(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の利用者により前記店舗情報に係る店舗が利用された場合は、前記第1の利用者に対し、報酬を付与する旨を決定する決定部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報管理装置。
前記記憶部は、利用者を示す利用者識別子と、該利用者が配布可能な店舗情報を示す店舗情報識別子との組に、該店舗情報が利用者により配布済みであるか否かを示す配布情報を対応付けて複数記憶し、
前記判定部は、前記第1の利用者から前記配布要求を受信すると、前記記憶部が記憶する配布情報のうち、前記第1の利用者を示す利用者識別子と配布対象となる店舗情報の店舗情報識別子との組に対応付けられた複数の配布情報を参照し、参照した全ての配布情報が該店舗情報が配布済みである旨を示す場合は、該店舗情報が配布済みであると判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報管理装置。
前記判定部は、前記配布要求の送信元となる利用者を示す利用者識別子と配布対象となる店舗情報および該店舗情報と関連する内容の店舗情報を示す店舗情報識別子との組に対応付けられた配布情報のうち、店舗情報が配布済みである旨を示す配布情報の数を計数し、計数した数が所定の閾値以上である場合は、該店舗情報が配布済みであると判定することを特徴とする請求項3に記載の情報管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法および情報管理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報管理装置、情報管理システム、情報管理方法および情報管理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.情報管理システム〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報管理システムが実行する処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報管理システムが発揮する機能の一例を示す説明図である。
図1に示す例では、情報管理システム1は、情報管理システム1を利用する顧客Aの端末装置10、情報管理装置20、情報管理システムを利用する顧客Bの端末装置10aを有する。
【0012】
また、情報管理装置20は、端末装置10が端末装置10aに配布するクーポンを示すクーポンIDと、クーポンの配布元となる顧客を示すユーザIDと、クーポンに係る店舗を示す店舗IDと、クーポンが配布済みであるか否かを示すステータスとを対応付けたクーポン管理テーブルを有する。また、情報管理装置20は、クーポンIDと、店舗IDと、クーポンの配布元となる顧客を示す紹介元IDと、クーポンの配布先となる顧客を示す紹介先IDとを対応付けた使用管理テーブルを有する。
【0013】
まず、
図1に示す情報管理システム1では、端末装置10の顧客Aが端末装置10aの顧客Bに送信するクーポンとして、クーポンIDが「クーポン#1」であるクーポン、例えばAレストランからの特別クーポンを選択する。かかる場合は、端末装置10は、情報管理装置20に対し、選択したクーポンのクーポンID「クーポン#1」と、クーポンの配布先となる端末装置10aのメールアドレスとを情報管理装置20に通知する(
図1中(1))。
【0014】
かかる場合は、情報管理装置20は、通知されたクーポンのクーポンID「クーポン#1」と、顧客AのユーザID「A」との組に対応付けられたステータスを確認し、確認したステータスが「配布可能」である場合は、ステータスを「配布中」に更新する(
図1中(2))。そして、情報管理装置20は、顧客Bの端末装置10aに対し、選択された「Aレストラン」のクーポン、すなわち、クーポンIDが「クーポン#1」であるクーポンを取得するためのURL(Uniform Resource Locator)を送信する(
図2中(3))。
【0015】
ここで、顧客Bは、端末装置10aに送信されたURLを用いて、「Aレストラン」のクーポンを端末装置10aにダウンロードする。そして、顧客Bは、「Aレストラン」の利用時に、クーポンを利用する(
図1中(4))。かかる場合は、情報管理装置20は、「Aレストラン」の店舗装置から、クーポンの利用通知を受信する(
図1中(5))。そして、情報管理装置20は、クーポン管理テーブルを参照し、利用されたクーポンのクーポンID「クーポン#1」とクーポンの紹介元である顧客AのユーザID「A」とに対応付けられたステータスを「配布可能」に更新する(
図1中(6))。
【0016】
また、情報管理装置20は、利用されたクーポンのクーポンID「クーポン#1」とクーポンが利用された店舗を示す店舗ID「店舗#1」とクーポンの紹介元である顧客AのユーザID「A」とクーポンの紹介先である顧客BのユーザID「B」とを対応付けて使用管理テーブルに格納する。その後、情報管理装置20は、使用管理テーブルに格納された紹介元IDが示す顧客Aに対し、ポイント等の報酬を付与する(
図1中(7))。
【0017】
ここで、情報管理装置20は、顧客Aが顧客Bにクーポンを配布してから、顧客Bが店舗を利用するまでの間は、顧客Aから他の顧客C等に対する同一クーポンの配布を停止する。すなわち、端末装置10から通知されたクーポンID「クーポン#1」と、顧客AのユーザID「A」との組に対応付けられたステータスが「配布中」である場合は、クーポンのURLを端末装置10aに送信せず、端末装置10にエラーを返す。
【0018】
このように、情報管理装置20は、顧客Aが顧客Bにクーポンを配布してから、顧客Bが配布されたクーポンを利用するまでの間、顧客Aが同一のクーポンを他の顧客C等に配布させないよう制限する。このため、情報管理装置20は、顧客Aにクーポンを利用する可能性が高い顧客へクーポンを配布させることができる。この結果、情報管理装置20は、クーポンの配布により新規顧客の来店を促すことができる。
【0019】
また、情報管理装置20は、顧客Aが顧客Bに配布したクーポンが利用された場合は、再度、顧客Aから他の顧客へ利用されたクーポンの再配布を許可する。このため、情報管理装置20は、クーポンの配布により新規顧客の来店を促す送客サイクルを生み出すことができる。
【0020】
なお、情報管理装置20は、顧客Aに同一のクーポンを複数枚配布させる場合は、同一のクーポンIDとユーザIDと店舗IDとの組が格納されたエントリをクーポン管理テーブル内に配布可能とするクーポンと同じ数だけ作成する。また、情報管理装置20は、顧客Aがクーポンを配布する度に、作成したエントリのステータスを一つずつ「配布中」に更新し、全てのエントリのステータスが「配布中」に更新された場合は、顧客Aによる同一のクーポンの配布を停止させればよい。かかる処理を実行した場合は、情報管理装置20は、複数枚のクーポンを配布させる場合にも、クーポンを利用する可能性が高い顧客へクーポンを配布させることができる。
【0021】
また、
図1では、情報管理装置20は、メールやURLを用いてクーポンの配布を行う例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、情報管理装置20は、カカオトーク(登録商標)等のメッセンジャーアプリケーションを介して、クーポンの配布を行ってもよい。
【0022】
〔2.情報管理システムのシステム構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報管理システム1のシステム構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報管理システムの一例を説明する図である。
図2に示すように、情報管理システム1は、ネットワーク2、店舗装置3、4、複数の端末装置10、10a、情報管理装置20、メッセージ配信サーバ40が含まれる。
【0023】
なお、各店舗装置3、4、情報管理装置20、メッセージ配信サーバ40は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等任意のネットワーク2を介して接続される。また、端末装置10、10aは、LAN、WAN等の有線通信手段、または、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、Wi−Fi(登録商標)、無線LAN等の無線通信手段を介して、ネットワーク2に接続される。
【0024】
なお、以下の説明では、端末装置10の利用者である顧客Aから端末装置10aの利用者である顧客Bへクーポンを配布する例について説明するが、実施の形態はこれに限定されるものではない。すなわち、端末装置10、10aは、同様の機能を発揮することができる端末装置であるものとする。
【0025】
各店舗装置3、4は、端末装置10、10aの所有者が利用する店舗に設置された装置であり、任意の有線通信手段又は無線通信手段を介して、端末装置10、10aと通信可能な情報処理装置である。例えば、各店舗装置3、4は、ブルートゥース(登録商標)や、Felica(登録商標)等の非接触型の通信手段を介して、端末装置10、10aと通信する。
【0026】
ここで、各店舗装置3、4は、各端末装置10、10aにダウンロードされたクーポンの読み取りを行うと、情報管理装置20に対し、ネットワーク2を介して、クーポンが利用された旨を示す利用通知を送信する。詳細には、各店舗装置3、4は、利用されたクーポンのクーポンIDと、クーポンの紹介元となる顧客を示す紹介元IDと、クーポンを利用した顧客、すなわち、クーポンの紹介先となる顧客を示す紹介先IDとを取得する。そして、各店舗装置3、4は、店舗を示す店舗IDと取得したクーポンIDと紹介元IDと紹介先IDとを含む利用通知を生成し、ネットワーク2を介して、生成した利用通知を情報管理装置20へ送信する。
【0027】
端末装置10、10aは、情報管理システム1の顧客が使用する端末装置である。例えば、端末装置10、10aは、3GやLTE等の無線通信手段と、Felica(登録商標)等の非接触型の通信手段とを有する端末装置装置である。また、端末装置10、10aは、ネットワーク2を解して情報管理装置20にアクセスし、クーポンの配布や取得を行う機能を有する。例えば、端末装置10、10aは、メールやカカオトーク(登録商標)等のメッセンジャーアプリケーションを介して、クーポンの送信を行う。
【0028】
以下、クーポンを配布する際に端末装置10、10aが実行する処理の一例について説明する。例えば、端末装置10は、インターネットブラウザやアプリケーションの機能を用いて、情報管理装置20にアクセスし、端末装置10の利用者、例えば顧客Aが配布可能なクーポンの一覧を取得する。そして、端末装置10は、クーポンの一覧の中から顧客Aが配布対象となるクーポンを選択した場合は、クーポンをメールで送信するかメッセンジャーアプリケーションで送信するかの選択画面を表示する。そして、端末装置10は、顧客Aがメールでの送信を選択した場合は、メッセージ入力画面を表示し、顧客Aにクーポンに係る店舗の紹介文を入力するよう促す。
【0029】
また、端末装置10は、顧客Aが紹介文を入力した場合は、クーポンの配布先となる顧客Bのメールアドレスの入力を促す。そして、端末装置10は、顧客AのユーザID、すなわちクーポンの紹介元を示す紹介元IDと顧客Aが選択したクーポンのクーポンIDと顧客Bのメールアドレスとを含む配布要求を情報管理装置20に送信する。
【0030】
かかる場合、端末装置10aは、情報管理装置20から、クーポンのダウンロードページを示すURLと、顧客Aの紹介文とを含むメールを受信する。そして、端末装置10aは、取得したURLにアクセスした場合は、クーポンIDを含むクーポンの情報をダウンロードする。その後、端末装置10aは、非接触型の通信を介して、店舗装置3、4にクーポンIDを送信することで、クーポンの利用を行う。
【0031】
一方、端末装置10は、顧客Aがメッセンジャーアプリケーションを選択した場合は、メッセンジャーアプリケーション上で、クーポンの配布先となる顧客Bの選択を促す。なお、端末装置10は、メッセンジャーアプリケーション上で顧客Bに付与されるID、すなわち、顧客Bの端末装置10aへメッセージを送信するためのIDの入力を受け付けてもよい。そして、端末装置10は、顧客Aに紹介文の入力を促し、顧客Aが紹介文の入力を行った場合は、クーポンIDと紹介文とを含むメッセージを生成し、顧客Bを送信先として、生成したメッセージをメッセージ配信サーバ40に送信する。
【0032】
情報管理装置20は、端末装置10の利用者である顧客Aが配布するクーポンが配布済みである旨を示すステータス、または、クーポンが配布可能である旨を示すステータスをクーポンIDとともに記憶する。また、情報管理装置20は、クーポンIDを含む配布要求を受信した場合は、配布要求からクーポンIDを抽出し、抽出したクーポンIDと対応付けられたステータスを参照する。そして、情報管理装置20は、参照したステータスが配布可能である旨を示す場合は、クーポンの配布を行う。一方、情報管理装置20は、参照したステータスが配布済みである旨を示す場合は、クーポンの配布を行わない。
【0033】
例えば、情報管理装置20は、端末装置10から配布要求を受信した場合は、端末装置10の利用者である顧客AのユーザID、すなわち紹介元IDと、配布要求からクーポンIDと、クーポンの配布先となるメールアドレスと、紹介文とを抽出する。また、情報管理装置20は、紹介元IDをユーザIDとして、抽出したクーポンIDとユーザIDとの組に対応付けられたステータスを参照する。そして、情報管理装置20は、参照したステータスが配布可能である旨を示す場合は、クーポンIDが示すクーポンをダウンロードするためのWebページを作成し、作成したWebページのURLと抽出した紹介文とを含むメールを生成する。その後、情報管理装置20は、抽出したメールアドレスをあて先として、生成したメールを送信する。
【0034】
一方、情報管理装置20は、抽出したクーポンIDと対応付けられたステータスが配布済みである旨を示す場合は、端末装置10に対し、クーポンが配布済みである旨の通知を送信する。この結果、端末装置10は、クーポンの配布が行えない旨を表示し、利用者に他のクーポンの配布を促す。
【0035】
また、情報管理装置20は、メッセージ配信サーバ40から配布要求を受信した場合は、受信した配布要求からクーポンIDと紹介元IDとを抽出し、抽出した紹介元IDをユーザIDとして、抽出したクーポンIDとユーザIDとの組に対応付けられたステータスを参照する。そして、情報管理装置20は、参照したステータスが配布可能である旨を示す場合は、クーポンIDが示すクーポンをメッセージ配信サーバ40へ送信する。一方、情報管理装置20は、抽出したクーポンIDとユーザIDとの組に対応付けられたステータスが配布済みである旨を示す場合は、メッセージ配信サーバ40に対し、クーポンが配布済みである旨の通知を送信する。
【0036】
また、情報管理装置20は、利用通知を受信した場合は、利用通知からクーポンIDと紹介元IDとを抽出し、紹介元IDをユーザIDとして、抽出したクーポンIDとユーザIDとの組に対応付けられたステータスのうち、クーポンが配布済みである旨を示すステータスを検索する。そして、情報管理装置20は、検出したステータスを配布可能である旨を示すステータスに更新する。また、情報管理装置20は、利用通知から店舗IDとクーポンIDと紹介元IDと紹介先IDとを抽出し、抽出した各IDを対応付けて使用管理テーブルに格納する。
【0037】
その後、情報管理装置20は、任意のタイミング、例えば、所定の時間間隔で使用管理テーブルを参照し、紹介元IDが示す顧客にポイント等の報酬を付与する旨を決定する。そして、情報管理装置20は、紹介元IDが示す顧客に対し、報酬の送信等を実行する。
【0038】
メッセージ配信サーバ40は、端末装置10からクーポンIDを含むメッセージを受信した場合は、受信したメッセージからクーポンIDを抽出する。また、メッセージ配信サーバ40は、メッセージの送信元の利用者を示すユーザID、すなわち紹介元IDを識別する。そして、メッセージ配信サーバ40は、紹介元IDとクーポンIDとを含む配布要求を情報管理装置20へ送信する。また、メッセージ配信サーバ40は、情報管理装置20から、クーポンを受信すると、受信したメッセージにクーポンを付加して端末装置10aへ送信する。
【0039】
この結果、端末装置10aは、メッセンジャーアプリケーションを介して、クーポンを表示するとともに、メッセージに含まれるクーポンIDを記憶する。一方、メッセージ配信サーバ40は、クーポンが配布済みである旨の通知を情報管理装置20から受信した場合は、端末装置10に対し、クーポンが配布済みである旨の通知を送信する。
【0040】
〔3.メッセージ配信サーバの機能構成〕
次に、
図3を用いて、メッセージ配信サーバ40の機能構成の一例について説明する。
図3は、実施形態に係るメッセージ配信サーバの機能構成の一例を説明する図である。
図3に示す例では、メッセージ配信サーバ40は、記憶部41、通信部43、制御部44を有する。また、記憶部41は、利用者テーブル42を有する。ここで、利用者テーブル42とは、メッセンジャーアプリケーションの顧客を示すIDと、IDが示す顧客が利用する端末装置とを対応付けたテーブルである。また、制御部44は、受信部45、検出部46、転送部47を有する。
【0041】
通信部43は、メッセージ配信サーバ40と、端末装置10、10aまたは情報管理装置20との間のデータ通信を制御する。具体的には、通信部43は、メッセージ、クーポン、クーポンが配布済みである旨の通知、配布要求の送受信を制御する。例えば、通信部43は、ネットワーク2を介してメッセージを受信した場合は、受信したメッセージを受信部45に出力する。
【0042】
また、通信部43は、転送部47からメッセージを受信した場合は、ネットワーク2を介して、メッセージの送信先となる端末装置へメッセージを送信する。また、通信部43は、ネットワーク2を介して、クーポンまたはクーポンが配布済みである旨の通知を受信した場合は、受信したクーポンまたはクーポンが配布済みである旨の通知を検出部46に出力する。また、通信部43は、検出部46から配布要求を受信した場合は、受信した配布要求を情報管理装置20へ送信する。
【0043】
受信部45は、メッセンジャーアプリケーションのメッセージを受信する。例えば、受信部45は、通信部43からメッセージを受信すると、受信したメッセージを検出部46に出力する。
【0044】
検出部46は、メッセージからクーポンIDの検出を行う。例えば、検出部46は、受信部45からメッセージを受信すると、受信したメッセージにクーポンIDが含まれているか否かを判定する。そして、検出部46は、受信したメッセージにクーポンIDが含まれていない場合は、受信したメッセージを転送部47に出力する。
【0045】
一方、検出部46は、受信したメッセージにクーポンIDが含まれている場合は、メッセージの送信元のユーザID、すなわち紹介元IDとクーポンIDとを抽出し、抽出したクーポンIDと紹介元IDとを含む配布要求を生成する。そして、検出部46は、生成した配布要求を通信部43に出力する。ここで、検出部46は、配布要求を通信部43に出力した結果、クーポンを通信部43から受信した場合は、受信部45から受信したメッセージに通信部43から受信したクーポンを格納して転送部47に出力する。
【0046】
一方、検出部46は、配布要求を通信部43に出力した結果、クーポンが配布済みである旨の通知を受信した場合は、クーポンが配布済みである旨を含むメッセージを生成する。また、検出部46は、受信部45から受信したメッセージから、送信元のIDを抽出し、抽出したIDを生成したメッセージのあて先に設定する。そして、検出部46は、生成したメッセージを転送部47に出力する。
【0047】
転送部47は、メッセージの転送処理を実行する。例えば、転送部47は、検出部46からメッセージを受信すると、受信したメッセージからあて先のユーザIDを抽出し、抽出したユーザIDと対応付けられた端末装置を利用者テーブル42から検索する。そして、転送部47は、検索した端末装置を受信したメッセージのあて先に設定し、メッセージを通信部43に出力する。
【0048】
〔4.情報管理装置の機能構成〕
次に、
図4を用いて、情報管理装置20の機能構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報管理装置の機能構成の一例を説明する図である。
図4に示す例では、情報管理装置20は、記憶部21、通信部25、制御部26を有する。また記憶部21は、クーポン管理テーブル22、使用管理テーブル23、クーポンデータベース24を記憶する。また、制御部26は、判定部27、更新部28、送信部29、報酬決定部30を有する。
【0049】
クーポン管理テーブル22は、クーポンが配布済みであるか否かを示すステータスとクーポンIDとが対応付けて格納されるテーブルである。例えば、
図5は、実施形態に係るクーポン管理テーブルに格納される情報の一例を説明する図である。
図5に示すように、クーポン管理テーブル22には、クーポンIDとユーザIDと店舗IDとステータスとが対応付けて格納される。
【0050】
例えば、
図5に示す例では、クーポン管理テーブル22の1つ目のエントリにクーポンID「クーポン#1」、ユーザID「A」、店舗ID「店舗#1」、ステータス「配布中」が対応付けて格納されている。このため、クーポン管理テーブル22は、店舗ID「店舗#1」が示す店舗のクーポンのうち、クーポンID「クーポン#1」が示すクーポンをユーザID「A」が示す顧客Aがすでに配布済みである旨を示す。
【0051】
また、クーポン管理テーブル22の2つ目のエントリにクーポンID「クーポン#2」、ユーザID「A」、店舗ID「店舗#2」、ステータス「配布可能」が対応付けて格納されている。このため、クーポン管理テーブル22は、店舗ID「店舗#2」が示す店舗のクーポンのうち、クーポンID「クーポン#2」が示すクーポンを顧客Aが配布可能である旨を示す。また、クーポン管理テーブル22の3つ目のエントリにクーポンID「クーポン#3」、ユーザID「B」、店舗ID「店舗#1」、ステータス「配布中」が対応付けて格納されている。このため、クーポン管理テーブル22は、店舗ID「店舗#1」が示す店舗のクーポンのうち、クーポンID「クーポン#3」が示すクーポンを顧客Bが配布済みである旨を示す。
【0052】
なお、クーポン管理テーブル22には、
図5に示すエントリ以外にも、クーポンID、ユーザID、店舗ID、ステータスを対応付けたエントリを有するものとする。また、クーポン管理テーブル22は、同一内容の複数のクーポンを配布可能とする場合は、クーポンIDと、ユーザIDと、店舗IDとの組が同一のエントリを複数有する。例えば、クーポン管理テーブル22は、クーポンID「クーポン#1」が示すクーポンを顧客Aが3枚配布可能である場合は、クーポンID「クーポン#1」、ユーザID「A」、店舗ID「店舗#1」が格納されたエントリを3つ有する。
【0053】
図4に戻り、使用管理テーブル23は、使用されたクーポンのクーポンIDと、クーポンの配布元とクーポンの配布先とを対応付けて記憶する。例えば、
図6は、実施形態に係る使用管理テーブルに格納される情報の一例を説明する図である。
図6に示すように、使用管理テーブル23には、クーポンID、店舗ID、紹介元ID、紹介先IDが対応付けて格納される。
【0054】
例えば、
図6に示す例では、使用管理テーブル23の1つ目のエントリにクーポンID「クーポン#4」、店舗ID「店舗#1」、紹介元ID「A」、紹介先ID「B」とが対応付けて格納されている。このため、使用管理テーブル23は、店舗ID「店舗#1」が示す店舗のクーポンのうち、クーポンID「クーポン#4」が示すクーポンを顧客Aが顧客Bへ配布し、顧客Bが配布されたクーポンを利用した旨を示す。
【0055】
また、使用管理テーブル23の2つ目のエントリにクーポンID「クーポン#5」、店舗ID「店舗#2」、紹介元ID「A」、紹介先ID「C」とが対応付けて格納されている。このため、使用管理テーブル23は、店舗ID「店舗#2」が示す店舗のクーポンのうち、クーポンID「クーポン#5」が示すクーポンを顧客Aが顧客Cへ配布し、顧客Cが配布されたクーポンを利用した旨を示す。なお、使用管理テーブル23は、
図6に示すエントリ以外にも、クーポンID、店舗ID、紹介元ID、紹介先IDを対応付けたエントリを有するものとする。
【0056】
図4に戻り、クーポンデータベース24は、配布対象となるクーポンを記憶する。例えば、クーポンデータベース24は、クーポンの利用店舗、店舗の地図、クーポンの内容、クーポンの利用期間、クーポンID等を含むクーポンを記憶する。
【0057】
通信部25は、情報管理装置20と店舗装置3、4または端末装置10、10aまたはメッセージ配信サーバ40との間のデータ通信を制御する。具体的には、通信部25は、端末装置10、10a、または、メッセージ配信サーバ40から、ネットワーク2を介して、配布要求を受信した場合は、受信した配布要求を判定部27に出力する。また、通信部25は、送信部29からクーポンまたはクーポンが配布済みである旨の通知を受信した場合は、受信したクーポンまたはクーポンが配布済みである旨の通知を端末装置10、10aまたはメッセージ配信サーバ40に出力する。また、通信部25は、店舗装置3、4から利用通知を受信すると、受信した利用通知を更新部28に出力する。
【0058】
判定部27は、配布要求を受信すると、配信対象となるクーポンが配布済みであるか否かを判定する。例えば、判定部27は、受信した配布要求からクーポンIDと紹介元IDとを抽出する。そして、判定部27は、抽出した紹介元IDをユーザIDとし、クーポンIDとユーザIDとの組が格納されたエントリをクーポン管理テーブル22からすべて抽出する。そして、判定部27は、抽出したすべてのエントリのステータスが「配布中」であるか否かを判定する。
【0059】
ここで、判定部27は、検出したいずれかのエントリのステータスが「配布可能」である場合は、更新部28に受信した配布要求を出力する。一方、判定部27は、検出したエントリのすべてのステータスが「配布中」である場合は、配布要求の送信元となる端末装置10、10a、またはメッセージ配信サーバ40を識別する。そして、判定部27は、クーポンが配布中である旨を示す通知を生成し、識別した送信元に生成した通知を送信するよう送信部29に指示する。
【0060】
更新部28は、ステータスが「配布可能」であるクーポンを配布する場合は、ステータスを「配布中」に更新し、配布したクーポンが利用された場合は、ステータスを「配布可能」に更新する。例えば、更新部28は、判定部27から配布要求を受信した場合は、受信した配布要求からクーポンIDと紹介元IDとを抽出する。そして、更新部28は、抽出した紹介元IDをユーザIDとしてクーポンIDとユーザIDとの組が格納されたエントリのうち、ステータスが「配布可能」であるエントリを1つ検索する。その後、更新部28は、検出したエントリのステータスを「配布中」に更新し、受信した配布要求を送信部29に出力する。
【0061】
また、更新部28は、通信部25から利用通知を受信すると、受信した利用通知から店舗IDとクーポンIDと紹介元IDと紹介先IDとを抽出する。そして、更新部28は、抽出した紹介元IDをユーザIDとして、抽出したクーポンIDと紹介元IDとが対応付けられたエントリであって、ステータスが「配布中」であるエントリをクーポン管理テーブル22から検索する。また、更新部28は、検索したエントリのステータスを「配布中」から「配布可能」に更新する。また、更新部28は、抽出した店舗IDとクーポンIDと紹介元IDと紹介先IDとを対応付けて使用管理テーブル23に格納する。
【0062】
送信部29は、ステータスが「配布可能」であるクーポンを配布する。例えば、送信部29は、更新部28から配布要求を受信した場合は、配布要求からクーポンIDを抽出し、抽出したクーポンIDを含むクーポンをクーポンデータベース24から取得する。また、送信部29は、配布要求の送信元が端末装置10、10aである場合は、取得したクーポンをダウンロードするためのWebページを作成する。また、送信部29は、配布要求からクーポンの配布先となるメールアドレスと紹介文とを抽出し、作成したWebページのURLと紹介文とを含み、抽出したメールアドレスをあて先とするメールを生成する。そして、送信部29は、生成したメールを通信部25に出力する。
【0063】
一方、送信部29は、配布要求の送信元がメッセージ配信サーバ40である場合は、クーポンをメッセージ配信サーバ40へ送信する。また、送信部29は、判定部27から、クーポンが配布中である旨を示す通知を送信するよう指示された場合は、判定部27が識別した配布要求の送信元をあて先として、クーポンが配布中である旨を示す通知を通信部25に出力する。
【0064】
報酬決定部30は、配布されたクーポンが利用された場合は、クーポンの配布元となる顧客に報酬を付与する旨を決定する。例えば、報酬決定部30は、使用管理テーブル23に格納されたエントリを参照し、参照したエントリに格納された紹介元IDを識別する。そして、報酬決定部30は、識別した紹介元IDが示す顧客にポイント等の報酬を送信するよう送信部29に通知し、参照したエントリを削除する。
【0065】
かかる場合は、送信部29は、紹介元IDが示す顧客に報酬の送信を行う。例えば、送信部29は、紹介元IDが示す顧客の端末装置にポイントを送信してもよい。また、例えば、送信部29は、図示を省略したポイント管理システム等にアクセスし、紹介元IDが示す顧客のポイントに所定のポイントを加算してもよい。
【0066】
〔5.顧客の端末装置における操作の一例〕
次に、
図7、
図8を用いて、クーポンを配布する際の端末装置10、10aにおける操作の一例について説明する。なお、
図7、
図8に示す端末装置10、10aの表示は、あくまで一例であり、実施形態を限定するものではない。
【0067】
〔5−1.紹介元の顧客の端末装置における操作の一例〕
次に、
図7を用いて、紹介元の顧客がクーポンを送信する際に行う操作の一例について説明する。
図7は、紹介元の顧客が行う操作の一例を説明する図である。例えば、端末装置10の利用者である顧客Aが、クーポンの配布や利用を行うアプリケーションを選択すると、端末装置10は、アプリケーションの呼び出しを行う。
【0068】
そして、顧客Aが
図7中(A)に示すように、他人に送れるクーポンの選択タブを押下すると、端末装置10は、情報管理装置20にアクセスし、顧客Aが送付可能なクーポンの一覧を取得する。例えば、情報管理装置20は、端末装置10からのアクセスを受けると、クーポン管理テーブル22から端末装置10のユーザID「A」が格納されたエントリのうち、ステータスが「配布可能」となるエントリの内容やクーポンの内容を端末装置10に通知する。
【0069】
そして、端末装置10は、通知されたエントリから顧客Aが配布可能なクーポンと、各クーポンの配布可能枚数とを識別し、識別したクーポンと配布可能枚数とを表示する。例えば、端末装置10は、クーポンID「クーポン#1」、店舗ID「A」、ユーザID「A」、ステータス「配布可能」が格納されたエントリが「3」つ存在する場合は、
図7中(B)に示すように、「Aレストランからの特別クーポン」を「3」枚配布可能である旨を表示する。また、端末装置10は、クーポンID「クーポン#2」、店舗ID「B」、ユーザID「A」、ステータス「配布可能」が格納されたエントリが「1」つ存在する場合は、
図7中(B)に示すように、「Bレストランからの特別クーポン」を「1」枚配布可能である旨を表示する。そして、端末装置10は、
図7に示すクーポンのいずれかを顧客Aが押下した場合は、上記した処理により、押下されたクーポンの配布を実行する。
【0070】
なお、端末装置10は、
図7中(C)に示すように、クーポンの利用期間が限定されている場合は、クーポンの配布時、若しくは、クーポンの利用時に、利用期間が過ぎたクーポンの表示を行わずともよい。かかる場合、情報管理装置20は、利用期間が過ぎたクーポンのクーポンIDが格納されたエントリをクーポン管理テーブル22から削除してもよい。
【0071】
〔5−2.紹介先の顧客の端末装置における操作の一例〕
次に、
図8を用いて、紹介先の顧客がクーポンを利用する際に行う操作の一例について説明する。
図8は、紹介先の顧客が行う操作の一例を説明するための図である。例えば、端末装置10aは、クーポンの配布や利用を行うアプリケーションを選択すると、アプリケーションを呼び出し、
図8中(D)に示すように、顧客Bが使えるクーポンのタブを押下した場合は、配布されたクーポンの情報を表示する。
【0072】
例えば、端末装置10aは、
図8中(E)に示すように、クーポンの紹介元となる顧客A、クーポンを利用できる店舗、店舗の情報等を表示する。また、端末装置10aは、
図8中(F)に示すように、クーポンを識別するためのQRコード(登録商標)等を表示する。店舗装置3、4は、端末装置10aと非接触型の通信手段を介して、クーポンを取得できない場合、光学的な読み取り手段を用いて、端末装置10aに表示されたQRコード(登録商標)を読み取り、クーポンの利用を確認できる。また、端末装置10aは、
図8中(G)に示すように、クーポンの紹介元となる顧客Aからの紹介文を表示する。また、端末装置10aは、
図8中(H)に示すように、クーポンが利用できる店舗の地図を表示する。
【0073】
なお、
図8に示す各種情報は、端末装置10aが情報管理装置20から受信したURLのページからダウンロードする情報の一例、または、端末装置10aがクーポンが格納されたメッセージから抽出可能な情報の一例である。
【0074】
〔6.送客サイクルについて〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る情報管理システム1が送客サイクルを生み出すことができる点について説明する。
図9は、実施形態に係る情報管理システムが生み出す送客サイクルの一例を説明する図である。なお、
図9には、顧客Aが顧客Bおよび顧客Cに対してクーポンを含む店舗の紹介カードを送信する例について記載した。
【0075】
例えば、顧客Aは、
図9中(a)に示すように、クーポン付の紹介カードを顧客Bに配布することで、店舗の紹介を行う。かかる場合、情報管理システム1は、
図9中(b)に示すように、顧客Aが配布した紹介カードのステータスを「配布中」に更新する。この結果、顧客Aは、
図9中(c)に示すように、同一の紹介カードを顧客C等他の顧客に配布できないので、より確実に来店すると期待される顧客へ紹介カードを配布しようとする。
【0076】
また、
図9中(d)に示すように、顧客Bが顧客Aから紹介された店舗に来店し、決済を行うと、情報管理システム1は、
図9中(e)に示すように、顧客Aが顧客Bに配布した紹介カードが利用済みであると判定する。そして、情報管理システム1は、
図9中(f)に示すように、顧客Aに対してポイント等の報酬を付与する。また、情報管理システム1は、紹介カードのステータスを「配布可能」に更新することで、
図9中(g)に示すように、紹介カードを復活させ、顧客Aによる紹介カードの配布を可能とする。
【0077】
また、
図9中(h)に示すように、顧客Aは、復活した紹介カードを顧客Cに配布することで、店舗の紹介を行う。ここで、顧客Aは、紹介カードを顧客Cに配布した場合、顧客Cが紹介した店舗を利用するまで紹介カードの再配布を行えないので、より確実に来店すると期待される顧客へ紹介カードを配布しようとする。かかる場合、情報管理システム1は、
図9中(i)に示すように、紹介カードのステータスを「配布中」に更新し、
図9中(j)に示すように、顧客Aによる紹介カードの配布を停止する。
【0078】
また、情報管理システム1は、
図9中(k)に示すように、顧客Cが店舗を利用した場合は、
図9中(l)に示すように、顧客Aが顧客Cに配布した紹介カードが利用済みであると判定する。そして、情報管理システム1は、
図9中(m)に示すように、顧客Aに対してポイント等の報酬を付与するとともに、紹介カードのステータスを「配布可能」に更新することで、
図9中(n)に示すように、紹介カードを復活させる。
【0079】
このように、情報管理システム1は、紹介カードが配布された場合は、配布先の顧客が店舗を利用するまでの間、同一の紹介カードの再配布を停止する。このため、情報管理システム1は、顧客Aに対し、より確実に来店するであろう顧客に紹介カードを配布させることができる。また、情報管理システム1は、紹介先の顧客B、Cが店舗を利用した場合は、報酬を顧客Aに付与する。このため、情報管理システム1は、顧客Aに対し、紹介カードを繰り返し配布しようとするモチベーションを与えることができる。この結果、情報管理システム1は、
図9に示すように、紹介カードの配布から利用までの送客サイクルを繰り返し生み出すことができる。
【0080】
〔7.情報管理装置が実行する処理の流れ〕
次に、
図10〜
図12を用いて、情報管理装置20が実行する処理の流れについて説明する。
【0081】
〔7−1.クーポンの配布処理〕
次に、
図10を用いて、情報管理装置20がクーポンの配布を行う処理の流れについて説明する。
図10は、実施形態に係る情報管理装置がクーポンの配布要求を受信した際に実行する処理の流れを説明するフローチャートである。例えば、情報管理装置20は、配布要求を受信する(ステップS101)。すると、情報管理装置20は、配布対象となるクーポンのステータスをクーポン管理テーブル22から確認する(ステップS102)。そして、情報管理装置20は、クーポンが配布可能であるか否かを判定する(ステップS103)。
【0082】
ここで、情報管理装置20は、クーポンが配布可能であると判定した場合は(ステップS103:Yes)、クーポン管理テーブル22から確認したステータスを「配布中」に更新する(ステップS104)。その後、情報管理装置20は、クーポンを配布先の顧客に配布し(ステップS105)、処理を終了する。一方、情報管理装置20は、クーポンが配布可能でないと判定した場合は(ステップS103:No)、配布ができない旨の通知を配布元の顧客に通知し(ステップS106)、処理を終了する。
【0083】
〔7−2.クーポンの利用確認処理〕
次に、
図11を用いて、情報管理装置20が配布したクーポンが利用された際に実行する処理の流れについて説明する。
図11は、実施形態に係る情報管理装置がクーポンの利用通知を受信した際に実行する処理の流れを説明するフローチャートである。まず、情報管理装置20は、利用通知を受信したか否かを判定し(ステップS201)、受信していない場合は(ステップS201:No)、待機後に再度利用通知を受信したか否かを判定する。
【0084】
そして、情報管理装置20は、利用通知を受信した場合は(ステップS201:Yes)、利用されたクーポンについてクーポン管理テーブル22が記憶するステータスを「配布可能」に更新する(ステップS202)。また、情報管理装置20は、使用管理テーブル23に利用されたクーポンの情報を登録し(ステップS203)、処理を終了する。
【0085】
〔7−3.クーポンの報酬付与処理〕
次に、
図12を用いて、情報管理装置20が紹介元の顧客に報酬を付与する報酬付与処理の流れについて説明する。
図12は、実施形態に係る情報管理装置が実行する報酬付与処理の流れを説明するフローチャートである。まず、情報管理装置20は、報酬付与処理の実行タイミングであるか否かを判定し(ステップS301)、実行タイミングではない場合は(ステップS301:No)、待機後に再度報酬付与処理の実行タイミングであるかを判定する。
【0086】
そして、情報管理装置20は、報酬付与処理の実行タイミングである場合は(ステップS301:Yes)、使用管理テーブル23から紹介元となる顧客を識別し、報酬の付与を決定する(ステップS302)。その後、情報管理装置20は、識別した顧客に報酬を付与し(ステップS303)、処理を終了する。
【0087】
〔8.変形例〕
上記した実施形態に係る情報管理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報管理システム1の他の実施形態について説明する。
【0088】
〔8−1.クーポンについて〕
上記した実施形態に係る情報管理システム1は、顧客Aが紹介する店舗で利用可能なクーポンを配布する例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、レストラン、ジム、美容室、理容室、物販店等の店舗紹介を行う紹介カード等の店舗情報の配布を行ってもよい。また、情報管理システム1は、クーポンと紹介カードとの配布を同時に管理してもよい。かかる場合、情報管理システム1は、例えば、クーポンIDの代わりに、店舗情報を識別する店舗情報識別子を用いて、クーポン、紹介カード、その他の店舗情報を一元管理してもよい。
【0089】
〔8−2.枚数制限について〕
上述した実施形態に係る情報管理システム1は、顧客Aが配布可能な同一クーポンの枚数を限定した。ここで、情報管理システム1は、顧客Aが、同一店舗から発行される複数種類のクーポンから、顧客Aが配布できるクーポンの数を限定してもよい。また、情報管理システム1は、例えば、同一グループの店舗から発行される複数のクーポンの中から、顧客Aが配布できるクーポンの数を限定してもよい。
【0090】
かかる機能を発揮する場合、情報管理装置20の判定部27は、以下の処理を実行する。まず、判定部27は、要求通知を受信すると、受信した要求通知からクーポンIDと紹介元のユーザIDとを抽出し、抽出したクーポンIDとユーザIDとの組に対応付けられたエントリのステータスを参照する。そして、判定部27は、参照したステータスに「配布可能」が含まれる場合は、続いて以下の処理を実行する。まず、判定部27は、抽出したクーポンIDを用いて、配布対象となるクーポンと関連するクーポンを示すクーポンIDを取得する。例えば、判定部27は、抽出したクーポンIDと対応付けられた店舗IDをクーポン管理テーブル22から取得する。
【0091】
そして、判定部27は、抽出したユーザIDと取得した店舗IDとに対応付けられたエントリのうち、ステータスが「配布中」であるエントリの数を計数する。その後、判定部27は、計数したエントリの数が所定の閾値より小さい場合は、クーポンの配布を行い、計数したエントリの数が所定の閾値以上である場合は、クーポンの配布を行わないと判定する。かかる場合、送信部29は、関連するクーポンの枚数制限により配布できない旨を紹介元の顧客に通知する。
【0092】
なお、上述した例では、判定部27は、ユーザIDと店舗IDとが共通するクーポンの数を計数することで、配布可能な同一店舗のクーポンの数を制限した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。すなわち、判定部27は、配布要求に係るクーポンと任意の関連性を有するクーポンのうち、配布済みのクーポンの数を計数し、計数したクーポンの数が所定の閾値以上である場合は、配布要求に係るクーポンの配布を行わないと判定すればよい。
【0093】
このような処理を実行することで、情報管理システム1は、同一内容のクーポンの配布枚数を限定するだけでなく、任意の関連性を有するクーポンの配布枚数を制限し、不必要な拡散を防ぐことができる。この結果、情報管理システム1は、配布するクーポンの価値を高めることができる。
【0094】
〔8−3.クーポンの再配布について〕
上記実施形態では、情報管理システム1が顧客Aから顧客Bにクーポンが配布され、顧客Bがクーポンを利用した際に顧客Aにクーポンの再配布を許可する例について説明した。しかしながら、情報管理システム1は、顧客Bによるクーポンの再配布を認めてもよい。
【0095】
例えば、情報管理システム1は、顧客Aから顧客Bにクーポンが配布された場合は、顧客Aによる同一クーポンの配布を停止する。しかしながら、情報管理システム1は、顧客Bから顧客Cへのクーポンの再配布や、顧客Cから顧客Dへの再々配布等については許可する。そして、情報管理システム1は、最終的にクーポンの配布を受けた顧客が店舗を使用した場合は、顧客Aが配布可能なクーポンの復活と、顧客Aに対する報酬の付与を行ってもよい。
【0096】
かかる機能を発揮するため、例えば、情報管理装置20のクーポン管理テーブル22には、クーポンの配布先となる顧客のユーザID、すなわち紹介先IDが各エントリに追加される。そして、更新部28は、顧客Aから顧客Bにクーポンが配布される場合は、クーポン管理テーブル22から配布対象となるクーポンのエントリを抽出し、抽出したエントリのステータスを「配布中」に更新するとともに、クーポンの配布先となる顧客BのユーザIDを紹介先IDとして格納する。
【0097】
また、顧客Bが顧客Cへクーポンを再配布する場合は、情報管理装置20は、再配布されるクーポンのクーポンIDを含む再配布要求を、顧客Bの端末装置10aまたはメッセージ配信サーバ40から受信する。ここで、再配布要求には、紹介元IDとして顧客BのユーザIDと、紹介先IDとして顧客CのユーザIDとが格納されている。
【0098】
かかる場合は、判定部27は、再配布要求に格納されたクーポンIDと紹介元IDとを抽出し、抽出した紹介元IDを紹介先IDとして、クーポンIDと紹介先IDとの組が格納されたエントリをクーポン管理テーブル22から検索する。例えば、判定部27は、再配布要求からクーポンID「クーポン#1」と紹介元ID「B」とを抽出した場合は、クーポンID「クーポン#1」と紹介先ID「B」とが格納されたエントリを検索する。
【0099】
そして、判定部27は、抽出したクーポンIDと紹介先IDとの組が格納されたエントリをクーポン管理テーブル22から検出した場合は、クーポンの再配布を許可すると判定する。また、判定部27は、抽出したクーポンIDと紹介先IDとの組が格納されたエントリをクーポン管理テーブル22から検出できなかった場合は、クーポンの再配布を認めないと判定する。
【0100】
一方、更新部28は、判定部27がクーポンの再配布を許可すると判定した場合は、再配布要求から紹介先IDを抽出し、判定部27が検出したエントリの紹介先IDを抽出したIDに更新する。また、送信部29は、判定部27がクーポンの再配布を許可すると判定した場合は、クーポンをダウンロードするためのURLをクーポン配布先の顧客が利用する端末装置へ送信したり、クーポンをメッセージ配信サーバ40に送信するといった処理を実行する。送信部29は、判定部27がクーポンの再配布を許可しないと判定した場合は、クーポンの再配布を許可しない旨の通知をクーポン配布元の顧客が利用する端末装置やメッセージ配信サーバ40に送信する。
【0101】
このように、情報管理システム1は、クーポンの配布先である顧客のユーザIDを記憶する。そして、情報管理システム1は、再配布要求を受信すると、クーポンの再配布元となる顧客のユーザIDがクーポンの配布先として記憶されているか否かを判定する。その後、情報管理システム1は、クーポンの再配布元となる顧客のユーザIDがクーポンの配布先として記憶されている場合は、クーポンの再配布を認めるとともに、クーポンの再配布先となる顧客のユーザIDを記憶する。
【0102】
このため、情報管理システム1は、クーポンの単一性を保持しつつ、クーポンの再配布を認めることができる。例えば、情報管理システム1は、顧客Bが顧客Aから配布されたクーポンを、顧客Bから顧客Cに対して再配布させることができる。また、情報管理システム1は、顧客Cに対して再配布されたクーポンが、顧客Aおよび顧客Bから他の顧客Dに配布させることはないので、クーポンの単一性を保持することができる。なお、情報管理システム1は、かかる転々配布を認める場合、報酬を最初の配布元のみに付与してもよいし、転々と配布した各顧客に付与してもよい。
【0103】
〔8−4.その他〕
上述した情報管理装置20は、クーポンデータベース24を有していた。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、情報管理システム1は、ネットワーク2を介して、各種クーポンのデータを記憶するクーポンデータベースシステムにアクセスし、クーポンデータベースシステムに、クーポンをダウンロードするためのURLの生成やクーポンの送信を依頼してもよい。
【0104】
また、上記した情報管理装置20、メッセージ配信サーバ40の機能は、いわゆるクラウドの機能を用いて、複数のサーバ装置によって実現されることとしてもよい。例えば、情報管理装置20が有する判定部27、更新部28、送信部29、報酬決定部30が発揮する機能は、それぞれ異なるサーバ装置によって実現されてもよい。また、メッセージ配信サーバ40が有する受信部45、検出部46、転送部47が発揮する機能は、それぞれ異なるサーバ装置によって実現されてもよい。また、各部27〜30、45〜47が発揮する機能は、任意の態様で結合、分離が可能である。
【0105】
また、上記実施形態では、端末装置10、10aがスマートフォン等の端末である場合を例に挙げて説明した。しかし、上記の端末装置10、10aは、各種情報を表示できる表示処理装置であれば、スマートフォン等の端末装置以外にも適用することができる。例えば、端末装置10、10aは、タブレット型PC、ノート型PC、デスクトップ型PC、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。また、端末装置10、10aは、クーポンや紹介カードを印刷可能でネットワーク2に接続可能なプリンタ等であってもよい。
【0106】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0107】
例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。また、例えば、各図に示したQRコード(登録商標)や地図、アプリケーションのUI(User Interface)は、これに限定されるものではない。
【0108】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。また、各構成要素が発揮する機能は、CPU(Central Processing Unit)が所定の情報管理プログラムを実行することで発揮することとしてもよい。
【0109】
〔9.効果〕
上記してきたように、実施形態に係る情報管理装置20は、クーポンが配布済みであるか否かを示すステータスを記憶する。また、情報管理装置20は、第1の顧客から第2の顧客へクーポンを配布するよう要求する配布要求を受信すると、受信した配布要求に係るクーポンのステータスを参照し、クーポンが配布済みであるか否かを判定する。そして、情報管理装置20は、クーポンが配布済みである場合は、第2の顧客にクーポンを配布せず、クーポンが配布済みではない場合は、クーポンを第2の顧客に配布する。また、情報管理装置20は、クーポンを配布した場合は、クーポンのステータスを「配布中」に更新し、配布したクーポンが利用された場合は、クーポンのステータスを「配布可能」に更新する。
【0110】
このため、情報管理装置20は、クーポンの紹介元となる顧客に対し、より来店の可能性が高い顧客へクーポンを配信させることができる。また、情報管理装置20は、クーポンが利用された場合は、同一クーポンの再配布を認めるので、クーポンの配布により新規顧客の来店を促す送客サイクルを生み出すことができる。また、情報管理装置20は、不特定多数の顧客に対するクーポンの配布を行わないので、店舗がクーポンに付加する価値の調整を容易にすることができる。
【0111】
また、情報管理装置20は、クーポンの紹介先となる顧客がクーポンに係る店舗を利用した場合は、クーポンの紹介元となる顧客に報酬を付与する旨を決定する。このため、情報管理装置20は、クーポンの紹介元となる顧客に、クーポン配布のモチベーションを付与できるので、同一クーポンが繰り返し配布されることによる送客サイクルをより強固にすることができる。
【0112】
また、情報管理装置20は、ユーザIDとクーポンIDとの組にクーポンが配布済みであるか否かを示すステータスを対応付けたエントリを複数記憶する。そして、情報管理装置20は、配布要求を受信すると、クーポンを配布する顧客のユーザIDと配布されるクーポンのクーポンIDとの組に対応付けられたエントリの全てのステータスが「配布中」である場合は、クーポンの配布を行わないと判定する。このため、情報管理装置20は、各顧客に複数枚の同一クーポンを配布させることができる。
【0113】
また、情報管理装置20は、配布対象となるクーポンのクーポンIDと関連するクーポンのクーポンIDを識別し、クーポンの紹介元となる顧客のユーザIDと識別したクーポンIDとの各組と対応付けられたステータスを識別する。そして、情報管理装置20は、識別したステータスのうち、値が「配布中」となるステータスの数を計数する。そして、情報管理装置20は、計数したステータスの数が所定の閾値以上である場合は、配布対象となるクーポンが配布済みであると判定する。このため、情報管理装置20は、クーポンの配布形態を柔軟に設定できる。例えば、情報管理装置20は、同一店舗で利用可能な複数種別のクーポンから配布可能なクーポンの数を制限したり、同一グループに属する店舗のクーポンから配布可能なクーポンの数を制限できる。
【0114】
また、情報管理装置20は、クーポンの配布先となる顧客のユーザIDを記憶する。そして、情報管理装置20は、第1の顧客からクーポンの配布を受けた第2の顧客から第3の顧客へクーポンの配布を要求されると、記憶したユーザIDを参照し、第2の顧客がクーポンの配布を受けた顧客か否かを判定する。そして、情報管理装置20は、第2の顧客がクーポンの配布を受けた顧客であると判定した場合は、第2の顧客から第3の顧客へクーポンの配布を行う。このため、情報管理装置20は、クーポンの単一性を保持しつつ、クーポンの転々配布を行うことができる。
【0115】
また、情報管理システム1は、複数の端末装置10、10aと、メッセージの中継を行うメッセージ配信サーバ40と、上述した情報管理装置20とを有する。ここで、メッセージ配信サーバ40は、メッセージを受信すると、受信したメッセージにクーポンの配布指示が含まれるか否かを判定し、クーポンの配布指示が含まれる場合は、情報管理装置20に配布要求を送信する。このため、情報管理システム1は、メッセンジャーアプリケーションを介したクーポンの配布を実現できる。
【0116】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0117】
また、特許請求の範囲に記載した「手段」は、「部(section、module、unit)」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得手段は、取得部や取得回路に読み替えることができる。
【0118】
〔10.プログラム〕
なお、上述した実施形態における情報管理装置20は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ50が情報管理プログラムを実行することによって実現される。
図13は、情報管理プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、HDD(Hard Disk Drive)54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を備える。
【0119】
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ50の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ50のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0120】
HDD54は、CPU51によって実行される情報管理プログラムおよび情報管理プログラムプログラムによって使用されるデータ等を格納する。例えば、HDD54は、
図5に例示したクーポン管理テーブル22、
図6に例示した使用管理テーブル23、
図4に例示したクーポンデータベース等と同様のデータを記憶する。通信インターフェイス55は、ネットワーク2を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを、ネットワーク2を介して他の機器へ送信する。
【0121】
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを、入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
【0122】
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、当該プログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0123】
コンピュータ50が上述した実施形態に係る情報管理装置20として機能する場合、コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、判定部27、更新部28、送信部29、および報酬決定部30の各機能を実現する。
【0124】
コンピュータ50のCPU51は、情報管理プログラムを、記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク2を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0125】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。