【実施例】
【0019】
本発明の一実施例を添付図面を参照して以下説明する。
【0020】
(実施例1)
図1〜
図4に機器構成を示すとおり、第1実施例掃除機Xは、本体1内に、走行車輪11
の正逆回転変更に応動して伝動要素(51;52)を切替接続しメインブラシ2の一方向回転
を駆動維持するための連軸伝動切替機構5と、ダストコンテナ7に基端を開口接続し、か
つ、他端を集塵機を含む外部吸引機器(9)に接続可能なジョイントノズル6を設けてい
る。ここで、ジョイントノズル6は外部吸引機器9と可撓管接続可能な吸引導管と解され
てよい。なお、ダストコンテナ7が本体1に脱着可能に収設されるものであることはいう
までもない。天面に脱着操作用の取手71を有している。
【0021】
図示した操作ハンドル4は折り畳み可能又は脱着可能に取り付けられている。また、前
輪位置に設けた自在キャスタ12により方向転換は容易である〔
図3参照〕。
【0022】
好適な寸法構成は、石油タンクの出入口がφ610〜760mmであるために、タンク
内清掃を考慮して本体寸法を幅610mm以下とし、コンパクト化している。
【0023】
ここで、連軸伝動切替機構5は、一方向クラッチ511 及びギヤ512 からなる伝動要素51
とスプロケット521 及びチェーン522 からなる伝動要素52を併有し、走行車輪の正逆回転
変更に応動して駆動接続を切り替えるものとしている。これによりメインブラシ2の一方
向回転を維持しながら機体1を前後進走行可能とする。伝動要素51;52の具体的構成例を
図11に示す。
【0024】
図5に使用状態を示すとおり、第1実施例掃除機Xは回収専用タイプである。
【0025】
図示のように、ジョイントノズル6を外部吸引機器9(詳しくは後述の被清掃処理物分
離装置91)に可撓管接続して強制吸引機能を増補する。ここでは、ダストコンテナ7に被
清掃処理物を貯留することなく外部吸引機器9(91) へ吸引する。外部吸引機器9への好
適な接続形態は、電動掃除機93の前段に集塵機92を配し、集塵機92の前段に被清掃処理物
分離装置91を介在させ、被清掃処理物を吸引導入し、スチールグリッドを効率的に選別回
収するものとしている。
【0026】
具体的用途は、オープンブラストによる施工中又は施工後に、床面にスチールグリッド
が比較的多量に飛散又は堆積した場合の回収に適用される。
【0027】
そして、掃除機運転中に回収した被清掃処理物はダストコンテナ7内に停まることなく
速やかに被清掃処理物分離装置91に導入され、そこでスチールグリッドを選別回収し、再
使用に供するようにしている。
【0028】
(実施例2)
図6〜
図9に機器構成を示すとおり、第2実施例掃除機Yは、本体1内に、走行車輪11
の正逆回転変更に応動して伝動要素(51;52)を切替接続しメインブラシ2の一方向回転
を駆動維持するための連軸伝動切替機構5と、ダストコンテナ7に基端を開口接続し、か
つ、他端を集塵機(92)を含む外部吸引機器(9)に接続可能なジョイントノズル6を設
けている。なお、連軸伝動切替機構5に変更はなく第1実施例掃除機Xと同様の構成であ
る〔
図11参照〕。
【0029】
ここで、ダストコンテナ7は、内部空間の清掃幅方向に手回し可能なパドル付き攪拌軸
8を架設したものとされる。このパドル付き攪拌軸8は、軸方向の少なくとも2箇所に離
隔設置され、それぞれの設置間で非対称形状の攪拌パドル81を軸装している。
【0030】
ダストコンテナ7に回収した被清掃処理物は、パドル付き攪拌軸8(攪拌パドル81)を
軸方向機体外側に延設した手回しハンドル82を介して手回し操作して塵埃を振り落とすと
ともに外部吸引機器(9)〔詳しくは図示の集塵機(92)〕に吸引回収し、コンテナ7内
にはブラスト装置の金属系研削材(後述のスチールグリッド)や高比重の粉粒体を溜める
〔選別回収〕。
【0031】
図10に使用状態を示すとおり、第2実施例掃除機Yは攪拌パドル付タイプである。
【0032】
図示のように、ジョイントノズル6を外部吸引機器9(詳しくは図示の集塵機92)に可
撓管接続して強制吸引機能を増補する。
【0033】
具体的用途は、ブラスト装置〔図示省略〕による施工中又は施工後に、床面にスチール
グリッドが飛散した場合、塵埃とともにダストコンテナ7に清掃回収する場合に適用され
る。
【0034】
そして、回収量に応じた適宜なタイミングで、パドル付き攪拌軸8(攪拌パドル81)を
を手回し操作することにより被清掃処理物を選別する。そして、塵埃は外部吸引機器9(
集塵機92)へ吸引回収し、スチールグリッドはコンテナ7内に貯留する。このダストコン
テナ7に溜まったスチールグリッドはブラスト装置のホッパータンク〔図示省略〕へ投入
し、再使用に供する。