特許第5753944号(P5753944)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5753944
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】送信および受信の方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/32 20090101AFI20150702BHJP
   H04W 88/16 20090101ALI20150702BHJP
   H04W 36/04 20090101ALI20150702BHJP
【FI】
   H04W16/32
   H04W88/16
   H04W36/04
【請求項の数】21
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-515024(P2014-515024)
(86)(22)【出願日】2011年6月16日
(65)【公表番号】特表2014-519776(P2014-519776A)
(43)【公表日】2014年8月14日
(86)【国際出願番号】CN2011075801
(87)【国際公開番号】WO2012171196
(87)【国際公開日】20121220
【審査請求日】2014年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】504277388
【氏名又は名称】▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲藝▼
【審査官】 石川 雄太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−097543(JP,A)
【文献】 Samsung,Routing of inbound handover[online], 3GPP TSG-RAN WG3#63bis R3-090859,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_63bis/Docs/R3-090859.zip>,2009年 3月19日
【文献】 Samsung, ZTE,Open mode HeNB Problem[online], 3GPP TSG-RAN WG3#65 R3-091685,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_65/Docs/R3-091685.zip>,2009年 8月31日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスによって、第1のセルグローバルIDおよび第2のセルグローバルIDを受信するステップであって、前記第1のセルグローバルIDが、第1の基地局の基地局IDを搬送し、前記第2のセルグローバルIDが、第2の基地局の基地局IDを搬送し、前記第1の基地局の基地局タイプが、前記第2の基地局の前記基地局タイプとは異なり、前記第1のセルグローバルIDにおいて前記第1の基地局の前記基地局IDによって占められるビット位置が、前記第2のセルグローバルIDにおいて前記第2の基地局の前記基地局IDによって占められるビット位置と同じであり、前記第1の基地局または前記第2の基地局の前記基地局タイプがホーム基地局である場合には、対応するセルグローバルIDにおける前記ホーム基地局の前記基地局IDによって占められるビット以外のビットが、プリセット値で満たされる、ステップと、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のセルグローバルIDおよび前記第2のセルグローバルIDそれぞれからの前記ビットを読み取り、前記第1のセルグローバルIDから読み取られる前記ビットを、前記第1の基地局の前記基地局IDと判定し、前記第2のセルグローバルIDから読み取られる前記ビットを、前記第2の基地局の前記基地局IDと判定するステップと
を含む受信方法。
【請求項2】
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のセルグローバルIDを受信する前記ステップが、
前記ネットワークデバイスによって、前記第1のセルグローバルIDを端末から受信するステップであって、第1のセルが、前記第1の基地局によってコントロールされ、前記端末のサービングセルの近隣セルである、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークデバイスによって、前記第2のセルグローバルIDを受信する前記ステップが、
前記ネットワークデバイスによって、前記第2のセルグローバルIDを前記端末または別の端末から受信するステップであって、第2のセルが、前記第2の基地局によってコントロールされ、前記端末の前記サービングセルの別の近隣セルである、ステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ビット位置が、最初の20ビットを指す、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
端末によって、第1の基地局の基地局IDおよび前記第1の基地局の基地局タイプを判定するステップと、
前記端末によって、前記第1の基地局の前記基地局IDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、前記基地局IDが、セルグローバルID内に含めて搬送され、前記セルグローバルIDにおいて前記第1の基地局の前記基地局IDによって占められるビット位置が、別のセルグローバルIDにおいて第2の基地局の基地局IDによって占められるビット位置と同じであり、前記第1の基地局の前記基地局タイプがホーム基地局である場合には、前記セルグローバルIDにおける前記第1の基地局の前記基地局IDによって占められるビット以外のビットが、プリセット値で満たされ、前記第1の基地局の前記基地局タイプが、前記第2の基地局の前記基地局タイプとは異なり、前記第1の基地局によってコントロールされる第1のセルが、前記端末のサービングセルの近隣セルである、ステップと
を含む送信方法。
【請求項6】
前記端末の前記サービングセルの近隣セルが、第2のセルをさらに含み、前記第2のセルが、前記第2の基地局によってコントロールされる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の基地局の前記基地局IDが、前記第1の基地局の前記基地局タイプに対応し、前記第2の基地局の前記基地局IDが、前記第2の基地局の前記基地局タイプに対応する、請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ビット位置が、最初の20ビットを指す、請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の基地局の前記基地局タイプがホーム基地局である場合には、前記セルグローバルIDの最後の8ビットが、すべて1である、請求項5から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記端末によって、前記第2の基地局の前記基地局IDおよび前記第2の基地局の前記基地局タイプを判定するステップと、
前記端末によって、前記第2の基地局の前記基地局IDを前記ネットワークデバイスへ送信するステップであって、前記第2の基地局の前記基地局IDが、別のセルグローバルID内に含めて搬送される、ステップと
をさらに含む、請求項5から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
第1のセルグローバルIDおよび第2のセルグローバルIDを受信するように構成されている受信機であって、前記第1のセルグローバルIDが、第1の基地局の基地局IDを搬送し、前記第2のセルグローバルIDが、第2の基地局の基地局IDを搬送し、前記第1の基地局の基地局タイプが、前記第2の基地局の前記基地局タイプとは異なり、前記第1のセルグローバルIDにおいて前記第1の基地局の前記基地局IDによって占められるビット位置が、前記第2のセルグローバルIDにおいて前記第2の基地局の前記基地局IDによって占められるビット位置と同じであり、前記第1の基地局または前記第2の基地局の前記基地局タイプがホーム基地局である場合には、対応するセルグローバルIDにおける前記ホーム基地局の前記基地局IDによって占められるビット以外のビットが、プリセット値で満たされる、受信機と、
前記第1のセルグローバルIDおよび前記第2のセルグローバルIDそれぞれからの前記ビットを読み取り、前記第1のセルグローバルIDから読み取られる前記ビットを、前記第1の基地局の前記基地局IDと判定し、前記第2のセルグローバルIDから読み取られる前記ビットを、前記第2の基地局の前記基地局IDと判定するように構成されているプロセッサと
を含む受信デバイス。
【請求項12】
前記受信機が、前記第1のセルグローバルIDを端末から受信するように特に構成されており、第1のセルが、前記第1の基地局によってコントロールされ、かつ、前記端末のサービングセルの近隣セルである、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記受信機が、前記第2のセルグローバルIDを、前記第1のセルグローバルIDを送信する端末または別の端末から受信するように特に構成されており、第2のセルが、前記第2の基地局によってコントロールされ、かつ、前記第1のセルグローバルIDを送信する前記端末のサービングセルの、第1のセルとは別の近隣セルである、請求項11または12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ビット位置が、最初の20ビットを指す、請求項11から13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
送信デバイスであって、
第1の基地局の基地局IDおよび前記第1の基地局の基地局タイプを判定するように構成されているプロセッサと、
前記第1の基地局の前記基地局IDをネットワークデバイスへ送信するように構成されている送信機であって、前記基地局IDが、セルグローバルID内に含めて搬送され、前記セルグローバルIDにおいて前記第1の基地局の前記基地局IDによって占められるビット位置が、別のセルグローバルIDにおいて第2の基地局の基地局IDによって占められるビット位置と同じであり、前記第1の基地局の前記基地局タイプがホーム基地局である場合には、前記セルグローバルIDにおける前記第1の基地局の前記基地局IDによって占められるビット以外のビットが、プリセット値で満たされ、前記第1の基地局の前記基地局タイプが、前記第2の基地局の前記基地局タイプとは異なり、前記第1の基地局によってコントロールされる第1のセルが、前記送信デバイスのサービングセルの近隣セルである、送信機と
を含む送信デバイス。
【請求項16】
前記送信デバイスの前記サービングセルの近隣セルが、第2のセルをさらに含み、前記第2のセル
が、前記第2の基地局によってコントロールされる、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記第1の基地局の前記基地局IDが、前記第1の基地局の前記基地局タイプに対応し、前記第2の基地局の前記基地局IDが、前記第2の基地局の前記基地局タイプに対応する、請求項15または請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ビット位置が、最初の20ビットを指す、請求項15から17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記第1の基地局の前記基地局タイプがホーム基地局である場合には、前記セルグローバルIDの最後の8ビットが、すべて1である、請求項15から18のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記第2の基地局の前記基地局IDおよび前記第2の基地局の前記基地局タイプを判定するようにさらに構成され、前記送信機が、前記第2の基地局の前記基地局IDを前記ネットワークデバイスへ送信するようにさらに構成されており、前記第2の基地局の前記基地局IDが、別のセルグローバルID内に含めて搬送される、請求項15から19のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
請求項11から14のいずれか一項に記載の受信デバイスと、請求項15から20のいずれか一項に記載の送信デバイスとを含む通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル通信テクノロジーに関し、詳細には、送信および受信の方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
自己組織化ネットワーク(Self-Organization Network、SON)の特徴は、自動近隣関係(Automatic Neighbor Relation、ANR)機能を含む。ANR機能によれば、未知のセルの自動発見、および対立する物理セルID(Physical Cell Identity、PCI)を伴うセル同士の間における切り替えの問題が、主として、ユーザ機器(User Equipment、UE)によって近隣のセルのシステムメッセージを読んだ後にセルグローバルID(Cell Global Identity、CGI)を報告することを通じて実現される。UEによってeNB ID(eNB identity)を報告することは、ANRの切り替えおよびPCIの対立の解消の両方において必要とされる。
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムにおけるANRの切り替えを例に取ると、セルグローバルIDは、エボルブドユニバーサルテレストリアルラジオアクセスネットワークセルグローバルID(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network CGI、ECGI)である。このケースにおいては、UEはECGIをネットワーク側に報告し、その場合、ECGIはeNB IDを含む。
【0004】
現在、LTEは、2つのタイプの基地局(eNodeB、eNB)、すなわち、マクロ(macro)基地局およびホーム(Home)基地局を定義しており、この場合、マクロ基地局のeNB IDは、ECGIの最初の20ビット(bit)を占め、その一方でECGIの最後の8 bitは、セルID(Cell ID)として機能し、ホーム基地局のeNB IDは、ECGIの28 bit全体を占める。
【0005】
現在の解決策においては、ANR中に新たに発見された近隣のセルをコントロールする基地局は、デフォルトでマクロ基地局として取り扱われる。しかしながら、新たに発見された近隣のセルをコントロールする基地局がホーム基地局であることも可能である。このケースにおいては、そのような基地局がマクロ基地局として取り扱われた場合、eNB IDの識別に関するエラーは間違いなく発生する。したがって、この方法は、基地局タイプが正確に識別されること、または基地局IDが正確に入手されることを保証することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、基地局タイプまたは基地局IDが正確に識別されることが可能になる送信および受信の方法およびデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様は、
端末によって、サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップと、
端末によって、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、それによって、ネットワークデバイスが、基地局タイプを示す情報に従って基地局タイプを判定するステップと
を含む送信方法を提供する。
本発明の第1の態様の第1の実施態様においては、基地局タイプを示す情報は、PCIであり、端末によって、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信するステップは、
端末によって、近隣セルのPCIをネットワークデバイスへ送信するステップであって、そのPCIが、端末によって近隣セルに割り当てられ、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応しない少なくとも1つのPCIグループには属していない、ステップを含む。
本発明の第1の態様の第2の実施態様においては、端末によって、サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップの後に、および端末によって、近隣セルのPCIをネットワークデバイスへ送信するステップの前に、この方法は、
端末によって、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループから1つのPCIを選択して、そのPCIを近隣セルに割り当てるステップをさらに含む。
本発明の第1の態様の第3の実施態様においては、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、マクロ基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、ホーム基地局であり、または、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、ホーム基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、マクロ基地局である。
本発明の第1の態様の第4の実施態様においては、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、PCIは、0から412までの任意の値であり、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、PCIは、413から511までの任意の値である。
本発明の第1の態様の第5の実施態様においては、基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプであり、端末によって、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信するステップは、
端末によって、近隣セルのセルグローバルIDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、そのセルグローバルIDが、近隣セルの基地局タイプを搬送する、ステップを含む。
本発明の第1の態様の第6の実施態様においては、セルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
本発明の第1の態様の第7の実施態様においては、セルグローバルIDは、近隣セルの基地局IDも搬送し、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを占め、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを占める。
本発明の第1の態様の第8の実施態様においては、サービングセルの近隣セルは、自動近隣関係検知中に発見されたサービングセルの近隣セルを含む。
【0008】
本発明の第2の態様は、
ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報を受信するステップであって、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップと、
ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報に従って第1のセルの基地局タイプを判定するステップと
を含む受信方法を提供する。
本発明の第2の態様の第1の実施態様においては、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、PCIであり、そのPCIは、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報に従って第1のセルの基地局タイプを判定するステップは、
ネットワークデバイスによって、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップを含む。
本発明の第2の態様の第2の実施態様においては、マクロ基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、0から412までの範囲にわたり、ネットワークデバイスによって、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップは、PCIが0〜412の範囲内にある場合には、ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局であると判定するステップを含み、または、
ホーム基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、413から511までの範囲にわたり、ネットワークデバイスによって、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップは、PCIが413〜511の範囲内にある場合には、ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局であると判定するステップを含む。
本発明の第2の態様の第3の実施態様においては、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプである。
本発明の第2の態様の第4の実施態様においては、セルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
本発明の第2の態様の第5の実施態様においては、第1のセルの基地局タイプを判定するステップの後に、この方法は、
ネットワークデバイスによって、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップをさらに含む。
本発明の第2の態様の第6の実施態様においては、ネットワークデバイスによって、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップは、
ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、基地局IDを搬送する、ステップと、
第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、受信されたセルグローバルIDの最初の20ビットを読み取るステップであって、その最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップ、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、セルの受信されたセルグローバルIDの最初の28ビットを読み取るステップであって、その最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップを含む。
本発明の第2の態様の第7の実施態様においては、第1のセルの基地局タイプを判定するステップの後に、この方法は、
ネットワークデバイスによって、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップをさらに含む。
本発明の第2の態様の第8の実施態様においては、ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報を受信するステップは、ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、基地局タイプおよび基地局IDを搬送する、ステップを含み、
ネットワークデバイスによって、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップは、
第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを読み取るステップであって、基地局タイプの後に続く最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップ、または、
第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを読み取るステップであって、基地局タイプの後に続く最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップを含む。
【0009】
本発明の第3の態様は、
端末によって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを判定するステップと、
端末によって、基地局IDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、基地局IDが、セルグローバルID内に含めて搬送され、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットが、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットと同じであり、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプとは異なり、第1のセルおよび第2のセルの両方が、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップと
を含む送信方法を提供する。
本発明の第3の態様の第1の実施態様においては、ビットは、最初の20ビットを指す。
本発明の第3の態様の第2の実施態様においては、基地局タイプがホーム基地局である場合には、セルグローバルIDの最後の8ビットは、すべて1である。
【0010】
本発明の第4の態様は、
ネットワークデバイスによって、端末によって送信されるセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを搬送し、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップと、
ネットワークデバイスによって、セルグローバルIDから所定の長さのビットを読み取り、その読み取られたビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するステップと
を含む受信方法を提供する。
本発明の第4の態様の第1の実施態様においては、ネットワークデバイスによって、セルグローバルIDから所定の長さのビットを読み取り、その読み取られたビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するステップは、
第1のセルをコントロールする基地局がマクロ基地局またはホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、セルグローバルIDの最初の20ビットを読み取り、その最初の20ビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するステップを含む。
【0011】
本発明の第5の態様は、
サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するように構成されているプロセッサと、
プロセッサによって判定された基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、それによって、ネットワークデバイスが、プロセッサによって判定された基地局タイプを示す情報に従って基地局タイプを判定するように構成されている送信機と
を含む送信デバイスを提供する。
本発明の第5の態様の第1の実施態様においては、基地局タイプを示す情報は、PCIであり、送信機は、近隣セルのPCIをネットワークデバイスへ送信し、そのPCIが、端末によって近隣セルに割り当てられ、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応しない少なくとも1つのPCIグループには属していない、ように特に構成されている。
本発明の第5の態様の第2の実施態様においては、この送信デバイスは、
近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループから1つのPCIを選択して、そのPCIを近隣セルに割り当てるように構成されているセレクタをさらに含み、
送信機は、セレクタによって割り当てられたPCIをネットワークデバイスへ送信するように特に構成されている。
本発明の第5の態様の第3の実施態様においては、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、マクロ基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、ホーム基地局であり、または、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、ホーム基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、マクロ基地局である。
本発明の第5の態様の第4の実施態様においては、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、セレクタによって選択されるPCIは、0から412までの任意の値であり、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、セレクタによって選択されるPCIは、413から511までの任意の値である。
本発明の第5の態様の第5の実施態様においては、基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプであり、送信機は、近隣セルのセルグローバルIDをネットワークデバイスへ送信し、そのセルグローバルIDが、近隣セルの基地局タイプを搬送する、ように特に構成されている。
本発明の第5の態様の第6の実施態様においては、送信機によって送信されるセルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
本発明の第5の態様の第7の実施態様においては、送信機によって送信されるセルグローバルIDは、近隣セルの基地局IDも搬送し、
プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、送信機によって送信される基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを占め、
プロセスによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、送信機によって送信される基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを占める。
本発明の第5の態様の第8の実施態様においては、プロセッサは、自動近隣関係検知中に発見されたサービングセルの近隣セルを、そのサービングセルの近隣セルとみなすようにさらに構成されている。
【0012】
本発明の第6の態様は、
端末によって送信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報を受信し、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ように構成されている受信機と、
受信機によって受信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報に従って第1のセルの基地局タイプを判定するように構成されているプロセッサと
を含む受信デバイスを提供する。
本発明の第6の態様の第1の実施態様においては、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、PCIであり、そのPCIは、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、プロセッサは、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するように特に構成されている。
本発明の第6の態様の第2の実施態様においては、マクロ基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、0から412までの範囲にわたり、プロセッサは、PCIが0〜412の範囲内にある場合には、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局であると判定するように特に構成されており、または、
ホーム基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、413から511までの範囲にわたり、プロセッサは、PCIが413〜511の範囲内にある場合には、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局であると判定するように特に構成されている。
本発明の第6の態様の第3の実施態様においては、受信機によって受信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプである。
本発明の第6の態様の第4の実施態様においては、受信機によって受信されるセルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
本発明の第6の態様の第5の実施態様においては、この受信デバイスは、
基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するように構成されている第1のレコグナイザをさらに含む。
本発明の第6の態様の第6の実施態様においては、第1のレコグナイザは、
端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信し、そのセルグローバルIDが、基地局IDを搬送し、
第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、受信されたセルグローバルIDの最初の20ビットを読み取り、その最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、セルの受信されたセルグローバルIDの最初の28ビットを読み取り、その最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ように特に構成されている。
本発明の第6の態様の第7の実施態様においては、この受信デバイスは、
基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するように構成されている第2のレコグナイザをさらに含む。
本発明の第6の態様の第8の実施態様においては、受信機は、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信し、そのセルグローバルIDが、基地局タイプおよび基地局IDを搬送する、ように特に構成されており、
第2のレコグナイザは、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを読み取り、基地局タイプの後に続く最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを読み取り、基地局タイプの後に続く最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ように特に構成されている。
【0013】
本発明の第7の態様は、
第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを判定するように構成されているプロセッサと、
基地局IDをネットワークデバイスへ送信するように構成されている送信機であって、基地局IDが、セルグローバルID内に含めて搬送され、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットが、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットと同じであり、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプとは異なり、第1のセルおよび第2のセルの両方が、端末のサービングセルの近隣セルである、送信機と
を含む送信デバイスを提供する。
本発明の第7の態様の第1の実施態様においては、基地局IDは、送信機によって送信されるセルグローバルIDの最初の20ビットを占める。
本発明の第7の態様の第2の実施態様においては、基地局タイプがホーム基地局である場合には、送信機によって送信されるセルグローバルIDの最後の8ビットは、すべて1である。
【0014】
本発明の第8の態様は、
端末によって送信されるセルグローバルIDを受信し、そのセルグローバルIDが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを搬送し、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ように構成されている受信機と、
セルグローバルIDから所定の長さのビットを読み取り、その読み取られたビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するように構成されているプロセッサと
を含む受信デバイスを提供する。
本発明の第8の態様の第1の実施態様においては、プロセッサは、第1のセルをコントロールする基地局がマクロ基地局またはホーム基地局である場合には、セルグローバルIDの最初の20ビットを読み取り、その最初の20ビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するように特に構成されている。
【0015】
本発明の実施形態によれば、端末が、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、したがって、ネットワーク側が、基地局タイプを判定することが可能になり、ひいては、基地局タイプの正確な認識が実現され、または端末が、基地局タイプをネットワークデバイスへ送信し、この場合、別々の基地局タイプが、基地局IDの同じビットを占め、したがって、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0016】
本発明の実施形態の技術的な解決策をより明確にするために、本発明の実施形態の説明において使用される添付の図面について、下記で簡単に説明する。記載されている図面は、本発明のいくつかの実施形態にすぎないということは明らかである。当業者なら、これらの図面に基づいて、何ら創造的な作業を伴うことなく、その他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態による送信方法の概略フローチャートである。
図2】本発明の別の実施形態による送信方法の概略フローチャートである。
図3】本発明の別の実施形態による送信方法の概略フローチャートである。
図4】本発明の別の実施形態による送信方法の概略フローチャートである。
図5】本発明の一実施形態による受信方法の概略フローチャートである。
図6】本発明の別の実施形態による受信方法の概略フローチャートである。
図7】本発明の一実施形態による送信デバイスの概略構造図である。
図8】本発明の別の実施形態による送信デバイスの概略構造図である。
図9】本発明の一実施形態による受信デバイスの概略構造図である。
図10】本発明の別の実施形態による受信デバイスの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態の目的、技術的な解決策、および利点をより明確にするために、本発明の実施形態における技術的な解決策について、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、以降で明確にかつ完全に説明する。記載されている実施形態は、本発明のすべての実施形態ではなく、本発明の実施形態のうちの一部にすぎないということは明らかである。当技術分野における標準的な技術者によって、何ら創造的な作業を伴うことなく、本発明の実施形態に基づいて得られるその他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に収まるものとする。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態による送信方法の概略フローチャートである。この送信方法は、下記のステップを含む。
【0020】
ステップ11: 端末によって、サービングセル(serving cell)の近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップ。
【0021】
この場合、サービングセルの近隣セルは、自動近隣関係検知中に発見されたサービングセルの近隣セルであることが可能である。たとえば、SONネットワークにおいては、UEは、ANRプロセス、すなわち、自動的に発見された近隣セルが検知されるプロセスを通じて、近隣セルリストから除外されているその他の近隣セルを検知することができる。UEは、自動的に発見された近隣セルの基地局IDをネットワーク側に報告することができる。この時点で、サービングセルの上述の近隣セルは、特に自動的に発見された近隣セルとなることができる。
【0022】
サービングセルの近隣セルに対応する基地局タイプは、マクロ基地局であることが可能であり、またはホーム基地局であることも可能である。自動近隣関係検知を通じて、サービングセルの近隣セルがマクロ基地局であるか、またはホーム基地局であるかを判定することができる。
【0023】
ステップ12: 端末によって、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、それによって、ネットワークデバイスが、基地局タイプを示す情報に従って基地局タイプを判定するステップ。
【0024】
たとえば、基地局タイプを示す情報は、PCIであり、端末は、近隣セルのPCIをネットワークデバイスへ送信し、PCIは、端末によって近隣セルに割り当てられ、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応しない少なくとも1つのPCIグループには属していない。
【0025】
別の例に関しては、基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプであり、端末は、近隣セルのセルグローバルIDをネットワークデバイスへ送信し、セルグローバルIDは、近隣セルの基地局タイプを搬送する。
【0026】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、したがって、ネットワーク側が、基地局タイプを判定することが可能になり、ひいては、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0027】
図2は、本発明の別の実施形態による送信方法の概略フローチャートである。この方法は、下記のステップを含む。
【0028】
ステップ21: 端末によって、サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップ。
【0029】
たとえば、ステップ11に関する説明を参照することができる。
【0030】
ステップ22: 端末によって、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループから1つのPCIを選択して、そのPCIを近隣セルに割り当てるステップであって、近隣セルに対応するPCIが、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応しない少なくとも1つのPCIグループには属していない、ステップ。
【0031】
たとえば、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、マクロ基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、ホーム基地局であり、または、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、ホーム基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、マクロ基地局である。
【0032】
特に、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、PCIは、0から412までの任意の値であり、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、PCIは、413から511までの任意の値である。
【0033】
特に、この実施形態においては、割り当てのために利用可能であるすべてのPCIは、少なくとも2つのグループへと分割されることが可能であり、それぞれのグループは、別々の基地局タイプに対応し、そして、サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループ内の1つのPCIが、サービングセルの近隣セルに割り当てられる。
【0034】
たとえば、割り当てるために利用可能であるPCIの数は512であり、PCIグループの数は2であり、この場合、一方のPCIグループは、マクロ基地局に対応し、他方のPCIグループは、ホーム基地局に対応し、この場合、マクロ基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、0から412までの範囲にわたり、ホーム基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、413から511までの範囲にわたる。それによって、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、近隣セルに割り当てられるPCIは、0〜412の範囲内であり、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、近隣セルに割り当てられるPCIは、413〜511の範囲内である。
【0035】
UEは、ANRプロセスを通じて、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを得ることができるということを理解されたい。
【0036】
加えて、UEは、別々のPCIを別々の近隣セルに割り当てることができる。たとえば、第1の近隣セルおよび第2の近隣セルの両方の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、それぞれのセルのPCIどうしが対立することがないようにするために、第1の近隣セルに割り当てられるPCIを0とすることができ、第2の近隣セルに割り当てられるPCIを1とすることができる。
【0037】
さらに、割り当てられるPCIは、プライマリー同期シーケンスおよびセカンダリー同期シーケンスによって表されることが可能である。たとえば、セカンダリー同期シーケンスは、168個のグループを有し、この場合、それぞれのグループは、3個のセルを含み、それぞれのセルは、プライマリー同期シーケンスによって表される。たしかに、この例は、168×3=504個のPCIを表すことができるが、そのほかにも、プライマリー同期シーケンスおよび/またはセカンダリー同期シーケンスは、前述の512個のPCIを表すように拡張されることも可能であり、たとえば、セカンダリー同期シーケンスは、512個のPCIを表すために171個のグループへと分割される。表されるPCIの数が変わる場合には、その他の拡張解決策を採用することもできるということを理解されたい。
【0038】
ステップ23: 端末によって、近隣セルのPCIをネットワークデバイスへ送信し、それによって、ネットワークデバイスが、基地局タイプを示す情報に従って基地局タイプを判定するステップ。
【0039】
たとえば、ネットワーク側は、エボルブド基地局(eNodeB、eNB)であることが可能である。
【0040】
UE側に対応して、eNBは、PCIグループと基地局タイプとの間における対応する関係を構成することができ、次いで、受信されたPCIが属しているPCIグループに従って基地局タイプを判定することができる。たとえば、eNBによって受信されるPCIが1である(これは、0から412までの範囲にわたるPCIグループに属している)場合には、0から412までの範囲にわたるPCIグループに対応する基地局タイプはマクロ基地局であるため、この基地局タイプはマクロ基地局であると判定することができる。
【0041】
さらに、基地局は、基地局タイプに従って基地局IDを判定することができる。たとえば、UEが、28ビットのECGI内に含めて搬送される基地局IDをeNBへ送信し、eNBは、そのECGIを受信した後に、基地局タイプが判定されているため、その基地局タイプに従って、ECGIから基地局IDを入手する。たとえば、基地局タイプがマクロ基地局である場合には、セルグローバルIDの最初の20ビットが基地局IDであり、基地局タイプがホーム基地局である場合には、セルグローバルIDの28ビットが基地局IDである。
【0042】
本発明のこの実施形態によれば、別々の基地局タイプが、別々のPCIグループに対応し、したがって、ネットワーク側は、PCIに従って基地局タイプを判定することができ、ひいては、基地局タイプを正確に認識することができる。
【0043】
図3は、本発明の別の実施形態による送信方法の概略フローチャートである。この方法は、下記のステップを含む。
【0044】
ステップ31: 端末によって、サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップ。
【0045】
たとえば、ステップ11に関する説明を参照することができる。
【0046】
ステップ32: 端末によって、近隣セルのセルグローバルIDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、そのセルグローバルIDが、近隣セルの基地局タイプを搬送し、それによって、ネットワークデバイスが、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプに従って近隣セルの基地局タイプを判定する、ステップ。
【0047】
たとえば、セルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
【0048】
さらに、セルグローバルIDは、基地局IDを搬送することもできる。たとえば、セルグローバルIDは、ECGIである。既存のECGIと比較すると、この実施形態によるECGIにおいては、基地局タイプを識別するために使用されるビットを追加することが必要とされる。eNBタイプを識別するために使用されるビットの数が4であると想定すると、この実施形態によるECGIは、32ビットを占める。近隣のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを占め、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを占める。
【0049】
ECGIを受信した後に、eNBは、最初に基地局タイプを識別するために使用されたビットに従って基地局タイプを判定することができる。
【0050】
特に、既存の解決策においては、マクロ基地局のEGCIは、28ビットを占め、これは、基地局ID(eNB Id)およびセルID(Cell Id)を含み、すなわち、マクロ基地局に関しては、EGCIは、28ビット=eNB Id(20ビット)+Cell Id(8ビット)を占める。ホーム基地局に関しては、EGCIは、28ビットを占め、これは、セルID(Cell Id)を含まずに基地局ID(eNB Id)だけを含み、すなわち、ホーム基地局に関しては、EGCIは、28ビット=eNB Id(28ビット)を占める。
【0051】
この実施形態においては、EGCIは、32ビットを占めることができ、既存の解決策と比較すると、基地局タイプ(eNB Type)を識別するために使用される4ビットが追加されている。詳細には、マクロ基地局に関しては、EGCIは、32ビット=eNB Type(4ビット)+eNB Id(20ビット)+Cell Id(8ビット)を占め、ホーム基地局に関しては、EGCIは、32ビット=eNB Type(4ビット)+eNB Id(28ビット)を占める。
【0052】
eNBタイプ(eNB Type)は、次のように表されることが可能である。たとえば、マクロ基地局を表すために「0」が使用され、ホーム基地局を表すために「1」が使用され、残りの3ビットは留保されることが可能である。eNBは、EGCIから最初の4ビットを抽出することができ、その最初の4ビットが0である場合には、基地局タイプはマクロ基地局であると判定され、最初の4ビットが1である場合には、基地局タイプはホーム基地局であると判定される。
【0053】
さらに、ネットワークデバイスは、基地局タイプに従ってECGIから基地局IDを入手することができ、たとえば、基地局タイプがマクロ基地局である場合には、ネットワークデバイスは、EGCIの4ビットの基地局タイプの後に続く最初の20ビットから基地局IDを読み取り、eNBタイプがホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスは、EGCIの4ビットの基地局タイプの後に続く最初の28ビットから基地局IDを読み取る。
【0054】
この実施形態においては、セルグローバルIDの拡張を通じて、基地局タイプが、セルグローバルID内に含めて搬送されることが可能であり、したがって、ネットワーク側が、基地局タイプを判定することが可能になり、ひいては、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0055】
図4は、本発明の別の実施形態による送信方法の概略フローチャートである。この方法は、下記のステップを含む。
【0056】
ステップ41: 端末によって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップ。
【0057】
たとえば、ステップ11についての関連した説明を参照することができる。
【0058】
ステップ42: 端末によって、基地局IDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、基地局IDが、セルグローバルID内に含めて搬送され、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットが、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットと同じであり、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプとは異なり、第1のセルおよび第2のセルの両方が、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップ。
【0059】
たとえば、ビットは、最初の20ビットを指す。
【0060】
さらに、基地局タイプがホーム基地局である場合には、セルグローバルIDの最後の8ビットは、すべて1である。
【0061】
特に、セルグローバルIDは、EGCIであることが可能である。従来技術においては、マクロ基地局の基地局IDは、EGCIの最初の20ビットを占め、ホーム基地局の基地局IDは、ECGIの28ビット全体を占める。
【0062】
この実施形態においては、基地局IDが、マクロ基地局の基地局IDであるか、またはホーム基地局の基地局IDであるかにかかわらず、1つのEGCIの同じビットが占められ、たとえば、そのEGCIの最初の20ビットが占められる。この時点で、どの基地局タイプであるかにかかわらず、ネットワークデバイスは、EGCIから最初の20ビットを基地局IDとして抽出する。
【0063】
さらに、ホーム基地局の基地局IDは、EGCIの最初の20ビットを占めるだけであるため、既存の解決策と比較すると、EGCIの8ビットが残され、それらの残された8ビットは、プリセット値で満たされることが可能であり、たとえば、残された8ビットのうちのすべてが、1で満たされる。
【0064】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプをネットワークデバイスへ送信し、この場合、別々の基地局タイプが、基地局IDの同じビットを占め、したがって、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0065】
上述の3つの実施形態は、端末側に基づいて説明されたプロセスであり、ネットワーク側に関しては、以降のプロセスを提供することができる。本発明の実施形態、たとえば、図3および図4に示されている実施形態においては、EGCI(evolved universal terrestrial radio access network global cell identity)に言及しており、このEGCIは、本発明の実施形態におけるECGIと同じ定義を伴って理解されることが可能であるということに留意されたい。
【0066】
図5は、本発明の一実施形態による受信方法の概略フローチャートである。この方法は、下記のステップを含む。
【0067】
ステップ51: ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報を受信するステップであって、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップ。
【0068】
ステップ52: ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報に従って第1のセルの基地局タイプを判定するステップ。
【0069】
たとえば、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、PCIであり、そのPCIは、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、それによって、ネットワークデバイスは、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定する。
【0070】
特に、マクロ基地局に対応するPCIグループ内のPCIが、0から412までの範囲にあり、ネットワークデバイスによって、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップは、PCIが0〜412の範囲内にある場合には、ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局であると判定するステップを含み、または、ホーム基地局に対応するPCIグループ内のPCIが、413から511までの範囲にあり、ネットワークデバイスによって、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップは、PCIが413〜511の範囲内にある場合には、ネットワークデバイスによって、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局であると判定するステップを含む。
【0071】
この時点で、この方法は、ネットワークデバイスによって、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップをさらに含むことができる。特に、この方法は、ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、基地局IDを搬送する、ステップと、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、受信されたセルグローバルIDの最初の20ビットを読み取るステップであって、その最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDであるステップ、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、セルの受信されたセルグローバルIDの最初の28ビットを読み取るステップであって、その最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップを含むことができる。
【0072】
別の例に関しては、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプであり、それによって、ネットワークデバイスは、セルグローバルIDから近隣セルの基地局タイプを判定する。たとえば、セルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
【0073】
このケースにおいては、上述のステップ51は、ネットワークデバイスによって、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、基地局タイプおよび基地局IDを搬送する、ステップを特に含むことができ、この実施形態の方法は、ネットワークデバイスによって、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップをさらに含むことができる。特に、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを読み取るステップであって、基地局タイプの後に続く最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップ、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを読み取るステップであって、基地局タイプの後に続く最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップである。
【0074】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、したがって、ネットワーク側が、基地局タイプを判定することが可能になり、ひいては、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0075】
図6は、本発明の別の実施形態による受信方法の概略フローチャートである。この方法は、下記のステップを含む。
【0076】
ステップ61: ネットワークデバイスによって、端末によって送信されるセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを搬送し、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップ。
【0077】
ステップ62: ネットワークデバイスによって、セルグローバルIDから所定の長さのビットを読み取り、その読み取られたビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するステップ。
【0078】
たとえば、第1のセルをコントロールする基地局がマクロ基地局またはホーム基地局である場合には、ネットワークデバイスによって、セルグローバルIDの最初の20ビットを読み取り、その最初の20ビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定する。
【0079】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプをネットワークデバイスへ送信し、この場合、別々の基地局タイプが、基地局IDの同じビットを占め、したがって、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0080】
図7は、本発明の一実施形態による送信デバイスの概略構造図であり、この場合、このデバイスは、上述の図1から図3による送信方法のうちのいずれか1つを実行するデバイスであることが可能であり、この送信デバイスは、プロセッサ71および送信機72を含み、プロセッサ71は、サービングセルの近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップを行うように構成されており、送信機72は、プロセッサによって判定された基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、それによって、ネットワークデバイスが、プロセッサによって判定された基地局タイプを示す情報に従って基地局タイプを判定するステップを行うように構成されている。
【0081】
たとえば、基地局タイプを示す情報は、PCIであり、送信機は、近隣セルのPCIをネットワークデバイスへ送信するステップであって、PCIが、端末によって近隣セルに割り当てられ、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応しない少なくとも1つのPCIグループには属していない、ステップを行うように特に構成されている。
【0082】
このデバイスは、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループから1つのPCIを選択して、そのPCIを近隣セルに割り当てるステップを行うように構成されているセレクタをさらに含むことができ、送信機72は、セレクタによって割り当てられたPCIをネットワークデバイスへ送信するステップを行うように特に構成されている。
【0083】
特に、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、マクロ基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、ホーム基地局であり、または、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプは、ホーム基地局であり、近隣セルをコントロールする基地局に対応しない少なくとも1つの基地局タイプは、マクロ基地局である。
【0084】
さらに、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、セレクタによって選択されるPCIは、0から412までの任意の値であり、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、セレクタによって選択されるPCIは、413から511までの任意の値である。
【0085】
別の例に関しては、基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプであり、送信機72は、近隣セルのセルグローバルIDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、そのセルグローバルIDが、近隣セルの基地局タイプを搬送する、ステップを行うように特に構成されている。
【0086】
特に、送信機72によって送信されるセルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
【0087】
さらに、送信機によって送信されるセルグローバルIDは、近隣セルの基地局IDも搬送し、プロセッサによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、送信機によって送信される基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを占め、プロセスによって判定された、近隣セルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、送信機によって送信される基地局IDは、セルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを占める。
【0088】
上述のプロセッサ71は、自動近隣関係検知中に発見されたサービングセルの近隣セルを、そのサービングセルの近隣セルとみなすようにさらに構成されることが可能である。
【0089】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、したがって、ネットワーク側が、基地局タイプを判定することが可能になり、ひいては、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0090】
図8は、本発明の別の実施形態による送信デバイスの概略構造図であり、このデバイスは、上述の図4による送信方法を実行するデバイスであることが可能であり、この送信デバイスは、プロセッサ81および送信機82を含み、プロセッサ81は、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを判定するステップを行うように構成されており、送信機82は、基地局IDをネットワークデバイスへ送信するステップであって、基地局IDが、セルグローバルID内に含めて搬送され、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットが、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応する基地局IDによって占められるセルグローバルIDのビットと同じであり、第2のセルをコントロールする基地局の基地局タイプが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプとは異なり、第1のセルおよび第2のセルの両方が、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップを行うように構成されている。
【0091】
送信機82によって送信されるセルグローバルIDにおいて、基地局IDによって占められるビットは、最初の20ビットであることが可能である。
【0092】
さらに、基地局タイプがホーム基地局である場合には、送信機82によって送信されるセルグローバルIDの最後の8ビットは、すべて1である。
【0093】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプをネットワークデバイスへ送信し、この場合、別々の基地局タイプが、基地局IDの同じビットを占め、したがって、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0094】
図9は、本発明の一実施形態による受信デバイスの概略構造図であり、このデバイスは、上述の図5を実行するデバイスであることが可能であり、この受信デバイスは、受信機91およびプロセッサ92を含み、受信機91は、端末によって送信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報を受信するステップであって、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップを行うように構成されており、プロセッサ92は、受信機によって受信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報に従って第1のセルの基地局タイプを判定するステップを行うように構成されている。
【0095】
第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、PCIであり、そのPCIは、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプに対応するPCIグループに属しており、プロセッサ92は、PCIが属しているPCIグループに従って、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを判定するステップを行うように特に構成されることが可能である。
【0096】
特に、マクロ基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、0から412までの範囲にわたり、プロセッサは、PCIが0〜412の範囲内にある場合には、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局であると判定するように特に構成されており、または、ホーム基地局に対応するPCIグループ内のPCIは、413から511までの範囲にわたり、プロセッサは、PCIが413〜511の範囲内にある場合には、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局であると判定するように特に構成されている。
【0097】
このケースにおいては、さらに、このデバイスは、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップを行うように構成されている第1のレコグナイザを含むこともできる。
【0098】
特に、第1のレコグナイザは、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、基地局IDを搬送する、ステップと、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、受信されたセルグローバルIDの最初の20ビットを読み取るステップであって、その最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップ、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、セルの受信されたセルグローバルIDの最初の28ビットを読み取るステップであって、その最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップを行うように特に構成されている。
【0099】
受信機91によって受信される、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプを示す情報は、セルグローバルID内に含めて搬送される基地局タイプであることも可能である。
【0100】
たとえば、受信機91によって受信されるセルグローバルIDは、32ビットを占め、基地局タイプは、セルグローバルIDの最初の4ビットを占める。
【0101】
このケースにおいては、さらに、このデバイスは、基地局タイプに従って、第1のセルの受信されたセルグローバルIDから、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを入手するステップを行うように構成されている第2のレコグナイザを含むこともできる。
【0102】
特に、この受信機は、端末によって送信される、第1のセルのセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、基地局タイプおよび基地局IDを搬送する、ステップを行うように特に構成されており、第2のレコグナイザは、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがマクロ基地局である場合には、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の20ビットを読み取るステップであって、基地局タイプの後に続く最初の20ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップ、または、第1のセルをコントロールする基地局の基地局タイプがホーム基地局である場合には、受信されたセルグローバルIDの基地局タイプの後に続く最初の28ビットを読み取るステップであって、基地局タイプの後に続く最初の28ビットが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDである、ステップを行うように特に構成されている。
【0103】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプを示す情報をネットワークデバイスへ送信し、したがって、ネットワーク側が、基地局タイプを判定することが可能になり、ひいては、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0104】
図10は、本発明の別の実施形態による受信デバイスの概略構造図であり、このデバイスは、上述の図6の方法を実行するデバイスであることが可能であり、この受信デバイスは、受信機101およびプロセッサ102を含み、受信機101は、端末によって送信されるセルグローバルIDを受信するステップであって、そのセルグローバルIDが、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDを搬送し、第1のセルが、端末のサービングセルの近隣セルである、ステップを行うように構成されており、プロセッサ102は、セルグローバルIDから所定の長さのビットを読み取り、その読み取られたビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するステップを行うように構成されている。
【0105】
プロセッサ102は、第1のセルをコントロールする基地局がマクロ基地局またはホーム基地局である場合には、セルグローバルIDの最初の20ビットを読み取り、その最初の20ビットを、第1のセルをコントロールする基地局の基地局IDと判定するステップを行うように特に構成されることが可能である。
【0106】
本発明のこの実施形態によれば、端末が、基地局タイプをネットワークデバイスへ送信し、この場合、別々の基地局タイプが、基地局IDの同じビットを占め、したがって、基地局タイプの正確な認識が実現される。
【0107】
本発明の実施形態による方法のステップのうちのすべてまたは一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実施されることが可能であり、この場合、そのプログラムは、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納されることが可能であるということを当業者なら理解することができる。そのプログラムが動作した場合には、前述の実施形態による方法のステップが実行され、上述のストレージメディアは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、ディスク、またはCDなどのメディアを含み、それらは、プログラムコードを格納することができる。
【0108】
最後に、留意されたいこととして、前述の実施形態は、本発明の技術的な解決策を例示するために使用されているにすぎず、本発明の限定とみなされるべきではなく、本発明に対しては、前述の実施形態を参照しながら詳細な説明が提供されているが、それでもなお、上述のそれぞれの個々の実施形態において挙げられている技術的な解決策に対する修正形態を作成すること、またはそれらの技術的な特徴の部分に対する均等な代替形態を作成することが可能であり、その一方で、これらの修正形態または代替形態は、対応する技術的な解決策の性質を本発明の実施形態の範囲から逸脱させるものではないということを、当技術分野における標準的な技術者なら理解するはずである。
【符号の説明】
【0109】
71 プロセッサ
72 送信機
81 プロセッサ
82 送信機
91 受信機
92 プロセッサ
101 受信機
102 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10