(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、積雪のある屋根の上などにおいて、雪おろし作業時に、これといった命綱のような救命用具の市販品は、皆無に近かった。
そのため、毎年屋根の雪下ろし作業中に、屋根よりの落下事故により、死傷者が多数発生するという、問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで本発明の救命用具は、容器の底面に突起を複数設けたことを特徴とする。
【0005】
また、本発明の救命用具は、容器の底面に突起を複数設け、さらに長尺物を固定してしばることの出来る留め具を1か所以上設けたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の救命用具は、骨組みの容器の底面に突起を複数設けたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の救命用具は、骨組みの容器の底面に突起を複数設け、さらに長尺物を固定してしばることの出来る留め具を1か所以上設けたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、突起のある面に囲い部を1か所以上設けたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、突起の長さを複数種類設けたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、複数の突起を斜め方向に向けたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、突起の向きを複数方向に設けたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、側部に複数の支えを設けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、側部の一番下の支えは斜め下向き、かつ脇にはみ出すように設けたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の救命用具は、上記発明において、側部に旗を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明の救命用具を、屋根の上に設置し、作業者と救命用具を長尺物で結び、救命用具の中に作業者の体重以上の50〜80キログラム程度の重しを載せるため、作業中の屋根からの落下事故の防止に役立つ。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【実施例1】
【0017】
(イ)例えば、
図1、
図2で示したように、合成樹脂等で、上部の前部短辺の縁に前部短辺のせり出し部(3)を形成し、後部短辺の縁に後部短辺のせり出し部(4)を形成し、上部が開放された、丈夫な容器(1)を形成する。
【0018】
(ロ)その容器(1)の底面部分の全体に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起A(5)を底面に対して垂直に突き出るように複数設け、その突起A(5)それぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0019】
(ハ)容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、後部短辺のせり出し部(4)の、中央付近にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物を結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。また、長尺物固定留め具(2)の裏面には、丈夫にするための補強板(7)を設ける。
【実施例2】
【0020】
(イ)例えば、
図3、
図4で示したように、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、底に底板(9)を二枚形成した、骨組の容器(8)を形成する。
【0021】
(ロ)骨組の容器(8)の底面部分の全体に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起A(5)を底面に対して垂直に突き出るように複数設け、その突起A(5)それぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0022】
(ハ)骨組の容器(8)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺部のせり出し部(4)にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)や骨組の容器(8)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物を結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。
【実施例3】
【0023】
(イ)例えば、
図1、
図2で示したように、合成樹脂等で、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、上部が開放された、丈夫な容器(1)を形成する。
【0024】
(ロ)その容器(1)の底面部分の全体に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起A(5)を底面に対して垂直に突き出るように複数設け、その突起A(5)それぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0025】
(ハ)さらに、
図5で示したように、その容器(1)の底面部分の、約2分の1付近に縁から相対する縁まで、突起A(5)より、高さを低くなるようにした、コの字型の囲い板A(10)を形成し、さらに、後部短辺部にも同一方向の向きに、縁から相対する縁までコの字型の囲い板A(10)を形成する。
【0026】
(ニ)容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺のせり出し部(4)の、中央付近にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物で結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。また、長尺物固定留め具(2)の裏面には、丈夫にするための補強板(7)を設ける。
【実施例4】
【0027】
(イ)例えば、
図1、
図2で示したように、合成樹脂等で、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、上部が開放された、丈夫な容器(1)を形成する。
【0028】
(ロ)
図6に示したように、その容器(1)の底面部分に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、底面に対して垂直に突き出るように突起A(5)を、底面部分の約2分の1付近の後部方向の縁付近にのみ、複数設ける。さらに、底面の中央部には、突起A(5)の高さより低くし、底面に対して垂直に突き出るような突起C(13)を複数設ける。また、底面部分の約2分の1付近の前部方向の縁付近にのみ、突起A(5)の高さより高くし、底面に対して垂直に突き出るような突起B(12)を複数設ける。すべての突起にそれぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0029】
(ハ)さらに、
図6で示したように、その容器(1)の底面部分の、約2分の1付近に縁から相対する縁まで、中央部は突起C(13)より、低くなるようにし、突起A(5)と突起B(12)の脇付近は、突起A(5)と突起B(12)より低くなるようにした、変形のコの字型の囲い板B(11)を形成する。さらに、後部短辺部にも同一方向の向きに、縁から相対する縁まで変形のコの字型の囲い板B(11)を形成する。
【0030】
(ニ)容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺のせり出し部(4)の中央付近にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物で結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。また、長尺物固定留め具(2)の裏面には、丈夫にするための補強板(7)を設ける。
【実施例5】
【0031】
(イ)例えば、
図1、
図2で示したように、合成樹脂等で、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、上部が開放された、丈夫な容器(1)を形成する。
【0032】
(ロ)
図7に示したように、その容器(1)の底面部分に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、底面に対して垂直に突き出るように突起A(5)を、底面部分の約2分の1付近の後部方向の縁付近にのみ、複数設ける。さらに、底面の中央部には、突起A(5)の高さより低くし、底面に対して垂直に突き出るような突起C(13)を複数設ける。また、底面部分の約2分の1付近の前部方向の縁付近にのみ、突起A(5)の高さより高くし、底面に対して垂直に突き出るような突起B(12)を複数設ける。
【0033】
(ハ)
図7に示したように、その容器(1)の底面部分に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起D(14)を底面に対して斜めに突き出るように、底面部分の約2分の1付近の後部方向の縁付近にのみ、複数設ける。さらに、底面部分の約2分の1付近の前部方向の縁付近にのみ、突起A(5)の高さより高くし、底面に対して斜めに突き出るような突起E(15)を複数設ける。すべての突起にそれぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0034】
(ニ)さらに、
図6で示したように、その容器(1)の底面部分の、約2分の1付近に縁から相対する縁まで、中央部は突起C(13)より、低くなるようにし、突起A(5)と突起B(12)の脇付近は、突起A(5)と突起B(12)より低くなるようにした、変形のコの字型の囲い板B(11)を形成する。さらに、後部短辺部にも同一方向の向きに、縁から相対する縁まで変形のコの字型の囲い板B(11)を形成する。
【0035】
(ホ)容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺のせり出し部(4)の中央付近にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物で結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。また、長尺物固定留め具(2)の裏面には、丈夫にするための補強板(7)を設ける。
【実施例6】
【0036】
(イ)例えば、
図3、
図4で示したように、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、底に底板(9)を二枚形成した、骨組の容器(8)を形成する。
【0037】
(ロ)
図8に示すように、骨組の容器(8)の底面部分の全体に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起A(5)を底面に対して垂直に突き出るように複数設け、さらに底面に対して斜めに突き出るような突起D(14)を複数設ける。また、すべての突起に、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0038】
(ハ)骨組の容器(8)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺部のせり出し部(4)にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)や骨組の容器(8)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物を結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。
【実施例7】
【0039】
(イ)例えば、
図1、
図2で示したように、合成樹脂等で、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、上部が開放された、丈夫な容器(1)を形成する。
【0040】
(ロ)
図6に示したように、その容器(1)の底面部分に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、底面に対して垂直に突き出るように突起A(5)を、底面部分の約2分の1付近の後部方向の縁付近にのみ、複数設ける。さらに、底面の中央部には、突起A(5)の高さより低くし、底面に対して垂直に突き出るような突起C(13)を複数設ける。また、底面部分の約2分の1付近の前部方向の縁付近にのみ、突起A(5)の高さより高くし、底面に対して垂直に突き出るような突起B(12)を複数設ける。
【0041】
(ハ)さらに、
図7に示したように、その容器(1)の底面部分に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起D(14)を底面に対して斜めに突き出るように、底面部分の約2分の1付近の後部方向の縁付近にのみ、複数設ける。さらに、底面部分の約2分の1付近の前部方向の縁付近にのみ、突起A(5)の高さより高くし、底面に対して斜めに突き出るような突起E(15)を複数設ける。すべての突起にそれぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0042】
(ニ)さらに、
図7で示したように、その容器(1)の底面部分の、約2分の1付近に縁から相対する縁まで、中央部は突起C(13)より、低くなるようにし、突起A(5)と突起B(12)の脇付近は、突起A(5)と突起B(12)より低くなるようにした、変形のコの字型の囲い板B(11)を形成する。さらに、後部短辺部にも同一方向の向きに、縁から相対する縁まで変形のコの字型の囲い板B(11)を形成する。
【0043】
(ホ)容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺のせり出し部(4)の中央付近にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物で結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。また、長尺物固定留め具(2)の裏面には、丈夫にするための補強板(7)を設ける。
【0044】
(ヘ)さらに、
図9、
図10、
図11で示したように、容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、下の側板部分の一番下の短辺部に、斜め下向きで、かつ、脇にはみ出るような支えA(16)を左右にひとつづつ設け、さらに、短辺部の中央付近に少し間隔を開けて、側面から見て、左右の支えA(16)と一直線となるように、斜め下向きの支えB(17)をふたつ設ける。さらに、容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)に向かって、支えA(16)より少し上の左右にひとつづつ支えC(18)を設ける。さらに、少し上の左右にひとつづつ支えC(18)より長い支えD(19)を設ける。また、支えD(19)より少し上の左右にひとつづつ支えD(19)より長い支えE(20)を設ける。
【0045】
(ト)すべての支えそれぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【実施例8】
【0046】
(イ)例えば、
図12で示したように、上部の両短辺の縁部分に前部短辺のせり出し部(3)と、後部短辺のせり出し部(4)を形成し、さらに、底に底板(9)を二枚形成した、骨組の容器(8)を形成する。
【0047】
(ロ)
図12に示すように、骨組の容器(8)の底面部分の全体に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起A(5)を底面に対して垂直に突き出るように複数設け、さらに底面に対して斜めに突き出るような突起D(14)を複数設ける。また、すべての突起に、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0048】
(ハ)骨組の容器(8)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、もう一方の後部短辺部のせり出し部(4)にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)や骨組の容器(8)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(31)と長尺物を結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。
【0049】
(ヘ)さらに、
図12で示したように、骨組の容器(8)の前部短辺のせり出し部(3)の、下の側面部分の一番下の短辺部に、斜め下向きで、かつ、脇にはみ出るような支えA(16)を左右にひとつづつ設け、さらに、短辺部の中央付近に少し間隔を開けて、側面から見て、左右の支えA(16)と一直線となるように、斜め下向きの支えB(17)をふたつ設ける。さらに、骨組の容器(8)の前部短辺のせり出し部(3)に向かって、支えA(16)より少し上の左右にひとつづつ支えC(18)を設ける。さらに、少し上の左右にひとつづつ支えC(18)より長い支えD(19)を設ける。また、支えD(19)より少し上の左右にひとつづつ支えD(19)より長い支えE(20)を設ける。
【0050】
(ト)すべての支えそれぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【実施例9】
【0051】
(イ)例えば、
図1、
図2で示したように、合成樹脂等で、上部の前部短辺の縁に前部短辺のせり出し部(3)を形成し、後部短辺の縁に後部短辺のせり出し部(4)を形成し、上部が開放された、丈夫な容器(1)を形成する。
【0052】
(ロ)その容器(1)の底面部分の全体に積雪に食い込み、すべりにくくなるように、突起A(5)を底面に対して垂直に突き出るように複数設け、その突起A(5)それぞれに、すべり止めとなり、かつ、屋根材に傷がつきにくいように、ゴムなどの弾性体(6)でカバーする。
【0053】
(ハ)容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)の、中央付近に、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設け、さらに、後部短辺のせり出し部(4)の、中央付近にも、重しを増やす時に、追加の容器(1)を連結したり、
図15に示すように地表の杭(29)と長尺物を結んだり出来るように、回転自在の長尺物固定留め具(2)を設ける。また、長尺物固定留め具(2)の裏面には、丈夫にするための補強板(7)を設ける。
【0054】
(ニ)
図13に示すように、容器(1)の前部短辺のせり出し部(3)と、長辺部の交わる角近辺に、斜めとなるように旗支え(21)を設け、そこへ旗(23)付きの旗棒(22)を差し込む。
本発明は、以上のような構成である。
【0055】
本発明を使用するときは、例えば、破断能力が作業者の体重の十倍以上のロープまたは、帯などを長尺物固定留め具(2)に固定し、本発明の救命用具(24)を、屋根の上の雪下ろし作業をする斜面と、反対の斜面の屋根の棟瓦の下に、支えA(16)が接触するように設置をする。
【0056】
そして、救命用具(24)の中へ重しとなる水を入れたペットボトル、漬物石(セメント封入品)などを作業者の体重以上に入れ荷重をかける。そして、作業者の腰にロープまたは、帯を巻きつけて作業範囲を考えて雪おろし作業をする。そして、片側の斜面の屋根の雪下ろし作業が完了したら、本発明の救命用具(24)の位置を替えて、今までと反対の斜面の屋根の棟瓦の下に、支えA(16)が接触するように設置する。そして、作業者の腰にロープまたは、帯を巻きつけて作業範囲を考えて作業する。両方の屋根の雪下ろし作業が終了したら、完了となる。
【0057】
また、多雪地域の場合には、降雪時期の少し前までに、屋根の雪下ろし作業をする屋根に、前もって本発明の救命用具(24)を、いくつか設置して重しをのせ荷重をかけておき、かつ、地表の杭(31)などを打ち込み、ロープまたは、帯を救命用具(24)の長尺物固定留め具(2)に固定しておく。そして、もう一方の長尺物固定留め具(2)にロープまたは帯を固定し、いつものはしごを使って登る屋根の適当な位置に、いつでも使えるようにロープまたは帯の先端を固定しておく。
すると、雪おろし作業のたびに、救命用具を屋根の上に、上げたり降ろしたりの作業が必要でなくなり、雪おろし作業が楽になり、落下事故防止に大変役立つ。
【0058】
また、前記実施例では、容器(1)は上部が開放としてあるが、ふたを設けたり、側板に取っ手を設けても良い。
【0059】
さらに、骨組の容器(8)の場合には、重しを袋にいれたり、網で包んだりしたものを、骨組の容器(8)に複数しばりつけたりして、荷重を多くしても良い。