【文献】
佐和橋 衛 外4名,Evolved UTRA 下りリンクOFDM無線アクセスにおけるパイロットシンボル配置を考慮した最適サブキャリア間隔,2005年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会講演論文集1,日本,2005年 9月 7日,p.444,B−5−44
【文献】
Junyi WANG et.al,Pilot Symbol Aided MAP-Based 3D Channel Estimation for Multi-User MIMO-OFDM Systems,IEICE Transactions on Communications,日本,2006年 3月 1日,Vol. E89-B, No.3,pp.801-808
【文献】
Ji-Woong CHOI et.al,Complexity-Reduced Channel Estimation in Spatially Correlated MIMO-OFDM Systems,IEICE Transactions on Communications,日本,2007年 8月25日,Vol. E90-B, No.9,pp.2609-2612
【文献】
Tian tao et al.,Uplink pilot structure for 802.16m,IEEE C802.16m-08/482,2008年 5月 5日
【文献】
Fan Wang et al.,IEEE 802.16m Downlink Resource Mapping,IEEE C802.16m-08/503,2008年 5月12日
【文献】
Chih-Yuan Lin et al.,Design Consideration of Pilot Structures for Downlink MIMO Transmission,IEEE S80216m-08/139,2008年 3月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る本発明の特徴を組み込んだ代表的な無線通信環境を示す図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に沿った代表的な制御器を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に沿った代表的な資源ユニットを示す図である。
【
図4A】
図4Aは、本発明の実施形態に沿った無線ネットワークの代表的な単一セルを示す図である。
【
図4B】
図4Bは、本発明の実施形態に沿った複数のセルによって覆われた広領域を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に沿った、統一されたパイロット構造を作り上げて、用いる代表的なプロセスを示す図である。
【
図6A】
図6Aは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6B】
図6Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6C】
図6Cは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6D】
図6Dは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6E】
図6Eは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6F】
図6Fは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6G】
図6Gは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図6H】
図6Hは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図7A】
図7Aは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7B】
図7Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7C】
図7Cは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7D】
図7Dは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7E】
図7Eは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7F】
図7Fは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7G】
図7Gは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7H】
図7Hは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7I】
図7Iは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7J】
図7Jは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7K】
図7Kは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7L】
図7Lは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図7M】
図7Mは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図8A】
図8Aは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図8B】
図8Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図9B】
図9Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図10A】
図10Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図10B】
図10Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図11A】
図11Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図11B】
図11Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図12A】
図12Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図12B】
図12Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図13A】
図13Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図13B】
図13Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図14A】
図14Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図14B】
図14Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15A】
図15Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15B】
図15Bは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15C】
図15Cは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15D】
図15Dは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15E】
図15Eは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15F】
図15Fは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15G】
図15Gは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15H】
図15Hは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15I】
図15Iは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図15J】
図15Jは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図16A】
図16Aは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図16B】
図16Bは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図16C】
図16Cは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図16D】
図16Dは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造を示す図である。
【
図17】
図17は、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図18】
図18は、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図23A】
図23Aは、本発明の実施形態に沿った代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図24A】
図24Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【
図25A】
図25Aは、本発明の実施形態に沿った他の代表的なパイロット構造のセットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に代表的な一実施形態を例示し、当該実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の特徴を組み込んだ代表的な通信環境100を示す図である。
図1に示すように、さまざまなシステム、例えば符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、無線LAN(WLAN)、ワイマックス(WiMAX)及び直交周波数分割多重(OFDM)などを有する無線通信ネットワークの通信環境100は、基地局110と通信端末120を含むことができる。
図1に示す基地局の数と通信端末の数は、説明のために1ずつを記載しているもので、これを限定するものではない。本発明の原則を逸脱しない限りにおいては、如何なる数の基地局と通信端末も用いられることができ、また、他の装置を加えることもできる。
【0013】
基地局110は、例えば地上に基地局を置く通信基地局や衛星通信基地局など、適合する任意のタイプの無線基地局(wireless or radio base station)も含むことができる。基地局110は、適合する任意のタイプの音声通信機器、データ通信機器及び/または音声とデータを統合した通信機器を含むことができ、高速データ通信及び/または音声通信を提供する。即ち基地局110としては、任意のタイプの基地局またはその等価物を用いることができる。
【0014】
また、基地局110は、送受信機112と1つまたは1つ以上のアンテナアレイ140を含むことができ、各アンテナアレイは、1つまたは1つ以上のアンテナ142を含むことができる。送受信機112は、適合する任意のタイプの送信機及び受信機を含み、基地局110からデータを他の無線装置に送信し、またデータを他の無線装置から受信する。送受信機112は、各種の必要な機能的な構成要素、プロセッサ及び/または回路を含むことができ、コーディング/エンコーディング、変調/復調、パイロットシンボル挿入/除去、及び、その他の無線チャネルの関連機能を提供する。
【0015】
基地局110、具体的にいえば送受信機112は、1つまたは1つ以上のアンテナアレイ140を用いて、異なる構成、例えば1入力1出力(SISO)、1入力多出力(SIMO)、多入力1出力(MISO)、及び、多入力多出力(MIMO)で受信と送信をすることができる。1つのアンテナアレイ140は、1つのセルまたはセクターをサーブ(serve)することができる。
【0016】
通信端末120は、さまざまな通信標準のいずれかに基づいた基地局110と通信できる、例えば携帯電話、携帯用デバイスまたは各種の無線装置などの適合する任意の通信端末を含むことができる。通信端末120は、直接的に、または、例えば陸上(landline)通信装置または無線通信装置などの基地局110を介して間接的に、他の通信端末(図示せず)と通信するように構成されることもできる。また、通信端末120は、無線通信送受信機122を含むことができ、通信端末120と基地局110間及び/または通信端末120と他の通信端末間の通信を行っている。
【0017】
送受信機122は、適合する任意のタイプのモバイルデバイス通信送受信機(mobile device communication transceiver)、即ち共通周波数制御を有する送信機と受信機の組み合わせを含むこともできる。送信機と受信機は、単一パッケージまたは異なるパッケージに入れられることができる。送受信機122は、送受信機122の送信及び/または受信中に生じる信号を処理するために提供されたさまざまな回路を含むことができる。送受信機122は、各種の所望の機能的な構成要素、プロセッサ及び/または回路も含むことができ、コーディング/エンコーディング、変調/復調、パイロットシンボル挿入/除去、及び、その他の無線チャネルの関連機能を提供する。
【0018】
通信端末120は、基地局110から信号を受信、または基地局に信号を送信する送受信機122で用いられる1つまたは1つ以上のアンテナアレイ150を含むことができる。各アンテナアレイ150は、1つのセルまたは1つのセクターをサーブすることができる。通信端末120は、1入力1出力(SISO)、1入力多出力(SIMO)、多入力1出力(MISO)及び/または多入力多出力(MIMO)モードで動作するように構成されることもできる。端末120は、端子120と基地局110間で確立されたダウンリンク(DL)チャネルによって基地局110から信号またはデータを受信し、端子120と基地局110間で確立されたアップリンク(UL)チャネルによって基地局110に信号またはデータを送信する。
【0019】
送受信機112及び/または122の動作は、制御器(
図1に図示されていない)によって制御することができる。
図2は、送受信機112と送受信機122に用いることができる代表的な制御器200を示す図である。
図2に示されるように、制御器200は、プロセッサ202、ランダムアクセスメモリ(RAM)204、読み出し専用メモリ(ROM)206、記憶装置208、入力/出力インターフェース210と、通信インターフェース212を含むことができる。
図2に示す制御器200に含まれる各構成部のタイプと数は、説明のために1つずつ記載しているもので、これを限定するものではない。その数は変えられることができ、ある特定の装置を除去することもでき、また、他の構成部を加えることもできる。
【0020】
プロセッサ202は、適合する任意の一般用途のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはマイクロコントローラも含むことができる。プロセッサ202はコンピュータープログラム命令を順に実行し、特定のエンコーディング/デコーディング機能とパイロットシンボル関連機能を含むさまざまな処理を行い、所望の情報処理機能を実現する。プロセッサ202は他の装置、例えば送受信機、他のプロセッサ、高周波(RF)装置、及び/またはアンテナなどの他の装置との間で、接続またはアクセス可能である。
【0021】
RAM204とROM206は、適合する任意のタイプのランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、またはフラッシュメモリを含むこともできる。
記憶装置208は、プロセッサ202が処理を行うのに必要な各種の情報を保存するのに提供される、記憶装置208としては、適合する任意のタイプの大容量記憶装置を含むことができる。例えば、記憶装置208は、1つまたは1つ以上のハードディスクデバイス、フロッピーディスクデバイス、及び/または記憶空間を提供する他の記憶装置を含むことができる。
【0022】
入力/出力インターフェース210は、プロセッサ202から制御信号及び/またはデータ信号を他の装置に送ることができ、他の装置からプロセッサ202に送られた制御信号及び/またはデータ信号を受けることができる。
通信インターフェース212は、通信接続を提供し、コンピューターが例えばインターネットなどのコンピュータネットワークを介して他のシステムと情報を交換できるようにする。
【0023】
送受信機112及び/または送受信機122は、制御器200の制御下でOFDM方式を用いて互いに通信することができる。送受信機112及び/または送受信機122は、統一されたパイロットパターンまたはパイロット構造をOFDM通信に応用することができる。ここで用いられる統一されたパイロット構造は、共通パイロット(即ち全てのユーザーが用いることができる)と専用パイロット(即ち特定のユーザーに限定される)の両方に用いられる、同じパイロット構造を指すことができる。統一されたパイロット構造は、DLとUL伝送の両方に用いられる同じパイロット構造を指すこともできる。また、統一されたパイロット構造は、例えば異なる数のデータストリームが用いられる、異なるサイズの資源ユニット(resource unit、RU)が用いられる、及び/または異なる基地局と無線セル構成などの異なる動作環境下で系統的に設計された一連のパイロットパターンを指すことができる。
図3は、OFDM方式の代表的な資源ユニットを表しており、
図4Aと4Bは、代表的なセルと無線ネットワーク構成を表している。
【0024】
図3に示されるように、OFDMデータ伝送は、時間と周波数の両方で表されている。
図3において、水平軸は時間を表しており、垂直軸は周波数を表している。OFDMデータは、タイムスロット(OFDMシンボル)内のサブキャリア(周波数帯)であるリソースグリッド(resource grid)302によって伝送される。ここで用いられる資源ユニットは、既定数の連続したOFDMシンボルにおける既定数の連続したサブキャリアを含む資源配分の基本ユニットを指すことができる。例えば、
図3に示される例では、資源ユニット300は、18個のサブキャリアと6つのシンボル(18×6)のデータブロックである。
【0025】
各シンボル(資源ユニット300の小さい長方形)は、どんなタイプの情報も送信用に用いられることができる。例えば、データシンボルはデータを送信し、パイロットシンボルはパイロットパターンを伝送する。しかし、パイロットシンボルを加えることはデータシンボルの数を減少させるため、一方ではパイロットシンボルを用いた高精度のチャネル推定を提供するためにオーバーヘッドを加え、一方ではスペクトル効率とデータ率に影響しないようにするためにオーバーヘッドを最小に保持する。両者の間には、所望のトレードオフがある可能性がある。トレードオフは、複数のアンテナが用いられることができ、複数のデータストリームまたはラジオ/無線信号が特定の時間と位置で共存することができることから、MIMO方式では、更に複雑になる可能性がある。
【0026】
図4Aは、無線ネットワークの代表的な単一セルを示す図である。セルは、1つまたは1つ以上のアンテナアレイまたはアンテナを有する1つの基地局でサービスが提供されるエリアを指す。基地局で用いられる複数のアンテナアレイは、複数のセクター、例えば、セクター#1、セクター#2と、セクター#3をサーブすることができる。各セクターは1つまたは1つ以上のデータストリームでラジオ信号を伝送することもできる。例えば
図4Aでは、セクター#1は、2つのストリームを伝送し、セクター#2は、4つのストリームを伝送し、セクター#3は、4つのストリームを伝送する。ストリームとセクターの数は、説明のためだけのもので、適当などんな数のストリーム及び/またはセクターも用いられることができる。例えば、パイロット構造を設計するために、複数のセクターを有するセルのセクターは、データストリーム源(即ちセクター/セル)としての単一セクターを有するセルと等しい。
【0027】
図4Bは、複数のセルによって覆われた広領域を示す図である。異なるセル及び/または異なるセクターからの信号は、例えば図中の点線の円と点線の長方形のように特定のエリアで干渉を起こす可能性がある。パイロット構造の設計の系統的取り組みは、このような干渉を防ぐ、または減少することができる。統一されたパイロット構造は、特定のパイロット構造または特定のパイロット構造または特定のパイロット構造セットを用いることで無線通信の品質を改善するように作られて用いられることができる。
図5は、統一されたパイロット構造を作り上げて、用いる代表的なプロセス500を示す図である。代表的なプロセス500は、コントローラ200(プロセッサ202)、またはプロセッサ202に類似のプロセッサを有する、適合する任意のコンピュータシステムによっても行われることができる。
【0028】
図5に示されるように、プロセッサ202は、複数のパイロットルール(ステップ502)を確立することができる。ここで用いられるパイロットルールは、OFDMまたは無線通信システムに用いられるパイロットパターンに関連した特定の設計配慮のことを指すことができる。例えば、複数のパイロットルールは、パイロット密度ルール(ルール1またはR1)を含むことができる。
【0029】
パイロット密度は、チャネル推定の精度に直接的な影響を及ぼす可能性がある。パイロット密度が高ければ、即ち、パイロットシンボルが多ければ、チャネル推定の精度を増すことができる。一方では、比較的高いパイロット密度は、比較的少ないデータ信号が用いられることができるため、比較的高いチャネルオーバーヘッドを意味する。チャネルオーバーヘッドとチャネル推定の精度とで適当なトレードオフを達成するために、望ましくは単一ストリームと2ストリーム構成に対して、規則的な(regular)18×6資源ユニット内の伝送ストリーム毎に6つのパイロットシンボルを用いることができる。また、望ましくは、仮に用いられる伝送ストリームの数が2より大きい場合、伝送ストリーム毎に6つより少ないパイロットシンボルを用いることもできる。例えば、18×5及び/または18×7資源ユニットsなどの他の不規則(irregular)な資源ユニットsには、パイロットシンボルは、対応した規則的な18×6資源ユニットに基づいて設計されることができる。しかし、他の数のパイロットシンボルも資源ユニットの大きさに基づいて用いられるか、または場合によって用いられることができる。
【0030】
パイロット密度、またはパイロットオーバーヘッドr は、用いられるパイロットシンボルと資源ユニット構成に基づいて計算されることができる。例えば、セル/セクター内の全ての資源ユニットが同じパイロット構造を用いた場合、パイロットオーバーヘッドr は、r = Np,RU/Nrg,RUのように計算されることができる。Np,RUは、資源ユニット内にある全てのパイロットストリーム上のパイロットシンボルの総数であり、Nrg,RUは、資源ユニット内にあるリソースグリッドの総数であり、資源ユニット内にあるサブキャリアNsc,RU の数とOFDMシンボルNOFDM,RU の数の積と等しい。即ち、Nrg,RU = Nsc,RU ´ NOFDM,RUである。
【0031】
複数のパイロットルールは、パイロット空間ルール(spacing rule)(ルール2またはR2)も含むことができる。パイロット空間は、時間領域及び/または周波数領域で任意の2つのパイロットをどのぐらいの間隔であけるか決めることができる。パイロット空間は、チャネル推定の特性にも影響を及ぼす。時間領域と周波数領域での任意の2つのパイロット間の最大パイロット空間は、例えばコヒーレント時間(即ち時間が定数を保持中の時間窓)とコヒーレント帯域幅(即ち周波数特性が定数を保持中の帯域幅)のチャネルパラメータによって決められなければならない。IEEE802.16m標準の要求を満たすために、例えば、350km/hまでの移動速度と5μsを超えないチャネル遅延スプレッドを支援し、時間領域で3つのOFDMシンボルを超えず、周波数領域で9つのサブキャリアを超えない最大パイロット空間を制限することが望ましい。所望のパイロット空間に基づいて、パイロットシンボル外のシンボルのチャネル推定は、適当に内挿/外挿されることができる。
【0032】
複数のパイロットルールは、チャネル推定の外挿回避ルール(avoidance rule)(ルール3またはR3)を含むこともできる。数値的観点から、通常、外挿は内挿より精度が低い。チャネル推定の外挿を回避するために、パイロットシンボルまたはパイロットシンボルのセットを資源ユニットの境界付近に、または境界上に配置する。
【0033】
複数のパイロットルールは、交差されたパイロットルール(ルール4またはR4)も含むことができる。ユーザーがセクター/セルの境界に位置する時、“パイロット衝突(pilot collision)”(干渉)が生じてチャネル推定の精度に影響を及ぼす可能性がある。パイロット衝突を回避するために、望ましくは、異なるセクターまたはセルに用いられるパイロット構造を互いに交差させることができる。即ち、各セクター/セルに用いられるパイロット構造の直交特性を保留する。よって、交差されたパイロットパターン、例えば直交パイロット構造は、各セクター/セルで支持されることができる。また、衝突を回避するパイロット構造を簡素化するために、資源ユニット内の時間領域(及び/または周波数領域)でパイロットパターンを周期的にシフトし、隣接のセル及び/またはセクター、または全てのセクター/セルのパイロットパターンを作ることができる。
【0034】
複数のパイロットルールは、パイロット電力を上げるルール(ルール5またはR5)も含むことができる。好ましくは、パイロットシンボルの電力を上げてチャネル推定の精度を向上させることができる。しかし、資源ユニット内で各OFDMシンボルのパイロットシンボルの電力のみを増加するのは難しい可能性がある。また、データシンボル及び/またはゼロ(null)シンボルからの電力を再配置することが可能な可能性がある。これはしかしながら、特定のパイロットストリームのパイロットシンボルの数が各OFDMシンボルで異なる場合、シンボル毎の電力変動を招く可能性もある。よって、シンボル毎の電力変動を減少するために、好ましくは、資源ユニット内の各OFDMシンボルにパイロットストリームとパイロットシンボルを均一に配置することができる。
【0035】
複数のパイロットルールは、アンテナ全域にわたるパイロット電力のルールを含むこともできる(ルール6またはR6)。パイロットシンボルが多重アンテナに伝送された時、電力変動が異なるアンテナ全体に起こる可能性がある。多重アンテナ/ストリーム伝送の電力変動を減少、または最小化するために、望ましくは各アンテナにパイロットシンボルを均一に配置することができる。
【0036】
複数のパイロットルールは、サブフレームサイズのパイロットルールも含むことができる(ルール7またはR7)。ある特定の状況では、いくつかのOFDMシンボルは、制御信号、またはダウンリンク/アップリンク遷移(transition)に必要な可能性があるガードインターバルに伝送するのに用いられることができる。よって、パイロットシンボルは、18×5資源ユニットになる可能性がある、いくつかのOFDMシンボルに配置されなくなることができる。一方、長さが短い周期プレフィックス(CP)の時、例えば、OFDMシンボルの1/16のCPが支援されている時、18×7の資源ユニットが伝送に用いられることができる。よって、パイロット構造は、6つ前後のOFDMシンボルを有するサブフレームに設計される必要がある可能性がある。
【0037】
更に特に、IEEE802.16m標準では、1つ目及び/または最後のOFDMシンボルは、特定の目的、例えば制御信号及び/またはガードインターバルのために保留されることができる。しかし、パイロットシンボルを配置することなく、これらの2つのOFDMシンボルを保留することは、シンボル毎の電力変動を招く。望ましくは、サブフレーム内のOFDMシンボルの数(例えば、18×3、18×5、18×6、または18×7資源ユニット)に関係なく、パイロット密度(またはオーバーヘッド)を同じに保持するパイロット構造を設計して電力変動を減少または防ぐことができる。パイロット構造は、規則的な資源ユニット(18×6)から最後のドメイン列(column)(OFDMシンボル)を削除することで作られて、不規則的な資源ユニット(18×5)に他のパイロット構造を形成することができ、規則的な資源ユニットに第1列を複写することによって規則的な資源ユニット(18×6)の後に追加の列(OFDMシンボル)を挿入することで、不規則的な資源ユニット(18×7)に他のパイロット構造を形成することができる。または規則的な資源ユニット(18×6)を2つに分け、2つの規則的な資源ユニット(18×3)の2つの等しいパイロット構造にすることができる。
【0038】
複数のパイロットルールは、内部ユーザー(inter−user)の同期エラーを減少するルールを含むこともできる(ルール8またはR8)。アップリンク伝送では、マルチユーザーの同期エラーがアップリンクユーザーの資源ユニットの重複を招く可能性がある。例えば、WiMAXシステムプロファイルに基づくと、周波数と時間の同期要求は、それぞれ2%のサブキャリア間隔と±(Tb/32)/4より小さい。Tbは、OFDMシンボルの時間の長さである。パイロットシンボルを適当に配置して、重複領域の内部パイロットインターフェース(IPI)を減少するには、資源ユニットの境界に位置されたパイロットシンボルにねじれ型構造を用いることが望ましい。
【0039】
また、複数のパイロットルールは、空間多重化または空間/周波数ブロック符号化(SFBC)の統一されたパイロット構造のルールを含むこともできる(ルール9またはR9)。ルール9は、パイロットストリームの数が2のべき乗の時、適用することができる。例えば、好ましくは、SFBCが送信機で2つまたは4つのアンテナで用いられる時、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数を2のべき乗にすることができる(資源ユニット内のOFDMシンボルにパイロットシンボルが配置されていないところを含む)。
【0040】
上述のルール(ルール1〜ルール9)は説明のために挙げられただけで、前記ルールは、変更または除去されることができ、他のルールが加入されることもできる。
【0041】
複数のパイロットルール(ステップ502)を確立した後、または複数のパイロットルールが既に確立されている場合、複数のパイロットルールを得て、プロセッサ202が無線チャネルから情報を得ることができる(ステップ504)。例えば、プロセッサ202は、無線通信規格、資源ユニットの大きさ、パイロット方式、アンテナ数、セクター及び/またはデータストリーム、チャネル構成、ダウンリンク/アップリンクパラメータなどを得ることができる。
【0042】
また、プロセッサ202は、得られた情報に基づいてパイロットルールを選ぶことができる(ステップ506)。いくつかの、または全てのルールは、適用されるか、または考慮されるように選ばれることができ、優先順序に沿って処理される。ルールの選択は、例えば既定の算法、実験、及び/またはシミュレーションなどによって、各種の適当な方法に基づいて行われることができる。
【0043】
プロセッサ202は、所望のパイロット構造またはパイロット構造セットを確立するために、選ばれたパイロットルールを評価することもできる(ステップ508)。評価は、例えば既定の算法、実験(例えば選択されたパイロットルールまたはほとんどの選択されたパイロットルールがパイロット構造に満たされるかどうかを決定する)、及び/またはシミュレーションなどによって、各種の適当な方法に基づいて行われることができる。
【0044】
例えば、
図6Aは、18×6の大きさの資源ユニットに2ストリーム3セクター/セル構造を用いた基地局に設計された代表的なパイロット構造のセットを表示している。3セクター/セル構造は、個別のセルの3つのセクター、3つのそれぞれのセルの3つの個別のセクター、またはセクターとセルの任意の組み合わせに用いられるパイロット構造のセットを指すことができる。
【0045】
セル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のこのパイロット構造のセットは、次の図表1の概念によって表されることができる。
【0047】
表1において、6列は、6つのOFDMシンボルを表し、18行は18個のサブキャリアをそれぞれ表している。
図6Aに示されるように、‘1’は、ストリーム1のパイロットシンボルを表し、‘2’は、ストリーム2のパイロットシンボルを表し、‘0’は、例えばデータシンボルなどのパイロットシンボルがないことを表している。
【0048】
図6Bと6Cは、パイロットシンボルとデータシンボルがどのように2ストリーム伝送の各2つのストリームに対して個別にパイロット構造で、2つのストリーム(またはアンテナ)から伝送された資源ユニットに配置されるかを更に表している。また特に、
図6Bと6Cに図示されたパイロット構造は、2ストリーム3セクター/セル構成のための第1ストリームと第2ストリームに伝送するためにそれぞれ用いられることができる。注意するのは、“×”は、ゼロシンボルを表しており、これは、伝送のための時間−周波数リソースグリッドに配置されるデータまたはパイロットがないということを示している。しかし、一般性の喪失なく以下の説明を簡素化するために、
図6Aの説明を用いて個別のストリームを説明することなく(特に強調することがなければ、これは本実施形態に挙げた全てのパイロット構造に適用する)、
図6Bと6Cに示されたパイロット構造を説明する。よって、ここに挙げた全ての実施形態は、簡素化の目的のために説明が省力された場合でも、全ての個別のストリームに対して全ての関連性のあるパイロット構造を含んでいる。
【0049】
図6Dは、18×6の大きさの資源ユニットに単一ストリーム3セクター/セル構成を用いた基地局に設計された代表的なパイロット構造のセットを表示している。セル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のこのパイロット構造のセットは、次の図表2のようにそれぞれ表されることができる。
【0051】
図6Eは、18×5の大きさの資源ユニットに2ストリーム3セクター/セル構成を用いた基地局に設計された代表的なパイロット構造のセットを表示している。セル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のこのパイロット構造のセットは、次の図表3のようにそれぞれ表されることができる。
【0053】
図6Fは、18×7の大きさの資源ユニットに2ストリーム3セクター/セル構成を用いた基地局に設計された代表的なパイロット構造のセットを表示している。セル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のこのパイロット構造のセットは、次の図表4のようにそれぞれ表されることができる。
【0055】
図6Gは、18×5の大きさの資源ユニットに単一ストリーム3セクター/セル構造を用いた基地局に設計された代表的なパイロット構造のセットを表示している。セル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のこのパイロット構造のセットは、次の図表5のようにそれぞれ表されることができる。
【0057】
図6Hは、18×7の大きさの資源ユニットに単一ストリーム3セクター/セル構成を用いた基地局に設計された代表的なパイロット構造のセットを表示している。セル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のこのパイロット構造のセットは、次の図表6のようにそれぞれ表されることができる。
【0059】
ルール3以外の上述の全てのルールは満たされる(ルール3は、部分的に満たされる)。ルール1は、単一ストリームと2ストリーム構成の18×6資源ユニット内にストリーム毎に6つのパイロットがあるため、満たされる。ルール2は、時間領域のパイロット空間が3つのOFDMシンボルで周波数領域のパイロット空間が8つのサブキャリアであるため、例えば、350km/hまでの移動速度と5μsを超えないチャネル遅延スプレッドを支援することができる。ルール3は、全てのパイロットが時間領域と周波数領域(
図6Bと
図6Cを参照)の両方の資源ユニット境界に配置されるわけではないため、部分的に満たされる。ルール4は、互いに交差されたパイロット構造が異なるセクター/セルに考慮されるため、パイロット衝突が回避されることができ、満たされる。ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットストリームとパイロットシンボルが均一に配置されるため、シンボル毎の電力変動が回避されることができ、満たされる。ルール6は、ストリーム(アンテナ)毎に6パイロットシンボルが配置されるため、異なるアンテナ全域にわたる電力変動が回避されることができ、満たされる。ルール7は、
図6Eに示されるように、パイロット構造が18×6資源ユニットから最後のドメイン列(OFDMシンボル)を削除することで作られるため、18×5資源ユニットにパイロット構造を形成することができ、満たされる。一方、18×7資源ユニットでいえば、
図6Fに示されるように、パイロット構造は、18×6資源ユニットの後に追加の列(OFDMシンボル)を挿入、または18×6資源ユニットに第1列を複製することで18×7資源ユニットにパイロット構造を形成することができる。単一ストリームのパイロット構造でいえば、ルール7も満たされる(
図6Gと6Hに示される)。ルール8は、周波数領域の資源ユニットの境界上のパイロットシンボルが周波数の隣接する資源ユニットの他のパイロットシンボルに接触しないため、IPIが回避されることができる。ルール9は資源ユニット内の各OFDMシンボル上のパイロットシンボルが2ストリーム伝送の2(2の電力)であるため、満たされる。注意するのは、他に説明がない限り、全ての挙げられたパイロット構造でいえば、ルール1、2、6と、9は満たされるが、ルール3は部分的に満たされる。
【0060】
図7Aと7Fは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリームと3ストリーム構成を用いる基地局のために設計された複数の代表的なパイロット構造をそれぞれ表している。
図7B〜7Eは、個別の4ストリーム伝送のストリームの第1、第2、第3と、第4ストリームで伝送されたパイロット構造をそれぞれ表しており、
図7G〜7Iは、個別の3ストリーム伝送のストリームの第1、第2と、第3ストリームで伝送されたパイロット構造をそれぞれ表している。
図7Jと7Lは、18×5の資源ユニットの大きさの4ストリームと3ストリーム構成を用いる基地局のために設計された複数の代表的なパイロット構造をそれぞれ表している。
図7Kと7Mは、18×7の資源ユニットの大きさの4ストリームと3ストリーム構成を用いる基地局のために設計された複数の代表的なパイロット構造をそれぞれ表している。
【0061】
図7Aと7Fに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×6資源ユニットにそれぞれ挿入される。単一のパイロット構造のみが提供されるため、異なるセル/セクターに用いられる交差したパイロット構造がない。しかし特定の他のパイロットルールが満たされる。例えば、ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が実質的に同じであるため、部分的に満たされる。この場合のルール7でいえば、
図7Jと
図7Lに示されるように18×6資源ユニットから中央の時間領域列(OFDMシンボル)(即ち第3または第4列)をそれぞれ直接削除することで18×5資源ユニットと18×7資源ユニットに他のパイロット構造を形成し、
図7Kと
図7Mに示されるように、18×6資源ユニットの後の資源ユニット内にパイロットシンボルのない追加の時間領域列(OFDMシンボル)を挿入することが望ましい。また、ルール8は、資源ユニットの境界に位置されたパイロットシンボルへのねじれ形構造が考慮されないため、満たされない。
図7Aと7Fのパイロット構造は、次の図表7のようにそれぞれ表されることができる。
【0063】
列は、OFDMシンボルを表し、行はサブキャリアを表しており、‘1’は、ストリーム1のパイロットシンボルを表し、‘2’は、ストリーム2のパイロットシンボルを表し、‘3’は、ストリーム3のパイロットシンボルを表し、‘4’は、ストリーム4のパイロットシンボルを表し、‘0’は、例えばデータシンボルなどのパイロットシンボルがないことを表している。
【0064】
図7Jと7Lのパイロット構造は、次の図表8のようにそれぞれ表されることができる。
【0066】
図7Kと7Mのパイロット構造は、次の図表9のようにそれぞれ表されることができる。
【0068】
図8Aと8Bは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図8Aと
図8Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×6資源ユニットにそれぞれ挿入される。ルール4は、パイロット構造が異なるセクター/セルに対して交差されるため、満たされる。ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が実質的に同じであるため、部分的に満たされる。また、ルール8は、重複領域のIPIが回避されるため、満たされる。
【0069】
図8Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表10のようにそれぞれ表されることができる。
【0071】
図8Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表11のようにそれぞれ表されることができる。
【0073】
図9Aと9Bは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図9Aと
図9Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×5資源ユニットにそれぞれ挿入される。ルール4は、パイロット構造が異なるセクター/セルに対して交差されるため、満たされる。ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が実質的に同じであるため、部分的に満たされる。ルール7は、パイロット構造が規則的な資源ユニット(18×6)から最後のドメイン列(OFDMシンボル)を削除することで作られるため、不規則的な資源ユニット(18×5)に他のパイロット構造を形成することができ、満たされる。また、ルール8は、重複領域のIPIが回避されるため、満たされる。注意するのは、パイロットオーバーヘッドは、異なるセル/セクターに伴って実質的に異なることができ、セル/セクターのチャネル推定の精度に、基本的バイアス(essential bias)を存在させる。
【0074】
図9Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表12のようにそれぞれ表されることができる。
【0076】
図9Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表13のようにそれぞれ表されることができる。
【0078】
図10Aと10Bは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図10Aと
図10Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×5資源ユニットにそれぞれ挿入される。ルール4は、セクター/セル2(左側底部の角)とセクター/セル3(右側上部の角)に挿入された追加のパイロットシンボルにより、異なるセクター/セルのいくつかのパイロット信号にパイロット衝突が生じるため、部分的に満たされる。また、ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が実質的に同じであるため、部分的に満たされる。ルール7は、パイロット構造が規則的な資源ユニット(18×6)から最後のドメイン列(OFDMシンボル)を削除することで作られるため、不規則的な資源ユニット(18×5)に他のパイロット構造を形成することができ、満たされる。また、ルール8は、重複領域のIPIが回避されるため、満たされる。
【0079】
図10Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表14のようにそれぞれ表されることができる。
【0081】
図10Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表15のようにそれぞれ表されることができる。
【0083】
図11Aと11Bは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図11Aと
図11Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×5資源ユニットにそれぞれ挿入される。
図9A(及び
図9B)と
図11A(及び
図11B)に示された構成を比べると、
図11A(及び
図11B)に示されたパイロット構造は、
図9A(及び9B)からのセクター/セル1の資源ユニットを有する第1列(OFDMシンボル)のパイロットシンボルが
図11A(及び
図11B)から取り除かれる以外は、
図9A(及び
図9B)に示された構造に類似している。よって、
図9A(及び
図9B)が有する特性は、
図11A(及び
図11B)にも所有されることができる。また、
図11A(及び
図11B)に示されたパイロット構造のパイロットオーバーヘッドは、全てのセル/セクターで同じである。
【0084】
図11Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表16のようにそれぞれ表されることができる。
【0086】
図11Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表17のようにそれぞれ表されることができる。
【0088】
図12Aと12Bは、18×7資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図12Aと
図12Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×7資源ユニットにそれぞれ挿入される。ルール4は、パイロット構造が異なるセクター/セルに対して交差されるため、満たされる。ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が実質的に同じであるため、部分的に満たされる。ルール7は、パイロット構造が追加の列(OFDMシンボル)を規則的な資源ユニット(18×6)の後に挿入することで、または規則的な資源ユニットに第1列を複製することで作られるため、不規則的な資源ユニット(18×7)に他のパイロット構造を形成することができ、満たされる。また、ルール8は、重複領域のIPIが回避されるため、満たされる。また、パイロットオーバーヘッドは、異なるセル/セクターに伴って実質的に異なることができ、異なるセル/セクターのチャネル推定の精度に、基本的バイアス(essential bias)を作ることができる。
【0089】
図12Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表18のようにそれぞれ表されることができる。
【0091】
図12Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表19のようにそれぞれ表されることができる。
【0093】
図13Aと13Bは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図13Aと
図13Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×7資源ユニットにそれぞれ挿入される。ルール4は、セクター/セル2(左側底部と右側上部の角)に挿入された追加のパイロットシンボルにより、異なるセクター/セルのいくつかのパイロット信号にパイロット衝突が生じるため、部分的に満たされる。ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が部分的に同じであるため、部分的に満たされる。ルール7は、セクター/セル2のパイロット構造がその後の18×5資源ユニットの列(OFDMシンボル)を複製することで作られず、18×7資源ユニットにパイロット構造を形成するため、部分的に満たされる。また、ルール8は、重複領域のIPIが回避されるため、満たされる。
【0094】
図13Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表20のようにそれぞれ表されることができる。
【0096】
図13Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表21のようにそれぞれ表されることができる。
【0098】
図14Aと14Bは、18×6資源ユニットの大きさの4ストリーム3セクター/セルと3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図14Aと
図14Bに示されるように、4ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)と3ストリームパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)は、18×7資源ユニットにそれぞれ挿入される。
図12A(及び
図12B)と
図14A(及び
図14B)に示された2つの構成を比べると、
図14A(及び
図14B)に示された構成のパイロット構造は、
図12A(及び12B)に示されたセクター/セル1の資源ユニットを有する第1列(OFDMシンボル)のパイロットシンボルとセクター/セル3の資源ユニットを有する最後の1列(OFDMシンボル)のパイロットシンボルが
図14A(及び
図14B)から取り除かれる以外は、
図12A(及び
図12B)に示された構造に類似している。よって、
図12A(及び
図12B)に示されたパイロット構造が有する特性は、
図14A(及び
図14B)にも所有されることができる。しかし、
図14A(及び
図14B)に示されるように、パイロットオーバーヘッドは、全てのセル/セクターで同じであるため、ルール7は、部分的に満たされる。
【0099】
図14Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表22のようにそれぞれ表されることができる。
【0101】
図14Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表23のようにそれぞれ表されることができる。
【0103】
図15A、15B、15Cと、15Dは、6×6資源ユニットの大きさの4ストリーム、単一ストリーム、2ストリームと、3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された複数の代表的なパイロット構造セットをそれぞれ表している。
図15A、15B、15Cと、15Dに示されるように、4ストリーム(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)、単一ストリーム、2ストリーム(パイロット1とパイロット2)と、3ストリーム(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)パイロットシンボルは、6×6資源ユニットにそれぞれ挿入される。6×6資源ユニットの特定の大きさにより、パイロット密度ルール(ルール1)は、上述の実施形態と異なって再設計されることができる。例えば、6×6資源ユニットでは、パイロット密度(オーバーヘッド)により、ストリーム毎に多くて4つのパイロットシンボルが用いられることができる。ルール4は、パイロット構造が単一ストリーム(
図15B)と2ストリーム(
図15C)構成のみに異なるセクター/セルで交差されるため、部分的に満たされる。3ストリーム(
図15D)と4ストリーム(
図15A)構成には、パイロット衝突がいくつかのパイロットシンボルで生じる可能性がある。ルール5は、資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が部分的に同じであるため、部分的に満たされる。また、ルール8は、単一ストリームと2ストリーム構成には満たされるが3ストリームと4ストリーム構成には満たされない可能性がある。
【0104】
図15Aのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表24のようにそれぞれ表されることができる。
【0106】
図15Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表25のようにそれぞれ表されることができる。
【0108】
図15Bのセル/セクター1、セル/セクター2と、セル/セクター3のパイロット構造は、次の図表26のようにそれぞれ表されることができる。
【0110】
図15Dのパイロット構造は、次の図表27のようにそれぞれ表されることができる。
【0112】
図15E、15F、15Gと、15Hは、6×6資源ユニットの大きさの4ストリーム、単一ストリーム、2ストリームと、3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された複数の代表的なパイロット構造をそれぞれ表している。
図15E、15F、15Gと、15Hに示されるように、4ストリーム(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)、単一ストリーム、2ストリーム(パイロット1とパイロット2)と、3ストリーム(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)パイロットシンボルは、6×6資源ユニットにそれぞれ挿入され、単一パイロット構造は、
図15E、15F、15Gと、15Hに示される各構成に用いられる。また、
図15Iと
図15Jは、
図15Gに示される2ストリーム伝送の個別のストリームのための第1と第2ストリームに伝送されたパイロット構造をそれぞれ表している。
【0113】
ルール1に関して、6×6資源ユニットには、ストリーム毎に多くて4つのパイロットシンボルが用いられることができる。また小サイズの資源ユニット(6×6)により、ルール4は、6×6資源ユニットには、考慮されないことができる。ルール5も資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が部分的に同じであるため、部分的に満たされる。また、ルール8は、単一ストリームと2ストリーム構成には満たされるが3ストリームと4ストリーム構成には満たされない可能性がある。
【0114】
図15Eの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表28のように表されることができる。
【0116】
図15Fの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表29のように表されることができる。
【0118】
図15Gの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表30のように表されることができる。
【0120】
図15Hの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表31のように表されることができる。
【0122】
図16A、16B、16Cと、16Dは、6×6資源ユニットの大きさの4ストリーム、単一ストリーム、2ストリームと、3ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された複数の代表的なパイロット構造をそれぞれ表している。
図16A、16B、16Cと、16Dに示されるように、4ストリーム(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)、単一ストリーム、2ストリーム(パイロット1とパイロット2)と、3ストリーム(パイロット1、パイロット2と、パイロット3)パイロットシンボルは、6×5資源ユニットにそれぞれ挿入される。ルール1に関して、6×5資源ユニットには、ストリーム毎に多くて4つのパイロットシンボルが用いられることができる。また小サイズの資源ユニット(6×5)により、ルール4は、6×5資源ユニットには、考慮されないことができる。ルール5も資源ユニット内の各OFDMシンボルのパイロットシンボル数が部分的に同じであるため、部分的に満たされる。しかし、ルール7は、6×5の大きさの資源ユニットのパイロット構造が6×6資源ユニットから中央の時間領域列(OFDMシンボル)(即ち第3または第4列)を削除することで形成されるため、満たされない。また、ルール8は、単一ストリームと2ストリーム構成には満たされるが3ストリームと4ストリーム構成には満たされない。
【0123】
図16Aの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表32のように表されることができる。
【0125】
図16Bの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表33のように表されることができる。
【0127】
図16Cの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表34のように表されることができる。
【0129】
図16Dの全てのセル/セクターのパイロット構造は、次の図表35のように表されることができる。
【0131】
次の説明では、3ストリーム、2ストリーム、単一ストリームのパイロット構造は、4ストリームパイロット構造から第4ストリーム、第4と第3ストリームと、第4、第3と、第2ストリームのパイロットシンボルをそれぞれ除去することで4ストリームパイロット構造から得られることができる。除去されたパイロットシンボルの空間は、データ伝送用に配置されることができる。よって、単一ストリーム、2ストリームと、3ストリーム構成は、その説明は以下簡素化するために省略されるが、ここに開示される。
【0132】
図17は、4ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。
図17に示されるように、18×6の大きさの資源ユニットが用いられ、4つのタイプのパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)が18×6資源ユニットに挿入される。パイロットクラスタ、即ちパイロットシンボルのグループは、これらの統一したパイロット構造を作るのに用いられることができる。
【0133】
図17に示されるように、2×2(2ストリーム構成で2×1の大きさ。図示されていない)のパイロットクラスタの大きさが用いられている。注意するのは、1つの資源ユニットの中に1つのパイロットクラスタのみが表されているが、同じクラスタの大きさが同じ資源ユニットに用いられ、資源ユニット内の全てのパイロットシンボルを同じ大きさのクラスタに集めている。また、
図17に示されるように、異なるセル及び/または異なる大きさのパイロット構造が共通のパイロット構造から作られることができる。例えば、18×5の大きさの資源ユニットのパイロット構造は、資源ユニット内の時間領域の最後の列(OFDMシンボル)を削除することで作られることができ、セクター/セル2に示されるように18×5資源ユニットのパイロット構造を作る。また例えば、18×7の大きさの資源ユニットのパイロット構造は、新しい18×7資源ユニットの最後の列として、資源ユニット内の時間領域の第1列(OFDMシンボル)をコピーすることで作られることができ、セクター/セル3に示されるように、18×7資源ユニットのパイロット構造を作る。よってルール7は満たされる。
【0134】
また、
図17(
図18〜22でも)では、ストリーム毎のパイロットシンボルの数は、6であり、よってパイロットオーバーヘッドは、単一ストリーム、2ストリーム、3ストリームと、4ストリーム構成では、それぞれ5.56%、11.11%、16.67%と、22.22%である。ルール3は、パイロットシンボルが資源ユニットの境界付近に、または境界上に部分的にしか配置されないため、実質的に満たされていない。
【0135】
18×6、18×5と、18×7資源ユニットのこれらの統一されたパイロット構造では、ルール4は、パイロット構造が異なるセクター/セルで交差されるため(即ち、セクター/セル1のパイロットパターンからセクター/セル2のパイロットパターンに向けた矢印で示され、セクター/セル2のパイロットパターンの囲まれた列で示された2つのOFDMシンボルで18×6資源ユニットのパイロットクラスタを周期的にシフトすることによって、またはセクター/セル1のパイロットパターンからセクター/セル2のパイロットパターンとセクター/セル3のパイロットパターンに向けた矢印で示された2つのOFDMシンボルで18×6資源ユニットのパイロットクラスタを2度周期的にシフトすることによって)、満たされる。他の方法も用いられることができる。ルール5は、パイロットシンボルが資源ユニット内の各OFDMシンボルに均一に配置されるため、満たされる(しかし、単一ストリーム、2ストリームと、3ストリーム構成では満たされない)。
図7は、上述のように満たされる。ルール8は、重複領域のIPIが回避されるため、満たされる。
【0136】
図18と
図19は、4ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。
図18と
図19に示されるように、18×6の大きさの資源ユニットが用いられ、4つのタイプのパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)が18×6資源ユニットに挿入され、3×2(2ストリーム構成で3×1の大きさ。図示されていない)のパイロットクラスタの大きさが用いられている。
図17に示される構成に類似して、ルール4〜8は、
図18と
図19に示された構成で満たされる。
【0137】
図20は、4ストリーム3セクター/セル構成を用いた基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。
図20に示されるように、18×6の大きさの資源ユニットが用いられ、4つのタイプのパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)が18×6資源ユニットに挿入される。
図20に示されるように、2×2(2ストリーム構成で2×1の大きさ。図示されていない)の大きさのパイロットクラスタが用いられている。
【0138】
また、
図20に示されるように、パイロットクラスタ(セクター/セル1、セクター/セル2と、セクター/セル3の資源ユニットで囲まれていないパイロットクラスタとして示されている)の下半分の資源ユニット内の列(OFDMシンボル)は、交換される。即ち、パイロットクラスタの列及び/または行は、特定の方式で換えられる。例えば、セクター/セル1の資源ユニットの囲まれていないパイロットクラスタでは、パイロット1とパイロット2を含む列は、パイロット3とパイロット4を含む列と交換される。しかし、他の交換方式も用いられることができる。交換されたパイロットシンボルは、単一ストリーム、2ストリームと、3ストリーム構成のパイロット(ルール5)の電力ブーストを改善することができる。
図17に示された構成に類似して、ルール4〜8は、
図20に示された構成で満たされる。
【0139】
図21と
図22は、4ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。
図21と
図22に示されるように、18×6の大きさの資源ユニットが用いられ、4つのタイプのパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)が18×6資源ユニットに挿入される。
【0140】
図21に示されるように3×2(2ストリーム構成で3×1の大きさ。図示されていない)の大きさのパイロットクラスタが用いられ、パイロットクラスタ(セクター/セル1、セクター/セル2と、セクター/セル3の資源ユニットで囲まれていないパイロットクラスタとして示されている)の下半分の資源ユニット内の列は、交換される。
図22に示されるように6×2(2ストリーム構成で6×1の大きさ。図示されていない)の大きさのパイロットクラスタが用いられ、パイロットクラスタ(セクター/セル1、セクター/セル2と、セクター/セル3の資源ユニットで囲まれていないパイロットクラスタとして示されている)の半分の資源ユニット内の列は、交換される。
図20に示された構成に類似して、ルール4〜8は、
図21と
図22に示された構成で満たされる。
【0141】
図23A及び
図23Bは、隣接した資源ユニットに基づいた4ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。ここで用いられる隣接した資源ユニットは、セクターによってまたはセルによって順次に用いられる一連の資源ユニットを指す。例えば
図23A及び
図23Bは、各セクター/セル1、セクター/セル2と、セクター/セル3の隣接した資源ユニット(複数の隣接した資源ユニットをそれぞれ含む)を表している。
【0142】
図23A及び
図23Bに示されるように、18×6の大きさの資源ユニットが用いられ、4つのタイプのパイロットシンボル(パイロット1、パイロット2、パイロット3と、パイロット4)が18×6資源ユニットに挿入される。4つのタイプのパイロットシンボル(パイロットA、パイロットB、パイロットCと、パイロットD)は、隣接した資源ユニットの境界にも用いられる。パイロットAは、パイロット1と同じパターン、または異なるパターンであることができ、パイロットBは、パイロット2と同じパターン、または異なるパターンであることができ、パイロットCは、パイロット3と同じパターン、または異なるパターンであることができ、パイロットDは、パイロット4と同じパターン、または異なるパターンであることができる。
図23A及び
図23Bに示されるように2×2(2ストリーム構成で2×1の大きさ。図示されていない)の大きさのパイロットクラスタが用いられる。
【0143】
複数の隣接した資源ユニットの個別の資源ユニットの操作、例えばパイロットクラスタリング(pilot clustering)、周期的シフト(cyclically shifting)、削除及び/またはコピーなどは、
図17で述べたのと同じであることができる。また、複数の隣接した資源ユニットの境界に3つのパイロットシンボル(例えばパイロットA、パイロットB、パイロットCと、パイロットD)のクラスタが挿入される。境界に挿入されたパイロットシンボルは、チャネル推定の外挿を回避し、チャネル推定の精度を向上させる。
【0144】
また
図23A及び
図23Bに示されるように、複数の隣接した18×5資源ユニットのパイロット構造は、複数の隣接した18×6資源ユニット内の最後のOFDMシンボルを削除することで作られることができ、18×5資源ユニットのパイロット構造を作る。また、複数の隣接した18×7資源ユニットのパイロット構造は、新しい18×7資源ユニットの最後の列として、複数の隣接した18×6資源ユニット内の第1OFDMシンボルをコピーすることで作られることができ、18×7資源ユニットのパイロット構造を作る。よって、ルール7は、満たされる。他の方法も用いられることができる。
【0145】
図23A及び
図23B(
図24A及び
図24Bと
図25A及び
図25Bでも)では、ストリーム毎のパイロットシンボルの数は、6より大きく、よってパイロットオーバーヘッドは、単一ストリーム、2ストリーム、3ストリームと、4ストリーム構成では、それぞれ5.56%、11.11%、16.67%と、22.22%より大きい。ルール3は、パイロットシンボルが資源ユニットの境界付近に、または境界上に配置されるため、実質的に満たされる。ルール4は、パイロット構造が異なるセクター/セルで交差されるが(即ち例えば2つのOFDMシンボルによって時間領域でパイロットクラスタをシフトすることで)、境界パイロットはシフトされず、パイロット衝突がいくつかの境界パイロットで生じる可能性があるため、部分的に満たされる。ルール5は、パイロットシンボルが各OFDMシンボルに実質的に均一に配置されるため、満たされる。ルール8は、境界パイロットが挿入された後、IPIが誘発される可能性があるため、部分的に満たされる。
【0146】
図24A及び
図24Bは、隣接した資源ユニットに基づいた4ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。
図24A及び
図24Bに示されるように、パイロット構造のセットは、3×2(2ストリーム構成で3×1の大きさ。図示されていない)の大きさのパイロットクラスタが用いられる以外は、
図23A及び
図23Bに示されたのと同じである。
【0147】
図25A及び
図25Bは、隣接した資源ユニットに基づいた4ストリーム3セクター/セル構成を用いる基地局のために設計された他の代表的なパイロット構造セットと異なる大きさの資源ユニットにこれらの統一したパイロット構造を作る代表的なステップも表している。
図25A及び
図25Bに示されるように、パイロット構造のセットは、6×2(2ストリーム構成で3×1の大きさ。図示されていない)の大きさのパイロットクラスタが用いられる以外は、
図23A及び
図23に示されたのと同じである。
【0148】
図5に戻ると、選択されたパイロットルールを評価した後、所望のパイロット構造またはパイロット構造セットを作る(ステップ508)。プロセッサ202は、所望のパイロット構造またはパイロット構造セットを無線通信に用いることができる(ステップ510)。例えば、プロセッサ202は、送受信機112及び/または送受信機122に所望のパイロット構造またはパイロット構造セットをさまざまな無線通信チャネル上に伝送される信号に挿入させ、さまざまな無線通信チャネルから受けた信号に挿入された所望のパイロット構造またはパイロット構造セットを除去する。信号内の所望のパイロット構造またはパイロット構造セットは、例えば、時間と周波数の同期を行い、チャネル情報を測定し、干渉軽減または干渉除去などを行い、且つ(または)時間/周波数オフセット推定を提供するなど、さまざまな動作を行うように用いられ、無線通信を円滑にする。
【0149】
以上、本発明の好適な実施形態を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することが可能である。従って、本発明が請求する保護範囲は、特許請求の範囲を基準とする。