(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0026】
図1は、本発明の情報管理システムである例えば、携帯端末用コンテンツ作成システム1を示す概略図である。
図1に示すように、携帯端末用コンテンツ作成システム1は、携帯端末である例えば、タブレット型端末10を有している。
タブレット型端末10は、
図1に示すように全体が平板状の外形を備え、その表示装置である例えば、タブレット型端末ディスプレイ11を有し、このタブレット型端末ディスプレイ11にはタッチパネル式等の入力部を備えている。
このため、タブレット型端末10の操作者は、タブレット型端末ディスプレイ11に触れることで、入力等の操作を自在にすることができる。
【0027】
また、携帯端末用コンテンツ作成システム1は、
図1に示すように、タブレット型端末10に表示するためのコンテンツを管理し、若しくはタブレット型端末10に送信等するための情報管理装置である例えば、管理サーバ40を有している。
この管理サーバ40は、
図1に示すように、インターネット網2及び基地局3等を介して、移動可能なタブレット型端末10と通信可能な構成となっている。
また、携帯端末用コンテンツ作成システム1は、
図1に示すように、編集端末90を有し、インターネット網2を介して管理サーバ40と通信可能に接続されている。
この編集端末90は、上述のタブレット型端末10に提供するためのコンテンツを構成するデータ等を管理サーバ40へ提供するとともに、コンテンツの構成を特定等して、管理サーバ40に記憶させることができる構成ともなっている。
【0028】
上述のタブレット型端末10、管理サーバ40及び編集端末90は、コンピュータを有し、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バス等を介して接続されている。
【0029】
なお、バスは、すべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスバスやデータバスを有する内部バスである。CPU等は所定のプログラムの処理を行う他、バス等に接続されたROM等を制御している。ROM等は、各種プログラムや各種情報等を格納している。RAMは、プログラム処理中のメモリの内容を対比し、プログラムを実行するためのエリアとしての機能も有する。
【0030】
図2は、
図1のタブレット型端末10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、タブレット型端末10は、タブレット型端末制御部12を有し、このタブレット型端末制御部12によって、
図2に示す携帯端末側表示装置である例えば、タブレット型端末ディスプレイ11、タブレット型端末通信装置13、タブレット型端末10の基本的動作等を行うタブレット型端末本体14及びタブレット型入力装置15等を制御している。
【0031】
図3は、
図1の管理サーバ40の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ40は、管理サーバ制御部41を有し、この管理サーバ制御部41によって、
図3に示す管理サーバ通信装置42、管理サーバディスプレイ43、キーボード等の管理サーバ入力装置44等を制御している。
また、管理サーバ制御部41は、
図3に示すように、第1記憶部50及び第2記憶部70も制御しており、この第1記憶部50は、例えば、各種処理部(プログラム)等を記憶し、第2記憶部70は、例えば、各種記憶部等を記憶している。なお、これら各種処理部等や各種記憶部等の内容は後述する。
【0032】
なお、上述の第1記憶部50及び第2記憶部70の区分は、説明の便宜上の区分であり、本発明は、かかる構成と異なる構成としても構わないことは、勿論である。
図4及び
図5は、
図3の第1記憶部50に記憶されている各種処理部(プログラム)等を示す概略ブロック図である。
【0033】
図6は、
図1の編集端末90の主な構成を示す概略ブロック図である。
図6に示すように、編集端末90は、編集端末制御部91を有し、この編集端末制御部91によって、
図6に示す編集端末通信装置92、表示装置である例えば、編集端末ディスプレイ93及び編集端末入力装置94等を制御している。また、編集端末制御部91は、
図6に示す各種記憶部95も制御する。
【0034】
図7乃至
図11は、携帯端末用コンテンツ作成システム1の主な動作等を示す概略フローチャートである。
以下、
図7等のフローチャートに沿って、携帯端末用コンテンツ作成システム1の動作等を説明すると共に、
図1乃至
図6等の構成も併せて説明する。
本実施の形態の携帯端末用コンテンツ作成システム1は、例えば、
図1の編集端末90が、製薬会社内に配置されている。また、タブレット型端末10は、その製薬会社の社員である例えば、医薬情報担当者(MR:Medical Representative)が所持して、病院等を訪問し、医師等に自社の製品である薬について説明する際に使用される。
すなわち、製薬会社に配置されている編集端末90から、タブレット型端末10に提供すべきコンテンツ(例えば、薬の説明資料)を作成し、この作成されたコンテンツを
図1の管理サーバ40に記憶する。そして、管理サーバ40は、このコンテンツをタブレット型端末10に送信する構成となっている。
また、タブレット型端末10に送信されたコンテンツを実際に医師等に説明するときは、このコンテンツをどのように医師等に示したかの履歴データを、タブレット型端末10が取得し,管理サーバ40へ送信する構成ともなっている。
以下、詳細に説明する。
【0035】
図7及び
図8は、
図1の編集端末90からコンテンツを構成する各データを管理サーバ40に個別に入力するデータ入力工程を示す概略フローチャートである。
本工程では、例えば、製薬会社の薬パンフレット作成の担当者が、特定の薬の紹介用のコンテンツである薬紹介コンテンツを作成するための前提として、薬紹介コンテンツを構成する各データを入力する工程である。
このデータは、特定の薬を紹介するためのコンテンツを構成するものであるから、その必要に応じて、例えば、PDF(Portable Document Format)、動画(例えば、Motion Picture Experts Group等)、HTML、WORD、EXCEL、POWER POINT等の各データ種が含まれる。
また、この薬紹介コンテンツは、
図1のタブレット型端末10に提供され、そのタブレット型端末ディスプレイ11に表示される。
【0036】
図7のST1では、
図1の編集端末90が、管理サーバ40にアクセスし、通信を開始する。具体的には、
図6の編集端末通信装置92と
図3の管理サーバ通信装置42が動作し、
図1のインターネット網2を介して通信を行う。
次いで、ST2へ進む。ST2では、管理サーバ40が、編集端末90に、その識別情報である例えば、ID番号やパスワードの入力を求める。
この求めに応じて、編集端末90の操作者が、編集端末90の編集端末入力装置94からID番号及びパスワードを入力すると、ST3へ進む。
【0037】
ST3では、
図4の管理サーバ40が、編集端末90から送信されたID番号及びパスワードが正しいか否かを判断する。
具体的には、
図4の管理サーバ40の認証処理部(プログラム)51が動作し、
図3の認証データ記憶部71を参照する。すなわち、認証データ記憶部71には、当該編集端末90のID番号及びパスワードデータが予め記憶されている。
したがって、認証処理部(プログラム)51は、編集端末90から送信されたID番号及びパスワードが、認証データ記憶部71内に対応する編集端末90のID番号及びパスワードと一致するか否かを判断する。
【0038】
ST3で、入力したID番号及びパスワードが正しい場合は、ST4へ進み、編集端末90からの特定の薬の薬紹介コンテンツ用の各データの入力が許可される。
ST4では、当該薬紹介コンテンツの概要データである「記事データ」の入力要求が編集端末ディスプレイ93に表示される。
すると、編集端末90の操作者は、
図6の編集端末入力装置94を操作して、例えば、テキストデータ等で「記事データ」を入力する。
【0039】
次いでST5へ進む。ST5では、「記事データ」が入力されたか否かを管理サーバ40が判断する。具体的には、
図4の記事データ入力判断処理部(プログラム)52が判断し、入力データがテキストデータ等の所定のデータで、且つ所定の文字数の範囲内のデータか否かを判断する。
【0040】
ST5で、入力された「記事データ」が所定のデータ種で、且つ所定の文字数であると判断されると、ST6へ進む。
ST6では、編集端末90から入力されたデータを当該薬紹介コンテンツの「記事データ」として、コンテンツ編集用データベース72に記憶する。
【0041】
次いで、ST7へ進む。ST7以降では、「記事データ」が入力された後、当該薬紹介コンテンツの「記事データ」の具体的な内容を構成する各データの入力の工程である。
先ず、ST7では、管理サーバ40が、編集端末90にデータが入力されたか否かを判断し、データが入力されたと判断された場合、ST8へ進む。
ST8では、管理サーバ40が、ST7で入力されたデータのデータ種(テキスト、PDF、動画、WORD等)を特定する。具体的には、
図4のデータ種特定部である例えば、入力データ種類特定処理部(プログラム)53が判断する。
【0042】
次いで、ST9へ進む。ST9では、入力されたデータがPDFデータであるか否かを判断する。具体的には、管理サーバ40の
図4のPDFデータ判断処理部(プログラム)54が判断する。
【0043】
ST9で、入力されたデータがPDFデータであると判断された場合は、ST10へ進む。ST10では、当該データがPDFデータあることのみならず、当該データにデータ識別番号を付して、データ記憶部である例えば、管理サーバ40の
図3に示すコンテンツ編集用データベース72に記憶される。具体的には、
図4のデータ登録処理部55が動作して処理を実行する。
【0044】
図12は、コンテンツ編集用データベース72に記録されているコンテンツ編集用データ72aの一例を示す概略図である。
図12に示すように、一つのコンテンツ編集用データ72aでは、記事データ、PDFデータ等の各データ種が記憶されるときに、それぞれのデータに、データ識別番号が付される。
すなわち、
図12の例では、例えば、記事データのデータ識別番号は「1」でPDFデータ(A)のデータ識別番号は「2」として登録される。
すなわち、本実施の形態では、編集端末90から入力された各データは、そのデータ種が特定され、独自のデータ識別番号を付され、データ毎に区分して記憶される。
【0045】
次いで、ST11へ進む。ST11では、
図4の画像変換アイコン生成処理部(プログラム)56が動作して、PDFデータ(頁区分データの一例)として登録されたデータの第1頁の全体を画像(静止画)データに変換し、アイコン(処理実行選択用標識部の一例)化して、管理サーバ40の
図3のアイコン記憶部73に、コンテンツ編集用データ72に記憶されている当該PDFデータと関連付けて登録される。
【0046】
次いで、ST12に進む。ST12では、
図4のPDF頁確認処理部(プログラム)57が動作して、ST10でPDFデータとして登録されたデータが、複数の頁データを有するか否かを判断する。
【0047】
ST12で、PDFデータが、複数の頁データを有する場合は、ST13へ進む。ST13では、
図4のデータ登録処理部(プログラム)55が動作し、PDFデータの頁毎に、データ識別番号である例えば、「枝番」が付され、コンテンツ編集用データベース72に登録される。
本実施の形態では、例えば、
図12に示すように、「枝番名称」と共に「枝番」が付され、関連するデータ識別番号と関連付けられて登録される。
したがって、本実施の形態では、複数の頁を含む個々のPDFデータ全体のみならず、そのPDFデータに含まれる頁毎についても分けて別々に登録されるので、後述する薬紹介コンテンツを編集する際に、PDFデータの頁単位毎の編集が行い易い構成となっている。
【0048】
次いで、ST14へ進む。後述する薬紹介コンテンツを編集する際に、PDFデータを他のデータ(テキストデータやWORDデータ等)と重ねて同時に画面上表示するように指定する場合がある。
このとき、PDFデータを全て画面に表示したのでは、他のデータを表示できなくなるため、必要に応じてPDFデータ全体を表示するため、PDFデータをアイコン記憶部73のアイコンで表示する。
このアイコンは、小さなものであるため、背景となる他のデータのどこにでも配置することが可能となる。
このように構成することで、タブレット型端末10のタブレット型端末ディスプレイ11に薬紹介コンテンツを表示させ易く、且つ見易い構成とすることができる。
本実施の形態では、ST14では、このアイコンを背景となる他のデータのどの位置に配置するかを、管理サーバ40の自動設定に任せるか否かの質問が、編集端末90の編集端末ディスプレイ93に表示される構成となっている。
【0049】
ST14で、編集端末90の操作者が、アイコンについて、管理サーバ40の自動設定を選択しない場合、ST15へ進む。
ST15では、管理サーバ40が、編集端末90の編集端末ディスプレイ93に、編集端末90の操作者が希望するアイコンの位置(座標位置)を入力するための入力画面を表示する。
そして、操作者がその希望するアイコン位置を編集端末入力装置94を用いて入力すると、管理サーバ40の座標データ登録処理部(プログラム)58により、当該入力されたアイコン位置(座標位置データ)が、
図3のコンテンツ編集用データ72に登録される。
このアイコン位置は、例えば、
図12の「PDFアイコン位置座標データ」で示すように、当該PDFデータとの関係で記憶される。
したがって、後述する薬紹介コンテンツを編集する際に、PDFデータのアイコンを他のデータとの関係で、任意の好ましい位置に配置させることができる。
【0050】
また、ST14でアイコン位置自動設定を希望する旨の入力が編集端末入力装置94からあった場合、
図3のコンテンツ編集用データベース72に、その旨が当該PDFデータと関連付けられて記憶される。
例えば、
図12の例では、当該PDFデータに対応するPDF位置座標データの欄に「なし」等の登録がなされる。
【0051】
一方、ST9で、編集端末90から入力されたデータがPDFデータでない場合は、ST16へ進む。ST16では、管理サーバ40の
図4の動画データ判断処理部(プログラム)59が動作して、当該入力されたデータが、区分データである例えば、Motion Picture Experts Group等の動画データ(画像データの一例)であるか否かを判断する。
【0052】
ST16で、入力されたデータが動画データであると判断された場合は、ST17へ進む。ST17では、当該データが動画データであることのみならず、当該データにデータ識別番号を付して、管理サーバ40の
図3に示すコンテンツ編集用データベース72に記憶される。具体的には、
図4のデータ登録処理部(プログラム)55が動作して処理を実行する。
また、このように登録された動画データは、
図12の例では、データ識別番号「3」の「動画(c)」として登録される。
このように、本実施の形態では、編集端末90から入力されたデータが、動画データであるか否かが特定され、独自のデータ識別番号を付され、動画データ毎に区分して記憶されることになる。
【0053】
次いで、ST18へ進む。ST18では、
図4の画像データ個数確認処理部(プログラム)60が動作し、ST17で、動画データとして登録されたデータが、更に、複数の下記画像データである例えば、下位動画データを含むか否かを判断する。
【0054】
ST18で、動画データが、複数の下位動画データを含んでいると判断した場合は、ST19へ進む。ST19では、
図4のデータ登録処理部(プログラム)55が動作し、動画データに含まれる下位動画データの個々に、データ識別番号である例えば、「枝番」が付され、コンテンツ編集用データベース72に登録される(
図12参照)。
本実施の形態では、例えば、
図12に示すように、「枝番名称」と共に「枝番」が付され、関連するデータ識別番号と関連付けられて登録される。
したがって、本実施の形態では、個々の動画データ全体のみならず、その動画データに含まれる各下位動画データ毎についても別々に分けて登録されるので、後述する薬紹介コンテンツを編集する際に、各動画データ(若しくは下位動画データ)単位毎の編集が行い易い構成となっている。
【0055】
次いで、ST20へ進む。ST20では、後述する薬紹介コンテンツを編集する際に、動画データ(若しくは下位動画データ)(以下「動画データ等」という)を他のデータ(テキストデータやWORDデータ等)と重ねて同時に画面上表示するように指定する場合がある。このとき、動画データ等は、背景となる他のデータのどこにでも配置することができる。
そこで、本実施の形態では、ST20では、この動画データ等を背景となる他のデータのどの位置に配置するかを、管理サーバ40の自動設定に任せるか否かの質問が、編集端末90の編集端末ディスプレイ93に表示される。
【0056】
ST20で、編集端末90の操作者が、動画データ等について、管理サーバ40の自動設定を選択しない場合、ST21へ進む。
ST21では、管理サーバ40が、編集端末90の編集端末ディスプレイ93に、編集端末90の操作者が希望する動画データ等の位置(座標位置)を入力するための入力画面を表示する。
そして、操作者がその希望する動画データ等の位置を編集端末入力装置94を用いて入力すると、管理サーバ40の座標データ登録処理部(プログラム)58により、当該入力された動画データ等位置(座標位置データ)が、
図3のコンテンツ編集用データ72に登録される。
この動画データ等位置は、例えば、
図12の「動画位置座標データ」で示すように、当該動画データ等との関係で記憶される。
したがって、後述する薬紹介コンテンツを編集する際に、動画データ等を他のデータとの関係で、任意の好ましい位置に配置させることができる。
【0057】
また、ST20で動画データ等の位置自動設定を希望する旨の入力が編集端末入力装置94からあった場合、
図3のコンテンツ編集用データベース72に、その旨が当該動画データ等と関連付けられて記憶される。
例えば、
図12の例では、当該動画データ等に対応する動画データ位置座標データの欄に「なし」等の登録がなされる。
【0058】
一方、ST16で、入力されたデータが動画データでない場合は、当該入力されたデータは、PDFデータ及び動画データ以外のデータとなる。そして、これらのデータは、
図4のデータ登録処理部55が動作して、それぞれにデータ識別番号が付されて、
図3のコンテンツ編集用データベース72に登録される
例えば、
図12に示す例では、データ識別番号「4」で、例えば、テキストデータとして登録される。
以上で、データ入力工程が終了し、
図4のコンテンツ編集用データベース72には、薬紹介コンテンツの作成に利用するPDFデータや動画データ等の各種データが
図12に示すように、データ識別番号を付して登録されることになる。
【0059】
続いて、製薬会社の担当者が、編集端末90を操作して、具体的な薬紹介コンテンツを作成する工程となる。具体的には、
図7及び
図8のデータ入力工程で、コンテンツ編集用データベース72に、データ識別番号と関連付けて登録されている各種データを編集等することにより行う。
図9及び
図10は、薬紹介コンテンツの編集工程を示す概略フローチャートである。
先ず、ST31では、製薬会社の担当者が編集端末90を介して、
図1の管理サーバ40にアクセスし、認証工程等を経て、編集端末ディスプレイ93に、コンテンツ編集用データベース72に登録されているデータをデータ識別番号毎に表示させる。
このとき、編集端末ディスプレイ93には、各データがツリー状又は碁盤の目状等に表示され、操作者が編集端末入力装置94を操作し、表示されている当該データをクリック等して特定することで、入力情報が生成され、この入力情報でデータが選択される構成となっている。
【0060】
また、この編集工程では、薬紹介コンテンツの作成プログラムが動作し、データの表示順や配置方法等については、管理サーバ40に、幾つかの表示パターンがテンプレートとして記憶されている。
したがって、操作者は、この表示パターンを選択し、その後は、その表示パターンの表示順に、データ識別番号と関連付けて登録されている各種データを割り当てることで、所望の薬紹介コンテンツを作成することができる構成となっている。
また、編集後の薬紹介コンテンツのデータは、管理サーバ40の
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74に記憶される。
【0061】
このような編集工程が実行されているときに、ST32が実行される。すなわち、管理サーバ40の
図4の編集操作判断処理部(プログラム)61が動作し、編集端末入力装置94からの指示が、PDFデータと他のデータを重ねて表示することとなるか否かを判断する。例えば、PDFデータ上に、他のデータを重ねて表示されるように入力指示されたか否かを判断する。
【0062】
ST32で、PDFデータ上に、他のデータを重ねて表示されるように入力指示されたと判断された場合は、ST33へ進む。ST33では、管理サーバ40の
図4のPDFアイコン特定処理部(プログラム)62が、
図3のアイコン記憶部73を参照し、当該選択されたPDFデータのアイコンを特定する。
【0063】
次いで、ST34へ進む。ST34では、管理サーバ40の自動表示設定判断処理部(プログラム)63が動作して、
図3のコンテンツ編集用データベース72を参照し、当該PDFデータに対応するPDFアイコン位置座標データ(
図12参照)を参照し、当該PDFデータのPDFアイコンは自動設定か否かを判断する。
【0064】
ST34で、自動設定の登録となっていると判断された場合は、ST35へ進む。ST35では、管理サーバ40の
図5に示す自動表示設定処理部(プログラム)64が動作し、上述の他のデータの画面上に表示される文字図形等の濃淡データを取得する。
そして、これら取得した濃淡データのうち、濃淡の差が最も小さい領域(座標データで特定)を空白領域として選択して、当該PDFアイコンの位置情報として、
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74に記憶させる。
【0065】
したがって、本実施の形態では、操作者がPDFデータのアイコンと他のデータの記載等が重なり合わないように、座標等を選択して設定しなくても、管理サーバ40が、その空白領域を自動的に選択するので、操作者にとって、極めて簡易且つ見易い画面を作成することができる。
すなわち、操作者は、他のデータの表示とPDFデータのアイコンと画面上、重なり見難くなることを容易に回避することができる。
【0066】
ST34で、自動設定の登録となっていないと判断された場合は、ST36へ進む。ST36では、
図5の表示位置設定処理部(プログラム)65が動作し、
図3のコンテンツ編集用データベース72に記憶されている
図12に示すPDFアイコン位置座標データに基づき、他のデータにおけるPDFデータのアイコン位置を特定し、
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74に記憶する。
したがって、ST36の場合は、PDFデータのアイコンを他のデータに対して、所望の位置(中央等)表示させることができる。
【0067】
次いで、ST37へ進む。ST37では、管理サーバ40の
図4の編集操作判断処理部(プログラム)61が動作し、編集端末入力装置94からの指示が、動画データ等と他のデータを重ねて表示することとなっているか否かを判断する。例えば、他のデータ上に、動画データ等を重ねて表示されるように入力指示されたか否かを判断する。
【0068】
次いで、ST38へ進む。ST38では、管理サーバ40の自動表示設定判断処理部(プログラム)63が動作して、
図3のコンテンツ編集用データベース72を参照し、当該動画データ等に対応する動画位置座標データ(
図12参照)を参照し、当該動画データ等は自動設定か否かを判断する。
【0069】
ST38で、自動設定の登録となっていると判断された場合は、ST39へ進む。ST39では、管理サーバ40の
図5に示す自動表示設定処理部(プログラム)64が動作し、上述の他のデータの画面上に表示される文字図形等の濃淡データを取得する。
そして、これら取得した濃淡データのうち、濃淡の差が最も小さい領域(座標データで特定)を空白領域として選択して、当該動画データ等の位置情報として、
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74に記憶させる。
【0070】
したがって、本実施の形態では、操作者が動画データ等と他のデータの記載等が重なり合わないように、座標等を選択して設定しなくても、管理サーバ40が、その空白領域を自動的に選択するので、操作者にとって、極めて簡易且つ見易い画面を作成することができる。
すなわち、操作者は、他のデータの表示と動画データ等と画面上、重なり見難くなることを容易に回避することができる。
【0071】
ST38で、自動設定の登録となっていないと判断された場合は、ST40へ進む。ST40では、
図5の表示位置設定処理部(プログラム)65が動作し、
図3のコンテンツ編集用データベース72に記憶されている
図12に示す動画位置座標データに基づき、他のデータにおける動画データ等の位置を特定し、
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74に記憶する。
したがって、ST40の場合は、動画データ等は、他のデータに対して、所望の位置(中央等)表示させることができる。
【0072】
このような工程を経て、編集端末入力装置94からの入力に基づき、薬紹介コンテンツの内容が編集され、作成される。
そして、ST41へ進む。ST41では、編集端末90による編集、すなわち、薬紹介コンテンツの作成が終了したか否かが判断される。
【0073】
次いで、ST42へ進む。ST42では、管理サーバ40の
図5に示すタブレット型端末用ファイル作成処理部(プログラム)66が動作し、日付及びダウンロードパス情報からタブレット型端末10用ファイルを作成し、タブレット型端末10で利用する薬紹介コンテンツのサムネール一覧表示用の画面データをサーバーブ生成する。
これにより、
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74内の薬紹介コンテンツのデータは、
図1のタブレット型端末10で表示可能なデータとなる。
【0074】
次いで、ST43へ進む。ST43では、管理サーバ40の
図5の暗号化等実行処理部(プログラム)67が動作し、
図3の編集済みコンテンツデータ記憶部74内の編集済みコンテンツデータからXMLを抽出し、同データのデータ識別番号(若しくは枝番)毎にデータを暗号化し、圧縮処理する。
これにより、薬紹介コンテンツがタブレット型端末10に送信された後、同端末10で同コンテンツの内容が変更させられたとしても、データの暗号化をやり直す必要がなく、データの安全性を確保しつつ、同コンテンツの内容を変更することができる。
【0075】
以上で、薬紹介コンテンツの編集工程が終了し、編集(作成)された薬紹介コンテンツは、編集済みコンテンツデータ記憶部74に記憶されられる。
次いで、このように、管理サーバ40の編集済みコンテンツデータ記憶部74内の個々の編集済みコンテンツデータを、
図1に示す各タブレット型端末10に表示し、その表示履歴等を取得する工程となる。
【0076】
図11は、タブレット型端末10の表示履歴等収集工程を示す概略フローチャートである。
本実施の形態では、各タブレット型端末10は、製薬会社の医薬情報担当者(MR)が所持し、病院等の医師等に対し、特定の薬の説明に使用する。具体的には、タブレット型端末10のタブレット型端末ディスプレイ11に、編集済みコンテンツデータ72aである薬紹介コンテンツを表示させて説明する。以下、具体的に説明する。
【0077】
先ず、
図11のST51では、
図1のタブレット型端末10が、管理サーバ40にアクセスする。すると、ST52で、管理サーバ40の
図5の認証処理部(プログラム)68が動作し、アクセスしてきたタブレット型端末10に、そのID番号及びパスワードを求める。
すると、タブレット型端末10は、操作者がタブレット型端末入力装置15を介してID番号及びパスワードを入力し、管理サーバ40へ送信する。
【0078】
次いで、ST53へ進み、管理サーバ40が、各タブレット型端末10の認証データを記憶する
図3の認証データ記憶部71を参照し、タブレット型端末10から入力されたID番号及びパスワードと一致するか(正しいか)否かを判断する。
【0079】
ST53で、当該タブレット型端末10のID番号及びパスワードが正しい場合は、ST54へ進む。ST54では、管理サーバ40は、当該タブレット型端末10が要求する薬紹介コンテンツデータを一括して送信する。
したがって、その後、タブレット型端末10は、管理サーバ40との通信がオフラインでも当該薬紹介コンテンツをタブレット型端末ディスプレイ11に表示させることができる。
【0080】
次いで、ST55へ進む。ST55では、製薬会社のMRが、自己のタブレット型端末10を用いて、受信した薬紹介コンテンツを、タブレット型端末ディスプレイ11に表示させる。このとき、薬紹介コンテンツは、その含む各データ(PDFデータ、動画データ、テキストデータ等)の表示順(携帯端末表示履歴情報の一例)を操作者(MR)が選択等することができる構成となっている。
このため、本実施の形態では、タブレット型端末10の
図2の操作履歴データ取得処理部(プログラム)16が動作し、当該コンテンツを示した医師等の名前、当該コンテンツに含まれるデータ識別番号(枝番)等についての表示履歴を取得し、
図2のタブレット型端末側操作履歴データ記憶部17に記憶する。
具体的には、例えば、予め定めた表示順の通りに、データを表示したか、若しくは、予め定めたデータの表示順を,操作者が変更したか等の実際のデータの表示順データを記憶する。
したがって、実際に、どのMRが、どの医師等に対して、薬紹介コンテンツをどのように使用したかについて、正確なデータを取得することができる。
【0081】
操作者(MR)による医師等に対する当該薬紹介コンテンツの表示が終了すると、ST56へ進む。ST56では、タブレット型端末10は、
図2のタブレット型端末識別データ記憶部18内の自己の識別番号のデータとタブレット型端末側操作履歴データ記憶部17内のデータを関連付けて、管理サーバ40へ送信する。
【0082】
すると、ST57で、管理サーバ40の
図5の管理サーバ側操作履歴データ処理部(プログラム)69が動作し、当該タブレット型端末10から受信した端末の操作履歴データと関連付けてある端末の識別番号から、
図3の売上データ記憶部76を参照し、当該MRの実績情報である例えば、売上げデータを取得する。
そして、当該MRの売上データと関連付けて、上述の操作履歴データ(端末識別番号付き)を
図5の管理サーバ側操作履歴データ記憶部77に記憶する。
したがって、この管理サーバ側操作履歴データ記憶部77内のデータを参照することで、売上げが多いMRの薬紹介コンテンツの利用法、すなわち、かかるMRによる同コンテンツを構成する各データの表示順を把握することができる。そして、このデータにより、当該薬紹介コンテンツを構成するデータの効率的な表示順等を容易に把握することができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られないことは勿論である。