特許第5756173号(P5756173)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5756173キー装置を有する蓋ユニットを有するモバイル端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5756173
(24)【登録日】2015年6月5日
(45)【発行日】2015年7月29日
(54)【発明の名称】キー装置を有する蓋ユニットを有するモバイル端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20150709BHJP
   H05K 5/06 20060101ALI20150709BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20150709BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20150709BHJP
【FI】
   G06F1/00 312L
   H05K5/06 E
   H04M1/02 C
   H05K5/03 B
【請求項の数】19
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-519955(P2013-519955)
(86)(22)【出願日】2011年10月20日
(65)【公表番号】特表2013-538388(P2013-538388A)
(43)【公表日】2013年10月10日
(86)【国際出願番号】CN2011081002
(87)【国際公開番号】WO2012149806
(87)【国際公開日】20121108
【審査請求日】2013年1月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ハック,ゴーラン
(72)【発明者】
【氏名】ヴォンコノウ,ヨハン
【審査官】 猪瀬 隆広
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−085171(JP,A)
【文献】 特開平07−115285(JP,A)
【文献】 特開2006−067182(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01860850(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第01914964(EP,A1)
【文献】 特開2009−159403(JP,A)
【文献】 特開2011−166668(JP,A)
【文献】 特開平07−049981(JP,A)
【文献】 特開平05−002565(JP,A)
【文献】 特開2006−065695(JP,A)
【文献】 特開2006−108982(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/004292(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/008024(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
H04M 1/02
H05K 5/03
H05K 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイル端末であって、
前記モバイル端末のアセンブル状態でモバイル端末ハウジングの開口を実質的に塞ぐように構成され、前記開口から取り外されたとき、前記モバイル端末の内部に前記開口を通してアクセスさせるように構成された蓋ユニットを有し、
前記モバイル端末蓋ユニットは、前記開口の二端に、前記モバイル端末の少なくとも1つの機能を制御する2つのキーを有し、
前記開口は前記ハウジングの側面に形成され、前記開口の表面は前記モバイル端末のディスプレイの表面に垂直であり、前記開口は、湿気が前記モバイル端末の内部に入ることを防止するためにシールされるべき唯一のものであり、前記開口は外部からアクセスする必要がある前記モバイル端末の交換可能なSIMカードと交換可能なメモリーカードが、前記モバイル端末ハウジングのまったく同一の開口を通してアクセスできる大きさで構成されている、
モバイル端末。
【請求項2】
前記蓋ユニットは、前記モバイル端末のアセンブル状態において、前記開口に少なくとも部分的に挿入されている、請求項1に記載のモバイル端末。
【請求項3】
前記キー装置は物理的キーを含む、請求項1又は2に記載のモバイル端末。
【請求項4】
前記蓋ユニットは蓋を有し、前記物理的キーの少なくとも一部は前記蓋に対して可動に構成される、請求項3に記載のモバイル端末。
【請求項5】
前記物理的キーの動きは抵抗型タッチセンサに影響するように構成された、請求項4に記載のモバイル端末。
【請求項6】
前記抵抗型タッチセンサは抵抗型タッチパネルである、請求項5に記載のモバイル端末。
【請求項7】
前記抵抗型タッチセンサは前記蓋ユニット内に配置される、請求項5に記載のモバイル端末。
【請求項8】
前記物理的キーは容量で構成され、前記物理的キーの動きは容量型タッチセンサに影響を与えるように構成された、請求項4に記載のモバイル端末。
【請求項9】
前記容量型タッチセンサは容量型タッチパネルである、請求項8に記載のモバイル端末。
【請求項10】
前記容量型タッチセンサは、前記蓋ユニット内に配置される、請求項8に記載のモバイル端末。
【請求項11】
前記容量型タッチセンサは、前記蓋ユニットの前記モバイル端末の内部に向いた側に配置される、請求項8に記載のモバイル端末。
【請求項12】
前記容量型タッチセンサは、前記蓋ユニットの前記モバイル端末の外部に向いた側に配置される、請求項8に記載のモバイル端末。
【請求項13】
前記キー装置は仮想キーを含む、請求項1に記載のモバイル端末。
【請求項14】
前記仮想キーは容量型タッチセンサの少なくとも一部に構成された、請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項15】
前記容量型タッチセンサは容量型タッチパネルである、請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項16】
前記容量型タッチセンサは前記蓋ユニット内に配置される、請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項17】
前記仮想キーは赤外線センサを有する、請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項18】
前記蓋ユニットは前記モバイル端末上に取り外し自在に構成される、請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項19】
前記蓋ユニットは、前記モバイル端末に対して旋回自在に又はスライド自在に取り付けられる、請求項13に記載のモバイル端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル端末であって、アセンブル状態でモバイル端末ハウジングの開口を実質的に塞ぐように構成され、その開口から取り外されたとき、そのモバイル端末の内部にその開口を通してアクセスさせるように構成された蓋ユニットを有するモバイル端末に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル端末は、例えば、携帯電話、モバイルユーザ機器、パーソナルデジタルアシスタント、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ等であるが、通常は、バッテリー、SIMカード、メモリカード等のコンポーネント部を有する。このコンポーネント部は、モバイル端末の外側の環境には粒子や湿気があるため、その環境から使用中に保護しなければならない。また、同時に、交換目的等のために、モバイル端末の外側から容易にアクセスできなければならない。
【0003】
モバイル端末内部のメモリカード等のコンポーネント部を保護し、かつ容易にアクセスできるようにするため、そのコンポーネント部用のモバイル端末ハウジングのアクセス開口をカバーする取り外し可能な蓋がモバイル端末に設けられる。モバイル端末が、非常にほこりが多い及び/又は湿気が多い環境で用いられる場合、ほこり及び/又は湿気がアクセス開口を通してモバイル端末ハウジングの内部に侵入しないようにして、使用中にモバイル端末のハウジングの内部をさらに保護するため、モバイル端末ハウジングと蓋との間にはほこり及び/又は湿気の侵入を防ぐシールを施す。かかるシールは、モバイル端末のアセンブル状態において、アクセス開口をカバーし、アクセス開口のエッジに沿ってモバイル端末ハウジングの外面で途切れるゴム製の蓋を設けることにより、構成される。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、モバイル端末ハウジングの防水を改善したモバイル端末を、すなわちモバイル端末ハウジングの外側からモバイル端末の内側に入る湿気に対する保護を改善したモバイル端末を提供することである。
【0005】
本目的は、モバイル端末であって、前記モバイル端末のアセンブル状態でモバイル端末ハウジングの開口を実質的に塞ぐように構成され、前記開口から取り外されたとき、前記モバイル端末の内部に前記開口を通してアクセスさせるように構成された蓋ユニットを有し、前記モバイル端末蓋ユニットは前記モバイル端末の少なくとも1つの機能を制御する少なくとも1つのキー装置をさらに有するモバイル端末を構成することにより達成される。
【0006】
モバイル端末蓋ユニットにキー装置を構成し、キー装置がモバイル端末の機能を制御するように構成することにより、モバイル端末の機能を制御するように構成されたキー装置用の、モバイル端末ハウジングの開口の数を減らすことができる。蓋をする開口とは別の開口を設けるキー装置の後者のタイプの機能は、前記蓋ユニットと同じ開口に設けられたキー装置の後者のタイプの機能により代替できるからである。モバイル端末ハウジングの開口の数を減らすことにより、湿気がモバイル端末の内部に入ることを防ぐためにシールしなければならない開口の数が減り、モバイル端末ハウジングの防水が改善される。
【0007】
本発明によるモバイル端末ハウジングの防水を改善する他の効果は、モバイル端末ハウジングに必要な開口の数を減らすことにより、モバイル端末ハウジングの設計の自由度が大きくなる。モバイル端末の外面の輪郭に対し影響するモバイル端末のパーツの数が減り、モバイル端末ハウジングがその設計の自由度に対して有する設計制約が小さくなるからである。
【0008】
本発明によるモバイル端末ハウジングの防水を改善するさらに他の効果は、モバイル端末ハウジングに必要な開口の数を減らすことにより、外部環境からモバイル端末の内部をシーリングするコストが低下することである。
【0009】
本発明によるモバイル端末ハウジングの防水を改善するさらに他の効果は、モバイル端末ハウジングに必要な開口の数を減らすことにより、モバイル端末ハウジングの強度に対する開口のインパクトを低減することである。
【0010】
また、本発明により、モバイル端末ハウジングの開口をシーリングするコストを下げられる。
【0011】
本発明によると、蓋をする開口とは別の開口に設けたすべてのキー装置を無くすことが可能である。それにより、モバイル端末ハウジングの防水を改善し、同時に、モバイル端末の外面の輪郭を最小主義の設計をすることができる。この場合、モバイル端末ハウジングは、湿気がモバイル端末の内部に入るのを防止するためにシールすればならない開口を1つだけ有し、その開口はモバイル端末ハウジングの好きな位置に配置できるからである。外部からアクセスできるようにする必要がある交換可能バッテリー及び/又は交換効能SIMカード及び/又は交換可能メモリカードなどのモバイル端末のすべてのパーツが、モバイル端末ハウジングのまったく同一の開口を通してアクセスできるような寸法で、前記開口を構成することも可能である。同一の蓋ユニットは、開口から取り除かれたとき、モバイル端末の内部に開口からアクセスでき、開口部がモバイル端末のアセンブル状態では前記蓋ユニットにより実質的に塞がれるように構成できる。前記モバイル端末蓋ユニットは、モバイル端末の少なくとも1つの機能を制御する、例えばモバイル端末の電源を入れる機能を制御する1つのキー装置のみを有し、電源を切るのは、例えばモバイル端末上の画像出力装置として用いる容量型タッチパネルの少なくとも一部の仮想キーを用いることにより、制御できる。前記単一のキー装置が、蓋ユニット全体に延在する必要がないタイプであり、前記単一の蓋ユニット上に防水配置できる場合、及び他のマイクロホンやスピーカなどの装置もモバイル端末のハウジングや蓋ユニットなどに防水配置できる場合、モバイル端末のパーツが可動的に構成されているモバイル端末ハウジングの1つの開口のみがシールされ、それによりモバイル端末ハウジングの防水が大幅に改善される。
【0012】
モバイル端末のアセンブル状態においてモバイル端末ハウジングの開口を実質的に塞ぐように構成されたモバイル端末ハウジングと蓋ユニットとの間のシーリングは、モバイル端末ハウジングに組み込まれたシーリング手段、及び/又は蓋ユニットに組み込まれたシーリング手段、及び/又は別のシーリング手段により実施される。
【0013】
モバイル端末蓋ユニットは、モバイル端末ハウジングに配置された少なくとも1つのコンポーネントパーツにアクセスさせ、モバイル端末ハウジングの外側の環境からコンポーネントパーツを保護し、モバイル端末の少なくとも1つの機能を制御するように構成されている。
【0014】
モバイル端末のキーにより制御される機能は、例えば、モバイル端末のスピーカ音量及び/又はマイクロホン音量及び/又は電源オン及び/又は電源オフ、カメラ機能などがある。
【0015】
モバイル端末のアセンブル状態においてモバイル端末の内部に水その他の液体などの湿気が入ることを防ぐのに加えて、蓋ユニットは、モバイル端末の内部にほこり粒子その他の固体や気体が入ることを防ぐこともできる。
【0016】
本発明の一実施形態によると、キー装置は物理的キーである。
【0017】
本発明の他の一実施形態によると、キー装置は仮想キーである。
【0018】
本発明のさらに別の効果は、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
添付した図面は本発明の実施形態を明確にして説明することを意図している。
図1】アセンブル状態のモバイル端末を示す図である。
図2】本発明の一実施形態によるメカニカルソリューションを示す図である。
図3図2に示した蓋ユニットの実施形態を示す図である。
図4】蓋ユニットの他の一実施形態を示す展開図である。
図5】蓋ユニットの他の一実施形態を示す展開図である。
図6】蓋ユニットの他の一実施形態を示す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、アセンブル状態のモバイル端末2を示す。モバイル端末2は、そのアセンブル状態においてモバイル端末ハウジング8の開口6を実質的に塞ぐように構成され、その開口6から取り外されたとき、モバイル端末2の内部10に開口6を通してアクセスさせる蓋ユニット4を有する。モバイル端末蓋ユニット4は、モバイル端末2の機能を制御するキー装置12を少なくとも1つ有する。
【0021】
図から分かるように、蓋ユニット4は、モバイル端末2のアセンブル状態において開口6に少なくとも部分的に挿入される。
【0022】
蓋ユニット4は、例えば、モバイル端末2に着脱可能に構成され、ヒンジ等を用いてモバイル端末2に旋回可能に構成され、又はスライドトレイ状等にモバイル端末2にスライド可能に取り付けられている。
【0023】
上記のようにモバイル端末2に蓋ユニット4を設けることにより、モバイル端末2のハウジング8の防水を改善し、すなわちモバイル端末ハウジング8の外側からモバイル端末2の内部に入る湿気を防ぐとの目的が達成される。
【0024】
モバイル端末蓋ユニット4にキー装置12を構成し、キー装置12がモバイル端末2の機能を制御するように構成することにより、モバイル端末の機能を制御するように構成されたキー装置用の、モバイル端末ハウジング8の開口の数を減らすことができる。蓋をする開口とは別の開口を設けるキー装置の後者のタイプの機能は、前記蓋ユニット4と同じ開口6に設けられたキー装置の後者のタイプの機能により代替できるからである。
【0025】
モバイル端末ハウジング8の開口の数を減らすことにより、湿気がモバイル端末2の内部10に入ることを防ぐためにシールしなければならない開口の数が減り、モバイル端末ハウジングの防水が改善される。
【0026】
本発明によるモバイル端末ハウジング8の防水を改良する他の効果は、モバイル端末ハウジング8に必要な開口の数を減らすことにより、モバイル端末ハウジング8の設計の自由度が高くなることである。モバイル端末2の外面14の輪郭に影響を与えるモバイル端末2のパーツ4の数が減るので、モバイル端末ハウジング8の開口がモバイル端末8の設計の自由度に与える設計制約が減るからである。
【0027】
本発明によるモバイル端末ハウジング8の防水改良の別の効果は、モバイル端末ハウジング8に必要な開口の数を減らすことにより、モバイル端末2の内部10を外部環境16からシーリングするコストが低下することである。
【0028】
本発明によるモバイル端末ハウジング8の防水改良のさらに別の効果は、モバイル端末ハウジング8に必要な開口の数を減らすことにより、モバイル端末ハウジング8の強度に対する開口のインパクトが小さくなることである。
【0029】
また、本発明により、モバイル端末ハウジング8の開口6をシーリングするコストを下げられる。
【0030】
図1に示した実施形態において、2つのキー装置12、18が蓋ユニット4上に示されている。
【0031】
本発明によると、蓋をする開口6とは別の開口に設けたすべてのキー装置を無くすことが可能である。それにより、モバイル端末ハウジング8の防水を改善し、同時に、モバイル端末2の外面14の輪郭を最小主義の設計をすることができる。この場合、モバイル端末ハウジング8は、湿気がモバイル端末2の内部10に入るのを防止するためにシールすればならない開口6を1つだけ有し、その開口6はモバイル端末ハウジング8の好きな位置に配置できるからである。外部16からアクセスできるようにする必要がある交換可能バッテリー及び/又は交換効能SIMカード及び/又は交換可能メモリカードなどのモバイル端末2のすべてのパーツが、モバイル端末ハウジング8のまったく同一の開口6を通してアクセスできるような寸法で、前記開口6を構成することも可能である。同一の蓋ユニット4は、開口6から取り除かれたとき、モバイル端末2の内部10に開口6からアクセスでき、開口部6がモバイル端末2のアセンブル状態では前記蓋ユニット4により実質的に塞がれるように構成できる。前記モバイル端末蓋ユニット4は、モバイル端末2の少なくとも1つの機能を制御する、例えばモバイル端末の電源を入れる機能を制御する1つのキー装置12のみを有し、電源を切るのは、例えばモバイル端末2上の画像出力装置として用いる容量型タッチパネル22の少なくとも一部の仮想キー20を用いることにより、制御できる。前記単一のキー装置12が、蓋ユニット4全体に延在する必要がないタイプであり、前記単一の蓋ユニット4上に防水配置できる場合、及び他のマイクロホンやスピーカなどの装置もモバイル端末2のハウジングや蓋ユニットなどに防水配置できる場合、モバイル端末2のパーツ4が可動的に構成されているモバイル端末ハウジング8の1つの開口6のみがシールされ、それによりモバイル端末ハウジング8の防水が大幅に改善される。
【0032】
モバイル端末2のアセンブル状態においてモバイル端末ハウジング8の開口6を実質的に塞ぐように構成されたモバイル端末ハウジング8と蓋ユニット4との間のシーリングは、シーリング手段23により実施される。このシーリング手段23は、モバイル端末ハウジング及び/又は蓋ユニットに組み込まれ、及び/又は別のシーリング手段であってもよい。
【0033】
モバイル端末蓋ユニット4は、モバイル端末ハウジング82に配置された少なくとも1つのコンポーネントパーツにアクセスさせ、モバイル端末ハウジング8の外側の環境16からコンポーネントパーツを保護し、モバイル端末2の少なくとも1つの機能を制御するように構成されている。
【0034】
モバイル端末のキーにより制御される機能は、例えば、モバイル端末のスピーカ音量及び/又はマイクロホン音量及び/又は電源オン及び/又は電源オフ、カメラ機能などがある。
【0035】
モバイル端末2のアセンブル状態においてモバイル端末2の内部に水その他の液体などの湿気が入ることを防ぐのに加えて、蓋ユニット4は、モバイル端末2の内部10にほこり粒子その他の固体や気体が入ることを防ぐこともできる。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態による機械的ソリューションを示し、モバイル端末2の内部10が露出しており、本実施形態によると、キー装置12、18は物理的キー24、26を有する。この実施形態によると、検出スイッチ28、30はキー24、26の動きを検出するように構成されている。この実施形態によると、蓋ユニット4は蓋32を有し、物理的キー24、26の少なくとも一部は蓋32に対して可動に構成されている。
【0037】
図3は、他の角度からの、図2に示した蓋ユニット4の実施形態を示す図である。図から分かるように、蓋ユニット4は、蓋32と、それに対して可動に構成された少なくとも1つの物理的キー24、26とを有する。キー24、26が蓋32から離れないように停止部材34が配置されている。
【0038】
蓋32と少なくとも1つのキー24、26は、組み立てられて一体となるが、少なくとも1つのキーは蓋32に対して可動である。プリント回路基盤(PCB)やフレキシブルプリント回路(FPC)がはんだスイッチでこのユニットに付加される。はんだスイッチは、モバイル端末のアセンブル状態においてモバイル端末内部の対応するパーツに接続される。任意的に、プリント回路基板(PCB)やフレキシブルプリント回路(FPC)は、モバイル端末の内部に配置してもよい。異なるタイプの検出スイッチを使ってもよい。キー24、26は異なるタイプであってもよく、例えば、ハードトップをシリコンゴムその他の柔らかい材料中のキートップとのり付けしたもの、又はバックサイドを有するハードトップを複数のシングルキーの間に取り付けたもの、又はユニットをのり付け又は超音波溶接して一体としたものなどである。
【0039】
上記の通り、前記少なくとも1つの物理的キー24、26の動きは、検出スイッチに影響するように構成されている。検出スイッチは蓋ユニット4中に配置され、蓋ユニット4に配置されたPCB又はFPC上に配置される。任意的に、検出スイッチは、モバイル端末の内部に配置され、モバイル端末の内部に配置されたPCB又はFPC上に配置されてもよい。
【0040】
図4は、蓋ユニットの他の実施形態を示す展開図であり、この実施形態では、キー装置12、18は物理的キー24、26を有し、少なくとも1つの物理的キー24、26の動きは抵抗型タッチセンサ34に影響するように構成されている。
【0041】
抵抗型タッチセンサ34は2つのレイヤを有し、これらのレイヤはレストポジションでは互いに接触していない。外側レイヤはインジウムスズ酸化物(ITO)などの導電体で内側にコーティングされたフレキシブルレイヤであり、内側レイヤはITOなどの導電体で外側表面をコーティングしたガラスなどの支持レイヤである。外側レイヤと内側レイヤの間には、マイカやシリカなどの非導電性分離「ドット」が構成される。外側フレキシブルレイヤが内側レイヤに対して押されると、その結果として生じる電圧が2以上の方向で測定できる。この電圧を最初の電圧と比較することにより、外側レイヤが押された点を計算できる。
【0042】
抵抗型タッチセンサ34は、抵抗型タッチパネルであり、蓋ユニット4内に構成される。抵抗型タッチセンサ34は、モバイル端末の内部に配置されたPCB又はFPCに接続される。
【0043】
図3に示した実施形態と比較して、図3に示した検出スイッチが抵抗型タッチセンサ34に交換されている。抵抗型タッチセンサに半球形の空洞(dome)を加えることにより、この実施形態にキーストローク感を組み込んでもよい。
【0044】
図5は、蓋ユニットの他の実施形態を示す展開図であり、この実施形態では、キー装置12、18は物理的キー24、26を有し、少なくとも1つの物理的キー24、26には容量36、38が配置され、前記物理的キー24、26の動きは、容量型タッチセンサ40に影響するように構成されている。
【0045】
容量型タッチセンサ40は、片側に導電コーティングされたガラスシートなどの支持部を有する。支持部の周りの回路パターンは、支持部表面の電荷を設定する。画面に触ったとき、又はほぼ接触したとき、この電荷は、それに電気的変化(electrical disturbance)を生じる指その他の手段により変化する。
【0046】
容量型タッチセンサ40は、容量型タッチパネルであり、蓋ユニット4内に構成される。
【0047】
容量型タッチセンサ40は、蓋ユニット4のモバイル端末の内部に向いた側に、又は蓋ユニット4のモバイル端末の外部に向いた側に配置され、又はその間に配置される。容量型タッチセンサ40は、モバイル端末の内部に配置されたPCB又はFPCに接続され、モバイル端末の主電気基板にさらに接続される。
【0048】
図3に示した実施形態と比較して、図3に示した検出スイッチが容量型タッチセンサ40に交換されている。容量型タッチセンサに半球形の空洞(dome)を加えることにより、この実施形態にキーストローク感を組み込んでもよい。
【0049】
図6は、蓋ユニット4の他の実施形態を示す展開図であり、前記キー装置12は仮想キー42を有する。仮想キー42は、容量型タッチセンサ44の少なくとも一部に構成される。ここで、容量型タッチセンサ44は容量型タッチパネルであってもよい。
【0050】
容量型タッチセンサ44は、蓋ユニット4中に配置され、蓋ユニット4のモバイル端末の内部に向いた側に、又は蓋ユニット4のモバイル端末の外部に向いた側に配置される。
【0051】
容量型タッチセンサ44は、モバイル端末の内部に配置されたPCB又はFPCに接続され、モバイル端末の主電気基板にさらに接続される。
【0052】
容量型タッチセンサ44をアクティブ化するのに指などを用いるとき、容量型タッチセンサをアクティブ化するのに蓋ユニット4における機械的動きが不要なので、このソリューションは蓋ユニット4に可動パーツをまったく必要としない。容量型タッチセンサ44、蓋のどの側に取り付けても良いし、蓋ユニット4内にモールドしても、すなわちプラスチック材料でオーバーモールドしてもよい。
【0053】
また、他のタイプの機械的及び/又は仮想キーであってもよい。仮想キーは、例えば赤外線センサを有し、ここでその赤外線センサは赤外線タッチタッチセンサであってもよい。
【0054】
本発明は、上記の実施形態には限定されず、添付した独立クレームの範囲にあるすべての実施形態を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6