(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5756411
(24)【登録日】2015年6月5日
(45)【発行日】2015年7月29日
(54)【発明の名称】容器用複合蓋
(51)【国際特許分類】
B65D 41/32 20060101AFI20150709BHJP
【FI】
B65D41/32 A
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-554044(P2011-554044)
(86)(22)【出願日】2010年3月10日
(65)【公表番号】特表2012-520213(P2012-520213A)
(43)【公表日】2012年9月6日
(86)【国際出願番号】US2010000722
(87)【国際公開番号】WO2010104574
(87)【国際公開日】20100916
【審査請求日】2013年2月21日
(31)【優先権主張番号】61/210,067
(32)【優先日】2009年3月13日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】599132904
【氏名又は名称】ネステク ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100114270
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 朋也
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【弁理士】
【氏名又は名称】戸津 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100139000
【弁理士】
【氏名又は名称】城戸 博兒
(74)【代理人】
【識別番号】100152191
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 正人
(72)【発明者】
【氏名】漆谷 幸弘
(72)【発明者】
【氏名】ホルテン, スティーヴン, レイ
【審査官】
藤井 眞吾
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第04418834(US,A)
【文献】
特開平11−292156(JP,A)
【文献】
特開平03−187854(JP,A)
【文献】
特開昭60−013656(JP,A)
【文献】
実公昭61−037642(JP,Y2)
【文献】
特表2000−506474(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 41/32
B65D 43/04 −43/10
B65D 47/36
B65D 51/18
B65D 77/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性層、金属層、及びシーラント層を有する可撓性蓋と、
前記可撓性蓋に恒久的に取り付けられた上蓋リムと
を備え、
前記可撓性層及び前記金属層のうちの少なくとも1つに取り付けられたタブを更に備え、
前記上蓋リムは、破壊可能な脆弱部分を備え、
前記可撓性層を前記金属層に付着させている第1の接着剤と、
前記シーラント層を前記金属層に付着させている第2の接着剤と、を備え、
前記第2の接着剤が前記第1の接着剤よりも弱い接着接合を形成する、容器用の蓋。
【請求項2】
前記可撓性層が、ポリエステル、ポリプロピレン、紙、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項1に記載の蓋。
【請求項3】
前記金属層が、アルミニウム箔、スズ箔、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項1に記載の蓋。
【請求項4】
前記シーラント層が、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項1に記載の蓋。
【請求項5】
前記上蓋リムが、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項1に記載の蓋。
【請求項6】
前記上蓋リムがタブを備える、請求項1に記載の蓋。
【請求項7】
可撓性層、金属層、及びシーラント層を有する可撓性蓋と、
前記可撓性蓋に恒久的に取り付けられた上蓋リムと、
前記可撓性蓋が取り外し可能に取り付けられるリムを有する容器と
を備え、
前記可撓性層及び前記金属層のうちの少なくとも1つに取り付けられたタブを更に備え、
前記上蓋リムは、破壊可能な脆弱部分を備え、
前記可撓性層を前記金属層に付着させている第1の接着剤と、
前記シーラント層を前記金属層に付着させている第2の接着剤と、を備え、
前記第2の接着剤が前記第1の接着剤よりも弱い接着接合を形成する、再閉可能な容器。
【請求項8】
前記可撓性層が、ポリエステル、ポリプロピレン、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項7に記載の再閉可能な容器。
【請求項9】
前記金属層が、アルミニウム箔、スズ箔、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項7に記載の再閉可能な容器。
【請求項10】
前記シーラント層が、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項7に記載の再閉可能な容器。
【請求項11】
前記上蓋リムが、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項7に記載の再閉可能な容器。
【請求項12】
前記上蓋リムがタブを備える、請求項9に記載の再閉可能な容器。
【請求項13】
前記容器が、金属、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、及びそれらの組合せから成る群から選択された材料を含む、請求項7に記載の再閉可能な容器。
【請求項14】
可撓性層、金属層、及びシーラント層を有する可撓性蓋を用意するステップと、
上蓋リムを前記可撓性蓋に恒久的に取り付けて複合蓋を形成するステップと、
前記複合蓋を容器の開口部に封着するステップと
を含み、
前記可撓性層及び前記金属層のうちの少なくとも1つに取り付けられたタブを更に備え、
前記上蓋リムは、破壊可能な脆弱部分を備え、
前記可撓性層を前記金属層に付着させている第1の接着剤と、
前記シーラント層を前記金属層に付着させている第2の接着剤と、を備え、
前記第2の接着剤が前記第1の接着剤よりも弱い接着接合を形成する、再閉可能な容器を製造するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、2009年3月13日に出願された米国特許仮出願第61/210067号の優先権を主張し、その開示は本明細書に参照により援用される。
【0002】
[0002]本発明は一般に、容器及び容器の蓋に関し、特に容器用の複合蓋及びそのような蓋を使用する再閉可能な容器に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]現在の熱成形プラスチック容器は、汚染又は大気中の過剰水分から容器内の製品を保護するために容器の開口部に付着された膜材料を有する。膜及び上蓋が存在していると、容器内の製品に達するためには、使用者はまず上蓋を取り外し、その上蓋を置いておき、次いで膜を取り外さなければならない。もし消費者が容器を最初に開けた後で容器内の製品を再使用したい場合には、保管中、別体の上蓋が容器にかぶせられる。しかし、膜のない上蓋では容器内の製品の密閉が不十分になることがあり、それが保管中の製品の汚染の原因となることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0004]容器用の蓋は当技術分野で既知である。例えば、米国特許出願公開第2006/266751号明細書は、電子レンジ加熱可能な包装品の容器を選択的に覆うための上蓋を開示している。この上蓋は、パネル、パネルから延在しているネック、及びネックから離間して放射状に配置されたスカートを備える。スカートは、互いに離間し、厚さが低減した少なくとも2つの領域を画定し、これらの領域は、容器から上蓋が取り外されたときにスカートが屈曲できるように構成されている。米国特許出願公開第2002/190067号明細書は、輸送、保管、及び加熱に際して容器の蓋部分の保護に有用である、容器用の上蓋を開示している。この上蓋は、過度の応力なしで容器から容易に取り外すことができる。米国特許第6478218号明細書及び米国特許第6829874号明細書は、真空処理が行われる前に管状容器内に収容された製品の内方向に向けて膜タイプの可撓性蓋にバイアスをかけるためのバイアス部材を画定する、管状容器の対向する端部のうちの少なくとも1つに固定的に取り付けられた上蓋を備える真空包装製品用の管状容器を開示している。米国特許出願公開第2006/0102583号明細書は、環状の側壁、環状のリム、円形の上部パネル、及びシールリップを有する、ドラム形状の容器に設置される密閉用の単一キャップシールを開示している。米国特許出願公開第2008/0314916号明細書は、食品の包装に使用する容器用の上蓋を開示している。この上蓋は、リムの上面に面する外側を係合させるように、上面から離れる方向に下向きに延在する端部の付いた壁を有する。米国特許出願公開第2007/0262077号明細書は、膜が取り外された後で容器内壁との締まり嵌めをもたらすために外面が直径方向に寸法取りされた周辺リングを有する、容器用の締まり嵌め蓋を開示している。米国特許第7394383号明細書は、融合してボタン状部材の上面になる装飾されたフィルムを有する、容器密閉用の上蓋を開示している。しかし、これらの参照文献は、材料の使用量を抑え且つ容器を再閉できることを確実にする複合蓋を開示していない。したがって、容器用の新しい蓋、及び容易に再閉でき、使用時に汚染を最小限に抑える蓋を使用する新しい容器の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0005]本発明は、複合蓋及びそのような蓋を使用する再閉可能な容器を提供する。複合蓋は、可撓性蓋、及び可撓性蓋に固定的に(例えば、恒久的に/取り外し不可能に)取り付けられた上蓋リムを備える。可撓性蓋は、可撓性層、金属層、及びシーラント層を有する。可撓性層及び金属層のうちの少なくとも1つにタブを取り付けることができる。タブは、容器を容易に開けるための手段をもたらす。
【0006】
[0006]一実施形態では、複合蓋は、可撓性層を金属層に付着させている第1の接着剤を備える。複合蓋は、シーラント層を金属層に付着させている第2の接着剤を備えることもできる。第2の接着剤は、第1の接着剤よりも弱い接着接合を形成する。
【0007】
[0007]一実施形態では、可撓性層には、ポリエステル、ポリプロピレン、紙、又はそれらの組合せなどの材料が含まれる。金属層には、アルミニウム箔、スズ箔、又はそれらの組合せなどの材料を含むことができる。シーラント層には、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、又はそれらの組合せなどの材料を含むことができる。
【0008】
[0008]一実施形態では、上蓋リムには、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、又はそれらの組合せなどの材料が含まれる。
【0009】
[0009]上蓋リムは更にタブを備えることができる。タブは、タブを引っ張るときにより容易にタブを把持することを可能にする、隆起、溝、突起、線、又は他の類似の特徴形状を有することができる。タブはまた、蓋若しくは蓋を含む容器の開放又は(吊り下げなどによる)保管を容易にするために、通常は穴の形状で、タブ内に1つ又は複数の開口部を有することもできる。
【0010】
[0010]一実施形態では、上蓋リムは、蓋を使用した容器を積み重ね可能にする特徴形状を含む。一実施形態では、上蓋リムは、基部の容器又はトレイの底部パネルの外形と組み合う及び/又は噛み合う陥凹部を、上蓋の上部パネルに有する。この実施形態は、底部トレイパネルに、上蓋の上部中央パネルの陥凹領域と適合する段付きの肩又は台の形状をとる。他のそのような積み重ね形状は当業者に既知である。
【0011】
[0011]別の実施形態では、本発明は、可撓性層、金属層、及びシーラント層を含む可撓性蓋を備える再閉可能な容器を提供する。上蓋リムは、複合蓋に恒久的に付着されている。可撓性蓋は、容器に取り外し可能に取り付けられている。容器は、金属、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、又はそれらの組合せなどの材料を含むことができる。
【0012】
[0012]代替的な実施形態では、本発明は、再閉可能な容器を製造する方法を提供する。この方法は、可撓性層、金属層、及びシーラント層を備える可撓性蓋を用意すること、上蓋リムを可撓性蓋に恒久的に取り付けて複合蓋を形成すること、及び容器、好ましくは充填された容器の開口部に複合蓋を封着することを含む。
【0013】
[0013]本発明の一利点は、改良された再閉可能な容器を提供することである。本発明の他の利点は、容易に再封可能な蓋を有する容器を提供することである。本発明の更に別の利点は、製造費の少ない容器を提供することである。本発明の更に別の利点は、製造時間の短い容器を提供することである。
【0014】
[0014]更なる特徴及び利点が本明細書で説明されており、以下の発明の詳細な説明及び図面から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態における、可撓性蓋、上蓋リム、及び容器の分解斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態において互いに取り付けられた、可撓性蓋、上蓋リム、及び容器の斜視図である。
【
図3】
図1の可撓性蓋の、III−IIIでの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0018]本発明は、複合蓋及びそのような複合蓋を使用する再閉可能な容器を提供する。本発明の実施形態における複合蓋によって、消費者が再閉可能な容器内に保管された製品に達するのに1動作少なくなる。消費者は複合蓋を容器から取り外すだけで、製品に直接達することができる。複合蓋は、容器を再閉して以後の使用のために製品を保管するために、容器に再び嵌めることができる。更に、再閉可能な容器の製造工程が簡略化される。
【0017】
[0019]本発明は、従来の蓋に対する幾つかの利点を有する。本発明の蓋は基本的に蓋と上蓋との組合せであり、容器製造時に下流工程の蓋締システムの必要性を排除する。典型的な生産ライン設備は、レトルト処理後に使用する蓋締システム及び蓋供給システムを必要とする。この追加の設備は、オペレータを必要とし、継続的な維持費を生じさせ、設備の減価償却を必要とし、貴重なフロアスペースを使用し、複合した効率ロスの原因となる。本発明は、設備稼動を減らすことによって、エネルギーを節約する。同様に本発明は、従来の蓋と比べて、蓋の製造に使用される材料のかなりの部分を省く。従来の蓋は、典型的には、箔で完全に覆われた固形プラスチックの蓋を有する。本発明は、プラスチックのリムのみを使用し、したがって蓋の製造に必要とされる材料の大半を省く。このことは、蓋と上蓋の組合せでは上蓋と主たるシールクロージャの組合せよりも使用する材料が少なくなるので、資源又は廃棄物の削減による利益があることを意味する。更に、廃棄する材料が少なくなる。
【0018】
[0020]
図1〜
図2に示されている一般的な実施形態では、本発明は、可撓性蓋20及び可撓性蓋20に固定的に取り付けられた上蓋リム30を備える複合蓋10を提供する。複合蓋10は、容器40に取り外し可能に取り付けられている。複合蓋10は、容器40の上部に取り付け可能なように構成された任意の適切な形状(例えば、四角形、円形、多角形)とすることができる。
図1では上蓋リム30を可撓性蓋20から分離して示しているが、実際は、上蓋リム30は可撓性蓋20に恒久的に取り付けられていて、容器40から複合蓋10を取り外したときに可撓性蓋20から分離することはない。
【0019】
[0021]複合蓋10は、容器40内の製品を保護するために容器40を気密閉塞することができる。複合蓋10は、容器40の周囲を密封するのに適した任意の熱シール法を使用して容器40に熱シールすることができる。適切な熱シール法には、圧力を用いる連続的な熱シール法、誘導シール法、高周波シール法、レーザーシール法、又はそれらの組合せが含まれる。複合蓋10は、以下でより詳細に説明する剥がれ機能を備えることができる。
【0020】
[0022]容器40は、製品を保管するのに適した任意の形状(例えば、丸い又は四角いエッジを有する椀状)とすることができる。容器40の基部すなわち底部は、例えば、四角形、円形、及び多角形とすることができる。容器40は、金属(例えば、アルミニウム、鉄、スズ、等)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、又はそれらの組合せなどの材料から製造することができる。
【0021】
[0023]上蓋リム30は、容器40のフランジすなわちリム42に取り外し可能に取り付けられるように構成及び配置される。上蓋リム30の形状は、上蓋リム30が容器40のリム42に対してスナップ嵌めされうるように、リム42の外形に類似するように設計することができる。上蓋リム30は、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、又はそれらの組合せなどの成形材料から製造することができる。上蓋リム30は、射出成形技術で製造することができる。
【0022】
[0024]上蓋リム30は、可撓性蓋20の中央がよく見えるよう、中央を中空にして可撓性蓋20の周囲に外側リングを形成するようにすることができる。上蓋リム30は、単一の複合蓋10を形成するために可撓性蓋20上に直接成形することができる。複合蓋10は、全ての材料がレトルト処理可能なグレードの樹脂で製造されている場合、レトルト処理することができる。容器40用の単一の複合蓋10により、製造の高速化が遂げられる。更に、上蓋リム30の設計には、類似の再閉可能な容器が互いに積み重ね可能となるようにするための、積み重ね可能機能が含まれる。別の実施形態では、上蓋リム30は中空の中央部を有さない。
【0023】
[0025]可撓性蓋20は、熱成形硬質プラスチック、又は可撓性プラスチック、又はアルミニウム箔のような金属、又は積層プラスチックフィルムの組合せから製造することができる。
図3の一実施形態に示されているように、可撓性蓋20は、可撓性層50、金属層52、及びシーラント層54を備える。可撓性層50は、ポリエステル、ポリプロピレン、紙、又はそれらの組合せなどの材料から製造することができる。金属層52は、アルミニウム箔、スズ箔、又はそれらの組合せなどの材料から製造することができる。シーラント層54は、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ乳酸、又はそれらの組合せなどの材料から製造することができる。可撓性蓋20の上部は、宣伝目的のために印刷することができる媒体を更に有することができる。
【0024】
[0026]可撓性蓋20は、可撓性層50を金属層52に付着させる第1の接着剤56を含むことができる。可撓性蓋20はまた、シーラント層54を金属層52に付着させる第2の接着剤58を含むこともできる。第2の接着剤58は、第1の接着剤56の接着接合よりも弱い接着接合を形成することができる。代替的な実施形態では、第2の接着剤58は、第1の接着剤56の接着接合と同程度の強度の接着接合を形成することができる。
【0025】
[0027]第1の接着剤56及び第2の接着剤58の基材は、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーとすることができる。第1の接着剤56は、接着剤として活性化させるために、トルエンジイソシアネートなどの硬化剤と混合することができる。第2の接着剤58は、キシレンジイソシアネート又はイソホロンジイソシアネートなどの硬化剤と混合することができる。
【0026】
[0028]複合蓋10は、容器40のリム42に取り外し可能に取り付けることができる。例えば、可撓性蓋20のシーラント層54は、容器40のリム42に熱シールすることができる。複合蓋10は、第2の接着剤58が第1の接着剤56の接着接合よりも弱い接着接合を形成するように設計される。複合蓋10が容器40の上部から取り外されると、金属層52は第2の接着剤58のところでシーラント層54から分離される。結果として、複合蓋10が容器40から剥ぎ取られる又は取り外されると、シーラント層54はリム42上に残る。
【0027】
[0029]別の実施形態では、可撓性蓋20のシーラント層54は、例えば、接着剤又はより低い熱シール温度を使用して、容器40のリム42に取り外し可能に取り付けることができる。複合蓋10は、第2の接着剤58が第1の接着剤56の接着接合と同程度の強度を有する接着接合を形成する一方で、双方がシーラント層54とリム42との間の接合よりも強くなるように設計される。複合蓋10が容器40の上部から取り外されると、シーラント層54はリム42から分離する。結果として、複合蓋10が容器40から剥ぎ取られる又は取り外されると、シーラント層54は複合蓋10側に残る。
【0028】
[0030]可撓性層50及び金属層52のうちの少なくとも1つに、タブ60を取り付けることができる。消費者は、タブ60を引っ張って、容器40からの複合蓋10の取り外しを始めることができる。タブ60は、タブ60が取り付けられる層(例えば、可撓性層50/金属層52)と同じ材料で製造することができ、この層と一体的に形成することができる。或いは、タブ60は、タブ60が取り付けられる層と異なる材料で製造することができる。その際、タブ60は、接着剤又は熱溶接などの適切な取り付け技術を使用して層に取り付けることができる。
図1に示すように、タブ60は、複合蓋10の取り外しを促進するために消費者が把持することができる把持要素62を備えることができる。
【0029】
[0031]一実施形態では、上蓋リム30は、破壊可能な脆弱部分32を備えることができる。脆弱部分32の破壊は、消費者によってタブ60が引っ張られたときに、下向きに曲がった位置(
図1を参照)から上向きに曲がっている位置(図示せず)へと上蓋リム30の位置を変えるのに対応するように利用することができる。更に、脆弱部分32の破壊は、複合蓋10と容器40との間の封が破られたことを確認するのに利用することもできる。代替的な実施形態では、上蓋リム30はタブ(図示せず)を備えることができる。
【0030】
[0032]一般に、適当な任意の製品を容器40に入れることができる。次いで複合蓋10を容器40上に封着することができる。複合蓋10は、容器40の開口部を密閉する可撓性蓋20と再閉可能な上蓋リム30とを一体にして備えるので、再閉可能な容器の製造工程を簡略化することができる。例えば、2つの部品の包装工程は、容器、好ましくは充填された容器の開口部に膜を封着するためのステップを必要とする。第2のステップは、密封された容器への上蓋の取り付けを必要とする。本発明の実施形態は、これら2つのステップを製造ラインにおいて1つの操作として融合することを可能にする。これにより、容器を製造するための製造の高速化が可能になる。複合蓋はまた、下流工程の、レトルト処理後の蓋締システムの必要性を排除することもできる。
【0031】
[0033]本発明の実施形態における再閉可能な容器製造時の製造工程のステップを減らすことによって、維持費及び減価償却を削減することができ、貴重なフロアスペースを最大限に利用することができる。また、複合蓋は製造に使用する材料を減らすことができ、結果として処分する廃棄物を減らすので、資源/廃棄物の削減による利益もある。本発明の実施形態における再閉可能な容器を製造するためには、蓋供給機及び充填機/密封機を用意するだけで、充填機/密封機、蓋締機、バルクフィーダ、及び蓋運搬システムを必要とする製造ステップのための所用電力を平易化又は減らすことができるので、エネルギー節約を図ることができる。
【0032】
[0034]実際の使用中、消費者はまた、容器内の製品に達するために、上蓋を取り外し、その上蓋を置いておき、次いで膜を取り外さなければならないという状態を避けることもできる。その代わりに、本発明の実施形態では、消費者は1回の動作で容器から複合蓋を取り外す。消費者が製品を使い終わった後で、再閉可能な複合蓋は、再閉するため及び容器内の製品を十分に密閉して保管中の製品の汚染を防ぐために、容易に使用することができる。
【0033】
[0035]本明細書で説明された好ましい実施形態に対する種々の変更及び修正形態が当業者にとって明らかであろうことを理解されたい。このような変更及び修正形態は、本主題の精神及び範囲から逸脱することなく、且つ意図された利点を損なうことなく行うことができる。したがって、このような変更及び修正形態が添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されている。