(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記のようなリモコン式の機械式駐車場設備では、複数の入庫車両が来場し、各車両が順番に整列したとしても、先のユーザーよりも後のユーザーの方が先にリモコン送信機の認証ボタンを押してしまうと、後のユーザーが先のユーザーを追い越してユーザー認証と入庫予約を成立させてしまう場合がある。こうなると、認証されたユーザー(後のユーザー)とは異なるユーザー(先のユーザー)が入庫してしまうことになり、車両の入れ違いが発生して混乱を来すことになる。
【0006】
また、上記のような追い越し認証は、マンションのロビー等に設けられた出庫予約盤等においても発生する可能性がある。即ち、先に出庫予約盤の前に到着したユーザーよりも、後から到着しユーザーの方が先にリモコン送信機の認証ボタンを押した場合に、後のユーザーの車両の方が先に出庫されてしまい、先のユーザーが不快感を覚えることがある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、追い越し認証を防止し、来場したユーザーの順番に入出庫予約を行うことのできる機械式駐車場設備の制御装置およびこれを備えた機械式駐車場設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
即ち、本発明に係る機械式駐車場設備の制御装置は、入出庫扉の外部
近傍に設置され、ユーザー認証と入出庫予約と前記入出庫扉の開閉操作等を含む機械操作とを行う
機側操作盤と、内蔵された電池から電力を供給され、前記ユーザー認証や前記
機側操作盤の遠隔操作等を行う各種のリモコン信号を送信することができるリモコン送信機と、を具備した機械式駐車場設備の制御装置であって、前記リモコン送信機には、前記リモコン信号を送信するリモコン信号送信部と、ユーザーの認証情報を記憶し、前記電池の電力を使用することなく、前記
機側操作盤から発信される電磁波を受信することにより自ら励磁電力を発生させて起動し、前記認証情報を無電源認証信号に変換して前記
機側操作盤に送信する無電源認証信号送信部と、が設けられる一方、前記
機側操作盤には、前記リモコン信号送信部から送信される前記リモコン信号を受信するリモコン信号受信部と、前記電磁波を発信するとともに、前記リモコン送信機が所定の直近位置に接近した時に、前記無電源認証信号送信部から送信される前記無電源認証信号を受信する無電源認証信号受信部と、が設けられ、前記
機側操作盤は、入出庫操作時に行われる少なくとも1回目のユーザー認証を、前記無電源認証信号受信部による前記無電源認証信号の受信をもって行うことを特徴とする。
【0009】
上記構成の制御装置によれば、入出庫の際の1回目のユーザー認証を行う際には、リモコン送信機の無電源認証信号送信部を、
機側操作盤の無電源認証信号受信部に対して所定の直近位置(例えば数センチ以内)に近付ける必要がある。これにより、無電源認証信号送信部が無電源認証信号受信部から発信される電磁波を受信して自ら励磁電力を発生させて起動し、ユーザーの認証情報を無電源認証信号に変換して無電源認証信号受信部に送信する。
機側操作盤は、この無電源認証信号を受信してユーザー認証を行う。
【0010】
このように、1回目のユーザー認証は、ユーザーが
機側操作盤に近づいてリモコン送信機を
無電源認証信号受信部に近づけなければ行なえず、
機側操作盤から離れた位置からリモコン送信機を使って遠隔操作により1回目のユーザー認証を行うことはできない。つまり、例えば
機側操作盤の前に複数のユーザーが順番に整列した時に、順番が後のユーザーが先のユーザーを追い越して1回目のユーザー認証を行ってしまうことを防止することができる。したがって、追い越し認証を防止し、来場したユーザーの順番に入出庫予約を行うことができる。
【0011】
また、上記構成の制御装置において、
前記入出庫扉に対して遠隔位置に設けられ、前記機側操作盤に代わって遠隔位置から前記ユーザー認証と入庫予約とを行うことができ、前記機側操作盤に設けられているものと同様な無電源認証信号受信部を備えた入庫予約盤をさらに備え、前記入庫予約盤は、入庫予約時に行われる少なくとも1回目のユーザー認証を、前記機側操作盤では行わずに、該入庫予約盤自身に設けられた前記無電源認証信号受信部により、前記リモコン送信機から送信される前記無電源認証信号が受信されたことをもって行うようにしてもよい。
【0012】
また、上記構成の制御装置において、前記入出庫扉に対して遠隔位置に設けられ、前記機側操作盤に代わって遠隔位置から前記ユーザー認証と出庫予約とを行うことができ、前記機側操作盤に設けられているものと同様な無電源認証信号受信部を備えた出庫予約盤をさらに備え、前記出庫予約盤は、出庫予約時に行われる少なくとも1回目のユーザー認証を、前記機側操作盤では行わずに、該出庫予約盤自身に設けられた前記無電源認証信号受信部により、前記リモコン送信機から送信される前記無電源認証信号が受信されたことをもって行うようにしてもよい。
上記構成の制御装置によれば、入出庫口の近傍に設けられた
機側操作盤のみならず、特に追い越し認証が発生しやす
い入庫予約盤
や出庫予約盤において
も追い越し認証を防止し、スムーズに運行することができる。
【0013】
さらに、上記構成の制御装置において、
前記入庫予約盤は、駐車する車両の走路に近接して設けられ、該車両の運転席から操作可能であってもよい。
【0014】
上記構成の制御装置によれば、入庫する車両の走路に近接して入庫予約盤が設けられているため、ユーザー(ドライバー)は車両から降りることなく、運転席から手を伸ばしてリモコン送信機を入庫予約盤の無電源認証信号受信部に近付けて認証を容易に行うことができ、機械式駐車場設備の利便性を高めることができる。
【0015】
さらに、上記構成の制御装置において、前記
機側操作盤は、前記1回目のユーザー認証の次に行われる2回目以降のユーザー認証を、リモコン送信機の電池が健全である場合は、前記リモコン信号受信部による前記リモコン信号の受信をもって行うようにしてもよい。
【0016】
上記構成の制御装置によれば、2回目以降のユーザー認証は、リモコン送信機を
機側操作盤の無電源認証信号受信部に近付けなくても、リモコン送信機を使って遠隔操作により行うことができる。このため、機械式駐車場設備の利便性を高めることができる。
【0017】
また、上記構成の制御装置において、前記
機側操作盤に、開閉可能、且つ施錠可能な蓋を設け、前記リモコン送信機には、前記蓋の施錠を解錠可能な機械式キーを付属させてもよい。
【0018】
上記構成の制御装置によれば、
機側操作盤に施錠可能な蓋を設けることにより、
機側操作盤を部外者の悪戯や風雨等から保護して保安性を高めることができる。リモコン送信機により
機側操作盤を遠隔操作する場合は蓋を開ける必要はない。しかし、リモコン送信機の電池が切れた時には、蓋の施錠を解錠して
機側操作盤を手動操作する必要がある。この場合には、リモコン送信機に付属する機械式キーで蓋の施錠を解錠し、蓋を開けて
機側操作盤を手動操作する。
【0019】
このように、リモコン送信機に機械式キーを付属させることにより、
機側操作盤の保安性を確保しながら、リモコン送信機が電池切れした時でもユーザーが
機側操作盤を手動操作できるようにし、機械式駐車場設備の利便性を高めることができる。
【0020】
また、本発明に係る機械式駐車場設備は、上記の制御装置を備えたことを特徴とするため、追い越し認証を防止し、来場したユーザーの順番に入出庫予約を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明に係る機械式駐車場設備の制御装置およびこれを備えた機械式駐車場設備によれば、追い越し認証を防止し、来場したユーザーの順番に入出庫予約を行えるようにして、機械式駐車場設備の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の3つの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について、
図1〜
図10を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る制御装置を適用可能な機械式駐車場設備の第1実施形態を示すエレベータ式の立体駐車場の縦断面図である。なお、本発明に係る制御装置および制御方法は、以下に述べるエレベータ式の立体駐車場に限らず、複数の駐車スペースに搬送機で駐車車両を入出庫させる機械式駐車場設備であれば、他の様々な形式のものにも幅広く適用することができる。
【0024】
この立体駐車場1は、複数の車両2を収容可能なタワー型の駐車塔3を備えている。駐車塔3の一階部分には車両2を入出庫させる入出庫口4が開設されており、その外側上部に雨よけの庇5が設けられている。入出庫口4には上下スライド式の入出庫扉4aが設けられている。
【0025】
駐車塔3の地上階は
図2にも示す乗入階7となっており、その床面には車両2の方向を転換させるターンテーブル8が設置されている。ターンテーブル8は、乗入階7の床面に形成された凹状のピット9内に旋回板10と旋回駆動部11が設けられた構成である。
【0026】
駐車塔3の中心部には垂直な昇降通路13が形成されており、この中にリフト14(エレベータ状の搬送機)が上下に昇降可能に設けられている。リフト14は、例えば駐車塔3の上部に設けられた図示しないウインチから下方に延びる4組のワイヤロープ15に四隅を吊持され、上記ウインチが起動することにより昇降通路13内を上下に昇降することができる。
【0027】
一方、昇降通路13の両側には車両格納棚17が設けられている。この車両格納棚17は、昇降通路13を挟むようにして上下に多階層状に設けられており、それぞれの車両格納棚17には車両を積載するためのパレット18が1枚ずつ収容されている。なお、車両格納棚17の支柱等は図示が省略されている。
【0028】
リフト14と車両格納棚17の床面には、両者14,17の床面の高さが一致した時に、空荷のパレット18、または車両2が積載されたパレット18を、リフト14から車両格納棚17に、または車両格納棚17からリフト14に、スムーズに受け渡すことができる図示しない受渡機構が設けられている。
【0029】
車両2の入庫時は、まず空のパレット18が収容されている車両格納棚17から、リフト14によって空のパレット18が乗入階7に降ろされ、このパレット18に車両2が乗り上げて、そのままパレット18ごとターンテーブル8によって90°方向転回された後、リフト14で昇降通路13を上昇し、車両格納棚17に収容される。
【0030】
また、出庫時は、出庫する車両2が収容されている車両格納棚17の高さまでリフト14が上昇し、パレット18ごと出庫車両がリフト14に引き取られ、そのままパレット18はリフト14によって乗入階7に降ろされ、出庫車両が入出庫口4から出庫する。
【0031】
図2は、乗入階7を示す斜視透視図である。外側から見て、入出庫口4に向かって左側に非常用出入口20があり、入出庫口4の上部に青と赤のランプを備えた入庫管制灯21が設けられている。また、
図1、
図2、および
図5に示すように、入出庫口4に向かって右側、且つ庇5の下に
機側操作盤2
2が設けられている。
【0032】
機側操作盤22は、ユーザーが各自で、ユーザー認証と、入出庫予約と、入出庫扉4aの開閉操作等を含む機械操作とを行う入力部であり、庇5の下に設置されることによって風雨から保護されている。さらに、
機側操作盤22の上方の壁面等に、緑、黄、赤の3色を有する三色灯23が設置されている。
【0033】
乗入階7の内部には、中央部にパレット18が配置されるスペースがあり、入出庫口4の正面の壁には車両の位置をドライバーが確認するための鏡24と、「前進」、「停車」、「後退」の指示を行う電光式の停車位置指示灯25が設けられている。また、乗入階7の両側面の壁には、車両の大きさや前後位置を検知するための人感・車両センサ26,27や、非常停止ボタン28等が設けられている。停車位置指示灯25は、人感・車両センサ26,27により検知される車両位置のデータに基づいて、車両2のドライバーに車両位置の指示を行う。
【0034】
さらに、
図1、
図2および
図5に示すように、乗入階7の内部等に、この立体駐車場1の全体の制御を行う主制御部(CPU)30が設置されている。主制御部30は、後述する制御装置60の主要部であり、入出庫口4、ターンテーブル8、リフト14等による一連の入出庫動作(機械操作)を実行する装置である。主制御部30には
機側操作盤22が接続されており、
機側操作盤22と情報を交換しながら入出庫操作を実行する。
【0035】
図3に示すように、
機側操作盤22は、手前側に開口する筐体33と、この筐体33の開口部を覆う開閉可能な蓋34とを備えており、筐体33の内部には、
図4に示すように、例えばタッチパネル式の液晶画面である操作画面35(表示部35aと入力部35bとを備える)と、認証用のトランスポンダリーダー36(無電源認証信号受信部:ユーザーにはIDタッチパネルと説明されている)と、非常停止ボタン37等とが配置されている。操作画面35を使用しない時には、蓋34を閉じることで操作画面35を外部から覆い、部外者の悪戯や風雨等から保護することができる。
【0036】
また、蓋34には、引き開けるための取手を兼ねるとともに、蓋34を施錠するための施錠部38が設けられている。施錠部38は、蓋34が閉められると同時に施錠されるオートロック形式であるが、主制御部30からの解錠信号を受けると、図示しないソレノイド等の駆動機構によって解錠されるように構成されている。さらに、施錠部38は、蓋34の開閉状態を主制御部30に出力することができる。
【0037】
施錠部38は、そのキーシリンダ38aに、後述するリモコン送信機50に内蔵された専用の機械式キー56を差し込んで捻ることにより、手動で解錠および施錠することができるが、リモコン送信機50を用いれば、主制御部30から解錠司令を出力させて自動解錠させることができる。さらに、蓋34には、施錠部38の解錠時に緑色に点灯し、施錠時に赤色に点灯する施錠灯39と、非常停止ボタン40と、ディスプレイ画面41と、リモコン操作専用の3色(緑、黄、赤)を有する三色灯42と、確認ボタン44と、扉閉ボタン45等が設置されている。また、例えば筐体33の下面にLF送信アンテナ46が設けられている。
【0038】
また、
図2および
図5に示すように、
機側操作盤22にはRF受信アンテナ48(リモコン信号受信部)が設けられている。このRF受信アンテナ48は、例えば庇5の下部に設置されており、ユーザーが所持しているリモコン送信機50から発信される各種のリモコン信号SA,SB,SCを受信し、
機側操作盤22に設けられた後述の操作盤制御部に伝送するアンテナである。一方、LF送信アンテナ46はリモコン送信機50に対してLF信号SDを送信する。
【0039】
一方、
図5に示すように、この立体駐車場1を利用するユーザーには、当該ユーザー自身の固有の認証情報(ID)を記憶されたリモコン送信機50が貸与され、ユーザーが
立体駐車場1を利用する時に携帯することが求められる。このリモコン送信機50は、例えばタグやキーホルダー状に形成され、車両のキーと一緒に持ち歩いたり、鞄やバック等に入れたりして持ち運ぶものである。リモコン送信機50は、電池70(ボタン型電池等)を内蔵されており(
図8参照)、この電池70から電力を供給されて、後述するようにユーザー認証や
機側操作盤22の遠隔操作等を行う各種のリモコン信号SA,SB,SCを送信することができる。
【0040】
図6および
図7に示すように、リモコン送信機50には、その本体ケース51の片面に、認証ボタン52と、起動ボタン(呼出ボタン)53と、扉開ボタン54と、送信ランプ55とが設けられるとともに、
機側操作盤22の蓋34の施錠を解錠可能な機械式キー56が付属している。機械式キー56は、例えば本体ケース51の内部に抜き差し可能に内蔵され、図示しないロックボタンを押すことによって本体ケース51から抜き取ることができる。この機械式キー56を
機側操作盤22のキーシリンダ38aに差し込んで捻ることにより、施錠部38の施錠を手動で解錠し、
機側操作盤22の蓋34を開けることができる。
【0041】
機側操作盤22のRF受信アンテナ48がリモコン送信機50から送信されるリモコン信号SA,SB,SCを受信できる距離(検知範囲)は、例えば3m程度に設定されている。これにより、遠くに居る他のユーザーのリモコン信号SA,SB,SCを無用に受信してしまうことが防止されるとともに、入出庫するユーザーが車両に乗車したままでもリモコン信号SA,SB,SCを送信できるようになっている。なお、RF受信アンテナ48を庇5の下部に設けることによって風雨や落雷等から保護することができる。
【0042】
図8は、この立体駐車場1の制御装置の全体概略構成を示すブロック図である。
この制御装置60は、乗入階7の内部に設置された主要部である主制御部30と、
機側操作盤22と、ユーザーが携帯するリモコン送信機50とを備えて構成されている。
【0043】
まず、主制御部30には、データベース61、機械制御部62、施錠制御部63等が含まれている。データベース61には、立体駐車場1内の在車状況、各契約車両に対応するパレット形状、EV(電動車両)の充電の必要の有無、ユーザー登録情報等の各データが記憶されている。機械制御部62は、旋回駆動部11、リフト14、入出庫扉4a等の制御を行う。施錠制御部63は、
機側操作盤22の蓋34の施錠状態、開閉状態を把握するとともに、蓋34の施錠部38を解錠させる解錠信号を発信する。
【0044】
一方、
機側操作盤22には、操作盤制御部65が内蔵され(
図5も参照)、この操作盤制御部65に、操作画面35を構成する表示部35aおよび入力部35bと、前述の非常停止ボタン37,40、施錠部38、キーシリンダ38a、RF受信アンテナ48(リモコン信号受信部)、LF送信アンテナ46、トランスポンダリーダー36(無電源認証信号受信部)等が接続されている。
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36は電磁波EMWを発信している。
【0045】
他方、リモコン送信機50には、リモコン制御部68が内蔵され、このリモコン制御部68に、前述の認証ボタン52、起動ボタン53、扉開ボタン54、送信ランプ55等が接続されている。また、リモコン送信機50には電源となる電池70が交換可能に内蔵され、リモコン制御部68に電力を供給している。さらに、リモコン制御部68には、電池残量センサ71、RF送信アンテナ72、LF受信アンテナ73、トランスポンダ74(無電源認証信号送信部)等が接続されている。
【0046】
リモコン送信機50のRF送信アンテナ72は、
機側操作盤22のRF受信アンテナ48に各種のリモコン信号SA,SB,SCを送信するアンテナである。ここで、SAはID信号、SBは機械操作信号、SCは電池残量警告信号である。
【0047】
また、LF受信アンテナ73は、
機側操作盤22のLF送信アンテナ46から送信されるLF信号SDを受信するアンテナである。このLF信号SDは、リモコン送信機50に対して認証(ID)を問い合わせる司令信号である。
【0048】
リモコン送信機50のトランスポンダ74は、ユーザーの認証情報を記憶しており、電池70の電力を使用することなく、
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36から発信される電磁波EMWを受信することにより自ら励磁電力を発生させて起動し、ユーザーの認証情報を無電源認証信号SEに変換して
機側操作盤22に送信するように構成されている。
【0049】
また、電池残量センサ71は、電池70の残量を監視する、所謂AD変換機であり、電池70の電圧のアナログ値を検出してデジタル値に変換し、その結果をリモコン制御部68に随時入力するようになっている。
【0050】
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36は、電磁波EMWを発信しながら、リモコン送信機50が所定の距離以内に接近した時に、リモコン送信機50のトランスポンダ74から送信される無電源認証信号SEを受信するようになっている。
【0051】
そして、
機側操作盤22は、RF受信アンテナ48によるリモコン信号(ID信号SA)の受信、またはトランスポンダリーダー36による無電源認証信号SEの受信が行われることによってユーザー認証を行うことができる。しかし、入出庫操作時に行われる1回目のユーザー認証については、トランスポンダリーダー36による無電源認証信号SEの受信をもって行われるようになっている。つまり、ユーザーがリモコン送信機50(トランスポンダ74)を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36にタッチする、あるいはトランスポンダリーダー36に対して所定の直近位置(例えば数センチ以内)に近付けることが求められる。
【0052】
これにより、トランスポンダ74がトランスポンダリーダー36から発信される電磁波EMWを受信して自ら励磁電力を発生させて起動し、ユーザーの認証情報を無電源認証信号SEに変換してトランスポンダリーダー36に送信する。
機側操作盤22(操作盤制御部65)は、この無電源認証信号SEを受信して1回目のユーザー認証を行う。
【0053】
このように、1回目のユーザー認証を、リモコン送信機50のトランスポンダ74と
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36とによって行うようにすれば、ユーザーが
機側操作盤22に近づいてリモコン送信機50を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36にタッチする、あるいは近づけなければ1回目のユーザー認証を行なえない。もちろん、
機側操作盤22から離れた位置からリモコン送信機50を使って遠隔操作により1回目のユーザー認証を行うことはできない。
【0054】
このため、例えば
機側操作盤22の前に複数のユーザーが順番に整列した時に、順番が後のユーザーが先のユーザーを追い越して1回目のユーザー認証を行ってしまうことを防止することができる。したがって、追い越し認証を防止し、来場したユーザーの順番に入出庫予約を行い、立体駐車場1の利便性を高めることができる。
【0055】
また、
機側操作盤22は、上記のようにトランスポンダ74とトランスポンダリーダー36とによって行われる1回目のユーザー認証の次に行われる2回目以降のユーザー認証については、リモコン送信機50の電池70が健全である限り、RF受信アンテナ48によってリモコン送信機50のRF送信アンテナ72から送信されるリモコン信号SAの受信をもって行うことが可能である。何故ならば、2回目以降のユーザー認証は、他のユーザーによる追い越し認証が発生する可能性が無いためである。
【0056】
このように、2回目以降のユーザー認証は、リモコン送信機50を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36に近付けなくても、リモコン送信機50を使って遠隔操作により行うことができるため、ユーザーは何度もリモコン送信機50を
機側操作盤22にタッチする必要がなく、これにより立体駐車場1の利便性を高めることができる。
【0057】
ところで、リモコン送信機50の電池70が切れた時は、RF送信アンテナ72が機能しなくなり、
機側操作盤22から離れた位置からの遠隔操作ができなくなる。この場合でも、リモコン送信機50から機械式キー56を取り出し、この機械式キー56を
機側操作盤22の蓋34のキーシリンダ38aに挿し込んで捻ることにより、施錠部38の施錠を解錠し、蓋34を開けて前述のようにリモコン送信機50をトランスポンダリーダー36にタッチもしくは接近させることにより、1回目のユーザー認証を行うことができる。この時には、
機側操作盤22の操作画面がタッチパネルとして起動するため、ユーザーは手動で入出庫操作や入出庫扉4aの閉扉等の操作を行うことができる。
【0058】
このように、リモコン送信機50の電池70が切れた時でも簡単にユーザー認証を行い、
機側操作盤22を手動で操作することができる。しかも、
機側操作盤22を遠隔操作している最中にリモコン送信機50の電池が切れたとしても、上記のようにリモコン送信機50を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36にタッチする(近付ける)ことによってユーザー認証を行い、引き続き
機側操作盤22の操作を続行することができる。このため、入出庫扉4aを閉められなくなるといった不具合を解消することができる。
【0059】
ところで、
図5、
図8に示すように、リモコン送信機50は、電池70の残量が所定値(例えば本来通常3Vの電圧がある電池なら2.5V程度)を下回った時に、リモコン信号の送信時に電池残量警告信号SCを同時に送信する。
一方、
機側操作盤22(操作盤制御部65)は、この電池残量警告信号SCを受信した時に、電池70の残量が少ないことをユーザーに警告する。具体的には、
機側操作盤22の蓋34のディスプレイ画面41に「リモコンの電池を交換して下さい」と表示するとともに、音声でも警告する。同時に、例えば
図2、
図3、
図5に示す三色灯23,42を点灯表示から点滅表示に切り替えるようにしてもよい。
【0060】
このように、リモコン送信
機5
0の電池70の残量が少なくなったことがユーザーに警告されるため、ユーザーは、電池残量が少ないことを早目に認識することができ、早期に電池交換を行ってリモコン送信機50の動作不良を未然に防止することができる。
【0061】
また、
機側操作盤22(操作盤制御部65)は、リモコン送信機50から電池残量警告信号SCを受信した時に、主制御部30のデータベース61に、当該ユーザーの個人データとして、電池残量が少ないことをデータとして記憶する。そして、それ以降に行われる当該ユーザーの認証操作を、リモコン送信機50のトランスポンダ74を使用して行うように当該ユーザーにガイダンスする。具体的には、
機側操作盤22のディスプレイ画面41に「リモコンをIDタッチパネル(トランスポンダリーダー36)にタッチしてユーザー認証して下さい」と表示するとともに、音声でも案内する。
【0062】
なお、
機側操作盤22には開閉可能、且つ施錠可能な蓋34が設けられているため、この蓋34によって
機側操作盤22を部外者の悪戯や風雨等から保護して保安性を高めることができる。リモコン送信機により
機側操作盤22を遠隔操作する場合は蓋34を開ける必要はないが、リモコン送信機50の電池が切れた時には、前記のようにリモコン送信機50に付属する機械式キー56を使って蓋34の施錠を解錠し、蓋34を開けて
機側操作盤22を手動操作することができる。
【0063】
このように、リモコン送信機50に機械式キー56を付属させることにより、
機側操作盤22の保安性を確保しながら、リモコン送信機50が電池切れした時でもユーザーが
機側操作盤22を手動操作できるようにし、立体駐車場1の利便性を高めることができる。
【0064】
次に、上記のように構成された立体駐車場1において、電池70が健全なリモコン送信機50を使って
機側操作盤22を遠隔操作し、入庫予約および入庫操作を行う場合の流れについて、
図9に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0065】
このタイムチャートは、入出庫口4の前の状況と、
機側操作盤22の状況と、乗入階7の状況と、立体駐車場1の動作状況とが横並びで、上方から下方に向かって時間と共に推移していく様子が表示されており、各動作(アクション)には符号A1,A2,A3…を付してある。
【0066】
入庫時には、まず入庫する車両が入出庫口4の前に停車し(A1)、ユーザーは車両から降りて
機側操作盤22の前に移動する(A2)。
図8に示すように、
機側操作盤22のLF送信アンテナ46からは、リモコン送信機50に対して認証(ID)を問い合わせるLF信号SDが送信されている。このLF信号SDがリモコン送信機50のLF受信アンテナ73に受信され、これに応えてリモコン送信機50のRF送信アンテナからID信号SA(RF信号)が送信され、このID信号SAが
機側操作盤22のRF受信アンテナ48に受信されることによってリモコン装置50のID認証が成立する。
【0067】
この時、主制御部30の施錠制御部63から蓋34の施錠部38を解錠させる解錠信号が発信され、蓋34の施錠が自動的に解錠されて蓋34の施錠灯39の表示色が赤色から緑色に切り替わる。ユーザーは、
機側操作盤22の蓋34を開け、操作画面35に表示されている認証ボタンを押す(A3)。
【0068】
次に、
機側操作盤22の操作画面35に、「リモコンをIDタッチパネル(トランスポンダリーダー36)にタッチしてユーザー認証して下さい」と表示されるため、これに従いユーザーはリモコン
送信機50を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36にタッチする(A4)。これに基づいて1回目のユーザー認証が行われる。これにより、三色灯23(42)の点灯色が緑色から黄色に切り替わる。
【0069】
次に、ユーザーは、操作画面35を操作して立体駐車場1を起動させる。具体的には、操作画面35に「入庫しますか?」という質問と、「はい」、「いいえ」というボタンが表示され、ユーザーは「はい」のボタンを押す(A5)。これによって空きパレットが呼び出され(A6)、立体駐車場1が起動して空きパレットの搬送が開始される(A7)。この時、三色灯23(42)の点灯色が黄色から赤色に切り替わることによってユーザーに機械の起動が通知される。機械が起動すると入庫管制灯21が無点灯から青色点灯に切り替わる。
【0070】
空きパレットが乗入階7に到着すると、入出庫扉4aが自動的に開く(A8)。この間、ユーザーは入出庫口4の前に停車している車両に戻る(A9)。そして、車両を運転して乗入階7の中に乗り入れ(A10)、車両をパレット上の定位置に停車させた後に降車して
機側操作盤22の前へ移動する(A11)。
【0071】
次にユーザーは、リモコン送信機50の認証ボタン52を押し(A12)、これにより2回目のユーザー認証が行われる。この2回目のユーザー認証は、前述のように、他のユーザーによる追い越し認証が発生する可能性が無いため、リモコン送信機50の電池70が健全である限り、RF受信アンテナ48によってリモコン送信機50のRF送信アンテナ72から送信されるリモコン信号SAの受信をもって行うようになっている。
【0072】
次にユーザーは、自動解錠されたままの
機側操作盤22の蓋34を開け(A13)、乗入階7の安全を確認した後、操作画面35に表示されている安全確認ボタンを押し(A14)、次に操作画面に表示される扉閉ボタンを押し(A15)、入出庫扉4aが閉じたのを確認したら、最後に
機側操作盤22の蓋34を閉める(A16)。蓋34は施錠部38により自動的に施錠され、入庫操作が完了する。なお、出庫予約および出庫操作については、ほぼ同様の手順になるため、その説明は省略する。
【0073】
次に、リモコン送信機50の電池70が切れた時(弱っている時)における入庫予約および入庫操作の流れについて、
図10に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0074】
まず、入庫する車両が入出庫口4の前に停車し(A21)、ユーザーは車両から降りて
機側操作盤22の前に移動する(A22)。しかしリモコン送信機50の電池70が切れているので
機側操作盤22のLF送信アンテナ46から送信されるID問い合わせ用のLF信号SDに応えることができず、
機側操作盤22の蓋34が自動解錠されない。このため、ユーザーは、リモコン送信機50に付属している機械式キー56を使って
機側操作盤22の蓋34を開ける(A23)。そして、操作画面35に表示されている認証ボタンを押す(A24)。
【0075】
次に、
機側操作盤22の操作画面35に、「リモコンをIDタッチパネル(トランスポンダリーダー36)にタッチしてユーザー認証して下さい」と表示されるため、これに従いユーザーはリモコン
送信機50を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36にタッチし(A25)、これに基づいて1回目のユーザー認証が行われる。
【0076】
1回目のユーザー認証が成功すると、操作画面35に起動ボタンが表示されるため、ユーザーはこの起動ボタンを押し(A26)、これによって空きパレットが呼び出され(A27)、立体駐車場1が起動して空きパレットの搬送が開始される(A28)。機械が起動すると入庫管制灯21が無点灯から青色点灯に切り替わる。
【0077】
空きパレットが乗入階7に到着すると、入出庫扉4aが自動的に開く(A29)。この間、ユーザーは入出庫口4の前に停車している車両に戻る(A30)。そして、車両を運転して乗入階7の中に乗り入れ(A31)、車両をパレット上の定位置に停車させた後に降車して
機側操作盤22の前へ移動する(A32)。
【0078】
次にユーザーは、乗入階7の安全を確認し(A33)、
機側操作盤22の表示画面に表示されている認証ボタンを押し(A34)、次にリモコン送信機50をトランスポンダリーダー36にタッチする(A35)。これに基づいて2回目のユーザー認証が行われる。その後ユーザーは、操作画面35に表示される扉閉ボタンを押し(A36)、入出庫扉4aが閉じたのを確認したら、
機側操作盤22の蓋34を閉じる(A37)。蓋34は施錠部38により自動施錠され、入庫操作が完了する。
【0079】
このように、リモコン送信機50の電池70が切れていても、リモコン送信機50を
機側操作盤22のトランスポンダリーダー36にタッチすることによって1回目と2回目のユーザー認証を行い、入庫することができる。このため、立体駐車場1の利便性を高めることができる。
なお、出庫予約および出庫操作については、ほぼ同様の手順になるため、その説明は省略する。
【0080】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、
図11および
図12を参照しながら説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る制御装置80を示す斜視図である。この制御装置80は、入庫予約盤22Aを備えている。入庫予約盤22Aは、
図1に示す立体駐車場1(駐車塔3)の入出庫扉4aに対して遠隔位置に設けられた遮断機型の入場ゲート82の位置に設けられている。入場ゲート82は、車両2の走路Rに近接して設けられたアイランド83に設置されており、このアイランド83に、入場ゲート82と共に入庫予約盤22Aが設置されている。
【0081】
入庫予約盤22Aには、第1実施形態における
機側操作盤22と同様に、タッチパネル式の操作画面35と、トランスポンダリーダー36(無電源認証信号受信部)とが設けられている。入庫予約盤22Aの内部構成は、
図8に示す第1実施形態の
機側操作盤22のものと同様である
が、LF送信アンテナ46とRF受信アンテナ48(リモコン信号受信部)は備えていなくてもよい。
【0082】
入庫予約盤22Aは、車両2の走路Rに近接して設置されているため、車両2の運転席から操作することができる。即ち、車両2が入場ゲート82の手前で停車すると、車両2の運転席が入庫予約盤22Aの横に並び、車両2のドライバー(立体駐車場1のユーザー)は、運転席から手を伸ばして入庫予約盤22Aを操作し、入庫予約を行うことができる。
【0083】
次に、この制御装置80(入庫予約盤22A)によって入庫予約および入庫操作を行う場合の流れについて、
図12に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0084】
まず、入場ゲート82の手前で車両2が停車し(A41)、ユーザー(ドライバー)は、運転席から入庫予約盤22Aの操作画面35に表示されている入庫ボタンを押す(A42)。
【0085】
次に、操作画面35に、「リモコンをIDタッチパネル(トランスポンダリーダー36)にタッチしてユーザー認証して下さい」と表示されるため、これに従いユーザーはリモコン50を
入庫予約盤22Aのトランスポンダリーダー36にタッチする(A43)。これに基づいてユーザー認証が行われる。
【0086】
次に、ユーザーは、操作画面35に表示される起動ボタンを押す(A44)。そして、操作画面35に「入庫予約中」と表示されるとともに、音声案内が行われる(A45)。これによって入庫予約がなされ(A46)、入出庫扉4aが複数ある場合は入庫号機が決定される(A47)。そして、操作画面35に「○号機にお進み下さい」と入庫号機が表示され、入場ゲート82が開く(A48)。
【0087】
入場ゲート82が開くと、ユーザーは車両2を前進させて入場ゲート82を通過し(A49,A50)、通過後に入場ゲート82が閉まる(A51)。そして、車両2が入出庫口
4の前に到着し(A52)、入庫となる。
【0088】
上記のように構成された制御装置80は、その入庫予約盤22Aが、入庫する車両2の走路Rに近接して設けられており、車両2の運転席から入庫予約盤22Aを操作することができるため、ユーザー(ドライバー)は車両2から降りることなく、運転席から手を伸ばしてリモコン送信機50を入庫予約盤22Aのトランスポンダリーダー36にタッチし、認証を容易に行うことができる。このため、立体駐車場1の利便性を高めることができる。
【0089】
そして、このように入出庫口
4から離れた位置にある入庫予約盤22Aにおいて、リモコン送信機50をトランスポンダリーダー36にタッチすることによって認証を行うようにしたので、後のユーザーが先のユーザーを追い越して遠隔的に入庫予約してしまうことを有効に防止することができる。
【0090】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、
図13および
図14を参照しながら説明する。
図13は、本発明の第3実施形態に係る制御装置90を示す斜視図である。この制御装置90は、出庫予約盤22Bを備えている。出庫予約盤22Bは、
図1に示す立体駐車場1(駐車塔3)の入出庫扉4aに対して遠隔位置にある、例えばマンションのロビー等に設けられている。
【0091】
出庫予約盤22Bには、第1実施形態における
機側操作盤22と同様に、タッチパネル式の操作画面35と、トランスポンダリーダー36(無電源認証信号受信部)とが設けられている。出庫予約盤22Bの内部構成は、
図8に示す第1実施形態の
機側操作盤22のものと同様である
が、LF送信アンテナ46とRF受信アンテナ48(リモコン信号受信部)は備えていなくてもよい。
【0092】
また、出庫予約盤22Bの上方に出庫順番表示画面93が設けられている。この出庫順番表示画面93は、各出庫号機(1号機、2号機…等)における出庫順番を、ユーザーの登録番号(車両のナンバープレート番号等)で表示し、出庫が近い順に上から表示するようになっている。そして、出庫が近くなると点滅する等して目立たせるようになっている。出庫順番表示画面93の最下段には、出庫号機別に、「到着しました。出庫口にお進み下さい」、「待ち時間○分○○秒」といった案内が表示される。
【0093】
次に、この制御装置90(出庫予約盤22B)によって出庫予約を行う場合の流れについて、
図14に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0094】
まず、ユーザーが出庫予約盤22Bの前に到着し(A61)、操作画面35に表示されている出庫ボタンを押す(A62)。次に、操作画面35に、「リモコンをIDタッチパネル(トランスポンダリーダー36)にタッチしてユーザー認証して下さい」と表示されるため、これに従いユーザーはリモコン
送信機50を出庫予約盤22Bのトランスポンダリーダー36にタッチする(A63)。これに基づいてユーザー認証が行われる。
【0095】
次にユーザーは、操作画面35に表示される起動ボタンを押す(A64)。そして、操作画面35に「出庫予約中」と表示されるとともに、音声案内が行われる(A65)。これによって出庫予約がなされ(A66)、入出庫扉4aが複数ある場合は出庫号機が決定され(A67)、出庫起動が行われる(A68)。一方、出庫順番表示画面93には出庫の順番と出庫号機が表示され(A69)、出庫順に登録される(A70)。
【0096】
出庫順番の先頭に来ると(A71)、出庫順番表示画面93の一番上に表示された番号が点滅し、「到着しました。出庫口にお進み下さい。」という表示と音声案内がなされるため、ユーザーは出庫口(入出庫口
4)へ移動を開始し(A72)、ユーザーが出庫口に到着し、リモコン送信機50の扉開ボタン54の操作で2回目の認証を行った後、入出庫扉4aが開き、ユーザーが車両に乗り込んで出庫となる(A73)。
【0097】
この制御装置90においても、入出庫口
4から離れた位置にある出庫予約盤22Bにおいて、ユーザーの認証がリモコン送信機50をトランスポンダリーダー36にタッチすることによってユーザー認証が行われるため、後のユーザーが先のユーザーを追い越して遠隔的に出庫予約してしまうことを防止し、立体駐車場1の利便性を高めることができる。
【0098】
以上説明したように、上記第1〜第3実施形態の制御装置60,80,90によれば、後から来たユーザーが、先に来ているユーザーを追い越して認証してしまい、入庫予約および出庫予約の順番が狂ってしまうことを確実に防止することができる。
【0099】
なお、本発明に係る機械式駐車場設備の制御装置は、上記第1〜第3実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
【0100】
例えば、上記実施形態では、本発明に係る制御装置を、タワー型の駐車塔3を持つエレベータ式の立体駐車場1に適用した例について説明したが、本発明に係る制御装置は、タワー型、エレベータ式に限らず、平面循環式、多層循環式、垂直循環式、コンベア搬送式等、搬送機により車両が搬送され、入出庫扉を備えたあらゆる種類の機械式駐車場設備に適用することができる。