(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
同一のグループに属する複数のユーザが来店し、ユーザからの注文情報を管理する店舗の店舗端末と、複数の前記ユーザの携帯端末と前記店舗端末とにネットワークを介して接続されたサーバ装置とを備えた注文管理システムであって、
前記店舗端末は、
前記サーバ装置に接続する際の宛先を示す宛先情報と、前記店舗を識別する識別情報とが予め記憶されている基本情報記憶部と、
前記ユーザからの注文を示す注文情報の入力を受付ける入力部と、
前記注文を受付けた時刻を示す注文日時を生成する注文日時生成部と、
前記注文を識別する伝票番号を生成する伝票番号生成部と、
前記宛先情報と、前記店舗を識別する識別情報と、前記注文日時と、前記伝票番号とが含まれ、前記携帯端末によって読み込まれる送信情報を出力する出力部とを備え、
前記サーバ装置は、
前記送信情報に含まれる、前記店舗を識別する識別情報と、前記注文日時と、前記伝票番号に、前記ユーザを識別する会員識別情報とが対応付けられて記憶される飲食情報記憶部と、
前記店舗端末によって出力された前記送信情報を読み込んだ前記携帯端末が、当該送信情報に含まれる前記宛先情報に基づいて自装置に送信してくる前記送信情報と、前記ユーザの会員識別情報とを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記送信情報に含まれる前記店舗を識別する識別情報と、前記注文日時と、前記伝票番号とに一致する情報が、前記飲食情報記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部と、
前記判定部において、受信した前記店舗を識別する識別情報と、前記注文日時と、前記伝票番号とに一致する情報が前記飲食情報記憶部に記憶されていると判定されると、既に記憶されている前記店舗を識別する識別情報と、前記注文日時と、前記伝票番号とに、受信した前記会員識別情報を対応付けて前記飲食情報記憶部に記憶させる飲食情報登録部とを備える
ことを特徴とする注文管理システム。
前記サーバ装置は、前記飲食情報登録部によって前記飲食情報記憶部に記憶された前記会員識別情報に対応する前記携帯端末に、定められたサービスを示すサービス情報を送信するサービス提供部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の注文管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態による注文管理システム1の構成を示すブロック図である。注文管理システム1は、店舗に設置された店舗端末であるハンディターミナル10およびコントローラ20と、店舗に来店したユーザの携帯端末30と、コントローラ20と携帯端末30とにネットワークを介して接続されたサーバ装置40とのコンピュータ装置を備えている。例えば、コントローラ20とサーバ装置40とはインターネット等のネットワークを介して接続され、携帯端末30とサーバ装置40とは電話通信網を介して接続される。ここで、店舗とは、同一のグループに属する複数のユーザが来店してテーブルに着席し、ユーザからの注文に応じた飲食物を提供する飲食店である。グループとは、例えば家族、親戚、学校や会社等の友人や知人等の集まりが考えられる。
【0015】
ハンディターミナル10は、店舗の従業員に用いられる注文端末であり、コントローラ20と通信を行う。
図2は、ハンディターミナル10の外観を示す図である。ハンディターミナル10は、注文内容を入力するボタン等の入力部11や注文内容を確認するためのディスプレイ等を備えている。ハンディターミナル10には、店舗に来店したユーザからの注文内容等の情報が入力され、入力された情報をコントローラ20に無線送信する。
入力部11は、従業員によって入力される、ユーザの注文を示す注文情報や来店したユーザのグループ人数等の入力を受付ける。ここでは、1台のハンディターミナル10を図示して説明するが、店舗には複数のハンディターミナル10が設置されていて良い。
【0016】
コントローラ20は、ハンディターミナル10から送信される注文情報等を受信し、サーバ装置40と通信を行うコンピュータ端末である。
図3は、コントローラ20の外観を示す図である。コントローラ20には、各種設定等を行うボタンや、注文内容を紙に印字して出力する開口部などがあり、基本情報記憶部21と、注文日時生成部22と、伝票番号生成部23と、出力部24と、通信部25とを備えている。
【0017】
基本情報記憶部21には、携帯端末30がサーバ装置40に接続する際の宛先を示す宛先情報と、店舗を識別する店舗番号とが予め記憶されている。宛先情報とは、例えば、サーバ装置40が提供するウェブサービスに接続するためのURL(Uniform Resource Locator)である。店舗番号は、複数の店舗等の情報をサーバ装置40において一元管理している場合に、店舗を識別する識別情報である。
【0018】
注文日時生成部22は、ユーザからの注文を受付けた時刻を示す注文日時を生成する。例えば、注文日時生成部22は計時機能を備えており、ハンディターミナル10から注文情報を受信した際の時刻を注文日時として生成する。注文日時生成部22は、ハンディターミナル10が備えるようにしても良いが、本実施形態では、複数のハンディターミナル10において注文情報が入力された場合にその注文日時の同期をとるために、コントローラ20が注文日時生成部22を備え、複数のハンディターミナル10における注文日時を一元的に生成することとする。
【0019】
伝票番号生成部23は、ハンディターミナル10に入力された注文を識別する伝票番号を生成する。例えば、伝票番号生成部23は、ハンディターミナル10に注文情報が入力された場合に、その注文情報を識別する、少なくとも店舗内において一意な番号を生成する。伝票番号生成部23は、ハンディターミナル10が備えるようにしても良いが、本実施形態では、複数のハンディターミナル10において注文情報が入力される際に店舗内で一意な番号を生成するために、コントローラ20が伝票番号生成部23を備え、複数のハンディターミナル10における伝票番号を一元的に生成することとする。
【0020】
出力部24は、基本情報記憶部21に記憶されている宛先情報(URL)と、店舗番号と、ハンディターミナル10に入力され送信された、ユーザの注文内容を表す注文情報と、注文日時生成部22が生成した注文日時と、伝票番号生成部23が生成した伝票番号とが含まれ、携帯端末30によって読み込まれる送信情報を出力する。また、送信情報には、ハンディターミナル10に入力されたグループの人数が含まれる。出力部24が出力する送信情報は、例えば二次元コードであり、送信情報の文字列や二次元コードを紙の伝票に印刷して出力するものとする。
図4は、出力部24が出力する二次元コードが含まれる伝票の例を示す図である。伝票には、店舗名(レストラン○△□)、伝票番号(00018−00)、テーブル番号(A01)、時刻(注文日時、12:00)、人数(3人)、注文情報(Aランチ2(個)、Bランチ1(個)、サラダ1(個))、金額(1850(円))などの文字列が印刷される。また、伝票には、URL、注文日時、店舗番号、伝票番号、注文情報、客人数、客層などの情報が含まれる送信情報としての二次元コードが印刷される。出力部24によって出力される送信情報が印刷された伝票は、店舗の従業員によってユーザのテーブルに置かれる。
ここでは、出力部24は、送信情報を二次元バーコードとして紙に印刷することにより出力するようにしたが、送信情報を印刷する代わりに、例えばIC(集積回路)チップなどに出力して記憶させるようにして、ICチップをユーザのテーブルに置くようにしても良い。または、送信情報を印刷する代わりに、印刷される情報を、表示部を有する情報端末などに出力して表示させるようにして、その情報端末をテーブルに置くようにしても良い。
【0021】
通信部25は、ハンディターミナル10やサーバ装置40との通信を行う。例えば、通信部25は、店舗内における複数のハンディターミナル10と通信を行う無線LAN(Local Area Network)ルータと同様の機能を備える。
ここでは、このようにハンディターミナル10とコントローラ20との2種のコンピュータ端末が店舗端末として備えられる例を説明するが、これらのコンピュータ端末が備える機能部は、3種以上のコンピュータ端末に分けて備えられるようにしても良い。例えば、通信部25の機能を備える無線制御装置や、出力部24の機能を備えるプリンタ装置などを、ハンディターミナル10やコントローラ20とは異なるコンピュータ端末として備えるようにして良い。
【0022】
携帯端末30は、ユーザが持つコンピュータ端末であり、入力部(ボタン)や表示部(ディスプレイ)等を備えた携帯電話端末等が適用できる。携帯端末30は、送信情報に基づいてサーバ装置40と通信を行い、サーバ装置40に送信情報を送信したり、会員情報の登録を行ったりする処理を行う。携帯端末30は、読取部31と、通信部32とを備えている。
【0023】
読取部31は、コントローラ20の出力部24によって出力された送信情報を読み取る。例えば、読取部31は、送信情報が二次元バーコードである場合には、読取部31は二次元バーコードリーダの機能を備え、送信情報がICチップに記憶されている場合には、ICリーダ(リーダ/ライタ)の機能を備える。
通信部32は、読取部31が読み取った送信情報からURLを読み出し、読み出したURLを宛先として、ネットワークを介して送信情報を送信する。このとき、通信部32は、自身の記憶領域に記憶されている、自端末を識別する携帯端末識別情報を、サーバ装置40に送信する。また、通信部32は、ユーザから入力される情報に基づいてサーバ装置40と通信を行い、会員情報の登録やサービス情報の受信などの処理を行う。
【0024】
サーバ装置40は、飲食情報記憶部41と、会員情報記憶部42と、受信部43と、判定部44と、飲食情報登録部45と、サービス提供部46とを備えている。
飲食情報記憶部41は、来店したユーザのグループを識別する来店番号と、店舗番号と、注文情報と、注文日時と、伝票番号と、ユーザを識別する会員識別情報とが対応付けられた飲食情報が記憶される。
図5は、飲食情報記憶部41に記憶される飲食情報のデータ例を示す図である。「客層」は、来店したユーザのグループの客層であり、ユーザの応対を行った店舗の従業員が主観的に判断し、入力される情報である。「サービス提供」は、来店に応じて定められたサービスが提供されたか否かを示すフラグ情報であり、例えばサービスが既に提供された場合には「済」が入力され、提供されていない場合には「未」が入力される。客人数は、ハンディターミナル10から入力されたグループの人数である。
【0025】
会員情報記憶部42には、注文管理システム1により提供される会員サービスの提供を受ける会員(ユーザ)に関する会員情報が記憶される。
図6は、会員情報記憶部42に記憶される会員情報のデータ例を示す図である。会員情報は、ユーザを識別する会員識別情報に、集計情報と、1または複数の来店情報が対応付けられた情報である。集計情報は、複数の来店情報のうち、サービス種類が既に記憶されている情報の数を示す値であり、対応するユーザに対して注文管理システム1による会員サービスが提供された数を示す。来店情報には、来店番号と、同席者番号と、サービス種類とが含まれる。同席者番号は、同一のグループとして同席した他のユーザの会員識別情報である。サービス種類は、提供するサービスとして割引や景品プレゼントなどの複数種類のサービスが存在する場合に、提供したサービスの種類を識別する情報である。会員情報には、この他にユーザの会計金額等に応じたポイントを付与するようにしても良い。
【0026】
受信部43は、コントローラ20によって伝票に出力された二次元バーコードを読み込んだ携帯端末30が、その二次元バーコードに含まれるURLに基づいてサーバ装置40に送信してくる送信情報と、その携帯端末30の携帯端末識別情報とを受信する。
判定部44は、受信部43が受信した送信情報に含まれる店舗番号と、注文日時と、伝票番号とに一致する飲食情報が、飲食情報記憶部41に記憶されているか否かを判定する。また、ここでは、判定部44は、携帯端末30から送信情報を受信した回数をカウントし、送信情報を受信した回数が、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報に含まれる客人数を超えているか否かを判定する。ここで、判定部44は、送信情報が送信された人数をカウントするために、
図7に示すようなグループテーブルを自身の記憶領域に記憶するようにしても良い。グループテーブルには、来店番号、注文日時、店舗番号、伝票番号といった飲食情報を特定することが可能な情報とともに、サービスを提供する上での上限人数を示す人数制限情報(送信情報中の客人数に相当する)と、送信情報を受信した回数のカウント値を示すグループ人数が記憶されている。
【0027】
飲食情報登録部45は、判定部44によって、送信情報に含まれる店舗番号と、注文日時と、伝票番号とに一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていないと判定されると、「新規の来店」ということで来店番号を生成し、その来店番号を送信情報に対応付けて飲食情報記憶部41に記憶させる。また、その来店番号に対応付けて、その送信情報を送信してきた携帯端末30を有するユーザの会員識別情報を記憶させる。
一方、飲食情報登録部45は、判定部44によって、送信情報に含まれる店舗番号と注文日時と伝票番号とに一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていると判定されると、その送信情報には既に来店番号が付与されて飲食情報内に記憶されていることになるため、その来店番号に対応付けて、その送信情報を送信してきた携帯端末30を有するユーザの会員識別情報を、飲食情報記憶部41に記憶させる。
【0028】
ここで、会員識別情報は、送信情報を送信してきた携帯端末30を有するユーザを識別可能な情報であれば良く、例えば、携帯端末30のハードウェアとしての物理的な個体識別番号や製造番号等である識別情報そのものを会員識別情報としても良い。この場合、会員登録済みの携帯端末30の識別情報を会員テーブルとして記憶しておき、送信情報とともに携帯端末30の識別情報を受信した際に、会員テーブルから会員識別情報(携帯端末30の識別情報)を検索して、会員からの情報受信であるか否かを判断する。そして会員の携帯端末30からの情報受信であった場合、その携帯端末30の識別情報を会員識別情報として会員テーブルから取得する、という方法で会員識別情報を得ることができる。
【0029】
または、携帯端末30の識別情報とは別に会員識別情報を用意しても良い。この場合、会員登録済みの携帯端末30の識別情報と会員識別情報とを対応付ける端末・会員テーブルを記憶しておき、送信情報とともに携帯端末の識別情報を受信した際に、端末・会員テーブルから携帯端末の識別情報を検索して、会員の携帯端末30からの情報受信であるか否かを判断する。そして、会員の携帯端末30からの情報受信であった場合、携帯端末30の識別情報に対応付けられた会員識別情報を端末・会員テーブルから取得する、という方法で会員識別情報を得ることができる。
【0030】
飲食情報登録部45は、送信情報を送信してきた携帯端末30の識別情報が、会員として未登録である場合には、既知の方法で会員登録を実施して完了させた後、作成された会員識別情報を取得して来店番号と送信方法とに対応付けて記憶させる。
本実施形態では、会員識別情報を携帯端末30の識別情報とは別に用意し、サーバ装置40は図示しない端末・会員テーブルを記憶しているものとする。
【0031】
サービス提供部46は、飲食情報登録部45によって飲食情報記憶部41に記憶された会員識別情報に対応する携帯端末30に、定められたサービスを示すサービス情報を送信する。サービス情報とは、例えば会計を割引することを示す割引情報や、無料で提供する商品を示す無料提供商品情報、景品をプレゼントすることを示すプレゼント情報などが適用できる。
本実施形態では、サービス提供部46は、判定部44によって、送信情報を受信した回数がグループの人数を超えていないと判定された場合、携帯端末30にサービス情報を送信し、送信情報を受信した回数がグループの人数を超えていると判定された場合、人数を超えていない場合に送信するサービス情報を送信しない代わりに、別の販売促進サービス情報(例えば広告など)を携帯端末30に送信する。サービス情報は、個人に対して提供しても良いし、グループに対して提供するようにしても良い。
【0032】
次に、本実施形態による注文管理システム1の動作例を説明する。
図8は、本実施形態によるコントローラ20が伝票を出力する動作例を示すフローチャートである。店舗にユーザのグループが来店してテーブルに着席すると、店舗の従業員は、ユーザに注文をきく。ハンディターミナル10には、従業員によって、注文情報や、客人数、客層等の情報が入力される。入力された情報は、注文データとして、ハンディターミナル10からコントローラ20に送信される。
【0033】
コントローラ20は、ハンディターミナル10から送信される情報(注文データ)を受信しない場合には(ステップS1:No)、受信するまで情報が送信されるのを待つ。ハンディターミナル10から送信される注文データを受信した場合には(ステップS1:Yes)、出力部24は、定められた印刷レイアウトに基づいて、受信した注文データのレイアウトを作成する。また、出力部24は、上述した二次元コードを作成する(ステップS2)。出力部24は、作成したレイアウトに基づいて注文データや二次元コードを紙の伝票に印刷して出力し、紙をカットして切り離す(ステップS3)。ここで出力された伝票は、従業員によって、注文を行ったユーザのテーブルに運ばれて、ユーザに渡される。ユーザは、自身の携帯端末30に、伝票に印刷された二次元コードを読み取らせ、サーバ装置40にアクセスさせる。
【0034】
図9は、本実施形態のサーバ装置40による顧客情報収集処理と、サービス提供処理との動作例を示すフローチャートである。
携帯端末30が、伝票に印刷された二次元コードを読み取ると、読み取った二次元コードに基づいてサーバ装置40にアクセスし、送信情報を送信する。サーバ装置40は、携帯端末30からのアクセスを受信しない場合には(ステップS11:No)、受信するまでアクセスがあるのを待つ。受信部43が、サーバ装置40から送信された送信情報を受信した場合には(ステップS11:Yes)、判定部44は、受信した送信情報を、自身の記憶領域に一時的に記憶する(ステップS12)。判定部44は、受信した送信情報に含まれる注文日時、店舗番号、伝票番号をキーにして飲食情報を検索し、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されているか否かを判定する(ステップS13)。判定部44が、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていないと判定すると(ステップS14:No)、飲食情報登録部45は、一意な来店番号を生成し(ステップS15)、送信情報に対応付けて飲食情報記憶部41に記憶させる(ステップS16)。
【0035】
そして、判定部44は、グループ人数を1として(ステップS17)、グループテーブルを生成して自身の記憶領域に記憶させる(ステップS18)。また、飲食情報登録部45は、ステップS11にて携帯端末30から受信した携帯端末識別情報に対応する会員識別情報を会員情報記憶部42から検索する(ステップS19)。
【0036】
一方、ステップS14において、判定部44が、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていると判定すると(ステップS14:Yes)、その飲食情報のサービス提供フラグを参照し、サービス提供が「済」であるか「未」であるかを判定する。ここで、サービス提供が「済」であれば(ステップS20:Yes)、グループに対するサービス提供とは異なる販売促進サービス、例えば広告画面などを携帯端末30に送信し(ステップS24)、処理を終了する。サービス提供が「済」でなく「未」であれば(ステップS20:No)、判定部44は、自身の記憶領域に記憶されているグループテーブルを参照し、人数制限を確認する(ステップS21)。そして、グループテーブルのグループ人数をカウントアップする(ステップS22)。判定部44が、グループ人数は人数制限より大きいと判定すれば(ステップS23:No)、ステップS24に進む。グループ人数は人数制限以下であると判定すれば(ステップS23:Yes)、ステップS19に進む。
【0037】
ステップS19において、飲食情報登録部45が携帯端末30から受信した携帯端末識別情報に対応する会員識別情報を、図示しない端末・会員テーブルから検索し、携帯端末30に対応する会員識別情報が端末・会員テーブルに記憶されていないと判定すれば(ステップS25:No)、飲食情報登録部45は会員登録画面を携帯端末30に送信し(ステップS26)、ユーザの会員情報登録処理を行って、新規な会員情報を会員情報記憶部42に記憶させる(ステップS27)。また、端末・会員テーブルに新たな会員情報と携帯端末の識別情報とを記憶させる。
携帯端末30に対応する会員識別情報が端末・会員テーブルに記憶されていると判定すれば(ステップS25:Yes)、会員情報記憶部42に記憶されているその会員情報の会員識別情報で特定される会員情報の、来店情報を追加して更新する(ステップS28)。
【0038】
サービス提供部46は、ステップS11にて送信情報を送信してきた携帯端末30に対して、定められたサービス情報を送信する(ステップS29)。そして、飲食情報登録部45は、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報に、端末・会員テーブルを用いて取得した、サービスを提供した会員の会員識別情報を対応付けて記憶させる(ステップS30)。また、判定部44は、グループテーブルを参照し、グループ人数が人数制限より小さいと判定すれば(ステップS31:<n)、ステップS11に戻る。グループ人数が人数制限以上であると判定すれば(ステップS31:≧n)、グループテーブルを削除し(ステップS32)、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新して記憶させて(ステップS33)、処理を終了する。
【0039】
図10は、上述した顧客情報収集処理と、サービス提供処理との動作例を示すシーケンス図である。符号aに示すように、会員識別情報が「1010」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−1を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−1は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、上述した飲食情報の検索処理、飲食情報の登録処理、グループテーブルの作成処理、会員情報・飲食情報の更新処理を行う。サーバ装置40は、携帯端末30−1にサービス情報を送信し、またサービスが割引である場合には、伝票番号に割引情報を付与して20に送信する。
【0040】
同様に、符号bに示すように、会員識別情報が「1011」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−2を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−2は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、飲食情報の検索処理、グループテーブルのカウント処理等を行い、サーバ装置40は、携帯端末30−2にサービス情報を送信する。
【0041】
同様に、符号cに示すように、会員識別情報が「1012」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−3を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−3は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、飲食情報の検索処理、グループテーブルのカウント処理等を行い、サーバ装置40は、携帯端末30−3にサービス情報を送信する。ここでは、人数制限が3であり、3ユーザから送信情報が送信されたことになるため、判定部44は、グループテーブルをクリアし、サービス提供部46は、飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新する。
【0042】
この後、符号dに示すように、会員識別情報が「1099」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−4を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−4は、同様にサーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、携帯端末30−4から送信された送信情報を受信し、飲食情報の検索処理を行う。ここで、サービス提供フラグが「済」であるため、サービス提供部46は、グループに対するサービス提供とは異なる販売促進サービス、例えば広告画面などを携帯端末30−4に送信する。
【0043】
このようにすれば、店舗に来店した複数の顧客を、ユーザとして効率良く注文管理システム1の会員サービスに誘導して、一人一人の顧客情報とともにグループとしての情報をも収集することが可能となる。そして、サーバ装置40にアクセスをしてきた、グループに属するグループの人数までの複数の顧客の全てに、何らかのサービスを提供することが可能となる。ここで、飲食情報記憶部41および会員情報記憶部42には、ユーザのこれまでの注文履歴や、同伴したユーザの履歴等が蓄積され、ユーザがどのようなグループで来店しているかを把握することができ、このような履歴に応じて、ユーザに個別のサービスを提供すること等も可能になる。
【0044】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、サーバ装置40の判定部44が、客人数に応じてグループを識別する例を示したが、本実施形態では、注文日時から、サーバ装置40が携帯端末30より送信される送信情報を受信した現在時刻までの経過時間に応じてグループを識別する。
【0045】
本実施形態における注文管理システム1が備える各装置、各部は第1の実施形態と同様であるが、本実施形態におけるサーバ装置40の判定部44は、受信部43が送信情報を受信した現在時刻が、注文日時から定められた時間を経過しているか否かを判定する。
本実施形態におけるサービス提供部46は、判定部44によって、現在時刻が注文日時から定められた時間を経過していないと判定された場合、携帯端末30にサービス情報を送信し、現時時刻が注文日時から定められた時間を経過していると判定された場合、定められた時間を経過していない場合に送信するサービス情報を送信しない代わりに、別の販売促進サービスの情報(例えば広告など)を携帯端末30に送信する。
また、本実施形態でも、会員識別情報を携帯端末30の識別情報とは別に用意し、サーバ装置40が図示しない端末・会員テーブルを記憶しているものとする。
【0046】
図11は、本実施形態による判定部44が自身の記憶領域に記憶させるグループテーブルの例を示す図である。ここでは、グループテーブルには、グループを識別する判定基準として、人数ではなく、所定期間と、所定期間後の時刻(A)とを記憶している。所定期間は、予め定められた期間(例えば、45分)であり、飲食店の形態等によって適切な時間を予め設定しておく。判定部44は、受信部43が送信情報を受信すると、受信した送信情報に含まれる注文日時から所定期間後の時刻(A)を算出して、グループテーブルに記憶させる。
【0047】
図12は、本実施形態のサーバ装置40による顧客情報収集処理と、サービス提供処理との動作例を示すフローチャートである。第1の実施形態と同様に、携帯端末30が、伝票に印刷された二次元コードを読み取ると、読み取った二次元コードに基づいてサーバ装置40にアクセスし、送信情報を送信する。サーバ装置40は、携帯端末30からのアクセスを受信しない場合には(ステップS41:No)、受信するまでアクセスがあるのを待つ。受信部43が、サーバ装置40から送信された送信情報を受信した場合には(ステップS41:Yes)、判定部44は、受信した送信情報を、自身の記憶領域に一時的に記憶する(ステップS42)。判定部44は、注文日時から所定期間後の時刻Aを算出する(ステップS43)。判定部44は、現在時刻と時刻Aとを比較し、現在時刻が時刻Aを経過していると判定すると(ステップS44:Yes)、グループ用とは別の販売促進サービスを提供し(ステップS64)、処理を終了する。
【0048】
判定部44は、現在時刻が時刻Aを経過していないと判定すると(ステップS44:No)、受信した送信情報に含まれる注文日時、店舗番号、伝票番号をキーにして飲食情報を検索し、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されているか否かを判定する(ステップS45)。判定部44が、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていないと判定すると(ステップS46:No)、飲食情報登録部45は、一意な来店番号を生成し(ステップS49)、送信情報に対応付けて飲食情報記憶部41に記憶させる(ステップS50)。そして、判定部44は、グループ人数を1として(ステップS51)、グループテーブルを生成して自身の記憶領域に記憶させる(ステップS52)。また、飲食情報登録部45は、ステップS41にて携帯端末30から受信した携帯端末識別情報に対応する会員識別情報を、図示しない端末・会員テーブルから検索する(ステップS53)。
【0049】
一方、ステップS46において、判定部44は、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていると判定すると(ステップS46:Yes)、自身の記憶領域に記憶されているグループテーブルを参照し、グループ人数をカウントアップし(ステップS47)、グループテーブルのグループ人数を更新し(ステップS48)、ステップS53に進む。
【0050】
ステップS53において、飲食情報登録部45が、携帯端末30から受信した携帯端末識別情報に対応する会員識別情報を端末・会員テーブルから検索し、携帯端末30に対応する会員識別情報が端末・会員テーブルに記憶されていないと判定すれば(ステップS54:No)、飲食情報登録部45は会員登録画面を携帯端末30に送信し(ステップS57)、ユーザの会員情報登録処理を行って、新規な会員情報を会員情報記憶部42に記憶させる(ステップS58)。また、端末・会員テーブルに新たな会員情報と携帯端末の識別情報を記憶させる。
携帯端末30に対応する会員識別情報が端末・会員テーブルに記憶されていると判定すれば(ステップS54:Yes)、会員情報記憶部42に記憶されているその会員識別情報で特定される会員情報の、来店情報を追加して更新する(ステップS55)。
【0051】
サービス提供部46は、ステップS41にて送信情報を送信してきた携帯端末30に対して、定められたサービス情報を送信する(ステップS56)。そして、飲食情報登録部45は、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報に、端末・会員テーブルを用いて取得した、サービスを提供した会員の会員識別情報を対応付けて記憶させる(ステップS59)。この後に、受信部43がさらに携帯端末30から送信される送信情報を受信すれば(ステップS60:Yes)、ステップS42に戻る。送信情報を受信しなければ(ステップS60:No)、判定部44は、現在時刻と時刻Aとを比較し(ステップS61)、現在時刻が時刻Aを経過していなければ(ステップS61:No)、ステップS60に戻り、送信情報の受信を待つ。現在時刻が時刻Aを経過していれば(ステップS61:Yes)、グループテーブルを削除し(ステップS62)、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新して記憶させて(ステップS63)、処理を終了する。
【0052】
図13は、上述した顧客情報収集処理と、サービス提供処理との動作例を示すシーケンス図である。符号aに示すように、会員識別情報が「1010」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−1を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−1は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、上述した時刻Aの算出処理、飲食情報の検索処理等を行う。ここでは、時刻Aは「12:45」であると算出されたとする。サーバ装置40は、携帯端末30−1にサービス情報を送信し、またサービスが割引である場合には、伝票番号に割引情報を付与して20に送信する。
【0053】
同様に、符号bに示すように、会員識別情報が「1011」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−2を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−2は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、飲食情報の検索処理、グループテーブルのカウント処理等を行い、サーバ装置40は、携帯端末30−2にサービス情報を送信する。
【0054】
この後、現在時刻が、所定の時刻Aを経過したとする。この場合、判定部44は、グループテーブルをクリアし、飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新する。そして、符号cに示すように、会員識別情報が「1012」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−3を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−3は、同様にサーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、携帯端末30−4から送信された送信情報を受信し、現在時刻と時刻Aとを比較する。ここで、現在時刻は時刻Aを経過しているため、サービス提供部46は、グループに対するサービス提供とは異なる販売促進サービス、例えば広告画面などを携帯端末30−3に送信する。
【0055】
このようにすれば、店舗に来店した複数の顧客を、ユーザとして効率良く注文管理システム1の会員サービスに誘導して、一人一人の顧客情報とともにグループとしての情報をも収集することが可能となる。そして、サーバ装置40に所定期間内にアクセスをしてきた、グループに属する複数の顧客の全てに、何らかのサービスを提供することが可能となる。また、顧客は所定時間内に送信情報を送信すれば、複数人であってもサービスの提供を受けられるため、店舗にいる間にサーバ装置40にアクセスしたり、新規で会員登録を行ったりする動機を強くすることができる。
【0056】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態では、サーバ装置40の判定部44が、客人数に応じてグループを識別する例を示したが、本実施形態では、サーバ装置40がコントローラ20から会計時刻を取得し、会計時刻から、サーバ装置40が携帯端末30より送信される送信情報を受信した現在時刻までの経過時間に応じてグループを識別する。
【0057】
本実施形態における注文管理システム1が備える各装置、各部は第1の実施形態と同様であるが、本実施形態におけるコントローラ20の通信部25は、グループの会計時の時刻を示す会計時刻を、サーバ装置40に送信する。ここで、コントローラ20は、例えば店舗において会計を行うPOS(Point of sales)端末に接続されており、会計が行われた会計時刻をPOS端末から取得する。
本実施形態におけるサーバ装置40の判定部44は、送信情報を受信した現在時刻が、会計時刻から定められた時間を経過しているか否かを判定する。
本実施形態におけるサーバ装置40のサービス提供部46は、判定部44によって、現在時刻が会計時刻から定められた時間を経過していないと判定された場合、携帯端末30にサービス情報を送信し、現在時刻が会計時刻から定められた時間を経過していると判定された場合、定められた時間を経過していない場合に送信するサービス情報を送信しない代わりに、別の販売促進サービスの情報(例えば広告など)を携帯端末30に送信する。
また、本実施形態でも、会員識別情報を携帯端末30の識別情報とは別に用意し、サーバ装置40が図示しない端末・会員テーブルを記憶しているものとする。
【0058】
図14は、本実施形態による判定部44が自身の記憶領域に記憶させるグループテーブルの例を示す図である。ここでは、グループテーブルには、グループを識別する判定基準として、注文日時に基づく所定時刻等ではなく、会計時刻情報と、所定期間と、所定期間後の時刻(B)とを記憶している。所定期間は、予め定められた期間(例えば、10分)であり、飲食店の形態等によって適切な時間を予め設定しておく。判定部44は、受信部43がコントローラ20から送信された会計時刻を受信すると、受信した会計時刻から所定期間後の時刻(B)を算出して、グループテーブルに記憶させる。
【0059】
図15は、本実施形態のサーバ装置40による顧客情報収集処理と、サービス提供処理との動作例を示すフローチャートである。第2の実施形態と同様に、携帯端末30が、伝票に印刷された二次元コードを読み取ると、読み取った二次元コードに基づいてサーバ装置40にアクセスし、送信情報を送信する。サーバ装置40は、携帯端末30からのアクセスを受信しない場合には(ステップS71:No)、受信するまでアクセスがあるのを待つ。受信部43が、サーバ装置40から送信された送信情報を受信した場合には(ステップS71:Yes)、判定部44は、受信した送信情報を、自身の記憶領域に一時的に記憶する(ステップS72)。
【0060】
判定部44は、コントローラ20から会計時刻を取得し、取得した会計時刻から所定期間後の時刻Bを算出する(ステップS73)。判定部44は、現在時刻と時刻Bとを比較し、現在時刻が時刻Bを経過していると判定すると(ステップS74:Yes)、グループテーブルが存在するか否かを判定する(ステップS90)。グループテーブルが存在しないと判定すれば(ステップS90:No)、グループ用とは別の販売促進サービスを提供し(ステップS93)、処理を終了する。グループテーブルが存在すると判定すれば(ステップS90:Yes)、グループテーブルを削除し(ステップS91)、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新して記憶させて(ステップS92)、処理を終了する。
【0061】
ステップS74において、判定部44は、現在時刻と時刻Bとを比較し、現在時刻が時刻Bを経過していないか、または会計時刻がまだ取得できていないと判定すると(ステップS74:No)、受信した送信情報に含まれる注文日時、店舗番号、伝票番号をキーにして飲食情報を検索し、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されているか否かを判定する(ステップS75)。判定部44が、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていないと判定すると(ステップS76:No)、飲食情報登録部45は、一意な来店番号を生成し(ステップS79)、送信情報に対応付けて飲食情報記憶部41に記憶させる(ステップS80)。そして、判定部44は、グループ人数を1として(ステップS81)、グループテーブルを生成して自身の記憶領域に記憶させる(ステップS82)。飲食情報登録部45は、ステップS71にて携帯端末30から受信した携帯端末識別情報に対応する会員識別情報を、図示しない端末・会員テーブルから検索する(ステップS83)。
【0062】
一方、ステップS76において、判定部44は、一致する飲食情報が飲食情報記憶部41に記憶されていると判定すると(ステップS76:Yes)、自身の記憶領域に記憶されているグループテーブルを参照し、グループ人数をカウントアップし(ステップS77)、グループ人数と、会計時刻を取得している場合はBの値とを更新し(ステップS78)、ステップS83に進む。
【0063】
ステップS83において、飲食情報登録部45が、携帯端末30から受信した携帯端末識別情報に対応する会員識別情報を端末・会員テーブルから検索し、携帯端末30に対応する会員識別情報が端末・会員テーブルに記憶されていないと判定すれば(ステップS84:No)、飲食情報登録部45は会員登録画面を携帯端末30に送信し(ステップS87)、ユーザの会員情報登録処理を行って、新規な会員情報を会員情報記憶部42に記憶させる(ステップS88)。また、端末・会員テーブルに新たな会員情報と携帯端末30の識別情報を記憶させる。携帯端末30に対応する会員識別情報が端末・会員テーブルに記憶されていると判定すれば(ステップS84:Yes)、会員情報記憶部42にあるその会員識別情報で特定される会員情報の、来店情報を追加して更新する(ステップS85)。
【0064】
サービス提供部46は、ステップS71にて送信情報を送信してきた携帯端末30に対して、定められたサービス情報を送信する(ステップS86)。そして、飲食情報登録部45は、飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報に、端末・会員テーブルを用いて取得した、サービスを提供した会員の会員識別情報と、会計時刻を取得している場合は会計時刻情報とを対応付けて記憶させる(ステップS89)。
【0065】
図16は、上述した顧客情報収集処理と、サービス提供処理との動作例を示すシーケンス図である。符号aに示すように、会員識別情報が「1010」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−1を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−1は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、上述した会計時刻取得処理、飲食情報の検索処理、会員情報の更新処理等を行う。ここでは、まだ会計はされておらず会計時刻は取得できなかったものとする。サーバ装置40は、携帯端末30−1にサービス情報を送信し、またサービスが割引である場合には、伝票番号に割引情報を付与して20に送信する。
【0066】
同様に、符号bに示すように、会員識別情報が「1011」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−2を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−2は、サーバ装置40に送信情報を送信する。サーバ装置40は、会計時刻取得処理、飲食情報の検索処理、グループテーブルのカウント処理等を行い、サーバ装置40は、携帯端末30−2にサービス情報を送信する。ここで、会計時刻が取得され、時刻Bは「12:45」である算出されたとする。
【0067】
この後、符号cに示すように、会員識別情報が「1012」であるユーザが、自身の携帯端末30である携帯端末30−3を用いて伝票の二次元コードを読み取らせると、携帯端末30−3は、同様にサーバ装置40に送信情報を送信する。この時刻が「12:55」であったとする。サーバ装置40は、携帯端末30−4から送信された送信情報を受信し、現在時刻と時刻Bとを比較する。ここで、現在時刻は時刻Bを経過しているため、サービス提供部46は、グループに対するサービス提供とは異なる販売促進サービス、例えば広告画面などを携帯端末30−3に送信する。
【0068】
このようにすれば、来店した顧客の店舗における滞在時間に限らず、会計を終えて実際に店舗を離れるまでをサービス提供対象時間とすることができる。これにより、店舗に来店した複数の顧客を、ユーザとして効率良く注文管理システム1の会員サービスに誘導して、一人一人の顧客情報とともにグループとしての情報をも収集することが可能となる。そして、サーバ装置40に会計を終えて実際に店舗を離れるまでにアクセスをしてきた、グループに属する複数の顧客の全てに、何らかのサービスを提供することが可能となる。
【0069】
図17は、サーバ装置40が、サービス提供フラグを、自動的に「済」に更新する動作例を示すフローチャートである。ここで、第1の実施形態において人数分のアクセスがない場合や、第3の実施形態において会計時刻が取得できないままでいる場合などには、サービス提供フラグが「済」にならないままで長時間が経過することが有り得ると考えられる。そこで、サーバ装置40は定期的(例えば、1時間、2時間、3時間などの時間間隔や、負荷が低いと思われる夜間などの定時に一日一回など)に飲食情報記憶部41に記憶されている飲食情報を参照して、注文日時から長時間過ぎている飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新する。
【0070】
飲食情報登録部45は、計時機能を備えており、現在時刻を監視する(ステップS101)。飲食情報登録部45は、予め定められたサービス提供フラグの確認処理の時間間隔に応じて、現在時刻が確認処理のタイミングであるか否かを判定する(ステップS102)。飲食情報登録部45は、飲食情報記憶部41に記憶されている複数の飲食情報から、サービス提供フラグが「済」でない(「未」である)飲食情報を抽出する(ステップS103)。そして、抽出した飲食情報のうち、注文時刻から一定時間以上の時間が経過している飲食情報を抽出する(ステップS104)。判定部44は、ステップS104において抽出された飲食情報に対応するグループテーブルを削除する(ステップS105)。そして、飲食情報登録部45は、ステップS104において抽出した飲食情報のサービス提供フラグを「済」に更新し、登録する(ステップS106)。
このようにすることで、飲食情報が、サービス提供フラグが「済」とならずに、1つの情報として未完のまま長時間放置されることを防止することができる。よって、飲食情報を、これまで以上に迅速に販売促進等に活用していくことができる。
【0071】
なお、本発明における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより顧客情報の収集処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0072】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。