(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5751785
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】ブラシレスモータ
(51)【国際特許分類】
H02K 1/27 20060101AFI20150702BHJP
【FI】
H02K1/27 501H
H02K1/27 501C
【請求項の数】12
【外国語出願】
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2010-216059(P2010-216059)
(22)【出願日】2010年9月7日
(65)【公開番号】特開2011-62076(P2011-62076A)
(43)【公開日】2011年3月24日
【審査請求日】2013年8月2日
(31)【優先権主張番号】200910190108.0
(32)【優先日】2009年9月7日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】502458039
【氏名又は名称】ジョンソン エレクトリック ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ビン リ
(72)【発明者】
【氏名】シン ピン ワン
【審査官】
マキロイ 寛済
(56)【参考文献】
【文献】
特公平05−020979(JP,B2)
【文献】
米国特許第04973872(US,A)
【文献】
特開平11−215747(JP,A)
【文献】
特開平02−241339(JP,A)
【文献】
特開2002−136051(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0193275(US,A1)
【文献】
実開昭56−100063(JP,U)
【文献】
米国特許第04933583(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/27
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定子と、固定子に回転可能に装着された回転子とを備え、回転子が、シャフトと、シャフトに固定された回転子コアと、回転子コアに固定された磁石とを含むようなブラシレスモータにおいて、
2つのカバーが回転子コアの各端に固定され、2つのカバーの一方は、回転子コアの一端及び回転子コアの半径方向外周面の少なくとも一部分をカバーし、2つのカバーの他方は、少なくとも回転子コアの他端をカバーし、
2つのカバーは、シャフトにぴったり係合し、回転子コアの全周囲面は、2つのカバーによって実質的にカバーされ、そして2つのカバー間の界面は、接着剤でシールされ、
各カバーは、それらカバー間の界面を形成する対向面を有し、この対向面は、その表面が、接着剤シールに対する接触面を増加するためにシャフトの軸方向に対して傾斜している、ことを特徴とするブラシレスモータ。
【請求項2】
前記回転子コアの半径方向外周面には複数の軸方向に延びる溝が形成され、前記2つのカバーの内面には複数のアンカーが形成されてその溝に係合する、請求項1に記載のブラシレスモータ。
【請求項3】
前記磁石は回転子コアの周囲面に装着され、各々の溝は、2つの隣接する磁石間に各々配置される、請求項2に記載のブラシレスモータ。
【請求項4】
前記回転子コアの周囲面には、複数の軸方向に延びる峰が形成され、各峰は、2つの隣接する磁石間に各々配置される、請求項3に記載のブラシレスモータ。
【請求項5】
2つのカバーを一緒にロックするために2つのカバー間にロックメカニズムが形成される、請求項1から4のいずれかに記載のブラシレスモータ。
【請求項6】
固定子は、ハウジングと、ハウジングに固定された固定子コアとを備え、ハウジングの2つの端には複数の開口が形成され、
回転子が回転するときに空気流を発生するために少なくとも1つのカバーに複数のフィンが形成され、その空気流は、ハウジングの一端に形成された開口、モータ内のギャップ、及びハウジングの他端に形成された開口を含む空気通路に沿って流れる、
請求項1から5のいずれかに記載のブラシレスモータ。
【請求項7】
前記フィンと一体的にリングが形成される、請求項6に記載のブラシレスモータ。
【請求項8】
前記固定子コアは、ヨークと、ヨークから内方に延びる複数の歯と、歯の周りに巻かれた固定子巻線とを備え、
前記空気通路は、界磁巻線間のギャップを含む、
請求項6又は7に記載のブラシレスモータ。
【請求項9】
回転子のバランスをとるために少なくとも1つのバランス部材がフィンに固定される、請求項6、7又は8に記載のブラシレスモータ。
【請求項10】
2つのカバーに複数の穴が形成され、回転子のバランスをとるためにそれらの穴にバランス部材が固定される、請求項1から8のいずれかに記載のブラシレスモータ。
【請求項11】
固定子と、固定子に回転可能に装着された回転子とを備え、回転子が、シャフトと、シャフトに固定された回転子コアと、回転子コアに固定された磁石とを含むようなブラシレスモータにおいて、
2つのカバーが回転子コアの各端に固定され、2つのカバーの一方は、回転子コアの一端及び回転子コアの半径方向外周面の少なくとも一部分をカバーし、2つのカバーの他方は、少なくとも回転子コアの他端をカバーし、
回転子が回転するときに空気流を発生するために少なくとも1つのカバーに複数のフィンが形成され、少なくとも1つのバランス部材が前記フィンの外面上に握持するように装着される、ことを特徴とするブラシレスモータ。
【請求項12】
前記バランス部材は、金属クリップの形態である、請求項11に記載のブラシレスモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラシレスモータに係り、より詳細には、マイクロブラシレスモータに係る。本明細書で使用する「マイクロブラシレスモータ」という語は、小型サイズで且つ電力範囲が数ワットから数百ワットのブラシレスモータを指すものとする。
【背景技術】
【0002】
慣習的なブラシレスモータの回転子が
図11に示されている。この回転子20は、シャフト21と、シャフト21に固定された回転子コアと、回転子コアの半径方向外面に装着された磁石23と、回転子コア上の磁石23を遠心力に対して保持するためのキーパーリング26とを備えている。キーパーリング26は、通常、ステンレススチールで作られ、非常に薄く、例えば、0.2mm未満の厚みにしなければならず、さもなければ、モータの性能が著しく低下してしまう。それ故、工作機械設備が必要であり、公差を厳密に制御しなければならず、製造コストが高くなる。
【0003】
回転子コアの各端には付加的な金属円板24及び25が設けられ、円板に穴27を穿孔することにより回転子のバランスがとられる。円板は、通常、高価な銅で作られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、少なくとも信頼性が高い低コストのマイクロブラシレスモータが要望される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従って、本発明は、その1つの態様において、固定子と、固定子に回転可能に装着された回転子とを備え、回転子が、シャフトと、シャフトに固定された回転子コアと、回転子コアに固定された磁石とを含むようなブラシレスモータにおいて、回転子コアの各端に固定された2つのカバーを備え、2つのカバーの一方は、回転子コアの一端及び回転子コアの半径方向外周面の少なくとも一部分をカバーし、そして2つのカバーの他方は、少なくとも回転子コアの他端をカバーするようにしたブラシレスモータを提供する。
【0006】
好ましくは、回転子コアの半径方向外周面には、複数の軸方向に延びる溝が形成され、又、2つのカバーの内面には複数のアンカーが形成されて溝に係合する。
【0007】
好ましくは、磁石は、回転子コアの周囲面に装着され、各溝は、2つの隣接する磁石間に各々配置される。
【0008】
好ましくは、回転子コアの周囲面には、複数の軸方向に延びる峰が形成され、各峰は、2つの隣接する磁石間に各々配置される。
【0009】
好ましくは、2つのカバーは、シャフトにぴったり係合し、回転子コアの全周囲面は、2つのカバーによって実質的にカバーされ、そして2つのカバー間の界面は、接着剤でシールされる。
【0010】
好ましくは、各カバーは、それらカバー間の界面を形成する対向面を有し、この対向面は、その表面が、接着剤シールに対する接触面を増加するためにシャフトの軸方向に対して傾斜している。
【0011】
好ましくは、2つのカバーを一緒にロックするために2つのカバー間にロックメカニズムが形成される。
【0012】
好ましくは、固定子は、ハウジングと、ハウジングに固定された固定子コアとを備え、ハウジングの2つの端には複数の開口が形成され、回転子が回転するときに空気流を発生するために少なくとも1つのカバーには複数のフィンが形成され、その空気流は、ハウジングの一端に形成された開口、モータ内のギャップ、及びハウジングの他端に形成された開口を含む空気通路に沿って流れる。
【0013】
好ましくは、フィンと一体的にリングが形成される。
【0014】
好ましくは、固定子コアは、ヨークと、ヨークから内方に延びる複数の歯と、歯の周りに巻かれた固定子巻線とを備え、空気通路は、界磁巻線間のギャップを含む。
【0015】
好ましくは、回転子のバランスをとるために少なくとも1つのバランス部材がフィンに固定される。
【0016】
或いは又、2つのカバーに複数の穴が形成され、回転子のバランスをとるためにそれらの穴にバランス部材が固定される。
【0017】
以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を一例として説明する。2つ以上の図に現れる同じ構造物、要素又は部品は、一般的に、それらが現れる全ての図において同じ参照番号で示す。図示されたコンポーネント及び特徴部の寸法は、一般的に、表現の便宜上及び明瞭化のために選択されたものであって、必ずしも正しいスケールで示されていない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1の好ましい実施形態によるマイクロブラシレスモータの回転子の分解図である。
【
図5】
図1の回転子及び
図4の固定子を組み込んだ組み立てられたマイクロブラシレスモータの部分断面図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態によるブラシレスモータの回転子を示す。
【
図7】本発明の第3の実施形態によるブラシレスモータの回転子の分解図である。
【
図9】本発明の第4の実施形態によるマイクロブラシレスモータの回転子の断面図である。
【
図10】本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータの回転子の分解図である。
【
図11】慣習的なマイクロブラシレスモータの回転子である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1から10は、本発明の好ましい実施形態を示す。
図1及び
図3は、第1の実施形態による回転子を示し、そして
図2は、その回転子の断面図である。
【0020】
回転子は、シャフト31と、シャフト31に固定された回転子コア32と、回転子コア32に装着された複数の磁石33とを備えている。2つのプラスチックカバー34、35が回転子コア32の各端にプレスフィットされる。この実施形態では、磁石33は、回転子コアの半径方向外周面に接着剤で装着され、又、磁石33は、回転子の周囲に配列される。複数の軸方向に延びる溝37が回転子コア32の表面に形成され、各溝37は、2つの隣接する磁石33間に配置される。即ち、磁石33及び溝37は、交互に配置される。各2つの隣接溝37は、1つの磁石33が装着されるエリアを画成する。又、溝37は、以下に述べるように、2つのカバー34及び35に係合するのにも使用される。
【0021】
2つのカバー34、35の内面には複数のアンカー36が形成される。カバーが回転子コア32に装着されるときには、先ず、アンカー36が、それに対応する溝37に整列され、次いで、カバーが回転子コア32に押し込まれる。カバー34は、回転子コア32の一端と、回転子コア32の周囲面の一部分とをカバーする。同様に、カバー35は、回転子コア32の他端と、回転子コア32の周囲面の他部分とをカバーする。カバー34、35を回転子コア32にしっかり固定するよう確保するため、溝37には前もって接着剤が充填される。
【0022】
図3に示すように、カバー34、35は、回転子コア32及びシャフト31にプレスフィットされ、そして回転子コアの全周囲面が2つのカバーで実質的にカバーされる。2つのカバー34、35間の界面を接着剤でシールして、回転子コア32及び磁石33を分離させ、回転子コア及び磁石に錆が発生する危険がないようにしている。カバー34、35は、防錆プラスチック材料、例えば、PPS(硫化ポリフェニレン)又はPOM(ポリホルムアルデヒド)で成形されるのが好ましい。磁石33は、希土類磁石であるのが好ましい。カバー34、35は、同じ構造であるのが好ましい。
【0023】
この実施形態では、2つのカバー34、35の各々の端に複数のフィン40が形成されて、シャフト31の周りに配列される。各フィン40は、回転子の半径方向に延びるが、これらフィンは、回転子の半径方向からオフセットした方向、例えば、半径方向から時計方向に沿ってオフセットした方向に延びるのも任意である。これは、主として一方向に動作するモータにとって有用である。任意であるが、各フィン40が回転子の軸方向に対して傾斜されてもよい。回転子が回転するときに、空気流が発生される。空気流は、モータの一端からモータの他端への空気通路に通され、モータを冷却する。空気通路は、以下に詳細に述べる。更に、回転子のバランスをとるためにバランス部材42をフィンに装着することができる。バランス部材42は、
図3に示すように、金属クリップの形態である。回転子に穴をあける慣習的なバランス方法に比して、本発明によりバランス部材を装着することは、容易である。
【0024】
フィン40の機械的強度を高めるために、リング41がフィン40と一体的に形成される。好ましくは、リング41は、装着されたバランス部材42が遠心力の作用のもとでフィンから滑り落ちるのを防止するために、フィン40の半径方向外端に形成される。
【0025】
図4は、マイクロブラシレスモータの固定子コア50を示す。固定子コア50は、環状ヨーク54を有し、複数の歯53がこのヨークから半径方向内方に延びて固定子極を形成する。歯53の周りには固定子巻線52が巻かれる。空気通路を設けることにより固定子を空気冷却するために、固定子コア50の半径方向外面には、複数の軸方向に延びる溝51が形成される。
【0026】
図5は、固定子及び回転子を露出させるためにモータハウジングの一部分が破断された組み立てられたモータを示す。固定子は、ハウジングと、ハウジングに固定された固定子コア50と、固定子コアの歯53の周りに巻かれた開示巻線52とを備えている。ハウジングは、固定子コアの延長部(
図4には示さず)に固定された2つのベアリングブラケット又はエンドキャップ60を有するものとして示されている。或いは又、ハウジングは、深絞りカップ又は同様のものであって、これに固定子コアが押し込まれるか又は他の仕方で固定されてもよい。回転子は、ハウジングにより支持されたベアリング64にジャーナル支持される。ハウジングの各端には複数の開口61及び62が形成される。回転子が回転されるときには、カバー34に形成されたフィン40により、各エンドキャップに形成された開口61からモータへ空気が吸引され、次いで、カバー35に形成されたフィンにより、他のエンドキャップに形成された開口62を経てモータから吹き出される。即ち、モータを通る空気通路は、開口61、モータ内のギャップ、及び開口62を含む。
【0027】
空気通路は、界磁巻線52間のギャップを含み、界磁巻線52及び/又は歯53により発生された熱が空気流に消散されるようにしている。更に、固定子コア50に形成された複数の溝51に沿って空気が流れる。従って、溝51は、空気通路の一部分である。
【0028】
図11に示す慣習的なブラシレスモータに比して、好ましい実施形態によるブラシレスモータは、ステンレスキーパーリング及び金属カバーを必要とせず、従って、コストが削減される。更に、好ましい実施形態によるブラシレスモータは、構造が簡単である。
【0029】
図6は、本発明の第2の実施形態によるブラシレスモータの回転子である。
図3に示す回転子と
図6に示す回転子との間の主たる相違は、この実施形態では、フィン40と一体的に形成されたリング41がフィン40の半径方向内端に配置されることである。このカバーを成形するのは容易である。というのは、フィン40の半径方向内端に位置するリング41は、空気を通すための窓をフィンとリングとの間に必要としないからである。
【0030】
図7は、本発明の第3の実施形態によるブラシレスモータの回転子の分解図である。このブラシレスモータは、燃料ポンプに使用されるのが好ましい。
図8は、組み立てられた回転子を示す。フィン及びリングに代わって、複数の穴43が2つのカバー34、35に形成される。これらの穴43は、カバーが成形されるときに形成される。回転子のバランスをとるために、これらの穴43にバランス部材を固定することができる。2つのカバーを一緒にロックするために、2つのカバー34、35にはロックメカニズム39が形成される。この実施形態では、ロックメカニズム39は、一方のカバー34に形成されたロック部材を含む、これは、2つのカバーが回転子コア32に固定されるときに、他方のカバー35に形成されたロック部材に係合して、2つのカバーを一緒に保持する。ロック部材の各々は、後方を向いた肩部を有し、各対の対向するロック部材の少なくとも1つのロック部材が、肩部を形成する拡大端をもつ軸方向に延びる舌状突起を有する。係合位置では、2つの肩部が当接してカバーの分離を防止する。ロック部材は、カバーと一体的に形成される。2つのカバーの対向面38間のギャップは、接着剤でシールされてもよい。対向面38は、接着剤のための接触面を拡大するために軸方向に対して斜めに又は傾斜されるのが好ましい。
【0031】
図9は、本発明の第4の実施形態によるブラシレスモータの回転子の断面図である。
図9に示す回転子と、
図2に示す回転子との間の主たる相違は、この実施形態では、複数の溝37及び複数の峰44が、回転子コア32の半径方向外周面に形成されることである。これら溝37及び峰44は、交互に配置される。各峰44は、軸方向に延び、2つの隣接する磁石33間のセパレータとして使用される。即ち、各峰44と、隣接溝37の1つとが、磁石33が装着されるエリアを画成する。
【0032】
図10は、本発明の第5の実施形態によるブラシレスモータの別の回転子を示す。
図1に示す回転子と、
図10に示す回転子との間の主たる相違は、この実施形態では、カバー34がカバー35より軸方向長さが大きいことである。カバー34は、回転子コア32の一端及び回転子コア32の全周囲面をカバーし、一方、カバー35は、回転子コア32の他端しかカバーしない。フィンの半径方向内端及び半径方向外端を各々接合する2つのリングが、各カバーに一体的に形成される。例えば、カバー35において、一方のリングは、フィンの半径方向内端と一体的に形成され、そして他方のリングは、フィンの半径方向外端と一体的に形成される。
【0033】
別の実施形態として、
図3、
図6又は
図8に示す回転子の2つのカバー34及び35は、異なる軸方向長さを有することもできる。
【0034】
本発明の説明及び特許請求の範囲において、動詞「備える(comprise)」、「含む(include)」、「収容する(contain)」及び「有する(have)」並びにその変化は、各々、ここに述べたアイテムの存在を特定するために包括的な意味で使用され、付加的なアイテムの存在を除外するものではない。
【0035】
本発明は、1つ以上の好ましい実施形態を参照して説明したが、当業者であれば、種々の変更がなされ得ることが明らかであろう。それ故、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって決定されるものとする。
【符号の説明】
【0036】
21:シャフト
23:磁石
24:金属円板
26:キーパーリング
27:穴
31:シャフト
32:回転子コア
33:磁石
34、35:カバー
36:アンカー
37:溝
38:対向面
39:ロックメカニズム
40:フィン
41:リング
42:バランス部材
43:穴
44:峰
50:固定子コア
51:溝
52:固定子巻線
53:歯
54:環状ヨーク
60:エンドキャップ
61、62:開口
64:ベアリング