(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5756237
(24)【登録日】2015年6月5日
(45)【発行日】2015年7月29日
(54)【発明の名称】強化ガラスの曲線切断方法
(51)【国際特許分類】
C03B 33/04 20060101AFI20150709BHJP
C03B 33/09 20060101ALI20150709BHJP
【FI】
C03B33/04
C03B33/09
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-535678(P2014-535678)
(86)(22)【出願日】2013年7月18日
(65)【公表番号】特表2014-533231(P2014-533231A)
(43)【公表日】2014年12月11日
(86)【国際出願番号】KR2013006420
(87)【国際公開番号】WO2014042350
(87)【国際公開日】20140320
【審査請求日】2013年11月20日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0100391
(32)【優先日】2012年9月11日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505249838
【氏名又は名称】ローツェ システムズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】パク、ヒョク
(72)【発明者】
【氏名】キム、チャンギ
(72)【発明者】
【氏名】ムン、ソンウク
【審査官】
岡田 隆介
(56)【参考文献】
【文献】
再公表特許第2010/074091(JP,A1)
【文献】
再公表特許第2009/084398(JP,A1)
【文献】
特開2013−053019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03B 33/00−33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
強化ガラスの角部を曲線に切断する方法において、
前記強化ガラスの縁部までは延びないように、前記強化ガラスの角部の切断しようとする曲線上に位置するように前記強化ガラスの表面上に一定の深さで初期クラックを形成する段階と、
前記強化ガラスの角部の切断しようとする曲線上に沿って前記強化ガラスの表面上にレーザービームを照射して熱衝撃を発生させて既に生成された前記初期クラックを中心として前記角部の切断しようとする曲線上に沿って両側の縁部方向にクラックが伝播されて前記強化ガラスが切断される段階と、を含むことを特徴とする、
強化ガラスの曲線切断方法。
【請求項2】
前記初期クラックは、前記強化ガラスの角部を二等分するセンターラインを中心に前記角部の切断しようとする曲線上に沿って対称するように前記強化ガラスの表面上に一定の深さで形成されることを特徴とする請求項1に記載の強化ガラスの曲線切断方法。
【請求項3】
前記初期クラックは、前記強化ガラスの表面上に接触式に形成されることを特徴とする請求項1に記載の強化ガラスの曲線切断方法。
【請求項4】
前記初期クラックは強化ガラスの表面上にホイールによって接触式に形成されることを特徴とする請求項3に記載の強化ガラスの曲線切断方法。
【請求項5】
前記初期クラックは、前記強化ガラスの表面上に非接触式に形成されることを特徴とする請求項1に記載の強化ガラスの曲線切断方法。
【請求項6】
前記初期クラックは強化ガラスの表面上に照射されるレーザービームによって非接触式に形成されることを特徴とする請求項5に記載の強化ガラスの曲線切断方法。
【請求項7】
前記レーザービームは、前記強化ガラスの角部の切断される曲線上に沿って前記強化ガラスの表面上に少なくとも1回照射されることを特徴とする請求項1に記載の強化ガラスの曲線切断方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は
強化ガラスの曲線切断方法に関し、より詳細には強化ガラスの角を曲線に切断することのできる
強化ガラスの曲線切断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に強化ガラスのような非金属材料の角部を曲線に切断する方法は、物理的な方法としてはダイヤモンドホイールを用いた切断方法と、その他の研磨工具を用いた研磨加工方法が使用され、化学的方法としてはウェットエッチング(wet etching)方法が使用され、レーザーを用いた方法としてはダイレクトアブレーション(direct ablation)切断方法などが使用されている実情である。
【0003】
前記ダイヤモンドホイールとその他の研磨工具を用いた物理的な加工方法は加工時間が長くかかり加工面にクラックとパーティクルが発生するという問題点があった。
【0004】
また、前記ウェットエッチング方法を用いた化学的な加工方法は加工時間が長くかかり、環境汚染の招来と数率低下を惹起するという問題点があった。
【0005】
また、前記レーザーを用いたダイレクタアブレーション切断方法の場合には加工の際チップ(chip)とパーティクルが発生し、また、切断部位に熱的損傷などが誘発されるという問題があり、加工時間が長くかかり高価なレーザーを使用しなければならないので切断費用が高くなるという問題点があった。
【0006】
さらに、一般的なレーザー熱衝撃による切断方法を使用する場合には強化ガラスのような
強化ガラスを所望する曲率で切断することが難しいという問題点があった。
【0007】
図1aはレーザーを用いた一般的な強化ガラスの切断方法を説明するための図面である。
【0008】
図1aに示されたように従来の一般的なレーザーを用いた強化ガラス切断方法を使用して強化ガラスを切断するためには、まず、強化ガラス10にイニシャルクラカー(initial cracker:30)を用いて初期クラック20を生成する。
【0009】
前記のように初期クラック20が強化ガラス10に生成されると前記初期クラック20から強化ガラス10にレーザービーム40を照射すると同時にレーザービーム40が照射された前記強化ガラス10のスクライビングライン(scribing line)にクエンチングノズル(quenching nozzle:50)から冷却液を噴射してクーリングすることで強化ガラス10を切断する。
【0010】
このような方法を使用して強化ガラス10を切断すると前記強化ガラス10が一定長さまでは直進性を保持したままで切断された後、一定の長さを越えると直進性を失って任意の方向に切断される現象が発生し、前記強化ガラス10を所望する長さ分だけ切断することが難しいという問題点があった。
【0011】
図1bはレーザーを用いた一般的な強化ガラスの曲線切断方法を説明するための図面である。
【0012】
図1bを参照すると、レーザーを用いた従来の一般的な強化ガラスの曲線切断方法を用いて強化ガラス10の角部を曲線に切断するためには、まず、前記強化ガラスの縁部eに曲率または斜線形態の初期クラック20を生成する。
【0013】
前記のように強化ガラス10の縁部eに曲率または斜線形態の初期クラック20を形成した後前記初期クラック20部分にレーザーを照射することで強化ガラス10を切断する。
【0014】
しかし、前記のような従来の一般的な強化ガラスの曲線切断方法は強化ガラス10の縁部eに初期クラック20を形成することによって前記初期クラック20部位を中心として強化ガラス10の縁部eが割れてしまい、強化ガラス10の品質に影響を与えるという問題点があり、所望する曲率で強化ガラス10の角部が正確に曲線に切断されないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従って、本発明の目的は非常に迅速で正確に
強化ガラスの角部を曲線に切断することのできる
強化ガラスの曲線切断方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明による、
強化ガラスの角部を曲線に切断する、
強化ガラスの曲線切断方法は、
前記強化ガラスの縁部までは延びないように、前記
強化ガラスの角部の切断しようとする
曲線上に位置するように前記
強化ガラスの表面上に一定の深さで初期クラックを形成する段階と、前記
強化ガラスの角部の切断しようとする
曲線上に沿って前記
強化ガラスの表面上にレーザービームを照射して熱衝撃を発生させて既に生成された前記初期クラックを中心に前記角部の切断しようとする
曲線上に沿って両側の縁部方向にクラックが伝播されて前記
強化ガラスが切断される段階と、を含む。
【0017】
ここで、前記初期クラックは、前記
強化ガラスの角部を二等分するセンターラインを中心として前記角部の切断しようとする
曲線上に沿って対称されるように前記
強化ガラスの表面上に一定の深さに形成されることが望ましい。
【0018】
また、前記初期クラックは前記
強化ガラスの表面上に接触式に形成される。
【0019】
一例として、前記初期クラックは
強化ガラスの表面上にホイールによる接触式に形成してもよい。
【0020】
これとは異なり、前記初期クラックは前記
強化ガラスの表面上に非接触式に形成してもよい。
【0021】
一例として、前記初期クラックは
強化ガラスの表面上に照射されるレーザービームによる非接触式に形成してもよい。
【0022】
ここで、前記レーザービームは前記
強化ガラスの角部の切断される
曲線上に沿って前記
強化ガラスの表面上に少なくとも1回照射してもよい。
【発明の効果】
【0023】
前述したように、本発明による
強化ガラスの曲線切断方法は前記
強化ガラスの角部の切断しようとする
曲線上の中央部に位置するように前記
強化ガラスの表面上に初期クラックを形成することで初期クラック形成の際前記
強化ガラスの縁部が割れてしまう現象が発生しないという長所がある。
【0024】
また、前記角部の切断しようとする
曲線上に沿って前記
強化ガラスの表面上にレーザービームを照射することで、前記初期クラックを中心として前記非金属基板の角部の切断しようとする
曲線上に沿って前記
強化ガラスの角部を形成する両側縁部までクラックが同時に迅速で正確に伝播され、切断部位に熱損傷が発生しないため、前記
強化ガラスの角部を所望する曲率でチップまたはパーティクルの発生なしに切断することができる。
【0025】
このように本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法は
強化ガラスの縁部が割れてしまう現象が発生しないし、切断部位にチップまたはパーティクルが発生しなくて切断部位に熱損傷が発生されないので、
強化ガラスの切断品質と数率低下を防止すると同時に切断時間と費用を大幅に節減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1a】レーザーを用いた一般的な強化ガラスの切断方法を説明するための図面である。
【
図1b】レーザーを用いた一般的な強化ガラスの曲線切断方法を説明するための図面である。
【
図2】本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法において初期クラックを形成する過程を説明するための図面である。
【
図3】本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法において初期クラックを形成する過程を説明するための図面である。
【
図4】
強化ガラスに初期クラックが形成された状態を示した断面図である。
【
図5】本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法においてレーザービームを照射する過程を説明するための図面である。
【
図6】本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することできる。ここでは、特定の実施形態を図面に例示し本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものとして理解されるべきである。
【0028】
第1、第2などの用語は多用な構成要素を説明するのに使用されることがあるが、前記構成要素は前記用語によって限定解釈されない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみとして使用される。
例えば、本発明の権利範囲を外れることなく第1構成要素を第2構成要素ということができ、同じように第2構成要素も第1構成要素ということができる。
【0029】
本出願において使用した用語は単なる特定の実施形態を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に示さない限り、複数の表現を含む。
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書に記載された特徴、数字、ステップ、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを意味し、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないこととして理解されるべきである。
【0030】
特別に定義しない限り、技術的、科学的用語を含んでここで使用される全ての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。
【0031】
一般的に使用される辞書に定義されている用語と同じ用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的またも過度に形式的な意味に解釈されない。
【0032】
以下、図面を参照して本発明の好適な一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法について詳細に説明する。
【0033】
以下、説明の便宜のために、従来の
強化ガラスの切断方法と同一/類似した部分には同一の図面符号を付与する。
【0034】
図2は本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法において初期クラックを形成する過程を説明するための図面であり、
図3は本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法において初期クラックを形成する過程を説明するための図面であり、
図4は
強化ガラスの初期クラックが形成された状態を示した断面図であり、
図5は本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法においてレーザービームを照射する過程を説明するための図面であり、
図6は本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法を説明するためのブロック図である。
【0035】
図2乃至
図6を参照する。本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法によって
強化ガラス10の角部cを曲線で切断するためには、まず、前記
強化ガラス10の角部cの切断しようとする
曲線上scに位置するように前記
強化ガラス10の表面上に一定深さに初期クラック20を形成する(S110)。
【0036】
例えば、前記角部cが曲線形態に切断される
強化ガラス10は強化ガラスであってよい。
【0037】
ここで、前記初期クラック20は前記
強化ガラス10の角部cを二等分するセンターラインCLを中心として前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って対称となるように前記
強化ガラス10の表面上に一定深さで形成される。
【0038】
一方、前記初期クラック20は前記
強化ガラス10の縁部eまでは延びないように前記
強化ガラス10の角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の表面上に形成されることが望ましい。
【0039】
即ち、本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法では、初期クラック20を前記
強化ガラス10の切断が始まる縁部eに形成するのではなく前記角部cを二等分するセンターラインCLを中心として前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の表面上に形成させる。
【0040】
従って、前記
強化ガラス10には初期クラック20を形成する際、縁部eが割れてしまう現象が発生しないという長所がある。
【0041】
より詳細に説明すると、従来の一般的な
強化ガラスの曲線切断方法では初期クラックが前記
強化ガラス10の強度が最も弱い部分である縁部eに形成される。
従って、前記初期クラック20形成の際前記
強化ガラス10の縁部eが割れてしまう現象が頻繁に発生し、チップまたはパーティクルなどが発生し、
強化ガラス10の切断品質に影響を及ぼすという問題点があった。
【0042】
しかし、本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法では前記初期クラック20を前記
強化ガラス10の強度の最も強い部分が前記角部cを二等分するセンターラインCLを中心として前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の表面上に形成することで、初期クラック20形成の際前記
強化ガラス10の縁部eが割れてしまうなどの破損が全く発生しないのでチップやパーティクルなどが発生しないという長所がある。
【0043】
一方、前記初期クラック20は前記
強化ガラス10の表面上に接触式に形成されてもよい。例えば、前記初期クラック10はイニシャルクラカー30のホイール300を前記
強化ガラス10の表面上に接触させた状態で前記ホイール300を回転させて前記
強化ガラス10の表面を加工することで前記
強化ガラス10の表面上に接触式に形成される。
【0044】
これとは異なり、前記初期クラック10は前記
強化ガラス10の表面上に非接触式に形成されてもよい。例えば、前記初期クラック20はレーザービーム40を前記
強化ガラス10の表面上に照射して前記
強化ガラス10の表面を加工することで前記
強化ガラス10の表面上に非接触式に形成される。
【0045】
一方、前記初期クラック20は前記
強化ガラス10の角部cを二等分するセンターラインCLを中心として対称に同一の深さで前記角部cの切断しようとする曲率と同一の曲率を有するように形成され、前記
強化ガラス10の角部cを二等分するセンターラインCLから始め前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
曲線sc上の端部が位置した前記
強化ガラス10の両側縁部eまで同一の速度で切断される。
【0046】
前記のような
強化ガラス10の表面上に前記
強化ガラス10の角部cを二等分するセンターラインCLを中心として対称となるように前記角部cの切断しようとする曲率と同一の曲率を有する初期クラック20を形成した後、前記
強化ガラス10の角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の表面上にレーザービーム40を照射する(S120)。
【0047】
ここで、前記レーザービーム40は前記
強化ガラス10の角部cの切断される
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の表面上に1回照射されてもよい。
【0048】
これとは異なり、前記レーザービーム40は前記
強化ガラス10の材質と厚さまたは切断される角部cの曲率の変化によって前記
強化ガラス10の角部cの切断される
曲線sc上に沿って数回以上繰り返しながら前記
強化ガラス10の表面上に照射されてもよい。
【0049】
前記のように
強化ガラス10の角部cの切断される
曲線sc上に沿って少なくとも1回前記
強化ガラス10の表面上にレーザービーム40が照射されると、前記
強化ガラス10に熱衝撃が発生して既に生成された前記初期クラック20を中心として前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿ってクラックが前記
強化ガラス10の両側縁部e方向に伝播されて前記
強化ガラス10の角部cが所望する曲線形態に切断される(S130)。
【0050】
再度、
図2乃至
図6を参照して本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法の作用効果について説明する。
【0051】
図2乃至
図6を参照すると、本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法は強度の最も弱くて割れ易い前記
強化ガラス10の縁部eに初期クラック20を形成するのではなく、クラック形成の際最も安定的な部分である前記
強化ガラス10の角部cを二等分するセンターラインCLを中心として両側に前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に位置するように前記
強化ガラス10の表面上に初期クラック
20が形成される。
【0052】
従って、前記
強化ガラス10に初期クラック20を形成する際
に、前記
強化ガラス10の縁部eが割れるなどの破損
現象が発生しないという長所がある。
【0053】
また、前記初期クラック20が前記
強化ガラス10の角部eを二等分するセンターラインを中心として両側に前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って同一の深さと同一の長さで形成されることで、前記
強化ガラス10の角部cの切断しようとする
曲線上に沿ってレーザービーム40を照射すると前記
強化ガラス10に熱衝撃が発生して前記初期クラック20を中心として前記角部cの切断しようとする
曲線上に沿ってクラックが前記
強化ガラス10の両側縁部e方向に同一の速度で同時に伝播されて、前記
強化ガラス10の角部cが所望する曲線形態で非常に迅速で精密に切断される。
【0054】
即ち、前記角部cの切断しようとする
曲線上に沿ってレーザービーム40を前記
強化ガラス10に照射すると前記初期クラック20が前記角部cを二等分するセンターラインCLを中心として両側に同一の深さと同一の長さで形成されているので前記角部cのいずれか一方縁部eが先に切断されるのではなく、前記初期クラック20を中心として前記角部cのセンターラインから前記
強化ガラス10の両側縁部eまでクラックが同一の速度で同時に迅速で正確に伝播されて前記
強化ガラス10の角部cの両側縁部が同時に切断される。
このため前記
強化ガラス10の角部eの切断の際チップやパーティクルなどが発生せず、切断部位に熱的損傷が発生しない。
【0055】
一方、前記初期クラック20が前記角部cの切断される曲率と同一の曲率を有するように、前記角部cの切断される
曲線sc上の中央部に形成されることで、前記レーザービーム40が前記角部cの切断される
曲線sc上に沿って
強化ガラス10に照射されると前記初期クラック20から角部cの両側縁部e方向に最後までクラックが前記角部cの切断される
曲線sc上に沿って伝播され、非常に迅速で正確に前記
強化ガラス10の角部cが曲線に切断されるという長所がある。
【0056】
上述したように、本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法は前記
強化ガラス10の角部cの切断しようとする
曲線sc上の中央部に位置するように前記
強化ガラス10の表面上に初期クラック20を形成することで初期クラック20形成の際前記
強化ガラス10の縁部eが割れる現象が発生しないという長所がある。
【0057】
また、前記角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の表面上にレーザービーム40を照射することで、前記初期クラック20を中心として前記
強化ガラス10の角部cの切断しようとする
曲線sc上に沿って前記
強化ガラス10の角部cを形成する両側縁部eまでクラックが同時に迅速で正確に伝播され、切断部位に熱損傷が発生せず、前記
強化ガラス10の角部cを所望する曲率でチップまたはパーティクルの発生なしに切断できる。
【0058】
このように本発明の一実施例による
強化ガラスの曲線切断方法は
強化ガラス10の縁部eが割れる現象が発生しないし、切断部位にチップまたはパーティクルが発生せず、切断部位に熱的損傷が発生しないので
強化ガラス10の切断品質と数率低下を防止すると同時に切断時間と費用を大幅に節減することができる。
【0059】
以上、本発明を実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できる。