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特許5753946フォントファイルをダウンロードする方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5753946
(24)【登録日】2015年5月29日
(45)【発行日】2015年7月22日
(54)【発明の名称】フォントファイルをダウンロードする方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20150702BHJP
【FI】
   G06F13/00 550F
   G06F13/00 520B
【請求項の数】19
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2014-521938(P2014-521938)
(86)(22)【出願日】2012年12月31日
(65)【公表番号】特表2014-526098(P2014-526098A)
(43)【公表日】2014年10月2日
(86)【国際出願番号】CN2012088054
(87)【国際公開番号】WO2013097812
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2014年1月22日
(31)【優先権主張番号】201110460619.7
(32)【優先日】2011年12月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】507231932
【氏名又は名称】北大方正集▲団▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】PEKING UNIVERSITY FOUNDER GROUP CO., LTD
(73)【特許権者】
【識別番号】507232456
【氏名又は名称】北京北大方正▲電▼子有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING FOUNDER ELECTRONICS CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高 玉 軍
(72)【発明者】
【氏名】劉 ▲ファン▼
【審査官】 古河 雅輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−130363(JP,A)
【文献】 特開2001−117844(JP,A)
【文献】 特開2002−312279(JP,A)
【文献】 特開2006−019802(JP,A)
【文献】 特開平11−242640(JP,A)
【文献】 特開平11−272575(JP,A)
【文献】 特開平11−328058(JP,A)
【文献】 特開2000−259513(JP,A)
【文献】 米国特許第07373140(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 5/00− 5/52
B41J 21/00−21/18
G06F 3/09− 3/12
G06F 12/00
G06F 13/00
G06F 17/20−17/26
H04L 12/00−12/26
H04L 12/50−12/955
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォントファイルをダウンロードする方法であって、
ユーザデバイスによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、前記ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々が前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに前記フォントファイルを分割するステップと、
全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスに伝送するステップとを備え
前記フォントファイルを分割するステップは、
前記フォントファイルのグリフアウトラインデータのサイズが前記伝送限界閾値よりも大きい場合には、各々が前記グリフアウトラインデータの一部を含み、かつ、前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する前記複数のサブフォントファイルを得るために、前記グリフアウトラインデータを分割するステップと、
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが前記伝送限界閾値よりも大きい場合には、各々が前記グリフアウトラインデータ以外の前記データの一部を含み、かつ、前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する前記複数のサブフォントファイルを得るために、前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを分割し、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが前記伝送限界閾値よりも大きくない場合には、前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを単一のサブフォントファイルとみなすステップとを含むか、または、
前記フォントファイルを分割するステップは、
前記フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが前記伝送限界閾値よりも大きくない場合には、各々が前記グリフアウトラインデータの一部を含む前記複数のサブフォントファイルを得るために、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータを分割するステップと、
前記サブフォントファイルの各々のサブフォントファイルごとに、前記グリフアウトラインデータ以外の全てのデータを前記サブフォントファイルに入れるステップとを含み、前記サブフォントファイルのサイズは前記伝送限界閾値よりも大きくない、方法。
【請求項2】
全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスにダウンロードするステップと、
使用可能なフォントファイルを得るために、全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスによって処理するステップとをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスによって処理するステップは、
各々がグリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、前記グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合には、前記使用可能なフォントファイルを得るために、各々が前記グリフアウトラインデータの一部を含む全てのサブフォントファイルと、前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む全てのサブフォントファイルとを結合するステップ、または
各々がグリフアウトラインデータの一部を含む前記サブフォントファイルが、前記グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合には、前記使用可能なフォントファイルを得るために、前記グリフアウトラインデータの一部を含む各々のサブフォントファイルごとに、当該サブフォントファイルと、前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む全てのサブフォントファイルとを結合するステップを備える、請求項に記載の方法。
【請求項4】
全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスによって処理するステップは、
グリフアウトラインデータを含む前記サブフォントファイルが前記グリフアウトラインデータ以外の全てのデータを含む場合に、各々のダウンロードされた前記サブフォントファイルを単一の使用可能なフォントファイルとみなすステップを備える、請求項に記載の方法。
【請求項5】
フォントファイルをダウンロードするシステムであって、
ユーザデバイスによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、前記ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々が前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに前記フォントファイルを分割し、全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスに伝送するためのサーバと、
全ての前記サブフォントファイルをダウンロードし、使用可能なフォントファイルを得るために全ての前記サブフォントファイルを処理するための前記ユーザデバイスとを備え
前記サーバは、
前記ユーザデバイスによってダウンロードされるべき前記フォントファイルの前記サイズが、前記ユーザデバイスに対応する前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々が前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する前記複数のサブフォントファイルに前記フォントファイルを分割するための分割処理モジュールと、
全ての前記サブフォントファイルを前記ユーザデバイスに伝送するための伝送モジュールとを備え、
前記分割処理モジュールは、
前記ユーザデバイスによってダウンロードされるべき前記フォントファイルの前記サイズが、前記ユーザデバイスに対応する前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きい場合に、
前記フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが前記伝送限界閾値よりも大きくなく、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが前記伝送限界閾値よりも大きくなければ、
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータを含む単一のサブフォントファイルと、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む単一のサブフォントファイルとを得るために、前記フォントファイルを分割するように適合されるか、または
各々が前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの一部および前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む複数のサブフォントファイルを得るために、前記フォントファイルを分割するように適合され
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きく、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きくなければ、
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む単一のサブフォントファイルと、各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルとを得るために、前記フォントファイルを分割するように適合されるか、または
各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの一部および前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む複数のサブフォントファイルを得るために、前記フォントファイルを分割するように適合され、
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きく、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データの前記サイズも前記伝送限界閾値よりも大きければ、
各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルと、各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データの一部を含む複数のサブフォントファイルとを得るために、前記フォントファイルを分割するように適合され、
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きくなく、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きければ、
前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータを含む単一のサブフォントファイルと、各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータ以外の前記データの一部を含む複数のサブフォントファイルとを得るために、前記フォントファイルを分割するように適合される、システム。
【請求項6】
前記ユーザデバイスは、ダウンロードされるべき前記フォントファイルを得るために、対応する前記ゲートウェイを介してダウンロード要求を前記サーバに送るようにさらに適合され、
前記サーバは、前記ユーザデバイスが送った前記ダウンロード要求を受取ると、前記ユーザデバイスのID情報に従って前記ユーザデバイスに対応する前記ゲートウェイを決定し、それによって前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値を決定し、前記ユーザデバイスが送った前記ダウンロード要求に従って、ダウンロードされるべき前記フォントファイルを決定し、前記フォントファイルの前記サイズと前記伝送限界閾値との関係に従って、前記フォントファイルを分割するか否かを判断するようにさらに適合される、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記ユーザデバイスの前記ID情報は、IMEI(国際携帯電話機体識別番号)、IMSI(国際移動電話加入者識別番号)、MSDN(移動局ディレクトリ番号)および加入者識別モジュールのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記分割処理モジュールは、
ダウンロードされるべき前記フォントファイルの前記サイズが、前記ユーザデバイスに対応する前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きい場合に、前記伝送限界閾値に従って、ダウンロードされるべき前記フォントファイルの分割単位を決定し、各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルを得るために、前記分割単位に従って前記フォントファイルを分割するように適合され、前記分割単位は、一回の分割により得られるサブフォントファイルのサイズであり、前記分割単位のサイズは、前記伝送限界閾値よりも大きくない、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記分割処理モジュールは、前記分割単位に従って前記サブフォントファイルの数を決定し、複数のブランクファイルを作成して、前記分割単位の前記サイズに従って前記フォントファイルの中のデータを前記複数のブランクファイルのうちの対応するブランクファイルに順次コピーし、それによって、各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する前記複数のサブフォントファイルを得るようにさらに適合され、前記ブランクファイルの数は前記サブフォントファイルの数と同じである、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記分割処理モジュールは、各々が前記伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する前記複数のサブフォントファイルを得るために、前記フォントファイルを保持することなく、前記分割単位の前記サイズに従って前記フォントファイルの中のデータを順次分割するようにさらに適合される、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記分割処理モジュールは、前記サブフォントファイルのネーミングルールを決定するようにさらに適合され、
前記伝送モジュールは、前記サブフォントファイルの前記ネーミングルールを前記ユーザデバイスに伝送するようにさらに適合され、
前記ユーザデバイスは、全ての前記サブフォントファイルおよび前記サブフォントファイルの前記ネーミングルールをダウンロードした後、前記サブフォントファイルの前記ネーミングルールに従って全ての前記サブフォントファイルの順序を決定し、前記順序に従って1つずつ次のサブフォントファイルが前のフォントファイルの末尾に付加されるように全ての前記サブフォントファイルを結合し、それによって前記使用可能なフォントファイルを得るようにさらに適合される、請求項に記載のシステム。
【請求項12】
前記分割処理モジュールは、前記サブフォントファイルのネーミングルールを決定し、ダウンロードされるべき前記フォントファイルのインデックスファイルを作成するようにさらに適合され、前記インデックスファイルは、前記フォントファイルの前記サイズ、前記分割単位および前記サブフォントファイルの前記ネーミングルールを含み、
前記伝送モジュールは、前記インデックスファイルを前記ユーザデバイスに伝送するようにさらに適合され、
前記ユーザデバイスは、全ての前記サブフォントファイルおよび前記インデックスファイルをダウンロードした後、前記インデックスファイルに従って、ダウンロードされる必要がある各々のサブフォントファイルのファイル名を決定し、前記伝送モジュールからダウンロードされた前記サブフォントファイルを順次格納するための対応するブランクファイルを作成するようにさらに適合され、前記使用可能なフォントファイルを得るための前記サブフォントファイルの結合を容易にするために、前記サブフォントファイルをダウンロードする手順中は、各々のサブフォントファイルのオフセット量はゼロから始まり、現在ダウンロードされているサブフォントファイルのダウンロードオフセット量はリアルタイムで記録される、請求項に記載のシステム。
【請求項13】
前記ユーザデバイスは、
前記サブフォントファイルをダウンロードする手順中に、前記サーバとの接続が切断され、前記サーバとの通常の接続が回復した後にダウンロードを継続する必要がある場合には、まずダウンロードされた前記サブフォントファイルの全体サイズを求め、次いでダウンロードされた前記サブフォントファイルの前記全体サイズおよびダウンロードされるべき前記フォントファイルの前記分割単位に基づいて計算を行なって、ダウンロードされるべき前記サブフォントファイルをその後設定し、ダウンロードを更新するための要求を送り、それによってダウンロードを再開するようにさらに適合される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記ユーザデバイスは、
前記フォントファイルの前記サイズおよび前記分割単位を決定するために、ダウンロードされるべき前記フォントファイルの前記インデックスファイルを読取り、ダウンロードされた前記サブフォントファイルが完全なものであるか否かを判断するために各々のダウンロードされた前記サブフォントファイルのサイズを順次判断するようにさらに適合され、
前記サブフォントファイルの前記サイズがゼロではなく、かつ、前記サブフォントファイルの前記サイズが前記サーバ内の対応するサブフォントファイルの実際のサイズと同じである場合には、各々のダウンロードされた前記サブフォントファイルごとに、前記サブフォントファイルが完全にダウンロードされたと判断するようにさらに適合され、
前記サブフォントファイルの前記サイズが前記サーバ内の前記対応するサブフォントファイルの実際のサイズよりも小さい場合には、前記ユーザデバイスによってダウンロードされた前記サブフォントファイルの前記サイズに対応する量だけ前記サーバ内の前記対応するサブフォントファイルのポインタをオフセットするようにさらに適合され、ダウンロードされるべき前記サブフォントファイルの残りのサイズは、前記サーバ内の前記対応するサブフォントファイルの実際のサイズと前記サブフォントファイルの局所的にダウンロードされたサイズとの差である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記分割処理モジュールは、各々が前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータの一部を含む前記サブフォントファイルを得るために前記フォントファイルを分割する際、各々のグリフアウトラインデータに対応する国際的な文字符号化、ID通し番号または中国標準規格に従って前記フォントファイルの中の前記グリフアウトラインデータを分割し、分割ルールを確立するようにさらに適合され、
前記伝送モジュールは、前記分割ルールを前記ユーザデバイスに伝送するようにさらに適合され、
前記ユーザデバイスは、全ての前記サブフォントファイルをダウンロードした後、前記使用可能なフォントファイルを得るために前記分割ルールに従って全ての前記サブフォントファイルを結合するようにさらに適合される、請求項に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザデバイスは、
全ての前記サブフォントファイルをダウンロードするためのダウンロードモジュールと、
前記使用可能なフォントファイルを得るために全ての前記サブフォントファイルを処理するための処理モジュールとを備える、請求項に記載のシステム。
【請求項17】
前記処理モジュールは、
前記グリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、前記グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合には、
前記使用可能なフォントファイルを得るために、各々が前記グリフアウトラインデータの一部を含む全ての前記サブフォントファイルと、前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む全ての前記サブフォントファイルとを結合するように適合されるか、または
単一の使用可能なフォントファイルを得るために、各々が前記グリフアウトラインデータの一部を含む各々の前記サブフォントファイルごとに、当該サブフォントファイルと、前記グリフアウトラインデータ以外の前記データを含む全ての前記サブフォントファイルとを結合するように適合され、
前記グリフアウトラインデータを含むサブフォントファイルが、前記グリフアウトラインデータ以外の全てのデータを含む場合には、各々のダウンロードされた前記サブフォントファイルを単一の使用可能なフォントファイルとみなすように適合される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記サーバは、
前記ユーザデバイスによってダウンロードされるべき前記フォントファイルの前記サイズが、前記ユーザデバイスに対応する前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きいか否かを判断するための判断モジュールをさらに備え、
前記判断モジュールは、前記フォントファイルの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きい場合には、前記分割処理モジュールを動作させ、
前記判断モジュールは、前記フォントファイルの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きくない場合には、前記伝送モジュールが前記フォントファイルを前記ユーザデバイスに直接伝送するようにさせる、請求項に記載のシステム。
【請求項19】
前記サーバは圧縮処理モジュールをさらに備え、
前記圧縮処理モジュールは、前記フォントファイルの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きいことを前記判断モジュールが判断した場合であって、前記判断モジュールが前記分割処理モジュールを動作させる前に、前記フォントファイルを圧縮し、圧縮処理後に前記判断モジュールを再び動作させるように適合され、
前記判断モジュールは、前記圧縮処理モジュールによって動作させられた後に、圧縮された前記フォントファイルの前記サイズが前記ユーザデバイスに対応する前記ゲートウェイの前記伝送限界閾値よりも大きいか否かを再度判断し、圧縮された前記フォントファイルの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きい場合には前記分割処理モジュールを動作させ、圧縮された前記フォントファイルの前記サイズが前記伝送限界閾値よりも大きくない場合には前記伝送モジュールが圧縮された前記フォントファイルを前記ユーザデバイスに直接伝送するようにさせるようにさらに適合され、
前記ユーザデバイスは、全ての前記サブフォントファイルをダウンロードした後、使用可能な圧縮されたフォントファイルを得るために全ての前記サブフォントファイルを処理するようにさらに適合され、前記ユーザデバイスは、前記使用可能なフォントファイルを得るために、圧縮された前記フォントファイルを復元するように適合された復元処理モジュールを備える、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、コンピュータ技術の分野に関し、特にフォントファイルをダウンロードする方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
埋込み技術の開発および埋込み電子デバイスの人気により、無線ネットワークにアクセスすることによって必要なサービスにアクセスできるようになっている。しかし、サービスを提供するネットワークプロバイダまたはオペレータは、通常、対応するゲートウェイを介して無線で伝送されるファイルのサイズに制限を課して、ユーザデバイスが長い時間にわたってネットワーク帯域幅リソースを占有しないようにして、限られた帯域幅リソースができるだけ多くのユーザデバイスにサービスを提供できるようにする。例えば、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(Wireless Application Protocol:WAP)ゲートウェイは、ゲートウェイの限界よりも大きなサイズを有するファイルを遮断する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
フォントライブラリは、外国語文字フォント、中国語文字フォントおよび関連の文字フォントの電子テキストフォントコレクションライブラリであり、コンピュータ、ネットワークおよび(携帯電話、タブレットコンピュータなどの)関連の電子デバイスで広く用いられている。ユーザは、ユーザデバイスを用いてWAPゲートウェイを介してファイルサーバからフォントファイルをダウンロードし、ダウンロードされたファイルをインストールさせて使用し得る。しかし、一般に、フォントファイルはサイズが大きい。WAPゲートウェイが無線で伝送されるファイルのサイズに制限を課すので、フォントファイルのサイズがWAPゲートウェイの限界を超える場合にはWAPゲートウェイはフォントファイルを遮断し、これによって、ユーザデバイスはWAPゲートウェイを介してファイルサーバから必要なフォントファイルを得ることができなくなる。
【0004】
要約すれば、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズがユーザに対応するゲートウェイの限界よりも大きい場合に、ユーザはファイルサーバからフォントファイルをダウンロードできない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
本発明は、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズがユーザに対応するゲートウェイの限界よりも大きい場合にユーザがファイルサーバから必要なフォントファイルをダウンロードできないという先行技術の課題を解決するために用いられることができるフォントファイルをダウンロードする方法およびシステムを提供する。
【0006】
本発明は、フォントファイルをダウンロードする方法であって、
ユーザデバイスによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、当該ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々が当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに当該フォントファイルを分割するステップと、
全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスに伝送するステップとを備える、方法を提供する。
【0007】
好ましくは、当該フォントファイルを分割するステップは、
当該フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが当該伝送限界閾値よりも大きい場合には、各々が当該グリフアウトラインデータの一部を含み、かつ、当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する当該複数のサブフォントファイルを得るために、当該グリフアウトラインデータを分割するステップと、
当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが当該伝送限界閾値よりも大きい場合には、各々が当該グリフアウトラインデータ以外の当該データの一部を含み、かつ、当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する当該複数のサブフォントファイルを得るために、当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを分割し、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データのサイズが当該伝送限界閾値よりも大きくない場合には、当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを単一のサブフォントファイルとみなすステップとを備える。
【0008】
好ましくは、当該フォントファイルを分割するステップは、
当該フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが当該伝送限界閾値よりも大きくない場合には、各々が当該グリフアウトラインデータの一部を含む当該複数のサブフォントファイルを得るために、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータを分割するステップと、
当該複数のサブフォントファイルの各々のサブフォントファイルごとに、当該グリフアウトラインデータ以外の全てのデータを当該サブフォントファイルに入れるステップとを備え、当該サブフォントファイルのサイズは当該伝送限界閾値よりも大きくない。
【0009】
フォントファイルをダウンロードする当該方法は、
全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスにダウンロードするステップと、
使用可能なフォントファイルを得るために、全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスによって処理するステップとをさらに備える。
【0010】
好ましくは、全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスによって処理するステップは、
各々がグリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、当該グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合には、当該使用可能なフォントファイルを得るために、各々が当該グリフアウトラインデータの一部を含む全てのサブフォントファイルと、当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む全てのサブフォントファイルとを結合するステップ、または
各々がグリフアウトラインデータの一部を含む当該サブフォントファイルが、当該グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合には、当該使用可能なフォントファイルを得るために、当該グリフアウトラインデータの一部を含む各々のサブフォントファイルごとに、当該サブフォントファイルと、当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む全てのサブフォントファイルとを結合するステップを備える。
【0011】
好ましくは、全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスによって処理するステップは、
グリフアウトラインデータを含む当該サブフォントファイルが当該グリフアウトラインデータ以外の全てのデータを含む場合に、各々のダウンロードされた当該サブフォントファイルを単一の使用可能なフォントファイルとみなすステップを備える。
【0012】
本発明は、フォントファイルをダウンロードするシステムであって、
ユーザデバイスによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、当該ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々が当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに当該フォントファイルを分割し、全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスに伝送するためのサーバと、
全ての当該サブフォントファイルをダウンロードし、使用可能なフォントファイルを得るために全ての当該サブフォントファイルを処理するための当該ユーザデバイスとを備える、システムを提供する。
【0013】
好ましくは、当該ユーザデバイスは、ダウンロードされるべき当該フォントファイルを得るために、対応する当該ゲートウェイを介してダウンロード要求を当該サーバに送るようにさらに適合され、
当該サーバは、当該ユーザデバイスが送った当該ダウンロード要求を受取ると、当該ユーザデバイスの識別(ID)情報に従って当該ユーザデバイスに対応する当該ゲートウェイを決定し、それによって当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値を決定し、当該ユーザデバイスが送った当該ダウンロード要求に従って、ダウンロードされるべき当該フォントファイルを決定し、当該フォントファイルの当該サイズと当該伝送限界閾値との関係に従って、当該フォントファイルを分割するか否かを判断するようにさらに適合される。
【0014】
好ましくは、当該ユーザデバイスの当該ID情報は、国際携帯電話機体識別番号(IMEI)、国際移動電話加入者識別番号(IMSI)、移動局ディレクトリ番号(MSDN)および加入者識別モジュール(SIM)のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
好ましくは、当該サーバは、
当該ユーザデバイスによってダウンロードされるべき当該フォントファイルの当該サイズが、当該ユーザデバイスに対応する当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々が当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する当該複数のサブフォントファイルに当該フォントファイルを分割するための分割処理モジュールと、
全ての当該サブフォントファイルを当該ユーザデバイスに伝送するための伝送モジュールとを備える。
【0016】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、
ダウンロードされるべき当該フォントファイルの当該サイズが、当該ユーザデバイスに対応する当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きい場合に、当該伝送限界閾値に従って、ダウンロードされるべき当該フォントファイルの分割単位を決定し、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルを得るために、当該分割単位に従って当該フォントファイルを分割するように適合され、当該分割単位は、一回の分割により得られるサブフォントファイルのサイズであり、当該分割単位のサイズは、当該伝送限界閾値よりも大きくない。
【0017】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、当該分割単位に従って当該サブフォントファイルの数を決定し、複数のブランクファイルを作成して、当該分割単位の当該サイズに従って当該フォントファイルの中のデータを当該複数のブランクファイルのうちの対応するブランクファイルに順次コピーし、それによって、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する当該複数のサブフォントファイルを得るようにさらに適合され、当該ブランクファイルの数は当該サブフォントファイルの数と同じである。
【0018】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する当該複数のサブフォントファイルを得るために、当該フォントファイルを保持することなく、当該分割単位の当該サイズに従って当該フォントファイルの中のデータを順次分割するようにさらに適合される。
【0019】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、当該サブフォントファイルのネーミングルールを決定するようにさらに適合され、
当該伝送モジュールは、当該サブフォントファイルの当該ネーミングルールを当該ユーザデバイスに伝送するようにさらに適合され、
当該ユーザデバイスは、全ての当該サブフォントファイルおよび当該サブフォントファイルの当該ネーミングルールをダウンロードした後、当該サブフォントファイルの当該ネーミングルールに従って全ての当該サブフォントファイルの順序を決定し、当該順序に従って1つずつ次のサブフォントファイルが前のフォントファイルの末尾に付加されるように全ての当該サブフォントファイルを結合し、それによって当該使用可能なフォントファイルを得るようにさらに適合される。
【0020】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、当該サブフォントファイルのネーミングルールを決定し、ダウンロードされるべき当該フォントファイルのインデックスファイルを作成するようにさらに適合され、当該インデックスファイルは、当該フォントファイルの当該サイズ、当該分割単位および当該サブフォントファイルの当該ネーミングルールを含み、
当該伝送モジュールは、当該インデックスファイルを当該ユーザデバイスに伝送するようにさらに適合され、
当該ユーザデバイスは、全ての当該サブフォントファイルおよび当該インデックスファイルをダウンロードした後、当該インデックスファイルに従って、ダウンロードされる必要がある各々のサブフォントファイルのファイル名を決定し、当該伝送モジュールからダウンロードされた当該サブフォントファイルを順次格納するための対応するブランクファイルを作成するようにさらに適合され、当該使用可能なフォントファイルを得るためのダウンロードされた当該サブフォントファイルの結合を容易にするために、当該サブフォントファイルをダウンロードする手順中は、各々のサブフォントファイルのオフセット量はゼロから始まり、現在ダウンロードされているサブフォントファイルのダウンロードオフセット量はリアルタイムで記録される。
【0021】
好ましくは、当該ユーザデバイスは、
当該サブフォントファイルをダウンロードする手順中に、当該サーバとの接続が切断され、当該サーバとの通常の接続が回復した後にダウンロードを継続する必要がある場合には、まずダウンロードされた当該サブフォントファイルの全体サイズを求め、次いでダウンロードされた当該サブフォントファイルの当該全体サイズおよびダウンロードされるべき当該フォントファイルの当該分割単位に基づいて計算を行なって、ダウンロードされるべき当該サブフォントファイルをその後設定し、ダウンロードを更新するための要求を送り、それによってダウンロードを再開するようにさらに適合される。
【0022】
好ましくは、当該ユーザデバイスは、
当該フォントファイルの当該サイズおよび当該分割単位を決定するために、ダウンロードされるべき当該フォントファイルの当該インデックスファイルを読取り、ダウンロードされた当該サブフォントファイルが完全なものであるか否かを判断するために各々のダウンロードされた当該サブフォントファイルのサイズを順次判断するようにさらに適合され、
当該サブフォントファイルの当該サイズがゼロではなく、かつ、当該サブフォントファイルの当該サイズが当該サーバ内の対応するサブフォントファイルの実際のサイズと同じである場合には、各々のダウンロードされた当該サブフォントファイルごとに、当該サブフォントファイルが完全にダウンロードされたと判断するようにさらに適合され、
当該サブフォントファイルの当該サイズが当該サーバ内の当該対応するサブフォントファイルの実際のサイズよりも小さい場合には、当該ユーザデバイスによってダウンロードされた当該サブフォントファイルの当該サイズに対応する量だけ当該サーバ内の当該対応するサブフォントファイルのポインタをオフセットするようにさらに適合され、ダウンロードされるべき当該サブフォントファイルの残りのサイズは、当該サーバ内の当該対応するサブフォントファイルの実際のサイズと当該サブフォントファイルの局所的にダウンロードされたサイズとの差である。
【0023】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、
当該ユーザデバイスによってダウンロードされるべき当該フォントファイルの当該サイズが、当該ユーザデバイスに対応する当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きい場合に、
当該フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが当該伝送限界閾値よりも大きくなく、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが当該伝送限界閾値よりも大きくなければ、
当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータを含む単一のサブフォントファイルと、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む単一のサブフォントファイルとを得るために、当該フォントファイルを分割するように適合されるか、または
各々が当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの一部および当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む複数のサブフォントファイルを得るために、当該フォントファイルを分割するように適合され、
当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きく、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きくなければ、
当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む単一のサブフォントファイルと、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルとを得るために、当該フォントファイルを分割するように適合されるか、または
各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの一部および当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む複数のサブフォントファイルを得るために、当該フォントファイルを分割するように適合され、
当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きく、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データの当該サイズも当該伝送限界閾値よりも大きければ、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルと、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データの一部を含む複数のサブフォントファイルとを得るために、当該フォントファイルを分割するように適合され、
当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きくなく、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きければ、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータを含む単一のサブフォントファイルと、各々が当該伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータ以外の当該データの一部を含む複数のサブフォントファイルとを得るために、当該フォントファイルを分割するように適合される。
【0024】
好ましくは、当該分割処理モジュールは、各々が当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータの一部を含む当該サブフォントファイルを得るために当該フォントファイルを分割する際、各々のグリフアウトラインデータに対応する国際的な文字符号化、ID通し番号または中国標準規格に従って当該フォントファイルの中の当該グリフアウトラインデータを分割し、分割ルールを確立するようにさらに適合され、
当該伝送モジュールは、当該分割ルールを当該ユーザデバイスに伝送するようにさらに適合され、
当該ユーザデバイスは、全ての当該サブフォントファイルをダウンロードした後、当該使用可能なフォントファイルを得るために当該分割ルールに従って全ての当該サブフォントファイルを結合するようにさらに適合される。
【0025】
好ましくは、当該ユーザデバイスは、
全ての当該サブフォントファイルをダウンロードするためのダウンロードモジュールと、
当該使用可能なフォントファイルを得るために全ての当該サブフォントファイルを処理するための処理モジュールとを備える。
【0026】
好ましくは、当該処理モジュールは、
グリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、当該グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合には、
当該使用可能なフォントファイルを得るために、各々が当該グリフアウトラインデータの一部を含む全ての当該サブフォントファイルと、当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む全ての当該サブフォントファイルとを結合するように適合されるか、または
単一の使用可能なフォントファイルを得るために、各々が当該グリフアウトラインデータの一部を含む各々の当該サブフォントファイルごとに、当該サブフォントファイルと、当該グリフアウトラインデータ以外の当該データを含む全ての当該サブフォントファイルとを結合するように適合され、
当該グリフアウトラインデータを含むサブフォントファイルが、当該グリフアウトラインデータ以外のデータを含む場合には、各々のダウンロードされた当該サブフォントファイルを単一の使用可能なフォントファイルとみなすように適合される。
【0027】
好ましくは、当該サーバは、
当該ユーザデバイスによってダウンロードされるべき当該フォントファイルの当該サイズが、当該ユーザデバイスに対応する当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きいか否かを判断するための判断モジュールをさらに備え、
当該判断モジュールは、当該フォントファイルの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きい場合には、当該分割処理モジュールを動作させ、
当該判断モジュールは、当該フォントファイルの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きくない場合には、当該伝送モジュールが当該フォントファイルを当該ユーザデバイスに直接伝送するようにさせる。
【0028】
好ましくは、当該サーバは圧縮処理モジュールをさらに備え、
当該圧縮処理モジュールは、当該フォントファイルの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きいことを当該判断モジュールが判断した場合であって、当該判断モジュールが当該分割処理モジュールを動作させる前に、当該フォントファイルを圧縮し、圧縮処理後に当該判断モジュールを再び動作させるように適合され、
当該判断モジュールは、当該圧縮処理モジュールによって動作させられた後に、圧縮された当該フォントファイルの当該サイズが当該ユーザデバイスに対応する当該ゲートウェイの当該伝送限界閾値よりも大きいか否かを再度判断し、圧縮された当該フォントファイルの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きい場合には当該分割処理モジュールを動作させ、圧縮された当該フォントファイルの当該サイズが当該伝送限界閾値よりも大きくない場合には当該伝送モジュールが圧縮された当該フォントファイルを当該ユーザデバイスに直接伝送するようにさせるようにさらに適合され、
当該ユーザデバイスは、全ての当該サブフォントファイルをダウンロードした後、使用可能な圧縮されたフォントファイルを得るために全ての当該サブフォントファイルを処理するようにさらに適合され、当該ユーザデバイスは、当該使用可能なフォントファイルを得るために、圧縮された当該フォントファイルを復元するように適合された復元処理モジュールを備える。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、ダウンロードされるべきフォントファイルは、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに分割され、ダウンロード中に、ユーザデバイスは、各々のサブフォントファイルをダウンロードして、使用可能なフォントファイルを得るために各々のサブフォントファイルを別々に処理する。したがって、フォントファイルのサイズがユーザに対応するゲートウェイの限界を超える場合にユーザがダウンロードされるべきフォントファイルをファイルサーバからダウンロードできないという状況は回避される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードするための第1のシステムの概略構成である。
図2】本発明の実施例に係る第1のサーバの概略構成である。
図3】本発明の実施例に係る第2のサーバの概略構成である。
図4】本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードするための第1の方法のフローチャートである。
図5】本発明の実施例に係る第1のユーザデバイスの概略構成である。
図6】本発明の実施例に係る第2のユーザデバイスの概略構成である。
図7】本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードするための第2の方法のフローチャートである。
図8】本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードするための第2のシステムの概略構成である。
図9】本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードするための第3の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
実施例の詳細な説明
本発明の実施例によれば、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、ダウンロードされるべきフォントファイルは、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに分割され、ダウンロード中に、ユーザデバイスは、各々のサブフォントファイルをダウンロードして、使用可能なフォントファイルを得るために各々のサブフォントファイルを別々に処理する。したがって、ユーザによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズがユーザに対応するゲートウェイの限界を超える場合にユーザがファイルサーバからフォントファイルをダウンロードできないという課題は解決される。
【0032】
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の実施例は、フォントファイルをダウンロードするシステムを提供し、当該システムは、ユーザデバイス20によってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々がゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに当該フォントファイルを分割し、全てのサブフォントファイルをユーザデバイス20に伝送するためのサーバ10と、全てのサブフォントファイルをダウンロードして、使用可能なフォントファイルを得るために全てのサブフォントファイルを処理するためのユーザデバイス20とを備える。
【0033】
本発明の実施例に係るユーザデバイス20は、携帯電話、タブレットコンピュータなどの埋込み電子デバイスであってもよい。ユーザデバイス20は、必要なフォントファイルをダウンロードしてインストールして使用するために、必要に応じてその対応するWAPゲートウェイを介してダウンロード要求をサーバ10に送り、WAPゲートウェイは、無線ネットワークとインターネットとを接続するように適合され、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(WAP)スタックの変換および(例えば、ワイヤレス・マークアップ言語(Wireless Markup Language:WML)からハイパーテキスト・マークアップ言語(Hypertext Markup Language:HTML)への)内容フォーマットの変換等の機能を実現し得る。
【0034】
さらに、フォントファイルの中の中国語文字フォントファイルは、一般にサイズが比較的大きい。特に大きな中国語文字フォントファイルの中には数百Mbまでのデータサイズを有するものもあるが、ゲートウェイは一般に、ゲートウェイを介して無線で伝送されるファイルのサイズに制限を課して、ユーザデバイスが長い時間にわたってネットワーク帯域幅リソースを占有しないようにする。
【0035】
サーバ10は、ユーザデバイス20が送ったダウンロード要求を受取ると、例えば国際携帯電話機体識別番号(International Mobile Equipment Identification Number:IMEI)、国際移動電話加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identification Number:IMSI)、国際移動電話加入者ISDN/PSTN番号(Mobile Subscriber International ISDN/PSTN Number:MSISDN)または加入者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カードなどのユーザデバイスに対応するゲートウェイを決定し得る特性パラメータといったユーザデバイス20のID情報に従って、ユーザデバイス20に対応するWAPゲートウェイを決定し、それによってWAPゲートウェイの伝送限界閾値を決定し、ユーザデバイス20が送ったダウンロード要求に従って、ダウンロードされるべきフォントファイルを決定する。フォントファイルを格納するサーバと、ダウンロードされるべきフォントファイルを処理するサーバとは、同一のサーバであってもよく、または互いに相互作用し得る2つの別々のサーバであってもよい。
【0036】
ダウンロードされるべきフォントファイルおよびユーザデバイス10に対応するゲートウェイの伝送限界閾値を決定した後、サーバ10は、フォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きいか否かを判断する。
【0037】
フォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合には、フォントファイルはまず、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに分割され、次いで各々のサブフォントファイルは、ユーザデバイス20に伝送される。したがって、ゲートウェイを介して全てのサブフォントファイルをサーバ10からダウンロードした後、ユーザデバイス20は、使用可能なフォントファイルを得るために、サーバ10が実行するさまざまな分割法に従って全てのサブフォントファイルを処理し、その結果、フォントファイルはユーザデバイス20で使用可能である。
【0038】
フォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合には、フォントファイルは直接ユーザデバイス20に伝送される。したがって、フォントファイルは、ゲートウェイを介してユーザデバイス20によってサーバ10からダウンロードされた後、ユーザデバイス20で使用可能である。
【0039】
本発明の実施例によれば、サーバは、ユーザデバイスが送ったダウンロード要求を受取ると、まずユーザデバイスのID情報に従って、ユーザデバイスに対応するゲートウェイを決定し、次いでゲートウェイに対応する伝送限界閾値を決定し、ダウンロード要求に従って、ダウンロードされるべきフォントファイルを決定する。次いで、サーバは、フォントファイルのサイズと伝送限界閾値との関係に従って、フォントファイルを分割するか否かを判断する。サーバに格納された全てのフォントファイルを分割する代わりに、フォントファイルは、このフォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合にのみ分割され、それによって格納スペースが節約され、サーバの効率が向上し、フォントファイルのサイズが伝送限界閾値を超える場合にユーザデバイスがフォントファイルをダウンロードできないという状況が回避される。フォントファイルをサーバからダウンロードするのに必要なユーザデバイスがさまざまなゲートウェイに対応し得て、各々のゲートウェイがさまざまな伝送限界閾値を有し得るので、本発明の実施例に係るサーバは、各々のユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値に従って、フォントファイルを分割するか否かをリアルタイムで判断し、それによってサーバの効率が向上する。
【0040】
図2に示されるように、本発明の実施例に係るサーバ10は、ユーザデバイス20によってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイス20に対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々がゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに当該フォントファイルを分割するための分割処理モジュール100と、全てのサブフォントファイルをユーザデバイス20に伝送するための伝送モジュール101とを備える。
【0041】
ユーザデバイス20によってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイス20に対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、サーバ10の分割処理モジュール100はフォントファイルを分割させる。詳細な分割処理は以下の2つの方法を備える。
【0042】
方法1:フォントファイルの中のデータを、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに順次分割する。
【0043】
具体的には、ユーザデバイス20に対応するゲートウェイの一例として中国移動通信(China Mobile)のゲートウェイcmwapを取り上げることによって説明する。ゲートウェイcmwapは、通常、ダウンロードされるべき各ファイルのサイズを1M(1024×1024バイト)よりも大きくならないように制限する。すなわち、ゲートウェイcmwapの伝送限界閾値は1Mである。ダウンロードされるべきファイルのサイズが1Mよりも大きい場合には、ゲートウェイcmwapは、通常、ダウンロードを阻止し、それによってユーザデバイス20はファイルをサーバ10からダウンロードできなくなる。ユーザデバイス20が、仮定的にFと名付けられるフォントファイルをサーバ10からダウンロードする必要があると想定すると、分割処理モジュール100は、サブフォントファイルの数を決定するために、伝送限界閾値に従って、(伝送限界閾値よりも大きくない)フォントファイルの分割単位およびサブフォントファイルの(サブフォントファイルをF,F,...と順次名付けるための)ネーミングルールを決定する。ここで、分割単位は、一回の分割により得られるサブフォントファイルのサイズである。なお、分割される最後のサブフォントファイルは分割単位よりも小さなサイズを有していてもよく、最後のサブフォントファイル以外のサブフォントファイルは分割単位に等しいサイズを有する。
【0044】
分割単位が819200バイト(800×1024)であり、フォントファイルのサイズおよび分割単位に従ってフォントファイルが9個のサブフォントファイルに分割されると想定すると、分割処理モジュール100は、分割プロセス中に9個のブランクファイルを作成し、次いでフォントファイルの最初のバイトから始まる819200バイトをコピーして、当該819200バイトを第1のブランクファイルに第1のサブフォントファイルFとして貼り付けてもよい。次いで、分割処理モジュール100は、819201番目のバイトから始まる819200バイトを第2のブランクファイルに第2のサブフォントファイルFとしてコピーする、などである。この分割方法は、必要に応じてサーバ10がフォントファイルまたは全てのサブフォントファイルをユーザデバイス20に伝送できるように元のフォントファイルを保持する。また、分割は、元のファイルを保持することなくインクリメンタルな態様で元のフォントファイルに対して直接行なわれてもよく、それによってサーバ10の格納スペースが節約される。
【0045】
したがって、ユーザデバイス20は、9個全てのサブフォントファイルF〜Fを受取ると、サブフォントファイルのネーミングルールに従って全てのサブフォントファイルの順序を決定し、当該順序に従って1つずつ次のサブフォントファイルが前のフォントファイルの末尾に付加される(すなわち、サブフォントファイルFがサブフォントファイルFの末尾に付加され、サブフォントファイルFがサブフォントファイルFの末尾に付加される、など)ように、9個全てのサブフォントファイルF〜Fを結合してもよく、それによって全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルFが得られる。
【0046】
方法2:フォントファイルの中のグリフアウトラインデータおよびグリフアウトラインデータ以外のデータをそれぞれ分割する。
【0047】
グリフアウトラインデータは、フォントファイルのカーネルであり、フォントファイルの中で最大のサイズを有する。例えば、TTF(トゥルータイプフォント(True Type Font))フォントファイルでは、フォントファイルトゥルータイプフォント(TTF)のグリフカーブアウトラインメタデータglyfがフォントファイルのサイズの90%を占める。したがって、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータおよびグリフアウトラインデータ以外のデータは、以下の4つの場合においてそれぞれ処理されてもよい。
【0048】
第1の場合において、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくなく、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合には、フォントファイルは以下の2つの方法AおよびBによって分割されてもよい。
【0049】
方法A:グリフアウトラインデータを1つのサブフォントファイルとみなし、グリフアウトラインデータ以外のデータを別のサブフォントファイルとみなす。
【0050】
したがって、ユーザデバイス20は、全ての分割されたサブフォントファイルを受取ると、全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルを得るために全てのサブフォントファイルを結合する。
【0051】
TTFフォントファイルを例にとると、TTFフォントファイルは、head(フォントのヘッダ)、cmap(文字とグリフとのマッピング)、glyf(グリフデータ)、maxp(最大プロファイル)、mmtx(横書き用のメトリクス)、loca(位置索引)、name(ネーミングテーブル)、hmtx(横書き用のメトリクス)、kerm(カーニング/文字間余白)、post(ポストスクリプト情報)などの23個のテーブルを備え、グリフデータglyfのサイズはフォントファイルのサイズの90%を占める。
【0052】
glyfテーブルに対応するグリフデータはサブフォントファイルFとみなされ、glyf以外のテーブルのデータはサブフォントファイルFとみなされる。
【0053】
方法B:グリフアウトラインデータは、各々がグリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルに分割され、各々のサブフォントファイルごとに、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外の全てのデータがサブフォントファイルに入れられ、サブフォントファイルのサイズは伝送限界閾値よりも大きくない。
【0054】
具体的には、分割処理モジュール100は、グリフアウトラインデータをサブフォントファイルF11〜F1n(nは正の整数)に分割し、グリフアウトラインデータ以外の全てのデータをサブフォントファイルF11〜F1nの各々に入れ、サブフォントファイルF11〜F1nの各々のサイズは伝送限界閾値よりも大きくない。この方法により得られる各々のサブフォントファイルは、グリフアウトラインデータの一部だけでなくグリフアウトラインデータ以外の全てのデータも含んでいる。したがって、各々のサブフォントファイルは別々に使用可能であり、フォントファイルを使用する際の柔軟性が向上する。
【0055】
したがって、ユーザデバイス20は、全ての分割されたサブフォントファイルF11〜F1nを受取ると、各々のサブフォントファイルF11〜F1nを直接使用してもよく、各々のサブフォントファイルがグリフアウトラインデータのほんの一部を含んでいるというだけのことである。また、全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルFを得るために、全てのフォントファイルF11〜F1nは結合されてもよい。
【0056】
第2の場合において、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きく、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合には、フォントファイルは以下の2つの方法CおよびDによって分割されてもよい。
【0057】
方法C:フォントファイルは、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、グリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルに分割され、グリフアウトラインデータ以外のデータは、単一のサブフォントファイルとみなされる。
【0058】
具体的には、分割処理モジュール100は、決定された分割単位に従って、グリフアウトラインデータをサブフォントファイルF11〜F1n(nは正の整数)に分割し、グリフアウトラインデータ以外のデータを単一のサブフォントファイルFとみなす。
【0059】
したがって、ユーザデバイス20は、全ての分割されたサブフォントファイルF11〜F1nおよびFを受取ると、以下の2つの態様で複数のサブフォントファイルを結合してもよい。
【0060】
第1に、全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルFを得るために、全ての分割されたサブフォントファイルF11〜F1nおよびFが結合される。
【0061】
代替的に、グリフアウトラインデータの一部を含む使用可能なフォントファイルを得るためにサブフォントファイルF11およびFが結合され、グリフアウトラインデータの一部を含む使用可能なフォントファイルを得るためにサブフォントファイルF12およびFが結合される、などであり、それによって、各々がグリフアウトラインデータのほんの一部を含む複数の使用可能なフォントファイルが得られる。
【0062】
方法D:フォントファイルは、各々がグリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルに分割され、各々のサブフォントファイルごとに、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータがサブフォントファイルに入れられ、サブフォントファイルのサイズは伝送限界閾値よりも大きくない。
【0063】
したがって、ユーザデバイス20は、全ての分割されたサブフォントファイルF11〜F1nを受取ると、各々のサブフォントファイルF11〜F1nを直接使用してもよく、各々のサブフォントファイルがグリフアウトラインデータのほんの一部を含んでいるというだけのことである。また、全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルFを得るために、全てのフォントファイルF11〜F1nは結合されてもよい。
【0064】
第3の場合において、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きく、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズも伝送限界閾値よりも大きい場合には、分割プロセスは、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、グリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルにフォントファイルの中のグリフアウトラインデータが分割され、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータの一部を含む複数のサブフォントファイルにグリフアウトラインデータ以外のデータが分割されることを備える。
【0065】
具体的には、分割処理モジュール100は、決定された分割単位に従って、グリフアウトラインデータを、各々がグリフアウトラインデータのほんの一部を含む複数のサブフォントファイルF11〜F1n(nは正の整数)に分割し、各々のサブフォントファイルF11〜F1nは伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、分割処理モジュール100は、決定された分割単位に従って、グリフアウトラインデータ以外のデータを、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有し、かつ、グリフアウトラインデータ以外のデータのほんの一部を含む複数のサブフォントファイルF21〜F2m(mは正の整数)に分割する。
【0066】
したがって、ユーザデバイス20は、全ての分割されたサブフォントファイルF11〜F1nおよびF21〜F2mを受取ると、以下の2つの態様で複数のサブフォントファイルを結合してもよい。
【0067】
第1に、全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルFを得るために、全ての分割されたサブフォントファイルF11〜F1nおよびF21〜F2mが結合される。
【0068】
代替的に、グリフアウトラインデータの一部を含む使用可能なフォントファイルを得るためにサブフォントファイルF11およびF21〜F2mが結合され、グリフアウトラインデータの一部を含む使用可能なフォントファイルを得るためにサブフォントファイルF12およびF21〜F2mが結合される、などであり、それによって、グリフアウトラインデータのほんの一部を含む複数の使用可能なフォントファイルが得られる。
【0069】
第4の場合において、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくなく、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合には、分割プロセスは、グリフアウトラインデータが1つのサブフォントファイルとみなされ、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルにグリフアウトラインデータ以外のデータが分割されることを備える。
【0070】
具体的には、分割処理モジュール100は、グリフアウトラインデータを1つのサブフォントファイルFとみなし、決定された分割単位に従って、グリフアウトラインデータ以外のデータを複数のサブフォントファイルF21〜F2m(mは正の整数)に分割する。
【0071】
したがって、ユーザデバイス20は、全ての分割されたサブフォントファイルFおよびF21〜F2mを受取ると、全てのグリフアウトラインデータを含む使用可能なフォントファイルを得るために全てのサブフォントファイルFおよびF21〜F2mを結合する。
【0072】
上記の方法B、CおよびDにおいてグリフアウトラインデータを分割する際、分割は各々のグリフアウトラインデータに対応する国際的な文字符号化UNICODEに従って行なわれてもよい。分割ルールは、0X4E00〜0X4F00を1つのグループとみなしてそれらを第1のサブフォントファイルに入れ、0X4F01〜0X5001を1つのグループとみなしてそれらを第2のサブフォントファイルに入れる、などの順次的な分割を含むが、それに限定されるものではない。しかし、各々のサブフォントファイルのサイズが確実に伝送限界閾値よりも大きくないようにしなければならない。UNICODE文字符号化のシーケンス順序は分断される。例えば、0X4E00〜0X4F00の範囲内のいくつかのUNICODEを有するいくつかのグリフアウトラインデータがランダムに選択され、次いで0X4F01〜0X5001の範囲内のいくつかのUNICODEを有するいくつかのグリフアウトラインデータがランダムに選択されて、第1のサブフォントファイルを形成し、次いで、選択されていない符号化からランダムに選択されるいくつかのUNICODEを有するいくつかのグリフアウトラインデータを結合することによって第2のサブフォントファイルが形成される、などである。しかし、各々のサブフォントファイルのサイズが確実に伝送限界閾値よりも大きくないようにしなければならない。
【0073】
なお、分割を行なう際、使用可能なフォントファイルを得るために分割ルールに従ってユーザデバイスがサブフォントファイルを結合できるように、分割ルールをユーザデバイスに伝送する必要がある。安全な伝送を確保するために、フォントファイルの分割ルールは暗号化されてもよく、その結果、たとえ他のユーザがグリフアウトラインデータを使い込んだとしても、他のユーザは分割ルールを得ることができないのでフォントファイルを使用できない。
【0074】
グリフアウトラインデータを分割する際、グリフアウトラインデータは、各々のグリフアウトラインデータに対応するID通し番号に従って分割されてもよい。また、グリフアウトラインデータは、各々のグリフアウトラインデータに対応する中国標準規格GBK/GB18030に従って分割されてもよく、その分割ルールはUNICODEのものと類似しており、ここでは詳細に説明しない。
【0075】
好ましくは、本発明の実施例に係る分割処理モジュール100は、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズおよびゲートウェイの伝送限界閾値に従って、ダウンロードされるべきフォントファイルのインデックスファイルを作成するようにさらに適合され、当該インデックスファイルは、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズ、分割単位および分割されたサブフォントファイルのネーミングルールを含む。
【0076】
本明細書においては、インデックスファイルの中のフォントファイルのサイズは、バイト(整数)単位のフォントファイルの物理的なサイズを指し、分割単位は、一回の分割により得られるサブフォントファイルの、バイト(整数)単位のサイズを指し、分割単位はゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きくない。なお、最後のサブフォントファイルのサイズは分割単位よりも小さくてもよく、最後のサブフォントファイル以外のサブフォントファイルは分割単位に等しいサイズを有する。
【0077】
なお、インデックスファイルは分割の前または後に作成されてもよい。
したがって、伝送モジュール101は、インデックスファイルをユーザデバイス20に伝送するようにさらに適合される。
【0078】
したがって、ユーザデバイス20は、サーバ10が伝送したインデックスファイルを受取ると、インデックスファイルを読取り、インデックスファイルに従って、ダウンロードされる必要がある各々のサブフォントファイルのファイル名を決定し、サーバ10からダウンロードされたサブフォントファイルを格納するための対応するブランクファイルを作成する。サブフォントファイルをダウンロードする手順中に、各々のサブフォントファイルのオフセット量はゼロから始まり、現在ダウンロードされているサブフォントファイルのダウンロードオフセット量はリアルタイムで記録される。
【0079】
図3に示されるように、本発明の実施例に係るサーバ10は、ユーザデバイスによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズがゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きいか否かを判断し、フォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合には分割処理モジュール100を動作させ、フォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合には伝送モジュール101がフォントファイルをユーザデバイス20に直接伝送するようにさせるための判断モジュール102をさらに備える。
【0080】
好ましくは、図3に示されるように、フォントファイルのサイズを小さくしてサーバの効率を向上させる目的で、本発明の実施例に係るサーバ10は、フォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合であって、フォントファイルを分割する前に、フォントファイルを圧縮し、圧縮処理後に判断モジュール102を再び動作させるように適合された圧縮処理モジュール103をさらに備える。
【0081】
本発明の実施例に係る圧縮処理モジュール103は、オープンソース圧縮/復元アルゴリズムzip、winzip、7−zipなどの当業者に公知のさまざまな圧縮アルゴリズムを用いてフォントファイルを圧縮してもよい。さまざまなフォントファイルの圧縮率はさまざまであり得る。いくつかのフォントファイルは元のサイズの70%に圧縮されてもよく、他のいくつかのフォントファイルは元のサイズの90%に圧縮されればよい。しかし、無線ネットワークでは、トラフィックのわずかな減少が費用の節約およびダウンロード速度の向上をもたらし得る。
【0082】
したがって、ユーザデバイス20は、圧縮されたフォントファイルから分割された複数のサブフォントファイルを受取ると、まず使用可能な圧縮されたフォントファイルを得るために全てのサブフォントファイルを処理し、次いで使用可能なフォントファイルを得るために、圧縮されたフォントファイルを復元する。もちろん、圧縮処理モジュール103によって圧縮されたフォントファイルのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合には、分割処理モジュール100は圧縮されたフォントファイルを分割せず、伝送モジュール101は圧縮されたフォントファイルをユーザデバイス20に伝送する。この場合、ユーザデバイス20は、圧縮されたフォントファイルを受取り、使用可能なフォントファイルを得るために、圧縮されたフォントファイルを復元する。
【0083】
同じ発明概念に基づいて、本発明の実施例は、フォントファイルをダウンロードする方法をさらに提供する。当該方法によって課題を解決する原理が、図2に示されるサーバと同じであるので、当該方法の実現例は図2のサーバの実現例を参照することができる。その同一の部分については詳細に説明しない。
【0084】
本発明の実施例は、図4に示されるようなフォントファイルをダウンロードする方法を提供する。当該方法は、ユーザデバイスによってダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々がゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに当該フォントファイルを分割するステップ(S401)と、全てのサブフォントファイルをユーザデバイスに伝送するステップ(S402)とを備える。
【0085】
好ましくは、S401においてフォントファイルを分割するステップは、フォントファイルのグリフアウトラインデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々がグリフアウトラインデータの一部を含み、かつ、伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルを得るために、グリフアウトラインデータを分割するステップと、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きい場合に、各々がグリフアウトラインデータ以外のデータの一部を含み、かつ、伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルを得るために、グリフアウトラインデータ以外のデータを分割するステップと、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合に、グリフアウトラインデータ以外のデータを単一のサブフォントファイルとみなすステップとを備える。
【0086】
好ましくは、S401においてフォントファイルを分割するステップは、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合に、各々がグリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルを得るために、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータを分割するステップと、上記のサブフォントファイルの各々のサブフォントファイルごとに、グリフアウトラインデータ以外の全てのデータをサブフォントファイルに入れるステップとを備え、サブフォントファイルのサイズは伝送限界閾値よりも大きくない。
【0087】
図5に示されるように、本発明の実施例に係るユーザデバイス20は、全てのサブフォントファイルをダウンロードするためのダウンロードモジュール200と、使用可能なフォントファイルを得るために全てのサブフォントファイルを処理するための処理モジュール201とを備える。
【0088】
本明細書においては、処理モジュール201は、各々がグリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合に、使用可能なフォントファイルを得るために、各々がグリフアウトラインデータの一部を含む全てのサブフォントファイルと、グリフアウトラインデータ以外のデータを含む全てのサブフォントファイルとを結合するか、または、各々がグリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合に、単一の使用可能なフォントファイルを得るために、グリフアウトラインデータの一部を含む各々のサブフォントファイルごとに、サブフォントファイルと、グリフアウトラインデータ以外のデータを含む全てのサブフォントファイルとを結合するように適合される。
【0089】
好ましくは、処理モジュール201は、グリフアウトラインデータを含むサブフォントファイルがグリフアウトラインデータ以外の全てのデータを含む場合に、ダウンロードされた各々のサブフォントファイルを使用可能なフォントファイルとみなすように適合される。
【0090】
ユーザデバイス20によってサブフォントファイルをダウンロードする手順中に、サーバ10との接続が切断され、サーバ10との通常の接続が回復した後にダウンロードが継続する場合には、ユーザデバイス20はまず、局所的にダウンロードされたサブフォントファイルの全体サイズを求め、次いでダウンロードされるべきフォントファイルの全体サイズおよび分割単位に基づいて計算を行なって、ダウンロードされるべきサブフォントファイルをその後設定し、ダウンロードを更新するための要求をサーバ10に送り、それによってダウンロードを再開する。
【0091】
具体的には、ユーザデバイス20はまず、フォントファイルのサイズおよび分割単位を決定するために、ダウンロードされるべきフォントファイルのインデックスファイルを読取り、ダウンロードされたサブフォントファイルが完全なものであるか否かを判断するために、ダウンロードされた各々のサブフォントファイルのサイズを順次判断する。
【0092】
サブフォントファイルのサイズがゼロではなく、サブフォントファイルのサイズがサーバ10内の対応するサブフォントファイルの実際のサイズと同じである場合には、ダウンロードされた各々のサブフォントファイルごとに、サブフォントファイルが完全にダウンロードされたと判断される。
【0093】
サブフォントファイルのサイズがサーバ10内の対応するサブフォントファイルの実際のサイズよりも小さい場合には、サーバ10内の対応するサブフォントファイルのポインタは、ユーザデバイス20によってダウンロードされたサブフォントファイルのサイズに対応する量だけオフセットされ、ダウンロードされるべきサブフォントファイルの残りのサイズは、サーバ10内のサブフォントファイルの実際のサイズとサブフォントファイルの局所的にダウンロードされたサイズとの差である。
【0094】
再開される伝送の安全性を確保するために、通常の接続が回復した後、ユーザデバイス20は、ダウンロードされたデータの量をプログラムに記録せず、その代わりに、ユーザデバイス20は、ダウンロードされたサブフォントファイルのサイズを、格納されたサブフォントファイルに直接読取り、サブフォントファイルのサイズは新たなダウンロード要求のための初期割当として用いられ、ダウンロードされたセグメントサイズは設定サイズと同じである。
【0095】
好ましくは、本発明の実施例に係るサーバ10は、フォントファイルを圧縮する。したがって、図6に示されるユーザデバイス20は、全てのサブフォントファイルを処理した後、使用可能なフォントファイルを得るために、圧縮されたフォントファイルを復元するための復元処理モジュール202をさらに備える。
【0096】
同じ発明概念に基づいて、本発明の実施例は、フォントファイルをダウンロードする方法をさらに提供する。当該方法によって課題を解決する原理が、図5に示されるサーバと同じであるので、当該方法の実現例は図5のサーバの実現例を参照することができる。その同一の部分については詳細に説明しない。
【0097】
本発明の実施例は、図7に示されるようなフォントファイルをダウンロードする方法を提供する。当該方法は、ユーザデバイスが、全てのサブフォントファイルをダウンロードするステップ(S701)と、ユーザデバイスが、使用可能なフォントファイルを得るために全てのサブフォントファイルを処理するステップ(S702)とを備える。
【0098】
本明細書においては、S702において全てのサブフォントファイルを処理するステップは、各々がグリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合に、使用可能なフォントファイルを得るために、グリフアウトラインデータの一部を含む全てのサブフォントファイルと、グリフアウトラインデータ以外のデータを含む全てのサブフォントファイルとを結合するステップ、または、各々がグリフアウトラインデータの一部を含むサブフォントファイルが、グリフアウトラインデータ以外のデータを含まない場合に、単一の使用可能なフォントファイルを得るために、各々がグリフアウトラインデータの一部を含む各々のサブフォントファイルごとに、サブフォントファイルと、グリフアウトラインデータ以外のデータを含む全てのサブフォントファイルとを結合するステップを備える。
【0099】
好ましくは、S702において全てのサブフォントファイルを処理するステップは、グリフアウトラインデータを含むサブフォントファイルが、グリフアウトラインデータ以外の全てのデータを含む場合に、ダウンロードされた各々のサブフォントファイルを単一の使用可能なフォントファイルとみなすステップを備える。
【0100】
以下、図8を参照して、本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードするシステムについて詳細に説明する。
【0101】
図8に示されるように、サーバ端における圧縮処理モジュール103は、伝送限界閾値よりも大きなサイズを有するダウンロードされるべきフォントファイルを圧縮し、サーバ端における分割処理モジュール100は、圧縮されたフォントファイルを複数のサブフォントファイルに分割して、複数のサブフォントファイルをユーザデバイス端に伝送する。
【0102】
ユーザデバイス端におけるダウンロードモジュール200は、全てのサブフォントファイルをサーバ端からダウンロードする。ユーザデバイス端における処理モジュール201は、使用可能な圧縮されたフォントファイルを得るために、全てのダウンロードされたサブフォントファイルを処理する。ユーザデバイス端における復元処理モジュール202は、使用可能なフォントファイルを得るために、得られたフォントファイルを復元する。
【0103】
以下、図9を参照して、本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードする方法について詳細に説明する。
【0104】
図9に示されるように、本発明の実施例に係るフォントファイルをダウンロードする方法は、
S901:サーバが、伝送限界閾値よりも大きなサイズを有するダウンロードされるべきフォントファイルを圧縮するステップと、
S902:サーバが、フォントファイルのサイズを備える圧縮されたフォントファイルの属性テーブルを読取るステップと、
S903:サーバが、伝送限界閾値に従って分割単位を決定するステップと、
S904:サーバが、圧縮されたフォントファイルの属性テーブルの中のデータおよび分割単位に従ってフォントファイルを分割するステップと、
S905:サーバが、分割されたサブフォントファイルのネーミングルールを決定し、サブフォントファイルを管理し、全ての決定されたサブフォントファイルをネットワークを介してユーザデバイスに伝送するステップとを備え、サブフォントファイルを管理するステップは、各々のサブフォントファイルの実際の名前の独自性を判断するステップ、複数回の分割にさらされるサブフォントファイルが互いに上書きされないように実際の名前とサブフォントファイルの分割ルールとの対応関係を記録するステップ、各々のサブフォントファイルの属性と他のサブフォントファイルの属性との照合/結合関係を記録するステップなどを備え、
S906:サブフォントファイルを順次ダウンロードするステップと、
S907:中断が生じた場合、中断後にダウンロードを継続するか否かを判断するステップと、
イエスであれば、S908に進み、
そうでなければ、フローは終了し、
S908:ダウンロードを再開するステップと、
S909:全てのサブフォントファイルをダウンロードするステップと、
S910:全てのサブフォントファイルを処理するステップと、
S911:使用可能なフォントファイルを得るために、処理された全てのサブフォントファイルを復元するステップとを備え、フローは終了する。
【0105】
本発明の好ましい実施例について説明してきたが、一旦当業者が本明細書中の基本的な発明概念を理解すると、これらの実施例に対してさらなる変形および変更がなされ得る。したがって、以下の特許請求の範囲は、好ましい実施例ならびに全ての変形例および変更例を本発明の範囲内に包含するように解釈されることを意図している。
【0106】
本発明の実施例によれば、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きい場合に、フォントファイルは、各々が伝送限界閾値よりも大きくないサイズを有する複数のサブフォントファイルに分割される。ユーザデバイスによってダウンロードされている時に、各々のサブフォントファイルはダウンロードされ、次いで使用可能なフォントファイルを得るために処理される。したがって、フォントファイルのサイズがユーザに対応するゲートウェイの限界を超える場合にユーザがダウンロードされるべきフォントファイルをファイルサーバからダウンロードできないという状況は回避される。同時に、ダウンロード速度が上昇し、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0107】
本発明の実施例によれば、ダウンロードされるべきフォントファイルのサイズが、ユーザデバイスに対応するゲートウェイの伝送限界閾値よりも大きく、グリフアウトラインデータ以外のデータのサイズが伝送限界閾値よりも大きくない場合に、フォントファイルの中のグリフアウトラインデータは、各々がグリフアウトラインデータの一部を含む複数のサブフォントファイルに分割されてもよく、グリフアウトラインデータ以外の全てのデータは各々のサブフォントファイルに入れられる。このようにして得られたサブフォントファイルは直接使用されてもよく、フォントファイルを使用する際の柔軟性が向上する。
【0108】
本発明の実施例によれば、分割されたサブフォントファイルが他のユーザデバイスによって使用されないようにする必要がある場合には、フォントファイルを分割するプロセス中に各々のサブフォントファイルは(例えば、パリティチェック、シフト変換などによって)暗号化されてもよい。ダウンロードされた後、全てのサブフォントファイルをまず復号化し、次いで使用可能なフォントファイルを得るために処理しなければならない。
【0109】
明らかに、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更および変形が当業者によってなされ得る。したがって、本発明のこれらの変更例および変形例が特許請求の範囲およびそれらの等価物の範囲内に入るのであれば、本発明はこのような変更例および変形例を包含するよう意図されていることになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9