、当該アップリンク送信制御識別子に基づいて、サービス・タイプのアップリンク・データの送信を制御して、当該サービス・タイプのアップリンク・データの伝送速度を低下させることがわかる。したがって、サービス・タイプのアップリンク・データが大量のアップリンクのエアインタフェース・リソースを占有するため他のサービスのサービス品質が影響を受けるという問題を回避または軽減でき、サービスのアップリンク品質が保証され、したがって、他のサービスのサービス性能が維持され、良好なユーザ・エクスペリエンスが保証される。
【0093】
本発明の諸実施形態に基づく方法のステップの全部または一部を、(プロセッサのような)関連するハードウェアに指示するプログラムにより実施してもよいことは当業者には理解される。当該プログラムをコンピュータ読取可能記憶媒体に格納してもよい。当該プログラムを実行すると、以上の実施形態に基づく方法のステップが実施される。当該記憶媒体はディスク、CD、読取専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、またはランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)等であってもよい。
【0094】
以上で、本発明の諸実施形態に基づく技術的解決策を詳細に説明した。幾つかの例を、本発明の原理と諸実施形態の説明に使用した。以上の実施形態に関する説明は、本発明の方法とその中心的な思想の理解を容易にするためのものにすぎない。当業者は、本発明の中心的な思想に基づいて特定の実施形態と実施例に修正を加えることができる。結論として、本明細書の内容を本発明に対する限定として解釈すべきではない。