(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記ジョブ情報記憶部に前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの前記印刷キャンセルを実行する際、前記両ジョブIDが一致する場合は、前記印刷キャンセルの指示以外の更なる指示を必要とすることなく、該ジョブIDに対応する前記印刷データの印刷処理をキャンセルすることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
前記印刷キャンセルが指示された際に、前記ジョブ情報記憶部に1つのジョブ情報も記憶されていない場合は、前記印刷キャンセルの指示が無効である報知を行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態の基本システムを説明する図である。同図において、プリンタ装置1はLAN(local area network)等のネットワークを介してパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト機器2に接続されている。プリンタ装置1は受信部3、制御部4、RIP部5、転送部6、プリンタエンジン7、排紙部8、受信バッファ9、ジョブテーブル10、表示操作制御部11、表示パネル12、操作ボタン13で構成されている。また、RIP(Raster Image Processor)部5は印刷データをコマンド解析し、画像データに変換する際、印刷行列を生成し、印刷行列テーブル14に記憶する。また、RIP部5によってコマンド解析され、作成された画像データは不図示の画像メモリに展開される。
【0014】
ホスト機器2は、アプリケーションに従って作成した印刷データをプリンタドライバによって印刷データ(PDL(Page Description Language)データ)に変換し、プリンタ装置1に送信する。プリンタ装置1の受信部3は、ホスト機器2から供給された印刷データの受信し、印刷データに含まれるジョブIDや文書名、総印刷枚数等の情報を制御部4に通知する。尚、印刷データには上記情報の他、例えばカラー印刷/モノクロ印刷の別、両面印刷/片面印刷の別等の情報も含まれる。また、受信部3は受信した印刷データを受信バッファ9に順次書き込む。
【0015】
制御部4は受信部3からの通知を受けると、ジョブテーブル10に上記情報を記憶する。
図2はジョブテーブル10の構成を示す図である。ジョブテーブル10はレコード番号毎に「ジョブID」、「文書名」、「総印刷枚数」、「残り印刷枚数」、「受信バッファアドレス」、「ジョブ状態」の各記憶エリアで構成されている。そして、上記ジョブID、文書名、総印刷枚数の情報を対応する記憶エリアに記憶する。
【0016】
ここで、「ジョブID」の記憶エリアには印刷ジョブ毎に付加された、例えば識別コードが記憶され、「文書名」の記憶エリアには当該ジョブIDの文書名の情報が記憶され、「総印刷枚数」の記憶エリアには、当該印刷データの総ページ数が記憶される。また、「残り印刷枚数」の記憶エリアには、対応する印刷データの総印刷枚数から排紙処理が完了した枚数を減算した残り印刷枚数が記憶される。
【0017】
また、「受信バッファアドレス」の記憶エリアには、対応する印刷データが格納された受信バッファ9のアドレス情報が記憶される。また、「ジョブ状態」の記憶エリアには、対応する印刷ジョブの処理状態が記憶され、例えば受信中や、印刷中、又はRIP中(画像データ変換処理中)のジョブ状態が記憶される。
【0018】
尚、ジョブテーブル10の初期時においては、
図2に示すように、「ジョブID」の記憶エリアは全て“空き”状態にリセットされ、「文書名」の記憶エリアは全て“なし”状態にリセットされ、「総印刷枚数」の記憶エリアは全て“0”にリセットされ、「残り印刷枚数」の記憶エリアは全て“−1”にリセットされ、「受信バッファアドレス」の記憶エリアも全てアドレス“0”リセットされ、更に「ジョブ状態」の記憶エリアも全て“なし”状態にリセットされている。
【0019】
制御部4は受信部3から受信開始信号を受信すると、上記ジョブテーブル10のレコード番号1から順次検索し、「ジョブID」の記憶エリアが“空き”である最初のレコード番号の記憶エリアにジョブID、文書名、及び当該印刷データの総印刷枚数の情報を書き込む。
【0020】
RIP部5は制御部4の指示に従って受信バッファ9から印刷データを読み出し、コマンド解析を行い、画像データに変換する。RIP部5によって変換された画像データは不図示の画像メモリに展開される。また、この時作成する印刷行列を印刷行列テーブル14に記憶する。
図3はその概念図であり、
図4は印刷行列テーブル14のデータ構成を示す図である。
【0021】
印刷行列テーブル14は、レコード番号毎に「ジョブID」、「現在ページ番号」、「画像メモリアドレス」、「描画状態」、「ジョブキャンセル情報」の各記憶エリアで構成されている。
【0022】
「ジョブID」の記憶エリアには前述と同様、印刷ジョブ毎に付加された、例えば識別コードが記憶される。また、「現在ページ番号」の記憶エリアには、対応する印刷データの中でRIP処理を行っているページ番号を記憶する。また、「画像メモリアドレス」の記憶エリアには、対応するページの画像データが展開された画像メモリのアドレス情報が記憶される。
【0023】
また、「描画状態」の記憶エリアには、対応する印刷データの描画処理の経過が記憶され、例えば描画中、又は描画完了の情報が記憶される。さらに、「ジョブキャンセル情報」の記憶エリアには、ジョブキャンセルの指示があったことを示す情報が記憶される。
【0024】
尚、
図4に示すように、初期時において印刷行列テーブル14の「ジョブID」の記憶エリアは全て“空き”状態にリセットされ、「現在ページ番号」及び「画像メモリアドレス」の記憶エリアは全て“0”にリセットされ、「描画状態」及び「ジョブキャンセル情報」の記憶エリアは全て“なし”にリセットされている。
【0025】
したがって、初期時において、
図5に示すように、作成された印刷行列の個数は“0”であり、新たな印刷行列の書き込み位置は“1”(レコード番号1)であり、転送処理のための印刷行列の読み出し位置も“1”(レコード番号1)であり、排紙処理のための印刷行列の読み出し位置も“1”(レコード番号1)である。
【0026】
尚、転送部6は、画像メモリから画像データを読み出し、プリンタエンジン7に画像データを転送する。プリンタエンジン7では転送部6から転送される画像データに基づいて記憶媒体(例えば、用紙)に画像データを出力する。また、排紙部8は、プリンタエンジン7によって印刷出力が行われた用紙を不図示の排紙トレイに排出し、制御部4に用紙の排紙を通知する。
【0027】
以上の構成において、以下に具体的な処理動作を説明する。
尚、本例の処理動作を説明する際、前述のジョブテーブル10には既に
図6に示す情報が記憶されているものとする。例えば、レコード番号1の記憶エリアには「ジョブID」が“J0004”であり、「文書名」が“Price List”である「総印刷枚数」が“9”(9枚)の印刷ジョブの情報が記憶されている。この印刷ジョブの「ジョブ状態」は現在“印刷中”であり、既にRIP部5による画像データへの変換処理が終了しており、「残り印刷枚数」は“7”(7枚)である。
【0028】
また、レコード番号2の記憶エリアには「ジョブID」が“J0005”であり、「文書名」が“レイアウト図”である「総印刷枚数」が“1”(1枚)の印刷ジョブの情報が記憶されている。この印刷ジョブの「ジョブ状態」も“印刷中”であり、既にRIP部5による画像データへの変換処理が終了しており、「残り印刷枚数」は
“−1”であり、未だ印刷出力がされていない。
【0029】
一方、レコード番号3の記憶エリアには「ジョブID」が“J0006”であり、「文書名」が“会議資料”である「総印刷枚数」が“14”(14枚)の印刷ジョブの情報が記憶されている。この印刷ジョブの「ジョブ状態」は“RIP中”であり、既にRIP部5による画像データへの変換処理が開始された状態であり、当該印刷データが受信バッファ9にも残っている。具体的には「受信バッファアドレス」に記憶された“0x8000A064”のアドレスを開始アドレスとして受信バッファ9に格納されている。
【0030】
また、レコード番号4の記憶エリアには「ジョブID」が“J0007”であり、「文書名」が“予算案”である「総印刷枚数」が“5”(5枚)の印刷ジョブの情報が記憶されている。この印刷ジョブの「ジョブ状態」は“受信中”であり、受信部3による受信処理が行われている状態である。具体的には「受信バッファアドレス」に記憶された“0x8000CB18”のアドレスを開始アドレスとして受信バッファ9に格納中である。
尚、本例の処理を開始する時点では、ジョブテーブル10の他のレコード(レコード番号5)は初期状態のまま維持されている。
【0031】
また、上記ジョブテーブル10と同様、印刷行列テーブル14にも既に
図7に示すデータが記憶されているものとする。例えば、レコード番号1の記憶エリアには「ジョブID」が“J0004”である9ページ目(「現在ページ番号」“9”)の情報が記憶され、当該9ページ目の画像データは「描画状態」の情報から描画処理が完了しており、「画像メモリアドレス」の情報から“0x8081012C”を開始アドレスとして画像メモリに展開されている。
【0032】
また、例えばレコード番号2の記憶エリアには「ジョブID」が“J0005”である1ページ目(「現在ページ番号」“1”)の情報が記憶され、「描画状態」の情報から描画処理が完了しており、「画像メモリアドレス」の情報から“0x80C10140”を開始アドレスとして画像メモリに展開されている。
【0033】
また、例えばレコード番号3〜7の記憶エリアには「ジョブID」が“J0006”である1〜5ページ目(「現在ページ番号」“1”、“2”、・・“5”)の情報が記憶され、「描画状態」の情報から1〜4ページ目までは描画処理が完了しており、5ページ目は現在描画中である。また、「画像メモリアドレス」の情報から“0x81010154”を開始アドレスとして画像メモリに展開されている。
【0034】
尚、レコード番号8及び9の記憶エリアは空き領域であり、レコード番号10の記憶エリアには前述の「ジョブID」が“J0004”である8ページ目(「現在ページ番号」“8”)の情報が記憶され、「描画状態」の情報から描画処理が完了しており、「画像メモリアドレス」の情報から“0x80400118”を開始アドレスとして画像メモリに展開されている。
【0035】
したがって、上記印刷行列テーブル14の状態において、
図8に示すように、使用する印刷行列の個数は“8”であり、次の書き込み位置は“7”(レコード番号7)であり、次の転送処理の読み出し位置は“1”(レコード番号1)であり、次の排紙処理の読み出し位置は“10”(レコード番号10)である。
【0036】
上記ジョブテーブル10、及び印刷行列テーブル14の状態において、先ずジョブキャンセル指示の無い、通常の印刷処理について説明する。
図9は受信部3の処理動作を説明するフローチャートであり、
図10は制御部4の処理動作を説明するフローチャートであり、
図11はRIP部5の処理動作を説明するフローチャートであり、
図12は転送部6の処理動作を説明するフローチャートであり、
図13は排紙部8の処理動作を説明するフローチャートである。
【0037】
先ず、受信部3は
図9に示すフローチャートに従って、ネットワークに接続されたホスト機器2から印刷データを受信したか判断する(ステップ(以下、Sで示す)1)。受信部3は印刷データを受信するまで待ち(S1がNO)、印刷データを受信すると(S1がYES)、印刷データに含まれるジョブ情報を抽出する(S2)。この処理は受信した印刷データに含まれる前述のジョブIDや、文書名、総印刷枚数等の情報を抽出する処理である。
【0038】
次に、制御部4に印刷データの受信開始を通知する(S3)。すなわち、受信部3は制御部4に受信開始の許可を受けるため受信開始の通知を出力し、制御部4からの受信開始許可の応答を待つ(S4)。
【0039】
制御部4は受信部3から上記受信開始通知を受信すると、
図10に示すフローチャートに従って処理を開始し、先ず外部から通知があるか判断する(S5)。この場合、受信開始通知を受信しており(S5がYES)、受信バッファ9を確保し(S6)、ジョブテーブル10に登録を行う(S7)。すなわち、当該印刷データの格納領域を受信バッファ9に確保し、上記印刷データから抽出したジョブ情報をジョブテーブル10に登録する。
【0040】
その後、制御部4は受信部3に対して受信開始許可の応答を行う(S8)。受信部3は制御部4から受信開始許可の応答を受信すると(S4がYES)、印刷データの受信を開始し、入力する印刷データを順次受信バッファ9に格納する(S9)。
【0041】
制御部4は受信部3に上記受信開始許可の応答を行った後、RIP処理が可能であるか判断する(S10)。この判断は、
図6に示すジョブテーブル10の「ジョブ状態」の記憶エリアを参照して行ない、例えばレコード番号3に“RIP中”の情報が記憶されている場合、新たな印刷データのRIP処理は行わない(S10がNO)。一方、何れのレコード番号の「ジョブ状態」の記憶エリアにも“RIP中”の情報が記憶されていなければ、ジョブテーブル10の更新を行い(S11)、RIP部5にRIP処理開始の通知を行う(S12)。この場合、RIP処理を開始するレコード番号の「ジョブ状態」の記憶エリアに“RIP中”の情報を記憶する。
【0042】
RIP部5は
図11に示すフローチャートに従って、制御部4からRIP処理開始の通知があると(S13がYES)、「現在ページ」を1にセットし(S14)、未RIPデータがあるか判断する(S15)。具体的には、読み出し処理を行っていないデータ(未RIPデータ)があるか判断する。ここで、未RIPデータがない場合には(S15がNO)、制御部4にRIP処理の完了を通知する(S16)。一方、未RIPデータがあれば(S15がYES)、印刷行列を確保する(S17)。
【0043】
図6に示す例では、レコード番号4に記憶された印刷ジョブが受信中であり、印刷行列を確保し、更に画像メモリを確保し(S18)、印刷行列テーブル17を更新し(S19)、印刷データを受信バッファ9から読み出し、RIP処理を開始する(S20)。そして、1ページ分の画像データが完成したか判断し(S21)、1ページ分の画像データが完成していなければ(S21がNO)、上記RIP処理を繰り返す(S20、S21)。
【0044】
その後、1ページ分の画像データが完成すると(S21がYES)、印刷行列テーブル17の状態を更新し(S22)、「現在ページ」をインクリメント(+1)する(S23)。そして、未RIPデータがあるか判断し(S15)、未RIPデータがあれば(S15がYES)、上記処理を繰り返し(S17〜S23)、受信バッファ9に残る印刷データが無くなると(S15がNO)、制御部4にRIP処理の完了を通知する(S16)。
【0045】
制御部4はRIP部5から上記RIP処理の完了通知を受信すると(S5がYES)、受信バッファ9を解放し(S24)、ジョブテーブル10の更新を行う(S25)。例えば、
図6に示す例では、レコード番号3の「ジョブID」“J0006”のRIP処理が完了通知を受信すると、当該印刷ジョブの印刷データが格納されていた受信バッファ9の記憶領域を解放し、「ジョブ状態」を“印刷中”に更新する。また、レコード番号4の「ジョブID」“J0007”のRIP処理が完了通知を受信すると、当該印刷ジョブの印刷データが格納されていた受信バッファ9の記憶領域を解放し、「ジョブ状態」を“RIP中”、“印刷中”に順次更新する。
【0046】
次に、受信中の印刷ジョブがあるか判断し(S26)、受信中の印刷ジョブがあれば(S26がYES)、ジョブテーブル12の更新を行い(S27)、RIP部5にRIP処理開始の通知を行う(S28)。例えば、
図6に示す例では、新たに印刷データがホスト機器2から入力し、レコード番号5の空き領域に新たな印刷ジョブの情報が入力すると、ジョブテーブル10に新たな印刷ジョブの情報を書き込み、RIP部5にRIP処理開始の通知を行う。
【0047】
転送部6は
図12に示すフローチャートに従って、印刷行列テーブル14に印刷情報が作成され、1以上の印刷行列が作成されると(S29がYES)、
図7に示す印刷行列テーブルの「描画状態」の記憶エリアを参照し、“描画完了”となっているか判断する(S30)。例えば、
図7に示す例では、レコード番号1〜6の「描画状態」の記憶エリアが“描画完了”となっており(S30がYES)、印刷行列テーブル14の更新処理を行い、対応する「描画状態」の記憶エリアを“転送”に更新する(S31)。そして、不図示の画像メモリに展開された画像データをプリンタエンジン7に転送し(S32)、画像データに基づく用紙への印刷出力をプリンタエンジン7に行わせる。
【0048】
その後、転送部6は対応する画像データが展開されていた画像メモリを解放し(S33)、印刷行列テーブルを更新し(S34)、印刷行列状態更新を行う(S35)。
【0049】
一方、排紙部8は
図13に示すフローチャートに従って、印刷行列テーブル14に印刷情報が作成され、1以上の印刷行列が作成されると(S36がYES)、
図7に示す印刷行列テーブルの「描画状態」の記憶エリアを参照し、“転送”の設定が行われているか判断する(S37)。例えば、上記転送部6の転送処理が開始され、「描画状態」の記憶エリアが“転送”に設定された印刷行列があると(S37がYES)、プリンタエンジン7から印刷用紙排紙通知を待つ(S38)。その後、プリンタエンジン7によって用紙への印刷出力が完了し、印刷用紙排紙通知があると(S38がYES)、印刷行列テーブル14の更新処理を行い(S39)、印刷行列状態更新を行う(S40)、制御部4に排紙完了の通知を行う(S41)。
【0050】
制御部4は排紙部8から排紙完了通知を受信すると(S5がYES)、残り枚数を算出する(S42)。この処理は対応する印刷ジョブの残り印刷枚数を計算する処理であり、前述の
図6に示す「残り印刷枚数」のデータをデクリメント(−1)し、対応する「残り印刷枚数」の記憶エリアのデータを更新する(S43)。例えば、
図6に示す「ジョブID」が“J0004”の印刷データの場合、現在の「残り印刷枚数」の記憶エリアのデータを−1し、現在の“7”から“6”に更新する。
【0051】
その後、上記処理によって残り枚数が0枚になったか判断し(S44)、対応する「残り印刷枚数」の記憶エリアのデータが“0”になれば(S44がYES)、対応するレコード番号の印刷ジョブを削除する(S45)。例えば、
図6に示す「ジョブID」が“J0004”の印刷データの転送処理が更に行われ、「残り印刷枚数」の記憶エリアのデータが“0”になると、レコード番号1の印刷ジョブのデータが削除される。
【0052】
以上の処理が通常印刷の場合であり、次にジョブキャンセルの指示が印刷処理中に行われる場合の処理について説明する。
図14及び
図15はこの場合の制御部4の処理動作を説明するフローチャートであり、
図16及び
図17はRIP部5の処理動作を説明するフローチャートであり、
図18は転送部6の処理動作を説明するフローチャートであり、
図19は排紙部8の処理動作を説明するフローチャートであり、
図20は表示操作制御部11の処理動作を説明するフローチャートである。
【0053】
尚、この場合もジョブテーブル10には
図6に示す印刷ジョブ情報が記憶され、印刷行列テーブル14には
図7に示す印刷行列が作成されているものとする。
【0054】
前述と同様、受信部3はネットワークに接続されたホスト機器2から印刷データの受信を待ち、印刷データを受信すると印刷データに含まれるジョブ情報を抽出し、制御部4に受信開始の通知を行い、制御部4からの受信開始の許可を待つ。
【0055】
制御部4は受信部3から上記受信開始の通知を受信すると、
図14に示すフローチャートに従って、先ず外部から通知があるか判断する(ステップ(以下、STで示す)1)。このとき、上記受信開始の通知を受けており、前述と同様、受信バッファ9を確保し(ST2)、ジョブテーブル10に登録を行う(ST3)。すなわち、当該印刷データの格納領域を受信バッファ9に確保し、上記印刷データから抽出したジョブ情報をジョブテーブル10に登録する。
【0056】
その後、制御部4は受信部3に対して受信開始許可の応答を行う(ST4)。受信部3は制御部4からの受信開始許可の応答を受信すると印刷データを受信バッファ9に順次格納する。
【0057】
制御部4は受信部3に上記受信開始許可の応答を行った後、RIP処理が可能であるか判断する(ST5)。この判断も前述と同様、
図6に示すジョブテーブル10の「ジョブ状態」の記憶エリアを参照し、例えばレコード番号3に“RIP中”の情報が登録されている場合、新たな印刷データのRIP処理は行われない(ST5がNO)。一方、何れのレコード番号の「ジョブ状態」の記憶エリアにも“RIP中”のデータが記憶されていなければ、ジョブテーブル10の更新を行い(ST6)、RIP部5にRIP処理開始の通知を行う(ST7)。
【0058】
RIP部5は制御部4からRIP停止通知があるか判断し(
図16に示すフローチャートのC、
図17に示すフローチャートのST8)、RIP停止通知があると(ST8がYES)、RIP部5はRIP処理を停止し、制御部4にRIP停止完了の通知を行う(ST9)。このRIP停止の通知は、後述するジョブキャンセルの指示があった場合、制御部4から出力される通知であり、RIP部5はそれまで行っていたRIP処理を停止し、後述する一連の処理を行い(ST10〜ST12)、制御部4からのRIP停止解除の通知を待つ(ST13)。
【0059】
したがって、RIP停止通知がない間(ジョブキャンセルの指示がない間)、前述と同様、制御部4からRIP処理開始の通知を待ち(ST8がNO、ST14)、RIP処理開始の通知があると(S14がYES)、「現在ページ」を1に設定し(ST15)、未RIPデータがあるか判断する(S16)。ここで、未RIPデータがある場合(ST16がYES)、再度上記RIP停止通知(ジョブキャンセル指示)が無いことを確認し(ST8がNO)、印刷行列テーブル17を確保し(ST17)、画像メモリ16の展開領域を確保する(ST18)。
【0060】
その後、RIP停止解除の判断を行い(ST19)、RIP停止解除が無かった場合(ST19がYES)、印刷行列テーブル14の「ジョブキャンセル情報」の記憶エリアに“なし”の設定を行い(“なし”の設定を維持し)(ST20)、印刷データを受信バッファ9から読み出し、前述と同様のRIP処理を行う(ST21〜ST25)。その後、未RIPデータが全て画像データに変換されると(S16がNO)、制御部4にRIP処理完了を通知する(ST26)。
【0061】
一方、制御部4はRIP部5から上記RIP処理完了の通知を受信すると(ST1がYES)、前述と同様、受信バッファ9を解放し(ST27)、ジョブテーブル12の更新を行う(ST28)。その後、受信中の印刷ジョブがあるか判断し(ST29)、受信中の印刷ジョブがあれば(ST29がYES)、ジョブテーブル12の更新を行い(ST3
0)、RIP部5にRIP処理開始の通知を行う(ST31)。
【0062】
転送部6は制御部4から印刷停止通知があるか判断し(ST32)、印刷停止通知があると(ST32がYES)、印刷処理を停止し、制御部4に印刷停止の完了通知を行い(ST33)、制御部4からの印刷停止解除の通知を待つ(ST34)。この印刷停止通知も、後述するジョブキャンセルの指示があった場合、制御部4から送信される通知であり、上記印刷停止の通知がない場合、前述と同様、印刷行列テーブル14に印刷情報が作成され、1以上の印刷行列が作成されると(ST35がYES)、再度制御部4から印刷停止通知が無いことを確認し(ST36がNO)、
図7に示す「描画状態」の記憶エリアを参照して“描画完了”が設定されているか判断し(ST39)、前述と同様の処理を行なう(ST40〜ST45)。
【0063】
排紙部8は制御部4から排紙済み応答要求があるか判断し(ST46)、排紙済み応答要求があると(ST46がYES)、制御部4に排紙済みを応答する(S47)。この排紙済み応答要求も、後述するジョブキャンセルの指示があった場合の処理であり、上記排紙済み応答要求がない場合には、前述と同様、印刷行列テーブル14に印刷情報が作成され、1以上の印刷行列が作成されると(ST48がYES)、再度制御部4から排紙済み応答要求が無いことを確認し(ST49がNO)、
図7に示す「描画状態」の記憶エリアを参照して“転送”が設定されているか判断し(ST51)、「ジョブキャンセル情報」の記憶エリアに“実行”が設定されていないことを確認する(ST52)。
【0064】
そして、前述と同様、プリンタエンジン7から印刷用紙排紙通知を待ち(S53)、印刷用紙排紙通知があると(S53がYES)、前述と同様、印刷行列テーブル14の更新処理を行い(S54)、印刷行列状態更新を行い(S55)、制御部4に排紙完了の通知を行う(S56)。
【0065】
制御部4は排紙部8から排紙完了通知を受信すると(ST1がYES)、前述と同様、残り枚数を算出し(ST57)、ジョブテーブル10を更新し(ST58)、残り印刷枚数が0枚であるか判断する(ST59)。そして、対応する「残り印刷枚数」の記憶エリアのデータが“0”であれば(ST59がYES)、対応するレコード番号の印刷ジョブを削除する(ST60)。
【0066】
一方、上記処理を行う間、利用者がジョブキャンセルの指示を行うべく操作ボタン13を操作すると、操作信号が表示操作制御部11に送られる。
【0067】
図20は表示操作制御部11の処理を説明するフローチャートである。先ず、表示操作制御部11はプリンタ停止操作の判断を行う(ステップ(以下、
図20においてSTPで示す)1)。すなわち、表示操作制御部11は上記操作ボタン13の操作に基づく操作信号を受信し、ジョブキャンセルの指示であることを認識し、プリンタ停止操作の判断を行なう(STP1がYES)。そして、表示操作制御部11はこの判断に基づいて、制御部4にプリンタ停止の通知を行う(STP2)。
【0068】
制御部4は上記プリンタ停止の通知を受信すると(ST1がYES)、印刷ジョブ数が1以上であるか判断し(ST61)、印刷ジョブ数が1以上ではない場合(ST61がNO)、即ち印刷ジョブ数が0である場合、ジョブキャンセルの意味がないので表示操作制御部11にジョブキャンセル無効を通知する(ST62)。表示操作制御部11は制御部4からの上記通知に基づいて、ジョブキャンセル無効の表示を行う(STP5)。
【0069】
一方、印刷ジョブ数が1以上である場合(ST61がYES)、制御部4はRIP部5にRIP処理の停止を通知し、転送部6に印刷停止の通知を行い、排紙部8に排紙済み応答を要求する(ST63)。
RIP部5はこの通知を受信すると(ST8がYES)、前述のようにRIP部5はそれまでのRIP処理を停止し、制御部4にRIP停止の完了通知を行う(ST9)。その後、制御部4からのRIP停止解除の通知を待つ(ST13)。
【0070】
また、転送部6は制御部4から印刷停止通知があると(ST32がYES、又はST36がYES)、画像データの転送処理を停止し、制御部4に印刷停止の完了通知を行う(ST33、又はST37)。その後、制御部4からの印刷停止解除の通知を待つ(ST34、又はST38)。
【0071】
また、排紙部8は制御部4から排紙済み応答を要求があると(ST46がYES、又はST49がYES)、印刷用紙の排紙を確認し、制御部4に排紙済みの応答を行なう(ST47、又はST50)。
【0072】
制御部4はRIP部5から上記RIP停止完了の応答があり、転送部7から印刷停止完了の応答があり、排紙部8から排紙済みの応答があると(ST64がYES)、再度印刷ジョブ数が1以上であるか判断し(ST65)、印刷ジョブ数が1以上である場合(ST65YES)、ジョブテーブル10を更新し(ST66)、表示操作制御部11にジョブキャンセルが有効であることを通知する(ST67)。尚、再度印刷ジョブ数が1以上であるか判断する理由は、上記RIP部5によるRIP停止処理や、転送部6による印刷停止処理等を実行する間にジョブキャンセルの対象である印刷ジョブが終了してしまう場合もあるからである。
【0073】
表示操作制御部11は制御部4からジョブキャンセル有効の通知があると、表示パネル12にジョブ情報を表示し(STP4)、ジョブキャンセル実行可否の指定を待つ(STP6)。この場合表示パネル12には印刷処理中であるレコード番号1の印刷ジョブの文書名の情報が表示され、ユーザによるジョブキャンセルの実行、又は取り消しの指示を待つ。
その後、操作ボタン13が操作され、ジョブキャンセル実行の指示があると(STP6がYES)、表示操作制御部11は制御部4にジョブキャンセル実行の通知を行う(STP7)。一方、ジョブキャンセル実行の取り消しの指示があると(STP6がNO)、表示操作制御部11は制御部4にジョブキャンセル取り消しの通知を行う(STP8)。
【0074】
表示操作制御部11から上記ジョブキャンセル実行の通知があると(ST68がYES)、制御部4はRIP部5に、印刷行列更新の通知を行う(ST69)。RIP部5はこの印刷行列更新の通知を受信すると(ST10)、印刷行列テーブル14の更新処理を行う(ST11)。
【0075】
その後、RIP部5は制御部4に対して印刷行列の更新完了通知を行う(ST12)。制御部4はこの印刷行列の更新完了通知を受信すると(ST70がYES)、更にジョブテーブル10を更新する(ST71)。例えば、上記“J0004”の文書名“Price List”の印刷ジョブのレコード番号1の情報をクリアし、レコード番号を順次繰り上げる。
【0076】
次に、ジョブテーブル10のレコード番号1の「ジョブ状態」がRIP中であるか判断する(ST72)。この場合、レコード番号1に記憶エリアには上記処理によって更新された印刷ジョブの情報が記憶されており、レコード番号1に記憶された印刷ジョブの「ジョブ状態」がRIP中であれば(ST72がYES)、RIP部5にRIP停止解除の通知を行い(ST73)、転送部6に印刷停止解除の通知を行う(ST74)。一方、レコード番号1の「ジョブ状態」がRIP中でなければ(ST72がNO)、ジョブテーブル10の検索を行い(S75)、「ジョブ状態」がRIP中の印刷ジョブがあれば(ST76がYES)、RIP部5にRIP停止解除の通知を行い(ST77)、転送部6に印刷停止解除の通知を行う(ST74)。
【0077】
上記処理によって、ジョブキャンセル処理後のレコード番号1等の印刷ジョブのRIP処理や画像データの転送処理が行なわれる。この場合、RIP部5は上記RIP停止解除の通知に基づいて(ST19がYES)、印刷行列テーブル7を更新し、対応する印刷ジョブの「ジョブキャンセル情報」の記憶エリアに実行の設定を行なう(ST22)。
また、転送部6はジョブキャンセル対象の印刷ジョブについては、画像メモリから当該印刷ジョブの画像データを転送することなく(ST41がYES)、画像メモリの印刷データを開放する(ST43)。
【0078】
さらに、排紙部8はジョブキャンセル対象の印刷ジョブについては、プリンタエンジン7からの印刷用紙排紙通知を待たずに(ST52がYES)、制御部4に排紙完了通知等を行なう(ST54〜ST56)。
【0079】
以上の処理がジョブキャンセルを実行する場合の基本的な処理であり、次に本例の実施形態1について説明する。
図21は本実施形態のシステム構成図であり、基本的に前述の
図1で説明したシステム構成と同様であるが、操作開始時ジョブID記憶部15が追加された構成である。すなわち、プリンタ装置1はLAN等のネットワークを介してホスト機器2に接続され、受信部3、制御部4、RIP部5、転送部6、プリンタエンジン7、排紙部8、受信バッファ9、ジョブテーブル10、表示操作制御部11、表示パネル12、操作ボタン13、印刷行列テーブル14、及び操作開始時ジョブID記憶部15で構成され、操作開始時ジョブID記憶部15には、ジョブキャンセルの際、操作ボタン13を操作した時の印刷ジョブIDの情報が記憶される。以下、具体的に説明する。
【0080】
図22及び
図23は制御部4の処理動作を説明するフローチャートであり、
図24は表示操作部11の処理動作を説明するフローチャートである。尚、
図22に示すフローチャートは前述の
図14に示すフローチャートに本実施形態の処理を追加したものであり、
図23に示すフローチャートは前述の
図15に示すフローチャートに本実施形態の処理を追加したものであり、
図24に示すフローチャートは前述の
図20に示すフローチャートに本実施形態の処理を追加したものであり、従って
図22、
図23、及び
図24において、対応する図面と同じ処理には同じ番号を使用して、説明を省略する。
【0081】
前述のように、操作ボタン13が操作され、表示操作制御部11に操作信号が入力すると、表示操作制御部11は上記操作ボタン13からの操作信号に基づいてジョブキャンセルの指示であることを認識し、制御部4にプリンタ停止の通知を行う(STP1がYES、STP2)。
【0082】
制御部4は表示操作制御部11からプリンタ停止通知があると(ST1がYES)、前述と同様、印刷ジョブ数が1以上であるか判断し(ST61)、印刷ジョブ数が1以上である場合(ST61がYES)、RIP部5にRIP処理の停止を通知し、転送部6に印刷停止の通知を行い、排紙部8に排紙済み応答を要求する(ST63)。さらに、本例では制御部4は操作開始時ジョブID記憶部15に、この時印刷処理を行っている印刷ジョブIDの情報を記憶させる(S63−1)。例えば、この時印刷処理中の印刷ジョブIDが、
図6に示す“J0004”(文書名“Price List”)である場合、当該“J0004”の印刷ジョブIDを操作開始時ジョブID記憶部15に記憶する。また、印刷処理中の印刷ジョブIDが、“J0005”(文書名“レイアウト図”)である場合、当該“J0005”の印刷ジョブIDを操作開始時ジョブID記憶部15に記憶する。
【0083】
一方、RIP部5はRIP停止通知を受信すると、現在RIP処理中ではない場合、直ちに制御部4にRIP停止の完了通知を行う。一方、現在RIP処理中である場合、RIP処理中のページを完成させ、制御部4にRIP停止の完了通知を行う。その後、制御部4からのRIP停止解除の通知を待つ。
【0084】
また、転送部6は制御部4から印刷停止通知があると、現在転送処理中でない場合、画像データの転送処理を停止し、現在転送処理中である場合、転送中の画像データの転送処理を完成させ、制御部4に印刷停止の完了通知を行う。その後、制御部4からの印刷停止解除の通知を待つ。
【0085】
さらに、排紙部8は制御部4から排紙済み応答を要求があると、現在プリンタエンジンからの印刷用紙の排紙待ちでない場合、制御部4に排紙済みの応答を行なう。一方、現在印刷用紙の排紙待ちである場合、印刷行列の描画状態が転送になっている全ての行列のプリンタエンジンからの印刷用紙の排紙通知を待って、制御部4に排紙済みの応答を行なう。
【0086】
制御部4はRIP部5からRIP停止完了の応答があり、転送部7から印刷停止完了の応答があり、排紙部8から排紙済みの応答があると(ST64がYES)、再度印刷ジョブ数が1以上であるか判断し(ST65)、印刷ジョブ数が1以上である場合(ST65YES)、ジョブテーブル10を更新し(ST66)、現時点での印刷ジョブIDと操作開始時ジョブID記憶部15に記憶した印刷ジョブIDとが一致するか判断する(ST67−1)。ここで、両印刷ジョブIDが一致する場合(ST67−1がYES)、表示操作制御部11に印刷ジョブが一致し、ジョブキャンセルが有効であることを通知する(ST67−2)。一方、両印刷ジョブIDが一致しない場合(ST67−1がNO)、ジョブキャンセルは有効であるが、印刷ジョブが不一致であることを通知する(ST67−3)。
【0087】
表示操作制御部11は制御部4からの上記通知を待ち(STP3)、制御部4からこの通知があると(STP3がYES)、ジョブキャンセルが無効であればジョブキャンセル無効の表示を行う(STP5)。
【0088】
一方、表示操作制御部11は制御部4から両印刷ジョブIDが一致し、ジョブキャンセルが有効である通知を受けると、表示パネル12に通常の表示であるジョブ情報を表示し(STP4−1)、ジョブキャンセル実行可否の指定を待つ(STP6)。
図25(a)はこの表示の例であり、ジョブキャンセルを指定したジョブIDと文書名の情報が表示される。例えば、同図の例では、“J0004”(文書名“Price List”)の印刷ジョブの情報が表示され、“×取消(リセット)”の表示も行われる。この表示を見たユーザは、ジョブキャンセルを実行しようとする印刷ジョブが指定した印刷ジョブであることを容易に確認できる。したがって、この表示を見たユーザは当該印刷ジョブを実行する場合には“◎ボタン”を押下し(STP6がYES、STP7)、当該印刷ジョブをキャンセルを取り消す場合には、“×ボタン”を押下する(STP6がYES、STP8)。
【0089】
一方、表示操作制御部11は制御部4からジョブキャンセルが有効であるが、操作開始時ジョブID記憶部15に記憶したジョブIDと現在のジョブIDが一致しない場合、表示パネル12に通常ではないジョブ情報の表示を行い(STP4−2)、ジョブキャンセル実行可否の指定を待つ(STP6)。
【0090】
図25(b)はこの場合の表示例であり、ジョブキャンセルを指定したジョブIDと文書名の情報と共に、注意を促す表示が行われる。例えば、同図(b)の例では、ジョブIDが“J0004”であり、文書名“Price List”の印刷ジョブの情報が表示され、“×取消(リセット)”の表示も行われると共に、“[注意]取消ジョブ要確認”の表示が行われる。この表示を見たユーザは、ジョブキャンセルを実行しようとする印刷ジョブが指定した印刷ジョブではないことを、上記表示から容易に知ることができる。したがって、この表示を見たユーザは当該印刷ジョブをキャンセルする場合には、“×ボタン”を押下する(STP6がYES、STP8)。
【0091】
以上のように処理することにより、例えばジョブキャンセルの操作に慣れたユーザが、2度目のパネル操作時にジョブキャンセルの対象ジョブを充分確認せずにパネル操作を行うことを防止することができる。
【0092】
尚、
図25(b)に示す上記表示はジョブキャンセルの対象である印刷ジョブが一致しないことを知らせる表示であるが、上記表示以外にも、例えば表示を点滅させるようにしてもよく、また表示の色を変える構成としてもよい。また、表示を太字にする方法や、書体を変更する方法、更に上記表示と共に音声で注意喚起を行うようにしてもよい。
【0093】
次に本発明の実施形態2について説明する。
図26は本実施形態のシステム構成図であり、基本的に前述の
図1で説明したシステムと同様であり、同図に示す操作開始時ジョブ数記憶部16を追加した構成である。したがって、本例のプリンタ装置1もLAN等のネットワークを介してホスト機器2に接続され、受信部3、制御部4、RIP部5、転送部6、プリンタエンジン7、排紙部8、受信バッファ9、ジョブテーブル10、表示操作制御部11、表示パネル12、操作ボタン13、印刷行列テーブル14、及び操作開始時ジョブ数記憶部16で構成されている。本例で使用する操作開始時ジョブ数記憶部16には、ユーザが操作ボタン13を操作した際にジョブテーブル10に記憶された印刷ジョブ数を記憶する。
【0094】
図27及び
図28は本実施形態の処理を説明するフローチャートであり、制御部4の処理を説明する。尚、
図27に示すフローチャートは前述の
図14に示すフローチャートに本処理を追加したものであり、
図28に示すフローチャートは前述の
図15に示すフローチャートに本処理を追加したものであり、従って
図27、及び
図28において、対応する図面と同じ処理には同じ番号を使用して、説明を省略する。
【0095】
前述のように、操作ボタン13が操作され、表示操作制御部11に操作信号が入力すると、表示操作制御部11は上記操作ボタン13からの操作信号に基づいてジョブキャンセルの指示であることを認識し、制御部4にプリンタ停止の通知を行う。
制御部4は表示操作制御部11からプリンタ停止通知があると(ST1がYES)、前述と同様、印刷ジョブ数が1以上であるか判断し(ST61)、印刷ジョブ数が1以上である場合(ST61がYES)、制御部4はRIP部5にRIP処理の停止を通知し、転送部6に印刷停止の通知を行い、排紙部8に排紙済み応答を要求する(ST63)。さらに、本例では制御部4は操作開始時ジョブ数記憶部16に、現在処理を行っている印刷ジョブ数の情報を記憶させる(S63−2)。
【0096】
一方、RIP部5はRIP停止通知を受信すると、現在RIP処理中ではない場合、直ちに制御部4にRIP停止の完了通知を行う。一方、現在RIP処理中である場合、RIP処理中のページを完成させ、制御部4にRIP停止の完了通知を行う。その後、制御部4からのRIP停止解除の通知を待つ。
【0097】
また、転送部6は制御部4から印刷停止通知があると、現在転送処理中でない場合、画像データの転送処理を停止し、現在転送処理中である場合、転送中の画像データの転送処理を完成させ、制御部4に印刷停止の完了通知を行う。その後、制御部4からの印刷停止解除の通知を待つ。さらに、排紙部8は制御部4から排紙済み応答を要求があると、必要な処理を行ない、制御部4に排紙済みの応答を行なう。
【0098】
一方、制御部4はRIP部5からRIP停止完了の応答があり、転送部7から印刷停止完了の応答があり、排紙部8から排紙済みの応答があると(ST64がYES)、再度印刷ジョブ数が1以上であるか判断し(ST65)、印刷ジョブ数が1以上である場合(ST65YES)、ジョブテーブル10を更新し(ST66)、ジョブIDが空きでないレコードが1つあるか判断する(ST67−4)。ここで、判断(ST67−4)がYESの時、更に操作開始時ジョブ数記憶エリア16に記憶した前述の印刷ジョブ数が1つであるか判断する(ST67−5)。
【0099】
ここで、操作開始時ジョブ数記憶エリア16に記憶した印刷ジョブ数が1つであれば(ST67−5がYES)、前述の処理(ST67やST68)を実行することなく、直ちにジョブキャンセル実行の判断を行なう。すなわち、現在の印刷ジョブ数は1つであり、操作開始時ジョブ数記憶エリア16に記憶した印刷ジョブ数が1つであれば、印刷ジョブ数に変化がなく、ユーザによる更なる操作を行なうことなくジョブキャンセルを実行する。
このように処理することにより、ユーザは再度操作ボタン13を操作する必要がなく、1回の操作で目的のジョブ情報のキャンセルを行うことができる。
【0100】
次に本例の実施形態3について説明する。
本実施形態のシステム構成は前述の
図21と同様であり、従って本例のプリンタ装置1もLAN等のネットワークを介してホスト機器2に接続され、受信部3、制御部4、RIP部5、転送部6、プリンタエンジン7、排紙部8、受信バッファ9、ジョブテーブル10、表示操作制御部11、表示パネル12、操作ボタン13、印刷行列テーブル14、及び操作開始時ジョブID記憶部15で構成されている。
【0101】
また、
図29は本実施形態における制御部4の処理動作を説明するフローチャートである。尚、
図29に示すフローチャートは前述の
図15に示すフローチャートに本処理の部分を追加したものであり、従って
図29において、対応する図面と同じ処理には同じ番号を使用して、説明を省略する。
【0102】
前述のように、操作ボタン13が操作され、表示操作制御部11に操作信号が入力すると、表示操作制御部11は上記操作ボタン13からの操作信号に基づいてジョブキャンセルの指示であることを認識し、制御部4にプリンタ停止の通知を行う。その後、表示操作制御部11は制御部4からの確認通知を待つ。
制御部4では前述と同様、印刷ジョブ数が1以上である場合、制御部4はRIP部5にRIP処理の停止を通知し、転送部6に印刷停止の通知を行い、排紙部8に排紙済み応答を要求する。さらに、本例では制御部4は操作開始時ジョブID記憶部15に、この時印刷処理を行っているジョブIDの情報を記憶させる。
【0103】
一方、RIP部5はRIP停止通知を受信すると、現在RIP処理中ではない場合、直ちに制御部4にRIP停止の完了通知を行う。一方、現在RIP処理中である場合、RIP処理中のページを完成させ制御部4にRIP停止の完了通知を行う。その後、制御部4からのRIP停止解除の通知を待つ。
【0104】
また、転送部6は制御部4から印刷停止通知があると、現在転送処理中でない場合、画像データの転送処理を停止し、現在転送処理中である場合、転送中の画像データの転送処理を完成させ、制御部4に印刷停止の完了通知を行う。その後、制御部4からの印刷停止解除の通知を待つ。さらに、排紙部8は制御部4から排紙済み応答を要求があると、必要な処理を行ない、制御部4に排紙済みの応答を行なう。
【0105】
一方、制御部4はRIP部5からRIP停止完了の応答があり、転送部7から印刷停止完了の応答があり、排紙部8から印刷停止完了の応答があると、再度印刷ジョブ数が1以上であるか判断し、印刷ジョブ数が1以上である場合、ジョブテーブル10を更新し(ST66)、操作開始時ジョブID15と印刷ジョブIDが一致するか判断する(ST67−6)。ここで、判断(ST67−7)がYESの時、前述の処理(ST67やST68)を実行することなく、直ちにジョブキャンセル実行の判断を行なう。すなわち、現在の印刷ジョブIDと操作開始時ジョブID15に記憶した印刷ジョブIDが一致しており、ジョブキャンセルの対象である印刷ジョブに変化はなく、ユーザによる更なる操作を行なうことなくジョブキャンセルを実行する。
このように処理することにより、ユーザは再度操作ボタン13を操作する必要がなく、1回の操作で目的のジョブ情報のキャンセルを行うことができる。
【0106】
本発明はいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下、本件特許出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0107】
[付記1]
印刷データを受信する受信部から入力された印刷データの、ジョブIDを含むジョブ情報を記憶するジョブ情報記憶部と、
前記ジョブ情報記憶部に前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの印刷キャンセルを指示するキャンセル指示手段と、
前記キャンセル指示手段によって前記印刷キャンセルが指示された際のジョブIDを記憶するジョブID記憶部と、
前記ジョブ情報記憶部に前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの前記印刷キャンセルを実行する際に、前記ジョブID記憶部に記憶したジョブIDと、該実行時にキャンセル対象となる印刷データのジョブIDを比較し、両ジョブIDが一致する場合、該ジョブIDに対応する前記印刷データの印刷処理をキャンセルする制御部と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【0108】
[付記2]
前記制御部は、前記ジョブ情報記憶部に前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの前記印刷キャンセルを実行する際、前記両ジョブIDが一致する場合は、前記印刷キャンセルの指示以外の更なる指示を必要とすることなく、該ジョブIDに対応する前記印刷データの印刷処理をキャンセルすることを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
【0109】
[付記3]
前記制御部は更に、前記ジョブ情報記憶部に前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの前記印刷キャンセルを実行する際、前記両ジョブIDが一致する場合は、該印刷キャンセルが有効である報知を行い、前記両ジョブIDが一致しない場合は、該印刷キャンセルの実行に対する注意を喚起する報知を行うことを特徴とする付記1または2に記載の印刷装置。
【0110】
[付記4]
前記印刷キャンセルが指示された際に、前記ジョブ情報記憶部に1つのジョブ情報も記憶されていない場合は、前記印刷キャンセルの指示が無効である報知を行なうことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の印刷装置。
【0111】
[付記5]
印刷データを受信する受信処理により入力された印刷データの、ジョブIDを含むジョブ情報を記憶する処理と、
前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの印刷キャンセルを指示する処理と、
前記印刷キャンセルが指示された際のジョブIDを記憶する処理と、
前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの前記印刷キャンセルを実行する際に、前記記憶されている前記ジョブIDと、該実行時にキャンセル対象となる印刷データのジョブIDを比較し、両ジョブIDが一致する場合、該ジョブIDに対応する前記印刷データの印刷処理をキャンセルする処理と、
を行なうことを特徴とする印刷方法。
【0112】
[付記6]
前記ジョブ情報が記憶されている前記印刷データの前記印刷キャンセルを実行する際、前記両ジョブIDが一致する場合は、該印刷キャンセルが有効である報知処理をし、前記両ジョブIDが一致しない場合は、該印刷キャンセルの実行に対する注意を喚起する報知処理を行うことを特徴とする付記5に記載の印刷方法。