特許 5756301 ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、および、プログラム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】5756301

(24)【登録日】2015年6月5日

(45)【発行日】2015年7月29日

(54)【発明の名称】ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、および、プログラム

(51)【国際特許分類】

   G01C 21/26 20060101AFI20150709BHJP

   G08G 1/005 20060101ALI20150709BHJP

   G09B 29/10 20060101ALI20150709BHJP

   G06Q 50/30 20120101ALI20150709BHJP

【ＦＩ】

   G01C21/26 Z

   G08G1/005

   G09B29/10 A

   G06Q50/30 100

【請求項の数】11

【全頁数】50

(21)【出願番号】特願2011-23863(P2011-23863)

(22)【出願日】2011年2月7日

(65)【公開番号】特開2012-163432(P2012-163432A)

(43)【公開日】2012年8月30日

【審査請求日】2014年1月30日

(73)【特許権者】

【識別番号】500168811

【氏名又は名称】株式会社ナビタイムジャパン

(74)【代理人】

【識別番号】100089118

【弁理士】

【氏名又は名称】酒井 宏明

(72)【発明者】

【氏名】上野 史也

【審査官】 岩田 玲彦

(56)【参考文献】

【文献】 特開２００４−０７８２８７（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００６−３０１７３５（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２０１０−１３３９１３（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００６−２９３４４３（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００２−２３６９９６（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｇ０１Ｃ ２１／２６

Ｇ０６Ｑ ５０／３０

Ｇ０８Ｇ １／００５

Ｇ０９Ｂ ２９／１０

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段と、
上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段と、
上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段と、
上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段と、
上記運行状況情報生成手段により生成された上記運行状況情報を出力部を介して出力させる運行状況情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項2】

請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記交通機関の運行情報を含む交通情報を記憶する交通情報記憶手段、
を更に備え、
上記交通機関位置情報取得手段は、
上記交通情報記憶手段に記憶された上記交通情報に含まれる上記運行情報に基づいて、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得することを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項3】

請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報を取得する経由情報取得手段、
を更に備え、
上記交通機関位置情報取得手段は、
上記経由情報取得手段により取得された上記経由情報に基づいて、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得することを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項4】

請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記交通機関は、
位置取得部、
を備え、
上記交通機関位置情報取得手段は、
上記交通機関の上記位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得することを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項5】

請求項１乃至４のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記対象領域は、
上記基準領域、上記基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、上記基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の任意の区間であることを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項6】

請求項１乃至５のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記運行状況情報生成手段は、
上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の上記運行状況に関する上記運行状況情報を生成することを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項7】

請求項１乃至５のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記運行状況情報生成手段は、
上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記対象領域における予め設定された上記経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の上記運行状況に関する上記運行状況情報を生成することを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項8】

請求項１乃至４のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記対象領域は、
上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点と、上記路線特定手段により特定された上記路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であることを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項9】

請求項１乃至８のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記端末装置の方位を取得する方位取得手段、
を更に備え、
上記運行状況情報出力手段は、
上記方位取得手段により取得された上記方位に応じた表示態様の、上記運行状況情報に基づく表示画面を表示部に表示させることを特徴とする、ナビゲーションシステム。

【請求項10】

ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、現在位置情報取得手段と、基準地点設定手段と、路線特定手段と、交通機関位置情報取得手段と、運行状況情報生成手段と、運行状況情報出力手段と、
を備え、
上記現在位置情報取得手段が、端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
上記基準地点設定手段が、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、
上記路線特定手段が、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、
上記交通機関位置情報取得手段が、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、
上記運行状況情報生成手段が、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、
上記運行状況情報出力手段が、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報を出力部を介して出力させる運行状況情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。

【請求項11】

コンピュータを、
交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、
端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段、
上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段、
上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段、
上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段、
上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段、
上記運行状況情報生成手段により生成された上記運行状況情報を出力部を介して出力させる運行状況情報出力手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。

【背景技術】

【0002】

従来から、交通機関の運行情報の表示を行う技術が開示されている。

【0003】

例えば、特許文献１に記載のバス運行位置表示システムにおいては、バスの車内で停留所の案内アナウンスを流す毎に当該停留所に電波を発信し、当該停留所から更に一つ先の停留所に電波を送信し、当該バス停の案内板でバス現在位置を表示する技術が開示されている。また、当該バス運行位置表示システムにおいては、各バス停の案内板から有線回線を通じて接続された集中処理装置にて、バス現在位置表示の集中管理を行う技術が開示されている。

【0004】

また、各バス事業者等が提供する一般的なバスロケーションシステムにおいては、無線通信やＧＰＳなどを利用してバスの位置情報を収集することによりバスの運行情報を提供する技術が開示されている。これにより、当該一般的なバスロケーションシステムにおいては、道路事情や天候の影響で定時制を確保することが難しい場合に、待ち時間の目安等をユーザに把握しやすくさせている。また、当該一般的なバスロケーションシステムにおいては、バスの運行情報を携帯電話等に配信することで、停留所にいなくても運行情報を取得することができる技術が開示されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0005】

【特許文献1】特開昭６１−２３９４００号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

しかしながら、特許文献１に記載の従来のバス運行位置表示システムおいては、停留所までユーザが行かないと運行状況の把握ができず、当該停留所を通過する特定の路線の運行状況しか把握できないという問題点を有していた。

【0007】

また、従来の一般的なバスロケーションシステムおいては、携帯電話等で運行情報を確認する際に、乗車する停留所を選択する必要があるが、主要ターミナル駅の周辺で複数のバスターミナルや、複数の名称の異なる停留所がある等の場合、つまり、周囲に複数の停留所がある場合、停留所の選択に迷うという問題点を有していた。また、当該従来の一般的なバスロケーションシステムおいては、携帯電話等で選択した停留所に複数路線のバスが停車する場合、乗車する路線を特定する必要があるが、不慣れな土地では路線を選択することが難しいという問題点を有していた。そのため、当該従来の一般的なバスロケーションシステムおいては、停留所や路線の選択が難しい場合、運行情報を確認しにくいという問題点を有していた。

【0008】

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、乗車する交通機関の運行情報を利用者にわかりやすく提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0009】

このような目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、出力部と入力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置、または、上記入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段と、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段と、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段と、上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段と、上記運行状況情報生成手段により生成された上記運行状況情報を上記出力部を介して出力させる運行状況情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。

【0010】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、上記交通機関の運行情報を含む交通情報を記憶する交通情報記憶手段、を更に備え、上記交通機関位置情報取得手段は、上記交通情報記憶手段に記憶された上記交通情報に含まれる上記運行情報に基づいて、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得することを特徴とする。

【0011】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記制御部は、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報を取得する経由情報取得手段、を更に備え、上記交通機関位置情報取得手段は、上記経由情報取得手段により取得された上記経由情報に基づいて、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得することを特徴とする。

【0012】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記交通機関は、位置取得部、を備え、上記交通機関位置情報取得手段は、上記交通機関の上記位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得することを特徴とする。

【0013】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記対象領域は、上記基準領域、上記基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、上記基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の任意の区間であることを特徴とする。

【0014】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記運行状況情報生成手段は、上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の上記運行状況に関する上記運行状況情報を生成することを特徴とする。

【0015】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記運行状況情報生成手段は、上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記対象領域における予め設定された上記経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の上記運行状況に関する上記運行状況情報を生成することを特徴とする。

【0016】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記対象領域は、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点と、上記路線特定手段により特定された上記路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であることを特徴とする。

【0017】

また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記出力部は、表示部を含み、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の方位を取得する方位取得手段、を更に備え、上記運行状況情報出力手段は、上記方位取得手段により取得された上記方位に応じた表示態様の、上記運行状況情報に基づく表示画面を上記表示部に表示させることを特徴とする。

【0018】

また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段と、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段と、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段と、上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段と、上記運行状況情報生成手段により生成された上記運行状況情報を出力部を介して出力させる運行状況情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。

【0019】

また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される、上記端末装置の利用者の現在位置情報に基づく上記端末装置の利用者の現在位置、または、指定地点の地点情報に基づく上記端末装置の上記入力部を介して指定された上記指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段と、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段と、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段と、上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段と、上記運行状況情報生成手段により生成された上記運行状況情報を上記端末装置に送信する運行状況情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される上記運行状況情報を受信する運行状況情報受信手段と、上記運行状況情報受信手段により受信された上記運行状況情報を上記出力部を介して出力させる運行状況情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。

【0020】

また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、上記端末装置から送信される指定地点の地点情報に基づく上記端末装置の上記入力部を介して指定された上記指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段と、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定手段により設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段と、上記路線特定手段により特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段と、上記交通機関位置情報取得手段により取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定手段により特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段と、上記運行状況情報生成手段により生成された上記運行状況情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。

【0021】

また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と入力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置、または、上記入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報を上記出力部を介して出力させる運行状況情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。

【0022】

また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、現在位置情報取得手段と、基準地点設定手段と、路線特定手段と、交通機関位置情報取得手段と、運行状況情報生成手段と、運行状況情報出力手段と、を備え、上記現在位置情報取得手段が、端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記基準地点設定手段が、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記路線特定手段が、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記交通機関位置情報取得手段が、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記運行状況情報生成手段が、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記運行状況情報出力手段が、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報を出力部を介して出力させる運行状況情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。

【0023】

また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、上記端末装置の利用者の現在位置情報に基づく上記端末装置の利用者の現在位置、または、指定地点の地点情報に基づく上記端末装置の上記入力部を介して指定された上記指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報を上記端末装置に送信する運行状況情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記運行状況情報を受信する運行状況情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記運行状況情報受信ステップにて受信された上記運行状況情報を上記出力部を介して出力させる運行状況情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。

【0024】

また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、上記端末装置から送信される指定地点の地点情報に基づく上記端末装置の上記入力部を介して指定された上記指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。

【0025】

また、本発明のプログラムは、出力部と入力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記ナビゲーション装置の上記利用者の現在位置、または、上記入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報を上記出力部を介して出力させる運行状況情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。

【0026】

また、本発明のプログラムは、入力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、上記端末装置の利用者の現在位置情報に基づく上記端末装置の利用者の現在位置、または、指定地点の地点情報に基づく上記端末装置の上記入力部を介して指定された上記指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報を上記端末装置に送信する運行状況情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。

【0027】

また、本発明のプログラムは、出力部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、上記現在位置情報取得ステップにて取得された上記現在位置情報に基づく上記端末装置の上記利用者の現在位置、または、上記端末装置から送信される指定地点の地点情報に基づく上記端末装置の上記入力部を介して指定された上記指定地点を基準地点として設定する基準地点設定ステップと、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報に基づいて、上記基準地点設定ステップにて設定された上記基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定ステップと、上記路線特定ステップにて特定された上記路線上を運行する上記交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得ステップと、上記交通機関位置情報取得ステップにて取得された上記交通機関の現在位置情報に基づき、上記路線特定ステップにて特定された上記路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成ステップと、上記運行状況情報生成ステップにて生成された上記運行状況情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。

【発明の効果】

【0028】

この発明によれば、ナビゲーション装置の利用者の現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置の利用者の現在位置、または、入力部を介して指定された指定地点を基準地点として設定し、ネットワーク情報に基づいて、設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定し、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得し、取得された交通機関の現在位置情報に基づき、特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成し、生成された運行状況情報を出力部を介して出力させるので、所定の範囲内を走行しているバス等の運行状況情報に基づき、ユーザは乗車するバス等の運行状況を容易に把握することができるという効果を奏する。また、この発明によれば、ユーザの状況に応じて交通機関の運行状況情報を取得することができるという効果を奏する。

【0029】

また、この発明によれば、交通情報に含まれる運行情報に基づいて、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得するので、運行情報に基づく運行状況情報を提供でき、ユーザは交通機関の運行状況をイメージしやすくなるという効果を奏する。

【0030】

また、この発明によれば、特定された路線上を運行する交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報を取得し、取得された経由情報に基づいて、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得するので、路線上での交通機関の現在の運行状況に基づく運行状況情報を提供でき、ユーザは現在の運行状況をよりイメージしやすくなるという効果を奏する。

【0031】

また、この発明によれば、交通機関の位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得するので、交通機関の現在位置に基づいた運行状況情報を提供でき、ユーザはリアルタイムの交通機関の運行状況を把握することで、運行状況をよりイメージしやすくなるという効果を奏する。

【0032】

また、この発明によれば、対象領域は、基準領域、基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、特定された路線の運行経路の任意の区間であるので、走行している位置を考慮して交通機関を抽出でき、乗車可能な交通機関や停留所周辺の交通機関等の必要な交通機関の運行状況のみを把握することができるという効果を奏する。

【0033】

また、この発明によれば、取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成するので、各路線の表示画面内に表示する交通機関の上限を設定することが可能であり、１路線あたりの上限数を設定する場合には、運行本数の多い特定路線に偏ることなく、さまざまな交通機関の運行状況情報を提供することができるという効果を奏する。また、この発明によれば、画面上で表示される運行状況情報の上限を設定することで、見やすくわかりやすい運行状況情報を提供することができるという効果を奏する。

【0034】

また、この発明によれば、取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成するので、これから乗車する交通機関に関連のある運行状況情報のみを提供することができるという効果を奏する。

【0035】

また、この発明によれば、対象領域は、設定された基準地点と、特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であるので、交通機関の走行位置と停留所到着のタイミング等を考慮することができ、例えば、ユーザが停留所に到着したときに乗車可能な交通機関のみを抽出することで、乗車する可能性の高い交通機関の運行状況情報のみを提供することができるという効果を奏する。

【0036】

また、この発明によれば、ナビゲーション装置の方位を取得し、取得された方位に応じた表示態様の、運行状況情報に基づく表示画面を表示部に表示させるので、ユーザの状況等に応じて、ユーザから特定の方向の交通機関の運行状況情報を取得する表示形態とするか、あるいは、広範な範囲での交通機関の運行状況情報を取得する表示形態とするかなどを切り替えることができるという効果を奏する。また、この発明によれば、現在地点から３６０度に存在するリアルタイムバス運行状況情報の取得が可能になるという効果を奏する。また、この発明によれば、バス停まで行かなくでも、直近にバスが走っているかどうか判断できるので、バス停まで行って時刻表を確認する手間の軽減ができ、観光地等でバス停がどこにあるかわからないユーザに対しても、移動支援を促すことができるという効果を奏する。また、この発明によれば、ユーザへの移動手段の選択性を増やすことができるため、より効率的な移動支援ができるという効果を奏する。

【0037】

なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【0038】

【図1】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。

【図2】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。

【図3】図３は、本実施形態における路線特定処理の一例を示す図である。

【図4】図４は、本実施形態における交通機関の運行情報の一例を示す図である。

【図5】図５は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図6】図６は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図7】図７は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図8】図８は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図9】図９は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図10】図１０は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図11】図１１は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図12】図１２は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図13】図１３は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【図14】図１４は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。

【図15】図１５は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。

【図16】図１６は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。

【図17】図１７は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。

【図18】図１８は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。

【図19】図１９は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。

【図20】図２０は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0039】

以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

【0040】

以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。

【0041】

［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１乃至図１６を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第１の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第１の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。

【0042】

［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。

【0043】

図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0044】

図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と撮影部１２０と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。

【0045】

［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置、または、指定地点の地点情報に基づく端末装置１００の入力部１１８を介して指定された指定地点を基準地点として設定し、ネットワーク情報に基づいて、設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定し、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得し、取得された交通機関の現在位置情報に基づき、特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成し、生成された運行状況情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置およびＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワーク情報データベース２０６ａ、交通情報データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、および、案内情報データベース２０６ｄ等）を格納する。

【0046】

これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワーク情報データベース２０６ａは、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークに関する情報であってもよい。また、ネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。

【0047】

ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。

【0048】

また、ネットワーク情報に含まれる路線網ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、および案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称（例えば、路線名など）等の情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、更に、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）に対応したノード（例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等）のノードデータと、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報を当該種別に対応付けて含んでいてもよい。

【0049】

また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所（例えば、駅のプラットホーム等）の位置情報（例えば、緯度経度高度等）、形状情報、配置情報（例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等）、および、属性情報（例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等）などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の利用料金データを含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。

【0050】

また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。

【0051】

また、交通情報データベース２０６ｂは、交通機関の運行情報を含む交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、運行情報は、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関の時刻表情報（運行時刻情報）を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関単位の時刻表情報（例えば、各交通機関が経由する停留地点の経由時刻を定めた時刻表情報等）であってもよく、停留所単位の時刻表情報（例えば、各停留地点を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表情報等）であってもよい。なお、運行情報は、路線または運行便毎の、経由する停留所およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別および行先情報等）を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号（例えば、プラットホーム番号など）等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。

【0052】

また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、交通情報は、交通規制情報を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）（登録商標）、および、ＡＴｉＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）（登録商標）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）（登録商標）、鉄道会社、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。

【0053】

また、地図情報データベース２０６ｃは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報は、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。

【0054】

また、地図情報は、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、および、地図上に表示される記号（例えば、山、史跡、寺社、学校、病院、工場および墓地等の地図記号、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン、銀行および郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリアおよびインターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館および博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、地図情報は、ＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）の地点情報等を含むＰＯＩ情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、ＰＯＩは、一時的に行われるイベント（例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等）の会場であってもよい。

【0055】

また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図（施設案内図）の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像であってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路（例えば、最短経路またはバリアフリー経路等）であってもよい。

【0056】

また、屋外地図情報および屋内地図情報は、ラスタ形式およびベクタ形式等の地図描画用の画像であってもよい。これら屋外地図情報および屋内地図情報は、地図情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図情報データベース２０６ｃに記憶された屋外地図情報および屋内地図情報をアップデートしてもよい。

【0057】

また、案内情報データベース２０６ｄは、案内情報（音声案内情報および表示案内情報等）を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる音声情報であってもよく、渋滞箇所の案内に対応付けられた「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、および、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声情報であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられてもよい。

【0058】

また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、運行状況要求受信部２０２ａ、基準地点設定部２０２ｂ、路線特定部２０２ｃ、経由情報取得部２０２ｄ、交通機関位置情報取得部２０２ｅ、運行状況情報生成部２０２ｆ、運行状況情報送信部２０２ｇ、経路案内開始要求受信部２０２ｈ、案内経路探索部２０２ｉ、経路案内情報生成部２０２ｊ、および、経路案内情報送信部２０２ｋを備える。

【0059】

このうち、運行状況要求受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求を受信する運行状況要求受信手段である。ここで、運行状況要求は、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含んでいてもよい。また、運行状況要求は、端末装置１００の入力部１１８を介して指定された指定地点の地点情報を含んでいてもよい。また、運行状況要求は、端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。

【0060】

また、基準地点設定部２０２ｂは、端末装置１００の利用者の現在位置、または、端末装置１００の入力部１１８を介して指定された指定地点を基準地点として設定する基準地点設定手段である。

【0061】

また、路線特定部２０２ｃは、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報に基づいて、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段である。ここで、路線特定部２０２ｃは、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域を設定してもよい。

【0062】

また、経由情報取得部２０２ｄは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報を取得する経由情報取得手段である。

【0063】

また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段である。ここで、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に含まれる運行情報に基づいて、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、経由情報取得部２０２ｄにより取得された経由情報に基づいて、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。

【0064】

また、運行状況情報生成部２０２ｆは、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、路線特定部２０２ｃにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段である。ここで、運行状況情報生成部２０２ｆは、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報生成部２０２ｆは、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域を設定してもよい。また、対象領域は、基準領域、基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、路線特定部２０２ｃにより特定された路線の運行経路の任意の区間であってもよい。また、対象領域は、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点と、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であってもよい。

【0065】

また、運行状況情報送信部２０２ｇは、運行状況情報生成部２０２ｆにより生成された運行状況情報を端末装置１００に送信する運行状況情報送信手段である。ここで、運行状況情報送信部２０２ｇは、更に、地図情報データベース２０６ｃに記憶された基準地点を含む地図の地図情報を端末装置１００に送信してもよい。

【0066】

また、経路案内開始要求受信部２０２ｈは、端末装置１００から送信される経路案内開始要求を受信する経路案内開始要求受信手段である。ここで、経路案内開始要求は、端末装置１００の入力部１１８を介して選択された対象領域内の交通機関の経路上の停留地点の地点情報を含んでいてもよい。また、経路案内開始要求は、端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。また、経路案内開始要求は、経路探索条件を含んでいてもよい。ここで、経路探索条件は、出発地、目的地、出発時刻または到着時刻、経由地、および／または、経由時刻等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。

【0067】

また、案内経路探索部２０２ｉは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、出発地は、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点であってもよい。また、目的地は、対象領域における交通機関の経路上の停留地点であってもよい。また、案内経路探索部２０２ｉは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。また、案内経路探索部２０２ｉは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｉは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｉは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。

【0068】

また、経路案内情報生成部２０２ｊは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報は、案内経路探索部２０２ｉにより生成された案内経路に関する経路情報、および／または、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｄに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。

【0069】

また、経路案内情報送信部２０２ｋは、経路案内情報生成部２０２ｊにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。

【0070】

［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、ナビゲーションサーバ２００から送信される運行状況情報を受信し、受信された運行状況情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、ＰＨＳ、およびＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末（例えば、カーナビゲーション装置など）等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えていてもよい。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１６とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置１００は、データ入力等を行う入力部１１８を備えていてもよい。

【0071】

ここで、表示部１１４は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶または有機ＥＬ等から構成されるディスプレイおよびモニタ等）であってもよい。また、音声出力部１１６は、音声情報を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）であってもよい。また、入力部１１８は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等であってもよい。また、端末装置１００は、デジタルカメラ、フィルムカメラ、またはビデオカメラ等の、静止画または動画を記録する撮影部１２０を備えていてもよい。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、入力部１１８、および、撮影部１２０等の制御を行う。

【0072】

ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよい。また、位置発信装置５００は、端末装置１００との間で無線通信を行うための装置等である基地局（例えば、携帯電話、自動車電話、および、ＰＨＳの基地局等）であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。

【0073】

また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。

【0074】

ここで、位置取得部１１２は、端末装置１００の変化量（例えば、ベクトル量等）を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部１１２は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、方位センサにて方位（例えば、東・西・南・北・天・地等）および傾きを検出してもよい。また、位置取得部１１２は、距離センサにて移動距離（変位）を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置１００の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、ＦＢＧ光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。

【0075】

また、位置取得部１１２は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部１１２は、地図情報に基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。

【0076】

また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。

【0077】

また、記憶部１０６は、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。

【0078】

また、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。

【0079】

また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、運行状況要求送信部１０２ｂ、運行状況情報受信部１０２ｃ、方位取得部１０２ｄ、運行状況情報出力部１０２ｅ、経路案内開始要求送信部１０２ｆ、経路案内情報受信部１０２ｇ、および、経路案内情報出力部１０２ｈを備える。

【0080】

ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0081】

また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１８を介して利用者に表示部１１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0082】

また、運行状況要求送信部１０２ｂは、交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求をナビゲーションサーバ２００へ送信する運行状況要求送信手段である。

【0083】

また、運行状況情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される運行状況情報を受信する運行状況情報受信手段である。ここで、運行状況情報受信部１０２ｃは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される基準地点を含む地図の地図情報を受信してもよい。

【0084】

また、方位取得部１０２ｄは、端末装置１００の方位を取得する方位取得手段である。ここで、端末装置１００の方位とは、撮影部１２０による撮影方向（例えば、撮影に使用されているレンズが向いている方向等）、端末装置１００の前面（例えば、画面等）、背面、もしくは、上端が向いている方向、または、端末装置１００の進行方向等の示す方角であってもよい。また、方位取得部１０２ｄは、位置取得部１１２にて検出された方位に基づき、端末装置１００の方位を取得してもよい。また、方位取得部１０２ｄは、利用者により入力部１１８を介して入力された方位を端末装置１００の方位として取得してもよい。

【0085】

また、運行状況情報出力部１０２ｅは、運行状況情報を出力部を介して出力させる運行状況情報出力手段である。ここで、運行状況情報出力部１０２ｅは、運行状況情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、運行状況情報出力部１０２ｅは、方位取得部１０２ｄにより取得された端末装置１００の方位に応じた表示態様の、運行状況情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、運行状況情報出力部１０２ｅは、更に、基準地点を含む地図の地図情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、運行状況情報出力部１０２ｅは、基準地点を含む地図の地図情報上に運行状況情報を重畳させた表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、運行状況情報出力部１０２ｅは、表示画面に対応した音声情報を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。

【0086】

また、経路案内開始要求送信部１０２ｆは、経路案内開始要求をナビゲーションサーバ２００に送信する経路案内開始要求送信手段である。

【0087】

また、経路案内情報受信部１０２ｇは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｇは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｇは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。

【0088】

また、経路案内情報出力部１０２ｈは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部１０２ｈは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｈは、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｈは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｈは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｈは、経路案内情報を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｈは、表示画面に対応した音声情報（経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。

【0089】

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。

【0090】

［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２乃至図１６を参照して詳細に説明する。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。

【0091】

図２に示すように、まず、端末装置１００の運行状況要求送信部１０２ｂは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む、利用者により入力部１１８を介して入力された交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−１）。ここで、運行状況要求は、入力部１１８を介して指定された指定地点の地点情報を含んでいてもよい。すなわち、運行状況要求送信部１０２ｂは、交通機関の運行状況情報を要求するとともに、端末装置１００の利用者に現在位置情報をナビゲーションサーバ２００に送信する。

【0092】

そして、ナビゲーションサーバ２００の運行状況要求受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求を受信する（ステップＳＡ−２）。すなわち、運行状況要求受信部２０２ａは、端末装置１００からの交通機関の運行状況情報の要求および現在位置情報を受信する。

【0093】

そして、ナビゲーションサーバ２００の基準地点設定部２０２ｂは、運行状況要求受信部２０２ａにより受信された運行状況要求に含まれる現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を、基準地点として設定する（ステップＳＡ−３）。ここで、基準地点は、運行状況要求受信部２０２ａにより受信された運行状況要求に含まれる地点情報に基づく指定地点であってもよい。すなわち、基準地点設定部２０２ｂは、基準地点を設定する。また、指定地点は、例えば、利用者により指定された任意の地点であってもよい。

【0094】

そして、ナビゲーションサーバ２００の路線特定部２０２ｃは、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域を設定し、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報に基づいて、当該基準領域において運行している交通機関の路線を特定する（ステップＳＡ−４）。すなわち、路線特定部２０２ｃは、交通機関の路線を抽出する範囲である基準領域を設定し、基準領域を運行経路に含む交通機関の路線を抽出する。ここで、基準領域は、基準地点から所定範囲の領域であり、例えば、基準地点を中心とした所定距離以内の領域、基準領域周辺、抽出路線上の所定範囲、または、基準地点が含まれる地図メッシュであってもよい。また、基準領域は、交通機関の運行本数、交通量、および、目的地方向などを考慮して、特定の方向に広い領域（例えば、楕円形など）を設定するようにしてもよい。また、基準領域は、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して予め設定された形状等の領域であってもよい。また、基準領域内に停留地点（例えば、停留所等）が存在する場合には、当該停留地点を経由する路線は、抽出対象となる路線であってもよい。また、基準領域内に停留地点が存在しなくても、基準領域内の道路または軌道等が運行経路に含まれている路線がある場合、当該路線も抽出対象の路線としてもよい。

【0095】

ここで、図３を参照して、本実施形態における路線特定処理の一例について説明する。図３は、本実施形態における路線特定処理の一例を示す図である。

【0096】

図３に示すように、路線特定部２０２ｃにより設定された基準領域内には、交通機関（バス）の停留所Ｃ、Ｅ、Ｆ、および、Ｇの４つの停留所が存在している。そこで、路線特定部２０２ｃは、これらの停留所のいずれかを経由する路線である、路線Ｐおよび路線Ｑを基準領域において運行している交通機関の路線として特定（抽出）している。ここで、路線特定部２０２ｃは、更に、基準領域内には経由する停留所が存在しないが、基準領域内に運行経路を有する路線Ｒを基準領域において運行している交通機関の路線として特定（抽出）してもよい。

【0097】

図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の交通機関位置情報取得部２０２ｅは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−５）。ここで、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に含まれる交通機関の運行情報に基づいて、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、経由情報取得部２０２ｄにより取得された路線上を運行する交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報に基づいて、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。すなわち、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の位置情報を取得する。なお、交通機関位置情報の取得は、基準地点および基準領域の設定や、路線を抽出する前に行ってもよい。また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の運行を管理する外部機関（例えば、各バス会社または鉄道会社の管理するサーバ等）から外部情報を受信することにより、交通機関の現在位置情報を取得してもよい。

【0098】

ここで、具体的な交通機関の現在位置情報の取得方法の一例として、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の運行情報（運行時刻情報）に基づいて、運行時間帯での交通機関の位置情報を算出することで、交通機関の現在位置情報を取得してもよい。ここで、運行時刻情報は、交通機関単位の時刻表（例えば、各交通機関が、経由する停留所の経由時刻を定めた時刻表等）、または、停留所単位の時刻表（例えば、各停留所を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表等）であってもよい。なお、この方法によれば、運行時刻情報に基づいた運行状況を提供できるため、ユーザは交通機関の運行状況をイメージしやすくなる。

【0099】

ここで、図４を参照して、本実施形態における交通機関の運行情報の一例について説明する。図４は、本実施形態における交通機関の運行情報の一例を示す図である。

【0100】

図４に示すように、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に含まれる交通機関の運行情報には、バスの路線Ｐの運行便（５便および６便）毎の、経由する停留所（停留所Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、および、Ｅ）およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいる。つまり、当該運行情報は、路線Ｐの５便の停留所Ａの経由予定時刻１１：００、停留所Ｂの経由予定時刻１１：０３、停留所Ｃの経由予定時刻１１：０８、停留所Ｄの経由予定時刻１１：１６、および、停留所Ｅの経由予定時刻１１：２４、ならびに、路線Ｐの６便の停留所Ａの経由予定時刻１１：２０、停留所Ｂの経由予定時刻１１：２３、停留所Ｃの経由予定時刻１１：２８、停留所Ｄの経由予定時刻１１：３６、および、停留所Ｅの経由予定時刻１１：４４を含んでいる。

【0101】

また、図３および図４を参照して、本実施形態における交通機関単位の時刻表に基づく交通機関の現在位置情報算出処理の一例について説明する。

【0102】

図４に示すように、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に含まれる交通機関の運行情報に基づく運行予定時刻表によれば、路線Ｐの５便は、１１時０９分から１１時１５分には停留所Ｃおよび停留所Ｄ間を走行していることになるため、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、この時間帯の位置（停留所ＣＤ間の位置）の位置情報を交通機関の現在位置情報として取得している。ここで、停留所ＣＤ間の位置は、例えば、停留所ＣＤ間の位置関係（距離・所要時間など）に基づいて算出した中央地点であってもよく、ＣＤ間の主要ＰＯＩの位置であってもよい。また、停留所ＣＤ間の位置は、例えば、所定時間（例えば、２分間等）単位で、前後の停留所との位置関係、および／または、交通機関の運行速度などを考慮して、停留所間での位置を細かく定める（例えば、前の停留所を出発してから２分単位として、１１時１０分の位置をＣＤ１地点、１１時１２分の位置をＣＤ２地点、および、１１時１４分の位置をＣＤ４地点とする）ようにしてもよい。なお、交通機関位置情報取得部２０２ｅによる交通機関の現在位置情報の取得（算出）は、停留所単位での時刻表に基づいて算出してもよく、例えば、停留所単位の時刻表から各路線の運行時間を算出する、または、経由予定時刻の前後所定時間以内の位置情報を算出する等であってもよい。また、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の現在位置情報を、取得する際にその都度算出してもよく、予め算出して記憶しておいてもよい。

【0103】

また、具体的な交通機関の現在位置情報の取得方法の一例として、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、経由情報取得部２０２ｄにより取得された路線上を運行する交通機関が当該運行経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報を取得することにより、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を算出してもよい。

【0104】

ここで、図３を参照して、本実施形態における交通機関の現在位置情報取得処理の一例について説明する。

【0105】

図３において、経由情報取得部２０２ｄが、路線Ｑ上を運行する交通機関が停留所Ａを出発して停留所Ｂを経由したことを示す経由情報を取得した場合、当該交通機関は、現在停留所ＢＣ間を走行していることがわかる。ここで、停留所ＢＣ間の位置は、例えば、停留所ＢＣ間の中央地点または代表地点であってもよく、細かく定めた位置（例えば、経由情報取得部２０２ｄにより停留所の経由情報が取得されてからの経過時間および所要時間を比較して算出された位置等）であってもよい。なお、この方法によれば、路線上での現在の運行状況の基づいた運行情報を提供できるため、ユーザは現在の運行状況をよりイメージしやすくなる。

【0106】

また、具体的な交通機関の現在位置情報の取得方法の一例として、交通機関位置情報取得部２０２ｅは、交通機関の位置取得部にて取得されたＧＰＳ信号などの位置情報信号を当該交通機関または当該交通機関の運行を管理する外部機関から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報として取得してもよい。なお、この方法によれば、交通機関の現在位置に基づいた運行情報を提供できるため、ユーザはリアルタイムでの運行状況を取得することができ、運行状況をよりイメージしやすくなる。

【0107】

図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域を設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する（ステップＳＡ−６）。ここで、運行状況情報生成部２０２ｆは、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。ここで、予め設定された設定数は、本発明を実装したアプリケーションにデフォルトで設定された数であってもよい。また、予め設定された設定数は、端末装置１００の利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して直前に（例えば、その場で、または、運行状況要求送信直前に等）指定された数であってもよい。ここで、設定数は、運行状況要求に含まれてもよい。また、運行状況情報生成部２０２ｆは、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め利用者により設定された経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、対象領域は、基準領域、基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、路線特定部２０２ｃにより特定された路線の運行経路の任意の区間であってもよい。また、対象領域は、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点と、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であってもよい。

【0108】

すなわち、運行状況情報生成部２０２ｆは、運行状況情報生成の対象とする交通機関を抽出する領域（対象領域）を限定している。そして、運行状況情報生成部２０２ｆは、抽出した交通機関の位置情報に基づいて、路線上を走行している交通機関のうち対象領域を走行している交通機関のみを抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。なお、運行状況情報は、交通機関の現在位置情報（走行位置情報）、遅延状況、交通機関の車両情報（目的地など）、乗客情報（現在の乗車率など）、および、停留所情報（次の停留所の名称、到着予定時刻、停留所までの距離、および、所要時間など）を含んでもよい。

【0109】

ここで、図５乃至図１３を参照して、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例について説明する。図５乃至図１３は、本実施形態における運行状況情報生成処理の一例を示す図である。

【0110】

まず、図５に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線Ｐ、Ｑ、および、Ｒの運行経路の全てを対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における当該交通機関（当該路線上を走行している全ての交通機関）を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。

【0111】

また、図６に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準領域内の停留所Ｃから所定の範囲にある領域を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。

【0112】

また、図７に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準領域および当該基準領域の周辺を含む、基準領域よりも所定距離だけ広い範囲を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。

【0113】

また、図８に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の停留所Ｄから所定範囲（例えば、前後５００ｍなど）の運行経路の区間を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。すなわち、運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の所定の領域を走行している交通機関を抽出している。このように、対象領域に含まれる地点（例えば、抽出路線上の地点等）は、基準領域内の地点でなくてもよい。

【0114】

ここで、図５乃至図８のいずれの場合でも、対象領域は、基準領域内と基準領域外をまたがって設定することもでき、対象領域は基準領域と一致するように設定してもよい。なお、この方法によれば、走行している位置を考慮して交通機関を抽出するので、乗車可能な交通機関や停留所周辺の交通機関など、必要な運行状況情報のみを取得することができる。

【0115】

次に、図９に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準地点から所定の範囲にある領域（点線で囲まれた領域）を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における基準地点から近い順の、上限を５とする設定数の当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。

【0116】

また、図１０に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準地点から最も近い交通機関から所定の範囲にある領域（点線で囲まれた領域）を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における基準地点から近い順の、上限を５とする設定数の当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。

【0117】

また、図１１に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線Ｐ、Ｑ、および、Ｒの運行経路の全てを対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、路線毎に上限を３とする設定数の基準地点から近い順の当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。

【0118】

ここで、図９乃至図１１のいずれの場合でも、抽出する交通機関の数は、例えば、抽出路線の単位時間当たりの運行本数に基づいて設定されてもよく、基準地点と交通機関の位置に基づいて設定されてもよい。また、利用者が端末装置１００の入力部１１８を介して任意の数を指定するようにしてもよい。また、１路線あたりの上限数を設定したうえで、画面上に表示する交通機関の上限を設定するようにしてもよい。また、画面上に表示される運行状況情報の上限を設定する場合には、見やすくわかりやすい運行状況情報を取得してもよい。また、１路線あたりの上限数を設定する場合には、運行本数の多い特定路線に偏ることなく、さまざまな交通機関の運行状況情報を取得してもよい。このように、運行状況情報生成部２０２ｆは、指定された抽出数の交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。

【0119】

また、図１２に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、対象領域における路線上の所定の停留所を経由していない（これから停留所を経由する）交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。具体的には、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準領域および当該基準領域の周辺を含む、基準領域よりも所定距離だけ広い範囲を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、図７に示す当該対象領域を走行している交通機関のうち、停留所Ｇを経由していないこれから停留所Ｇに向う交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。ここで、抽出された交通機関は、停留所Ｇを境に停留所Ｈ方面行きと停留所Ｆ方面行きの交通機関とに分かれている。また、所定の停留所としては、基準地点から最も近い停留所（基準領域内のすべての停留所の中で最も近い停留所、または、各抽出路線で最も近い停留所等）、または、経路探索等により得られた乗車予定の停留所などであってもよい。また、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して指定された任意の停留所であってもよい。なお、この方法によれば、ユーザはこれから乗車する交通機関に関連のある交通機関の運行状況情報のみを取得することができる。

【0120】

更に、図１３に示すように、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点と、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域である、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の停留所Ａから停留所Ｄの区間を対象領域として設定し、交通機関位置情報取得部２０２ｅにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該区間を走行している当該交通機関を抽出し、当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成している。すなわち、運行状況情報生成部２０２ｆは、路線特定部２０２ｃにより特定された路線上の所定の領域を走行している交通機関を抽出している。ここでは、運行状況情報生成部２０２ｆは、ユーザが停留所Ｃまたは停留所Ｅに到着したときに乗車可能な、停留所Ｈ方面に向かう路線Ｐの交通機関を抽出している。このように、停留所の所定距離以上手前を走行している交通機関であれば、ユーザが停留所に到着したときに乗車できる可能性が高い。

【0121】

また、運行状況情報生成部２０２ｆは、基準地点と停留所との距離および／または所要時間に基づいて、交通機関が走行している領域を算出し、対象領域を設定してもよい。例えば、基準領域内で路線Ｐが経由する停留所は、停留所Ｃ（基準地点からの所要時間５分）および停留所Ｅ（基準地点からの所要時間１０分）の２つがあるため、運行状況情報生成部２０２ｆは、停留所Ｃから乗車可能な交通機関が現在走行している領域と、停留所Ｅから乗車可能な交通機関が現在走行している領域とをあわせて、対象領域としてもよい。また、運行状況情報生成部２０２ｆは、各停留所間の所要時間、交通機関の運行速度、および、渋滞情報などを考慮して対象領域の設定をしてもよい。なお、この方法によれば、交通機関の走行位置と停留所到着のタイミング等を考慮することができるため、例えば、ユーザが停留所に到着したときに乗車可能な交通機関のみを抽出することができ、乗車する可能性の高い交通機関の運行状況情報のみを取得することができる。

【0122】

図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の運行状況情報送信部２０２ｇは、運行状況情報生成部２０２ｆにより生成された運行状況情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−７）。

【0123】

そして、端末装置１００の運行状況情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される運行状況情報を受信する（ステップＳＡ−８）。

【0124】

そして、端末装置１００の方位取得部１０２ｄは、位置取得部１１２にて検出された方位に基づき、利用者により撮影に使用されている撮影部１２０の撮影方向を取得する（ステップＳＡ−９）。ここで、方位取得部１０２ｄは、端末装置１００の前面、背面、もしくは、上端が向いている方向、または、端末装置１００の進行方向等の示す方角を取得してもよい。また、方位取得部１０２ｄは、利用者により入力部１１８を介して入力された方位を端末装置１００の方位として取得してもよい。

【0125】

そして、端末装置１００の運行状況情報出力部１０２ｅは、方位取得部１０２ｄにより取得された利用者により撮影に使用されている撮影部１２０の撮影方向に応じた表示態様の、対象領域における交通機関の運行状況に関する運行状況情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させる(ステップＳＡ−１０)。ここで、運行状況情報出力部１０２ｅは、更に、基準地点を含む地図の地図情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、運行状況情報出力部１０２ｅは、表示画面に対応した音声情報を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。また、運行状況情報出力部１０２ｅは、運行状況情報に基づいて、交通機関と基準地点との距離、当該交通機関の乗車率、当該交通機関に乗車できる可能性の程度などに応じて、表示画面の表示態様（色または大きさなど）を変更させてもよい。

【0126】

ここで、図１４乃至図１６を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図１４乃至図１６は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。

【0127】

図１４に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、方位取得部１０２ｄにより取得された撮影部１２０の撮影方向（図１４左図：東、図１４中央図：西、および、図１４右図：北西）に応じて、対象領域における当該撮影方向を走行しているバスの運行状況に関する運行状況情報に基づく表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。すなわち、図１４左図に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、端末装置１００の利用者が基準地点から東を撮影した場合、西Ａバス停を通過して次のバス停まで１分３０秒であって、バス停までの距離がＯＯＭの位置を走行しているＲヒルズ行きのバスの運行状況に関する表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。また、図１４中央図に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、端末装置１００の利用者が基準地点から西を撮影した場合、西Ａバス停を通過して次のバス停まで１分３０秒であって、バス停までの距離がＯＯＭの位置を走行しているＳ谷行きのバスの運行状況に関する表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。このように、端末装置１００（携帯端末）の撮影部１２０（カメラ）で任意の方角を映すことにより、「その方角で走っているＯＯ方面行きの路線バスが、あと何分で近傍の停留所に到着するする」という情報が表示される。

【0128】

ここで、運行状況情報出力部１０２ｅは、対象領域における同じ方向に複数の交通機関が走行している場合、当該交通機関の運行状況情報に基づく複数の表示画面のタブ化または一部重畳化（例えば、ずらして重ねる等）などにより、すべての交通機関の運行状況情報に基づく表示画面を切り替え表示可能にするようにしてもよい。また、図１４右図に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、路線特定部２０２ｃにより基準領域内に運行経路をもつ路線が特定されなかった場合、対象領域内を走行するバスが抽出されなかった場合、または、対象領域における、方位取得部１０２ｄにより取得された撮影部１２０の撮影方向を走行しているバスが抽出されなかった場合、その旨（周辺にバスがおりません）の表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。

【0129】

また、図１５に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、方位取得部１０２ｄにより取得された撮影部１２０の撮影方向が天または地の場合、すなわち、前面または背面に撮影部１２０が設置された端末装置１００を地面に対して水平にした場合、基準地点を含む地図の地図情報上に、対象領域を走行しているバスの運行状況に関する運行状況情報を重畳させた表示画面を表示部１１４に表示させている。つまり、運行状況情報出力部１０２ｅは、端末装置の傾きに応じて、通常は撮影方向を走行している交通機関の運行状況情報を表示部１１４に表示させるが、端末装置１００が傾いている（例えば、端末装置１００が下を向いている）場合などには平面地図を表示させている。具体的には、運行状況情報出力部１０２ｅは、対象領域において、基準地点から東にＲ木行のバス、基準地点から西にＳ谷行のバス、基準地点から南にＥ寿行のバス、および、基準地点から北にＹ木行のバスが走行しているため、基準地点を含む地図の地図情報上に、各バスの運行状況に関する運行状況情報を各バスの現在位置に対応するように重畳させた表示画面を表示部１１４に表示させている。なお、この方法によれば、ユーザの状況等に応じて、特定の方向の交通機関の情報を取得する表示形態とするか、または、広範な範囲での交通機関の情報を取得する表示形態とするかを切り替えることができる。

【0130】

また、図１６に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、方位取得部１０２ｄにより取得された撮影部１２０の撮影方向（図１６左図：南西、および、図１６右図：北東）に応じて、対象領域における当該撮影方向に駅が存在する地下鉄の運行状況に関する運行状況情報に基づく表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。すなわち、図１６左図に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、端末装置１００の利用者が基準地点から南西を撮影した場合、最寄りのＯ道駅において乗車可能な地下鉄の運行状況（ＧＧ線の１０：０７発Ｓ谷方面行、ＧＧ線の１０：０７発Ａ草方面行、ＨＨ線の１０：０７発Ｓ谷方面行、ＨＨ線の１０：０７発Ｏ上方面行、ＣＣ線の１０：０８発Ｙ原方面行、および、ＣＣ線の１０：０８発Ａ瀬方面行）に関する表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。また、図１６右図に示すように、運行状況情報出力部１０２ｅは、端末装置１００の利用者が基準地点から北東を撮影した場合、最寄りのＧ前駅において乗車可能な地下鉄の運行状況（ＧＧ線の１０：０９発Ｓ谷方面行、および、ＧＧ線の１０：０９発Ａ草方面行）に関する表示画面を撮影部１２０にて撮影された当該撮影方向の画像に重畳させて表示部１１４に表示させている。このように、運行状況情報出力部１０２ｅは、バスだけではなく、地下鉄等の鉄道を含めたトータル的な移動手段（交通機関）の運行状況情報を出力させることができる。

【0131】

そして、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたか否か判定する（ステップＳＡ−１１）。ここで、利用者による入力部１１８を介した対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始の要求は、運行状況情報出力部１０２ｅにより表示部１１４に表示された運行状況情報に基づく表示画面の利用者による入力部１１８を介した選択（例えば、クリック、または、タップ等）であってもよい。

【0132】

そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１１にて利用者により入力部１１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されていないと判定した場合（ステップＳＡ−１１：Ｎｏ）、処理を終了する。

【0133】

一方、端末装置１００の経路案内開始要求送信部１０２ｆは、ステップＳＡ−１１にて制御部１０２により利用者により入力部１１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたと判定された場合（ステップＳＡ−１１：Ｙｅｓ）、当該停留地点の地点情報、および、利用者により入力部１１８を介して入力された経路探索条件を含む経路案内開始要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＡ−１２）。ここで、経路探索条件は、出発時刻または到着時刻、経由地、および、経由時刻等を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。

【0134】

そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内開始要求受信部２０２ｈは、端末装置１００から送信される経路案内開始要求を受信する（ステップＳＡ−１３）。

【0135】

そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｉは、経路案内開始要求受信部２０２ｈにより受信された経路案内開始要求に含まれる経路探索条件を満たす、基準地点設定部２０２ｂにより設定された基準地点から、経路案内開始要求受信部２０２ｈにより受信された経路案内開始要求に含まれる地点情報に基づく対象領域における交通機関の経路上の停留地点までの案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＡ−１４）。ここで、案内経路探索部２０２ｉは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。また、案内経路探索部２０２ｉは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｂに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｉは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｉは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。

【0136】

そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｊは、案内経路探索部２０２ｉにより生成された案内経路に関する経路情報、および、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、案内経路探索部２０２ｉにより探索された案内経路を含む地図の地図情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＡ−１５）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｄに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。

【0137】

そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｋは、経路案内情報生成部２０２ｊにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−１６）。

【0138】

そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｇは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ−１７）。

【0139】

そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｈは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＡ−１８）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｈは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｈは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。すなわち、ユーザによって交通機関の路線が選択されると、選択された路線を走行する交通機関が経由する停留地点（停留所）までの経路探索が行われ、経路案内情報出力部１０２ｈは、当該経路探索に基づいて当該停留所までの経路案内を実行している。

【0140】

ここで、経路案内情報出力部１０２ｈにより経路案内が実行される際、ユーザが複数の停留所から乗車可能な場合、移動距離が少なくてすむ最寄りの停留所、または、遠くはなるが運賃が安くなる停留所のどちらの停留所までの経路案内を行うかを、ユーザが選択できるようにしてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｈにより経路案内が実行される際、最寄りの停留所からは乗車できる可能性が低いが、次の停留所に行くようにすれば乗車できる可能性が高い場合にも、最寄り停留所で次の交通機関を待つか、次の停留所に先回りして１本前の交通機関に乗車するか、をユーザが選択できるようしてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｈは、交通機関の運行状況を考慮した利用者の移動速度情報（選択した停留所から乗車するには、今のペースで間に合うかどうか、または、間に合うためのペース等の案内情報）等を提供してもよい。つまり、経路案内情報出力部１０２ｈは、リアルタイムのバス運行状況を取得してバスの次の停留所までの運行時間と、ユーザの現在位置からバス停までの移動時間と、を算出し、利用者がどのくらいの速度で移動すれば間に合うかをアシストする機能を提供してもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｈは、予め登録等された利用者のスケジュールと連動させて、交通機関が終着地点まで到着するまでの到着予想時間等を表示することにより、当該スケジュールにあわせた移動支援を提供してもよい。

【0141】

以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。

【0142】

［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１７および図１８を参照して以下に説明する。ここで、図１７は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。

【0143】

なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

【0144】

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１７を参照して以下に説明する。

【0145】

図１７に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と撮影部１２０と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

【0146】

図１７において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置、または、端末装置１００から送信される指定地点の地点情報に基づく端末装置１００の入力部１１８を介して指定された指定地点を基準地点として設定し、ネットワーク情報に基づいて、設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定し、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得し、取得された交通機関の現在位置情報に基づき、特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成し、生成された運行状況情報に基づく表示画面を生成し、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる等の機能を有する。

【0147】

なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワーク情報データベース２０６ａ、交通情報データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、および、案内情報データベース２０６ｄ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、入力部１１８、および、撮影部１２０の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

【0148】

また、図１７において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、運行状況要求受信部２０２ａ、基準地点設定部２０２ｂ、路線特定部２０２ｃ、経由情報取得部２０２ｄ、交通機関位置情報取得部２０２ｅ、運行状況情報生成部２０２ｆ、経路案内開始要求受信部２０２ｈ、案内経路探索部２０２ｉ、経路案内情報生成部２０２ｊ、現在位置情報取得部２０２ｍ、方位取得部２０２ｎ、表示画面生成部２０２ｐ、および、出力制御部２０２ｑを備える。なお、運行状況要求受信部２０２ａ、基準地点設定部２０２ｂ、路線特定部２０２ｃ、経由情報取得部２０２ｄ、交通機関位置情報取得部２０２ｅ、運行状況情報生成部２０２ｆ、経路案内開始要求受信部２０２ｈ、案内経路探索部２０２ｉ、および、経路案内情報生成部２０２ｊの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

【0149】

このうち、現在位置情報取得部２０２ｍは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｍは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｍは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｍは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0150】

また、方位取得部２０２ｎは、端末装置１００の方位を取得する方位取得手段である。ここで、方位取得部２０２ｎは、端末装置１００から送信される端末装置１００の位置取得部１１２にて検出された方位を受信し、当該方位に基づき端末装置１００の方位を取得してもよい。また、方位取得部２０２ｎは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された方位を受信し、当該方位を端末装置１００の方位として取得してもよい。

【0151】

また、表示画面生成部２０２ｐは、表示画面を生成する表示画面生成手段である。ここで、表示画面生成部２０２ｐは、運行状況情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｐは、方位取得部２０２ｎにより取得された端末装置１００の方位に応じた表示態様の、運行状況情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｐは、更に、基準地点を含む地図の地図情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｐは、経路案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。例えば、表示画面生成部２０２ｐは、経路案内情報に含まれる、案内経路の所要時間、当該所要時間の信頼度、案内経路に関する経路情報、案内経路を含む地図の地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｐは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。例えば、表示画面生成部２０２ｐは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を生成してもよい。

【0152】

また、出力制御部２０２ｑは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部２０２ｑは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｑは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｑは、更に、表示画面に対応した音声情報（例えば、案内情報データベース２０６ｄに記憶された音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。

【0153】

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。

【0154】

［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１８を参照して詳細に説明する。図１８は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。

【0155】

図１８に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を含む、利用者により入力部１１８を介して入力された交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、運行状況要求は、端末装置１００の入力部１１８を介して指定された指定地点の地点情報を含んでいてもよい。

【0156】

そして、ナビゲーションサーバ２００の運行状況要求受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求を受信する（ステップＳＢ−２）。そして、現在位置情報取得部２０２ｍは、運行状況要求受信部２０２ａにより端末装置１００から受信された運行状況要求に含まれる位置情報信号をから位置情報を算出し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する。

【0157】

そして、ナビゲーションサーバ２００の基準地点設定部２０２ｂは、現在位置情報取得部２０２ｍにより、運行状況要求受信部２０２ａにより受信された運行状況要求に含まれる位置情報信号から算出された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を、基準地点として設定する（ステップＳＢ−３）。ここで、基準地点は、運行状況要求受信部２０２ａにより受信された運行状況要求に含まれる地点情報に基づく指定地点であってもよい。

【0158】

ここで、図１８に示す第２の実施形態におけるステップＳＢ−４乃至ステップＳＢ−６の処理は、図２に示す第１の実施形態におけるステップＳＡ−４乃至ステップＳＡ−６の処理と同様であるため説明を省略する。

【0159】

そして、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて検出された方位をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−７）。ここで、制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して入力された方位をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。

【0160】

そして、ナビゲーションサーバ２００の方位取得部２０２ｎは、端末装置１００から送信される方位を受信し、当該方位に基づき利用者により撮影に使用されている撮影部１２０の撮影方向を取得する（ステップＳＢ−８）。ここで、方位取得部２０２ｎは、端末装置１００の前面、背面、もしくは、上端が向いている方向、または、端末装置１００の進行方向等の示す方角を取得してもよい。また、方位取得部２０２ｎは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された方位を端末装置１００の方位として取得してもよい。

【0161】

そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｐは、ステップＳＢ−６にて運行状況情報生成部２０２ｆにより生成された、方位取得部２０２ｎにより取得された利用者により撮影に使用されている端末装置１００の撮影部１２０の撮影方向に応じた表示態様の、運行状況情報に基づく表示画面を生成する（ステップＳＢ−９）。ここで、表示画面生成部２０２ｐは、更に、基準地点を含む地図の地図情報に基づく表示画面を生成してもよい。

【0162】

そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｑは、ステップＳＢ−９にて表示画面生成部２０２ｐにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−１０）。ここで、出力制御部２０２ｑは、更に、表示画面に対応した音声情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して当該音声情報を出力させてもよい。

【0163】

そして、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたか否か判定する（ステップＳＢ−１１）。ここで、利用者による入力部１１８を介した対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始の要求は、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｑにより表示部１１４に表示された運行状況情報に基づく表示画面の利用者による入力部１１８を介した選択（例えば、クリック、または、タップ等）であってもよい。

【0164】

そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−１１にて利用者により入力部１１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されていないと判定した場合（ステップＳＢ−１１：Ｎｏ）、処理を終了する。

【0165】

一方、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−１１にて利用者により入力部１１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたと判定した場合（ステップＳＢ−１１：Ｙｅｓ）、当該停留地点の地点情報、および、利用者により入力部１１８を介して入力された経路探索条件を含む経路案内開始要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−１２）。

【0166】

ここで、図１８に示す第２の実施形態におけるステップＳＢ−１３乃至ステップＳＢ−１５の処理は、図２に示す第１の実施形態におけるステップＳＡ−１３乃至ステップＳＡ−１５の処理と同様であるため説明を省略する。

【0167】

そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｐは、ステップＳＢ−１５にて経路案内情報生成部２０２ｊにより生成された経路案内情報に含まれる地図情報上に、ステップＳＢ−１５にて経路案内情報生成部２０２ｊにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部２０２ｍにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を生成する（ステップＳＢ−１６）。ここで、表示画面生成部２０２ｐは、更に、ステップＳＢ−１５にて経路案内情報生成部２０２ｊにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。

【0168】

そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｑは、ステップＳＢ−１６にて表示画面生成部２０２ｐにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させることで、経路案内を実行し（ステップＳＢ−１７）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｑは、更に、ステップＳＢ−１５にて経路案内情報生成部２０２ｊにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行させてもよい。

【0169】

以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。

【0170】

［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１９および図２０を参照して以下に説明する。ここで、図１９は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。

【0171】

なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得し、取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置、または、入力部４１８を介して指定された指定地点を基準地点として設定し、ネットワーク情報に基づいて、設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定し、特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得し、取得された交通機関の現在位置情報に基づき、特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成し、生成された運行状況情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。

【0172】

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１９を参照して以下に説明する。

【0173】

図１９に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１６）と入力部４１８と撮影部４２０と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置４００は、通信制御インターフェース部（図示せず）を介してネットワーク３００を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。

【0174】

図１９において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、音声出力部４１６、入力部４１８、および、撮影部４２０の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワーク情報データベース４０６ａ、交通情報データベース４０６ｂ、地図情報データベース４０６ｃ、および、案内情報データベース４０６ｄ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。

【0175】

また、制御部４０２の各部については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。

【0176】

また、図１９において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、運行状況要求取得部４０２ｂ、基準地点設定部４０２ｃ、路線特定部４０２ｄ、経由情報取得部４０２ｅ、交通機関位置情報取得部４０２ｆ、運行状況情報生成部４０２ｇ、方位取得部４０２ｈ、運行状況情報出力部４０２ｉ、経路案内開始要求判定部４０２ｊ、案内経路探索部４０２ｋ、経路案内情報生成部４０２ｍ、および、経路案内情報出力部４０２ｎを備える。

【0177】

このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0178】

また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１８を介して利用者に表示部４１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。

【0179】

また、運行状況要求取得部４０２ｂは、交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求を取得する運行状況要求取得手段である。ここで、運行状況要求は、ナビゲーション装置４００の入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。

【0180】

また、基準地点設定部４０２ｃは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置、または、入力部４１８を介して指定された指定地点を基準地点を設定する基準地点設定手段である。

【0181】

また、路線特定部４０２ｄは、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報に基づいて、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域において運行している交通機関の路線を特定する路線特定手段である。ここで、路線特定部４０２ｄは、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域を設定してもよい。

【0182】

また、経由情報取得部４０２ｅは、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報を取得する経由情報取得手段である。

【0183】

また、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得する交通機関位置情報取得手段である。ここで、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報に含まれる運行情報に基づいて、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、経由情報取得部４０２ｅにより取得された経由情報に基づいて、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、交通機関の位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。

【0184】

また、運行状況情報生成部４０２ｇは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段である。ここで、運行状況情報生成部４０２ｇは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報生成部４０２ｇは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報生成部４０２ｇは、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域を設定してもよい。また、対象領域は、基準領域、基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の任意の区間であってもよい。また、対象領域は、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点と、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であってもよい。

【0185】

また、方位取得部４０２ｈは、ナビゲーション装置４００の方位を取得する方位取得手段である。ここで、ナビゲーション装置４００の方位とは、撮影部４２０による撮影方向（例えば、撮影に使用されているレンズが向いている方向等）、ナビゲーション装置４００の前面（例えば、画面等）、背面、もしくは、上端が向いている方向、または、ナビゲーション装置４００の進行方向等の示す方角であってもよい。また、方位取得部４０２ｈは、位置取得部４１２にて検出された方位に基づき、ナビゲーション装置４００の方位を取得してもよい。また、方位取得部４０２ｈは、利用者により入力部４１８を介して入力された方位をナビゲーション装置４００の方位として取得してもよい。

【0186】

また、運行状況情報出力部４０２ｉは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する運行状況情報生成手段である。ここで、運行状況情報出力部４０２ｉは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報出力部４０２ｉは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報出力部４０２ｉは、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域を設定してもよい。また、対象領域は、基準領域、基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の任意の区間であってもよい。また、対象領域は、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点と、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であってもよい。

【0187】

また、経路案内開始要求判定部４０２ｊは、入力部４１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたか否か判定する経路案内開始要求判定手段である。

【0188】

また、案内経路探索部４０２ｋは、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索条件は、出発地、目的地、出発時刻、および／または、到着時刻を含んでいてもよい。ここで、出発地は、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点であってもよい。また、目的地は、対象領域における交通機関の経路上の停留地点であってもよい。また、案内経路探索部４０２ｋは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。また、案内経路探索部４０２ｋは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｋは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｋは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。

【0189】

また、経路案内情報生成部４０２ｍは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報は、案内経路探索部４０２ｋにより生成された案内経路に関する経路情報、および／または、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｄに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。

【0190】

また、経路案内情報出力部４０２ｎは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部４０２ｎは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｎは、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｎは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｎは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｎは、経路案内情報を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｎは、表示画面に対応した音声情報（経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等）を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。

【0191】

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。

【0192】

［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図２０を参照して詳細に説明する。図２０は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。

【0193】

図２０に示すように、まず、運行状況要求取得部４０２ｂは、利用者により入力部４１８を介して入力された交通機関の運行状況情報を要求する運行状況要求を取得する（ステップＳＣ−１）。

【0194】

そして、基準地点設定部４０２ｃは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置を、基準地点として設定する（ステップＳＣ−２）。ここで、基準地点は、利用者により入力部４１８を介して指定された指定地点であってもよい。

【0195】

そして、路線特定部４０２ｄは、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点から所定の範囲にある基準領域を設定し、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報に基づいて、当該基準領域において運行している交通機関の路線を特定する（ステップＳＣ−３）。

【0196】

そして、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−４）。ここで、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報に含まれる交通機関の運行情報に基づいて、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、経由情報取得部４０２ｅにより取得された路線上を運行する交通機関が当該経路上の停留地点を経由したことを示す経由情報に基づいて、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。また、交通機関位置情報取得部４０２ｆは、交通機関の位置取得部にて取得された位置情報信号に基づいて、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上を運行する交通機関の現在位置情報を取得してもよい。

【0197】

そして、運行状況情報生成部４０２ｇは、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の少なくとも一部を含む領域である対象領域を設定し、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、当該対象領域における当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成する（ステップＳＣ−５）。ここで、運行状況情報生成部４０２ｇは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め設定された設定数の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、運行状況情報生成部４０２ｇは、交通機関位置情報取得部４０２ｆにより取得された交通機関の現在位置情報に基づき、対象領域における予め利用者により設定された経路上の停留地点を経由前の当該交通機関の運行状況に関する運行状況情報を生成してもよい。また、対象領域は、基準領域、基準領域および当該基準領域の周辺を含む領域、基準領域内の任意の地点から所定の範囲にある領域、または、路線特定部４０２ｄにより特定された路線の運行経路の任意の区間であってもよい。また、対象領域は、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点と、路線特定部４０２ｄにより特定された路線上の停留地点と、の距離または所要時間に基づいて設定される領域であってもよい。

【0198】

そして、方位取得部４０２ｈは、位置取得部４１２にて検出された方位に基づき、利用者により撮影に使用されている撮影部４２０の撮影方向を取得する（ステップＳＣ−６）。ここで、方位取得部４０２ｈは、ナビゲーション装置４００の前面、背面、もしくは、上端が向いている方向、または、ナビゲーション装置４００の進行方向等の示す方角を取得してもよい。また、方位取得部４０２ｈは、利用者により入力部４１８を介して入力された方位をナビゲーション装置４００の方位として取得してもよい。

【0199】

そして、運行状況情報出力部４０２ｉは、方位取得部４０２ｈにより取得された利用者により撮影に使用されている撮影部４２０の撮影方向に応じた表示態様の、対象領域における交通機関の運行状況に関する運行状況情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−７）。ここで、運行状況情報出力部４０２ｉは、更に、基準地点を含む地図の地図情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、運行状況情報出力部４０２ｉは、更に、表示画面に対応した音声情報を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。

【0200】

そして、経路案内開始要求判定部４０２ｊは、利用者により入力部４１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたか否か判定する（ステップＳＣ−８）。ここで、利用者による入力部４１８を介した対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始の要求は、運行状況情報出力部４０２ｉにより表示部４１４に表示された運行状況情報に基づく表示画面の利用者による入力部４１８を介した選択（例えば、クリック、または、タップ等）であってもよい。

【0201】

そして、経路案内開始要求判定部４０２ｊは、ステップＳＣ−８にて利用者により入力部４１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されていないと判定した場合（ステップＳＣ−８：Ｎｏ）、処理を終了する。

【0202】

一方、案内経路探索部４０２ｋは、ステップＳＣ−８にて経路案内開始要求判定部４０２ｊにより利用者により入力部４１８を介して対象領域内の交通機関の経路上の停留地点への経路案内開始が要求されたと判定された場合（ステップＳＣ−８：Ｙｅｓ）、経路探索条件を満たす、基準地点設定部４０２ｃにより設定された基準地点から、当該停留地点までの案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＣ−９）。ここで、案内経路探索部４０２ｋは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。また、案内経路探索部４０２ｋは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｂに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｋは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｋは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件は、利用者により入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。

【0203】

そして、経路案内情報生成部４０２ｍは、案内経路探索部４０２ｋにより生成された案内経路に関する経路情報、および、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、案内経路探索部４０２ｋにより探索された案内経路を含む地図の地図情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＣ−１０）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｄに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。

【0204】

そして、経路案内情報出力部４０２ｎは、経路案内情報生成部４０２ｍにより生成された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｍにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＣ−１１）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｎは、更に、経路案内情報生成部４０２ｍにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｎは、更に、経路案内情報生成部４０２ｍにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。

【0205】

以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。

【0206】

［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。

【0207】

また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

【0208】

このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

【0209】

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

【0210】

例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤなどの記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６などには、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

【0211】

また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

【0212】

また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢメモリ、ＳＤカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、および、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

【0213】

また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

【0214】

記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、ネットワーク情報データベース２０６ａ、交通情報データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、案内情報データベース２０６ｄ、ネットワーク情報データベース４０６ａ、交通情報データベース４０６ｂ、地図情報データベース４０６ｃ、および、案内情報データベース４０６ｄ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

【0215】

また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

【0216】

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

【産業上の利用可能性】

【0217】

以上詳述したように、本発明によれば、乗車する交通機関の運行情報を利用者にわかりやすく提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。

【符号の説明】

【0218】

１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 運行状況要求送信部
１０２ｃ 運行状況情報受信部
１０２ｄ 方位取得部
１０２ｅ 運行状況情報出力部
１０２ｆ 経路案内開始要求送信部
１０２ｇ 経路案内情報受信部
１０２ｈ 経路案内情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 音声出力部
１１８ 入力部
１２０ 撮影部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 運行状況要求受信部
２０２ｂ 基準地点設定部
２０２ｃ 路線特定部
２０２ｄ 経由情報取得部
２０２ｅ 交通機関位置情報取得部
２０２ｆ 運行状況情報生成部
２０２ｇ 運行状況情報送信部
２０２ｈ 経路案内開始要求受信部
２０２ｉ 案内経路探索部
２０２ｊ 経路案内情報生成部
２０２ｋ 経路案内情報送信部
２０２ｍ 現在位置情報取得部
２０２ｎ 方位取得部
２０２ｐ 表示画面生成部
２０２ｑ 出力制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワーク情報データベース
２０６ｂ 交通情報データベース
２０６ｃ 地図情報データベース
２０６ｄ 案内情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 運行状況要求取得部
４０２ｃ 基準地点設定部
４０２ｄ 路線特定部
４０２ｅ 経由情報取得部
４０２ｆ 交通機関位置情報取得部
４０２ｇ 運行状況情報生成部
４０２ｈ 方位取得部
４０２ｉ 運行状況情報出力部
４０２ｊ 経路案内開始要求判定部
４０２ｋ 案内経路探索部
４０２ｍ 経路案内情報生成部
４０２ｎ 経路案内情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワーク情報データベース
４０６ｂ 交通情報データベース
４０６ｃ 地図情報データベース
４０６ｄ 案内情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 音声出力部
４１８ 入力部
４２０ 撮影部
５００ 位置発信装置

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】