(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ドラムを回転させ前記洗濯水を噴射するステップは、洗濯物損傷防止キー又は洗濯物損傷防止コースが選択された時に行われる、請求項1に記載の洗濯機内の洗濯物の洗濯方法。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の目的、特徴及び形態は、添付した図面と共に以下の詳細な記載からより明確になるはずである。本発明の例示的な実施形態が、添付した図面を参照して詳細に説明される。しかしながら、本発明は、多様な形態で具現化されることができ、本明細書で説明された実施形態に限定されると理解してはならない。このような実施形態は、本発明の開示が徹底的にかつ完全に、本技術分野の熟練者に本発明の範囲を十分に伝達するために提供されたものである。図面において、明確化のために形状と寸法が誇張される場合もあり、同じ参照番号は、明細書全体に渉って同一構成要素又はそれと類似した物を指し示すように使用される。
【0034】
以下、本発明の例示的な実施形態について添付図を参考にして詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明の一実施形態に係る洗濯機を例示する図で、
図2は、
図1の洗濯機を例示する横断面図であり、
図3は、
図1のキャビネットの除去された洗濯機を例示する斜視図である。
【0036】
本発明の一実施形態に係る洗濯機100は、外観を形成するキャビネット111、キャビネット111の内部に提供され、その内部に洗濯物が挿入されて回転されるドラム124、キャビネット111の内部に提供され、ドラム124を収容するタブ122、キャビネット111とタブ122との間に提供されたガスケット128、及び洗濯水を渦流に変換させてドラム124の内部に噴射する噴射ノズル140を備えることができる。また、キャビネット111の前面に備えられてキャビネット111の内部に洗濯物が通過して入れられる洗濯物出入ホール120を開閉するドア112、ドラム124にトルクを印加して回転させる駆動部113、洗剤を収容する洗剤ボックス133、及びユーザ入力を受信し洗濯機100の状態を表示するコントロールパネル114を備える。
【0037】
キャビネット111は、洗濯物の出入が可能なように洗濯物出入ホール120を形成することもできる。キャビネット111の前面には、洗濯物出入ホール120の開閉が可能なように、ドア112を回転可能に提供することもできる。キャビネット111には、ユーザから命令を受け、洗濯機100の各種状態に関する情報を表示するコントロールパネル114が提供されてもよい。キャビネット111には、洗濯洗剤、繊維柔軟剤又は漂白剤などの洗剤が収容される洗剤ボックス133を引出し可能に備えることができる。
【0038】
タブ122は、キャビネット111の内部にスプリング115及びダンパー117によって緩衝可能に配置されてもよい。タブ122は、洗濯水を収容することもできる。ドラム124は、タブ122の内部に配置されてもよい。
【0039】
ドラム124は、洗濯物を収容し回転させることもできる。ドラム124は、洗濯水が通過するように複数の通孔129を形成することもできる。ドラム124の内壁には、ドラム124の回転時に洗濯物を持ち上げるリフタ125が配置されてもよい。ドラム124は、駆動部113から回転力を受けて回転させることもできる。
【0040】
ガスケット128は、タブ122とキャビネット111との間に提供されて、タブ122とキャビネット111とを密封することもできる。ガスケット128は、タブ122の入口と洗濯物出入ホール120との間に配置されてもよい。ガスケット128は、ドラム124の回転時にドア112に伝達される衝撃を緩和し、またタブ122内から洗濯水が外部に漏れるのを防止することもできる。ガスケット128には、ドラム124内に洗濯水を流入する循環ノズル127及び噴射ノズル140が提供されてもよい。
【0041】
ガスケット128は、一つの材質から一体に形成されてもよいが、タブ122との適正な締結強度及び剛性を確保するために、タブ122と締結される部分が硬い材質から形成されてもよい。キャビネット111と締結される部分は、タブ122からキャビネット111に伝達される振動を吸収するために、弾性を有する材質から形成することができる。
【0042】
駆動部113は、ドラム124を回転させることもできる。駆動部113は、ドラム124を多様な速度又は方向に回転させることができる。駆動部113は、モータとこのモータを制御するスイッチング装置、クラッチなどを備えることができる。
【0043】
洗剤ボックス133は、洗濯洗剤、繊維柔軟剤又は漂白剤などの洗剤を収容することができる。洗剤ボックス133は、キャビネット111の前面に引出し可能に提供されてもよい。洗剤ボックス133内の洗剤は、洗濯水の供給時に洗濯水と混合されて、タブ122内に流入することができる。洗剤ボックス133は、洗濯洗剤が収容される部分、繊維柔軟剤が収容される部分、漂白剤が収容される部分に区分されて形成されてもよい。
【0044】
キャビネット111の内部には、外部水源から洗濯水の流入を調節する給水バルブユニット131と、給水バルブユニット131に流入した洗濯水が第1給水バルブ131aによって洗剤ボックス133に流れるようにする第1給水ホース132と、洗剤ボックス133から洗剤の混合された洗濯水がタブ122内に流入するようにする給水管134と、を備えることができる。また、給水バルブユニット131は、噴射ノズル140と連結する第2給水バルブ131bと第2給水ホース149をも有することができる。第1給水バルブ131a及び第2給水バルブ131bは、第1給水ホース132及び第2給水ホース149をそれぞれ開閉して、給水バルブユニット131に入る外部水源からの水を第1給水ホース132及び第2給水ホース149に供給することもできる。
【0045】
キャビネット111の内部には、タブ122内の洗濯水が通過して流出する排水管135と、タブ122内の洗濯水を流出させるポンプ136と、洗濯水を循環させる循環流路137と、洗濯水をドラム124内に流入する循環ノズル127、及び洗濯水を外部に排水する排水流路138とを備えることができる。実施形態によって、ポンプ136は、循環ポンプと排水ポンプとに提供されても良く、それぞれ循環流路137と排水流路138とに連結されても良い。
【0046】
コントロールパネル114には、ユーザにより洗濯コースの選択や各行程別作動時間及び予約などの各種の作動命令を受ける入力部114bと、洗濯機100の作動状態を表示する表示部114aとを備えることができる。
【0047】
洗濯コースは、洗濯物の種類や機能によって標準コースの他にランジェリー/ウールコース、スチームコース、高速洗浄コース、機能性衣類コース、洗濯物の損傷を防止するための優しく洗うコース及び静音コースなどを含むこともできる。洗濯機100の動作は、洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程に分けられ、それぞれの行程内で給水、洗濯、すすぎ、排水、脱水及び/又は乾燥などに分けられる。
【0048】
噴射ノズル140は、ガスケット128に提供された第2給水ホース149を介して外部水源から流入する洗濯水をドラム124内に噴射することもできる。噴射ノズル140は、ガスケット128の上部に提供されることが好ましく、実施形態によってガスケット128の下部又はガスケット128とキャビネット111との間、キャビネット111、タブ122等、多様な位置に配置されてもよい。ドア112が洗濯物出入ホール120を閉鎖する場合に、ドア112の一部がドラム124に入ることができる。噴射ノズル140は、ドラム124に入ったドア112の部分と干渉しないように配置されてもよい。噴射ノズル140は、ドア112が洗濯物出入ホール120を閉鎖する場合に、ドア112から所定間隔で離隔するように提供されてもよい。
【0049】
噴射ノズル140は、ドラム124内に洗濯水を噴射することもできる。本実施形態において、噴射ノズル140は、ドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水を回転させて排出する渦流生成ノズルであってもよい。
【0050】
渦流生成ノズルは、洗濯水を並進運動及び円運動させるノズルであってもよい。渦流生成ノズルは、多様に具現化されることができ、複数のねじれた流路を経由して洗濯水を渦流に変換させて、ドラム124の内部に噴射することもできる。
【0051】
噴射ノズル140は、洗濯機100の行程の中で(下記に記述された)すすぎ行程にて作動されてもよいが、これに限定されるものではなく、他の行程において作動されてもよい。スプレーノズル140の構成と作動については、後述する。
【0052】
循環ノズル127は、循環流路137を介して循環される洗濯水をドラム124内に噴射することもできる。循環ノズル127は、ガスケット128の上部に提供することもでき、実施形態によってガスケット128の下部又はガスケット128とキャビネット111との間、キャビネット111、タブ122などの多様な位置に配置されてもよい。
【0053】
循環ノズル127は、ドラム124内に洗濯水を噴射できる。本実施形態において、循環ノズル127は、ドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水を回転させて排出する渦流生成ノズルであってもよく、複数のねじれるように形成された流路を通過する洗濯水を渦流に変換させて、ドラム124の内部に噴射することもできる。
【0054】
ドラム124に収容された洗濯水がタブ122に提供された排水管135に沿ってポンプ136に移動することもできる。ポンプ136は、洗濯水が循環流路137を介して循環ノズル127に到達するようにすることもできる。洗濯水は、循環ノズル127によってドラム124内に再度流入することもできる。
【0055】
循環ノズル127は、噴射ノズル140に隣接するように提供することができる。循環ノズル127は、噴射ノズル140の位置した部分であるガスケット128の上部に位置でき、洗濯機100の動作時に、噴射ノズル140と共に又は単独で動作される。循環ノズル127の構成と動作については後述する。
【0056】
実施形態によって噴射ノズル140と循環ノズル127とは、一体に提供されることができる。すなわち、一つの渦流生成ノズルが噴射ノズル140と循環ノズル127の機能を行うよう構成することができる。渦流生成ノズルは、Y型管を介して第2給水ホース149及び循環流路137と連結することもでき、外部水源から供給された洗濯水を噴射したり又は循環流路137を介して循環される洗濯水を噴射したりすることもできる。
【0057】
給水バルブユニット131は、外部水源からドラム124の内部に洗濯水を供給することもできる。給水バルブユニット131には、洗濯水の流動のための第1給水バルブ131a及び第2給水バルブ131bを備えることができる。第1給水バルブ131a及び第2給水バルブ131bは開閉されて、それぞれ連結した第1給水ホース132及び第2給水ホース149で洗濯水の流れを調節できる。
【0058】
給水バルブユニット131は、温水バルブ(図示せず)、ブリーチバルブ(図示せず)、プレバルブ(図示せず)、メインバルブ(図示せず)、システムバルブ(図示せず)などを備えることができる。温水バルブは、外部水源から供給される温水を制御して、洗剤ボックス133に温水を供給することもできる。ブリーチバルブは、漂白剤を貯蔵した洗剤ボックス133の部分に洗濯水を供給することもできる。プレバルブは、洗濯行程の初期に使用されて洗剤ボックス133を介してドラム124内に洗濯水を供給することもできる。ここで、プレバルブを介して供給されうる洗濯水は、洗剤を経ずにドラム124の内部に供給されてもよい。メインバルブを介して供給された洗濯水は、洗剤を貯蔵している洗剤ボックス133の部分を通過して、洗濯洗剤と共にドラム124内に供給することができる。スチームバルブは、スチームモジュール(図示せず)と連結したスチームホース(図示せず)に洗濯水を供給することもできる。繊維柔軟剤が供給される最終すすぎ行程には、メインバルブとプレバルブとが同時に動作して、洗剤ボックス133に備えられた繊維柔軟剤が収容される部分に洗濯水を供給することもできる。洗濯洗剤をすすぐ一般すすぎ行程の際、ブリーチバルブ、メインバルブ及びプレバルブが動作して、ドラム124の内部に洗濯水を供給することもできる。各バルブは、実施形態によって、二つ又はそれ以上が組み合わせられて各々の機能を具現化することができる。また、上述した各々のバルブのうちのいずれか一つは、第1給水バルブ131aとして作用でき、各々のバルブと連結されて、洗剤ボックス133に連結したホースのうちの何れか一つは、第1給水ホース132として作用できる。
【0059】
第1給水ホース132は、第1給水バルブ131aと洗剤ボックス133とを連結することができる。第1給水バルブ131aで流動する洗濯水は、第1給水ホース132を介して洗剤ボックス133に到達し、洗剤ボックス133で洗剤と混合された洗濯水は、給水管134を介してドラム124内に流入することができる。
【0060】
渦流生成ノズルが給水管134に提供されてもよく、この場合、給水管134を介して回転する洗濯水が排出される。
【0061】
第2給水ホース149は、第2給水バルブ131bと噴射ノズル140とを直接連結することもできる。第2給水バルブ131bで外部水源から供給され移動する洗濯水は、第2給水ホース149を介して噴射ノズル140に到達することができる。噴射ノズル140に到達した洗濯水は、噴射ノズル140を介して渦流に変換されてドラム124内に噴射されうる。洗濯水が渦流に変換される点については、
図6を参照して後述する。
【0062】
図4は、本発明の一実施形態に係る洗濯機の噴射ノズルがドラム内に噴射することを例示する図である。
【0063】
図4に示すように、噴射ノズル140は、ドラム124の内側面124a及び後面124bに洗濯水を噴射する。ノズル140から噴射される洗濯水は、ドラム124の外面に該当するドラム124の内側面124aと、ドラム124の底面に該当する内後面124bに満たされうる。
【0064】
噴射ノズル140は、洗濯水をドラム124の内側面124aの全体、及び内後面124bの一部に噴射でき、洗濯水をドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの全体に洗濯水を噴射することもできる。
【0065】
本実施形態において、噴射ノズル140は、洗濯水を回転させて排出する渦流生成ノズルであって、洗濯水を並進運動及び円運動をする渦流に変換することができる。
【0066】
渦流により誘発された遠心力によって、洗濯水は分散されえ、ドラム124の内側面124a及び内後面124bに噴射されうる。また、渦流により誘発された遠心力によって洗濯水が噴霧化されて、洗濯物に速く吸収されて洗濯物を通過できる。
【0067】
図5は、本発明の一実施形態に係る洗濯機のガスケットと噴射ノズルとを例示する図である。
【0068】
図5に示すように、ガスケット128は、その内周面の上部に突出して形成された第1突起部128a及び第2突起部128bを有することもでき、噴射ノズル140は、第1突起部128aと第2突起部128bとの間に提供されてもよい。ドラム124の回転により洗濯物が離脱してガスケット128とキャビネット111との間に挟まれるか、洗濯が完了した後にドア112を開放する時に洗濯物がこぼれるのを防止するために、ガスケット128の内周面の上部に突出形成された第1突起部128a及び第2突起部128bが形成されてもよい。第1突起部128a及び第2突起部128bは、所定間隔を隔ててガスケット128のいかなる側に形成されてもよい。
【0069】
噴射ノズル140は、第1突起部128aと第2突起部128bとの間に提供される。噴射ノズル140は、洗濯水を噴射する時、第1突起部128a及び第2突起部128bと洗濯水が干渉しないように、第1突起部128aと第2突起部128bとの間に提供されてもよい。
【0070】
噴射ノズル140は、ドラム124の中心線から外れて配置されてもよい。噴射ノズル140がドラム124の中心線から外れて配置され、洗濯水が渦流に変換されて噴射される時、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの一部に洗濯水が作用でき、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの全体に洗濯水が作用できる。
【0071】
また、噴射ノズル140は、地面に垂直な軸と所定の角度をなして配置されてもよい。実施形態によって、噴射ノズル140がドラム124の内側にドラム124の中心線と所定の角度をなして配置されてもよい。他の実施形態によって、ノズル140は、第1突起部128a又は第2突起部128b側に偏って、ドラム124の中心線と所定の角度をなして配置されてもよい。各々の実施形態によって、噴射ノズル140は、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの一部に洗濯水を噴射し、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの全体に洗濯水を噴射することもできる。
【0072】
上述したように、噴射ノズル140の位置は、本実施形態に限定されるものではなく、噴射ノズル140は、ガスケット128の下部又はガスケット128とキャビネット111との間、キャビネット111、タブ122などを備える多様な位置に配置されてもよい。
【0073】
図6は、本発明の一実施形態に係る洗濯機の噴射ノズルを例示する分解斜視図である。
【0074】
図6に示すように、噴射ノズル140は、半球型に形成された一方の側を有し、内部に収容空間144の形成されたドーム141と、収容空間144に形成された複数のねじれた板から形成されて、収容空間144と共に複数のねじれた流路を形成するコア142と、コア142と収容空間144とが形成した流路を通過した洗濯水が噴射される噴射ノズルギャップ143とを有してもよい。
【0075】
本実施形態において、噴射ノズル140は、ドーム141、コア142及び噴射ノズルギャップ143を備える渦流生成ノズルであってもよい。
【0076】
噴射ノズル140は、一方の側が半球型に形成されてもよい。半球型の形状の内部には、収容空間144になりうる空間が形成される。噴射ノズル140によって流動される洗濯水は、収容空間144に収容されうる。噴射ノズル140の一方の側は、半球型又は楕円をなす曲線形態を有して形成されることができる。噴射ノズル140の一方の側が曲線形態を有して形成されるため、洗濯物出入ホール120に洗濯物が出入する時、洗濯物が噴射ノズル140に掛かったり、噴射ノズル140により損傷したりしないようにすることができる。
【0077】
収容空間144には、ねじれた板から形成されるコア142が提供されてもよい。コア142は、一つ又は多数の板がねじれた形状に形成されてもよい。コア142は、収容空間144に提供されてもよく、収容空間144とコア142との間の流路を形成し、この流路は、ねじれた板の形状に形成されることによって、複数のねじれた形状又は螺旋状に形成される。コア142は、実施形態によって、収容空間144とねじれた流路により形成されたスクリュー、プロペラ、ねじれた管、ねじれたプロペラ、ねじれたスクリュー、ネジ山形状などを有する多様な形態により具現化できる。
【0078】
洗濯水がコア142と収容空間144の流路を通過する時、洗濯水は、流路の形状によって回転して渦流に変換されうる。コア142は、通常は固定されるが、洗濯水がコア142と収容空間144に形成された流路を通過する時、コア142は、収容空間144の内部で洗濯水により回転できる。コア142が回転することによって、洗濯水も回転して渦流の形成を促進できる。
【0079】
ドラム124の回転時、噴射ノズル140は、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの一部に洗濯水を噴射でき、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの全体に洗濯水を噴射することもできる。また、噴射ノズル140から噴射される洗濯水が渦流として噴射されることで洗濯水が噴霧化して、洗濯物に速く吸収され洗濯物を通過できる。
【0080】
噴射ノズルギャップ143は、コア142と収容空間144とが形成した流路を通過した洗濯水を噴射することもできる。噴射ノズルギャップ143は、流路により渦流に変換された洗濯水がドラム124内に噴射される開口を形成することができる。噴射ノズルギャップ143は、ドーム141と締結されて固定されてもよい。噴射ノズルギャップ143がドーム141と締結される時、噴射ノズルギャップ143がドーム141と締結される部分に洗濯水が漏れないように、ゴムのような防水材質から形成されたパッキン(図示せず)がさらに提供されてもよい。
【0081】
本実施形態において、噴射ノズル140は、渦流生成ノズルの一実施形態である場合に限定して説明したが、これに限定されるものではなく、噴射ノズル140は、回転する洗濯水を噴射する多様な形態の渦流生成ノズルにより実施されてもよい。
【0082】
図7は、本発明の一実施形態に係る洗濯機を例示する図である。
【0083】
制御部141は、入力部114bが受けた作動命令に従って洗濯機の全体動作を制御することができる。制御部141は、コントロールパネル114内に提供されてもよい。洗濯機の動作を制御するマイコン及びその他電子部品が提供されてもよい。制御部141は、ユーザが選択した洗濯コースに従って各行程の進行の有無や各行程内での給水、洗濯、すすぎ、排水、脱水及び乾燥などの動作の有無及び動作時間、行程繰り返し回数などを決定することができる。
【0084】
制御部141は、選択されたコースやその他作動命令に従って給水バルブユニット131、駆動部113及びポンプ136を制御することができる。
【0085】
図8は、本発明の一実施形態に係る洗濯方法の全体行程を例示する図である。
【0086】
洗濯行程210は、洗濯洗剤の混合された洗濯水に洗濯物を浸漬した後にドラム124を回転させて、洗濯物から汚れを除去する行程であってもよい。本発明の一実施形態に係る洗濯方法において、洗濯行程210は、給水211、洗濯物分散212、ろ過洗濯213、排水214及び簡易脱水215の順に行われる。
【0087】
洗濯行程210が開始されると、制御部141は、表示部114aの進行表示に洗濯アイコンを表示して、洗濯行程が開始されることを表すことができる。
【0088】
給水211は、外部水源から洗濯水をタブ122内に供給することができる。給水211についての詳細な説明は後述する。
【0089】
バランシング212は、ドラム124の加速と減速を繰り返して洗濯物を分散させることができる。ろ過洗濯213の際、洗濯物のもつれ等により洗濯物が片方に偏る現象が発生して、ドラムの中心を基準に片方が重くなる偏心が誘発される。洗濯物の偏心は、ろ過洗濯213時の騷音と振動を起こす原因になるので、ろ過洗濯213前に洗濯物を均一に分散させるバランシング212が必要となりうる。
【0090】
バランシング212は、タブ122が洗濯水で満たされた状態でろ過洗濯213前にドラム124が加速と減速を繰り返して洗濯物を分散させることを含むことができる。バランシング212は、ドラム124を洗濯物がドラム124の内壁につき始める速度である70〜80rpmに加速した後に減速して行われてもよい。バランシング212の際、制御部141は、ドラム124を減速する時にドラムの減速時間に基づいてドラム124内に収容された洗濯物の量(以下、「洗濯物量」とする)を測定し、ドラム124を加速した後にドラムの回転速度の変化量に基づいて偏心量を測定することができる。
【0091】
洗濯物量は、多様な方法で測定できる。本実施形態において、洗濯物量は、ドラム124が一定時間の間に一定速度で回転された後に制御部141が減速時間を測定する方法で測定されてもよい。ドラム124の減速時間が長いほど、洗濯物量のレベルが高い。実施形態によって、制御部141は、ドラム124を加速する時に加速時間を測定して、洗濯物量を算出することもできる。
【0092】
偏心量は、制御部141がドラム124を加速した後にドラムの速度に対する変化量により算出されうる。ドラム124の速度は、ホールセンサを利用して測定されるか、又は駆動部113のモータに流れる電流を測定して算出される。
【0093】
制御部141は、速度変化量と基準速度変化量との差を利用して偏心量が許容値内であるかどうかを判断することができる。基準速度変化量は、洗濯物量に応じて変化する。制御部141は、洗濯物量に応じる基準速度変化量に対する偏心量テーブルを貯蔵することができる。
【0094】
制御部141は、偏心量に応じてドラム124を加速又は減速できる。すなわち、制御部141は、偏心量に応じてドラム124を加速又は減速する程度を調節できる。制御部141は、洗濯物の偏心が過度な場合にドラム124をも停止させることができる。
【0095】
制御部141は、偏心量に応じてドラム124を加速及び減速させるのを繰り返すことができる。制御部141は、偏心量が許容値以上である場合、ドラム124を加速及び減速させつづけることができる。偏心量が許容値以上であるため、ドラム124の加速及び減速が繰り返し続けられる場合、制御部141は、ドラム124を停止させることができる。すなわち、許容された回数以上にドラム124の加速及び減速が繰り返し続けられる場合、制御部141は、表示部114aに異常があることを報知することもでき、以後にドラム124を停止させることができる。制御部141は、偏心量が許容値内であると、バランシング212を止めることもでき、以後ろ過洗濯213を行うこともできる。上述したバランシング212は省略できる。
【0096】
ろ過洗濯213は、ドラム124に洗濯物がついた状態で洗濯洗剤の混合された洗濯水をドラム内に供給する時に洗濯物から汚れを除去する行程である。ろ過洗濯213の際、制御部141は、駆動部113を制御して洗濯物がドラム124につくようにドラムを回転させ、洗濯水を、ポンプ136を駆動して循環流路137に沿って循環させることができる。ろ過洗濯214の際、駆動部113の過熱を防止するために、制御部141は、駆動部113の駆動を数秒ないし数分間隔で止めることができる。
【0097】
ろ過洗濯213の際、洗濯物に物理的衝撃を加えないので、洗濯物にはほとんど損傷が加えられない。したがって、ろ過洗濯213は、ユーザが入力部114bを介して洗濯物損傷防止キー又は洗濯物損傷防止コースを選択した場合に行われてもよい。
【0098】
ろ過洗濯213の際、ドラム124は、洗濯物がドラム124内につくように重力加速度約1G又はそれ以上に回転できる。ドラム124は、ろ過洗濯213の際、泡が多く生じないように適当に速い速度で回転させることが好ましい。ろ過洗濯213の際、ドラム124は、約150rpmの速度で回転することもできる。
【0099】
ろ過洗濯213の際、ポンプ136は、タブ122内の洗濯洗剤の混合された洗濯水を循環流路137に沿って循環させて、循環ノズル127を介して噴射されるように動作することができる。この場合、循環ノズル127は、渦流生成ノズルであってもよい。循環される洗濯水の量が多い場合に、泡が多く発生する場合がある。したがって、循環される洗濯水の量は、循環が可能な程度に調節されることが好ましい。
【0100】
排水214は、タブ122内の洗濯水をキャビネット111の外部に排出する行程である。排水214の際、制御部141は、ポンプ136を作動させてタブ122内の洗濯水を排水流路138に沿って外部に排出させる。
【0101】
簡易脱水215は、洗濯物から洗濯水が抜け出るようにドラム124を高速で回転させる行程である。簡易脱水215の際、制御部141がドラム124を駆動して高速で回転させると、洗濯物がドラム124の内壁について回転して遠心力によって洗濯物が脱水される。簡易脱水215の際、洗濯物が乾燥される程に脱水する必要はないので、ドラム124は、洗濯物がドラム124の内壁について回転する程の速度である約108rpmの速度で回転する。
【0102】
簡易脱水215の際、制御部141は、ポンプ136を間歇的に作動させて、タブ122内の洗濯水が排水流路138に沿って外部に排出するようにする。
【0103】
上述した洗濯行程210にてバランシング212及びろ過洗濯213は、洗濯コース又はユーザの選択によって、一般的な洗濯で行われる。
【0104】
洗濯は、洗濯洗剤が混合された洗濯水に浸漬された洗濯物が収容されたドラム124を回転させる行程である。洗濯の際、制御部141は、駆動部113を制御してドラム124を多様な速度又は方向に回転させる。したがって、洗濯物に屈伸力、摩擦力、及び衝撃力など機械力が加えられて洗濯物から汚れを除去できる。本実施形態では、ドラム124は、約45rpmの速度で一定方向に回転され、ドラム内の洗濯物は、リフタ125によって持ち上げられてから落下される。洗濯の際、駆動部113の過熱を防止するために、制御部141は、駆動部113の駆動を数秒ないし数分間隔で止める。
【0105】
洗濯の際、ドラム124内にスチームが噴射される。洗濯の際、制御部141は、ポンプ136を作動させて洗濯水が循環流路137に沿って循環して、循環ノズル127を介してドラム124内に流入する。
【0106】
すすぎ行程220は、繊維柔軟剤の混合された洗濯水に洗濯物を浸漬した後、ドラム124を回転させることによって、洗濯物から残留洗濯洗剤を除去する行程である。本発明の一実施形態に係る洗濯方法において、すすぎ行程220は、給水221、すすぎ222、排水223、簡易脱水224、給水225、すすぎ226の順に行われる。本実施形態では、すすぎ222、226が2回繰り返され、実施形態によって繰り返されないか、又は数回繰り返される。
【0107】
すすぎ行程220が開始されると、制御部141は、表示部114aの進行表示にすすぎアイコンを表示して、すすぎ行程が開始されることを表す。
【0108】
上述した洗濯行程210の給水と同様に、給水211は、外部水源から洗濯水をタブ122に供給する行程である。給水221の際、繊維柔軟剤は、洗濯水と混合されないが、後述するすすぎ行程220の最後の給水224の際、繊維柔軟剤は、洗濯水と混合されてもよい。
【0109】
すすぎ222は、洗濯水に浸漬された洗濯物が収容されたドラム124を回転させる行程である。すすぎ222の際、制御部141は、駆動ユニット113を制御してドラム124を多様な速度又は方向に回転させる。したがって、屈伸力と摩擦力、衝撃力のような機械力が洗濯物に加えられて洗濯物から残留洗濯洗剤及び汚れを除去する。すすぎ222の際、制御部141は、洗濯水が循環流路137に沿って循環し、循環ノズル127を介してドラム124内に流入するようにポンプ136を動作させる。
【0110】
この場合、循環ノズル127は、渦流生成ノズルであってもよく、すすぎ226は、洗濯水をドラム124内に噴射して洗濯水が洗濯物を通過し、残留洗剤が除去されるろ過すすぎである。この場合、制御部141は、駆動ユニット113を制御して洗濯物がドラム124につくようにドラムを1G又はそれ以上である約150rpmの速度で回転させることができる。
【0111】
上述した洗濯行程210の排水213と同様に、排水223は、タブ122内の洗濯水をキャビネット111の外部に排出する行程である。
【0112】
上述した洗濯行程210の簡易脱水214と同様に、簡易脱水224は、洗濯物から洗濯水が抜け出るようにドラム124を高速で回転させる行程である。
【0113】
上述した給水221と同様に、給水225は、すすぎ226を繰り返しできるように外部水源から洗濯水をタブ122内に供給する行程である。給水225の際、洗濯水は、洗剤ボックス133で繊維柔軟剤と混合されてタブ122内に流入する。
【0114】
上述したすすぎ222と同様に、すすぎ226は、洗濯水に浸漬された洗濯物が収容されたドラム124を回転させる行程である。しかしながら、すすぎ226の際、繊維柔軟剤が混合された洗濯水が洗濯物に作用して洗濯物を柔らかくする。
【0115】
この場合、循環ノズル127は、渦流生成ノズルであり、すすぎ226は、ドラム124に洗濯物がついた状態で繊維柔軟剤の混合された洗濯水をドラム内に噴射し、洗濯水が洗濯物を通過して残留洗剤を洗濯物から除去するろ過すすぎである。この場合、制御部141は、駆動ユニット113を制御して洗濯物がドラム124につくようにドラム124を1G又はそれ以上である約150rpmの速度で回転させる。
【0116】
脱水行程230は、ドラム124を高速で回転させて洗濯物を脱水する行程である。本発明の一実施形態に係る洗濯方法において、脱水行程230は、排水231、バランシング232及び本脱水233を含む。
【0117】
脱水行程230が開始されると、制御部141は、表示部114aの進行表示にcアイコンを表示して、脱水行程が開始されることを表す。
【0118】
洗濯行程210の排水214又はすすぎ行程220の排水223と同様に、脱水行程230の排水231は、タブ122内の洗濯水をキャビネット111の外部に排出する。
【0119】
バランシング232は、ドラム124の加速と減速を繰り返して洗濯物を分散させる行程である。ろ過洗濯213やすすぎ222の際、洗濯物のもつれ等により洗濯物が片方に偏る現象が発生でき、ドラムの中心を基準に一方が重くなる偏心を誘発させる。洗濯物の偏心は、本脱水233の際、騷音と振動を起こす原因になりうるので、洗濯物は、均一に分散されなければならない。
【0120】
バランシング232の際、制御部141は、ドラム124を減速する時にドラム124の減速時間に基づいて洗濯物量を測定するか、又はドラム124を加速した後にドラムの回転速度変化量に基づいて偏心量を測定する。
【0121】
洗濯物量は、上述したように、制御部141がドラム124を減速する時に減速時間を測定して算出する。ドラム124の減速時間が長いほど、洗濯物量のレベルは高くなる。実施形態によって、制御部141は、ドラム124を加速する時に加速時間を測定して洗濯物量を算出することもできる。
【0122】
偏心量は、制御部141がドラム124を加速した後にドラム124の速度に対する変化量を利用して算出される。ドラム124の速度は、ホールセンサを利用して測定されるか、又は駆動部113のモータに流れる電流を測定して算出される。
【0123】
制御部141は、速度変化量と基準速度変化量との間の差を利用して偏心量が許容値内であるかどうかを判断することができる。基準速度変化量は、洗濯物量に応じて変化する。制御部141は、洗濯物量に応じる基準速度変化量に対する偏心量テーブルを記憶することができる。
【0124】
制御部141は、偏心量に応じてドラム124を加速又は減速できる。すなわち、制御部141は、偏心量に応じてドラム124を加速又は減速する程度を調節できる。制御部141は、洗濯物の偏心が過度な場合に、ドラム124を停止させることもできる。
【0125】
制御部141は、偏心量に応じてドラム124を加速及び減速させることを繰り返すことができる。制御部141は、偏心量が許容値以上である場合、ドラム124を加速及び減速させ続ける。偏心量が許容値以上であるためにドラム124の加速及び減速が続いて繰り返される場合、制御部141は、ドラム124を停止することもできる。すなわち、許容された回数以上にドラム124の加速及び減速が繰り返し続けられる場合、制御部141は、表示部114aに異常があることを報知した後、ドラム124を停止させることもできる。制御部141は、偏心量が許容値内であると、バランシング232を止め、以後ろ過洗濯213を行うことができる。
【0126】
本脱水233は、洗濯物から洗濯水が抜け出るようにドラム124を高速で回転させる。本脱水233の際、制御部141がドラム124を高速で回転させると、洗濯物がドラム124の内壁について回転し、遠心力によって洗濯物が脱水される。本脱水233の際、ドラム124は、すすぎ行程220の簡易脱水224の速度より速い約1000rpm又はそれ以上の速度で回転してもよい。
【0127】
本脱水233の際、制御部141は、タブ122内の洗濯水が排水流路138に沿って排出されるように、ポンプ136を間歇的に動作させることができる。本脱水233後に、ドラム124内に熱風を供給して洗濯物を乾燥させる乾燥が行われる。
【0128】
上述した給水211は、洗濯物量感知211a、初期給水211b、洗濯物浸漬211c及び追加給水211dを含むことができる。
【0129】
洗濯物量感知211aは、洗濯物量を感知する行程である。上述したように、洗濯物量感知は、駆動部113がドラム124を一定時間の間に一定速度で回転させた後、制御部141が減速時間を測定する方法により行われる。ドラム124の減速時間が長いほど、洗濯物量のレベルが高くなる。実施形態によって、制御部141は、ドラム124を加速する時に加速時間を測定して洗濯物量を算出してもよい。制御部141は、初期給水211b及び追加給水211dの際、タブ122内に供給される洗濯水の量を決定し、以後、各行程別作動時間を決定する。
【0130】
初期給水211bは、タブ122内に洗濯洗剤の混合された洗濯水を供給し、洗剤が混合されない洗濯水をドラム124内に噴射する。初期給水211bの際、制御部141は、第1給水バルブ131a及び第2給水バルブ131bを開放する間に、洗濯洗剤の混合された洗濯水をタブ122内に供給でき、又は噴射ノズル140を介して洗濯洗剤の混合されない洗濯水をドラム124内に噴射することもできる。
【0131】
制御部141が第1給水バルブ131aを開放すると、外部水源から供給された洗濯水のうちの一部は、第1給水ホース132を経て洗剤ボックス133に流入する。洗濯水は、洗剤ボックス133内の洗濯洗剤と混合されて、給水管134を経てタブ122内に流入する。また、洗濯水は、洗剤ボックス134にある漂白剤と混合されてもよい。
【0132】
制御部141が第2給水バルブ131bを開放すると、外部水源から供給された洗濯水のうちの残りは、第2給水ホース149を通過し、以後噴射ノズル140からドラム124内に噴射される。このとき、噴射ノズル140は、渦流生成ノズルであり、噴射ノズル140は、渦流を生成してドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水を噴射させる。
【0133】
初期給水211bは、洗濯水が目標水位に到達するまで行われる。目標水位は、初期給水211b前に測定された洗濯物量や選択されたコースに応じて制御部141によって決定される。本実施形態では、目標水位は、ドラム124に洗濯水が少し上がってくる程度である。噴射ノズル140から噴射された洗濯水により洗濯物が均一に浸漬されているので、洗濯物浸漬211cの際、洗濯物が洗濯水に浸漬されて水位が低くなることはない。したがって、洗濯物浸漬211cの際、洗濯水が循環できる目標水位であれば充分である。
【0134】
初期給水211bの際、洗濯水の水位は、水位感知装置(図示せず)によって測定される。洗濯水がタブ122に流入して目標水位に到達すると、制御部141は、第1給水バルブ131a及び第2給水バルブ131bを遮断して、初期給水211bを終える。
【0135】
洗濯物浸漬211cは、洗濯物が洗濯洗剤の混合された洗濯水に均一に浸漬され洗濯洗剤が溶解されるように制御部141が駆動部113を駆動してドラム124を回転させる行程である。洗濯物浸漬211cの際、制御部141が、洗濯水が循環流路137に沿って循環して循環ノズル127を介してドラム124内に流入するようにポンプ136を動作させる。
【0136】
この場合、循環ノズル127は、渦流生成ノズルであり、循環ノズル127は、渦流を生成してドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水が噴射されるようにする。
【0137】
追加給水211dは、洗濯水が洗濯物に浸漬されて水位が目標水位より低くなるので、目標水位までタブ122内に洗濯水を追加に供給する行程である。追加給水211dの際、制御部141は、第1給水バルブ131a又は第2給水バルブ131bを開放して、給水管134を介して洗濯水をタブ122内に供給したり、噴射ノズル140を介して洗濯水をドラム124内に噴射したりすることができる。この場合、噴射ノズル140は、渦流生成ノズルであり、渦流を生成してドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水が噴射されるようにする。
【0138】
初期給水211bの際、洗濯物が十分に浸漬された時には、洗濯物浸漬211cの際、水位が低くならない。したがって、追加給水211dは省略されてもよい。
【0139】
上述した給水211の各ステップは、すすぎ行程220の給水221、225に適用されてもよい。すすぎ行程220の給水221、225には、洗濯物量感知211aが省略されても良く、初期給水時に洗濯洗剤ではない繊維柔軟剤の混合された洗濯水が供給されても良い。
【0140】
すすぎ行程220の給水221、225ステップでも、渦流生成ノズルである循環ノズル又は噴射ノズル140が渦流を生成して、ドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水が噴射されるようにすることができる。
【0141】
図9は、本発明の一実施形態に係る洗濯機により行われたろ過洗濯を例示する図である。
【0142】
図9に示すように、ろ過洗濯213の際、洗濯物がドラム124につくようにドラムが回転する時に、洗濯水が循環流路137に沿って循環されて循環ノズル127を介して噴射される。
【0143】
ドラム124は、150rpm程度で回転することが好ましく、循環ノズル127は、洗濯水をドラムの内部に噴射することが好ましい。
【0144】
図10は、本発明の一実施形態に係る洗濯機の循環ノズルが洗濯水をドラム内に噴射することを例示する図である。
【0145】
図10に示すように、循環ノズル127は、ドラム124の内側面124a及び内後面124bに洗濯水が噴射されるようにすることができる。ドラム124の円周面に該当するドラム124の内側面124aと、ドラム124の底面に該当する内後面124bに循環ノズル127から噴射される洗濯水が到達する。
【0146】
循環ノズル127は、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの一部に洗濯水を噴射でき、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの全体に洗濯水を噴射できる。
【0147】
本実施形態において、循環ノズル127は、洗濯水を回転して排出する渦流生成ノズルであって、洗濯水を並進運動及び円運動を行うように洗濯水を渦流に変換させることができる。
【0148】
渦流による遠心力により、洗濯水は分散されて、ドラム124の内側面124a及び内後面124bに噴射される。また、渦流による遠心力により、洗濯水が噴霧化されて、洗濯物に速く吸収され洗濯物を通過できる。
【0149】
循環ノズル127は、ガスケット128の上部に制動されてもよい。実施形態によって、循環ノズル127は、ガスケット128の下部、キャビネット111、タブ122又はガスケット128とキャビネット111との間のような多様な位置に配置されてもよい。
【0150】
また、循環ノズル127は、ガスケット128の第1突起部128aと第2突起部128bとの間に提供されてもよい。
【0151】
図11は、本発明の一実施形態に係る洗濯機の循環ノズルを例示する分解図である。
【0152】
図11に示すように、循環ノズル127は、一方の側が半球型の形状を有し、その内部に収容空間127dを有するドーム127a、収容空間127dに配置されねじれた板形状を有して収容空間127dと共に複数のねじれた流路を形成して、その流路を通過する洗濯水を渦流に変換させるコア127b、及びコア127bと収容空間127dにより形成された流路を通過した洗濯水が噴射される噴射ノズルギャップ127cを備えることができる。上記したようなドーム141、コア142及び噴射ノズルギャップ143を備えるノズルは、渦流生成ノズルになりうる。本実施形態において、循環ノズル127は、渦流生成ノズルになりうる。
【0153】
本実施形態において、循環ノズル127は、ドーム141、コア142及び噴射ノズルギャップ143を備える渦流生成ノズルである。
【0154】
循環ノズル127は、その一方の側が半球型の形状を有するように形成される。空いた空間である収容空間127は、半球型の形状に形成されてもよい。循環ノズル127中に流動される洗濯水は、収容空間127dに収容される。循環ノズル127の一方の側は、半球型又は楕円をなす曲線形状を有するように形成されてもよい。循環ノズル127の一方の側が曲線形状を有するように形成されているため、洗濯物が洗濯物出入ホール120に出入する時、洗濯物は、循環ノズル127に引っかからない、あるいは循環ノズル127により損傷されることがない。
【0155】
収容空間127dには、ねじれた板から形成されるコア127bが設けられてもよい。コア127bは、一つ又は多数の板がねじれた形状を有するように形成される。コア127bは、収容空間127dに提供されて、収容空間127dとコア127bとの間の流路を形成する。流路は、コア127bがねじれた板形状を有するように形成されることによって、複数のねじれた形状又は螺旋形の形状を有するように形成される。コア127bは、実施形態によって収容空間127dと共にねじれた流路を形成する多様な形状に実施可能であり、スクリュー、プロペラ、ねじれた管、ねじれたプロペラ、ねじれたスクリュー、ネジ山形状など多様な形状に実施できる。
【0156】
洗濯水は、コア127bと収容空間127dとが流路を通過する時、流路の形状によって回転して渦流に変換できる。コア127bは、固定されるのが一般であるが、洗濯水がコア127bと収容空間127dに形成された流路を通過する時、コア127bは、収容空間127dの内部で洗濯水により回転することができる。コア127bが回転することによって、洗濯水は、共に回転して渦流の形成を促進する。
【0157】
ドラム124の回転時、循環ノズル127は、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの一部に洗濯水を噴射でき、好ましくは、ドラム124の内側面124aの全体及び内後面124bの全体に洗濯水を噴射することもできる。また、洗濯水が循環ノズル127から渦流で噴射されるために、洗濯水が噴霧化され、洗濯物に速く吸収され洗濯物を通過できる。
【0158】
噴射ノズルギャップ127cは、コア127bと収容空間127dとが形成した流路を通過した洗濯水を噴射させることができる。噴射ノズルギャップ127cは、渦流に変換された洗濯水を、開口を介して噴射させることができる。噴射ノズルギャップ127cは、ドーム127aと締結されて固定されてもよい。噴射ノズルギャップ127cがドーム127aと締結される時、噴射ノズルギャップ127cがドーム127aに締結される部分に洗濯水が漏れて流れないように、ゴム等の防水材質から形成されたパッキン(図示せず)を追加的に提供してもよい。
【0159】
本実施形態において循環ノズル127を渦流生成ノズルとして説明したが、この実施形態に限定されるものではない。例えば、循環ノズル127は、回転する洗濯水を噴射する多様な渦流生成ノズルとして実施することができる。
【0160】
図12は、本発明の他の実施形態に係る洗濯機の循環ノズルを例示する斜視図である。
【0161】
図12に示すように、循環ノズル127´は、洗濯水が通過する流路を有する本体127a´と、本体127a´を通過した洗濯水がぶつかり、屈折して噴射される屈折面127b´とを備えることができる。
【0162】
本体127a´は、円筒形の形状を有するように形成されて洗濯水を通過させる。屈折面127b´は、本体127a´の下側の開口部から延びて弧形状を有するように形成される。
【0163】
洗濯水が本体127a´の流路を通過して屈折面127b´にぶつかると、ドラム124一面に均一に噴射される。したがって、より多くの洗濯水が洗濯物を通過できる。
【0164】
本実施形態に示された循環ノズル127´と同様に、噴射ノズル140は、洗濯水が通過する流路を有する本体127a´(図示せず)と、本体を通過した洗濯水がぶつかって屈折し噴射されるようにする屈折面127b´(図示せず)とを備えることができる。
【0165】
図13は、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯機のガスケットとノズル装置を例示する図で、
図14は、
図13のノズル装置を例示する正面図で、
図15は、
図13のノズル装置を例示する斜視図である。
【0166】
スチームをドラム124側に案内するスチームホース148、循環流路137、及び第2給水ホース149が、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯機100のガスケット128に結合されている。連結ノズル装置300が提供されてスチームホース148、循環流路137、及び第2給水ホース149を介して給水されるスチーム及び洗濯水を噴射することができる。
【0167】
ボス部128cは、連結ノズル装置300がガスケット128に連結されるようにガスケット128の上部から突出するように形成されてもよい。連結ノズル装置300は、ボス部128cに貫通するように配置してもよい。
【0168】
連結ノズル装置300は、ガスケット128に設置される時、ボス部128cを介してガスケット128の上部に露出するように形成された複数の円筒部301、302、303と、スチームホース148、循環流路137、及び第2給水ホース149と結合されるように形成された複数のホース結合部304、305、306と、複数の円筒部301、302、303の下端を全部連結し、ガスケット128の内側に洗濯水及び/又はスチームを噴射するように提供された複数のノズル部309と、を備えることができる。
【0169】
円筒部301、302、303、ホース結合部304、305、306、及びノズル部309は、個別的に提供されても良い。本発明では、上述したように、ホース結合部304、305、306は、スチームホース148、循環流路137及び第2給水ホース149と結合するように提供されてもよい。
【0170】
複数の掛け部301a、302a、303aが、ガスケット128の上部で、複数の円筒部301、302、303にそれぞれ下部で結合するように形成されてもよい。掛け部301a、302a、303aは、円筒部301、302、303の円周面に沿って放射状に突出するように形成されたリブとすることができる。
【0171】
また、ガスケット128に向かって半径方向に突出した差し込み突起303bを複数の円筒部301、302、303のそれぞれに形成してもよい。差し込み突起303bが差し込まれる差し込みホール(図示せず)をガスケット128のボス部128cに形成してもよい。
【0172】
複数のホース結合部304、305、306は、ガスケット128の外周面から突出するように円筒部301、302、303から長さ方向に伸びるように形成することができる。ガイドリブ304a、305a、306aは、スチームホース148、循環流路137、及び第2給水ホース149の結合位置を案内するように形成することができる。
【0173】
ガイドリブ304a、305a、306aは、掛け部301a、302a、303aと同様にホース結合部304、305、306の円周面から円周方向に沿って放射状に突出するように形成されてもよく、ガスケット128の外周面よりさらに外側に位置するように形成されてもよい。
【0174】
スチームホース148、循環流路137、及び第2給水ホース149は、複数のホース結合部304、305、306のそれぞれに差し込まれた後、クランプ304に固定されるように締結されてもよい。
【0175】
複数のノズル部309は、循環流路137及び第2給水ホース149が連結した各々の円筒部302、303の直下で幅が次第に拡張されるように形成され、後方部に配置されたドラム124側に向かって下方傾斜するように形成されたドラム噴射部307と、スチームホース148が連結した円筒部301の直下に配置され、後方部に配置されたドラム124側に向かって開口するように形成されたスチーム噴射部308と、を備えることができる。ドラム噴射部307は、第2給水ホース149を介して外部水源から流入する洗濯水をドラム124内に噴射する噴射ノズル140、及び循環流路137を介して循環される洗濯水をドラム124内に噴射する循環ノズル127を備えることができる。すなわち、循環流路137が連結した円筒部302の直下に形成されたドラム噴射部307は、循環ノズル127に該当することができ、第2給水ホース149が連結した円筒部302の直下に形成されたドラム噴射部307は、噴射ノズル340に対応する。
【0176】
また、連結ノズル装置300は、第2給水ホース149が連結した円筒部303の直下に配置され、第2給水ホース149と連結して洗濯水をドア112が配置された前方側に噴射させるドア噴射部310をさらに備えることができる。
【0177】
ドア噴射部310が必ず第2給水ホース149が連結した円筒部303の直下に配置される必要はなく、むしろ循環流路137が連結した円筒部302の直下に配置されてもよい。すなわち、ドア噴射部310は、循環ノズル127及び噴射ノズル140のうちの何れか一つに形成されてもよい。
【0178】
ドア噴射部310は、ドア112の内部面に洗濯水を噴射させてドア112の内部面を清潔に洗って汚れ又は洗濯洗剤や繊維柔軟剤がドア112の内部面につかないようにすることもできる。
【0179】
このようなドア噴射部310は、連結ノズル装置300に一体に形成されてもよい。ドア噴射部310は、循環流路137又は第2給水ホース149が連結した円筒部302、303の直下に配置されてもよく、ドア112側に向かって開口し、幅が次第に拡張するように下方に傾斜するように形成されてもよい。ドア噴射部310は、ドラム噴射部307に隣接するように形成され、円筒部302、303の中央の下面を基準にドラム噴射部307に対向するように形成されてもよい。すなわち、ドア噴射部310は、循環ノズル127又は噴射ノズル140に隣接して対向するように形成されてもよい。
【0180】
このように、ドア噴射部310が連結ノズル装置300に一体に形成される時、ドラム噴射部307から出てきた洗濯水は、ドラム124に噴射されて洗濯物が均一に浸漬されるようにすることができ、ドア噴射部310から出てきた洗濯水は、ドア312の内部面に均一に噴射されうる。
【0181】
ここで、ドア噴射部310は、洗濯水がドア112の内部面の全体に均一に噴射されるように配置されてもよい。しかしながら、ドア噴射部310から供給された洗濯水の供給圧力が低い時には、ドア112の内部面の全体に対する均一な噴射が困難である。この場合に、ドア噴射部310は、洗濯水がドア112の内部側面の上端部に向かう斜線方向に噴射されるように配置されてもよい。洗濯水がドア噴射部310からドア112の内部側面の上端部に向かって噴射される時、噴射された洗濯水は、ドア112の内部側面の上端部から下方に流れながらドア112の内部側面を均一に洗うことができる。
【0182】
図17は、本発明のさらに他の実施形態に係る洗濯機のノズルを例示する図である。
【0183】
本発明のさらに他の実施形態に係るドア噴射部410は、連結ノズル装置300と分離されたノズル400に形成することができる。
【0184】
また、連結ノズル装置300と分離されたノズル400において、循環流路137又は第2給水ホース149のうちの何れか一つがドア噴射部410の上部に該当するホース結合部406に直接連結されてもよい。
【0185】
しかしながら、ノズル400は、必ずしもドア112のみに向かって開口したドア噴射部410のみを有しなければならないわけではない。すなわち、ノズル400は、洗濯水をドラム124側に向かって噴射させる循環ノズル127又は好ましくは噴射ノズル140に該当してもよい。
【0186】
また、ドア噴射部410が
図9乃至
図12に示された循環ノズル127又は
図4乃至
図6に示された噴射ノズル140に形成されてもよい。この場合に、循環ノズル127又は噴射ノズル140が渦流生成ノズルであるとき、ドア噴射部410は、コア142、127bがドーム141、127aから提供される位置の反対側に形成されてもよい。ドア噴射部410は、噴射ノズル140に形成されてもよい。
【0187】
説明していない図面符号403a及び403bは、一実施形態に係る連結ノズル装置300と同様の機能を行う掛け部と差し込み突起であってもよく、説明していない図面符号406aは、一実施形態に係る連結ノズル装置300と同様の機能を行うガイドリブであってもよい。
【0188】
このように洗濯水が供給される時、洗濯水が循環ノズル127又は噴射ノズル140によってドラム124側に噴射される。また、洗濯水がドア噴射部410によってドア112側に噴射されるために、給水及びドア掃除が行われてもよい。
【0189】
上述したドア噴射部310に対する作用は、下記のように詳細に説明される。
【0190】
ドア噴射部310は、洗濯水をドア112に向かって噴射させてドア112の内部面を清潔に維持されるようにすることができる。ドアクリーニングステップは、洗濯洗剤の混合された洗濯水が供給される洗濯行程210の給水211及び/又は繊維柔軟剤の混合された洗濯水が供給されるすすぎ行程220の給水225後に所定の時間の間に実施されてもよい。これとは異なり、洗濯行程210のろ過洗濯213後に排水214の前及び/又はスすぎ行程220のすすぎ226後に脱水行程230の排水231の前に所定の時間の間に実施されてもよい。
【0191】
ドアクリーニングステップは、給水211が終了した後にバランシング212の前に別に実施されてもよいが、給水211途中に実施されることもある。すなわち、ドアクリーニングステップは、給水211の初期給水211b又は追加給水211dの途中に実施されてもよい。特に、ドア噴射部310が噴射ノズル140に形成される場合、初期給水211b及び追加給水211dの途中に、噴射ノズル140が外部の水源から供給される洗濯水をドラム124内に噴射する時、ドア噴射部310は、外部の水源から供給された洗濯水をドア112に向かって噴射することもできる。スすぎ行程220の給水225もこれと同様である。
【0192】
また、ドアクリーニングステップは、大部分の汚れ、洗濯洗剤又は繊維柔軟剤がドア112の内部面につく洗濯行程210のろ過洗濯213やスすぎ行程220のすすぎ226の完了後に実施されるか、あるいはスすぎ行程220のすすぎ226、洗濯行程210のろ過洗濯213の最後の過程として実施されてもよい。実施形態によって、ろ過洗濯213が一般に実施される時、ドアクリーニングステップは、洗濯の最後の過程又は洗濯完了後に実施されてもよい。また、ドアクリーニングステップは、洗濯行程210の排水214や脱水行程230の排水231の初期過程として実施されてもよい。
【0193】
すなわち、ドアクリーニングステップは、洗濯洗剤又は繊維柔軟剤の混合された洗濯水が循環ノズル127を介して噴射される間にドラム124を回転させた後、洗濯物に吸収された洗濯水が排水されるようにドラム124を高速で回転させる前に、ドア噴射部310を介して外部水源から供給された洗濯水をドア112に向かって噴射して実施されてもよい。
【0194】
たとえ本発明の好ましい実施形態が例示的な目的として開示されたとしても、本技術分野の熟練者は、添付された請求の範囲で開示されたように本発明の範囲及び思想から逸脱しない範囲内で多様な変形、付加及び置換が可能であることを理解できるはずである。