特許第5753316号(P5753316)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5753316テキスト・メッセージングのための、RESTfulウェブ・サービスとパケット交換ネットワークとの間におけるインターフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5753316
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】テキスト・メッセージングのための、RESTfulウェブ・サービスとパケット交換ネットワークとの間におけるインターフェース
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/12 20090101AFI20150702BHJP
   H04W 4/18 20090101ALI20150702BHJP
   H04M 3/00 20060101ALI20150702BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20150702BHJP
【FI】
   H04W4/12
   H04W4/18
   H04M3/00 B
   H04M11/00 302
【請求項の数】10
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2014-515836(P2014-515836)
(86)(22)【出願日】2012年5月23日
(65)【公表番号】特表2014-523151(P2014-523151A)
(43)【公表日】2014年9月8日
(86)【国際出願番号】US2012039052
(87)【国際公開番号】WO2012173752
(87)【国際公開日】20121220
【審査請求日】2014年2月10日
(31)【優先権主張番号】13/160,658
(32)【優先日】2011年6月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100170601
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 孝
(72)【発明者】
【氏名】カイ,イギャン
(72)【発明者】
【氏名】シャンカー,ギャン
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−198352(JP,A)
【文献】 特表2001−519982(JP,A)
【文献】 特開2004−289605(JP,A)
【文献】 特開2005−209199(JP,A)
【文献】 Oracle,Oracle Communications Services Gatekeeper Concepts Guide,E16613-02,米国,Oracle,2011年 4月30日,Release 5.0,paragraph 1,URL,https://docs.oracle.com/cd/E16625_01/doc.50/e16613.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
H04M 3/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブ・アプリケーションとパケット交換ネットワークとの間で実行される変換システムであって、
モバイル着信(MT)テキスト・メッセージを受信者へ送信するためのRESTful送信オペレーションをウェブ・アプリケーションから受信するように動作可能であるインターフェースと、
前記MTテキスト・メッセージに関する前記RESTful送信オペレーションを、MAP−RPデータをカプセル化している第1のセッション開始プロトコル(SIP)要求に変換し、前記MTテキスト・メッセージに関するアドレス・データ及びSMS本文を前記RESTful送信オペレーションから抽出し、前記アドレス・データを、前記第1のSIP要求のMAP RP−Originating−Addressフィールド及びMAP RP−Destination−Addressフィールドにマップし、前記MTテキスト・メッセージに関する前記SMS本文を、前記第1のSIP要求のMAP RP−User−Dataフィールドに含まれるTPDUのMAP TP−User−Dataフィールドにマップするように動作可能であるコントローラと、を有する変換システムを含み
前記インターフェースが、前記受信者への前記MTテキスト・メッセージの配信のために、前記MTテキスト・メッセージに関する前記第1のSIP要求を前記パケット交換ネットワークへ送信するようにさらに動作可能である、システム。
【請求項2】
前記第1のSIP要求が、SIPメッセージである
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記インターフェースが、前記MTテキスト・メッセージに関する配信ステータスを示す第2のSIP要求を前記パケット交換ネットワークから受信するようにさらに動作可能であり、前記第2のSIP要求は、前記MAP−RPデータをカプセル化しており、
前記コントローラが、前第2のSIP要求をRESTfulステータス・オペレーションに変換し、前記受信者へ前記MTテキスト・メッセージの配信ステータスを示すために、前記第2のSIP要求の前記MAP RP−User−Dataフィールドに含まれる前記TPDUの前記MAP TP−User−Dataフィールドを解析し、前記MTテキスト・メッセージの前記配信ステータスを前記RESTfulステータス・オペレーション内にカプセル化するようにさらに動作可能であり、
前記インターフェースが、前記RESTfulステータス・オペレーションを前記ウェブ・アプリケーションへ送信するようにさらに動作可能である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記インターフェースが、モバイル発信(MO)テキスト・メッセージに関する第3のSIP要求を前記パケット交換ネットワークから受信するようにさらに動作可能であり、
前記第3のSIP要求が、前記MAP−RPデータ内に前記MOテキスト・メッセージをカプセル化しており、
前記コントローラが、前記第3のSIP要求、RESTful受信オペレーションに変換し、前記第3のSIP要求の前記MAP RP−User−Dataフィールドに含まれる前記TPDUの前記MAP TP−User−Dataフィールドから前記MOテキスト・メッセージに関するSMS本文を抽出し、前記MOテキスト・メッセージに関する前記SMS本文を前記RESTful受信オペレーション内にカプセル化するようにさらに動作可能であり、
前記インターフェースが、前記ウェブ・アプリケーションのユーザへの前記MOテキスト・メッセージの配信のために、前記MOテキスト・メッセージに関する前記RESTful受信オペレーションを前記ウェブ・アプリケーションへ送信するようにさらに動作可能である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記インターフェースが、前記ウェブ・アプリケーションの前記ユーザへの前記MOテキスト・メッセージに関する配信ステータスを示すRESTfulステータス・オペレーションを前記ウェブ・アプリケーションから受信するようにさらに動作可能であり、
前記コントローラが、前記RESTfulステータス・オペレーションを、前記MAP−RPデータをカプセル化している第4のSIP要求に変換し、前記RESTfulステータス・オペレーションから、前記第4のSIP要求の前記MAP RP−User−Dataフィールドに含まれる前記TPDUの前記MAP TP−User−Dataフィールドへ、前記配信ステータスをマップするようにさらに動作可能であり、
前記インターフェースが、前記第4のSIP要求を前記パケット交換ネットワークへ送信するようにさらに動作可能である、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
ウェブ・アプリケーションとパケット交換ネットワークとの間で実行される変換システムにおいて行われる方法であって、
モバイル着信(MT)テキスト・メッセージを受信者へ送信するためのRESTful送信オペレーションをウェブ・アプリケーションから受信するステップと、
前記MTテキスト・メッセージに関する前記RESTful送信オペレーションを、MAP−RPデータをカプセル化している第1のセッション開始プロトコル(SIP)要求に変換するステップと、
前記MTテキスト・メッセージに関するアドレス・データ及びSMS本文を前記RESTful送信オペレーションから抽出するステップと、
前記アドレス・データを、前記第1のSIP要求のMAP RP−Originating−Addressフィールド及びMAP RP−Destination−Addressフィールドにマップするステップと、
前記MTテキスト・メッセージに関する前記SMS本文を、前記第1のSIP要求のMAP RP−User−Dataフィールドに含まれるTPDUのMAP TP−User−Dataフィールドにマップするステップと、
前記受信者への前記MTテキスト・メッセージの配信のために、前記MTテキスト・メッセージに関する前記第1のSIP要求を前記パケット交換ネットワークへ送信するステップと
を含む方法。
【請求項7】
前記第1のSIP要求が、SIPメッセージである
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
記MTテキスト・メッセージに関する配信ステータスを示す第2のSIP要求を前記パケット交換ネットワークから受信するステップであって、前記第2のSIP要求は、前記MAP−RPデータをカプセル化している、ステップと、
前記第2のSIP要求をRESTfulステータス・オペレーションに変換するステップと、
前記受信者へ前記MTテキスト・メッセージの配信ステータスを示すために、前記第2のSIP要求の前記MAP RP−User−Dataフィールドに含まれる前記TPDUの前記MAP TP−User−Dataフィールドを解析するステップと、
前記MTテキスト・メッセージの前記配信ステータスを前記RESTfulステータス・オペレーション内にカプセル化するステップと、
前記RESTfulステータス・オペレーションを前記ウェブ・アプリケーションへ送信するステップと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
モバイル発信(MO)テキスト・メッセージに関する第3のSIP要求を前記パケット交換ネットワークから受信するステップであって、前記第3のSIP要求が、前記MAP−RPデータ内に前記MOテキスト・メッセージをカプセル化している、ステップと、
前記第3のSIP要求、RESTful受信オペレーションに変換するステップと、
前記第3のSIP要求の前記MAP RP−User−Dataフィールドに含まれる前記TPDUの前記MAP TP−User−Dataフィールドから前記MOテキスト・メッセージに関するSMS本文を抽出するステップと、
前記MOテキスト・メッセージに関する前記SMS本文を前記RESTful受信オペレーション内にカプセル化するステップと、
前記ウェブ・アプリケーションのユーザへの前記MOテキスト・メッセージの配信のために、前記MOテキスト・メッセージに関する前記RESTful受信オペレーションを前記ウェブ・アプリケーションへ送信するステップと
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ウェブ・アプリケーションの前記ユーザへの前記MOテキスト・メッセージに関する配信ステータスを示すRESTfulステータス・オペレーションを前記ウェブ・アプリケーションから受信するステップと、
前記RESTfulステータス・オペレーションを、前記MAP−RPデータをカプセル化している第4のSIP要求に変換するステップと、
前記RESTfulステータス・オペレーションから、前記第4のSIP要求の前記MAP RP−User−Dataフィールドに含まれる前記TPDUの前記MAP TP−User−Dataフィールドへ、前記配信ステータスをマップするステップと、
前記第4のSIP要求を前記パケット交換ネットワークへ送信するステップと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の分野に関し、詳細には、テキスト・メッセージングのためにRESTfulウェブ・サービスとパケット交換ネットワークとのインターフェースを取ることに関する。
【背景技術】
【0002】
テキスト・メッセージングは、多くのモバイル(またはワイヤレス)ネットワークにおいて通信のポピュラーなモードになっている。テキスト・メッセージングの一例が、ショート・メッセージ・サービス(SMS)であり、これは、デバイス間での短いテキスト・メッセージ(すなわち、160字以下)のやり取りを可能にする通信プロトコルのセットである。「テキスト・メッセージ」という用語は、従来は、SMSを使用して送信されるテキストのみのメッセージを指していたが、マルチメディア・メッセージ、たとえばイメージ、ビデオ、サウンド・コンテンツなどを含むように拡張されている。マルチメディア・メッセージは、マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)プロトコルを使用して送信されることが可能である。しばしばモバイル・ユーザは、通信用としてテキスト・メッセージングを音声通話よりも頻繁に使用する。
【0003】
テキスト・メッセージングとは、従来より、2つのモバイル・デバイスがテキスト・メッセージをやり取りすることと考えられているが、エンド・ユーザがテキスト・メッセージを送信または受信することを可能にするウェブベースのアプリケーションが存在することができる。たとえば、エンド・ユーザは、テキスト・メッセージを送信/受信するためにサード・パーティーのウェブ・サイトにアクセスすることができる。そのサード・パーティーのウェブ・サイトを通じて、エンド・ユーザは、受信者に向けられたメッセージと、その受信者に関する電話番号とを入力することができる。次いでウェブベースのアプリケーションは、ウェブベースのサービスのために定義されたアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して、テキスト・メッセージに関する送信要求を生成する。別の例においては、いくつかのソーシャル・ネットワーキング・サービス(たとえば、フェイスブック)が、ウェブ・サイトを通じてテキスト・メッセージング動作を提供することができる。ユーザが自分のソーシャル・ネットワーク・アカウントにログインしたときに、そのエンド・ユーザにとって利用可能な1つのオプションは、テキスト・メッセージを送信/受信することであり得る。
【0004】
組織は、テキスト・メッセージを送信/受信する際に使用するためにウェブベースのアプリケーションのための標準的なAPIを定義している。ウェブ・アプリケーションのために使用される1つのAPIが、RESTful APIであり、これは、RESTfulウェブAPIとも呼ばれている。RESTfulウェブAPIは、REST(Representational State Transfer)制約に準拠しながら、POST、GET、PUT、およびDELETEなどのHTTPメソッドを使用するオペレーションのセットである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】3GPP TS 23.040
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
残念なことに、ウェブ・サービスのために現在使用されているRESTful APIは、今日の進化するネットワークのための十分な柔軟性を提供していない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に記載されている実施形態は、RESTfulウェブ・サービスとパケット交換ネットワークとのインターフェースを取る、APIなどのシステムを提供する。このシステムは、SMS/MMSメッセージングのために、ウェブ・アプリケーションからのRESTfulオペレーションを、パケット交換ネットワークのシグナリング・プロトコルでのメッセージに転換することができる。また、このシステムは、パケット交換ネットワークからのシグナリング・メッセージをRESTfulオペレーションに転換することができる。RESTfulと、パケット交換ネットワークのシグナリング・プロトコルとの間において変換を行うことによって、ウェブ・アプリケーションと、パケット交換ネットワークとの間において直接テキスト・メッセージがやり取りされることが可能となる。これは、有利なことに、IMSネットワークまたはLTEネットワークなどの進化するネットワークにおいてどのようにウェブベースのテキスト・メッセージングが実施され得るかを改善する。
【0008】
一実施形態は、ウェブ・アプリケーションからパケット交換ネットワークへのモバイル着信(Mobile Terminated)(MT)テキスト・メッセージを取り扱うシステムを含む。このシステムは、MTテキスト・メッセージを送信するために使用される、ウェブ・アプリケーションからのRESTful送信オペレーションをウェブ・アプリケーションから受信するように動作可能であるインターフェースを含む。このシステムは、MTテキスト・メッセージに関するRESTful送信オペレーションを、パケット交換ネットワークにおいて使用されるシグナリング・プロトコルでの送信要求に変換するように動作可能であるコントローラをさらに含む。パケット交換ネットワークにおいて使用されるシグナリング・プロトコルは、SIP(Session Initiation Protocol)、SMPP(Short Message Peer−to−Peer)プロトコル、MAP(Mobile Application Part)プロトコルなどであることが可能である。インターフェースは、受信者へのMTテキスト・メッセージの配信のために、MTテキスト・メッセージに関する送信要求をパケット交換ネットワークへ送信するようにさらに動作可能である。
【0009】
別の実施形態においては、このシステムは、パケット交換ネットワークからウェブ・アプリケーションへのモバイル発信(Mobile Originated)(MO)テキスト・メッセージを取り扱うことができる。インターフェースは、MOテキスト・メッセージに関する送信要求をパケット交換ネットワークから受信するように動作可能である。上述のように、送信要求は、パケット交換ネットワークにおいて使用されるシグナリング・プロトコルでのものである。コントローラは、MOテキスト・メッセージに関する送信要求を、MOテキスト・メッセージをウェブ・アプリケーションへと受信するために使用されるRESTful受信オペレーションに変換するようにさらに動作可能である。インターフェースは、ウェブ・アプリケーションのユーザへのMOテキスト・メッセージの配信のために、MOテキスト・メッセージに関するRESTful受信オペレーションをウェブ・アプリケーションへ送信するようにさらに動作可能である。
【0010】
別の実施形態は、ウェブ・アプリケーションからパケット交換ネットワークへのモバイル着信(MT)テキスト・メッセージを取り扱う方法を含む。この方法は、モバイル着信(MT)テキスト・メッセージを送信するためのRESTful送信オペレーションをウェブ・アプリケーションから受信するステップと、MTテキスト・メッセージに関するRESTful送信オペレーションを、パケット交換ネットワークにおいて使用されるシグナリング・プロトコルに基づく送信要求に変換するステップとを含む。この方法は、受信者へのMTテキスト・メッセージの配信のために、MTテキスト・メッセージに関する送信要求をパケット交換ネットワークへ送信するステップをさらに含む。
【0011】
別の実施形態は、パケット交換ネットワークからウェブ・アプリケーションへのモバイル発信(MO)テキスト・メッセージを取り扱う方法を含む。この方法は、モバイル発信(MO)テキスト・メッセージに関する送信要求をパケット交換ネットワークから受信するステップであって、MOテキスト・メッセージに関する送信メッセージが、パケット交換ネットワークにおいて使用されるシグナリング・プロトコルに基づいている、ステップを含む。この方法は、MOテキスト・メッセージに関する送信要求を、MOテキスト・メッセージをウェブ・アプリケーションにおいて受信するためのRESTful受信オペレーションに変換するステップと、ウェブ・アプリケーションのユーザへのMOテキスト・メッセージの配信のために、MOテキスト・メッセージに関するRESTful受信オペレーションをウェブ・アプリケーションへ送信するステップとをさらに含む。
【0012】
その他の例示的な実施形態については、以下で説明することができる。
【0013】
次いで、本発明のいくつかの実施形態について、単なる例として、添付の図面を参照して説明する。同じ参照番号は、すべての図面上で同じ要素または同じ種類の要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】例示的な一実施形態における通信システムを示す図である。
図2】例示的な一実施形態における、ウェブ・アプリケーションからユーザ機器(UE)へのMTテキスト・メッセージを取り扱う方法を示すフローチャートである。
図3】例示的な一実施形態における、UEからウェブ・アプリケーションへのMOテキスト・メッセージを取り扱う方法を示すフローチャートである。
図4】例示的な一実施形態における、パケット交換ネットワークからウェブ・アプリケーションへのステータス・メッセージを取り扱う方法を示すフローチャートである。
図5】例示的な一実施形態における、ウェブ・アプリケーションからパケット交換ネットワークへのRESTfulステータス・オペレーションを取り扱う方法を示すフローチャートである。
図6】別の例示的な実施形態における通信システムを示す図である。
図7】例示的な一実施形態における、MT SMSメッセージに関するコール・フローを示すメッセージ図である。
図8】例示的な一実施形態における、MO SMSメッセージに関するコール・フローを示すメッセージ図である。
図9】例示的な一実施形態における、MO SMSメッセージに関する別のコール・フローを示すメッセージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図および以下の説明は、本発明の具体的かつ例示的な実施形態を示している。したがって、本明細書において明示的に説明されず、または示されてもいないが、本発明の原理を具体化し、本発明の範囲内に含まれるさまざまなアレンジを当業者なら考案することができるであろう。さらに、本明細書に記載されているあらゆる例は、本発明の原理を理解する際の助けとなるよう意図されており、そのような具体的に挙げられている例および状況に対する限定を伴わないものとして解釈されるべきである。結果として、本発明は、以下で説明されている具体的な実施形態または例には限定されず、特許請求の範囲およびそれらの均等物によって限定される。
【0016】
図1は、例示的な一実施形態における通信システム100を示している。通信システム100は、変換システム120を通じてパケット交換ネットワーク130に結合されているウェブ・アプリケーション110を含む。ウェブ・アプリケーション110は、SMSメッセージまたはMMSメッセージなどのテキスト・メッセージを送信および受信するためのウェブベースのサービスの一部である。この実施形態においては、ウェブ・アプリケーション110は、テキスト・メッセージを送信および受信するためにRESTfulを使用する。パケット交換ネットワーク130は、IPパケットなどのパケットを使用して通信をやり取りする任意のネットワークを含む。パケット交換ネットワーク130は、IMSネットワーク、LTEネットワーク、またはその他の任意のIPベースのネットワークを含むことができる。パケット交換ネットワーク130は、音声および/またはデータ・サービスをユーザ機器(UE)140に提供するために、さまざまなネットワーク・ノード(図示せず)を含むことができる。より詳細には、パケット交換ネットワーク130のネットワーク・ノードは、テキスト・メッセージング・サービスをUE140に提供する。
【0017】
ウェブ・アプリケーション110は、変換システム120の助けを借りてUE140との間でテキスト・メッセージをやり取りすることができる。変換システム120は、RESTfulオペレーションを、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルへ、およびその逆へ転換するように動作する。変換システム120は、ウェブ・アプリケーション110からの標準化されたオペレーションを、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルへ変換するため、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)とみなされることが可能である。この実施形態においては、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルは、SIP(Session Initiation Protocol)、SMPP(Short Message Peer−to−Peer)プロトコル、MAP(Mobile Application Part)プロトコル、または別のプロトコルであることが可能である。
【0018】
変換システム120は、インターフェース122およびコントローラ124を含む。インターフェース122は、RESTfulを使用してウェブ・アプリケーション110および/または示されていないその他のウェブ・アプリケーションと通信する任意のデバイスまたはコンポーネントを含む。インターフェース122は、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルを通じてパケット交換ネットワーク130と通信することもできる。コントローラ124は、RESTfulと、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルとの間においてメッセージを転換する任意のデバイスまたはコンポーネントを含む。
【0019】
ウェブ・アプリケーション110のユーザが、UE140に向けられたテキスト・メッセージを作成すると想定されたい。これは、モバイル着信(MT)またはアプリケーション発信(Application Originated)(AO)テキスト・メッセージと呼ばれる。これが発生した場合には、ウェブ・アプリケーション110は、MTテキスト・メッセージを送信するためのRESTfulオペレーションまたはコマンドを生成する。たとえば、MTテキスト・メッセージを送信するためのRESTfulオペレーションは、MTテキスト・メッセージのために挿入された「SendSms」コマンドを伴うPOSTオペレーションを含むことができる。MTテキスト・メッセージを送信するためのオペレーションは、本明細書においては一般にRESTful送信オペレーションと呼ばれる。次いでウェブ・アプリケーション110は、RESTful送信オペレーションを変換システム120へ送信する。
【0020】
図2は、例示的な一実施形態における、ウェブ・アプリケーション110からUE140へのMTテキスト・メッセージを取り扱う方法200を示すフローチャートである。方法200のステップについては、図1における変換システム120を参照して説明するが、本明細書に記載されている方法は、その他のシステムにおいて実行されることも可能であるということを当業者なら理解するであろう。本明細書に記載されているフローチャートのステップは、すべてを含んだものではなく、示されていないその他のステップを含むこともできる。それらのステップは、別の順序で実行されることも可能である。
【0021】
ステップ202においては、インターフェース122が、MTテキスト・メッセージに関するRESTful送信オペレーションをウェブ・アプリケーション110から受信する。ステップ204においては、コントローラ124が、RESTful送信オペレーションを、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルでの送信要求に変換する。たとえば、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルがSIPを含む場合には、コントローラ124は、RESTful送信オペレーションを、MTテキスト・メッセージをカプセル化しているSIP MESSAGEに変換することができる。変換を実行するために、コントローラ124は、RESTfulオペレーションを、パケット交換ネットワーク130内で使用されるシグナリング・プロトコルのメソッドにマップするテーブルを格納することができる。このテーブルは、RESTfulオペレーションからのフィールド(たとえば、ソース・アドレス、終端アドレス、メッセージ・タイプなど)をシグナリング・プロトコルにおけるフィールドにマップすることもできる。コントローラ124は、このテーブルを使用して、ウェブ・アプリケーション110からのRESTful送信オペレーションを送信要求に変換することができる。
【0022】
ステップ206においては、インターフェース122が、送信要求をパケット交換ネットワーク130へ送信し、それによってMTテキスト・メッセージは、その意図されている受信者(UE140)へ配信されることが可能になる。パケット交換ネットワーク130内の適切なノードが、UE140へのMTテキスト・メッセージの配信を、別のプロトコルへの変換を伴うことなく、試みることができる。
【0023】
上述したのと類似のプロセスが、テキスト・メッセージをUE140からウェブ・アプリケーション110へ配信するために使用される。UE140のエンド・ユーザが、ウェブ・アプリケーション110に向けられたテキスト・メッセージを作成すると想定されたい。これは、モバイル発信(MO)またはアプリケーション着信(Application Terminated)(AT)テキスト・メッセージと呼ばれる。これが発生した場合には、UE140内のテキスト・メッセージ・アプリケーションが、SIP MESSAGEなどのMOテキスト・メッセージを送信するために使用されるパケット交換ネットワーク130のためのシグナリング・プロトコルでの送信要求を生成する。次いでUE140は、その送信要求を変換システム120へ送信する。
【0024】
図3は、例示的な一実施形態における、UE140からウェブ・アプリケーション110へのMOテキスト・メッセージを取り扱う方法300を示すフローチャートである。ステップ302においては、インターフェース122が、MOテキスト・メッセージに関する送信要求をUE140から受信する。ステップ304においては、コントローラ124が、その送信要求をRESTful受信オペレーションに変換する。RESTful受信オペレーションは、MOテキスト・メッセージを受信するためにウェブ・アプリケーション110によって使用されるオペレーションである。たとえば、コントローラ124は、その送信要求を、MOテキスト・メッセージのために挿入された「NotifySmsReception」コマンドを伴うPOSTオペレーションへと変換することができる。ウェブ・アプリケーション110においてMOテキスト・メッセージを受信するためのオペレーションは、本明細書においては一般にRESTful受信オペレーションと呼ばれる。ステップ306においては、インターフェース122が、RESTful受信オペレーションをウェブ・アプリケーション110へ送信し、それによってMOテキスト・メッセージは、ウェブ・アプリケーション110へ配信されることが可能になる。次いでウェブ・アプリケーション110は、RESTful受信オペレーションを処理して、MOテキスト・メッセージを抽出することができ、テキスト・メッセージをユーザに表示することができる。
【0025】
MTテキスト・メッセージおよびMOテキスト・メッセージが、上述の実施形態において説明されているように送信される場合には(図2のステップ206を参照されたい)、それらのテキスト・メッセージが成功裏に配信されているかどうかを示すためにやり取りされるさらなるメッセージが存在することが可能である。これらのメッセージは、通知、肯定応答、ステータス・メッセージなどと呼ばれる場合がある。変換システム120は、これらのさらなるメッセージを上述と類似の様式で転換することができる。図4図5は、テキスト・メッセージ配信に関するステータス情報を搬送するメッセージの変換を示している。図4図5に記載されているもの以外にも、ウェブ・アプリケーション110と、パケット交換ネットワーク130との間においてステータス情報をやり取りするために送信されるさらなるメッセージが存在することが可能である。より詳細なメッセージ図が、図7図9において提供されている。
【0026】
パケット交換ネットワーク130は、MTテキスト・メッセージに関する送信要求を受信した場合には、MTテキスト・メッセージをUE140へ配信するよう試みる。MTテキスト・メッセージの配信が成功または失敗した場合には、パケット交換ネットワーク130は、MTテキスト・メッセージの配信に関するステータス情報を含むステータス・メッセージを生成する。そのステータス・メッセージは、パケット交換ネットワーク130によって使用されるシグナリング・プロトコルでのものである。たとえば、パケット交換ネットワーク130においてSIPが使用されている場合には、そのステータス・メッセージは、SIP MESSAGE、SIP NOTIFY、またはSIP 7xxメッセージなどのSIP応答を含むことができる。次いでパケット交換ネットワーク130は、そのステータス・メッセージを変換システム120へ送信する。
【0027】
図4は、例示的な一実施形態における、パケット交換ネットワーク130からウェブ・アプリケーション110へのステータス・メッセージを取り扱う方法400を示すフローチャートである。ステップ402においては、インターフェース122が、MTテキスト・メッセージに関するステータス・メッセージをパケット交換ネットワーク130から受信する。ステップ404においては、コントローラ124が、そのステータス・メッセージをRESTfulステータス・オペレーションに変換する。たとえば、RESTfulステータス・オペレーションは、ステータス情報をカプセル化している挿入された「NotifySmsReception」コマンドを伴うPOSTオペレーションを含むことができる。ステップ406においては、インターフェース122が、RESTfulステータス・オペレーションをウェブ・アプリケーション110へ送信する。次いでウェブ・アプリケーション110は、RESTfulステータス・オペレーションからステータス情報を抽出して、そのステータス情報を要望に応じて処理することができる。
【0028】
MOテキスト・メッセージに関して、ウェブ・アプリケーション110は、そのMOテキスト・メッセージの配信に関するステータス情報を生成することができる。MOテキスト・メッセージの配信が成功または失敗した場合には、ウェブ・アプリケーション110は、MOテキスト・メッセージに関するステータス情報を含むRESTfulステータス・オペレーションを生成する。RESTfulステータス・オペレーションは、ステータス情報をカプセル化している挿入された「NotifySmsDeliveryReceipt」コマンドを伴うPOSTオペレーションを含むことができる。次いでウェブ・アプリケーション110は、RESTfulステータス・オペレーションを変換システム120へ送信する。
【0029】
図5は、例示的な一実施形態における、ウェブ・アプリケーション110からパケット交換ネットワーク130へのRESTfulステータス・オペレーションを取り扱う方法500を示すフローチャートである。ステップ502においては、インターフェース122が、MOテキスト・メッセージに関するRESTfulステータス・オペレーションをウェブ・アプリケーション110から受信する。ステップ504においては、コントローラ124が、RESTfulステータス・オペレーションを、パケット交換ネットワーク130のシグナリング・プロトコルでのステータス・メッセージに変換する。たとえば、パケット交換ネットワーク130内でSIPが使用される場合には、ステータス・メッセージは、ステータス情報をカプセル化しているSIP MESSAGEを含むことができる。ステップ506においては、インターフェース122が、ステータス・メッセージをパケット交換ネットワーク130へ送信する。次いでパケット交換ネットワーク130は、ステータス・メッセージからステータス情報を抽出して、そのステータス情報を要望に応じて処理することができる。
【0030】
上述したような変換システム120は、進化するパケット交換ネットワークにおいてウェブベースのテキスト・メッセージングが実施されることを可能にする。たとえば、変換システム120は、IMSネットワークおよびLTEネットワークにおいてウェブベースのテキスト・メッセージングを実施するために使用されることが可能である。これは、有利なことに、IMSサービス・プロバイダおよびLTEサービス・プロバイダにとっての収益を増大させることができる。
【実施例】
【0031】
図6は、別の例示的な実施形態における通信システム600を示している。通信システム600は、変換システム620およびIPショート・メッセージ・ゲートウェイ(IP−SM−GW)632を通じてIMSネットワーク630に結合されているウェブ・アプリケーション610を含む。IMSネットワーク630は、UE640にサービス提供するサービングコール・セッション・コントロール・ファンクション(S−CSCF)634を含む。ウェブ・アプリケーション610は、テキスト・メッセージを送信/受信するためにRESTfulを使用する。したがって、変換システム620は、RESTfulオペレーションをIMSネットワーク630のシグナリング・プロトコルへ、およびその逆へ変換することができる。変換システム620は、RESTful SMSウェブ・サービス(RESTful SMS Web Service)を提供する新たなAPIとみなされることが可能である。RESTful SMSウェブ・サービスは、MT SMSメッセージをパケット交換(IP)ネットワークへ送信するための、パケット交換ネットワークからMO SMSメッセージを受信するための、MT/MOメッセージに関する肯定応答メッセージをパケット交換ネットワークへ/から送信/受信するための、およびメッセージ配信ステータスの通知を非同期的に受信するための、ウェブ・アプリケーション用のオペレーションを提供する。
【0032】
RESTful SMSウェブ・サービスは、ウェブ・アプリケーション610向けの下記のSMSインターフェース/メソッドをサポートする。
− SendSms
− GetSmsDeliveryStatus
− GetReceivedSms
− StartSmsNotification
− StopSmsNotification
− NotifySmsReception
− NotifySmsDeliveryReceipt
それぞれのRESTfulインターフェース/メソッドは、1つのHTTPバーブ/オペレーションに属する。表1は、3GPP MAPおよびSMPP PDUとのRESTfulプロファイル(RESTful profile)の関係を示している。
【0033】
【表1】
ACKまたはエラーに関するmo−ForwardSM−res/SMS−SUBMIT
ACKまたはエラーに関するmt−ForwardSM−res/SMS−DELIVER
#7 その200 OK応答は、mo−ForwardSM/SMS−SUBMITにマップする
#8 その200 OK応答は、deliver_smにマップする
【0034】
RESTful SMSウェブ・サービスは、HTTPバーブのうちのそれぞれのリターン(return)に関するHTTPステータス・コードをサポートすべきである。これらのステータス・コードは、下記のものを含むが、それらには限定されない。
− 200 OK
− 202 Accepted
− 400 Bad Request
− 403 Forbidden
− 500 Internal Server Error
【0035】
図7図9において示されている例は、IMSネットワーク630がシグナリング・プロトコルとしてSIPを使用している場合に変換システム620がウェブ・アプリケーション610とIMSネットワーク630とのインターフェースをどのように取るかをさらに示している。
【0036】
図7は、例示的な一実施形態における、MT SMSメッセージに関するコール・フローを示すメッセージ図である。一例として、ウェブ・アプリケーション610のユーザが、UE640に向けられたMT SMSメッセージを作成すると想定されたい。これが発生した場合には、ウェブ・アプリケーション610は、MT SMSメッセージを送信するためのRESTful送信オペレーションを生成する。この例においては、RESTful送信オペレーションは、POSTオペレーション内に挿入された「SendSms」コマンドを伴うPOSTオペレーションを含む。POSTオペレーションの一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/v1.0/sendsms HTTP/1.1
Authorization: Basic XMVDTdx+
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"SendSMS":[{"sendAddress":"sip:+16302241234@acp.alcatel-lucent.com","address":"tel:+16303556789","message body":"Hello, Alice","DateTime":"2010-25T15:30:00"}]}
このPOSTオペレーションは、SMSメッセージを送信するためのSendSmsコマンドを含む。発信者のアドレスは、+1 630 224 1234であり、受信者のアドレスは、+1 630 355 6789であり、SMSテキスト本文は、「Hello, Alice」である。ウェブ・アプリケーション610は、このPOSTオペレーションを変換システム620へ送信する(矢印701を参照されたい)。変換システム620は、HTTP 202 Acceptedメッセージを用いてウェブ・アプリケーション610に応答する(矢印702を参照されたい)。
【0037】
ウェブ・アプリケーション610はまた、配信ステータス・レポートを求める要求を変換システム620へ送信する。このステータス要求は、GET(GetSmsDeliveryStatus)オペレーションを含む(矢印703を参照されたい)。GETオペレーションの一例は、下記のとおりである。
GET /openapi/sms/rest/v1.0/registration/7777/messages HTTP/1.1
Authorization: Basic XMVDTdx+
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatel-lucent.com
Accept application/json
Content-Length: 0
変換システム620は、配信情報を含むHTTP 200 OKメッセージを用いてウェブ・アプリケーション610に返答する(矢印704を参照されたい)。HTTP 200 OKの一例は、下記のとおりである。
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"DeliveryInformation":[{"address":"tel:+16303556789","deliveryStatus": "DeliveredToNetwork"}]}
【0038】
変換システム620は、POST(SendSMS)オペレーションからアドレス・データおよびSMS本文を抽出し、それを、SMSメッセージをカプセル化しているSIP MESSAGEへと変換する。より詳細には、MT SMSメッセージは、SIP MESSAGEの3GPP MAP RP−DATA(MAP mt−ForwardSM(SMS−DELIVER))内に組み込まれる。MT SMSメッセージをカプセル化するためにSIP MESSAGE内でMAP RP−DATAが使用される場合には、そのRP−DATAは、表2において示されているパラメータを有することができる。
【0039】
【表2】
【0040】
RP−User Dataフィールドが、MT SMSメッセージに関するSMS−DELIVER TPDUを含む場合には(3GPP TS 23.040を参照されたい)、そのRP−User Dataは、表3において示されているパラメータを有することができる。
【0041】
【表3】
【0042】
POSTオペレーションをSIP MESSAGEに変換した後に、変換システム620は、そのSIP MESSAGEをIP−SM−GW632へ送信する(矢印705を参照されたい)。そしてIP−SM−GW632は、そのSIP MESSAGEをIMSネットワーク630のS−CSCF634へ転送する(矢印706を参照されたい)。SMSメッセージは、既にSIP MESSAGE内にカプセル化されているため、IP−SM−GW632は、そのメッセージを別のプロトコル(たとえば、SMPP)からSIPに変換する必要はない。次いでS−CSCF634は、そのSIP MESSAGEをUE640へ配信する(矢印707を参照されたい)。UE640は、そのSIP MESSAGEを成功裏に解析し、SIP 200 OKを用いて変換システム620に応答する(矢印708〜710を参照されたい)。
【0043】
次いでUE640は、SIP MESSAGEのRP−DATAを解析し、そのRP−DATAが、組み込まれている配信ステータス要求をTP−SRI内に含んでいると判定する(表3を参照されたい)。したがって、UE640は、SMSメッセージを搬送したオリジナルのSIP MESSAGEに関するステータス情報を含む別のSIP MESSAGEを変換システム620に送信する(矢印711〜713を参照されたい)。より詳細には、そのステータス情報は、SIP MESSAGEのRP−ACK内に組み込まれる。RP−ACKは、表4において示されているパラメータを有することができる。
【0044】
【表4】
変換システム620は、SIP 200 OKを用いてUE640に返答する(矢印714〜716を参照されたい)。
【0045】
SIP MESSAGEに関するステータス情報を含むSIP MESSAGEに応答して、変換システム620は、UE640からのSIP MESSAGEを、ステータス情報をカプセル化しているRESTfulステータス・オペレーションへと変換する。この例におけるRESTfulステータス・オペレーションは、POSTオペレーション(NotifySmsReception)である。変換システム620は、MAP RP−ACKからのパラメータをPOSTオペレーションへとマップする。POSTオペレーションの一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/vl.0/receivedsmsnotification HTTP/1.1
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"senderAddress": "tel: +16302241234", "smsServiceActivationNumber":
"7777","message":"Hello, Alice", "dateTime":"2010-12-25T16:30:15"}
次いで変換システム620は、POST(NotifySmsReception)オペレーションをウェブ・アプリケーション610へ送信する(矢印717を参照されたい)。ウェブ・アプリケーション610は、HTTP 200 OKを用いて変換システム620に応答する(矢印718を参照されたい)。
【0046】
UE640は、SIP MESSAGEに関するステータス情報を提供することに加えて、SMSメッセージそのものが成功裏に配信されたかどうかを判定することができる。たとえ、SMSメッセージをカプセル化しているSIP MESSAGEがUE640において成功裏に受信されたとしても、SMSメッセージそのものが何らかの形で破損されている場合があり、したがって、そのSMSメッセージが処理されず、エンド・ユーザに表示されることが不可能になる。したがって、UE640は、SMSメッセージが処理されてエンド・ユーザに提供されたかどうかを判定すること、およびMT SMSメッセージの配信に関するステータス情報を生成することが可能である。
【0047】
UE640は、MT SMSメッセージに関するステータス情報を含む別のSIP MESSAGEを変換システム620へ送信する(矢印719〜721を参照されたい)。そのステータス情報(配信ステータス・レポート)は、SIP MESSAGE(MAP Report−SM−Delivery−Status(SMS−STATUS−REPORT))のRP−DATA内に組み込まれる。そのSIP MESSAGEのフォーマットは、そのSMSメッセージに関するオリジナルのSIP MESSAGEと同じであるが、RP−DATA内のTPDUは、TS 23.040によって定義されているSMS−STATUS−REPORTを含む。RP−User Dataは、表5において示されているパラメータを有することができる。
【0048】
【表5】
変換システム620は、SIP 200 OKを用いてUE640に返答する(矢印722〜724を参照されたい)。
【0049】
SMSメッセージに関するステータス情報を含むSIP MESSAGEに応答して、変換システム620は、UE640からのSIP MESSAGEを、ステータス情報をカプセル化しているRESTfulステータス・オペレーションへと変換する。この例におけるRESTfulステータス・オペレーションは、POSTオペレーション(NotifySmsDeliveryReceipt)である。POSTオペレーションの一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/v1.0/deliveryreceiptnotification HTTP/1.1
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"requestedID":"123456789","deliveryInformation":{"address: "tel: +16303556789", "deliveryStatus":"deliveredToNetwork"}}
次いで変換システム620は、POSTオペレーションをウェブ・アプリケーション610へ送信する(矢印725を参照されたい)。ウェブ・アプリケーション610は、HTTP 200 OKを用いて変換システム620に応答する(矢印726を参照されたい)。図7が、SMS配信において使用されるメッセージングの概観を提供しているが、MT SMSメッセージと、その関連付けられているステータス情報とを配信するために使用されるさらなるメッセージングが存在することが可能である。
【0050】
図8は、例示的な一実施形態における、MO SMSメッセージに関するコール・フローを示すメッセージ図である。図8は、MO SMSメッセージが送信されるときにウェブ・アプリケーション610のユーザがオンラインである場合のシナリオを示している。ウェブ・アプリケーション610は、変換システム620からのSMSメッセージの受信をセットアップするためのPOSTオペレーション(StartSmsNotification)を生成する。POSTオペレーション(StartSmsNotification)の一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/vl.0/startSmsNotification HTTP/1.1
Authorization: Basic XMVDTdx+
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"smsServiceActivationNumber":"tel:7777","reference": {"endpoint":"http://135.44. 0.88:8080/sms/ReceiptSMSNotification","interfaceName":"smsnotification","correlator":"6666"},"criteria":"a"}
次いでウェブ・アプリケーション610は、POSTオペレーションを変換システム620へ送信する(矢印801を参照されたい)。変換システム620は、HTTP 200 OKを用いてウェブ・アプリケーション610に返答する(矢印802を参照されたい)。
【0051】
この例においては、UE640のエンド・ユーザが、ウェブ・アプリケーション610に向けられたMO SMSメッセージを作成すると想定されたい。これが発生した場合には、UE640は、RP−DATAフィールド内にSMSメッセージをカプセル化しているSIP MESSAGE(それは、MAP MO−Forward−SM(SMS−SUBMIT)を含む)を生成する。RP−User Dataフィールドが、MO SMSメッセージに関するSMS−SUBMIT TPDUを含む場合には(3GPP TS 23.040を参照されたい)、そのRP−User Dataは、表6において示されているパラメータを有することができる。
【0052】
【表6】
【0053】
次いでUE640は、IP−SM−GW632およびS−CSCF634を通じてSIP MESSAGEを変換システム620へ送信する(矢印803〜805を参照されたい)。変換システム620は、SIP 200 OKを用いてUE640に応答する(矢印806〜808を参照されたい)。
【0054】
SIP MESSAGEを受信した後に、変換システム620は、そのSIP MESSAGEを、SMSメッセージをカプセル化しているRESTful受信オペレーションに変換する。このRESTful受信オペレーションは、SMSメッセージをカプセル化しているPOSTオペレーション(NotifySmsReception)を含む。このPOSTオペレーションは、ユーザがオンラインであるときにMO SMSメッセージを受信するためにウェブ・アプリケーション610において使用される。POSTオペレーション(NotifySmsReception)の一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/vl.0/receivedsmsnotification HTTP/1.1
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"senderAddress":"tel: +16303556789", "smsServiceAxtivationNumber":"7777","message":"Hello, Bob", "dateTime":"2010-12-25T18:30:15"}
変換システム620は、POSTオペレーションをウェブ・アプリケーション610へ送信する(矢印809を参照されたい)。ウェブ・アプリケーション610は、HTTP 200 OKを用いて変換システム620に返答する(矢印810を参照されたい)。
【0055】
UE640からのオリジナルのSIP MESSAGEは、組み込まれている配信ステータス要求をTP−SRR内に含んでいた(表6を参照されたい)。したがって、変換システム620は、MO SMSメッセージに関する配信ステータス・レポートを要求するGET(GetSmsDeliveryStatus)オペレーションを生成する。GETオペレーション(GetSmsDeliveryStatus)の一例は、下記のとおりである。
GET /openapi/sms/rest/v1.0/registration/7777/messages HTTP/1.1
Authorization: Basic XMVDTdx+
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatel-lucent.com
Accept application/json
Content-Length: 0
次いで変換システム620は、GETオペレーション(GetSmsDeliveryStatus)をウェブ・アプリケーション610へ送信する(矢印811を参照されたい)。ウェブ・アプリケーション610は、ステータス情報を含むHTTP 200 OKを用いて変換システム620に返答する(矢印812を参照されたい)。HTTP 200 OKの一例は、下記のとおりである。
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"DeliveryInformation":[{"address":"tel:+16302441234","deliveryStatus": "DeliveredToNetwork"}]}
【0056】
次いでウェブ・アプリケーション610は、MO SMSメッセージが受信された旨の肯定応答としてPOSTオペレーション(NotifySmsReception)を変換システム620へ送信する(矢印813を参照されたい)。POSTオペレーションの一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/vl.0/receivedsmsnotification HTTP/1.1
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"senderAddress":"te1: +16303356789",
"smsServiceActivationNumber":"7777","message":"Hello, Bob",
"dateTime": "2010-12-25T18:30:30"}
【0057】
変換システム620は、HTTP 200 OKを用いてウェブ・アプリケーション610に返答する(矢印814を参照されたい)。
【0058】
ウェブ・アプリケーション610からステータス情報を入手した後に、変換システム620は、下記のように、そのステータス情報をIMSネットワーク630および/またはUE640に提供する。ウェブ・アプリケーション610からのPOSTオペレーション(矢印813を参照されたい)は、MO SMSメッセージに関する配信ステータス・レポートを含んでいた。したがって、変換システム620は、POSTオペレーションを、ステータス情報を含むSIP MESSAGEに変換する。この時点でのステータス情報は、MO SMSメッセージを搬送したオリジナルのSIP MESSAGEに関するものである。変換システム620は、そのステータス情報をSIP MESSAGEのRP−ACK内に組み込み、そのステータス情報を伴うSIP MESSAGEをUE640へ送信する(矢印815〜817を参照されたい)。UE640は、SIP 200 OKを用いて変換システム620に返答する(矢印818〜820を参照されたい)。
【0059】
UE640が、MO SMSメッセージに関する配信ステータス・レポートを要求したため、ウェブ・アプリケーション610はまた、MO SMSメッセージがユーザへ成功裏に配信されたかどうかを判定する。MO SMSメッセージがユーザへ成功裏に配信された場合には、ウェブ・アプリケーション610は、MO SMSメッセージに関するステータス情報(すなわち、配信レシート)を生成し、そのステータス情報をPOSTオペレーション(NotifySmsDeliveryReceipt)内に挿入する。POSTオペレーションの一例は、下記のとおりである。
POST /openapi/sms/rest/vl.0/deliveryreceiptnotification HTTP/1.1
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatle-lucent.com
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"requestedlD":"123456789","deliveryInformation":{"address: "tel:
+16302441234","deliveryStatus":"deliveredToNetwork"}}
次いでウェブ・アプリケーション610は、POSTオペレーション(NotifySmsDeliveryReceipt)を変換システム620へ送信する(矢印821を参照されたい)。変換システム620は、HTTP 200 OKを用いてウェブ・アプリケーション610に返答する(矢印822を参照されたい)。
【0060】
変換システム620は、POSTオペレーション(NotifySmsDeliveryReceipt)要求を、MO SMSメッセージに関するステータス情報を含むSIP MESSAGEに変換する。そのステータス情報は、MAP Report−SM−Delivery−Status(SMS−STATUS−REPORT)内など、SIP MESSAGEのRP−DATA/Status内に組み込まれる。次いで変換システム620は、IP−SM−GW632およびS−CSCF634を通じてSIP MESSAGEをUE640へ送信する(矢印823〜825を参照されたい)。UE640は、SIP 200 OKを用いて変換システム620に返答する(矢印826〜828を参照されたい)。図8が、SMS配信において使用されるメッセージングの概観を提供しているが、MO SMSメッセージと、その関連付けられているステータス情報とを配信するために使用されるさらなるメッセージングが存在することが可能である。
【0061】
図9は、例示的な一実施形態における、MO SMSメッセージに関する別のコール・フローを示すメッセージ図である。図9は、MO SMSメッセージが送信されるときにウェブ・アプリケーション610のユーザがオフラインである場合のシナリオを示している。図9におけるコール・フローは、MO SMSメッセージをカプセル化しているSIP MESSAGEをUE640が変換システム620に送信するところでは、図8と類似している(矢印903〜905を参照されたい)。その時点ではウェブ・アプリケーション610のユーザがオフラインであるため、変換システム620は、MO SMSメッセージを格納する。変換システム620は、IP−SM−GW632およびS−CSCF634を通じて、ステータス情報を含むSIP MESSAGEをUE640へ送信する(矢印910〜912を参照されたい)。この時点でのステータス情報は、MO SMSメッセージを搬送したオリジナルのSIP MESSAGEに関するものであり、SIP MESSAGEのRP−ACK内に組み込まれている。UE640は、SIP 200 OKを用いて変換システム620に返答する(矢印913〜915を参照されたい)。
【0062】
ユーザがウェブ・アプリケーション610にログインしたときに、ウェブ・アプリケーション610は、そのユーザのために格納されているMO SMSメッセージ(がある場合には、それらのMO SMSメッセージ)を取り出すためのGET(GetReceivedSms)オペレーションを生成する。GETオペレーション(GetReceivedSms)の一例は、下記のとおりである。
GET /openapi/sms/rest/v1.0/registration/7777/messages HTTP/1.1
Authorization: Basic XMVDTdx+
X-Partner-Id: ACP123@acp.alcatel-lucent.com
X-Service-Id: APP123@ACP123
Host: acp.alcatel-lucent.com
Accept application/json
Content-Length: 0
次いでウェブ・アプリケーション610は、GETオペレーションを変換システム620へ送信する(矢印916を参照されたい)。変換システム620は、ユーザのために格納されているMO SMSメッセージを識別し、その格納されているMO SMSメッセージをウェブ・アプリケーション610のためのRESTful受信オペレーションへと変換する。この例においては、RESTful受信オペレーションは、MO SMSメッセージをカプセル化しているHTTP 200 OKである。HTTP 200 OKの一例は、下記のとおりである。
HTTP/1.1 200 OK
Content-Type: application/json
Content-Length: (...)
{"receivedSMS":[{"sendAddress":"tel:+16303556789","smsServiceActivation
Number":"7777","message body":"Hello, Bob","DateTime":" 2010-12-25T18:30:30"}]}
次いで変換システム620は、HTTP 200 OKをウェブ・アプリケーション610へ送信する(矢印917を参照されたい)。そして図9におけるコール・フローは、図8の場合のようにMOテキスト・メッセージに関するステータス情報をUE640に提供し続ける(矢印918〜925を参照されたい)。
【0063】
図において示されている、または本明細書に記載されているさまざまな要素のうちのいずれも、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの何らかの組合せとして実装されることが可能である。たとえば、要素は、専用のハードウェアとして実装されることが可能である。専用のハードウェア要素は、「プロセッサ」、「コントローラ」、または何らかの類似の用語で呼ばれることが可能である。動作は、プロセッサによって提供される場合には、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、または、一部が共有されることが可能である複数の個別のプロセッサによって提供されることが可能である。その上、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアのみを指すものと解釈されるべきではなく、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワーク・プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)もしくはその他の回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納するための読み取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、不揮発性ストレージ、ロジック、またはその他の何らかの物理的なハードウェア・コンポーネントもしくはモジュールを黙示的に含むことができるが、それらには限定されない。
【0064】
また、要素は、その要素の動作を実行するためにプロセッサまたはコンピュータによって実行可能な命令として実装されることが可能である。命令のいくつかの例は、ソフトウェア、プログラム・コード、およびファームウェアである。それらの命令は、プロセッサによって実行されたときに、要素の動作を実行するようプロセッサに指示するように動作する。それらの命令は、プロセッサによって読み取り可能なストレージ・デバイス上に格納されることが可能である。ストレージ・デバイスのいくつかの例は、デジタル・メモリもしくはソリッドステート・メモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気ストレージ・メディア、ハード・ドライブ、または光学的に読み取り可能なデジタル・データ・ストレージ・メディアである。
【0065】
本明細書においては、具体的な実施形態が説明されたが、本発明の範囲は、それらの具体的な実施形態には限定されない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらのあらゆる均等物によって画定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9