特許第5750871号(P5750871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5750871
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】印刷システム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20150702BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20150702BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/38 D
   G06F3/12 K
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2010-256117(P2010-256117)
(22)【出願日】2010年11月16日
(65)【公開番号】特開2012-106382(P2012-106382A)
(43)【公開日】2012年6月7日
【審査請求日】2013年9月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000104124
【氏名又は名称】カシオ電子工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100103148
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 輝美
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 誠
【審査官】 名取 乾治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−303075(JP,A)
【文献】 特開2001−216119(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
G06F 3/12
H04N 1/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のホスト機器と複数の印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、
少なくとも前記印刷装置の一つは、電源投入されたホスト機器の前記ネットワークへの接続台数を判断する第1の判断手段と、稼動中の印刷装置の前記ネットワークへの接続台数を判断する第2の判断手段と、前記第1の判断手段により判断された接続台数と前記第2の判断手段により判断された接続台数とに基づいて当該印刷装置のメイン電源の投入制御及び非稼動中の他の印刷装置の起動指示を行う第1の制御手段と、を備え、
前記第1の制御手段は、電源投入されたホスト機器の前記ネットワークへの接続台数が予め設定された台数以上であると前記第1の判断手段により判断され、且つ、稼動中の印刷装置の前記ネットワークへの接続台数が予め設定された台数未満であると前記第2の判断手段により判断された場合に、当該印刷装置のメイン電源が投入されていなければ、非稼動中の他の印刷装置への起動指示よりも優先的に当該印刷装置のメイン電源を投入することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記第1の制御手段は、電源投入されたホスト機器が前記ネットワークに接続されていると前記第1の判断手段により判断され、且つ、前記ネットワークに接続された稼働中の印刷装置がないと前記第2の判断手段により判断された場合に、非稼動中の他の印刷装置への起動指示よりも優先的に当該印刷装置のメイン電源を投入することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記第1の判断手段により判断された接続台数と前記第2の判断手段により判断された接続台数とに基づいて稼動中の他の印刷装置に稼動停止指示を行う第2の制御手段を備え、
前記第2の制御手段は、電源投入されたホスト機器が1台も前記ネットワークに接続されていないと前記第1の判断手段により判断され、且つ、前記ネットワークに接続された稼働中の印刷装置があると前記第2の判断手段により判断された場合に、該稼働中の印刷装置に対して稼動停止指示を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置と該印刷装置に印刷データを送信するホスト機器が接続された印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、コンピュータネットワークが広く使用され、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)に印刷装置を接続し、パーソナルコンピュータ(PC)等のホスト機器から印刷データを送信して印刷処理を行う印刷システムが使用されている。このようなシステムにおいて、ネットワーク上に接続された印刷装置は、通常電源が投入された状態であり、印刷処理が行われない場合には無駄な電力を消費している。
【0003】
この点、特許文献1に記載された発明は、ネットワークに複数のホスト機器が接続されている場合、プリンタ装置は何れかのホスト機器から印刷データが当該プリンタ装置に送信されているか否かを識別し、印刷データが送信されていない場合、更に各ホスト機器に応答要求を送信し、全てのホスト機器からの応答がない場合、当該プリンタ装置の電源をオフするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平08−025757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明では、全てのホスト機器からの応答がない場合、プリンタ装置の電源をオフするが、1台でも電源投入が行われ、応答があれば、プリンタ装置の電源をオフすることはできない。前述のように、ネットワーク上に多数のホスト機器とプリンタ装置が接続されているシステムの場合には、上記特許文献1に記載された発明では対応できず、無駄な電力消費を行うことになる。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ネットワーク上に多数のホスト機器とプリンタ装置が接続されている状態でも、効率よく印刷装置の電源を管理し、電力消費の無駄を無くす印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の印刷システムは、複数のホスト機器と複数の印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、少なくとも前記印刷装置の一つは、電源投入されたホスト機器の前記ネットワークへの接続台数を判断する第1の判断手段と、稼動中の印刷装置の前記ネットワークへの接続台数を判断する第2の判断手段と、前記第1の判断手段により判断された接続台数と前記第2の判断手段により判断された接続台数とに基づいて当該印刷装置のメイン電源の投入制御及び非稼動中の他の印刷装置の起動指示を行う第1の制御手段と、を備え、前記第1の制御手段は、電源投入されたホスト機器の前記ネットワークへの接続台数が予め設定された台数以上であると前記第1の判断手段により判断され、且つ、稼動中の印刷装置の前記ネットワークへの接続台数が予め設定された台数未満であると前記第2の判断手段により判断された場合に、当該印刷装置のメイン電源が投入されていなければ、非稼動中の他の印刷装置への起動指示よりも優先的に当該印刷装置のメイン電源を投入することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ネットワーク上に多数のホスト機器と印刷装置が接続された印刷システムにおいても、ネットワークに接続されたホスト機器の台数と印刷装置の台数に基づいて、システムの電源管理を行い、印刷作業に支障をきたすことなく、少ない電力で電源管理を行う印刷システムを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態の印刷装置がネットワークを介してホスト機器に接続されたシステム構成図である。
図2】プリンタ装置の内部構成を説明する図である。
図3】電源管理部の構成を説明する図である。
図4】パーソナルコンピュータ(PC)毎の印刷情報を記憶するテーブル構成を説明する図である。
図5】ネットワーク上の印刷装置の管理情報を記憶するテーブルを説明する図である。
図6】電源オフ状態の印刷装置の処理動作を説明するフローチャートである。
図7】電源オフ状態の印刷装置の処理動作を説明するフローチャートである。
図8】電源オフ状態の印刷装置の処理動作を説明するフローチャートである。
図9】電源オン状態の印刷装置の処理動作を説明するフローチャートである。
図10】電源オン状態の印刷装置の処理動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置がネットワークを介してホスト機器に接続されたシステム構成図である。本システムは3台のパーソナルコンピュータ(PC1〜PC3)と、3台のプリンタ装置1〜3、及びサーバコンピュータ(サーバPC)4が、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワーク回線を介して接続された構成である。パーソナルコンピュータ(PC1〜PC3)は、不図示のキーボード等の入力部や、表示部、及びプリンタドライバ等で構成され、アプリケーションに従って作成した印刷データをサーバコンピュータ4、又は何れかのプリンタ装置1〜3に出力する。
【0016】
プリンタ装置1には、同図に示すように、操作パネル1a、電源管理部1bが設けられ、プリンタ装置2には操作パネル2a、電源管理部2bが設けられ、プリンタ装置3には操作パネル3a、電源管理部3bが少なくとも設けられている。
【0017】
図2は上記プリンタ装置1〜3の内部構成を説明する図であり、プリンタ装置1〜3を代表して、以下プリンタ装置1を使用して説明する。プリンタ装置1には、上記操作パネル1a、電源管理部1bが配設されており、更にCPU6、ROM7、RAM8、内部接続バス9、プリンタ制御LSI10、USBホストLSI11、エンジン部12、USB/LANインターフェース13、ハードディスク(HDD)等の外部記憶装置14、ネットワークインターフェース(以下、ネットワークI/Fで示す)15、及び不揮発性メモリ16で構成されている。
【0018】
CPU6はROM7に記憶されたプログラム及びデータに従ってプリンタ装置1の制御を行い、RAM8をワークエリアとして後述する処理を行う。また、ネットワークI/F15を介して前述のパーソナルコンピュータ(PC1〜PC3)やサーバコンピュータ(サーバPC)4が接続され、更に他のプリンタ装置2、及び3も接続されている。
【0019】
図3は、上記プリンタ装置1に設けられた電源管理部1bの構成を示す図である。電源管理部1bはメインコントローラ18、エンジンコントローラ19、メイン電源20、及びサブ電源21で構成されている。また、メインコントローラ18とエンジンコントローラ19はI/Fバスで接続され、メインコントローラ18にメイン電源20及びサブ電源21から電源供給が行われ、エンジンコントローラ19にメイン電源20から電源供給が行われる。また、エンジンコントローラ19によってメイン電源20及びサブ電源21の電源制御が行われる。
【0020】
図4は、上記不揮発性メモリ16に構築される電源用管理データのテーブル構成を示す図である。このテーブルはプリンタ装置1に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)の台数分作成される。また、このテーブルは接続されたパーソナルコンピュータのPC名、接続開始時間、接続終了時間、印刷回数、印刷データ量、及び印刷枚数の各情報を記憶する。
【0021】
一方、図5はネットワークに接続された他のプリンタ装置2及び3の電源管理を行うテーブルであり、このテーブルも不揮発性メモリ16に構築されている。このテーブルは、上記のようにネットワークに接続された他のプリンタ装置2及び3に関する情報を記憶し、例えば電源をオンした時間、及び電源をオフした時間、電源がオン中であるプリンタ装置の情報、電源がオフ中であるプリンタ装置の情報を記憶する。
【0022】
以上の構成において、以下に本例の処理動作を説明する。
図6乃至図10は、本例の処理動作を説明するフローチャートである。尚、図6乃至図8は処理の対象となるプリンタ装置1が電源オフの状態の場合のフローチャートであり、図9及び図10は処理の対象となるプリンタ装置1が電源オンの状態の場合のフローチャートである。
【0023】
最初に図6乃至図8に示すフローチャートを用いて、電源オフ状態のプリンタ装置1の処理動作について説明する。先ず、プリンタ装置1のCPU6はネットワークに電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が接続されているか判断する(ステップ(以下、Sで示す)1)。ここで、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に1台も接続されていなければ(S1がNO)、ネットワーク上に自己のプリンタ装置1以外に、稼動中のプリンタ装置が有るか判断する(S2)。そして、稼動中のプリンタ装置が無ければ(S2がNO)、処理を終了する。一方、稼動中のプリンタ装置が有れば(S2がYES)、この稼動中のプリンタ装置に停止の通知を行う(S3)。
【0024】
このように処理することにより、ネットワーク上に電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が1台も接続されていない場合において、ネットワーク上に接続された全てのプリンタ装置の稼動を停止し、無駄な電力消費を無くす。
【0025】
一方、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に接続されている場合(S1がYES)、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が所定台数(n台)以上接続されているか判断する(S4)。ここで、所定台数(n台)は、予め設定された台数であり、所定台数(n台)以上のパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に接続されているか否かによって、以下の処理を行ない、印刷処理に支障が無いように電源制御を行なう。
【0026】
先ず、ネットワーク上に所定台数(n台)以上のパーソナルコンピュータ(PC)が接続されていない場合(S4がNO)、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が有るか判断する(S5)。そして、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が有る場合(S5がYES)、処理を判断(S1)に戻し、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が無い場合(S5がNO)、自己のプリンタ装置1のメイン電源20を起動する(S6)。そして、プリンタ装置1の電源管理部1b内のテーブルに図4に示すデータを記録する(S7)。例えば、接続されたパーソナルコンピュータ(PC)名、接続開始時間、接続終了時間、印刷回数、印刷データ量、及び印刷枚数の各データを記録する。このデータは接続されたパーソナルコンピュータ(PC)毎に記録される。
【0027】
このように処理することにより、ネットワーク上に所定台数(n台)以下の電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が接続されている場合、少なくとも1台のプリンタ装置をネットワーク上で駆動し、少ない消費電力で印刷処理を行うものである。
【0028】
一方、上記判断(S4)において、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に所定台数(n台)以上接続されている場合(S4がYES)、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が有るか判断する(S8)。ここで、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が有れば(S8がYES)、図7に示すフローチャートに移行し、ネットワーク上で稼動しているプリンタ装置の状態を前述の図5に示すテーブルに記録する(S9)。例えば、電源をオンした時間、及び電源をオフした時間、更に電源がオン中であるプリンタ装置の情報を記録する。
【0029】
次に、プリンタ装置が所定台数(m台)以上稼動しているか判断する(S10)。ここで、所定台数(m台)は、ネットワーク上にパーソナルコンピュータ(PC)が前述のn台以上稼動している場合に印刷処理に支障をきたさないプリンタ装置の台数である。したがって、ここで、プリンタ装置が所定台数(m台)以上稼動していれば(S10がYES)、処理を最初の判断(S1)に戻す。一方、プリンタ装置が所定台数(m台)以上稼動していなければ(S10がNO)、自己のプリンタ装置1のメイン電源20を起動し(S11)、前述と同様、プリンタ装置1の電源管理部1b内のテーブルに必要なデータを記録する(S12)。
【0030】
このように処理することにより、ネットワーク上に所定台数(n台)以上の電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が接続されている場合でも、印刷作業に支障をきたすことなく少ない消費電力で印刷処理を行うことができる。
【0031】
一方、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に所定台数(n台)以上接続され(S4がYES)、かつ上記判断(S8)において、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が無い場合(S8がNO)、図8に示すフローチャートに移行し、先ず自己のプリンタ装置1のメイン電源20を起動し(S13)、前述と同様、プリンタ装置1の電源管理部1b内のテーブルに図4に示すデータを記録する(S14)。
【0032】
その後、時間の経過によって自己のプリンタ装置1も含め、プリンタ装置がネットワーク上で所定台数(m台)以上稼動しているか判断し(S15)、所定台数以上稼動していなければ(S15がNO)、非稼動のプリンタ装置に起動を通知し(S16)、ネットワーク上で稼動するプリンタ装置の台数を増やす。この場合、例えば所定台数(m台)が2台であれば、上記通知によって自己のプリンタ装置1に加えて1台のプリンタ装置を稼動状態とする。尚、ネットワーク上にプリンタ装置が所定台数以上稼動していれば(S15がYES)、ネットワーク上で稼動しているプリンタ装置の状態を前述の図5に示すテーブルに記録する(S17)。
【0033】
このように処理することにより、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に接続されている台数に対応して、稼動するプリンタ装置の設定を自動的に行うことができ、効率よく少ない消費電力で印刷システムを駆動することができる。
【0034】
次に、図9及び図10に示すフローチャートを用いて、電源オン状態の印刷装置1の処理動作について説明する。この場合も、先ず図9に示すフローチャートに従って、ネットワークに電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が接続されているか判断する(ステップ(以下、STで示す)1)。ここで、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワークに1台も接続されていなければ(ST1がNO)、ネットワーク上に自己のプリンタ装置1以外に、稼動中のプリンタ装置が有るか判断し(ST2)、稼動中のプリンタ装置が無ければ(ST2がNO)、プリンタ装置1の電源管理部1b内のテーブルに図4に示すデータを記録し(ST3)、メイン電源20をオフする(ST4)。一方、稼動中のプリンタ装置が有れば(ST2がYES)、稼動中のプリンタ装置に停止の通知を行い(ST5)、上記処理(ST3、及びST4)を実行する。
【0035】
このように処理することにより、ネットワーク上に電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が1台も接続されていない場合、ネットワーク上に接続された全てのプリンタ装置の稼動を停止し、無駄な電力消費を無くす。
【0036】
一方、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に接続されている場合(ST1がYES)、前述と同様、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)が所定台数(n台)以上接続されているか判断する(ST6)。この場合も、所定台数(n台)は、予め設定された台数であり、所定台数(n台)以上のパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に接続されているか否かによって、以下の処理を行ない、印刷処理に支障が無いように電源制御を行なう。
【0037】
先ず、ネットワーク上に所定台数(n台)以上のパーソナルコンピュータ(PC)が接続されていない場合(S6がNO)、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が有るか判断する(S7)。そして、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が無い場合(ST7がNO)、プリンタ装置1の電源管理部1b内のテーブルに図4に示すデータを記録する(ST8)。
【0038】
このように処理することにより、ネットワーク上に少なくとも自己のプリンタ装置1が接続されており、少ない消費電力で印刷作業を効率よく行うことができる。
一方、上記判断(ST6)において、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に所定台数(n台)以上接続されている場合(ST6がYES)、図10に示すフローチャートに移行し、先ずネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が所定台数(m台)以上有るか判断する(ST9)。ここで、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が所定台数(m台)以上無ければ(ST9がNO)、ネットワーク上で稼動しているプリンタ装置の状態を前述の図5に示すテーブルに記録し(ST10)、稼動中のプリンタ装置のリストを作成する(ST11)。
【0039】
一方、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に所定台数(n台)以上接続され(ST6がYES)、かつ上記判断(ST9)において、ネットワーク上に稼動中のプリンタ装置が所定台数(m台)以上有る場合(ST9がYES)、稼動中のプリンタ装置に停止の通知を行い(S12)、t分の経過を待つ(ST13)。ここで、例えばt分は5分〜6分の時間であり、停止の通知を受けたプリンタ装置が稼動停止処理を行うための時間である。
【0040】
したがって、その後(ST13がYES)、プリンタ装置1は自己の電源管理部1bに、前述の図4に示すデータの記録を行い(ST14)、ネットワーク上に稼動するプリンタ装置のリストを作成する(ST15)。そして、自己のプリンタ装置1のメイン電源20を停止する(ST16)。
【0041】
このように処理することにより、電源が投入されたパーソナルコンピュータ(PC)がネットワーク上に接続されている台数に対応して、稼動するプリンタ装置の設定を自動的に行うことができ、効率よく少ない消費電力で印刷システムを駆動することができる。
【符号の説明】
【0042】
1〜3・・印刷装置
1a〜3a・・操作パネル
1b〜3b・・電源管理部
4・・・サーバコンピュータ
6・・CPU
7・・・ROM
8・・・RAM
9・・・内部接続バス
10・・プリンタ制御LSI
11・・USBホストLSI
12・・エンジン部
13・・USB/LANインターフェース
14・・外部記憶装置
15・・ネットワークI/F
16・・不揮発性メモリ
18・・メインコントローラ
19・・エンジンコントローラ
20・・メイン電源
21・・サブ電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10