特許第5753313号(P5753313)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5753313
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】糸結び治具
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/00 20060101AFI20150702BHJP
   A01K 91/047 20060101ALI20150702BHJP
【FI】
   A01K97/00 H
   A01K91/04 B
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-261681(P2014-261681)
(22)【出願日】2014年12月25日
【審査請求日】2015年1月30日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508299740
【氏名又は名称】谷口 幸生
(72)【発明者】
【氏名】谷口 幸生
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−166828(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3131596(JP,U)
【文献】 実開昭63−178464(JP,U)
【文献】 実開昭55−128973(JP,U)
【文献】 特開平10−191854(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 97/00
A01K 91/047
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に沿って形成される第1溝と、前記第1溝を形成する壁材の先端に3つ以下設けられる切欠き部とを有する第1本体と、前記第1溝に抜挿自在に挿入される第1糸止めとを備える糸結び治具。
【請求項2】
前記壁材に抜挿自在に外挿される第2糸止めをさらに備える請求項1に記載の糸結び治具。
【請求項3】
前記第1本体を支持する支持体と、前記支持体の前記第1本体側と反対側に設けられる第2本体とをさらに備え、前記第2本体は、前記第1溝よりも小径の第2溝と、前記第2溝を形成する壁材の先端に少なくとも1つ形成される切欠き部とを有する請求項1又は2に記載の糸結び治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を結ぶための糸結び治具に関する。
【背景技術】
【0002】
市販されている物は針結びと浮き止め結び、結べる種類が少ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
糸結びの結べる種類を増やして、携帯可能でどこでも使えるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
長手方向に沿って形成される第1溝と、前記第1溝を形成する壁材の先端に3つ以下設けられる切欠き部とを有する第1本体と、前記第1溝に抜挿自在に挿入される第1糸止めとを備える糸結び治具。
前記糸結び治具は、前記壁材に抜挿自在に外挿される第2糸止めをさらに備える。
前記糸結び治具は前記第1本体を支持する支持体と、前記支持体の前記第1本体側と反対側に設けられる第2本体とをさらに備え、前記第2本体は、前記第1溝よりも小径の第2溝と、前記第2溝を形成する壁材の先端に少なくとも1つ形成される切欠き部とを有する。
【発明の効果】
【0005】
糸結び治具は針を持たないで針を結ぶことができるので、小さい釣り針にも適しています。
糸結び治具はいろいろの針の結び方ができます。
糸結び治具はワイヤーの#46号位までは、慣れてきたら結べます。
糸結び治具の糸浮き止め結びは糸があると何処でも作ることができて、仕掛けを付けたままでも浮き止めお取り付けることができます。
糸結び治具は電車結びができますナイロンとナイロンまたはナイロンとPEラインが簡単に結べます。
糸結び治具はサルカン結び、ジギング結びができます。
糸結び治具の糸切は電車結び、サルカン結び、ユニノット結び、針結び、糸浮き止め結び、道糸、ハリスなどの短く残った糸を切るのに便利です。
糸結び治具は糸の通り道が確実に見えるので間違いが少なく確実に結べます。
糸結び治具は年配の人で目が見えにくくなった人は使いやすいと思います。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の第1実施形態による糸結び治具の正面図である。
図2】本発明の第1実施形態による糸結び治具の側面図である。
図3】本発明の第1実施形態による糸結び治具の携帯時正面の組と完成図である。
図4】本発明の第1実施形態による糸結び治具の電車結びの正面図である。
図5】本発明の第1実施形態による糸結び治具のサルカン結びの正面図である。
図6】本発明の第1実施形態による糸結び治具のユニノット結びの正面図である。
図7】本発明の第1実施形態による糸結び治具の針結びの外掛け結び正面図である。
図8】本発明の第1実施形態による糸結び治具の針結びの内掛け結び正面図である。
図9】本発明の第1実施形態による糸結び治具の針結びの内掛け結びA正面図である。
図10】本発明の第1実施形態による糸結び治具の糸浮き止め結び正面図である。
図11】本発明の第1実施形態による糸結び治具の針結び1の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1の糸結び部8bの内径と外径はできるだけ、針の大きさに合わせて先端に向けて斜めに削り先端を低くして外径を小さくすることで大きい針から小さい針まで糸の締まりが良くなります。図1の糸結び部8aを浮き止め糸が通るくらいにしてできるだけ、内径と外径を小さくすると糸の締まりが良くなります。図1の支持体1を樹脂などで作り図1の糸結び部8a,8bを金属など硬いもので作ると簡単に製作できます。安全保護のために図1の支持体1の両端に図1のカバー取り付けソケット10a,10bを設け、樹脂などで図3のカバー11a,11bを作り取り付けて図1の糸結び部8a,8bの先端を保護します。
【0008】
図1の切欠き7a,7Aのどれかの先端に歯を付けて、付けた図1の切欠きに糸を掛けて図1の支持体1の横側で糸を親指で押さえて固定し、片方の糸を下の方向に引くことで糸切として使うこともできて、また両端に渡って溝を設け、両端に切欠きを設け、両端にストッパーを設けることで、道糸結び、サルカン結び、ジギング結び、針結び、浮き止め結びができて、糸切も付けることができます。
【実施例】
【0009】
糸結び治具で結べる物は道糸の電車結び、サルカン結び、ユニノット、釣り針の外掛け結び、釣り針の内掛け結び、釣り針の内掛け結びA、糸浮き止め結、釣り針結び1、釣り針のコウセイ結びです。釣り針のコウセイ結びだけは新しい結び方です。
【0010】
サルカン結び、ユニノット結び、糸浮き止め結びは図1の糸結び部8a使います。釣り針結びは暗い所では図1の糸結び部8aを使うと糸が通しやすくなります。明るい所では釣り針の結び方または外径によって図1の糸結び部8a,8bを替えてください。電車結びは図1の糸結び部8a,8bを使います。道糸の電車結び、針の内掛け結びは糸止め2bを使って結ぶこともできます。
【0011】
電車結び 結び方の説明を図1の図面を用いて行います。
(1)図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて(2)図1の糸結び部8a,8b先端から2本の糸を20センチ位出して(3)糸を図1の支持体1の中央にのせて(4)図1の糸、針、挿入用溝3aに糸をのせて図1の支持体1を親指で押さえて(5)図1の糸止め4を挿入して親指を左の方に向けて人差し指を図1の支持体1の右側に立て、短い方の糸を右側の手前に戻して(6)人差し指に掛けて図1の支持体1の左側に回し親指で押さえて人差し指の周囲にできた糸の中に通して3回から5回ほど図1の糸結び部8aに巻く(7)短い方の糸を引き図1の糸結び部8aに軽く締め付けて反対側も前記と同じようにして結ぶ。(8)図1の糸止め4を外して巻いた糸を外し長い糸と短い糸の両端を持って引き最後に両端の長い方を持って引き締る。慣れてきたら図1の切欠き7bの方から先にするとやりやすくなる。
【0012】
電車結びA
(1)図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて(2)図1の糸結び部8a,8b先端で図1の切断部9a図1の糸、針、挿入用溝3a図1の切断部9b図1の糸、針、挿入用溝3bを合わせて(3)2本の糸を図1の糸結び部8a,8bの先端から糸を20センチ位出して図1の支持体1の中央に2本の糸をのせて親指で押さえて(4)2本の糸を図1の切断部9aに入れて図1の糸止め2aを回して図1の糸止め2aを手前に戻し(5)親指を左の方に向けて人差し指を図1の支持体1の右側に立て短い方の糸を右側の手前に戻して(6)人差し指に掛けて図1の支持体1の左側に回して親指で押さえて人差し指の周囲にできた糸の中に通して3回から5回ほど図1の糸結び部8aに巻く(8)短い方の糸を引き図1の糸結び部8aに軽く締め付けて反対側も前記と同じようにして結ぶ。 (9)図1の糸止め4を外して巻いた糸を外して長い糸と短い糸の両端を持って軽く引き最後に長い方の両端を持って引き締る。
【0013】
サルカン結び
(1)糸をサルカンに通して先端お折り返し通して、糸を20センチ位で折り曲げて(2)図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて折り曲げた糸を図1の支持体1の中央にのせて(3)図1の糸、針、挿入用溝3aに折り曲げた糸を上からのせて(4)図1の糸結び部8aの先端から1センチ位残して(5)図1の糸止め4を挿入して手前の方向に3回から6回ほど巻いて図1の糸結び部8a先端の1センチ位残した輪の中に(6)折り曲げた糸の先端を通して少しだけ糸を出して図1の糸止め4を外してサルカンと糸を同時に持って引き締める。
【0014】
サルカン結びA
(1)糸をサルカンに通して先端お折り返し通して、糸を20センチ位で折り曲げて(2)図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて(3)図1の支持体1の下側で糸を同時に持って図1の支持体1を水平に持ち図1の切欠き7aに折り曲げた糸の先端を掛けて(4)サルカンを入れた糸に人差し指を上から入れて巻けるくらいの長さに調整して(5)反対側の手でサルカンの上から人差し指を入れて糸を3回から6回ほど巻き(6)巻いた輪に親指を入れ親指と人差し指を広げて(7)図1の切欠き7aの先端の糸を持ち親指と人差し指を入れた輪から少し出してサルカンと糸を同時に持って引き締める。
【0015】
ユニノット糸結び
(1)ジギングまたはサルカンなどに糸を通して20センチ位で糸を折り曲げて(2)図1の糸、針、挿入用溝針3aを上に向けて(2) 2本の糸を図1の支持体1の中央にのせて(3)図1の糸、針、挿入用溝3aに上からのせて(4)図1の糸止め4を軽く挿入して2本の糸を図1の糸結び部8aの先端まで引き図1の糸止め4を固定する(5)親指を左の方に向けて人差し指を図1の支持体1の右側に立て親指と人差し指の間から短い糸を左に巻き戻して図1の支持体1の中央部または先端部で糸を親指で押さえて(6) 人差し指の周囲にできた糸の中に通して3回から6回ほど図1の糸結び部8aに巻く(7)図1の糸止め4を外し巻いた糸を図1の糸結び部8aから外してジギングなどを持って長い方の糸と短い方の糸持って両方の糸を引き締めて短い糸を切る。
【0016】
外掛け結び
(1)図1の糸、針、挿入用溝3bを上に向けて(2)図1の糸結び部8b、先端から20センチ位糸を前に出して図1の支持体1の中央の上にのせて糸を親指で押さえて(3)図1の切欠き7bに上の方から掛けて手前の方向に戻しながら右に巻き(4)1回目と2回目の距離を取り2回目からは並べて8回から10回ほど巻く(5)巻いた糸の1回目と2回目の間から前の方向に図1の糸、針、挿入用溝3bに通して(6)図1の切欠き7bの糸を外し(7)手前の長い糸と短い糸を軽く引き締めて図1の糸、針、挿入用溝3bに手前の方から針先を前に通して針と同時に巻いた糸を前にずらして外し糸の両端を持って引き締めつけ短い方の糸を切る。
【0017】
内掛け結び
(1)図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて(2)図1の糸結び部8aの先端から20センチ位糸を前に出して(3)図1の支持体1の中央の上にのせて(4)親指で押さえて図1の糸、針、挿入用溝3aに上からのせて図1の糸止め4お差し込み(5)親指を左の方に向けて人差し指を図1の支持体1の右側に立て(6)先端の糸を右側の手前に戻して人差し指に掛けて(7)図1の支持体1の左側に回し(8)糸を親指で押さえて人差し指の周囲にできた糸の中に通して8回から10回ほど図1の糸結び部8aに巻き(9)図1の糸止め4を外し掛けた糸を図1の切欠7aから糸を外して(10)手前の長い糸と短い糸を軽く引き締めて図1の糸、針、挿入用溝3aに手前の方から針先を前に通して針と同時に巻いた糸を前にずらして外し糸の両端を持って引き締めつけ短い方の糸を切る。
【0018】
内掛け結びA
(1)図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて(2)図1の糸結び部8a先端から20センチ位糸を前に出して(3)図1の支持体1の中央の上にのせて(4)親指で糸を押さえて図1の糸、針、挿入用溝3aに上からのせて(5)図1の糸止め4を挿入して糸を左側に回し下から上向きに輪を作り(6)図1の支持体1の上部にのせて親指で押さえて糸を右側に回して下の輪の中に通して糸を8回から10回ほど巻き(7)図1の糸止め4を外して掛けた糸を外して(8)手前の長い糸と短い糸を軽く引き締めて図1の糸、針、挿入用溝3aに手前の方から針先を前に通して針と同時に巻いた糸を前にずらして外し糸の両端を持って引き締めつけ短い方の糸を切る。
【0019】
糸浮き止め結び
(1) 図1の糸、針、挿入用溝3aを上に向けて(2)浮き止め糸を図1の支持体1の中央にのせて(3)図1の糸結び部8aの先端から糸を20センチ位出して(4)図1の支持体1の中央を親指で押さえて(5)図1の糸、針、挿入用溝3aに上からのせて(6)図1の切欠き7aに掛け手前に向かって右巻きに5回から7回ほど巻き(7)手前から巻いた糸の先端を図1の糸、針、挿入用溝3aと巻いた糸の輪と同時に通してから(8)道糸を図1の糸、針、挿入用溝3aに通す(9)巻いた浮き止め糸と道糸を同時に外し浮き止め糸の両端を引き締めて浮き止め糸を切る。道糸の方向はどちらからでも良い、仕掛けが下に付いている時には先に図1の糸、針、挿入用溝3aの中に上から道糸をのせて上記と同じようにする。
【0020】
ワイヤー針結び
図1の切欠き7bに掛けたら強く引かないでなるべく図1の糸結び部8bの先端の所で巻きます。ワイヤーがもしも折れたら爪を折れた所にあて反対に戻して直してください。
ワイヤーはこの結び方が伸びにくくて良い。
針結び1
(1)図1の糸、針、挿入用溝3bを上に向けて(2)糸を図1の糸結び部8bの先端から20センチ位糸を前に出して(3)図1の支持体1の中央の上にのせて親指で押さえて(4)図1の糸、針、挿入用溝3bに上からのせて(5)図1の切欠き7bに掛けて図1の糸結び部8bの中央部位まで戻して(6)下側の糸を人差し指で押さえて先端に向かって左に5回から8回ほど巻き巻いた糸を親指で前の方に押して前の方に輪ができる。(7)巻いた糸の先端を輪に通して手前の長い糸と短い糸を軽く引き締めて(8)図1の糸、針、挿入用溝3bに手前から針先お前に通して(9)針と同時に巻いた糸を外して糸の両端を持って引き締めつけ短い方の糸を切る。
【0021】
コウセイ結び
(1)図1の糸、針、挿入用溝3bを上に向けて(2)図1の糸結び部8bの先端から20センチ位糸を前に出して図1の支持体1の中央の上にのせて糸を親指で押さえて(3)図1の切欠き7bに上の方から掛けて(4)手前の方向に戻しながら左に8回から10回ほど巻く(5)巻いた糸の先端を図1の糸、針、挿入用3bに巻いた糸と同時に手前の方から通して図1の切欠き7bを外して(6)手前の長い糸と短い糸を軽く引き締めて(7)図1の糸、針、挿入用溝3bに手前の方から針先を前に通して針と同時に巻いた糸を前にずらして外し糸の両端を持って引き締めつけ短い方の糸を切る。
【符号の説明】
【0022】
1 支持体
2a,2b 第2糸止め
3a,3b 糸、針、挿入用溝
4 挿入糸止め
5 挿入糸止め摘み
6 糸止め保護カバー取り付け部
7a,7A,7b 第1糸止め切欠き、糸切に変更できます。
8a,8b 糸結び部
9a,9b 第2糸止め切断部
10a,10b カバー取り付けソケット
11a,11b カバー
12 針結び治具掛け
【要約】      (修正有)
【課題】数多くの糸結びができて携帯可能で魚釣りに適している糸結び治具の提供。
【解決手段】糸結び部8bの内径と外径は針の大きさに合わせて先端に向けて斜めに削り先端を低くして外径を小さくすることにより大きな針から小さい針まで糸のしまりを良くでき、糸結び部8aの内径と外径を小さくすることで糸のしまりが良くする。さらに支持体を両端にカバー取付けソケット10a、10bを設け、カバーを取り付けることで糸結び部8a、bの先端を保護する。切欠き部7a,bのいずれかにの先端に歯を着けることで糸切もでき、また、両端に溝3a、bを設け、両端にストッパーを設けることで、道糸結び、サルカン結びなどができる治具。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11