(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態によるナビゲーション装置100の構成例を示すブロック図である。
図1において、120はディスプレイであり、表示パネル120aおよびタッチパネル120bを備えている。表示パネル120aは、ナビゲーション装置100(第1の地図表示制御部260)から出力されたデータに基づき第1の地図画像を表示する。また、表示パネル120aは、ナビゲーション装置100(第2の地図表示制御部340)から出力されたデータに基づき第2の地図画像を表示する。タッチパネル120b(本発明の操作部に対応する)は、表示パネル120aの前面に重ね合わされ、ユーザによるタッチ操作を検出する。
【0016】
200は操作受付部であり、表示パネル120aに自車両の現在地周辺の第1の地図画像が表示されているときにタッチパネル120bに対するユーザの操作を受け付ける。具体的には、操作受付部200は、表示パネル120aに表示されている第1の地図画像上においてユーザが所望する任意の地点(本実施形態では、自車両の現在地点)および、第1の地図画像の表示形式をナビゲーション装置100に記録させるための操作(以下、記録操作という)を受け付ける。
【0017】
ここで、第1の地図画像の表示形式とは、第1の地図画像に対応する地図の表示縮尺、表示モードおよび自車両の走行方向である。表示モードには、例えば、自車両の走行方向を画面上方とした態様で地図画像を表示するヘディングアップモード、北方向を画面上方とした態様で地図画像を表示するノースアップモード、立体的な態様で地図画像を表示する3Dマップモード等がある。操作受付部200は、記録操作を受け付けた場合、その旨を第1の地図表示制御部260および記録制御部280に通知する。
【0018】
また、操作受付部200は、記録操作に応じて記録しておいた第1の地図画像の表示形式に基づいて、同様に記録しておいた自車両の現在地点(以下、記録地点という)の周辺の第2の地図画像をナビゲーション装置100に表示させるための操作(以下、表示操作という)を受け付ける。操作受付部200は、表示操作を受け付けた場合、その旨を第2の地図表示制御部340に通知する。
【0019】
また、操作受付部200は、表示パネル120aに第2の地図画像が表示されているときに、所望の施設を選択して当該所望の施設に関する処理をナビゲーション装置100に実行させるための操作(以下、施設関連操作という)を受け付ける。操作受付部200は、施設関連操作を受け付けた場合、その旨を処理実行部360に通知する。
【0020】
ここで、所望の施設に関する処理とは、例えば、当該施設を誘導経路の目的地に設定する目的地設定処理、当該施設について地点登録を行う地点登録処理、当該施設の詳細情報(例えば、施設名称、営業時間など)を表示する詳細情報表示処理などである。
【0021】
220は地図データ記憶部であり、地図表示や経路探索などに必要な各種の地図データを記憶している。この地図データの中には、施設の名称、住所、電話番号、営業時間など、施設を特定可能な施設アイコンも含まれている。
【0022】
240は現在位置検出部であり、自車両の現在位置を所定間隔毎に検出する。現在位置検出部240は、自立航法センサ、GPS受信機、位置計算用CPU等で構成されている。自立航法センサは、所定走行距離毎に1個のパルスを出力して車両の移動距離を検出する車速センサ(距離センサ)と、車両の回転角度(移動方位)を検出する振動ジャイロ等の角速度センサ(相対方位センサ)とを含む。自立航法センサは、これらの車速センサおよび角速度センサによって車両の相対位置および方位を検出する。
【0023】
位置計算用CPUは、自立航法センサから出力される自車両の相対的な位置および方位のデータに基づいて、絶対的な自車位置(推定車両位置)および車両走行方向を計算する。また、GPS受信機は、複数のGPS衛星から送られてくる電波をGPSアンテナで受信して、3次元測位処理あるいは2次元測位処理を行って車両の絶対位置および走行方向を計算する(車両走行方向は、現時点における自車位置と1サンプリング時間ΔT前の自車位置とに基づいて計算する)。
【0024】
第1の地図表示制御部260は、現在位置検出部240により検出された自車位置情報と、地図データ記憶部220に記憶されている地図データとに基づいて自車両の現在地周辺の第1の地図画像データを生成する。そして、第1の地図表示制御部260は、生成した第1の地図画像データをディスプレイ120の表示パネル120aに出力する。
【0025】
また、第1の地図表示制御部260は、記録操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けた場合、第1の地図画像の表示形式を規定する表示形式情報を記録制御部280に出力する。表示形式情報には、第1の地図画像に対応する地図の表示縮尺を示す表示縮尺情報、当該地図の表示モードを示す表示モード情報、および、自車両の走行方向を示す走行方向情報が含まれている。
【0026】
記録制御部280は、記録操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けた場合、現在位置検出部240により検出された自車位置情報に基づいて、自車両の現在地(記録地点)を示す地点情報を地点情報記憶部300に記録するとともに、第1の地図表示制御部260から出力された表示形式情報を表示形式情報記憶部320に記録する。
【0027】
第2の地図表示制御部340は、表示操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けた場合、表示形式情報記憶部320に記憶されている表示形式情報に基づいて、地点情報記憶部300に記憶されている地点情報により示される記録地点周辺の第2の地図画像を表示するための設定を行う。
【0028】
具体的には、第2の地図表示制御部340は、表示形式情報に含まれる表示縮尺情報により示される表示縮尺を、第2の地図画像に対応する地図の表示縮尺として設定する。また、第2の地図表示制御部340は、表示形式情報に含まれる表示モード情報により示される表示モードを、第2の地図画像に対応する地図の表示モードとして設定する。また、第2の地図表示制御部340は、表示モード情報により示される表示モードがヘディングアップモードである場合、表示形式情報に含まれる走行方向情報により示される走行方向を、ヘディングアップモードで地図画像を表示する際の走行方向として設定する。
【0029】
また、第2の地図表示制御部340は、地図データ記憶部220に記憶されている地図データと地点情報記憶部300に記憶されている地点情報とに基づいて、記録地点周辺の第2の地図画像データを生成する。そして、第2の地図表示制御部340は、生成した第2の地図画像データをディスプレイ120の表示パネル120aに出力する。
【0030】
処理実行部360は、施設関連操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けた場合、地図データ記憶部220に記憶されている地図データに基づいて、所望の施設を選択して当該所望の施設に関する処理を実行する。例えば、処理実行部360は、所望の施設について地点登録を行う地点登録処理を実行する。処理実行部360は、所望の施設に関する処理を実行した場合、その旨を第2の地図表示制御部340に通知する。
【0031】
第2の地図表示制御部340は、所望の施設に関する処理を実行した旨の通知を処理実行部360から受けた場合、表示パネル120aに対する第2の地図画像データの出力を中止することによって第2の地図画像の表示を中止する。そして、第2の地図表示制御部340は、地図表示に関する制御権を第1の地図表示制御部260に引き渡す。その後、第1の地図表示制御部260は、現在位置検出部240により検出された自車位置情報と、地図データ記憶部220に記憶されている地図データとに基づいて、自車両の現在地周辺の第1の地図画像データを生成しディスプレイ120の表示パネル120aに出力する。
【0032】
次に、本実施形態によるタッチパネル120bに対するユーザ操作について
図2を参照しながら説明する。
図2(a)は、本実施形態によるタッチパネル120bに対する記録操作の例を示す図である。
図2(a)において、表示画面には、第1の地図表示制御部260から出力された第1の地図画像データに基づいて、自車両の現在地周辺の第1の地図画像500が表示されている。この第1の地図画像500において、520は自車両の現在地点および第1の地図画像500の表示形式をナビゲーション装置100に記録させるための保存ボタンである。ユーザが、
図2(a)に示す保存ボタン520のタッチ操作を行う状況としては、走行中に気になる施設を発見した場合、自車両の現在地点および第1の地図画像500の表示形式をとりあえず記録したいときである。
【0033】
図2(b)は、本実施形態によるタッチパネル120bに対する表示操作の例を示す図である。
図2(b)において、表示画面には、第1の地図表示制御部260から出力された第1の地図画像データに基づいて、自車両の現在地周辺の第1の地図画像540が表示されている。この第1の地図画像540において、560は呼出ボタンである。この呼出ボタン560は、
図2(a)に示す保存ボタン520のタッチ操作によって、自車両の現在地点および第1の地図画像500の表示形式が地点情報記憶部300および表示形式情報記憶部320に記録されているときにのみ表示される。
【0034】
呼出ボタン560は、
図2(a)に示す保存ボタン520のタッチ操作によって記録しておいた第1の地図画像500の表示形式に基づいて、記録時点における自車両の現在地(記録地点)周辺の第2の地図画像をナビゲーション装置100に表示させるためのボタンである。ユーザが、
図2(b)に示す呼出ボタン560のタッチ操作を行う状況としては、自車両の停車時において、走行中に気になる施設を発見した場合に表示されていた第1の地図画像500を呼び出して表示させ、その第1の地図画像500の中で、当該気になる施設を探したいときである。
【0035】
図2(c)は、ユーザが
図2(b)に示す呼出ボタン560のタッチ操作を行った場合、表示画面に表示される第2の地図画像の例を示す図である。
図2(c)において、表示画面には、第2の地図表示制御部340から出力された第2の地図画像データに基づいて、記録地点周辺の第2の地図画像580(第1の地図画像500を再現したもの)が表示されている。
【0036】
ここで、第2の地図画像580の表示形式は、自車両の走行中に表示されていた現在地周辺の地図画像500の表示形式と一致することとなる。そのため、ユーザは、走行中に気になる施設を発見した場合に地図を見たときに近い感覚で、自車両の停車中に呼び出して表示される地図を見ることができる。よって、気になる施設を発見したときに表示される地図と自車両の停車中に呼び出して表示される地図との違いを意識しなくてすむ。これにより、自車両の停車時に表示される地図の中で気になる施設を容易に探すことができる。その後、ユーザは、第2の地図画像580を見ながら、所望の施設を選択して当該所望の施設に関する処理を実行させるための操作を行う。
【0037】
次に、本実施形態におけるナビゲーション装置100の記録制御動作について説明する。
図3は、自車両が走行している場合におけるナビゲーション装置100の記録制御動作例を示すフローチャートである。
【0038】
まず、第1の地図表示制御部260は、現在位置検出部240により検出された自車位置情報と、地図データ記憶部220に記憶されている地図データとに基づいて自車両の現在地周辺の第1の地図画像データを生成する(ステップS100)。そして、第1の地図表示制御部260は、生成した第1の地図画像データをディスプレイ120の表示パネル120aに出力する(ステップS120)。
【0039】
次に、操作受付部200は、記録操作(保存ボタン520のタッチ操作)を受け付けたか否かについて判定する(ステップS140)。もし、記録操作を受け付けていないと操作受付部200にて判定した場合(ステップS140にてNO)、処理はステップS100に遷移する。
【0040】
一方、記録操作を受け付けたと操作受付部200にて判定した場合(ステップS140にてYES)、操作受付部200は、その旨を第1の地図表示制御部260および記録制御部280に通知する。第1の地図表示制御部260は、記録操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けて、第1の地図画像の表示形式を規定する表示形式情報を記録制御部280に出力する(ステップS160)。
【0041】
次に、記録制御部280は、記録操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けて、現在位置検出部240により検出された自車位置情報に基づいて、自車両の現在地を示す地点情報を地点情報記憶部300に記録する(ステップS180)。最後に、記録制御部280は、第1の地図表示制御部260から出力された表示形式情報を表示形式情報記憶部320に記録する(ステップS200)。ステップS200の処理が完了することによって、ナビゲーション装置100は、
図3における処理を終了する。
【0042】
次に、本実施形態におけるナビゲーション装置100の地図表示制御動作について説明する。
図4は、自車両が停車している場合におけるナビゲーション装置100の地図表示制御動作例を示すフローチャートである。
【0043】
まず、第1の地図表示制御部260は、現在位置検出部240により検出された自車位置情報と、地図データ記憶部220に記憶されている地図データとに基づいて自車両の現在地周辺の第1の地図画像データを生成する(ステップS300)。そして、第1の地図表示制御部260は、生成した第1の地図画像データをディスプレイ120の表示パネル120aに出力する(ステップS320)。
【0044】
次に、操作受付部200は、表示操作(呼出ボタン560のタッチ操作)を受け付けたか否かについて判定する(ステップS340)。もし、表示操作を受け付けていないと操作受付部200にて判定した場合(ステップS340にてNO)、処理はステップS300に遷移する。
【0045】
一方、表示操作を受け付けたと操作受付部200にて判定した場合(ステップS340にてYES)、操作受付部200は、その旨を第2の地図表示制御部340に通知する。第2の地図表示制御部340は、表示操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けて、表示形式情報記憶部320に記憶されている表示形式情報に基づいて、地点情報記憶部300に記憶されている地点情報により示される記録地点周辺の第2の地図画像を表示するための設定を行う(ステップS360)。
【0046】
次に、第2の地図表示制御部340は、地図データ記憶部220に記憶されている地図データと地点情報記憶部300に記憶されている地点情報とに基づいて、記録地点周辺の第2の地図画像データを生成する(ステップS380)。そして、第2の地図表示制御部340は、生成した第2の地図画像データをディスプレイ120の表示パネル120aに出力する(ステップS400)。
【0047】
次に、操作受付部200は、施設関連操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS420)。もし、施設関連操作を受け付けていないと操作受付部200にて判定した場合(ステップS420にてNO)、処理はステップS420に遷移する。
【0048】
一方、施設関連操作を受け付けたと操作受付部200にて判定した場合(ステップS420にてYES)、操作受付部200は、その旨を処理実行部360に通知する。処理実行部360は、施設関連操作を受け付けた旨の通知を操作受付部200から受けて、所望の施設を選択して当該所望の施設に関する処理(例えば、所望の施設について地点登録を行う地点登録処理)を実行する(ステップS440)。そして、処理実行部360は、所望の施設に関する処理を実行した旨を第2の地図表示制御部340に通知する。
【0049】
次に、第2の地図表示制御部340は、所望の施設に関する処理を実行した旨の通知を処理実行部360から受けて、表示パネル120aに対する第2の地図画像データの出力を中止することによって第2の地図画像の表示を中止する(ステップS460)。最後に、第2の地図表示制御部340は、地図表示に関する制御権を第1の地図表示制御部260に引き渡すことによって、地図画像の表示形式を、第2の地図画像を表示する前に設定されていた表示形式(すなわち、第1の地図表示制御部260により表示されていた第1の地図画像の表示形式)に戻す(ステップS480)。その後、処理はステップS300に遷移する。
【0050】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、保存ボタン520のタッチ操作に応じて、第1の地図画像500上において自車両の現在地点を示す地点情報を記録するとともに、第1の地図画像500の表示形式を規定する表示形式情報を記録する。その後、呼出ボタン560のタッチ操作に応じて、記録しておいた表示形式情報に基づいて、同様に記録しておいた地点情報により示される記録地点周辺の第2の地図画像580を表示するための設定を行った上で、地図データに基づいて第2の地図画像580を生成し表示するようにしている。
【0051】
このように構成した本実施形態によれば、自車両の停車中に呼出ボタン560のタッチ操作に応じて表示される第2の地図画像580の表示形式が、自車両の走行中に表示されていた第1の地図画像500の表示形式と一致することとなる。そのため、ユーザは、走行中に気になる施設を発見した場合に第1の地図画像500を見たときに近い感覚で、自車両の停車中に呼び出して表示される第2の地図画像580を見ることができる。よって、気になる施設を発見したときに表示される第1の地図画像500と自車両の停車中に呼び出して表示される第2の地図画像580との違いを意識しなくてすむ。これにより、自車両の停車時に表示される第2の地図画像580の中で気になる施設を容易に探すことができる。
【0052】
また、本実施形態では、第2の地図画像580の中から気になる施設を選択して当該選択した施設に関する処理が実行された場合、第2の地図画像580の表示を中止するようにしている。これにより、ユーザは、走行中に気になった施設について詳細情報を表示させたり地点登録を行ったりした後、第2の地図画像580の表示を中止するための操作をわざわざ行う必要がなくなり、当該ユーザの便宜を図ることができる。
【0053】
なお、上記実施形態では、記録操作に応じて記録しておく第1の地図画像の表示形式が、第1の地図画像に対応する地図の表示縮尺、表示モードおよび自車両の走行方向の全てである例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の地図画像の表示形式は、第1の地図画像に対応する地図の表示縮尺、表示モードおよび自車両の走行方向のうち少なくとも1つであれば良い。ただし、ユーザが、走行中に気になる施設を発見した場合に地図を見たときに出来るだけ近い感覚で、自車両の停車中に呼び出して表示される地図を見ることができるようにする観点からは、記録しておく第1の地図画像の表示形式は、第1の地図画像に対応する地図の表示縮尺、表示モードおよび自車両の走行方向の全てである方がより好ましい。
【0054】
また、上記実施形態において、第2の地図画像を表示する際、当該第2の地図画像に対応する地図に含まれる施設アイコンを通常時より拡大して表示しても良い。このことを、
図5を参照しながら説明する。
【0055】
図5(a)は、第2の地図画像上においてジャンルの異なる施設アイコン500、520、540が通常表示されている様子(すなわち、地図画像の表示設定としてデフォルト値が設定されている場合)を示す図である。
図5(b)は、第2の地図画像上において
図5(a)の施設アイコン500、520、540にそれぞれ対応する施設アイコン600、620、640が拡大して表示されている様子を示す図である。
【0056】
図5(a)と
図5(b)とを見比べてわかるように、第2の地図画像に対応する地図に含まれる施設アイコンを通常時より拡大して表示することによって、施設アイコンに対するユーザの視認性が向上し、走行中に発見した気になる施設を第2の地図画像の中でより容易に探すことができる。
【0057】
また、上記実施形態において、第2の地図画像を表示する際、当該第2の地図画像に対応する地図には含まれず、当該第2の地図画像に対応する地図より表示縮尺が小さい地図に含まれる施設アイコンを第2の地図画像に含めて表示するようにしても良い。このことを、
図6を参照しながら説明する。
【0058】
図6(a)、(b)は、表示縮尺がそれぞれ異なる、自車両の現在地周辺の第2の地図画像を示す図である。第2の地図画像の表示縮尺は、
図6(a)、
図6(b)の順で小さい。施設アイコン810、820は、地図の表示縮尺との関係で、
図6(b)に示す第2の地図画像上においてのみ通常表示されているものとする。本変形例では、
図6(a)に示す第2の地図画像上においても施設アイコン810、820を表示するようにする。
【0059】
このようにすれば、記録操作に応じて記録しておいた第1の地図画像の表示縮尺(表示形式)が大きく、第1の地図画像上においてユーザが所望する施設の施設アイコンが表示されていなかったとしても、その施設アイコンは、第2の地図画像上において表示されることとなる。そのため、走行中に気になる施設を目視で発見した場合に表示されていた第1の地図画像と同じ表示形式で第2の地図画像を呼び出して表示するとき、その第2の地図画像の中で第1の地図画像上において表示されていなかった施設アイコンを目印として、気になる施設を容易に探すことができる。
【0060】
また、上記実施形態では、第1の地図画像上においてユーザが所望する任意の地点は、自車両の現在地点である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、任意の地点は、第1の地図画像上においてユーザがタッチ操作により選択した地点でも良い。
【0061】
また、任意の地点は、自車両の現在地点、または、第1の地図画像上においてユーザがタッチ操作により選択した地点の何れかでも良い。この場合、任意の地点が自車両の現在地点である場合には、当該現在地点を地図画像内における所定位置(例えば、当該地図画像内の下方中心付近)に設定した第2の地図画像を生成する一方、任意の地点がタッチ操作により選択した地点である場合、当該選択した地点を地図画像内における中心位置に設定した第2の地図画像を生成するようにしても良い。
【0062】
図7(a)は、第1の地図画像上においてユーザがタッチ操作により任意の地点700を選択する様子を示している。
図7(b)は、地点700を地図画像内における中心位置720に設定して生成した第2の地図画像の例を示す図である。これにより、タッチ操作により選択した地点が地図画像内における中心位置から大きく離れた地点でも、必ずタッチした地点を中心とした第2の地図画像が表示されることとなる。そのため、走行中に気になる施設を発見した場合に表示されていた第1の地図画像と同じ表示形式で第2の地図画像を呼び出して表示するとき、ユーザは、気になる施設が存在する可能性が高い第2の地図画像の中心付近を見ることによって、当該気になる施設を容易に探すことができる。
【0063】
また、上記実施形態では、走行中に保存ボタン520をタッチ操作する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、停車中(例えば、信号待ち中)に保存ボタン520をタッチ操作するようにしても良い。
【0064】
また、上記実施形態では、停車中に呼出ボタン560をタッチ操作する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、走行中に呼出ボタン560をタッチ操作するようにしても良い。ただし、その後の施設関連操作は停車中に行う。
【0065】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。