特許第5753410号(P5753410)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5753410
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】画像形成装置および画像形成方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20150702BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20150702BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20150702BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20150702BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20150702BHJP
   G03G 15/36 20060101ALI20150702BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/42 F
   B41J21/00 Z
   H04N1/00 C
   H04N1/387
   G03G15/36
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-50573(P2011-50573)
(22)【出願日】2011年3月8日
(65)【公開番号】特開2011-183804(P2011-183804A)
(43)【公開日】2011年9月22日
【審査請求日】2013年3月8日
(31)【優先権主張番号】61/311,563
(32)【優先日】2010年3月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(72)【発明者】
【氏名】本田 雅士
【審査官】 牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−227673(JP,A)
【文献】 特開2008−162206(JP,A)
【文献】 特開2005−196734(JP,A)
【文献】 特開2005−081788(JP,A)
【文献】 特開2006−146316(JP,A)
【文献】 特開2010−004301(JP,A)
【文献】 特開2009−216893(JP,A)
【文献】 特開2009−251813(JP,A)
【文献】 特開2001−058438(JP,A)
【文献】 特開2005−037549(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 21/00
B41J 29/42
G03G 15/36
H04N 1/00
H04N 1/387
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
用紙に画像を形成する画像形成部と、
複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を1枚の用紙にまとめて印刷する印刷モードに関する情報と、複数の印刷ジョブのうち、特定の印刷ジョブを選択する情報とを入力するための入力部と、
複数の印刷ジョブを受信して保存するメモリと、
前記入力部から入力された前記印刷モードに基づいて前記画像形成部を動作させ、前記用紙のサイズが同一である印刷ジョブに対しては前記印刷モードでの印刷を許容し、前記用紙のサイズが異なる一部の印刷ジョブに対しては前記印刷モードでの印刷を禁止するコントローラと、
受信した複数の印刷ジョブに関する情報を表示し、前記印刷モードでの印刷を禁止する場合には印刷を禁止することを表示するディスプレイと、を有し、
前記ディスプレイは、
前記入力部によって複数の印刷ジョブが選択されたとき、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を用紙の両面に印刷する第1の印刷モードを選択するための情報と、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を用紙の片面にまとめて印刷する第2の印刷モードを選択するための情報とを表示し
前記入力部によって1つの印刷ジョブが選択されたとき、前記第1および第2の印刷モードを選択するための情報を表示せずに、印刷の実行を指示する情報を表示する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
複数の印刷ジョブのうち、1つの印刷ジョブが選択されたとき、印刷の実行を指示する情報をディスプレイに表示し、
複数の印刷ジョブが選択されたとき、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を用紙の両面に印刷する第1の印刷モードを選択するための情報と、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を用紙の片面にまとめて印刷する第2の印刷モードを選択するための情報とをディスプレイに表示し、
前記第1および第2の印刷モードに関する情報を取得し、
取得した印刷モードに基づいて画像形成部を動作させ、前記用紙のサイズが同一である印刷ジョブに対しては前記印刷モードでの印刷を許容し、前記用紙サイズが異なる一部の印刷ジョブに対しては前記印刷モードでの印刷を禁止する、
ことを特徴とする画像形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
外部機器(例えば、Personal Computer)から画像形成装置に印刷ジョブを送信することにより、画像形成装置において、用紙に画像を形成している。画像形成装置での画像形成は、外部機器から画像形成装置に印刷ジョブが送信されるたびに行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−196734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の印刷ジョブを画像形成装置に送信したときには、印刷ジョブ毎に用紙に画像が形成されている。複数の印刷ジョブに対応した複数の画像を、1枚の用紙に印刷することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態である画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を1枚の用紙にまとめて印刷する印刷モードに関する情報と、複数の印刷ジョブのうち、特定の印刷ジョブを選択する情報とを入力するための入力部と、複数の印刷ジョブを受信して保存するメモリと、前記入力部から入力された前記印刷モードに基づいて前記画像形成部を動作させ、前記用紙のサイズが同一である印刷ジョブに対しては前記印刷モードでの印刷を許容し、前記用紙のサイズが異なる一部の印刷ジョブに対しては前記印刷モードでの印刷を禁止するコントローラと、受信した複数の印刷ジョブに関する情報を表示し、前記印刷モードでの印刷を禁止する場合には印刷を禁止することを表示するディスプレイと、を有する。前記ディスプレイは、前記入力部によって複数の印刷ジョブが選択されたとき、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を用紙の両面に印刷する第1の印刷モードを選択するための情報と、複数の印刷ジョブに対応する複数の画像を用紙の片面にまとめて印刷する第2の印刷モードを選択するための情報とを表示し、前記入力部によって1つの印刷ジョブが選択されたとき、前記第1および第2の印刷モードを選択するための情報を表示せずに、印刷の実行を指示する情報を表示することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】画像形成装置の概略を示す図である。
図2】画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
図3】ディスプレイの表示内容を示す図である。
図4】ディスプレイの表示内容を示す図である。
図5】ディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
画像形成装置100は、複数の給紙カセット101を有し、各給紙カセット101は、複数の用紙を収容する。画像形成部102は、入力された画像データに基づいて、用紙に現像剤像を形成する。画像データには、例えば、外部機器(例えば、Personal Computer)から画像形成装置100に送信された画像データや、スキャナ103の読み取り動作によって生成された画像データが含まれる
キャナ103は、原稿の画像をスキャンすることにより、画像データを生成する。図1では、スキャナ103の一部を示す。スキャナ103の上方には、スキャナ103に対して原稿を自動的に搬送する装置(ADF:Auto Document Feeder)104がある。
【0008】
画像形成部102は、感光体の感光面に対して、画像データに応じた静電潜像を形成した後に、現像剤を供給して現像剤像を形成する。画像形成部102は、感光体の表面に形成された現像剤像を、用紙に転写する。
【0009】
画像形成部102は、感光体の表面に用紙を接触させることにより、現像剤像を用紙に転写する。なお、感光体上の現像剤像を中間転写ベルトに転写した後に、中間転写ベルトから用紙に現像剤像を転写することもできる。画像形成部102は、定着器による加熱処理によって、用紙にトナー像を定着する。
【0010】
画像形成装置100の上部には、コントロールパネル105がある。コントロールパネル105は、画像形成装置100に対して各種の情報を入力したり、各種の情報を表示したりするために用いられる。コントロールパネル105は、ディスプレイ105aおよびボタンスイッチ105bを有する。
【0011】
ディスプレイ105aは、特定の情報を表示する。ディスプレイ105aとして、いわゆるタッチパネルディスプレイを用いれば、特定の情報を入力したり、特定の情報を表示したりすることができる。
【0012】
排紙トレイ106は、画像形成部102から搬送された用紙を積載する。排紙トレイ106の上方には、用紙を積載するための排紙スペースSがある。
【0013】
コントローラ107は、画像形成装置100の動作を制御する。メモリ108は、画像形成装置100の動作に必要な各種の情報を記憶する。メモリ108は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリから構成することができる。
【0014】
次に、画像形成装置100において、画像を形成するときの動作について説明する。
【0015】
給紙カセット101に収容された複数の用紙は、1枚ずつ分離されて、画像形成部102に搬送される。画像形成部102は、給紙カセット101から搬送された用紙に対して、現像剤像を形成した後に、現像剤像を用紙に定着する。現像剤像が定着した用紙は、搬送路を移動しながら、排紙トレイ106に積載される。
【0016】
画像形成装置100は、外部機器から印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブの受信に応じて画像形成処理を開始したり、画像形成処理の開始を指示されるまで、印刷ジョブを保持したりすることができる。画像形成装置100に複数の印刷ジョブを送信しておけば、複数の印刷ジョブを画像形成装置100に保存させておくことができる。
【0017】
次に、複数の印刷ジョブを画像形成装置100に保存させた後に、画像形成処理を実行させる処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。図2に示す処理は、コントローラ107によって行われる。コントローラ107は、メモリ108に記憶されたプログラムに基づいて、図2に示す処理を実行することができる。
【0018】
本実施形態では、メモリ108にプログラムを格納しているが、これに限るものではない。例えば、プログラムをネットワークから画像形成装置100にダウンロードしてもよいし、プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶させておき、記録媒体から画像形成装置100にプログラムをインストールしてもよい。記録媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であればよい。なお、プログラムは、一部または全部が、動的に生成される実行モジュールであってもよい。
【0019】
外部機器から画像形成装置100に対して印刷ジョブを送信すると、画像形成装置100は、外部機器からの印刷ジョブを受信する(ACT101)。
【0020】
コントローラ107は、受信した印刷ジョブに関する情報を、コントロールパネル105のディスプレイ105aに表示させる(ACT102)。図3は、ディスプレイ105aの表示例を示す。図3に示す例では、画像形成装置100が3つの印刷ジョブ(ジョブ1〜3)を受信しており、ディスプレイ105aは、3つの印刷ジョブに関する情報を表示する。
【0021】
ディスプレイ105aに表示される印刷ジョブは、外部機器毎に区別されて表示される。すなわち、複数の外部機器から画像形成装置100に対して、複数の印刷ジョブが送信されたときには、これらの印刷ジョブは、外部機器毎に分けられた状態において、ディスプレイ105aに表示される。
【0022】
ディスプレイ105aは、文書名、印刷ジョブの受信日時、印刷用紙、頁数が表示される。本実施形態では、図3に示す情報がディスプレイ105aに表示されるが、図3に示す情報に加えて、又は、図3に示す情報に変えて、他の情報を表示することができる。他の情報としては、例えば、カラー印刷およびモノクロ印刷のいずれであるかを示す情報がある。
【0023】
ユーザは、ディスプレイ105aに表示された複数の印刷ジョブのうち、実際に印刷を行う印刷ジョブを選択することができる。例えば、ディスプレイ105aとして、タッチパネルディスプレイを用いたときには、選択対象となる印刷ジョブの表示部分をユーザが触れることにより、印刷ジョブを選択することができる。ボタンスイッチ105bを操作して、印刷ジョブを選択することもできる。
【0024】
コントローラ107は、印刷ジョブの選択に関する入力情報を受けることにより、印刷対象となる印刷ジョブを特定する(ACT103)。図4は、印刷ジョブを選択した後におけるディスプレイ105aの表示画面(一例)を示す。図4に示す例では、3つの印刷ジョブのうち、2つの印刷ジョブ(ジョブ1,2)が選択されている。ディスプレイ105aは、選択された印刷ジョブを、選択されていない印刷ジョブと区別した状態で表示する。
【0025】
図4に示す表示画面において、印刷対象となる印刷ジョブを選択した後に、「設定」の表示領域B1をユーザが触れると、印刷対象となる印刷ジョブを確定することができる。印刷ジョブが確定されると、コントローラ107は、図5に示す情報をディスプレイ105aに表示する。
【0026】
図5に示す表示例では、ディスプレイ105aに、表示領域B21,B22,B3が表示される。表示領域B21は、両面印刷のモード(第1印刷モードという)を選択するために用いられる。表示領域B22は、2つの画像を1枚の用紙の片面にまとめて印刷するモード(第2印刷モードという)を選択するために用いられる。表示領域B3は、印刷を指示するために用いられる。
【0027】
図5に示す表示例では、表示領域B22において、2つの画像を1枚の用紙の片面にまとめて印刷する印刷モードを選択できるようにしているが、これに限るものではない。3つ以上の印刷ジョブを印刷するときには、3つ以上の印刷ジョブに対応する画像を、1枚の用紙の片面にまとめて印刷できるモード(第2印刷モードという)を選択することができる。
【0028】
ACT103の処理で選択された印刷ジョブの数に応じて、1枚の用紙の片面にまとめて印刷できる画像の数が変更される。すなわち、ACT103の処理で選択された印刷ジョブの数と、1枚の用紙の片面にまとめて印刷できる画像の数は、一致している。
【0029】
ユーザが表示領域B21,B22のいずれかを選択したとき、コントローラ107は、選択された入力情報に基づいて、印刷方式を特定する(ACT104)。ここで、ユーザが1つの印刷ジョブだけを選択したときにも、図5に示すように、表示領域B21,B22がディスプレイ105aに表示される。1つの印刷ジョブを選択したときでも、表示領域B21,22をディスプレイ105aに表示させることにより、画像形成装置100において、印刷方式を変更することができる。
【0030】
一方、1つの印刷ジョブだけを選択したときに、印刷の実行を指示するための情報だけをディスプレイ105aに表示することもできる。例えば、図5に示す表示例において、印刷を指示するための表示領域B3だけをディスプレイ105aに表示することができる。
【0031】
ユーザが表示領域B3を選択すると、コントローラ107は、用紙に画像を形成する処理を開始させる(ACT105)。
【0032】
ユーザが図5の表示領域B21を選択して両面印刷を指示したときには、コントローラ107は、用紙の両面に、選択された印刷ジョブに対応する画像をそれぞれ形成させる。
【0033】
図4に示す例では、印刷ジョブ(ジョブ1,2)が選択されているため、画像形成部102は、印刷ジョブ1に対応する画像を用紙の一方の面に形成した後に、印刷ジョブ2に対応する画像を用紙の他方の面に形成する。用紙の両面に画像を形成した後は、用紙は、排紙トレイ106に積載される。
【0034】
一方、ユーザが表示領域B22を選択したときには、コントローラ107は、用紙の片面に、選択された印刷ジョブに対応する画像をまとめて形成させる。図4に示す例では、印刷ジョブ(ジョブ1,2)が選択されているため、画像形成部102は、印刷ジョブ1,2に対応する画像を用紙の片面に形成する。画像が形成された用紙は、排紙トレイ106に積載される。
【0035】
本実施形態によれば、複数の印刷ジョブに対応した画像を、1枚の用紙に印刷することができる。例えば、互いに異なる複数のファイルを印刷するときには、ファイルの画像を1枚の用紙に印刷することができる。特に、互いに異なるアプリケーション・ソフトウエアを用いて、複数のファイルを作成したときには、これらのファイルの画像を1枚の用紙に印刷することができる。アプリケーション・ソフトウエアとしては、例えば、表計算ソフト、ワードプロセッサ、電子文書表示ソフトなどがある。
【0036】
図4に示す例では、用紙のサイズが同一である印刷ジョブ(ジョブ1,2)だけが選択されているが、用紙のサイズが互いに異なる複数の印刷ジョブが選択されているとき、コントローラ107は、ACT103の処理において、用紙のサイズが同一である印刷ジョブだけを特定することができる。コントローラ107は、用紙のサイズが同一である印刷ジョブだけに基づいて、用紙に画像を形成させることができる。
【0037】
例えば、図4に示す例において、ユーザが、3つの印刷ジョブ(ジョブ1〜3)を選択したとき、コントローラ107は、用紙にまとめて印刷を行う印刷ジョブとして、印刷ジョブ1,2だけを特定し、印刷ジョブ3は、印刷対象から除外する。コントローラ107は、印刷ジョブ3に対応した画像だけを、別の用紙に形成させる。
【0038】
ユーザによって選択された印刷ジョブのうち、一部の印刷ジョブを、用紙にまとめて印刷するときの印刷対象から除外するときには、コントローラ107は、印刷対象から除外されることを示す情報をディスプレイ105aに表示させることができる。ユーザは、ディスプレイ105aの表示内容を見ることにより、印刷対象から除外される印刷ジョブを確認することができる。
【0039】
一方、用紙のサイズが互いに異なる複数の印刷ジョブが選択されているときでも、複数の印刷ジョブに対応する画像を、用紙にまとめて印刷することができる。例えば、図4に示す表示例において、印刷ジョブ1,3が選択されたとき、コントローラ107は、印刷ジョブ1,3に対応する画像を1枚の用紙(例えば、A4サイズの用紙)に形成させることができる。
【0040】
コントローラ107は、印刷ジョブ3に対応する画像については、画像の倍率を変更した上で、用紙に画像を形成させることができる。画像の倍率は、印刷ジョブで指定された用紙のサイズと、実際に画像が形成される用紙のサイズとに基づいて決定することができる。
【0041】
本実施形態では、第1印刷モードおよび第2印刷モードのいずれかを選択できるようにしているが、これに限るものではない。具体的には、第1印刷モードおよび第2印刷モードを同時に選択することもできる。例えば、4つの印刷ジョブに対応する画像を印刷するときに、2つの画像を用紙の一方の面に形成させるとともに、残りの2つの画像を用紙の他方の面に形成させることができる。
【0042】
ユーザが、両面印刷を指示する表示領域B21を選択したときに、コントローラ107は、表示領域B22の設定情報を変更することができる。例えば、4つの印刷ジョブを選択したとき、図5に相当する表示画面において、表示領域B21は、両面印刷を指示するための情報を表示し、表示領域B22は、4つの画像を用紙の片面にまとめて印刷する処理を指示するための情報を表示させることができる。ここで、ユーザが表示領域B21を選択したときには、表示領域B22は、2つの画像を用紙の片面にまとめて印刷する処理を指示するための情報を表示することができる。
【0043】
表示領域B22で表示される情報は、表示領域B21を選択したときに自動的に変更してもよいし、ユーザによって任意に変更させることもできる。
【0044】
本実施形態では、入力部としてのディスプレイ105aを操作することにより、印刷対象の印刷ジョブを選択したり、選択された印刷ジョブの印刷モードを選択したりしているが、入力部としてのボタンスイッチ105bを操作することにより、印刷ジョブや印刷モードを選択したりすることができる。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0046】
100:画像形成装置、101:給紙カセット、102:画像形成部、
103:スキャナ、104:ADF(Auto Document Feeder)、
105:コントロールパネル、105a:ディスプレイ、105b:ボタンスイッチ、
106:排紙トレイ、107:コントローラ、108:メモリ
図1
図2
図3
図4
図5