(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5751761
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】障壁の形成による地下シロアリの活動の抑制方法
(51)【国際特許分類】
A01N 53/06 20060101AFI20150702BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20150702BHJP
【FI】
A01N53/00 506A
A01P7/04
【請求項の数】2
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2010-107916(P2010-107916)
(22)【出願日】2010年5月10日
(65)【公開番号】特開2010-265263(P2010-265263A)
(43)【公開日】2010年11月25日
【審査請求日】2013年4月12日
(31)【優先権主張番号】61/178,297
(32)【優先日】2009年5月14日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】391022452
【氏名又は名称】エフ エム シー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】FMC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(72)【発明者】
【氏名】ウイリアム ティ ソマー
(72)【発明者】
【氏名】ブルース ダブリュー ライザー
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス ビー バラード
【審査官】
目代 博茂
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−220302(JP,A)
【文献】
特開2004−026654(JP,A)
【文献】
特開2007−326843(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N25/00−65/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
木材およびセルロース材を含む人造構造物を地下シロアリの被害から保護する方法であって、
前記構造物または前記構造物の組み立て前の要素に防シロアリ組成物を帯状に塗布することを含み、
前記防シロアリ組成物中の水の配合比率は、95.3重量%から99.7重量%であり、
前記防シロアリ組成物は、水に対して0.04重量%から0.6重量%までの使用率におけるビフェントリン成分、および、可視的な指示色素を含み、
前記防シロアリ組成物は、スプレー塗り、刷毛塗りあるいはローラ塗りすることによって、前記構造物または前記構造物の組み立て前の要素の内表面および/または外表面の部位であって、地下シロアリが接近できる最も近い部位に塗布され、
結果として得られる帯の幅は、少なくとも15.24センチメートルであり、本質的に連続している、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記帯の幅は少なくとも0.61メートルである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地下シロアリの被害から木材および/または他のセルロース材を含む人造構造物を保護する方法に関する。特に、本発明は、土壌と前記構造物の未処理の木材およびセルロース材との間に、ビフェントリン成分を含む組成物を障壁として塗布することに関する。
【背景技術】
【0002】
シロアリは、土壌に接触あるいは近接している木質構造材を典型例とする木材を常食としている。地下シロアリは、脱水に対する耐性が非常に低いので、必要な水分を得るために土壌中に巣を作る。地下シロアリは、土壌の近くにあるが直接接触しない食料源の間を移動するために、防護管を構築する。この防護管は泥管とも呼ばれている。このような防護管によって、日光、温度限界および捕食者による攻撃からシロアリを保護する暗く湿気た環境がもたらされる。
【0003】
シロアリの被害を避けるために、住居の下および住居の周りの土壌に化学障壁として、パーメスリン、シペルメトリンおよびビフェントリンのような防シロアリ剤が注入される。新築工事の場合は、この工事は、建物基礎の打設または構築の前に、大量の希釈された防シロアリ剤を配合土に注入することにより成される。有効に処理するには、土壌に形成される障壁を阻害しないような処理のタイミングが重要となる。一般に、適切な注入時間枠は狭く、集合住宅建築物の場合、同時に注入することはできない。このような場合、注入する殺虫剤/防シロアリ剤を希釈するのに必要な大量の水を複数回に分けて輸送したり、塗布機を複数回現場に持ち込む場合がある。
【0004】
既設の建築物の場合、基礎の外周に、溝を掘り穴を開けて、その後で大量の希釈された殺虫剤/防シロアリ剤が注入される。既設の建築物を処理するには、特別な掘削、穿孔、混合およびポンプ装置が必要である。雨あるいはその他の障壁の形成を阻害する物理的な存在、例えば、穴、歩道、配管によって障壁に生じる隙間や割れのために、障壁を完全に形成することは難しい。シロアリは、土壌中のシロアリ障壁となる防シロアリ剤を検知でき、致命的な接触を避けることができる。結局、採餌シロアリは障壁の隙間に位置して、建築物への行路を確保する可能性がある。これらのシロアリが建築用木材を発見すると、障壁の隙間にトンネルを掘って戻り、建築物内部に他のシロアリを招き入れるであろう。
【0005】
シロアリを駆除する別のアプローチとして、噴霧あるいは噴霧/真空装置によって、防シロアリ剤の材料を建築前の木材に塗布することがある。床組、壁組、小屋組および下張り床に使用する骨組み材を処理するために、ピレスロイド類のビフェントリンが使用される。このシロアリを駆除するアプローチは有効であるが、高価な塗布装置を使用する必要がある。加えて、ビフェントリンで処理された木材は、極めて慎重に取り扱わねばならない。例えば、木材を切断、研磨あるいは穿孔処理するときに、作業者は手袋とマスクを着用しなければならない。処理された木材が縦引きされ、矯正され、原寸が著しく変化された場合、再封処理を要する。ビフェントリンで処理された木材からの切れ端、木屑および一般廃棄物は、焼却してはならない。また、水性生物に対するビフェントリンの毒性のため、下水管、下水溝、ダムあるいは他の水路に投入されてはならない。そのため、廃棄物は容器内に入れられて、許可された埋め立て地に廃棄する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ホウ酸化合物が、建築物の予防剤および/または前処理剤として、地下シロアリを駆除するために使用されてきた。ホウ酸を含む市販品、例えば、ニサス コーポレーション(Nisus Corporation)から入手できるボラケア(BORA−CARE、登録商標)防シロアリ剤、殺虫剤および殺菌剤の濃縮物は、八ホウ酸二ナトリウム四水和物を含んでおり、シロアリが摂取した場合のみ有毒となる。シロアリはホウ酸化合物を必ず摂取するので、シロアリが毒物を摂取するとともに、シロアリが根絶される前に人造構造物の木材あるいはセルロース材に顕著な被害が生じうることを確実にするために、少なくとも
0.61メートル(2フィート)の帯が塗布されるべきである。加えて、シロアリは、ホウ酸処理部を超えて、未処理の木材とセルロースを含む材料に達するように防護管を構築できる。
【0007】
そこで、環境に調和するとともに、人造構造物および該構造物中のセルロース材を地下シロアリの被害から保護する方法であって、安全、安価かつ容易に環境に調和する方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
防シロアリ組成物の比較的狭い帯を建築物の下方部分、一般に建築物の地表面から地表面より
0.61メートル(2フィート)高い部分まで塗布することによって、建築物全体がシロアリから保護され得ることが分かった。本発明では、木材およびセルロース材を含む人造構造物を地下シロアリの被害から保護する方法に関し、有効成分であるビフェントリンを含む防シロアリ組成物を建築物の下部表面に塗布する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、木材および/またはセルロース材を含む人造構造物を地下シロアリの被害から保護する方法に関する。シロアリによる建築物表面への管形成を低減する方法に関する。本発明は、防シロアリ組成物を建築物の内表面および外表面の下方部分に帯状に塗布することからなり、前記組成物はビフェントリン成分を含んでいる。ビフェントリンを含む組成物を建築物表面の下部の内側および外側に塗布することによって、地下シロアリは撃退されるので、シロアリが、建築物中の未処理の木材あるいはセルロース材に達して、これを常食するために、防護管を形成することを妨げることができることが分かった。本発明の方法は、特別な装置や多量の水を必要とせず、新築あるいは既設の建築物の下方の骨組みが露出さえすればいつでも塗布を実施できる。本発明の方法は、これらに限られる訳ではないが、東洋地下シロアリ(レティキュリテルメス・フラバイペス、Reticulitermes flavipes)およびイエシロアリ(コプトテルメス・ホルモサヌス、Coptotermes formosanus)を含む地下シロアリからの被害を防ぐのに有効である。
【0010】
「ビフェントリン」という用語は、2−メチルビフェニル−3−イルメチル(Z)−(1RS)−シス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エニル)−2,2−ジメチル シクロプロパンカルボキシレートを意味している。
【0011】
本発明の一態様は、断熱材、石膏板あるいは他の内壁材料および羽目板、煉瓦積み、石材あるいは漆喰のような外壁保護材を取り付ける前に、新築の建築物の下方内表面および外表面を、ビフェントリンを含む防シロアリ組成物を用いて処理することに関する。ビフェントリンを含む組成物は、刷毛、塗布ローラ、トリガー噴霧容器、圧力タンク噴霧などのような簡単な装置を用いて塗布できる。完全に塗布されたことが目で見て解るように、可視的な指示薬色素あるいは塗料、例えば、エフディーアンドシー(FD&C)青色色素♯1が、ビフェントリンを含む防シロアリ組成物、例えば、塗布前の噴霧混合物に加えられてもよい。なお、該青色色素♯1は殺虫剤ではなく、ビフェントリンの活性に影響を与えることもない。内部および外部は、ビフェントリンを含む組成物によって、建築物の基礎、建築物の土台板、あるいはクロールスペース(crawl space)土台壁を含む建築物の地下シロアリが侵入できる最下点から、約
15.24センチメートル(6インチ)から約
0.61メートル(2フィート)幅の帯で塗布されると好ましい。もっとも、
0.61メートル(2フィート)よりも大きな帯状に塗布されてもよい。前記帯は、これらに限られる訳ではないが、板材、合板、丸太、材木、木材形態の合成品およびセメント、煉瓦、ブロック、石材、漆喰、石膏、金属、プラスチックおよびポリマーのような非木材形態の建築組成物のような任意の内部あるいは外部の建築材に塗布されてもよい。
【0012】
ビフェントリンを含む組成物は、地下シロアリを撃退するのに有効な比率で塗布されると好ましい。ビフェントリンを含む組成物を、例えば、水などの液体希釈剤を用いて希釈する場合、ビフェントリンが水に対して0.04重量%から1.0重量%までの使用率で存在すると好ましい。ビフェントリンが水に対して0.04重量%から0.6重量%の比率で塗布されるとより好ましい。シロアリを撃退するためには、ビフェントリンを含む組成物は、噴霧塗布機を用いて塗布されるのが好ましい。
【0013】
ビフェントリンを含む防シロアリ組成物は、有効成分重量でわずか0.1重量%、0.2重量%あるいは0.5重量%という少量からの5重量%以上という多量を含むように配合されうる。有益な配合物には、湿潤性粒子、乳剤、流動性配合物、マイクロエマルション配合物、縣濁液、単一溶液、加圧噴霧液および水溶解性あるいは水混和性の細粒が含まれる。
【0014】
本発明での使用に適した商品として入手可能なビフェントリン配合物の、非限定的な例としては、ビーフレックス(Biflex、登録商標)アクアウォーターベース(Aqua Water Based)防シロアリおよび殺虫剤、ビスター(Bistar、登録商標)ダブリューティー(WT)殺虫剤、ビスター(Bistar、登録商標)ティーアンドオー イーシー(T&O EC)防シロアリ剤、タルスター(Talstar、登録商標)ピープロフェッショナル(P Professional)殺虫剤、オニックス(Onyx、商標)殺虫剤およびベースライン(BaseLine、商標)プレトリート(Pretreat)防シロアリ剤がある。これらはいずれも、FMC Corporationから入手可能である。
【0015】
本発明の方法は、以下の実施例によってさらに例示される。本実施例は、本発明の例示に過ぎず、開示された発明の更なる修正例が当業者に明らかであるため、限定して解釈されるべきではない。このような修正例の全てが、請求項で定義される本発明の範囲内にあると考えられる。
【実施例1】
【0016】
この実施例は、木造構造物中での地下シロアリの活動を抑制する方法のプロトコルの1つを示している。
【0017】
12個の木製の骨組み構造物(幅
1.22メートル(4フィート)、長さ
0.91メートル(3フィート)で高さが
1.22メートル(4フィート)であり、4個はビフェントリン溶液での処理を受け、4個は市販のホウ酸の標準処理を受け、4個は未処理の比較対象品として使用された。)を地下シロアリ、つまり、イエシロアリ(コプトテルメス・ホルモサヌス、Coptotermes formosanus)が押し寄せる領域で厚さ
2.54センチメートル(1インチ)のコンクリートパッド上に形成した。該構造物は、加圧処理した土台板、未処理のサウザンイエローパイン(southern yellow pine)の間柱および未処理の合板壁を用いて構築された。配管状の排水装置を模擬するために、直径
5.08センチメートル(2インチ)のポリエチレン製の管が各コンクリートパッドの中心の穴に入れられ、パッドと配管の間には小さな隙間が残存していた。シロアリが局部的に押し寄せるのを促すために、木切れが該隙間に入れられた。4個の小屋状の構造物について、完全に塗布されたことを目で見て解るように、水に対して0.3重量%のビフェントリン(ビスター(Bistar、登録商標)ダブリューティー(WT)殺虫剤配合物)とエフディーアンドシー(FD&C)青色色素♯1を含む水性混合物を、圧縮空気噴霧器を使用して、地表面から高さ
0.61メートル(2フィート)の範囲まで内壁および間柱に、土台板の内側あるいは外側部分に、地表面から高さ
0.61メートル(2フィート)の範囲まで外壁に、直径約
0.30メートル(1フィート)でポリエチレンパイプを囲むコンクリート上に、シロアリを撃退するように噴霧した。4個の小屋状の構造物は、エフディーアンドシー(FD&C)青色色素♯1と混合される商品として入手可能なホウ酸(水との1:1混合物としてラベルによって管理されるように用意されたボラケア(BORA−CARE、登録商標)防シロアリ剤、殺虫剤および殺菌剤の濃縮物)の水性溶液を用いて上述のように噴霧された。内表面を風雨から保護するために、屋根が各構造物に配置された。4個の小屋状の構造物は、未処理のままであった。各構造物周辺でのシロアリの活動は、商品として入手可能な地中のシロアリ監視装置(エフエムシー コーポレーション(FMC Corporation)から入手可能なファーストライン(FIRSTLINE、登録商標)防護キット)を、各外表面から約
0.30メートル(1フィート)挿入することによって監視された。各構造物にはそれぞれ4個の監視装置が挿入された。地中監視装置は、必要に応じて新たな木製挿入物で再充填された。シロアリの活動は、各構造物において、処理後18ヶ月までの間、シロアリの被害と防護管の構築について内壁と外壁およびポリエチレン管周りの領域を目視検査することによって評価された。ビフェントリン処理された構造物は、シロアリの活動に起因する被害が極めて少ないか、全く被害を受けなかったが、未処理の構造物およびホウ酸の標準処理をした構造物のいくつかは、シロアリによる破壊の形跡があった。ビフェントリン処理された構造物では、シロアリによる被害あるいは模擬的な配管状の排水口に挿入された木片に対する被害のいかなる兆候も全く認められなかった。以下の表1に、試験期間中に集められたデータをまとめている。
【0018】
【表1】
【0019】
表1(つづき1)
【0020】
表1(つづき2)
【0021】
表1に示されたデータから分かるように、木造構造物の基部に沿って内側および外側にビフェントリン溶液を塗布することは、イエシロアリが防護管を構築することを防止し、シロアリによる木造構造物の破壊を回避するのに有効な方法である。
【実施例2】
【0022】
この実施例は、露出された木材での地下シロアリの活動を抑制する方法のプロトコルの1つを示している。
【0023】
以下のシロアリ試験のために、木製ユニット(T継ぎ手)が組み立てられた。つまり、
0.61メートル(2フィート)の長さの2×4材が、釘を斜め打ちすることにより
0.91メートル(3フィート)の長さの2×4材の中心に直角をなすように固定された。
0.61メートル(2フィート)の部材が壁の間柱を模しており、
0.91メートル(3フィート)の長さが建築物の土台板を模している。壁面の間柱に用いられる木材は、緑のダグラスファー(GDF)、エゾマツモミ(SPF)あるいは窯で乾燥されたツガ(HF−KD)から選ばれた。土台板は、緑のダグラスファー(GDF)、エゾマツモミ(SPF)、窯で乾燥されたツガ(HF−KD)あるいは加圧処理されたサウザンイエローパイン(PT−SYP)から選ばれた。
【0024】
4個のT継ぎ手ユニットは未処理の比較対象として使用され、SPF材のみで組み立てられた。ビフェントリンのマイクロエマルションは、8.32%の工業用ビフェントリン(純度96.2%)、85.6%の界面活性剤、6.06%の水および0.02%のエフディーアンドシー(FD&C)青色色素♯1の50%溶液(全ての%は重量%である)あるいはエフディーアンドシー(FD&C)青色色素♯1を含むオニックス(Onyx、商標)殺虫剤からなり、0.04重量%か0.4重量%のいずれかのビフェントリンを含む試験液を提供するために水を用いて希釈された。残りのT継ぎ手ユニットは、異なる木材の組み合わせで組み立てられており、0.04重量%か0.4重量%のいずれかのビフェントリンを含む水性試験液が、圧縮空気噴霧器を用いてシロアリを撃退するように噴霧された。商品として入手可能なシロアリ監視ステーション(エフエムシー コーポレーション(FMC Corporation)から入手可能なファーストライン(FIRSTLINE、登録商標)防護キット)が、東洋地下シロアリ(レティキュリテルメス・フラバイペス、Reticulitermes flavipes)が活発に寄生する領域に挿入された。直接地面に触れるのを避けるために、標準的な大きさの粘土建物煉瓦が各監視ステーションの頂部に配置され、処理されたあるいは未処理のT継ぎ手が煉瓦の頂部に配置された。シロアリの寄生を促すために、1枚の段ボールが、シロアリ監視装置の頂部から土台板に対する壁の間柱の突き合わせ継ぎ手までT字継ぎ手の各側面に貼り付けられた。15ヶ月後、処理されたおよび未処理のT継ぎ手は、防護管の形成および視認できるシロアリの破壊のようなシロアリの活動について目視検査された。以下の表2に、15時間後に集められたデータをまとめている。
【0025】
【表2】
【0026】
表2のデータから分かるように、土台板と間柱材をビフェントリン溶液で噴霧することは、シロアリによる防護管形成とシロアリによる破壊を防止する有効な方法である。
【0027】
本発明では、好適な実施形態を中心に記載したが、好適な実施形態の変形例が使用されてもよいこと、および、本発明は明細書に記載した通り以外にも実施できることを意図していることが、本技術分野における当業者に理解されるであろう。したがって、本発明は、以下の請求項で定義される発明の精神および範囲内に包含される全ての修正例を含む。