特許第5753208号(P5753208)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝テック株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5753208
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】注文受付装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/04 20120101AFI20150702BHJP
   G06Q 50/12 20120101ALI20150702BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20150702BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20150702BHJP
【FI】
   G06Q30/04
   G06Q50/12 100
   G07G1/12 361C
   G07G1/01 301D
   G07G1/12 321D
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-43052(P2013-43052)
(22)【出願日】2013年3月5日
(65)【公開番号】特開2014-170473(P2014-170473A)
(43)【公開日】2014年9月18日
【審査請求日】2014年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】稲川 暢浩
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−219820(JP,A)
【文献】 特開2000−172957(JP,A)
【文献】 特開2012−243243(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0078793(US,A1)
【文献】 日テレ「ぐるナイ」人気企画/杏、ゴチバトル参戦/「本番で緊張」早くも洗礼!?,東京新聞,2012年 1月20日,朝刊,TV解説14頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−50/34
G07G 1/01
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部に表示された表示画面への操作入力を受け付ける受付部と、
各顧客のアバターと、商品アイテムとを含む選択画面を前記表示部に表示する選択画面表示手段と、
前記選択画面から選択された、前記アバターと注文対象の前記商品アイテムとの組に基づいて、当該商品アイテムの注文を行う注文手段と、
前記注文手段で注文された前記商品アイテム各々の価格から算出した前記アバター毎の支払金額を、当該アバターの注文内容に応じて増加又は減少させる会計手段と、
を備え
前記会計手段は、前記アバター毎の注文内容に含まれた前記商品アイテムのうち、予め定められた特定の商品アイテムの注文量に応じて、当該アバターの前記支払金額を増加又は減少させる注文受付装置。
【請求項2】
前記会計手段は、前記アバターの注文内容に特定の前記商品アイテムが含まれる場合に、当該アバターの前記支払金額を減少させる請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項3】
前記会計手段は、前記アバター毎の注文内容に含まれた前記商品アイテムの各々に関する数値情報の合計値と、予め定められた目標値との比較結果に基づいて、当該アバターの前記支払金額を増加又は減少させる請求項1又は2に記載の注文受付装置。
【請求項4】
前記会計手段は、前記アバター全体の総支払金額を割り振ることで、当該アバター各々の前記支払金額を増加又は減少させる請求項1〜3の何れか一項に記載の注文受付装置。
【請求項5】
表示部と、前記表示部に表示された表示画面への操作入力を受け付ける受付部とを備えた注文受付装置のコンピュータを、
各顧客のアバターと、商品アイテムとを含む選択画面を前記表示部に表示する選択画面表示手段と、
前記選択画面から選択された、前記アバターと注文対象の前記商品アイテムとの組に基づいて、当該商品アイテムの注文を行う注文手段と、
前記注文手段で注文された前記商品アイテム各々の価格から算出した前記アバター毎の支払金額を、当該アバターの注文内容に応じて増加又は減少させる会計手段と、
して機能させ
前記会計手段は、前記アバター毎の注文内容に含まれた前記商品アイテムのうち、予め定められた特定の商品アイテムの注文量に応じて、当該アバターの前記支払金額を増加又は減少させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、注文受付装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、居酒屋等の店舗には、注文システムが導入されている。注文システムは、その基本機能として、顧客に渡されて使用される注文受付装置から無線送信された注文データがオーダステーションに送信され、オーダステーションではオーダエントリ処理が実行されるように構成されている。また、従来、顧客グループの総支出金額から、その顧客グループに属する複数の顧客の一人あたりの支払金額を算出して提示する電子機器が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、複数の顧客の支払金額を均等に或いは肩書き等に応じた重み係数に基づいて算出しているため、各人の注文内容については何ら考慮されておらず、利便性に欠けるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の注文受付装置は、表示部と、受付部と、選択画面表示手段と、注文手段と、会計手段とを備える。受付部は、前記表示部に表示された表示画面への操作入力を受け付ける。選択画面表示手段は、各顧客のアバターと、商品アイテムとを含む選択画面を前記表示部に表示する。注文手段は、前記選択画面から選択された、前記アバターと注文対象の前記商品アイテムとの組に基づいて、当該商品アイテムの注文を行う。会計手段は、前記注文手段で注文された前記商品アイテム各々の価格から算出した前記アバター毎の支払金額を、当該アバターの注文内容に応じて増加又は減少させる。また、会計手段は、前記アバター毎の注文内容に含まれた前記商品アイテムのうち、予め定められた特定の商品アイテムの注文量に応じて、当該アバターの前記支払金額を増加又は減少させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、実施形態にかかるオーダエントリシステムの全体構成を概略的に示すシステム構成図である。
図2図2は、注文受付装置の電気的接続を示すブロック図である。
図3図3は、オーダステーションの電気的接続を示すブロック図である。
図4図4は、注文ファイルのデータ構造の一例を示す模式図である。
図5図5は、注文受付装置の操作開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6-1】図6−1は、操作開始処理における画面表示例を示す正面図である。
図6-2】図6−2は、操作開始処理における画面表示例を示す正面図である。
図7図7は、注文受付装置のオーダエントリ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8-1】図8−1は、オーダエントリ処理における画面表示例を示す正面図である。
図8-2】図8−2は、オーダエントリ処理における画面表示例を示す正面図である。
図8-3】図8−3は、オーダエントリ処理における画面表示例を示す正面図である。
図9-1】図9−1は、メニュー選択画面の画面遷移例を示す正面図である。
図9-2】図9−2は、メニュー選択画面の画面遷移例を示す正面図である。
図9-3】図9−3は、メニュー選択画面の画面遷移例を示す正面図である。
図9-4】図9−4は、メニュー選択画面の画面遷移例を示す正面図である。
図10図10は、注文受付装置が実行する会計処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、会計処理における画面表示例を示す正面図である。
図12図12は、オーダステーションが実行するオーダエントリ処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、添付図面を参照して、注文受付装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
【0007】
図1は、実施形態にかかるオーダエントリシステム101の全体構成を概略的に示すシステム構成図である。本実施の形態のオーダエントリシステム101は、例えば居酒屋等の店舗に導入される。
【0008】
図1に示すように、オーダエントリシステム101は、顧客に渡されて使用される複数の注文受付装置102、キッチンに設置されるキッチンプリンタ103、チェックアウトカウンタに設置されるPOS端末104、ホールに設置されるカスタマチェックプリンタ105、店舗のバックヤード等に設置されオーダエントリシステム101全体を制御するサーバとしてのオーダステーション106等を備える。
【0009】
オーダステーション106は、LCD116及びキーボード117を備え、各注文受付装置102から無線送信された注文データを管理する。
【0010】
POS端末104は、硬貨及び紙幣を出し入れ自在に収納するドロワ118の上に設置される。POS端末104は、オペレータ用と客用との二つの表示器119(119a、119b)と、キーボードや鍵キーを含む入力装置120と、レシートプリンタ121とを備える。
【0011】
次に、注文受付装置102について説明する。
【0012】
注文受付装置102は、ホールの天井等に設定された無線中継器107を介して、オーダステーション106との無線通信を行う。また、注文受付装置102、キッチンプリンタ103、POS端末104及びカスタマチェックプリンタ105は、LANケーブル108を介してオーダステーション106と通信自在に接続される。
【0013】
注文受付装置102は、テーブルを特定するテーブルコード、当該テーブルに着いた各顧客を識別するアバターコード、メニュー品目を特定するメニューコード及びその数量との入力が可能である。注文受付装置102は、テーブルコードに、注文を行った顧客のアバターコード、メニューコード及びその数量を対応付けた注文データを生成する。
【0014】
注文受付装置102が生成した注文データは、オーダステーション106に無線通信により送信され、オーダステーション106からキッチンプリンタ103、POS端末104、カスタマチェックプリンタ105へと送信される。キッチンプリンタ103及びカスタマチェックプリンタ105は、受信した注文データに応じた内容の伝票を印字発行する。キッチンプリンタ103が印字発行する伝票は、注文されたメニュー品目をキッチンの調理人に指示するための調理指示伝票である。カスタマチェックプリンタ105が印字発行する伝票は、注文された商品を給仕した後に来店客に渡す伝票である。これらのキッチンプリンタ103とカスタマチェックプリンタ105とは、同一の基本的構造を有している。POS端末104は、顧客との間での注文データに基づく会計処理を含む販売データ処理等を実行する。
【0015】
注文受付装置102は、厚みのある板状の本体ハウジング109を有する。本体ハウジング109の一面側には、受付部としてのタッチパネル110が付加された表示部であるLCD111が設けられ、その右側には、ユーザインターフェースとしてのキーボード112が設けられる。LCD111は、表示部として機能し、注文受付装置102を使用する顧客に対して情報表示を提供する。タッチパネル110は、LCD111に表示された画像に対する接触の有無を検知し、接触により行われた操作内容を入力信号として後述するタッチパネルコントローラ206に出力する。キーボード112は、テンキーや十字キー等を含み、タッチパネル110と共に操作部を構成する。また、本体ハウジング109の四隅には、耐衝撃性を有する部材であるコーナバンパ113が装着されている。コーナバンパ113によって、注文受付装置102の耐落下性能の向上が図られている。
【0016】
図2は、注文受付装置102の電気的接続を示すブロック図である。図2に示すように、注文受付装置102は、自装置の各部を制御するマイクロコンピュータ201を備える。マイクロコンピュータ201は、マイクロプロセッサであるCPU202と、バスライン203を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM204と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM205と、データを書き換え自在に記憶し、その記憶データを給電なしに保持できる不揮発性メモリ215とを有する。マイクロコンピュータ201は、後述する各処理において、選択画面表示手段、注文手段、会計手段として機能する。
【0017】
マイクロコンピュータ201には、バスライン203を介して、タッチパネルコントローラ206、表示コントローラ207、キーボードコントローラ208、無線通信インターフェース209及び無線部210が接続される。
【0018】
タッチパネルコントローラ206は、タッチパネル110からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。表示コントローラ207は、画像データに基づいてLCD111を駆動制御し、画像データに応じた画像をLCD111に表示させる。キーボードコントローラ208は、キーボード112からの入力信号をマイクロコンピュータ201に取り込む。
【0019】
無線通信インターフェース209は、無線部210を駆動制御する。無線部210は、アンテナ211を介して無線中継器107との間で無線通信を実行する。注文受付装置102に入力された注文データ等の各種情報は、無線部210から無線中継器107に送信される。この場合、注文データは宛先をオーダステーション106としている。そこで、入力された情報が注文データである場合には、注文データはオーダステーション106に向けて無線送信されることになる。
【0020】
不揮発性メモリ215は、各種データを記憶する。例えば、コンテンツデータ171、注文受付装置102における各種処理用のプログラム172及び基本OS173を記憶する。コンテンツデータ171は、メニューコードに対応付けて、メニュー写真、メニュー品目名、単価等を含む。また、コンテンツデータ171は、カテゴリー写真、カテゴリー名等も含む。さらに、コンテンツデータ171は、後述するアバター画像等の各種のGUI(Graphical User Interface)に関するデータ等も含む。コンテンツデータ171、プログラム172、基本OS173の全部又は一部は、注文受付装置102の起動時等にRAM205にコピーされる。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、基本OS173及びプログラム172に従い各種の処理を実行する。
【0021】
オーダステーション106の電気的接続についても簡単に説明する。図3は、オーダステーション106の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、オーダステーション106は、自装置の各部を制御するマイクロコンピュータ301を備える。マイクロコンピュータ301は、マイクロプロセッサであるCPU302と、バスライン303を介して制御プログラム等の固定的情報を予め記憶するROM304と、各種データを書き換え自在に記憶してワークエリア等として機能するRAM305とを有する。したがって、マイクロコンピュータ301は、情報処理を実行する情報処理部を構成する。RAM305は、その全部又は一部が不揮発性メモリである。
【0022】
マイクロコンピュータ301には、バスライン303を介して、表示/キーボードコントローラ306とHDD307と通信インターフェース308とが接続される。
【0023】
表示/キーボードコントローラ306は、画像データに基づいてLCD116を駆動制御し、画像データに応じた画像をLCD116に表示させ、また、キーボード117からの入力信号をマイクロコンピュータ301に取り込む。通信インターフェース308は、LANケーブル108を介して他の機器、つまり、キッチンプリンタ103、POS端末104、カスタマチェックプリンタ105、及び無線中継器107との間でのデータ通信を可能とする。
【0024】
図4は、オーダステーション106が記憶する注文ファイル351のデータ構造の一例を示す模式図である。オーダステーション106は、注文受付装置102から注文データを受信すると、当該注文データを注文ファイル351に登録する。
【0025】
図4に示すように、注文ファイル351は、テーブルコード351aに会計済フラグ351bを対応付けて記憶可能なデータ構造を備えている。また、テーブルコード351aに対応付けて、注文受付装置102から受信した注文データに含まれているアバターコード351cと、メニューコード351dと、数量351eとを登録可能なデータ構造を有している。
【0026】
ここで、例示したアバターコード「AV_01」〜「AV_03」は、それぞれ異なる顧客を表す。また、アバターコード「SH」は、不特定多数のユーザで共用する共用ユーザを表す。オーダステーション106は、同一のアバターコードの単位で、当該アバターコードに対応付けられたメニューコード及び数量を、メニューコード351d及び数量351eの欄に格納する。
【0027】
次に、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201が基本OS173及びプログラム172に従って実行する各種の処理のうち、操作開始処理について説明する。
【0028】
図5は、注文受付装置102の操作開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は注文受付装置102のLCD111の操作開始処理における画面表示例を示す正面図である。図5のフローチャートと図6の画面表示例とに基づいて、操作開始処理の一例について説明する。なお、本処理の前提として、注文受付装置102のRAM205には、テーブルコードが予め登録されているとする。また、本処理は、注文受付装置102の操作開始時に行うものである。
【0029】
まず、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、不揮発性メモリ215にアクセスし、不揮発性メモリ215に記憶されているコンテンツデータ171を取得する。そして、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、取得したコンテンツデータ171に基づいて、第1選択画面であるアバター選択画面10をLCD111に表示させる(ステップS1)。これにより、LCD111には、初期画面であるアバター選択画面10が表示される(図6−1参照)。
【0030】
図6−1に示すように、アバター選択画面10は、各種のキャラクター(アバター)画像を表したアバターボタンB11(B11a〜B11d)と、決定ボタンB12とを含む。テーブルに着いた各顧客は、何れか一のアバターボタンをそれぞれタッチ指定(以下、押下ともいう)することで、注文時において自らを識別するアバターを選択する。なお、アバターボタンの各々には、それぞれ固有のアバターコードが対応付けられているとする。
【0031】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、アバターボタンB11及び決定ボタンB12の何れかが選択されるまで待機する(ステップS2;No→ステップS6;No)。
【0032】
ここで、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、アバターボタンB11の何れかが押下されたことを受け付けると(ステップS2;Yes)、その押下されたアバターボタンB11が選択済みか否かを判定する(ステップS3)。
【0033】
ステップS3において、未選択と判定した場合(ステップS3;No)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、フラグ情報等を用いることで、押下されたアバターボタンB11のアバターコードを“選択済み”に設定する。また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、押下されたアバターボタンB11上に選択済みであることを明示する明示画像を表示し(ステップS4)、ステップS2に戻る。例えば、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、図6−2に示すように、選択されたアバターボタンB11(B11a)の上に、明示画像としてチェックマークCH等を表示する。
【0034】
また、ステップS3において、選択済みと判定した場合(ステップS3;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、押下されたアバターボタンB11のアバターコードに設定された“選択済み”を解除する。また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、押下されたアバターボタンB11の上に表示した明示画像を消去することで選択を解除した後(ステップS5)、ステップS2に戻る。
【0035】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、決定ボタンB12の押下を受け付けると(ステップS2;No→ステップS6;Yes)、本処理の終了が指示されたと判定する。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、“選択済み”と設定したアバターコードをRAM205等に記憶し(ステップS7)、本処理を終了する。
【0036】
次に、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201が基本OS173及びプログラム172に従って実行する各種の処理のうち、オーダエントリ処理について説明する。
【0037】
図7は、注文受付装置102のオーダエントリ処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8は注文受付装置102のLCD111のオーダエントリ処理における画面表示例を示す正面図である。図7のフローチャートと図8の画面表示例とに基づいて、オーダエントリ処理の一例について説明する。なお、本処理は、上述した操作開始処理の後に実行されるものである。
【0038】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、不揮発性メモリ215にアクセスし、不揮発性メモリ215に記憶されているコンテンツデータ171を取得する。そして、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、取得したコンテンツデータ171に基づいて、カテゴリー選択画面20をLCD111に表示させる(ステップS11)。これにより、LCD111には、カテゴリー選択画面20が表示される(図8−1参照)。
【0039】
図8−1に示すように、カテゴリー選択画面20は、販売対象となるメニュー品目の各カテゴリーを表したカテゴリー選択表示A21を含む。ここで、カテゴリー選択表示A21は、各カテゴリーについてのカテゴリー写真A21aと、カテゴリー名A21bとを含んでいる。
【0040】
また、カテゴリー選択画面20の画面右上には、上述した操作開始処理で選択されたアバター(アバターコード)の各々に対応するアバター画像A22(A22a〜A22d)が表示される。この例では、4つのアバターが選択された例を示しており、そのアバターの個数が同一のテーブルに着いた顧客の人数に相当する。
【0041】
また、カテゴリー選択画面20には、図8−1に示すように、会計ボタンB21、TOPボタンB22等が表示されている。会計ボタンB21は、顧客が飲食を終えて会計を行う際にタッチ指定するものである。TOPボタンB22は、後述するメニュー選択画面30等において、このカテゴリー選択画面20に戻る際にタッチ指定するものである。
【0042】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、カテゴリー選択画面20が操作されるまで待機する(ステップS12;No→ステップS13;No)。ここで、会計ボタンB21が押下されると(ステップS12;No→ステップS13;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、取得したコンテンツデータ171に基づいて、LCD111に会計画面を表示し(ステップS14)、本処理を終了する。なお、会計画面の表示に係る会計処理については後述する。
【0043】
一方で、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、何れかのカテゴリー選択表示A21が押下されたことを受け付けると(ステップS12;Yes)、対応するカテゴリーのメニューを表示する(ステップS15)。ここでは、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、既に取得しているコンテンツデータ171に基づいて、第2選択画面であるメニュー選択画面30をLCD111に表示させる処理を実行する。これにより、LCD111にはメニュー選択画面30が表示される(図8−2参照)。
【0044】
図8−2に示すように、メニュー選択画面30は、第1メニュー選択表示A31と、第2メニュー選択表示A32とを含む。
【0045】
第1メニュー選択表示A31は、所定のカテゴリーに含まれる一群の各メニュー品目についての、メニュー写真A31a、メニュー品目名A31b及び単価A31cを含む第1表示領域である。また、各々の第1メニュー選択表示A31には、メニューコードが対応付けされている。
【0046】
第2メニュー選択表示A32は、お勧め商品を表示する第2表示領域であり、お勧め順に自動スクロール表示される。第2メニュー選択表示A32は、第1メニュー選択表示A31に表示された所定のカテゴリーに含まれる一群のメニュー品目とは別の一群の各商品アイテムについての、メニュー写真A32a、メニュー品目名A32b、及び、単価A32cを含んでいる。また、第2メニュー選択表示A32の各々には、メニューコードが対応付けされている。なお、第1メニュー選択表示A31は第2メニュー選択表示A32と比べて画面縦方向で大きく設定されている。また、第1メニュー選択表示A31内の各メニュー品目の商品アイコンは、第2メニュー選択表示A32内の各メニュー品目の商品アイコンと比べて大きく設定・表示されている。
【0047】
ここで、お勧め商品は、カテゴリー選択画面20のカテゴリー選択表示A21で選択されたカテゴリーに予め関連付けられた一群の商品アイテムであってもよい。例えば、カテゴリーとして「ビール」が選択された場合の「スピードメニュー」のカテゴリーの一群の商品アイテム等である。さらに、滞在時間との関係で、最初の注文からの滞在時間を図示しないタイマーによって計測しておき、2時間経過した場合には、「デザート」のカテゴリーの一群の商品アイテムをお勧め商品としてもよい。
【0048】
また、図8−2に示すように、メニュー選択画面30には、カテゴリー選択画面20と同様に、アバター画像A22(A22a〜A22d)が表示される。さらに、図8−2に示すように、メニュー選択画面30には、注文送信ボタンB31、注文確認リストA33が表示されている。
【0049】
図8−2に示すようなメニュー選択画面30上では、所望のメニュー品目を注文目的で選択することができる。つまり、注文目的でのメニュー品目の選択は、メニュー選択画面30の第1メニュー選択表示A31に表示される所望のメニュー品目のメニュー写真A31a、またはメニュー選択画面30の第2メニュー選択表示A32に表示される所望のメニュー品目のメニュー写真A32aを、タッチ指定することによってなされる。
【0050】
ところで、注文受付装置102では、アバターコードと、メニューコードと、数量とを関連付けてRAM205等に記憶することで、顧客毎の注文内容を管理する機能を備えている。この機能を有効とするため、顧客は注文を行うにあたり、アバター画像A22を押下することで、自身のアバターを選択する。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、アバター画像A22の押下を受け付けると(ステップS16;Yes)、選択されたアバター画像A22を強調表示する(ステップS17)。
【0051】
図8−3では、メニュー選択画面30において、アバター画像A22dが選択された例を示しており、当該アバター画像A22dが選択中であることを示す画像効果を施している。また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、選択されたアバター画像A22dの拡大画像A23を画面左上に一時的に表示することで、選択されたアバター画像A22dを明示する。なお、アバター画像A22の選択解除は、選択中のアバター画像A22を再度押下することで解除できるとする。
【0052】
アバター画像A22が選択された後、顧客が所望のメニュー品目を注文目的のために選択すると(ステップS18;Yes)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、選択中のアバター画像A22に対応するアバターコードと、選択されたメニュー品目のメニューコードと、そのメニュー品目の数量との組を一の注文内容として対応付け、RAM205のワークエリアに登録する(ステップS19)。また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、これまでに登録を行った注文内容のうち、注文送信が未完了の注文内容を、注文確認リストA33にリスト表示する。なお、注文内容には数量を含めてもよい。なお、注文確認リストA33の表示に係る処理については後述する。
【0053】
なお、本実施形態の注文受付装置102では、アバター画像A22が未選択の状態でも注文を行うことが可能である。具体的に、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、アバター画像A22が未選択の状態でメニュー品目の選択を受け付けると(ステップS16;No→ステップS18;Yes)、ステップS19において、選択されたメニュー品目のメニューコードを、予め定められた共用ユーザ用のアバターコードと対応付けてRAM205のワークエリアに登録する(ステップS19)。
【0054】
ここで、メニュー品目の選択時におけるメニュー選択画面30の画面遷移について詳述する。図9は、メニュー選択画面30の画面遷移例を示す正面図である。顧客が所望のメニュー品目のメニュー写真A31aを注文目的のために選択すると(図9−1参照)、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、図9−2に示すように、選択されたメニュー写真A31aに重ねて数量を大きく表示する。また、図9−3に示すように、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、メニュー写真A31aの選択と同時に注文確認リストA33をメニュー選択画面30の一部に重畳表示し、選択されたメニュー品目(注文内容)を、軌跡を描きながら注文確認リストA33に表示させる。その後、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、図9−4に示すように、メニュー写真A31a上の数量表示を小さくし、メニュー写真A31aの右下に表示させる。
【0055】
図7に戻り、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、注文送信の有無(ステップS20)を判定し、注文送信のイベントが発生しなければ(ステップS20;No)、ステップS16に戻る。これにより、顧客は、自らのアバター(アバター画像)を選択した後、メニュー選択画面30の第1メニュー選択表示A31または第2メニュー選択表示A32上でのタッチパネル110によるタッチ指定によって次々と所望のメニュー品目を選択していくことができる。
【0056】
また、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS20において、注文送信ボタンB31(図8−2参照)の押下を受け付けると(ステップS20;Yes)、注文送信が未完了の注文内容(アバターコード、メニューコード及び数量)と、既に登録されているテーブルコード、人数等を含む注文データを生成して、無線部210を駆動制御し、この注文データを無線送信し(ステップS21)、ステップS11に戻る。
【0057】
注文受付装置102から無線送信された注文データは、無線中継器107によって受信される。無線中継器107は、注文データをLANケーブル108に送信出力する。すると、注文データに含まれている送信先であるオーダステーション106が注文データを受信する。
【0058】
次に、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201が基本OS173及びプログラム172に従って実行する各種の処理のうち、会計処理について説明する。
【0059】
図10は、注文受付装置102が実行する会計処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、図11は、注文受付装置102のLCD111の会計処理における画面表示例を示す正面図である。図10のフローチャートと図11の画面表示例とに基づいて、会計処理の一例について説明する。なお、本処理は、会計画面の表示時に、上記オーダエントリ処理のバックグラウンドで実行されるものである。
【0060】
まず、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、カテゴリー選択画面20の会計ボタンB21の押下を受け付けると、アバターコードと対応付けて登録したメニュー品目(メニューコード)、つまり注文済みのメニュー品目の価格(単価×数量)を合計した支払金額をアバターコード毎に算出し、これら支払金額の総和となる総支払金額を算出する。そして、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、算出した支払金額を対応するアバター画像に対応付けて配置した会計画面40をLCD111に表示させる(ステップS31)。これにより、LCD111には、会計画面40が表示される(図11参照)。
【0061】
図11に示すように、会計画面40は、アバター毎の支払金額を表した支払金額表示A41を含む。支払金額表示A41は、顧客が選択したアバター画像A41aと、支払金額A41bと、これら支払金額A41bの総和となる総支払金額A41cとを含んでいる。なお、アバター画像A41aが“あまり”のエントリーは、共用ユーザ用のアバターコードに対応するものである。このように、会計画面40の初期表示時には、各顧客が注文したメニュー品目分の支払金額A41bが個別的に表示される。
【0062】
また、会計画面40には、各アバターの注文内容に応じた、値引(割引)や総支払金額の割り振りを指示するための操作子として、第1ボタンB41、第2ボタンB42、第3ボタンB43が表示される。さらに、会計画面40には、決定ボタンB44が表示される。注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、何れかのボタンが押下されるまで待機する(ステップS32;No→ステップS35;No→ステップS38;No、ステップS42;No)。
【0063】
ここで、第1ボタンB41は、特定のメニュー品目(以下、サービス品目という)について、通常の価格から所定金額を値引きすることを定めている場合に、このサービス品目に値引き後の値引価格を適用することを指示するための操作子である。
【0064】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、第1ボタンB41の押下を受け付けると(ステップS32;Yes)、アバターコードと対応付けて登録したメニューコードからサービス品目に該当するメニューコードを検索する(ステップS33)。ここで、該当するメニューコードを検出すると、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、そのメニューコードに割引価格を適用することで、対応するアバターの支払金額A41bを減少させるとともに、その減額分を総支払金額A41cから減少させ(ステップS34)、ステップS32に戻る。
【0065】
このように、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、第1ボタンB41が押下されると、各顧客(アバター)の注文内容に応じて、支払金額A41bを減少させる。これにより、サービス品を注文した顧客に割引価格を適用することができるため、各人の注文内容を考慮した支払金額の算出を行うことができる。また、サービス品を顧客に未公開とすることで、アミューズメント性を増すことができるため、客単価の増大等を期待することができる。
【0066】
なお、第1ボタンB41は、常時表示する形態としてもよいし、各顧客(アバター)の注文内容に応じて表示する形態としてもよい。例えば、上記ステップS32の処理を、会計画面40の表示前に実行し、存在すると判定した場合にのみ第1ボタンB41を表示してもよい。
【0067】
また、第1ボタンB41の押下により提供するサービス内容は、上記例に限らず、他のサービス内容を提供してもよい。例えば、特定の時間帯に特定のメニュー品目をサービス品目として提供するタイムサービスを行う場合には、その時間帯に注文されたサービス品目のみ割引価格を適用してもよい。
【0068】
第2ボタンB42は、注文されたメニュー品目のうち、特定のメニュー品目(以下、特定メニュー品目という)の注文量に応じて割り振りを行うことを指示するための操作子である。ここで、特定メニュー品目は、例えば、アルコール飲料等が挙げられる。なお、第2ボタンB42は、期間や時間を限定して、予め設定されたメニュー品目について注文数に関わらず一定金額を課金する、飲み放題等のサービス提供時に表示することが好ましい。
【0069】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、第2ボタンB42の押下を受け付けると(ステップS32;No→ステップS35;Yes)、アバターコードの各々に対応付けて登録されたメニューコードから、特定メニュー品目に該当するメニューコードの数量、つまり注文数をアバターコード毎に取得する(ステップS36)。続いて、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS36で取得した注文数に応じて各アバターに総支払金額を割り振ることで、支払金額A41bを増加又は減少させ(ステップS37)、ステップS32に戻る。
【0070】
ここで、支払金額の割り振り方法は、特に問わないものとする。例えば、飲み放題サービスで課金される一定金額のうち、第2ボタンB42の押下で割り振りを行う金額を予め定めておき、この金額に人数分を乗算した金額範囲内で割り振りを行ってもよい。例えば、顧客の人数が4人、一定金額3000円のうち、第2ボタンB42の押下で割り振りを行う金額が1000円である場合、4人×1000円の金額範囲4000円を、特定メニュー品目の注文数に応じて割り振る。このとき、注文数が多い人ほど支払金額が大きくなるよう割り振りを行う。そして、割り振り後の金額を、残りの2000円に加算した値を、支払金額A41bとして表示する。
【0071】
このように、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、第2ボタンB42が押下されると、各顧客(アバター)の注文内容に応じて割り振りを行うことで、支払金額A41bを増加又は減少させる。これにより、特定メニュー品目の注文数が多い人ほど支払金額を増加させることができるため、各人の注文内容を考慮した支払金額の算出を行うことができる。例えば、アルコール飲料を多量に摂取する人と、アルコール飲料を飲まない人とが同一のテーブルについた場合に、アルコール飲料の注文数に応じて支払金額を決めることができるため、支払金額の算出方法の多様性を高めることができる。
【0072】
なお、飲み放題等のサービス提供時では、共用ユーザの注文分に対する支払金額は、実質ゼロとなるため、会計画面40に共用ユーザの支払金額は表示しなくてもよい。また、共用ユーザで注文された特定メニュー品目の注文数については、割り振りの対象から除外することが好ましい。
【0073】
第3ボタンB43は、注文された各メニュー品目に関する数値情報の合計値(以下、実績値という)と、所定の目標値との比較結果に基づいて、割引や割り振りを行うことを指示するための操作子である。ここで、数値情報は、例えば、メニュー品目の価格、カロリー、塩分や糖分等の含有量、アルコール度数等が挙げられる。また、支払金額の割引や割り振りの方法は特に問わず、種々の形態を採用することが可能である。
【0074】
例えば、実績値が目標値を上回ったことや、実績値と目標値とが一致したことを条件に、当該条件に該当するアバターの支払金額から所定金額を割引してもよい。また、他の例としては、各アバターの実績値と目標値との差分に基づき、実績値が目標値により近いアバターほど支払金額が安くなるよう総支払金額を割り振ってもよい。ここでの割り振り方法は、第2ボタンB42押下時の割り振り方法を用いることができる。なお、割り振りを行う場合には、第3ボタンB43は、飲み放題等のサービス提供時に表示することが好ましく、この場合、共用ユーザについては割り振りの対象から除外することが好ましい。
【0075】
注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、第3ボタンB43の押下を受け付けると(ステップS32;No→ステップS35;No→ステップS38;Yes)、アバターコードの各々に対応付けて登録されたメニューコードに対応する各メニュー品目の実績値を、アバターコード毎に取得する(ステップS39)。続いて、注文受付装置102は、ステップS39で取得したアバターコード毎の実績値と、予め定められた目標値とを比較する(ステップS40)。そして、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、ステップS40の比較結果に応じて、割引や割り振ることで各アバターコードの支払金額A41bを増加又は減少させ(ステップS41)、ステップS32に戻る。なお、支払金額の割引を行った場合には、その割引額分を総支払金額から減算する。
【0076】
このように、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、第3ボタンB43が押下されると、各顧客(アバター)の注文内容に応じて割引又は割り振りを行うことで、支払金額A41bを増加又は減少させる。これにより、サービス品を注文した顧客に割引価格を適用することができるため、各人の注文内容を考慮した支払金額の算出を行うことができる。また、飲み放題等のサービス提供時に、各サービス品目の数値情報(価格、カロリー等)を顧客に未公開とすることで、アミューズメント性を増すことができるため、客単価の増大等を期待することができる。
【0077】
一方、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、決定ボタンB44の押下を受け付けると(ステップS32;No→ステップS35;No→ステップS38;No→ステップS42;Yes)、会計画面40に表示された総支払金額A41cや既に登録されているテーブルコード等を含む会計データを生成して、無線部210を駆動制御し、この会計データを無線送信し(ステップS43)、処理を終了する。
【0078】
なお、会計画面40に、カテゴリー選択画面20(メニュー選択画面30)に復帰可能な、キャンセルボタン等を設ける形態としてもよい。また、第1ボタンB41、第2ボタンB42及び第3ボタンB43は組み合わせて押下してもよい。また、第1ボタンB41、第2ボタンB42及び第3ボタンB43を、トグルボタンとすることで、押下状態の解除を指示することが可能な構成としてもよい。この場合、注文受付装置102のマイクロコンピュータ201は、押下状態の解除を受け付けると、解除前の支払金額A41b(総支払金額A41c)を表示するものとする。
【0079】
図12は、オーダステーション106が実行するオーダエントリ処理の流れの一例を示すフローチャートである。オーダステーション106のマイクロコンピュータ301は、注文データを受信するまで待機する(ステップS51;No)。
【0080】
オーダステーション106のマイクロコンピュータ301は、注文データを受信すると(ステップS51;Yes)、受信した注文データに含まれるテーブルコードに対応する注文ファイル351のアバターコード351c、メニューコード351d及び数量351e欄に、その注文データに含まれているアバターコード、メニューコード及びその数量を登録する(ステップS52)。これにより、オーダステーション106のマイクロコンピュータ301は、テーブルコード351aで特定されるテーブルの各顧客が、メニューコード351dで特定されるメニュー品目を何品(数量351eで特定)注文したのかを個別に管理することができる。
【0081】
その後、オーダステーション106のマイクロコンピュータ301は、LANケーブル108を介して、注文ファイル351を伝文形式にして、キッチンプリンタ103に送信する(ステップS53)。キッチンプリンタ103は、オーダステーション106から送信された注文ファイル351の伝文を受信すると、伝票を印字発行する。この場合の伝票は、注文されたメニュー品目をキッチンの調理人に指示するための調理指示伝票であり、注文されたメニュー品目及びテーブルコードを含んでいる。
【0082】
また、POS端末104では、注文ファイル351に登録された精算対象のテーブル(テーブルコード351a)のレコードと、当該テーブルの注文受付装置102から送信された会計データとに基づき精算を行う。そして、POS端末104は、精算が完了すると、注文ファイル351の会計済フラグ351bを“会計済”に設定する。
【0083】
以上のように、本実施形態の注文受付装置102によれば、各顧客が注文したメニュー品目から支払金額を算出し、さらにその注文内容に応じて算出した支払金額を減少又は増加させる。これにより、各顧客は、自らが注文したメニュー品目分の支払代金から割引等の付加的なサービスを享受することができるため、利便性を向上させることができる。また、同一の注文受付装置102を操作する複数の顧客間において、その注文内容に応じて総支払代金を割り振ることで、各顧客の注文内容を考慮した支払代金を算出することができるため、各顧客の支払代金を決定する際の利便性を向上させることができる。また、種々の算出方法を用いて支払金額を求めることで、顧客の好みに応じた算出方法で各人が支払う金額を決定することができるため、各顧客の支払代金を決定する際の利便性を向上させることができる。
【0084】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0085】
なお、上記実施形態の注文受付装置102で実行される基本OS173及びプログラム172は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0086】
また、上記実施形態の注文受付装置102で実行される基本OS173及びプログラム172を、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態の注文受付装置102で実行される基本OS173及びプログラム172をインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0087】
102 注文受付装置
110 タッチパネル
111 LCD
112 キーボード
201 マイクロコンピュータ
202 CPU
203 バスライン
204 ROM
205 RAM
206 タッチパネルコントローラ
207 表示コントローラ
208 キーボードコントローラ
209 無線通信インターフェース
210 無線部
211 アンテナ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0088】
【特許文献1】特開2008−287466号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6-1】
図6-2】
図7
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図9-1】
図9-2】
図9-3】
図9-4】
図10
図11
図12